JP2002164941A - 半導体装置及びデータ伝送システム - Google Patents

半導体装置及びデータ伝送システム

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JP2002164941A
JP2002164941A JP2000361232A JP2000361232A JP2002164941A JP 2002164941 A JP2002164941 A JP 2002164941A JP 2000361232 A JP2000361232 A JP 2000361232A JP 2000361232 A JP2000361232 A JP 2000361232A JP 2002164941 A JP2002164941 A JP 2002164941A
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Yoshihisa Iwata
佳久 岩田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置間をリング状に接続して電流値でデータ
伝送を行う拡張性に優れたデータ伝送システムを提供す
る。 【解決手段】 メモリLSI2をリング状に接続して電
流値でデータ伝送を行うシステムであって、メモリLS
I2は、データ電流を出力するための出力端子LPOU
Tと、データ電流を入力するための入力端子LPIN
と、これらの入力端子と出力端子の間に配設された内部
電流配線20と、内部電流配線20の途中に挿入されて
データ送信時に内部電流配線20を入力配線部20aと
出力配線部20bに切断しデータ受信時にこれらを導通
させる転送スイッチTGと、電圧値データを電流値に変
換してそのデータ電流を出力端子LPOUTから送出す
る出力回路23と、入力端子LPINから内部電流配線
20に取り込まれたデータ電流をホール効果素子HDに
より検出して電圧値に変換する入力回路22とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の装置、例
えばLSI等の半導体装置間でデータ伝送を行うデータ
伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数のLSI間でデータ伝送を行うに
は、一般にバスデータとして電圧値データを用いる。こ
の種のデータ伝送システムにおいて、高速のデータ伝送
を行うためには高いクロック周波数を必要とする。これ
に対して、多値データを用いることにより、実質的に高
速伝送を行う方式も提案されている。しかし、電圧を多
値化するとノイズマージンが低下し、或いは伝送バスの
電圧振幅を小さくすることができないため、LSIの微
細化や低電圧化と折り合いが悪い。
【0003】また、星型接続の伝送路方式では、伝送シ
ステムの中心にマスターが必要であり、マスターの入出
力の数は、接続されるスレーブの数と同数かそれ以上と
なる。従って、マスターの入出力数により伝送システム
の規模が決定され、拡張性に欠ける。システムの拡張性
を確保するためには、マスターの入出力数を予め多くす
ればよいが、データを多値化したとしても、多くの入出
力数を用意することは、マスターLSIチップのサイズ
が大きいものとなり、伝送システムのコスト高の原因と
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、電圧値
データを用いて、星型接続でLSI間のデータ伝送を行
おうとすると、LSIの微細化や低電圧化、伝送システ
ムのコスト高等が問題になる。
【0005】この発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、装置間をリング状に接続して電流値でデータ伝
送を行う拡張性に優れたデータ伝送システム及びこのシ
ステムに用いられる半導体装置を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体装
置は、データ電流を出力するための出力端子と、データ
電流を入力するための入力端子と、前記入力端子と出力
端子の間に配設された内部電流配線と、この内部電流配
線の途中に挿入されてデータ送信時に内部電流配線を入
力配線部と出力配線部に切断しデータ受信時にこれらを
導通させる転送スイッチと、電圧値データを電流値に変
換してそのデータ電流を前記出力端子から送出する出力
回路と、前記入力端子から前記内部電流配線に取り込ま
れたデータ電流を非接触センサにより検出して電圧値に
