JP2002172830A - シャフト位置調整装置 - Google Patents

シャフト位置調整装置

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JP2002172830A
JP2002172830A JP2000370323A JP2000370323A JP2002172830A JP 2002172830 A JP2002172830 A JP 2002172830A JP 2000370323 A JP2000370323 A JP 2000370323A JP 2000370323 A JP2000370323 A JP 2000370323A JP 2002172830 A JP2002172830 A JP 2002172830A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種部材の加工並びに組み付けが容易で、し
かも、シャフトを確実に所定量だけ移動させることがで
きるシャフト位置調整装置を得る。 【解決手段】 本シャフト位置調整装置10では、カム
70の第1カム部72はその外径寸法が周方向に沿って
均一であるのに対し、第2カム部74は端部74Aから
端部74Bへ向けて角度の増加に比例して外径寸法が増
加している。このため、カム70の回転量に比例して第
2カム74の押圧面102との摺接部位から第1カム7
2のカムフォロワ68との摺接部位までの長さが増減
し、これにより、スキャンシャフト35が長孔40に沿
って上下動する。ここで、カム70の回転量と姿勢がず
れていても、カム70がカムフォロワ68及び押圧面1
02に摺接していれば、カム70の回転量に比例してス
キャンシャフト35を上下動させることができるため、
組付性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、スキャナ
のスキャナヘッドやプリンタのインクタンク等と記録用
紙との間を調整するためのシャフト位置調整装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等から送られる信号に基づ
いて記録用紙等の記録面へ画像を記録する所謂プリンタ
には、1乃至複数色のインクを上記の信号に基づいて記
録用紙の記録面に吐出させることにより記録用紙の記録
面に画像を記録(形成)する所謂インクジェット式プリ
ンタがある。
【0003】この種のインクジェット式プリンタでは、
各色のインク毎にインクタンクを備えており、これらの
インクタンクが記録ヘッドキャリッジに保持されてい
る。記録ヘッドキャリッジは、スキャンシャフトと称さ
れる支持体に記録用紙の記録面に対して平行で且つ記録
用紙の移動方向に対して直交する方向へ移動可能に支持
されている。
【0004】記録ヘッドキャリッジはフラットケーブル
等を介してプリンタの制御装置やコンピュータ等へ接続
されており、このスキャンシャフトに沿って移動しつつ
所定の位置で所定のインクタンクからインクを吐出させ
る。
【0005】記録用紙を所定量だけ移動させて上記のよ
うにスキャンシャフトに沿って記録ヘッドキャリッジを
移動させつつ所定のインクタンクからインクを吐出させ
ることを繰り返すことで記録用紙の記録面に画像が記録
(形成)される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、記録用紙は
その種類によって厚さが異なるが、記録用紙の厚さの変
化に伴い記録用紙の記録面とインクタンクとの間隔が変
わると、記録用紙の記録面に対するインクの着弾位置等
が微妙に変化し、これにより、記録用紙に記録された画
像の品質が低下する。
【0007】そこで、記録用紙の厚さ等に応じて適宜に
スキャンシャフトを記録用紙に対して接離する方向へ変
位させることが考えられており、その一例が、特開平2
−110718号や実開平1−174149号等に開示
されている。
【0008】例えば、この特開平2−110718号で
は、スキャンシャフト(公報では「ガイド軸と称してい
る)の軸方向中間部に対して両端部を偏心させると共
に、このスキャンシャフトの両端部を軸受に保持させて
いる。軸受の一方の回動中心はスキャンシャフトに対し
て偏心している。
【0009】これに対して実開平1−174149号で
は、スキャンシャフト(公報では「ガイドロッドと称し
ている)の軸方向中間部に対して両端部を偏心させると
共に、このスキャンシャフトの両端部を回動中心がスキ
ャンシャフトに対して偏心した軸受に保持させている。
【0010】これらの構成は何れも、偏心したスキャン
シャフトと偏心した軸受を有するという点で共通してい
るが、スキャンシャフトの一端側での偏心位相と他端側
での偏心位相を厳格に揃えなくてはならず、極めて厳格
な寸法精度が要求されるため製造コストが嵩む。また、
偏心した軸受に関しても同様に極めて厳格な寸法精度が
要求されるうえ、スキャンシャフトに対する組み付けに
関しても極めて厳格な組付精度が要求されるため製造コ
ストが嵩む。
【0011】この他、偏心したスキャンシャフトだけを
用いた構成や偏心した軸受だけを用いた構成等も他の公
報に開示されているが、何れも上述した問題点の何れか
を有することになる。
【0012】一方、スキャンシャフトの軸方向両端部に
偏心カムとギヤを設けてこのモータ等の駆動手段からの
駆動力で偏心カムを回転させることでスキャンシャフト
を変位させる構成が特開平8−310076号に開示さ
れている。
【0013】しかしながら、このような偏心カムをスキ
ャンシャフトの軸方向両端部に設ける構成であっても、
スキャンシャフトの一端側での偏心カムの偏心位相と他
端側での偏心カムの偏心位相を厳格に揃えなくてはなら
ず、極めて厳格な寸法精度が要求されるため製造コスト
が嵩む。そのうえ、基本的には組み付け時にカムの回転
姿勢をも管理しなければならず厳格な組付精度が要求さ
れる。しかも、偏心カムと共に設けられたギヤの形状を
偏心カムに対応した特殊な形状としなければならない等
の問題が生じる。
【0014】本発明は、上記事実を考慮して、各種部材
の加工並びに組み付けが容易で、しかも、スキャンシャ
フト等のシャフトを確実に所定量だけ移動させることが
できるシャフト位置調整装置を得ることが目的である。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、記録媒体の記録面或いは原稿の原稿面に対して平行
に設けられ、前記記録面へ画像を形成し或いは前記原稿
面の画像を読み込むヘッドと、前記ヘッドを支持するシ
ャフトと、を有する画像処理装置に適用され、前記記録
面或いは前記原稿面の面に対して接離する接離方向へ移
動可能に前記シャフトを支持するシャフト位置調整装置
であって、前記接離方向に対して傾斜する方向への前記
シャフトの移動を制限する支持体と、前記接離方向に沿
