JP2002168790A - 還元性大気汚染物質の検出具、その濃度測定具、その検出方法および、その濃度測定方法 - Google Patents

還元性大気汚染物質の検出具、その濃度測定具、その検出方法および、その濃度測定方法

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JP2002168790A
JP2002168790A JP2000363154A JP2000363154A JP2002168790A JP 2002168790 A JP2002168790 A JP 2002168790A JP 2000363154 A JP2000363154 A JP 2000363154A JP 2000363154 A JP2000363154 A JP 2000363154A JP 2002168790 A JP2002168790 A JP 2002168790A
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air
complex compound
ammonia complex
reducing air
concentration
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Takahiro Kamei
隆広 亀井
Noriyuki Kishii
典之 岸井
Haruo Watanabe
春夫 渡辺
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気中に浮遊する還元性の大気汚染物質を簡
便な操作で検出することができる、構造簡単な検出具を
提供する。 【解決手段】 検出具1は、還元されて変色する性質を
有する銀アンモニア錯体化合物の塩基性水溶液を、検出
用薬剤(検出層)11の形でプラスチックシート、ガラ
ス板等の基材12表面に担持させた検出部材10からな
る。この検出具を用いて例えば、大気中のホルムアルデ
ヒドを検出することにより、ハウスシック症候群と呼ば
れる室内環境汚染問題に的確に対処することができる。
実施例では、銀アンモニア錯体化合物の塩基性水溶液中
に微粒子状の酸化アルミニウムを均一に分散して得た分
散液を、ガラス板にスピンナーで塗布して検出部材とし
た。この検出部材をホルムアルデヒド含有濃度10pp
mの空気雰囲気中に静置したところ、10分後に検出部
材表面の白色が黒色に変化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中に浮遊する
還元性大気汚染物質の検出具、その濃度測定具、その検
出方法及びその濃度測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】揮発性有機物(VOC:Volatilized Or
ganic Compound)は近年、化学技術の進歩、産業の発展
に伴い、急激に増加している。広域環境の観点から揮発
性有機物は、いわゆるオキシダント、光化学スモッグと
呼ばれる、大気中に生成する還元性化学物質および、そ
の生成現象の大きな原因と考えられている。一方、より
身近な生活環境においても、揮発性有機物は人体に対す
る影響の大きな物質であり、いわゆるハウスシック症候
群と呼ばれる、室内環境汚染に係る病気の原因の一つに
なっていると考えられている。
【0003】これら揮発性有機物の分析技術の分野で
は、分析機器の進歩に伴い、微少領域まで定量技術が確
立されている。これらの方法は、ガスクロマトグラフと
各種の高感度検出器の組み合わせ、あるいは半導体表面
への吸着に伴う電流電圧変化、あるいは電気化学の原理
に基づき、電極が関与する電位電圧の変化を応用してな
されている。また、簡便法としては、吸収管を用いた方
法も特定の化合物に対して利用されている。
【0004】しかし、これらの手法は、定量性に優れて
いるが、装置・器材を動員して行われ、手軽さ・簡便性
に欠け、化学的に高度な素養が必要とされる。これに対
し、定量性がさほど要求されず、専門性をもたない者で
も簡便・容易に、還元性大気汚染物質、特に揮発性有機
