JP2002158723A - 変調器、復調器および局内伝送装置 - Google Patents

変調器、復調器および局内伝送装置

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JP2002158723A
JP2002158723A JP2000351600A JP2000351600A JP2002158723A JP 2002158723 A JP2002158723 A JP 2002158723A JP 2000351600 A JP2000351600 A JP 2000351600A JP 2000351600 A JP2000351600 A JP 2000351600A JP 2002158723 A JP2002158723 A JP 2002158723A
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signal
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modulated wave
bit
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Hiroyuki Oniyanagi
広幸 鬼柳
Yasuhiro Shibuya
康弘 渋谷
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ASK変調方式に適応した変調器
および復調器と、これらの変調器や復調器を介して共通
の局舎に配置された装置の間で、主信号と保守や運用に
関連する伝送情報との多重化伝送を行う局内伝送装置と
に関し、低廉・小型化が可能であり、かつ伝送帯域の狭
小化を可能とすることを目的とする。 【解決手段】 直列に与えられる伝送情報の各ビットを
順次符号化し、これらのビットに時系列の順に対応し、
かつ波形の瞬時値の平均値が所定の上限値を下回る符号
の列を生成する前置符号化手段11と、所望の搬送波信
号の周期の半分以下の周期で、その生成された符号の各
ビットの値を識別し、マークに応じて規定の最大値と最
小値とを交互に出力し、スペースに応じてこれらの最大
値と最小値との平均値を出力することによって、伝送情
報に応じてこの搬送波信号が変調されてなる離散的な被
変調波を出力する変調手段12とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビット列として直
列に与えられる伝送情報に応じてASK変調された被変
調波を生成する変調器と、その被変調波を復調して伝送
情報を復元する復調器と、これらの変調器や復調器を介
して共通の局舎に配置された装置の間において、伝送サ
ービスの対象となる主信号と保守、運用、監視、制御の
何れかに関連する伝送情報との多重伝送を実現する局内
伝送装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信システムには、加入者の
増加に対する適応とこれらの加入者に対する多様な通信
サービスの提供と併せて、大幅なコストの削減が強く要
求されている。したがって、基地局制御局の相互間、無
線基地局の相互間およびこれらの基地局制御局と無線基
地局との間には、最繁時であってもサービス品質の低下
が抑えられ、かつ呼設定の手順や局間に適用された信号
方式に整合する高速のモビリティ制御の実現を目的とし
て数十メガヘルツないし数百メガヘルツの広帯域の無線
回線が形成されている。
【0003】図12は、基地局制御局や無線基地局が無
線回線を介して連係する移動通信システムの構成例を示
す図である。図において、環状に形成された網90に
は、移動体交換局(MSC)91-1〜91-Nが配置され
る。これらの移動体交換局91-1〜91-Nの内、移動体
交換局91-1〜91-4には、所定の有線伝送路を介して
基地局制御局(BSC)(92-11、92-12)、(92-2
1、92-22)、(92-31、92-32)、(92-41、92-4
2)がそれぞれ接続される。基地局制御局92-11 には無
線回線93S-113を介して基地局制御局92-13 が接続
され、基地局制御局92-21 には無線回線93S-213を
介して基地局制御局92-23 が接続される。基地局制御
局92-11 には無線回線94P-111を介して無線基地局
(BTS)95-111が接続され、基地局制御局92-12
には無線回線94P-121、94P-122 を介して無線基地
局(BTS)95-111、95-122がそれぞれ接続され
る。基地局制御局92-22 には無線回線94P-221を介
して無線基地局(BTS)95-221が接続され、基地局
制御局92-32 には無線回線94P-321を介して無線基
地局(BTS)95-321が接続される。基地局制御局9
2-42 には無線回線94P-421、94P-422 を介して無
線基地局(BTS)95-421、95-422がそれぞれ接続
される。
【0004】また、基地局制御局92-11 は、下記の要
素から構成される。 ・ 基地局制御局92-11 を構成する主要な装置である
基地局制御装置92E-11 ・ この基地局制御装置92E-11 に縦続接続され、か
つ局舎の内部に配置された屋内装置96-11 ・ その屋内装置96-11に同軸ケーブルを介して直結
され、その局舎の外部(屋 上等)に配置された屋外装
置97-11 さらに、無線基地局95-111は、下記の要素から構成さ
れる。
【0005】・ 上述した屋外装置97-11 との間に無
線回線94P-111を形成し、かつ既述の局舎とは異なる
局舎の外部(屋上等)に配置された屋外装置98-111 ・ その屋外装置98-111に同軸ケーブルを介して直結
された屋内装置99-111 ・ この屋内装置99-111と共に上記の局舎の内部に配
置され、この無線基地局95-111を構成する主要な装置
である基地局装置95E-111 図13は、屋内装置と屋外装置との詳細な構成の一例を
示す図である。
【0006】図において、屋内装置99-111は、下記の
要素から構成される。 ・ 上り伝送情報が与えられた送信端局部101-111 ・ その送信端局部101-111に縦続接続され、かつ出
力が同軸ケーブル102-111の一端に接続された高域フ
ィルタ(HPF)103-111 ・ 入力が高域フィルタ(HPF)103-111の出力端
と共に同軸ケーブル102-111の一端に接続された低域
フィルタ(LPF)104-111 ・ この低域フィルタ104-111の出力に入力が直結さ
れ、かつ出力に下り伝送情報を出力する受信端局部10
5-111 ・ 一方の端子が受信端局部105-111の入力と共に低
域フィルタ104-111の出力に直結された低域フィルタ
(LPF)106-111 ・ 低域フィルタ106-111の他方の端子に入力が直結
された低域フィルタ(LPF)107-111 ・ 低域フィルタ106-111の入力と共に、出力が低域
フィルタ106-111の他方の端子に直結された高域フィ
ルタ(HPF)108-111 ・ 低域フィルタ107-111の出力に縦続接続された復
調部109-111 ・ 出力が高域フィルタ108-111の入力に直結された
変調部110-111 ・ 後述する上り制御情報が与えられる入力端子と下り
制御情報が出力される出力端子とを有し、かつ変調部1
10-111の入力に直結された変調出力と、復調部109
-1の出力に直結された復調入力とを有するインタフェー
ス部111-111 屋外装置98-111は、下記の要素から構成される。
【0007】・ 既述の同軸ケーブル102-111の他端
に一方の端子が接続された広域フィルタ(HPF)12
1-111 ・ その高域フィルタ121-111の一方の端子と共に同
軸ケーブル102-111の他端に一方の端子が直結された
低域フィルタ(LPF)122-111 ・ 高域フィルタ121-111の他方の端子に縦続接続さ
れた高域フィルタ(HPF)123-111および送信部1
24-111 ・ その送信部124-111の出力に直結された送信入力
を有するアンテナ共用器125-111 ・ このアンテナ共用器125-111のアンテナ端子に給
電端が直結されたアンテナ126-111 ・ アンテナ共用器125-111の受信出力と高域フィル
タ121-111の他方の端子との間に縦続接続された受信
部127-111および低域フィルタ(LPF)128-111 ・ 低域フィルタ122-111の他方の端子に縦続接続さ
れた高域フィルタ(HPF)129-111および復調部1
30-111 ・ 送信部124-111および受信部127-111の制御端
子、アンテナ共用器125-111のモニタ端子、外部端子
131-111および復調部130-111の出力に直結された
ポートを有する制御部132-111 ・ 制御部132-111の特定の出力ポートと低域フィル
タ122-111の他方の端子との間に縦続接続された変調
部133-111および低域フィルタ(LPF)134-111 なお、基地局制御局92-11 に備えられるべき屋外装置
97-11および既述の無線回線94P-121、94P-122、
94P-221、94P-321、94P-421、94P-422および
無線回線93S-113、93S-213の両端に配置されるべ
き屋外装置、ならびにこれらの屋外装置にそれぞれ同軸
ケーブルを介して直結されるべき屋内装置の構成につい
ては、既述の屋外装置99-111および屋外装置98-111
の構成と基本的に同じであるので、ここでは、その説明
および図示を省略することとする。
【0008】このような構成の移動通信システムでは、
無線基地局95-111、95-121、95-122、95-221、
95-321、95-421、95-422は、それぞれ既述の無線
回線94P-111、94P-121、94P-122、94P-22
1、94P-321、94P-421、94P-422 を介して基地
局制御局92-11、92-12、92-22、92-32、92-42と
相互に、チャネル制御にかかわる制御情報と通話信号と
を送受する。
【0009】したがって、これらの無線基地局95-11
1、95-121、95-122、95-221、95-321、95-42
1、95-422と、基地局制御局92-11、92-12、92-2
2、92-32、92-42 との間には、有線伝送路の敷設の妨
げとなる地理的な要因、物理的な要因その他の要因があ
