JP2002163655A - 個人認証装置 - Google Patents

個人認証装置

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JP2002163655A
JP2002163655A JP2000357714A JP2000357714A JP2002163655A JP 2002163655 A JP2002163655 A JP 2002163655A JP 2000357714 A JP2000357714 A JP 2000357714A JP 2000357714 A JP2000357714 A JP 2000357714A JP 2002163655 A JP2002163655 A JP 2002163655A
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JP2000357714A
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English (en)
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Mitsuru Matsumura
満 松村
Taketeru Nishio
剛輝 西尾
Yoshinori Yamaguchi
芳徳 山口
Yoshinori Yamada
義則 山田
Masataka Chiga
正敬 千賀
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指紋特徴量による照合処理を高速化する。 【解決手段】 登録辞書データベース20の登録辞書9
1−1には、濃度が「濃」であると判断された指紋特徴
量が、湿度データ(高、中、もしくは低)、および、同
一辞書内に登録される指紋特徴量に対してユニークに割
り当てられるIDとともに登録され、同様に、登録辞書
91−2には、濃度が「中」であると判断された指紋特
徴量が、湿度データおよびIDとともに登録され、登録
辞書91−3には、濃度が「淡」であると判断された指
紋特徴量が、湿度データおよびIDとともに登録され
る。指紋特徴量の照合処理時には、ユーザの指の色の濃
度によって登録辞書が選択され、選択された登録辞書の
中から、ユーザの指の湿度によって、対応する指紋特徴
量が、更に抽出されるので、照合処理が高速化される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、個人認証装置に関
し、特に、高性能な演算部や、記憶容量の大きな記憶装
置を備えずに、かつ、指紋や掌紋の特徴量を減少させる
ことなく、個人認証処理を高速に実行することができる
ようにした、個人認証装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、入退室の管理や、パーソナルコ
ンピュータや複写機などの各種の情報処理装置もしくは
画像処理装置などの利用者を管理する場合に、個人を特
定するための技術が必要となる。個人を特定する手段と
して、バイオメトリクスが注目されており、その中で
も、特に、指紋や掌紋による個人認証システムが実用化
されつつある。指紋や掌紋は、個人特有の特徴であり、
個人を特定する手段としては、非常に有効である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、指紋や
掌紋の特徴量を電子データとして取り込む場合、そのデ
ータ量は、膨大なものになる。更に、指紋や掌紋の特徴
量を予め登録し、それを基に個人を特定する処理を実行
する場合には、登録されている複数の特徴量と、入力さ
れた特徴量を照合する処理を実行しなければならないた
め、必要となる演算量は、膨大なものとなる。特に、予
め登録されているユーザ数が多い場合、照合処理のため
に必要となる演算時間は、非常に長くなってしまう恐れ
がある。
【0004】照合処理にかかる時間を短縮するために、
このような照合システムにおいては、高性能な演算部
や、記憶容量の大きな記憶装置を備えなければならず、
装置全体のコストアップの原因になっていた。装置のコ
ストを上げずに、指紋や掌紋を用いた個人の特定処理を
実現するためには、特徴量を減少させるという方法も考
えられるが、特徴量を減少させた場合、認証精度が著し
く低下してしまう。
【0005】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、高性能な演算部や、記憶容量の大きな記憶
装置を備えずに、かつ、指紋や掌紋の特徴量を減少させ
ることなく、個人認証処理を高速に実行することができ
るようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の個人認証装置
は、個人認証に用いられる第1の情報を取得する第1の
取得手段と、第1の情報と異なる第2の情報を取得する
第2の取得手段と、第2の取得手段により取得された第
2の情報を分類する分類手段と、第1の取得手段により
取得された第1の情報を、分類手段による分類結果に関
連付けて記憶する第1の記憶手段と、第1の記憶手段に
より記憶された第1の情報のうち、第2の取得手段によ
り新たに取得された第2の情報に対応するものを選択す
る選択手段と、選択手段により選択された第1の情報
と、第1の取得手段により新たに取得された第1の情報
とを照合する照合手段とを備えることを特徴とする。
【0007】前記第1の情報は、個人に特有の情報であ
り、例えば、ユーザの指紋、もしくは掌紋などである。
前記第2の情報は、ある程度は、個人の特徴や癖をあら
わす情報であり、例えば、ユーザの指、もしくは手など
の、認証処理に用いられる対象物の押圧、温度、湿度、
色(例えば、濃度など)、面積、角度、厚み、もしくは
形状(例えば、先がとがっているか、丸まっているかな
ど)などである。
【0008】第1の情報は、個人を特定するための情報
であるので、情報量が非常に多い。第1の情報を分類す
るために用いられる第2の情報には、第1の情報と比較
して、情報量が少ないものを用いるようにするとよい。
【0009】前記第1の取得手段は、個人認証に用いら
れる情報として、ユーザの指紋、もしくは掌紋などの、
個人に特有の情報を取得するものであり、例えば、図1
および図2のCCD5などにより構成される。前記第1
の取得手段は、第1の情報として、例えば、ユーザの顔
の画像データを取得することができるようにしてもよ
い。
【0010】前記第2の取得手段は、認証処理に用いら
れる辞書データを登録時に分類するために、また、検索
時には、検索に用いられる辞書データを絞り込んで個人
認証を迅速に実行するために、個人認証に用いられるユ
ーザの指紋、もしくは掌紋などと異なり、ある程度は、
個人の特徴や癖をあらわす情報を取得するものであり、
例えば、図1および図2の圧力センサ6、図3の光セン
サ21、図5の濃度算出部31、図7の面積算出部4
1、図9の角度算出部51、図11の数列取得部61、
もしくは、図21の湿度センサ81などにより構成され
る。
【0011】前記分類手段は、例えば、第2の取得手段
により取得された第2の情報が圧力情報である場合、そ
の圧力情報を、圧力「大」、圧力「中」、圧力「小」と
複数のクラスに分類するものであり、例えば、図2の比
較部13などにより構成される。辞書データの登録、お
よび認証時に用いられる辞書データの選択は、この分類
に基づいて行われる。
【0012】本発明の個人認証装置を用いるためには、
まず、ユーザの認証情報を登録する必要がある。前記第
1の記憶手段は、登録される認証情報を、第2の情報の
分類結果に基づいて、辞書データとして登録するもので
あり、例えば、図2の登録辞書データベース20などに
