JP2002165846A - 医療台 - Google Patents

医療台

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JP2002165846A
JP2002165846A JP2000366153A JP2000366153A JP2002165846A JP 2002165846 A JP2002165846 A JP 2002165846A JP 2000366153 A JP2000366153 A JP 2000366153A JP 2000366153 A JP2000366153 A JP 2000366153A JP 2002165846 A JP2002165846 A JP 2002165846A
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bed
leg
human body
holding portion
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JP2000366153A
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English (en)
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嘉明 ▼ばん▲沢
Yoshiaki Bansawa
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Nippei Toyama Corp
Original Assignee
Nippei Toyama Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者の体位変更を労力と時間を要することな
く、容易にかつ短時間に処置を行うことができる医療台
を提供する。 【解決手段】 人体B1の胴体部B1aを保持する胴体
保持部35の一端部付近に、人体B1の脚部B1bを保
持する脚保持部36を回動可能に連結し、人体B1を一
直線状態または屈曲状態で保持する寝台34と、その寝
台34を回動させて寝台34の姿勢を変更させる回動機
構28,40とを備える。回動機構28,40は、人体
B1が横転するように寝台34を第1支持軸線L1の周
りに回動させて姿勢を変更させる第1回動機構と、人体
B1が前転または後転するように寝台34を第2支持軸
線L2の周りに回動させて姿勢を変更させる第2回動機
構40とよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、医療現場におい
て使用する医療台に係わり、特に下半身の治療において
好適な医療台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療現場で使用される汎用手術台等の医
療台として、上体を支持する支持部とは別体で支脚器が
設けられているものがある。このような医療台では、患
部が診察しやすいように、サーボモータや油圧によって
支脚器がコントロールされるようになっていた。また、
例えば手術など患部の処置を行う場合には、患者の体位
を、例えば一直線状態から屈曲状態に変更したり、仰向
け状態からうつ伏せ状態に又はうつ伏せ状態から仰向け
状態に変更したりして、処置を行い易いようにしてい
た。このように体位変更をする場合には、数人の人手に
より患者の体位を変更していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来構成の
医療台では、患者の体位変更に多大な労力と時間がかか
って、手術等の処置を迅速に行うのに大きな障害になる
という問題があった。
【0004】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、患者の体位変更を多大な労力と時間を要することな
く、容易かつ短時間に処置を行うことができる医療台を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、人体の
胴体部を保持する胴体保持部の一端部付近に、人体の脚
部を保持する脚保持部を回動可能に連結し、人体を一直
線状態または屈曲状態で保持する寝台と、その寝台を回
動させて寝台の姿勢を変更させる回動装置とを備えた医
療台である。
【0006】従って、この請求項1に記載の発明によれ
ば、患者を寝台上に一直線状または屈曲状に寝かせた状
態で、手術等の医療処置を行う際に、回動装置により寝
台を回動させて、その寝台の姿勢を変えることにより、
患者の体位を多大な労力と時間を要することなく、容易
かつ短時間に変更することができる。よって、手術等の
医療処置を迅速に行うことができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の医療台において、前記胴体保持部と脚保持部との間に
人体の胴体下部が露出される空間が形成されるように、
脚保持部を胴体保持部の両側位置に連結したことを特徴
とするものである。
【0008】従って、この請求項2に記載の発明によれ
ば、患者を寝台上に寝かせた状態で、胴体保持部と脚保
持部との間の空間から、胴体下部の患部に手術等の医療
処置を容易に行うことができる。そのため、体位変更を
多く伴う胴体下部の手術用に特に有益である。また、胴
体下部が空間に露出するように、すなわち胴体下部を空
間に嵌まるので、胴体と脚部とを支持することにより、
容易にその姿勢を保つことができる。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の医療台において、前記寝台を昇降させ
