JP2002164900A - Atm交換システムとそのフロー制御方法、及びフロー制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

Atm交換システムとそのフロー制御方法、及びフロー制御プログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number
JP2002164900A
JP2002164900A JP2000358706A JP2000358706A JP2002164900A JP 2002164900 A JP2002164900 A JP 2002164900A JP 2000358706 A JP2000358706 A JP 2000358706A JP 2000358706 A JP2000358706 A JP 2000358706A JP 2002164900 A JP2002164900 A JP 2002164900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traffic
atm
transmission
stop command
transmitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000358706A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Tsubota
圭介 坪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2000358706A priority Critical patent/JP2002164900A/ja
Publication of JP2002164900A publication Critical patent/JP2002164900A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックプレッシャー信号の情報量を少なく
し、ATM交換機のコネクション数を自由に増やすこと
のできるATM交換システムを提供する。 【解決手段】 ATM(Asynchronous Transfer Mode)
の通信を行うATM交換システムにおいて、トラフィッ
クに空きが少なくなった場合に発信元に対してトラフィ
ック停止命令をATMセルにより発信する手段と、前記
トラフィック停止命令の発信後、トラフィックに空きが
回復した場合に発信元に対してトラフィック送信再開命
令をATMセルにより発信する手段と、前記トラフィッ
ク停止命令を受信した場合に新たなデータの発信を停止
する手段と、前記トラフィック停止命令の受信後、前記
トラフィック送信再開命令を受信した場合にデータの送
信を再開する手段を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM(Asynchro
nous Transfer Mode:非同期転送モード)による通信に
関し、特に、バックプレッシャーによるフロー制御を行
うATM交換システムとそのフロー制御方法、及びフロ
ー制御プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】フロー制御(輻輳制御)は、通信ネット
ワーク上に送受されるトラフィックを制御することによ
り、輻輳や、無効なトラフィックを防止するものであ
る。
【0003】例えば、交換機に送られるパケットは、転
送前に一旦交換機内部のバッファメモリに保持される。
しかし、受信側の能力を超える量のデータが送信された
場合には、パケットを記録するための空きがなくなり、
このため送られるパケットは破棄されて無効なトラフィ
ックとなり、更にパケットの再送を受けることが必要と
なり通信に大きな遅延が生じることとなる。そこで、送
信側の送出量を押さえる等のフロー制御を行うことによ
り、このようなバッファーオーバーフロー等の通信の障
害を防止するのである。
【0004】バックプレッシャーによるフロー制御で
は、常にバッファメモリを監視し、その空きが減少した
場合には、送信側のポートに対して架空のコリジョン
(衝突)信号を送出する。すると、送信側では、通信に衝
突が発生したと判断してその送出量を抑制することによ
り、バッファーオーバーフロー等の障害の発生を防止す
る。バックプレッシャーによるフロー制御は、半二重通
信等において行われている。
【0005】図5は、従来のバックプレッシャーによる
フロー制御を行うATM交換機を示す図であり、コネク
ション単位キューイング方式で動作する入出力バッファ
ー型ATM交換機を示している。
【0006】図5においては、入力バッファキュー2
1、出力バッファキュー22、トラフィック停止命令信
号であるバックプレッシャー信号の送出閾値23、スイ
ッチコア部30、バックプレッシャー信号40が示され
ている。
【0007】この従来の交換機では、コネクション単位
キューイングで動作を行っているので、各入力バッファ
