JP2002174166A - 粘性・衝動複合型ソーラーパルスタービン - Google Patents

粘性・衝動複合型ソーラーパルスタービン

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JP2002174166A JP2000372677A JP2000372677A JP2002174166A JP 2002174166 A JP2002174166 A JP 2002174166A JP 2000372677 A JP2000372677 A JP 2000372677A JP 2000372677 A JP2000372677 A JP 2000372677A JP 2002174166 A JP2002174166 A JP 2002174166A
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武雄 齋藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の蒸気タービンをスケールダウンして太陽
エネルギーなどの自然エネルギーを利用したランキンシ
ステムに採用しても、分散型のエネルギーシステムとし
ての利用を考えているために小出力で同等の効率は期待
できない上、大幅なコストダウンも不可能である。 【解決の手段】単純な形状で衝動エレメントを有する多
数枚の薄いディスクを稠密に重ね合わせ、そのディスク
間隙にピンポイントでパルス的に蒸気を噴射することに
よって、太陽エネルギーからふんだんに得られる温度範
囲下で稼働する粘性・衝動複合型ソーラーパルスタービ
ンを廉価に提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エネルギー密度
が小さく、ポテンシャル差が小さい太陽エネルギーなど
を利用したランキンシステムにおいて最適なスチームエ
キスパンダの役割を果たす蒸気タービンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の大規模ランキンシステムで用いら
れている蒸気タービンのうち速度複式衝動タービンの代
表的なものとして、カーチス−パーソンスタービンの概
略図を図13に示す。
【0003】蒸気タービンはブレード35のついたロー
ター36を回転させるために、固定羽根37(ノズル)
から蒸気を噴流させることが必要で、このノズルとブレ
ードの一組が基本的要素(一段)となる。実際のタービ
ンではこの段を数個組み合わせて用いるのが普通で、図
14に示すようにノズルとブレードが軸方向にすべて直
径や形の異なった大変バルキーな(嵩張る)構造体とな
る。
【0004】また、単段のタービンの代表例としてマイ
クロガスタービンなどに用いられているラジアルタービ
ンの概略図を図14に示す。このタービンは半径流圧縮
形式のローター36に外側の蒸気ノズル38から切線方
向に蒸気を吹き込み、蒸気がブレードの中を中心方向に
流れて外部に出るときに角運動量の差で軸出力が得られ
る。このタービンは比較的小型で単純な形状のローター
を作ることができるが、市販されている最も小型の蒸気
タービンでも出力100kW、500万円と図体が大き
く高価なものとなる。
【0005】ここで,低温度差領域で運転可能な熱機関
としてスターリングエンジンが挙げられる。図15にス
ターリングエンジンの加熱部温度と図示出力の関係をシ
ミュレーションした結果を示した。図からわかるよう
に、本発明でターゲットとする温度範囲を含む100〜
300℃では出力がほとんど得られない。
【0006】要するに、上記の従来の技術は、そのほと
んどが化石燃料を燃焼させて得られる高温(燃焼温度1
500℃以上、蒸気タービン入口温度で500〜600
℃)を基準にして設計・製作されている。しかし、化石
燃料の枯渇が問題となる21世紀では、化石燃料基準の
従来技術ではなく、たとえば、太陽エネルギーからふん
だんに得られる温度範囲(たとえば100〜300℃)
のもとで稼働するエンジンが必要とされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
従来技術によれば、ソーラーランキンシステムに図13
に示すような多段の蒸気タービンをスケールダウンして
採用したとしても、ターゲットとする出力が小さい(分
散型のエネルギーシステムとしての出力は10〜100
