JP2002163456A - ビリングサービスシステムおよびその方法 - Google Patents

ビリングサービスシステムおよびその方法

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JP2002163456A
JP2002163456A JP2000360264A JP2000360264A JP2002163456A JP 2002163456 A JP2002163456 A JP 2002163456A JP 2000360264 A JP2000360264 A JP 2000360264A JP 2000360264 A JP2000360264 A JP 2000360264A JP 2002163456 A JP2002163456 A JP 2002163456A
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Japan
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electronic
billing
settlement
creditor
billing service
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Application number
JP2000360264A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Shiga
宜幸 志賀
Masanori Kono
正徳 河野
Yoshiki Ashigaya
吉喜 芦萱
Toru Kimura
徹 木村
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SoftBank Corp
Nihon Unisys Ltd
Original Assignee
Japan Telecom Co Ltd
Nihon Unisys Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビリングサービスにより請求書の発送費は共
同化や電子化で削減され、請求書を発行する側のメリッ
トは大きいが、支払いは請求者の口座へそれぞれ振り込
むため、支払者の振込の手間や振込手数料は削減され
ず、支払側のメリットは少ない。請求の統合や電子化だ
けではなく、支払口座の統合が望まれる。 【解決手段】 サービス提供者P1は、債権者の売掛債権
を電子手形で買い取り、請求権を保有することで、複数
の原債権者(請求企業C1およびC2)の債権を取り纏め、
債務者(支払企業D1およびD2)に一括して売掛金を請求
する。債務者は、サービス提供者P1が開設する口座AP1
に、複数の原債権者に対する売掛金を一括振込すること
が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビリングサービスシ
ステムおよびその方法に関し、例えば、複数の債権者の
請求を取り纏めて債務者に統合請求を行うビリングサー
ビスシステムおよびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】行政府−消費者間、企業−消費者間およ
び企業−企業間などにおける請求・決済は、企業または
行政府などの団体がそれぞれ単独に請求書を発送する方
法で行われている。このような請求書を個別に発送する
方式は、請求書の用紙代や、発送費(郵送であれば一通
当り50〜80円)が必要になる。これらの費用を削減する
ことを主な目的として、請求書を取り纏める統合ビリン
グサービスや電子ビリングサービスがある。
【0003】現在提供されている統合ビリングサービス
や電子ビリングサービスは、請求側の発送費の削減、お
よび、請求明細の電子化による支払者への買掛消込の省
力化に留まっていて、決済の合理化までは至っていな
い。
【0004】より詳しく説明すれば、統合ビリングサー
ビスでは、複数の請求者の請求書を取りまとめて同封し
発送することで、発送費の削減が図られている。また、
電子ビリングサービスでは、請求書の電子化によって請
求書の発送費が削減されるとともに、請求明細を提示す
ることで支払者の買掛消込への利便性の提供が図られて
いる。言い換えれば、何れのビリングサービスにおいて
も、請求書の発送費の削減や、買掛消込への利便性の提
供までに留まり、決済機能は提供されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現状のビリングサービ
スには下記の課題がある。
【0006】(1)請求書の発送費は共同化や電子化で
削減され、請求書を発行する側のメリットは大きい。し
かし、支払いは請求者の口座へそれぞれ振り込むため、