キュー21と各出力バッファキュー22には、それぞれ
ATMコネクションが一本ずつ割り当てられて動作して
いる。
【0008】図5の交換機は、出力バッファキュー22
のキューの使用率が増した場合には、使用率が上限を超
えてバッファーオーバーフローを引き起こす前に、ある
一定の閾値を超えた時点で送信側にその送信を停止させ
るための信号であるバックプレッシャー信号40を送出
する。この閾値を、バックプレッシャー信号送出閾値2
3と呼ぶこととする。このバックプレッシャー信号の送
出により、対応する入力バッファキュー21から出力バ
ッファキュー22へのATMセル送出をストップさせ
て、出力バッファキューへのセル情報の書き込みを制限
するのである。
【0009】ここで、以上のステップによる、バックプ
レッシャー信号を送出してトラフィック制御を行う処理
を考える。この場合、出力キューの使用率がバックプレ
ッシャー信号送出閾値を超えた場合には、バックプレッ
シャー信号を送出してトラフィックを押さえ、次にこの
キューからセルが排出されて使用率が閾値を下回るまで
の間ずっとバックプレッシャー信号を送出し続ける必要
がある。通常は、このようなコネクションが複数同時に
備えられる場合に対応するために、コネクション数Nの
数のバックプレッシャー信号を、随時送信できるような
機能がATMスイッチに必要である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
ATM交換システムでは、以下に述べるような問題点が
あった。
【0011】第1に、バックプレッシャー信号を使って
コネクション単位のトラフィック制御を行う場合には、
図5に示されるように、このバックプレッシャー信号の
情報量は制御するコネクションの数に伴って増加する。
このため、従来の入出力バッファー方式のATM交換機
では、このバックプレッシャー信号の情報量の増加が、
ATM交換機のコネクション数を増やす際の大きなボト
ルネックとなっていた。このため、バックプレッシャー
信号の情報量の削減が求められている。
【0012】第2に、従来のATM交換機では、コネク
ション数を増加させる変更を行う場合には、バックプレ
ッシャー信号のフォーマットをそのつど変更することが
必要であった。更に、バックプレッシャー信号はスイッ
チコア部を経由して送出されるため、バッファー部分の
変更を行うだけでなく、スイッチコア部の変更をも行う
必要がある。これは、ATM交換機の機能の改善におい
て、障害となっていた。
【0013】本発明の第1の目的は、上記従来技術の欠
点を解決し、バックプレッシャー信号のための情報量を
削減したATM交換システムとそのフロー制御方法、及
びフロー制御プログラムを記録した記録媒体を提供する
ことである。
【0014】本発明の第2の目的は、上記従来技術の欠
点を解決し、より自由にコネクション数を増設すること
のできるATM交換システムとそのフロー制御方法、及
びフロー制御プログラムを記録した記録媒体を提供する
ことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のATM交換システムは、ATM(Asynchronous
Transfer Mode)の通信を行うATM交換システムにお
いて、トラフィックに空きが少なくなった場合に発信元
に対してトラフィック停止命令をATMセルにより発信
する手段と、前記トラフィック停止命令の発信後、トラ
フィックに空きが回復した場合に発信元に対してトラフ
ィック送信再開命令をATMセルにより発信する手段
と、前記トラフィック停止命令を受信した場合に新たな
データの発信を停止する手段と、前記トラフィック停止
命令の受信後、前記トラフィック送信再開命令を受信し
た場合にデータの送信を再開する手段を備えることを特
徴とする。
【0016】請求項2の本発明のATM交換システム
は、キューの使用率の最大閾値と最小閾値とのそれぞれ
の設定を備え、出力バッファキューの使用率が前記最大
閾値を上回った場合に、前記トラフィック停止命令を発
信する手段と、前記トラフィック停止命令の発信後、出
力バッファキューの使用率が前記最小閾値を下回った場
合に、前記トラフィック送信再開命令を発信する手段を
備えることを特徴とする。
【0017】請求項3の本発明のATM交換システム
は、前記トラフィック停止命令及び前記トラフィック送
信再開命令を通知するためのATMセルは、当該ATM
セルのATMヘッダー内のペイロードタイプのビット表
示の予約ビットを用いて、当該ATMセルの種類と目的
を識別することを特徴とする。
【0018】請求項4の本発明のATM交換機は、AT
M(Asynchronous Transfer Mode)の通信を行うATM
交換機において、トラフィックに空きが少なくなった場
合に発信元に対してトラフィック停止命令をATMセル
により発信する手段と、前記トラフィック停止命令の発
信後、トラフィックに空きが回復した場合に発信元に対
してトラフィック送信再開命令をATMセルにより発信
する手段と、前記トラフィック停止命令を受信した場合