よって構成される。
【0013】そして、認証処理の実行時に、第1の取得
手段は、例えば、認証処理の対象となるユーザの指紋特
徴量などを取得し、第2の取得手段は、認証処理の対象
となるユーザの指の温度情報などを取得する。
【0014】前記選択手段は、記憶手段に記憶された全
ての情報(例えば、登録されている全ての指紋特徴量)
を用いて照合処理を実行しなくてもよいように、登録さ
れている第1の情報の中から、第2の取得手段により取
得された温度情報などに合致するものを選択するもので
あり、例えば、図2のマッチング部16などにより構成
される。
【0015】前記照合手段は、選択手段により選択され
たユーザの指紋特徴量などの第1の情報に、第1の取得
手段により取得された、認証処理の対象となる第1の情
報と合致するものがあるか否かを照合するものであり、
例えば、図2のマッチング部16などにより構成され
る。
【0016】本発明の個人認証装置においては、個人認
証に用いられる第1の情報が取得され、第1の情報と異
なる第2の情報が取得され、第2の情報が分類され、取
得された第1の情報が分類結果に関連付けて記憶され、
記憶された第1の情報のうち、第2の取得手段により新
たに取得された第2の情報に対応するものが選択され、
選択された第1の情報と、新たに取得された第1の情報
とが照合される。
【0017】従って、圧力、温度、もしくは湿度などの
比較的情報量の少ない第2の情報に基づいて、指紋や掌
紋などの第1の情報が分類されて記憶され、認証処理時
には、照合処理に用いられる情報が、第2の情報に基づ
いて絞り込まれるので、認証精度を低下させることな
く、迅速に処理を行うことが可能となる。
【0018】第1の情報は、指紋情報、または掌紋情報
であるものとすることができる。
【0019】第2の取得手段には、複数の第2の情報を
取得させるようにすることができ、第1の記憶手段に
は、第2の取得手段により取得された複数の第2の情報
の分類手段によるそれぞれの分類結果に関連付けて、第
1の情報を記憶させるようにすることができる。
【0020】すなわち、第2の取得手段には、例えば、
湿度情報と濃度情報などの複数の情報を、指紋特徴量な
どの個人認証に用いられる情報以外に取得させるように
することができる。この場合、記憶手段には、例えば、
図23に示されるように、濃度によって分類される複数
の登録辞書(図23においては、登録辞書91−1乃至
登録辞書91−3)に、それぞれ、湿度データを付加し
て、指紋特徴量が登録される。従って、個人認証時にお
いては、複数の情報を用いて、照合される情報を絞り込
んだ後に照合処理を行うことができるため、これらの処
理を、更に迅速に行うことができる。
【0021】第2の取得手段が取得する第2の情報の数
は、2つでなくてもよく、例えば3つ、5つなど、任意
の数としてよいことは言うまでもない。また、第2の情
報の組み合わせも、任意の組み合わせとしてよい。
【0022】第1の記憶手段は、複数の記憶領域に分割
されるものとすることができ、第1の情報を、分類手段
による分類結果に基づいて記憶領域のいずれかに記憶す
るものとすることができる。
【0023】すなわち、第1の記憶手段は、図18に示
される登録辞書データベース20の登録辞書71−1乃
至登録辞書71−3のように、複数の登録辞書を設ける
ことができ、例えば、圧力が「大」と分類されたか、
「中」と分類されたか、「小」と分類されたかに基づい
て、指紋特徴量などの個人認証に用いられる情報が登録
される辞書が選択される。従って、照合処理を行うため
の登録辞書を選択してから照合処理を行うことにより、
処理を迅速に行うことができる。
【0024】また、第1の記憶手段は、分類手段による
分類結果を付随させた状態で、第1の情報を記憶するも
のとすることができる。
【0025】すなわち、第1の記憶手段には、図14に
示される登録辞書データベース20のように、例えば、
圧力が「大」と分類されたか、「中」と分類されたか、
「小」と分類されたかという情報とともに、指紋特徴量
などの個人認証に用いられる情報を記憶することができ
る。従って、分類結果に基づいて、予め情報を絞り込ん
だ後に、照合処理を行うことにより、処理を迅速に行う
ことができる。
【0026】選択手段には、第1の記憶手段により記憶
されている第1の情報から、第2の取得手段により新た
に取得された第2の情報の分類手段による分類結果と合
致するものを選択させるようにすることができる。
【0027】すなわち、第2の情報に対応する情報が、
例えば圧力情報であり、圧力が「中」であると分類され
た場合、例えば、図14に示される登録辞書データベー
スに登録されている指紋特徴量データから、圧力「中」
であるもののみが抽出されて、照合処理に用いられる。
従って、分類結果に基づいて、予め情報を絞り込んだ後
に、照合処理を行うことにより、処理を迅速に行うこと
ができる。
【0028】また、選択手段には、第1の記憶手段によ
り記憶されている第1の情報から、第2の取得手段によ
り新たに取得された第2の情報の分類手段による分類結
果に基づいて優先順位を決定し、優先順位に従って、第
1の情報を選択させるようにすることができる。
【0029】すなわち、第2の情報に対応する情報が、
例えば圧力情報であり、圧力が「大」であると分類され
た場合、例えば、図14に示される登録辞書データベー
スに登録されている指紋特徴量データから、まず、圧力
「大」であるものが選択されて、照合処理に用いられ、
次に、圧力「中」であるものが選択され、最後に、圧力
「小」であるものが選択されて、照合処理に用いられ
る。従って、分類結果が正しい場合、予め情報を絞り込
んだ後に、照合処理を行うことにより、処理を迅速に行
うことができ、更に、分類結果が異なる場合にも、最終
的には全ての情報を用いて照合処理が行われるので、正
しい認証結果を得ることができる。
【0030】第2の情報は、対象物の押圧情報、温度情
報、湿度情報、色情報、面積情報、角度情報、厚み情
報、または、形状情報を含むものとすることができる。
【0031】これらの第2の情報は、例えば、指紋や掌
紋などといった、個人を判別するための情報よりも情報
量が少ないが、個人の特徴や癖などを表すものである。
このような情報を用いて、照合に用いられる情報を絞り
込んでから照合処理を実行するようにすることにより、
高性能な演算装置を用いることなく、また、照合の精度
を落とすことなく、高速な処理を実現することができ
る。
【0032】第2の情報に対応する所定の基準値を記憶
する第2の記憶手段を更に備えさせることができ、分類
手段には、第2の記憶手段により記憶された基準値に基
づいて、第2の情報を分類させるようにすることができ
る。
【0033】前記第2の記憶手段は、例えば、図2の基
準値メモリ14などで構成され、分類のための基準値を
記憶させるようにすることができる。すなわち、第2の
情報に対応するものが、指の大きさである場合、基準値
メモリ14には、図7の面積算出部41が算出する黒画
素数の基準値が記憶される。例えば、150と100
の、2つの基準値が記憶されている場合、黒画素数15
0以上であるならば面積が「大」と分類され、150未
満100以上であるならば、面積が「中」と分類され、
100以下である場合には、面積が「小」であると分類
される。
【0034】また、第2の記憶手段に記憶されている基
準値を更新する更新手段を更に備えさせるようにするこ
とができる。
【0035】前記更新手段は、例えば、図2のインター
フェース15などによって構成され、ユーザは、インタ
ーフェース15を介して、図示しない入力装置、もしく
は、他の情報処理装置などから基準値を変更させるため
の制御信号を入力することにより、基準値を任意に変更
することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、本発明の実
施の形態について説明する。
【0037】図1は、本発明を適応した指紋照合装置の
指紋読み取り部の一例を示す側面断面図である。指紋照
合装置は、例えば、入退室管理や、複写機の利用者管理
において、個人を特定するために用いられる。
【0038】指紋読み取り部は、ユーザの指紋の画像デ
ータを読み取るとともに、照合処理を高速化するため
に、指紋以外の情報を検出するようになされている。こ
の指紋以外の情報を、以下、大分類用特徴量と称する。
大分類用特徴量には、指紋のように、個人を特定するこ
とはできないが、その個人の特徴や癖を表すような、あ
る程度は個人の特徴を示す情報が用いられる。図1の場
合においては、大分類用特徴量として、ユーザの指4
の、読み取り面3に対する圧力を検出するものとする。
【0039】光源1は、所定の強度の光を、プリズム2
を介して、読み取り面3に照射する。読み取り面3に
は、ユーザの指4が置かれる。読み取り面3にあたって
反射した反射光は、プリズム2を介して、CCD(Char
ge-Coupled Devices)5に入射される。CCD5は、光
の入力に応じて蓄電容量が変化する半導体素子(フォト
ダイオード)を用いて、光(画像)信号を電気信号に変
換するものである。また、読み取り面3には、圧力セン
サ6が設けられており、ユーザが読み取り面3に指4を
置くことによって発生した圧力を、大分類用特徴量とし
て検出する。
【0040】図2は、本発明を適応した指紋照合装置の
内部構成例を示すブロック図である。
【0041】圧力センサ6によって検出されたユーザの
指4の圧力は、アンプ11に入力されて増幅され、A/
D変換部12に入力される。A/D変換部12は、入力
されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、比較部1
3に出力する。比較部13は、基準値メモリ14に登録
されている圧力の基準値を読み出し、入力された値と基
準値とを比較し、比較結果を、大分類用特徴量として、
マッチング部16に出力する。基準値メモリ14には、
例えば、基準値Aおよび基準値Bが登録され、A/D変
換部12から比較部13に入力されるデータが基準値A
以上であれば、その大分類特徴量は、圧力「大」に分類
され、基準値A未満基準値B以上であれば、圧力「中」
に分類され、基準値B未満であれば、圧力「小」に分類
される。基準値メモリ14に登録されているそれぞれの
基準値は、インターフェース15を介して、図示しない
入力装置、もしくは、他の情報処理装置などから入力さ
れる信号を基に、ユーザが任意に変更することが可能な
ようになされている。
【0042】CCD5から出力された、ユーザの指紋に
対応する画像信号は、アンプ17に入力されて増幅さ
れ、A/D変換部18に入力される。A/D変換部18
は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、
画像処理および特徴抽出部19に出力する。画像処理お
よび特徴抽出部19は、入力された画像データに所定の
処理を施して、ユーザの指紋の特徴を抽出し、指紋特徴
量として、マッチング部16に出力する。
【0043】マッチング部16は、指紋データの登録処
理において、画像処理および特徴抽出部19から入力さ
れたユーザの指紋特徴量を、比較部13から入力された
大分類用特徴量に基づいて、登録辞書データベース20
に登録する。また、マッチング部16は、指紋照合処理
において、比較部13から入力された大分類用特徴量に
基づいて、登録辞書データベース20に登録されている
指紋特徴量データを絞り込んだ後に、画像処理および特
徴抽出部19から入力されたユーザの指紋特徴量が、登
録されている指紋と一致するか否かを判断して、その結
果を出力する。
【0044】なお、圧力センサ6に代えて、例えば、温
度センサや湿度センサなどを設けることにより、大分類
用特徴量として、ユーザの指4の温度や湿度などを検出
することようにしてもよい。
【0045】また、図3に示されるように、圧力センサ
6に代えて、投光部21−1および受光部21−2から
構成される光センサ21を設けることにより、大分類用
特徴量として、ユーザの指4の厚み(太さ)を検出する
ようにしてもよい。
【0046】図4は、本発明を適応した指紋照合装置の
指紋読み取り部の、図1とは異なる実施の形態における
側面断面図である。なお、図1における場合と対応する
部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略
する(以下、同様)。
【0047】図4に示される指紋読み取り部は、図1を
用いて説明した指紋読み取り部から、圧力センサ6を省
略した構成である。すなわち、図4に示される場合にお
いては、CCD5を用いて取得されるユーザの指4の画
像データから、大分類用特徴量を抽出するようになされ
ている。
【0048】図5は、図4に示される指紋読み取り部を
備える指紋照合装置の内部構成例を示すブロック図であ
る。
【0049】CCD5によって検出された画像信号は、
アンプ17によって増幅され、A/D変換部18によっ
てデジタル信号に変換されて、画像処理および特徴抽出
部19に出力されるとともに、濃度算出部31に出力さ
れる。
【0050】図6に示されるように、濃度算出部31
は、CCD5によって取得された指4の画像から、指4
の輪郭線を抽出し、抽出された輪郭内の平均濃度を算出
する。比較部13は、基準値メモリ14に登録されてい
る基準値と、入力された輪郭内平均濃度を比較し、その
比較結果をマッチング部16に出力する。例えば、濃度
算出部31によって算出された輪郭内平均濃度が220
という値であり、基準値メモリ14に、濃度「濃」と分
類されるための基準値が200、濃度が「淡」と分類さ
れるための基準値が100であると登録されている場
合、比較部13は、濃度算出部31によって検出された
輪郭内平均濃度は「濃」であると判断し、その判断結果
を、大分類用特徴量として、マッチング部16に出力す
る。
【0051】マッチング部16は、指紋データの登録処
理において、画像処理および特徴抽出部19から入力さ
れたユーザの指紋特徴量を、比較部13から入力された
大分類用特徴量に基づいて、登録辞書データベース20
に登録する。また、マッチング部16は、指紋照合処理
において、画像処理および特徴抽出部19から入力され
たユーザの指紋特徴量を、比較部13から入力された大
分類用特徴量に基づいて、登録辞書データベース20か
ら検索し、入力されたユーザの指紋が登録されている指
紋と一致するか否かを判断して、その結果を出力する。
【0052】また、図7に示されるように、図5の濃度
算出部31に代わって、面積算出部41を設けることに
より、大分類用特徴量として、読み取り面3に置かれる
ユーザの指4の面積を利用することもできる。
【0053】図8に示されるように、面積算出部41
は、CCD5によって取得された指4の画像を2値化す
ることにより、読み取り面3に接している指4の面積を
算出する。すなわち、面積算出部41は、2値化された
画像の平均黒画素数を算出して比較部13に出力する。
比較部13は、基準値メモリ14に登録されている黒画
素数の基準値と、入力された黒画素数を比較し、その比
較結果をマッチング部16に出力する。例えば、面積算
出部41によって算出された黒画素数が80という値で
あり、基準値メモリ14に、面積「大」と分類されるた
めの基準値が150、面積「小」と分類されるための基
準値が100であると登録されている場合、比較部13
は、面積算出部41によって検出された指4の面積は
