JP2002166267A - 濃縮装置 - Google Patents

濃縮装置

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JP2002166267A
JP2002166267A JP2001144479A JP2001144479A JP2002166267A JP 2002166267 A JP2002166267 A JP 2002166267A JP 2001144479 A JP2001144479 A JP 2001144479A JP 2001144479 A JP2001144479 A JP 2001144479A JP 2002166267 A JP2002166267 A JP 2002166267A
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solution
concentration
gas
tank
condensing
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Hiroshi Kawabata
博 川端
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HOT SPRING KK
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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造で、復元した溶液が原溶液の成分
により近い状態となるように、有効成分を確実に濃縮且
つ抽出できる濃縮装置を提供する。 【解決手段】 濃縮装置を、温泉を加熱して水分を蒸発
させる溶液濃縮装置と、液相成分濃縮時に気化した蒸気
を凝縮して、前記蒸気に含有される有効成分を抽出する
気体凝縮装置とによって構成したことにより、溶液の有
効成分を高い比率で含有する濃縮液体を得ることがで
き、さらに、溶液に含まれる成分だけでなく気化した成
分も抽出することができるので、溶液を元の状態に戻し
たときに、ほぼ完全な状態に戻すことができるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、天然温泉、深層
水、海水等、有効成分を含有する溶液を濃縮する濃縮装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】特許公開2000−24401号は、液
相を伴う混合物である被濃縮物中に含まれる成分を濃縮
する装置であって、被濃縮物が注入されるタンクと、こ
のタンクの上部に設けられたチャンバーと、このチャン
バーの情報に設置された散布手段と、前記被濃縮物を前
記散布手段に供給するポンプと、前記チャンバー内に設
けられたフィルタと、被濃縮物の温度を一定に維持する
熱供給手段と、チャンバー上部に溜まった内気を排出す
る排出ダクトとを具備するものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記引
例の濃縮装置では、肝心の温泉成分がフィルタに付着
し、このフィルタが着脱自在であること及び蒸発した温
泉の気相成分が排出されることから、温泉成分の大部分
が外部に廃棄されるという不具合を有する。また、温泉
成分がフィルタに付着することから、フィルタが目詰ま
りして、十分に効果を有しないという不具合がある。
【0004】このため、この発明は、簡易な構造で、復
元した溶液が元の溶液の成分に、より近い状態となるよ
う、有効成分を含有する溶液を確実に濃縮且つ抽出でき
る濃縮装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】したがって、この発明
は、有効成分を含有する溶液を濃縮する溶液濃縮装置
と、該溶液濃縮装置による溶液の濃縮行程において気化
する有効成分を含む気体を凝縮させる気体凝縮装置とか
らなるものである。
【0006】これによって、溶液濃縮装置によって、温
泉、深層水、海水、硬水等、有効成分を含有する溶液を
濃縮すると共に、濃縮時に気化する有効成分を気体凝縮
装置において凝縮して抽出することができるので、溶液
の有効成分を高い比率で含有する濃縮液体を得ることが
でき、さらに溶液に含まれる成分だけでなく、気化した
成分も抽出することができるので、溶液を復元する場
合、濃縮した溶液に所定の濃度に戻すだけでなく、蒸発
した成分を付加できるので、より完全な形で復元できる
