JP2002175304A - 映像検索装置及びその方法 - Google Patents

映像検索装置及びその方法

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JP2002175304A
JP2002175304A JP2001294792A JP2001294792A JP2002175304A JP 2002175304 A JP2002175304 A JP 2002175304A JP 2001294792 A JP2001294792 A JP 2001294792A JP 2001294792 A JP2001294792 A JP 2001294792A JP 2002175304 A JP2002175304 A JP 2002175304A
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仁 八塩
Ikuo Inoue
郁夫 井上
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充 遠藤
Masakatsu Hoshimi
昌克 星見
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像及び又は音声の検索においてユーザ
が希望するシーンを、あらかじめ辞書などに登録された
単語やキーワード以外の未知語や、ユーザが入力した不
確かなキーワードであっても、正確かつ高速に検索でき
ること。 【解決手段】 検索データの生成と検索処理とに一連の
音声認識処理手順を分割して適用することにより、ユー
ザが希望する映像・音声シーンを高速に検索でき、高速
に再生できるシーン検索システムであり、映像信号に同
期した音声信号から特徴パタンを抽出して映像検索のた
めのインデックスを生成する検索データ生成部100
と、検索者から入力されるキーワードと前記インデック
スとを照合して所望とする映像を検索する検索処理部2
00とを具備して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キーワードを用い
て所望のシーン(映像及び又は音声)を検索するこので
きる映像検索装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン放送の多チャンネル
化やインターネットに代表されるコンピュータネットワ
ークの急速な普及に伴い膨大な映像が家庭を含めた社会
に流通している。一方、記録メディア容量の増大に伴
い、家庭において大量の映像信号の蓄積が可能になって
いる。そこで、このような大量の映像信号の中からユー
ザが希望する映像シーンを簡単に且つ高い精度で取り出
すための技術が必要になる。
【0003】これまでは、映像信号の変化から映像信号
の変わり目を検出してその部分の映像シーンを表示する
方式や、画像認識技術を用いて特定のオブジェクトで構
成される特定シーンを検出して表示する方式などの検索
システムが考えられている。しかしながら、これらの検
索システムは、検索された映像シーンが必ずしもユーザ
の検索意図をよく反映したシーンとは限らないといった
問題がある。
【0004】また、字幕情報や,米国のテレビジョン放
送で採用されているクローズドキャプション情報を,映
像中から文字認識によって読取り、特定シーンを検出す
る検索システムがある。しかし、この検索システムは、
字幕情報やクローズドキャプションを良く反映したシー
ンでは検索意図を良く反映したシーンが得られるもの
の、こうした情報は、人手を介して付加されることから
一部の放送番組に限られているために、広く一般の映像
に適用することは困難である。
【0005】ところで、映像に付随している音声情報を
キーワードとして用いることができれば、検索意図を良
く反映した検索システムの実現が期待される。特開平6
−68168号公報には、音声キーワードを用いて所望
のシーンを検索する映像検索システムが開示されてい
る。
【0006】図12に、上記特開平6−68168号公
報に開示された検索システムの機能ブロックが示されて
いる。音声信号及び映像信号が音声映像入力部1201
にて受信され、受信された音声信号は音声データ記録部
1202へ蓄積され、受信された映像信号は映像データ
記録部1203に蓄積される。音声信号は音声分析部1
204において分析され、音声の特徴を表わした特徴パ
ラメータの時系列データが生成される。生成された特徴
パラメータの時系列は音声特徴パラメータ記憶部120
5へ格納される。
【0007】一方、ユーザが後からシーン検索に使用す
るためのキーワードが、音声の形式でキーワード特徴分
析部1206に与えられる。キーワード特徴分析部12
06は、キーワードとしての音声を分析して、音声キー
ワードの特徴を表わした特徴パラメータの時系列データ
を生成する。生成した特徴パラメータの時系列データは
キーワード特徴パラメータ記憶部1207に格納され
る。
【0008】キーワード区間抽出部1208は、キーワ
ード特徴パラメータ記憶部1207に蓄積されている音
声信号の特徴パラメータの時系列データと、キーワード
音声の特徴パラメータの時系列データとを比較して、音
声信号中のキーワード区間を抽出する。インデックス付
与部1209は、抽出されたキーワード区間とその音声
信号に対応する映像信号のフレーム番号とを対応付ける
インデックス位置データ1210を作成する。
【0009】検索時にインデックス位置データ1210
を使用して検索すれば、音声信号からキーワードが出現
する映像信号のフレーム番号を指定することが出来、映
像・音声出力部1211から該当する映像と音声を出力
でき、ユーザが所望とする映像、音声を提示することが
できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、予め検
索に使用すべき音声キーワードを登録しなければなら
ず、それ以外のキーワードを使用して検索することがで
きないといった問題がある。特に、ユーザが不確かなキ
ーワードを入力した場合には、検索エラーとなってしま
って検索意図を反映したシーンを検索できなかった。
【0011】本発明は、以上のような実情に鑑みてなさ
れたものであり、映像及び又は音声の検索においてユー
ザが希望するシーンを、あらかじめ辞書などに登録され
た単語やキーワード以外の未知語や、ユーザが入力した
不確かなキーワードであっても、正確かつ高速に検索で
きる映像検索装置及びその方法を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、検索データの
生成と検索処理とに一連の音声認識処理手順を分割して
適用することにより、ユーザが希望する映像・音声シー
ンを高速に検索でき、高速に再生できるシーン検索シス
テムである。
【0013】また、検索データ作成時には、音声認識処
理の中間結果であるサブワードのスコアの時系列データ
を検索インデックスとして作成する一方、検索処理時に
は入力キーワードをサブワードの時系列に変換し、検索
インデックスと照合するようにした。
【0014】これにより、単語辞書又は予め登録した検
索キーワードとの照合が無くなるため、未登録の単語キ
ーワードに対応できないいわゆる未知語の問題が解決さ
れる。また、ユーザが不確かなキーワードを入力しても
最も確からしい映像・音声シーンを検索する事ができ
る。
【0015】また、検索インデックスであるサブワード
のスコアの時系列データを、映像信号、音声信号と共に
データストリームに多重化するので、放送網やインター
ネットなどの通信網を介した検索インデックスの流通も
可能になる。
【0016】サブワードとは、単語よりも小さい音響モ
デルの基本単位をいい、音素や子音−母音、母音−子音
−母音等の音節、半音節(Demisyllable)などが挙げら
れる。各単語はサブワードの系列として表わされる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の映像検索装置は、映像信
号に同期した音声信号から特徴パタンを抽出して映像検
索のためのインデックスを生成する検索データ生成部
と、検索者から入力されるキーワードと前記インデック
スとを照合して所望とする映像を検索する検索処理部と
を具備するものである。また、本発明の映像検索方法
は、映像信号に同期した音声信号から音声特徴量を抽出
し、抽出された音声特徴量と予め登録された標準音声パ
タンとの間の類似度を算出し、計算された類似度及び対
応する映像信号又は音声信号との時間同期情報を含んだ
インデックスを生成し、検索者から入力されるキーワー
ドと前記インデックスとを照合して所望とする映像を検
索するものである。
【0018】このように、検索データの生成と検索処理
とに一連の音声認識処理手順を分割して適用することに
より、ユーザが希望する映像・音声シーンを高速に検索
でき、高速に再生できる。
【0019】また、上記映像検索装置において、前記検
索データ生成部は、入力された音声信号から音声特徴量
を抽出する音声特徴パタン抽出部と、抽出された音声特
徴量と予め登録された標準音声パタンとの間の類似度を
算出する計算部と、計算された類似度及び対応する映像
信号又は音声信号との時間同期情報を含んだインデック
スを生成するインデックス生成部とを備えることが望ま
しい。
【0020】このように、音声特徴量と標準音声パタン
との間の類似度を計算して、計算された類似度及び対応
する映像信号又は音声信号との時間同期情報を含んだイ
ンデックスを生成するので、後で入力されるキーワード
を標準音声パタンに変換することにより、インデックス
の中からキーワードに類似したインデックスを探す事が
できる。
【0021】また、上記映像検索装置において、前記音
声特徴パタン抽出部は、入力された音声信号からサブワ
ードに相当する区間から前記音声特徴量を抽出し、前記
計算部は、サブワードを単位とした標準音声パタンを用
いて類似度を計算するものとする。
【0022】これにより、後で入力されるキーワードを
サブワードに変換することにより、インデックスの中か
らキーワードに類似したインデックスを探す事ができ
る。
【0023】また、上記映像検索装置において、前記検
索処理部は、検索者から入力されるキーワードを音声特
徴量の時系列パタンに変換するキーワード変換部と、変
換されたキーワードを音声特徴量の時系列パタンと前記
インデックスとを照合してキーワードと類似度の高い区
間を検出するキーワードパタン照合部とを備えることが
望ましい。
【0024】このように、入力されるキーワードを音声
特徴量の時系列パタンに変換し、変換されたキーワード
を音声特徴量の時系列パタンとインデックスとを照合し
てキーワードと類似度の高い区間を検出することによ
り、検索意図を反映したシーンを検索できる。
【0025】また、上記映像検索装置において、前記キ
