JP2002168771A - 植物の生育度測定装置 - Google Patents

植物の生育度測定装置

Info

Publication number
JP2002168771A
JP2002168771A JP2000367375A JP2000367375A JP2002168771A JP 2002168771 A JP2002168771 A JP 2002168771A JP 2000367375 A JP2000367375 A JP 2000367375A JP 2000367375 A JP2000367375 A JP 2000367375A JP 2002168771 A JP2002168771 A JP 2002168771A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
plant
light receiving
measuring
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000367375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4243014B2 (ja
Inventor
Hideki Tanaka
秀樹 田中
Katsuhiro Iizuka
勝弘 飯塚
Yohei Okunishi
陽平 奥西
Takashi Goto
隆志 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Bio Oriented Technology Research Advancement Institution
Sasaki Co Ltd
Original Assignee
Ebara Corp
Bio Oriented Technology Research Advancement Institution
Sasaki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp, Bio Oriented Technology Research Advancement Institution, Sasaki Co Ltd filed Critical Ebara Corp
Priority to JP2000367375A priority Critical patent/JP4243014B2/ja
Publication of JP2002168771A publication Critical patent/JP2002168771A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4243014B2 publication Critical patent/JP4243014B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定作業の労力軽減や測定時間の短縮を維持
しつつ、従来以上に正確に生育度を把握できる植物の生
育度測定装置を提供する。 【解決手段】 植物により反射された太陽光を入射させ
て分光し、2種以上の特定波長の光の反射強度を測定す
る第1の受光部と、太陽光を直接入射させて前記第1の
受光部と同一波長の光に分光し、参照光としてその受光
強度を測定する第2の受光部と、前記第1の受光部で検
出した特定波長の反射強度を前記第2の受光部で検出し
た参照光の受光強度を基に補正し、補正された反射強度
を基に、測定植物の葉色(SPAD値)、草丈、乾物重、
(草丈×茎数)、{草丈×葉色(SPAD値)}及び{草丈
×茎数×葉色(SPAD値)}の少なくとも1つを求める演
算部とを備える植物の生育度測定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物の生育度測定
装置に関し、特に植物からの反射太陽光を測定して植物
の生育度を光学的に測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より農家等において、農作物の生育
に合わせて施肥が行われている。その際、施肥の時期や
量の決定が重要になるが、従来では、(1)植物の草
丈、(2)茎数、(3)葉色(SPAD値)、(4)乾物重
等を基に植物の生育度を求め、その生育度に合わせて施
肥時期や施肥量を決定している。
【0003】上記(1)植物の草丈とは株の根元から葉
の先端までの長さであり、人が田畑に入り、適当な1株
の葉を手で揃え、物差で株の根元から葉の先端までの長
さを測定している。また、上記(2)茎数とは一株当た
りの茎の数であり、これも人が田畑に入り、適当な株を
選び、手でより分けながらその茎数を数えている。ま
た、上記(3)葉色(SPAD値)の測定では、通常、ハン
ディータイプの葉色計で葉を挟み込み、光の透過率から
SPAD値を計測したり、葉色板(色見本)を対照して目視
により判定している。また、上記(4)乾物重の測定で
は、適当量の植物を採取して乾燥し、重量を測定して乾
物重を求めている。
【0004】しかしながら、上記の各測定項目はそれぞ
れ問題点を抱えており、(1)植物の草丈、(2)茎数
