JP2002170032A - 広告方法及び広告装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 効果的な広告を行う。 【解決手段】 新規顧客が店舗に来店すると、店舗側端
末２から広告サーバ１にその顧客を登録する。この顧客
が広告主を自分のバディリストに登録すると、広告がユ
ーザ端末４に配信される。すなわち、広告主の広告をあ
たかも広告主の状態情報としてバディリストシステム３
に登録することにより、広告がバディリストシステム３
を介してユーザ端末４に配信される。顧客のバディリス
トに広告主を登録してもらうために、広告主は、広告主
をバディリストに登録している顧客（以下、登録顧客と
いう）に対し、インセンティブを提供する。インセンテ
ィブの例としては、購買実績に応じて顧客に付与される
ポイントを、登録顧客に対しては割り増しすることが挙
げられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク上で
の広告手法に関する。さらに詳しくは、ネットワーク上
で、ユーザが他のユーザの状態情報を参照可能な状態情
報管理システム上で、広告を行う技術に関する。

【０００２】本発明において、状態情報管理システムと
は、複数のユーザ端末がネットワークを介して接続され
ることにより構成される。このシステムは、ネットワー
クを介してユーザの状態に関する情報を取得し、状態情
報をユーザ毎に対応付けて記録する。ユーザ端末は、所
望のユーザの状態情報を要求し、これを取得することが
できる。なかでも、予め参照したいユーザ群を登録して
おくと、システムに接続したときに予め登録されている
ユーザ群の状態情報が取得されて一覧表示されるシステ
ムがより好ましい。

【０００３】

【従来の技術】近年、ネットワーク上でユーザの購買意
欲を促進するインセンティブプログラムが普及してい
る。例えば、１）自社のホームページ上に広告を掲載す
る、２）ウェブページ上にバナー広告を掲載する、３）
電子メールやインスタントメッセージを用いてユーザに
ダイレクトメールを送信する、４）ホームページ上でク
ーポンなどのインセンティブを配布する、といった例が
挙げられる。

【０００４】前記１）や２）では、広告の表示に伴い趣
味などの個人情報を登録させたり、ページ上でのユーザ
の行動を記録し、これらの情報を広告に用いることによ
り、広告効果の向上を図っている。また、前記４）で
は、ホームページ上に表示したクーポンを印刷した紙
や、前記クーポンを表示した携帯端末画面を店員に示す
ことにより、割引などのインセンティブを提供してい
る。

【０００５】また、物理的実体を有する店舗やネットワ
ーク上の仮想店舗でも、会員サービスやポイントサービ
スなどのインセンティブプログラムが実行されている。
これらのプログラムでは、会員になったユーザに購買実
績に応じてインセンティブを付与する。また、会員にな
るために住所などの個人情報を登録させ、購買実績に応
じてダイレクトメールを送るなど、マーケティングに活
用している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】前記ネットワークを用
いたインセンティブプログラムには、それなりの効果が
認められる一方で、以下の問題がある。まず、ホームペ
ージ上で広告を掲載する場合、ユーザが積極的にホーム
ページにアクセスしない限り、広告を目にすることがな
い。すなわち、広告に接するユーザ数が少ないと考えら
れる。

【０００７】ウェブページ上のバナー広告は、基本的に
は不特定多数向けである。そのため、新規顧客を開拓し
たり、リピーターや優良顧客を増やすあるいは維持する
には不向きである。

【０００８】電子メールやインスタントメッセージは、
ユーザ間のプライベートなコミュニケーションを提供す
るための通信手段として普及している。そのため、ユー
ザに関係の無い広告を出しても広告効果が薄い。むし
ろ、これら個人性の強い通信手段を用いた広告配信その
ものに抵抗を示すユーザが多い。そのため、希望者以外
には広告を行わないと言うコンセンサスが存在する。従
って、ユーザにインセンティブを提供しない限り、この
種の通信メディアによる広告を希望するユーザが少なく
なってしまう可能性がある。

【０００９】また、物理的実体を有するまたは仮想的店
舗によるダイレクトメールの郵送は、広告効果が高いも
のの、コストが高くつく。そのため、広告頻度が少なく
なったり、購買履歴に合わせた広告内容の調整が難しく
なる。

【００１０】本発明は、効果的に優良顧客を収集及び維
持可能で、かつコストパフォーマンスに優れた広告技術
を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、広告主の状態情報として広告を配信可
能な広告方法を提供する。すなわち、本願第１発明は、
ネットワークに接続された複数のコンピュータ端末の各
ユーザが状態情報を参照したい他のユーザを自己のコン
ピュータ端末のバディリストに登録しておき、各ユーザ
が前記のバディリストに登録している他のユーザの状態
情報をネットワークを通して取得して自己のコンピュー
タ端末のディスプレイ上で参照可能なバディリストシス
テムを用いた広告方法を提供する。この方法は、下記Ａ
及びＢのステップを含んでいる。 Ａ：広告データの配信を希望する広告主データを取得し
て各ユーザのコンピュータ端末上に広告主リストとして
提示するステップ、 Ｂ：前記広告主リストからの所望の広告主を１ユーザと
して前記バディリストに選択して登録するステップ。こ
の方法により、バディリストシステムを起動する際に、
前記バディリストに登録されている広告主の状態情報と
して送られる広告データが、ネットワークを通して当該
広告主を選択したユーザのコンピュータ端末上に表示さ
れる。

【００１２】本願第２発明は、ネットワークを介してユ
ーザ端末から送出されたユーザの状態情報とユーザとを
対応付けて記憶しておき、いずれかのユーザ端末からの
要求に応じて前記ユーザの状態情報を要求元ユーザ端末
に配信する状態情報管理システムとともに用いられる広
告装置を提供する。この装置は、 Ａ：前記状態情報管理システムに接続するための識別番
号を用いて前記状態情報管理システムに接続する接続手
段と、 Ｂ：広告主の顧客と、前記顧客に関する所定の個人情報
と、前記広告主の広告データの配信を希望している広告
顧客か否かとを、対応付けて記憶する顧客テーブルと、 Ｃ：前記個人情報に基づいて得られる所定の顧客種別
と、広告データとを、対応付けて記憶する広告テーブル
と、 Ｄ：前記状態情報管理システム上のユーザが前記広告主
の状態情報の配信を希望している旨の通知を前記状態情
報管理システムから受信した場合、前記ユーザを広告顧
客として前記顧客テーブルに登録する更新手段と、 Ｅ：前記広告主が状態情報管理システム上で広告主自身
の状態情報を配信する場合、前記広告テーブルから広告
顧客を抽出して配信先とする抽出手段と、 Ｆ：前記抽出した広告顧客に提供する広告データを、前
記広告顧客の個人情報から得られる顧客種別と前記広告
テーブルとに基づいて決定する決定手段と、 Ｇ：前記広告顧客と広告データとを対応付けて前記状態
情報管理システムに通知することにより、前記広告デー
タを広告主の状態情報として前記広告顧客に配信する配
信手段と、 を備えている。

