JP2002173759A - 真空浸炭雰囲気ガス制御システム及びそのシステムに用いられる真空浸炭処理装置 - Google Patents

真空浸炭雰囲気ガス制御システム及びそのシステムに用いられる真空浸炭処理装置

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JP2002173759A
JP2002173759A JP2000369907A JP2000369907A JP2002173759A JP 2002173759 A JP2002173759 A JP 2002173759A JP 2000369907 A JP2000369907 A JP 2000369907A JP 2000369907 A JP2000369907 A JP 2000369907A JP 2002173759 A JP2002173759 A JP 2002173759A
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carburizing
furnace
hydrogen
vacuum
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JP2000369907A
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Inventor
Yasunobu Mizutani
安伸 水谷
Satoshi Haneki
敏 羽木
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Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
Toho Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空浸炭炉への炭化水素系浸炭ガスの供給量
をリアルタイムでコントロールできることにより高品質
の浸炭鋼を安定して生産することのできる真空浸炭雰囲
気ガス制御システム及びその装置を提供すること。 【解決手段】 被浸炭処理材Wがセットされる真空浸炭
炉12に炭化水素系浸炭ガス供給経路14と、炉内ガス
排気経路18と、炉内及び被浸炭処理材Wの加熱手段2
2とを備え、前記浸炭ガス供給経路14に該経路を流れ
る浸炭ガス流量を調整する流量調整器16が設けられる
と共に、炉12内に炉内ガス圧を検知する圧力計24
と、浸炭ガスの熱分解により生じる水素分圧を検知する
水素センサ26とが設けられ、圧力計24により検知さ
れる炉内ガス圧と水素センサ26により検知される水素
分圧に基づいてカーボンポテンシャル(P)演算器2
8により炉内のPを求め、このPに基づいて流量調
整器16のガス流量が調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空浸炭雰囲気ガ
ス制御システムに関し、更に詳しくは、鋼表面の浸炭処
理にメタンやプロパン等の炭化水素系ガスを浸炭ガスと
して使用する真空浸炭プロセスにおいて、その使用され
る炭化水素系ガスの供給量をリアルタイムで制御するの
に好適に用いられる真空浸炭雰囲気ガス制御システム及
びそのシステムに用いられる真空浸炭処理装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】鋼表面の硬化技術として古くから知られ
ている「浸炭」は、低炭素鋼を浸炭ガス中で加熱し、鋼
表面からカーボン(炭素)を拡散させ、その鋼表面付近
のカーボン濃度を高める方法である。この浸炭処理によ
り鋼表面は高温度のオーステナイト状態からの急冷によ
りマルテンサイト化されて硬化層が形成され、鋼内部は
低炭素のままで靭性を保持した浸炭鋼製品が得られる。
