JP2002175405A - 適応型ネットワークサービス提供方法及びその記録媒体 - Google Patents

適応型ネットワークサービス提供方法及びその記録媒体

Info

Publication number
JP2002175405A
JP2002175405A JP2000373252A JP2000373252A JP2002175405A JP 2002175405 A JP2002175405 A JP 2002175405A JP 2000373252 A JP2000373252 A JP 2000373252A JP 2000373252 A JP2000373252 A JP 2000373252A JP 2002175405 A JP2002175405 A JP 2002175405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
service
node
user
network service
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000373252A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3708432B2 (ja
Inventor
Tomoko Itao
知子 板生
Masato Matsuo
真人 松尾
Tetsuya Nakamura
哲也 中村
Tatsuya Suda
達也 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2000373252A priority Critical patent/JP3708432B2/ja
Publication of JP2002175405A publication Critical patent/JP2002175405A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3708432B2 publication Critical patent/JP3708432B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 複数のCEのインタラクションで実現される
サービス(組織)を進化させて適応型サービスを可能に
する。また、人間や外部の管理機構がなくても、自動的
にマスの傾向や社会傾向に応じたサービスを創発し、提
案する。 【解決手段】 システムを構成する要素とノードがネッ
トワークで接続されており、前記ノードにより実行され
るプログラムであるサイバーエンティテイ(以下、CE
と呼ぶ)が、ユーザの入力した情報、ユーザの履歴情
報、センサを介して取得した実世界の情報、CEの属性
情報などを取得し(環境センシング)、前記環境センシ
ングによって他のCE(B)に関する情報を取得し、前
記取得したCE(B)に関する情報に基づいてCE
(B)に関するリレーションシップ情報を生成し、これ
を記録し、リレーションシップ情報に基づいてインタラ
クションする相手のCEを選択し、インタラクションし
つつサービスの提供を行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク上の
自律的に振舞うシステム構成要素が、ユーザの位置、生
体情報、天候、時間などの実世界の情報や、リソースの
稼働状況、サービスの情報、ユーザの履歴などのネット
ワーク内の情報をセンシングすることにより、ユーザの
個々の生活シーンにおいて、個々人の嗜好、関心、行動
パターン、健康状態、潜在的な要求や、マスの傾向、社
会的な流行を反映したサービスを提供する適応型サービ
ス提供方法とその処理手順をコンピュータが実行するた
めのプログラムを記載した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ネットワーク上の自律的に振舞う
システム構成要素が、ユーザの位置、生体情報、天候、
時間などの実世界の情報や、リソースの稼働状況、サー
ビスの情報、ユーザの履歴などのネットワーク内の情報
をセンシングすることにより、膨大なアクセス履歴を元
に、ユーザがアクセスしている情報に似たアクセス傾向
をもつ集団がアクセスしている別の情報を、ユーザに関
連情報として提示するアウェアネスネットがある。
【0003】具体的な応用サービスとして、「情報サー
バ紹介サービス」がある。これは、ネットワーク内で情
報サーバをアクセスする各ユーザの通信履歴情報を用い
て、ユーザが興味を示す可能性のある情報サーバを推定
して紹介するサービスである。その際に、情報サーバヘ
のアクセスユーザ数や、時間帯別アクセス回数、アクセ
ス時間間隔の平均値や確率密度関数などをベースに規定
した計算式を用いて算出している。
【0004】アウェアネスネットでは、ユーザ履歴の分
析だけに基づいているため、ユーザ嗜好の傾向への適応
は可能であるが、ユーザの個々の生活シーンにおけるそ
のときのユーザの状態(健康状態や感情)や取り巻く状
況(時刻、場所、同伴者など)、あるいは、情報アクセ
ス以外の習慣や行動パターン、情報アクセス以外の潜在
的な要求など、実世界の情報に基づいて抽出される傾向
への適応は扱えない。
【0005】また、アウェアネスネットでは、中央集中
的に履歴の管理や分析を行っているため、大規模な数の
ユーザを扱ったマスの傾向、社会的な流行を反映したサ
ービス提案を実現するには、管理コストの増大や取得す
べき情報属性の追加への対応などが問題となる。
【0006】これに対して、集中的な管理機構を前提と
しない適応型サービスシステムBio-Networking Arch
itecture(BNA)(参照文献1:The BNA project we
b site,http://netresearc.ics.uci.edu/bionet、参照
文献2:Techinical Report TR00-03 web site,http//n
etresearch.ics.uci.edu/bionet/publications/bionet-
TR00-03.doc)が提案されている。BNAでは、サービ
スコンポーネントを自律的に振舞うエージェントで実装
し、エージェントの振舞いに生物的要素を加えることに
よって、サービスコンポーネントが自己組織化する機能
をを実現する。そして、サービスコンポーネントの組織
によってサービスを提供する。
【0007】また、BNAは、サービスコンポーネント
を自律的に振舞うエージェント(CE:Cyber Entit
y)で実装する。CEはユーザの利用状況に応じて、移
動、複製、死といった生物的動作を行う。また、CE間
でそれら動作ルールを遺伝的操作(交配・突然変異)す
ることで、新しい動作ルールをもつCEを創発する(進
化)。これにより、集中的な履歴の管理や分析を行わず
に、ユーザの利用状況に応じたサービスの運用を実現す
る。例えば、良く利用してくれるユーザの近くにCEを
移動させたり、人気のあるサービスは、複製をつくって
負荷分散できたりする。また人気のあるサービスを提供
するCEと交配することで、その傾向に応じた振舞いを
もつCEを創発する。
【0008】しかし、BNAにおける創発は、サービス
アクセスの傾向に対して、どのようにサービスコンポー
ネントを分布させるかなどというサービスの運用に関し
ては有効であるが、ユーザ個々人の嗜好に応じたサービ
スの提案は不可能である。また、BNAではCEの動作
ルールにおける進化に限定され、サービスそのものを進
化させることは不可能である。
【0009】また、サービスコンポーネント間の構成を
進化させることで、環境に適応した新たなサービスを創
発する技術として、進化技術である遺伝的プログラミン
グ(GP:Generic Programming)技術をサービス生
成に適用した例(参照文献3:P.,Martin,“Genetic Pr
ogramming for Service Creation,”ICIN,Bordeaux,Fra
nce,pp.264-269,Jan.2000.)がある。
【0010】前記参照文献3の例では、インテリジェン
トネットワークのサービスシナリオを対象に、サービス
を構成するコンポーネント(SIB:Service Indepe
ndent Building Block)を要素とし、サービスシナリ
オ間でSIBを遺伝子として交配することで、サービス
を創発する。しかし、前記参照文献3の例では、新しく
創発されるサービスは、インテリジェントネットワーク
におけるSIBで記述できるサービスに限られる。これ
に対して、本発明では、どのようなサービスでも、CE
として実装することによってサービスの構成要素として
機能することが可能である。
【0011】また、前記参照文献3の例では、創発され
るサービスの評価基準は固定的に定めている。しかし、
サービスが存在する環境に応じて望ましい評価基準は異
なるはずである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
ユーザの個々生活シーンにおけるそのときのユーザの状
態(健康状態や感情)や取り巻く状況(時刻、場所、同
伴者など)、あるいは、情報アクセス以外の習慣や行動
パターン、情報アクセス以外の潜在的な要求などへの適
応は扱えないという問題があった。
【0013】また、前記従来の技術では、マスの傾向、
社会的な流行を反映したサービスの提案を実現するに
は、集中的な履歴の管理と分析では、管理・分析する量
が多くなるため、管理コストの増大や取得すべき情報属
性の追加への対応などの点から、現実的でないという問
題があった。
【0014】また、前記従来の技術では、既存の進化技
術に基づく適応型サービスは、特定のサービスコンポー
ネントに閉じたサービスの創発(GP:Genetic Prog
ramming)に留まり、また、創発したサービスごとに固
定的な評価基準を定める必要があった。しかし、オープ
ンな環境では、多種多様なサービスコンポーネントが存
在し、環境に応じて創発されるサービスやその評価基準
も異なるため、固定的に評価基準を定めることは現実的
ではないという問題があった。
【0015】個々の環境に応じた評価基準を定めること
が必要である。
【0016】本発明の目的は、複数のCEのインタラク
ションで実現されるサービス(組織)を進化させて適応
型サービスが可能な技術を提供することにある。
【0017】本発明の他の目的は、集中的な管理機構を
前提とせずに、適応型サービスを提供することが可能な
技術を提供することにある。
【0018】本発明の他の目的は、人間や外部の管理機
構がなくても、自動的にマスの傾向や社会傾向に応じた
サービスを創発し、提案することが可能な技術を提供す
ることにある。
【0019】本発明の他の目的は、環境に応じたサービ
スの評価が可能な技術を提供することにある。
【0020】本発明の他の目的は、ユーザの個々の生活
シーンに適応した多様なサービスの創発が可能な技術を
提供することにある。
【0021】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本願において使用する用
語を以下に定義する。 1)有線又は無線のネットワークで接続されたノードに
より実行されるプログラムであるサイバーエンティテイ
をCEと呼ぶ。 2)CEの動作環境を提供するコンピュータをノードと
する。ノードは、ネットワーク内のサーバだけでなく、
ユーザ端末を含む。ユーザ端末の例としては、PC、移
動端末、携帯端末がある。 3)ユーザに対して提供される作用をサービスと呼ぶ。 4)ユーザに対してサービスを提供するために必要な処
理を行う能力、又は処理に必要なデータを提供する能力
を持つものをシステム構成要素とし、システム構成要素
の例として、デバイス、ハードウェア、ソフトウェア、
情報、コンテンツ、サービスコンポーネント等を含め
る。サービスコンポーネントとは、デバイス、ハードウ
ェア、ソフトウェア、情報、コンテンツを利用するため
の機能を付加するソフトウェアである。 5)CEは、システム構成要素にアクセスしつつ処理を
行うことでサービスを提供する。その際に、1つのCE
が1つのサービスを提供する場合と、複数のCEが連携
して処理を行うことで、1つのサービスを提供する場合
がある。 6)CEは、ID、アドレス、サービスタイプ、サービ
ス情報、エネルギーレベル情報のうち少なくとも1つを
含む属性情報を持つ。CEは、環境センシングやインタ
ラクションによって取得した情報に基づいて、動作や処