物を検出することができれば、それなりに有用性があ
る。例えば、特定の揮発性有機物が分布する広い系にお
いて、どのような濃度分布があるか、また、どこをサン
プリング地点にするかなどを決定する作業などで、いち
いち装置・器材を動員して行うことは、極めて非効率的
である。このため従来、このような場合に簡便な操作で
検出を行うことができ、かつ構造が簡単な検出具が望ま
れていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の第
1の目的は、空気中に浮遊する還元性の大気汚染物質
(例えばホルムアルデヒド、一酸化炭素、NO)を簡便
な操作で検出することができる、構造簡単な検出具を提
供することである。発明の第2の目的は、前記還元性大
気汚染物質の濃度を簡便な操作で検出することができ
る、構造簡単な濃度測定具を提供することにある。さら
に発明の第3の目的は、前記検出具による前記還元性大
気汚染物質の検出方法を提供することにある。さらに発
明の第4の目的は、この濃度測定具による前記還元性大
気汚染物質の濃度測定方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明に係る還元性大気汚染物質の検出具は、
還元されて変色する性質を有する銀アンモニア錯体化合
物の塩基性水溶液を、前記銀アンモニア錯体化合物に対
する還元性の低い基材に含浸させてなる検出部材を備え
たことを特徴とする(請求項1)。
【0007】また、上記第1の目的を達成するため、本
発明に係る還元性大気汚染物質の検出具は、還元されて
変色する性質を有する銀アンモニア錯体化合物の塩基性
水溶液を、前記銀アンモニア錯体化合物に対する還元性
を実質的にもたない、白色または淡色の粉体で担持した
担持体を、基材表面に塗布してなる検出部材を備えたこ
とを特徴とする(請求項2)。
【0008】また、上記第1の目的を達成するため、本
発明に係る還元性大気汚染物質の検出具は、還元されて
変色する性質を有する銀アンモニア錯体化合物の塩基性
水溶液を吸収した、前記銀アンモニア錯体化合物に対す
る還元性の低い高分子ゲルを、基材表面に塗布してなる
検出部材を備えたことを特徴とする(請求項3)。
【0009】前記検出具では、(1)検出部材を、空気
中に浮遊する還元性大気汚染物質が実質的に透過しない
包装体に密閉状態で内包させたもの(請求項4)、
(2)検出部材を、光が実質的に透過しない包装体に、
前記検出部材の全面を覆う状態で内包させたもの(請求
項5)、(3)検出部材を、空気中に浮遊する還元性大
気汚染物質が実質的に透過せず、かつ、光が実質的に透
過しない包装体に密閉状態で内包させたもの(請求項
6)が、それぞれ好ましい。
【0010】また、上記第2の目的を達成するため、本
発明に係る還元性大気汚染物質の濃度測定具は、還元さ
れて変色する性質を有する銀アンモニア錯体化合物の塩
基性水溶液を、前記銀アンモニア錯体化合物に対する還
元性を実質的にもたない基材表面に担持させてなる検出
部材を備えた還元性大気汚染物質の検出具と、 前記銀
アンモニア錯体化合物の還元反応の進行に係る、前記基
材表面の各変色段階の色標準とからなり、該色標準は、
各変色段階を空気中に浮遊する還元性大気汚染物質の濃
度と対応させたものであることを特徴とする(請求項
7)。この濃度測定具では、前記検出具と前記色標準と
を一体化させたものが好ましい(請求項8)。
【0011】さらに、上記第3の目的を達成するため、
本発明に係る還元性大気汚染物質の検出方法は、還元さ
れて変色する性質を有する銀アンモニア錯体化合物の塩
基性水溶液を、前記銀アンモニア錯体化合物に対する還
元性を実質的にもたない基材表面に担持させてなる検出
部材を備えた還元性大気汚染物質の検出具を検体空気と
接触させ、前記基材表面の変色により、空気中に浮遊す
る還元性大気汚染物質を検出することを特徴とする(請
求項9)。この検出方法では、基材表面の変色を目視で
確認することもできるし(請求項10)、基材表面の変
色を光学的装置を用いて確認することもできる(請求項
11)。
【0012】さらに、上記第4の目的を達成するため、