変換する入力回路と、を備えたことを特徴とする。
【0007】この発明はまた、複数の装置間を伝送路で
リング状に接続してデータ伝送を行うデータ伝送システ
ムであって、前記各装置は、データ電流を伝送路に送出
するための出力端子と、データ電流を伝送路から取り込
むための入力端子と、前記入力端子と出力端子の間に配
設された内部電流配線と、この内部電流配線の途中に挿
入されてデータ送信時に内部電流配線を入力配線部と出
力配線部に切断しデータ受信時にこれらを導通させる転
送スイッチと、電圧値データを電流値に変換してこのデ
ータ電流を前記出力端子から送出する出力回路と、前記
入力端子から前記内部電流配線に取り込まれたデータ電
流を非接触センサにより検出して電圧値に変換する入力
回路と、を備えたことを特徴とする。
【0008】この発明によると、装置間をリング状に接
続したデータ伝送システムにおいて電流値データを送受
信することができ、拡張性に優れた伝送システムが得ら
れる。
【0009】この発明において、入力回路は例えば、非
接触センサとして、内部電流配線を流れるデータ電流が
生成する磁界を検出して電圧値に変換するホール効果素
子を用いて構成することができる。より具体的には、入
力回路は、内部電流配線を流れる電流に応じたホール電
圧を出力するホール効果素子と、このホール効果素子に
対して前記内部電流配線と対称的に配置された補助内部
電流配線と、ホール効果素子のホール出力電圧をうち消
すようにそのホール電圧を電流値に変換して前記補助内
部電流配線に帰還する帰還回路とを備えて構成される。
更に、入力回路で用いられる帰還回路は具体的には、ホ
ール効果素子の出力電圧を検出するオペアンプと、この
オペアンプの出力をカウントするアップ/ダウンカウン
タと、このアップ/ダウンカウンタの出力をアナログ値
に変換するD/Aコンバータと、このD/Aコンバータ
の出力を電流値に変換して前記補助内部電流配線をドラ
イブする電流ドライバとを備えて構成される。
【0010】この発明において、出力回路は例えば、デ
ィジタルデータをアナログ値に変換するD/Aコンバー
タと、このアナログ値を電流値に変換して前記出力端子
からデータ電流を送出する電流ドライバと、この電流ド
ライバにより送出されて伝送路を一巡して入力端子から
前記内部電流配線に戻ってきたデータ電流を終端させる
電流終端回路とを備えて構成される。この場合好ましく
は、出力回路から送信したデータ電流値と、伝送路を一
巡して入力回路により受信したデータ電流値の一致検出
により一回のデータ送信終了を検知する送信終了検知回
路を備える。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態を説明する。図1は、この発明の実施の形
態によるデータ伝送システムを示している。このデータ
伝送システムは、複数のLSIとして、メモリLSI1
を伝送路3によりループ状に接続するループ型ネットワ
ークを構成している。ネットワークには、メモリコント
ローラLSI2が設けられ、これがネットワーク内のす
べてのメモリLSI1のデータ書き込み/読み出しをコ
ントロールする。
【0012】メモリコントローラ2は、メモリLSI1
のデータ書き込み/読み出しのコントロールを行うだけ
で、データの送受信に関しては、メモリLSI1との間
にマスター/スレーブの関係はない。メモリLSI1及
びメモリコントローラLSI2はそれぞれ、データを電
流値データとして送受信するための入出力回路を内蔵す
る。
【0013】一つのメモリLSI1に着目して、その構
成を示すと、図2のようになっている。メモリ本体21
は、セルアレイ及びデコーダの他、通常のメモリLSI
が持つ書き込み/読み出し系を有する。メモリLSI1
は、通常のデータ入出端子とは別に、伝送路3に接続さ
れる入力端子LPINと出力端子LPOUTを有する。
入力端子LPINと出力端子LPOUTの間には、内部
電流配線20(20a,20b)が配設されている。内
部電流配線20は、データ取り込みに供される入力配線
部20aとデータ送出に供される出力配線部20bとの
間が、転送スイッチTGにより、切断/接続が切り替え
可能とされている。
【0014】この実施の形態において、メモリ本体21
が扱う通常の電圧値データは、電流値データの形で他の
メモリLSIとの間で送受信する。この場合、電流値デ
ータは、電流の加算性を利用して多値化される。即ち、
通常多ビットで表される一つの電圧値データを一つの電
流値のレベルで表現する。この様な多値化された電流値
データで送受信を行うために、メモリ本体21からの出
