JP2002171980A - トランスポーター活性を有するポリペプチド及び当該ペプチドをコードする遺伝子 - Google Patents
トランスポーター活性を有するポリペプチド及び当該ペプチドをコードする遺伝子Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 創薬・製薬の分野に資するために、新規なト
ランスポーター蛋白質及び当該蛋白質をコードする遺伝
子を得る。 【解決手段】 本発明により、新規なトランスポーター
蛋白質及び当該蛋白質をコードする遺伝子が与えられ
た。本発明の遺伝子は、薬物輸送に関与するトランスポ
ーター蛋白質をコードしていると考えられる。本発明の
遺伝子は、他のトランスポーター蛋白質をコードする遺
伝子を得るためのプローブとして、また当該遺伝子によ
りコードされる蛋白質が運搬する薬物の体内動態を解析
するためのプローブとして有用である。
ランスポーター蛋白質及び当該蛋白質をコードする遺伝
子を得る。 【解決手段】 本発明により、新規なトランスポーター
蛋白質及び当該蛋白質をコードする遺伝子が与えられ
た。本発明の遺伝子は、薬物輸送に関与するトランスポ
ーター蛋白質をコードしていると考えられる。本発明の
遺伝子は、他のトランスポーター蛋白質をコードする遺
伝子を得るためのプローブとして、また当該遺伝子によ
りコードされる蛋白質が運搬する薬物の体内動態を解析
するためのプローブとして有用である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なトランスポ
ーター蛋白質及び当該蛋白質をコードする遺伝子に関す
る。
ーター蛋白質及び当該蛋白質をコードする遺伝子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】グルコースやアミノ酸等の水溶性分子や
イオンは、リン脂質二重層からなる生体膜を速やかに通
過する事ができない。そのために、細胞膜や膜小器官に
はこれらの分子を特異的に輸送するための輸送蛋白質が
あり、膜の通過をつかさどっている。その様な細胞内外
の物質輸送を行う膜蛋白質を、トランスポーター蛋白質
という。即ち、薬物、栄養物等が体内に取り込まれ、さ
らに各組織に移行する過程や、各組織に蓄積した老廃物
の排出において、物質を輸送する分子であるトランスポ
ーター蛋白質が関与している。
イオンは、リン脂質二重層からなる生体膜を速やかに通
過する事ができない。そのために、細胞膜や膜小器官に
はこれらの分子を特異的に輸送するための輸送蛋白質が
あり、膜の通過をつかさどっている。その様な細胞内外
の物質輸送を行う膜蛋白質を、トランスポーター蛋白質
という。即ち、薬物、栄養物等が体内に取り込まれ、さ
らに各組織に移行する過程や、各組織に蓄積した老廃物
の排出において、物質を輸送する分子であるトランスポ
ーター蛋白質が関与している。
【0003】これまでに知られているトランスポーター
蛋白質の例として、有機アニオン輸送系に関与している
OAT1(organic anion transp
orter1)、及びそれとホモロジーを有するOAT
2及びOAT3が知られている。OAT1は、α−ケト
グルタル酸(PHA)等の内因性のジカルボン酸との交
換輸送により、p−アミノ馬尿酸を代表とするアニオン
性化合物が能動的に交換される輸送系に関与している。
その様なトランスポーター蛋白質であるOAT1は、腎
臓からクローニングされた。OATファミリーが輸送す
る基質の幅は広く、OAT1はPHAの他に、メトトレ
キサート、cAMP、cGMP等も基質とする。
蛋白質の例として、有機アニオン輸送系に関与している
OAT1(organic anion transp
orter1)、及びそれとホモロジーを有するOAT
2及びOAT3が知られている。OAT1は、α−ケト
グルタル酸(PHA)等の内因性のジカルボン酸との交
換輸送により、p−アミノ馬尿酸を代表とするアニオン
性化合物が能動的に交換される輸送系に関与している。
その様なトランスポーター蛋白質であるOAT1は、腎
臓からクローニングされた。OATファミリーが輸送す
る基質の幅は広く、OAT1はPHAの他に、メトトレ
キサート、cAMP、cGMP等も基質とする。
【0004】また、有機カチオン輸送系に関与している
トランスポーター蛋白質として、OCT1(organ
ic cation transporter1)及び
それとホモロジーを有するOCT2及びOCT3、更に
はOCTN1(novelorganic catio
n transporter1)やOCTN2がクロー
ニングされている。クローニングの結果上述したOAT
1は、OCT1やOCTN1と約30%のホモロジーを