本発明に係る還元性大気汚染物質の濃度測定方法は、還
元されて変色する性質を有する銀アンモニア錯体化合物
の塩基性水溶液を、前記銀アンモニア錯体化合物に対す
る還元性を実質的にもたない基材表面に担持させてなる
検出部材を備えた還元性大気汚染物質の検出具と、前記
銀アンモニア錯体化合物の還元反応の進行に係る、前記
基材表面の各変色段階の色標準とを一体化してなり、該
色標準が各変色段階を空気中に浮遊する還元性大気汚染
物質の濃度と対応させたものである還元性大気汚染物質
の濃度測定具を用意し、前記検出具を検体空気と接触さ
せ、前記基材表面の色と、前記色標準とを目視で比較し
て空気中の還元性大気汚染物質の濃度を求めることを特
徴とする(請求項12)。
【0013】さらに、上記第4の目的を達成するため、
本発明に係る還元性大気汚染物質の濃度測定方法は、還
元されて変色する性質を有する銀アンモニア錯体化合物
の塩基性水溶液を、前記銀アンモニア錯体化合物に対す
る還元性を実質的にもたない基材表面に担持させてなる
検出部材を備えた還元性大気汚染物質の検出具を検体空
気と接触させ、前記検出部材の基材表面の変色の程度を
光学的装置で確認することにより、空気中に浮遊する還
元性大気汚染物質の濃度を測定することを特徴とする
(請求項13)。
【0014】上記のように本発明は、空気中に浮遊する
還元性の大気汚染物質(例えばホルムアルデヒド、一酸
化炭素、NO)を検出し、またはその濃度を測定する技
術を提供するものであり、ホルムアルデヒドの検出等に
特に有用である。
【0015】銀アンモニア錯体化合物の塩基性水溶液
と、大気汚染物質の代表例であるホルムアルデヒド(揮
発性で還元性の有機物:酸化されることにより反応相手
の物質を還元する。)とは、下記のように反応する。 HCHO+2[Ag(NH +3OH
HCOO +2Ag+4NH +2H O すなわち、空気中に浮遊するホルムアルデヒドが、検出
部材中に含有されている銀アンモニア錯体化合物の塩基
性水溶液と反応して酸化され、ギ酸イオン(HCOO
)が生成する。その時に銀(Ag)が析出し、検出部
材の基材表面の色が黒色に変化する。
【0016】ホルムアルデヒドの定量は、変色反応(上
記酸化還元反応)に伴う検出具(検出部材)の黒色変化
の度合いを色標準と比較することにより、簡易的に行う
ことも可能であるが、より高精度の定量を行うために
は、検出具表面の光の反射率、すなわち反射光の強度を
測定してもよい。このホルムアルデヒド濃度の測定方法
では、検出具の基材表面の光反射率と、空気中のホルム
アルデヒド濃度との間に線形関係が見られるからであ
る。
【0017】また、銀アンモニア錯体化合物の塩基性水
溶液と一酸化炭素は、下記のように反応する。 CO+2[Ag(NH +2OH→ 2
CO +2Ag+4NH +2H
【0018】さらに、銀アンモニア錯体化合物の塩基性
水溶液と一酸化窒素は、以下のように反応する。 NO+2[Ag(NH +2OH→ 2
NO +2Ag+4NH +2H
【0019】以上のような構成により運搬および操作が
容易で、高感度であり、しかも定量性のある大気汚染物
質の検出・濃度測定技術を提供することができる。そし
て、本発明によれば、オキシダント、光化学スモッグと
呼ばれる大気汚染問題や、より身近な生活環境問題であ
るハウスシック症候群の問題に対処することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、必
要により図面を参照しながら説明する。 第1の実施の形態 図1は空気中に浮遊する還元性大気汚染物質の検出具1
の構成を示す斜視図である。この検出具1は、検出用薬
剤11の層(検出層)を紙、合成紙、布、プラスチック
フィルム、ガラス板、金属板、セラミクス板などの基材
12の表面に塗布した検出部材10からなる。上記検出
用薬剤(検出層)11は、銀アンモニア錯体化合物の塩
基性水溶液を白色粉体(担持粉体)で担持した担持体か
らなる。基材12および担持体は、銀アンモニア錯体化
合物の塩基性水溶液に対して化学的に不活性で、銀アン
モニア錯体化合物を還元することがないものである。