る場合であっても、連係して所定のチャネル制御を実現
するために必要な通信リンクが安価に敷設される。
【0010】なお、このようなチャネル制御の手順に関
しては、本発明の特徴に何ら関係がないので、以下で
は、その説明を省略する。このような通信リンクの内、
例えば、無線回線94P-111を介して形成される通信リ
ンク(以下、「特定の通信リンク」という。)の一端に
配置された無線基地局95-111では、屋内装置99-111
に備えられた送信端局部101-111は、既述の基地局装
置95E-111によって出力された上り伝送情報に応じて
350メガヘルツの搬送波信号(以下、「上り搬送波信
号」という。)を4QAM変調することによって上り信
号を生成し、その上り信号の占有帯域に通過域を有する
高域フィルタ103-111と同軸ケーブル102-111とを
介して屋外装置98-111にこの上り信号を送出する。
【0011】また、インタフェース部111-111は、基
地局装置95E-111、あるいは図示されない端末装置や
通信リンクを介して与えられ、かつ保守、運用、監視、
制御の何れかにかかわる上り制御情報を所定の形式のビ
ット列に変換する。
【0012】変調部110-111は、その上り制御情報に
応じて11メガヘルツの副搬送波信号(以下、「上り副
搬送波信号」という。)をFSK変調することによっ
て、上り被変調波を生成し、高域フィルタ108-111、
低域フィルタ106-111、104-111および同軸ケーブ
ル102-111を介して屋外装置98-111にその上り被変
調波を並行して送出する。
【0013】なお、高域フィルタ108-111は上り被変
調波の占有帯域に通過域を有し、かつ低域フィルタ10
6-111はその上り被変調波と後述する下り被変調波との
双方の占有帯域に通過域を有する。さらに、低域フィル
タ104-111は、これらの上り被変調波と下り被変調波
との占有帯域に併せて、後述する下り信号の占有帯域に
通過域を有し、かつ上述した上り信号の占有帯域に阻止
域を有する。
【0014】一方、屋外装置98-111では、高域フィル
タ121-111、123-111は、同軸ケーブル102-111
を介して屋内装置99-111から並行して受信された上り
信号と上り被変調波との内、その上り信号を抽出する。
低域フィルタ122-111および高域フィルタ129-111
は、同様に受信された上り信号と上り被変調波との内、
その上り被変調波を抽出する。
【0015】復調部130-111は、このようにして抽出
された上り被変調波を復調することによって、既述の上
り制御情報を復元する。制御部132-111は、この上り
制御情報に(必要であれば、外部端子131-111を介し
て与えられる制御情報にも併せて)所定の処理を施すこ
とによって、例えば、以下に列記される項目のように、
送信部124−111、受信部127-111およびアンテ
ナ共用器125-111の稼働条件を求め、かつ適宜更新す
る。
【0016】・ 送受信されるべき無線周波信号の周波
数や周波数帯域 ・ 送信電力のレベル ・ 受信感度 送信部124-111は、このような稼働条件の下で、例え
ば、高域フィルタ123-111によって抽出された上り信
号を38ギガヘルツ帯の所望の周波数に周波数変換する
ことによって上り無線周波信号を生成し、アンテナ共用
器125-111、アンテナ126-111および無線回線94
P-111を介して基地局制御局92-11 宛に、その上り無
線周波信号を送信する。
【0017】また、受信部127-111は、基地局制御局
92-11 によって無線回線94P-111に送信され、かつ
アンテナ126-111およびアンテナ共用器125-111を
介して受信された下り無線周波信号を既述の稼働条件の
下で受信し、例えば、その下り無線周波信号を140メ
ガヘルツ帯の下り信号に変換する。さらに、受信部12
7-111は、低域フィルタ128-111、高域フィルタ12
1-111および同軸ケーブル102-111を介して屋内装置
99-11 宛に、この下り信号を送出する。
【0018】なお、下り無線周波信号については、以下
では、簡単のため、上り無線周波信号と同様に4QAM
変調され、かつ周波数がその上り無線周波信号の周波数
より1260メガヘルツ低いと仮定する。また、高域フ
ィルタ121-111は、上り信号と下り信号との双方の占
有帯域に通過域を有する。高域フィルタ123-111は、
これらの上り信号と下り信号との占有帯域にそれぞれ通
過域と阻止域とを有する。低域フィルタ128-111は、
反対に上り信号と下り信号との占有帯域にそれぞれ阻止
域と通過域とを有する。
【0019】制御部132-111は、屋内装置98-111の
各部について稼働状況の監視を行い、その監視の結果を
示す下り制御情報(必要であれば、外部端子131-111
を介して与えられた情報が含まれてもよい。)を出力す
る。変調部133-111は、その下り制御情報に応じて規
定の下り副搬送波信号(ここでは、簡単のため、周波数
が6.75メガヘルツであると仮定する。)をFSK変
調することによって、下り被変調波を生成する。
【0020】さらに、変調部133-111は、低域フィル
タ134-111、122-111および同軸ケーブル102-1
11を介して屋内装置99-111宛に、この下り被変調波を
送信する。なお、低域フィルタ134-111は、下り被変
調波と上り被変調波との占有帯域にそれぞれ通過域と阻
止域とを有する。高域フィルタ129-111は反対に下り
被変調波と上り被変調波との占有帯域にそれぞれ阻止域
と通過域とを有し、かつ低域フィルタ122-111はこれ
らの占有帯域の双方に通過域を有する。
【0021】また、屋内装置99-111では、受信端局部
105-111は、同軸ケーブル102-111および低域フィ
ルタ104-111を介して与えられる下り信号を受信し、
かつ復調することによって下り伝送情報を復元し、基地
局装置95E-111にその下り伝送情報を与える。低域フ
ィルタ106-111、107-111は、低域フィルタ104
-111を介して与えられ、かつ上述した下り信号に重畳さ
れた下り被変調波を抽出する。
【0022】復調部109-111は、その下り被変調波を
復調することによって既述の下り制御情報を復元し、既
述の保守、運用、監視、制御の何れかを実現する基地局
装置95E-111、あるいは図示されない端末装置や通信
リンクに、その下り制御情報を与えることによって、こ
の下り制御情報を順次送出する。すなわち、無線基地局
95-111では、通話信号に相当する上り伝送情報および
下り伝送情報と、保守、運用、監視、制御の実現に供さ
れる上り制御情報および下り制御情報とは、基地局制御
局92-111との間に無線伝送路94P-111を形成するア
ンテナ126-111の給電端の近傍に設置された屋外装置
98-111と、基地局装置95E-111と共通の局舎の内部
に設置された屋内装置99-111との間に敷設された同軸
ケーブル102-111を介して、占有帯域が異なる上り信
号、下り信号、上り被変調波および下り被変調波として
並行して引き渡される。
【0023】したがって、無線伝送路94P-111が数十
ギガヘルツ以上の高い無線周波数の適用の下で形成され
る場合であっても、アンテナ126-11 の給電に伴う損
失が最小限度に抑えられて伝送品質が高く維持され、か
つランニングコストが増加することなく安定にモビリテ
ィ制御が達成される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例では、上り被変調波と下り被変調波とがFSK変調
方式に基づいて生成されるために、ASK変調方式が適
用された場合に比べて、一般に、所望のビット誤り率
(伝送品質)が確保されるために必要なCN比は小さい
が、単位伝送帯域で伝送可能なビットの数(以下、「周
波数利用効率」という。)は小さかった。
【0025】また、FSK変調方式の下では、一般に、
2値の伝送情報がとる値が特定の値であるときに、受信
端でその特定の値以外の他の値に対応する帯域フィルタ
の出力に何ら出力が得られない「直交条件」が成立する
ためには、変調指数が整数に設定されなければならな
い。したがって、このような変調指数が小さな値に設定
されても、伝送品質および周波数利用効率の双方は、顕
著には改善され難かった。
【0026】さらに、上述した「直交条件」が成立しな
い変調指数の下でFSK変調が行われた場合には、上り
信号および下り信号の占有帯域に上り被変調信号や下り
被変調波の成分が漏話する可能性が高くなり、このよう
な漏話が回避されるためには、下記の項目に何らかの制
約が生じる可能性があった。 ・ 上り搬送波信号、下り搬送波信号、上り副搬送波信
号および下り副搬送波信号の周波数の組み合わせ ・ 上り信号や下り信号の生成に適用されるべき変調方
式 ・ 上り信号や下り信号の復調に適用されるべき復調回
路の方式 ・ 屋内装置99-111に備えられるべき高域フィルタ1
03-111、108-111低域フィルタ104-111、106
-111、107-111の濾波特性 ・ 屋外装置98-111に備えられるべき高域フィルタ1
21-111、123-111、129-111および低域フィルタ
122-111、128-111、134-111の濾波特性 また、これらの問題点の大半は、FSK変調方式に代え
てASK変調方式(OOK変調方式を含む。)が適用さ
れることによって回避され、かつ増大するシステムの規
模に柔軟に適応すると共に、高速による上り制御情報や
下り制御情報の伝送が可能となる。
【0027】しかし、このようなASK変調方式は、一
般に、上り副搬送波信号や下り副搬送波信号を伝送情報
の論理値に応じて断続するアナログ回路が送信端に搭載
され、これらの上り副搬送波信号や下り副搬送波信号の
成分をアナログ領域で抑圧し、かつ信号判定を行うアナ
ログ回路が受信端に搭載されることによって達成され
る。
【0028】したがって、上述したASK変調方式は、
変調部110-111、133-111や復調部109-111、1
30-111の物理的な寸法にかかわる制約が大幅に緩和さ
れ、かつ信号判定に適用されるべき閾値その他の経年変
化に対する対処や無調整化が実現可能とならない限り、
実際には適用され難かった。本発明は、低廉化に併せて
小型化が可能であり、かつ所望の情報の狭帯域による安
定な伝送を可能とする変調器、復調器および局内伝送装
置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明にかかわ