支払者の振込の手間や振込手数料は削減されず、支払側
のメリットは少ない。請求の統合や電子化だけではな
く、支払(決済)口座の統合が望まれる。
【0007】(2)一般に、企業間の取引は相互に売掛
と買掛とが同時に発生することが多く、月次決済では、
相手からの請求額と自社が相手に請求する額とを相殺し
た差額を口座に振り込む。この買掛債務と売掛債権とを
相殺する消込の確認は、現状、目視および手作業で行わ
れている。従って、請求者からの一方通行の請求明細の
提示だけではなく、売掛および買掛を相殺するための明
細提供サービス、並びに、相殺後の差額による決済サー
ビスが求められている。
【0008】(3)請求者および支払者の二者間の売
掛、買掛の相殺だけではなく、ビリングサービスを利用
する者全体の決済のネッティングが望まれる。ビリング
サービスでは、複数者の請求データが集積されるため、
サービスを利用する者全体の決済をネッティングするた
めのデータが揃っている。決済をネッティングすれば、
大幅な振込手数料の削減が期待される。
【0009】なお、特開平11-45298号公報には、課金統
合機構に一括送付された請求書群を顧客別に仕分け、顧
客ごとの統合明細書を作成する技術が開示されている。
しかし、この技術では、顧客が、請求元それぞれに請求
額を支払わなければならない。
【0010】本発明は、上述の問題を個々に、または、
まとめて解決するためのものであり、債務者の支払口座
を統合することを目的とする。
【0011】また、債権と債務とを相殺した差額による
決済サービスを提供することを他の目的とする。
【0012】さらに、ビリングサービスの利用者全体の
決済をネッティングすることを他の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成する一手段として、以下の構成を備える。
【0014】本発明にかかるビリングサービスシステム
は、債権者から売掛債権を電子債権として買い取るため
に電子手形を開設する開設手段と、買い取られた電子債
権に基づき、債務者単位に売掛債権を一括する一括手段
と、債務者単位に、一括された売掛債権に対する支払請
求を発行する請求手段と、債権者単位に、前記電子債権
と前記電子手形とを決済する決済手段とを有することを
特徴とする。
【0015】好ましくは、さらに、前記決済手段による
決済結果に基づき、前記債権者単位に支払請求または支
払指示を発行する清算手段を有することを特徴とする。
【0016】好ましくは、前記決済手段による決済に
は、前記債権者の債務も含まれることを特徴とする。
【0017】本発明にかかるビリングサービス方法は、
債権者から売掛債権を電子債権として買い取るために電
子手形を開設し、買い取られた電子債権に基づき、債務
者単位に売掛債権を一括し、債務者単位に、一括された
売掛債権に対する支払請求を発行し、債権者単位に、前
記電子債権と前記電子手形とを決済することを特徴す
る。
【0018】好ましくは、さらに、前記決済結果に基づ
き、前記債権者単位に支払請求または支払指示を発行す
ることを特徴とする。
【0019】好ましくは、前記決済には、前記債権者の
債務も含まれることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる一実施形態
の情報処理を詳細に説明する。
【0021】[概要]以下、電子手形を導入すること
で、ビリングサービスにおける下記の決済サービスを提
供する技術の概要を説明する。 (1)支払者からビリングサービス提供者の統合口座への
一括振込 (2)ビリングサービスを利用する請求者全体の決済のネ
ッティング
【0022】図1は実施形態のビリングサービスを実現
する構成例およびその概要を説明する図である。
【0023】金融機関以外の企業などがビリングサービ
スにおける決済サービスを行う場合、債権者から売掛債
権(例えば図1に示す債権Cr1など)を買い取り、債務者
に対する請求・回収権を保有する必要がある。しかし、
債権の買い取りには莫大な資金が必要であり、決済をネ
ッティングするサービス(以下「決済ネッティング」と
呼ぶ)を含む決済サービスを実現する際のネックにな
る。
【0024】そこで、本実施形態におけるビリングサー
ビスの提供者(以下「サービス提供者」と呼ぶ)は、電
子手形を発行して複数の債権者から売掛債権を買い取
り、売り掛金の請求および債権の決済サービスを提供す
る。
【0025】つまり、サービス提供者P1は、債権者の売
掛債権を電子手形で買い取り、請求権を保有すること
で、複数の原債権者(原売掛債権を保有し、サービス提
供者P1に売掛債権を譲渡する者、例えば図1に示す請求
企業C1およびC2)の債権を取り纏め、債務者(債権者か
ら買掛等の債務を負う者、例えば図1に示す支払企業D1