【0021】この検出具1を作製するには硝酸銀水溶液
と、水酸化ナトリウム水溶液と、アンモニア水溶液とを
混合して銀アンモニア錯体化合物の塩基性水溶液を調製
する。つぎに、この塩基性水溶液に上記白色粉体を混合
・分散して得た分散液を、例えばガラス板の片面に、ス
ピンナー(回転塗布装置)により均一膜厚で塗布する。
還元性の大気汚染物質を人体等に悪影響を及ぼす濃度以
上に含有する検体空気に、上記検出具1を接触させた場
合には、検出具1表面の白色が、肉眼で認識することが
できる程度に灰色ないし黒色に変化するので、検体空気
中に上記大気汚染物質が含まれていることを確認するこ
とができる。
【0022】検出部材10では、基材12に対する銀ア
ンモニア錯体化合物の割合は、基材に対し0.01〜5
0重量%が好ましい。0.01重量%未満では検出具1
表面の変色を判別することが難しくなり、50重量%を
超えると銀アンモニア錯体化合物を安定して保持するこ
とができなくなる。
【0023】なお、上記検出具1では、検出された大気
汚染物質の正体が何であるかの定性分析はできないの
で、別の分析手段により上記大気汚染物質がホルムアル
デヒド、一酸化炭素、一酸化窒素のいずれであるかを確
認する必要がある。また、上記検出部材10に代えて、
基材としてのろ紙や白色の布を、銀アンモニア錯体化合
物の塩基性水溶液に浸漬した後、引き上げることによ
り、該塩基性水溶液を担持させることで検出部材とする
こともできる。さらに、検出用薬剤(検出層)11は、
銀アンモニア錯体化合物の塩基性水溶液を吸収した、前
記銀アンモニア錯体化合物に対する還元性の低い高分子
ゲルであってもよい。
【0024】第2の実施の形態 図2は空気中に浮遊する還元性大気汚染物質の検出具1
の構成を示す断面図である。この検出具1では、基材1
2が基材本体12bと、その片面に塗布形成されたバリ
ア層12aとからなる。その他の構成は図1の検出具と
同様である。バリア層12aは、基材本体12bと銀ア
ンモニア錯体化合物が酸化還元反応して検出用薬剤11
が変色するのを防止するための障壁である。
【0025】第3の実施の形態 図3は空気中に浮遊する還元性大気汚染物質の検出具1
の構成を示す斜視図であって、検出部材10を使用する
ため包装体13を開放し、内部の検出部材10を取り出
すときの状態を示している。この検出具1は、図1の検
出部材10を、空気中に浮遊する還元性大気汚染物質を
透過させないか、あるいは光を透過させないか、少なく
とも一方の性質をもつ包装体13内に収納したものであ
る。
【0026】包装体13の構成材料としては、好ましく
は金属または合金、例えばアルミニウム、その合金、鉄
およびその合金、金およびその合金、銀およびその合
金、銅およびその合金、錫およびその合金などが挙げら
れる。これらの構成材料は箔状に成形して、変形加工性
を向上させたものが適用できる。また、可撓性を有する
プラスチックフィルムと上記金属箔とを積層してなるラ
ミネートフィルムも好ましい。
【0027】また、可撓性を有するプラスチックフィル
ム上に上記金属材料からなる薄膜を、PVD(物理的蒸
気析出方法)により積層形成したフィルム状体も適用可
能である。上記PVDとしては蒸着法、スパッタリング
法、イオンプレーティング方法などがある。また、PV
Dに代えてCVD(化学的蒸気析出方法)を採用するこ
ともできる。PVDおよびCVDは乾式の金属薄膜形成
方法であるが、湿式の金属薄膜形成方法も適用可能であ
る。その一例としては、いわゆる無電解メッキが挙げら
れ、この無電解メッキに用いられる材料としては、金属
酸化物、金属窒化物、金属硫化物などの金属化合物;炭
素、ケイ素などの単体元素;あるいは有機着色顔料など
に用いられる蒸気圧の低い有機物が挙げられる。
【0028】上記包装体13としては、例えばカーボン
ブラックの微粉末を配合したプラスチックフィルム13
a,13bからなる長方形の袋が用いられる。検出部材
10を包装体13中に内包させるには、大きな長方形フ
ィルム上に多数の検出部材10を縦横に配置し、その上
に同じ長方形フィルムを重ねた後、これらのフィルムに
おける個々の検出部材10の周辺部分を熱溶着する。こ