理に関する意思決定を行うことによって、自律的に振舞
う。また、リソースを消費する対価としてエネルギーを
支払い、サービスを提供することによってユーザから、
直接的又は間接的にエネルギーを獲得する。間接的な場
合の例としては、他のCE、又はノード、又はリソース
を介して獲得するものがある。エネルギーの残量がある
基準以下になったCEは死ぬ。
【0023】本願において開示される発明の概要を簡単
に説明すれば、下記のとおりである。 第1の発明は、
システムを構成する要素とノードが有線又は無線のネッ
トワークで接続されており、前記ノードにより実行され
るCEにより行われる、適応型ネットワークサービス提
供方法であって、前記CEが、自分自身又は他のCE、
ノード、及びリソースのうち少なくとも1つから、ユー
ザの入力した情報、ユーザの履歴情報、センサを介して
取得した実世界の情報、CEの属性情報、ノード又はリ
ソースの提供する情報、及びサービス要求のうち少なく
とも1つを取得し(環境センシング)、前記環境センシ
ングによって他のCE(B)に関する情報を取得した場
合に、前記情報を保持するかを判定し、保持を判定した
場合に、前記取得したCE(B)に関する情報に基づい
てCE(B)に関するリレーションシップ情報を生成
し、これを記録し、リレーションシップ情報に基づいて
インタラクションする相手のCEを選択し、インタラク
ションしつつサービスの提供を行うものである。
【0024】前記環境センシングの際には、CEは、自
分自身又は通信可能な他のCE、他のノード、及びリソ
ースから情報を取得する。CEとの通信方法としては、
ブロードキャストやマルチキャストによる方法や、相手
のIDやアドレスを指定できる場合にはユニキャストが
ある。CEがリレーションシップ情報としてIDやアド
レスを保持しているCEとは通信が可能であるので、セ
ンシングの対象とすることができる。
【0025】前記第1の発明のポイントは、CEが周囲
の環境をセンシングし、リレーションシップ情報を記録
することで自己組織化し、リレーションシップ情報に基
づいてインタラクションすることによってサービスを提
供する。これによって、人間や外部の管理機構を介さず
に、アドホックな環境においても自動的に環境に応じた
サービスを生成することができる。その際に、センシン
グやインタラクションを行うことにより、CEを取り囲
む局所的なユーザやマスの傾向を反映することができ
る。特に、CEが能動的にユーザの潜在的要求をセンシ
ングすることにより、明示的なユーザ要求がなくてもそ
れに応じたサービスを提案可能とする。
【0026】第1の本発明によれば、リレーションシッ
プに基づいてインタラクションするため、CEの設計者
がリレーションシップの形成ルールを設計することによ
って、CEのインタラクションに設計者の意図を反映さ
せることができる。
【0027】第2の発明は、システムを構成する要素と
ノードが有線又は無線のネットワークで接続されてお
り、前記ノードにより実行されるCEにより行われる、
適応型ネットワークサービス提供方法であって、前記C
Eが、自分自身又は他のCE、ノード、及びリソースの
うち少なくとも1つから、ユーザの入力した情報、ユー
ザの履歴情報、センサを介して取得した実世界の情報、
CEの属性情報、ノード又はリソースの提供する情報、
及びサービス要求のうち少なくとも1つを取得し(環境
センシング)、この環境センシングによりサービスの提
供を行うものである。
【0028】前記第2の発明のポイントは、環境センシ
ングによって取得した情報を解釈し、処理起動を判定す
る。
【0029】前記第1の発明では、複数のCEがインタ
ラクションすることによってサービスを提供するのに対
し、第2の本発明によれば、1つのCEによってサービ
スを提供することを可能とする。これによって、サービ
スの柔軟性をより高めることができる。
【0030】第3の発明は、システムを構成する要素と
ノードが有線又は無線のネットワークで接続されてお
り、前記ノードにより実行されるCEにより行われる、
適応型ネットワークサービス提供方法であって、前記C
Eが、自分自身又は他のCE、ノード、及びリソースの
うち少なくとも1つから、ユーザの入力した情報、ユー
ザの履歴情報、センサを介して取得した実世界の情報、
CEの属性情報、ノード又はリソースの提供する情報、
及びサービス要求のうち少なくとも1つを取得し(環境
センシング)、インタラクションを行う際に、送信する
情報を同報するかを判定し、同報を判定した場合に同報
し、同報された情報を受信し、これに応答したCEがイ
ンタラクションに加わり、インタラクションしつつサー
ビスを提供を行うものである。
【0031】ユーザに対してサービスを提供するための
一連の処理を行うCEの間で行われる通信をインタラク
ションと呼ぶ。
【0032】前記第1の発明では、リレーションシップ
によってインタラクションするCEが規定されるのに対
し、第3の本発明によれば、インタラクションを環境に
対してオープンにすることによって、思いがけないCE
がインタラクションに加わることを可能とする。これに
よって、前記第1の発明における効果に加えて、CEの
設計者の意図しなかった、思いがけないサービスを創発
することが可能となる。
【0033】第4の発明は、前記第1の発明の適応型ネ
ットワークサービス提供方法において、インタラクショ
ンを行う際に、CEが送信する情報を同報するかを判定
し、同報を判定した場合に同報し、同報された情報を受
信し、これに応答したCEがインタラクションに加わる
ものである。
【0034】第4の本発明によれば、前記第1の発明に
おいて、リレーションシップに基づいてインタラクショ
ンする際に、同時に環境に対してもインタラクションを
オープンにすることによって、前記第1の発明におい
て、前記第2の発明と同じ効果を得ることができる。
【0035】第5の発明は、前記第1の発明、第3の発
明、第4の発明のいずれか1つの適応型ネットワークサ
ービス提供方法において、CEが、インタラクションに
よって他のCE(B)に関する情報を取得した場合に、
該情報を保持するかを判定し、保持を判定した場合に、
前記取得したCE(B)に関する情報に基づいてCE
(B)に関するリレーションシップ情報を生成し、これ
を記録するものである。
【0036】第5の本発明によれば、前記第1の発明、
第3の発明、第4の発明において、インタラクションに
よって取得した他のCEに関する情報をリレーションシ
ップ情報として保持する。これによって、CEの静的な
情報だけでなく、インタラクションの際に動的に観測さ
れた情報も保持することが可能となり、リレーションシ
ップ情報の精度を高めることができる。これによって、
CEの選択を効率化し、良いサービス(CEの組織)を
再現することが可能となる。
【0037】既存のリレーションシップ情報を更新する
ことが可能となる。これによって、インタラクションで
きるCEの母集団を増やし、組織化の柔軟性を向上する
ことが可能となる。
【0038】第6の発明は、前記第1の発明又は第5発
明の適応型ネットワークサービス提供方法において、リ
レーションシップ情報の属性として、“CEの用途”及
び“CEの有効度”を含め、CEが該CEが保持してい
るリレーションシップ情報の“CEの用途”及び“CE
の有効度”を基準としてCE(B)を選択し、インタラ
クションを行うことが可能になる。
【0039】第6の本発明によれば、前記第1の発明又
は第5発明において、“CEの用途”及び“CEの有効
度”をリレーションシップ情報に含めることで、リレー
ションシップ情報の精度を高めることができる。CE
は、これらの属性を基準としてCE(B)を選択するこ
とによって、より有効なCEとインタラクションを行う
ことが可能になる。
【0040】第7の発明は、請求項1又は請求項5記載
の適応型ネットワークサービス提供方法において、前記
CEが前記“CEの用途”に対してCE(B)の有効性
を評価し、前記評価結果に基づいてCE(B)の有効度
に関するリレーションシップ情報を更新するものであ
る。
【0041】第7の本発明によれば、前記第1の発明又
は第5の発明において、用途に基づいて選択したCEと
インタラクションした場合に、インタラクションの内容
に基づいて用途に対するそのCEの有効性を評価するこ
とによって得られた情報をリレーションシップ情報とし
て記録することにより、リレーションシップ情報の精度
を高めることができる。これによって、CEの選択を効
率化し、良いサービス(CEの組織)を再現することが
可能となる。
【0042】第8の発明は、前記第1の発明、第5の発
明、第6の発明、第7の発明のいずれか1つの適応型ネ
ットワークサービス提供方法において、CEが該CEが
保持しているリレーションシップ情報に優先順位をつ
け、前記優先順位に基づいてリレーションシップ情報を
削除するものである。
【0043】第8の本発明によれば、前記第1の発明、
第5の発明、第6の発明、第7の発明のいずれかにおい
て、リレーションシップ情報に優先順位を付けることに
より、必要に応じて優先順位の低い情報を削除する。こ
れによって、保持できるリレーションシップ情報の量に
制限がある場合でも、情報の質に配慮しながら効率良く
情報を管理することができる。また、有効でない(利用
されない)サービスを解消することができる。
【0044】第9の発明は、第1の発明又は第5の発明
の適応型ネットワークサービス提供方法において、CE
が他のCEが保持しているリレーションシップ情報を取
得するものである。
【0045】第9の本発明によれば、前記第1の発明又
は第5の発明において、他のCEが保持しているリレー
ションシップ情報を取得することによって、CEが直接
情報を取得することができないCEに関するリレーショ
ンシップ情報を保持することが可能となる。これによっ
て、傾向に依存しない、意外性のある新たなサービスを
作り出すことが可能となる。
【0046】第10の発明は、第1の発明又は第5の発
明の適応型ネットワークサービス提供方法において、C
Eが2つのCEから、それぞれが保持しているリレーシ
ョンシップ情報の一部を取得し、前記CEのリレーショ
ンシップ情報として記録するものである。
【0047】第10の本発明によれば、前記第1の発明
又は第5の発明において、他のCEが保持しているリレ
ーションシップ情報を取得することによって、CEが直
接情報を取得することができないCEに関するリレーシ
ョンシップ情報を保持することが可能となる。これによ
って、傾向に依存しない、意外性のある新たなサービス
を作り出すことが可能となる。
【0048】第11の発明は、前記第1の発明又は第5
の発明の適応型ネットワークサービス提供方法におい
て、CEが複製を生成する際に、該CEが保持するリレ
ーションシップ情報の一部を変更し、前記変更したリレ
ーションシップ情報を、複製のリレーションシップ情報
としてセットするものである。
【0049】第11の本発明によれば、前記第1の発明
又は第5の発明において、既存のリレーションシップ情
報の一部を変更することによって、全く新しいリレーシ
ョンシップ情報を生成することが可能となる。また、C
Eが直接情報を取得することができないCEに関するリ
レーションシップ情報を保持することが可能となる。こ
れによって、傾向に依存しない、意外性のある新たなサ
ービスを作り出すことが可能となる。
【0050】第12の発明は、前記第1の発明又は第5
の発明の適応型ネットワークサービス提供方法におい
て、CEが該CEがリレーションシップ情報を保持して
いない未知のCEを発見するために、ターゲットCEを
特定する条件を指定し、該CEがリレーションシップ情
報を保持している全てのCEに該条件を満たすターゲッ
トCEの発見を依頼し、発見の依頼を受けた各CEが、
自身が保持するリレーションシップ情報を検索し、ター
ゲットCEを発見できない場合には、自身がリレーショ
ンシップ情報を保持している全てのCEに再度発見を依
頼し、前記を繰り返すことによってターゲットCEを発
見するものである。
【0051】第12の本発明によれば、前記第1の発明
又は第5の発明において、目的とするCEが環境の中に
なかった場合でも、リレーションシップを辿ることでC
Eが直接情報を取得することができなかったCEを発見
することができる。
【0052】第13の発明は、前記第12の発明の適応
型ネットワークサービス提供方法において、CEがリレ
ーションシップ情報に基づいて発見を依頼するCEを選
択する際に、該CEが、ある特定のリレーションシップ