る変調器の原理ブロック図である。請求項1に記載の発
明では、前置符号化手段11は、直列に与えられる伝送
情報の各ビットを順次符号化し、これらのビットに時系
列の順に対応し、かつ波形の瞬時値の平均値が所定の上
限値を下回る符号の列を生成する。変調手段12は、所
望の搬送波の周期の半分以下の周期で、前置符号化手段
11によって生成された符号の各ビットの値を識別し、
その値がマークである場合には規定の最大値と最小値と
を交互に出力し、スペースである場合にはこれらの最大
値と最小値との平均値を出力することによって、上述し
た伝送情報に応じてこの搬送波が変調されてなる離散的
な被変調波を出力する。
【0030】このような被変調波は、前置符号化手段1
1と変調手段12とが既述の通りに連係することによっ
てディジタル領域で達成可能な信号処理の結果として生
成され、かつ上述した搬送波が伝送情報に応じてASK
変調されることによって生成される被変調波の占有帯域
に通過域を有するフィルタを介して、その被変調波に変
換可能なPAM信号に相当する。
【0031】したがって、低廉化、小型化および無調整
化が容易なディジタル回路を介してASK変調が安定
に、かつ確度高く達成されると共に、FSK変調方式が
適用されていた従来例に比べて、伝送品質が著しく低下
することなく、所望の伝送情報の伝送に必要な帯域の狭
小化が簡便に図られる。図2は、本発明にかかわる復調
器の原理ブロック図である。
【0032】請求項2に記載の発明では、復調手段21
は、被変調波をASK復調し、その被変調波が生成され
る変調処理に変調信号として供され、かつ伝送情報を示
す各ビットの値に応じてマーク率が異なる符号を得る。
復号化手段22は、上述被変調波に含まれ、あるいは含
まれるべき搬送波の周期の半分以下の周期で、復調手段
21によって得られた符号の語毎に含まれるマークとス
ペースとの何れかの数を判別することによって、伝送情
報をビット毎に復元する。
【0033】すなわち、ASK変調方式に基づいて生成
された被変調波は、復調手段12と復号化手段22とが
既述の通りに連係することによってディジタル領域で達
成可能な信号処理の下で復調される。したがって、低廉
化、小型化および無調整化が容易なディジタル回路を介
してASK復調が安定に、かつ確度高く達成されると共
に、FSK変調方式が適用されていた従来例に比べて伝
送品質が著しく低下することなく、狭い伝送帯域を介し
て受信された被変調波から伝送情報が復元される。
【0034】図3は、本発明にかかわる局内伝送装置の
原理ブロック図(1) である。請求項3に記載の発明で
は、前置符号化手段31は、主信号の伝送とその伝送を
実現する機器との何れかの保守、運用、監視および制御
の全て、もしくは一部にかかわる直列の伝送情報の各ビ
ットを順次符号化し、これらのビットに時系列の順に対
応し、かつ波形の瞬時値の平均値が所定の上限値を下回
る符号の列を生成する。変調手段32は、所望の搬送波
の周期の半分以下の周期で、上述したように前置符号化
手段31によって生成された符号の各ビットの値を識別
し、その値がマークである場合には規定の最大値と最小
値とを交互に出力し、スペースである場合にはこれらの
最大値と最小値との平均値を出力することによって、伝
送情報に応じてこの搬送波が変調されてなる離散的な被
変調波を出力する。多重化手段33は、上述した主信号
と変調手段32によって出力された被変調波とを多重化
することによって多重信号を生成し、その主信号の伝送
に供されるべき有線伝送路にその多重信号を送出する。
【0035】上述した前置符号化手段31と変調手段3
2との構成はそれぞれ請求項1に記載の発明を構成する
前置符号化手段11と変調手段12との構成と同じであ
るので、低廉化、小型化および無調整化が容易なディジ
タル回路を介してASK変調が安定に、かつ確度高く達
成される。したがって、FSK変調方式が適用されてい
た従来例に比べて、伝送品質が著しく低下することな
く、上述した伝送情報の伝送に必要な帯域の狭小化が簡
便に図られ、かつ有線伝送路の伝送帯域の内、主信号の
伝送に割り付けられ得る伝送帯域の拡大と、その伝送情
報の多様な情報量や形式に対する柔軟な適応とが可能と
なる。
【0036】図4は、本発明にかかわる局内伝送装置の
原理ブロック図(2) である。請求項4に記載の発明で
は、逆多重化手段41は、有線伝送路を介して受信され
た多重信号を分離し、その多重信号に含まれる主信号
と、その主信号の伝送とその伝送を実現する機器との何
れかの保守、運用、監視および制御の全て、もしくは一
部にかかわる伝送情報でASK変調された被変調波とを
個別に抽出する。復調手段42は、このようにして抽出
された被変調波を復調し、その被変調波が生成される変
調処理に変調信号として供され、かつ伝送情報を示す各
ビットの値に応じてマーク率が異なる符号を得る。復号
化手段43は、その被変調波に含まれ、あるいは含まれ
るべき搬送波の周期の半分以下の周期で、復調手段42
によって得られた符号の語毎に含まれるマークとスペー
スとの何れかの数を判別することによって、伝送情報を
ビット毎に復元する。
【0037】上述した復調手段42と復号化手段43と
の構成はそれぞれ請求項2に記載の発明を構成する復調
手段21と復号化手段22との構成と同じであるので、
低廉化、小型化および無調整化が容易なディジタル回路
を介してASK復調が安定に、かつ確度高く達成され
る。したがって、FSK変調方式が適用されていた従来
例に比べて、伝送品質が著しく低下することなく、上述
した伝送情報の伝送に必要な帯域の狭小化が簡便に図ら
れ、かつ有線伝送路の伝送帯域の内、主信号の伝送に割
り付けられ得る伝送帯域の拡大と、その伝送情報の多様
な情報量や形式に対する柔軟な適応とが可能となる。
【0038】請求項5に記載の発明では、受信手段34
は、無線伝送路を介して受信された受信波を受信し、請
求項3に記載の発明を構成する多重化手段33、33A
によって被変調波と共に多重化されるべき主信号をその
受信波から抽出する。すなわち、主信号と共に多重化さ
れて有線伝送路に送出されるべき被変調波は、請求項3
に記載の発明と同様に、占有帯域が従来例より狭い信号
として安定に、かつ確度高く生成される。
【0039】したがって、ASK変調方式に代えてFS
K変調方式が適用されていた従来例に比べて、上述した
主信号の伝送に供されるべき無線伝送路の伝送帯域、そ
の主信号の伝送に適用されるべき変調方式および多元接
続方式の選択にかかわる自由度が高められる。
【0040】請求項1に記載の発明に関連した発明で
は、前置符号化手段11は、直列に与えられる伝送情報
の各ビットを順次符号化し、これらのビットに時系列の
順に対応し、かつ波形の瞬時値の平均値が所定の上限値
を下回る符号の列を生成する。変調手段12Aは、所望
の搬送波の周期の半分以下の周期で、前置符号化手段1
1によって生成された符号の各ビットの値を識別し、そ
の値がマークである場合には規定の最大値と最小値とを
交互に示す直列のビット列を出力し、スペースである場
合にはこれらの最大値と最小値との平均値を示す直列の
ビット列を出力することによって、上述した伝送情報に
応じてこの搬送波が変調されてなる被変調波の離散的な
瞬時値の列を示す直列信号を出力する。
【0041】このような直列信号が直−並列変換される
ことによって得られた瞬時値の列は、前置符号化手段1
1と変調手段12Aとが既述の通りに連係することによ
ってディジタル領域で達成可能な信号処理の結果として
生成され、かつ上述した搬送波が伝送情報に応じてAS
K変調されることによって生成される被変調波の占有帯
域に通過域を有するフィルタを介して、その被変調波に
変換可能なPAM信号に相当する。
【0042】したがって、低廉化、小型化および無調整
化が容易なディジタル回路を介してASK変調が安定
に、かつ確度高く達成されると共に、FSK変調方式が
適用されていた従来例に比べて、伝送品質が著しく低下
することなく、所望の伝送情報の伝送に必要な帯域の狭
小化が簡便に図られる。さらに、本発明は、後段に配置
された回路や装置との結線に制約があり、あるいは上述
した直列信号のベースバンド伝送に供されるべき伝送路
が直列の伝送路である場合であっても、適用が可能であ
る。
【0043】請求項1に記載の発明の下位概念の発明で
は、前置符号化手段11は、外部から与えられたフレー
ム同期信号を示すバイオレーションが付与された符号を
生成する。
【0044】すなわち、本発明の適用の下でASK変調
方式に適応した被変調波として伝送される伝送情報が何
らかのフレームの列として与えられる場合であっても、
フレーム同期の基準となるフレーム同期信号は、その被
変調波に別途多重化されることなく確実に受信端に引き
渡される。請求項2に記載の発明に関連した発明では、
復調手段21Aは、瞬時値が規定の直列のビット列から
なる語として順次与えられる被変調波をASK復調し、
その被変調波が生成される変調処理に変調信号として供
され、かつ伝送情報を示す各ビットの値に応じてマーク
率が異なる符号を得る。復号化手段22Aは、上述した
被変調波に含まれ、あるいは含まれるべき搬送波の周期
の半分以下の周期で、復調手段21Aによって得られた
符号の語毎に含まれるマークとスペースとの何れかの数
を判別することによって、伝送情報をビット毎に復元す
る。
【0045】すなわち、ASK変調方式に基づいて生成
され、かつ上述した直列のビット列からなる語として与
えられた被変調波は、復調手段21Aと復号化手段22
Aとが既述の通りに連係することによってディジタル領
域で達成可能な信号処理の下で復調される。したがっ
て、低廉化、小型化および無調整化が容易なディジタル
回路を介してASK復調が安定に、かつ確度高く達成さ
れると共に、FSK変調方式が適用されていた従来例に
比べて伝送品質が著しく低下することなく、狭い伝送帯
域を介して受信された被変調波から伝送情報が復元され
る。
【0046】さらに、本発明は、前段に配置された回路
や装置との結線に制約があり、あるいは上述した被変調
波のベースバンド伝送に供されるべき伝送路が直列の伝
送路である場合であっても、適用が可能である。請求項
2に記載の発明の第一の下位概念の発明では、復調手段
21、21Aは、ディジタル領域で被変調波の交流成分
を整流し、その結果として得られた信号の瞬時値を2値
に量子化することによって符号を得る。
【0047】すなわち、被変調波の包絡線検波および信