【0003】この浸炭処理技術として従来から知られて
いる方法の1つに、常圧でのガス浸炭法があるが、この
ガス浸炭プロセスでは、例えば、浸炭ガスとして一酸化
炭素(CO)を用いる場合、常圧高温ガス雰囲気下にお
いて一酸化炭素と被浸炭処理材との反応によりカーボン
(C)と二酸化炭素(CO)が生成し、生成したカー
ボンが鋼表面中に固溶し、さらに固溶したカーボンが鋼
表面から内部へと拡散することにより浸炭処理が行われ
る。
【0004】このガス浸炭のメカニズムとしては、高
温雰囲気における浸炭ガスの鋼表面への接触、鋼表面
での浸炭ガスの熱分解反応及び鋼中へのカーボンの固
溶、固溶したカーボンの鋼表面から内部への拡散、と
いう浸炭挙動が生じることにより鋼表面に浸炭層が形成
されるものである。
【0005】このガス浸炭プロセスでは、炉内雰囲気ガ
ス中の二酸化炭素(CO)分圧や酸素(O)分圧を
二酸化炭素センサ、酸素センサにより測定し、あるいは
炉内雰囲気ガス中の水蒸気圧を露点計により測定し、こ
れら測定値に基づいて所定の演算式によりカーボンポテ
ンシャル(P)を算出する方法を用いて浸炭雰囲気を
コントロールすることが一般的に行われている。
【0006】
【数1】常圧ガス浸炭(COガスによる浸炭)の場合 反応式 2CO(g)=[C]+CO(g) (g):気体状態を表す。 [C]:被浸炭処理材中に固溶するカーボン 上記反応式の平衡定数Kは、 K=a・PCO2/(PCO =(P/a)・PCO2/(PCO これより、カーボンポテンシャルPは、 P=a・(PCO・K/PCO2 ここで、a:カーボン活量(=P/a) P:カーボンポテンシャル (平衡カーボン濃度、鋼の表面カーボン量)(%) a:オーステナイトの飽和カーボン濃度(%) PCO、PCO2:CO、COの分圧(atm)
【0007】平衡定数Kは温度によって決まる定数で
文献等で既知であり、オーステナイトの飽和カーボン濃
度aも既知であり、また、PCOは供給する浸炭ガス
によって決まり、一定であるから、PCO2を測定すれ
ばカーボンポテンシャルPを算出できる。
【0008】しかし、近年、環境問題や資源問題に対す
る関心の高まりを背景として、省エネルギー、省資源や
公害防止に極めて有効な浸炭法として真空浸炭プロセス
が注目を浴びている。
【0009】このプロセスは、メタン(CH)、エタ
ン(C)等の炭化水素系ガスを浸炭ガスとして使
用し、真空(減圧)雰囲気下で鋼表面の浸炭処理を行う
ものである。例えば、メタンによる浸炭処理の場合に
は、高温度の真空雰囲気下においてメタンが被浸炭処理
材表面でカーボン(C)と水素ガス(H)に分解し、
生成したカーボンが鋼中へと固溶し、鋼表面から内部へ
と拡散することにより浸炭処理を行うものである。
【0010】この真空浸炭プロセスによれば、高温度で
の熱処理により高品質の浸炭処理品が得られ、また浸炭
処理の熱エネルギーの無駄がなくなり、ガス消費量も常
圧浸炭処理プロセスに比べて少なくて済む上、二酸化炭
素の排出がないため環境特性にも優れるという利点を有
する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この真
空浸炭プロセスでは、常圧によるガス浸炭法のように浸
炭雰囲気ガス中に一酸化炭素ガスや二酸化炭素ガスは存
在せず、雰囲気ガスとして存在するのはメタン等の炭化
水素系ガスあるいは水素ガスである。従って、炭化水素
系ガスを直接注入するこの真空浸炭プロセスでは、常圧
でのガス浸炭プロセスのように二酸化炭素センサや酸素
センサを用いての雰囲気ガス成分のセンシング手法が適
用できない。
【0012】この真空浸炭プロセスでは浸炭雰囲気ガス
のセンシング、コントロール技術が未だ確立されておら
ず、この現状においては、製品の出来(浸炭の程度)を
みて、試行錯誤により浸炭ガスの供給量を決定せざるを
