JP2002171894A - 小動物忌避装置 - Google Patents

小動物忌避装置

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JP2002171894A
JP2002171894A JP2001207324A JP2001207324A JP2002171894A JP 2002171894 A JP2002171894 A JP 2002171894A JP 2001207324 A JP2001207324 A JP 2001207324A JP 2001207324 A JP2001207324 A JP 2001207324A JP 2002171894 A JP2002171894 A JP 2002171894A
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animal repellent
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electrode
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Junichi Hirata
純一 平田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬剤等を用いることなく、極めて簡単な装置
によって、ナメクジ等の小動物を忌避することができる
小動物忌避装置を提供する。 【解決手段】 小動物忌避装置1は、植木鉢の表面に取
付けられ、イオン化傾向の異なる二種類の金属からなる
一対の電極13を備える。小動物11が園芸用品の表面
に沿って移動する際に、一対の電極13を横切ると、正
極14から負極15へ小動物11の分泌液を介して電流
が流れ、小動物11に電気的な衝撃を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小動物忌避装置に
関するものであり、特に、植物等に寄生する、ナメク
ジ、カタツムリ、またはミミズ等の小動物を忌避するこ
とにより、これらの小動物による植物の被害、または衛
生の悪化を未然に防ぐことが可能な小動物忌避装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば農園芸分野では、ナメクジやカタ
ツムリ等の軟体動物、またはミミズ等の環形動物によっ
て、被害を受ける場合がある。特に、ナメクジやカタツ
ムリは、木の芽、草の芽、花、葉等、身近にある植物の
柔らかい部分を食べ、さらに採餌する際には、歯舌によ
り野菜や草花の表面を削り取ることから、これらが原因
となって、植物が枯れたり、変形したりすることがあ
る。このため、植物を栽培している人にとっては、これ
らの小動物は害虫として扱われている。なお、ナメクジ
等の小動物は、農園芸分野以外でも害虫として扱われる
ことが多い。例えば台所において寄生した場合には、衛
生を害する恐れもある。
【0003】そして、このような被害を未然に防ぐた
め、薬剤が用いられることがある。この薬剤は、小動物
の駆除および殺虫を目的とするものであり、比較的強い
薬効を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな薬剤を用いた場合には、植物そのものや人体への影
響、すなわち薬害を全く否定することができず、また、
自然環境に悪影響を及ぼす恐れもあった。さらに、長期
にわたって薬効を継続することができないため、必要に
応じた所定の周期で、繰返し散布しなければならなかっ
た。
【0005】そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、薬
剤等を用いることなく、極めて簡単な装置によって、ナ
メクジ等の小動物を忌避することができる小動物忌避装
置の提供を課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
小動物忌避装置は、園芸用品の表面に取付けられる一対
の電極と、該電極間に電圧を印加する電源とを備えるも
のである。
【0007】ここで、「一対の電極」とは、正極と負極
とを組合せたものである。また、「電源」としては、乾
電池、または太陽電池等が挙げられる。なお、各電極
は、小動物の体長よりも短い、所定の間隔を介して配設
される。
【0008】したがって、請求項1の発明の小動物忌避
装置によれば、小動物が園芸用品(例えば植木鉢)の表
面に沿って移動する際に、一対の電極を横切ると、正極