【００１３】本願第３発明は、前記第２発明において、
前記顧客テーブルが前記顧客の購買履歴をさらに蓄積
し、前記広告テーブルが前記購買履歴に応じた広告デー
タを蓄積している広告装置を提供する。

【００１４】本願第４発明は、ネットワークを介してユ
ーザ端末から送出されたユーザの状態情報とユーザとを
対応付けて記憶しておき、いずれかのユーザからの要求
に応じて前記ユーザの状態情報を要求元ユーザに提供す
る状態情報管理システムとともに用いられる、下記Ａ〜
Ｇ段階を実行する広告プログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体を提供する。 Ａ：前記状態情報管理システムに接続するための識別番
号を用いて前記状態情報管理システムに接続する段階、 Ｂ：広告主の顧客と、前記顧客に関する所定の個人情報
と、前記広告主の広告データの配信を希望している広告
顧客か否かとを、対応付けて記憶した顧客テーブルを準
備する段階、 Ｃ：前記個人情報に基づいて得られる所定の顧客種別
と、広告データとを、対応付けて記憶した広告テーブル
を準備する段階、 Ｄ：前記状態情報管理システム上のユーザが前記広告主
端末を参照先として登録したことを、前記状態情報管理
システムから通知された場合、前記第１ユーザ端末を広
告顧客として前記顧客テーブルに登録する段階、 Ｅ：前記広告主端末から状態情報管理システム上に広告
主の状態情報を通知する場合、前記広告テーブルから広
告顧客を抽出して通知先のユーザ端末とする段階、 Ｆ：前記抽出したユーザ端末に提供する広告データを、
前記広告顧客の個人情報から得られる顧客種別と広告テ
ーブルとに基づいて決定する段階、 Ｇ：前記ユーザ端末と広告データとを対応付けて前記状
態情報管理システムに通知することにより、前記広告デ
ータを広告主の状態情報として前記ユーザ端末に配信す
る段階。

【００１５】ここで記録媒体としては、コンピュータが
読み書き可能なフロッピー（登録商標）ディスク、ハー
ドディスク、半導体メモリ、CD-ROM、ＤＶＤ、光磁気デ
ィスク（ＭＯ）、その他のものが挙げられる。

【００１６】本願第５発明は、広告主の顧客に関する所
定の顧客情報を蓄積する広告装置との間で、データを送
受信可能なコンピュータ端末であって、入力手段と通知
手段とを備えるコンピュータ端末を提供する。入力手段
は、前記広告主が顧客に付与する顧客ＩＤ及び／または
前記顧客が有する状態情報管理システム上のＩＤを含む
前記顧客情報の入力を受け付ける。通知手段は、受け付
けた顧客情報を前記広告装置に通知する。

【００１７】

【発明の実施の形態】＜発明の概要＞状態情報管理シス
テムとしては、会社のオフィスなどでされている行き先
表示システムや在席管理システムなどが挙げられる。本
実施形態例では、近年広く利用されているバディリスト
システムを利用した例を説明する。バディストリシステ
ムは、図１４に示すように、ユーザの状態情報を管理し
ているバディサーバと、複数のユーザ端末とがネットワ
ークを介して接続されて構成される。

【００１８】ユーザＡは、端末を使用して、自己の状態
に関する情報をバディサーバに登録する。その際、登録
した状態情報の配信先、すなわち公開レベルを合わせて
設定することも可能である。また、ユーザＡは、状態情
報を参照したい他のユーザ群を登録する。このユーザ群
をバディリストと称している。

【００１９】バディサーバは、ユーザ端末Ａから通知さ
れてきたユーザＡの状態情報や状態情報の配信先を、ユ
ーザＡに対応づけて記憶する。また、ユーザ端末Ａから
通知されてきたバディリストに基づいて、バディリスト
に登録されているユーザＢ，Ｃ，Ｄ・・・の状態情報の
配信をユーザＡが希望していることを、記憶しておく。
バディサーバは、ユーザＡの状態情報を受け取ると、前
述した通り、ユーザＡに対応づけて記憶すると共に、ユ
ーザＡの状態情報の配信先に対して、更新された状態情
報を通知する。

【００２０】一方でユーザ端末Ａは、バディリストシス
テムを起動していれば、表示されているユーザＢ，Ｃ，
Ｄ・・・の状態情報を更新する。起動していない場合に
は、起動した時点で、最新の状態情報を取得して表示す
る。

【００２１】つまり、バディリストシステムでは、自己
の状態を登録すると共に状態情報を参照したいユーザを
バディとして予め登録しておくことにより、予め登録し
ているバディの状態がユーザ端末上で一覧表示される。
また、参照しているバディの状態情報が変更された場
合、表示されている状態情報が自動的に変更されるよう
になっている。ユーザは、バディリストシステムに接続
してバディリストを登録しておくことにより、気になる
ユーザの状態を手軽に参照することが可能となる。

【００２２】本発明では、広告主からの広告を、バディ
リストシステム上で広告主の状態情報として配信する。
広告を見る顧客は、顧客自ら広告主をバディリストに登
録しているので、広告に対する反発が少ないと考えられ
る。広告主を顧客のバディリストに登録してもらうため
に、何らかのインセンティブを顧客に提供する。以下で
は、説明を容易にするために、広告主が店舗を展開して
商品を販売しており、この広告主の顧客に広告を配信す
る場合を例に取り、説明する。

【００２３】図１は、本発明に係る広告システムの全体
概要図である。このシステムは、広告主の広告サーバ１
と、広告主の店舗に設置される店舗側端末２と、バディ
リストシステム３とがネットワークで接続されて構成さ
れている。図示されていないが、顧客が使用するユーザ
端末４には、バディクライアントがインストールされて
いる。また、バディサーバ５はバディリストシステム３
に含まれている（図２参照）。この図では、店舗側端末
２は１つしか示していないが、複数の店舗側端末２を広
告サーバ１に接続することも可能である。また、広告サ
ーバ１と店舗側端末２とが１つのコンピュータで実現さ
れても良い。