およびD2)に一括して売掛金を請求する権利を取得す
る。その結果、債務者は、サービス提供者P1が開設する
口座AP1に、複数の原債権者に対する売掛金を一括振込
することが可能になる。
【0026】サービス提供者P1は、債務者から現金を回
収した後、原債権者が保有する電子手形(例えば図1に
示す電子手形N1およびN2)と、原債権者あてに発行した
請求書(例えば図1に示すB1およびB2)を相殺して、差
額を現金で決済する。
【0027】図1を参照して具体的に説明すると、サー
ビス提供者P1は、請求企業C1に額面15億円の電子手形N1
を発行して、請求企業C1から売掛債権Cr1〜Cr3を買い取
る。同様に、請求企業C2に額面六億円の電子手形N2を発
行して、請求企業C2から売掛債権Cr4〜Cr6を買い取る。
【0028】そして、サービス提供者P1は、買い取った
売掛債権Cr1〜Cr6に基づき、支払企業D1に売掛債権Cr1+
Cr4分の額面七億円の請求書B3を発行し、支払企業D2に
売掛債権Cr2+Cr5分の額面四億円の請求書B4を発行す
る。さらに、買い取った売掛債権には請求企業C1および
C2あても含まれるから、請求企業C1に売掛債権Cr6分の
額面三億円の請求書B1を発行し、請求企業C2に売掛債権
Cr3分の額面七億円の請求書B2を発行する。
【0029】支払企業D1およびD2は、サービス提供者P1
の口座AP1にそれぞれ請求された七億円および四億円を
入金する。
【0030】金融機関F1から入金が通知されると、サー
ビス提供者P1は、原債権者である請求企業C1が保有す額
面15億円の電子手形N1と、額面三億円の請求書B1との差
額12億円を請求企業C1の口座AC1に入金する。また、請
求企業C2が保有する額面六億円の電子手形N2と、額面七
億円の請求書B2との差額一億円を、請求企業C2に口座A
P1に振り込ませる。
【0031】このようにして、債権および債務が清算さ
れるが、債務者である支払企業D1およびD2は、原債権者
である請求企業C1およびC2の口座にそれぞれ買掛金を振
り込む必要がなくなり、サービス提供者P1の口座AP1
一括振込すればよい。従って、債務者には、個々の債権
者の口座に分散して買掛金を振り込む場合に比べ、振込
にかかる手間が省ける、振込手数料が削減されるなどの
利便性が提供される。勿論、原債権者の数が多いほど、
その効果は大きい。
【0032】また、原債権者である請求企業A1およびA2
側からみれば、債務者それぞれに売掛金を請求し回収す
る手間が不要な上、ビリングサービスの利用者間におけ
る決済はネッティングされるから、その決済にかかる
分、手間や手数料が削減される。これらの手間や手数料
の削減分がビリングサービスの利用料より大きければ、
決済ネッティングを含むビリングサービスは、請求企業
A1およびA2にとって有用である。
【0033】[ビリングサービスの流れ(回収まで)]
図2はビリングサービスの流れを示すフローチャートで
あり、以下、図2に示すフローチャートに従いビリング
サービスを詳細に説明する。
【0034】●売掛債権譲渡の申し込み(S1) 請求企業は、サービス提供者P1に売掛債権の譲渡を申し
込む。この売掛債権は、電子化された債権(以下「電子
売掛債権」と呼ぶ)であり、改竄、捏造などの不正行為
を防ぐために、第三者機関の認証・公証局により電子
化、暗号化されて登録され、厳密に保存、管理されてい
る。
【0035】図3は実施形態の請求企業、サービス提供
者および認証・公証局の関係例を示す図で、請求企業C
1,C2,…、サービス提供者P1および認証・公証局A1はイ
ンターネットなどのネットワークを介して相互に接続さ
れる。なお、請求企業C1,C2,…、サービス提供者P1およ
び認証・公証局A1の相互間の通信は、とくに断らない限
り、Webサーバまたは電子メールで行われる。
【0036】請求企業C1は、認証・公証局A1のWebサー
バなどを介して電子債権サーバにアクセスし、セントラ
ルリポジトリに電子売掛債権を保管させた後、サービス
提供者P1のWebサーバなどを介してビリングセンタサー
バにアクセスし、売掛債権の譲渡を申し込む。
【0037】図4は電子売掛債権のデータ項目を説明す
る図である。電子売掛債権のデータ項目には、債権譲渡
先名称、発行年月日、発行番号、支払期限年月日、合計
金額、債権管理番号および内訳などがある。なお内訳
は、請求先、金額および明細などである。
【0038】●電子手形の開設(S2) サービス提供者P1は、債権譲渡の申し込みに対して、認
証・公証局A1のWebサーバなどを介して電子債権サーバ
にアクセスする。そして、譲渡を申し込まれた電子売掛
債権の額面分の電子手形を発行させ、セントラルリポジ
トリに保管させる。このような手続を「電子手形の開
設」と呼ぶ。