力データDoutを電流値データに変換して出力配線部
20bに送り出す出力回路23と、入力端子LPINか
ら入力配線部20aに送られてくる電流値データを電圧
値データDinに変換する入力回路22を備える。
【0015】この実施の形態において、入力回路22
は、内部電流配線20の電流値データを非接触で検出す
る非接触センサとして、ホール効果素子HDを持つ。こ
の詳細は後述する。ここでは、送受信は、データとアド
レスとコマンドをある形式でまとめたパケットの形で行
うことを想定している。入力回路22において、電圧値
に変換されたデータDinは、デマルチプレクサ24
で、メモリ本体21に供給される書き込みデータDat
a、アドレスAdd、コマンドCMD等に分離される。
【0016】コマンドCMDは、コマンドデコーダ25
でデコードされ、入力回路22及び出力回路23を制御
する各種制御信号PASS,/PASS,OE,/O
E,WE,/WEが生成される。PASS,/PASS
は、転送スイッチTGを制御して、内部電流配線20の
切断/接続を制御する電流パス制御信号である。OE,
/OEは、出力回路23の活性/非活性を制御する出力
イネーブル信号である。WE,/WEは、入力回路22
の活性/非活性を制御する書き込みイネーブル信号であ
る。
【0017】図3は、メモリ本体21からの出力データ
Doutを電流値データに変換して送出するための出力
回路23の構成を示している。出力データDoutは、
マルチプレクサ301により、必要に応じて付加情報と
組み合わされ、D/Aコンバータ(DAC)302によ
りアナログデータに変換される。そしてこのアナログデ
ータに応じた電流値データを出力配線部20bに送出す
る電流ドライバ303が設けられている。
【0018】電流ドライバ303は、D/Aコンバータ
302で変換されたアナログ値がゲートに入る電流源P
MOSトランジスタQP1と、そのドレインと出力配線
部20bの間に設けられて制御信号/OEによりオンオ
フ制御されるPMOSトランジスタQP2を有する。コ
マンドが出力要請である場合、制御信号は、OE=H,
WE=PASS=Lとなる。従って、データ出力時、P
ASS=Lによって転送スイッチTGがオフになり、/
OE=Lによって電流ドライバ303が活性になる。
【0019】D/Aコンバータ302の出力がゼロのと
き、電流ドライバ303からPMOSトランジスタQP
1で決まる電流が出力配線部20bに供給される。出力
データDoutに応じてD/Aコンバータ302の出力
があるレベルになると、そのレベルに応じて、電流ドラ
イバ303の電流は低下する。従って、データDout
の電圧レベルに対応する電流値データが出力端子LPO
UTから送出される。送出された電流は、どこかで引き
込むことが必要である。この実施の形態の場合電流パス
は、図1に示すネットワークを一巡して、自己終端する
状態とする。そのために、転送スイッチTGの入力配線
部20a側に、電流ドライバ303が送出した電流と同
じ電流値を内部電流配線20から引き込むための電流終
端回路304が設けられている。
【0020】終端回路304は、入力配線部20aを接
地電位に終端するためのNMOSトランジスタQN3
と、このNMOSトランジスタQN3と入力配線部20
aの間に介在して、制御信号OEにより制御されるNM
OSトランジスタQN2を有する。また、電流ドライバ
303の電流源PMOSトランジスタQP1と同じ寸法
を有し、同様にD/Aコンバータ302の出力でゲート
が制御されるPMOSトランジスタQP3と、その電流
が供給されるダイオード接続したNMOSトランジスタ
QN1を有し、このNMOSトランジスタQN1のドレ
イン電圧により、NMOSトランジスタQN3が制御さ
れるようになっている。NMOSトランジスタQN1,
QN3はカレントミラーを構成している。
【0021】この様な構成として、データ出力時、制御
信号OE=Hにより終端回路304が活性化され、送出
された電流値データは、自局で終端されることになる。
即ち、電流ドライバ303が供給した電流値と同じ電流
値がPMOSトランジスタQP3とNMOSトランジス
タQN1の経路に流れ、これと同じ電流が終端用NMO
SトランジスタQN3に流れて、入力配線部20aに戻
ってきたデータ電流が接地端子に引き込まれる。
【0022】図4は、入力回路22の構成を示してい
る。この入力回路22は、入力端子LPINから内部電
流配線20に取り込まれる電流値データを非接触で検出
する非接触センサとして、ホール効果素子HDを用いて