って前記シャフトと対向して設けられ、前記接離方向へ
の前記シャフトの移動時において静止している基準部
と、前記接離方向に沿った基準部とシャフトとの間に配
置され、前記基準部及び前記シャフトの外周部の双方へ
摺接していると共に、増加方向への自らの変位により前
記接離方向に沿った前記基準部との摺接部位から前記シ
ャフトの外周部との摺接部位までの摺接部位間寸法が増
加し、前記増加方向とは反対方向への変位により前記摺
接部位間寸法が減少する摺接部材と、を備えることを特
徴としている。
【0016】上記構成のシャフト位置調整装置によれ
ば、基準部とシャフトの外周部との双方に摺接部材が摺
接しており、しかも、摺接部材の基準部との摺接部位と
シャフトの外周部との摺接部位との間の摺接部位間寸法
は、摺接部材の変位方向(すなわち、増加方向若しくは
その反対方向)に沿って変化する。
【0017】このため、摺接部材が増加方向へ変位する
ことで摺接部位間寸法が増加すれば、基準部から遠ざか
るようにシャフトが移動し、摺接部材が増加方向とは反
対方向へ変位することで摺接部位間寸法が減少すれば、
基準部へ接近するようにシャフトが移動する。
【0018】ここで、摺接部材は接離方向に沿った基準
部とシャフトとの間に配置され、しかも、シャフト自体
も支持体により接離方向に対して傾斜した方向への移動
が制限されているため、摺接部材が変位した際のシャフ
トの移動方向は接離方向となる。
【0019】したがって、記録媒体の記録面や原稿の原
稿面とヘッドとの間隔に応じて適宜に摺接部材を変位さ
せることで、ヘッドを記録面や原稿面に対して接離させ
ることができ、これにより、ヘッドと記録面や原稿面と
の間隔を適切な距離に調整できる。
【0020】ここで、本シャフト位置調整装置はシャフ
トとは別に設けられた摺接部材によりシャフトを接離移
動させる構成である。したがって、仮に、シャフトが回
転する構造であっても、偏心シャフトのようにシャフト
の軸方向一端側と他端側とで回転位相差が生じるという
ことはないため、シャフト自体に厳格な寸法精度が要求
されない。
【0021】しかも、シャフト自体の移動は支持体によ
り制限されているため、組み付けも容易である。
【0022】なお、本発明において、摺動部材の変位の
態様に関してはなんら限定するkものではない。したが
って、摺動部材の変位は直線的であってもよいし、曲線
的であってもよく、更には、回転変位(回動変位)であ
ってもよい。
【0023】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
シャフト位置調整装置において、前記摺接部位間寸法の
増減を、前記摺接部材の変位量に比例させたことを特徴
としている。
【0024】上記構成のシャフト位置調整装置によれ
ば、摺接部材が変位することによる摺接部位間寸法の増
減が摺接部材の変位量に比例しているため、シャフトを
接離方向へ移動させる際のシャフトの移動量と摺接部材
の変位量との関係が簡単になり、摺接部材の変位量制御
が容易になる。
【0025】請求項3記載の本発明は、請求項1又は請
求項2記載のシャフト位置調整装置において、自らの軸
周りに回転自在で且つ前記接離方向に沿って変位可能に
設けられ、外周部のうち自らの回転中心を介した一方の
側で前記シャフトの外周部へ摺接して他方の側で前記基
準部へ摺接すると共に、自らの軸周りの回転方向一方へ
向けて前記摺接部位間寸法が漸次増加するカムを前記摺
接部材としたことを特徴としている。
【0026】上記構成のシャフト位置調整装置によれ
ば、摺接部材はカムとされており、カムの外周部は、カ
ムの回転中心を介して一方側でシャフトの外周部に摺接
され、他方の側で基準部に摺接される。しかも、カムが
自らの回転中心(軸)周りに回転すると、シャフトとの
摺接部位から回転中心を介して基準部との摺接部位まで
の寸法、すなわち、摺接部位間寸法が増減する。
【0027】このため、カムの回転に伴い摺接部位間寸
法が増加すれば、基準部から遠ざかるようにシャフトが
移動し、摺接部位間寸法が減少すれば基準部へ接近する
ようにシャフトが移動する。
【0028】ここで、摺接部材の変位を直線変位とした
場合には、円滑に変位できるように摺接部材を支持する
ためにはレール等を設けたり、摺接部材の部品強度を高
く設定しなければ、シャフト等から作用する力で摺接部
材に所謂こじれが生じ、円滑な変位ができないことがあ
る。
【0029】これに対して、本シャフト位置調整装置で
は、カムをその回転中心で回転可能若しくは回転可能で
且つ接離方向に変位可能に支持できればよいため、格
別、レール等を必要としない。しかも、カムはその回転
中心を介して一方の側でシャフトの外周部へ摺接し、他
方の側で基準部へ摺接するため、シャフトからの荷重は
その当接部位から回転中心方向に作用するため、この荷
重が作用することによる回転モーメントが生じ難く、し
たがって、上記のこじれ等が生じ難い。このため、摺接
部材(カム)の強度を比較的低く設定でき、小型化、計
量化に寄与する。
【0030】また、特に本発明が請求項2記載の本発明
に従属する場合、摺接部材としてのカムを組み付ける際
には、カムの回転姿勢に関係なく記録面や原稿面に対し
てシャフトが平行な状態でカムの外周部が基準部とシャ
フトの双方に摺接させればよく、仮に、回転姿勢が組み
付け時の基本姿勢等からずれていたとしても、摺接部位
間寸法の増減が比例するため、回転量当たりの径寸法の
変化量が変わることはない。このため、厳格なカムの回
転姿勢設定が不要となり、より一層組付性が向上すると
いう利点もある。
【0031】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の
シャフト位置調整装置において、前記シャフト及び前記
基準部の何れか一方に外周部が摺接すると共に、外径寸
法が回転中心周りに均一の第1カム部と、前記第1カム
部と同心で且つ前記第1カム部に一体に設けられ、前記
シャフト及び前記基準部の何れか他方に外周部が摺接す
ると共に、外径寸法が回転中心周り一方向へ向けて増加
する第2カム部と、を含めて前記カムを構成したことを
特徴としている。
【0032】上記構成のシャフト位置調整装置では、カ
ムを構成する第1カム部の外周部にシャフト及び基準部
の何れか一方が摺接され、第1カム部と一体の第2カム
部の外周部にシャフト及び基準部の何れか他方が摺接さ
れる。
【0033】ここで、第1カム部は外径寸法が回転中心
周りに均一であるのに対して第2カム部は外径寸法が回
転中心周り一方向へ向けて増加するため、カムが回転す
ることで摺接部位間寸法が増減する。
【0034】請求項5記載の本発明は、請求項3又は請
求項4記載のシャフト位置調整装置において、前記シャ
フトに対して同軸的に前記シャフトに設けられ、付与さ
れた駆動力により前記シャフト周りに回転する第1ギヤ
と、前記カムの回転中心に対して同軸的で且つ前記カム