有し、それらの疎水性パターンと二次構造は類似してい
る事が判った。よって、上記のカチオントランスポータ
ー蛋白質とアニオントランスポーター蛋白質は、有機ト
ランスポーターファミリーを構成している。疎水性プロ
ットの結果、有機トランスポーターファミリーは、推定
12回膜貫通型蛋白質であることが知られている。
トランスポーター蛋白質として、OCT1(organ
ic cation transporter1)及び
それとホモロジーを有するOCT2及びOCT3、更に
はOCTN1(novelorganic catio
n transporter1)やOCTN2がクロー
ニングされている。クローニングの結果上述したOAT
1は、OCT1やOCTN1と約30%のホモロジーを
有し、それらの疎水性パターンと二次構造は類似してい
る事が判った。よって、上記のカチオントランスポータ
ー蛋白質とアニオントランスポーター蛋白質は、有機ト
ランスポーターファミリーを構成している。疎水性プロ
ットの結果、有機トランスポーターファミリーは、推定
12回膜貫通型蛋白質であることが知られている。
【0005】代表的なトランスポーター蛋白質としてそ
の他に、多剤耐性を獲得した癌細胞に過剰発現している
遺伝子MDR1の翻訳産物として同定されたATP駆動
型トランスポーターであるP−糖蛋白質(Pgp)等も
知られている。その様に、種々のトランスポーター蛋白
質がこれまでにクローニングされ、同定されてきた。
の他に、多剤耐性を獲得した癌細胞に過剰発現している
遺伝子MDR1の翻訳産物として同定されたATP駆動
型トランスポーターであるP−糖蛋白質(Pgp)等も
知られている。その様に、種々のトランスポーター蛋白
質がこれまでにクローニングされ、同定されてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この様に種々のトラン
スポーター蛋白質がこれまでに知られているが、薬物を
輸送する蛋白質をコードする遺伝子がクローニングされ
たならば、創薬や製薬の分野で大いに役立つと思われ
る。即ち、薬物を運搬するトランスポーター蛋白質の遺
伝子をプローブとして利用して当該遺伝子の発現様式を
調べることにより、その薬物の体内動態を解析すること
ができる。有機カチオン性の化合物である薬物が多く存
在するが、それらの薬物を運搬するトランスポーター蛋
白質の配列や構造に関する知見は、まだ未知の部分が多
いので、新規のトランスポーター蛋白質が同定されたな
らば、新たな医薬の創造や副作用の防止に大いに役立つ
ものと思われる。その様な目的で、新規のトランスポー
ター蛋白質のアミノ酸配列及び塩基配列を得ることが、
本発明の課題である。
スポーター蛋白質がこれまでに知られているが、薬物を
輸送する蛋白質をコードする遺伝子がクローニングされ
たならば、創薬や製薬の分野で大いに役立つと思われ
る。即ち、薬物を運搬するトランスポーター蛋白質の遺
伝子をプローブとして利用して当該遺伝子の発現様式を
調べることにより、その薬物の体内動態を解析すること
ができる。有機カチオン性の化合物である薬物が多く存
在するが、それらの薬物を運搬するトランスポーター蛋
白質の配列や構造に関する知見は、まだ未知の部分が多
いので、新規のトランスポーター蛋白質が同定されたな
らば、新たな医薬の創造や副作用の防止に大いに役立つ
ものと思われる。その様な目的で、新規のトランスポー
ター蛋白質のアミノ酸配列及び塩基配列を得ることが、
本発明の課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
めに、ヒト胎児肝臓のcDNAライブラリーより、本発
明者らは新規遺伝子をクローニングした。その様にして
得られた遺伝子は、既知のトランスポーターの遺伝子
と、特に有機カチオントランスポーター蛋白質をコード
する遺伝子と高い相同性を示した。多くの医薬は有機カ
チオン性化合物であるので、本発明の遺伝子は薬物の輸
送に関与するトランスポーター蛋白質をコードする遺伝
子である可能性は高い、と考えられる。
めに、ヒト胎児肝臓のcDNAライブラリーより、本発
明者らは新規遺伝子をクローニングした。その様にして
得られた遺伝子は、既知のトランスポーターの遺伝子
と、特に有機カチオントランスポーター蛋白質をコード
する遺伝子と高い相同性を示した。多くの医薬は有機カ
チオン性化合物であるので、本発明の遺伝子は薬物の輸
送に関与するトランスポーター蛋白質をコードする遺伝
子である可能性は高い、と考えられる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、物質の運搬や送達に関
与するトランスポーターとしての活性を有する、新規の