【００２４】この広告システムでは、新規顧客が店舗に
来店すると、店舗側端末２から広告サーバ１にその顧客
を登録する。顧客には、店舗のバディＩＤが、ポイント
カードの申込書の控えやポイントカードの記載内容、レ
シートへの印字などにより通知される。広告サーバ１
は、広告主の状態として、広告をバディサーバ５に設定
する。顧客が広告主を自分のバディリストに登録する
と、広告がユーザ端末４に配信される。又、直接バディ
ＩＤを入力しなくとも、バディリストシステムにおい
て、バディの一覧を表示する際に業種・業態毎に分類さ
れて表示する機能などを有しておき、顧客が表示された
一覧から特定の広告主を選択すると、当該顧客のバディ
リストに選択された広告主のバディＩＤが登録され、バ
ディサーバに通知される。これにより、顧客が必ずしも
来店しなくても広告主をバディリストに登録することが
可能になる。すなわち、広告主の広告をあたかも状態情
報としてバディサーバに設定することにより、広告がバ
ディリストシステム３を介してユーザ端末４に配信され
る。

【００２５】このようにバディリストシステム３を介し
て広告を配信するためには、顧客のバディリストに広告
主を登録してもらう必要がある。そのため、広告主は、
広告主をバディリストに登録している顧客（以下、登録
顧客という）に対し、インセンティブを提供する。イン
センティブの例としては、購買実績に応じて顧客に付与
されるポイントを登録顧客に対しては割り増しすること
が挙げられる。

【００２６】例えば、顧客が来店して商品を購入すると
き、店舗側端末２は該当顧客の累積ポイントを広告サー
バ１に問い合わせる。広告サーバ１は、その顧客が登録
顧客であれば、累積ポイントの割り増し率を店舗側端末
２に通知する。店舗側端末２は、通知された割増率及び
累積ポイントに従って、割引価格や景品などの特典を決
定する。インセンティブを提供して登録顧客を増やすこ
とにより、より多くの顧客に広告を配信することができ
る。

【００２７】また、広告サーバ１に顧客の個人情報や購
買履歴をあらかじめ蓄積しておけば、これらの情報に基
づいて顧客を分類可能である。各顧客のバディリストに
登録されている広告主の状態情報、すなわち広告を、各
分類毎に別々に設定しておく。広告サーバ１は、各分類
に属する顧客が対応する広告を取得可能となるようにバ
ディリストシステムに指示する。具体的には、各分類の
属性に合致するユーザを顧客ＤＢに登録されている情報
に基づいて抽出し、各分類毎に設定された状態情報と抽
出されたユーザとを、バディリストシステムに通知す
る。これにより、顧客の特性に適した広告を配信するこ
とができる。

【００２８】＜第１実施形態例＞以下、本発明につい
て、実施形態例を挙げて具体的に説明する。なお、本実
施形態例において、バディクライアントは、電話、電子
メール及びＷＷＷブラウザと連動している。ユーザは、
バディリスト上でバディと、電話、電子メールまたはＷ
ＷＷブラウザのいずれかの通信手段とを選択することに
より、互いに通信可能である。

【００２９】［構成］ （１）広告サーバ 図２は、前記図１の広告システムにおける広告サーバ
（以下、単にサーバという）１の機能を示すブロック図
である。サーバ１は、顧客ＤＢ１１、店舗情報ＤＢ１
２、送出モジュール１３（登録手段）、記録モジュール
１４及び作成モジュール１５を有している。また、サー
バ１は、バディクライアント１７を有しており、広告主
の自状態の設定や、自状態の参照を許可するユーザの設
定を、バディサーバ５に依頼可能である。まず、顧客Ｄ
Ｂ１１及び店舗情報ＤＢ１２に蓄積される情報について
説明する。

【００３０】図３は、顧客ＤＢに蓄積される情報の概念
説明図である。顧客ＤＢ１１には、顧客ＩＤ、年齢、性
別、バディＩＤ、バディリスト登録情報、累積ポイン
ト、購買履歴及び顧客種別が、顧客毎に蓄積されてい
る。「顧客ＩＤ」とは、広告主側で顧客を特定するため
に、各顧客に付与する識別情報である。「バディＩＤ」
とは、バディリストシステム上でユーザを識別するため
の識別情報である。

【００３１】「バディリスト登録情報」とは、顧客が登
録顧客か否かを示す。これが「登録」であれば広告主を
バディリストに登録している顧客、すなわち登録顧客で
ある。「未登録」であれば、非登録顧客である。「累積
ポイント」とは、顧客が現在までに広告主から与えられ
たポイントの累積値である。「購買履歴」とは、顧客の
購買情報の集合である。本実施形態例においては、購買
情報は、購買日付と品目と価格とからなる。

【００３２】「顧客種別」とは、顧客を分類するために
広告主が設定する分類である。一人の顧客に対し、複数
の種別が設定される場合もある。例えば、顧客全員を指
定するための種別として「全員」、パソコン関連商品を
購入した顧客を指定するための種別として「ＰＣ」、若
い女性の顧客を指定するための種別として「若女」など
が考えられる。

【００３３】顧客がどの種別に該当するかは、顧客ＤＢ
に蓄積された情報から決定することができる。例えば、
女性で、かつ年齢が１８以上３０歳以下であれば「若
女」とする。また例えば、ＰＣ関係の品目を過去３つ以
上購入している場合には「ＰＣ」とする。また、全ての
顧客は、「全員」に属する。顧客が属する種別は、年
齢、顧客の購入実績などに応じて随時変化する。

【００３４】図４は、店舗情報ＤＢ１２に蓄積される情
報の概念説明図である。店舗情報ＤＢ１２には、広告主
に関する情報が蓄積されている。この例では、店舗状
況、電話番号、ホームページアドレス、電子メールアド
レス及び顧客種類別広告メッセージが蓄積されている。

【００３５】「店舗状況」は、当該店舗の営業状況を表
し、本実施形態例では店舗が開店していることを示す
「OPEN」、開店中でかつセール中であることを示す「SA
LE」、または店舗が閉店していることを示す「CLOSED」
の３つの値をとる。

【００３６】「電話番号」には、顧客からの電話による
問い合わせに対応するための、広告主の電話番号が設定
される。これは、顧客がバディリストから広告主に手軽
に電話できるようにするためである。「ホームページア
ドレス」には、広告主のホームページアドレスが設定さ
れる。これは、顧客がバディリストからホームページを
手軽に参照できるようにするためである。「電子メール
アドレス」には、広告主の顧客対応用電子メールアドレ
スが設定される。これは、顧客がバディリストから広告
主に手軽に電子メールを送ることができるようにするた
めである。

【００３７】「顧客種類別広告メッセージ」には、顧客
種別と広告メッセージとが対となって蓄積される。この
例では、顧客種別「全員」に対する広告メッセージに加
えて、「ＰＣ」及び「若女」用の広告メッセージが別途
設定されている。この「ＰＣ」や「若女」に属する顧客
には、「全員」向けの広告に加えて、顧客種類に対応し
た広告メッセージが送られる。