る昇降装置が設けられていることを特徴とするものであ
る。従って、この請求項3に記載の発明によれば、昇降
装置にて寝台を適正高さ位置に調整することにより、手
術等の医療処置を容易に行うことができる。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のうちのいずれか一項に記載の医療台において、前
記回動装置は、人体が横転するように前記寝台を第1支
持軸線の周りに回動させて、姿勢を変更させることを特
徴とするものである。
【0011】従って、この請求項4に記載の発明によれ
ば、回動装置にて寝台を第1支持軸線の周りに回動させ
て姿勢変更することにより、患者の体位を横転方向に変
更して、患部を医療処置者側に向けることができ、手術
等の医療処置を容易に行うことができる。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項4のうちのいずれか一項に記載の医療台において、前
記回動装置は、人体が前転または後転するように前記寝
台を第2支持軸線の周りに回動させて、姿勢を変更させ
ることを特徴とするものである。
【0013】従って、この請求項5に記載の発明によれ
ば、回動装置にて寝台を第2支持軸線の周りに回動させ
て姿勢変更することにより、患者の体位を前転または後
転方向に変更して、患部を医療処置者側に向けることが
でき、手術等の医療処置を容易に行うことができる。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の医療台において、前記第2支持軸線が寝台上の人体の
腹部またはその近傍を横切るように配置されていること
を特徴とするものである。
【0015】従って、この請求項6に記載の発明によれ
ば、寝台を第2支持軸線の周りで回動させた場合に、人
体が、その中央部である腹部またはその近傍を中心にし
て前転または後転される。従って、人体を回動させて
も、寝台の高さをなるべく低い位置に配置することがで
きる。
【0016】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の医療台において、前記第2支持軸線周りに前記寝台を
回転するために、前記寝台を支持している支持部材が、
前記第2支持軸線から変位してその軸線と平行に延びる
ように形成されていることを特徴とするものである。
【0017】従って、この請求項7に記載の医療台によ
れば、胴体保持部の胴体保持面上に保持される人体の胴
体部が第2支持軸線上となるので、前転または後転方向
へ体位を変更した際に、人体の位置をほとんど変化させ
ることがない。そのため、処置を行い易い高さで、医療
処置者がほとんど常に処置を行うことができる。
【0018】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
の医療台において、前記第2支持軸線周りに前記寝台を
回転するために、前記寝台を支持している支持部材が、
前記第2支持軸線上に配置されていることを特徴とする
ものである。
【0019】従って、この請求項8に記載の発明によれ
ば、胴体保持部の両側面に支持軸を直接突設することが
できて、胴体保持部の回動支持構成を簡略化することが
できるとともに、胴体保持部を強固に回転支持すること
ができる。
【0020】請求項9に記載の発明は、請求項7又は請
求項8に記載の医療台において、前記寝台を支持してい
る支持部材が中空状に形成されており、この支持部材内
に配線が挿通されているものである。
【0021】従って、この請求項9に記載の発明によれ
ば、寝台を支持している支持部材中に、寝台に設けた各
機構と、各機構を制御する制御部とを連結する配線を設
けるので、配線が露出することなく内部に収容される。
そのため、医療処置を行う際の邪魔にならないととも
に、配線に塵や埃が積もることがないので、衛生的に構
成できる。
【0022】請求項10に記載の発明は、請求項1〜請
求項9の何れかに記載の医療台において、前記寝台を第
1支持軸線または第2支持軸線の周りに回動させる際
に、前記脚保持部を胴体保持部に対して所定角度をなし
た回動連結状態に保持させる保持装置を具備したことを
特徴とするものである。
【0023】従って、この請求項10に記載の発明によ
れば、寝台上の患者の脚部が一直線状に延びた状態、ま
たは屈曲状に折り曲げられた状態に保持したまま、寝台
を第1支持軸線または第2支持軸線の周りに回動させ
て、患者の体位を横転方向あるいは前後転方向に変更す
ることができる。
【0024】請求項11に記載の発明は、請求項1〜請
求項10の何れかに記載の医療台において、前記脚保持
部は、人体の両脚を別個に保持するように2つに分離し
て構成され、各脚保持部が胴体保持部の両側位置にそれ
ぞれ開閉回動可能に連結されていることを特徴とするも
のである。
【0025】従って、この請求項11に記載の発明によ
れば、各脚保持部を胴体保持部に対して開閉回動させる
ことにより、患者の脚部を所望の開脚状態に調整変更す
ることができる。脚を開閉とした状態で患者の体位を変
更することができるので、特に肛門や膣などの患部を容
易に診察することができるとともに、患部を容易に処置
することができる。
【0026】請求項12に記載の発明は、請求項1〜請
求項11の何れかに記載の医療台において、前記脚保持
部は、膝関節の屈曲を許容するように長手方向へ2つの
保持部に分割して構成され、両保持部が屈曲保持部材を
介して屈曲可能に連結されていることを特徴とするもの
である。
【0027】従って、この請求項12に記載の発明によ
れば、寝台の胴体保持部に対する脚保持部の回動調整に