ーワードパタン照合部は、前記音声信号の検索対象期間
に亘って作成されたインデックスで構成される音素類似
度表の中から前記入力キーワードに含まれるサブワード
に対応したインデックスだけを抽出し、抽出したインデ
クスを時系列データに変換してキーワードを復元し、復
元されたキーワード毎に類似度を加算することが望まし
い。
【0026】このように、音素類似度表の中から入力キ
ーワードに含まれるサブワードに対応したインデックス
だけを抽出し、抽出したインデクスを時系列データに変
換してキーワードを復元するので、あらかじめ辞書など
に登録された単語やキーワード以外の未知語や、ユーザ
が入力した不確かなキーワードであっても、正確かつ高
速に検索できる。
【0027】また、上記映像検索装置において、前記検
索データ生成部から前記検索処理部に対して伝送媒体を
介して前記映像信号、音声信号及びインデックスが伝達
されるようにしてもよい。
【0028】これにより、検索データ生成部と検索処理
部とを物理的に離れた場所に配置して運用する事ができ
る。
【0029】また、上記映像検索装置において、前記伝
送媒体は、放送網、通信網又は記録媒体のいずれかであ
ってもよい。
【0030】これにより、放送局や情報提供者等の情報
発信元でインデックスを生成し、映像信号又は音声信号
等の情報と共に送信できる。
【0031】また、上記映像検索装置において、前記検
索データ生成部は、映像信号、音声信号及びインデック
スを多重化してデータストリームの形式で出力する多重
化部を備え、前記検索処理部は、多重化されたデータス
トリームを映像信号、音声信号及びインデックスに分離
する多重分離部を備えることが望ましい。
【0032】これにより、映像信号、音声信号及びイン
デックスを多重化してデータストリームの形式で出力す
ることができるので、既存のデータ形式で容易に配信す
る事ができる。また、多重化されたデータストリームを
映像信号、音声信号及びインデックスに分離することが
できるので、検索者側に既存のデータ形式で配信された
情報から容易に検索をかけることもできる。
【0033】また、上記映像検索装置において、前記多
重化部は、前記インデックスをユニットに分割する単位
を、対応する映像信号のGOP(Group of Picture
s)単位と一致させるようにすることが望ましい。
【0034】これにより、検索処理時には入力したキー
ワードに該当する検索インデックスと対応するGOPに
アクセスすることにより、容易に所望の映像シーンを再
生開始することができるものとなる。
【0035】また、上記映像検索装置において、映像信
号及び音声信号とインデックスとの時間同期情報として
インデックスのユニット部に対応する映像信号のタイム
コードを記録するようにしてもよい。
【0036】これにより、インデックスのユニット部に
記録された映像信号のタイムコードに基づいて映像信号
を特定できるので、既存のデータ形式を使って高速に所
望のシーンにアクセスできる。
【0037】また、上記映像検索装置において、前記イ
ンデックスのユニット部に記録するタイムコードは、そ
のユニット部に対応する映像信号の開始時刻及び継続時
間であるようにしてもよい。
【0038】これにより、所望のシーンの高速再生が可
能になる。
【0039】また、本発明の映像検索装置は、映像信号
に同期した音声信号から特徴パタンを抽出して映像検索
のためのインデックスを生成する検索データ生成部と、
検索者から入力されるキーワードと前記インデックスと
を照合して所望とする映像を検索する検索処理部とを具
備し、前記検索処理部は、通信網を経由して接続された
検索端末からキーワードを受信する受信部と、検索され
た映像信号を前記通信網を経由して前記検索端末へ送信
する送信部とを有するものである。
【0040】このように、検索処理部が通信網を経由し
て接続された検索端末からキーワードを受信し、検索さ
れた映像信号を検索端末へ送信するので、ユーザ端末に
検索エンジンを持つ必要がなくなり、ユーザの負担を軽
減できる。
【0041】また、本発明の音声検索装置は、音声信号
から特徴パタンを抽出して音声検索のためのインデック
スを生成する検索データ生成部と、検索者から入力され
るキーワードと前記インデックスとを照合して所望とす
る音声を検索する検索処理部とを具備するものである。
【0042】これにより、上記同様にして音声のシーン
検索が可能になる。
【0043】また、上記音声検索装置において、前記検
索データ生成部は、入力された音声信号から音声特徴量
を抽出する音声特徴パタン抽出部と、抽出された音声特
徴量と予め登録された標準音声パタンとの間の類似度を
算出する計算部と、計算された類似度及び対応する音声
信号との時間同期情報を含んだインデックスを生成する
インデックス生成部とを備えることが望ましい。
【0044】これにより、音声特徴量と標準音声パタン
との間の類似度を算出し、計算された類似度及び対応す
る音声信号との時間同期情報を含んだインデックスを生
成するので、入力されたキーワードを標準音声パタンに
対応した系列に変換すればインデックスから音声のシー
ンを検索できる。
【0045】また、本発明の映像検索インデックス生成
装置は、映像信号に同期した音声信号から音声特徴量を
抽出する音声特徴パタン抽出部と、抽出された音声特徴
量と予め登録された標準音声パタンとの間の類似度を算
出する計算部と、計算された類似度及び対応する映像信
号又は音声信号との時間同期情報を含んだインデックス
を生成するインデックス生成部とを備えるものである。
【0046】また、上記映像検索インデックス生成装置
において、前記音声特徴パタン抽出部は、入力された音
声信号からサブワードに相当する区間から前記音声特徴
量を抽出し、前記計算部は、サブワードを単位とした標
準音声パタンを用いて類似度を計算することが望まし
い。
【0047】これにより、入力音声信号をサブワードを
単位とした標準音声パタンとの類似度の形式で保存する
事ができる。
【0048】また、本発明の検索処理装置は、映像信号
とこの映像信号に同期した音声信号とこの音声信号から
生成された音素類似度表とが蓄積された記録部と、検索
者から入力されるキーワードを音声特徴量の時系列パタ
ンに変換するキーワード変換部と、変換されたキーワー
ドを音声特徴量の時系列パタンと前記音素類似度表のイ
ンデックスとを照合してキーワードと類似度の高い区間
を検出するキーワードパタン照合部と、検出区間の先頭
サブワードの始端時刻に基づいて前記記録部から該当す
る映像信号を取り出す制御部とを備えるものである。
【0049】また、上記検索処理装置において、前記キ
ーワードパタン照合部は、音素類似度表の中から前記入
力キーワードに含まれるサブワードに対応したインデッ
クスだけを抽出し、抽出したインデクスを時系列データ
に変換してキーワードを復元し、復元されたキーワード
毎に類似度を加算するようにしてもよい。
【0050】また、本発明のビデオ録画装置は、記録媒
体を有するビデオ録画装置において、ビデオ録画時に入
力される音声信号から人物の発声帯域における発声特徴
パタンを抽出する発声特徴パタン抽出部と、前記発声特
徴パタンをビデオ信号への同期情報とともに前記記録媒
体に映像検索インデクスとして記録するインデクス記録
制御部とを備えるものである。
【0051】また、本発明のビデオ録画装置は、記録媒
体を有するビデオ録画装置において、ビデオ録画時に入
力される音声信号から人物の発声帯域における発声特徴
パタンを抽出する発声特徴パタン抽出部と、抽出された
発声特徴パタンデータと予め登録されている複数のサブ
ワードの各発声特徴パタンとの類似度を算出して類似度
及び時刻情報を持った映像検索インデクスを生成するイ
ンデックス生成部と、入力音声対して作成された映像検
索インデクスで構成される音素類似度表とビデオ信号と
を前記記録媒体に記録する記録制御部とを備えるもので
ある。
【0052】上記ビデオ録画装置において、発声特徴パ
タン抽出部は、ビデオ録画時に入力される映像信号に対
して予め登録されてある発声音ごとの口唇画像特徴パタ
ンデータとの照合を行ない、映像信号から人物発声時の
視覚特徴パタンデータを抽出することが望ましい。
【0053】これにより、音声に雑音などが入っていて
も精度よく所望のシーンを検索できる。
【0054】また、本発明のビデオ再生装置は、ビデオ
信号の再生を行うビデオ再生装置において、入力音声に
対して作成された映像検索インデクスとビデオ信号とが
記録された記録媒体と、検索者から入力されたキーワー
ドをパタン照合用データに変換するキーワードパタン変
換部と、前記キーワードのパタン照合用データと既に前
記記録媒体に記録されているビデオ番組の前記映像検索
インデクス内のパタン照合用データとのパタン照合を行
うキーワードパタン照合部とを備えるものである。
【0055】また、本発明のビデオ再生装置は、ビデオ
信号の再生を行うビデオ再生装置において、入力音声に
対して作成された映像検索インデクスから構成された音
素類似度表とビデオ信号とが記録された記録媒体と、入
力されたキーワードのサブワード系列と前記音素類似度
表内の各サブワードごとの類似度によってキーワード検
出を行うキーワードパタン変換部とを備えたものであ
る。
【0056】また、上記ビデオ再生装置において、前記
キーワードパタン変換部は、入力されるキーワードを視
覚特徴パタンデータへの変換を行い、前記キーワードパ
タン照合部が、予め記録媒体に記録されている映像検索
インデックスとして人物発声時の視覚特徴パタンデータ
を用いて、入力されたキーワードの視覚特徴パタンデー
タとの照合を行うことが望ましい。
【0057】また、上記ビデオ再生装置において、音声
入力のためのマイクロフォンを備え、前記キーワードパ
タン変換部が前記マイクロフォンから入力されたキーワ
ードの音声信号を発声特徴パタンデータへ変換すること
が望ましい。
【0058】これにより、キーワードを音声にて入力で
きる。
【0059】また、上記ビデオ再生装置において、マイ
クロフォンと動画像入力のためのカメラ装置とを備え、
前記キーワードパタン変換部は、利用者のキーワード発
声時にカメラ装置から入力される映像信号に対して予め
登録されてある発声音ごとの口唇画像特徴パタンとの照
合を行ない、キーワード発声時の映像信号からキーワー
ドの視覚特徴パタンデータへの変換を行うことが望まし
い。
【0060】(第1の実施の形態)図1に、第1の実施
の形態にかかるシーン検索システムの機能ブロック図が
示されている。本実施の形態のシーン検索システムは、
蓄積されている映像の中から所望のシーンを検索するた
めの映像検索インデックスを生成する検索データ生成部
100と、入力された検索キーワードと映像検索インデ
ックスとを照合して検索意図を良く反映したシーンを検
索する検索処理部200とを有する。
【0061】検索データ生成部100は、映像信号を受