【００３８】サーバ１は、前述の顧客ＤＢ１１及び店舗
情報ＤＢ１２に加え、以下の機能を有している。送出モ
ジュール１３は、顧客ＤＢ１１と店舗情報ＤＢ１２とを
参照し、広告データをバディリストシステム３に送出す
る。記録モジュール１４は、バディリストシステムから
の登録／削除通知を受け取り、顧客ＤＢを更新する。登
録／削除通知とは、顧客が広告主をバディとしてバディ
リストに登録したか、またはその登録を削除したことを
示す通知である。作成モジュール１５は、主に、顧客Ｄ
Ｂ１１のバディリスト登録情報を参照し、累積ポイント
数及びポイントの割増率を決定する。

【００３９】（２）店舗側端末 図５は、店舗側端末２の機能を示すブロック図である。
店舗側端末２は、読取モジュール２１，取得モジュール
２２、更新モジュール２３及び通知モジュール２４を有
している。読取モジュール２１は、主に、広告主が顧客
に発行する磁気カードから顧客ＩＤを読み取る機能を有
する。さらに、読取モジュール２１は、顧客情報の入力
を受け付け、サーバ１に送信する。なお、本実施形態例
では、広告主は、新規顧客に対し、顧客ＩＤが磁気的に
記録された磁気カードを発行する。顧客が店舗で購買す
る場合には、店舗側端末２によって顧客ＩＤをカードか
ら読み取り可能である。また、このカードには、広告主
のバディＩＤが表記されており、これを見た顧客が広告
主をバディとして登録できるようになっている。

【００４０】取得モジュール２２は、サーバ１から所定
のインセンティブ情報、すなわち累積ポイント数とその
割増率とを取得する。更新モジュール２３は、サーバ１
から得た累積ポイントに基づいて、顧客の購買時に累積
ポイントを更新し、サーバ１に通知する。なお、累積ポ
イントを更新する機能は、サーバ１側で行うことも可能
である。通知モジュール２４は、顧客の購買情報をサー
バ１に通知する。この通知に基づいて、サーバ１側では
顧客ＤＢを更新したり、顧客に対する広告を変更したり
する。

【００４１】［処理の流れ］次に、この広告システムに
おける処理の流れについて説明する。広告主には通常の
ユーザと同様、ユーザを識別するためのバディＩＤが付
与される。顧客がバディリストに広告主を登録する操作
は、通常と同様、広告主のバディＩＤを指定することに
より行われる。

【００４２】（１）顧客ＤＢへの登録処理 まず、顧客ＤＢ１１への新規顧客の登録処理について説
明する。店舗側では、顧客の年齢、性別、及びバディＩ
Ｄを顧客から受け取り（＃１）、店舗側端末２にオペレ
ータがこれを入力する。入力された情報は、サーバ１へ
の登録要求とともにサーバ１に送信される（＃２）。

【００４３】前記登録要求を受け取ったサーバ１は、新
たな顧客ＩＤを発行し（＃３）、顧客ＤＢ１１に新規顧
客用の新たなレコードを作成する。このときのレコード
の値を図７に示す。新たなレコードには、「年齢」、
「性別」及び「バディＩＤ」には、顧客から受け取った
値が入力されている。「顧客ＩＤ」には、新たに発行さ
れた値「ABCDF」が設定されている。その他の情報につ
いては、所定のデフォルト値が設定されている。

【００４４】次いで、サーバ１は、送出モジュール１３
を用い、顧客種別「全員」用の自状態の配信先に新たな
顧客を加えてもらうよう、バディサーバ５に依頼する
（＃４）。すなわち、広告を新たな顧客が取得可能とな
るように、バディサーバ５に依頼する（＃４）。さら
に、サーバ１は、新たな顧客に対し磁気カードを発行す
る（＃５）。前述したように、この磁気カードには、広
告主のバディＩＤ及び顧客ＩＤが記録されている。

【００４５】（２）顧客ＤＢ更新処理１（バディリスト
登録情報の変更） 広告主から発行された磁気カードを受け取った顧客は、
あたかも友人をバディリストに登録するのと同様に、広
告主を自分のバディとしてバディリストに登録する。こ
の登録が行われると、バディサーバからサーバ１に対
し、登録通知が送信される。これに基づき、記録モジュ
ール１４は、次の処理を行う。

【００４６】ステップＳ１：サーバ１は、バディサーバ
からの登録通知を待機しており、この通知を受け取ると
ステップＳ２以下の処理を開始する。なお、登録通知に
は、広告主をバディに登録した顧客のバディＩＤが含ま
れている。

【００４７】ステップＳ２：サーバ１は、登録通知と共
に受け取ったバディＩＤをキーに、該当する顧客のレコ
ードを検索する。 ステップＳ３、Ｓ４：サーバ１は、該当する顧客のレコ
ードが存在すれば（Ｓ３）、そのレコードを更新する
（Ｓ４）。すなわち、該当レコードのバディリスト登録
情報を「登録」にする。これにより、その顧客は、登録
顧客となり、以後の購買に関してインセンティブが提供
される。該当する顧客のレコードが存在しなければ（Ｓ
３）、再びステップＳ１に戻り、次の登録通知を待機す
る。

【００４８】ここでは広告主がバディリストに登録され
た場合について説明したが、バディリストから広告主を
削除する場合の処理の流れも同様である。その場合に
は、登録通知に代えて削除通知がバディサーバから送出
され、バディリスト登録情報が「未登録」となる。

【００４９】（３）広告処理 図９は、サーバ１が行う広告処理の流れを示すフローチ
ャートである。サーバ１は、登録顧客となった顧客に対
し、バディリストシステム３を用いて広告を配信する。
そのために、サーバ１は、送出モジュール１５を用い、
定期的に広告をバディサーバに送出する。

【００５０】ステップＳ１１：サーバ１は、所定時間が
経過したか否かを判断し、所定時間毎にステップＳ１２
以降の処理を繰り返す。 ステップＳ１２：サーバ１は、店舗情報ＤＢ１２を参照
し、店舗状況、電話番号、ホームページアドレス、電子
メールアドレスを取り出す。また、広告メッセージを、
顧客種類毎に取り出す。

【００５１】ステップＳ１３：サーバ１は、店舗状況、
電話番号、ホームページアドレス、電子メールアドレス
及び広告メッセージからなる広告情報を、顧客種別毎に
作成する。さらに、サーバ１は、各顧客種別に分類され
るバディＩＤを抽出し、作成された広告情報と抽出した
バディＩＤとを共にバディサーバ５に送信する。これに
より、広告主の各バディリストには、異なる状態情報、
すなわち異なる広告情報が設定される。