「小」であると判断し、その判断結果を、大分類用特徴
量として、マッチング部16に出力する。
【0054】また、図9に示されるように、図5の濃度
算出部31や、図7の面積算出部41に代わって、角度
算出部51を設けることにより、大分類用特徴量とし
て、読み取り面3に置かれるユーザの指4の角度を利用
することもできる。
【0055】すなわち、図10に示されるように、角度
算出部51は、CCD5によって取得された指4の画像
から、輪郭線を抽出する。角度算出部51は、抽出され
た輪郭線の方向ベクトルを求める。方向ベクトルは、注
目画素と次の画素との位置関係によって決定され、注目
画素の真上の画素へ輪郭線が進む場合、方向ベクトルは
0となり、以下、同様に、右斜め上に進む場合は1、右
に進む場合は2、右斜め下は−1、真下は0、左斜め下
は1、左は−2、左斜め上は−1となる。角度算出部5
1は、全てのベクトルの和を算出し、比較部13に出力
する。比較部13は、基準値メモリ14に登録されてい
る基準値と、入力されたベクトルの和とを比較する。
【0056】例えば、角度算出部51から入力されるベ
クトルの加算結果が正の値であれば、指4は右に傾いて
いるとし、加算結果が負の値であれば、指4は左に傾い
ているとし、加算結果が0であれば、指4はまっすぐ置
かれているとしても良いし、加算結果が2以上である場
合、指4は右に傾いているとし、加算結果が−2以下で
ある場合、指4は左に傾いているとし、加算結果が−1
以上1以下である場合、指4はまっすぐ置かれているも
のとしてもよい。比較部13は、指4の傾きに対する判
断結果を、大分類用特徴量として、マッチング部16に
出力する。
【0057】また、図11に示されるように、図5の濃
度算出部31、図7の面積算出部41、あるいは、図9
の角度算出部51に代わって、数列取得部61を設ける
ことにより、大分類用特徴量として、読み取り面3に置
かれるユーザの指4の形状(先鋭度)を利用することも
できる。
【0058】すなわち、図12に示されるように、数列
取得部61は、CCD5によって取得された指4の画像
から、輪郭線を抽出する。数列取得部61は、抽出され
た輪郭線の方向ベクトルを求める。方向ベクトルは、図
10を用いて説明した角度算出部51における場合と同
様に、注目画素と次の画素との位置関係によって決定さ
れる。数列取得部61は、全てのベクトルの値を数列と
して取得し、比較部13に出力する。比較部13は、基
準値メモリ14に登録されている基準値と、入力された
数列とを比較する。
【0059】例えば、基準値メモリ14に、先鋭度が高
い(すなわち先のとがった)指から検出される代表的な
数列、平均的な指から検出される代表的な数列、先鋭度
が低い(すなわち、先が丸い)指から検出される代表的
な数列を、予め登録しておき、比較部13は、基準値メ
モリ14に登録されているそれぞれの数列と、入力され
た数列とを比較して、ユーザの指4の先鋭度が高いか、
普通であるか、低いかを判断する。比較部13は、その
判断結果を、大分類用特徴量として、マッチング部16
に出力する。
【0060】次に、図13のフローチャートを参照し
て、図1乃至図12を用いて説明したように、指紋特徴
量以外に、1つの大分類用特徴量を抽出する場合の登録
処理1について説明する。ここでは、図1および図2を
用いて説明した指紋照合装置を用いて、大分類用特徴量
として、ユーザの指4の圧力を検出する場合について説
明する。
【0061】ステップS1において、画像処理および特
徴抽出部19は、アンプ17およびA/D変換部18を
介して、CCD5より入力された、ユーザの指4の画像
データを基に、指紋特徴量を抽出して、マッチング部1
6に出力する。
【0062】ステップS2において、比較部13は、ア
ンプ11およびA/D変換部12を介して、圧力センサ
6から入力された、ユーザの指4の圧力を示す信号と、
基準値メモリ14に登録されている、圧力の分類を決定
するための基準値とを比較して、大分類用特徴量を抽出
し、マッチング部16に出力する。
【0063】ステップS3において、マッチング部16
は、入力される指紋特徴量に、同一辞書内に登録される
指紋特徴量に対して、それぞれユニークなIDを割り当
て、大分類用特徴量の抽出結果とともに登録辞書データ
ベース20に登録して、処理が終了される。
【0064】すなわち、図14に示されるように、登録
辞書データベース20には、辞書が1つだけ用意され、
同一辞書内に登録される指紋特徴量に対して、それぞれ
ユニークに割り当てられるID、および、大分類用特徴
量である圧力の分類結果(ここでは、圧力大、中、もし
くは、小)が、指紋特徴量とともに登録される。
【0065】なお、ここでは、大分類用特徴量として、
指4の圧力を検出する場合について説明したが、大分類
用特徴量として、指4の温度、湿度、太さ、色の濃度、
面積、角度、もしくは先鋭度を用いた場合においても、
図13を用いて説明した登録処理1と同様の処理によ
り、ユーザの指紋特徴量および大分類用特徴量が、登録
辞書データベース20に登録される。
【0066】次に、図15のフローチャートを参照し
て、図14を用いて説明した登録処理1によって登録さ
れた登録辞書データベース20を有する指紋照合装置の
指紋照合処理1について説明する。
【0067】ステップS11およびステップS12にお
いて、図13のステップS1およびステップS2と同様
の処理が実行される。
【0068】ステップS13において、マッチング部1
6は、登録辞書データベース20から、大分類用特徴量
の抽出結果に対応する指紋特徴量データのみを選択して
抽出する。
【0069】ステップS14において、マッチング部1
6は、ステップS13において抽出された指紋特徴量デ
ータを用いて、画像処理および特徴抽出部19から入力
された指紋特徴量に対する指紋照合処理を実行する。
【0070】ステップS15において、マッチング部1
6は、ステップS13において抽出された指紋特徴量デ
ータに、画像処理および特徴抽出部19から入力された
指紋特徴量と合致する指紋特徴量データがあるか否かを
判断する。
【0071】ステップS15において、入力された指紋
特徴量データと合致する指紋特徴量データがあると判断
された場合、ステップS16において、マッチング部1
6は、正しく照合されたことを示す信号を出力して、処
理が終了される。
【0072】ステップS15において、入力された指紋
特徴量データと合致する指紋特徴量データがないと判断
された場合、ステップS17において、マッチング部1
6は、正しく照合されなかったことを示す信号を出力し
て、処理が終了される。
【0073】このような処理を実行することにより、マ
ッチング部16は、登録辞書データベース20に登録さ
れている全ての指紋特徴量データと、入力された指紋特
徴量を照合する必要がなくなり、照合処理を高速化する
ことができる。
【0074】しかしながら、大分類用特徴量は、あくま
でも、ユーザの特徴や癖を示すデータであり、確実にユ
ーザを識別できるものではないため、図15を用いて説
明した指紋照合処理1においては、大分類用特徴量とし
て選択する要素、および、基準値メモリ14に登録され
る基準値によっては、ステップS13における指紋特徴
量データの抽出の段階において、対応する指紋特徴量が
抽出されない可能性がわずかながらある。
【0075】そこで、抽出された指紋特徴量データの中
に、対応する指紋特徴量がない場合、抽出されなかった
指紋特徴量データを用いて、再度、指紋照合処理を実行
するようにしてもよい。図16のフローチャートを参照
して、指紋照合処理2について説明する。
【0076】ステップS31乃至ステップS35におい
て、図15のステップS11乃至ステップS15と同様
の処理が実行される。