得ないのが実状であった。
【0013】したがって、現状では真空浸炭プロセスに
おいて適正な処理条件を見つけるのは大変難しい。真空
浸炭炉の形状や大きさ、あるいは処理品(ワーク、鋼
材)の材質や炉内への投入量などによって浸炭ガスの適
正供給量が異なってくる。またフィードバック制御され
ていないため、ガス供給量が過剰になると煤が発生し、
少なすぎると十分に浸炭されない。その結果、製品の品
質にばらつきが生じ、歩留まりが悪くなるという問題が
あった。
【0014】そこで本発明者らは、真空浸炭炉内の雰囲
気ガスのガス分析を行う方法として、真空ポンプから排
気されるガスをガスクロマトグラフで分析する方法も検
討したが、連続して測定ができない上、サンプリングガ
スへ真空ポンプ中のオイル(油)が混入したり、炉内が
減圧されているためにサンプル量が極めて少なくなるこ
とから分析精度が十分に得られなかった。
【0015】そして、本発明者らは種々検討を重ねた結
果、CH→C+2Hのように、炭化水素系ガスの熱
分解反応により発生する水素ガスを検知できれば炉内雰
囲気のコントロールが可能と考えた。この場合、高温・
減圧下で他の可燃性ガスの影響を受けずに低濃度の水素
ガスを検知できるガスセンサは実用化されていないが、
プロトン導電性セラミックスを用いて水素センサを構成
すれば真空浸炭条件下の微量な水素ガスが計測できるの
ではないか、そしてこの水素センサの信号を用いて供給
する炭化水素系ガスの流量をコントロールすれば、真空
浸炭炉内の炉内雰囲気を適切に保て、煤の発生を抑えな
がら、迅速に高品質の浸炭ができるとの考えに至ったも
のである。
【0016】本発明の解決しようとする課題は、真空浸
炭炉内の炉内の水素濃度(あるいは分圧)をセンシング
することにより炉内に供給される浸炭ガス量を適正量に
調整コントロールするようにした真空浸炭雰囲気ガス制
御システムを提供することにある。これにより高品質の
浸炭処理品の安定生産を可能とし、また更には処理時間
の短縮化、歩留まりの改善による生産性の向上、更には
浸炭ガス消費量の抑制などによる経済的メリットを達成
しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明の真空浸炭雰囲気ガス制御システムは、請求項
1に記載のように、被浸炭処理材がセットされる真空浸
炭炉内にその被浸炭処理材を浸炭処理すべく炭化水素系
の浸炭ガスを供給し、この浸炭ガスの熱分解反応によっ
て生じるカーボンが被浸炭処理材中へ固溶・拡散するこ
とにより被浸炭処理材の浸炭処理を行うに際し、この熱
分解反応により発生する水素ガスの分圧を浸炭処理中常
時計測し、その計測値に基づいて炉内に供給される浸炭
ガス量をリアルタイムで調整制御するようにしたことを
要旨とするものである。
【0018】また本発明の真空浸炭処理装置は、請求項
2に記載のように、被浸炭処理材がセットされる真空浸
炭炉に炭化水素系の浸炭ガスの供給経路と、炉内ガスの
排気経路と、炉内雰囲気及び炉内にセットされる被浸炭
処理材の加熱手段とを備え、前記浸炭ガス供給経路に該
経路を流れる浸炭ガスの流量を調整する浸炭ガス流量調
整器が設けられると共に、前記真空浸炭炉に炉内雰囲気
ガス圧を検知する圧力計と、炉内に供給された浸炭ガス
が熱分解することにより生じる水素分圧を検知する水素
センサとが設けられ、前記圧力計により検知される炉内
雰囲気ガス圧と前記水素センサにより検知される水素分
圧の値に基づいて炉内のカーボンポテンシャルを演算に
より求めるカーボンポテンシャル演算器と、該カーボン
ポテンシャル演算器により算出されたカーボンポテンシ
ャルに基づいて前記浸炭ガス流量調整器のガス流量を調
整する浸炭ガス流量制御手段とが備えられていることを
要旨とするものである。
【0019】この真空浸炭処理装置によれば、真空浸炭