情報の属性を基準として、発見を依頼するCEを選択す
るものである。
【0053】第13の本発明によれば、前記第12の発
明において、リレーションシップ情報の属性を使って発
見を行うことによって、より有効なCEを効率的に発見
することが可能となる。
【0054】第14の本発明は、システムを構成する要
素とノードが有線又は無線のネットワークで接続されて
おり、前記ノードにより実行されるCEにより行われる
サービス提供方法であって、前記CEが、自分自身又は
他のCE、ノード、及びリソースのうち少なくとも1つ
から、ユーザの入力した情報、ユーザの履歴情報、セン
サを介して取得した実世界の情報、CEの属性情報、ノ
ード又はリソースの提供する情報、及びサービス要求の
うち少なくとも1つを取得し(環境センシング)、前記
環境センシングによってユーザの携帯端末であるノード
を識別し、前記ノードを移動先として選択するものであ
る。
【0055】第14の本発明によれば、ユーザにともな
って移動し、移動先で新たなCEと出会うことによっ
て、ユーザの行動パターンを反映したサービスを提供す
ることが可能となる。
【0056】第15の本発明は、前記第6の発明の適応
型ネットワークサービス提供方法において、CEが有効
と判断している他のCE(B)が移動したことを環境セ
ンシングによって検出し、CE(B)の移動先のノード
を発見し、該ノードを移動先として選択するものであ
る。
【0057】第15の本発明によれば、前記第6の発明
において、有効なCEと常に通信できるようにすること
により、有効な組織が必ず再現できるように保証するこ
とが可能となる。
【0058】第16の本発明は、システムを構成する要
素とノードが有線又は無線のネットワークで接続されて
おり、前記ノードにより実行されるCEにより行われる
サービス提供方法であって、前記CEが、自分自身又は
他のCE、ノード、及びリソースのうち少なくとも1つ
から、ユーザの入力した情報、ユーザの履歴情報、セン
サを介して取得した実世界の情報、CEの属性情報、ノ
ード又はリソースの提供する情報、及びサービス要求の
うち少なくとも1つを取得し(環境センシング)、ノー
ドの故障を検出し、安全なノードを判定し、移動先とし
て選択するものである。
【0059】第16の本発明によれば、人間や外部の管
理機構を介さずにシステムの信頼性を向上することが可
能となる。
【0060】第17の本発明は、システムを構成する要
素とノードが有線又は無線のネットワークで接続されて
おり、前記ノードにより実行されるサイバーエンティテ
ィ(以下、CEと呼ぶ)により行われるサービス提供方
法であって、前記CEが、自分自身又は他のCE、ノー
ド、及びリソースのうち少なくとも1つから、ユーザの
入力した情報、ユーザの履歴情報、センサを介して取得
した実世界の情報、CEの属性情報、ノード又はリソー
スの提供する情報、及びサービス要求のうち少なくとも
1つを取得し(環境センシング)、該CEと同じサービ
スを提供するCEの数が少ないノードを移動先として選
択するものである。
【0061】第17の本発明によれば、これまで利用で
きなかった新しいサービスが自動的に利用できるように
なることで、新しい傾向を発生させ、ユーザに提案する
ことが可能となる。
【0062】第18の本発明は、システムを構成する要
素とノードが有線又は無線のネットワークで接続されて
おり、前記ノードにより実行されるCEにより行われる
サービス提供方法であって、前記CEが、自分自身又は
他のCE、ノード、及びリソースのうち少なくとも1つ
から、ユーザの入力した情報、ユーザの履歴情報、セン
サを介して取得した実世界の情報、CEの属性情報、ノ
ード又はリソースの提供する情報、及びサービス要求の
うち少なくとも1つを取得し(以下、環境センシングと
呼ぶ)、ユーザの利用頻度が高いサービスを提供してい
るCEが存在するノードを移動先として選択するもので
ある。
【0063】第18の本発明によれば、マスユーザのサ
ービス利用傾向に応じてサービスの配置を変更すること
が可能となる。
【0064】第19の本発明は、前記第1の発明又は第
5の発明の適応型ネットワークサービス提供方法におい
て、CEがユーザの利用頻度が高いサービスを提供して
いるCEを判定し、前記CEの情報を取得し、リレーシ
ョンシップ情報を生成し、これを記録するものである。
【0065】第19の本発明によれば、前記第1の発明
又は第5の発明において、マスユーザのサービス利用傾
向に応じて新しいサービスを創発することが可能とな
る。
【0066】第20の本発明は、前記第1の発明乃至第
19の発明のうちいずれか1つの適応型ネットワークサ
ービス提供方法の処理手順を、コンピュータに実行させ
るためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体である。
【0067】前記第20の本発明によれば、前記第1の
発明乃至第19の発明の適応型ネットワークサービス提
供方法の処理手順のプログラムを持ち出しできるので、
マスユーザのサービス利用がさらに便利になる。
【0068】以下に、本発明について、本発明による実
施形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明す
る。
【0069】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1は、本発明に係
る適応型ネットワークサービスシステムの一実施例の全
体構成図である。
【0070】図1に示すように、本発明に係る適応型ネ
ットワークサービスシステム、ネットワークを介してア
クセスできるシステム構成要素群101と、ユーザの位
置、生体情報などのユーザに関する情報や、空気中の窒
素ガスの濃度、湿度、ドアの開閉、ポットの水位、電灯
のON/OFF、風速、水深、電導率、輝度、臭気、交
通状況、食品の鮮度、室温、降水量、などの自然環境に
関する情報などの実世界情報を取得するためのセンサ群
102と、CEを実行するノード(コンピュータ)10
5と、システム構成要素、センサ、ノード間を接続する
無線ネットワーク106から構成されている。
【0071】前記ノード105は、リソース群104の
他に、CEの機能を提供するCE部103と、ユーザの
認証情報又は履歴情報を含むユーザ情報を管理するユー
ザ情報管理部111と、隣接ノードにアクセスするため
に必要な情報を管理する隣接ノード情報管理部112
と、CEを生成したり、ノード内に存在するCEを登録
し管理するノード内CEライフサイクル管理部113
と、リソースを管理するリソース管理部114から構成
される。
【0072】前記センサ群102としては、直接CEが
アクセスすることができないものを指す。これらのセン
サ群102は、CEが例えばデータベースを介してしか
アクセスできない。これに対して、CEが直接アクセス
可能なセンサは、前記システム構成要素101として扱
う。
【0073】図2は、図1におけるリソース管理部11
4の一実施例を示す構成図である。
【0074】本実施例のリソース管理部114は、図2
に示すように、ノード105内のリソースに関する情報
を管理するリソース情報管理手段1141と、CEに対
してリソースの割当を行うリソース割り当て手段114
2と、リソースを提供した対価としてCEからエネルギ
ーを徴収する手段1143から構成される。
【0075】図3は、図1におけるCE部103の一実
施例を示す構成図である。
【0076】本実施例のCE部103は、図3に示すよ
うに、CEのID、アドレス、エネルギーレベル、サー
ビスタイプなどの属性情報を管理するCE属性情報管理
部1031と、環境センシングによって取得した情報を
解釈することによって環境を認識するための環境認識部
1032と、CEの処理ロジックや処理に必要なデータ
を管理している処理部1033と、CEが移動、死、な
どの動作を行うための動作部と、リレーションシップ情
報を生成し管理するリレーションシップ情報管理部と、
インタラクション部から構成される。
【0077】図4は、図3における環境認識部1032
の一実施例の詳細図である。
【0078】本実施例の環境認識部1032は、図4に
示すように、環境センシング手段10321と、環境情
報解釈手段10322から構成される。
【0079】図5は、図3における動作部1034の一
実施例の詳細図である。
【0080】本実施例の動作部1034は、図5に示す
ように、CEの動作ルール群10341と、環境認識情
報に基づいて動作起動を判定する動作起動判定手段10
342と、移動手段10343と、複製生成手段103
44と、交配手段10345と、消滅手段10346
と、エネルギー交換手段10347から構成される。
【0081】図6は、図3における処理部1033の一
実施例の詳細図である。
【0082】本実施例の処理部1033は、図6に示す
ように、処理ロジック10333、処理データ1033
4と、処理起動を判定するための処理起動判定手段10
331と、処理を起動し実行するための処理起動手段1
0332から構成される。
【0083】図7は、図3におけるリレーションシップ
情報管理部1035の一実施例の詳細図である。
【0084】本実施例のリレーションシップ情報管理部
1035は、図7に示すように、新しく取得した情報を
保持するかを判定する新規情報保持判定手段10351
と、リレーションシップ情報を生成し、記録するリレー
ションシップ情報記録手段10352と、リレーション
シップ情報をランダムに変更するリレーションシップ情
報ランダム変更手段10353と、リレーションシップ
情報検索手段10354と、リレーションシップ情報取
得手段10355と、リレーションシップ情報をランダ
ムに選択するリレーションシップ情報ランダム選択手段
10356と、リレーションシップ情報評価手段103
57と、リレーションシップ情報削除手段10358か
ら構成される。
【0085】図8は、図3におけるインタラクション部
1036の一実施例の詳細図である。
【0086】本実施例のインタラクション部1036
は、図8に示すように、リレーションシップ情報に基づ
いてインタラクションすることを判定するリレーション
シップ利用判定手段10361と、リレーションシップ
情報に基づいてCEを選択するCE選択手段10362
と、選択した特定のCEに対して情報を送信するための
選択CEへの送信手段10363と、他のCEからイン
タラクションのために送信された情報を受信する受信手
段10364と、受信した情報を解釈するインタラクシ
ョン情報解釈手段10365と、インタラクションの際
に送信する情報を同報することを判定する手段1036
6と、同報する範囲を選択して同報する同報手段103
67と、インタラクションの結果相手のCEの有効性を
評価するCE評価手段10368から構成される。
【0087】図9は、本実施例の適応型ネットワークサ
ービスシステムのノードにログインしてからサービス要
求に基づいてサービスが提供されるまでの動作手順を示
すフローチャートである。
【0088】本実施例の適応型ネットワークサービスシ
ステムでは、ユーザがユーザを表すCEを生成すること
のできるノードにログインしてから、サービス要求を出
し、サービスが提供される。すなわち、図9に示すよう
に、 1)ユーザが、ユーザを表すCEを生成し得るノードに
ログインすると、ノード内又はネットワークを介して他
のノードのユーザ情報管理部111から、ユーザID、
興味、履歴、サービス利用頻度の少なくとも1つを含む
ユーザ情報を取得し(ステップ510)、ユーザを表す
CEを生成する(ステップ520)。表1に、ユーザの
CEの属性情報のテーブルの例を示す。
【0089】
【表1】 なお、ユーザを表すCEは、はじめからノードに存在し
ていても良い。その場合は、ステップ520でユーザを
表すCEを生成する代わりに、ノード内又はネットワー
クを介して他のノードからユーザを表すCEを取得し、
ステップ510で取得したユーザ情報をセットする。
【0090】2)ユーザを表すCEは、環境をセンシン
グすることによって(環境センシング手段10321、
ステップ530)取得したCEの情報に基づいて、リレ
ーションシップ情報を生成し、記録する(リレーション
シップ情報記録手段10352、ステップ540)。
【0091】環境のセンシングは、隣接ノード情報管理
部(112)、ノード内CEライフサイクル管理部(1
13)、CE部(103)、リソース管理部(114)
