JP2002168134A - プレートフィン及びそれを用いた燃焼器 - Google Patents

プレートフィン及びそれを用いた燃焼器

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JP2002168134A
JP2002168134A JP2000368839A JP2000368839A JP2002168134A JP 2002168134 A JP2002168134 A JP 2002168134A JP 2000368839 A JP2000368839 A JP 2000368839A JP 2000368839 A JP2000368839 A JP 2000368839A JP 2002168134 A JP2002168134 A JP 2002168134A
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cooling
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combustor
vortex
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Takeshi Kitamura
剛 北村
Katsunori Tanaka
克則 田中
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼室の内面への冷却空気の貼り付き性を高
めて、良好なフィルム冷却性を確保する。 【解決手段】 冷却空気取入孔35と冷却空気流出孔3
4aとに連通し、冷却空気取入孔35から取り入れた冷
却空気が冷却空気流出孔34aへ向かって流されること
により対流冷却が行われる溝部34と連通する噴出孔3
6を内面側に形成する。噴出孔36から冷却空気の一部
を内面から噴出させることにより、上流側の冷却空気流
出孔34aから流出して内面に沿って流れて空気フィル
ムを形成する冷却空気に、内面に沿う渦を生じさせ、渦
によって内面に貼り付くように空気フィルムを流し、フ
ィルム冷却を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン燃焼
器等の燃焼室を構成するプレートフィン及びそれを用い
た燃焼器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガスタービンは、圧縮機、燃焼
器及びタービンを主な構成要素としており、圧縮機とタ
ービンとは互いに主軸で直結されている。圧縮機の吐出
口には燃焼器が接続されており、圧縮機から吐出された
作動流体は、燃焼器によって所定のタービン入口温度ま
で加熱される。タービンに供給された高温高圧の作動流
体は、ケーシング内において静翼及び主軸側に取り付け
られた動翼の間を通過して膨張し、これにより主軸が回
転して出力が得られる。ガスタービンの場合、圧縮機の
消費動力を引いた軸出力が得られるので、主軸の他端に
発電器などを接続することで駆動源として利用すること
ができる。
【0003】ここで、ガスタービン燃焼器の概略構造を
説明する。図12において、符号10は、燃焼器であ
る。この燃焼器10は、内筒11の軸中心に沿って予混
合ノズル12を設置したものである。予混合ノズル12
は、中央部にパイロットバーナ13が配置され、このパ
イロットバーナ13の周囲を取り囲むようにして、複数
のメインバーナ1が等ピッチで配設されている。従っ
て、パイロットバーナ13の中心軸は、内筒11の中心
軸と一致してる。
【0004】予混合ノズル12のパイロットバーナ13
は、パイロット燃料管14と、パイロットスワーラ15
とを具備して構成されている。パイロット燃料管14
は、一端が図示略の燃料供給源に接続され、他端が内筒
11により形成された燃焼器10の燃焼室10aに開口
するパイロット燃料ノズル14aとなっている。また、
パイロットスワーラ15は、パイロット燃料管14の外
周部に設けられて通過する空気流に旋回を与えるもので
ある。このパイロットバーナ13では、パイロット燃料
ノズル14aから供給されるパイロット燃料が、旋回流
となった空気流を燃焼空気として、燃焼室10a内で燃
焼する。こうして形成されたパイロットバーナ13の火
炎は、後述するメインバーナ1の火種として用いられ
る。