より、患者の脚部を胴体部に対して屈曲させる際に、脚
部の膝関節を任意に屈曲させることができて、膝関節に
無理な力が作用するのを防止することができる。
【0028】請求項13に記載の発明は、請求項1〜請
求項12の何れかに記載の医療台において、前記寝台を
垂直軸線の周りに旋回させる旋回装置がさらに設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0029】従って、この請求項13に記載の発明によ
れば、旋回装置にて寝台を垂直軸線の周りに旋回させる
ことにより、患部を医療処置者側に向けることができ、
手術等の医療処置を容易に行うことができる。従って、
医療処置者はほとんど動かなくてよいので、処置を続行
することができ、より短時間に処置を行うことができ
る。
【0030】請求項14に記載の発明は、人体の胴体部
を保持する胴体保持部の一端部付近に、人体の脚部を保
持する脚保持部を回動可能に連結し、人体を一直線状態
または屈曲状態で保持する寝台と、この寝台を回動させ
て寝台の姿勢を変更させる回動装置と、前記寝台を昇降
させる昇降装置と、人体が横転又は前後転するように回
動させる際に、前記脚保持部を胴体保持部に対して所定
角度をなした回動連結状態に保持させる保持装置と、前
記脚保持部を開閉回動可能にする開閉装置と、前記寝台
を垂直軸線の周りに旋回させる旋回装置とを備え、前記
回動装置、前記昇降装置、前記保持装置、前記開閉装置
及び前記旋回装置の何れか1つ又は2つ以上を制御する
制御部が設けられ、この制御部に予め記憶されたプログ
ラムに基づいて、前記寝台を順次所定の姿勢に変更する
ようにした医療台である。
【0031】従って、手術等の医療処置中に、寝台の姿
勢変更のための調整操作を行う必要がなく、医療処置を
一層迅速に行うことができるようになる。また、患者の
身体情報や医療処置情報に応じたプログラムを用いるこ
とにより、適切に所望の姿勢を得ることが可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下に、この発
明の第1実施形態を、図1〜図10に基づいて説明す
る。
【0033】図1〜図3に示すように、基台21上には
パンタグラフ等の昇降装置22を介して昇降支持台23
が昇降可能に配設されている。昇降支持台23の上面に
は一対の支柱24が所定間隔をおいて立設され、それら
の支柱24の上端内面には複数の係合体25が円弧状に
配設されている。支柱24間には側面形がほぼU字状を
なす支持アーム26が、その下部両側面に突設した一対
の円弧状のガイドレール27を係合体25に摺動可能に
係合させた状態で、水平方向に延びる第1支持軸線L1
の周りに回動可能に支持されている。
【0034】前記昇降支持台23と支持アーム26との
間には、支持アーム26を第1支持軸線L1の周りで回
動させるための回動装置を構成する第1回動機構28が
設けられている。すなわち、昇降支持台23上には回動
用モータ29が配設され、その両側に突設されたモータ
軸29aの両端には駆動ギヤ30が取り付けられてい
る。支持アーム26の下部両側面には一対の円弧状のラ
ック31が配設され、駆動ギヤ30にそれぞれ噛合され
ている。そして、図9に鎖線で示すように、回動用モー
タ29の回転により、駆動ギヤ30及びラック31を介
して支持アーム26が第1支持軸線L1を中心に回動さ
れ、後述する寝台34の姿勢が回動変更されて、その寝
台34上に保持された人体B1が横転する方向に体位変
更されるようになっている。
【0035】図1〜図5に示すように、前記支持アーム
26の両側アーム部26a,26bの上端部間には寝台
34が、第1支持軸線L1と交差する方向に延びる第2
支持軸線L2の周りに回動可能に支持されている。この
寝台34は、人体B1の胴体部B1aを保持する胴体保
持部35と、人体B1の脚部B1bを保持する脚保持部
36とから構成されている。胴体保持部35の両側には
一対の支持軸37,38が突設され、これらの支持軸3
7,38が各一対の軸受39を介して支持アーム26の
両アーム部26a,26bに回動可能に嵌挿支持されて
いる。
【0036】図5及び図6に示すように、前記胴体保持
部35上には胴体保持面35aが、支持軸37,38の
中心を通る第2支持軸線L2から変位して、その軸線L
2と平行に延びるように形成されている。そして、図6
及び図10に示すようにこの胴体保持部35の胴体保持
面35a上に人体B1の胴体部B1aが保持された状態
で、第2支持軸線L2が人体B1の中央またはその近傍
を横切って配置されるようになっている。
【0037】図4及び図8に示すように、前記支持アー
ム26の一方のアーム部26a内には、寝台34を第2
支持軸線L2の周りで回動させるための回動装置を構成
する第2回動機構40が設けられている。すなわち、一
方のアーム部26a内には回動用モータ41が配設さ
れ、そのモータ軸41aには駆動ギヤ42が連結されて
いる。一方の支持軸37の外周には被動ギヤ43が形成
され、駆動ギヤ42に噛合されている。そして、図10
に実線及び鎖線で示すように、回動用モータ41の回転
により、駆動ギヤ42及び被動ギヤ43を介して、寝台
34が第2支持軸線L2を中心に回動されて姿勢変更さ
れ、人体B1が前転または後転する方向に体位変更され
るようになっている。
【0038】前記被動ギヤ43の側面には、切欠部44
が所定角度範囲に亘って形成されている。支持アーム2
6の一方のアーム部26a内には規制部材45が設けら
れ、切欠部44内に係合可能に進入配置されている。そ
して、第2回動機構40の回動用モータ41により寝台
34が第2支持軸線L2を中心に回動される際に、この