ものである。
【0007】さらに、この発明において、前記溶液濃縮
装置は、溶液が注入される濃縮タンクと、該濃縮タンク
に供給された溶液を加熱して水分を気化させる加熱手段
と、該加熱手段によって濃縮された溶液が所定の濃度の
液体になるまで前記濃縮タンク内を循環させる循環手段
と、前記所定の濃度に濃縮された溶液を貯蔵する液体貯
蔵タンクとを具備することが望ましい。
【0008】また、前記気体凝縮装置は、前記気体が注
入される凝縮タンクと、該凝縮タンクに注入された気体
成分を冷却する冷却手段とを具備することが望ましい。
さらに、気体凝縮装置は、前記冷却手段によって凝縮さ
れた気体成分を貯蔵する凝縮気体成分貯蔵タンクを具備
しても良いものである。さらにまた、凝縮タンクを複数
設け、それぞれに装備される冷却手段によって異なる温
度に設定することによって、凝縮温度の異なる複数の有
効成分を確実に入手することができるものである。
【0009】さらに、この発明において、前記循環手段
は、前記濃縮タンクの下方に滞留する濃縮された溶液を
吸引するポンプと、該ポンプによって吸引された濃縮さ
れた溶液を前記加熱手段に散布するシャワリング部とに
よって少なくとも構成されることが望ましい。これによ
って、溶液の水分の気化を助長することができるもので
ある。
【0010】また、前記加熱手段は、前記溶液が散布さ
れる前記濃縮タンク内の空間を加熱する第1の加熱手段
と、前記濃縮タンク下方に滞留する濃縮された溶液を加
熱する第2の加熱手段によって構成されることが望まし
い。これによって、溶液の気化を助長できる。
【0011】前記溶液としては、天然温泉、海水、深層
水、硬水等があるが、特に、有効成分が気化した気体に
含まれる天然温泉の濃縮に有効である。また、温泉地に
この濃縮装置を設置した場合、前記加熱手段の熱源とし
て、源泉の蒸気を用いても良く、また地熱を利用したも
のであってもよいものである。
【0012】さらにまた、この発明は、前記濃縮タンク
に供給される溶液の流入量を検出する流入量検出手段
と、前記濃縮タンク内に滞留する溶液の水位を検出する
水位検出手段と、前記流入量検出手段によって検出され
た溶液の流入量及び前記水位検出手段によって検出され
た溶液の水位に基づいて前記液体の濃度を演算する濃度
演算手段と、該濃度演算手段によって演算された濃度が
所定の濃度となるように前記濃縮タンク内に注入される
溶液の量を調整する流入量調整手段とを具備するもので
ある。
【0013】これによって、濃縮された温泉の濃度を簡
易に演算できると共に、その温泉にあった所定の濃度ま
で温泉を確実に濃縮できるので、温泉を元の状態に戻し
たときに、源泉とほぼ同一の状態に戻すことが可能とな
るものである。また、流入量を調整することによって、
一定の濃度の液体を連続的に得ることができるものであ
る。
【0014】また、前記溶液濃縮装置から気体凝縮装置
への気体の吸引は、濃縮装置の近くを流れる川の上流側
と下流側とを連通するパイプ又は暗渠を設けると共にこ
のパイプ又は暗渠の途中にエジェクタを設け、川の落差
によって前記暗渠を流れる水流によるベンチュリー効果
によって吸引することが望ましい。これによって、自然
の力を利用して吸引できるので、稼動コストの低減を図
ることができる。
【0015】さらにまた、この発明は、前記液体貯蔵タ
ンクに貯蔵された溶液量を検出する液体量検出手段と、
該液体量検出手段によって検出された溶液量を通信手段
を介して管理センターに送信する送信手段と、前記管理
センターからの制御信号を通信手段を介して入力する受
信手段と、該受信手段によって受信された制御信号に基
づいて前記流入量調整手段を制御する制御手段とを具備
することにある。
【0016】これによって、液体量検出手段によって検
出された溶液量が所定の量に達した時に回収できると共
に、流入量調整手段を管理センターにおいて制御できる
ので、例えば各温泉地に設置された濃縮装置を一括して
管理することができるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について
図面により説明する。
【0018】図1で示す濃縮装置1は、溶液濃縮装置2
と、気体凝縮装置3とによって構成され、例えば、濃縮
する溶液が温泉である場合には、全国各地の温泉場であ
って、源泉からの温泉が確保可能な場所に設置するもの
である。以下、温泉を濃縮する場合について説明する。
【0019】前記溶液濃縮装置2は、濃縮タンク4と、
この濃縮タンク4に温泉を供給する温泉供給ライン5