及び(3)葉色(SPAD値)の測定は、何れも人が田畑に
入り、煩雑な作業をしなければならず、多大な労力を要
する。また、1株毎、あるいは1葉毎の測定しかできな
いため、代表値を得ることが困難であり、1圃場内の生
育度を把握しようとすると膨大な数のサンプリングが必
要となる。しかし、実際には十数株程度のサンプリング
にとどまっており、生育度を正確に把握できているとは
言えない状況にある。また(4)乾物重の測定では、乾
燥までに1週間以上を要することもあり、迅速な対処が
できないという問題がある。
【0005】一方で、測定作業の労力軽減や測定時間の
短縮等を目的として、植物の生育度を光学的に測定する
試みもなされている。例えば、特開昭62−28224
3号や特開昭62−282244号公報では、所定面積
に生育している植物群落からの反射太陽光を受光し、そ
の受光強度から測定植物群落全体としてのクロロフィル
濃度を測定し、これをもとに生育度を求める生育度測定
装置を提案している。この生育度測定装置では、従来の
ように1株毎の測定ではなく、また物差を当てたり、よ
り分る必要もなく、しかも瞬時に測定結果が得られるた
め、測定作業の労力軽減及び測定時間の短縮が図られ
る。更に、一度の測定により植物群落をサンプリングで
きることから、測定精度の上でも有利となる。また、こ
の測定装置では、直接入射する太陽光を同時に測定し、
反射太陽光との受光強度比から補正を行い、より正確な
測定を行う構成としてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、生育
度を測定して的確な施肥時期や施肥量を決定して科学
的、計画的に収穫を行う所謂「精密農業」の実現に向け
た研究が,近年押し進められている。その前提となるの
は、農作物の生育度をより正確に、瞬時に把握すること
にあるが、上記のクロロフィル濃度の測定だけでは不十
分であり、新たな指標が求められている。例えば、従来
と同様に草丈や茎数、乾物重との関係も同時に求めるこ
とができれば、より多様な分析が可能となり、より的確
な生育計画を立てることも可能になる。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、測定作業の労力軽減や測定時間の短縮を維
持しつつ、従来以上に正確に生育度を把握できる植物の
生育度測定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、植物の生育度を光学的に測定する装置で
あって、植物により反射された太陽光を入射させて分光
し、2種以上の特定波長の光の反射強度を測定する第1
の受光部と、太陽光を直接入射させて前記第1の受光部
と同一波長の光に分光し、参照光としてその受光強度を
測定する第2の受光部と、前記第1の受光部で検出した
特定波長の反射強度を前記第2の受光部で検出した参照
光の受光強度を基に補正し、補正された反射強度を基
に、測定植物の葉色(SPAD値)、草丈、乾物重、(草丈
×茎数)、{草丈×葉色(SPAD値)}及び{草丈×茎数
×葉色(SPAD値)}の少なくとも1つを求める演算部
と、を備えることを特徴とする植物の生育度測定装置を
提供する。
【0009】本発明は、光学的に植物の生育度を測定す
る方式において、反射率と、測定植物の葉色(SPAD
値)、草丈、乾物重、(草丈×茎数)、{草丈×葉色
(SPAD値)}及び{草丈×茎数×葉色(SPAD値)}との
間に高い相関があることを見出し、この知見に基づき完
成されたものである。以下、本発明に関して詳細に説明
する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る生育度測定装
置の一実施形態を示す概略斜視図であり、図2は図1に
示した受光部の拡大断面図である。
【0011】図示されるように、生育度測定装置1は、
受光部10と、受光部10を支持するための支持部2
0、及び受光部10に接続する演算部(図示せず)とを
備える。
【0012】支持部20は、例えば4本の脚21を受光
部10の四隅から斜め外方に突出させ、脚21の先端同
士、更に必要に応じて中間の複数箇所にて水平方向に延
びる連結棒22a,22bで連結して構成されている。
脚21の長さやその突出角度、脚21の先端部の間隔は
測定対象となる植物(例えば「水稲」;以下、この水稲
を基にして説明する)の一般的な草丈、植付け間隔等に
応じて適宜設定することができ、水稲の生育度を測定す
る場合には、水稲の上端から受光部10までの高さが5
0cm程度、脚21の先端部の間隔が60cm程度とな
るように設計することができる。また、脚21や連結棒
22a,22bを伸縮自在な可変式とすることもでき
る。そして、この支持部20は、測定に際して、上方か
ら水稲を覆うようにして水田の測定個所に設置される。
その際、この支持部20により、測定エリアの確認を行
うことができる。また、この支持部20には、設置や運
搬に便利なように、脚21の適所に適応な把手(図示せ
ず)を付設してもよい。
【0013】受光部10は、基板11に、水稲と対向す
る第1の受光部12と、太陽と対向する第2の受光部1
3とをそれぞれ固定して構成される。また、第1の受光