などから情報を取得することによって行う。
【0092】例えば、ユーザを表すCEが環境をセンシ
ングする際に、同じノード内に存在するCEの情報をノ
ード内CEライフサイクル管理部(113)から取得す
ることによって、表2に示す2つのCEに関するリレー
ションシップ情報を生成し、記録する。その際に、各C
EのID(0102、0555)とアドレスをリレーシ
ョンシップ情報として記録する。なお、CE0102、
0555のCE属性情報のテーブル例を、表3、4に示
す。
【0093】
【表2】
【0094】
【表3】
【0095】
【表4】 3)ユーザを表すCEは、リレーションシップ情報を保
持しているCEに対して、サービス情報をユーザの携帯
端末に表示するように要求を出す。要求を受信したCE
は、ユーザの携帯端末上にサービス情報(CEの属性情
報の1つ)を表示する。
【0096】ここでは、前記表3、4のCE(映画予告
編サービスとゲーム)がサービス情報を表示する(ステ
ップ550)。
【0097】4)ユーザがサービスを選択したら(ステ
ップ560)、リレーションシップのあるCEの中か
ら、そのサービスを提供するCEを特定し(リレーショ
ンシップ情報検索手段10354、ステップ570)、
特定したCEに対してサービス要求を送信する(ステッ
プ580)。
【0098】例えば、ユーザが映画予告編を選択した場
合、ユーザを表すCEは、リレーションシップ情報テー
ブル(表2)の各CEに対して処理内容を問い合わせ、
映画予告編を提供するCE(CE0102)を特定し、
サービスを要求する。
【0099】5)サービス要求を受信したCEは、処理
を起動するかを判定し(処理起動判定手段10331、
ステップ590)、処理を起動する(処理起動手段10
332、ステップ600)。その際に、リレーションシ
ップ情報テーブル(表5)に基づいて、ユーザの携帯端
末ディスプレイを制御するCEをインタラクションの相
手として選択し、インタラクションしてサービスを提供
する(ステップ610)。
【0100】ここで、前記環境センシンを能動的に行う
手段について説明する。
【0101】能動的に行うための方法としては以下の方
法がある。
【0102】(1)の方法は、図10(a)に示すよう
に、CEが、該CEにとって必要な情報の内容又は提供
者に関する条件(これを、取得情報条件と呼ぶ)を予め
指定しておき(ステップ1001)、自分自身又は他の
CE、ノード、及びリソースから取得した情報(これを
環境情報と呼ぶ)に基づいて、取得情報条件を満たす環
境情報の提供者(他のCE、ノード、リソース)を特定
し(ステップ1002)、特定できた時に該提供者から
該環境情報を取得する(ステップ1003)。以下にそ
の一例を示す。
【0103】CEが、気温情報を条件として指定し、気
温情報を発信するセンサを制御するCEを特定し、気温
情報を取得する。このとき、気温情報を発信するセンサ
を制御するCEを特定する方法としては、他のCEから
教えてもらう場合や、他のCEとのメッセージ交換によ
って取得した情報によって分かる場合や、センサのCE
が自身の扱うセンサ情報の内容を周囲に発信している場
合などがある。
【0104】CEが、ユーザの嗜好情報を条件として指
定し、ユーザを表すCEを特定し、ユーザを表すCEが
保持しているユーザの嗜好情報を取得する。ユ−ザを表
すCEを特定する方法としては、他のCEに聞く場合
や、他のCEとのメッセージ交換によって取得した情報
によって分かる場合やユーザを表すCE自身が自己の情
報を周囲に発信している場合がある。
【0105】(2)の方法は、前記(1)の方法におい
て、環境情報に対してその提供者や取得方法が予め定ま
っている場合である。CEが、該CEにとって必要な情
報の内容又は提供者に関する条件(これを取得情報条件
と呼ぶ)を予め指定しておき、取得情報条件を満たす情
報の提供者から該環境情報を取得する。
【0106】本方法の処理手順は、前記(1)の方法の
処理フロー(図10(a))から、「環境情報提供者の
特定」を削除したフローである。以下にその一例を示
す。
【0107】CEが、リソースの負荷情報を条件として
特定し、ノ−ド上のリソース管理部のAPIを用いてリ
ソ−スの負荷情報を取得する。リソ−ス管理部は、CE
に対してリソースの情報を取得するためのAPIを提供
している。
【0108】CEが、自分のエネルギーレベルを条件と
して指定し、自分自身からエネルギーレベル情報を取得
する。CEは、自分自身のエネルギーレベル情報を取得
する手段を持つ。
【0109】CEが、ノード上に存在するCEの名前を
条件として指定し、ノードのCEライフサイクル管理部
からノード上のCEの名前を取得する。CEライフサイ
クル管理部は、CEに対してAPIを提供している。
【0110】(3)の方法は、前記(1)及び(2)の
方法において、一旦特定した相手から周期的に環境情報
を取得する。
【0111】(4)の方法は、図10(b)に示すよう
に、CEが、該CEにとって必要な情報の内容又は提供
者に関する条件(これを取得情報条件と呼ぶ)を予め指
定しておき(ステップ1004)、自分自身又は他のC
E、ノード、及びリソースから取得した情報(これを環
境情報と呼ぶ)の中から、該取得情報条件を満たす環境
情報を選択することによって必要な情報を取得する(ス
テップ1005)。
【0112】本方法の処理手順を示す図10(b)は、
前記図10(a)から環境情報提供者の特定、環境情報
取得を削除し、代わりに環境情報の選択を入れたもので
ある。
【0113】(5)の方法は、図10(c)に示すよう
に、CEが、該CEにとって必要な情報の内容又は提供
者に関する条件(これを取得情報条件と呼ぶ)と、取得
情報条件を満たす環境情報を取得するトリガを与える情
報の内容又は提供者に関する条件(これをトリガ条件と
呼ぶ)を予め指定しておき(ステップ1006)、自分
自身又は他のCE、ノード、及びリソースから取得した
情報(これを環境情報と呼ぶ)に基づいて、取得情報条
件を満たす環境情報の提供者(他のCE、ノ−ド、リソ
ース)及びトリガ条件を満たす情報の提供者を特定し
(ステップ1007)、トリガを与える情報の提供者か
ら情報を取得することによってトリガを生成し(ステッ
プ1008)、このトリガに基づいて環境情報の提供者
から該環境情報を取得する。
【0114】このとき、トリガとする情報は、該CE又
は他のCE、ノード、及びリソースが保持する情報であ
る。そして、該CEは、トリガとしたい情報を保持する
相手に、情報の変化をイベントとして該CEに通知する
ことを予め依頼しておき、イベントの通知を受けること
によってトリガを生成する。
【0115】本方法の処理手順を示す図10(c)は、
前記図10(a)にトリガの条件の指定、トリガの提供
者特定、トリガの生成を加えたものである。
【0116】イベント通知を依頼することによってトリ
ガを生成する一例を以下に示す。
【0117】リソースの負荷が上昇したらイベントを通
知するように、リソース管理部に依頼する。リソース管
理部はイベント通知する。CB属性情報管理部はイベン
ト通知機能を具備する。
【0118】CEが、自分のエネルギーレベルが予め定
めた値以下になったらイベントとして通知するようにC
E属性情報管理部に依頼する。CB属性情報管理部はイ
ベント通知機能を具備する。
【0119】CEが、気温が予め定めた値以下になった
らイベントとして通知するように、センサを制御するC
Eに依頼する。CEのインタラクション部はイべントと
して通知機能を具備する。
【0120】CBが、同じノ−ド上に新しいCEが移動
してきたらイベントを通知するようにノードに依頼す
る。ノードのノード内CEライフサイクル管理部はイべ
ント通知機能を具備する。
【0121】CEが、サービス要求を発信するときにイ
ベントを通知するようにユーザを表すCEに依頼する。
ユーザを表すCEのインタラクション部はイベント通知
機能を具備する。
【0122】(6)の方法は、前記(5)の方法におい
て、環境情報に対してその提供者や取得方法が予め定ま
っている場合である。CEが、該CEにとって必要な情
報の内容又は提供者に関する条件(これを取得情報条件
と呼ぶ)と、取得情報条件を満たす環境情報を取得する
トリガを与える情報の内容又は提供者に関する条件(こ
れをトリガ条件と呼ぶ)を予め指定しておき、トリガを
与える情報の提供者から情報を取得することによってト
リガを生成し、このトリガに基づいて環境情報の提供者
から該環境情報を取得する。
【0123】本方法の処理手順は、前記図10(c)か
ら「環境情報提供者の特定」と「トリガの提供者の特
定」のいずれか、又は両方を削除したフローである。
【0124】(7)の方法は、前記(5)又は(6)の
方法において、一旦特定した相手から周期的に環境情報
を取得する。
【0125】(8)の方法は、前記(5)又は(6)又
は(7)の方法において、CEが環境情報を取得のトリ
ガを生成する別の方法として、該CEがトリガ条件を予
め指定しておき、該CEが、該CE又は他のCE、ノー
ド、及びソ−スから環境情報を取得した際に、該情報が
該トリガ条件を満たすかを判定し、満たすと判定された
場合にトリガを生成する。
【0126】本方法の処理手順のフロ−は、前記図10
(c)と同じである。ただし、前記記(5)の方法で
は、イベント通知に基づいてトリガが生成されるのに対
し、本方法では、取得した環境情報がトリガ条件を満足
するかの判定によってトリガを生成する。
【0127】(9)の方法は、前記(1)〜(7)の方
法において、CEが、該CEが他のノードに移動したこ
とをトリガとして前記(1)〜(7)の方法によって該
環境情報を取得する。
【0128】前記図9がユーザ要求を前提としてサービ
スを起動する実施例であるのに対し、図11はユーザ要
求がない場合でも、環境の状態に応じてCEが自発的に
サービスを起動する一実施例である。
【0129】以下に、その実施例について図11を用い
て説明する。
【0130】1)各CEは、それぞれの環境をセンシン
グし(ステップ710)、必要に応じてリレーションシ
ップを形成する(リレーションシップ情報記録手段10
352、ステップ720)。例えば、“帰宅するとコー
ヒーをいれる”という行動パターンを持つユーザに対し
ては、ドアの開閉を監視するCEとコーヒーメーカーの
CEの間にリレーションシップが形成され、ドアが開い
たらコーヒーメーカーが応答するようになる。
【0131】2)センシングによって取得した情報を解
釈し(環境情報解釈手段10322、ステップ73
0)、処理を起動するかを判定する(処理起動判定手段
10331、ステップ740)。処理起動を決定したC
Eが処理を起動し(処理起動手段10332、ステップ
750)、インタラクションによってサービスを提供す
る(ステップ760)。例えば、ドアの開閉を監視する
CEがドアが開いたことを感知し発信する。コーヒーメ
ーカーは、この情報を受信し、ユーザの習慣(夜10時
以降はコーヒーを飲まない)を基準として処理を起動す
るかを判断し、夜10時前だったら処理を起動する(コ
ーヒーを作る)。
【0132】(実施例2)図12は、本発明の実施例2
の適応型ネットワークサービス提供方法の処理手順を示
すフロー図である。
【0133】本実施例2の適応型ネットワークサービス
提供方法は、環境中の全てのCEに対して情報を発信
し、これに反応してきたCEとの間でインタラクション
を行う。以下にその詳細について図12を用いて説明す
る。
【0134】1)ユーザが、ユーザを表すCEを生成し
得るノードにログインすると、ノード内又はネットワー
クを介して他のノードのユーザ情報管理部111から、
ユーザID、興味、履歴、サービス利用頻度の少なくと
も1つを含むユーザ情報を取得し(ステップ510)、
ユーザを表すCEを生成する(ステップ520)。表1
に、ユーザのCEの属性情報のテーブルの例を示す。
【0135】なお、ユーザを表すCEは、はじめからノ
ードに存在していても良い。その場合は、ステップ52
0でユーザを表すCEを生成する代わりに、ノード内又
はネットワークを介して他のノードからユーザを表すC
Eを取得し、ステップ510で取得したユーザ情報をセ
ットする。
【0136】2)ユーザを表すCEは環境をセンシング
する(環境センシング手段10321、ステップ53
0)。環境のセンシングは、隣接ノード情報管理部(1
12)、ノード内CEライフサイクル管理部(11
3)、CE部(103)、リソース管理部(114)な
どから情報を取得することによって行う。