に新たなデータの発信を停止する手段と、前記トラフィ
ック停止命令の受信後、前記トラフィック送信再開命令
を受信した場合にデータの送信を再開する手段を備える
ことを特徴とする。
【0019】請求項5の本発明のATM交換機は、キュ
ーの使用率の最大閾値と最小閾値とのそれぞれの設定を
備え、出力バッファキューの使用率が前記最大閾値を上
回った場合に、前記トラフィック停止命令を発信する手
段と、前記トラフィック停止命令の発信後、出力バッフ
ァキューの使用率が前記最小閾値を下回った場合に、前
記トラフィック送信再開命令を発信する手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0020】請求項6の本発明のATM交換機は、前記
トラフィック停止命令及び前記トラフィック送信再開命
令を通知するためのATMセルは、当該ATMセルのA
TMヘッダー内のペイロードタイプのビット表示の予約
ビットを用いて、当該ATMセルの種類と目的を識別す
ることを特徴とする。
【0021】請求項7の本発明のフロー制御方法は、A
TM交換機のフロー制御方法において、トラフィックに
空きが少なくなった場合に発信元に対してトラフィック
停止命令をATMセルにより発信するステップと、前記
トラフィック停止命令の発信後、トラフィックに空きが
回復した場合に発信元に対してトラフィック送信再開命
令をATMセルにより発信するステップと、前記トラフ
ィック停止命令を受信した場合に新たなデータの発信を
停止するステップと、前記トラフィック停止命令の受信
後、前記トラフィック送信再開命令を受信した場合にデ
ータの送信を再開するステップを備えることを特徴とす
る。
【0022】請求項8の本発明のフロー制御方法は、キ
ューの使用率の最大閾値と最小閾値とのそれぞれの設定
を備え、出力バッファキューの使用率が前記最大閾値を
上回った場合に、前記トラフィック停止命令を発信する
ステップと、前記トラフィック停止命令の発信後、出力
バッファキューの使用率が前記最小閾値を下回った場合
に、前記トラフィック送信再開命令を発信するステップ
を備えることを特徴とする。
【0023】請求項9の本発明のコンピュータにより読
み取り可能なフロー制御プログラムを記録した記録媒体
は、コンピュータを制御することによりATM交換機の
フロー制御を行うフロー制御プログラムを記録した記録
媒体において、トラフィックに空きが少なくなった場合
に発信元に対してトラフィック停止命令をATMセルに
より発信するステップと、前記トラフィック停止命令の
発信後、トラフィックに空きが回復した場合に発信元に
対してトラフィック送信再開命令をATMセルにより発
信するステップと、前記トラフィック停止命令を受信し
た場合に新たなデータの発信を停止するステップと、前
記トラフィック停止命令の受信後、前記トラフィック送
信再開命令を受信した場合にデータの送信を再開するス
テップを備えることを特徴とする。
【0024】請求項10の本発明のコンピュータにより
読み取り可能なフロー制御プログラムを記録した記録媒
体は、キューの使用率の最大閾値と最小閾値とのそれぞ
れの設定を備え、出力バッファキューの使用率が前記最
大閾値を上回った場合に、前記トラフィック停止命令を
発信するステップと、前記トラフィック停止命令の発信
後、出力バッファキューの使用率が前記最小閾値を下回
った場合に、前記トラフィック送信再開命令を発信する
ステップを備えることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明第1の実施の形態によるA
TM交換機の構成を示すブロック図であり、バックプレ
ッシャー信号の送出を説明するためのものである。
【0027】図1においては、トラフィック停止命令4
1とトラフィック送信再開命令42とのそれぞれのバッ
クプレッシャー信号セルと、入力バッファキュー21
と、出力バッファキュー22と、スイッチコア部30が
示されている。
【0028】本実施の形態のATM交換システムでは、
バックプレッシャー信号をトラフィック停止命令41と
トラフィック送信再開命令42の2種類に分ける。出力
バッファキュー22には、最大閾値(CELLMAX)
と最小閾値(CELLMIN)を設定する。更に、バッ
クプレッシャー信号を、ATMセルの形態により送出す
る方式を採用することを特徴とする。
【0029】本実施の形態のATM交換システムによる
バックプレッシャー信号の送出は、出力バッファキュー
の使用率が最大閾値(CELLMAX)を上回った場合
にトラフィック停止命令41を送信し、その後最小閾値
(CELLMIN)を下回った瞬間にのみトラフィック
送信再開命令42を送出する。また、これらのトラフィ
ック停止命令41とトラフィック送信再開命令42との
それぞれのバックプレッシャー信号は、ATM信号セル
により送信される。
【0030】つまり、キューの使用率が最大閾値(CE
LLMAX)を上回った瞬間にトラフィック停止命令4
1のATMセルを、次にキューの使用率が最小閾値(C
ELLMIN)を下回った瞬間にトラフィック送信再開