と負極とが小動物の体を介して電気的に接続される。す
なわち、小動物の体を介して回路が形成され、正極と負
極との電位差により、小動物の体に電流が流れる。つま
り小動物は感電状態となる。特に、ナメクジやカタツム
リ等の小動物は、体の乾燥を防ぐために、体全体に蒸発
しにくい粘液(タンパク質を主成分とする体液)を分泌
して皮膚を覆っていることから、この粘液を介して電流
が流れる。
【0009】請求項2の発明にかかる小動物忌避装置
は、園芸用品の表面に取付けられ、イオン化傾向の異な
る二種類の金属からなる一対の電極を備えるものであ
る。
【0010】ここで、「二種類の金属」とは、ナトリウ
ム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、鉄、ニッケ
ル、銅、水銀、および銀等の中から選択された二種類の
ものであり、両者を比較してイオン化傾向の大きな金属
が負極となり、イオン化傾向の小さな金属が正極とな
る。なお、電極を構成する金属として合金を使用しても
よい。
【0011】したがって、請求項2の発明の小動物忌避
装置によれば、小動物が園芸用品(例えば植木鉢)の表
面に沿って移動する際に、一対の電極を横切ると、負極
では、電子を残して、金属イオンが小動物の体、特に体
の皮膚を覆う分泌液に溶け出す。一方、正極は負極に比
べイオンとなり難いため分泌液には溶け出さない。そこ
で、正極と負極とを導線等で電気的に繋ぐことにより、
負極から導線を介して正極へ電子が移動し、小動物の分
泌液を介して電流が流れる。
【0012】請求項3の発明にかかる小動物忌避装置
は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の小動物
忌避装置において、前記各電極は、同一面上に、所定の
間隔を介して交互に配設された複数の線状部材を有する
ものである。
【0013】したがって、請求項3の発明の小動物忌避
装置によれば、請求項1または請求項2のいずれかの発
明の作用に加え、正極となる線状部材と、負極となる線
状部材が交互に配設されているため、正極と負極との組
合せ(電極対)が複数組並設された状態となる。つま
り、小動物が園芸用品(例えば植木鉢)の表面に沿って
移動する際、複数組の電極対を順次横切ることから、小
動物の体に感電による衝撃が繰返し加わる。
【0014】請求項4の発明にかかる小動物忌避装置
は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の小動
物忌避装置において、前記園芸用品には、植物栽培容器
が含まれ、前記電極は、前記植物栽培容器の上端周縁部
に取付けられるものである。ここで、植物栽培容器には
植木鉢やプランタ等が含まれる。
【0015】したがって、請求項4の発明の小動物忌避
装置によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか一つの
発明の作用に加え、小動物が植物栽培容器の上端開放部
を通って容器内に移動しようとすると、電極を横切るこ
とになり、小動物は感電による衝撃を受ける。
【0016】請求項5の発明にかかる小動物忌避装置
は、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の小動
物忌避装置において、前記園芸用品には、底面に排水孔
が設けられた植物栽培容器が含まれ、前記電極は、前記
植物栽培容器の前記排水孔の周囲に取付けられるもので
ある。ここで、植物栽培容器には、植木鉢やプランタ等
が含まれる。
【0017】したがって、請求項5の発明の小動物忌避
装置によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか一つの
発明の作用に加え、小動物が植物栽培容器の排水孔を通
って容器内に移動しようとすると、電極を横切ることに
なり、小動物は感電による衝撃を受ける。
【0018】請求項6の発明にかかる小動物忌避装置
は、請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の小動
物忌避装置において、前記園芸用品には、植物栽培容器
の下に敷設される敷設部材が含まれ、前記電極は、前記
敷設部材の上面に取付けられるものである。ここで、敷
設部材には、装飾用のマット、板材、載置棚、またはプ
ランタ台等が含まれる。
【0019】したがって、請求項6の発明の小動物忌避
装置によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか一つの