うすることで、検出部材10を長期間、銀アンモニア錯
体化合物が化学変化しない状態で保存することができる
ため、検出部材10による検出精度が高まる。なお、光
の透過性が低い包装体を用いたのは、銀アンモニア錯体
化合物が光化学反応で変色するのを防止するためであ
る。また、上記プラスチックフィルム13a,13bと
しては、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン等からなるフ
ィルムを用いることができる。
【0029】第4の実施の形態 図4は空気中に浮遊する還元性の大気汚染物質の濃度測
定具20の構成を示す斜視図である。この濃度測定具2
0は、長方形のプラスチックシート、ガラス板等からな
る基材12の片面の一側に検出用薬剤11の層(検出
層)を塗布し、他側に色標準21(色標準本体21a〜
21f)を設けたものである。この色標準21は、例え
ば基材12の表面に有機性インクを用いる印刷機で印刷
して形成する。また濃度測定具20では、基材12と上
記検出層11により検出具が構成され、この検出具に、
銀アンモニア錯体化合物の還元反応の進行に係る、検出
層11表面の各変色段階の色標準本体21a〜21fが
一体化されている。
【0030】上記色標準本体の濃度(黒色の程度)は、
符号21aが最も薄く、符号21fが最も濃くなってお
り、これらの濃度は、上記空気中の大気汚染物質の濃度
と対応している。例えば、色標準21a,21b,21
c,21d,21e,21fは、それぞれ大気汚染物質
濃度1ppm,5ppm,10ppm,15ppm,2
0ppm,25ppmに対応している。
【0031】濃度測定具20を使用するに際しては、こ
れを検体空気と接触させ、検出層11の変色後の色(濃
度)を色標準21と比較する。変色後の濃度が例えば色
標準本体21aと21bの中間であれば、大気汚染物質
の濃度は1ppmを超え、5ppm未満であると判断す
る。また、この濃度測定具20を保管するには、検出具
1の場合と同じく、空気中に浮遊する還元性大気汚染物
質の透過性、光の透過性の少なくとも一方が低い包装体
内に密封状態で収納することが望ましい。
【0032】第5の実施の形態 図5は空気中に浮遊する還元性の大気汚染物質の濃度測
定具20の構成を示す平面図である。この濃度測定具2
0は、長方形のプラスチックシート、ガラス板等からな
る基材12の表面の中心部に円形の検出層11を塗布
し、その外周端に接触させて円環状の色標準21を設け
たものである。色標準21は、検出層11を中心として
放射状に配置された、多数の扇型の色標準本体21a〜
21fからなる。その他の構成は図4の濃度測定具20
と同様である。
【0033】第6の実施の形態 図6は空気中に浮遊する還元性の大気汚染物質の濃度測
定具20の構成を示す平面図である。この濃度測定具2
0は、長方形のプラスチックシート、ガラス板等からな
る基材12の表面の中心部に正六角形の検出層11を塗
布し、その外周端に接触させてリング状で内周部および
外周部が多角形の色標準21を設けたものである。色標
準21は、検出層11を中心に放射状に配置された、多
数の等脚台形型の色標準本体21a〜21fからなる。
その他の構成は図4の濃度測定具20と同様である。
【0034】第7の実施の形態 図4〜図6の濃度測定具20による、空気中の還元性大
気汚染物質の濃度測定では、いずれも、検出層の変色後
の色と、色標準とを目視で比較するようにしている。こ
れに対し、本実施の形態では、上記濃度測定具20に代
えて、図1または図2の検出具1を用い、この検出具1
の検出層の変色程度を、公知の光学的装置を用いて測定
するものである。
【0035】すなわち、還元性大気汚染物質を含有する
空気に検出具1の検出部材を接触させて変色させた後、
この変色状態が変化しないように、この検出具1を適宜
の手段で保管する。これと並行して、上記空気をサンプ
リングし、適宜の機器分析法により還元性大気汚染物質
の濃度を測定する。この操作を、還元性大気汚染物質の
含有濃度が異なる多数の空気について繰り返す。その
後、多数の検出具について、変色した基材表面の光の反