ポリペプチドである。本発明のポリペプチドは、配列表
の配列番号1に示す、アミノ酸番号1−553で示され
るアミノ酸配列により特定される。このアミノ酸配列
は、配列表の配列番号2に記載されている塩基配列の、
オープンリーディングフレーム(読み枠)部分によりコ
ードされるポリペプチドのアミノ酸配列である。配列番
号1に示すポリペプチドの一部が欠失、置換若しくは付
加されたポリペプチドとは、配列番号1に示すアミノ酸
配列において、20個以下、好ましくは10個以下、更
に好ましくは5個以下のアミノ酸が置換されたポリペプ
チドである。また、その様なポリペプチドと配列番号1
に示すアミノ酸配列とは、70%以上、好ましくは80
%以上、更に好ましくは90%以上の相同性を有する。
その様なポリペプチドも、物質を運搬するトランスポー
ター活性を有する限り、本発明の範囲内である。
与するトランスポーターとしての活性を有する、新規の
ポリペプチドである。本発明のポリペプチドは、配列表
の配列番号1に示す、アミノ酸番号1−553で示され
るアミノ酸配列により特定される。このアミノ酸配列
は、配列表の配列番号2に記載されている塩基配列の、
オープンリーディングフレーム(読み枠)部分によりコ
ードされるポリペプチドのアミノ酸配列である。配列番
号1に示すポリペプチドの一部が欠失、置換若しくは付
加されたポリペプチドとは、配列番号1に示すアミノ酸
配列において、20個以下、好ましくは10個以下、更
に好ましくは5個以下のアミノ酸が置換されたポリペプ
チドである。また、その様なポリペプチドと配列番号1
に示すアミノ酸配列とは、70%以上、好ましくは80
%以上、更に好ましくは90%以上の相同性を有する。
その様なポリペプチドも、物質を運搬するトランスポー
ター活性を有する限り、本発明の範囲内である。
【0009】更に本発明は、配列表の配列番号2に示
す、塩基番号1−1846で示される塩基配列からなる
ことを特徴とする、新規トランスポーターをコードする
遺伝子である。配列表の配列番号2に示す塩基配列のう
ち塩基番号102−1760で示される部分が読み枠で
あり、上述したトランスポーター蛋白質のポリペプチド
をコードしている。
す、塩基番号1−1846で示される塩基配列からなる
ことを特徴とする、新規トランスポーターをコードする
遺伝子である。配列表の配列番号2に示す塩基配列のう
ち塩基番号102−1760で示される部分が読み枠で
あり、上述したトランスポーター蛋白質のポリペプチド
をコードしている。
【0010】遺伝子組み換え技術によれば、基本となる
DNAの特定の部位に、当該DNAの基本的な特性を変
化させることなく、あるいはその特性を改善する様に、
人為的に変異を起こすことができる。本発明により提供
される天然の塩基配列を有する遺伝子、あるいは天然の
ものとは異なる塩基配列を有する遺伝子に関しても、同
様に人為的に挿入、欠失、置換を行う事により、天然の
遺伝子と同等のあるいは改善された特性を有するものと
することが可能であり、本発明はそのような変異遺伝子
を含むものである。即ち、配列表の配列番号2に示す遺
伝子の一部が欠失、置換若しくは付加された遺伝子と
は、配列番号2に示す塩基配列において、20個以下、
好ましくは10個以下、更に好ましくは5個以下の塩基
が置換された遺伝子である。また、その様な遺伝子と配
列番号2に示す塩基配列とは、70%以上、好ましくは
80%以上、更に好ましくは90%以上の相同性を有す
る。その様な遺伝子も、物質を運搬するトランスポータ
ー活性を有する限り、本発明の範囲内である。
DNAの特定の部位に、当該DNAの基本的な特性を変
化させることなく、あるいはその特性を改善する様に、
人為的に変異を起こすことができる。本発明により提供
される天然の塩基配列を有する遺伝子、あるいは天然の
ものとは異なる塩基配列を有する遺伝子に関しても、同
様に人為的に挿入、欠失、置換を行う事により、天然の
遺伝子と同等のあるいは改善された特性を有するものと
することが可能であり、本発明はそのような変異遺伝子
を含むものである。即ち、配列表の配列番号2に示す遺
伝子の一部が欠失、置換若しくは付加された遺伝子と
は、配列番号2に示す塩基配列において、20個以下、
好ましくは10個以下、更に好ましくは5個以下の塩基
が置換された遺伝子である。また、その様な遺伝子と配
列番号2に示す塩基配列とは、70%以上、好ましくは
80%以上、更に好ましくは90%以上の相同性を有す
る。その様な遺伝子も、物質を運搬するトランスポータ
ー活性を有する限り、本発明の範囲内である。
【0011】また、本発明の遺伝子又はその一部分から
なるDNAフラグメントは、トランスポーター蛋白質を
コードする新規遺伝子を探索するためのプローブとし