命令42のATMセルをそれぞれ送出するのである。
【0031】このバックプレッシャー信号の送出方式を
用いることにより、従来と比較して遥かに少ない情報量
のデータ転送により、トラフィック制御を行うことがで
きる。また、本発明では、ATMセルの形態によるバッ
クプレッシャー信号を採用しているため、ATMコアス
イッチのアーキテクチャーに依存することなく実施する
ことができる、つまり、従来の既存のATM交換機に対
しても、わずかな変更を行うのみで、本発明の機能を新
たに組み込むことができる。
【0032】図2は、本実施の形態によるATM交換機
の、バックプレッシャー信号の送出の原理的な構成を説
明するための図である。
【0033】図2においては、入力バッファカード1
0、出力バッファカード20、入力バッファキュー2
1、出力バッファキュー22、スイッチコア部30、バ
ックプレッシャー信号受信部31、バックプレッシャー
信号送出部32、バックプレッシャーセル受信用キュー
33、バックプレッシャーセル送出用キュー34が示さ
れている。
【0034】出力バッファキュー22では、最大閾値
(CELLMAX)と最小閾値(CELLMIN)の設
定を備える。出力バッファキュー22は、バックプレッ
シャー信号送出部32によるバックプレッシャー信号
(ここでは、トラフィック停止命令41とトラフィック
送信再開命令42)の、送出を制御するための制御信号
を発信する。
【0035】出力バッファキュー22は、出力バッファ
キュー22へのセルの入出力があってかつキューの使用
率が最大閾値(CELLMAX)を上回った場合にはト
ラフィック停止命令41を、又キューの使用率が最小閾
値(CELLMIN)を下回った場合にはトラフィック
送信再開命令42を、バックプレッシャー信号送出部3
2がこのそれぞれを送出するように指示する。
【0036】バックプレッシャー信号送出部32は、出
力バッファキュー22からの制御信号を受信し、その制
御信号に従ってバックプレッシャー信号(トラフィック
停止命令41とトラフィック送信再開命令42)を示す
ATMセル(以下、これをバックプレッシャー信号セル
と呼ぶ)を生成する。
【0037】バックプレッシャーセル送出用キュー34
は、バックプレッシャー信号送出部32で生成されたバ
ックプレッシャー信号セルを一時的に蓄積し、スイッチ
コア部30にセルを送出する。
【0038】スイッチコア部30は、入力されたセルの
ヘッダー情報に従ってセルを各カードに分配する。
【0039】バックプレッシャーセル受信用キュー33
は、スイッチコア部30より送出されたバックプレッシ
ャー信号セルを蓄積したのち、バックプレッシャー信号
受信部31にセルを送信する。
【0040】バックプレッシャー信号受信部31は、バ
ックプレッシャー信号セルを受信し、そのセルに記述さ
れている制御情報に応じて、入力バッファキュー21に
トラフィック送信停止/送信再開命令を伝達する。
【0041】入力バッファキュー21は、バックプレッ
シャー信号受信部31から伝達されたトラフィック送信
停止/送信再開命令に応じて、入力バッファキューから
出力バッファキューへのトラフィック送出の停止/再開
を制御する。
【0042】次に、本実施の形態のATM交換システム
の処理を説明する。
【0043】図3は、本実施の形態によるATM交換シ
ステムの、バックプレッシャー信号によるフロー制御を
説明するためのフローチャートである。
【0044】図3のフローチャートを参照すると、本実
施の形態のATM交換機は、まず出力バッファキュー2
2がセルの入出力があったかどうかをチェックする(ス
テップ301)。もしセルの入出力があった場合には、
出力バッファキューの内部変数“STOP”と出力バッ
ファキューの蓄積セル数“X”の値をチェックし更新す
る。
【0045】ここで、内部変数“STOP”は、セルの
送出の状態を示すための内部変数であり、その値が
“1”のときには入力バッファキューから本出力バッフ
ァキューへのセルの送出が行われていない状態を示し、
その値が“0”のときには入力バッファキューから本出
力バッファキューへのセルの送出が行われている状態を
示す。
【0046】もし、内部変数“STOP”が“0”であ
る場合(入力バッファキューから本出力バッファキュー
へのセルの送出が行われている状態)であって、更に出
力バッファキューの蓄積セル数“X”が最大閾値(CE
LLMAX)を上回っている場合には(ステップ30
2)、“STOPの値”を“1”に更新し(ステップ3
03)、かつバックプレッシャー信号送出部32に対し
て制御信号を送信し、トラフィック停止命令41のAT
Mセルを送出するように指示し、これを送出する(ステ
ップ304)。
【0047】もし、ステップ302の条件を満たさない
場合には、同様に“STOP”と“X”の値のチェック
を行い、内部変数“STOP”が“1”である場合(入
力バッファキューから本出力バッファキューへのセルの
送出が行われていない状態)であって、更に出力バッフ
ァキューの蓄積セル数“X”が最小閾値(CELLMI