【0005】このような予混合ノズル12のメインバー
ナ1は、図示略の燃料供給源に接続されたメイン燃料供
給管2と、該メイン燃料供給管2の外周部を通過する空
気流に旋回を与えるメインスワーラ5とを具備して構成
される。このメインバーナ1は、メイン燃料供給管2を
通って導入された燃料を燃料噴出口から空気流中に噴出
させ、燃料と空気流とを予混合して予混合気を形成す
る。この予混合気は、各メインバーナ1から旋回流とな
ってパイロットバーナ13の周囲に流出し、前述したパ
イロットバーナ13の火炎を火種として燃焼する。
【0006】上記の燃焼器10の燃焼室10aを形成す
る内筒11としては、図13及び図14に示すように、
フィルム冷却を行うためのプレートフィン21が用いら
れている。このプレートフィン21は、燃焼室10aの
内面を構成するフィンリング22と、燃焼室10aの外
面を構成する外面板23とが僅かに隙間をあけて積層さ
れた構造とされている。
【0007】フィンリング22には、外面板23との対
向面側に、軸方向へ沿う複数の溝部24が並列に形成さ
れており、予混合ノズル12が設けられた上流側と反す
る下流側端部が開口されている。また、外面板23に
は、フィンリング22の溝部24の閉鎖された上流側の
端部とそれぞれ連通する冷却空気取入孔25が形成され
ており、燃焼室10aの外周側の空気が、冷却空気取入
孔25から溝部24内に冷却空気として流れ込むように
なっている。
【0008】そして、上記プレートフィン21によって
燃焼室10aが構成された燃焼器10によれば、燃焼時
に、冷却空気が外面板23の冷却空気取入孔25からフ
ィンリング22の溝部24内に流れ込み、この溝部24
内を流れた後、この溝部24の端部からなる冷却空気流
出孔26から燃焼室10a内へ流出し、下流側のプレー
トフィン21の内面に沿う空気フィルムを形成する。つ
まり、溝部24内を流れる際に、内筒11を対流冷却
し、その後、プレートフィン21の内面に沿う空気フィ
ルムが形成されてフィルム冷却され、燃焼室10aを構
成する内筒11の焼損が防止されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、燃焼室1
0aを構成する内筒11として、上記プレートフィン2
1を用いることにより、対流冷却及びフィルム冷却によ
って内筒11の焼損が防止されるようになっているが、
近年では、燃焼性能向上に伴い燃焼温度も高くなりつつ
あり、冷却のために多くの空気が必要となり、燃焼用空
気が制限されて、低NOx化に限界が生じていた。この
ため、圧損を大きくすることなくさらに冷却性能が向上
されたプレートフィンが要求されているのが現状であっ
た。
【0010】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、燃焼室の内面への冷却空気の貼り付き性を高め
て、良好なフィルム冷却性を得ることができ、燃焼用空
気の制限をなくして低公害の燃焼が可能なプレートフィ
ン及びそれを用いた燃焼器を提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のプレートフィンは、燃焼器の燃焼室
を形成し、冷却空気取入孔から外周側の冷却空気を取り
入れて冷却空気流出孔から燃焼室の内面に沿って送り込
んで空気フィルムを形成することによりフィルム冷却を
行うプレートフィンであって、内面側には、前記冷却空
気流出孔から流出されて内面に沿って流れる空気フィル
ムに、内面に沿う渦を生じさせる渦発生手段が設けられ
ていることを特徴としている。
【0012】つまり、冷却空気流出孔から流出して内面
に沿って流れる空気フィルムに、渦発生手段によって内
面に沿う渦が形成され、この渦が内面に貼り付くように
流れることとなり、これにより、プレートフィンの冷却
効率を大幅に向上させることができる。つまり、冷却空
気の使用量を増加させることなく、良好なフィルム冷却
を行うことができ、近年の燃焼性能の向上に伴う燃焼温
度の上昇に対応することができ、これにより、燃焼用空
気の制限をなくし、良好な低NOx化を実現させること
ができる。
【0013】請求項2記載のプレートフィンは、請求項
1記載のプレートフィンにおいて、前記冷却空気取入孔
と前記冷却空気流出孔とに連通し、前記冷却空気取入孔
から取り入れた冷却空気が前記冷却空気流出孔へ向かっ
て流されることにより対流冷却が行われる冷却流路を有