【0077】ステップS35において、入力された指紋
特徴量と合致する指紋特徴量データがあると判断された
場合、処理は、ステップS38に進む。
【0078】ステップS35において、入力された指紋
特徴量と合致する指紋特徴量データがないと判断された
場合、ステップS36において、マッチング部16は、
ステップS33において抽出されなかった指紋特徴量デ
ータを用いて、指紋照合処理を実行する。
【0079】ステップS37において、マッチング部1
6は、ステップS36の指紋照合処理の結果、入力され
た指紋特徴量と合致する指紋特徴量データがあるか否か
を判断する。
【0080】ステップS35において、入力された指紋
特徴量と合致する指紋特徴量データがあると判断された
場合、もしくは、ステップS37において、入力された
指紋特徴量と合致する指紋特徴量データがあると判断さ
れた場合、ステップS38において、マッチング部16
は、正しく照合されたことを示す信号を出力して、処理
が終了される。
【0081】ステップS37において、入力された指紋
特徴量と合致する指紋特徴量データがないと判断された
場合、ステップS39において、マッチング部16は、
正しく照合されなかったことを示す信号を出力して、処
理が終了される。
【0082】図16を用いて説明した処理により、大分
類用特徴量の抽出が成功した場合には、指紋照合処理が
迅速に行われ、更に、最終的には全ての登録データから
指紋特徴量を照合するようにしたので、大分類用特徴量
の抽出結果が、辞書登録時と異なっていた場合において
も、正しい照合結果を得ることができるようになる。
【0083】なお、図16を用いて説明した指紋照合処
理2においては、ステップS35において、大分類用特
徴量抽出結果に基づいて抽出された指紋特徴量データ
に、対応する指紋特徴量がないと判断された場合、ステ
ップS36において、残り全ての指紋特徴量データを用
いて、指紋照合処理を実行するものとして説明したが、
例えば、ステップS32の大分類用特徴量の抽出結果に
基づいて、大分類用特徴量の優先順位を決定して、その
優先順位に従って、指紋特徴量データを選択して抽出す
るようにしてもよい。例えば、ステップS32におい
て、圧力「大」と判断された場合、まず、圧力「大」で
ある指紋特徴量データが選択されて抽出され、その中
に、対応する指紋特徴量がなかった場合、次に、圧力
「中」である指紋特徴量データが選択されて抽出され、
その中にも、対応する指紋特徴量がなかった場合、最後
に圧力「小」である指紋特徴量データが選択されて抽出
されるようにするようにしてもよい。
【0084】図13乃至図16を用いて説明した処理に
おいては、登録辞書データベース20に辞書が1つだけ
用意され、同一辞書内に登録される指紋特徴量に対し
て、それぞれユニークに割り当てられるID、および、
大分類用特徴量である圧力の分類結果(ここでは、大、
中、小)が、指紋特徴量とともに登録され、指紋照合処
理において、登録された分類結果を基に、対応する指紋
特徴量を抽出して、照合処理を行うようにしたが、登録
辞書データベース20に、複数の登録辞書を用意し、大
分類用特徴量に基づいて、指紋特徴量を登録する辞書を
選択したり、指紋照合処理時に参照される登録辞書を選
択するようにしてもよい。
【0085】次に、図17のフローチャートを参照し
て、登録処理2について説明する。ここでも、大分類用
特徴量として、指4の圧力を用いる場合について説明す
る。
【0086】ステップS51およびステップS52にお
いて、図13のステップS1およびステップS2と同様
の処理が実行される。
【0087】ステップS53において、マッチング部1
6は、比較部13から入力された大分類用特徴量の抽出
結果に基づいて、画像処理および特徴抽出部19から入
力された指紋特徴量を登録するための登録辞書を、登録
辞書データベース20の複数の登録辞書から選択する。
【0088】登録辞書データベース20には、図18に
示されるように、登録辞書71−1乃至71−3の、3
つの登録辞書が設けられ、登録辞書71−1には、圧力
が大であると判断された指紋特徴量が、同一辞書内に登
録される指紋特徴量に対してユニークに割り当てられる
IDとともに登録され、登録辞書71−2には、圧力が
中であると判断された指紋特徴量が、同一辞書内に登録
される指紋特徴量に対してユニークに割り当てられるI
Dとともに登録され、登録辞書71−3には、圧力が小
であると判断された指紋特徴量が、同一辞書内に登録さ
れる指紋特徴量に対してユニークに割り当てられるID
とともに登録される。すなわち、マッチング部16は、
比較部13から入力された大分類用特徴量の抽出結果に
基づいて、登録辞書71−1乃至71−3のうち、いず
れの登録辞書に画像処理および特徴抽出部19から入力
された指紋特徴量を登録するかを選択する。
【0089】ステップS54において、マッチング部1
6は、画像処理および特徴抽出部19から入力された指
紋特徴量を、ステップS53において選択された登録辞
書に登録して、処理が終了される。
【0090】なお、ここでは、大分類用特徴量として、
指4の圧力を検出する場合について説明したが、大分類
用特徴量として、例えば、指4の温度、湿度、太さ、色
の濃度、面積、角度、もしくは先鋭度などを用いた場合
においても、図17を用いて説明した登録処理2と同様
の処理により、複数の登録辞書から、適した登録辞書が
選択されて、ユーザの指紋特徴量が登録される。
【0091】次に、図19のフローチャートを参照し
て、図17を用いて説明した登録処理2によって登録さ
れた登録辞書データベース20を有する指紋照合装置の
指紋照合処理3について説明する。
【0092】ステップS61およびステップS62にお
いて、図13のステップS1およびステップS2と同様
の処理が実行される。
【0093】ステップS63において、マッチング部1
6は、比較部13から入力された大分類用特徴量の抽出
結果に基づいて、登録辞書を選択する。すなわち、マッ
チング部16は、図18を用いて説明した登録辞書71
−1乃至71−3のうち、比較部13から入力された大
分類用特徴量の抽出結果に対応する登録辞書を選択す
る。
【0094】ステップS64において、マッチング部1
6は、ステップS63において選択された登録辞書に登
録されているデータを基に、指紋照合処理を実行する。
【0095】ステップS65乃至ステップS67におい
て、図15のステップS15乃至ステップS17と同様
の処理が実行され、処理が終了される。
【0096】このような処理を実行することにより、マ
ッチング部16は、登録辞書データベース20に登録さ
れている全ての指紋特徴量データと、入力された指紋特
徴量を照合する必要がなくなり、照合処理を高速化する
ことができる。
【0097】しかしながら、図19を用いて説明した指
紋照合処理3においては、大分類用特徴量として選択す
る要素、および、基準値メモリ14に登録される基準値
によっては、ステップS63において選択される登録辞
書に対応する指紋特徴量が登録されていない(すなわ
ち、異なる登録辞書に、対応する指紋特徴量が登録され
ている)可能性がわずかながらある。
【0098】そこで、大分類用特徴量抽出結果に基づい
て、登録辞書の参照の優先順位を決定し、指紋照合処理
を実行するようにしてもよい。図20のフローチャート
を参照して、指紋照合処理4について説明する。
【0099】ステップS81およびステップS82にお
いて、図13のステップS1およびステップS2と同様
の処理が実行される。
【0100】ステップS83において、マッチング部1
6は、比較部13から入力された大分類用特徴量の抽出
結果に基づいて、登録辞書データベース20の登録辞書
の参照順位を決定する。例えば、ステップS82におい