【0137】3)ユーザが、「エンターテイメント系の
サービス」を要求したら(ステップ560)、ユーザを
表すCEはサービス要求を生成し、同報する(ステップ
650)。
【0138】例えば、ユーザを表すCEが、前記表3、
4に示す2つのCEと通信可能である場合には、これら
に対してサービス要求を同報する。
【0139】4)サービス要求を受信したCEは、処理
を起動するかを判定し(処理起動判定手段10331、
ステップ590)、処理を起動すると決定したCEは、
ユーザにサービス情報を提示する(ステップ660)。
例では、環境中の表3、4に示す2つのCE(映画予告
編CE、ゲームCE)がサービス要求を受信する。ユー
ザには、2つのサービス(映画予告編、ゲーム)が提示
される。
【0140】5)ユーザが選択したサービスを提供する
CEは、処理を起動する(処理起動手段10332、ス
テップ670)。インタラクションの際に、通信内容を
同報することによってサービスを提供する。
【0141】例えば、ユーザがゲームを選択した場合、
ゲームCEは情報を同報することによって、通信可能な
他のユーザを表すCEや、ユーザの携帯端末ディスプレ
イを制御するCEとインタラクションしてサービスを提
供する。
【0142】(実施例3)図13は、本発明の実施例3
の適応型ネットワークサービ提供方法の処理手順を示す
フロー図である。
【0143】前記図12の実施例2は、ユーザ要求を前
提としてサービスを起動したが、本実施例3は、ユーザ
要求がない場合でも、環境の状態に応じてCEが自発的
にサービスを起動する実施例である。
【0144】以下に、その詳細について図13を用いて
説明する。
【0145】1)各CEは、それぞれの環境をセンシン
グし(ステップ710)、センシングによって取得した
情報を解釈し(環境情報解釈手段10322、ステップ
730)、処理を起動するかを判定する(処理起動判定
手段10331、ステップ740)。処理起動を決定し
たCEが処理を起動し(処理起動手段10332、ステ
ップ750)、インタラクションによってサービスを提
供する(ステップ760)。
【0146】例えば、ドアの開閉を監視するCEは、ド
アが開いたことを同報する。この情報を、コーヒーメー
カーを制御するCEが受信し、処理起動を判定する。コ
ーヒーメーカーを制御するCEはユーザの習慣(夜10
時以降はコーヒーを飲まない)を考慮して、時間をチェ
ックし、夜10時前だったらコーヒーを作る(処理を起
動する)。また、CDプレーヤーを制御するCEは、他
のセンサが同報するユーザの血糖値情報を受信すると、
ユーザの疲労度を解釈することによって、疲労している
場合にはリラックスさせる音楽を流す(処理起動)。
【0147】前記インタラクションに加わるか否かの判
定手段について説明する。
【0148】(1)CEは、該CEが処理することが可
能な情報の条件と、処理可能な情報に付する処理方法を
予め規定しておき、他のCEから情報を受信した場合に
前記条件を満たすかを判定し、満たす場合に所定の処理
を行うことによりインタラクションに参加する。
【0149】(2)前記(1)の処理において、CEが
処理不可能な情報の処理方法を予め規定しておき、処理
不可能な情報を受信した場合に所定の処理を行うことで
インクラタションに参加する。
【0150】前記(1)の処理及び(2)の処理によっ
て、インタラクションに参加するパターンとしては以下
のものがある。 (a)処理を起動する。 (b)処理を起動し、処理の途中経過情報や結果を要求
元に送信する。その際に、必要があれば同報する。 (c)処理を起動し、処理の途中経過や結果を他のCE
に送信することによって連携して処理を行う。その際
に、必要があれば同報する。 (d)処理を起動し、受信情報を処理せずに他のCEに
転送する(前記(2)の処理の場合のみ)。
【0151】具体的なインタラクションの例を以下に示
す。 ・CEがターゲットCEの発見要求を受信した場合に、
該CEが保持するリレーションシップ情報を検索し、タ
ーゲットCEを発見できた場合に、ターゲットCEの情
報を送信する。また、ターゲットCEを発見できなかっ
た場合に、他のCEにターゲットCEの発見要求を送信
する。 ・画像検索サービスを提供するCEが、画像検索要求を
受信した場合に、画像検索サービスを起動し、検索結果
を要求元CEに送信する。 ・画像検索サービスを提供するCEが、画像情報を受信
した場合に、画像検索データベースに受信した画像を格
納し、新しい画像データを格納したことを周囲に通知す
る。 ・画像検索サービスを提供するCEが、(処理不可能
な)音声情報を受信した場合に、他のCEに音声情報を
転送する。
【0152】(実施例4)前記図9のステップ580に
おいて、ユーザを表すCEがサービス要求を同報する
(同報手段10367)処理を付け加える。すなわち、
インタラクションを行う際に、CEが送信する情報を同
報するかを判定し、同報を判定した場合に同報し、同報
された情報を受信し、これに応答したCEがインタラク
ションに加わることができる。
【0153】(実施例5)前記図9のステップ610に
おいて、インタラクションによって取得した情報を保持
するかを判定し(新規情報保持判定手段10351)、
保持する場合にはリレーションシップ情報を生成し、記
録する(リレーションシップ情報記録手段10352)
処理を追加する。
【0154】すなわち、CEが、インタラクションによ
って他のCE(B)に関する情報を取得した場合に、該
情報を保持するかを判定し、保持を判定した場合に、前
記取得したCE(B)に関する情報に基づいてCE
(B)に関するリレーションシップ情報を生成し、これ
を記録する。例えば、表8では、インタラクションの際
に取得したCEのサービスタイプ属性に関する情報に基
づいてリレーションシップ情報を生成し、記録してい
る。
【0155】(実施例6)前記図9のステップ610及
び図11のステップ760において、インタラクション
を通して、CEの用途に対してCEの有効性を評価し
(CE評価手段10366)、評価結果をリレーション
シップ情報として生成し、記録する(リレーションシッ
プ情報記録手段10352)処理を追加する。
【0156】すなわち、リレーションシップ情報の属性
として、“CEの用途”を含め、CEが該CEが保持し
ているリレーションシップ情報の“CEの用途”を基準
としてCE(B)を選択し、インタラクションを行った
場合に、該CEが前記“CEの用途”に対してCE
(B)の有効性を評価し、前記評価結果に基づいて、C
E(B)に関する有効性に関するリレーションシップ情
報を生成し、前記“CEの用途”と対応づけてこれを記
録する。例えば、表8では、CEの用途として、「情報
案内」と「発見」を設定している。
【0157】(実施例7)前記リレーションシップ情報
取得手段10355において、リレーションシップ情報
の生成(更新)時刻、利用頻度、CEの有効度などの情
報を取得し、リレーションシップ情報評価手段1035
7によってリレーションシップ情報の有効性を評価し、
優先順位をつける。リレーションシップ情報削除手段1
0358によって、優先順位の低いリレーションシップ
情報から削除する。
【0158】(実施例8)CEが、ターゲットとするC
Eのリレーションシップ情報取得手段10355を起動
することによって、リレーションシップ情報を取得し、
該CEのリレーションシップ情報として記録する(リレ
ーションシップ情報記録手段10352)。 ターゲッ
トとするCEを選択する基準としては、サービスタイプ
が同じCE、作成者が同じCE、同じノード上に存在す
るCEなどがある。
【0159】(実施例9)あるCEが、複製を生成し、
複製のリレーションシップ情報に以下の(1)と(2)
の情報をセットする。
【0160】(1)該CEのリレーションシップ情報の
一部をランダムに選択(リレーションシップ情報ランダ
ム選択手段10356)することによって取得した情
報。
【0161】(2)別のCEのリレーションシップ情報
の一部をランダムに選択(リレーションシップ情報ラン
ダム選択手段10356)することによって取得した情
報。
【0162】別のCEの選択基準としては、サービスタ
イプが同じCE、作成者が同じCE、同じノード上に存
在するCEなどがある。
【0163】また、前記とは別の方法として次のものが
ある。
【0164】あるCEが、2つのCEを選択し、選択し
た各CEのリレーションシップ情報の一部をランダムに
選択(リレーションシップ情報ランダム選択手段103
56)することによって取得した情報を、自身のリレー
ションシップ情報として上書きする。ターゲットとする
2つのCEを選択する基準としては、サービスタイプが
同じCE、作成者が同じCE、同じノード上に存在する
CEなどがある。
【0165】(実施例10)あるCEが、複製を生成
し、複製のリレーションシップ情報に、“該CEのリレ
ーションシップ情報をランダムに変更(リレーションシ
ップ情報ランダム変更手段10353)することによっ
て生成した情報”をセットする。
【0166】例えば、表9では、CEの用途「情報案
内」に対する有効度をランダムな値に変更している。
【0167】(実施例11)図14は、前記図9に必要
なサービスが取得できない場合に、CEを発見するため
の処理を追加した処理手順を示すフローチャートであ
る。
【0168】前記図9のステップ560において、適切
なサービスが見つからない場合や、ステップ570にお
いて適切なCEが見つからない場合や、ステップ580
において選択したCEが通信不可能な場合に、リレーシ
ョンシップに基づくCEの発見を行う(ステップ80
0)。
【0169】なお、ユーザが直接サービス名を入力する
場合は、ステップ540の次にステップ560を行う。
【0170】ユーザを表すCEとリレーションシップの
ある全てのCEが、それぞれがリレーションシップを持
つ全てのCEに対してサービス要求を再発信する。
【0171】例えば、表1のユーザを表すCEが、サー
ビスタイプが“映画チケット販売サービス”のCEを発
見したい場合は、ユーザを表すCEのリレーションシッ
プ情報テーブル(表2)に記録されている全てのCE
(映画予告編CE(表3)とゲームCE(表4))に対
して“映画チケット販売サービス”の発見を依頼する。
【0172】映画予告編CEとゲームCEは、それぞれ
のリレーションシップ情報を調べ(表5、6)、“映画
チケット販売サービス”のCEを探す。この例では、表
5に示す映画予告編CEのリレーションシップテーブル
の1番目のCE(ID0101)が、映画チケット販売
サービスのCE(表7)であるため、映画予告編CEが
映画チケット販売サービスのCEに関する情報をユーザ
を表すCEに通知する。
【0173】また、ユーザを表すCEとリレーションシ
ップのあるCEのうち、特定のリレーションシップ情報
属性を持つリレーションシップだけを選択し、選択され
たリレーションシップの相手のCEに対してサービス要
求を再発信する。なお、その際に複数の属性を指定する
ことができる。
【0174】前記映画予告編CEは、“映画”というキ
ーワードを持つリレーションシップ情報を基準としてC
Eを選択し、“映画チケット販売サービス”の発見を依
頼する。
【0175】(実施例12)前記環境のセンシングによ
り、隣接ノード情報管理部(112)から隣接ノードの
情報を取得し、その中からユーザを表すCEが存在して
いるノードを移動先のノードとして選択する。
【0176】また、前記環境のセンシングによって、有
効と判断したCEに対して移動(移動先)のノードの通
知を依頼する。このCEから、移動の通知を受けた場合
に、通知によって知らされたノードの移動先を選択す
る。
【0177】また、前記環境のセンシングによって、リ
ソース管理部(114)からリソースの稼働状況に関す
る情報を取得し、故障を検出する。
【0178】隣接ノード情報管理部(112)から、隣
接ノードの情報を取得し、隣接ノードのリソース管理部
(114)からリソース稼働状況に関する情報を取得
し、ノードの安全性を解釈する。
【0179】また、前記環境のセンシングによって、ノ
ード内CE管理部(113)から、ノード内に存在する
CEの情報を取得することによって、同じサービスタイ
プのCEの数を調べる。
【0180】隣接ノード情報管理部(112)から、隣
接ノードの情報を取得し、隣接ノードのノード内CE管
理部(113)から、ノード内に存在するCEの情報を
取得することによって、同じサービスタイプのCEの数
を調べる。また、隣接ノードのうち、同じサービスタイ