炉に被浸炭処理材である鋼材をセットし、炉内を真空
(減圧)にすると共に、炉内雰囲気及び炉内にセットさ
れる鋼材を加熱状態とし、この状態でメタンやプロパン
などの炭化水素系の浸炭ガスを炉内に供給することによ
りその浸炭ガスは鋼表面でカーボン(C)と水素
(H)ガスとに熱分解され、カーボンは鋼中に固溶し
て表面から内部へと拡散していくことにより浸炭処理が
行われる。一方、水素ガスを含む炉内雰囲気ガスは炉外
へ排気されるが、その浸炭処理中、炉内雰囲気ガス圧
(全圧)は圧力計で検知され、浸炭ガスの熱分解によっ
て生じる炉内の水素分圧は水素センサにより検知され、
これらの検知信号がカーボンポテンシャル(P)演算
器に入力されて所定の演算式により炉内のカーボンポテ
ンシャル(P)が求められる。そしてこのカーボンポ
テンシャル(P)の算出値に基づいて浸炭ガス供給経
路に設けられる流量調整器のガス流量開度が自動的に調
整制御されることによりP値が一定の値を超えないよ
うに浸炭ガスの供給流量がコントロールされる。
【0020】この制御システムは、炉内のカーボン濃度
分布をリアルタイムで制御することになるから、品質の
安定した浸炭処理品が得られることになり、また過不足
のない浸炭ガスの安定供給が行われることにより鋼表面
の煤の発生も回避され、さらに浸炭ガスの消費も必要最
小限にとどめることが可能となる。
【0021】水素センサは、請求項3に記載のように、
プロトン導電性セラミックスを用いることにより炉内雰
囲気ガス中の水素分圧のみを検知することが可能であ
り、またこれにより炉内の雰囲気ガスのコントロールが
精度のよいものとなる。尚、ここに適用される浸炭ガス
は、メタン、プロパンなどの飽和炭化水素系ガスのほ
か、アセチレン(C)、エチレン(C)な
どの不飽和炭化水素系ガスが適用され、特にメタン系の
都市ガス13Aを使用することによりその実用化はより
一層高いものと期待される。
【0022】また、プロトン導電性セラミックスを用い
た水素センサとしては、請求項4に記載のように、プロ
トン導電性セラミックス管の炉内挿入端内外面に白金電
極を設け、プロトン導電性セラミックス管内の基準水素
と、炉内雰囲気ガス中の水素との濃度差によって生じる
水素イオンのプロトン導電性セラミックス管内の拡散に
伴う両白金電極間の電位差を測定することにより炉内水
素分圧を測定するものが挙げられる。この方法ではプロ
トン導電性セラミックスを介して、基準水素ガスと炉内
雰囲気中の水素ガスとの濃度差を検知することにより炉
内水素分圧を測定するものであるが、基準水素ガスを用
いない、例えば、固体電解質型のプロトン導電性セラミ
ックス水素センサであってもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明の真空浸炭制御システムが
適用される一実施例としての真空浸炭処理装置の概略構
成を示している。この図1に示した真空浸炭処理装置
は、被浸炭処理材である鋼材(ワーク)Wがセットされ
る真空浸炭炉12の炉壁に、炉内にメタン、プロパン、
アセチレンなどの炭化水素系ガス(浸炭ガス)を導入す
るための浸炭ガス供給管14が継がれ、この浸炭ガス供
給管14にはこの管路を流れる浸炭ガスの流量を増減さ
せる自動電磁弁タイプの流量調整機能を備えた流量調整
器16が設けられている。
【0025】また、真空浸炭炉12の炉壁の他の部位に
は、炉内ガスを吸引排気し炉内を真空あるいは減圧状態
に保持するための排気管18には真空ポンプ20が設け
られ、排気管18の途中には真空ポンプ20による炉内
の吸引排気のオン・オフを切り替える真空バルブ21が
設けられている。さらに、この浸炭炉12の周囲には炉
内雰囲気及び炉内にセットされるワークWを高温度に加
熱保持するためのヒータ22若しくはこれと同等の加熱
手段であるガスバーナが配設されている。