て抽出された大分類用特徴量が、圧力「大」である場
合、図18を用いて説明した登録辞書71−1乃至71
−3のうち、参照順位1位となる登録辞書は、圧力
「大」として登録された指紋特徴量が登録されている登
録辞書71−1となり、参照順位2位となる登録辞書
は、圧力「中」として登録された指紋特徴量が登録され
ている登録辞書71−2となり、参照順位3位となる登
録辞書は、圧力「小」として登録された指紋特徴量が登
録されている登録辞書71−3となる。
【0101】マッチング部16は、ステップS84にお
いて、参照順位1位の登録辞書(ここでは、登録辞書7
1−1)を選択し、ステップS85において、選択され
た登録辞書において、指紋照合処理を実行する。
【0102】ステップS86において、マッチング部1
6は、選択された登録辞書に、画像処理および特徴抽出
部19から入力された指紋特徴量と合致する指紋特徴量
データがあるか否かを判断する。
【0103】ステップS86において、選択された登録
辞書に入力された指紋特徴量と合致する指紋特徴量デー
タがあると判断された場合、ステップS87において、
マッチング部16は、正しく照合されたことを示す信号
を出力して、処理が終了される。
【0104】ステップS86において、選択された登録
辞書に入力された指紋特徴量と合致する指紋特徴量デー
タがないと判断された場合、ステップS88において、
マッチング部16は、まだ参照されていない登録辞書が
あるか否かを判断する。
【0105】ステップS88において、まだ参照されて
いない登録辞書があると判断された場合、ステップS8
9において、マッチング部16は、次の参照順位の登録
辞書を選択し、処理は、ステップS85に戻り、それ以
降の処理が繰り返される。
【0106】ステップS88において、まだ参照されて
いない登録辞書はないと判断された場合、ステップS9
0において、マッチング部16は、正しく照合されなか
ったことを示す信号を出力して、処理が終了される。
【0107】図20を用いて説明した処理により、大分
類用特徴量によって、登録辞書の参照順位が決定され、
大分類用特徴量の抽出が成功した場合には、指紋照合処
理が迅速に行われ、更に、最終的には全ての登録データ
から指紋特徴量を照合するようにしたので、大分類用特
徴量の抽出に失敗した場合においても、正しい照合結果
を得ることができるようになる。
【0108】以上においては、大分類用特徴量を1種類
だけ検出する場合について説明したが、例えば、圧力と
角度、温度と先鋭度というように、上述した大分類用特
徴量のうち任意のものを複数組み合わせて、指紋特徴量
の登録、および指紋照合処理に利用するようにしてもよ
い。
【0109】図21は、2種類の大分類用特徴量の抽出
が可能なようになされている指紋照合装置の内部構成を
示すブロック図である。
【0110】図21の指紋照合装置は、図2を用いて説
明した指紋照合装置の圧力センサ6に代わって、湿度セ
ンサ81(図1を用いて説明した指紋読み取り部の圧力
センサ6に代わって設けられる湿度センサ81)が設け
られ、更に、図5および図6を用いて説明した濃度算出
部31が設けられている。
【0111】すなわち、湿度センサ81によって検出さ
れた、ユーザの指4の湿度は、アンプ11およびA/D
変換部12を介して、比較部13に入力され、CCD5
により検出されたユーザの指紋に対応する画像データ
は、アンプ17およびA/D変換部18を介して、画像
処理および特徴抽出部19に入力されて、指紋特徴量が
抽出されて、マッチング部16に出力されるとともに、
濃度算出部31に出力されて、ユーザの指4の色の濃度
が算出され、比較部13に出力される。基準値メモリ1
4には、湿度に関する基準値および濃度に関する基準値
がそれぞれ記録されており、比較部13は、基準値メモ
リ14に記録されている基準値を基に、入力された、2
種類の大分類用特徴量を、それぞれ分類して、分類結果
をマッチング部16に出力する。
【0112】マッチング部16は、指紋データの登録処
理において、画像処理および特徴抽出部19から入力さ
れたユーザの指紋特徴量を、比較部13から入力された
2種類の大分類用特徴量に基づいて、登録辞書データベ
ース20に登録する。また、マッチング部16は、指紋
照合処理において、画像処理および特徴抽出部19から
入力されたユーザの指紋特徴量を、比較部13から入力
された2種類の大分類用特徴量に基づいて、登録辞書デ
ータベース20から検索し、入力されたユーザの指紋が
登録されている指紋と一致するか否かを判断して、その
結果を出力する。
【0113】次に、図22のフローチャートを参照し
て、図21を用いて説明した指紋照合装置を用いた指紋
特徴量の登録処理3について説明する。
【0114】ステップS101において、図13のステ
ップS1と同様の処理が実行される。
【0115】ステップS102において、濃度算出部3
1は、図6を用いて説明した処理により、ユーザの指4
の色の濃度を検出して、比較部13に出力する。比較部
13は、基準値メモリ14に記録されている濃度に関す
る基準値を基に、対応するユーザの指4の色の濃度は、
「濃」「中」「淡」のうちのいずれであるかを判断し、
大分類用特徴量1として、マッチング部16に出力す
る。
【0116】ステップS103において、マッチング部
16は、ステップS102における大分類用特徴量1の
抽出結果に基づいて、登録辞書データベース20に用意
されている複数の登録辞書のうち、ステップS101に
おいて抽出された指紋特徴量を登録する登録辞書を選択
する。
【0117】すなわち、図23に示されるように、登録
辞書データベース20には、登録辞書91−1乃至登録
辞書91−3が設けられ、登録辞書91−1には、濃度
が「濃」であると判断された指紋特徴量が登録され、登
録辞書91−2には、濃度が「中」であると判断された
指紋特徴量が登録され、登録辞書91−3には、濃度が
「淡」であると判断された指紋特徴量が登録される。
【0118】ステップS104において、比較部13
は、アンプ11およびA/D変換部12を介して、湿度
センサ81から入力される信号を、基準値メモリ14に
記録されている、湿度に関する基準値と比較することに
より、大分類用特徴量2を抽出し、マッチング部16に
出力する。
【0119】ステップS105において、マッチング部
16は、大分類用特徴量2の抽出結果とともに、指紋特
徴量を、ステップS103において、大分類用特徴量1
の抽出結果に基づいて選択された登録辞書に登録して、
処理が終了される。
【0120】指紋特徴量は、図23に示されるように、
選択された登録辞書91−1乃至91−3のうちのいず
れかに、同一辞書内に登録される指紋特徴量に対してユ
ニークに割り当てられるID、および湿度の分類(図2
3においては、高、中、低の3分類)とともに記録され
る。
【0121】次に、図24のフローチャートを参照し
て、図22を用いて説明した処理により登録処理が実行
された指紋照合装置の指紋照合処理5について説明す
る。
【0122】ステップS111乃至ステップS114に
おいて、図22のステップS101乃至ステップS10
4と、同様の処理が実行される。
【0123】ステップS115において、マッチング部
16は、ステップS113において選択された登録辞書
から、ステップS114における大分類用特徴量2の抽
出結果に対応する指紋特徴量データのみを選択して抽出
する。すなわち、大分類用特徴量1の抽出結果が、濃度
「濃」で、かつ、大分類用特徴量2の抽出結果が、湿度
「中」である場合、図23を用いて説明した登録辞書91
−1から、湿度「中」である指紋特徴量データのみが抽出
される。
【0124】ステップS116において、マッチング部
16は、ステップS115において抽出された指紋特徴