kWの範囲)ために同等の熱効率は期待できない。ソー
ラーコレクタで得られるエネルギーはエネルギー密度、
ポテンシャル差が小さく、高温・高圧の蒸気をふんだん
に得ることは難しい。図16に従来のエキスパンダの運
転領域と、この発明でターゲットとする運転領域を示し
た。ターゲットとする運転領域は、従来の技術では適当
なものが見当たらない。また、従来の多段蒸気タービン
はいろいろな特性を持った、各段毎にステータ、ロータ
ーが全く異なった大きさ、形状を有しており、しかも化
石燃料を燃やして得られる高温蒸気のときのみ高効率が
得られるように設計しているために、スケールダウンし
ても大幅なコストダウンは期待できない。比較的構造が
簡単な図14に示すようなラジアルタービンであっても
ブレード形状が複雑な上、中心部が突出した形状をして
いるために薄くしたものを大量生産して重ね合わせるこ
とは困難で、大きなコストダウンは期待できない。現
在、市販されているマイクロタービンと称するガスター
ビンは一段のラジアルタービンを採用しており、多段の
タービンと比較して熱効率はかなり低いものとなってい
る。
【0008】そこで、この発明は、非常に単純な形状の
ローター(本発明ではディスクと呼ぶ)を稠密に多枚数
重ね合わせることによって、低温度差領域でも運転が可
能な蒸気タービンを廉価に提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、エネルギー密度が小さく、ポ
テンシャル差も小さい太陽エネルギーなどの自然エネル
ギーを利用・変換することを目的として、多数の薄いデ
ィスクの稠密な重ね合わせを可能とすることに特徴を有
する粘性・衝動複合型ソーラーパルスタービンである。
【0010】また、請求項2の発明は、粘性タービンに
おいてディスクに衝動要素を組み入れることに特徴を有
する請求項1記載の粘性・衝動複合型ソーラーパルスタ
ービンである。
【0011】また、請求項3の発明は、粘性・衝動複合
型タービンにおいてピンポイント噴射ノズルを採用した
ことに特徴を有する請求項1記載の粘性・衝動複合型ソ
ーラーパルスタービンである。
【0012】また、請求項4の発明は、粘性・衝動複合
型タービンにおいてパルス噴射を行うことに特徴を有す
る請求項1記載の粘性・衝動複合型ソーラーパルスター
ビンである。
【0013】また、請求項5の発明は、コージェネレー
ション(熱電併給)としての利用が可能なことに特徴を
有する請求項1記載の粘性・衝動複合型ソーラーパルス
タービンである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の請求項1に基づ
く実施形態として粘性・衝動複合型ソーラーパルスター
ビンの全体構成を示す図である。
【0015】粘性・衝動複合型ソーラーパルスタービン
は、一般の蒸気タービンで言うところのローターに相当
するディスク1、およびノズル2が基本要素となってい
る。その他の要素としては、出力取り出しのための出力
軸3とケーシング4から構成される単純な構造となって
いる。ディスク1とケーシング4bで1ユニットを形成
しており、ユニット単位での多段化(カスケーディン
グ)を可能としている。ディスク1の重ね合わせ枚数
は、たとえば100〜300枚である。
【0016】蒸気取入口5より流入した蒸気は、ノズル
2から噴射された後、出力軸3に非常に狭い間隔で稠密
に取り付けられたディスク1の間を外周から軸に向かっ
て遠心力に逆らって流れ、蒸気流の粘性力と付着力によ
ってディスク1を回転させる。このとき、ディスク1に
加工が施されている衝動エレメント(以下、単にエレメ
ント7と呼ぶ)に衝突する蒸気噴流の衝動力および反動
力によって、さらに出力が増大する。そして、ディスク
1の中心部にある開口部より蒸気排出口6を通って排気
される。
【0017】図2は、本発明の請求項2に基づく実施形
態としてエレメント平面形状および変形例を示す図であ
る。なお、フラット形状のディスクを用いて粘性だけを
利用したタービンにテスラタービンがあるが効率が低か
った。本発明では、小エネルギー密度および小ポテンシ
ャル差のエネルギーの利用という点から、図2に示すよ
うなエレメント7を平面的にディスク7に加工を施すも
のである。エレメント7の平面形状は図2に示すような
曲線エレメント7aだけではなく、直線エレメント7b
やディンプル状エレメント7cなどあらゆる形状の突起