いる。ホール効果素子HDは、内部電流配線20の入力
配線部20aに近接して配置され、電流端子A,B間に
電流源I0から一定のバイアス電流が流される。入力配
線部20aにデータ電流が流れると、これが生成する磁
界に応じて、電圧端子C,D間のホール電圧が出力され
る。このホール出力電圧をA/D変換すれば、メモリ本
体が扱うディジタルデータが得られる。
【0023】この実施の形態においては、ホール出力電
圧を実質的にA/D変換するために、ホール効果素子H
Dを挟んで入力配線部20aと対称的に、ホール効果素
子HDに対して入力配線部20と同じ距離位置に配置さ
れたもう一つの補助内部電流配線404を用意して、フ
ィードバック制御を行う。即ち、ホール出力電圧を検出
するオペアンプ401、このオペアンプ401の出力電
圧をカウントを行うアップ/ダウンカウンタ402、こ
のカウンタ402の出力をアナログ値に変換するD/A
コンバータ403、及びこのD/Aコンバータ403の
出力を電流値に変換して内部電流配線404を駆動する
電流ドライバ405が設けられている。
【0024】D/Aコンバータ403と電流ドライバ4
05の構成は、先に説明した出力回路23のそれと同様
である。即ち、内部電流配線404の一端は、制御信号
/WEにより制御されるスイッチPMOSトランジスタ
QP13を介して電流源PMOSトランジスタQP11
に接続され、このトランジスタQP11のゲートがD/
Aコンバータ403の出力により制御される。内部電流
配線404の他端側には、これも出力回路23と同様の
構成の終端回路406が設けられている。
【0025】終端回路406は、電流配線404の他端
を接地電位に終端するためのNMOSトランジスタQN
14と、このNMOSトランジスタQN14と電流配線
404の間に介在して、制御信号WEにより制御される
NMOSトランジスタQN13を有する。NMOSトラ
ンジスタQN13のゲートは、D/Aコンバータ403
が出力するアナログ電圧により制御される。即ち、アナ
ログ電圧が入る電流源PMOSトランジスタQP12
と、その電流が供給されるダイオード接続したNMOS
トランジスタQN12を有し、このNMOSトランジス
タQN12のドレイン電圧により、NMOSトランジス
タQN14が制御される。
【0026】この様な構成として、入力回路22では、
電流値データの入力時、内部電流配線404の電流は、
入力電流値に対応するホール出力電圧を丁度打ち消すよ
うな磁界を発生させるべく、フィードバック制御され
る。即ち、データ入力時、制御信号は、WEを=H,P
ASS=Hであり、転送スイッチTGがオンで電流ルー
プが閉じた状態で、入力回路22では、電流ドライバ4
05及び終端回路406が活性状態に保持される。
【0027】入力回路22が活性化され且つ、まだ入力
電流が取り込まれない状態では、カウンタ402をリセ
ットすることによりD/Aコンバータ403の出力はゼ
ロであり、内部電流配線404に電流が流れている。従
って、ホール効果素子HDは内部電流配線404の電流
値で決まるホール電圧を出力している。この状態で入力
配線部20aに入力電流が取り込まれると、ここに流れ
る電流が発生する磁界はホール素子HDのホール出力電
圧をうち消す方向に作用する。従って、ホール出力電圧
をオペアンプ401で検出し、その出力をカウントし
て、そのカウント値に応じて内部配線404に供給する
電流を低減する方向のフィードバック制御を行うと、ホ
ール出力電圧が丁度ゼロになるとき、カウンタ402の
カウント値は、入力電流値データをA/D変換した値に
なる。
【0028】但し、内部電流配線20,404の関係
は、ホール効果素子HDに対して完全に対称であること
は必ずしも必要はない。即ち、電流の大きさ及びホール
効果素子HDとの間の距離が同じでなくとも、これらの
電流が発生してホール効果素子HDと鎖交する磁界成分
が同じになるように、構成すればよい。またホール出力
電圧が丁度ゼロになるようにする必要もなく、入力電流
値をA/D変換できればよいわけであるから、内部電流
配線20,404の位置関係によるホール出力電圧のオ
フセットを考慮して、電流の大きさを決める設計をすれ
ばよい。更に、入力電流値をA/D変換し終わったこと
を検知するために、ホール出力電圧が初期の値に対して
ゼロを越えて負の値となるときにA/D変換終了となる
ように、配線20と404を配置するなり、配線404
の電流値を設定することも考えられる。
【0029】以上のようにこの実施の形態の場合、通常
は、PASS=Hで電流ループが閉じた状態、WE=H