することを特徴としている。
【0014】すなわち、フィルム冷却とともに、冷却流
路へ冷却空気が流されて対流冷却が行われるので、さら
なる冷却効率の向上を図ることができ、極めて冷却性に
優れたプレートフィンとすることができる。
【0015】請求項3記載のプレートフィンは、請求項
1または請求項2記載のプレートフィンにおいて、前記
渦発生手段が、前記冷却空気取入孔から取り入れられる
冷却空気の一部を内面から噴出させる噴出孔を有し、該
噴出孔から冷却空気の一部が噴出されることにより前記
空気フィルムに渦が形成されることを特徴としている。
【0016】このように、噴出孔から噴出する一部の冷
却空気によって空気フィルムに内面に沿う渦を発生させ
て内面に貼り付けた状態に流すことができる。つまり、
容易な手段によって空気フィルムに渦を発生させて貼り
付き性を向上させて低コストにて冷却効率を向上させる
ことができる。
【0017】請求項4記載のプレートフィンは、請求項
1または請求項2記載のプレートフィンにおいて、前記
渦発生手段が、内面に設けられた突起部からなり、該突
起部によって内面に沿って流れる前記空気フィルムに渦
が形成されることを特徴としている。
【0018】つまり、空気フィルムに、突起部によって
内面に沿う渦を発生させて内面に貼り付けた状態に流す
ことができる。つまり、容易な手段によって空気フィル
ムに渦を発生させて貼り付き性を向上させて低コストに
て冷却効率を向上させることができる。
【0019】請求項5記載のプレートフィンを用いた燃
焼器は、中心に配置されたパイロットバーナの周囲に複
数のメインバーナが配置されたバーナと、このバーナか
らの燃焼ガスが送り込まれる筒状の燃焼室とを有する燃
焼器であって、前記燃焼室が請求項1〜4のいずれか1
項記載のプレートフィンを筒状に形成してなることを特
徴としている。
【0020】このように、優れた冷却効率を有するプレ
ートフィンによって燃焼室が形成されているので、良好
な冷却効果が得られた燃焼器とすることができる。
【0021】請求項6記載のプレートフィンを用いた燃
焼器は、中心に配置されたパイロットバーナの周囲に複
数のメインバーナが配置されたバーナと、このバーナか
らの燃焼ガスが送り込まれる筒状の燃焼室とを有する燃
焼器であって、前記燃焼室の下流側が請求項3記載のプ
レートフィンを筒状に形成し、上流側が請求項4記載の
プレートフィンを筒状に形成してなることを特徴として
いる。
【0022】すなわち、優れた冷却効率を有するプレー
トフィンによって燃焼室が形成されているので、良好な
冷却効果が得られた燃焼器とすることができ、しかも、
上流側が突起部による渦発生手段が設けられたプレート
フィンから形成され、下流側が噴出孔から冷却空気の一
部を噴出させる渦発生手段が設けられたプレートフィン
から形成されているので、下流側にて、噴出孔から噴出
させる冷却空気によって燃焼ガスを希釈することがで
き、燃焼器の下流側に設けられるタービン等を保護する
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例のプレ
ートフィン及びそれを用いた燃焼器を図面を参照して説
明する。図1〜図3において、符号31は、本実施形態
例の燃焼器10の内筒11に用いられるプレートフィン
である。このプレートフィン31は、内筒11によって
形成された燃焼室10aの内面を構成するフィンリング
32と、燃焼室10aの外面を構成する外面板33とが
隙間をあけて積層された構造とされている。
【0024】フィンリング32には、外面板33との対
向面側に、軸方向へ沿う複数の溝部(冷却流路)34が
並列に形成されており、予混合ノズル12が設けられた
上流側と反する下流側端部の開口部が冷却空気流出孔3
4aとされている。また、外面板33には、フィンリン
グ32の溝部34の閉鎖された上流側の端部とそれぞれ
連通する冷却空気取入孔35が形成されており、内筒1
1の外周側の空気が、冷却空気として冷却空気取入孔3
5から溝部34内に流れ込むようになっている。
【0025】また、フィンリング32には、内面におけ
る溝部34の底部位置に、軸方向へ間隔をあけて燃焼室
10a内と連通する噴出孔(渦発生手段)36が形成さ
れている。つまり、これら噴出孔36が、上流側のプレ
ートフィン31の溝部34の軸方向延長線上に形成され