が効果的である。また、反動力も利用する7dなどの形
も効果的である。さらに、うず巻ポンプなどで用いられ
ているインボリュート形状7eも、構造が簡単・小型で
安価という点から本発明のタービンに適している。
【0018】図3は、本発明の請求項2に基づく実施形
態としてエレメント断面形状および変形例を示す図であ
る。図2に示したエレメント7の断面形状はプレス加工
や紐出し加工による三角形状(図3(a))、半円形状
(図3(b))および矩形形状(図3(c))、さらに
は番線8をディスク1上に接着したもの(図3(d))
などを含んでいる。エレメント高さδはできるだけ小さ
いほうが粘性力を複合的にうる点から良い。
【0019】図4は、本発明の請求項3に基づく実施形
態としてノズル口形状および変形例を示す図である。ノ
ズル2の断面形状は、一般的な蒸気タービンで用いられ
ている先細ノズル、末広ノズルおよびストレートノズル
とし、噴射角度は図2に示したエレメント形状に合わせ
て決定する。本発明ではノズル口9形状として、図4に
示すようなピンポイント形状のノズル口9aや各種スリ
ット形状のノズル口9bなどを用いることにより、ディ
スク1の間隙を直噴するためにフロースルーの低減の面
から効果的であり、蒸気消費量を抑えることによって効
率の向上につながる。
【0020】図5は、本発明の請求項4に基づく実施形
態としてパルス噴射機構を示す図である。図5(a)で
は、蒸気入口10から流入した蒸気をモーター11駆動
の種々の断面形状を有するシャッター12の付いた駆動
軸13によってパルス状に蒸気出口14より流出する。
流出した蒸気はノズル2をとおして、タービンの回転数
に応じたパルスでディスク1に噴射される。図5(b)
は、先端にインジェクターノズルがあり、ソレノイドコ
イルに電流が流れると磁力によってプランジャーが引っ
張られてこのノズルから蒸気が噴出する。これらのパル
ス噴射はエレメント7の通過に同期させることによって
出力向上が期待でき、無駄な蒸気消費を抑えることによ
って効率向上につながる。
【0021】
【実施例】図6は、本発明の実施例としてソーラーラン
キンシステムを示す図である。ソーラーランキンシステ
ムは、定置型(非追尾式複合放物面集光型:CPC)ソー
ラーコレクタ16、潜熱エネルギー貯蔵型アキュムレー
タ17、本発明の粘性・衝動複合型ソーラーパルスター
ビン18の三大要素からなる。ソーラーコレクタの内部
配管スペースの表面やCPC内部の集熱管表面には太陽
電池19が貼られており、ソーラーコレクタのハイブリ
ッド化を図っている。定置型(非追尾式複合放物面集光
型)ソーラーコレクタ16で高温水を作り、フラッシュ
ボイラ兼蓄熱器である潜熱エネルギー貯蔵型アキュムレ
ータ17で蓄熱し、必要に応じて蒸気を発生させて粘性
・衝動複合型ソーラーパルスタービン18および発電機
20によって発電を行わせるものである。排気された蒸
気はコンデンサ21で凝縮されたのち再びアキュムレー
タ17に戻るが、コンデンサ21で熱交換された高温の
冷却水は冷却水ポンプ24によって給湯や冬季の暖房に
利用することが可能で、本発明のソーラーランキンシス
テムではコージェネレーションも行える。蒸気タービン
は容積型スチームエキスパンダと違い、蒸気圧力が小さ
くても蒸気流量を増やすことにより出力を上げることが
でき、ソーラーコレクタに極端に高い集熱温度を求める
必要がないために、ソーラーランキンシステムに向いて
いる。しかも、本発明の粘性・衝動複合型ソーラーパル
スタービンは単純、小出力用、低コストという点で小規
模のソーラーランキンシステムにおいて最適である。ま
た、ディスク直径を大きくしたり、枚数を増やしたりす
ることにより容易に大規模化にも対応できる。
【0022】ここで、太陽エネルギーから電気を得る他
のシステムの代表的なものとして太陽電池が挙げられ
る。ソーラーランキンシステムが太陽電池とは全く異な
ったコンセプトである点の一つとして、夏季にほとんど
未利用となるソーラーコレクタを活用することによっ
て、システムの稼働率を向上させてトータル的にエネル
ギーの有効利用を図ることが考えられる。2つ目として
は、太陽電池が平面的な表面の1〜2層での利用しかで
きず、重ね合わせがほとんど不可能であることに対し
て、ソーラーランキンシステムに用いられる本発明の粘
性・衝動複合型ソーラーパルスタービンはカスケーディ
ングが可能である点が挙げられる。図7に粘性・衝動複