【００５２】（４）顧客ＤＢ更新処理２（顧客種別の更
新） 前述したように、顧客に送信される広告情報は、その顧
客がどの顧客種別に属するかにより異なる。しかし、顧
客が属する種別は、顧客情報、例えば購買履歴の変化に
よって変動する。広告効果を高めるためには、最新の顧
客情報に沿って顧客を分類する必要がある。そこで、サ
ーバ１は、送出モジュール１３を用い、顧客が属する顧
客種別を所定時間間隔で更新する。

【００５３】ステップＳ２１：サーバ１は、所定時間が
経過したか否かを判断し、経過している場合はステップ
Ｓ２２以降の処理を行う。 ステップＳ２２：サーバ１は、判断対象の顧客を特定す
る。

【００５４】ステップＳ２３：サーバ１は、対象として
いる顧客の種別が変更されるべきか否かを判断する。例
えば、顧客が新たにＰＣ用品を購入していた場合、顧客
の種別に「ＰＣ」を加える必要がある。その場合は“Ｙ
ｅｓ”と判断し、ステップＳ２４に移行する。変更する
必要が無い場合、“Ｎｏ”と判断し、後述するステップ
Ｓ２６に移行する。

【００５５】ステップＳ２４、Ｓ２５：サーバ１は、対
象の顧客の種別を更新する（Ｓ２４）。例えば、顧客の
種別に新たに「ＰＣ」を書き込む。次いで、サーバ１
は、バディサーバ５に状態情報の配信先の変更を通知す
る（Ｓ２５）。具体的には、顧客の種別に顧客種別「Ｐ
Ｃ」を追加した場合、状態情報「ＰＣ」の配信先に、こ
の顧客を加えるようにバディサーバに通知する。この通
知には、その顧客のバディＩＤが含まれる。

【００５６】ステップＳ２６：サーバ１は、顧客ＤＢ１
１に登録されている全ての顧客に対して前記処理を行っ
たか否かを判断する。“Ｎｏ”と判断するとステップＳ
２２に戻り、次の顧客について前記処理を繰り返す。全
ての顧客について処理を行った場合、ステップＳ２１に
戻り、所定時間の経過を待機する。

【００５７】（５）購買時の処理の流れ 図１１は、購買時に行われる処理の流れを示す説明図で
ある。顧客に対して広告を配信した結果、顧客が商品を
購入した場合、顧客の購買実績はサーバ１の顧客ＤＢ１
１に反映される。これに従い、累積ポイントが更新さ
れ、ユーザに提供する特典のベースとなる。登録顧客の
累積ポイントは割り増しされるので、広告主をバディに
登録する動機付けを顧客に与えることができる。

【００５８】店舗へ購買が行われると、店舗側端末２は
顧客の磁気カードを読み取り、顧客ＩＤを取得する（＃
１１）。次いで、店舗側端末２は、顧客ＩＤとともに、
当該顧客のインセンティブ情報をサーバ１に要求する
（＃１２）。インセンティブ情報とは、ここでは累積ポ
イント数及びその割増率である。

【００５９】この要求を受け取ったサーバ１の作成モジ
ュール１５は、顧客ＤＢ１１を参照し、インセンティブ
情報を作成する（＃１３、＃１４）。具体的には、顧客
ＩＤをキーとして顧客ＤＢ１１を参照し、累積ポイント
数とポイントの割増率とを店舗側端末２に通知する。割
増率は、例えば顧客が登録顧客であれば０．３、そうで
ないならば０とする。該当する顧客ＩＤが存在しない場
合、その旨を店舗側端末２に通知する。

【００６０】店舗側端末２は、累積ポイント、消費ポイ
ント、購入代金及び割増率から新たな累積ポイント数を
算出する（＃１５）。新たな累積ポイント数は、例えば
次のように算出される。

【００６１】新規累積ポイント＝（累積ポイント数―消
費ポイント数）＋購入代金×０．０１×（１＋割増率） なお、消費ポイントとは、顧客が店頭で店員に申し出る
ことにより、例えば景品を取得したり、商品の価格割引
を受けたりするためのポイントである。

【００６２】店舗側端末２は、購買情報と新たな累積ポ
イント数とをサーバ１に通知する（＃１６）。この通知
を受け取ったサーバ１は、作成モジュール１５により通
知に基づいて顧客ＤＢ１１を更新する（＃１７）。更新
された購買情報は顧客種別の更新に用いられ、またポイ
ント数は次回の購買のインセンティブ情報として用いら
れる。

【００６３】［画面例］図１２は、バディリスト上で、
広告が、広告主の状態情報として表示されている一例で
ある。図１２（ａ）では、バディリストに、「Ａスーパ
ー」とその状態情報「ＳＡＬＥお得意さま感謝デー」と
が表示されている。顧客がさらに詳しい情報を知りたい
場合、図１２（ｂ）の画面が表示される。同図（ｂ）で
は、さらに広告の詳しい内容が表示され、また電話、ホ
ームページ、電子メールによる広告主へのアクセスを選
択可能となっている。

【００６４】これまで、このような状態情報管理システ
ムは、人間同士のコミュニケーションの一助として利用
され、そのユーザも人間が対象であった。しかし、気に
なるユーザをバディリストに登録するという行為は、広
く捉えれば、興味を持った対象を登録しておくことであ
り、バディリストに登録されているユーザの状態情報を
一覧で表示して確認する行為は、興味を持った対象に関
する情報を一目で参照することにつながる。そして、そ
の参照するという行為は、ユーザの能動的な行為であ
り、ユーザの能動的な行為により、参照したい情報が閲
覧されることになる。

【００６５】本発明は、店舗や製造メーカなどの広告の
発信元となる広告主を、あたかも一人の人間と同じよう
に、状態情報管理システムのユーザとして登録し、ユー
ザの状態情報として広告主がユーザに対して宣伝／報知
したい内容を登録しておき、ユーザが状態情報参照した
いユーザとして広告主を登録することにより、ユーザの
状態を確認する際に、状態情報としての店舗や製造メー
カからの広告情報を希望するユーザに提供可能となる。