信する映像信号入力部101と、その映像信号に付随
(同期)した音声信号を受信する音声信号入力部102
とを有する。映像信号入力部101及び音声信号入力部
102から入力された映像信号及び音声信号は、検索処
理部200に設けられた記録部201に格納される。さ
らに、音声信号入力部102から入力された音声信号
は、音声特徴パタン抽出部103へも入力される。音声
特徴パタン抽出部103は、音声信号を分析して音声特
徴パタンを抽出する。抽出された音声特徴パタンは映像
検索インデクス生成部104へ与えられる。映像検索イ
ンデクス生成部104は、抽出された音声特徴パタンと
標準音声特徴パタン格納部105に格納されている標準
音声パタンとを比較して、最も良く一致するサブワード
の{始端時刻、終端時刻、類似度を示すスコア}の組を
映像検索インデックスとして出力する。この映像検索イ
ンデックスは検索処理部200にある記録部201に格
納される。
【0062】検索処理部200は、映像信号、音声信号
及び映像検索インデックスが格納された記録部201を
有する。記録部201には映像検索インデックスによる
音素類似度表が形成されている。音素類似度表について
は後述する。制御部202は、記録部201に格納され
ている映像信号、音声信号の読出し位置を制御してい
る。記録部201に格納されている映像の中から所望の
映像シーンを検索するための検索キーワードはキーワー
ド入力部203から入力される。入力されたキーワード
はキーワード変換部204により入力キーワードを構成
しているサブワードの時系列に変換される。キーワード
パタン照合部205は、入力キーワードのサブワードと
一致するサブワードの映像検索インデックスを記録部2
01から取り出す。記録部201から取り出された映像
検索インデックスによって検索キーワードを復元し、復
元された各キーワードのスコアを計算する。制御部20
2がスコアの高い復元キーワードの先頭サブワードの始
端時刻に基づいて記録部201から該当する映像シーン
を取り出す。記録部201から取り出される映像シーン
を構成する映像信号は映像信号出力部206から外部へ
出力され、その映像信号に付随した音声信号は音声信号
出力部207から外部へ出力される。
【0063】次に、検索データ生成部100において映
像検索インデックスを生成する処理の詳細について説明
する。音声特徴パタン抽出部103は、入力した音声信
号を順次10msecの分析フレームに分割し、その各
分析フレームを高速フーリエ変換して人物の発声周波数
帯域の音響特性をあらわした音響特性データに変換す
る。さらに、発声周波数帯域の音響特性データを、音響
特徴量から構成されるN個(Nは任意の自然数)の成分
を持つベクトルデータに変換する。このベクトルデータ
が音声特徴パタンとなる。音声特徴パタンに変換される
音響特徴量として、入力音声の発声周波数帯域における
短時間スペクトル又はスペクトルの対数値、入力音声の
一定時間内での対数エネルギーなどを用いるのが望まし
い。
【0064】このように、入力音声は10msec毎に
音声特徴パタン(ベクトルデータ)に変換され、順次変
換された音声特徴パタンが映像検索インデクス生成部1
04へ出力される。なお、分析フレームのフレーム長は
10msecに限定されるものではない。
【0065】標準音声特徴パタン格納部105に、サブ
ワード(#V,#CV,#CjV、CV,CjV、V
C,QC,VQ,VV,V#、但し、Cは子音、Vは母
音、jは拗音、Qは促音、#は無音である)が標準音声
パタンとして予め用意されている。予め複数の話者から
収集した発声を分析して、サブワード単位で音声特徴パ
タンを抽出する。抽出された音声特徴パタンを統計的処
理して標準音声パタンとして登録している。具体的に
は、個々のサブワードと、それらの標準音声パタン(抽
出した音声特徴パタン)と、を対応させたテーブルが標
準音声特徴パタン格納部105に格納されている。図2
に標準音声パタンの具体例が示されている。標準音声パ
タンを500個程度用意している。標準音声特徴パタン
格納部105に格納すべき標準音声パタンの個数は50
0個に限定されるものではなく、計算量と要求される検
索精度との関係で適宜決められるべきである。
【0066】映像検索インデクス生成部104は、標準
音声特徴パタン格納部105から第1番目の標準音声パ
タンを取り出し、第1番目の標準音声パタンと入力音声
の音声特徴パタンとの類似度を音声認識処理によって求
める。音声認識処理には、DP照合法、HMMなどの音
声認識手法を用いる事が望ましい。第1番目の標準音声
パタンに対して最も高い類似度を示す区間をサブワード
区間として検出し、検出したサブワード区間の始端時刻
と終端時刻と類似度であるスコアとを求める。このよう
にして求めた第1番目の標準音声パタンの検出サブワー
ド区間に関して{始端時刻、終端時刻、スコア}の組が
1つの映像検索インデックスとして出力される。すなわ
ち、1つの映像検索インデックスは音素記号、始端時
刻、終端時刻、スコアで構成されている。
【0067】第1番目の標準音声パタンに対する映像検
索インデックスが求められたならば、第2番目の標準音
声パタンが標準音声特徴パタン格納部105から取り出
される。そして同一音声区間の音声特徴パタンと第2番
目の標準音声パタンとを比較し、上記同様にして第2番
目の標準音声パタンについてサブワード区間を検出し、
検出サブワード区間に関する{始端時刻、終端時刻、ス
コア}の組を映像検索インデックスとして出力する。以
下同様に、同一音声区間の音声特徴パタンに対して、標
準音声パタンを切換えながら、残りの全ての標準音声パ
タンとの類似度をそれぞれ検出し、全ての標準音声パタ
ンに関して{始端時刻、終端時刻、スコア}の組からな
る映像検索インデックスを生成する。
【0068】入力音声のある音声区間において全ての標
準音声パタンに関して映像検索インデックスが生成され
たならば、処理対象となる音声区間を隣接する次の音声
区間に移して同様の処理を実行する。以下同様に、処理
対象となる音声区間をシフトしていき、入力音声の全区
間に亘り検索インデクを生成したところで処理を完了す
る。
【0069】次に、検索処理部200においてキーワー
ドを用いて映像シーンを検索する処理の詳細について説
明する。
【0070】図3に映像検索インデックスのラティス構
造の一部が示されている。10msec単位で分割した
入力音声の各音声区間の終端を、その音声区間に対して
生成した各映像検索インデックスの終端とし、同一音声
区間における映像検索インデックスを生成された順番に
配置すると、入力音声の全体では映像検索インデックス
がラティス状に配列される。このような映像検索インデ
ックスのラティス構造を音素類似度表と呼ぶこととす
る。音素類似度表において、各映像検索インデックスは
始端時刻に対応した長さとそのスコアの組で表わされて
いる。図3には、映像検索インデックスの音素類似度表
の中から「A」「KA」「SA」「TA」「NA」の5
種類のサブワードだけを代表で示している。
【0071】いま、キーワード入力部203が検索キー
ワードとして「空」を受信したものとする。キーワード
変換部204は、検索キーワード「空」をサブワードの
系列に変換する。「空」は「SO、OR、RA」に変換
される。
【0072】キーワードパタン照合部205は、音素類
似度表の中から、検索キーワードを構成するサブワード
だけをピックアップする。すなわち、各時刻のラティス
から、検索キーワードを構成するサブワード「SO」
「OR」「RA」だけを、ピックアップする。図4は検
索キーワードのサブワード「SO」「OR」「RA」だ
けがピックアップされたラティスを示している。
【0073】ピックアップされた複数のラティス上のサ
ブワード「SO」「OR」「RA」を、検索キーワード
を変換したサブワードの系列順に隙間なく接続する。あ
る時刻のラティスから最後のサブワード「RA」を取り
出し、「RA」の始端時刻にあたるラティスからその前
のサブワード「OR」を取り出し、さらに「OR」の始
端時刻にあたるラティスからさらに前のサブワード「S
O」を取り出し、最後のサブワード「RA」の終端を基
準にして「SO」「OR」「RA」を連結する。
【0074】このように「SO」「OR」「RA」を連
結することにより復元されたキーワードについて、その
復元キーワードのスコアを計算する。復元されたキーワ
ードを構成するサブワード「SO」「OR」「RA」に
付与されているスコアを加算する。この加算値が復元キ
ーワードのスコアである。以下同様に、サブワード「R
A」の終端時刻をずらした復元キーワードを全ての時刻
について順次作成し、各復元キーワードについてそのス
コアを計算する。図5にサブワード「RA」の終端時刻
をずらした復元キーワードが示されている。
【0075】キーワードパタン照合部205は、音声の
伸縮特性を考慮して各復元キーワード(サブワードの時
系列データ)に対してDP照合法などにより圧縮・伸張
処理を加える。そして、全ての復元キーワードのスコア
を計算する。これら復元キーワードのスコアを制御部2
02へ入力する。
【0076】制御部202は、スコアが上位となる復元
キーワードの先頭サブワードの始端時刻から対応する映
像信号のタイムコードを算出し、記録部201に蓄積さ
れた映像・音声信号の該当部分を再生するための制御を
行う。この結果、映像信号出力部206、音声信号出力
部207から再生された映像信号及び音声信号が出力さ
れる。
【0077】このように、検索対象の映像信号に付随し
た音声信号からスコアの付与されたサブワードの時系列
データを作成して映像検索インデックスとしてそのまま
記録部201に保存する一方、検索時にはキーワードを
サブワードに変換して映像検索インデックスと照合する
ようにしたので、単語辞書又は検索キーワードを予め登
録した格納部を排除する事ができ、未知語の問題も発生
しないといった利点がある。
【0078】しかも、予め登録した検索キーワードとの
照合を行わないことから、ユーザが不確かなキーワード
を入力した場合であっても最も確からしい映像シーンを
検索することができるといった優れた効果を奏すること
ができる。
【0079】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態にかかるシーン検索システムは、検索データ生成
装置で生成した映像検索インデックスを、伝送媒体を介
して検索装置へ伝送するようにしている。
【0080】図6に第2の実施の形態にかかるシーン検
索システムの構成が示されている。上述した第1の実施
の形態と同一機能を有する部分には同一符号が使われて
いる。このシーン検索システムは、映像信号に付属した
音声信号から生成された映像検索インデックスをデータ
ストリームに多重化する検索データ生成装置120と、
検索キーワードのサブワードと映像検索インデックスと