合型ソーラーパルスタービンの応用例としてカスケーデ
ィングの概念図を示す。1段目の粘性・衝動複合型ソー
ラーパルスタービンから排出される蒸気を2段目、3段
目…n段目に取り込んで運転することによって効率の向
上を図ることが可能な上、最終段で完全に凝縮された温
水は暖房・給湯にも利用が可能となる。このことは、一
段のカルノーサイクルで動力化するサイクルは、その最
高、最低温度を上下温度とするカルノーサイクルの熱効
率の約1/4にしかならないのに対して、小さなカルノ
ーサイクルを無限に重ね合わせることによって理想的に
は先のカルノーサイクルの1/2の熱効率が得られるこ
とからも明らかである。
【0023】図8に本発明のソーラーランキンシステム
と太陽電池の機能を比較したものを示す。多機能性とい
う面で、太陽電池がそれ自身でおもに発電のみしかでき
ないのに対して、ソーラーランキンシステムでは発電を
はじめとして給湯・暖房などのコージェネレーションの
機能やエネルギー貯蔵が可能であるために太陽のない夜
間や曇りの日にも稼働するという大きな利点を有する。
さらに、エネルギー回収装置やボトミングサイクルとし
ての利用、燃料電池などとの組み合わせが可能であり、
またエネルギー源の多様性等の特徴を有する。加えて、
地熱、海洋温度差、ポンプ、水車、風車、吸収冷凍機お
よびデシカントクーリングの熱源などの広い応用範囲が
考えられる。
【0024】他の実施例として、図9に粘性・衝動複合
型ポンプの実施形態を示した。本発明の粘性・衝動複合
型ソーラーパルスタービンで用いられていたディスクと
同様のディスク1をケーシング25の密閉空間内でモー
ター26により回転させることによって、ディスク1と
流体の粘性力およびエレメント7による衝動力によって
吸込口27より新しい流体を汲み上げて吐出口28より
吐き出す。この場合も、ディスク1の大量生産によるコ
ストダウンが期待でき、最適設計が容易となる。
【0025】また、他の実施例として、図10に粘性・
衝動複合型ウォータータービンの実施形態を示した。蓄
熱槽30を有する開放系のソーラーコレクタループなど
において、還管に本発明の粘性・衝動複合型タービン1
8を取り付けることによって、自由落下してくる温水に
よってタービン18を運転して発電を行うことができ
る。これによっても,ソーラーコレクタループのトータ
ル的な効率の向上が期待できる。
【0026】さらに、他の実施例として、図11に粘性
・衝動複合型ソーラーパルスタービンを用いたヒートポ
ンプシステムの実施形態を示した。自然エネルギーを熱
源としてシステム全体の成績係数(COP)を向上させる
ことを目的とするヒートポンプシステムにおいて、ヒー
トポンプ32のコンプレッサー動力源に本発明の粘性・
衝動複合型タービン18を利用することによって、さら
にCOPの向上が期待できる。
【0027】
【発明の効果】図12にディスク枚数に対する最大出力
の関係を示す。図12より、最大出力はディスク枚数に
対してリニアに増加しており、本発明の請求項1に基づ
く重ね合わせによる効果は明らかである。
【0028】本発明の効果として、総合発電効率でも太
陽電池以上の効率(約20%)が得られるものと期待で
きる。また、凝縮水(温水)を利用したコージェネレー
ション利用では、総合効率は60〜80%になる。本発
明の最大の効果は、温度差の小さなエネルギーを利用・
変換するために効果的である“単純・重ね合わせ・繰り
返し”の技術を、粘性・衝動複合型ソーラーパルスター
ビンに組み入れて実現可能にした点である。何故このよ
うな“単純・重ね合わせ・繰り返し”のコンセプトに立
脚するのか以下に説明する。まず、化石燃料や核燃料な
どのいわゆる燃料資源(燃料エネルギー)は有限である
ため、効率は最も重要な要件となる。そのため、現在の
スチームタービンは効率改善のためのあらゆる努力がな
され、一見、芸術品のように精巧に造られている。これ
は、化石燃料を使う限りにおいて正しい方向である。し
かし、太陽エネルギーなどの自然エネルギー(環境エネ
ルギー)は、無尽蔵で広く分布するが、エネルギー密度
が極めて小さく、間欠性を有する。そのため何よりも量
を集めることが第一の要件となる。たとえ効率が良くて
も、少量では役に立たない。量を集めるためには、広大
な面積、大きな設備、多量の材料などを必要とするた
め、材料・物質消費を最小限に抑えて、大量に生産でき
る構造が何よりも緊要となる。このため、“単純・重ね