ている。なお、隣り合う溝部34の配設位置に形成され
た噴出孔36は、それぞれ軸方向へずらされている。
【0026】そして、上記プレートフィン31によって
燃焼室10aが形成された燃焼器10によれば、燃焼時
に、空気が外面板33の冷却空気取入孔35から冷却空
気としてフィンリング32の溝部34内に流れ込み、こ
の溝部34内を流れた後、この溝部34の端部からなる
冷却空気流出孔34aから燃焼室10a内へ流出し、下
流側のプレートフィン31の内周面に沿う空気フィルム
を形成する。つまり、溝部34内を流れる際に、内筒1
1が対流冷却され、その後、プレートフィン31の内周
面に沿う空気フィルムを形成してフィルム冷却され、燃
焼室10aを構成する内筒11の焼損が防止される。
【0027】ここで、上記プレートフィン31には、そ
の内面に渦発生手段として噴出孔36が形成されている
ので、冷却空気取入孔35から溝部24内に流れ込んだ
冷却空気の一部が噴出孔36から燃焼室10aの内面か
ら噴出する。これにより、上流側のプレートフィン31
のフィンリング32の冷却空気流出孔34aから流出し
て下流側のフィンリング32の内面に沿って流れて空気
フィルムを形成する冷却空気に、噴出孔36から噴出す
る冷却空気によって、図4及び図5に示すような、内面
に沿う縦渦が形成され、これにより、この空気フィルム
は、フィンリング32の内面に貼り付くように流れるこ
ととなり、プレートフィン31の冷却効率が向上され
る。
【0028】このように、上記のプレートフィン31に
よれば、冷却空気流出孔34aから流出して内面に沿っ
て流れる空気フィルムに、噴出孔36から冷却空気の一
部を噴出させることにより内面に沿う渦を発生させる渦
形成手段が設けられているので、空気フィルムは渦を形
成して内面に貼り付くように流れることとなり、これに
より、プレートフィン31の冷却効率を大幅に向上させ
ることができる。つまり、容易な手段によって空気フィ
ルムに渦を発生させて内面への貼り付き性を向上させて
低コストにて冷却効率を向上させることができる。
【0029】すなわち、冷却空気の使用量を増加させる
ことなく、良好なフィルム冷却を行うことができ、近年
の燃焼性能の向上に伴う燃焼温度の上昇に対応すること
ができ、これにより、燃焼用空気の制限をなくし、良好
な低NOx化を実現させることができる。
【0030】また、フィルム冷却とともに、溝部34か
らなる冷却流路へ冷却空気が流されて対流冷却が行われ
るので、さらなる冷却効率の向上を図ることができ、極
めて冷却性に優れたプレートフィン31とすることがで
きる。そして、上記のプレートフィン31を用いた燃焼
器10によれば、優れた冷却効率を有するプレートフィ
ン31によって燃焼室10aが形成されているので、良
好な冷却効果が得られた燃焼器とすることができる。
【0031】図6〜図8に示すものは、他の構造のプレ
ートフィン31を示すものである。このプレートフィン
31には、内面における溝部34の底部位置に、渦発生
手段として軸方向へ間隔をあけて側面視三角形状の突起
部37が形成されている。つまり、これら突起部37
が、上流側のプレートフィン31の溝部34の軸方向の
延長線上に形成されている。なお、隣り合う溝部34の
配設位置に形成された突起部37は、それぞれ軸方向へ
ずらされている。
【0032】そして、このように、フィンリング32の
内面に突起部37が形成されたプレートフィン31によ
れば、上流側のプレートフィン31のフィンリング32
の溝部34の端部からなる冷却空気流出孔34aから流
出して下流側のフィンリング32の内面に沿って流れて
空気フィルムを形成する冷却空気が突起部37に到達す
ると、この冷却空気には、突起部37によって、図9及
び図10に示すような、内面に沿う縦渦が形成され、こ
れにより、この空気フィルムは、フィンリング32の内
面に貼り付くように流れることとなり、プレートフィン
31の冷却効率が向上される。
【0033】このように、このプレートフィン31によ
れば、空気フィルムに、突起部37からなる渦発生手段
によって内面に沿う渦を発生させて内面に貼り付けた状
態に流すことができる。つまり、容易な手段によって空
気フィルムに渦を発生させて内面への貼り付き性を向上
させて低コストにて冷却効率を向上させることができ、
また、このプレートフィン31を用いた燃焼器によれ
ば、優れた冷却効率を有するプレートフィン31によっ