射率つまり反射光の強度を、光学的装置により測定する
(下記参照)。以上により、検出層表面の反射光強度
と、空気中の還元性大気汚染物質の濃度との関係を求め
ておく。
【0036】そして、新たに空気中の還元性大気汚染物
質の濃度を測定するに際しては、検出具1を検体空気に
接触させて変色させた後、図7に示すように、検出層表
面に発光源71からの光を照射し、検出層表面からの反
射光の強度を光検出器72で測定する。ついで、この反
射光の強度測定値と上記関係をもとに、上記検体空気中
の還元性大気汚染物質の濃度を求める。反射光の強度測
定に当たっては、上記検出具を、例えば直線運動機構で
移動されるテーブル上に載せ、このテーブルを間欠移動
させることで、検出層表面の複数点について反射光の強
度を測定し、その平均値をとることが望ましく、これに
より測定精度が高まる。
【0037】本発明では、銀アンモニア錯体化合物の塩
基性水溶液を担持するための粉体としては、銀アンモニ
ア錯体化合物を還元する性質が全くないか、またはこれ
が弱い白色または淡色の粉体が用いられる。この粉体の
具体例としては酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ジ
ルコニウム、酸化チタニウム、酸化マグネシウム、酸化
カルシウムなどの金属酸化物;粘土鉱物であるモンモリ
ロナイト、ゼオライトなどの複合酸化物;上記金属の水
酸化物;上記金属の含水酸化物;上記金属の硫酸塩;ま
たはこれらの複合物などが挙げられる。また、高分子ゲ
ルに吸収させるときの高分子ゲルとしては、例えばポリ
エチレンオキシド(PEO)が挙げられる。
【0038】上記担持用粉体は、単独でまたは複数組み
合わせて用いることができ、その平均粒子径は、0.0
01〜1000μmが好ましく、0.01〜100μm
が更に好ましい。
【0039】本発明では上記基材として、銀アンモニア
錯体化合物を還元する性質が全くないか、またはこれが
弱いフィルム状、シート状または板状のものが好ましく
用いられる。これらの基材では、その表面に銀アンモニ
ア錯体化合物の塩基性水溶液が直接する状態で検出層を
形成することができる。銀アンモニア錯体化合物を多少
還元する性質のある基材を用いることもできるが、この
場合には、基材表面にバリア層を形成し、このバリア層
上に検出層を塗布すれば良い。このバリア層は、上記担
持粉体とバインダー樹脂との混練物を基材表面に塗布す
ることで形成することもできるし、基材表面にプラスチ
ックフィルムを積層し、このプラスチックフィルムをバ
リア層とすることもできる。
【0040】基材の材質としてはプラスチック、金属、
合金、セラミクス、ガラスなどが挙げられる。プラスチ
ックでは、還元性(被酸化性)の低いものが好ましく、
特に、拡散性のある未重合物(モノマー)、オリゴマ
ー、可塑剤などの低分子量成分の濃度が低いものが好ま
しい。また、金属、合金についても、還元性(被酸化
性)の低いものが好ましく、安定な不動態化のための化
成処理または塗装などの安定化処理が施されたものが採
用できる。
【0041】
【実施例】つぎに、本発明の実施例について説明する。
ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。 実施例1 濃度10重量%の硝酸銀水溶液20重量部に、濃度10
重量%の水酸化ナトリウム水溶液20重量部と、濃度2
重量%のアンモニア水溶液50重量部とを混合して、銀
アンモニア錯体化合物の塩基性水溶液を作製した。この
水溶液に、ろ紙を30分間浸漬してこの水溶液を十分に
浸透させた。このろ紙を、ホルムアルデヒドの含有濃度
が1ppm(別の手段で測定した)の空気雰囲気中に静
置した。約10分後に、上記ろ紙の白色が黒色に変化し
た。
【0042】実施例2 濃度10重量%の硝酸銀水溶液10重量部に、濃度10
重量%の水酸化ナトリウム水溶液10重量部と、濃度2
重量%のアンモニア水溶液50重量部とを混合して、銀
アンモニア錯体化合物の塩基性水溶液を作製した。この
水溶液に、微粒子状の酸化アルミニウム(アエロジル
Aluminum Oxide C:日本アエロジル株式会社製造)0.