に一体的に設けられ、前記第1ギヤへ噛み合い、前記第
1ギヤの噛み合う第2ギヤと、を備えることを特徴とし
ている。
【0035】上記構成のシャフト位置調整装置によれ
ば、シャフトはシャフト周りに回転する第1ギヤが設け
られており、この第1ギヤには第2ギヤが噛み合ってい
る。この第2ギヤはカムの回転中心に対して同心で且つ
カムに一体的に設けられている。
【0036】したがって、モータ等の駆動手段からの駆
動力や手動による回転力が第1ギヤに付与されて第1ギ
ヤが回転させられると、この第1ギヤの回転が第2ギヤ
へ伝わって第2ギヤが回転させられる。さらに、第2ギ
ヤが回転することで第2ギヤと一体のカムが回転させら
れ、これにより、シャフトが接離方向に移動することに
なる。
【0037】ここで、例えば、シャフトと第1ギヤとを
一体にし、且つ、シャフトの両端に第1ギヤ、第2ギ
ヤ、及びカムを設ければ、シャフトの軸方向両端側で接
離方向への移動を確実に同期させることも可能となる。
【0038】請求項6記載の本発明は、請求項1乃至請
求項5の何れかに記載のシャフト位置調整装置におい
て、前記接離方向に沿って長手とされ、前記シャフトが
貫通し、内周部にて前記シャフトを前記接離方向に案内
すると共に前記接離方向に対して傾斜する方向への前記
シャフトの移動を前記内周部にて制限する長孔が形成さ
れたフレームを前記支持体としたことを特徴としてい
る。
【0039】上記構成のシャフト位置調整装置によれ
ば、長孔が形成されたフレームが支持体とされており、
この長孔にシャフトが貫通される。ここで、長孔は接離
方向に沿って長手とされているため、摺接部材が変位し
た際には、長孔の内周部に案内されつつシャフトが接離
方向に移動し、しかも、この長孔の内周部により接離方
向に対して傾斜した方向への移動が制限される。
【0040】請求項7記載の本発明は、請求項1乃至請
求項6の何れかに記載のシャフト位置調整装置におい
て、前記ヘッドを前記平行移動可能に支持するシャフト
本体と、前記シャフト本体の長手方向端部へ連結される
と共に前記摺接部材に摺接するカムフォロワと、を含め
て前記シャフトを構成したことを特徴としている。
【0041】上記構成のシャフト位置調整装置によれ
ば、ヘッドを支持するシャフト本体の長手方向端部にカ
ムフォロワが連結され、このカムフォロワに摺接部材が
摺接する。
【0042】ここで、例えば、シャフト本体が支持体の
孔部を貫通し、更に、この孔部の内径寸法よりも摺接部
材との摺接部分を大径とするような場合であっても、以
上のように構成することで容易に組み付けることができ
る。
【0043】請求項8記載の本発明は、請求項1乃至請
求項7の何れかに記載のシャフト位置調整装置におい
て、前記接離方向に沿って前記シャフトを前記摺接部材
側へ付勢する付勢手段を備えることを特徴としている。
【0044】上記構成のシャフト位置調整装置によれ
ば、シャフトが付勢手段によって摺接部材側へ付勢され
るため、摺接部材の変位で摺接部位間寸法が短くなった
としても、確実にシャフトの外周部を摺接部材へ摺接さ
せることができる。
【0045】請求項9記載の本発明は、請求項1乃至請
求項8の何れかに記載のシャフト位置調整装置におい
て、前記摺接部材に対して摺接する摺接面を有すると共
に自らの変位により前記摺接部材との摺接位置が前記接
離方向に沿って変位する調整部と、前記調整部に一体に
設けられ前記支持体に固定可能な固定部と、を含めて形
成された調整手段を前記基準部としたことを特徴として
いる。
【0046】上記構成のシャフト位置調整装置によれ
ば、摺接部材と支持体との間には基準部としての調整手
段が設けられる。この調整手段は固定部にて支持体へ固
定可能であるため、この固定状態において摺接部材との
摺接部位が変化することはない。
【0047】しかしながら、固定部での支持体に対する
固定状態を解除して、支持体に対して調整手段を変位さ
せることで調整手段を変位させることで、調整部におけ
る摺接部材との摺接部位が接離方向に変化する。したが
って、組み付け時において、支持体や摺接部材等に多少
の寸法誤差が生じていても、調整手段を変位させること
でシャフトが水平(原稿面や記録面に対して平行)に支
持された状態で確実に摺接部材を調整手段の調整部へ摺
接させることができ、この意味で組付性が向上する。
【0048】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態の構成>図1
には本発明の第1の実施の形態に係るシャフト位置調整
装置10を適用した画像処理装置としての画像記録装置
12の要部の構成が斜視図により示されており、図2に
は画像記録装置12の要部の構成が側面図により示され
ている。また、図3には画像記録装置12の要部の構成
が正面図により示されている。
【0049】これらの図に示されるように、本画像記録
装置12は支持体としてのフレーム14を備えている。
このフレーム14は各々の厚さ方向に沿って互いに対向
した状態で平行に配置された一対の側壁16、18を備
えている。これらの側壁16、18はその幅方向一端側
で背壁20により一体に連結されている。一対の側壁1
6、18の間の一部は記録媒体としての記録用紙22の
通過部となっており、図示しない搬送ローラ等の搬送手
段によって側壁16、18同士の対向方向に対して直交
する一方向(本実施の形態では図2の矢印A方向)へ記
録用紙22が移動する。
【0050】この側壁16、18の間における記録用紙
22の通過部の上方には、1乃至複数のインクタンク2
4を保持するヘッドとしての記録ヘッドキャリッジ26
が設けられている。インクタンク24は下方へ向けて自
らに貯留されたインクを吐出可能とされており、自らの
下方を通過する記録用紙22の記録面へ向けてインクを
吐出させることにより記録用紙22の記録面に画像を形
成できるようになっている。
【0051】また、記録ヘッドキャリッジ26はフラッ
トケーブル等の接続手段を介して制御回路等の制御部
(何れも図示省略)へ電気的に接続されており、この制
御部から送られた電気信号に基づいてインクタンク24
からインクを吐出する。
【0052】一方、上述した側壁16、18の間にはガ
イドレール32が設けられている。ガイドレール32は
側壁16、18の対向方向に沿って長手で概ね上述した
記録用紙22の通過方向が幅方向とされた板材により形
成され、その長手方向両端部は対応する側壁16、18
へ一体的に固定されている。ガイドレール32の幅方向
中間部よりも背壁20側は略上方(記録用紙22の通過
部とは反対側)へ向けて略直角に屈曲された当接部34
とされており、上述した記録ヘッドキャリッジ26の上
端側が背壁20側から当接する。
【0053】また、ガイドレール32の下方で且つ記録
用紙22の通過部の上方にはシャフトとしえてのスキャ
ンシャフト35を構成するシャフト本体36が設けられ
ている。シャフト本体36は側壁16、18の対向方向