【0026】そして、この真空浸炭炉12の炉壁には、
炉内雰囲気ガスのガス圧(全圧)を計測するための圧力
計24と、この炉内に導入される炭化水素系浸炭ガスの
熱分解によって生じる水素ガスの分圧を検知する水素セ
ンサ26が備え付けられている。
【0027】これらの圧力計24及び水素センサ26
は、この真空浸炭炉12を運転制御するコントローラに
設けられるカーボンポテンシャル(P)演算器28に
電気信号的に接続される。またこのP演算器28と前
記浸炭ガス供給管14に設けられる流量調整器16との
間も電気信号的に接続され、P演算器28からの指令
信号により流量調整器16の自動電磁弁の開度が自動的
に調整されるようになっている。
【0028】図2は、この真空浸炭炉12の炉壁に設け
られる前記水素センサ26の概略構成を拡大して示した
ものである。この水素センサ26は、プロトン導電性セ
ラミックス材料CaZr0.9In0.13−αによ
る一端が閉塞されたプロトン導電性セラミックス管32
(以下、「プロトン導電管」と称する)の筒底部分の内
外壁面に白金電極Ei、Esを設けたセンサプローブを
形成し、これを基準水素ガスが装填されるセラミックス
チューブ34の先端にシール剤36を介して接合し、こ
のセンサプローブのプロトン導電管32をセラミックス
製の保護管38に挿通してこの保護管38内にこのプロ
トン導電管32の導体部を無機接着剤40により接合し
てなるもので、この保護管38の導体部分を前記した真
空浸炭炉12の炉壁に挿通装着することによりこの水素
センサ26はプロトン導電管32の先端部分が炉12内
に挿入された状態で炉壁に備え付けられている。
【0029】真空浸炭炉12内の雰囲気ガス中の水素分
圧をこの水素センサ26を用いて測定する測定原理を図
3に示して説明する。真空浸炭炉12に備えられる水素
センサ26のプロトン導電管32内に基準用水素ガスと
して1%濃度水素(H)−ヘリウム(He)混合ガス
を装填しておき、炉内真空雰囲気下に浸炭ガスを導入し
浸炭処理を開始すると、浸炭処理中の真空浸炭炉12内
の水素ガス濃度(分圧)はプロトン導電管32内の基準
用水素ガス(1%濃度)よりも低いために、プロトン導
電管32内の高水素濃度(分圧)側では、 H→2H+2e の反応が起こり、プロトン導電管32内の水素ガスが水
素イオンとなってプロトン導電管32の管壁内を炉内側
に向けて透過し、炉内の低水素濃度(分圧)側では、 2H+2e→H の反応が起ころうとする。
【0030】そのためにプロトン導電管32の内外壁面
白金電極Ei、Es間に炉内側とセラミックス管32内
側の水素ガスの濃度(分圧)差に対応した電圧が発生す
ることとなり、この電位差を測定することにより真空浸
炭炉12内の水素分圧が測定されるものである。ちなみ
に、真空浸炭炉12の炉内水素ガス分圧PH2は、次の
Nernstの式(数2)を用いて求められる。
【0031】
【数2】 PH2=PH2(S)・exp(2FE/RT) ここに PH2:炉内の水素分圧(atm) PH2(S):基準側水素分圧(atm) E:起電力(V) F:ファラデー定数:96500(C/mol) R:気体定数:8.314(J・mol−1・K−1) T:絶対温度(K)
【0032】次の数3は、この真空浸炭プロセスにおけ
るカーボンポテンシャル(P)の演算手法を示したも
のである。上述の数2の演算式により炉内の水素ガス濃
度(分圧)が求められると、この数3の演算手法を用い
て炉内のカーボンポテンシャル(P)が算出されるこ
ととなる。
【0033】
【数3】真空浸炭(CHガスによる浸炭)の場合 反応式 CH(g)=[C]+2H(g) (g):気体状態を表す。 [C]:被浸炭処理材中に固溶するカーボン 上記反応式の平衡定数Kは、 K=a・(PH2/PCH4 =(P/a)・(PH2/PCH4 これより、カーボンポテンシャルPは、 P=a・PCH4・K/(PH2 ここで、a:カーボン活量(=P/a) P:カーボンポテンシャル(鋼の表面カーボン量)