と、前記濃縮タンク4の内部を加熱する加熱機構6と、
前記濃縮タンク4内に濃縮された温泉を循環させる循環
機構7と、前記濃縮タンク4と接続される濃縮液体貯蔵
タンク8とによって構成される。また、前記濃縮タンク
4は、水位計32と、温度計33を有している。
【0020】前記温泉供給ライン5は、その一端5aが
温泉の源泉に直接接続されるか、又は温泉が貯蔵される
図示しないタンクと接続されて、前記温泉供給ライン5
上に設けられた流量調整弁9によって調整された流量の
温泉を、前記濃縮タンク4内に供給するものである。
尚、流量調整弁9によって調整された流量は流量計10
によって検出される。
【0021】前記加熱機構6は、前記濃縮タンク4内に
設けられた第1及び第2の加熱ヒータ11,12と、源
泉の蒸気が蒸気供給ライン13によって供給される熱源
ユニット14と、この熱源ユニット14内に供給される
蒸気の熱を吸熱する吸熱部15と、この吸熱部15で熱
を吸収したブライン(例えば、水等の熱搬送物質)を前
記第1及び第2の加熱ヒータ11,12に供給するポン
プ16と、前記蒸気供給ライン13に設けられ、前記熱
源ユニット14に供給される蒸気の量を調整する流量調
整弁32と、第1及び第2の加熱ヒータ11,12への
ブラインの供給量を調整する流量調整弁17〜20とに
よって構成される。さらに、前記第1の加熱ヒータ11
は、前期濃縮タンク4上部の散布空間22を加熱し、第
2の加熱ヒータ12は、前記濃縮タンク4下部の濃縮液
体貯留空間21に貯留する液体を加熱する。
【0022】前記循環機構7は、前記濃縮タンク4の下
部の濃縮液体貯留空間21と前記濃縮タンク4の上部の
散布空間22とを連通するもので、流量制御弁23、循
環ポンプ24、流量調整弁25及び前記散布空間22に
濃縮された液体を散布するシャワリング部26を有す
る。また、前記循環機構7の流量を計測する流量計27
が設けられる。
【0023】さらに、前記循環ポンプ24の吐出側近傍
には排出用の開閉弁44が設けられ、前記流量調整弁2
5及び下記する流量調整弁28を閉じて、前記流量調整
弁23と前記開閉弁44を開き、前記循環ポンプ24を
駆動することによって、濃縮タンク4内に貯留される液
体を排出でき、さらには、前記温泉供給ライン5から、
洗浄液を供給することによって、濃縮タンク4内の定期
的な清掃が可能となるものである。
【0024】前記濃縮液体貯蔵タンク8は、流量制御弁
28を介して前記流量制御弁23及び前記循環ポンプ2
4の間の部分と連通される共に、濃縮された液体を取り
出すための排出ライン29が設けられる。この排出ライ
ン29には、開閉弁30が設けられる。また、前記濃縮
液体貯蔵タンク8には、水位を計測する水位計31が設
けられる。
【0025】以上の構成の溶液濃縮装置2において、温
泉供給ライン5から濃縮タンク4に供給された温泉は、
前記濃縮タンク4内の前記濃縮液体貯留空間21に貯留
され、第2のヒータ12によって加熱されて水分を蒸発
させると共に、循環ポンプ24によって前記シャワリン
グ部26に供給されて散布空間22に散布され、第1の
ヒータ11によって加熱されて水分を蒸発させる。この
循環によって、前記濃縮液体貯留空間21に貯留される
液体の濃度は徐々に上昇していく。そして、前記濃縮液
体貯留空間21に貯留される液体の濃度が所定の濃度に
達した場合、流量調整弁28を開放して、前記濃縮液体
貯留空間21に貯留された液体を濃縮液体貯蔵タンク8
内に流下させ貯蔵するものである。この濃縮液体の貯蔵
量は、水位計31によって管理される。
【0026】また、前記流量制御弁9によって制御され
る濃縮タンク4内に供給される温泉量と、流量制御弁2
3によって制御される濃縮タンク4からの濃縮液体の排
出量、流量制御弁35によって制御される濃縮液体の循
環量及び流量制御弁28によって制御される濃縮液体の
貯蔵量とを調整することによって、所定の濃度の液体を
連続して濃縮液体貯蔵タンク8内に貯蔵することが可能
となるものである。
【0027】さらに、前記溶液濃縮装置2において、蒸
発した気体は気体送出ライン33を介して吸引機構50
の吸引力により気体凝縮装置3に供給される。この気体
凝縮装置3は、凝縮タンク34と、この凝縮タンク34
内を冷却する冷却機構35によって構成される。
【0028】また、前記吸引機構50は、公知の吸引ポ
ンプ等を用いても良いが、この実施の形態では、図2に
示すように、河川の上流側60aと河川の下流側60b
を連通するパイプ又は暗渠53を設けると共に、このパ
イプ又は暗渠53の途中にエジェクタを設けることによ