号判定が共にディジタル領域で行われるので、小型化お
よび復調特性の安定化が図られる。請求項2に記載の発
明の第二の下位概念の発明では、復調手段21、21A
は、被変調波の交流成分の整流の結果として得られた信
号の瞬時値を積分し、その結果を量子化して得られた2
値のマーク率が規定の値となるレベルにその被変調波の
レベルを維持しつつ符号を得る。
【0048】すなわち、復調手段21、21Aは、被変
調波の振幅が上述した量子化の境界に相当する値を超え
る期間と下回る期間との比が上述した規定の値となるレ
ベルにその被変調波のレベルを保ちつつ、この被変調波
を処理する。したがって、前段に配置された回路や装置
の特性、あるいは被変調波の伝送に供されるべき伝送路
の伝送特性の変動に起因してその被変調波のレベルが変
化する場合であっても、伝送品質が良好に保たれる。
【0049】請求項2に記載の発明の第三の下位概念の
発明では、復調手段21、21Aは、規定の閾値に対す
る被変調波のレベルの偏差を補正しつつ符号を得る。す
なわち、前段に配置された回路や装置の特性、あるいは
被変調波の伝送に供された伝送路の伝送特性の変動に起
因してその被変調波のレベルが変化する場合であって
も、伝送品質が良好に保たれる。
【0050】請求項2に記載の発明の第四の下位概念の
発明では、被変調波は、伝送情報が区分されて配置さ
れ、形式が既知であるフレームの列として与えられる。
復号化手段22、22Aは、復調手段21、21Aによ
って得られた符号に含まれるバイオレーションを検出
し、そのバイオレーションに対応し、かつ上述したフレ
ームとの同期の基準となる同期信号を生成する。
【0051】すなわち、本発明の適用の下でASK変調
方式に適応した被変調波として伝送される伝送情報が何
らかのフレームの列として与えられる場合であっても、
フレーム同期の基準となるフレーム同期信号は、その被
変調波に別途多重化されることなく確実に受信端に引き
渡される。
【0052】請求項3に記載の発明に関連した発明で
は、前置符号化手段31は、主信号の伝送とその伝送を
実現する機器との何れかの保守、運用、監視および制御
の全て、もしくは一部にかかわる直列の伝送情報の各ビ
ットを順次符号化し、これらのビットに時系列の順に対
応し、かつ波形の瞬時値の平均値が所定の上限値を下回
る符号の列を生成する。変調手段32Aは、所望の搬送
波の半分以下の周期で、上述したように前置符号化手段
31によって生成された符号の各ビットの値を識別し、
その値がマークである場合には規定の最大値と最小値と
を交互に示す直列のビット列を出力し、スペースである
場合にはこれらの最大値と最小値との平均値を示す直列
のビット列を出力することによって、伝送情報に応じて
この搬送波が変調されてなる被変調波の離散的な瞬時値
の列を示す直列信号を出力する。多重化手段33Aは、
上述した主信号とその直列信号とを多重化することによ
って多重信号を生成し、その主信号の伝送に供されるべ
き有線伝送路にその多重信号を送出する。
【0053】上述した前置符号化手段31と変調手段3
2Aとの構成はそれぞれ「請求項1に記載の発明に関連
する発明」を構成する前置符号化手段11と変調手段1
2Aとの構成と同じであるので、低廉化、小型化および
無調整化が容易なディジタル回路を介してASK変調が
安定に、かつ確度高く達成される。したがって、FSK
変調方式が適用されていた従来例に比べて、伝送品質が
著しく低下することなく、上述した伝送情報の伝送に要
する帯域の狭小化が簡便に図られ、かつ有線伝送路の伝
送帯域の内、主信号の伝送に割り付けられ得る伝送帯域
の拡大と、その伝送品質の多様な情報量や形式に対する
柔軟な適応とが可能となる。
【0054】請求項4に記載の発明に関連した発明で
は、逆多重化手段41Aは、有線伝送路を介して受信さ
れた多重信号を分離し、その多重信号に含まれる主信号
と、その主信号の伝送とその伝送を実現する機器との何
れかの保守、運用、監視および制御の全て、もしくは一
部にかかわる伝送情報でASK変調され、かつ瞬時値が
規定の直列のビット列からなる語として順次与えられる
被変調波とを個別に抽出する。復調手段42Aは、この
ようにして抽出された被変調波を復調し、その被変調波
が生成される変調処理に変調信号として供され、かつ伝
送情報を示す各ビットの値に応じてマーク率が異なる符
号を得る。復号化手段43Aは、上述した被変調波に含
まれ、あるいは含まれるべき搬送波の周期の半分以下の
周期で、復調手段42Aによって得られた符号の語毎に
含まれるマークとスペースとの何れかの数を判別するこ
とによって、伝送情報をビット毎に復元する。
【0055】上述した復調手段42Aと復号化手段43
Aとの構成はそれぞれ「請求項2に記載の発明に関連す
る発明」を構成する復調手段21Aと復号化手段22A
との構成と同じであるので、低廉化、小型化および無調
整化が容易なディジタル回路を介してASK復調が安定
に、かつ確度高く達成される。したがって、FSK変調
方式やPSK変調方式が適用された従来例に比べて、伝
送品質が著しく低下することなく、上述した伝送情報の
伝送に要する帯域の狭小化が簡便に図られ、かつ有線伝
送路の伝送帯域の内、主信号の伝送に割り付けられ得る
伝送帯域の拡大と、その伝送品質の情報量や形式の多様
な形態に対する柔軟な適応とが可能となる。
【0056】請求項5に記載の発明に関連したの発明で
は、送信手段45は、逆多重化手段41、41Aによっ
て抽出された主信号を規定の無線伝送路を介して伝送可
能な送信波に変換し、かつ各ビットが復号化手段43、
43Aによって復元された伝送情報に整合する形態でそ
の送信波をこの無線伝送路に送信する。このような伝送
情報は、復調手段42と復号化手段43とが連係するこ
とによって請求項4に記載の発明と同様に、占有帯域が
従来例より狭い信号として安定に、かつ確度高く与えら
れる。
【0057】したがって、ASK変調方式に代えてFS
K変調方式が適用されていた従来例に比べて、上述した
主信号の伝送に供され得る無線伝送路の伝送帯域、その
主信号の伝送に適用されるべき変調方式および多元接続
方式の選択にかかわる自由度が高められる。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。図5は、本発明の第一ないし
第三の実施形態を示す図である。図において、図13に
示す従来例との構成の相違点は、屋内装置99-111に代
えて備えられた99A-111の構成と、屋外装置98-111
に代えて備えられた屋外装置98A-111の構成とにあ
る。
【0059】屋内装置99A-111と屋内装置99-111と
の構成の相違点は、変調部110-111、復調部109-1
11、低域フィルタ107-111および高域フィルタ108
-111に代えて、変調部51-111、復調部52-111、低域
フィルタ53-111および高域フィルタ54-111がそれぞ
れ備えられた点にある。屋外装置98A-111と屋外装置
98-111との構成の相違点は、変調部133-111、復調
部130-111、高域フィルタ129-111および低域フィ
ルタ134-111,122-111に代えて、変調部55-11
1、復調部56-111、高域フィルタ57-111および低域
フィルタ58-111,59-111がそれぞれ備えられた点に
ある。
【0060】図6は、本発明の第一の実施形態に備えら
れた変調部の構成を示す図である。図において、屋内装
置99A-111に備えられた変調部51-111は、下記の要
素から構成される。 ・ 128キロビット/秒の直列信号として与えられる
上り伝送情報と、その伝送情報がペイロードに分割され
てなる所定の形式のフレームに同期したフレームパルス
と、この伝送情報にビット単位に同期したクロック信号
と、そのクロック信号に同期し、かつ周波数がこのクロ
ック信号の周波数の2倍の値である倍速クロック信号と
が並行して与えられるCMI符号器61U-111 ・ CMI符号器61U-111と共にFPGA(Field Pr
ogrammable Gate Array)に組み込まれた布線論理として
構成され、これらのクロック信号および倍速クロック信
号に同期して周波数が22メガヘルツである主クロック
信号が与えられ、そのCMI符号器61-111に縦続接続
されたASK変調器62U-111 ・ このASK変調器62U-111に縦続接続され、かつ
最終段として配置されたD/A変換器63U-111 また、ASK変調器62U-111は、上述した布線論理と
して構成された下記の要素の組み合わせとして構成され
る。
【0061】・ 一方の入力がCMI符号器61U-111
の出力に直結されたアンドゲート64U-111 ・ 一方の入力がアンドゲート64U-111の一方の入力
と共にCMI符号器61U-111の出力に直結され、その
アンドゲート64U-111の出力に他方の入力が直結され
ると共に、クロック端子に既述の主クロック信号が与え
られ、さらに、D/A変換器63U-111の入力に直結さ
れた3ビットの並列出力を有するレベル変換部65U-1
11 ・ 入力に主クロック信号が与えられ、かつ出力がアン
ドゲート64U-111の他方の入力に直結された分周器6
6U-111 なお、屋外装置98A-111に備えられた変調部55-111
の構成については、上述した変調部51-111の構成と同
じであるので、以下では、符号(添え番号を含まな
い。)の末尾に、文字「U」に代わる「D」を付加して
示すこととし、ここでは、その説明および図示を省略す
ることとする。
【0062】図7は、本発明の第一ないし第三の実施形
態に備えられた復調部の構成を示す図である。図におい
て、屋外装置98A-111に備えられた復調部56-111
は、下記の要素から構成される。 ・ 初段に配置された増幅器71U-111 ・ その増幅器71U-111の出力に縦続接続され、かつ
クロック端子に主クロック信号が与えられたA/D変換
器72U-111 ・ このA/D変換器72U-111の出力に縦続接続さ
れ、かつクロック端子に主クロック信号が与えられたA
SK復調器73U-111 ・ ASK復調部73U-111に縦続接続された判定器7
4U-111 ・ 判定器74U-111の出力に入力が直結され、かつそ
の判定器74U-111および上述したASK復調器73U
-111と共に、既述のFPGA、あるいはそのFPGAと
異なるFPGAに組み込まれた布線論理として構成され
ると共に、既述の伝送情報、フレームパルスおよびクロ