(%) a:オーステナイトの飽和カーボン濃度(%) PCH4、PH2:CH、Hの分圧(atm)
【0034】平衡定数Kは温度によって決まる定数で
文献等で既知であり、オーステナイトの飽和カーボン濃
度aも既知である。したがって、水素センサにより水
素(H)分圧(PH2)を測定し、圧力計24から炉
内雰囲気ガス圧(全圧)を求めれば、メタン(CH
分圧(PCH4)は全圧から水素分圧(PH2)を差し
引いたものと近似できるためカーボンポテンシャルP
が算出できる。
【0035】そこで、炉内での浸炭処理中に水素センサ
26により炉内雰囲気ガス中の水素分圧を常時センシン
グしておき、その測定値と圧力計24により検知される
炉内雰囲気ガス圧力(全圧)の測定値とをP演算器2
8へ送信することにより炉内のカーボンポテンシャル
(P)が算出されることとなり、この算出されたP
値が変動すれば、コントローラからの指令信号により浸
炭ガス供給管14の流量調整器16に設けられる電磁弁
の開度が自動的に調整される。このために炉内のP
が一定に保持されるように浸炭ガスの炉内への導入量が
リアルタイムで調整制御されることとなる。
【0036】図4は、この実施例において適用された真
空浸炭処理プロセスの浸炭処理サイクルを経時的に示し
たものである。真空浸炭炉12内に被浸炭処理材である
ワーク(低炭素鋼)Wをセットした後、この炉を密閉状
態とし、炉内に不活性ガスである窒素(N)ガスを導
入しながら真空ポンプ20により炉内空気を吸引・炉外
へ排出し炉内を真空状態とする。この時、真空度(減圧
度)は60Pa程度とする。
【0037】次いで、この真空状態を保持したまま炉内
雰囲気及び炉内にセットされるワークWをヒータ22に
より加熱し、およそ1時間で930℃程度まで昇温す
る。そして、所定温度(930℃)となったところで浸
炭処理を開始する。この実施例では、メタン系の都市ガ
ス13Aを浸炭ガスとして用いたパルス方式の浸炭処理
を行っている。すなわち、都市ガス13Aの浸炭ガスを
一定のタイミングでパルス的(間歇的)に炉内へ導入す
るもので、同図にそのパルス浸炭のタイミングチャート
を拡大して示したように、浸炭ガスの炉内への導入時に
は排気管に設けられた真空バルブ21を開から閉に切り
替えておき、炉内に浸炭ガスが導入された時点で浸炭ガ
スの導入を一旦停止し、その浸炭ガスが炉内雰囲気中に
拡散して浸炭ガスの熱分解によって生じるカーボン
(C)が鋼中に取り込まれたころを見計らって真空バル
ブ21を閉から開に戻し炉内ガスを排気するように制御
している。
【0038】こうした制御により炉内に導入された浸炭
ガスは、鋼表面でCH→[C]+2Hに熱分解され、
カーボンが鋼中に充分に固溶し、カーボンをほとんど含
まない水素ガスのみが排気されることとなる。パルス浸
炭における炉内雰囲気ガス圧力は、浸炭ガス導入時で3
000Pa、水素ガス排気時で10Pa程度の範囲で
(10〜3000Paの範囲)でコントロールされるよ
うになっている。
【0039】こうして1時間ほどパルス浸炭処理を繰り
返した後、浸炭ガスの導入を停止し、炉内に不活性のN
ガスを導入しながら高温度(930℃)に保持した状
態で1時間程度鋼材W表面のカーボンの鋼内部への拡散
処理を行う。これにより鋼表面から鋼内部へカーボンが
拡散し、カーボン濃度が均一となる。
【0040】鋼材W表面の拡散処理が済んだら、この鋼
材Wを真空浸炭炉12より取り出し、80℃の温度で油
焼き入れを行う。これにより鋼表面にはオーステナイト
相の急冷によりマルテンサイト相に相変態した硬化層が
形成され、また鋼内部のカーボンは低濃度のオーステナ