プのCEの数が少ないノードを移動先として選択する。
【0181】前記環境のセンシングによって、隣接ノー
ド情報管理部(112)から、隣接ノードの情報を取得
し、隣接ノードのノード内CE管理部(113)から、
ノード内に存在するCEのうちエネルギーレベルの最も
高いものの情報を取得する。
【0182】隣接ノードのうち、最もエネルギーレベル
が高いCEが存在するノードを移動先として選択する。
【0183】前記環境のセンシングによって、隣接ノー
ド情報管理部(112)から、隣接ノードの情報を取得
し、隣接ノードのノード内CE管理部(113)から、
ノード内に存在するCEのうちエネルギーレベルの最も
高いものの情報を取得する。
【0184】隣接ノードのうち、最もエネルギーレベル
があるレベル以上のCEの情報を記録する(リレーショ
ンシップ情報記録手段10352)。
【0185】次に、本発明の応用サービス例を以下に示
す。
【0186】例1(サービスのバーソナライズ) 個人の嗜好や行動パターンに基づいて、サービスをパー
ソナライズする事例である。
【0187】この例1では、本発明のCEとして、ユー
ザ、ヘアサロンのWebページ、ヘアサロン予約サービ
スをそれぞれ割り当てる。
【0188】例えば、ヘアサロンに関する情報を検索し
ているユーザ(を表すCE)が環境に対してサービス要
求を出すと、そのユーザの環境に存在しているヘアサロ
ンに関するWebページをサービスとして提供するCE
が応答する。サービスを提供する各CEは、ユーザのW
ebページへのアクセスパターンをセンシングすること
により、そのユーザの関心や好みのヘアスタイルなどの
情報を取得する。この結果、ユーザの好みにマッチする
度合が高いCEから順番にユーザの検索結果表示画面に
自分の情報を表示する。
【0189】また、ヘアサロンの予約サービスを提供す
るCEが、環境のセンシングによってユーザのヘアサロ
ン予約頻度や行動パターンを抽出し、これに基づいて次
のヘアサロン予約の時期を予測し、その時期が近付くと
ユーザの周辺にサービスの複製を生成する。
【0190】また、利用してくれたユーザとの間にリレ
ーションシップを形成し、ユーザによる利用頻度に応じ
てそのユーザを表すCEに対するリレーションシップの
有効度を高めることにより、優先的にサービスを提供す
るようになる。
【0191】例2(動的なコミュニティの発生) 個人の興味や嗜好、現在の位置、サービスのタイプ、利
用傾向などの基準に基づいてCEの集団(コミュニテ
イ)が自然発生・消滅する。コミュニティにおいてCE
がインタラクションすることにより、新たなサービスを
創発する事例である。
【0192】この例2では、本発明のCEとして、ユー
ザ、ヘアサロンのWebページ、ヘアサロン予約サービ
ス、ファッション情報のWebページ、ファッションシ
ョーの割引チケットをそれぞれ割り当てる。
【0193】例えば、ユーザが利用したサービス(C
E)がユーザの携帯端末を移動手段とすることによっ
て、ヘアサロンに関心を持っている客が多いレストラン
には、ヘアサロンに関する情報のWebページ・ヘアサ
ロンの予約サービスなどを提供するCEが集まり、コミ
ュニティが発生する。
【0194】このレストランに、ファッションヘの関心
が高い客が入ってくると、そのユーザが利用したファッ
ション情報を提供するCEや、ファッションショーの優
待チケットのCEがコミュニティに新たに加わるように
なる。レストランの客が、ヘアサロンの情報とファッシ
ョンの情報を組み合わせて利用するようになると、例え
ばヘアサロンを予約したユーザにはもれなくファッショ
ンショーの割引チケットをプレゼントするなどという新
しいサービスが生まれる。
【0195】例3(スモールデバイスの自己組織化) センサのようなスモールデバイスが自己組織化すること
で、協調して高度な情報処理サービスを提供する事例で
ある。
【0196】この例3では、本発明のCEとして、セン
サ制御プログラムを割り当てる。
【0197】例えば、地理的に広範囲な場所にランダム
に配置された複数のセンサ(センサを制御するCE)
が、それぞれ自分の周囲の環境(他のセンサの出す情報
や稼働状況など)をセンシングする。そして、センシン
グによって得られた情報を元に、自身の機能、センシン
グの頻度、場所(センサが移動可能な場合)などを調節
することにより、役割分担を行う。
【0198】例4(環境同報インタラクションによる情
報解釈) あるCEが処理を行ないつつ情報を同報し、この情報を
受信した他のCEがこの情報に基づいて処理を行ないつ
つ情報を同報する、ということを繰り返すことによっ
て、同報された情報を介してCEが連鎖的にインタラク
ションを行い、サービスを提供する事例である。
【0199】本発明のCEとして、空気中のNOxガス
の濃度がある一定値を越えるとNOxガス濃度情報を発
信するNOxセンサと、気温を観測して天候情報を発信
する天候情報サービスと、天候とNOxガス濃度情報に
基づいて公害を検出する公害検出サービスと、ある地域
のNOxガス濃度情報を収集し、これに基づいて交通渋
滞の発生を検出する交通渋滞検出サービスと、位置情報
と渋滞情報を使ったカーナビゲーションサービスと、天
候に応じて地域のレジャー情報を流すレジャー情報サー
ビスをそれぞれ割り当てる。
【0200】例えば、NOxセンサが発信したNOxガ
ス濃度情報と、天候情報サービスが発信した地域的な天
候情報を受信した公害検出サービスは、公害情報を生成
し発信(同報)する。交通渋滞を検出するサービスは、
NOxガス濃度情報を受信し、ある地域内に一定倍以上
のNOxガスを検出すると、その地域の交通渋滞情報を
生成し発信(同報)する。天候情報を受信したレジャー
情報サービスは、天候に基づいて情報を発信(同報)す
る。例えば、天気の良い日は遊園地、雨の日は映画館の
情報を発信(同報)する。
【0201】カーナビゲーションサービスは、現在位置
の周辺の交通渋滞情報を受信すると、交通渋滞を迂回す
るようにルートを変更する。また、現在のルートに沿っ
た周辺のレジャー情報を受信すると、地図上にレジャー
情報を表示する。
【0202】なお、前記各実施例の処理プログラムは、
コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録してお
き、再度利用するようにしてもよい。ここで、「コンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フロッピー(登
録商標)ディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−R
OM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵される
ハードディスク等の記録装置をいう。
【0203】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論で
ある。
【0204】
【発明の効果】本願において開示される発明によって得
られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりである。 (1)複数のCEのインタラクションで実現されるサー
ビス(CEの組織)を進化させることにより、適応型サ
ービスを実現する。 (2)サービスコンポーネントを含むシステム構成要素
をCEとして実装することにより、集中的な管理機構を
前提とせずに、適応型サービスを提供することが可能と
なる。 (3)CEが環境のセンシング能力と自己組織化能力を
持つことにより、人間や外部の管理機構がなくても、自
動的にマスの傾向や社会傾向に応じたサービスを創発
し、提案することが可能となる。 (4)自己組織化によって新しい組織を創発し、サービ
スを提供した場合に、その組織情報をリレーションシッ
プ情報として保持することによって、有効なサービスの
再現性を高める。 (5)センシングやインタラクションによってリレーシ
ョンシップを学習することにより、環境の応じたサービ
スを創発する。 (6)ユーザによく利用されるサービスを選別し、有効
でないサービスを解消することにより、環境に応じたサ
ービスの評価機能を実現する。 (7)リレーションシップの学習だけでなく、オープン
なインタラクション、リレーションシップの交配・突然
変異、ユーザに寄生した移動などのメカニズムにより、
リレーションシップの多様化を促進することができる。
これにより、ユーザの個々の生活シーンに適応した多様
なサービスの創発を可能にする。
【0205】
【表5】
【0206】
【表6】
【0207】
【表7】
【0208】
【表8】
【0209】
【表9】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る適応型ネットワークサービスシス
テムの一実施例の全体構成図である。
【図2】図1におけるリソース管理部の一実施例を示す
構成図である。
【図3】図1におけるCE部の一実施例を示す構成図で
ある。
【図4】図3における環境認識部の一実施例の詳細図で
ある。
【図5】図3における動作部一実施例の詳細図である。
【図6】図3における処理部の一実施例の詳細図であ
る。
【図7】図3におけるリレーションシップ情報管理部の
一実施例の詳細図である。
【図8】図3におけるインタラクション部の一実施例の
詳細図である。
【図9】本実施例1の適応型ネットワークサービスシス
テムのノードにログインしてからサービス要求に基づい
てサービスが提供されるまでの動作手順を示すフローチ
ャートである。
【図10】本実施例1の環境センシングを能動的に行う
手段を説明するための図である。
【図11】本実施例1の適応型ネットワークサービスシ
ステムにおいてサービス要求がなくても自動的にサービ
スが提供されるまでの動作手順を示すフローチャートで
ある。
【図12】本発明の実施例2の適応型ネットワークサー
ビ提供方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施例3の適応型ネットワークサー
ビ提供方法の処理手順を示すフロー図である。
【図14】本発明の実施例の図9に、必要なサービスが
取得できない場合に、CEを発見するための処理を追加
した処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101…システム構成要素群 102…隣接ノード情報管理部 103…CE部 104…リソース群 105…ノード(コンピュータ) 106…無線ネットワーク106、 111…ユーザ情報管理部 112…隣接ノード情報管理部 113…CEライフサイクル管理部 114…リソース管理部 1141…リソース管理手段 1142…リソース割り当て手段 1143…エネルギー徴収手段 1031…CE属性情報管理部 1032…環境認識部 10321…環境センシング手段 10322…環境情報解釈手段 1033…処理部 10331…処理起動判定手段 10332…処理起動手段 10333…処理ロジック 10334…処理データ 1034…動作部 10341…CEの動作ルール群 10342…動作起動判定手段 10343…移動手段 10344…複製生成手段 10345…交配手段 10346…消滅手段 10347…エネルギー交換手段 1035…リレーションシップ情報管理部 10351…新規情報保持判定手段 10352…リレーションシップ情報記録手段 10353…リレーションシップ情報ランダム変更手段 10354…リレーションシップ情報検索手段 10355…リレーションシップ情報取得手段 10356…リレーションシップ情報ランダム選択手段 10357…リレーションシップ情報評価手段 10358…リレーションシップ情報削除手段 1036…インタラクション部 10361…リレーションシップ利用判定手段 10362…CE選択手段 10363…送信手段 10364…受信手段 10365…インタラクション情報解釈手段 10366…同報判定手段 10367…同報手段 10368…CE評価手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 哲也 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 須田 達也 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5B075 KK07 ND20 ND36 NR03 NR20 PR03 PR08 QT03 UU40