【００６６】広告主は、ユーザに対して不快感を与える
ことなく、広告を提供可能となる。 ＜その他の実施形態例＞ （Ａ）前記第１実施形態例において、広告サーバ１に、
複数の広告主毎の顧客ＤＢ及び店舗情報ＤＢを設けるこ
ともできる。言い換えれば、複数の広告主が広告サーバ
１を共有する形態も可能である。図１３は、その場合の
広告サーバの機能構成である。広告サーバ１は、異なる
広告主に対応して、複数の顧客ＤＢ１１ａ，ｂ，ｃ及び
複数の店舗情報ＤＢ１２ａ，ｂ，ｃを有している。 （Ｂ）前述した本発明の方法を実行するプログラムを記
録した記録媒体は、本発明に含まれる。ここで記録媒体
としては、コンピュータが読み書き可能なフロッピーデ
ィスク、ハードディスク、半導体メモリ、CD-ROM、ＤＶ
Ｄ、光磁気ディスク（ＭＯ）、その他のものが挙げられ
る。

【００６７】（付記） （付記１）ネットワークに接続された複数のコンピュー
タ端末の各ユーザが状態情報を参照したい他のユーザを
自己のコンピュータ端末のバディリストに登録してお
き、各ユーザが前記のバディリストに登録している他の
ユーザの状態情報をネットワークを通して取得して自己
のコンピュータ端末のディスプレイ上で参照可能なバデ
ィリストシステムを用いた広告方法であって、広告デー
タの配信を希望する広告主データを取得して各ユーザの
コンピュータ端末上に広告主リストとして提示するステ
ップと、前記広告主リストからの所望の広告主を１ユー
ザとして前記バディリストに選択して登録するステップ
を有し、バディリストシステムを起動する際に、前記バ
ディリストに登録されている広告主の状態情報として送
られる広告データがネットワークを通して当該広告主を
選択したユーザのコンピュータ端末上に表示されること
を特徴とする広告方法。

【００６８】（付記２）ネットワークを介してユーザ端
末から送出されたユーザの状態情報とユーザとを対応付
けて記憶しておき、いずれかのユーザ端末からの要求に
応じて前記ユーザの状態情報を要求元ユーザ端末に配信
する状態情報管理システムを用いた広告方法であって、 Ａ：広告主を、前記状態情報管理システム上のユーザと
して登録し、 Ｂ：前記広告主の顧客と、前記顧客に関する所定の個人
情報と、前記広告主の広告データの配信を希望している
広告顧客か否かとを、対応付けて記憶する顧客テーブル
を準備し、 Ｃ：前記個人情報に基づいて得られる所定の顧客種別
と、広告データとを、対応付けて記憶する広告テーブル
を準備し、 Ｄ：前記状態情報管理システム上のユーザが前記広告主
の状態情報の配信を希望している旨の通知を前記広告主
が受けた場合、前記ユーザを広告顧客として前記顧客テ
ーブルに登録し、 Ｅ：前記広告主が状態情報管理システム上で広告主自身
の状態情報を配信する場合、前記広告テーブルから広告
顧客を抽出して配信先とし、 Ｆ：前記抽出した広告顧客に提供する広告データを、前
記広告顧客の個人情報から得られる顧客種別と前記広告
テーブルとに基づいて決定し、 Ｇ：前記広告顧客と広告データとを対応付けて前記状態
情報管理システムに通知することにより、前記広告デー
タを広告主の状態情報として前記広告顧客に配信する、 広告方法。

【００６９】（付記３）ネットワークを介してユーザ端
末から送出されたユーザの状態情報とユーザとを対応付
けて記憶しておき、いずれかのユーザ端末からの要求に
応じて前記ユーザの状態情報を要求元ユーザ端末に配信
する状態情報管理システムとともに用いられる広告装置
であって、前記状態情報管理システムに接続するための
識別番号を用いて前記状態情報管理システムに接続する
接続手段と、広告主の顧客と、前記顧客に関する所定の
個人情報と、前記広告主の広告データの配信を希望して
いる広告顧客か否かとを、対応付けて記憶する顧客テー
ブルと、前記個人情報に基づいて得られる所定の顧客種
別と、広告データとを、対応付けて記憶する広告テーブ
ルと、前記状態情報管理システム上のユーザが前記広告
主の状態情報の配信を希望している旨の通知を前記状態
情報管理システムから受信した場合、前記ユーザを広告
顧客として前記顧客テーブルに登録する更新手段と、前
記広告主が状態情報管理システム上で広告主自身の状態
情報を配信する場合、前記広告テーブルから広告顧客を
抽出して配信先とする抽出手段と、前記抽出した広告顧
客に提供する広告データを、前記広告顧客の個人情報か
ら得られる顧客種別と前記広告テーブルとに基づいて決
定する決定手段と、前記広告顧客と広告データとを対応
付けて前記状態情報管理システムに通知することによ
り、前記広告データを広告主の状態情報として前記広告
顧客に配信する配信手段と、を備える広告装置。

【００７０】（付記４）前記顧客テーブルは、前記顧客
の購買履歴をさらに蓄積し、前記広告テーブルは、前記
購買履歴に応じた広告データを蓄積している、付記２に
記載の広告装置。

【００７１】（付記５）ネットワークを介してユーザ端
末から送出されたユーザの状態情報とユーザとを対応付
けて記憶しておき、いずれかのユーザからの要求に応じ
て前記ユーザの状態情報を要求元ユーザに提供する状態
情報管理システムとともに用いられる広告プログラムを
記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
て、 Ａ：前記状態情報管理システムに接続するための識別番
号を用いて前記状態情報管理システムに接続する段階
と、 Ｂ：広告主の顧客と、前記顧客に関する所定の個人情報
と、前記広告主の広告データの配信を希望している広告
顧客か否かとを、対応付けて記憶した顧客テーブルを準
備する段階と、 Ｃ：前記個人情報に基づいて得られる所定の顧客種別
と、広告データとを、対応付けて記憶した広告テーブル
を準備する段階と、 Ｄ：前記状態情報管理システム上のユーザが前記広告主
端末を参照先として登録したことを、前記状態情報管理
システムから通知された場合、前記第１ユーザ端末を広
告顧客として前記顧客テーブルに登録する段階と、 Ｅ：前記広告主端末から状態情報管理システム上に広告
主の状態情報を通知する場合、前記広告テーブルから広
告顧客を抽出して通知先のユーザ端末とする段階と、 Ｆ：前記抽出したユーザ端末に提供する広告データを、
前記広告顧客の個人情報から得られる顧客種別と広告テ
ーブルとに基づいて決定する段階と、 Ｇ：前記ユーザ端末と広告データとを対応付けて前記状
態情報管理システムに通知することにより、前記広告デ
ータを広告主の状態情報として前記ユーザ端末に配信す
る段階と、 を実行するための広告プログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体。

【００７２】（付記６）広告主の顧客に関する所定の顧
客情報を蓄積する広告装置との間で、データを送受信可
能なコンピュータ端末であって、前記広告主が顧客に付
与する顧客ＩＤ及び／または前記顧客が有する状態情報
管理システム上のＩＤを含む前記顧客情報の入力を受け
付ける入力手段と、受け付けた顧客情報を前記広告装置
に通知する通知手段と、を備えるコンピュータ端末。