って構成される。また、前記パイプ又は暗渠53を通過
する水量は、流量制御弁51によって制御される。これ
によって、流量制御弁51によって調整された水量によ
るベンチュリー作用により吸引パイプ43を介して前記
凝縮タンク34の圧力が低下するので、前記濃縮タンク
4内との圧力差により前記濃縮タンク4内の気体が前記
凝縮タンク34内に吸引されるものである。
【0029】また、前記冷却機構35としては、公知の
冷凍サイクルを用いてもよいが、図2に示すように河川
60a,60bなどを流れる冷たい水をポンプ53によ
って汲み上げ、供給パイプ35aを介して前記冷却機構
35に供給し、排出パイプ35bを介して前記河川60
a,60bに排出するようにしてもよいものである。
尚、前記凝縮タンク34において、凝縮して生じた液体
の水位は、水位計36によって管理し、温度は温度計3
7によって管理される。
【0030】そして、前記凝縮タンク34に貯留する凝
縮液体は、流量制御弁38を介して凝縮液体貯蔵タンク
39に流下して貯蔵される。また、この貯蔵量も、前記
凝縮液体貯蔵タンク39に設けられた水位計40によっ
て管理される。さらに、この凝縮液体貯蔵タンク39に
は、貯蔵された凝縮液体を排出するための排出ライン4
1が設けられ、開閉弁42によって開閉されるものであ
る。
【0031】以上の構成の気体凝縮装置3において、前
記溶液濃縮装置2において蒸発した水蒸気と共に気化し
た温泉成分又は水蒸気に含有される温泉成分は、前記凝
縮タンク34内において冷却されて液化し、液体として
抽出できるものである。尚、温泉を復元する場合には、
濃縮された温泉成分を元の濃度にするように所定の温度
の水又はお湯を加える又は所定の温度の水又はお湯に添
加することによって薄め、液体として抽出された気化し
た成分をさらにそれに加えることによって復元するもの
である。
【0032】また、図4で示すように、気体凝縮装置3
を、冷却温度の異なる複数の気体凝縮装置3A,3B,
3Cによって構成するようにしても良いものである。そ
れぞれの気体凝縮装置3A,3B,3Cは、上述した実
施の形態と同様に、それぞれに、気体凝縮タンク34
A,34B,34Cと、冷却機構35A,35B,35
Cと、それぞれの気体凝縮タンク34A,34B,34
Cを連結する気体供給パイプ33A,33Bによって直
列に連結され、冷却機構35A,35B,35Cは、前
記気体凝縮タンク34A,34B,34Cの内部温度が
順次低くなるように冷却するものである。そして、それ
ぞれの気体凝縮タンク34A,34B,34C内で凝縮
した気体は、開閉弁38A,38B,38Cを介してそ
れぞれのタンクに収容されるものである。また、気体凝
縮装置3A,3B,3Cを、この実施の形態では、直列
に接続して溶液の凝縮行程で生じた気体を全て取得可能
な構成としたが、それぞれの気体凝縮装置3A,3B,
3Cを並列に接続して、溶液濃縮装置2から排出される
気体をそれぞれに取得可能にしても良いものである。
【0033】以上構成の濃縮装置1において、前記流量
制御弁9,17,18,19,20,23,25,2
8,32,38,44,51及びポンプ16,24,5
2を制御するために、コントロールユニット100が設
けられることが望ましい。このコントロールユニット1
00は、中央演算処理装置(CPU)、読出専用メモリ
(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、入出
力ポート(I/O)等からなるそれ自体公知のもので、
前記流量計10,27、温度計33,37、水位計3
1,32,36,38からの検出信号が少なくとも入力
され、読み込まれた所定のプログラムにしたがって処理
された後、制御信号を出力して、前記流量制御弁9,1
7,18,19,20,23,25,28,32,3
8,44,51及びポンプ16,24,52を自動によ
り制御するものである。
【0034】また、前記コントロールユニット100
は、前記検出信号を送信ユニット110に出力し、モデ
ム120を介して電話ライン150を通して中央の管理
センター130に送信する。そして、管理センター13
0では、それらの検出信号に基づいて、前記濃縮装置1
をいかに制御するべきかを考慮し、電話ライン150及
びモデム120を介して受信ユニット140に制御信号
を出力する。そして、受信ユニット140から制御信号
がコントロールユニット100に出力され、前述した各
制御機器、前記流量制御弁9,17,18,19,2
0,23,25,28,32,38,44,51及びポ