に沿って長手(軸方向)とされ且つ記録用紙22の記録
面に対して平行の棒状で、記録ヘッドキャリッジ26に
対して自らの軸周りに回転可能に記録ヘッドキャリッジ
26を貫通しており、下方から記録ヘッドキャリッジ2
6を支持している。
【0054】また、図1及び図2に示されるように、シ
ャフト本体36に対応して各側壁16、18には長孔4
0が形成されており、シャフト本体36の軸方向両端側
は長孔40を貫通している。長孔40は、側壁16、1
8の対向方向及び記録用紙22の移動方向の双方に対し
て直交する方向に沿って長手方向とされていると共に、
幅寸法はシャフト本体36の外径寸法に略等しく(厳密
には極僅かに大きく)、長孔40を貫通したシャフト本
体36は長孔40の長手方向には所定量変位可能である
が、長孔40の幅方向に沿ったシャフト本体36の変位
は長孔40の内周部により制限される。
【0055】さらに、側壁16の側壁18側の面には付
勢手段としての捩じりコイルスプリング42が取り付け
られている。捩じりコイルスプリング42はその一端が
側壁16に係止されていると共に、他端はシャフト本体
36の外周部に略上方から圧接しており、その付勢力で
シャフト本体36を長孔40の下端側へ向けて付勢して
いる。
【0056】一方、図3に示されるように、シャフト本
体36の軸方向両端部には第1ギヤとしてのギヤ44が
設けられている。図1及び図2に示されるように、ギヤ
44の軸芯には内径寸法がシャフト本体36の外径寸法
に略等しい(厳密には極僅かに大きい)透孔46が形成
されており、この透孔46にシャフト本体36の軸方向
端部に圧入されることでシャフト本体36とギヤ44と
が一体となる。
【0057】なお、本実施の形態では、透孔46にシャ
フト本体36を圧入することでシャフト本体36とギヤ
44とを一体に連結した構成であったが、例えば、透孔
46の内周部やシャフト本体36の透孔46に対応した
部分における外周部に回り止め(すなわち、シャフト本
体36に対するギヤ44の相対回転防止用)としてロー
レット加工やD加工を施してもよいし、また、透孔46
の内周部に雌ねじを形成すると共にシャフト本体36の
透孔46に対応した部分における外周部に雄ねじを形成
してギヤ44とシャフト本体36とを螺合させたり、透
孔46の内周部及びシャフト本体36の透孔46に対応
した部分における外周部の何れか一方にばね性を有する
係合片を形成すると共に、何れか他方に係合片の嵌合が
可能な係合孔を形成して、係合片を係合孔に嵌合させる
ことでギヤ44とシャフト本体36との機械的な連結を
更に強固なものにする構成としてもよい。
【0058】以上の構成のシャフト本体36は、本画像
記録装置12を組立時における初期状態で長孔40の長
手方向中間部にて長孔40をシャフト本体36が貫通す
るように設定される。
【0059】また、側壁16の側壁18とは反対側に設
けられたギヤ44の回転半径方向側方にはアイドルギヤ
50が配置されている。アイドルギヤ50は軸方向がギ
ヤ44の軸方向に対して平行となった状態で自らの軸周
りに回転自在に側壁16に軸支されている。このアイド
ルギヤ50は駆動手段としてのモータ52の駆動力によ
り正逆方向へ回転する。図4に示されるように、モータ
52は制御手段としての制御装置54へ接続されてお
り、この制御装置54からの信号に基づいて正転駆動或
いは逆転駆動する。
【0060】図4に示されるように、制御装置54は記
録用紙22の厚さを検出する記録面検出手段若しくはキ
ャリッジ位置検出手段としてのセンサ56へ電気的に接
続されている。センサ56は、例えば、記録用紙22の
記録面側へ向けて検出光を発光する発光手段と記録用紙
22の記録面にて反射された検出光の反射光を受光する
受光手段により構成されており、制御装置54ではセン
サ56の発光手段が検出光を発してから受光手段が光を
受光するまでの時間等を検出し、この時間等からセンサ
56と記録用紙22との間隔を算出し、更に、この間隔
から記録用紙22の厚さを算出する。さらに、制御装置
54では、この算出した記録用紙22の厚さに基づいて
モータ52を所定量正転駆動若しくは逆転駆動させる。
【0061】一方、図1及び図2に示されるように、ア
イドルギヤ50の回転半径方向側方には一対の遊星ギヤ
58、60が配置されている。これらの遊星ギヤ58、
60はアイドルギヤ50へ噛み合っていると共に、上述
したギヤ44へも噛み合っており、アイドルギヤ50の
回転を遊星ギヤ58、60を介してギヤ44へ伝達して
ギヤ44を回転させることができるようになっている。
【0062】また、遊星ギヤ58の軸方向一端側には連
結片62が配置されており、遊星ギヤ58が連結片62
に対して自らの軸周りに回転自在に連結片62に支持さ
れている。これに対して、遊星ギヤ60の軸方向一端側
には連結片64が配置されており、遊星ギヤ60が連結
片64に対して自らの軸周りに回転自在に連結片64に
支持されている。連結片62、64は何れもアイドルギ
ヤ50に連結されている。連結片62、64の双方はア
イドルギヤ50の軸周りに回転自在にアイドルギヤ50
に連結されており、これにより、遊星ギヤ58、60の
運動は自転並びにアイドルギヤ50周りの公転に制限さ
れている。
【0063】さらに、連結片62には引張コイルスプリ
ング66の一端が係止されており、この引張コイルスプ
リング66の他端は連結片64に係止されている。引張
コイルスプリング66は、自らの付勢力で連結片62の
遊星ギヤ58側を連結片64の遊星ギヤ60側へ相対的
に接近させる方向へ付勢しており、この付勢力が連結片
62、64に作用することでギヤ44が長孔40の長手
方向に沿って所定範囲変位したとしても、遊星ギヤ5
8、60がギヤ44に噛合するようになっている。
【0064】一方、ギヤ44の軸方向一端部にはカムフ
ォロワ68が一体形成されている。カムフォロワ68は
透孔46を中心とした(すなわち、ギヤ44と同軸の)
円盤形状とされており、その外周部側方には摺接部材と
してのカム70が配置されている。
【0065】図1、より詳細には図5に示されるよう
に、カム70は、第1カム部72と第2カム部74とに
より構成されるカム本体76を備えている。このカム本
体76の第1カム部72はその外周部の回転中心Q周り
一方の端部72Aから回転中心Qを介して他方の端部7
2Bが成す角度を180度に設定した半円形状の平板と
されており、図5に示されるように、カム70の回転中
心Qからが外周部までの半径寸法Dは回転中心Q周りに
一定とされ、その外周面が上述したカムフォロワ68の
外周面に摺接している。
【0066】これに対して第2カム部74は回転中心Q
を介して第1カム部72とは反対側に形成されている。
この第2カム部74は第1カム部72と同様に外周部の
回転中心Q周り一方の端部から回転中心Qを介して他方
の端部が成す角度を180度に設定した平板状である。