て、特に有用である。ここで、本発明の遺伝子の一部分
からなるDNAフラグメントとは、配列表の配列番号2
記載の塩基配列の一部分を構成しているDNAフラグメ
ントである。即ち、配列表の配列番号2記載の塩基配列
の少なくとも20塩基以上からなる一部分に相当するD
NAフラグメント、より好ましくは60塩基以上からな
る一部分に相当するDNAフラグメント、更に好ましく
は100塩基以上からなる一部分に相当するDNAフラ
グメントを意味する。
なるDNAフラグメントは、トランスポーター蛋白質を
コードする新規遺伝子を探索するためのプローブとし
て、特に有用である。ここで、本発明の遺伝子の一部分
からなるDNAフラグメントとは、配列表の配列番号2
記載の塩基配列の一部分を構成しているDNAフラグメ
ントである。即ち、配列表の配列番号2記載の塩基配列
の少なくとも20塩基以上からなる一部分に相当するD
NAフラグメント、より好ましくは60塩基以上からな
る一部分に相当するDNAフラグメント、更に好ましく
は100塩基以上からなる一部分に相当するDNAフラ
グメントを意味する。
【0012】本発明の遺伝子又はその断片からなるDN
Aフラグメントであるプローブを用いて、本発明の遺伝
子の発現の解析等を行うことができる。該プローブを用
いて、トランスポーター蛋白質をコードする他の遺伝子
をクローニングして得ることができる。即ち、該プロー
ブを用いて、本発明のトランスポーター蛋白質と高い相
同性を有する、他のトランスポーター遺伝子を探索する
事も可能であり、医薬開発のツールとして非常に有用で
ある。更には、本発明のトランスポーターが運搬する薬
物が同定されたら、該ブローブを用いて得た本発明の遺
伝子の発現パターンの知見を基にしてその薬物の体内動
態を解析し、薬物の副作用を防ぐことも可能となる。こ
の様に、本発明の遺伝子又はその断片からなるDNAフ
ラグメントであるプローブは、創薬・製剤の分野で種々
の用途に利用する事が可能である。
Aフラグメントであるプローブを用いて、本発明の遺伝
子の発現の解析等を行うことができる。該プローブを用
いて、トランスポーター蛋白質をコードする他の遺伝子
をクローニングして得ることができる。即ち、該プロー
ブを用いて、本発明のトランスポーター蛋白質と高い相
同性を有する、他のトランスポーター遺伝子を探索する
事も可能であり、医薬開発のツールとして非常に有用で
ある。更には、本発明のトランスポーターが運搬する薬
物が同定されたら、該ブローブを用いて得た本発明の遺
伝子の発現パターンの知見を基にしてその薬物の体内動
態を解析し、薬物の副作用を防ぐことも可能となる。こ
の様に、本発明の遺伝子又はその断片からなるDNAフ
ラグメントであるプローブは、創薬・製剤の分野で種々
の用途に利用する事が可能である。
【0013】
【実施例】(プローブの作製)Est クローン(AI104038
4 )をPCR により、ベクターを除く必要な部分の塩基配
列のみを増幅し、プローブを作成した。使用したプライ
マーは、以下の通りである。 Forward primer : GTGCTGCCTCCAGTTCTTTTTTCAT Reverse primer : GTATTCATGGCTGGAATGATGGTGG
4 )をPCR により、ベクターを除く必要な部分の塩基配
列のみを増幅し、プローブを作成した。使用したプライ
マーは、以下の通りである。 Forward primer : GTGCTGCCTCCAGTTCTTTTTTCAT Reverse primer : GTATTCATGGCTGGAATGATGGTGG
【0014】95℃2分で1回、95℃30秒、55℃30秒、72
℃30秒のサイクルを35回、72℃1分で1回という条件で
PCR を行った。反応液の組成は、反応液50μl 中に10×
バッファー 5μl 、2.5mM dNTP 4μl 、上記プライマー
(Forward primer、Reverseprimer)各 0.5μl 、Ex Ta
q(TAKARA)0.2 μl 、DNA 1μl (10pg)、蒸留水38.
8μl を含む組成である。電気泳動を行い、予測される
大きさの544 bpのバンドを切り出し、Geneclean で精製
し、プローブとして用いた。インサートの配列はシーク
エンスを行い確認した。
℃30秒のサイクルを35回、72℃1分で1回という条件で
PCR を行った。反応液の組成は、反応液50μl 中に10×
バッファー 5μl 、2.5mM dNTP 4μl 、上記プライマー
(Forward primer、Reverseprimer)各 0.5μl 、Ex Ta
q(TAKARA)0.2 μl 、DNA 1μl (10pg)、蒸留水38.