発明の作用に加え、小動物が敷設部材を通って植物栽培
容器側へ移動しようとすると、電極を横切ることにな
り、小動物は感電による衝撃を受ける。
【0020】請求項7の発明にかかる小動物忌避装置
は、イオン化傾向の異なる二種類の金属からなる一対の
電極と、表面に前記電極が取付けられ、小動物の通路に
設置可能な取付部材とを備えるものである。なお、電極
を構成する金属として合金を使用してもよい。
【0021】したがって、請求項7の発明の小動物忌避
装置によれば、取付部材を小動物の通路に設置すれば、
通路上にイオン化傾向の異なる一対の電極が配設され
る。このため、小動物が通路を通過する際、小動物の体
を介して電流が流れ、小動物は衝撃を受ける。つまり、
小動物が通過すると想定される場所、例えば台所に設置
するだけで小動物を忌避することが可能になる。
【0022】請求項8の発明にかかる小動物忌避装置
は、請求項7に記載の小動物忌避装置において、前記取
付部材が、前記通路に貼着可能な接着テープからなるも
のである。
【0023】したがって、請求項8の発明の小動物忌避
装置によれば、請求項7の発明の作用に加え、接着テー
プを小動物の通路に貼ることにより、一対の電極が接着
テープを介して通路に固定される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施形態であ
る小動物忌避装置1について、図1及び図2に基づき説
明する。図1は小動物忌避装置1が取付けられた植木鉢
2を示す斜視図であり、図2は小動物忌避装置1の構成
を示す説明図である。本実施形態の小動物忌避装置1
は、植物Sや植木鉢2内の土Tに寄生しようとする小動
物を忌避するためのものであり、植木鉢2の表面に二組
設けられている。つまり、図1に示すように、一方の小
動物忌避装置1aは、植木鉢2の上面に形成された上端
周縁部3に取付けられ、他方の小動物忌避装置1bは、
植木鉢2に設けられた排水孔4を囲むように底面に取付
けられている。ここで、植木鉢2が本発明の植物栽培容
器に相当する。
【0025】なお、小動物とは、木の芽、草の芽、花、
葉等を食べたり、野菜や草花の表面を削り取ったりする
小型の動物であり、ナメクジやカタツムリ等の軟体動
物、またはミミズ等の環形動物が含まれる。特に、本実
施形態の小動物忌避装置1では、体の表面が分泌液で覆
われている小動物に対して優れた効果を発揮する。
【0026】小動物忌避装置1(1a,1b)は、図2
に示すように、一対の電極5と、電極5間に電圧を印加
する電池6とを備えており、電極5は、銅、鉄、または
アルミニウム等の金属、または合金から成形された正極
7および負極8から構成されている。なお、この実施形
態では、正極7の材質と負極8の材質とは、同種・異種
を問わない。
【0027】正極7および負極8の構造は略同様であ
り、先端側に向けて分岐された複数の線状部材9,10
を有し、全体的に櫛状の形状を呈している。なお、図2
では、夫々の線状部材9,10を直線状にしたものを示
しているが、これは単に模式的に示したに過ぎず、実際
は、図1に示すように円環状に配設されている。また、
各線状部材9,10は、互いに平行状態となるように、
所定の間隔を介して交互に並べられている。なお、この
間隔は、小動物11(例えばナメクジ)の体長より短く
なるように設定されている。
【0028】電池6は、植木鉢2に設けられた電池収容
部(図示しない)内に収納されている。電池6として
は、市販の乾電池や太陽電池を利用することができる。
なお、太陽電池を使用する場合には、夜間でも継続して
電圧を印加することができるように、補助電源を設けた
り、太陽電池で発生した電力を一時的に蓄えるコンデン
サ等を具備することが好ましい。また、後述する第二実
施形態の構成と組合せれば、補助電源やコンデンサを備
えなくても、太陽電池のみで小動物11を継続的に忌避
することが可能となる。詳細については後述する。
【0029】次に、第一実施形態の小動物忌避装置1の
作用、特に忌避作用ついて説明する。小動物11が植木
鉢2の上端周縁部3を通って植木鉢2の内部に移動しよ
うとすると、小動物11は上端周縁部3に取付けられた
小動物忌避装置1aを横切ることになる。一方、小動物
11が植木鉢2の排水孔4を通って植木鉢2の内部に移
動しようとすると、排水孔4の周囲に取付けられた小動
物忌避装置1bを横切ることになる。すると、小動物1
1は、その体の一部分が正極7側の線状部材9に接触す
るとともに、体の他の部分が負極8側の線状部材10に
接触する。つまり、小動物11の体によって正極7と負
極8とが電気的に接続された状態となり、正極7から負