しかしながら、第1カム部72とは異なり、回転中心Q
から外周部までの半径寸法Rが一定ではなく、外周部の
回転中心Q周り一方の端部74Aでの第2カム部74の
半径寸法をR1、回転中心Q周り他方の端部74Bでの
第2カム部74の半径寸法をR2、端部74Aと第2カ
ム部74の外周部の任意のG点とが成す角度をθ1(但
し、θ1:度)、回転中心Q周りに端部74Aと端部7
4Bとが成す角度をθ2=180(但し、θ2:度)ま
で角度のとした場合、回転中心Qから任意のG点まで距
離すなわち、G点における第2カム部74の半径寸法R
は以下の式(1)を満足するように設定されている。 R=R1+(R2−R1)×θ1/θ2 =R1+(R2−R1)×θ1/180・・・(1) すなわち、この式からも分かるように、回転中心Qから
第2カム部74の外周部までの半径寸法は端部74Aか
らの角度の増加量に比例して漸次大きくなる構成となっ
ている。
【0067】以上の構成のカム本体76を有するカム7
0は、本画像記録装置12の組立直後における初期状態
で回転中心Q周りの第1カム部72の端部72Aと端部
72Bとの中央部と回転中心Qの双方を通る仮想線が長
孔40の軸方向に沿い、且つ、回転中心Q周りの第2カ
ム部74の端部74Aと端部74Bとの中央部と回転中
心Qの双方を通る仮想線が長孔40の軸方向に沿うよう
に設定される。但し、このカム70の初期状態はあくま
でも原則的なものであって厳格にこれを満足していなく
ても構わない。
【0068】また、図1に示されるように、カム本体7
6の軸方向側壁16側には第2ギヤとしてのギヤ78が
一体形成されている。ギヤ78は回転中心Qを回転軸芯
とする歯車で上述したギヤ44に噛合している。
【0069】さらに、ギヤ78のカム本体76とは反対
側の端部からはシャフト80がギヤ78に対して同軸的
に延出されており、上述した長孔40を貫通している。
このシャフト80の外径寸法は長孔40の幅寸法に略等
しく(厳密には極僅かに小さく)、このため、シャフト
80は長孔40の長手方向に沿って所定範囲変位可能で
あるが、長孔40の幅方向に対しては長孔40の内周部
によりその変位が制限されている。これに対して、カム
本体76のギヤ78とは反対側の端部からはシャフト8
2がギヤ78に対して同軸的に延出されている。
【0070】一方、カム70の下方にはフレーム14と
共に支持体を構成する基板84が設けられている。基板
84は、例えば、側壁16の下端部を側壁18とは反対
側へ略直角に屈曲することで形成されており、更に、こ
の基板84の側壁16とは反対側は上方へ略直角に屈曲
されて支持壁86とされている。この支持壁86には、
支持壁86の厚さ方向に沿って貫通し且つ支持壁86の
上端部にて開口した切欠部88が形成されている。この
切欠部88は長孔40の長手方向と同方向が開口方向と
されており、開口幅寸法が開口端から開口端とは反対方
向の中間部までが略等しく、しかも、この部分における
開口幅寸法がシャフト82の外径寸法に略等しい(厳密
には極僅かに大きい)。
【0071】この切欠部88にはシャフト82が貫通し
ている。したがって、シャフト82は切欠部88の開口
方向(すなわち、長孔40の長手方向)に沿って所定範
囲変位可能であるが、切欠部88の開口幅方向(すなわ
ち、長孔40の幅方向)に対しては切欠部88の内壁に
よりその変位が制限されている。これにより、カム70
の運動は回転中心Q周りの回転と長孔40の長手方向に
沿った変位にのみ制限される。
【0072】また、基板84上には、調整手段としての
調整片90が配置されている。調整片90は平板状の固
定部92を備えている。この固定部92には上述した記
録用紙22の移動方向に沿って長手方向とされた長孔9
4が形成されており、固定部92を介して基板84とは
反対側から長孔94を貫通した固定ねじ96が基板84
に形成された雌ねじ部98へ螺合することで調整片90
が基板84上に締結固定されると共に、この締結を緩め
ることで、長孔94の長手方向に沿って調整片90を所
定量変位させることができるようになっている。
【0073】なお、本実施の形態では、長孔94を固定
部92に形成すると共に雌ねじ部98を基板84に形成
して、固定部92を介して基板84とは反対側から固定
ねじ96を締結固定させる構成であったが、長孔94を
基板84に形成すると共に雌ねじ部98を固定部92に
形成して基板84を介して固定部92とは反対側から固
定ねじ96を締結固定させる構成としてもよい。
【0074】この固定部92の側壁16側には調整部と
しての押圧部100が形成されている。この押圧部10
0は、カム70の回転半径方向に沿って第2カム部74
の外周面と対向する押圧面102を備えている。この押
圧面102は、長孔94の長手方向一端側における端部
から長孔94の長手方向他端側における端部へ向けて基
板84からの高さが漸次大きくなる傾斜面とされてお
り、常時、第2カム部74の外周面に摺動接触してい
る。
【0075】なお、側壁18の側壁16側にも捩じりコ
イルスプリング42が設けられており、側壁18の側壁
16とは反対側にもギヤ44、カム70、基板84、支
持壁86、調整片90等が設けられており、基本的には
側壁18側も側壁16側と同様の構成を成しているが、
側壁18側にはアイドルギヤ50及び遊星ギヤ58、6
0は設けられていない。しかしながら、側壁16側のギ
ヤ44と側壁18側のギヤ44とがシャフト本体36を
介して一体に連結されていることから側壁16側のギヤ
44の回転がシャフト本体36を介して側壁18側のギ
ヤ44へ伝えられることで側壁18側のギヤ44が側壁
16側のギヤ44と一体に回転するようになっている。
【0076】<第1の実施の形態の作用、効果>上記構
成の画像記録装置12では、記録用紙22の記録面が記
録ヘッドキャリッジ26と対向するように図示しない搬
送ローラ等の搬送手段によって記録用紙22が記録ヘッ
ドキャリッジ26と下方に搬送されると、図示しない駆
動手段の駆動力によって記録ヘッドキャリッジ26がガ
イドレール32並びにシャフト本体36に案内されつつ
ガイドレール32並びにシャフト本体36の長手方向
(すなわち、主走査方向)へ移動する。
【0077】この移動時には制御装置54からの信号に
基づいて記録ヘッドキャリッジ26に保持されたインク
タンク24のインクが適宜に記録用紙22へ向けて吐出
される。記録ヘッドキャリッジ26が一点範囲移動する
と、記録用紙22がその搬送方向(すなわち、副走査方
向)へ所定量だけ移動し、この状態で再び記録ヘッドキ
ャリッジ26がガイドレール32並びにシャフト本体3
6に案内されつつガイドレール32並びにシャフト本体
36の長手方向へ移動しつつインクタンク24から適宜
にインクが吐出される。
【0078】以上の記録用紙22の搬送と記録ヘッドキ
ャリッジ26の移動に伴うインクタンク24からのイン
クの吐出を繰り返すことで記録用紙22の記録面に画像