8μl を含む組成である。電気泳動を行い、予測される
大きさの544 bpのバンドを切り出し、Geneclean で精製
し、プローブとして用いた。インサートの配列はシーク
エンスを行い確認した。
【0015】ヒト胎児肝由来cDNAライブラリー(λ Tri
pIEx)をプレーティングし、DNA を固定したフィルター
を作り、フィルターを65℃10分間、2 X SSC に浸した。
その後、ハイブリダイゼーション溶液(0.5Mリン酸ナト
リウム pH7.2 、1mM EDTA、7% SSC、0.1 mg/ml ssss
DNA 、蒸留水を加えて50mM)に移した。プレハイブリダ
イゼーションを65℃で5分間行い、BcaBest labeling k
it(TAKARA)で32Pラベル化したプローブを加え、65℃
で一晩振盪しながらハイブリダイゼーションを行った。
2 X SSC 、0.1 % SDSで、室温にて洗浄し(2回)、更
に0.5 X SSC で室温で洗浄し、オートラジオグラフィー
で測定した。そして最終的に21個の陽性クローンが得
られた。λ TripIExからpTripIExに変換し、プラスミド
を精製して最長のクローンについてシークエンシングを
行った。
pIEx)をプレーティングし、DNA を固定したフィルター
を作り、フィルターを65℃10分間、2 X SSC に浸した。
その後、ハイブリダイゼーション溶液(0.5Mリン酸ナト
リウム pH7.2 、1mM EDTA、7% SSC、0.1 mg/ml ssss
DNA 、蒸留水を加えて50mM)に移した。プレハイブリダ
イゼーションを65℃で5分間行い、BcaBest labeling k
it(TAKARA)で32Pラベル化したプローブを加え、65℃
で一晩振盪しながらハイブリダイゼーションを行った。
2 X SSC 、0.1 % SDSで、室温にて洗浄し(2回)、更
に0.5 X SSC で室温で洗浄し、オートラジオグラフィー
で測定した。そして最終的に21個の陽性クローンが得
られた。λ TripIExからpTripIExに変換し、プラスミド
を精製して最長のクローンについてシークエンシングを
行った。
【0016】その結果、本発明の新規遺伝子が得られ
た。その塩基配列を、配列表の配列番号2に示す。ま
た、配列番号2記載の塩基配列がコードすると推定され
るアミノ酸配列を、配列表の配列番号1に示す。なお、
配列表の配列番号2記載の塩基配列において、塩基番号
102−1760が読み枠であり、当該塩基領域から得
られたアミノ酸配列が、配列表の配列番号1のアミノ酸
配列である。
た。その塩基配列を、配列表の配列番号2に示す。ま
た、配列番号2記載の塩基配列がコードすると推定され
るアミノ酸配列を、配列表の配列番号1に示す。なお、
配列表の配列番号2記載の塩基配列において、塩基番号
102−1760が読み枠であり、当該塩基領域から得
られたアミノ酸配列が、配列表の配列番号1のアミノ酸
配列である。
【0017】本発明の新規遺伝子がコードする蛋白質と
類似する蛋白質を、SWISS PROTのデータベー
スより検索した。即ち、新規遺伝子を蛋白質に翻訳し、
得られたアミノ酸配列をBLAST検索プログラムによ
り解析し、類似する蛋白質のリストを作製した。その結
果、相同性が高い蛋白質として、種々のトランスポータ
ー蛋白質がヒットした。即ち、カルニチントランスポー
ター2蛋白質、4−ヒトロキシベンゾエートトランスポ
ーター蛋白質、3−ヒドロキシフェニルプロパン酸トラ
ンスポーター蛋白質、ムコネートトランスポーター蛋白
質、グルコーストランスポーター蛋白質等の種々のトラ
ンスポーター蛋白質と、20%から30%の相同性を示
した。これら結果は、本発明の遺伝子がコードする蛋白
質が、トランスポーター機能を有している可能性を強く
示している。上述した相同性を有する蛋白質の多くは有
機カチオントランスポーター蛋白質であるために、本発
明の蛋白質は有機カチオントランスポーター蛋白質であ
ろうと考えられる。
類似する蛋白質を、SWISS PROTのデータベー
スより検索した。即ち、新規遺伝子を蛋白質に翻訳し、
得られたアミノ酸配列をBLAST検索プログラムによ
り解析し、類似する蛋白質のリストを作製した。その結
果、相同性が高い蛋白質として、種々のトランスポータ
ー蛋白質がヒットした。即ち、カルニチントランスポー
ター2蛋白質、4−ヒトロキシベンゾエートトランスポ
ーター蛋白質、3−ヒドロキシフェニルプロパン酸トラ
ンスポーター蛋白質、ムコネートトランスポーター蛋白
質、グルコーストランスポーター蛋白質等の種々のトラ
ンスポーター蛋白質と、20%から30%の相同性を示
した。これら結果は、本発明の遺伝子がコードする蛋白
質が、トランスポーター機能を有している可能性を強く
示している。上述した相同性を有する蛋白質の多くは有
機カチオントランスポーター蛋白質であるために、本発
明の蛋白質は有機カチオントランスポーター蛋白質であ
ろうと考えられる。
【0018】更に、上記の新規遺伝子と類似する蛋白質
を、GENETYX−MACのデータベースよっても検
索した。その結果、本発明の新規遺伝子とそれによりコ
ードされる蛋白質は、トランスポーター蛋白質であるラ
ットUST (Rattus norvegicusmRNA for putative integr
al membrane transport protein) と最も良く類似して
いることが明らかとなった。本発明の遺伝子とUST をコ
ードする遺伝子の相同性を示した図を、図1に示す。ま
た、本発明の遺伝子によりコードされる蛋白質とUST 蛋
白質の相同性を示した図を、図2に示す。図1におい
て、上段に本発明の遺伝子の塩基配列を示し、下段に本
発明の遺伝子とrUST遺伝子が一致している部位をアスタ
リスクマーク(*)で示す。図2において、上段に本発
明の蛋白質のアミノ酸配列を示し、下段に本発明の蛋白
質とUST 蛋白質が一致している部位をアスタリスクマー
ク(*)で示す。本発明の遺伝子がコードする蛋白質と
UST蛋白質は、アミノ酸配列で56.2%の相同性を示
した。また、本発明の遺伝子とUST 遺伝子は、塩基配列