【0039】電子手形は、電子売掛債権と同様、電子的
な有価証券であり、改竄、捏造などの不正行為を防ぐた
めに、認証・公証局A1などにより電子化、暗号化されて
登録され、厳密に保存、管理される。当然、電子手形の
発行、引き渡し、受領確認および権利の移転も認証・公
証局A1などにより厳密に管理される。
【0040】●電子手形の引き渡しおよび債権の移転(S
3) サービス提供者P1は、認証・公証局A1に開設した電子手
形を請求企業C1に引き渡し、受領確認を行う。その後、
認証・公証局A1は、電子売掛債権の保有者をサービス提
供者P1に、電子手形の保有者を請求企業A1に変更登録
し、電子売掛債権および電子手形の権利が移転される。
【0041】このように、請求企業は、売掛債権を電子
売掛債権にしてサービス提供者P1に譲渡し、その対価と
して電子手形を受け取る。なお、電子手形の支払期限
は、債務企業からの回収完了予定日以降にする。また、
発行される手形は、裏書禁止手形にするケースが多いの
で、以降、裏書禁止手形として説明する。
【0042】図5は電子手形のデータ項目を説明する図
である。電子手形のデータ項目は、手形受取人名称、振
出年月日、振出番号、支払期日年月日、手形金額および
債権管理番号などである。
【0043】●統合請求書の作成(S4) 図6は統合請求書の作成処理の一例を示すフローチャー
トで、サービス提供者P1のビリングセンタサーバによっ
て実行される処理である。
【0044】請求書の発行日に達すると、データベース
に保存した売掛債権の請求データを請求先(支払企業)
ごとに仕分け(S21)、請求先ごとの請求データを取得し
(S22)、取得した請求データに基づき統合請求書を作成
し(S23)、統合請求書をデータベースに保存する(S24)。
そして、ステップS25の判断により、すべての請求先の
処理が終了するまでステップS22からS24を繰り返す。
【0045】図7は統合請求書の一例を示す図で、請求
先名称、請求年月日、請求書番号、合計請求金額、請求
元(原債権者)ごとの請求金額およびその明細などが含
まれる。
【0046】●統合請求書の発送(S5) 統合請求書の作成が完了すると、ビリングセンタサーバ
により、データベースに保存した統合請求書が発行さ
れ、サービス提供者P1は、統合請求書を請求先に発送す
る。なお、統合請求書の発送は、郵送や電子メールによ
って行われるが、請求先の希望により電子売掛債権に代
えることができる。
【0047】●支払企業による入金(S6) 支払企業は、受信した統合請求書に応じて、請求相当額
をサービス提供者P1の指定口座に一括して振り込む。こ
の際、支払企業は、統合請求書の記載事項から請求企
業、および、請求企業ごとの請求明細を知ることができ
る。
【0048】●入金データの保存(S7) 支払企業が指定口座に請求額を振り込むと、金融機関F1
は、サービス提供者P1に入金を通知する。入金通知を受
けたサービス提供者P1は、請求先(支払企業)あての統
合請求書の合計請求金額および入金額に基づき、入金デ
ータをデータベースに保存する。
【0049】[ビリングサービスの流れ(回収後)]以
上は、原債権者から債権を譲り受け、その債権を債務者
から回収するまでの流れである。以下では、原債権者と
の間における、電子手形と電子売掛債権との相殺を含む
決済ネッティングを説明する。
【0050】●債権、債務の清算申込(S8) 図8は債権、債務の清算を説明するための図である。
【0051】請求企業は、電子手形の支払期日が到来す
る以前、かつ、支払企業からの回収完了予定日以前に、
サービス提供者P1に清算を申し込む。清算申込時点で、
請求企業C1およびC2が譲渡した売掛債権、請求企業C1お
よびC2へ引き渡された電子手形、請求企業C1およびC2へ
発行された統合請求書の関係の一例は図1に示される。
そして、請求企業C1およびC2とサービス提供者P1との間
の債権、債務をまめると表1に示すようになる。
【0052】
【表1】 サービス提供者P1は、請求企業単位に債権、債務を計算
する。例えば、請求企業C1の場合は、サービス提供者P1
からみた請求企業C1に対する、債務は15億円、債権は三
億円である。サービス提供者P1は、請求企業C1に関する
債権と債務とを相殺して清算を行う。 清算額 = N - B ここで、N: 引き渡された電子手形の額面金額 B: 統合請求書の額面金額
【0053】清算額がプラスの場合、サービス提供者P1
の債務超過で、サービス提供者P1から請求企業に清算額
を支払う形で清算が行われる。また、清算額がマイナス
の場合、請求企業の債務超過で、請求企業からサービス
提供者P1に清算額を支払う形で清算が行われる。
【0054】表1に示すケースでは、下記のようになる
ので、サービス提供者P1は、請求企業C1に対して12億円