を照合して所望の映像シーンを検索する検索装置220
と、検索データ生成装置120で映像検索インデックス
の多重化されたデータストリームを、検索装置220へ
伝送するための伝送媒体240とから構成されている。
伝送媒体240には、放送網、通信網、記録メディア等
が含まれる。放送網には地上波放送網又はケーブル放送
網があり、通信網にはインターネットがある。音声シー
ンの検索であればラジオ放送網も含まれる。
【0081】検索データ生成装置120は、映像信号入
力部101、音声信号入力部102、音声特徴パタン抽
出部103、映像検索インデクス生成部104、標準音
声パタン格納部105を備えている。さらに、検索デー
タ生成装置120は、映像検索インデクス生成部104
で生成した映像検索インデックスと映像信号と音声信号
とを多重化する多重化部121を有する。多重化部12
1は、映像検索インデックスと映像信号と音声信号と
を、MPEGストリーム上に多重化することが望ましい
が、それ以外のデータストリーム上に多重化する事も可
能である。
【0082】検索装置220は、記録部201、制御部
202、キーワード入力部203、キーワード変換部2
04、キーワードパタン照合部205、映像信号出力部
206、音声信号出力部207を備えている。さらに、
検索装置220は、映像検索インデックスと映像信号と
音声信号とが多重化されたデータストリームから、映像
検索インデックス、映像信号及び音声信号をそれぞれ分
離する多重分離部221を有する。
【0083】検索データ生成装置120に設けられた映
像検索インデクス生成部104において、上述した第1
の実施の形態と同様にして入力音声から映像検索インデ
ックスが作成される。作成された映像検索インデックス
は多重化部121へ出力される。なお、映像信号入力部
101で受信された映像信号及び音声信号入力部102
で受信された音声信号が多重化部121へ出力されてい
る。
【0084】多重化部121は、映像信号、音声信号、
映像検索インデックスを、それぞれ複数の映像ストリー
ム(映像ストリーム(1)〜映像ストリーム(n))
と、音声ストリーム(音声ストリーム(1)〜音声スト
リーム(n))と、ユーザデータを格納するためのプラ
イベートストリーム(このストリームを映像検索インデ
ックスの伝送に使うので、検索データストリームと呼
ぶ:検索データストリーム(1)〜検索データストリー
ム(n))に変換する。
【0085】図7(1)に、映像信号、音声信号及び映
像検索インデックスが多重化されたMPEGストリーム
のフレーム構成が示されている。MPEGストリームの
先頭にはストリームを識別するためのストリームヘッダ
101が付加される。図7(2)に映像ストリームの構
成が示されている。映像ストリームは、複数のGOP
(Group of Pictures:GOP(1)〜GOP(n))で
構成されている。図7(3)にGOPの構成が示されて
いる。GOPは、フレーム内で符号化されるIピクチャ
(I(1))、Iピクチャ又はPピクチャを参照して動
き補償予測により符号化されるPピクチャ(P(2)〜
P(m))、時間的に前後に位置するIピクチャ、Pピ
クチャを参照して双方からの動き補償予測により符号化
されるBピクチャ(B(−1)〜B(m−1))の一連
のグループにより構成される。図7(4)に検索データ
ストリームの構成を示されている。GOPを構成してい
る一連の映像フレームに対応して、映像検索インデック
ス(映像検索インデックス(1)〜映像検索インデック
ス(n))をユニット化する。
【0086】多重化部121によって多重化されたMP
EGストリームは、伝送媒体240を介して検索装置2
20へ伝送され、記録部201に記録される。検索装置
220では、多重分離部221が多重化されたMPEG
ストリームから検索インデクスを分離してキーワードパ
タン照合部205へ与える。映像検索インデックスと検
索キーワードとを照合し、第1の実施の形態と同様にし
て復元キーワードを作成する。制御部202が、スコア
の高い復元キーワードの始端時刻から対応するGOPに
アクセスして映像シーンを取り出す。なお、MPEGス
トリームから映像検索インデックスを分離する時に一緒
に映像信号及び音声信号も分離して、記録部201に記
録するようにしても良い。
【0087】このように、入力音声のサブワードの単位
で構成された映像検索インデックスを、映像信号及び音
声信号とともにデータストリームに多重化したので、放
送網や通信網を利用してユーザに映像と一緒に映像検索
インデックスを渡す事ができる。
【0088】また、MPEGの映像再生単位はGOPな
ので、検索インデックスのユニット単位を一致させてお
くと、検索処理時には入力したキーワードに該当する検
索インデックスと対応するGOPにアクセスすることに
より、容易に所望の映像シーンを再生開始することが可
能になる。
【0089】(第3の実施の形態)第3の実施の形態
は、ユーザ端末から検索キーワードを入力したら、その
ユーザ端末に通信網を介して接続されたサーバシステム
から該当するシーンが提供されるようにしたシーン検索
システムである。
【0090】図8に、第3の実施の形態にかかるシーン
検索システムのシステム構成が示されている。図8にお
いて、上述した第1の実施の形態及び第2の実施の形態
のシーン検索システムと同一機能を有する部分には同一
符号を使用している。サーバシステムは、検索データ生
成部100と、検索処理部230とで構成されている、
ユーザが希望する映像シーンを検索してユーザ端末へ送
信する。
【0091】検索データ生成部100は、映像信号入力
部101、音声信号入力部102、音声特徴パタン抽出
部103及び映像検索インデクス生成部104で構成さ
れている。
【0092】検索処理部230は、記録部201、制御
部202、キーワードパタン照合部205を備える。さ
らに、検索処理部230は、ユーザ端末300から伝送
媒体240を経由して送られてくる検索キーワードのデ
ータを受信するキーワード受信部231と、検索された
シーンの映像信号と音声信号とをデータストリーム上に
多重化して伝送媒体240を経由してユーザ端末300
へ送信する多重化部232とを有する。
【0093】ユーザ端末300は、キーワード入力部2
03、キーワード変換部204、検索されたシーンの映
像信号を出力する音声信号出力部207、検索されたシ
ーンの音声信号を出力する音声信号出力部206を備え
る。さらに、ユーザ端末300は、キーワード変換部2
04によって変換された検索キーワードのサブワードを
伝送媒体240を介して検索処理部230へ送信するキ
ーワード送信部301と、検索処理部230から伝送媒
体240を介して受信したデータストリームから映像信
号及び音声信号を分離する多重分離部302とを有す
る。
【0094】以上のように構成されたシーン検索システ
ムでは、ユーザ端末300において検索キーワードが入
力される。ユーザ端末300では、入力されたキーワー
ドがキーワード変換部204により入力キーワードのサ
ブワードに変換される。そして入力キーワードのサブワ
ードがキーワード送信部301から伝送媒体240を介
してへ送信される。本実施の形態における伝送媒体24
0はインターネットなどの通信網が望ましい。
【0095】検索処理部230の記録部201には、上
述した第1の実施の形態と同様にして映像信号、音声信
号及びラティス構造の映像検索インデックスが記録され
ている。キーワード受信部231が受信したキーワード
データはキーワードパタン照合部205へ渡される。キ
ーワードパタン照合部205は、上述したように映像検
索インデックスのラティス構造からキーワードのサブワ
ードと一致する音素記号を持つ映像検索インデックスを
ピックアップして、各時刻における復元キーワードを作
成する。そして制御部202がスコアの高い復元キーワ
ードの始端時刻に基づいて該当する映像信号及び音声信
号を取り出す。このようにして検索されたシーンの映像
信号及び音声信号は多重化部232でデータストリーム
の多重化された後、伝送媒体240を経由してユーザ端
末300へ送られる。
【0096】ユーザ端末300では、多重分離部302
が検索キーワードに対して送られてきたデータストリー
ムから映像信号及び音声信号を分離する。分離された映
像信号及び音声信号は映像信号出力部206及び音声信
号出力部207からそれぞれ再生される。
【0097】このように、ユーザ端末300とサーバシ
ステム(検索データ生成部100及び検索処理部23
0)とを伝送媒体(通信網)240を介して接続する事
により、映像検索インデックスを生成する機能及び検索
する機能を持たないユーザ端末300から所望のシーン
を検索することができる。
【0098】なお、上記した第3の実施の形態では、ユ
ーザ端末300にキーワード変換部204を備えている
が、キーワード変換部204を検索処理部230に配置
するように構成しても良い。この構成によれば、既存の
ユーザ端末に新たなソフトウエアのインストールするこ
となく、上述検索を行う事ができる。
【0099】(第4の実施の形態)第4の実施の形態
は、本発明のシーン検索システムをビデオ録画装置に適
用した例である。本実施の形態にかかるビデオ録画装置
は、ビデオ録画時に得られる音声信号から人物の発声音
を検出して、発声音から得られる音響特性データを発声
特徴パタンデータとして抽出する。さらに、発声特徴パ
タンデータを時刻情報を添付したインデックス構造に成
形したのち、映像信号及び音声信号と共に記録媒体へ記
録する。
【0100】図9に本実施の形態にかかるビデオ録画装
置の構成が示されている。外部から入力されるビデオ録
画指示制御信号等は制御信号入力部1で受信される。ビ
デオ録画制御部2は、受信された制御信号の種別に応じ
て装置を構成する各ブロックへ録画開始指示信号や停止
指示信号を発行する。
【0101】一方、ビデオ録画開始とともに入力される
アナログ音声信号は音声信号入力部3でデジタル音声信
号に変換され、さらにデジタル音声信号が音声信号エン
コード部4でMPEG等の圧縮処理を施される。また、
ビデオ録画開始とともに入力されるアナログ映像信号は
映像信号入力部5でデジタル映像信号に変換され、さら
にデジタル映像信号が映像信号エンコード部6でMPE
G等の圧縮処理を施される。
【0102】音声信号入力部3からデジタル音声信号が
発声特徴パターン抽出部10へ分配入力される。発声特
徴パターン抽出部10は、入力したデジタル音声信号か
ら人物の発声音の音響特性データを検出して発声特徴パ
ターンデータを取得する。映像検索インデックス生成部
11は、発声特徴パターン抽出部10から供給される発
声特徴パターンデータを映像信号と同期した時間周期で
パケット化し、時刻情報を添付した映像検索用インデッ
クス構造に成形する。
【0103】圧縮された映像信号及び音声信号と映像検
索インデックスは、ビデオ録画制御部2から指示を受け