ンプ16,24,52を制御するものである。
【0035】これによって、例えば、管理センター13
0によって、各地の温泉場に設置された温泉凝縮装置1
の濃縮液体等の量が確実に掌握できるので、回収ルート
等を調整でき、効率の良い回収及び搬送が可能となるも
のである。
【0036】また、図5で示す実施の形態は、濃縮した
温泉を搬送するための用いられるデリバリータンク80
を、排出ライン29に液体成分排出ライン接続コネクタ
81を介して接続した状態を示したもので、開閉弁30
を開放することによって、濃縮された温泉がデリバリー
タンク80内に収容されるものである。また、この実施
の形態では、温泉の濃縮行程で発生した気体を凝縮した
凝縮液体貯蔵タンク39と連結する気体成分注入ライン
83を設け、この気体成分注入ライン83と、前記デリ
バリータンク80に設けられた気体成分排出ライン接続
コネクタ82を介してデリバリータンク80内に延出す
る注入パイプ85とを接続し、前記デリバリータンク8
0内に収容された濃縮溶液に気体成分をコンプレッサ8
4によって圧力をかけて注入し溶解させるものある。こ
れによって、それぞれの濃縮物を別々に搬送する手間が
省けるものである。
【0037】また、図6で示す実施の形態は、前記溶液
濃縮装置2から気体送出ライン33を介して引き出さ
れ、気体凝縮装置3によって凝縮された気体を、気体注
入ライン90を介して、コンプレッサ91によって圧力
をかけて前記凝縮液体貯蔵タンク8A内に直接注入して
濃縮温泉を製造するようにしたものを示すものである。
この場合、気体凝縮装置3は、気体を液化するまで凝縮
させる必要はなく、有効成分の比率の高い濃縮気体の状
態で濃縮液体内に注入しても良いものである。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、凝縮装置を、溶液濃縮装置と、この溶液濃縮装置か
ら排出される気体を凝縮して回収する気体凝縮装置とに
よって構成するようにしたので、溶液の有効成分を確実
に回収できると共に、溶液を復元する場合に、蒸発した
成分も復元できるので、もっとも濃縮前の溶液に近い状
態で復元可能となるものである。
【0039】さらに、この発明によれば、濃縮する溶液
が温泉の場合には、その温泉地の環境により、溶液濃縮
装置から気体凝縮装置への気体の移動を、気体濃縮装置
の濃縮タンクの圧力を低減する方法として、河川の落差
によって生じる水流を利用したベンチュリー効果を用
い、さらに冷却媒体として河川の水を利用するようにし
たので、経費の削減が可能となるものである。
【0040】さらにまた、中央管理が可能な機能を有す
ることから、効率の良い回収、注文状況にあった装置の
稼動を可能にすることができるものである。
【0041】また、水族館等の場合、この発明の濃縮装
置を使用することによって、その生物が生息する海域の
海水を濃縮して搬入できるので、水槽内の環境をより生
息海域の条件と同一にできるため、生物の快適環境を構
築できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る濃縮装置の概略構成図である。
【図2】気体凝縮装置と接続される吸引機構及び冷却機
構の一部を示した構成図である。
【図3】本発明に係る濃縮装置の制御装置の概略構成図
である。
【図4】気体凝縮装置を複数設けた場合の実施の形態を
示した一部概略構成図である。
【図5】本願発明の別の実施の形態に係る濃縮装置を説
明するための一部概略構成図である。
【図6】本願発明のさらに別の実施の形態に係る濃縮装
置を説明するための一部概略構成図である。
【符号の説明】
1 濃縮装置 2 溶液濃縮装置 3 気体凝縮装置 4 液体濃縮タンク 5 温泉供給ライン 6 加熱機構 7 循環機構 8,8A 凝縮液体貯蔵タンク 11 第1の加熱ヒータ 12 第2の加熱ヒータ 26 シャワリング部 34 凝縮タンク 39 凝縮液体貯蔵タンク 100 コントロールユニット 110 送信ユニット 130 管理センター 140 受信ユニット
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/12 C02F 1/12 1/16 1/16

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効成分を含有する溶液を濃縮する溶液
    濃縮装置と、該溶液濃縮装置による溶液の濃縮行程にお
    いて気化する有効成分を含む気体を凝縮させる気体凝縮