を支払い、請求企業C2から一億円を受け取ることにな
る。 C1: 清算額 = 15億円 - 3億円 = 12億円 C2: 清算額 = 6億円 - 7億円 = -1億円
【0055】なお、C1とP1との関係ではC1が、C2とP1と
の関係ではP1が、それぞれ差額を受け取る。差額を受け
取る者を「差額受取人」、差額を支払う者を「差額支払
人」と呼ぶことにする。
【0056】上記清算の過程で、サービス提供者P1は、
そのデータベース上に、請求企業に対する債務である電
子手形データおよび債権である請求データを紐付けした
相殺データベースOF(図9参照)を作成する。相殺デー
タベースOFには、表2に一例を示すようなデータが格納
されている
【0057】
【表2】 サービス提供者P1は、ステップS9の清算結果を、請求企
業に電子メールなどによって通知する。
【0058】●入金依頼(清算予約)(S11) 清算の結果、請求企業が差額受取人になった場合(上記
の請求企業C1のケース)と、差額支払人になった場合
(上記の請求企業C2のケース)で手順が若干異なる。
【0059】(請求企業が差額受取人になった場合)請
求企業は、清算計算の通知を受け取り、その内容を確認
した後、自身の口座へ清算額(この場合は12億円)を振
り込むよう、サービス提供者P1に入金依頼する。なお、
依頼内容は、銀行口座番号、口座名義、振込金額および
振込期限などである。
【0060】(請求企業が差額支払人になった場合)サ
ービス提供者P1は、自身の口座に清算額(この場合は一
億円)を振り込むよう、請求企業に入金依頼する。
【0061】なお、入金依頼に従う金融機関F1への入金
は、後述する電子手形と電子売掛債権とを相殺決済する
ための差額である。しかし、この段階では、電子手形と
電子売掛債権との権利移転が行われていないから、差額
の入金は、最終決済(相殺清算)を予約する位置付けに
なる。従って、この差額の入金について、請求企業とサ
ービス提供者P1の二者は、契約により、最終決済までの
供託的な位置付けの入金であることを取り決めておく必
要がある。
【0062】●差額の入金(S12) ステップS11で、差額支払人は、清算額を振り込むため
に、自身の口座から清算額に相当する金額を振り替える
ように、金融機関F1へ依頼するが、差額支払人がサービ
ス提供者P1か請求企業かによって手順が若干異なる。
【0063】(サービス提供者が差額支払人の場合)サ
ービス提供者P1は、ファームバンキングなどを利用し
て、清算額に相当する金額を自身の口座から請求企業の
指定口座に振り替えるように、金融機関F1へ依頼する。
ファームバンキングなどによって、金融機関F1から口座
振替の受付回答が得られるので、受付回答データを上述
した相殺データベースに保存する。
【0064】(請求企業が差額支払人の場合)請求企業
は、清算額に相当する金額をサービス提供者P1の指定口
座に入金する。たたし、この場合は入金の方法は問わな
い。つまり、ファームバンキングなどでも、通常の振り
込みでもかまわない。サービス提供者P1は、ファームバ
ンキングなどにより入金を確認し、入金確認の回答デー
タを上述した相殺データベースに保存する。
【0065】●清算手続の依頼(S13) 図10は清算手続を説明するための図である。
【0066】ステップS12で振替または入金が確認され
ると、サービス提供者P1は、電子手形と電子売掛債権と
を清算するために、清算手続きを公証・認証局A1に依頼
する。すなわち、電子手形は、請求企業がサービス提供
者P1に現金化の請求権を有する債権として、公証・認証
局A1のセントラルリポジトリに登録されている。また、
電子売掛債権は、サービス提供者P1が請求企業に支払の
請求権を有する売掛債権として、公証・認証局A1のセン
トラルリポジトリに登録されている。
【0067】●入金確認データの提示(S14) 電子手形と電子売掛債権との清算は、公証・認証局A1の
公証の下で、サービス提供者P1が相殺すべき電子手形お
よび電子売掛債権を指定し、その差額が金融機関F1に入
金されていることを確認可能なデータ(以下「入金確認
データ」と呼ぶ)を提示する。なお、入金確認データ
は、データベースに保存された入金データおよび相殺デ
ータに基づき作成される。
【0068】●権利の移転(S15) 公証・認証局A1は、入金確認データの提示を受けると、
サービス提供者P1が指定する、セントラルリポジトリに
保管された電子手形および電子売掛債権の状態を変更す
る。つまり、電子手形の状態を抹消済みにし、権利者を
請求企業からサービス提供者P1に変更する。そして、電
子売掛債権の状態を回収済みに変更する。
【0069】●清算通知(S16) 公証・認証局A1は、セントラルリポジトリ上の電子手形
および電子売掛債権の状態を変更した後、その清算通知