で68.5%の相同性を示した。一般的に、アミノ酸配
列で50%以上一致することは、基本的な機能が保存さ
れている場合以外に考えられず、本発明の遺伝子がコー
ドする蛋白質がトランスポーター活性を有することを強
く示している。
を、GENETYX−MACのデータベースよっても検
索した。その結果、本発明の新規遺伝子とそれによりコ
ードされる蛋白質は、トランスポーター蛋白質であるラ
ットUST (Rattus norvegicusmRNA for putative integr
al membrane transport protein) と最も良く類似して
いることが明らかとなった。本発明の遺伝子とUST をコ
ードする遺伝子の相同性を示した図を、図1に示す。ま
た、本発明の遺伝子によりコードされる蛋白質とUST 蛋
白質の相同性を示した図を、図2に示す。図1におい
て、上段に本発明の遺伝子の塩基配列を示し、下段に本
発明の遺伝子とrUST遺伝子が一致している部位をアスタ
リスクマーク(*)で示す。図2において、上段に本発
明の蛋白質のアミノ酸配列を示し、下段に本発明の蛋白
質とUST 蛋白質が一致している部位をアスタリスクマー
ク(*)で示す。本発明の遺伝子がコードする蛋白質と
UST蛋白質は、アミノ酸配列で56.2%の相同性を示
した。また、本発明の遺伝子とUST 遺伝子は、塩基配列
で68.5%の相同性を示した。一般的に、アミノ酸配
列で50%以上一致することは、基本的な機能が保存さ
れている場合以外に考えられず、本発明の遺伝子がコー
ドする蛋白質がトランスポーター活性を有することを強
く示している。
【0019】更に、本発明の蛋白質の高次構造を調べる
ために、親水性/疎水性プロットを行った。そのデータ
より、本発明の蛋白質は12回膜貫通型の蛋白質である
ことが判明した。親水性/疎水性プロットの結果を、図
3に示す。この様な構造はトランスポーターである輸送
担体蛋白質に特徴的な構造であり、本発明の遺伝子がト
ランスポーター蛋白質をコードしていることが裏付けら
れた。
ために、親水性/疎水性プロットを行った。そのデータ
より、本発明の蛋白質は12回膜貫通型の蛋白質である
ことが判明した。親水性/疎水性プロットの結果を、図
3に示す。この様な構造はトランスポーターである輸送
担体蛋白質に特徴的な構造であり、本発明の遺伝子がト
ランスポーター蛋白質をコードしていることが裏付けら
れた。
【0020】また、本発明の遺伝子の発現の組織特異性
を検討した。即ち、CLONTECH社のノザンブロッ
トフィルターを使用して、本発明の遺伝子の発現を、組
織別に検討した。本実験においては、各組織につき2μ
gのmRNAをチャージして電気泳動を行った後にフィ
ルターにmRNAを転写し、本発明の遺伝子の全長を 32
Pラベルしてプローブとして用い、各組織における本発
明の遺伝子の発現パターンをオートラジオグラフィーで
検出した(図4)。図4において示される様に、本発明
の遺伝子の発現は、肝臓に限定されていることが判っ
た。これ程の顕著な局在はトランスポーター蛋白質には
珍しく、肝臓が種々の薬物代謝機能を担っている事を考
えると、本発明の新規蛋白質が薬物代謝に関与する輸送
蛋白質である可能性を強く示している。
を検討した。即ち、CLONTECH社のノザンブロッ
トフィルターを使用して、本発明の遺伝子の発現を、組
織別に検討した。本実験においては、各組織につき2μ
gのmRNAをチャージして電気泳動を行った後にフィ
ルターにmRNAを転写し、本発明の遺伝子の全長を 32
Pラベルしてプローブとして用い、各組織における本発
明の遺伝子の発現パターンをオートラジオグラフィーで
検出した(図4)。図4において示される様に、本発明
の遺伝子の発現は、肝臓に限定されていることが判っ
た。これ程の顕著な局在はトランスポーター蛋白質には
珍しく、肝臓が種々の薬物代謝機能を担っている事を考
えると、本発明の新規蛋白質が薬物代謝に関与する輸送
蛋白質である可能性を強く示している。
【0021】
【発明の効果】本発明により、新規なトランスポーター
蛋白質及び当該蛋白質をコードする遺伝子が与えられ
た。本発明の遺伝子は、薬物輸送に関与するトランスポ
ーター蛋白質をコードしていると考えられる。本発明の
遺伝子は、他のトランスポーター蛋白質をコードする遺
伝子を得るためのプローブとして、また当該遺伝子によ
りコードされる蛋白質が運搬する薬物の体内動態を解析
するためのプローブとして有用である。
蛋白質及び当該蛋白質をコードする遺伝子が与えられ
た。本発明の遺伝子は、薬物輸送に関与するトランスポ
ーター蛋白質をコードしていると考えられる。本発明の
遺伝子は、他のトランスポーター蛋白質をコードする遺
伝子を得るためのプローブとして、また当該遺伝子によ
りコードされる蛋白質が運搬する薬物の体内動態を解析
するためのプローブとして有用である。
【0022】
【配列表】 <110>出願人氏名:東北大学長 <120>発明の名称:トランスポーター活性を有するポリペプチド及び当該ペ プチドをコードする遺伝子 <160>配列の数:2 <210>配列番号:1 <211>配列の長さ:553 <212>配列の型:アミノ酸 <213>起源:ヒト胎児肝臓 <400>配列 M A F Q D L L G H A G D L W R F Q I L Q T V F L S I F A V A 30 T Y L H F M L E N F T A F I P G H R C W V H I L D N D T V S 60 D N D T G A L S Q D A L L R I S I P L D S N M R P E K C R R 90 F V H P Q W Q L L H L N G T F P N T S D A D M E P C V D G W 120 V Y D R I S F S S T I V T E W D L V C D S Q S L T S V A K F 150 V F M A G M M V G G I L G G H L S D R F G R R F V L R W C Y 180 L Q V A I V G T C A A L A P T F L I Y C S L R F