ック信号を出力するCMI復号器75U-111 ASK復調器73U-111は、下記の要素から構成され
る。
【0063】・ 並列入力にA/D変換器72U-111の
出力が直結され、かつクロック端子に主クロック信号が
与えられた絶対値化部77U-111 ・ 絶対値化部77U-111の出力に一方の入力が直結さ
れ、かつ他方の入力に所定の閾値(=63)が与えられ
ると共に、最終段として配置された大小比較部78U-1
11 判定器74U-111は、下記の要素から構成される。
【0064】・ 直列入力に既述の入力大小比較部78
U-111の出力が接続されたシフトレジスタ79U-111 ・ シフトレジスタ79U-111の第一段ないし第四段の
出力に直結された第一ないし第四の入力を有し、かつ最
終段として配置されたオアゲート80U-111 なお、屋内装置99A-111に備えられた復調部52-111
の構成については、上述した復調部56-111の構成と同
じであるので、以下では、符号(添え番号を含まな
い。)の末尾に、文字「U」に代わる「D」を付加して
示すこととし、ここでは、その説明および図示を省略す
ることとする。
【0065】図8は、本発明の第一の実施形態の動作タ
イムチャート(1) である。図9は、本発明の第一の実施
形態の動作タイムチャート(2) である。図10は、本発
明の第一の実施形態の動作タイムチャート(3) である。
以下、図5〜図10を参照して本発明の第一の実施形態
の動作を説明する。
【0066】まず、本実施形態の特徴は、下記の点にあ
る。 ・ 屋内装置99A-111に備えられた変調部51-111お
よび復調部52-111 ・ 屋外装置98A-111に備えられた変調部55-111お
よび復調部56-111 ・ 屋内装置99A-111に備えられた低域フィルタ53
-111および高域フィルタ54-111の濾波特性 ・ 屋外装置98A-111に備えられた低域フィルタ58
-111、59-111および高域フィルタ57-111の濾波特性 屋内装置99A-111では、インタフェース部111-111
は、上り制御情報を変調部51-111に与える。
【0067】変調部51-111では、クロック信号の立ち
下がりの時点毎に更新される直列のビット列として与え
られる上り制御情報の各ビットの値(以下、単に「上り
制御情報の値」という。)を取り込み、かつ下記の処理
を行うことによって、その上り制御情報の値をCMI(C
oded Mark Inversion)符号に変換する。なお、以下で
は、簡単のため、クロック信号と倍速クロック信号との
立ち下がりの時点が同じであり、かつクロック信号、倍
速クロック信号および主クロック信号のディーティファ
クタが何れも50パーセントであると仮定する。
【0068】・ 上り制御情報の値が「0」であるクロ
ック信号の周期には、そのクロック信号の論理値を直接
出力する(図8(1))。 ・ 上り制御情報の値が「1」である周期には、先行す
る同様の周期に出力され、かつ保持された論理値(以
下、単に「先行値」という。)と反対の論理値をクロッ
ク信号の該当する一周期に亘って出力し(図8(2)、(3)、
(4)、…)、その先行値を保持する。
【0069】ASK変調器62U-111では、分周器66
U-111は、主クロック信号を分周することによって、デ
ィーティファクタが50パーセントであり、かつ周波数
が11メガヘルツである局発信号(図9(1))を生成す
る。
【0070】アンドゲート64U-111は、その局発信号
と上述したCMI符号との論理積をとることによって、
前置変調信号(図9(2))を生成する。レベル変換部65
U-111は、これらのCMI符号と前置変調信号との論理
値に応じて下記の処理を行うことによって、瞬時値が3
ビット長の2進数で示されるディジタルASK信号(図
9(3))を出力する。
【0071】・ CMI符号と前置変調信号との双方の
論理値が「0」である期間には、3ビット長の瞬時値と
して「100」を出力する(図9(4))。 ・ CMI符号の論理値が「1」である期間には、前置
変調信号の論理値「0」、「1」に対応した3ビットの
瞬時値として、「000」、「111」(これらの対応
関係は反対であってもよい。)をそれぞれ出力する(図
9(5)、(6))。
【0072】したがって、ディジタルASK信号の瞬時
値は、CMI符号の論理値が「0」である期間には一定
の値「100」となり、その論理値が「1」である期間
には、局発明信号の半分の周期で交互に「000」と
「111」となる。D/A変換器63U-111は、このよ
うなディジタルASK信号をアナログ信号に変換する。
【0073】高域フィルタ54-111および低域フィルタ
106-111は、このようなアナログ信号がASK変調方
式に基づいて生成された被変調波として本来的に有する
占有帯域に、通過域を有する。したがって、同軸ケーブ
ル102-111の一端には、既述の局発信号としてディジ
タル領域で与えられた上り副搬送波信号が上り制御情報
に応じてASK変調されてなる上り被変調波が送出され
る。
【0074】一方、屋外装置98A-111では、低域フィ
ルタ59-111および高域フィルタ57-111は、それぞれ
屋内装置99A-111に備えられた低域フィルタ106-1
11および高域フィルタ54-111と同じ濾波特性を有し、
同軸ケーブル102-111を介して上り信号と共に与えら
れる上り被変調波をその上り信号と周波数領域で分離す
る。
【0075】復調部56-111に備えられた増幅器71U
-111は、その上り被変調波を増幅する。A/D変換器7
2U-111は、このようにして増幅器71U-111を介して
与えられた上り被変調波の瞬時値を主クロック信号の周
期でA/D変換することによって、MSBに配置された
符号ビットと、2進数で絶対値を示す下位の7ビットと
からなる8ビット長の語の列を出力する。
【0076】ASK復調器73U-111に備えられた絶対
値化部77U-111は、主クロック信号の周期でこれらの
語の下位7ビットのみを抽出することによって、上述し
た上り被変調波をディジタル領域で全波整流する。な
お、以下では、このような全波整流の結果として得られ
た整流信号の瞬時値については、「整流瞬時値」と称す
ることとする。
【0077】大小比較部78U-111は、これらの整流瞬
時値と既述の閾値63(=27/2−1)とを比較し、前
者が後者を上回る時に限って論理値が「1」となるビッ
トの列からなる復調信号を出力する。判定器74U-111
に備えられたシフトレジスタ79U-111は、この復調信
号の論理値をファースト・イン・ファースト・アウト方
式に基づいて順次取り込み、これらの論理値の内、時系
列の準に与えられた最新の4ビットを保持する。
【0078】オアゲート80U-111は、このようにして
シフトレジスタ79U-111に保持された4ビットの全て
の論理値が「1」であるときに限って、上述した復調信
号の瞬時値が「1」であると判別し、これらの4ビット
の何れかの論理値が「0」であるときはその瞬時値を
「0」と判別する信号判定を行うことによって、屋内装
置99A-111においてCMI符号器61U-111によって
生成されたCMI符号を復元する。
【0079】CMI復号器75U-111は、その内部の最
終段にファスト・イン・ファースト・アウト方式のバッ
ファメモリを有し、かつ主クロック信号を分周すること
によってクロック信号を生成する。さらに、CMI復号
器75U-111は、そのクロック信号とオアゲート80U
-111によって復元されたCMI符号との論理値に応じて
下記の処理を行うことによって、上り制御情報をビット
単位に復元する。
【0080】・ クロック信号の周期毎に、CMI符号
の論理値がそのクロック信号の論理値に等しいか否かを
判別する(図10(1))。 ・ この判別の結果が真である場合には、対応する上り
制御情報の論理値を「0」と判別し、その論理値を上述
したバッファメモリに格納する(図10(2))。 ・ 上述した判別の結果が偽である場合には、対応する
上り制御情報の論理値を「1」と判別し、その論理値を
バッファメモリに格納する(図10(3))。
【0081】なお、屋外装置98A-111に備えられた変
調部55-111と、屋内装置99A-111に備えられた復調
部52-111の構成はそれぞれ既述の変調部51-111およ
び復調部56-111の構成と基本的に同じであり、これら
の変調部55-111および復調部52-111は局発信号の周
波数が6.75メガヘルツである点を除いてそれぞれ変
調部51-111および復調部56-111と同様に作動する。
【0082】したがって、以下では、屋外装置98A-1
11から屋内装置99A-111宛に下り制御情報が伝送され
る過程における各部の詳細な動作については、ここで
は、その説明を省略する。このように本実施形態によれ
ば、従来例に適用されていたFSK変調方式に代えてA
SK変調方式が適用され、そのASK変調方式に基づく
変調処理と復調処理との大半が小規模であって構成が単
純なディジタル回路によって行われることによって、伝
送品質が著しく低下することなく上り制御情報および下
り制御情報が屋内装置99A-111と屋外装置98A-111
との間で確度高く引き渡される。
【0083】したがって、従来例に比べて、上り制御情
報や下り制御情報の伝送に供されるべき帯域は両者の伝
送品質が著しく低下することなく狭められ、これらの屋
内装置99A-111と屋外装置98A-111との間に敷設さ
れた同軸ケーブル102-111の伝送帯域の柔軟な割り付
けが可能となる。以下、本発明の第二の実施形態につい
て説明する。
【0084】本実施形態と既述の第一の実施形態との構
成の相違点は、図5および図7に付記されるように、復
調部56-111に代えて復調部56A-111が備えられた点
にある。復調部56A-111と復調部56-111との構成の
相違点は、下記の点にある。 ・ 増幅器71U-111に代えて可変利得増幅器71UA
-111が備えられる。
【0085】・ 既述のASK復調器73U-111、判定
器74U-111およびCMI復号器75U-111と共に、F
PGAに組み込まれた布線論理として実現され、かつ既
述の絶対値化部77U-111の出力の上位の5ビットと可
変利得増幅器72UA-111の制御端子との間に負帰還路
を形成する利得制御部81U-111が備えられる。また、
利得制御部81U-111は、下記の要素から構成される。
【0086】・ 絶対値化部77U-111の出力の上位の