極8へ小動物11の体を伝って電流が流れる。特に、ナ
メクジやカタツムリ等の小動物11では、粘液を分泌し
て皮膚を覆っていることから、この粘液を介して電流が
流れる。これにより、小動物11は感電した状態にな
る。
【0030】なお、本実施形態では、正極7の線状部材
9と、負極8の線状部材10とが交互に配設されている
ため、隣合う線状部材9,10の間隔を幼虫の大きさに
合わせて比較的短く設定しても、電極5を比較的広範囲
にわたって設けることができ、小動物11が瞬時に通り
過ぎてしまうことを防止できる。しかも、小動物11が
複数の線状部材9,10の上を横切って移動すると、小
動物11に感電による衝撃が繰返し与えられる。
【0031】このように、上記の小動物忌避装置1で
は、植木鉢2の表面に沿って移動する小動物11に、感
電による衝撃を加えることができ、小動物11を忌避す
ることができる。しかも従来のような薬剤を用いないた
め、自然環境に優しく、植物Sや人体に対して悪影響を
及ぼすこともない。また、極めて簡単な構造であり、安
価に製造できることから、一般家庭における菜園や園芸
においても好適である。
【0032】また、上記の小動物忌避装置1では、交互
に配設されている複数の線状部材9,10により、移動
する小動物11に対して、感電による衝撃を繰返し与え
ることができるため、忌避的な効力を一層高めることが
できる。
【0033】さらに、上記の小動物忌避装置1では、植
物Sを囲むように電極5を配設したことにより、小動物
11が植物Sに近づくことを極力防止でき、小動物11
による植物Sの被害を最小限に抑えることができる。
【0034】続いて、本発明の第二実施形態である小動
物忌避装置12について、図3に基づき説明する。図3
は小動物忌避装置12の構成を示す説明図である。な
お、本実施形態の小動物忌避装置12において、第一実
施形態の小動物忌避装置1と同じ構成については、同一
の番号を付し詳細な説明を省略する。
【0035】この小動物忌避装置12における電極13
は、第一実施形態と同様に、交互に配設された複数の線
状部材9,10から構成され、植木鉢2の表面に取付け
られているが、この電極13は、イオン化傾向の異なる
二種類の金属から形成されている。具体的には、電極1
3の正極14は、イオンとなって溶液中に溶け出し難い
性質の金属、例えば銅から成形されており、一方、電極
13の負極15は、イオンとなって溶液中に溶け出しや
すい性質の金属、例えば亜鉛から成形されている。な
お、銅の代わりに鉄等を材料とし、亜鉛の代わりにアル
ミニウム等を材料としても構わない。つまり、互いにイ
オン化傾向の異なる金属であれば、どのような組合せで
もよく、両者を比較してイオン化傾向の大きな金属が負
極15となり、イオン化傾向の小さな金属が正極14と
なる。なお、電極13を構成する金属として合金を使用
してもよい。
【0036】また、この小動物忌避装置12は、電源と
なる電池を備えておらず、正極14と負極15とは、導
線16を介して短絡的に接続されている。
【0037】次に、第二実施形態の小動物忌避装置12
の作用について説明する。小動物11が植木鉢2の表面
に沿って移動する際に、電極13を横切ると、負極15
では、電子を残して、金属イオンが小動物11の分泌液
に溶け出す。なお、正極14はイオンとなり難いため分
泌液には溶け出さない。そして、正極14と負極15と
は導線16を介して電気的に接続されているため、負極
15から導線16を通って正極14へ電子が移動する。
つまり、小動物11の体を覆う分泌液を介して電流が流
れる。すなわち、ボルタの電池と同じ原理により、小動
物11の体に電流が流れ、小動物11が感電した状態と
なる。
【0038】このように、上記の小動物忌避装置12で
は、第一実施形態の効果に加え、乾電池等の電源が要ら
ないため、メンテナンスが不要になる。しかも、構造が
さらに簡単になり、極めて安価に製造することができ
る。
【0039】続いて、本発明の第三実施形態である小動
物忌避装置20について、図5に基づき説明する。図5
は小動物忌避装置20の構成を示す説明図であり、
(a)は平面図、(b)は正面図である。
【0040】この小動物忌避装置20は、第二実施形態
と同様、交互に配設された複数の線状部材からなる正極
21及び負極22を有する一対の電極23を備えてい
る。正極21及び負極22は、互いにイオン化傾向の異
なる二種類の金属から成形されている。具体的には、正
極21は、イオンとなって溶液中に溶け出し難い性質の
金属、例えば銅から成形されており、一方、負極22