5重量部を添加し、均一に分散した。この分散液を、2
cm角のガラス板にスピンナーで塗布した。この塗布膜
の色は白色であった。この塗布板を、ホルムアルデヒド
の含有濃度が10ppm(別の手段で測定した)の空気
雰囲気中に静置した。約10分後に、上記塗布板の白色
が黒色に変化した。
【0043】実施例3 濃度10重量%の硝酸銀水溶液10重量部に、濃度10
重量%の水酸化ナトリウム水溶液10重量部と、濃度2
重量%のアンモニア水溶液50重量部とを混合して、銀
アンモニア錯体化合物の塩基性水溶液を作製した。この
水溶液を、高分子ゲル(PEO)に吸収させて高分子ゲ
ルフィルムを作製した。この高分子ゲルフィルムを、ホ
ルムアルデヒドの含有濃度が1ppm(別の手段で測定
した)の空気雰囲気中に静置した。約10分後に、上記
高分子ゲルフィルムの白色が黒色に変化した。
【0044】
【発明の効果】請求項1〜3に係る発明によれば、空気
中に浮遊する還元性の大気汚染物質を簡便な操作で検出
することが可能で、しかも構造簡単かつ運搬容易な検出
具を安価に提供することができる。また、この検出具を
用いて例えば、大気中のホルムアルデヒドを検出するこ
とにより、ハウスシック症候群と呼ばれる室内環境汚染
問題に的確に対処することができる。
【0045】請求項4〜6に係る発明によれば、検出部
材(銀アンモニア錯体化合物)を長時間、化学変化しな
いように保管することができるので、検出具の検出精度
を高く維持することができる。また、必要に応じていつ
でも包装体から取り出して使用することができるので、
使い勝手に優れた検出具を提供することできる。
【0046】請求項7に係る発明によれば、構造・使用
方法が簡単な濃度測定具を安価に提供することができ
る。また請求項8では、検出具と色標準を一体化させた
ので、実用性に特に優れた濃度測定具を提供することが
できる。
【0047】請求項9に係る発明によれば、空気中に浮
遊する還元性大気汚染物質を簡便な操作で検出すること
が可能である。また、請求項10に係る発明では、基材
表面の変色を目視で確認するようにしたので、特別な器
材が不要になる。さらに、請求項11に係る発明では、
基材表面の変色を光学的装置を用いて確認するにしたの
で、その測定精度が高まる。
【0048】請求項12に係る発明では、基材表面の変
色の程度を目視で確認するようにしたので、空気中に浮
遊する還元性大気汚染物質の濃度を、特別な器材を用い
ることなく、簡便な操作で測定することができる。ま
た、請求項13に係る発明では、基材表面の変色の程度
を、光学的装置を用いて確認するようにしたので、その
測定精度が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るもので、空気
中に浮遊する還元性大気汚染物質の検出具の構成を示す
斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るもので、空気
中に浮遊する還元性大気汚染物質の検出具の構成を示す
断面図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るもので、空気
中に浮遊する還元性大気汚染物質の検出具の構成を示す
斜視図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係るもので、空気
中に浮遊する還元性大気汚染物質の濃度測定具の構成を
示す斜視図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係るもので、空気
中に浮遊する還元性大気汚染物質の濃度測定具の構成を
示す平面図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態に係るもので、空気
中に浮遊する還元性大気汚染物質の濃度測定具の構成を
示す平面図である。
【図7】本発明の第7の実施の形態に係るもので、空気
中に浮遊する還元性大気汚染物質の濃度を光学的方法で
測定するときの説明図である。
【符号の説明】
1…検出具、10…検出部材、11…検出用薬剤(検出
層)、12…基材、12a…バリア層、12b…基材本
体、13…包装体、13a,13b…プラスチックフィ
ルム、20…濃度測定具、21…色標準,21a〜21
f…色標準本体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 31/22 124 G01N 31/22 124 33/00 33/00 B (72)発明者 渡辺 春夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2G042 AA01 BB04 BB07 BD08 BE04 CA01 CB01 DA08 FA06 FA11 FB07 FC01 FC08 HA07 2G054 AA01 AB10 CA02 CA06 CA30 CE01 EA05 EA06 EB05 FA43 GE06 JA02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元されて変色する性質を有する銀アン