量データを用いて、画像処理および特徴抽出部19から
入力された、ユーザの指紋に対応する画像データに対し
て、指紋照合処理を実行する。
【0125】ステップS117乃至ステップS119に
おいて、図15のステップS15乃至ステップS17と
同様の処理が実行されて、処理が終了される。
【0126】このような処理を実行することにより、マ
ッチング部16は、登録辞書データベース20に登録さ
れている全ての指紋特徴量データを、2つの大分類用特
徴量で絞り込んでから、入力された指紋特徴量と照合す
るので、照合処理を高速化することができる。
【0127】しかしながら、図24を用いて説明した指
紋照合処理5においては、大分類用特徴量1、および2
として選択する要素、および、基準値メモリ14に登録
される基準値によっては、ステップS113において選
択される登録辞書に対応する指紋特徴量が登録されてい
ない(すなわち、異なる登録辞書に、対応する指紋特徴
量が登録されている)可能性や、ステップS115にお
いて抽出される指紋特徴量データの中に、対応する指紋
特徴量が登録されていない(すなわち、異なる大分類用
特徴量2と関連付けられて、対応する指紋特徴量が登録
されている)可能性がわずかながらある。
【0128】そこで、大分類用特徴量抽出1および2の
抽出結果に基づいて、登録辞書の参照の優先順位および
指紋特徴量データの抽出に用いられる大分類用特徴量2
の優先順位を決定し、指紋照合処理を実行するようにし
てもよい。図25および図26のフローチャートを参照
して、指紋照合処理6について説明する。
【0129】ステップS131およびステップS132
において、図22のステップS101およびステップS
102と同様の処理が実行される。
【0130】マッチング部16は、ステップS133に
おいて、比較部13から入力された大分類用特徴量1の
抽出結果に基づいて、登録辞書の参照順位を決定し、ス
テップS134において、ステップS133の処理によ
って決定された、登録辞書の参照順位を基に、参照順位
1位の登録辞書を選択する。
【0131】ステップS135において、図22のステ
ップS104と同様の処理が実行される。
【0132】マッチング部16は、ステップS136に
おいて、比較部13から入力された大分類用特徴量2の
抽出結果に基づいて、大分類用特徴量2の優先順位を決
定し、ステップS137において、ステップS134で
選択された登録辞書から、大分類用特徴量2の抽出結果
に対応する指紋特徴量データのみを選択して抽出する。
すなわち、大分類用特徴量1の抽出結果が、濃度「濃」
で、かつ、大分類用特徴量2の抽出結果が、湿度「中」で
ある場合、図23を用いて説明した登録辞書91−1か
ら、湿度「中」である指紋特徴量データのみが抽出され
る。
【0133】ステップS138およびステップS139
において、図24のステップS116およびステップS
117と同様の処理が実行される。
【0134】ステップS139において、入力された指
紋特徴量と合致する指紋特徴量データがあると判断され
た場合、処理は、ステップS146に進む。
【0135】ステップS139において、入力された指
紋特徴量と合致する指紋特徴量データがないと判断され
た場合、ステップS140において、マッチング部16
は、選択されている登録辞書に登録されている指紋特徴
量データのうち、ステップS136において決定され
た、大分類用特徴量2の優先順位に従って、次の優先順
位の大分類特徴量2を有する指紋特徴量データを抽出
し、それを用いて、指紋照合処理を実行する。
【0136】ステップS141において、ステップS1
39と同様の処理が実行され、ステップS141におい
て、入力された指紋特徴量と合致する指紋特徴量データ
があると判断された場合、処理は、ステップS146に
進む。
【0137】ステップS141において、入力された指
紋特徴量と合致する指紋特徴量データがないと判断され
た場合、ステップS142において、マッチング部16
は、選択された登録辞書に、まだ照合処理に用いられて
いない指紋特徴量データがあるか否かを判断する。ステ
ップS142において、選択された登録辞書に、まだ照
合処理に用いられていない指紋特徴量データがあると判
断された場合、処理は、ステップS140に戻り、それ
以降の処理が繰り返される。
【0138】ステップS142において、選択された登
録辞書に、まだ照合処理に用いられていない指紋特徴量
データはないと判断された場合、ステップS143にお
いて、マッチング部16は、登録辞書データベース20
に、まだ参照されていない登録辞書があるか否かを判断
する。
【0139】ステップS143において、まだ参照され
ていない登録辞書があると判断された場合、ステップS
144において、マッチング部16は、ステップS13
3において決定された、登録辞書の参照順位に基づい
て、登録辞書データベース20から、次の参照順位の登
録辞書を選択し、処理は、ステップS137に戻り、そ
れ以降の処理が繰り返される。
【0140】ステップS143において、まだ参照され
ていない登録辞書はないと判断された場合、ステップS
145において、マッチング部16は、正しく照合され
なかったことを示す信号を出力して、処理が終了され
る。
【0141】ステップS139において、入力された指
紋特徴量と合致する指紋特徴量データがあると判断され
た場合、もしくは、ステップS141において、入力さ
れた指紋特徴量と合致する指紋特徴量データがあると判
断された場合、ステップS146において、マッチング
部16は、正しく照合されたことを示す信号を出力し
て、処理が終了される。
【0142】図25および図26を用いて説明した処理
により、大分類用特徴量1によって、登録辞書の参照順
位が決定され、大分類用特徴量2によって、選択された
登録辞書で参照されるデータが更に絞り込まれるように
したので、大分類用特徴量の抽出が成功した場合には、
指紋照合処理が迅速に行われ、更に、最終的には全ての
登録データから指紋特徴量を照合するようにしたので、
大分類用特徴量の抽出に失敗した場合においても、正し
い照合結果を得ることができるようになる。
【0143】なお、以上においては、個人の特定に、ユ
ーザの指紋を用いて照合処理を行う場合について説明し
たが、本発明は、例えば、掌紋や、ユーザの顔の画像デ
ータをCCDカメラなどで取得して、照合処理を行う場
合にも適応することが可能である。
【0144】
【発明の効果】本発明の個人認証装置によれば、取得さ
れた第1の情報を、第2の情報の分類結果に関連付けて
記憶し、記憶された第1の情報のうち、第2の取得手段
により新たに取得された第2の情報に対応するものを選
択して、新たに取得された第1の情報と照合するように
したので、照合処理に用いられる指紋や掌紋などが、圧
力、温度、もしくは湿度などの比較的情報量の少ない情
報に基づいて絞り込まれてから、照合処理が実行される
ので、認証精度を低下させることなく、迅速に処理を行
うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適応した指紋照合装置の指紋読み取り
部の側面断面図である。
【図2】本発明を適応した指紋照合装置の内部構成を示
すブロック図である。
【図3】本発明を適応した指紋照合装置の指紋読み取り
部の断面図である。
【図4】本発明を適応した指紋照合装置の指紋読み取り
部の側面断面図である。
【図5】本発明を適応した指紋照合装置の内部構成を示
すブロック図である。
【図6】濃度算出方法について説明するための図であ
る。
【図7】本発明を適応した指紋照合装置の内部構成を示
すブロック図である。
【図8】面積算出方法について説明するための図であ
る。
【図9】本発明を適応した指紋照合装置の内部構成を示