N)を下回っている場合には(ステップ305)、“S
TOP”の値を“0”に更新し(ステップ306)、か
つバックプレッシャー信号送出部32に対して制御信号
を送信し、トラフィック送信再開命令42のATMセル
を送出するように指示し、これを送出する(ステップ3
07)。
【0048】ここで、バックプレッシャー信号送出部3
2においては、出力バッファキュー22から伝達された
制御信号を受信し、その信号に従ってバックプレッシャ
ー信号セルを生成するのである。
【0049】図4は、本実施の形態のバックプレッシャ
ー信号に用いるATMセルのフォーマットを示す図であ
る。
【0050】バックプレッシャー信号セル60は、バッ
クプレッシャー信号セル識別子61、セルヘッダ62、
セルペイロード63を備えており、それぞれ以下のよう
に定義される。
【0051】バックプレッシャー信号セル識別子61
は、このATMセルがバックプレッシャー信号として用
いられるのか、通常のデーターセルとして用いられるか
を判別するための識別子であり、セルのヘッダーの追加
領域であるオーバーヘッドに記述される。バックプレッ
シャー信号用のATMセルにおいては、この識別子を用
いてこれを明示する必要がある。
【0052】セルヘッダ62は、スイッチコア部30が
ATMセルを各カードに分配する際に用いる。バックプ
レッシャー信号用のセルが、その制御対象の入力バッフ
ァキュー21のある入力バッファカード10に正しく分
配されるように、適正な値を設定する必要がある。
【0053】セルペイロード63には、以下の情報を含
む必要がある。 ・トラフィック停止/送信再開表示 このセルが入力キューのトラフィック停止を要求するも
のなのか、送信再開を要求するものなのかを表示。 ・入力キュー回線カード番号+キュー番号 表示制御対象の入力バッファキュー21がどの入力バッ
ファカード10の何番目のキューであるのかを表示。 ・出力キュー回線カード番号+キュー番号 表示制御信号の送信元である出力バッファキュー22が
どの出力バッファカード20のどこにあるのかを表示。
【0054】バックプレッシャー信号送出部32で生成
されたバックプレッシャー信号セル60は、バックプレ
ッシャーセル送出用キュー34に一時的に蓄積されたの
ち、スイッチコア部30にデーターセルに影響を与えな
い程度の適正なレートで送出される。
【0055】バックプレッシャー信号セル60は、セル
ヘッダ62の情報に従って、制御対象の入力バッファキ
ュー21がある入力バッファカード10に分配される。
その後、バックプレッシャー信号セル識別子61により
バックプレッシャー信号用のセルと判断されたセルは、
バックプレッシャーセル受信用キュー33に蓄積され
る。
【0056】バックプレッシャー信号受信部31は、バ
ックプレッシャーセル受信用キューからバックプレッシ
ャー信号セル60を読み出し、セルペイロード63に記
述されている制御情報に基づいて、制御対象の入力バッ
ファキュー21に対して制御信号を伝達する。入力バッ
ファキューは、その信号に基づいて各出力バッファキュ
ー22へのトラフィック送出停止かあるいは送信再開を
要求する。
【0057】以上説明したように本実施の形態のATM
交換システムでは、従来よりも遥かに少ない情報量の伝
送のみで、コネクション単位でのトラフィック制御を行
うことができる。
【0058】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。
【0059】バックプレッシャー信号用のATMセル6
0において、バックプレッシャー信号セル識別子61を
添付する代わりに、ATMヘッダー62内のペイロード
タイプのビット表示の予約ビット(PT=111)を使
ってバックプレッシャー表示用のセルかどうかを識別す
ることも可能である。
【0060】この方式を採用した場合には、バックプレ
ッシャー信号セル識別子61をATMセルのオーバーヘ
ッドとして添付する必要がないため、入出力バッファー
方式を使用しているすべてのATM交換機についてスイ
ッチコア部の変更なしに、本発明のフロー制御を実施す
ることができる。
【0061】なお、上記各実施の形態のATM交換機1
00は、そのフロー制御の機能をハードウェア的に実現
することは勿論として、各機能を備えるコンピュータプ
ログラムを、コンピュータ処理装置のメモリにロードさ
れることで実現することができる。このコンピュータプ
ログラムは、磁気ディスク、半導体メモリその他の記録
媒体90に格納される。そして、その記録媒体からコン
ピュータ処理装置にロードされ、コンピュータ処理装置
の動作を制御することにより、上述した各機能を実現す
る。
【0062】以上好ましい実施の形態及び実施例をあげ
て本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形
態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思
想の範囲内において様々に変形して実施することができ