部12は測定波長の数に応じて複数の受光素子12a,
12b・・で構成され、それに対応して第2の受光部1
3も同数の受光素子13a,13bで構成されており、
更に第1の受光部12を構成する各受光素子12a,1
2b・・と、第2の受光部13を構成する各受光素子1
3a,13b・・とで測定波長毎に対をなすように構成
される。ここでは、測定波長を最大4波長とする構成を
示しており、それに対応して第1の測定波長について第
1の受光部12の受光素子12aと第2の受光部13の
受光素子13aとが対をなし、第2の測定波長について
第1の受光部12の受光素子12bと第2の受光部13
の受光素子13bとが対をなし、第3の測定波長につい
て第1の受光部12の受光素子12cと第2の受光部1
3の受光素子13cとが対をなし、第4の測定波長につ
いて第1の受光部12の受光素子12dと第2の受光部
13の受光素子13dとが対をなすように構成されてい
る。そしてこれら4対の受光素子は、平面略正方形の基
板11の四隅に一対ずつ配置される。
【0014】各受光素子は公知のもので構わず、例えば
Siフォトダイオードとすることができる。また、入射
光を測定波長に分光するために、図示されない分光フィ
ルタが各受光素子の受光面に付設される。尚、測定波長
は以下のように選択することができる。
【0015】即ち、図3に植物(水稲)の波長−反射率
特性図を示すが、波長550nm(緑色)付近に反射率
最大のピーク、波長670nm(赤)付近に反射率最小
のピークが現れ、更に波長850nm(近赤外)から1
000nm(近赤外)付近の範囲において反射率が一定
となることがわかる。そこで、本発明においては、反射
率の変化に特徴があるこれら4波長の中から2種以上を
選択して測定波長とすることが好ましい。特に、後述す
る実施例に示すように、550nmを含んだ組み合わせ
が好ましく、これら4波長全てを選択することが最も好
ましい。
【0016】また、例えば日中と夕暮時、あるいは季節
により太陽光の入射角度が異なるため、第2の受光部1
3の上方に白色拡散板30を載置し、入射する太陽光の
安定化を図ることが好ましい。更に、測定個所以外から
の不要光の入射を防ぐために、第1の受光部12及び第
2の受光部13を構成する各受光素子の視野角を60°
程度にすることが好ましい。
【0017】生育度測定装置1は上記の如く構成され、
測定に際して支持部20を水稲の上方から、この水稲を
覆うようにして水田の測定個所に設置される。それによ
り、第1の受光部12が水稲側を向き、第2の受光部1
3が太陽(天空)を向いて測定個所に設置される。
【0018】測定は、上記した生育度測定装置1におい
て、第2の受光部13により直接入射する太陽光の入射
強度を測定する。このとき、太陽光は、選択した各測定
波長(ここでは上記4波長を想定)に応じて、強度I1
(λ1=550nm)、I2(λ2=670nm)、I
3(λ3=850nm)及びI4(λ4=1000nm)の
各波長成分を含んでおり、第2の受光部13では各受光
素子13a〜13dにより、それぞれの分光フィルタを
透過する光を受光し、その受光強度A1,A2,A 3,A4
を図示されない演算部に出力する。
【0019】一方で水稲により反射された太陽光の反射
強度を、第1の受光部12により測定する。ここで、上
記λ1の波長成分に対する水稲の反射率をR1とすると、
反射太陽光におけるλ1の波長成分の強度はR1×I1
なり、順次、各波長成分に対する反射太陽光の強度は、
2×I2、R3×I3及びR4×I4となる。第1の受光部
12では各受光素子12a〜12dにより、それぞれの
分光フィルタを透過する光を受光し、その受光強度
1,B2,B3,B4を演算部に出力する。
【0020】演算部では、第2の受光部13からの受光
信号を基に、第1の受光部12からの受光信号を補正し
て、各測定波長毎に反射率の補正を行う。即ち、第1の
受光部12による受光強度B1,B2,B3,B4は、第2
の受光部13による受光強度A1,A2,A3,A4に、そ
れぞれの波長における反射率を乗じた値となる。従っ
て、第2の受光部13による受光強度で、第1の受光部
12による受光強度を除すことにより、各測定波長の反
射率が求められる。式で示せば、それぞれ測定波長に対
して、 R1(λ1=550nm)=B1/A12(λ2=670nm)=B2/A23(λ3=850nm)=B3/A34(λ4=1000nm)=B4/A4 である。
【0021】尚、実際には各受光素子毎に特性差がある
ため、ダーク値(バックグランド)を測定しておき、更
に白色校正係数Wsによる補正を加えることが望まし
い。即ち、式で示せば下記の通りとなる。尚、B10〜B
40及びA10〜A40は、対応する受光素子のダーク値であ
る。 R1(λ1=550nm)=Ws・(B1―B10)/(A1―A10) R2(λ2=670nm)=Ws・(B2―B20)/(A2―A20) R3(λ3=850nm)=Ws・(B3―B30)/(A3―A30) R4(λ4=1000nm)=Ws・(B4―B40)/(A4―A40
【0022】そして、上記の補正反射率を基にして、水
稲の葉色(SPAD値)、草丈、乾物重、草丈×茎
数、草丈×葉色(SPAD値)、草丈×茎数×葉色(SP