が記録される。
【0079】また、本画像記録装置12では、記録用紙
22が記録ヘッドキャリッジ26の下方に位置するより
も先に図4に示されるセンサ56からの信号に基づいて
制御装置54が記録用紙22の厚さを算出すると、制御
装置54はこの算出結果に基づいてモータ52を正転駆
動或いは逆転駆動させる。モータ52の回転力(駆動
力)はアイドルギヤ50へ伝えられてアイドルギヤ50
を自らの軸回りに所定角度回転させ、更に、アイドルギ
ヤ50に噛合している遊星ギヤ58、60を回転させ
る。
【0080】遊星ギヤ58、60の回転は遊星ギヤ5
8、60に噛合しているギヤ44へ伝えられ、これによ
り、ギヤ44が回転させられる。ギヤ44の回転はギヤ
44に噛合するカム70のギヤ78へ伝えられると共
に、ギヤ44と一体のシャフト本体36を介して同様に
シャフト本体36と一体の他方のギヤ44(すなわち、
側壁18側のギヤ44)へ伝えられる。
【0081】ギヤ44からの回転を伝えられることで回
転するギヤ78はカム70の第1カム部72及び第2カ
ム部74を回転中心Q周りに回転させる。ここで、上述
したように、第2カム部74の半径は端部74Aからの
角度の増加量に比例して漸次大きくなる。このため、第
2カム部74が回転中心Q周りに回転することでその回
転量に比例して回転中心Qから第2カム部74と調整片
90の押圧面102との当接部位までの長さ(すなわ
ち、特許請求の範囲で言うところの摺接部位間寸法)が
増減する。
【0082】ここで、例えば、図6の(A)に示される
状態から、第2カム部74を回転させることで図6の
(B)に示されるように回転中心Qから第2カム部74
と調整片90の押圧面102との当接部位までの長さが
減少すると、シャフト本体36及びシャフト本体36と
一体のギヤ44を介してギヤ44のカムフォロワ68に
摺接している第1カム部72に作用する捩じりコイルス
プリング42の付勢力によりカム70が下降する。これ
によってカム70の第1カム部72に摺接しているカム
フォロワ68、すなわち、ギヤ44が下降し、更に、ギ
ヤ44が一体に取り付けられているシャフト本体36が
下降する。
【0083】これに対して、例えば、図6の(B)に示
される状態から、第2カム部74を回転させることで図
6の(A)に示されるように回転中心Qから第2カム部
74と調整片90の押圧面102との当接部位までの長
さが増加すると、第2カム部74は押圧面102を回転
中心Qから遠ざけようと押圧面102を押圧するが、調
整片90は基板84に固定されているために調整片90
を動かすことができず、したがって、押圧面102から
の押圧反力により第2カム部74が持ち上げられてカム
70が捩じりコイルスプリング42の付勢力に抗して上
昇する。
【0084】これによってカム70の第1カム部72に
摺接しているカムフォロワ68、すなわち、ギヤ44が
上昇し、更に、ギヤ44が一体に取り付けられているシ
ャフト本体36が上昇する。
【0085】ここで、ギヤ44の上下動に伴いアイドル
ギヤ50との間隔(より詳細には、ギヤ44の中心から
アイドルギヤ50の中心までの距離)が変化するが、こ
のギヤ44とアイドルギヤ50との間隔に伴い遊星ギヤ
58、60が太陽ギヤ周りに所定量回動することで、遊
星ギヤ58、60を介したギヤ44とアイドルギヤ50
との機械的な連結が適切に保たれる。このため、アイド
ルギヤ50の回転(すなわち、モータ52の逆転駆動)
を正確にギヤ44、更にはギヤ78へ伝えることがで
き、シャフト本体36を確実に上下動させることができ
る。
【0086】しかも、側壁16側のギヤ44の回転はシ
ャフト本体36を介して側壁18側のギヤ44に伝えら
れるが、両ギヤ44は何れもシャフト本体36へ一体に
組み付けられているため、側壁16側のギヤ44と側壁
18側のギヤ44の回転量は常に一定である。したがっ
て、側壁16側のカム70の回転量と側壁18側のカム
70の回転量が一定となり、シャフト本体36の長手方
向両端側での上下動量は常に一定となる。このため、こ
のようにシャフト本体36が上下動しても記録用紙22
の記録面に対するシャフト本体36の平行度が変化する
ことはない。
【0087】このようにシャフト本体36が記録用紙2
2の記録面に対して平行に上下動させられることで、シ
ャフト本体36に支持された記録ヘッドキャリッジ26
が記録用紙22の記録面に対して平行に上下動する。
【0088】上述したように、この記録ヘッドキャリッ
ジ26の上下動量に対応したアイドルギヤ50の回転量
(すなわち、モータ52の回転量)はセンサ56からの
信号に基づいた制御装置54にて算出された記録用紙2
2の厚さに応じているため、記録用紙22の厚さが基準
となる用紙の厚さよりも厚ければ、その厚さの差分だけ
シャフト本体36が上昇され、また、記録用紙22の厚
さが基準となる用紙の厚さよりも薄ければ、その厚さの
差分だけシャフト本体36が下降されるため、記録用紙
22の厚さが増減しても記録用紙22の記録面と記録ヘ
ッドキャリッジ26との間隔を常に一定に保つことがで
きる。
【0089】これによって、記録用紙22の記録面の適
切な着弾位置にインクタンク24からのインクを吐出さ
せることができ、所定の画像を適切に記録用紙22の記
録面へ記録できる。
【0090】ところで、本実施の形態では、シャフト本
体36の両端部は長孔40によりその変位方向が長孔4
0の長手方向に規制される。しかも、シャフト本体36
とギヤ44とは同軸であるため、シャフト本体36が偏
心することもない。
【0091】このため、本画像記録装置12の組立時に
おいて、カムフォロワ68にて摺接する第1カム部72
にシャフト本体36の回転モーメントに起因する外力を
付与することがない。したがって、カム70を組み付け
るにあたっては、特別な保持用の治具等でカム70を所
定の姿勢で保持する必要がなく容易にカム70を組み付
けることができる。
【0092】しかも、組み立て当初における回転中心Q
周りのカム70の位置(すなわち、組み付け時における
カム70の回転姿勢)は、上述した初期状態が理想では
あるが、組み付け当初に第2カム部74の外周部のどの
部分が押圧面102に接触していても、第2カム部74
の回転量に応じた半径の変化量は同じであるため、組み
付け時におけるカム70の回転姿勢を厳格に設定する必
要がなく、この意味でもカム70を容易に組み付けるこ
とができる。
【0093】さらに、側壁16側のカム70と側壁18
側のカム70とで回転姿勢が異なれば、当然、側壁16
側と側壁18側とで第2カム部74の押圧面102との
当接部位から回転中心までの半径寸法が異なるが、この
場合には、特別厳格に両カム70の回転姿勢を調整しな
くても、調整片90を長孔94の長手方向に沿って適宜
に変位させて、カム70の位置やシャフト本体36の位
置を調整することが可能であるため、この意味でもカム
70を容易に組み付けることができる。