5ビットが第一の入力に与えられた加算器82U-111 ・ その加算器82U-111の出力に縦続接続され、かつ
出力がこの加算器82U-111の第二の入力に直結された
ラッチ83U-111 ・ 一方の入力にこのラッチ83U-111の出力が直結さ
れ、かつ他方の入力に後述する基準値が与えられると共
に、最終段として配置された大小比較部84U-111 ・ 入力がラッチ83U-111の出力に直結されたシフタ
85U-111 ・ 一方の入力がそのシフタ85U-111の出力に接続さ
れ、かつ他方の入力に定数「−1」が与えられると共
に、出力が加算器82U-111の第三の入力に接続された
乗算器86U-111 以下、図5および図7を参照して本実施形態の動作を説
明する。
【0087】利得制御部81U-111では、シフタ85U
-111は、後述するようにラッチ83U-111に保持された
5ビット長の絶対値を8ビットに亘って右方にシフトさ
せ、かつ乗算器86U-111と連係することによって、そ
の絶対値に重み「−2-8」を乗じる。さらに、加算器8
2U-111およびラッチ83U-111は、このようなシフタ
85U-111および乗算器86U-111と連係することによ
って、絶対値化部77U-111によって与えられた5ビッ
ト長の絶対値Aと、主クロック信号の周期で示される時
系列tとに対して下記の漸化式で示される加重平均St
を順次算出する。
【0088】St=A+(1−2-8)St-1 したがって、上述した絶対値Aは平滑化され、かつラッ
チ83U-111の出力には、その結果として得られた「絶
対値Aの平均値」が与えられる。大小比較部84U-111
は、この平均値と、A/D変換器72U-111の入力に与
えられる上り被変調波のレベルが好適な値であるときに
その平均値がとるべき「基準値」とを大小判定を行い、
その結果を主クロック信号の周期で示す2値のパルス列
(以下、「レベル監視信号」という。)を出力する。
【0089】可変利得増幅器72UA-111は、このレベ
ル監視信号のマーク率が50パーセントとなる値に利得
を更新し、あるいは維持することによって、上述した好
適なレベルの上り被変調波をA/D変換器72U-111に
与える。なお、利得制御部81U-111と可変利得増幅器
72UA-111とによって行われる既述の処理は、屋内装
置98A-111に備えられた復調部52-111に、これらの
利得制御部81U-111と可変利得増幅器72UA-111と
に相当する利得制御部および可変利得増幅器が付加され
ることによって、同様に行われる。
【0090】したがって、下り制御信号の受信に際して
行われるこのような処理と各部の連係動作については、
ここでは、説明を省略する。このような本実施形態によ
れば、温度その他の環境条件の変化に応じて各部に生じ
得る利得や伝送特性の変動分と、これらの利得や伝送特
性の経年変化とが定常的に補償される。
【0091】したがって、上り制御情報と下り制御情報
との伝送品質が安定に高く維持される。なお、本実施形
態では、レベル監視信号のマーク率が50パーセントと
なる値に可変利得増幅器72UA-111の利得が維持され
ている。しかし、本発明はこのような構成に限定され
ず、例えば、既述の基準値に対する絶対値Aの平均値の
偏差が大小比較部84U-111によって求められ、その偏
差が「0」となる値に可変利得増幅器72UA-111の利
得が適宜更新されてもよい。
【0092】以下、本発明の第三の実施形態について説
明する。本実施形態と既述の第一および第二の実施形態
との構成の相違点は、図5および図7に示すように、復
調部56-111、56A-111に代えて復調部56B-111が
備えられた点にある。復調部56B-111と復調部56-1
11、56A-111との構成の相違点は、入力が判定器74
U-111の出力に直結され、かつクロック端子に主クロッ
ク信号が与えられると共に、出力がCMI復号器75U
-111のクロック端子に直結されたBTR部87U-111が
備えられた点にある。
【0093】図11は、本発明の第三の実施形態の動作
タイムチャートである。以下、図5、図7および図11
を参照して本実施形態の動作を説明する。BTR部87
U-111は、その内部に主クロック信号を計数するカウン
タ(以下、「内部カウンタ」という。)を有し、かつ既
述の通りにオアゲート80U-111によって復元されたC
MI符号の立ち下がりの時点に遅延して、既述のクロッ
ク信号が立ち上がるべき時点と立ち下がるべき時点とを
示する2つの遅延時間がそれぞれ主クロック信号の周期
の倍数Cr、Cfとして予め与えられる。
【0094】なお、これらの倍数Cr、Cfについては、
ここでは、簡単のため、それぞれ「42」(=42)、
「128」(≒42+(22×106/128×103)/
2)であると仮定する。また、BTR部87U-111は、
オアゲート80U-111によって復元されたCMI符号の
立ち下がりの時点(図11(1))で上述した内部カウンタ
をリセットする。さらに、BTR部87U-111は、その
内部カウンタの計数値がCr となった時点(図11(2))
で立ち上がり、さらに、この計数値がCf となった時点
(図11(3))で立ち下がる2値の信号としてクロック信
号(以下、「再生クロック」という。)を生成する。
【0095】CMI復号器75U-111は、主クロック信
号を分周することによって生成されるクロックに代えて
このような再生クロックを適用することによって、上り
制御情報を復元する。なお、上述した動作は、屋内装置
99A-111に備えられた復調部52-111においても、B
TR部87U-111に相当するBTR部が備えられること
によって同様に行われる。したがって、このような動作
については、簡単のため、ここでは、その説明を省略す
る。
【0096】このように本実施形態によれば、オアゲー
ト80U-111によって復元されたCMI符号から上り制
御情報が復元される過程で適用されるべきクロック信号
は、同軸ケーブル102-111を介して受信された上り被
変調波や下り被変調波の成分から再生される。したがっ
て、同期信号が同軸ケーブル102-111を介して何ら伝
送されない場合であっても、上り制御信号および下り制
御信号は良好な伝送品質で、かつ安定に伝送される。
【0097】なお、上述した各実施形態では、レベル変
換部65U-111によって出力されるディジタルASK信
号の語長が3ビットとなっている。しかし、このディジ
タルASK信号は、例えば、ベースバンド伝送が可能で
あり、またはD/A変換器63U-111によってD/A変
換が行われるならば、並−直列変換回路、もしくはこの
ような並−直列変換回路を含むことなく構成されたシー
ケンシャル回路によって、「語長が所望の値である語」
の列を示す直列信号として得られてもよい。
【0098】また、上述した各実施形態では、D/A変
換器63U-111は、レベル変換部65U-111によって出
力され、かつ3通りの値をとり得るディジタルASK信
号の瞬時値を順次A/D変換している。しかし、本発明
はこのような構成に限定されず、例えば、振幅が上記の
3通りの瞬時値に対応した値をとり、かつアナログ信号
と見なされ得るPAM信号がレベル変換部65U-111に
よって生成され、そのレベル変換部65U-111の出力が
D/A変換器63U-111を介することなく高域フィルタ
54-111の入力に直結されてもよい。
【0099】さらに、上述した各実施形態では、上り制
御情報および下り制御情報の形式とこれらの上り制御情
報および下り制御情報にかかわるフレーム同期が達成さ
れる過程が何ら記載されていない。しかし、上り制御情
報や下り制御情報の形式は、本発明の特徴ではないの
で、如何なる形式であってもよい。
【0100】また、これらの上り制御情報や下り制御情
報にかかわるフレーム同期については、同様に本発明の
特徴ではないが、例えば、このようなフレーム同期の達
成を目的として既述のCMI符号器61U-111がバイオ
レーション(規則違反)を含むCMI符号を生成する場
合には、CMI復号器75U-111がそのバイオレーショ
ンを検出することによって既述のフレームパルスを生成
し、そのフレームパルスに基づいてフレーム同期が図ら
れてもよい。
【0101】さらに、上述した各実施形態では、受信さ
れた上り被変調波に応じてA/D変換器72U-111が出
力した8ビット長の語の列に対して、全波整流に等価な
ディジタル信号処理が絶対値化部77U-111によって施
されることによって、上り副搬送波信号の成分の除去を
伴う復調処理が行われている。しかし、このような復調
処理については、アナログ領域で行われてもよく、かつ
可能であればディジタル領域あるいはアナログ領域にお
いて同期検波として実現されてもよい。
【0102】また、上述した各実施形態では、大小比較
部78U-111によって既述の整流瞬時値と比較されるべ
き閾値が一定の値に設定されている。しかし、このよう
な閾値については、例えば、所望の軟判定のアルゴリズ
ムに基づいて適宜更新されてもよい。さらに、上述した
各実施形態では、移動通信システムの無線基地局や基地
局制御装置に備えられた屋内装置と屋外装置とに本発明
が適用されている。
【0103】しかし、本発明は、このような屋内装置や
屋外装置に限定されず、所望の伝送品質が維持されつつ
占有帯域の圧縮が図られるべき伝送区間の両端または一
端に配置された装置、あるいは数十ギガヘルツ帯の無線
周波数の適用の下で形成された通信リンクに接続され、
その通信リンクへのアクセスに供されるアンテナの給電
端に至る給電路の長さが給電損失が許容される程度に小
さく設定されることが要求される装置であれば、衛星通
信システムの地球局その他の如何なる伝送系や通信系に
も適用可能である。
【0104】また、上述した各実施形態では、下記の組
み合わせがそれぞれFPGAに布線論理として形成され
ている。 ・ CMI符号器61U-111とASK変調器62U-111
との組み合わせ ・ ASK復調器73U-111、判定器74U-111および
CMI復号器75U-111の組み合わせ(利得制御部81
U-111、BTR部87U-111の双方または何れか一方が
含まれてもよい。) しかし、これらの組み合わせは、例えば、ASK変調器
およびASK復調器の主要部の対からなる下記の組み合
わせ毎に、FPGAまたは専用のLSIとして構成され
てもよい。
【0105】・ CMI符号器61U-111、ASK変調