AD値)の何れか一つの値を求める。これらの値は、何れ
も水稲の生育度の指標として従来より採用されている指
標である。例えば図4は、測定波長1000nmにおけ
る反射率と、実際に人手により各値を測定して得た「草
丈×茎数×SPAD値」の値との相関を示すグラフである
が、両者の間に高い相関が認められる。また、その他の
測定波長についてもほぼ同様の相関が得られ、測定波長
の種類が増すほど相関が高くなる。従って、上記に従い
反射率を測定することにより、草丈×茎数×葉色(SP
AD値)が得られ、これを基に生育状況を推定することが
できる。
【0023】また、後述される実施例にも示すように、
他の指標である葉色(SPAD値)、草丈、乾物重、
草丈×茎数、草丈×葉色(SPAD値)についても反射
率との間に高い相関が得られる。従って、反射率を測定
するだけで、従来より採用されているこれらの指標を高
い精度をもって得られることは、測定作業の軽減に大き
く寄与する。また、測定結果も瞬時に得られ、測定時間
の短縮にもなる。
【0024】また、本発明の生育度測定装置において、
上記の反射率を基にした生育度データに、測定位置情報
を付加してマップ化することもできる。更に、測定時期
や気候データ(天候、気温等)等を付加してもよい。そ
して、これらの情報を年次データとして蓄積し、生育計
画に反映させる。
【0025】上記した生育度測定装置では、第1の受光
部12及び第2の受光部13は、測定波長の種類に応じ
て複数個の受光素子(フォトダイオード)を備えている
が、第1の受光部12及び第2の受光部13のそれぞれ
に、上記した550nm〜1000nmの波長範囲を連
続して測光可能なスペクトロメータを配置してもよい。
そして、得られたスペクトルパターンの全体を使用、あ
るいは相関がより高くなるように測定波長を選択して上
記と同様の演算を行うことにより、生育度のより精密な
推定が可能になる。
【0026】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に説明す
る。
【0027】(実施例1)図1に示した生育度測定装置
を水田に設置し、測定波長として550nm(G)、6
70nm(R)及び1000nm(IR2)を選択し、
測定波長の組み合わせを変えて水田の反射率を測定し
た。尚、受光素子として、浜松ホトニクス(株)製Si
フォトダイオード「S1336−5BQ」を用い、白色
拡散板としてオパール型拡散板を用い、測定範囲は一辺
約60cm(約8株)とした。また、同一測定個所に生
育する水稲を、従来と同様にして人手により草丈、茎数
及び葉色(SPAD値)を測定し、これらの積を実測値とし
た。
【0028】測定波長の種類毎に、反射率から求めた
「草丈×茎数×SPAD値」の値(予測値)と前記実測値との
相関を図5(1000nm)、図6(550nm、10
00nmの2波長)、図7(550nm、670nm、
1000nmの3波長)に示すが、測定波長の種類が増
すほど相関も高くなることがわかる。このことから、本
発明においては、2波長以上、特に550nmを含む2
波長以上を測定波長とすることが好ましいことが確認さ
れた。
【0029】(実施例2)測定波長として550nm
(G)及び1000nm(IR2)を選択して実施例1
と同様に水田の反射率を測定した。そして、反射率から
求めたSPAD値(予測値)と、実施例1で実測して得たSP
AD値(実測値)との相関を求めた。図8に示すように、
両者の間に高い相関が認められた。
【0030】(実施例3)測定波長として550nm
(G)、670nm(R)及び850nm(IR1)を
選択して実施例1と同様に水田の反射率を測定した。そ
して、反射率から求めた草丈(予測値)と、実施例1で
実測して得た草丈(実測値)との相関を求めた。図9に
示すように、両者の間に高い相関が認められた。
【0031】(実施例4)測定波長として550nm
(G)、670nm(R)及び1000nm(IR2)
を選択して実施例1と同様に水田の反射率を測定した。
そして、反射率から求めた「草丈×茎数」(予測値)
と、実施例1で実測して得た「草丈×茎数」(実測値)
との相関を求めた。図10に示すように、両者の間に高
い相関が認められた。
【0032】(実施例5)測定波長として550nm
(G)、670nm(R)、850nm(IR1)及び
1000nm(IR2)を選択して実施例1と同様に水
田の反射率を測定した。そして、反射率から求めた「草
丈×SPAD値」(予測値)と、実施例1で実測して得た
「草丈×SPAD値」(実測値)との相関を求めた。図11
に示すように、両者の間に高い相関が認められた。
【0033】(実施例6)測定波長として550nm
(G)、670nm(R)、850nm(IR1)及び
1000nm(IR2)を選択して実施例1と同様に水
田の反射率を測定した。また、同一測定個所に生育する
水稲を、人手により採取し、その乾物重を測定して実測
値とした。そして、反射率から求めた「乾物重」(予測
値)と実測値との相関を求めた。図12に示すように、
両者の間に高い相関が認められた。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