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システムを構成する要素とノードが有線
    又は無線のネットワークで接続されており、前記ノード
    により実行されるプログラムであるサイバーエンティテ
    イ(以下、CEと呼ぶ)により行われる、適応型ネット
    ワークサービス提供方法であって、 前記CEが、自分自身又は他のCE、ノード、及びリソ
    ースのうち少なくとも1つから、ユーザの入力した情
    報、ユーザの履歴情報、センサを介して取得した実世界
    の情報、CEの属性情報、ノード又はリソースの提供す
    る情報、及びサービス要求のうち少なくとも1つを取得
    し(環境センシング)、前記環境センシングによって他
    のCE(B)に関する情報を取得した場合に、前記情報
    を保持するかを判定し、保持を判定した場合に、前記取
    得したCE(B)に関する情報に基づいてCE(B)に
    関するリレーションシップ情報を生成し、これを記録
    し、リレーションシップ情報に基づいてインタラクショ
    ンする相手のCEを選択し、インタラクションしつつサ
    ービスの提供を行うことを特徴とする適応型ネットワー
    クサービス提供方法。
  2. 【請求項2】 システムを構成する要素とノードが有線
    又は無線のネットワークで接続されており、前記ノード
    により実行されるCEにより行われる、適応型ネットワ
    ークサービス提供方法であって、 前記CEが、自分自身又は他のCE、ノード、及びリソ
    ースのうち少なくとも1つから、ユーザの入力した情
    報、ユーザの履歴情報、センサを介して取得した実世界
    の情報、CEの属性情報、ノード又はリソースの提供す
    る情報、及びサービス要求のうち少なくとも1つを取得
    し(環境センシング)、この環境センシングによりサー
    ビスの提供を行うことを特徴とする適応型ネットワーク
    サービス提供方法。
  3. 【請求項3】 システムを構成する要素とノードが有線
    又は無線のネットワークで接続されており、前記ノード
    により実行されるCEにより行われる、適応型ネットワ
    ークサービス提供方法であって、 前記CEが、自分自身又は他のCE、ノード、及びリソ
    ースのうち少なくとも1つから、ユーザの入力した情
    報、ユーザの履歴情報、センサを介して取得した実世界
    の情報、CEの属性情報、ノード又はリソースの提供す
    る情報、及びサービス要求のうち少なくとも1つを取得
    し(環境センシング)、インタラクションを行う際に、
    送信する情報を同報するかを判定し、同報を判定した場
    合に同報し、同報された情報を受信し、これに応答した
    CEがインタラクションに加わり、インタラクションし
    つつサービスを提供を行うことを特徴とする適応型ネッ
    トワークサービス提供方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の適応型ネットワークサー
    ビス提供方法において、インタラクションを行う際に、
    CEが送信する情報を同報するかを判定し、同報を判定
    した場合に同報し、同報された情報を受信し、これに応
    答したCEがインタラクションに加わることを特徴とす
    る適応型ネットワークサービス提供方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項3又は請求項4記載
    の適応型ネットワークサービス提供方法において、 前記CEが、インタラクションによって他のCE(B)
    に関する情報を取得した場合に、該情報を保持するかを
    判定し、保持を判定した場合に、前記取得したCE
    (B)に関する情報に基づいてCE(B)に関するリレ
    ーションシップ情報を生成し、これを記録することを特
    徴とする適応型ネットワークサービス提供方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項5記載の適応型ネッ
    トワークサービス提供方法において、 リレーションシップ情報の属性として、“CEの用途”
    及び“CEの有効度”を含め、CEが該CEが保持して
    いるリレーションシップ情報の“CEの用途”及び“C
    Eの有効度”を基準としてCE(B)を選択し、インタ
    ラクションを行うことを特徴とする適応型ネットワーク
    サービス提供方法。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項5記載の適応型ネッ
    トワークサービス提供方法において、 前記CEが前記“CEの用途”に対してCE(B)の有
    効性を評価し、前記評価結果に基づいてCE(B)の有
    効度に関するリレーションシップ情報を更新することを
    特徴とする適応型ネットワークサービス提供方法。
  8. 【請求項8】 請求項1又は請求項5又は請求項6又は
    請求項7記載の適応型ネットワークサービス提供方法に
    おいて、 前記CEが、該CEが保持しているリレーションシップ
    情報に優先順位をつけ、前記優先順位に基づいてリレー
    ションシップ情報を削除することを特徴とする適応型ネ
    ットワークサービス提供方法。
  9. 【請求項9】 請求項1又は請求項5記載の適応型ネッ
    トワークサービス提供方法において、 前記CEが、他のCEが保持しているリレーションシッ
    プ情報を取得することを特徴とする適応型ネットワーク
    サービス提供方法。
  10. 【請求項10】 請求項1又は請求項5記載の適応型ネ
    ットワークサービス提供方法において、 前記CEが、2つのCEから、それぞれが保持している
    リレーションシップ情報の一部を取得し、前記CEのリ
    レーションシップ情報として記録することを特徴とする
    適応型ネットワークサービス提供方法。
  11. 【請求項11】 請求項1又は請求項5記載の適応型ネ
    ットワークサービス提供方法において、 前記CEが、複製を生成する際に、該CEが保持するリ
    レーションシップ情報の一部を変更し、前記変更したリ
    レーションシップ情報を、複製のリレーションシップ情
    報としてセットすることを特徴とする適応型ネットワー
    クサービス提供方法。
  12. 【請求項12】 請求項1又は請求項5記載の適応型ネ
    ットワークサービス提供方法において、 前記CEが、該CEがリレーションシップ情報を保持し
    ていない未知のCEを発見するために、ターゲットCE
    を特定する条件を指定し、該CEがリレーションシップ
    情報を保持している全てのCEに該条件を満たすターゲ
    ットCEの発見を依頼し、発見の依頼を受けた各CE
    が、自身が保持するリレーションシップ情報を検索し、
    ターゲットCEを発見できない場合には、自身がリレー
    ションシップ情報を保持している全てのCEに再度発見
    を依頼し、前記を繰り返すことによってターゲットCE
    を発見することを特徴とする適応型ネットワークサービ
    ス提供方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の適応型ネットワーク
    サービス提供方法において、 前記CEがリレーションシップ情報に基づいて発見を依
    頼するCEを選択する際に、該CEが、ある特定のリレ
    ーションシップ情報の属性を基準として、発見を依頼す
    るCEを選択することを特徴とする適応型ネットワーク
    サービス提供方法。
  14. 【請求項14】 システムを構成する要素とノードが有
    線又は無線のネットワークで接続されており、前記ノー
    ドにより実行されるプログラムであるサイバーエンティ
    テイ(以下、CEと呼ぶ)により行われるサービス提供
    方法であって、 前記CEが、自分自身又は他のCE、ノード、及びリソ
    ースのうち少なくとも1つから、ユーザの入力した情
    報、ユーザの履歴情報、センサを介して取得した実世界
    の情報、CEの属性情報、ノード又はリソースの提供す
    る情報、及びサービス要求のうち少なくとも1つを取得
    し(環境センシング)、前記環境センシングによってユ
    ーザの携帯端末であるノードを識別し、前記ノードを移
    動先として選択することを特徴とする適応型ネットワー
    クサービス提供方法。
  15. 【請求項15】 請求項6記載の適応型ネットワークサ
    ービス提供方法において、 前記CEが、有効と判断している他のCE(B)が移動
    したことを環境センシングによって検出し、CE(B)
    の移動先のノードを発見し、該ノードを移動先として選
    択することを特徴とする適応型ネットワークサービス提
    供方法。
  16. 【請求項16】 システムを構成する要素とノードが有
    線又は無線のネットワークで接続されており、前記ノー
    ドにより実行されるプログラムであるサイバーエンティ
    テイ(以下、CEと呼ぶ)により行われるサービス提供
    方法であって、 前記CEが、自分自身又は他のCE、ノード、及びリソ
    ースのうち少なくとも1つから、ユーザの入力した情
    報、ユーザの履歴情報、センサを介して取得した実世界
    の情報、CEの属性情報、ノード又はリソースの提供す
    る情報、及びサービス要求のうち少なくとも1つを取得
    し(環境センシング)、ノードの故障を検出し、安全な
    ノードを判定し、移動先として選択することを特徴とす
    る適応型ネットワークサービス提供方法。
  17. 【請求項17】 システムを構成する要素とノードが有
    線又は無線のネットワークで接続されており、前記ノー
    ドにより実行されるサイバーエンティテイ(以下、CE
    と呼ぶ)により行われるサービス提供方法であって、 前記CEが、自分自身又は他のCE、ノード、及びリソ
    ースのうち少なくとも1つから、ユーザの入力した情
    報、ユーザの履歴情報、センサを介して取得した実世界
    の情報、CEの属性情報、ノード又はリソースの提供す
    る情報、及びサービス要求のうち少なくとも1つを取得
    し(環境センシング)、該CEと同じサービスを提供す
    るCEの数が少ないノードを移動先として選択すること
    を特徴とする適応型ネットワークサービス提供方法。
  18. 【請求項18】 システムを構成する要素とノードが有
    線又は無線のネットワークで接続されており、前記ノー
    ドにより実行されるプログラムであるサイバーエンティ
    テイ(以下、CEと呼ぶ)により行われるサービス提供
    方法であって、 前記CEが、自分自身又は他のCE、ノード、及びリソ
    ースのうち少なくとも1つから、ユーザの入力した情
    報、ユーザの履歴情報、センサを介して取得した実世界
    の情報、CEの属性情報、ノード又はリソースの提供す
    る情報、及びサービス要求のうち少なくとも1つを取得
    し(環境センシング)、ユーザの利用頻度が高いサービ
    スを提供しているCEが存在するノードを移動先として
    選択することを特徴とする適応型ネットワークサービス
    提供方法。
  19. 【請求項19】 請求項1又は請求項5記載の適応型ネ
    ットワークサービス提供方法において、 CEがユーザの利用頻度が高いサービスを提供している
    CEを判定し、前記CEの情報を取得し、リレーション
    シップ情報を生成し、これを記録することを特徴とする
    適応型ネットワークサービス提供方法。
  20. 【請求項20】 請求項1乃至請求項19のうちいずれ
    か1項記載の適応型ネットワークサービス提供方法の処
    理手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2000373252A 2000-12-07 2000-12-07 適応型ネットワークサービスシステム及びその記録媒体 Expired - Lifetime JP3708432B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000373252A JP3708432B2 (ja) 2000-12-07 2000-12-07 適応型ネットワークサービスシステム及びその記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000373252A JP3708432B2 (ja) 2000-12-07 2000-12-07 適応型ネットワークサービスシステム及びその記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002175405A true JP2002175405A (ja) 2002-06-21
JP3708432B2 JP3708432B2 (ja) 2005-10-19