合わせ・繰り返し”がコストとエネルギー変換の両面か
ら最も重要なコンセプトとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に基づく一実施形態を示した
粘性・衝動複合型ソーラーパルスタービンの全体構成を
示す説明図である。
【図2】本発明の請求項2に基づく一実施形態を示した
エレメント平面形状および変形例を示す図である。
【図3】本発明の請求項2に基づく一実施形態を示した
エレメント断面形状および変形例を示す図である。
【図4】本発明の請求項3に基づく一実施形態を示した
ノズル口形状および変形例を示す図である。
【図5】本発明の請求項4に基づく一実施形態を示した
パルス噴射機構の構成を示す説明図である。
【図6】本発明の応用例としてソーラーランキンシステ
ムに用いる粘性・衝動複合型ソーラーパルスタービンの
実施例を示す説明図である。
【図7】本発明の応用例として粘性・衝動複合型ソーラ
ーパルスタービンのカスケーディングを示す図である。
【図8】本発明のシステムと太陽電池の機能比較を示す
図である。
【図9】他の一実施形態として粘性・衝動複合型ポンプ
の全体構成を示す説明図である。
【図10】他の一実施形態として粘性・衝動複合型ウォ
ータータービンを示す説明図である。
【図11】他の一実施形態として粘性・衝動複合型ソー
ラーパルスタービンをヒートポンプシステムに応用した
例を示す図である。
【図12】本発明の粘性・衝動複合型ソーラーパルスタ
ービンのディスク枚数の効果を示した図である。
【図13】従来技術を示す速度複式衝動タービンの概略
図である。
【図14】従来技術を示すラジアルタービンの概略図で
ある。
【図15】従来技術のスターリングエンジンの熱源温度
と出力の関係を示す図である。
【図16】従来技術の各エキスパンダの運転領域と本発
明でターゲットとする運転領域を示した図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 ノズル 3 出力軸 4 タービンケーシング 4a ケーシング上蓋 4b ケーシング胴 4c ケーシング底蓋 5 蒸気取入口 6 蒸気排出口 7 衝動エレメント 7a 曲線エレメント 7b 直線エレメント 7c ディンプル状エレメント 8 番線 9 ノズル口 9a ピンポイント形状ノズル口 9b スリット形状ノズル口 10 蒸気入口 11 モーター 12 シャッター 13 駆動軸 14 蒸気出口 15 インジェクター 16 定置型(非追尾式複合放物面集光型:CPC)ソ
ーラーコレクタ 17 潜熱エネルギー貯蔵型アキュムレータ 18 粘性・衝動複合型ソーラーパルスタービン 19 太陽電池パネル 20 発電機 21 コンデンサ 22 循環ポンプ 23 給水ポンプ 24 冷却水ポンプ 25 ポンプケーシング 26 ポンプ用モーター 27 吸込口 28 吐出口 29 マグネット 30 蓄熱槽 31 ソーラーコレクタポンプ 32 ヒートポンプ 33 スカイラジエータ(放射冷却器) 34 スカイラジエータポンプ 35 ブレード 36 ローター 37 固定羽根 38 蒸気ノズル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エネルギー密度が小さく、ポテンシャル
    差も小さい太陽エネルギーなどの自然エネルギーを利用
    ・変換することを目的として、多数の薄いディスクの稠
    密な重ね合わせを可能とすることに特徴を有する粘性・
    衝動複合型ソーラーパルスタービン。
  2. 【請求項2】 粘性タービンにおいてディスクに衝動要
    素を組み入れることに特徴を有する請求項1記載の粘性
    ・衝動複合型ソーラーパルスタービン。
  3. 【請求項3】 粘性・衝動複合型タービンにおいてピン
    ポイント噴射ノズルを採用したことに特徴を有する請求
    項1記載の粘性・衝動複合型ソーラーパルスタービン。
  4. 【請求項4】 粘性・衝動複合型タービンにおいてパル
    ス噴射を行うことに特徴を有する請求項1記載の粘性・
    衝動複合型ソーラーパルスタービン。
  5. 【請求項5】 コージェネレーション(熱電併給)とし
    ての利用が可能なことに特徴を有する請求項1記載の粘
    性・衝動複合型ソーラーパルスタービン。
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