で入力パケットを受信している状態となっている。パケ
ットを受け取り、そのコマンド部分をデコードして出力
要請であった場合は、OE=H,WE=PASS=Lと
なり、電流ループが切断されて、メモリLSIが出力デ
ータで電流ドライバで電流パスをドライブしつつ、自己
終端状態の電流パスを形成することになる。
【0030】この様にこの実施の形態によれば、メモリ
LSI間をリング状に接続して、電流値データを伝送す
るデータ伝送システムが得られる。このシステムは、星
型接続の場合と異なり、拡張性に優れている。
【0031】上記実施の形態において、データとアドレ
ス及びコマンドを特定の形式にまとめられたパケットと
して授受することを想定している。出力時のインターバ
ル設定は、例えば仕様として最小値、最大値を決定し、
回路内にタイマを設けるということが考えられる。しか
し、自局が送出したデータは、電流ループを一巡して自
局に戻ってくることを考慮すると、戻ってきた電流値が
出力電流と一致すれば、途中経路の各装置はその電流値
データの受け取りを完了しているものと見なすことがで
きる。また、入力電流値をA/D変換した後のデータで
出力データとの一致検出を行えば、途中経路での装置も
電流値データを受け取り且つ、A/D変換も終了してい
るとみなすことができる。これにより、一回のデータを
送信している期間を、タイマに頼ることなく、入力回路
の特性を反映して決定することができる。
【0032】具体的に、図2の構成を基本として、送信
終了検知回路(即ち、出力期間設定回路)を設けた例
を、図5に示す。図示のように、出力回路23のマルチ
プレクサ301の出力データと、入力回路22のカウン
タ402から得られるA/D変換された入力データとを
比較する比較器501を設ける。一致が検出されれば、
比較器502は、送信終了検知信号(即ち、受信確認信
号)RECEIPTを出力する。この送信終了検知信号
RECEIPTを監視することにより、出力期間の制御
が可能である。
【0033】図6は、図2の構成を基本として、別の送
信終了検知回路を設けた例である。この例では、出力デ
ータと入力データの一致検出を行うために、入力回路2
3に、ホール効果素子HDに加えて、更に別のホール効
果素子HDaを配置し、また内部電流配線404に対し
て、その電流が生成してホール効果素子HDaに作用す
る磁界と逆の磁界を生成するための更に別の内部電流配
線601を配置している。
【0034】この内部電流配線601に対して、出力回
路22側のD/Aコンバータ302の出力による電流を
供給し且つその電流を終端するための電流ドライバ60
2と終端回路603を設ける。これらの電流ドライバ6
02と終端回路603は、入力回路22側のD/Aコン
バータ403の出力による内部電流配線404に対する
電流ドライバ405及び終端回路406と同様の構成で
ある。そして、ホール効果素子HDaのホール出力電圧
を検出するオペアンプ604を設けて、その出力端子を
送信終了検知信号RECEIPTの端子とする。
【0035】この様な構成とすることにより、入力デー
タ検出と同様の原理で、出力データと入力データの一致
検出ができ、送信終了検知信号RECEIPTを監視す
ることにより、出力期間の制御が可能になる。
【0036】以上の実施の形態で説明したホール効果素
子は、メモリLSIと同じシリコン基板に集積形成され
る。その場合のホール効果素子と内部電流配線20,4
04の配置の概略構造を以下に幾つか例示する。
【0037】図7は、シリコン基板701にホール効果
素子HDを作り、このホール効果素子HDを挟むよう
に、層間絶縁膜702上に内部電流配線20と404と
を配設した例である。ホール効果素子HD及び内部電流
配線20,404の電流方向は、図示したように、紙面
に直交し奥に向かう方向である。ホール効果素子HDの
電圧端子電極は、内部電流配線20,404に対向する
側面に形成される。従って、内部電流配線20,404
に流れる電流により発生する磁界がホール効果素子HD
を縦方向に鎖交し、矢印で示す方向のホール出力電圧が
得られる。
【0038】図8は、図7と同様の配置構造を、シリコ
ン基板701上に縦型にした配置した例である。図9
は、図8の構造を基本として、内部電流配線20,40
4を多重にした例である。これにより、ホール効果素子
HDに鎖交する磁界を大きいものとすることができる。
図10は、図9の配置構造を上から見たレイアウトであ
る。多重の内部電流配線20,404はそれぞれ、両端
が接続されている。
【0039】図11は、図7の配置構造を基本として、