L S G I A A 210 M S L I T N T I M L I A E W A T H R F Q A M G I T L G M C P 240 S G I A F M T L A G L A F A I R D W H I L Q L V V S V P Y F 270 V I F L T S S W L L E S A R W L I I N N K P E E G L K E L R 300 K A A H R S G M K N A R D T L T L E I L K S T M K K E L E A 330 A Q K K K P S L C E M L H M P N I C K R I S L L S F T R F A 360 N F M A Y F G L N L H V Q H L G N N V F L L Q T L F G A V I 390 L L A N C V A P W A L K Y M N R R A S Q M L L M F L L A I C 420 L L A I I F V P Q E M Q T L R E V L A T L G L G A S A L A N 450 T L A F A H G N E V I P T I I R A R A M G I N A T F A N I A 480 G A L A P L M M I L S V Y S P P L P W I I Y G V F P F I S G 510 F A F L L L P G T R N K P L F D T I Q D E K N E R K D P R E 540 P K Q E D P R V E V T Q F 553 <210>配列番号:2 <211>配列の長さ:1846 <212>配列の型:核酸 <213>起源:ヒト胎児肝臓 <400>配列 GAATTCGCGG CCGCGTCGAC GGAAAGAAAA CATTTTCCCT CTTTGAACCT CTCTGGATAC 60 AGTCATTTTG CCTCTACTTG AGGATCAACT GTTCAACCTC AATGGCCTTT CAGGACCTCC 120 TGGGTCACGC TGGTGACCTG TGGAGATTCC AGATCCTTCA GACTGTTTTT CTCTCAATCT 180 TTGCTGTTGC TACATACCTT CATTTTATGC TGGAGAACTT CACTGCATTC ATACCTGGCC 240 ATCGCTGCTG GGTCCACATC CTGGACAATG ACACTGTCTC TGACAATGAC ACTGGGGCCC 300 TCAGCCAAGA TGCACTCTTG AGAATCTCCA TCCCACTGGA CTCAAACATG AGGCCAGAGA 360 AGTGTCGTCG CTTTGTTCAT CCTCAGTGGC AGCTCCTTCA CCTGAATGGG ACCTTCCCCA 420 ACACAAGTGA CGCAGACATG GAGCCCTGTG TGGATGGCTG GGTGTATGAC AGAATCTCCT 480 TCTCATCCAC CATCGTGACT GAGTGGGATC TGGTATGTGA CTCTCAATCA CTGACTTCAG 540 TGGCTAAATT TGTATTCATG GCTGGAATGA TGGTGGGAGG CATCCTAGGC GGTCATTTAT 600 CAGACAGGTT TGGGAGAAGG TTCGTGCTCA GATGGTGTTA CCTCCAGGTT GCCATTGTTG 660 GCACCTGTGC AGCCTTGGCT CCCACCTTCC TCATTTACTG CTCACTACGC TTCTTGTCTG 720 GGATTGCTGC AATGAGCCTC ATAACAAATA CTATTATGTT AATAGCCGAG TGGGCAACAC 780 ACAGATTCCA GGCCATGGGA ATTACATTGG GAATGTGCCC TTCTGGTATT GCATTTATGA 840 CCCTGGCAGG CCTGGCTTTT GCCATTCGAG ACTGGCATAT CCTCCAGCTG GTGGTGTCTG 900 TACCATACTT TGTGATCTTT CTGACCTCAA GTTGGCTGCT AGAGTCTGCT CGGTGGCTCA 960 TTATCAACAA TAAACCAGAG GAAGGCTTAA AGGAACTTAG AAAAGCTGCA CACAGGAGTG 1020 GAATGAAGAA TGCCAGAGAC ACCCTAACCC TGGAGATTTT GAAATCCACC ATGAAAAAAG 1080 AACTGGAGGC AGCACAAAAA AAAAAACCTT CTCTGTGTGA AATGCTCCAC ATGCCCAACA 1140 TATGTAAAAG GATCTCCCTC CTGTCCTTTA CGAGATTTGC AAACTTTATG GCCTATTTTG 1200 GCCTTAATCT CCATGTCCAG CATCTGGGGA ACAATGTTTT CCTGTTGCAG ACTCTCTTTG 1260 GTGCAGTCAT CCTCCTGGCC AACTGTGTTG CACCTTGGGC ACTGAAATAC ATGAACCGTC 1320 GAGCAAGCCA GATGCTTCTC ATGTTCCTAC TGGCAATCTG CCTTCTGGCC ATCATATTTG 1380 TGCCACAAGA AATGCAGACG CTGCGTGAGG TTTTGGCAAC ACTGGGCTTA GGAGCGTCTG 1440 CTCTTGCCAA TACCCTTGCT TTTGCCCATG GAAATGAAGT AATTCCCACC ATAATCAGGG 1500 CAAGAGCTAT GGGGATCAAT GCAACCTTTG CTAATATAGC AGGAGCCCTG GCTCCCCTCA 1560 TGATGATCCT AAGTGTGTAT TCTCCACCCC TGCCCTGGAT CATCTATGGA GTCTTCCCCT 1620 TCATCTCTGG CTTTGCTTTC CTCCTCCTTC CTGGAACCAG GAACAAGCCT CTGTTTGACA 1680 CCATCCAGGA TGAGAAAAAT GAGAGAAAAG ACCCCAGAGA ACCAAAGCAA GAGGATCCGA 1740 GAGTGGAAGT GACGCAGTTT TAAGGAATTC CAGGAGCTGA CTGCCGATCA ATGAGCCAGA 1800 TGAAGGGAAC AATCAGGACT ATTCCTAGAC ACTAGCAAAA TCTAGA 1846