    モニア錯体化合物の塩基性水溶液を、前記銀アンモニア
    錯体化合物に対する還元性の低い基材に含浸させてなる
    検出部材を備えたことを特徴とする還元性大気汚染物質
    の検出具。
  2. 【請求項2】 還元されて変色する性質を有する銀アン
    モニア錯体化合物の塩基性水溶液を、前記銀アンモニア
    錯体化合物に対する還元性を実質的にもたない、白色ま
    たは淡色の粉体で担持した担持体を、基材表面に塗布し
    てなる検出部材を備えたことを特徴とする還元性大気汚
    染物質の検出具。
  3. 【請求項3】 還元されて変色する性質を有する銀アン
    モニア錯体化合物の塩基性水溶液を吸収した、前記銀ア
    ンモニア錯体化合物に対する還元性の低い高分子ゲル
    を、基材表面に塗布してなる検出部材を備えたことを特
    徴とする還元性大気汚染物質の検出具。
  4. 【請求項4】 前記検出部材を、空気中に浮遊する還元
    性大気汚染物質が実質的に透過しない包装体に密閉状態
    で内包させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の還元性大気汚染物質の検出具。
  5. 【請求項5】 前記検出部材を、光が実質的に透過しな
    い包装体に、前記検出部材の全面を覆う状態で内包させ
    たことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の還
    元性大気汚染物質の検出具。
  6. 【請求項6】 前記検出部材を、空気中に浮遊する還元
    性大気汚染物質が実質的に透過せず、かつ、光が実質的
    に透過しない包装体に密閉状態で内包させたことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の還元性大気汚染
    物質の検出具。
  7. 【請求項7】 還元されて変色する性質を有する銀アン
    モニア錯体化合物の塩基性水溶液を、前記銀アンモニア
    錯体化合物に対する還元性を実質的にもたない基材表面
    に担持させてなる検出部材を備えた還元性大気汚染物質
    の検出具と、 前記銀アンモニア錯体化合物の還元反応の進行に係る、
    前記基材表面の各変色段階の色標準とからなり、 該色標準は、各変色段階を空気中に浮遊する還元性大気
    汚染物質の濃度と対応させたものであることを特徴とす
    る還元性大気汚染物質の濃度測定具。
  8. 【請求項8】 前記検出具と前記色標準とを一体化させ
    たことを特徴とする請求項7に記載の還元性大気汚染物
    質の濃度測定具。
  9. 【請求項9】 還元されて変色する性質を有する銀アン
    モニア錯体化合物の塩基性水溶液を、前記銀アンモニア
    錯体化合物に対する還元性を実質的にもたない基材表面
    に担持させてなる検出部材を備えた還元性大気汚染物質
    の検出具を検体空気と接触させ、 前記基材表面の変色により、空気中に浮遊する還元性大
    気汚染物質を検出することを特徴とする還元性大気汚染
    物質の検出方法。
  10. 【請求項10】 前記基材表面の変色を目視で確認する
    ことを特徴とする請求項9に記載の還元性大気汚染物質
    の検出方法。
  11. 【請求項11】 前記基材表面の変色を光学的装置を用
    いて確認することを特徴とする請求項9に記載の還元性
    大気汚染物質の検出方法。
  12. 【請求項12】 還元されて変色する性質を有する銀ア
    ンモニア錯体化合物の塩基性水溶液を、前記銀アンモニ
    ア錯体化合物に対する還元性を実質的にもたない基材表
    面に担持させてなる検出部材を備えた還元性大気汚染物
    質の検出具と、前記銀アンモニア錯体化合物の還元反応
    の進行に係る、前記基材表面の各変色段階の色標準とを
    一体化してなり、該色標準が各変色段階を空気中に浮遊
    する還元性大気汚染物質の濃度と対応させたものである
    還元性大気汚染物質の濃度測定具を用意し、 前記検出具を検体空気と接触させ、 前記基材表面の色と、前記色標準とを目視で比較して空
    気中の還元性大気汚染物質の濃度を求めることを特徴と
    する還元性大気汚染物質の濃度測定方法。
  13. 【請求項13】 還元されて変色する性質を有する銀ア
    ンモニア錯体化合物の塩基性水溶液を、前記銀アンモニ
    ア錯体化合物に対する還元性を実質的にもたない基材表
    面に担持させてなる検出部材を備えた還元性大気汚染物
    質の検出具を検体空気と接触させ、 前記検出部材の基材表面の変色の程度を光学的装置で確
    認することにより、空気中に浮遊する還元性大気汚染物
    質の濃度を測定することを特徴とする還元性大気汚染物
    質の濃度測定方法。
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