やはり内部電流配線20,404を多重にした例であ
る。図12は、図11の配置構造を側面から見た内部電
流配線20,404の様子を示している。多重に積層さ
れた内部電流配線20,404は、それぞれ両端部をコ
ンタクトさせる。
【0040】なお、図9或いは図11の構造において、
それぞれ多重に配置された内部電流配線20と404の
配線ピッチ等が同じであることは、必ずしも必要がな
い。即ち、多重化された内部電流配線20と404と
が、全体として同じ電流が流れた時にホール効果素子H
Dに同じ磁場が与えられるという意味で対称的であれば
よい。これにより、図5の回路構成によって、入力デー
タ電流が流れる内部電流配線20に流れる電流と、内部
電流配線404に流れる電流が同値になるように、フィ
ードバックが働くことになる。
【0041】図13は、図11の配置を90°回転させ
た状態の配置例のレイアウトであり、その断面は図14
のようになる。下部配線703と上部配線704の間に
複数のコンタクト配線を形成しており、このコンタクト
配線が内部電流配線20,404となる。
【0042】図3に示す出力回路23のD/Aコンバー
タ302及び、図4に示す入力回路22のD/Aコンバ
ータ403は、例えば図15のように構成される。ここ
では、8ビットデータのD/Aコンバータを示してい
る。各ビットD0〜D7によりオンされる電流経路トラ
ンジスタのチャネル幅Wn1を順次2倍とすることによ
り、電流の重み付けが行われ、アナログ出力DACou
tが得られる。
【0043】図15のD/Aコンバータでは定電流源I
bgrが用いられる。この定電流源Ibgrは例えば、
図16に示すように、バンドギャップリファレンス(B
GR)回路161と、このBGR回路161が出力する
基準電圧VBGRを用いて定電流Ibgrを生成する電
流生成回路162とから構成することができる。図16
のBGR回路161は、複数のD/Aコンバータやホー
ル効果素子の定電流源で共有することが可能である。こ
の場合、BGR回路の出力に、図17のような分配回路
を設けることにより、必要な回路領域にBGR出力を分
配することができる。
【0044】図5の比較器501は、例えば図18のよ
うに構成される。ここでも、8ビットデータを比較する
場合を示しており、各対応ビットを比較するEX・OR
ゲートを基本として、全ビットが一致すると、H出力が
得られる。
【0045】図4に示す入力回路22のアップダウンカ
ウンタ402は、例えば図19のように、8ビットカウ
ンタとして構成される。図20は、その一つのバイナリ
カウンタB/C#iの構成である。図21〜図25は、
図19の各バイナリカウンタの駆動信号TP,/TPを
生成する駆動回路である。図20は、オペアンプ401
の出力DOWNとサンプリングパルスOSCにより、各
駆動回路のトリガ信号Up,Dnを発生するトリガ信号
発生回路であり、図21〜図25で得られる駆動信号よ
りパルス幅が長い。
【0046】オペアンプ出力をサンプリングすることに
なるパルスOSCは、図27に示すようなリングオシレ
ータにより構成される。このリングオシレータの周期
は、オペアンプ401の出力をサンプリング後、カウン
タ402のカウント動作が終了してD/Aコンバータ4
03による内部電流生成が完了するまでのインターバル
以上に設定される。この周期は、BGR回路出力をカレ
ントミラーしたバイアス電流により、設定される。
【0047】実施の形態では、アドレス、コマンド及び
データをまとめたパケットストリームフォーマットによ
り装置間のデータ伝送を行う場合を想定した。このと
き、装置を特定するアドレスは、パケットストリームの
なかのチップID情報として含まれる。また、図1の伝
送システムでは、メモリコントローラ2が各メモリ1の
読み書きをコントロールする。従って、メモリ1間でデ
ータ伝送を行う場合、メモリ1は付加情報として、メモ
リコントローラ2のID情報と、メモリコントローラ2
にとって書き込みコマンドとなる情報とを、出力データ
と一緒にパケットストリームとして出力することにな
る。上記実施の形態では、データの送受信はメモリとメ
モリコントローラ間を想定しているが、メモリ間でのデ
ータ送受信にまで拡張すれば、付加情報として、送信元
のID情報を添加して、誰と誰が送受信しているかの明
示義務を付加する必要がある。
【0048】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、多
値電流値データをリング状に装置間を接続した伝送路を
介して送受信する、拡張性に優れたデータ伝送システム