【００７３】（付記７）ユーザが状態情報を参照したい
他のユーザをバディリストに登録しておき、ユーザが前
記バディリストに登録している他のユーザの状態情報を
取得して参照可能なバディリストシステムを用いた広告
方法であって、前記広告主が前記顧客に配信する広告デ
ータを、前記広告主の状態情報として前記バディリスト
システム上に登録し、前記顧客のバディリストに前記広
告主が登録されている場合、前記広告主の状態情報であ
る広告データを、前記バディリストシステムを用いて前
記顧客に配信することにより広告を行う、広告方法。

【００７４】状態情報として広告データを、バディリス
トシステムにより配信する。 （付記８）ユーザがバディリストに登録している他のユ
ーザの状態情報を参照するためのバディリストシステム
に接続可能な広告装置であって、広告主の顧客を識別す
るための顧客ＩＤと、前記顧客のバディリストシステム
上でのＩＤ（以下、バディＩＤという）と、を蓄積した
顧客テーブルと、前記広告主が前記顧客に配信する広告
データを蓄積した広告テーブルと、新規顧客が発生した
場合、前記顧客テーブルを更新する記録手段と、前記広
告主の状態情報である前記広告データを、前記バディリ
ストシステムにそれぞれ所定のタイミングで登録する登
録手段と、を備える広告装置。

【００７５】記録手段は、新規顧客情報が入力される
と、その情報を顧客テーブルに書き込む。広告データ
は、広告主の状態情報としてバディリストシステムに送
出される。この広告データは、広告主をバディとして登
録している顧客へ、広告主の状態情報としてバディリス
トシステムにより配信される。

【００７６】（付記９）前記顧客テーブルは、前記顧客
が前記広告主をバディリストに登録しているか否かを示
す登録情報をさらに蓄積し、前記記録手段は、新規顧客
が発生した場合または前記登録情報の変更を前記バディ
リストシステムから通知された場合、前記顧客テーブル
の更新を行い、前記登録情報に基づいて、顧客に対する
インセンティブ情報を作成する作成手段をさらに備え
る、付記７に記載の広告装置。

【００７７】この装置では、登録情報を顧客テーブルに
持たせ、この情報に基づいて顧客にインセンティブを提
供する。これにより、広告主を顧客のバディリストに登
録してもらうことを期待できる。例えば、作成手段は、
登録情報が「オン」の顧客にポイントを付与し、ポイン
トに基づいて割引料金を算出してインセンティブ情報と
する。

【００７８】記録手段は、バディリストシステムからの
登録／削除通知に基づいて、登録情報を更新する。登録
通知とは、顧客が自分自身のバディリストに広告主をバ
ディとして登録した場合、バディリストシステムから本
装置に送信される通知である。削除通知は、顧客が広告
主をバディリストから削除した場合、バディリストシス
テムから送信される通知である。

【００７９】（付記１０）前記顧客テーブルは、所定の
個人情報と、所定の個人情報に基づいて決定される顧客
種別とをさらに蓄積しており、前記広告テーブルは、前
記顧客種別に応じた広告データを蓄積しており、前記登
録手段は、さらに、所定のタイミングで、前記個人情報
に基づいて顧客が属する顧客種別を決定して決定した顧
客種別を顧客テーブルに書き込み、前記顧客種別に応じ
た広告データを顧客が取得可能となるように、前記バデ
ィリストシステムに指示し、前記顧客種別に応じた広告
データを、前記バディリストシステムに所定のタイミン
グで登録する、付記７に記載の広告装置。

【００８０】例えば、広告主は、購入商品に基づいて顧
客種別を定め、広告データを蓄積しておく。そして、各
顧客種別用バディリストに、該当する顧客を登録する。
顧客種別に応じて用意されている広告データを、広告主
の各バディリストに、広告主の状態情報として設定す
る。設定された状態情報は、広告主をバディとして登録
している顧客に対し、バディリストシステムにより配信
される。ただし、配信される状態情報は、顧客がどの種
別に属するかにより異なる。

【００８１】なお、個人情報としては、購買履歴のほか
に、顧客の性別、年齢、住所、趣味など、様々な情報を
用いることができる。 （付記１１）前記顧客テーブルと広告テーブルとを複数
の広告主ごとに有している、付記７に記載の広告装置。

【００８２】この広告装置は、広告主毎に前述の処理を
行う。各広告主の顧客及び広告データは、それぞれの顧
客テーブル及び広告テーブルに蓄積されている。 （付記１２）広告主の顧客に関する所定の顧客情報を蓄
積する広告装置との間で、データを送受信可能なコンピ
ュータ端末であって、前記広告主が顧客に付与する顧客
ＩＤ及び／または前記顧客が有するバディリストシステ
ム上のＩＤを含む前記顧客情報の入力を受け付ける入力
手段と、受け付けた顧客情報を前記広告装置に通知する
通知手段と、を備えるコンピュータ端末。

【００８３】この端末は、前記広告装置とネットワーク
を介して接続されることにより、広告システムを構成す
る。この端末は、例えば店舗の店頭などに設置される。
顧客に関する所定の情報としては、例えば前記顧客ＩＤ
やバディＩＤ、所定の個人情報が挙げられる。さらに、
この端末は、広告装置から顧客の購買実績を示すデータ
を取得し、顧客に提供するインセンティブを出力しても
良い。インセンティブとは、例えば景品や割引額などで
ある。

【００８４】（付記１３）バディリストシステムに接続
可能な広告装置に用いられる広告プログラムを記録し
た、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 Ａ；広告主の顧客を識別するための顧客ＩＤと、前記顧
客のバディリストシステム上でのＩＤ（以下、バディＩ
Ｄという）と、を蓄積した顧客テーブルを準備する段階
と、 Ｂ；前記広告主が前記顧客に配信するための広告データ
を蓄積した広告テーブルを準備する段階と、 Ｃ；新規顧客が発生した場合、前記顧客テーブルを更新
する段階と、 Ｄ；前記広告主の状態情報である前記広告データと、前
記顧客とを、それぞれ所定のタイミングで前記広告主の
バディリストに登録する段階と、 を実行するための広告プログラムを記録した、コンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体。

【００８５】（付記１４）広告主の顧客に関する所定の
顧客情報を蓄積する広告装置との間で、データを送受信
可能なコンピュータ端末に用いられる登録プログラムを
記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
て、 Ａ；前記広告主が顧客に付与する顧客ＩＤ及び／または
前記顧客が有するバディリストシステム上のＩＤを含む
前記顧客情報の入力を受け付ける入力手段と、 Ｂ；受け付けた顧客情報を前記広告装置に通知する通知
手段と、 を実行するための登録プログラムを記録した、コンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体。