た複合データ記録処理部7によって重畳されてDVD等
の記録フォーマットで映像記録媒体9に記録される。映
像記録媒体9は光ディスクまたはHDD(磁気ディス
ク)またはメモリカードまたは磁気テープ等で構成され
る。複合データ記録処理部7からの制御指示により映像
記録媒体9の記録位置のシーク等の物理的な制御を記録
媒体動作制御部8が行う。以上のように構成されたビデ
オ録画装置はマイクロコンピュータ組み込み機器または
専用LSI回路群等で構成することができる。このビデ
オ録画装置では、発声特徴パタン抽出手段は発声特徴パ
タン抽出部10から構成され、インデックス情報記録手
段は映像検索インデックス生成部11と複合データ記録
処理部7から構成される。
【0104】次にこの装置の動作について説明する。
【0105】制御信号入力部1は、外部のリモートコン
トロール装置またはキーボード等の入力装置からビデオ
録画指示の制御信号を受け付けると、装置に適合した信
号形式に変換した後にビデオ録画制御部2にビデオ録画
指示信号を発行する。ビデオ録画指示信号を受けたビデ
オ録画制御部2は、装置を構成する各部にビデオ録画開
始の指示を行い装置状態をビデオ録画状態に遷移させ
る。
【0106】ビデオ録画開始の指示を受けた音声信号入
力部3は、外部のテレビジョン信号チューナー装置また
はマイクロフォンまたはVTR装置等から入力される音
声信号に対してA/D変換処理を施し量子化を行った
後、音声信号エンコード部4及び発声特徴パタン抽出部
10へ逐次音声信号を供給する。音声信号エンコード部
4に供給された音声信号はMPEG等の音声信号帯域圧
縮処理が施され、複合データ記録処理部7へと逐次転送
される。
【0107】音声信号入力部3から音声信号の分配供給
を受けた発声特徴パタン抽出部10では、一定時間単位
の音声信号信号に対してFFT(高速フーリエ変換)処
理を行い、人物の発声周波数帯域の音響特性データを抽
出し、さらに抽出した周波数帯域内での短時間スペクト
ルデータまたはスペクトルの対数値や、一定時間単位内
の音声信号の対数エネルギー値等の、音声認識処理で一
般的に用いられる音響特徴量から構成されるN個(Nは
任意の自然数)の成分を持つベクトルデータである発声
特徴パタンデータを生成する。
【0108】発声特徴パタン抽出部10で抽出生成され
た発声特徴パタンデータは逐次映像検索インデクス生成
部11に出力される。映像検索インデクス生成部11
は、逐次入力されてくる個々の発声特徴パタンデータ
を、その時系列を保持したまま映像信号及び音声信号間
で同期可能な時間単位分にまとめてパケット化し、パケ
ット毎に発声特徴パタンデータである事を示す識別と時
刻情報を付与する。これにより、発声特徴パタンデータ
の位置から時刻情報を参照して映像信号または音声信号
にアクセス可能なインデクス構造が生成される。生成し
たインデクス構造パケットを複合データ記録処理部7に
逐次転送する。
【0109】一方、同じくビデオ録画開始の指示を受け
た映像信号入力部5は、外部のテレビジョン信号チュー
ナー装置またはカメラまたはVTR装置等から入力され
る映像信号に対してA/D変換処理を施し量子化を行い
所定のデジタル映像信号信号として、映像信号エンコー
ド部6に供給する。映像信号エンコード部6に供給され
たデジタル映像信号信号はMPEG等の映像信号帯域圧
縮処理が施され、複合データ記録処理部7へと逐次転送
される。
【0110】ビデオ録画開始の指示を受けた複合データ
記録処理部7は、データの記録開始に先立ち、記録媒体
動作制御部8に制御信号を発行して、記録媒体9へのデ
ータ記録開始位置の保持を行う。各々信号帯域圧縮処理
を施された映像信号ならびに音声信号及び映像検索イン
デクス生成部11にて生成されたインデクス構造パケッ
トを受け取った複合データ記録処理部7は、MPEG等
の所定のフォーマットで映像信号と音声信号及びインデ
クス構造パケットを多重化し、記録媒体動作制御部8へ
の制御信号を発行して映像記録媒体9の所定の位置に多
重化したデータをDVD等の記録フォーマットにしたが
って記録する。
【0111】こうした一連の動作は、ビデオ録画開始か
らビデオ録画時間終了または外部からの映像信号入力の
終了または外部からの制御信号によるビデオ録画停止指
示、及び装置内各部からのエラー通知をビデオ録画制御
部2が検出するまで繰り返される。ビデオ録画制御部2
はこれらを検出した際は装置を構成する各部にビデオ録
画停止指示を行い、装置を初期状態に遷移させる事で動
作を終了する。
【0112】ここで、上記インデクス構造パケットは発
声特徴パタンデータの時系列で構成されていたが、映像
検索インデックス生成部11が発声特徴パタンデータの
時系列に対して音素認識処理を施す事により、インデッ
クス構造パケットをサブワード毎の時系列パタン照合結
果である音素類似度表の時系列にする事ができる。
【0113】すなわち、映像検索インデックス生成部1
1が、発声特徴パタン抽出部10より逐次入力される発
声特徴パタンデータの時系列に対して、映像検索インデ
ックス生成部11に予め登録内蔵されてある各サブワー
ドごとの標準パタンとの類似度を算出し音素類似度表を
作成する。
【0114】この際、各サブワードごとの標準音声パタ
ンは発声特徴パタンデータと同様に短時間スペクトルデ
ータ等の音素時系列である。そして入力されてくる発声
特徴パタンデータに関しても照合区間を一定の時間長に
固定しておき、標準音声パタンの音素時系列と発声特徴
パタンデータの音素時系列とをDP(ダイナミックプロ
グラミング)照合法等を用いた時系列パタン照合を行な
う。
【0115】時系列パタン照合では、すべてのサブワー
ドごとに標準音声パタンに最も類似した発声特徴パタン
データの時系列内での照合区間を求め、照合結果を音素
類似度表としてまとめる。尚、音素類似度表は各サブワ
ードの識別(音素記号)とそのサブワードに最も類似し
た照合区間である発声区間(始端時刻、終端時刻)と類
似度とから列を構成する。音素類似度表は標準音声パタ
ンで保持するサブワード個数分の行で構成する。
【0116】作成された音素類似度表から、類似度の高
い順に上位M個(Mは任意の自然数)までを抜き出して
前記類似度表を再構成し、時系列を保持したまま映像信
号及び音声信号間で同期可能な時間単位分にまとめてパ
ケット化し、パケット毎に音素類似度表データである事
を示す識別と時刻情報を付与する事で音素類似度表デー
タの位置から時刻情報を参照して映像信号または音声信
号にアクセス可能なインデクス構造パケットを生成し、
複合データ記録処理部7に逐次転送する。
【0117】このようにして作成された音素類似度表デ
ータ時系列で構成されたインデクス構造パケットは、複
合データ記録処理部7を経由して映像検索用インデクス
として、映像記録媒体9へ所定の記録フォーマットで記
録される。
【0118】このように、ビデオ録画時に音声信号から
音素類似度表の時系列で構成された検索用インデクスを
生成し、複合データ記録処理部7によりインデクスと映
像信号と音声信号とを多重化して映像記録媒体9へ蓄積
するようにしたので、後から映像検索インデックスを用
いて用意に希望の映像信号及び音声信号にアクセスでき
る。本実施の形態で作成される検索用インデクスは上述
した第1の実施の形態における映像検索インデックスと
同じ構造であるので、第1の実施の形態と同様のキーワ
ード検索も可能である。
【0119】(第5の実施の形態)第5の実施の形態に
かかるビデオ録画装置は、映像信号から人物発声時の視
覚特徴パタンデータを抽出し、視覚特徴パタンデータを
映像検索用インデックスとして記録する。
【0120】図10に本実施の形態にかかるビデオ録画
装置の構成が示されている。外部から入力されるビデオ
録画指示制御信号等は制御信号入力部1で受信される。
ビデオ録画制御部2は、受信された制御信号の種別に応
じて装置を構成する各ブロックへ録画開始指示信号や停
止指示信号を発行する。
【0121】一方、ビデオ録画開始とともに入力される
アナログ音声信号は音声信号入力部3でデジタル音声信
号に変換され、さらにデジタル音声信号が音声信号エン
コード部4でMPEG等の圧縮処理を施される。また、
ビデオ録画開始とともに入力されるアナログ映像信号は
映像信号入力部5でデジタル映像信号に変換され、さら
にデジタル映像信号が映像信号エンコード部6でMPE
G等の圧縮処理を施される。
【0122】音声信号入力部3からデジタル音声信号が
発声特徴パターン抽出部10へ分配入力される。発声特
徴パターン抽出部10は、入力した音声信号から人物の
発声音の音響特性データを検出して発声特徴パターンデ
ータを取得する。また、映像信号入力部5からデジタル
映像信号が視覚特徴パタン抽出部12へ分配入力され
る。視覚特徴パタン抽出部12は、入力した映像信号か
ら人物の口唇領域画像を検出し視覚特徴パタンデータを
抽出する。映像検索インデックス生成部11は、発声特
徴パタン抽出部10から供給される発声特徴パタンデー
タと視覚特徴パタン抽出部12から供給される視覚特徴
パタンデータを各々映像信号と同期した時間周期でパケ
ット化し、時刻情報ならびにパタンデータ種別を添付し
た映像検索用インデックス構造に成形する。
【0123】圧縮された映像信号及び音声信号と映像検
索インデックスは、ビデオ録画制御部2から指示を受け
た複合データ記録処理部7によって重畳されてDVD等
の記録フォーマットで映像記録媒体9に記録される。映
像記録媒体9は光ディスクまたはHDD(磁気ディス
ク)またはメモリカードまたは磁気テープ等で構成され
る。複合データ記録処理部7からの制御指示により映像
記録媒体9の記録位置のシーク等の物理的な制御を記録
媒体動作制御部8が行う。以上のように構成されたビデ
オ録画装置はマイクロコンピュータ組み込み機器または
専用LSI回路群等で構成することができる。
【0124】次に、この装置の動作について説明する。
【0125】制御信号入力部1は、外部のリモートコン
トロール装置またはキーボード等の入力装置からビデオ
録画指示の制御信号を受け付けると、装置内部の信号形
式に変換した後にビデオ録画制御部2にビデオ録画指示
信号を発行する。ビデオ録画指示信号を受けたビデオ録
画制御部2は、装置を構成する各部にビデオ録画開始の
指示を行い装置状態をビデオ録画状態に遷移させる。
【0126】ビデオ録画開始の指示を受けた音声信号入
力部3は、外部のテレビジョン信号チューナー装置また
はマイクロフォンまたはVTR装置等から入力される音
声信号に対してA/D変換処理を施し量子化を行った
後、音声信号エンコード部4及び発声特徴パタン抽出部
10へ逐次音声信号信号の供給をおこなう。音声信号エ
ンコード部4に供給された音声信号信号はMPEG等の
音声信号帯域圧縮処理が施され、複合データ記録処理部
7へと逐次転送される。
【0127】音声信号入力部3から音声信号信号の分配
供給を受けた発声特徴パタン抽出部10では、一定時間