は、イオンとなって溶液中に溶け出しやすい性質の金
属、例えば亜鉛から成形されている。
【0041】そして、この実施形態では、電極23が、
接着テープ24の表面24aに取付けられている。つま
り、接着テープ24の接着面24bを小動物の通路に貼
ることにより、電極23をその通路に固定することが可
能になる。なお、接着テープ24には、接着テープ24
の長さ方向に沿って、複数組の電極23が所定の間隔で
配置されている。このため、設置場所に合わせて接着テ
ープ24を切断することにより、設置場所の広さに応じ
た数の電極23を設置することが可能になる。ここで、
接着テープ24が本発明の取付部材に相当する。
【0042】なお、電極23を接着テープ24の表面2
4aに取付ける手段としては特に限定されるものではな
い。例えば金属を接着剤等によって貼りつけてもよく、
蒸着によって薄膜状に形成してもよい。
【0043】このように、上記の小動物忌避装置20で
は、小動物の通路に接着テープ24を貼着するだけで、
通路を通過する小動物に電気的な衝撃を与え、小動物を
忌避することが可能になる。特に、斜面や鉛直面であっ
ても貼着可能であることから、適切な場所に設置し、忌
避的な効力を確実に得ることができる。しかも、乾電池
等の電源が要らないため、メンテナンスが不要になると
ともに、極めて安価に製造することができる。
【0044】以上、本発明について好適な三つの実施形
態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限
定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変
更が可能である。
【0045】すなわち、第二実施形態の小動物忌避装置
12では、正極14と負極15とを導線16によって短
絡的に接続するものを示したが、導線16の途中に太陽
電池を介在させるようにしてもよい。すなわち、これは
第一実施形態と第二実施形態とを組合せたものに相当
し、回路構成は図2に示したものと同様である。このよ
うにすれば、太陽エネルギーを得ることが可能な日中
は、正極14と負極15との間に生じる電位差によって
忌避能力を一層高めることができ、一方、夜間は電極の
イオン化により小動物の体に電気的な衝撃を与えること
ができるため、太陽電池のみで継続的に小動物を忌避す
ることが可能になる。なお、この場合、電池の交換等の
メンテナンスが不要であることから、第二実施形態と同
様、利便性に優れる。
【0046】第一,第二実施形態の小動物忌避装置1,
12では、電極5,13を、植木鉢2の上端周縁部3と
排水孔4の周囲とに設けるものを示したが、一方にのみ
設けるようにしてもよい。また、植木鉢2の外周面に設
けるようにしてもよい。
【0047】また、第一,第二実施形態では、小動物忌
避装置1,12を、植木鉢2に適用するものを示した
が、プランタに適用してもよい。この場合にはプランタ
が本発明の植物栽培容器に相当する。また、植物栽培容
器に限らず、それ以外の園芸用品、例えば植物栽培容器
の下に敷いたり植物栽培容器を載置するための敷設部材
に適用してもよい。なお、敷設部材としてマットに適用
する場合には、図4に示すように、マット17の上面、
特に植木鉢2を囲む位置に、電極5,13を取り付ける
ようにすればよい。このようにすれば、植木鉢2に近づ
こうとする小動物11に対して確実に衝撃を与えること
ができ、小動物11を忌避することができる。
【0048】また、第一,第二実施形態の小動物忌避装
置1,12では、電極5,13を円環状に配設するもの
を示したが、植物栽培容器の形状や電極5,13配設位
置等に応じて適宜変更することが望ましい。
【0049】また、第三実施形態の小動物忌避装置20
では、取付部材として接着テープ24を示したが、薄板
状の木材や樹脂部材であってもよい。
【0050】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の小動物
忌避装置は、園芸用品の表面に沿って移動する小動物
に、感電による衝撃を与えることにより、小動物を忌避
することができるため、薬剤を用いる場合に比べ、自然
環境に優しく、植物や人体に対して悪影響を及ぼすこと
もない。また、極めて簡単な構造であり、安価に製造で
きることから、一般家庭における菜園や園芸においても
好適である。
【0051】請求項2の発明の小動物忌避装置は、園芸
用品の表面に沿って移動する小動物に、電気的な衝撃を
与えることにより、小動物を忌避することができる。特
に、乾電池等の電源が要らないため、メンテナンスが不