反射率を基にして従来より採用されている、測定植物の
葉色(SPAD値)、草丈、乾物重、草丈×茎数、
草丈×葉色(SPAD値)、草丈×茎数×葉色(SPAD
値)の何れか一つの値を求めることができ、測定作業の
軽減や測定時間の短縮を維持しつつ、従来以上に正確に
生育度を把握できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生育度測定装置の一実施形態を示
す概略斜視図である。
【図2】図1に示す受光部の拡大断面図である。
【図3】植物(水稲)の波長−反射率特性図である。
【図4】測定波長1000nmにおける反射率と、「草
丈×茎数×SPAD値」実測値との相関を示すグラフであ
る。
【図5】実施例1において、測定波長を単一波長(55
0nm)としたときの反射率から求めた「草丈×茎数×
SPAD値」の予測値と、実測値との相関を示すグラフであ
る。
【図6】実施例1において、測定波長を2波長(550
nm、1000nm)としたときの反射率から求めた
「草丈×茎数×SPAD値」の予測値と、実測値との相関を
示すグラフである。
【図7】実施例1において、測定波長を3波長(550
nm、670nm、1000nm)としたときの反射率
から求めた「草丈×茎数×SPAD値」の予測値と、実測値
との相関を示すグラフである。
【図8】実施例2で得られた、SPAD値の予測値と実測値
との相関を示すグラフである。
【図9】実施例3で得られた、草丈の予測値と実測値と
の相関を示すグラフである。
【図10】実施例4で得られた、「草丈×茎数」の予測
値と実測値との相関を示すグラフである。
【図11】実施例5で得られた、「草丈×SPAD値」の予
測値と実測値との相関を示すグラフである。
【図12】実施例6で得られた、「乾物量」の予測値と
実測値との相関を示すグラフである。
【符号の説明】
1 生育度測定装置 10 受光部 11 基板 12 第1の受光部 13 第2の受光部 20 支持部 21 脚 30 白色拡散板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯塚 勝弘 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 奥西 陽平 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 後藤 隆志 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生物 系特定産業技術研究推進機構内 Fターム(参考) 2G059 AA01 BB20 CC12 EE02 EE12 FF09 HH01 HH02 HH06 JJ02 JJ05 JJ06 JJ26 KK01 KK03 MM01 MM14 NN01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物の生育度を光学的に測定する装置で
    あって、 植物により反射された太陽光を入射させて分光し、2種
    以上の特定波長の光の反射強度を測定する第1の受光部
    と、 太陽光を直接入射させて前記第1の受光部と同一波長の
    光に分光し、参照光としてその受光強度を測定する第2
    の受光部と、 前記第1の受光部で検出した特定波長の反射強度を前記
    第2の受光部で検出した参照光の受光強度を基に補正
    し、補正された反射強度を基に、測定植物の葉色(SPAD
    値)、草丈、乾物重、(草丈×茎数)、{草丈×葉色
    (SPAD値)}及び{草丈×茎数×葉色(SPAD値)}の少
    なくとも1つを求める演算部と、を備えることを特徴と
    する植物の生育度測定装置。
  2. 【請求項2】 更に、測定位置情報を基に生育度をマッ
    プ化する手段を備えることを特徴とする請求項1記載の
    植物の生育度測定装置。
  3. 【請求項3】 第1の受光部及び第2の受光部のそれぞ
    れが、2種以上の特定波長を含む波長範囲を連続して測
    光可能なスペクトロメータで構成されることを特徴とす
    る請求項1または2記載の生育度測定装置。
JP2000367375A 2000-12-01 2000-12-01 植物の生育度測定装置 Expired - Lifetime JP4243014B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000367375A JP4243014B2 (ja) 2000-12-01 2000-12-01 植物の生育度測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000367375A JP4243014B2 (ja) 2000-12-01 2000-12-01 植物の生育度測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002168771A true JP2002168771A (ja) 2002-06-14
JP4243014B2 JP4243014B2 (ja) 2009-03-25