【0094】なお、本実施の形態では、センサ56の検
出結果に基づいて制御装置54がモータ52を駆動さ
せ、このモータ52の駆動力でアイドルギヤ50を回動
させる構成であったが、アイドルギヤ50を回動させる
ための駆動力の駆動源(駆動手段)はモータ52でなく
てもよく、例えば、アイドルギヤ50を回動可能に連結
されたダイヤルやレバー等の操作手段を設け、この操作
手段を手動で動かすことによりアイドルギヤ50を回動
させる構成としてもよい。
【0095】<第2の実施の形態>次に、本発明の第2
の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態を
説明するうえで、基本的に前記第1の実施の形態にて説
明した部位と同一の部位に関しては、同一の符号を付与
してその説明を省略する。
【0096】図7には本実施の形態に係るシャフト位置
調整装置120を適用した画像処理装置としての画像記
録装置122の要部の構成が斜視図により示されてい
る。
【0097】この図に示されるように、本シャフト位置
調整装置120を適用した画像記録装置122は上述し
たアイドルギヤ50の周囲に遊星ギヤ58、60が設け
られておらず、代わりに、アイドルギヤ50とギヤ44
との間にラックバー124が配置されている。
【0098】ラックバー124の幅方向一方の端部に
は、アイドルギヤ50へ噛合可能な歯が形成されてアイ
ドルギヤ50に噛合していると共に、幅方向他方の端部
にはギヤ44に噛合可能な歯が形成されてギヤ44へ噛
み合っている。また、このラックバー124の幅方向中
間部には自らの長手方向に沿って長手とされた長孔12
6が形成されている。
【0099】長孔126に対応して側壁16には一対の
支持ピン128が形成されている。これらの支持ピン1
28は外径寸法が長孔126の内径寸法に略等しく(厳
密には極僅かに小さく)、更に、一方の支持ピン128
の径方向中心と他方の支持ピン128の径方向中心とを
結ぶ仮想線は上述した長孔40の長手方向に沿う(すな
わち、一対の支持ピン128は長孔40の長手方向に沿
って互いに対向する)。
【0100】ラックバー124は、これらの支持ピン1
28に長孔126が入り込んだ状態で側壁16へ取り付
けられており、このため、ラックバー124の長手方向
は長孔40の長手方向に沿い、支持ピン128が長孔1
26の長手方向端部に当接するまでラックバー124が
自らの長手方向に沿ってスライドできるようになってい
る。
【0101】以上の構成の本実施の形態では、図8の
(A)に示される状態でアイドルギヤ50が正転する
と、図8の(B)に示されるように、アイドルギヤ50
に噛み合うラックバー124が下降し、これに伴いアイ
ドルギヤ50とは反対側でラックバー124に噛合する
ギヤ44が回転し、これにより、前記第1の実施の形態
と同様にシャフト本体36が下降する。
【0102】また、図8の(B)に示される状態でアイ
ドルギヤ50が逆転すると、図8の(A)に示されるよ
うに、アイドルギヤ50に噛み合うラックバー124が
下降し、これに伴いアイドルギヤ50とは反対側でラッ
クバー124に噛合するギヤ44が回転し、これによ
り、前記第1の実施の形態と同様にシャフト本体36が
上昇する。
【0103】このように、本実施の形態は、ラックバー
124を介してアイドルギヤ50の回転をギヤ44へ伝
えることでシャフト本体36を上下動させる。ここで、
シャフト本体36を上下動させることでギヤ44もまた
上下動することになるが、ラックバー124の長手方向
は長孔40の長手方向、すなわち、ギヤ44の上下動方
向と平行であるため、ギヤ44が上下動しても常にギヤ
44はラックバー124に噛み合う。このため、アイド
ルギヤ50の回転を確実にギヤ44へ伝えることがで
き、確実にシャフト本体36を上下動させることができ
る。
【0104】また、このように、アイドルギヤ50の回
転をギヤ44へ伝え、更に、このギヤ44の回転をカム
70に伝えることでシャフト本体36を上下動させるこ
とに関しては基本的に前記第1の実施の形態と同様であ
るため、この点に関しては基本的に前記第1の実施の形
態と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができ
る。
【0105】なお、以上の各実施の形態は何れも調整片
90を備える構成であったが、第2カム部74の外周部
を基板84へ直接当接させる構成としても構わない。ま
た、このような場合を含め、第2カム部74のうち、初
期状態(組付直後の状態)において基板84若しくは押
圧面102に接する部分に対応して位置合わせ用の刻印
等のマークを第2カム部74の軸方向端部及び基板84
若しくは押圧部100に形成することで、容易にカム7
0の位置設定が可能となる。
【0106】さらに、以上の各実施の形態では、第1カ
ム部72とギヤ44のカムフォロワ68とが摺接し、第
2カム部74と調整片90の押圧面102とが摺接する
構成であったが、第1カム部72と調整片90の押圧面
102とが摺接し、第2カム部74とギヤ44のカムフ
ォロワ68とが摺接する構成としてもよい。
【0107】また、以上の実施の形態では、第2カム部
74の端部74Aから端部74Bまでの角度を180度
に設定した構成であったが、第2カム部74の端部74
Aから端部74Bまでの角度θ2は180度に限定され
るものではなく、180度を超えるように設定してもよ
いし、180度未満に設定してもよい。
【0108】さらに、本実施の形態では、回転中心Qを
介して第1カム部72の反対側に第2カム部74を形成
した構成であったが、例えば、第1カム部72と第2カ
ム部74とが軸方向沿って並ぶように形成してもよい。
【0109】この場合、ギヤ44のカムフォロワ68を
介して第1カム部72に伝わる捩じりコイルスプリング
42の付勢力の第1カム部72における作用点と、押圧
面102と第2カム部74との当接部位がカム70の軸
方向に沿って変位することになるため、第2カム部74
の軸線の向きを傾斜させる方向の回転モーメントが発生
する。
【0110】したがって、組み付け時や作動時における
バランスという点で回転中心Qを介して第1カム部72
の反対側に第2カム部74を形成した構成より劣るが、
第2カム部74のθ2の角度を360度にまで設定でき
るため、例えば、R1とR2の値をカム70と同じにし
た場合には、カム70の回転量当たりの第2カム部74
の半径の増減を減らすことができ、その結果、シャフト
本体36の上下動の精度を高めることができる。
【0111】また、上記の各実施の形態は何れも摺接部
材をカム70という回転体とした構成であったが、例え
ば、摺接部材が直線的若しくは曲線的に変位する構成で
あってもよい。このような構成の一態様としては、斜面
(斜辺部)がカムフォロワ68へ摺接した略三角形状や
略台形状の摺動部材としての摺動片の底面(底辺部)