規制部材45が切欠部44の一端または他端に係合する
ことによって、寝台34の回動範囲が規制されるように
なっている。
【0039】また、図4及び図8に示すように、前記胴
体保持部35の一側面に突設された一方の支持軸37は
中空円筒状に形成され、その内側の中空部37aには複
数の電線46が挿通されている。そして、これらの電線
46を介して、後述する開閉用モータ58及び保持用モ
ータ65に対する通電が行われるようになっている。
【0040】図1〜図4、図6及び図7に示すように、
前記寝台34の脚保持部36は人体B1の左右の脚部B
1bを別個に保持するように左右一対に分離して構成さ
れ、胴体保持部35の両側部にそれぞれ開閉回動可能に
連結支持されている。また、各脚保持部36は長手方向
に沿って、脚部B1bの太股を保持する第1保持部36
aと、脚部B1bのふくらはぎを保持する第2保持部3
6bとに分割して構成されている。そして、脚部B1b
の膝関節の屈曲が許容されるように、各脚保持部36の
第1保持部36aと第2保持部36bとが図示しないモ
ータにより作動され、伸縮可能な屈曲保持部材49を介
して屈曲可能に連結されている。
【0041】すなわち、図4及び図6に示すように、前
記胴体保持部35には一対の傾斜軸50が傾斜軸線L3
上で回動可能に支持され、それらの傾斜軸50には支持
ブラケット51が取付金具52を介して取り付けられて
いる。胴体保持部35の両側部に沿って平行に延びるよ
うに、各支持ブラケット51には連結アーム53が支持
軸54を介して回動可能に支持されている。
【0042】そして、図1及び図6に示すように、前記
各脚保持部36の第1保持部36aが一対のボルト55
により、各連結アーム53の中央部内面に傾斜状態で取
り付けられるとともに、各脚保持部36の第2保持部3
6bが支軸56により、各連結アーム53の先端部内面
に回動可能に取り付けられている。
【0043】各脚保持部36の第1保持部36aと第2
保持部36bとの間には、前記屈曲保持部材49が架設
されている。そして、これらの屈曲保持部材49が伸縮
されることにより、第2保持部36bが支軸56を中心
に回動されて、第1保持部36aに対してほぼ一直線の
水平状態、または所定角度をなして屈曲した状態にな
る。これにより、人体B1の脚部B1bの膝関節が伸張
され、または所定角度に屈曲されるようになっている。
【0044】図1及び図6に示すように、前記寝台34
における各脚保持部36の第1保持部36aと胴体保持
部35との間には、所定の空間S1が形成されている。
そして、胴体保持部35上に人体B1の胴体部B1aが
保持されるとともに、脚保持部36上に脚部B1bが保
持された状態で、胴体部B1aの胴体下部が空間S1か
ら寝台34の下方に露出されるようになっている。
【0045】図4及び図6に示すように、前記胴体保持
部35の背面には、脚保持部36を開閉させるための脚
開閉装置57が設けられている。すなわち、胴体保持部
35の背面中央部には開閉用モータ58が支持ケース5
9を介して配設され、そのモータ軸58aには駆動ベベ
ルギヤ60が取り付けられている。支持ケース59内に
は伝達軸61が回転可能に支持され、その伝達軸61の
両端には一対の中間ベベルギヤ62が固定されて、一方
の中間ベベルギヤ62が駆動ベベルギヤ60に噛合され
ている。前記各傾斜軸50には被動ベベルギヤ63が固
定され、各中間ベベルギヤ62にそれぞれ噛合されてい
る。
【0046】そして、開閉用モータ58が駆動されるこ
とにより、駆動ベベルギヤ60、中間ベベルギヤ62、
被動ベベルギヤ63及び傾斜軸50を介して、両連結ア
ーム53が支持ブラケット51とともに傾斜軸線L3を
中心に開閉回動される。これにより、図2に鎖線で示す
ように、両脚保持部36の開閉角度が変更されて、それ
らの脚保持部36上に保持された人体B1の脚部B1b
の開脚状態が変更されるようになっている。
【0047】図4及び図7に示すように、前記両支持ブ
ラケット51と連結アーム53との間には、両脚保持部
36を胴体保持部35に対して所定角度をなした回動連
結状態に保持するための保持装置64が設けられてい
る。すなわち、各支持ブラケット51内には保持用モー
タ65が配設され、それらのモータ軸65aには駆動ギ
ヤ66が連結されている。各連結アーム53の支持軸5
4には被動ギヤ67が固定され、駆動ギヤ66にそれぞ
れ噛合されている。
【0048】そして、各保持用モータ65の回転によ
り、駆動ギヤ66、被動ギヤ67及び支持軸54を介し
て、各連結アーム53が各脚保持部36とともに胴体保
持部35に対して所定角度をなす状態に回動されて、そ
の角度状態に連結保持される。これにより、人体B1の
胴体部B1aに対する脚部B1bの屈曲角度が調整保持
されるようになっている。
【0049】前記各被動ギヤ67の側面には、切欠部6
8が所定角度範囲に亘って形成されている。各支持ブラ
ケット51内には規制部材69が設けられ、切欠部68
内に係合可能に進入配置されている。そして、保持装置
64の保持用モータ65により胴体保持部35に対する
脚保持部36の回動連結状態が変更される際に、この規
制部材69が切欠部68の一端または他端に係合するこ
とによって、脚保持部36の回動範囲が規制されるよう
になっている。
【0050】図2に示すように、前記寝台34の胴体保
持部35上には、面ファスナ72aを備えた胴体保持ベ
ルト72及びバンド73aを備えたヘルメット73が設
けられている。そして、胴体保持部35上に人体B1の
胴体部B1aを保持する際に、この胴体保持ベルト72
を胴体部B1aに周回させるとともに、ヘルメット73
を人体B1の頭部に被せるようになっている。前記各脚