単位の音声信号信号に対してFFT(高速フーリエ変
換)処理を行い、人物の発声周波数帯域の音響特性デー
タを抽出し、さらに抽出した周波数帯域内での短時間ス
ペクトルデータまたはスペクトルの対数値や、一定時間
単位内の音声信号の対数エネルギー値等の音声認識処理
で一般的に用いられる音響特徴量から構成されるN個
(Nは任意の自然数)の成分を持つベクトルデータであ
り、本発明ではこれを発声特徴パタンデータとして用い
る。
【0128】発声特徴パタン抽出部10で抽出された発
声特徴パタンデータは逐次映像検索インデクス生成部1
1に出力される。映像検索インデクス生成部11は、逐
次入力されてくる個々の発声特徴パタンデータを、その
時系列を保持したまま映像信号及び音声信号間で同期可
能な時間単位分にまとめてパケット化し、パケット毎に
時刻情報を付与する。これにより、発声特徴パタンデー
タの位置から時刻情報を参照して映像信号または音声信
号にアクセス可能なインデクス構造を生成し、生成した
インデクス構造パケットを複合データ記録処理部7に逐
次転送する。
【0129】一方、同じくビデオ録画開始の指示を受け
た映像信号入力部は、外部のテレビジョン信号チューナ
ー装置またはカメラまたはVTR装置等から入力される
映像信号に対してA/D変換処理を施し量子化を行い所
定のデジタル映像信号信号として、映像信号エンコード
部6及び視覚特徴パタン抽出部12に供給する。映像信
号エンコード部6に供給されたデジタル映像信号信号は
MPEG等の映像信号帯域圧縮処理が施され、複合デー
タ記録処理部7へと逐次転送される。
【0130】映像信号入力部5から映像信号信号の分配
供給を受けた視覚特徴パタン抽出部12では、入力され
る映像信号信号の画像フレーム毎に予め視覚特徴パタン
抽出部12に登録・内蔵してある人物の口唇周辺画像か
ら取り出した口唇特徴標準パタンを用いて、人物の口唇
周辺部の検出及び口唇周辺画像の抽出処理を行う。口唇
領域の検出と口唇領域画像の抽出には、画像特徴パタン
データとして口唇領域での色空間上の色分布ヒストグラ
ムや、画像空間上の色分布として口唇領域画像をn×m
個(n、mは任意の自然数でnはX軸上の分割数をmは
Y軸上の分割数)の画像ブロックに分割した各々のブロ
ック内の色平均情報または輝度平均情報等の色情報を用
い、入力される画像フレーム内の口唇領域の大きさがま
ちまちである事を考慮して口唇領域画像サイズを変数化
して口唇領域の検出および口唇領域画像の抽出を行う。
【0131】視覚特徴パタン抽出部12は、入力された
画像フレームから口唇領域を検出及び抽出できた場合、
抽出した口唇領域画像からさらに人物発声時の視覚特徴
パタンデータの抽出を行う。
【0132】視覚特徴パタンデータは口唇の形状を代表
する情報を用いる。例えば前記口唇領域画像抽出時に用
いた口唇領域画像空間を任意の個数に分割した画像ブロ
ックのおのおのの色平均情報または輝度平均情報から構
成される分割した画像ブロック数分成分からなるベクト
ルデータや、または視覚特徴抽出した口唇領域画像デー
タに対してさらに色フィルター等を用いて口唇部分のみ
を抽出し、口唇部分の面積重心点から垂直方向の唇外接
点2点(上下)と水平方向外接点2点(左右)につきそ
れぞれ前記重心点からの相対距離を算出した4個の数値
成分からなるベクトルデータ等である。
【0133】発声特徴パタン抽出部10で抽出された発
声特徴パタンデータと視覚特徴パタン抽出部12で抽出
された視覚特徴パタンデータは、逐次映像検索インデク
ス生成部11に出力される。映像検索インデクス生成部
11は、各々逐次入力されてくる個々の発声特徴パタン
データと視覚特徴パタンデータを時系列を保持したまま
映像信号及び音声信号間で同期可能な時間単位分にまと
めて特徴パタンデータの種別ごとにパケット化し、パケ
ット毎に特徴パタンデータの種別を表わす識別と時刻情
報を付与する事で、発声特徴パタンデータ及び視覚特徴
パタンデータの位置から時刻情報を参照して映像信号ま
たは音声信号にアクセス可能なインデクス構造パケット
を生成し複合データ記録処理部7に逐次転送する。
【0134】ビデオ録画開始の指示を受けた複合データ
記録処理部7は、データの記録開始に先立ち、記録媒体
動作制御部8に制御信号を発行して、映像記録媒体9へ
のデータ記録開始位置の保持を行う。各々信号帯域圧縮
処理を施された映像信号ならびに音声信号、及び映像検
索インデクス生成部11にて生成されたインデクス構造
パケットデータを受け取った複合データ記録処理部7
は、MPEG等の所定のフォーマットで映像信号と音声
信号及びインデクス構造パケットデータを多重化処理
し、記録媒体動作制御部8への制御信号を発行して映像
記録媒体9の所定の位置に多重化したデータをDVD等
の記録フォーマットにしたがって記録する。
【0135】こうした一連の動作は、ビデオ録画開始か
らビデオ録画時間終了または外部からの映像信号入力の
終了または外部からの制御信号によるビデオ録画停止指
示、及び装置内各部からのエラー通知をビデオ録画制御
部2が検出するまで繰り返され、ビデオ録画制御部2は
これらを検出した際は装置を構成する各部にビデオ録画
停止指示を行い、装置を初期状態に遷移させる事で動作
を終了する。
【0136】このように、映像信号から人物発声時の視
覚特徴パタンを抽出し、発生特徴パタンデータとともに
映像検索用インデックスを作成したので、BGM(バッ
クグラウンドミュージック)や環境ノイズなどにより音
声認識精度が低下する場合に、認識精度を補完すること
ができる。
【0137】(第6の実施の形態)第6の実施の形態に
かかるビデオ再生装置は、第4、第5の実施の形態に記
述した方式で記録された映像検索用インデクスを用い
て、キーワードによる映像検索ならびに早見を行う。
【0138】図11に第6の実施の形態にかかるビデオ
再生装置の構成が示されている。外部から入力されるビ
デオ再生指示制御信号等は制御信号入力部1で受信され
る。ビデオ再生制御部13は、受信された制御信号の種
別に応じて装置を構成する各ブロックに対して録画開始
指示信号や停止指示信号を発行する。映像記録媒体9
に、上述した第4、第5の実施の形態に記述した方式で
生成された映像検索用インデクスを含む映像信号及び音
声信号がDVD等の所定の記録フォーマットで記録され
ている。映像記録媒体9として光ディスクまたはHDD
(磁気ディスク)またはメモリカードまたは磁気テープ
等を用いる事ができる。複合データ読出処理部7は、ビ
デオ再生制御部13からの指示により映像記録媒体9で
の記録フォーマットに従いビデオ再生位置を示す時刻位
置から映像信号と音声信号を読み出し、さらに映像検索
インデックスを読み出す。このとき、記録媒体動作制御
部8は複合データ読出処理部7からの制御指示により読
み出しデータが記録された位置へのシーク等の物理的な
制御を行う。
【0139】音声信号デコード部15は複合データ読出
処理部14から供給されるMPEG等の信号帯域圧縮処
理が施された音声信号の信号帯域を伸張し、音声信号出
力部16は信号帯域伸張処理を施された音声信号をD/
A変換して外部へ出力する。また、映像信号デコード部
17は複合データ読出処理部14から供給されるMPE
G等の信号帯域圧縮処理が施された映像信号の信号帯域
を伸張し、映像信号出力部18は信号帯域伸張処理を施
された映像信号をD/A変換して外部へ出力する。
【0140】映像検索インデクス形成部21は、複合デ
ータ読出処理部14から供給される映像検索用インデク
スデータから映像検索用インデクス表の形成を行う。形
成されたインデクス表は記憶回路23に一時蓄積され
る。
【0141】一方、外部から入力されたキーワードはキ
ーワード入力部19で受け付けられる。キーワードパタ
ン変換部20は入力されたキーワードを音素符号列に変
換し、さらにパタン照合で使用するパタンデータに変換
する。キーワードパタン照合部22は、キーワードの特
徴パタンデータの時系列を、記憶回路23から読み出し
た映像検索用インデクス表内の特徴パタンデータの時系
列とパタン照合する。以上のように構成されたビデオ再
生装置はマイクロコンピュータ組み込み機器または専用
LSI回路群等で構成される。
【0142】次に、この装置の動作について説明する。
【0143】制御信号入力部1は、外部のリモートコン
トロール装置またはキーボード等の入力装置からビデオ
再生指示の制御信号を受け付けると、装置内部の信号形
式に変換した後にビデオ再生制御部13にビデオ録画指
示信号を発行する。ビデオ録画指示信号を受けたビデオ
再生制御部13は、複合データ読出処理部14に対して
例えばビデオ信号の先頭を示す時刻情報とともにビデオ
録画開始の指示を行う。
【0144】ビデオ再生開始の指示を受けた複合データ
読出処理部14は、映像記録媒体9にDVD等の所定の
記録フォーマットで記録されている予めMPEG等の信
号帯域圧縮処理を施されている映像信号と音声信号の読
み出し位置を指示された時刻情報により決定して、記録
媒体動作制御部8に映像信号と音声信号の読み出し位置
へのシーク等の制御信号を発行し、映像記録媒体9から
映像信号と音声信号とを時間同期を保ちながら読み出
す。
【0145】複合データ読出処理部14により読み出さ
れた映像信号は、映像信号デコード部17に供給されM
PEG等の信号帯域伸張処理を施され後、映像信号出力
部18に供給されD/A変換処理によりNTSCアナロ
グ信号等に変換されて、外部のテレビジョンモニター装
置等へ出力される。
【0146】同じく複合データ読出処理部14により読
み出された音声信号は、音声信号デコード部15に供給
されMPEG等の信号帯域伸張処理を施され後、音声信
号出力部16に供給されD/A変換処理によりアナログ
音声信号に変換されて、外部のスピーカ装置等へ出力さ
れる。
【0147】制御信号入力部1が、外部のリモートコン
トロール装置またはキーボード等の入力装置からビデオ
検索指示の制御信号を受け付けると、装置内部の信号形
式に変換した後にビデオ再生制御部13にビデオ検索指
示を発行する。
【0148】ビデオ検索指示を受けたビデオ再生制御部
13は、キーワード入力部19にキーワード入力を促す
制御信号を発行する。
【0149】キーワード入力部19は、外部のキーボー
ド等の入力装置からキーワードが入力されたら、ビデオ
再生制御部13へキーワード入力完了の通知を行ない、
入力されたキーワード情報をキーワードパタン変換部2
0へ転送する。
【0150】キーワード入力完了通知を受けたビデオ再
生制御部13は、ビデオ信号内のキーワード検出位置を
示す時刻情報を管理用にビデオ再生制御部13内部に持
つキーワード検出位置管理表を初期化した後、複合デー
タ読出処理部14へ映像検索用インデクスデータ読み出
し指示を発行し、キーワードパタン照合部22へパタン
照合開始の指示を発行する。この際、映像記録媒体9が
メモリーカードやHDDまたは光ディスク等の高いアク