Family

ID=18837810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000367375A Expired - Lifetime JP4243014B2 (ja) 2000-12-01 2000-12-01 植物の生育度測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4243014B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004301810A (ja) * 2003-04-01 2004-10-28 Ebara Corp 植物の生育度測定装置
JP2005211045A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 National Agriculture & Bio-Oriented Research Organization コンバイン
JP2006250827A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Pasuko:Kk 作物の生育状況分析方法
JP2006271202A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 National Institute For Agro-Environmental Science 穀物の子実重量の推定方法及び装置
JP2006317195A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 National Agriculture & Food Research Organization 植物の生育度測定装置
JP2007225358A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 National Institute For Agro-Environmental Science 陸水中の土壌由来懸濁物濃度の推定方法
CN103323404A (zh) * 2013-05-30 2013-09-25 中国农业科学院北京畜牧兽医研究所 一种获得冷季型禾本科牧草群体补充氮肥量的方法
CN106124450A (zh) * 2016-06-16 2016-11-16 浙江大学 芒属植物叶片干物质的测定方法
KR20170133505A (ko) 2015-05-12 2017-12-05 코니카 미놀타 가부시키가이샤 식물 생육 지표 측정 장치 및 그의 방법 그리고 식물 생육 지표 측정 시스템
WO2020241111A1 (ja) 2019-05-28 2020-12-03 キヤノン株式会社 画像処理方法、画像処理装置、撮像システム、および、プログラム
WO2023171673A1 (ja) * 2022-03-08 2023-09-14 千代田化工建設株式会社 生育状態推定方法及び栽培装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102353635B (zh) * 2011-06-15 2013-02-13 江苏省农业科学院 通过pepc酶活性测定判断凤眼莲单株干重的方法及其应用