る。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明のATM交換
システムによれば、以下のような効果が達成される。
【0064】第1に、本発明のATM交換システムで
は、従来においてATM交換機のコネクション数を増や
す際の大きなボトルネックとなっていた、バックプレッ
シャー信号の情報量を少なくすることができ、従来のボ
トルネックを解消することができる。このため、コネク
ション単位でのトラフィック制御を、従来と比較して少
ない情報量のデータを送信するのみで実現することがで
きる。
【0065】第2に、本発明では、バックプレッシャー
信号にATMセルの形態を採用しているため、スイッチ
コア部を通常のユーザーデーターと同様に通過させるこ
とができる。このため、バックプレッシャー信号のフォ
ーマットを変更した場合にも、スイッチコア部を変更を
する必要がなく、例えば、ATM交換機のコネクション
数をより自由に増設することが可能となる。
【0066】第3に、バックプレッシャー信号にATM
セルの形態を採用しているため、既存のATM交換機に
対しても、わずかな変更を行うのみにより、本発明のA
TM交換機の機能を実現することができる。更に、バッ
クプレッシャー信号をATMセルにより送出するため、
スイッチコア部にバックプレッシャー信号転送用の回路
を特別に設ける必要がない、そのため、スイッチコア部
のアーキテクチャーに依存することなく本発明のフロー
制御の機能を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態によるATM交換
機の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態によるATM交換
機のバックプレッシャー信号によるフロー制御を説明す
るための図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態によるATM交換
システムの処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図4】 本発明の第1の実施の形態のバックプレッシ
ャー信号に用いるATMセルのフォーマットを示す図で
ある。
【図5】 従来のATM交換機のバックプレッシャー信
号によるフロー制御を説明するための図である。
【符号の説明】
100 ATM交換機 10 入力バッファカード 20 出力バッファカード 21 入力バッファキュー 22 出力バッファキュー 23 バックプレッシャー信号送出閾値 30 スイッチコア部 31 バックプレッシャー信号受信部 32 バックプレッシャー信号送出部 33 バックプレッシャーセル受信用キュー 34 バックプレッシャーセル送出用キュー 40 バックプレッシャー信号 41 トラフィック停止命令 42 トラフィック送信再開命令 60 バックプレッシャー信号セル 61 識別子 62 セルヘッダ 63 セルペイロード 90 記録媒体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATM(Asynchronous Transfer Mode)
    の通信を行うATM交換システムにおいて、 トラフィックに空きが少なくなった場合に発信元に対し
    てトラフィック停止命令をATMセルにより発信する手
    段と、 前記トラフィック停止命令の発信後、トラフィックに空
    きが回復した場合に発信元に対してトラフィック送信再
    開命令をATMセルにより発信する手段と、 前記トラフィック停止命令を受信した場合に新たなデー
    タの発信を停止する手段と、 前記トラフィック停止命令の受信後、前記トラフィック
    送信再開命令を受信した場合にデータの送信を再開する
    手段を備えることを特徴とするATM交換システム。
  2. 【請求項2】 キューの使用率の最大閾値と最小閾値と
    のそれぞれの設定を備え、 出力バッファキューの使用率が前記最大閾値を上回った
    場合に、前記トラフィック停止命令を発信する手段と、 前記トラフィック停止命令の発信後、出力バッファキュ
    ーの使用率が前記最小閾値を下回った場合に、前記トラ
    フィック送信再開命令を発信する手段を備えることを特
    徴とする請求項1に記載のATM交換システム。
  3. 【請求項3】 前記トラフィック停止命令及び前記トラ
    フィック送信再開命令を通知するためのATMセルは、 当該ATMセルのATMヘッダー内のペイロードタイプ
    のビット表示の予約ビットを用いて、当該ATMセルの
    種類と目的を識別することを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載のATM交換システム。
  4. 【請求項4】 ATM(Asynchronous Transfer Mode)
    の通信を行うATM交換機において、 トラフィックに空きが少なくなった場合に発信元に対し
    てトラフィック停止命令をATMセルにより発信する手