セス性が保証される記録媒体を用いている場合は通常の
ビデオ再生は継続して行われており、映像記録媒体9が
磁気テープ等の高いアクセス性が得られない記録媒体を
用いている場合は一旦通常のビデオ再生は停止される。
【0151】キーワード情報を受け取ったキーワードパ
タン変換部20は、キーワードを音素符号列に変換し、
さらに予め内部に登録してある各サブワードの発声特徴
パタンデータ時系列からなる標準音声パタンを参照して
キーワードの音素符号列をキーワード構成サブワード分
の発声特徴パタンデータ時系列に変換し、キーワードパ
タン照合部22へ転送する。
【0152】ここで、標準音声パタン及び発声特徴パタ
ンデータ時系列として用いるデータは、上記第4、第5
の実施の形態で用いた発声特徴パタンデータと同様に人
物の発声周波数帯域内での短時間スペクトルデータまた
はスペクトルの対数値や、一定時間単位内の音声信号の
対数エネルギー値等の音声認識処理で一般的に用いられ
る音響特徴量から構成されるN個(Nは任意の自然数)
の成分を持つベクトルデータの時系列である。
【0153】一方、ビデオ再生制御部13からの映像検
索用インデクスデータ読み出し指示を受け付けた複合デ
ータ読出処理部14は、記録媒体動作制御部8に映像検
索用インデクスデータの読み出し位置のシーク及び高速
読み出し等の制御信号を発行し、映像記録媒体9に所定
の記録フォーマットで記録されている映像検索用インデ
クスデータを高速に読み出し、読み出された映像検索用
インデクスデータは逐次映像検索インデクス形成部21
へ転送される。
【0154】映像検索用インデクスデータは、第4,第
5の実施の形態で記述した方式で一定時間単位でパケッ
ト化されており、パケット毎にインデクスデータの種別
と映像信号及び音声信号に同期した時刻情報が添付され
た発声特徴パタンデータまたは視覚特徴パタンデータま
たは各サブワードごとの時系列パタン照合結果である音
素類似度表からなる時系列データである。
【0155】映像検索インデクス形成部21では、複合
データ読出処理部14から転送された映像検索用インデ
クスデータを前記パケット単位に再形成して形成された
インデクス構造パケットを、インデクスデータ種別ごと
に時系列を保ってキーワードの照合対象となるに十分な
時間長分のFIFO(ファストイン・ファストアウト)
メモリ構造または循環メモリ構造を持つ記憶回路23に
書き込む。その後キーワードパタン照合部22によって
一時記憶回路23からのインデクス構造パケットが読み
捨てらてると、その都度映像検索インデクス形成部21
は記憶回路23上の空き記憶領域に新たに転送されて形
成されるインデクス構造パケットの補充書き込みを行
う。尚、映像検索インデクス形成部21はインデクスデ
ータの最終部分を検出したらキーワードパタン照合部2
2へのインデクス読み出し終了通知を行う。
【0156】一方、ビデオ再生制御部13からパタン照
合開始指示をうけたキーワードパタン照合部22は、内
部の処理及び記憶回路23を初期化した後、キーワード
パタン変換部20より転送されてくるキーワードの発声
特徴パタンデータ時系列を受け取って、映像検索インデ
クス形成部21によりパタン照合に十分な時間区間長を
もって記憶回路23内に時刻順に並べられたインデクス
構造パケット内の発声特徴パタンデータ時系列と、受け
取ったキーワードの発声特徴パタンデータの時系列との
パタン照合を行う。
【0157】このパタン照合では、記憶回路23に時刻
順に並べられたインデクス構造パケット内の発声特徴パ
タンデータ時系列内での一定の時刻区間内で、DP照合
法等を用いて照合区間を伸縮しながら、キーワードの発
声特徴パタンデータの時系列として形成した場合の各発
声特徴パタンデータ間の類似度の和によって一定の類似
性が得られた照合区間をキーワードの検出区間とする事
となる。
【0158】パタン照合の際は、DP照合法等の時系列
パタン照合を用いて、記憶回路23内の照合を終えたイ
ンデクス構造パケットを逐次読み捨て更新しながら照合
を繰り返し、照合を繰り返す過程で一定の類似性を得ら
れた場合は、発声特徴パタンデータ時系列の最初の発声
特徴パタンデータが存在するインデクス構造パケットに
添付された時刻情報を、キーワード検出位置としてその
都度ビデオ再生制御部13へ通知する。尚、キーワード
パタン照合部22は、映像検索インデクス形成部21か
らインデクス読み出し終了が通知された場合は、記憶回
路23内の残りのインデクス構造パケットの発声特徴パ
タンデータの照合処理を終えてから、ビデオ再生制御部
13へキーワード照合の終了を通知する。
【0159】ビデオ再生制御部13は、キーワードパタ
ン照合部22より1回目のキーワード検出位置を示す時
刻情報を受け取ると一旦内部のキーワード検出位置管理
表の先頭に受け取った時刻情報を記録して、受け取った
時刻情報からのビデオ再生指示を複合データ読出処理部
14に発行し、その後この装置は通常のビデオ再生と同
様の処理を経て、キーワードを検出した時刻情報位置か
らの映像信号及び音声信号を装置外部に出力する。
【0160】ビデオ再生制御部13は、キーワードパタ
ン照合部22より2回目以降のキーワード検出位置を示
す時刻情報を受け取ると、前記キーワード検出位置管理
表の先頭から2番目に位置以降に受け取った時刻情報を
順次記録して、外部からの次候補再生を示す指示が制御
信号入力部1を経由して指示された場合のみ前記キーワ
ード検出時刻管理表から順次時刻情報を取り出して、指
定時刻位置からのビデオ再生指示を複合データ読出処理
部14に発行し、その後この装置は通常のビデオ再生と
同様の処理を経て、キーワードを検出した時刻情報位置
からの映像信号及び音声信号を装置外部に出力する。
【0161】ビデオ再生制御部13は、キーワードパタ
ン照合部22からキーワード照合の終了を通知されても
前記キーワード検出位置管理表の内容は維持されてお
り、キーワードパタン照合動作が終了してからも外部か
らの次候補再生指示を受け取る度に、前記キーワード検
出時刻管理表から順次時刻情報を取り出して、指定時刻
位置からのビデオ再生指示を複合データ読出処理部14
に発行可能であり、前記キーワード検出位置管理表は外
部からの次のビデオ検索指示による新たなキーワードが
外部から入力される事で初期化される。
【0162】この装置は、こうした一連の動作を外部か
らのキーワードによるビデオ検索指示を受け付ける度に
繰り返えす事で、ビデオ番組の発声情報へのキーワード
照合で映像シーンの特定し、特定した位置からのビデオ
再生による早見が可能である。
【0163】以上の説明ではインデクス構造パケットデ
ータが発声特徴パタンデータの時系列であった。さら
に、キーワードパタン照合部22において、入力された
キーワードのサブワード列と前記音素類似度表内での各
サブワードごとの類似度を用いたパタン照合を行う方式
を採る事もできる。この場合、キーワードパタン変換部
20は、キーワード入力部19から転送されてきたキー
ワードをその音素符号列に変換しキーワードパタン照合
部22へ転送する。
【0164】キーワードパタン照合部22は、ビデオ再
生制御部13からパタン照合開始指示をうけると内部の
処理及び記憶回路23を初期化した後、キーワードパタ
ン変換部20より転送されてくるキーワードの音素符号
列を受け取って、映像検索インデクス形成部21により
パタン照合に十分な時間区間長をもって記憶回路23内
に時刻順に並べられたインデクス構造パケット内の音素
類似度表データ時系列と、受け取ったキーワードの音素
符号列との時系列パタン照合を行う。
【0165】このパタン照合では、記憶回路23内に時
刻順に並べられたインデクス構造パケット内の音素類似
度表データ時系列内での一定の時刻区間内で、照合区間
をDP照合法で用いられる時間伸縮の手法等によって伸
縮しながらキーワードの音素系列として形成した場合の
サブワードごとの類似度の和によって一定の類似性得ら
れた照合区間をキーワードの検出区間とする。
【0166】すなわち、記録映像と同じ時間幅を持って
いる音素類似度表からパタン照合に十分な区間長のイン
デクス構造パケット群を取り出し、取り出された各イン
デクス構造パケットの発声特徴パタンデータ(始端時
刻、終端時刻、類似度を持つ)を時刻順に並べる。音素
類似度表における1区間には全標準音声パタン(サブワ
ード)に対応した数の発声特徴パタンデータが同一時間
軸上に配列されている。そのような発声特徴パタンデー
タの列が、パタン照合に十分な区間長に存在する区間の
数だけ連続して配列される。このような映像検索インデ
ックスの発声特徴パタンデータの時系列と,キーワード
を構成しているサブワードの発声特徴パタンデータの時
系列と,をDP照合法を用いて照合区間を伸縮しながら
照合し、両者の類似度が所定値以上とな照合期間をキー
ワードの検出区間とする。両者の類似度は、キーワード
を構成しているサブワード系列の順に該当するインデク
ス構造パケットの発声特徴パタンデータを取り出す、そ
の取り出された各発声特徴パタンデータが持つ類似度を
加算した値をである。
【0167】キーワード検出区間の最初のサブワードの
始端時刻を、キーワード検出位置としてその都度ビデオ
再生制御部13へ通知する。
【0168】こうしたパタン照合方式によれば、パタン
照合処理の際に例えば発声特徴パタンデータ時系列のよ
うな音響特性成分からなるベクトルデータ間の照合処理
を行う必要がない事から、照合処理時間を大幅に削減す
ることが可能である。
【0169】また、映像検索インデックスを,登録され
たキーワードに対応させた固定的した形で持つのではな
く,入力音声の音素類似度表といった中間状態の形で保
存するので、検索キーワードを予め登録する必要がな
く、ユーザが不確定なキーワードを入力した場合にも検
索意図を最も良く反映した映像を検索する事ができる。
【0170】また、キーワードパタン変換部が、入力さ
れるキーワードを視覚特徴パタンデータへの変換を行
い、前記キーワードパタン照合部が、予め記録媒体に記
録されている映像検索用インデクスとして第5の実施の
形態で記述した人物発声時の視覚特徴パタンデータを用
い、入力されたキーワードの視覚特徴パタンデータとの
照合を行うように構成する事が以下に可能である。
【0171】この場合、キーワードパタン変換部20
は、キーワード入力部19から転送されてきたキーワー
ド情報を音素符号列に変換し、さらに予め内部に登録し
てある各サブワードの発声特徴パタンデータ時系列から
なる音素標準パタン、及び各発声サブワードの視覚特徴
パタンデータからなる視覚特徴標準パタンを参照参照し
てキーワードの音素符号列をキーワード構成サブワード
分の発声特徴パタンデータ時系列と視覚特徴パタンデー
タ時系列に変換して、キーワードパタン照合部22へ転
送する。
【0172】ビデオ再生制御部13からパタン照合開始
指示をうけたキーワードパタン照合部22は、内部の処