イト相のままであることにより靭性を保持した状態の浸
炭鋼製品が得られるものである。
【0041】図5は、このパルス浸炭処理プロセスにお
ける炉内雰囲気ガス中の水素分圧を前述の水素センサ2
6を用いてセンシングした経時的変化を示している。図
示されるように、浸炭ガスである都市ガス13Aの炉内
への導入時点では炉内圧力の上昇により水素分圧が一旦
上昇し、その後この13Aガスの熱分解により水素ガス
が発生するたびに再び水素分圧が上昇する傾向を示して
いる。
【0042】次の表1には実際に行った試験の条件、及
びその時の被浸炭材Wの表面性状を記したものである。
また図6には、その試験により得られた被浸炭材の表面
硬化層のビッカース硬さ測定試験を行った結果を示して
いる。ビッカース硬さ試験はJIS G 0557に準
拠して行い、圧入荷重は4.903Nとした。
【0043】
【表1】
【0044】図6のビッカース高さ測定試験の結果より
明らかなように、最大硬さはH=850であり、最表
面からの深さ(距離)0.6mmまでは550以上のビ
ッカース硬さ値を示しており、製品目標値を十分に満た
すことが確認された。
【0045】本発明は上記した実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々の改変が可能である。例えば、上記実施例では、浸炭
ガスとしてメタン系の都市ガス(13A)を用いて説明
したが、これは既存の都市ガスの配管経路を利用すれ
ば、浸炭処理工場へ簡単に浸炭ガスを供給できるから
で、ガスボンベを用いたメタン、プロパン、アセチレ
ン、エチレン+水素などの炭化水素系ガス若しくはこれ
らの混合ガスを用いても同様の効果が得られることは言
うまでもない。
【0046】また、上記の実施の形態では、水素センサ
としては、一端が閉塞された筒状のプロトン導電性セラ
ミックス管を用い、管内側に基準水素ガスを充填し、こ
の基準水素ガス中と真空浸炭炉内の水素ガスの濃度(分
圧)差に対応して発生する電圧を測定することにより改
質触媒層内の水素濃度(分圧)を検知するものを用いて
説明した。しかし、使用する水素センサはこれに限定さ
れるものではなく、種々のタイプのものを用いることが
でいきる。例えば、基準水素ガスを用いない、固体電解
質型のプロトン導電性セラミックス水素センサであって
もよい。
【0047】更にまた、この真空浸炭処理プロセスにお
いて用いられる水素センサのプロトン導電性セラミック
ス材料としては、現在幾つかのものが知られており、例
えば、SrCe0.95Yb0.053−α、BaC
0.9Nd0.13−α、SrZr0.95Yb
0.053−α、CaZr0.96In0.04
−α等もプロトン導電性を有するものとして適用できる
ものである。
【0048】更にこの実施例では、パルス浸炭法を用い
たが、これは炉内雰囲気ガスが効率よく新しい浸炭ガス
で置換されるからで、勿論、これ以外の方法で浸炭ガス
を導入しても構わない。要は炉内の水素分圧のセンシン
グにより浸炭ガス供給量をコントロールできれば良いの
である。
【0049】
【発明の効果】本発明の真空浸炭雰囲気ガス制御システ
ム並びにこのシステムに用いられる真空浸炭処理装置に
よれば、真空浸炭プロセスにより高温度での浸炭処理が
行えるばかりでなく、炉内雰囲気ガス中の浸炭ガスの熱
分解によって生じる水素分圧の測定により、浸炭ガス供
給量をリアルタイムでコントロールできることによりワ
ーク(鋼材)中に固溶されるカーボン量を適正に保つこ
とができ、煤の発生等もなく、高品質の浸炭製品が迅速
に生産できる。また、浸炭処理の最適条件の決定も確認
程度の実験で充分にでき、ワーク(鋼材)の材質や大き
さ、形状等の使用条件が変わっても浸炭品質が均質とな
るため製品歩留まりも向上する。さらに不必要に浸炭ガ
スを供給することがないため、原料ガスの消費量が少な