    段と、 前記トラフィック停止命令の発信後、トラフィックに空
    きが回復した場合に発信元に対してトラフィック送信再
    開命令をATMセルにより発信する手段と、 前記トラフィック停止命令を受信した場合に新たなデー
    タの発信を停止する手段と、 前記トラフィック停止命令の受信後、前記トラフィック
    送信再開命令を受信した場合にデータの送信を再開する
    手段を備えることを特徴とするATM交換機。
  5. 【請求項5】 キューの使用率の最大閾値と最小閾値と
    のそれぞれの設定を備え、 出力バッファキューの使用率が前記最大閾値を上回った
    場合に、前記トラフィック停止命令を発信する手段と、 前記トラフィック停止命令の発信後、出力バッファキュ
    ーの使用率が前記最小閾値を下回った場合に、前記トラ
    フィック送信再開命令を発信する手段を備えることを特
    徴とする請求項4に記載のATM交換機。
  6. 【請求項6】 前記トラフィック停止命令及び前記トラ
    フィック送信再開命令を通知するためのATMセルは、 当該ATMセルのATMヘッダー内のペイロードタイプ
    のビット表示の予約ビットを用いて、当該ATMセルの
    種類と目的を識別することを特徴とする請求項4又は請
    求項5に記載のATM交換機。
  7. 【請求項7】 ATM交換機のフロー制御方法におい
    て、 トラフィックに空きが少なくなった場合に発信元に対し
    てトラフィック停止命令をATMセルにより発信するス
    テップと、 前記トラフィック停止命令の発信後、トラフィックに空
    きが回復した場合に発信元に対してトラフィック送信再
    開命令をATMセルにより発信するステップと、 前記トラフィック停止命令を受信した場合に新たなデー
    タの発信を停止するステップと、 前記トラフィック停止命令の受信後、前記トラフィック
    送信再開命令を受信した場合にデータの送信を再開する
    ステップを備えることを特徴とするフロー制御方法。
  8. 【請求項8】 キューの使用率の最大閾値と最小閾値と
    のそれぞれの設定を備え、 出力バッファキューの使用率が前記最大閾値を上回った
    場合に、前記トラフィック停止命令を発信するステップ
    と、 前記トラフィック停止命令の発信後、出力バッファキュ
    ーの使用率が前記最小閾値を下回った場合に、前記トラ
    フィック送信再開命令を発信するステップを備えること
    を特徴とする請求項7に記載のフロー制御方法。
  9. 【請求項9】 コンピュータを制御することによりAT
    M交換機のフロー制御を行うフロー制御プログラムを記
    録した記録媒体において、 トラフィックに空きが少なくなった場合に発信元に対し
    てトラフィック停止命令をATMセルにより発信するス
    テップと、 前記トラフィック停止命令の発信後、トラフィックに空
    きが回復した場合に発信元に対してトラフィック送信再
    開命令をATMセルにより発信するステップと、 前記トラフィック停止命令を受信した場合に新たなデー
    タの発信を停止するステップと、 前記トラフィック停止命令の受信後、前記トラフィック
    送信再開命令を受信した場合にデータの送信を再開する
    ステップを備えることを特徴とするコンピュータにより
    読み取り可能なフロー制御プログラムを記録した記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 キューの使用率の最大閾値と最小閾値
    とのそれぞれの設定を備え、 出力バッファキューの使用率が前記最大閾値を上回った
    場合に、前記トラフィック停止命令を発信するステップ
    と、 前記トラフィック停止命令の発信後、出力バッファキュ
    ーの使用率が前記最小閾値を下回った場合に、前記トラ
    フィック送信再開命令を発信するステップを備えること
    を特徴とする請求項9に記載のコンピュータにより読み
    取り可能なフロー制御プログラムを記録した記録媒体。
JP2000358706A 2000-11-27 2000-11-27 Atm交換システムとそのフロー制御方法、及びフロー制御プログラムを記録した記録媒体 Pending JP2002164900A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000358706A JP2002164900A (ja) 2000-11-27 2000-11-27 Atm交換システムとそのフロー制御方法、及びフロー制御プログラムを記録した記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000358706A JP2002164900A (ja) 2000-11-27 2000-11-27 Atm交換システムとそのフロー制御方法、及びフロー制御プログラムを記録した記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002164900A true JP2002164900A (ja) 2002-06-07