【００８６】

【発明の効果】本発明を用いれば、ネットワーク上で、
顧客一人一人に広告を直接かつ手軽に配信することがで
きる。顧客情報を入手すれば広告内容を顧客に応じて変
えることができ、しかも顧客の最新の持性に合う内容と
することができる上、頻繁かつ能動的に広告を配信する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】広告システムの全体概要図。

【図２】広告サーバの機能を示すブロック図。

【図３】顧客ＤＢに蓄積される情報の概念説明図。

【図４】店舗情報ＤＢに蓄積される情報の概念説明図。

【図５】店舗側端末の機能を示すブロック図。

【図６】顧客ＤＢへの登録処理の流れを示す説明図。

【図７】顧客ＤＢに新規に登録された直後のレコードの
概念説明図。

【図８】顧客ＤＢ更新処理１（登録情報の変更）の流れ
を示すフローチャート。

【図９】広告処理の流れを示すフローチャート。

【図１０】顧客ＤＢ更新処理２（顧客種別の変更）の流
れを示すフローチャート。

【図１１】購買時の処理の流れを示す説明図。

【図１２】バディリスト上での広告の表示例。

【図１３】広告サーバの機能の他の一例。

【図１４】バディリストシステムの説明図。

【符号の説明】

１；広告サーバ ２；店舗側端末 ３；バディリストシステム ４；ユーザ端末

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 敬史 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 (72)発明者 奥山 敏 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 (72)発明者 角田 潤 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 (72)発明者 光岡 円 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 (72)発明者 渡辺 理 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ネットワークに接続された複数のコンピュ
   ータ端末の各ユーザが状態情報を参照したい他のユーザ
   を自己のコンピュータ端末のバディリストに登録してお
   き、各ユーザが前記のバディリストに登録している他の
   ユーザの状態情報をネットワークを通して取得して自己
   のコンピュータ端末のディスプレイ上で参照可能なバデ
   ィリストシステムを用いた広告方法であって、 広告データの配信を希望する広告主データを取得して各
   ユーザのコンピュータ端末上に広告主リストとして提示
   するステップと、 前記広告主リストからの所望の広告主を１ユーザとして
   前記バディリストに選択して登録するステップを有し、 バディリストシステムを起動する際に、前記バディリス
   トに登録されている広告主の状態情報として送られる広
   告データがネットワークを通して当該広告主を選択した
   ユーザのコンピュータ端末上に表示されることを特徴と
   する広告方法。
2. 【請求項２】ネットワークを介してユーザ端末から送出
   されたユーザの状態情報とユーザとを対応付けて記憶し
   ておき、いずれかのユーザ端末からの要求に応じて前記
   ユーザの状態情報を要求元ユーザ端末に配信する状態情
   報管理システムとともに用いられる広告装置であって、 前記状態情報管理システムに接続するための識別番号を
   用いて前記状態情報管理システムに接続する接続手段
   と、 広告主の顧客と、前記顧客に関する所定の個人情報と、
   前記広告主の広告データの配信を希望している広告顧客
   か否かとを、対応付けて記憶する顧客テーブルと、 前記個人情報に基づいて得られる所定の顧客種別と、広
   告データとを、対応付けて記憶する広告テーブルと、 前記状態情報管理システム上のユーザが前記広告主の状
   態情報の配信を希望している旨の通知を前記状態情報管
   理システムから受信した場合、前記ユーザを広告顧客と
   して前記顧客テーブルに登録する更新手段と、 前記広告主が状態情報管理システム上で広告主自身の状
   態情報を配信する場合、前記広告テーブルから広告顧客
   を抽出して配信先とする抽出手段と、 前記抽出した広告顧客に提供する広告データを、前記広
   告顧客の個人情報から得られる顧客種別と前記広告テー
   ブルとに基づいて決定する決定手段と、 前記広告顧客と広告データとを対応付けて前記状態情報
   管理システムに通知することにより、前記広告データを
   広告主の状態情報として前記広告顧客に配信する配信手
   段と、 を備える広告装置。
3. 【請求項３】前記顧客テーブルは、前記顧客の購買履歴
   をさらに蓄積し、 前記広告テーブルは、前記購買履歴に応じた広告データ
   を蓄積している、 請求項２に記載の広告装置。
4. 【請求項４】ネットワークを介してユーザ端末から送出
   されたユーザの状態情報とユーザとを対応付けて記憶し
   ておき、いずれかのユーザからの要求に応じて前記ユー
   ザの状態情報を要求元ユーザに提供する状態情報管理シ
   ステムとともに用いられる広告プログラムを記録した、
   コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 Ａ：前記状態情報管理システムに接続するための識別番
   号を用いて前記状態情報管理システムに接続する段階
   と、 Ｂ：広告主の顧客と、前記顧客に関する所定の個人情報
   と、前記広告主の広告データの配信を希望している広告
   顧客か否かとを、対応付けて記憶した顧客テーブルを準
   備する段階と、 Ｃ：前記個人情報に基づいて得られる所定の顧客種別
   と、広告データとを、対応付けて記憶した広告テーブル
   を準備する段階と、 Ｄ：前記状態情報管理システム上のユーザが前記広告主
   端末を参照先として登録したことを、前記状態情報管理
   システムから通知された場合、前記第１ユーザ端末を広
   告顧客として前記顧客テーブルに登録する段階と、 Ｅ：前記広告主端末から状態情報管理システム上に広告
   主の状態情報を通知する場合、前記広告テーブルから広
   告顧客を抽出して通知先のユーザ端末とする段階と、 Ｆ：前記抽出したユーザ端末に提供する広告データを、
   前記広告顧客の個人情報から得られる顧客種別と広告テ
   ーブルとに基づいて決定する段階と、 Ｇ：前記ユーザ端末と広告データとを対応付けて前記状
   態情報管理システムに通知することにより、前記広告デ
   ータを広告主の状態情報として前記ユーザ端末に配信す
   る段階と、 を実行するための広告プログラムを記録したコンピュー
   タ読み取り可能な記録媒体。
5. 【請求項５】広告主の顧客に関する所定の顧客情報を蓄
   積する広告装置との間で、データを送受信可能なコンピ
   ュータ端末であって、 前記広告主が顧客に付与する顧客ＩＤ及び／または前記
   顧客が有する状態情報管理システム上のＩＤを含む前記
   顧客情報の入力を受け付ける入力手段と、 受け付けた顧客情報を前記広告装置に通知する通知手段
   と、 を備えるコンピュータ端末。