を、長孔40の長手方向に対して直交する方向に沿って
摺動可能に側壁16に形成した支持レールに摺接させる
と共に、モータ等の駆動手段でこの摺接片を支持レール
に沿って摺動させる構成がある。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、各種
部材の加工並びに組み付けが容易で、しかも、接離方向
へシャフトを確実に所定量だけ移動させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るシャフト位
置調整装置を適用した画像処理装置の要部の分解斜視図
である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態に係るシャフト位
置調整装置を適用した画像処理装置の要部の側面図であ
る。
【図3】 本発明の第1の実施の形態に係るシャフト位
置調整装置を適用した画像処理装置の要部の正面図であ
る。
【図4】 センサ、制御装置、及びモータの関係を示す
ブロック図である。
【図5】 カムの正面図である。
【図6】 本発明の第1の実施の形態に係るシャフト位
置調整装置の動作を説明する図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態に係るシャフト位
置調整装置を適用した画像処理装置の要部の分解斜視図
である。
【図8】 本発明の第2の実施の形態に係るシャフト位
置調整装置の動作を説明する図6に対応した図である。
【符号の説明】
10 シャフト位置調整装置 12 画像記録装置(画像処理装置) 14 フレーム(支持体) 22 記録用紙(記録媒体) 26 記録ヘッドキャリッジ(ヘッド) 35 スキャンシャフト(シャフト) 36 シャフト本体 40 長孔 42 捩じりコイルスプリング(付勢手段) 44 ギヤ(第1ギヤ) 68 カムフォロワ 70 カム(摺接部材) 72 第1カム部 74 第2カム部 78 ギヤ(第2ギヤ) 84 基板(支持体) 90 調整片(調整手段) 92 固定部 98 押圧部(調整部) 120 シャフト位置調整装置 122 画像記録装置(画像処理装置) Q 回転中心

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の記録面或いは原稿の原稿面に
    対して平行に設けられ、前記記録面へ画像を形成し或い
    は前記原稿面の画像を読み込むヘッドと、 前記ヘッドを支持するシャフトと、 を有する画像処理装置に適用され、前記記録面或いは前
    記原稿面の面に対して接離する接離方向へ移動可能に前
    記シャフトを支持するシャフト位置調整装置であって、 前記接離方向に対して傾斜する方向への前記シャフトの
    移動を制限する支持体と、 前記接離方向に沿って前記シャフトと対向して設けら
    れ、前記接離方向への前記シャフトの移動時において静
    止している基準部と、 前記接離方向に沿った基準部とシャフトとの間に配置さ
    れ、前記基準部及び前記シャフトの外周部の双方へ摺接
    していると共に、増加方向への自らの変位により前記接
    離方向に沿った前記基準部との摺接部位から前記シャフ
    トの外周部との摺接部位までの摺接部位間寸法が増加
    し、前記増加方向とは反対方向への変位により前記摺接
    部位間寸法が減少する摺接部材と、 を備えることを特徴とするシャフト位置調整装置。
  2. 【請求項2】 前記摺接部位間寸法の増減を、前記摺接
    部材の変位量に比例させたことを特徴とする請求項1記
    載のシャフト位置調整装置。
  3. 【請求項3】 自らの軸周りに回転自在で且つ前記接離
    方向に沿って変位可能に設けられ、外周部のうち自らの
    回転中心を介した一方の側で前記シャフトの外周部へ摺
    接して他方の側で前記基準部へ摺接すると共に、自らの
    軸周りの回転方向一方へ向けて前記摺接部位間寸法が漸
    次増加するカムを前記摺接部材としたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載のシャフト位置調整装置。
  4. 【請求項4】 前記シャフト及び前記基準部の何れか一
    方に外周部が摺接すると共に、外径寸法が回転中心周り
    に均一の第1カム部と、 前記第1カム部と同心で且つ前記第1カム部に一体に設
    けられ、前記シャフト及び前記基準部の何れか他方に外
    周部が摺接すると共に、外径寸法が回転中心周り一方向
    へ向けて増加する第2カム部と、 を含めて前記カムを構成したことを特徴とする請求項3
    記載のシャフト位置調整装置。
  5. 【請求項5】 前記シャフトに対して同軸的に前記シャ
    フトに設けられ、付与された駆動力により前記シャフト
    周りに回転する第1ギヤと、 前記カムの回転中心に対して同軸的で且つ前記カムに一
    体的に設けられ、前記第1ギヤへ噛み合い、前記第1ギ
    ヤの噛み合う第2ギヤと、 を備えることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の
    シャフト位置調整装置。
  6. 【請求項6】 前記接離方向に沿って長手とされ、前記
    シャフトが貫通し、内周部にて前記シャフトを前記接離
    方向に案内すると共に前記接離方向に対して傾斜する方
    向への前記シャフトの移動を前記内周部にて制限する長
    孔が形成されたフレームを前記支持体としたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のシャフト
    位置調整装置。
  7. 【請求項7】 前記ヘッドを前記平行移動可能に支持す
    るシャフト本体と、 前記シャフト本体の長手方向端部へ連結されると共に前
    記摺接部材に摺接するカムフォロワと、 を含めて前記シャフトを構成したことを特徴とする請求
    項1乃至請求項6の何れかに記載のシャフト位置調整装
    置。
  8. 【請求項8】 前記接離方向に沿って前記シャフトを前
    記摺接部材側へ付勢する付勢手段を備えることを特徴と
    する請求項1乃至請求項7の何れかに記載のシャフト位
    置調整装置。
  9. 【請求項9】 前記摺接部材に対して摺接する摺接面を
    有すると共に自らの変位により前記摺接部材との摺接位
    置が前記接離方向に沿って変位する調整部と、 前記調整部に一体に設けられ前記支持体に固定可能な固
    定部と、 を含めて形成された調整手段を前記基準部としたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載のシャ
    フト位置調整装置。
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