Family

ID=18830561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000358706A Pending JP2002164900A (ja) 2000-11-27 2000-11-27 Atm交換システムとそのフロー制御方法、及びフロー制御プログラムを記録した記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002164900A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010056885A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Fujitsu Ltd バックプレッシャパケット送出機能を有する通信装置
JP2010226208A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Fujitsu Ltd パケット伝送装置、回線インタフェースユニット及びパケット伝送装置の制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010056885A (ja) * 2008-08-28 2010-03-11 Fujitsu Ltd バックプレッシャパケット送出機能を有する通信装置
JP2010226208A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Fujitsu Ltd パケット伝送装置、回線インタフェースユニット及びパケット伝送装置の制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6628613B1 (en) Flow control method in packet switched network
JP3525656B2 (ja) パケット交換機、および輻輳通知方式
JPH08504554A (ja) パケットスイッチの流れ制御システム
US20020124102A1 (en) Non-zero credit management to avoid message loss
US20050138238A1 (en) Flow control interface
US6735210B1 (en) Transmit queue caching
US6172963B1 (en) Flow control for switching
US5732082A (en) System and method for multi-frame received queuing with sorting in an asynchronous transfer mode (ATM) system
WO2006036124A1 (en) Improved handling of atm data
JPH0716204B2 (ja) パケット交換方式
US5408468A (en) Queueing system for switches having fast circuit properties
JP2002164900A (ja) Atm交換システムとそのフロー制御方法、及びフロー制御プログラムを記録した記録媒体
JPH11239163A (ja) Lan間フロー制御方法及びスイッチ
US6657961B1 (en) System and method for enhanced end station to end station data flow control
US9619005B2 (en) Apparatus and method for saving power of USB device
JPH09191321A (ja) 適応クレジット制御型転送方法
CN110708255B (zh) 一种报文控制方法及节点设备
JPH07283817A (ja) Atm−lanノード間フロー制御方法
JP2001203705A (ja) フロー制御回路及びフロー制御方法並びにフロー制御プログラムを記録した記憶媒体
JPS63102527A (ja) パケツト交換機
US7239640B1 (en) Method and apparatus for controlling ATM streams
JPH09116569A (ja) スイッチングハブ
JP2768762B2 (ja) 交換機
CA1261950A (en) Packet switching system
JPH10178454A (ja) 通信バッファの制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040309

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041007