すブロック図である。
【図10】角度算出方法について説明するための図であ
る。
【図11】本発明を適応した指紋照合装置の内部構成を
示すブロック図である。
【図12】指の先鋭度の算出方法について説明するため
の図である。
【図13】登録処理1について説明するためのフローチ
ャートである。
【図14】登録辞書データベース20に登録されるデー
タについて説明するための図である。
【図15】指紋照合処理1について説明するためのフロ
ーチャートである。
【図16】指紋照合処理2について説明するためのフロ
ーチャートである。
【図17】登録処理2について説明するためのフローチ
ャートである。
【図18】登録辞書データベース20に登録されるデー
タについて説明するための図である。
【図19】指紋照合処理3について説明するためのフロ
ーチャートである。
【図20】指紋照合処理4について説明するためのフロ
ーチャートである。
【図21】本発明を適応した指紋照合装置の内部構成を
示すブロック図である。
【図22】登録処理3について説明するためのフローチ
ャートである。
【図23】登録辞書データベース20に登録されるデー
タについて説明するための図である。
【図24】指紋照合処理5について説明するためのフロ
ーチャートである。
【図25】指紋照合処理6について説明するためのフロ
ーチャートである。
【図26】指紋照合処理6について説明するためのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
5 CCD 6 圧力センサ 13 比較部13 14 基準値メモリ14 15 インターフェース15 16 マッチング部16 19 画像処理および特徴抽出部19 20 登録辞書データベース20 21 光センサ 31 濃度算出部31 41 面積算出部41 51 角度算出部51 61 数列算出部 71−1乃至71−3 登録辞書 81 湿度センサ81 91−1乃至91−3 登録辞書
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 芳徳 京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町 801番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 山田 義則 京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町 801番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 千賀 正敬 京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町 801番地 オムロン株式会社内 Fターム(参考) 5B043 AA09 BA02 BA03 DA05 DA07 EA04 EA08 FA07 FA09 GA02 GA17 5B047 AA25 BA02 BB01 BC04 BC12 BC14 BC30 CB12 CB21 DB01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個人認証に用いられる第1の情報を取得
    する第1の取得手段と、 前記第1の情報と異なる第2の情報を取得する第2の取
    得手段と、 前記第2の取得手段により取得された前記第2の情報を
    分類する分類手段と、 前記第1の取得手段により取得された前記第1の情報
    を、前記分類手段による分類結果に関連付けて記憶する
    第1の記憶手段と、 前記第1の記憶手段により記憶された前記第1の情報の
    うち、前記第2の取得手段により新たに取得された前記
    第2の情報に対応するものを選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された前記第1の情報と、前記
    第1の取得手段により新たに取得された前記第1の情報
    とを照合する照合手段とを備えることを特徴とする個人
    認証装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の情報は、指紋情報、または掌
    紋情報であることを特徴とする請求項1に記載の個人認
    証装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の取得手段は、複数の前記第2
    の情報を取得し、 前記第1の記憶手段は、前記第2の取得手段により取得
    された複数の前記第2の情報の前記分類手段によるそれ
    ぞれの分類結果に関連付けて、前記第1の情報を記憶す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の個人認証
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の記憶手段は、複数の記憶領域
    に分割されており、前記第1の情報を、前記分類手段に
    よる分類結果に基づいて前記記憶領域のいずれかに記憶
    することを特徴とする請求項1,2または3に記載の個
    人認証装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の記憶手段は、前記分類手段に
    よる分類結果を付随させた状態で、前記第1の情報を記
    憶することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の個人認証装置。
  6. 【請求項6】 前記選択手段は、前記第1の記憶手段に
    より記憶されている前記第1の情報から、前記第2の取
    得手段により新たに取得された前記第2の情報の前記分
    類手段による分類結果と合致するものを選択することを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の個人認証
    装置。
  7. 【請求項7】 前記選択手段は、前記第1の記憶手段に
    より記憶されている前記第1の情報から、前記第2の取
    得手段により新たに取得された前記第2の情報の前記分
    類手段による分類結果に基づいて優先順位を決定し、前
    記優先順位に従って、前記第1の情報を選択することを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の個人認証
    装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の情報は、対象物の押圧情報、
    温度情報、湿度情報、色情報、面積情報、角度情報、厚
    み情報、または、形状情報を含むことを特徴とする請求
    項1乃至7のいずれかに記載の個人認証装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の情報に対応する所定の基準値
    を記憶する第2の記憶手段を更に備え、 前記分類手段は、前記第2の記憶手段により記憶された
    前記基準値に基づいて、前記第2の情報を分類すること
    を特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の個人認
    証装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の記憶手段に記憶されている
    前記基準値を更新する更新手段を更に備えることを特徴
    とする請求項9に記載の個人認証装置。
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