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態によるデータ伝送システ
ムの構成を示す図である。
【図2】同実施の形態のメモリLSIの構成を示す図で
ある。
【図3】同メモリLSIの出力回路の構成を示す図であ
る。
【図4】同メモリLSIの入力回路の構成を示す図であ
る。
【図5】同メモリLSIの送信終了検出回路の構成を示
す図である。
【図6】他の送信終了検出回路の構成を示す図である。
【図7】同メモリLSIのホール効果素子と内部電流配
線の配置例を示す図である。
【図8】同メモリLSIのホール効果素子と内部電流配
線の他の配置例を示す図である。
【図9】同メモリLSIのホール効果素子と内部電流配
線の他の配置例を示す図である。
【図10】図9の内部電流配線のレイアウトを示す図で
ある。
【図11】同メモリLSIのホール効果素子と内部電流
配線の他の配置例を示す図である。
【図12】図11の内部電流配線の配置構造を示す断面
図である。
【図13】同メモリLSIのホール効果素子と内部電流
配線の他の配置例を示す図である。
【図14】図13の内部電流配線の配置構造を示す断面
図である。
【図15】図3及び図4のD/Aコンバータの構成例を
示す図である。
【図16】図15の比較器に用いられる定電流源の構成
例を示す図である。
【図17】図16におけるBGR回路の出力分配回路を
示す図である。
【図18】図5の比較器の構成例を示す図である。
【図19】図4のアップダウンカウンタの構成を示す図
である。
【図20】図19の1ビットカウンタの構成を示す図で
ある。
【図21】図19のカウンタの駆動回路の一部を示す図
である。
【図22】図19のカウンタの駆動回路の一部を示す図
である。
【図23】図19のカウンタの駆動回路の一部を示す図
である。
【図24】図19のカウンタの駆動回路の一部を示す図
である。
【図25】図19のカウンタの駆動回路の一部を示す図
である。
【図26】図21乃至図25に用いられるトリガ信号発
生回路の構成を示す図である。
【図27】図26に用いられるサンプリング信号を出力
するためのリングオシレータを示す図である。
【符号の説明】
1…メモリLSI、2…メモリコントローラ、3…伝送
路、LPIN…入力端子、LPOUT…出力端子、20
(20a,20b)…内部電流配線、TG…転送スイッ
チ、21…メモリ本体、22…入力回路、HD…ホール
効果素子、23…出力回路、303…電流ドライバ、3
04…電流終端回路、401…オペアンプ、402…ア
ップダウンカウンタ、403…D/Aコンバータ、40
4…補助内部電流配線、405…電流ドライバ、406
…電流終端回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H03M 1/66 H03M 1/66 C

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ電流を出力するための出力端子
    と、 データ電流を入力するための入力端子と、 前記入力端子と出力端子の間に配設された内部電流配線
    と、 この内部電流配線の途中に挿入されてデータ送信時に内
    部電流配線を入力配線部と出力配線部に切断しデータ受
    信時にこれらを導通させる転送スイッチと、 電圧値データを電流値に変換してそのデータ電流を前記
    出力端子から送出する出力回路と、 前記入力端子から前記内部電流配線に取り込まれたデー
    タ電流を非接触センサにより検出して電圧値に変換する
    入力回路と、を備えたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記入力回路は、前記非接触センサとし
    て、前記内部電流配線を流れるデータ電流が生成する磁
    界を検出して電圧値に変換するホール効果素子を用いて
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 前記入力回路は、 前記内部電流配線を流れる電流に応じたホール電圧を出
    力するホール効果素子と、 このホール効果素子に対して前記内部電流配線と対称的
    に配置された補助内部電流配線と、 前記ホール効果素子のホール出力電圧をうち消すように
    そのホール電圧を電流値に変換して前記補助内部電流配
    線に帰還する帰還回路とを有することを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記帰還回路は、 前記ホール効果素子の出力電圧を検出するオペアンプ