Family

ID=18842667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000373252A Expired - Lifetime JP3708432B2 (ja) 2000-12-07 2000-12-07 適応型ネットワークサービスシステム及びその記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3708432B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004192650A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Xerox Corp コンピュータ制御方法及びその装置
JP2006309744A (ja) * 2005-03-31 2006-11-09 Denso It Laboratory Inc 情報サービス提供方法及び情報サービス提供システム
JP2009140477A (ja) * 2007-10-15 2009-06-25 Nec (China) Co Ltd サービス提案装置及びその方法、サービス提案システム、ユーザのお気に入りベースに基づくサービス提案装置及びその方法
US7890653B2 (en) 2003-05-26 2011-02-15 Panasonic Corporation Operation history utilization system
WO2016052520A1 (ja) * 2014-09-30 2016-04-07 シャープ株式会社 対話装置
WO2016207989A1 (ja) * 2015-06-24 2016-12-29 株式会社日立製作所 分散システム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004192650A (ja) * 2002-12-12 2004-07-08 Xerox Corp コンピュータ制御方法及びその装置
US7890653B2 (en) 2003-05-26 2011-02-15 Panasonic Corporation Operation history utilization system
JP2006309744A (ja) * 2005-03-31 2006-11-09 Denso It Laboratory Inc 情報サービス提供方法及び情報サービス提供システム
JP2009140477A (ja) * 2007-10-15 2009-06-25 Nec (China) Co Ltd サービス提案装置及びその方法、サービス提案システム、ユーザのお気に入りベースに基づくサービス提案装置及びその方法
WO2016052520A1 (ja) * 2014-09-30 2016-04-07 シャープ株式会社 対話装置
JP2016071248A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 シャープ株式会社 対話装置
WO2016207989A1 (ja) * 2015-06-24 2016-12-29 株式会社日立製作所 分散システム
CN107615247A (zh) * 2015-06-24 2018-01-19 株式会社日立制作所 分布式系统
JPWO2016207989A1 (ja) * 2015-06-24 2018-02-22 株式会社日立製作所 分散システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3708432B2 (ja) 2005-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5934410B2 (ja) コンテキストベースの情報集約システム
Nahon et al. Going viral
US9391789B2 (en) Method and system for multi-level distribution information cache management in a mobile environment
US9705998B2 (en) Method and system using keyword vectors and associated metrics for learning and prediction of user correlation of targeted content messages in a mobile environment
Bellavista et al. Mobile social networking middleware: A survey
Girolami et al. On service discovery in mobile social networks: Survey and perspectives
Chessa et al. Mobile crowd sensing management with the ParticipAct living lab
US20090125321A1 (en) Methods and systems for determining a geographic user profile to determine suitability of targeted content messages based on the profile
Bauer et al. Talking places: Modelling and analysing linguistic content in foursquare
Zhou et al. Information diffusion across cyber-physical-social systems in smart city: A survey
Zhang et al. Mobile social big data: Wechat moments dataset, network applications, and opportunities
Silva et al. Users in the urban sensing process: Challenges and research opportunities
Kasnesis et al. Cognitive friendship and goal management for the social IoT
Adelfio et al. Social activity in Gothenburg’s intermediate city: Mapping third places through social media data
JP3708432B2 (ja) 適応型ネットワークサービスシステム及びその記録媒体
Kilanioti et al. Towards efficient and scalable data-intensive content delivery: State-of-the-art, issues and challenges
Ciobanu et al. Interest spaces: a unified interest-based dissemination framework for opportunistic networks
Chianese et al. SmaCH: an infrastructure for smart cultural heritage environments
Mordacchini et al. Design and evaluation of a cognitive approach for disseminating semantic knowledge and content in opportunistic networks
Jedari et al. Using social network analysis (SNA) to design socially aware network solutions in delay-tolerant networks (DTNs)
Chen et al. Passive profiling of mobile engaging behaviours via user-end application performance assessment
Wu et al. Evolutionary game theoretic modeling and repetition of media distributed shared in P2P-based VANET
Basta et al. Geo-Social Mobility Model for VANET Simulation.
Helgason Opportunistic content distribution
Lim Planning for emergence: Confronting rule-based and design-based urban development

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050616

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050803

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3708432

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080812

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090812

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090812

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100812

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100812

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110812

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120812

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130812

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term