要になるとともに、極めて安価に製造することができ
る。
【0052】請求項3の発明の小動物忌避装置は、請求
項1または請求項2のいずれかの発明の効果に加えて、
移動している小動物に対して、電気的な衝撃を繰返し与
えることができるため、忌避的な効力を一層高めること
ができる。
【0053】請求項4乃至請求項6のいずれか一つの発
明の小動物忌避装置は、上記の効果に加え、小動物の進
路に電極を配設したことにより、小動物が植物に近づく
ことを阻止し、小動物による植物の被害を最小限に抑え
ることができる。
【0054】請求項7の発明の小動物忌避装置は、台所
等、園芸用品とは関係のない場所であっても、小動物の
通路に取付部材を設置するだけで、通路を通過する小動
物に電気的な衝撃を与え、小動物を忌避することができ
る。しかも、乾電池等の電源が要らないため、メンテナ
ンスが不要になるとともに、極めて安価に製造すること
ができる。
【0055】請求項8の発明の小動物忌避装置は、請求
項7の発明の効果に加えて、接着テープを通路に貼るだ
けで電極が通路に固定されるため、極めて簡単に設置す
ることができる。つまり、斜面や鉛直面であっても貼着
可能であることから、小動物の通路と想定される適切な
場所に設置することで、忌避的な効力を確実に得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態である小動物忌避装置を
装着した植木鉢を示す斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態である小動物忌避装置の
構成を示す説明図である。
【図3】本発明の第二実施形態である小動物忌避装置の
構成を示す説明図である。
【図4】本発明の小動物忌避装置をマットに装着した場
合を示す斜視図である。
【図5】本発明の第三実施形態である小動物忌避装置の
構成を示す図面であり、(a)は平面図、(b)は正面
図である。
【符号の説明】
1,12,20 小動物忌避装置 2 植木鉢(植物栽培容器,園芸用品) 3 上端周縁部 4 排水孔 5,13,23 電極 6 電池(電源) 7,14,21 正極 8,15,22 負極 9 線状部材 10 線状部材 11 小動物 17 マット(敷設部材,園芸用品) 24 接着テープ(取付部材) S 植物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 園芸用品の表面に取付けられる一対の電
    極と、 該電極間に電圧を印加する電源とを備えることを特徴と
    する小動物忌避装置。
  2. 【請求項2】 園芸用品の表面に取付けられ、イオン化
    傾向の異なる二種類の金属からなる一対の電極を備える
    ことを特徴とする小動物忌避装置。
  3. 【請求項3】 前記各電極は、同一面上に、所定の間隔
    を介して交互に配設された複数の線状部材を有すること
    を特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載
    の小動物忌避装置。
  4. 【請求項4】 前記園芸用品には、植物栽培容器が含ま
    れ、 前記電極は、前記植物栽培容器の上端周縁部に取付けら
    れることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    一つに記載の小動物忌避装置。
  5. 【請求項5】 前記園芸用品には、底面に排水孔が設け
    られた植物栽培容器が含まれ、 前記電極は、前記植物栽培容器の前記排水孔の周囲に取
    付けられることを特徴とする請求項1乃至請求項4のい
    ずれか一つに記載の小動物忌避装置。
  6. 【請求項6】 前記園芸用品には、植物栽培容器の下に
    敷設される敷設部材が含まれ、 前記電極は、前記敷設部材の上面に取付けられることを
    特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載
    の小動物忌避装置。
  7. 【請求項7】 イオン化傾向の異なる二種類の金属から
    なる一対の電極と、 表面に前記電極が取付けられ、小動物の通路に設置可能
    な取付部材とを備えることを特徴とする小動物忌避装
    置。
  8. 【請求項8】 前記取付部材が、前記通路に貼着可能な
    接着テープからなることを特徴とする請求項7に記載の
    小動物忌避装置。
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