保持部36の第2保持部36b上には、面ファスナ74
aを備えた脚保持ベルト74が設けられている。そし
て、各脚保持部36上に人体B1の脚部B1bを保持す
る際に、これらの脚保持ベルト74を脚部B1bの足首
等に周回させるようになっている。
【0051】なお、この実施形態の医療台においては、
図示しない操作パネルまたはリモートコントローラが付
設されている。この操作パネル又はリモートコントロー
ラの操作によって、第1回動機構28の回動用モータ2
9、第2回動機構40の回動用モータ41、脚開閉装置
57の開閉用モータ58及び保持装置64の保持用モー
タ65を駆動する制御部32が一方のアーム部26aに
設けられており、これらを駆動制御するようになってい
る。なお、支持アーム26内には、制御部32や第2回
動機構40に対してバランスを取るためのバランスウェ
イト33が適宜設けられており、第1回動機構28に偏
った荷重が掛かることを防止している。
【0052】次に、前記のように構成された医療台の作
用を説明する。この医療台の使用時には、図1に鎖線で
示すように、寝台34の胴体保持部35及び脚保持部3
6がほぼ水平な位置に回動配置された状態で、その寝台
34上に患者の人体B1を載置する。そして、必要に応
じて胴体保持ベルト72及び脚保持ベルト74により人
体B1の胴体部B1a及び脚部B1bを周回保持すると
ともに、ヘルメット73により人体B1の頭部を被覆保
持する。この状態で、昇降装置22を作動させると、寝
台34が上昇または下降移動されて、寝台34上の人体
B1を所定の高さ位置に調整配置することができる。
【0053】続いて、患部が胴体下部等である場合に
は、保持装置64の保持用モータ65を回動させると、
左右一対の脚保持部36が連結アーム53とともに支持
軸54を中心に回動されて、脚保持部36上の脚部B1
bを胴体保持部35上の胴体部B1aに対して所定角度
の屈曲状態に調整することができる。この場合、各脚保
持部36における屈曲保持部材49を伸縮させると、第
1保持部36aに対する第2保持部36bの屈曲角度が
変更されて、脚部B1bの膝関節の屈曲が許容される。
また、脚開閉装置57の開閉用モータ58を回転させる
と、左右一対の脚保持部36が連結アーム53とともに
傾斜軸50上の傾斜軸線L3を中心に開閉回動されて、
脚保持部36上に保持された人体B1の脚部B1bを所
定の開脚状態に調整することができる。
【0054】その後、第1回動機構28の回動用モータ
29を回転させると、図9に鎖線で示すように、寝台3
4が支持アーム26とともに第1支持軸線L1を中心に
回動されて、人体B1を右側または左側へ所定角度横転
した状態に体位変更することができる。さらに、第2回
動機構40の回動用モータ41を回転させると、図10
に実線及び鎖線で示すように、寝台34が支持軸37,
38上の第2支持軸線L2を中心に回動されて、人体B
1を所定角度前転または後転した状態に体位変更するこ
とができる。
【0055】このように、第1回動機構28及び第2回
動機構40にて、寝台34の姿勢を第1支持軸線L1及
び第2支持軸線L2を中心に回動調整することにより、
寝台34上の患者の体位を任意の方向に変更することが
できる。よって、患者の患部を医療処置者側に接近対応
させた状態で、手術等の医療処置を容易に行うことがで
きる。
【0056】従って、この実施形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (a)この医療台においては、寝台34が人体B1の胴
体部B1aを保持する胴体保持部35と、その胴体保持
部35の一端部付近に回動可能に連結されて、人体B1
の脚部B1bを保持する脚保持部36とから構成され、
人体B1を一直線状態または屈曲状態で保持できるよう
になっている。そして、寝台34を回動させて寝台34
の姿勢を変更させる回動機構28,40が設けられてい
る。このため、患者を寝台34上に一直線状または屈曲
状に寝かせた状態で、手術等の医療処置を行う際に、回
動機構28,40により寝台34を回動させて、その寝
台34の姿勢を変えることにより、患者の体位を多大な
労力と時間を要することなく、容易かつ短時間に変更す
ることができる。よって、手術等の医療処置を迅速に行
うことができる。
【0057】(b)この医療台においては、前記胴体保
持部35と脚保持部36との間に空間S1が形成される
ように、脚保持部36が胴体保持部35の両側位置に連
結されている。そして、この空間S1を介して人体B1
の胴体下部が露出されようになっている。このため、患
者を寝台34上に寝かせた状態で、胴体保持部35と脚
保持部36との間の空間S1から、胴体下部の患部に手
術等の医療処置を容易に行うことができる。また、胴体
下部が空間S1に露出するように、すなわち胴体下部を
空間S1に嵌まるので、胴体と脚部とを支持することに
より、容易にその姿勢を保つことができる。
【0058】(c)この医療台においては、前記寝台3
4を昇降させるための昇降装置22が設けられている。
このため、昇降装置22にて寝台34を適正高さ位置に
調整することにより、手術等の医療処置を容易に行うこ
とができる。
【0059】(d)この医療台においては、前記回動機
構28,40が、人体B1を横転させるように寝台34
を第1支持軸線L1の周りに回動させて姿勢を変更させ
るための第1回動機構28を備えている。このため、第
1回動機構28にて寝台34を第1支持軸線L1の周り
に回動させて姿勢変更することにより、患者の体位を横
転方向に変更して、患部を医療処置者側に向けることが
でき、手術等の医療処置を容易に行うことができる。
【0060】(e)この医療台においては、前記回動機