【図1】 図1は、本発明の遺伝子とラットUST 遺伝子
の相同性を示す図である。
の相同性を示す図である。
【図2】 図2は、本発明の蛋白質とラットUST 蛋白質
の相同性を示す図である。
の相同性を示す図である。
【図3】 図3は、本発明の蛋白質の親水性/疎水性プ
ロットの結果を示す図である。
ロットの結果を示す図である。
【図4】 図4は、ヒト組織において本発明の遺伝子の
局在を示す、ノザンブロッティングの写真である。
局在を示す、ノザンブロッティングの写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高長 ひとみ 宮城県仙台市青葉区川内三十人町5−50− 506 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA80 CA04 CA09 HA13 HA14 4B063 QA01 QQ08 QQ43 QQ53 QR32 QR40 QR56 QS34 QX01 QX05 4H045 AA10 BA10 CA40 EA20 EA50 FA74
Claims (4)
- 【請求項1】 以下の(a)または(b)に示すアミノ
酸配列からなることを特徴とする、ポリペプチド。 (a)配列表の配列番号1に示す、アミノ酸番号1−5
53で示されるアミノ酸配列からなることを特徴とす
る、ポリペプチド。 (b)トランスポーター活性を有し、(a)のアミノ酸
の一部が欠失、置換若しくは付加された、ポリペプチ
ド。 - 【請求項2】 請求項1記載のポリペプチドをコードす
る、遺伝子。 - 【請求項3】 以下の(c)または(d)に示す塩基配
列からなることを特徴とする、遺伝子。 (c)配列表の配列番号2に示す、塩基番号1−184
6で示される塩基配列からなることを特徴とする、遺伝
子。 (d)トランスポーター活性を有するポリペプチドをコ
ードし、(c)の塩基配列の一部が欠失、置換若しくは
付加された、遺伝子。 - 【請求項4】 請求項2ないし請求項3記載の遺伝子又
はその一部分からなるDNAフラグメントであることを
特徴とする、プローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000368601A JP2002171980A (ja) | 2000-12-04 | 2000-12-04 | トランスポーター活性を有するポリペプチド及び当該ペプチドをコードする遺伝子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000368601A JP2002171980A (ja) | 2000-12-04 | 2000-12-04 | トランスポーター活性を有するポリペプチド及び当該ペプチドをコードする遺伝子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002171980A true JP2002171980A (ja) | 2002-06-18 |
Family
ID=18838802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000368601A Pending JP2002171980A (ja) | 2000-12-04 | 2000-12-04 | トランスポーター活性を有するポリペプチド及び当該ペプチドをコードする遺伝子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002171980A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003076617A1 (fr) * | 2002-03-14 | 2003-09-18 | Japan Science And Technology Agency | Transporteur transportant selectivement un conjugue de sulfate et son gene |
JP2009034096A (ja) * | 2008-06-12 | 2009-02-19 | J-Pharma Co Ltd | 硫酸抱合体を選択的に輸送するトランスポーター及びその遺伝子 |
-
2000
- 2000-12-04 JP JP2000368601A patent/JP2002171980A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003076617A1 (fr) * | 2002-03-14 | 2003-09-18 | Japan Science And Technology Agency | Transporteur transportant selectivement un conjugue de sulfate et son gene |
JP2009034096A (ja) * | 2008-06-12 | 2009-02-19 | J-Pharma Co Ltd | 硫酸抱合体を選択的に輸送するトランスポーター及びその遺伝子 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20040617 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040810 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041206 |