て燃焼室10aが形成されているので、良好な冷却効果
が得られた燃焼器とすることができる。
【0034】なお、図11に示すように、噴出孔36が
形成されたフィンリング32及び突起部37が形成され
たフィンリング32を組み合わせても良く、特に、上流
側を突起部37が形成されたフィンリング32とし、下
流側を噴出孔36が形成されたフィンリング32とする
ことにより、下流側において、噴出孔36から噴出させ
る冷却空気によって燃焼ガスを希釈することができ、燃
焼器10の下流側に設けられるタービン等を保護するこ
とができる。
【0035】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のプレー
トフィン及びそれを用いた燃焼器によれば、下記の効果
を得ることができる。請求項1記載のプレートフィンに
よれば、冷却空気流出孔から流出して内面に沿って流れ
る空気フィルムに、渦発生手段によって内面に沿う渦が
形成され、この渦が内面に貼り付くように流れることと
なり、これにより、プレートフィンの冷却効率を大幅に
向上させることができる。つまり、冷却空気の使用量を
増加させることなく、良好なフィルム冷却を行うことが
でき、近年の燃焼性能の向上に伴う燃焼温度の上昇に対
応することができ、これにより、燃焼用空気の制限をな
くし、良好な低NOx化を実現させることができる。
【0036】請求項2記載のプレートフィンによれば、
フィルム冷却とともに、冷却流路へ冷却空気が流されて
対流冷却が行われるので、さらなる冷却効率の向上を図
ることができ、極めて冷却性に優れたプレートフィンと
することができる。
【0037】請求項3記載のプレートフィンによれば、
噴出孔から噴出する一部の冷却空気によって空気フィル
ムに内面に沿う渦を発生させて内面に貼り付けた状態に
流すことができる。つまり、容易な手段によって空気フ
ィルムに渦を発生させて貼り付き性を向上させて低コス
トにて冷却効率を向上させることができる。
【0038】請求項4記載のプレートフィンによれば、
空気フィルムに、突起部によって内面に沿う渦を発生さ
せて内面に貼り付けた状態に流すことができる。つま
り、容易な手段によって空気フィルムに渦を発生させて
貼り付き性を向上させて低コストにて冷却効率を向上さ
せることができる。
【0039】請求項5記載のプレートフィンを用いた燃
焼器によれば、優れた冷却効率を有するプレートフィン
によって燃焼室が形成されているので、良好な冷却効果
が得られた燃焼器とすることができる。
【0040】請求項6記載のプレートフィンを用いた燃
焼器によれば、優れた冷却効率を有するプレートフィン
によって燃焼室が形成されているので、良好な冷却効果
が得られた燃焼器とすることができ、しかも、上流側が
突起部による渦発生手段が設けられたプレートフィンか
ら形成され、下流側が噴出孔から冷却空気の一部を噴出
させる渦発生手段が設けられたプレートフィンから形成
されているので、下流側にて、噴出孔から噴出させる冷
却空気によって燃焼ガスを希釈することができ、燃焼器
の下流側に設けられるタービン等を保護することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態例のプレートフィンの構
成及び構造を説明するプレートフィンの内周面側からみ
た斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態のプレートフィンの構成
及び構造を説明するプレートフィンの側断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態のプレートフィンの構成
及び構造を説明するプレートフィンの横断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態のプレートフィンの構成
及び構造を説明するプレートフィンの一部の横断面図で
ある。
【図5】 本発明の実施の形態例のプレートフィンの構
成及び構造を説明するプレートフィンの一部の内周面側
からみた斜視図である。
【図6】 本発明の他の実施の形態例のプレートフィン
の構成及び構造を説明するプレートフィンの内周面側か
らみた斜視図である。
【図7】 本発明の他の実施の形態のプレートフィンの
構成及び構造を説明するプレートフィンの側断面図であ
る。
【図8】 本発明の他の実施の形態のプレートフィンの