構28,40が、人体B1を前転または後転させるよう
に寝台34を第2支持軸線L2の周りに回動させて姿勢
を変更させるための第2回動機構40を備えている。こ
のため、第2回動機構40にて寝台34を第2支持軸線
L2の周りに回動させて姿勢変更することにより、患者
の体位を前転または後転方向に変更して、患部を医療処
置者側に向けることができ、手術等の医療処置を容易に
行うことができる。
【0061】(f)この医療台においては、人体B1の
腹部を横切るように第2支持軸線L2を設けるので、人
体を回動させるスペースを支持アーム26に形成したと
しても、医療台の最低高さをなるべく低くすることがで
きる。従って、患部の位置がどこであっても、かつその
患部の向きを変えても、医療処置を行い易い高さに変更
することができる。
【0062】(g)この医療台においては、前記第2支
持軸線L2が寝台34上の人体B1の中央またはその近
傍を横切るように配置されている。また、第2支持軸線
L2周りに前記寝台34を回転するために、寝台34を
支持している支持軸37,38が、第2支持軸線L2か
ら変位してその軸線と平行に延びるように形成されてい
る。このため、胴体保持部35の胴体保持面35a上に
人体B1の胴体部B1aを保持した状態で、寝台34を
第2支持軸線L2の周りで回動させた場合に、人体B1
が中央またはその近傍が第2支持軸線L2となるため、
前転または後転方向へ体位を変更した際に、人体の位置
をほとんど変化させることがない。そのため、処置を行
い易い高さで、医療処置者がほとんど常に処置を行うこ
とができる。
【0063】(h)この医療台においては、前記寝台3
4を第1支持軸線L1または第2支持軸線L2の周りに
回動させる際に、脚保持部36を胴体保持部35に対し
て所定角度をなした回動連結状態に保持するための保持
装置64が設けられている。このため、寝台34上の患
者の脚部B1bが一直線状に延びた状態、または屈曲状
に折り曲げられた状態に保持したまま、寝台34を第1
支持軸線L1または第2支持軸線L2の周りに回動させ
て、患者の体位を横転方向あるいは前後転方向に変更す
ることができる。
【0064】(i)この医療台においては、前記脚保持
部36が、人体B1の両脚を別個に保持するように左右
一対に分離して構成され、各脚保持部36が胴体保持部
35の両側位置にそれぞれ開閉回動可能に連結されて、
脚開閉装置57により開閉回動されるようになってい
る。このため、各脚保持部36を胴体保持部35に対し
て開閉回動させることにより、患者の脚部B1bを所望
の開脚状態に調整変更することができる。
【0065】(j)この医療台においては、前記各脚保
持部36が、膝関節の屈曲を許容するように長手方向へ
第1保持部36aと第2保持部36bとの2つに分割し
て構成されている。そして、両保持部36a,36bが
屈曲保持部材49を介して屈曲可能に連結されている。
このため、寝台34の胴体保持部35に対する脚保持部
36の回動調整により、患者の脚部B1bを胴体部B1
aに対して屈曲させる際に、脚部B1bの膝関節を任意
に屈曲させることができて、膝関節に無理な力が作用す
るのを防止することができる。
【0066】(k)この医療台においては、寝台34に
設けられた開閉用モータ58や保持用モータ65と、ア
ーム部26aに設けられ、これらを制御する制御部32
とを支持軸37の中空部37aに介在する配線により接
続するようにした。従って、支持軸37の内部に設けた
ので、配線が露出しない。そのため、医療処置を行う際
に配線が邪魔になることがないとともに、配線に塵や埃
が積もって不衛生となることが少なくなる。
【0067】(第2実施形態)次に、この発明の第2実
施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明
する。
【0068】さて、この第2実施形態においては、図1
1に示すように、基台21の上面に円環状のガイドレー
ル81が配設されている。ガイドレール81には旋回支
持台82が複数の係合体83を介して垂直軸線L4の周
りに回動可能に支持され、この旋回支持台82上にパン
タグラフ等の昇降装置22を介して昇降支持台23が昇
降可能に配設されている。そして、前記第1実施形態と
同様に、昇降支持台23上に立設された一対の支柱24
間に支持アーム26が水平な第1支持軸線L1の周りで
回動可能に支持されている。
【0069】前記基台21上には旋回支持台82を旋回
させるための旋回装置84が設けられている。すなわ
ち、基台21上には旋回用モータ85が配設され、その
モータ軸85aに駆動ギヤ86が取り付けられている。
旋回支持台82の下面には円環状の被動ギヤ87が固定
され、駆動ギヤ86に噛合されている。そして、旋回用
モータ85の回転により、駆動ギヤ86及び被動ギヤ8
7を介して旋回支持台82が垂直軸線L4を中心に回動
され、支持アーム26上に支持された寝台34の姿勢が
旋回変更されるようになっている。
【0070】また、この実施形態においては、寝台34
の胴体保持部35の両側面に支持軸37,38が直接突
設され、それらの支持軸37,38が支持アーム26の
両アーム部26a,26bに回動可能に嵌挿支持されて
いる。そして、支持軸37,38の中心を、第2支持軸
線L2が通るように寝台34の胴体保持部35が支持さ
れて、寝台34が前記実施形態と同様の第2回動機構4
0により、第2支持軸線L2の周りで回動されるように
なっている。
【0071】従って、この第2実施形態によれば、前記
第1実施形態における(a)〜(f)及び(h)〜
(k)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得る