とともに、状態変更後の電子手形および電子売掛債権の
コピーを請求企業およびサービス提供者P1に引き渡す。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
債務者の支払口座を統合することができる。
【0071】また、債権と債務とを相殺した差額による
決済サービスを提供することができる。
【0072】さらに、ビリングサービスの利用者全体の
決済をネッティングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビリングサービスを実現する構成例およびその
概要を説明する図、
【図2】ビリングサービスの流れを示すフローチャー
ト、
【図3】請求企業、サービス提供者および認証・公証局
の関係例を示す図、
【図4】電子売掛債権のデータ項目を説明する図、
【図5】電子手形のデータ項目を説明する図、
【図6】統合請求書の作成処理の一例を示すフローチャ
ート、
【図7】統合請求書の一例を示す図、
【図8】債権、債務の清算を説明するための図、
【図9】相殺データベースを説明するための図、
【図10】清算手続を説明するための図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 406 G06F 17/60 406 412 412 426 426 430 430 19/00 300 19/00 300N (72)発明者 河野 正徳 東京都港区赤坂二丁目17番51号 日本ユニ シス株式会社内 (72)発明者 芦萱 吉喜 東京都中央区八丁堀四丁目7番1号 日本 テレコム株式会社内 (72)発明者 木村 徹 東京都中央区八丁堀四丁目7番1号 日本 テレコム株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 債権者から債権を電子債権として買い取
    るために電子手形を開設する開設手段と、 買い取られた電子債権に基づき、債務者単位に債権を一
    括する一括手段と、 債務者単位に、一括された債権に対する支払請求を発行
    する請求手段と、 債権者単位に、少なくとも前記電子債権および前記電子
    手形を決済する決済手段とを有することを特徴とするビ
    リングサービスシステム。
  2. 【請求項2】 さらに、前記決済手段による決済結果に
    基づき、前記債権者単位に支払請求または支払指示を発
    行する清算手段を有することを特徴とする請求項1に記
    載されたビリングサービスシステム。
  3. 【請求項3】 前記決済手段による決済には、前記債権
    者の債務も含まれることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載されたビリングサービスシステム。
  4. 【請求項4】 前記決済手段は、前記債権者の要求に基
    づき前記決済を行うことを特徴とする請求項1から請求
    項3の何れかに記載されたビリングサービスシステム。
  5. 【請求項5】 さらに、インターネットを介して、前記
    電子手形による前記電子債権の買い取りを行う手段を有
    することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記
    載されたビリングサービスシステム。
  6. 【請求項6】 さらに、インターネットを介して、前記
    電子債権および前記電子手形に関する登録および権利移
    転などの処理を第三者機関に依頼する手段を有すること
    を特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載された
    ビリングサービスシステム。
  7. 【請求項7】 債権者から債権を電子債権として買い取
    るために電子手形を開設し、 買い取られた電子債権に基づき、債務者単位に債権を一
    括し、 債務者単位に、一括された債権に対する支払請求を発行
    し、 債権者単位に、前記電子債権と前記電子手形とを決済す
    ることを特徴するビリングサービス方法。
  8. 【請求項8】 さらに、前記決済結果に基づき、前記債
    権者単位に支払請求または支払指示を発行することを特
    徴とする請求項7に記載されたビリングサービス方法。
  9. 【請求項9】 前記決済には、前記債権者の債務も含ま
    れることを特徴とする請求項7または請求項8に記載され
    たビリングサービス方法。
  10. 【請求項10】 請求項7から請求項9の何れかに記載さ
    れたビリングサービスを提供するためのプログラムコー
    ドが記憶された記憶媒体。
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