器62U-111、ASK復調器73D-111、判定器74D
-111およびCMI復号器75D-111の組み合わせ(利得
制御部81D-111、BTR部87D-111の双方または何
れか一方が含まれてもよい。) ・ CMI符号器61D-111、ASK変調器62D-11
1、ASK復調器73U-111、判定器74U-111および
CMI復号器75U-111の組み合わせ(利得制御部81
U-111、BTR部87U-111の双方または何れか一方が
含まれてもよい。) さらに、上述した各実施形態では、上り制御情報(下り
制御情報)に応じたASK変調は、CMI符号化と、そ
のCMI符号化の結果として得られたCMI符号を構成
する各ビットの論理値を3通りの瞬時値の何れかに変換
するレベル変換処理として実現されている。
【0106】しかし、このようなレベル変換処理に先行
して行われるべき符号化の方式については、上述したC
MI符号化に限定されず、下記の条件を満たすならば、
例えば、B8ZS符号、HDB3符号、PST符号その
他の符号を生成する如何なる方式であってもよい。 ・ 得られるべき符号の占有帯域幅および冗長性、その
符号の波形に含まれる直流分のレベル、この符号の論理
値が連続して「0」となり得るビットの数、外乱に起因
して生じ得るビット誤りの劣化の程度とが許容される程
度に少ない。
【0107】・ 同期の確立が確実に達成される。 また、上述した各実施形態では、ASK復調器73U-1
11、判定器74U-111および利得制御部81U-111は、
既述の処理をディジタル領域で連係して行うことによっ
て、復調、信号判定および自動利得制御を実現してい
る。
【0108】しかし、これらの復調、信号判定および自
動利得制御の全てあるいは一部の処理はアナログ処理域
で行われてもよい。さらに、本発明は、上述した実施形
態に限定されるものではなく、本発明の範囲において、
多様な形態による実施形態が可能であり、かつ構成装置
の一部もしくは全てに如何なる改良が施されてもよい。
【0109】以下、上述した各実施形態に開示された発
明の構成を階層的・多面的に整理し、かつ付記項として
順次列記する。 (付記1) 直列に与えられる伝送情報の各ビットを順
次符号化し、これらのビットに時系列の順に対応し、か
つ波形の瞬時値の平均値が所定の上限値を下回る符号の
列を生成する前置符号化手段11と、所望の搬送波の周
期の半分以下の周期で、前記前置符号化手段11によっ
て生成された符号の各ビットの値を識別し、その値がマ
ークである場合には規定の最大値と最小値とを交互に出
力し、スペースである場合にはこれらの最大値と最小値
との平均値を出力することによって、前記伝送情報に応
じてこの搬送波が変調されてなる離散的な被変調波を出
力する変調手段12とを備えたことを特徴とする変調
器。 (付記2) 直列に与えられる伝送情報の各ビットを順
次符号化し、これらのビットに時系列の順に対応し、か
つ波形の瞬時値の平均値が所定の上限値を下回る符号の
列を生成する前置符号化手段11と、所望の搬送波の周
期の半分以下の周期で、前記前置符号化手段11によっ
て生成された符号の各ビットの値を識別し、その値がマ
ークである場合には規定の最大値と最小値とを交互に示
す直列のビット列を出力し、スペースである場合にはこ
れらの最大値と最小値との平均値を示す直列のビット列
を出力することによって、前記伝送情報に応じてこの搬
送波が変調されてなる被変調波の離散的な瞬時値の列を
示す直列信号を出力する変調手段12Aとを備えたこと
を特徴とする変調器。
【0110】(付記3) 付記1または付記2の何れか
1項に記載の変調器において、前置符号化手段11は、
外部から与えられたフレーム同期信号を示すバイオレー
ションが付与された符号を生成することを特徴とする変
調器。
【0111】(付記4) 被変調波をASK復調し、そ
の被変調波が生成される変調処理に変調信号として供さ
れ、かつ伝送情報を示す各ビットの値に応じてマーク率
が異なる符号を得る復調手段21と、前記被変調波に含
まれ、あるいは含まれるべき搬送波の周期の半分以下の
周期で、前記復調手段21によって得られた符号の語毎
に含まれるマークとスペースとの何れかの数を判別する
ことによって、前記伝送情報をビット毎に復元する復号
化手段22とを備えたことを特徴とする復調器。 (付記5) 瞬時値が規定の直列のビット列からなる語
として順次与えられる被変調波をASK復調し、その被
変調波が生成される変調処理に変調信号として供され、
かつ伝送情報を示す各ビットの値に応じてマーク率が異
なる符号を得る復調手段21Aと、前記被変調波に含ま
れ、あるいは含まれるべき搬送波の周期の半分以下の周
期で、前記復調手段21Aによって得られた符号の語毎
に含まれるマークとスペースとの何れかの数を判別する
ことによって、前記伝送情報をビット毎に復元する復号
化手段22Aとを備えたことを特徴とする復調器。
【0112】(付記6) 付記2または付記6の何れか
1項に記載の復調器において、復調手段21、21A
は、ディジタル領域で被変調波の交流成分を整流し、そ
の結果とした得られた信号の瞬時値を2値に量子化する
ことによって符号を得ることを特徴とする復調器。
【0113】(付記7) 付記6に記載の復調器におい
て、復調手段21、21Aは、被変調波の波形の交流成
分の整流の結果として得られた信号の瞬時値を積分し、
その結果を量子化して得られた2値のマーク率が規定の
値となるレベルにその被変調波のレベルを維持しつつ符
号を得ることを特徴とする復調器。
【0114】(付記8) 付記4ないし付記6の何れか
1項に記載の復調器において、復調手段21、21A
は、規定の閾値に対する被変調波のレベルの偏差を補正
しつつ符号を得ることを特徴とする復調器。 (付記9) 付記4ないし付記8の何れか1項に記載の
復調器において、被変調波は、伝送情報が区分されて配
置され、形式が既知であるフレームの列として与えら
れ、復号化手段22、22Aは、復調手段21、21A
によって得られた符号に含まれるバイオレーションを検
出し、そのバイオレーションに対応し、かつ前記フレー
ムとの同期の基準となる同期信号を生成することを特徴
とする復調器。
【0115】(付記10) 主信号の伝送とその伝送を
実現する機器との何れかの保守、運用、監視および制御
の全て、もしくは一部にかかわる直列の伝送情報の各ビ
ットを順次符号化し、これらのビットに時系列の順に対
応し、かつ波形の瞬時値の平均値が所定の上限値を下回
る符号の列を生成する前置符号化手段31と、所望の搬
送波の周期の半分以下の周期で、前記前置符号化手段3
1によって生成された符号の各ビットの値を識別し、そ
の値がマークである場合には規定の最大値と最小値とを
交互に出力し、スペースである場合にはこれらの最大値
と最小値との平均値を出力することによって、前記伝送
情報に応じてこの搬送波が変調されてなる離散的な被変
調波を出力する変調手段32と、前記主信号と前記変調
手段32によって出力された被変調波とを多重化するこ
とによって多重信号を生成し、その主信号の伝送に供さ
れるべき有線伝送路にその多重信号を送出する多重化手
段33とを備えたことを特徴とする局内伝送装置。 (付記11) 主信号の伝送とその伝送を実現する機器
との何れかの保守、運用、監視および制御の全て、もし
くは一部にかかわる直列の伝送情報の各ビットを順次符
号化し、これらのビットに時系列の順に対応し、かつ波
形の瞬時値の平均値が所定の上限値を下回る符号の列を
生成する前置符号化手段31と、所望の搬送波の周期の
半分以下の周期で、前記前置符号化手段31によって生
成された符号の各ビットの値を識別し、その値がマーク
である場合には規定の最大値と最小値とを交互に示す直
列のビット列を出力し、スペースである場合にはこれら
の最大値と最小値との平均値を示す直列のビット列を出
力することによって、前記伝送情報に応じてこの搬送波
が変調されてなる被変調波の離散的な瞬時値の列を示す
直列信号を出力する変調手段32Aと、前記主信号と前
記変調手段32Aによって出力された直列信号とを多重
化することによって多重信号を生成し、その主信号の伝
送に供されるべき有線伝送路にその多重信号を送出する
多重化手段33Aとを備えたことを特徴とする局内伝送
装置。
【0116】(付記12) 有線伝送路を介して受信さ
れた多重信号を分離し、その多重信号に含まれる主信号
と、その主信号の伝送とその伝送を実現する機器との何
れかの保守、運用、監視および制御の全て、もしくは一
部にかかわる伝送情報でASK変調された被変調波とを
個別に抽出する逆多重化手段41と、前記逆多重化手段
41によって抽出された被変調波を復調し、その被変調
波が生成される変調処理に変調信号として供され、かつ
伝送情報を示す各ビットの値に応じてマーク率が異なる
符号を得る復調手段42と、前記被変調波に含まれ、あ
るいは含まれるべき搬送波の周期の半分以下の周期で、
前記復調手段42によって得られた符号の語毎に含まれ
るマークとスペースとの何れかの数を判別することによ
って、前記伝送情報をビット毎に復元する復号化手段4
3とを備えたことを特徴とする局内伝送装置。 (付記13) 有線伝送路を介して受信された多重信号
を分離し、その多重信号に含まれる主信号と、その主信
号の伝送とその伝送を実現する機器との何れかの保守、
運用、監視および制御の全て、もしくは一部にかかわる
伝送情報でASK変調され、かつ瞬時値が規定の直列の
ビット列からなる語として順次与えられる被変調波とを
個別に抽出する逆多重化手段41Aと、前記逆多重化手
段41Aによって抽出された被変調波を復調し、その被
変調波が生成される変調処理に変調信号として供され、
かつ伝送情報を示す各ビットの値に応じてマーク率が異
なる符号を得る復調手段42Aと、前記被変調波に含ま
れ、あるいは含まれるべき搬送波の周期の半分以下の周
期で、前記復調手段42Aによって得られた符号の語毎
に含まれるマークとスペースとの何れかの数を判別する
ことによって、前記伝送情報をビット毎に復元する復号
化手段43Aとを備えたことを特徴とする局内伝送装
置。
【0117】(付記14) 付記10または付記11に
記載の局内伝送装置において、無線伝送路を介して受信
された受信波を受信し、多重化手段33、33Aによっ
て被変調波と共に多重化されるべき主信号をその受信波
から抽出する受信手段34を備えたことを特徴とする局
内伝送装置。 (付記15) 付記12または付記13に記載の局内伝
送装置において、逆多重化手段41、41Aによって抽