    装置とからなる濃縮装置。
  2. 【請求項2】 前記溶液濃縮装置は、溶液が注入される
    濃縮タンクと、該濃縮タンクに供給された溶液を加熱し
    て水分を気化させる加熱手段と、該加熱手段によって濃
    縮された溶液が所定の濃度になるまで前記濃縮タンク内
    を循環させる循環手段と、前記所定の濃度に濃縮された
    溶液を貯蔵する液体貯蔵タンクとを具備することを特徴
    とする請求項1記載の濃縮装置。
  3. 【請求項3】 前記循環手段は、前記濃縮タンクの下方
    に滞留する濃縮された溶液を吸引するポンプと、該ポン
    プによって吸引された濃縮された溶液を前記加熱手段に
    散布するシャワリング部とによって少なくとも構成され
    ることを特徴とする請求項2記載の濃縮装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段は、前記溶液が散布される
    空間を加熱する第1の加熱手段と、前記濃縮タンク下方
    に滞留する濃縮された溶液を加熱する第2の加熱手段に
    よって構成されることを特徴とする請求項2又は3記載
    の濃縮装置。
  5. 【請求項5】 前記気体凝縮装置は、前記気体が注入さ
    れる凝縮タンクと、該凝縮タンクに注入された気体を冷
    却する冷却手段とを少なくとも具備することを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか一つに記載の濃縮装置。
  6. 【請求項6】 前記気体凝縮装置は、前記気体が注入さ
    れる複数の凝縮タンクと、該凝縮タンクに注入された気
    体を凝縮タンク毎に異なる温度に冷却する複数の冷却手
    段とを少なくとも具備することを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか一つに記載の濃縮装置。
  7. 【請求項7】 前記気体凝縮装置によって凝縮された気
    体を、前記溶液濃縮装置によって濃縮された濃縮液体中
    に圧力をかけて溶解させる溶解手段を具備することを特
    徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の濃縮装
    置。
  8. 【請求項8】 前記溶液濃縮装置によって濃縮された溶
    液を搬送のために収納するデリバリータンクが設けら
    れ、このデリバリータンク内に前記気体凝縮装置によっ
    て凝縮された気体成分を圧力をかけて溶解させる溶解手
    段を具備することを特徴とする請求項1〜7のいずれか
    一つに記載の濃縮装置。
  9. 【請求項9】 前記溶液は、温泉であることを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれか一つに記載の濃縮装置。
  10. 【請求項10】 前記加熱手段の熱源は、源泉の蒸気で
    あることを特徴とする請求項9に記載の濃縮装置。
  11. 【請求項11】 前記加熱手段の熱源は、地熱であるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の濃縮装置。
  12. 【請求項12】 前記濃縮タンクに供給される溶液の流
    入量を検出する流入量検出手段と、 前記濃縮タンク内に滞留する溶液の水位を検出する水位
    検出手段と、 前記流入量検出手段によって検出された溶液の流入量及
    び前記水位検出手段によって検出された溶液の水位に基
    づいて前記液体の濃度を演算する濃度演算手段と、 該濃度演算手段によって演算された濃度が所定の濃度と
    なるように前記濃縮タンク内に注入される溶液の量を調
    整する流入量調整手段とを具備することを特徴とする請
    求項1〜11のいずれか一つに記載の濃縮装置。
  13. 【請求項13】 前記液体貯蔵タンクに貯蔵された溶液
    量を検出する液体量検出手段と、 該液体量検出手段によって検出された溶液量を通信手段
    を介して管理センターに送信する送信手段と、 前記管理センターからの制御信号を通信手段を介して入
    力する受信手段と、該受信手段によって受信された制御
    信号に基づいて前記流入量調整手段を制御する制御手段
    とを具備することを特徴とする請求項12記載の濃縮装
    置。
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