ことができる。
【0072】(l)この医療台においては、前記第2支
持軸線L2が、寝台34の胴体保持部35を横切るよう
に配置され、この第2支持軸線L2上に胴体保持部35
の両側面に支持軸37,38を直接突設されている。従
って、胴体保持部35の回動支持構成を簡略化すること
ができるとともに、胴体保持部35を強固に回転支持す
ることができる。
【0073】(m)この医療台においては、前記寝台3
4を垂直軸線L4の周りに旋回させるための旋回装置8
4がさらに設けられている。このため、旋回装置84に
て寝台34を垂直軸線L4の周りに旋回させることによ
り、患部を医療処置者側に向けることができ、手術等の
医療処置を容易に行うことができる。
【0074】(変更例)なお、この実施形態は、次のよ
うに変更して具体化することも可能である。 ・前記各実施形態において、昇降装置22、第1回動機
構28、第2回動機構40、脚開閉装置57、保持装置
64及び旋回装置84のうち1つ又は2つ以上を組み合
わせて駆動制御するためのプログラムを予め制御部32
に記憶しておき、そのプログラムに基づいて寝台34の
姿勢変更を行うように構成してもよい。例えば、痔を手
術する際には、仰向きの開脚した第1の姿勢からうつ伏
せの開脚した第2の姿勢に変更するようにし、膀胱の手
術を行う際には、仰向きの開脚した第1の姿勢から仰向
けの閉脚した第3の姿勢に変更するといった医療処置に
対応したプログラムを制御部32に記憶させて行うよう
にしてもよい。
【0075】このように構成した場合には、手術等の医
療処置中に、寝台34の姿勢変更のための調整操作を行
う必要がなく、医療処置を一層迅速に行うことができる
ようになる。また、医療処置情報と共に患者の人体情報
に基づいたプログラムを予め記憶させておき、患者に医
療処置に応じたプログラムを用いることにより、適切に
所望の姿勢を自動的に得ることができる。
【0076】・前記各実施形態において、寝台34の胴
体保持部35の胴体保持面35a上や、脚保持部36の
第1保持部36a及び第2保持部36b上に、感圧セン
サシートを装着し、寝台34上の人体B1の体位変更時
に、感圧センサシートからの検出信号に基づいて、人体
B1の胴体部B1aや脚部B1bに作用する力をモニタ
表示し、所定値を越える強い力が作用した場合に、警告
表示や警告音が発生されるように構成してもよい。
【0077】このように構成した場合には、寝台34上
に保持された患者に麻酔が施されて、患者が痛み等を感
じない状態にあっても、人体B1に作用する力を監視し
ながら体位の変更を行うことができて、人体B1に過大
な力が加わるおそれを防止することができる。
【0078】・前記各実施形態において、第1回動機構
28、第2回動機構40、脚開閉装置57、保持装置6
4及び旋回装置84の構成を任意に変更してもよい。例
えば、図12に示すように伸縮するロッド88の先端に
レバー89の一端部を設け、このレバー89の他端部を
第2回動機構40の支持軸37等の外周部に一体固定さ
せて、ロッド88の伸縮によって支持軸37を回動させ
るというようなリンク機構を用いてもよい。この場合に
は、ロッド88の伸縮範囲により支持軸37の回動範囲
が決まるので、回動範囲を規制するためのストッパ等が
不要になる。
【0079】・また、上記実施形態における保持機構6
4にリンク機構を採用して、1つのモータより1対の脚
保持部36を保持させるようにしてもよい。すなわち、
図13に示すように、背もたれ部等に支持された回動軸
91に第1レバー92及び1対の第2レバー93を固定
する。第1レバー92には、ジャッキ94のロッド88
を連結させる。なお、このジャッキ94は、支点95に
よって背もたれ等に揺動可能に固定されているととも
に、内蔵する1つのモータ90により、ギア96及びね
じ機構97を介してロッド88の先端を図13の上下に
移動させる。また、脚保持部36に続く支持軸54に
は、レバー99が固定されており、第2レバー93とレ
バー99との間には、リンク98が連結されている。こ
のようなリンク機構により、1つのモータ90が回動す
ることで、ロッド88の先端が移動し、これに追従して
レバー92が回動され、(両脚保持部36を胴体保持部
35に対して所定角度をなした回動連結状態に保持する
ための)保持装置64の支持軸54が回動される。従っ
て、駆動のためのモータ90は1つでよい。
【0080】・第2支持軸線の位置を人体の腹部でな
く、胸部に配置し、第2支持軸線よりも下に人体が位置
する場合には、昇降装置により寝台を上昇させるように
してもよい。この場合には、医療台の高さをより小さく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の医療台を示す部分破断正面
図。
【図2】 図1の医療台の平面図。
【図3】 同じく図1の医療台の左側面図。
【図4】 同じく図1の医療台の要部の部分断面図。
【図5】 寝台の胴体保持部の回動支持部に沿った横断
面図。
【図6】 図4の6−6線における拡大断面図。
【図7】 図4の7−7線における部分拡大断面図。
【図8】 図4の8−8線における部分拡大断面図。
【図9】 人体が横転する方向に寝台を回動させた状態
を示す医療台の側面図。
【図10】 人体が前転または後転する方向に寝台を回
動させた状態を示す医療台の正面図。
【図11】 第2実施形態の医療台を示す側面図。
【図12】 本実施の形態の回動機構の変更例を示す模
式図。
【図13】 本実施の形態の保持機構の変更例を示す模
式図。
【符号の説明】
L1…第1支持軸線、L2…第2支持軸線、L4…垂直
軸線、B1…人体、B1a…胴体部、B1b…脚部、S