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004301810A (ja) * 2003-04-01 2004-10-28 Ebara Corp 植物の生育度測定装置
JP2005211045A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 National Agriculture & Bio-Oriented Research Organization コンバイン
JP2006250827A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Pasuko:Kk 作物の生育状況分析方法
JP4621891B2 (ja) * 2005-03-28 2011-01-26 独立行政法人農業環境技術研究所 穀物の子実重量の推定方法及び装置
JP2006271202A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 National Institute For Agro-Environmental Science 穀物の子実重量の推定方法及び装置
JP2006317195A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 National Agriculture & Food Research Organization 植物の生育度測定装置
JP4599590B2 (ja) * 2005-05-10 2010-12-15 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 植物の生育度測定装置
JP4719915B2 (ja) * 2006-02-22 2011-07-06 独立行政法人農業環境技術研究所 陸水中の土壌由来懸濁物濃度の推定方法
JP2007225358A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 National Institute For Agro-Environmental Science 陸水中の土壌由来懸濁物濃度の推定方法
CN103323404A (zh) * 2013-05-30 2013-09-25 中国农业科学院北京畜牧兽医研究所 一种获得冷季型禾本科牧草群体补充氮肥量的方法
CN103323404B (zh) * 2013-05-30 2015-09-16 中国农业科学院北京畜牧兽医研究所 一种获得冷季型禾本科牧草群体补充氮肥量的方法
KR20170133505A (ko) 2015-05-12 2017-12-05 코니카 미놀타 가부시키가이샤 식물 생육 지표 측정 장치 및 그의 방법 그리고 식물 생육 지표 측정 시스템
KR20190085181A (ko) 2015-05-12 2019-07-17 코니카 미놀타 가부시키가이샤 식물 생육 지표 측정 장치 및 그의 방법 그리고 식물 생육 지표 측정 시스템
CN106124450A (zh) * 2016-06-16 2016-11-16 浙江大学 芒属植物叶片干物质的测定方法
WO2020241111A1 (ja) 2019-05-28 2020-12-03 キヤノン株式会社 画像処理方法、画像処理装置、撮像システム、および、プログラム
JP2020193856A (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 キヤノン株式会社 画像処理方法、画像処理装置、撮像システム、および、プログラム
JP7313906B2 (ja) 2019-05-28 2023-07-25 キヤノン株式会社 画像処理方法、画像処理装置、撮像システム、および、プログラム
WO2023171673A1 (ja) * 2022-03-08 2023-09-14 千代田化工建設株式会社 生育状態推定方法及び栽培装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4243014B2 (ja) 2009-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Barker III et al. Development of a field-based high-throughput mobile phenotyping platform
Kira et al. Informative spectral bands for remote green LAI estimation in C3 and C4 crops
Datt Remote sensing of chlorophyll a, chlorophyll b, chlorophyll a+ b, and total carotenoid content in eucalyptus leaves
Chang-Hua et al. Estimating leaf chlorophyll content using red edge parameters
Thenkabail et al. Hyperspectral vegetation indices and their relationships with agricultural crop characteristics
US20060208171A1 (en) Light sensor with modulated radiant polychromatic source
Ciganda et al. How deep does a remote sensor sense? Expression of chlorophyll content in a maize canopy
JP4599590B2 (ja) 植物の生育度測定装置
JP4243014B2 (ja) 植物の生育度測定装置
Daughtry et al. Variability of Reflectance Measurements with Sensor Altitude and Canopy Type 1
Harris et al. Retrieval of the photochemical reflectance index for assessing xanthophyll cycle activity: a comparison of near-surface optical sensors
WO2014181797A1 (ja) 光量子計
Keskin et al. Assessing nitrogen content of golf course turfgrass clippings using spectral reflectance
CN1218177C (zh) 评估谷物品质的方法和其装置
Min et al. Design of a hyperspectral nitrogen sensing system for orange leaves
JP2004301810A (ja) 植物の生育度測定装置
GomezChova et al. Solar induced fluorescence measurements using a field spectroradiometer
Tian et al. Extracting red edge position parameters from ground-and space-based hyperspectral data for estimation of canopy leaf nitrogen concentration in rice
Sookchalearn et al. A low-cost sensor for measuring and mapping chlorophyll content in cassava leaves
Tumbo et al. Hyperspectral characteristics of corn plants under different chlorophyll levels
Sadeh et al. Chickpea leaf water potential estimation from ground and VENµS satellite
Major et al. Estimation of whole-plant biomass and grain yield from spectral reflectance of cereals
Raji et al. Proximal remote sensing of herbicide and drought stress in field grown colocasia and sweet potato plants by sunlight-induced chlorophyll fluorescence Imaging
Zolotukhina et al. Evaluation of Leaf Chlorophyll Content from Acousto-Optic Hyperspectral Data: A Multi-Crop Study
Muharam et al. Evaluation of nitrogen treatment effects on the reflectance of cotton at different spatial scales

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040421

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060322

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060424

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080813

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081226

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4243014

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140109

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term