出された主信号を規定の無線伝送路を介して伝送可能な
送信波に変換し、かつ各ビットが復号化手段43、43
Aによって復元された伝送情報に整合する形態でその送
信波をこの無線伝送路に送信する送信手段45を備えた
ことを特徴とする局内伝送装置。
【0118】
【発明の効果】上述したように請求項1、2に記載の発
明では、低廉化、小型化および無調整化が容易なディジ
タル回路を介してASK変調が安定に、かつ確度高く達
成されると共に、従来例に比べて伝送品質が著しく低下
することなく、所望の伝送情報の伝送に必要な帯域の狭
小化が簡便に図られる。
【0119】また、請求項3、4に記載の発明では、従
来例に比べて伝送品質が著しく低下することなく、所望
の伝送情報の伝送に必要な帯域の狭小化が簡便に図ら
れ、かつ有線伝送路の伝送帯域の内、主信号の伝送に割
り付けられ得る伝送帯域の拡大と、その伝送情報の多様
な情報量や形式に対する柔軟な適応とが可能となる。さ
らに、請求項5に記載の発明およびその発明に関連した
発明では、従来例に比べて、主信号の伝送に供されるべ
き無線伝送路の伝送帯域、その主信号の伝送に適用され
るべき変調方式および多元接続方式の選択にかかわる自
由度が高められる。
【0120】また、請求項1に記載の発明に関連した発
明は、後段に配置された回路や装置との結線に制約があ
り、あるいは直列の伝送路を介してベースバンド伝送が
行われなければならない場合であっても、適用が可能で
ある。さらに、請求項1に記載の発明の第一の下位概念
の発明および請求項2に記載の発明の第四の下位概念の
発明では、伝送されるべき伝送情報が何らかのフレーム
の列として与えられる場合であっても、フレーム同期の
基準となるフレーム同期信号は、その被変調波に別途多
重化されることなく確実に受信端に引き渡される。
【0121】また、請求項2に記載の発明に関連した発
明では、前段に配置された回路や装置との結線に制約が
あり、あるいは被変調波のベースバンド伝送に供される
べき伝送路が直列の伝送路である場合であっても、適用
が可能である。さらに、請求項2に記載の発明の第一の
下位概念の発明では、構成の小型化および復調特性の安
定化が図られる。
【0122】また、請求項2に記載の発明の第二および
第三の下位概念の発明では、前段に配置された回路や装
置の特性、あるいは被変調波の伝送に適用されるべき伝
送路の伝送特性の変動に起因してその被変調波のレベル
が変化する場合であっても、伝送品質が良好に保たれ
る。さらに、請求項3、4に記載の発明に関連した発明
では、従来例に比べて、伝送品質が著しく低下すること
なく、所望の伝送情報の伝送に要する帯域の狭小化が簡
便に図られ、かつ有線伝送路の伝送帯域の内、主信号の
伝送に割り付けられ得る伝送帯域の拡大と、その伝送品
質の多様な情報量や形式に対する柔軟な適応とが可能と
なる。
【0123】したがって、これらの発明が適用された装
置やシステムでは、性能が低下することなく、安価に所
望の伝送品質が確保され、かつ信頼性が高められると共
に、このような伝送品質が得られるべき伝送区間の伝送
方式、チャネル配置、周波数配置その他にかかわる自由
度が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる変調器の原理ブロック図であ
る。
【図2】本発明にかかわる復調器の原理ブロック図であ
る。
【図3】本発明にかかわる局内伝送装置の原理ブロック
図(1) である。
【図4】本発明にかかわる局内伝送装置の原理ブロック
図(2) である。
【図5】本発明の第一ないし第三の実施形態を示す図で
ある。
【図6】本発明の第一の実施形態に備えられた変調部の
構成を示す図である。
【図7】本発明の第一ないし第三の実施形態に備えられ
た復調部の構成を示す図である。
【図8】本発明の第一の実施形態の動作タイムチャート
(1) である。
【図9】本発明の第一の実施形態の動作タイムチャート
(2) である。
【図10】本発明の第一の実施形態の動作タイムチャー
ト(3) である。
【図11】本発明の第三の実施形態の動作タイムチャー
トである。
【図12】基地局制御局や無線基地局が無線回線を介し
て連係する移動通信システムの構成例を示す図である。
【図13】屋内装置と屋外装置との詳細な構成の一例を
示す図である。
【符号の説明】
11,31 前置符号化手段 12,12A,32,32A 変調手段 21,21A,42,42A 復調手段 22,22A,43,43A 復号化手段 33,33A 多重化手段 34 受信手段 41,41A 逆多重化手段 45 送信手段 51,55 変調部 52,56,56A,56B 復調部 53,58、59,104,106,107,122,
128,134 低域フィルタ(LPF) 54,57,103,108,121,123,129
高域フィルタ(HPF) 61U,61D CMI符号器 62U,62D ASK変調部 63U,63D D/A変換器 64U,64D アンドゲート 65U,65D レベル変換部 66U,66D 分周器 71U,71D 増幅器 71UA,71DA 可変利得増幅器 72U,72D A/D変換器 73U,73D ASK変調器 74U,74D 判定器 75U,75D CMI復号器 77U,77D 絶対値化部 78U,78D,84U,84D 大小比較部 79U,79D シフトレジスタ 80U,80D オアゲート 81U,81D 利得制御部 82U,82D 加算器 83U,83D ラッチ 85U,85D シフタ 86U,86D 乗算器 87U,87D BTR部 90 網 91 移動体交換機(MSC) 92 基地局制御局(BSC) 92E 基地局制御装置 93S,94P 無線回線 95 無線基地局(BTS) 95E 基地局装置 96,99,99A 屋内装置 97,98,98A 屋外装置 101 送信端局部 102 同軸ケーブル 105 受信端局部 109,130 復調部 110,133 変調部 111 インタフェース部 124 送信部 125 アンテナ共用器 126 アンテナ 127 受信部 131 外部端子 132 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 康弘 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25号 富士通東北ディジタル・テクノロジ株式 会社内 Fターム(参考) 5K004 AA03 DD05 DF02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に与えられる伝送情報の各ビットを
    順次符号化し、これらのビットに時系列の順に対応し、
    かつ波形の瞬時値の平均値が所定の上限値を下回る符号
    の列を生成する前置符号化手段と、 所望の搬送波の周期の半分以下の周期で、前記前置符号
    化手段によって生成された符号の各ビットの値を識別
    し、その値がマークである場合には規定の最大値と最小
    値とを交互に出力し、スペースである場合にはこれらの
    最大値と最小値との平均値を出力することによって、前
    記伝送情報に応じてこの搬送波が変調されてなる離散的
    な被変調波を出力する変調手段とを備えたことを特徴と
    する変調器。
  2. 【請求項2】 被変調波をASK復調し、その被変調波
    が生成される変調処理に変調信号として供され、かつ伝
    送情報を示す各ビットの値に応じてマーク率が異なる符
    号を得る復調手段と、 前記被変調波に含まれ、あるいは含まれるべき搬送波の
    周期の半分以下の周期で、前記復調手段によって得られ
    た符号の語毎に含まれるマークとスペースとの何れかの
    数を判別することによって、前記伝送情報をビット毎に
    復元する復号化手段とを備えたことを特徴とする復調
    器。
  3. 【請求項3】 主信号の伝送とその伝送を実現する機器
    との何れかの保守、運用、監視および制御の全て、もし
    くは一部にかかわる直列の伝送情報の各ビットを順次符
    号化し、これらのビットに時系列の順に対応し、かつ波
    形の瞬時値の平均値が所定の上限値を下回る符号の列を
    生成する前置符号化手段と、 所望の搬送波の周期の半分以下の周期で、前記前置符号
    化手段によって生成された符号の各ビットの値を識別
    し、その値がマークである場合には規定の最大値と最小
    値とを交互に出力し、スペースである場合にはこれらの
    最大値と最小値との平均値を出力することによって、前
    記伝送情報に応じてこの搬送波が変調されてなる離散的
    な被変調波を出力する変調手段と、 前記主信号と前記変調手段によって出力された被変調波
    とを多重化することによって多重信号を生成し、その主
    信号の伝送に供されるべき有線伝送路にその多重信号を
    送出する多重化手段とを備えたことを特徴とする局内伝
    送装置。
  4. 【請求項4】 有線伝送路を介して受信された多重信号
    を分離し、その多重信号に含まれる主信号と、その主信
    号の伝送とその伝送を実現する機器との何れかの保守、
    運用、監視および制御の全て、もしくは一部にかかわる
    伝送情報でASK変調された被変調波とを個別に抽出す
    る逆多重化手段と、 前記逆多重化手段によって抽出された被変調波を復調
    し、その被変調波が生成される変調処理に変調信号とし
    て供され、かつ伝送情報を示す各ビットの値に応じてマ
    ーク率が異なる符号を得る復調手段と、 前記被変調波に含まれ、あるいは含まれるべき搬送波の
    周期の半分以下の周期で、前記復調手段によって得られ
    た符号の語毎に含まれるマークとスペースとの何れかの
    数を判別することによって、前記伝送情報をビット毎に
    復元する復号化手段とを備えたことを特徴とする局内伝
    送装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の局内伝送装置におい
    て、 無線伝送路を介して受信された受信波を受信し、多重化
    手段によって被変調波と共に多重化されるべき主信号を
    その受信波から抽出する受信手段を備えたことを特徴と
    する局内伝送装置。
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