構成及び構造を説明するプレートフィンの横断面図であ
る。
【図9】 本発明の他の実施の形態のプレートフィンの
構成及び構造を説明するプレートフィンの一部の横断面
図である。
【図10】 本発明の他の実施の形態例のプレートフィ
ンの構成及び構造を説明するプレートフィンの一部の内
周面側からみた斜視図である。
【図11】 本発明のさらに他の実施の形態例のプレー
トフィンの構成及び構造を説明するプレートフィンの内
周面側からみた斜視図である。
【図12】 燃焼器の構成及び構造を説明する燃焼器の
一部の概略側断面図及び横断面図である。
【図13】 従来のプレートフィンの構成及び構造を説
明するプレートフィンの一部を破断視した斜視図であ
る。
【図14】 従来のプレートフィンの構成及び構造を説
明するプレートフィンの断面図である。
【符号の説明】 1 メインバーナ 10 燃焼器 10a 燃焼室 13 パイロットバーナ 31 プレートフィン 34 溝部(冷却流路) 34a 冷却空気流出孔 35 冷却空気取入孔 36 噴出孔(渦発生手段) 37 突起部(渦発生手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼器の燃焼室を形成し、冷却空気取入
    孔から外周側の冷却空気を取り入れて冷却空気流出孔か
    ら燃焼室の内面に沿って送り込んで空気フィルムを形成
    することによりフィルム冷却を行うプレートフィンであ
    って、 内面側には、前記冷却空気流出孔から流出されて内面に
    沿って流れる空気フィルムに、内面に沿う渦を生じさせ
    る渦発生手段が設けられていることを特徴とするプレー
    トフィン。
  2. 【請求項2】 前記冷却空気取入孔と前記冷却空気流出
    孔とに連通し、前記冷却空気取入孔から取り入れた冷却
    空気が前記冷却空気流出孔へ向かって流されることによ
    り対流冷却が行われる冷却流路を有することを特徴とす
    る請求項1記載のプレートフィン。
  3. 【請求項3】 前記渦発生手段は、前記冷却空気取入孔
    から取り入れられる冷却空気の一部を内面から噴出させ
    る噴出孔を有し、該噴出孔から冷却空気の一部が噴出さ
    れることにより前記空気フィルムに渦が形成されること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のプレートフ
    ィン。
  4. 【請求項4】 前記渦発生手段は、内面に設けられた突
    起部からなり、該突起部によって内面に沿って流れる前
    記空気フィルムに渦が形成されることを特徴とする請求
    項1または請求項2記載のプレートフィン。
  5. 【請求項5】 中心に配置されたパイロットバーナの周
    囲に複数のメインバーナが配置されたバーナと、このバ
    ーナからの燃焼ガスが送り込まれる筒状の燃焼室とを有
    する燃焼器であって、 前記燃焼室が請求項1〜4のいずれか1項記載のプレー
    トフィンを筒状に形成してなることを特徴とするプレー
    トフィンを用いた燃焼器。
  6. 【請求項6】 中心に配置されたパイロットバーナの周
    囲に複数のメインバーナが配置されたバーナと、このバ
    ーナからの燃焼ガスが送り込まれる筒状の燃焼室とを有
    する燃焼器であって、 前記燃焼室の下流側が請求項3記載のプレートフィンを
    筒状に形成し、上流側が請求項4記載のプレートフィン
    を筒状に形成してなることを特徴とするプレートフィン
    を用いた燃焼器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010209912A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 General Electric Co <Ge> 燃焼器ライナ冷却システム
JP2013068348A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスタービン燃焼器
KR101425178B1 (ko) * 2007-04-12 2014-08-01 쌩-고벵 이조베르 내부 연소 버너

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