理及び記憶回路23を初期化した後、キーワードパタン
変換部20より転送されてくる前記キーワードの発声特
徴パタンデータ時系列と視覚特徴パタンデータ時系列を
受け取って、映像検索インデクス形成部21により記憶
回路23内に発声特徴パタンデータで構成されるインデ
クス構造パケットと視覚特徴パタンデータで構成される
インデクス構造パケット別に時刻順に並べられたインデ
クス構造パケット内のデータ時系列とのパタン照合を、
それぞれのデータ種別ごとに行う。
【0173】各々のパタン照合では、記憶回路23内に
時刻順に並べられたインデクス構造パケット内のそれぞ
れの特徴パタンデータ時系列内での一定の時刻区間内
で、DP照合法等を用いて照合区間を伸縮しながらキー
ワードのそれぞれの特徴パタンデータ時系列とのパタン
照合を行いデータ種別ごとに各サブワードの特徴パタン
データ間の類似度の和を求めキーワード類似度とする。
【0174】このようにして求められた発声特徴パタン
データ時系列照合でのキーワード類似度と、視覚特徴パ
タンデータ時系列照合でのキーワード類似度の和から一
定の類似性得られた照合区間をキーワードの検出区間と
し、検出した区間の発声特徴パタンデータ時系列の最初
の発声特徴パタンデータが存在するインデクス構造パケ
ットに添付された時刻情報を、キーワード検出位置とし
てその都度ビデオ再生制御部13へ通知する。
【0175】このように音声からの発声特徴パタンデー
タと、映像からの視覚特徴パタンデータを併用したパタ
ン照合をする事により、例えば録画したビデオ番組等で
BGM(バックグラウンドミュージック)や騒音などに
よってインデクス構造でパケット内発声特徴パタンデー
タを構成する音響特性データの精度が下がっている場合
でも、視覚特徴パタンデータを利用する事でキーワード
の検出精度の大幅な低下を防ぐ事が可能である。
【0176】また、キーワード入力部が音声入力用マイ
クロフォンを備え、キーワードパタン変換部が入力され
たキーワードの音声信号からキーワードの発声特徴パタ
ンデータへの変換を行うように構成する事が以下に可能
である。
【0177】キーワード入力部19は、外部のマイクロ
フォン等の音声入力装置からキーワードが入力された
ら、ビデオ再生制御部13へキーワード入力完了の通知
を行ない、入力されたキーワード音声信号にA/D変換
処理を施してキーワードパタン変換部20へ供給する。
【0178】キーワードパタン変換部20は、入力され
たキーワード音声信号信号に対し、一定時間単位でFF
T(高速フーリエ変換)処理を行い、人物の発声周波数
帯域の音響特性データを抽出し、さらに抽出した周波数
帯域内での短時間スペクトルデータまたはスペクトルの
対数値や、一定時間単位内の音声信号の対数エネルギー
値等の音声認識処理で一般的に用いられる音響特徴量か
ら構成されるN個(Nは任意の自然数)の成分を持つベ
クトルデータからなる発声特徴パタンデータ時系列を生
成し、キーワードパタン照合部22へ転送する。
【0179】このように、マイクロフォン等を用いた音
声によるキーワードの入力と、入力された音声信号から
キーワード照合に必要なキーワードの発声特徴パタンデ
ータ時系列を生成する事が可能となる。
【0180】また、キーワード入力部がマイクロフォン
と動画像入力用カメラ装置とを備え、前記キーワードパ
タン変換部が利用者のキーワード発声時に入力される映
像信号に対して予め登録されてある発声音ごとの口唇画
像特徴パタンとの照合を行ない、キーワード発声時の映
像信号からキーワードの視覚特徴パタンデータへの変換
を行うように構成する事が以下に可能である。
【0181】この場合、キーワード入力部19は、外部
のマイクロフォン等の音声入力装置及びビデオカメラ装
置とからキーワード情報が入力されたら、ビデオ再生制
御部13へキーワード入力完了の通知を行ない、入力さ
れたキーワード音声信号及びキーワード発声時の人物の
顔を捉えた映像信号にA/D変換処理を施してキーワー
ドパタン変換部20へ供給する。
【0182】キーワードパタン変換部20は、入力され
たキーワード音声信号信号からは、音声認識処理で一般
的に用いられる音響特徴量から構成されるN個(Nは任
意の自然数)の成分を持つベクトルデータからなる発声
特徴パタンデータ時系列を生成し、同じく入力されたキ
ーワード映像信号信号の画像フレーム毎に予め登録して
ある人物の口唇周辺画像から取り出した口唇特徴標準パ
タンを用いて、人物の口唇周辺部の検出及び口唇周辺画
像の抽出処理を行い、抽出した口唇領域画像からさらに
口唇の形状を代表する情報からなる人物発声時の視覚特
徴パタンデータを抽出し、キーワード発声時間分の視覚
特徴パタンデータ時系列生成し、それぞれキーワードパ
タン照合部22へ転送する。
【0183】視覚特徴パタンデータは、例えば前記口唇
領域画像抽出時に用いた口唇領域画像空間を任意の個数
に分割した画像ブロックのおのおのの色平均情報または
輝度平均情報から構成される分割した画像ブロック数分
成分がらなるベクトルデータや、または視覚特徴抽出し
た口唇領域画像データに対してさらに色フィルター等を
用いて口唇部分のみを抽出し、口唇部分の面積重心点か
ら垂直方向の唇外接点2点(上下)と水平方向外接点2
点(左右)につきそれぞれ前記重心点からの相対距離を
算出した4個の数値成分からなるベクトルデータ等であ
る。
【0184】このように、マイクロフォン及びビデオカ
メラ装置を用いた映像・音声によるキーワードの入力
と、入力された音声信号からはキーワードの発声特徴パ
タンデータ時系列を、映像信号からはキーワードの視覚
特徴パタンデータ時系列を生成する事が可能となる。
【0185】また、本発明のシーン検索システムは音声
だけのシーン検索に適用することができる。上述した方
式にしたがって映像信号と音声信号と映像検索インデッ
クス、又は音声信号と音声映像検索インデックスとを記
録媒体に蓄積する。音声映像検索インデックスは上記映
像検索インデックスと同じ構造のものを用いる事ができ
る。キーワード検出区間の先頭サブワードの始端時刻に
対応する位置から音声信号の取り出しを開始すればよ
い。
【0186】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、映
像及び又は音声の検索においてユーザが希望するシーン
を、あらかじめ辞書などに登録された単語やキーワード
以外の未知語や、ユーザが入力した不確かなキーワード
であっても、正確かつ高速に検索できる。
【0187】また、音声認識技術をビデオ録画時とビデ
オ再生時に分割して用いる事により、ビデオ再生時に任
意のキーワードを用いた高速な映像検索を行い、利用者
の検索意図にそった早見を実現できる。
【0188】また、映像検索用インデックスは、ビデオ
の録画と同時に自動的に生成されるため、従来マニュア
ルに頼っていた映像の整理や再利用を目的としたインデ
キシング作業の手間が大幅に削減されることが期待で
き、家庭内でのデジタルビデオカメラやデジタルビデオ
テープレコーダ等での特殊再生機能から大規模なデジタ
ル映像ライブラリシステム等での映像信号ベース構築や
映像検索・閲覧等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるシーン検索
システムの機能ブロック図
【図2】標準音声パタンのデータ構成図
【図3】音素類似度表を示す図
【図4】音素類似度表からキーワードの音素系列に相当
するサブワードをピックアップした状態を示す図
【図5】ピックアップしたサブワードをキーワードの音
素系列の順に配列した状態を示す図
【図6】本発明の第2の実施の形態にかかるシーン検索
システムの機能ブロック図
【図7】(1) 映像信号、音声信号及び映像検索イン
デクスを多重化したMPEGストリームの構成図 (2) 映像ストリームの構成図 (3) GOPの構成図 (4) 検索データストリームの構成図
【図8】本発明の第3の実施の形態にかかるシーン検索
システムの機能ブロック図
【図9】本発明の第4の実施の形態にかかるビデオ録画
装置の機能ブロック図
【図10】本発明の第5の実施の形態にかかるビデオ録
画装置の機能ブロック図
【図11】本発明の第6の実施の形態にかかるビデオ再
生装置の機能ブロック図
【図12】既存の映像検索システムの機能ブロック図
【符号の説明】
1 制御信号入力部 2 ビデオ録画制御部 3 音声信号入力部 4 音声信号エンコード部 5 映像信号入力部 6 映像信号エンコード部 7 複合データ記録処理部 8 記録媒体動作制御部 9 映像記録媒体 10 発声特徴パタン抽出部 11 映像検索インデクス生成部 12 視覚特徴パタン抽出部 13 ビデオ再生制御部 14 複合データ読出処理部 15 音声信号デコード部 16 音声信号出力部 17 映像信号デコード部 18 映像信号出力部 19 キーワード入力部 20 キーワードパタン変換部 21 映像検索インデクス形成部 22 キーワードパタン照合部 23 記憶回路 100 検索データ生成部 103 音声特徴パタン抽出部 104 映像検索インデクス生成部 105 標準音声特徴パタン格納部 200 検索処理部 201 記録部 203 キーワード入力部 205 キーワードパタン照合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10L 15/10 (72)発明者 井上 郁夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 遠藤 充 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 星見 昌克 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 Fターム(参考) 5B075 ND12 ND14 NK13 NK44 PQ36 PR06 UU40 5D015 KK02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号に同期した音声信号から特徴パ
    タンを抽出して映像検索のためのインデックスを生成す
    る検索データ生成部と、検索者から入力されるキーワー
    ドと前記インデックスとを照合して所望とする映像を検
    索する検索処理部とを具備する映像検索装置。
  2. 【請求項2】 映像信号に同期した音声信号から音声特
    徴量を抽出し、抽出された音声特徴量と予め登録された
    標準音声パタンとの間の類似度を算出し、計算された類
    似度及び対応する映像信号又は音声信号との時間同期情
    報を含んだインデックスを生成し、検索者から入力され
    るキーワードと前記インデックスとを照合して所望とす
    る映像を検索する映像検索方法。
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