    と、 このオペアンプの出力をカウントするアップ/ダウンカ
    ウンタと、 このアップ/ダウンカウンタの出力をアナログ値に変換
    するD/Aコンバータと、 このD/Aコンバータの出力を電流値に変換して前記補
    助内部電流配線をドライブする電流ドライバとを有する
    ことを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記出力回路は、 ディジタルデータをアナログ値に変換するD/Aコンバ
    ータと、 このアナログ値を電流値に変換して前記出力端子からデ
    ータ電流を送出する電流ドライバと、 この電流ドライバにより送出されて伝送路を一巡して前
    記入力端子から前記内部電流配線に戻ってきたデータ電
    流を終端させる電流終端回路とを有することを特徴とす
    る請求項1記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 複数の装置間を伝送路でリング状に接続
    してデータ伝送を行うデータ伝送システムであって、 前記各装置は、 データ電流を伝送路に送出するための出力端子と、 データ電流を伝送路から取り込むための入力端子と、 前記入力端子と出力端子の間に配設された内部電流配線
    と、 この内部電流配線の途中に挿入されてデータ送信時に内
    部電流配線を入力配線部と出力配線部に切断しデータ受
    信時にこれらを導通させる転送スイッチと、 電圧値データを電流値に変換してこのデータ電流を前記
    出力端子から送出する出力回路と、 前記入力端子から前記内部電流配線に取り込まれたデー
    タ電流を非接触センサにより検出して電圧値に変換する
    入力回路と、を備えたことを特徴とするデータ伝送シス
    テム。
  7. 【請求項7】 前記入力回路は、前記非接触センサとし
    て、前記内部電流配線を流れるデータ電流が生成する磁
    界を検出して電圧値に変換するホール効果素子を用いて
    構成されていることを特徴とする請求項6記載のデータ
    伝送システム。
  8. 【請求項8】 前記入力回路は、 前記内部電流配線を流れる電流に応じたホール電圧を出
    力するホール効果素子と、 このホール効果素子に対して前記内部電流配線と対称的
    に配置された補助内部電流配線と、 前記ホール効果素子のホール出力電圧をうち消すように
    そのホール電圧を電流値に変換して前記補助内部電流配
    線に帰還する帰還回路とを有することを特徴とする請求
    項6記載のデータ伝送システム。
  9. 【請求項9】 前記帰還回路は、 前記ホール効果素子の出力電圧を検出するオペアンプ
    と、 このオペアンプの出力をカウントするアップ/ダウンカ
    ウンタと、 このアップ/ダウンカウンタの出力をアナログ値に変換
    するD/Aコンバータと、 このD/Aコンバータの出力を電流値に変換して前記補
    助内部電流配線をドライブする電流ドライバとを有する
    ことを特徴とする請求項8記載のデータ伝送システム。
  10. 【請求項10】 前記出力回路は、 ディジタルデータをアナログ値に変換するD/Aコンバ
    ータと、 このアナログ値を電流値に変換して前記出力端子からデ
    ータ電流を送出する電流ドライバと、 この電流ドライバにより送出されて伝送路を一巡して前
    記入力端子から前記内部電流配線に戻ってきたデータ電
    流を終端させる電流終端回路とを有することを特徴とす
    る請求項6記載のデータ伝送システム。
  11. 【請求項11】 前記出力回路から送信したデータ電流
    値と、伝送路を一巡して前記入力回路により受信したデ
    ータ電流値の一致検出により一回のデータ送信終了を検
    知する送信終了検知回路を有することを特徴とする請求
    項6記載のデータ伝送システム。
  12. 【請求項12】 前記各装置は、半導体装置であること
    を特徴とする請求項6記載のデータ伝送システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008509499A (ja) * 2004-08-09 2008-03-27 サンディスク コーポレイション リングバス構造とフラッシュメモリシステムにおけるその使用法

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