くて済むなどの利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての真空処理装置の概
略構成図である。
【図2】図1の真空浸炭処理装置に備えられる水素セン
サの概略構成図である。
【図3】図2に示した水素センサを用いて炉内雰囲気ガ
ス中の水素ガス濃度を測定する原理を説明するために示
した図である。
【図4】本実施例における真空浸炭処理プロセスの浸炭
処理サイクルを示した図である。
【図5】図4に示したパルス浸炭処理プロセスにおける
炉内雰囲気ガス中の水素分圧の変化状態を示した図であ
る。
【図6】本実施例における浸炭試験品のビッカース硬さ
測定結果を示した図である。
【符号の説明】
W 被浸炭処理材(ワーク、鋼材) 12 真空浸炭炉 14 浸炭ガス供給管 16 流量調整器 18 排気室 20 真空ポンプ 21 真空バルブ 22 ヒータ 24 圧力計 26 水素センサ 28 カーボンポテンシャル演算器 32 プロトン導電性セラミックス管 Ei、Es 白金電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被浸炭処理材がセットされる真空浸炭炉
    内にその被浸炭処理材を浸炭処理すべく炭化水素系の浸
    炭ガスを供給し、この浸炭ガスの熱分解反応によって生
    じるカーボンが被浸炭処理材中へ固溶・拡散することに
    より被浸炭処理材の浸炭処理を行うに際し、この熱分解
    反応により発生する水素ガスの分圧を浸炭処理中常時計
    測し、その計測値に基づいて炉内に供給される浸炭ガス
    量をリアルタイムで調整制御するようにしたことを特徴
    とする真空浸炭雰囲気ガス制御システム。
  2. 【請求項2】 被浸炭処理材がセットされる真空浸炭炉
    に炭化水素系の浸炭ガスの供給経路と、炉内ガスの排気
    経路と、炉内雰囲気及び炉内にセットされる被浸炭処理
    材の加熱手段とを備え、前記浸炭ガス供給経路に該経路
    を流れる浸炭ガスの流量を調整する浸炭ガス流量調整器
    が設けられると共に、前記真空浸炭炉に炉内雰囲気ガス
    圧を検知する圧力計と、炉内に供給された浸炭ガスが熱
    分解することにより生じる水素分圧を検知する水素セン
    サとが設けられ、前記圧力計により検知される炉内雰囲
    気ガス圧と前記水素センサにより検知される水素分圧の
    値に基づいて炉内のカーボンポテンシャルを演算により
    求めるカーボンポテンシャル演算器と、該カーボンポテ
    ンシャル演算器により算出されたカーボンポテンシャル
    に基づいて前記浸炭ガス流量調整器のガス流量を調整す
    る浸炭ガス流量制御手段とが備えられていることを特徴
    とする真空浸炭処理装置。
  3. 【請求項3】 前記水素センサには、高温での水素分圧
    のみを測定する手段として、プロトン導電性セラミック
    スが用いられていることを特徴とする請求項2に記載の
    真空浸炭処理装置。
  4. 【請求項4】 前記プロトン導電性セラミックスを用い
    た水素センサは、プロトン導電性セラミックス管の炉内
    挿入端内外面に白金電極を設け、プロトン導電性セラミ
    ックス管内の基準水素と、炉内雰囲気ガス中の水素との
    濃度差によって生じる水素イオンのプロトン導電性セラ
    ミックス管内の拡散に伴う両白金電極間の電位差を測定
    することにより炉内水素分圧を測定するものであること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の真空浸炭処理装
    置。
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