1…空間、21…基台、22…昇降装置、23…昇降支
持台、26…支持アーム、28…回動装置を構成する第
1回動機構、29…回動用モータ、34…寝台、35…
胴体保持部、35a…胴体保持面、36…脚保持部、3
6a…第1保持部、36b…第2保持部、37,38…
支持部材としての支持軸、40…回動装置を構成する第
2回動機構、41…回動用モータ、49…屈曲保持部
材、50…傾斜軸、53…連結アーム、57…脚開閉装
置、58…開閉用モータ、64…保持装置、65…保持
用モータ、84…旋回装置、85…旋回用モータ。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の胴体部を保持する胴体保持部の一
    端部付近に、人体の脚部を保持する脚保持部を回動可能
    に連結し、人体を一直線状態または屈曲状態で保持する
    寝台と、 その寝台を回動させて寝台の姿勢を変更させる回動装置
    とを備えたことを特徴とする医療台。
  2. 【請求項2】 前記胴体保持部と脚保持部との間に人体
    の胴体下部が露出される空間が形成されるように、脚保
    持部を胴体保持部の両側位置に連結した請求項1に記載
    の医療台。
  3. 【請求項3】 前記寝台を昇降させる昇降装置が設けら
    れている請求項1または請求項2に記載の医療台。
  4. 【請求項4】 前記回動装置は、人体が横転するように
    前記寝台を第1支持軸線の周りに回動させて姿勢を変更
    させる請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の医療
    台。
  5. 【請求項5】 前記回動装置は、人体が前転または後転
    するように前記寝台を第2支持軸線の周りに回動させて
    姿勢を変更させる請求項1〜請求項4のいずれか一項に
    記載の医療台。
  6. 【請求項6】 前記第2支持軸線が寝台上の人体の腹部
    またはその近傍を横切るように配置されている請求項5
    に記載の医療台。
  7. 【請求項7】 前記第2支持軸線周りに前記寝台を回転
    するために、前記寝台を支持している支持部材が、前記
    第2支持軸線から変位してその軸線と平行に延びるよう
    に形成されている請求項6に記載の医療台。
  8. 【請求項8】 前記第2支持軸線周りに前記寝台を回転
    するために、前記寝台を支持している支持部材が、前記
    第2支持軸線上に配置されている請求項6に記載の医療
    台。
  9. 【請求項9】 前記寝台を支持している支持部材が中空
    状に形成されており、この支持部材内に配線が挿通され
    ている請求項7又は請求項8に記載の医療台。
  10. 【請求項10】 前記寝台を第1支持軸線または第2支
    持軸線の周りに回動させる際に、前記脚保持部を胴体保
    持部に対して所定角度をなした回動連結状態に保持させ
    る保持装置を具備した請求項1〜請求項9のいずれか一
    項に記載の医療台。
  11. 【請求項11】 前記脚保持部は、人体の両脚を別個に
    保持するように2つに分離して構成され、各脚保持部が
    胴体保持部の両側位置にそれぞれ開閉回動可能に連結さ
    れている請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の
    医療台。
  12. 【請求項12】 前記脚保持部は、膝関節の屈曲を許容
    するように長手方向へ2つの保持部に分割して構成さ
    れ、両保持部が屈曲保持部材を介して屈曲可能に連結さ
    れている請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の
    医療台。
  13. 【請求項13】 前記寝台を垂直軸線の周りに旋回させ
    る旋回装置がさらに設けられている請求項1〜請求項1
    2のいずれか一項に記載の医療台。
  14. 【請求項14】 人体の胴体部を保持する胴体保持部の
    一端部付近に、人体の脚部を保持する脚保持部を回動可
    能に連結し、人体を一直線状態または屈曲状態で保持す
    る寝台と、 この寝台を回動させて寝台の姿勢を変更させる回動装置
    と、 前記寝台を昇降させる昇降装置と、 人体が横転又は前後転するように回動させる際に、前記
    脚保持部を胴体保持部に対して所定角度をなした回動連
    結状態に保持させる保持装置と、 前記脚保持部を開閉回動可能にする開閉装置と、 前記寝台を垂直軸線の周りに旋回させる旋回装置とを備
    え、 前記回動装置、前記昇降装置、前記保持装置、前記開閉
    装置及び前記旋回装置の何れか1つ又は2つ以上を制御
    する制御部が設けられ、 この制御部に予め記憶されたプログラムに基づいて、前
    記寝台を順次所定の姿勢に変更するようにしたことを特
    徴とする医療台。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009072481A (ja) * 2007-09-22 2009-04-09 Yunekusu:Kk 生体血管パラメータ測定用上肢保持装置
CN115317298A (zh) * 2022-08-25 2022-11-11 魏六珍 一种适用于肛肠科的手术病床
CN116492167A (zh) * 2023-05-06 2023-07-28 上海市浦东医院(复旦大学附属浦东医院) 一种腹腔出血性急危重症紧急救护床

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