JP2002156690A - フラット発光可能なストロボ装置 - Google Patents

フラット発光可能なストロボ装置

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JP2002156690A
JP2002156690A JP2000354848A JP2000354848A JP2002156690A JP 2002156690 A JP2002156690 A JP 2002156690A JP 2000354848 A JP2000354848 A JP 2000354848A JP 2000354848 A JP2000354848 A JP 2000354848A JP 2002156690 A JP2002156690 A JP 2002156690A
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light emission
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flat
light
emission
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Application number
JP2000354848A
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English (en)
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Yasunori Kudo
泰則 工藤
Yoichiro Okumura
洋一郎 奥村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ストロボ発光を高周波で連続的に行う際に、使
用部品の小型化及び基板面積の省スペース化を可能と
し、高速シャッタ動作に対応可能なストロボ装置を提供
すること。 【解決手段】発光エネルギー蓄積手段3の蓄積エネルギ
ー量を検知手段6にて検知したり、或いはカメラ周囲の
温度を測温手段9にて検知することにより、蓄積エネル
ギー量が大きかったり、或いは周囲温度が高かったりし
た時は、フラット発光の1回目の発光時間もしくはフラ
ット発光直前の1回の発光における発光時間を長くし、
2回目以降のフラット発光における発光エネルギー量を
少なくして、光量制御手段5でのフラット発光のための
スイッチングロスを減らすことにより、スイッチング素
子の小型化及び基板面積の省スペース化を実現すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォーカルプレー
ンシャッタがスリット露光するときに、露光中均一な光
量で発光を持続するフラット発光可能なストロボ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】カメラ等の撮像装置において、被写体が
暗いときにも良好な撮影ができるように人工光を投射す
るストロボ装置が使われている。
【0003】周知のように、フォーカルプレーンシャッ
タでは、先幕と後幕の2枚の幕をスタート時間をずらし
て走らせてシャッタ速度を調整している。つまり、先幕
が走りだしてから、設定したシャッタ速度の時間だけ遅
らして後幕を走らせる。
【0004】シャッタ速度をより速く設定すると、前幕
(先幕)の後端と後幕の先頭の間の空隙はフィルムフォ
ーマットに対応した一定間隔から徐々に狭まり、ついに
は細長いスリット状を形成してフィルムの前を走ること
になる。
【0005】このような速いシャッタ速度でストロボを
同調・発光して撮影するとストロボ光は一瞬だけ光る閃
光であるから、フィルム画面の一部分(スリットの部
分)しか露光できない。
【0006】そこで、フォーカルプレーンシャッタを採
用しているカメラにおいて、スリット露光での撮影時に
露光ムラが起きないようにストロボ発光を高周波で連続
的に発光させるフラット発光方法が特開昭60−225
833号公報に提案されている。この公報では、フォー
カルプレーンシャッタの先幕と後幕とで形成されるスリ
ットが走行している間、連続または間欠発光するという
フラット発光ストロボ装置が提案されている。このよう
なフラット発光ストロボ装置においては、制御回路での
発光のオンオフを短い時間に速いスイッチング動作で行
なう必要がある。
【0007】ストロボ発光を高周波で行うとき、発光管
として使用するキセノン管(以下、Xe管という)の電
流をオン・オフ制御するスイッチング素子が必要となっ
てくるが、該スイッチング素子として、大電流が制御で
きるIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、ln
sulated Gate Bipolor Transistorの略)が採用されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、IGBTの
ようなスイッチングが遅い(FET単体性能と比較し
て)素子により発光のオン、オフを行う場合、スイッチ
ング時間が長いためスイッチングロスが大きくなってし
まう。そのため、高速でスイッチングを繰返すフラット
発光のような制御では、スイッチングロスからくる発熱
が大きくなり、最悪IGBT破壊につながる危険があ
る。これにより発光周波数が制限されてしまい高速シャ
ッタスピードにフラット発光が対応できないことがあ
る。つまり、発光周波数が2倍になれば、スイッチング
ロスも2倍になり発熱もほぼ2倍に上昇するため、高速
シャッタスピードに対応するように高い発光周波数を設
定することができないという問題がある。
【0009】この問題を解決するためには、スイッチン
グ素子を定格の大きいものに変更するなどの対策もある
が、コストアップや部品の大型化による基板必要面積の
増加のデメリットを生じる。
【0010】また、特開平9−51667号公報のよう
に高速にスイッチングできるドライブ回路を具備させ、
スイッチング速度をあげてスイッチングロスを少なくす
る方法があるが、部品の増加を招き、コストアップと基
板面積の増加のデメリットを生じる。
【0011】そこで、本発明は上記の問題に鑑み、スト
ロボ発光を高周波で連続的に行う所謂フラット発光を行
う際に、使用部品の小型化及び基板面積の省スペース化
が可能であり、高速シャッタ動作に対応することができ
るフラット発光可能なストロボ装置を提供することを目
的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電源
と、発光エネルギーを蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手
段に蓄えられたエネルギーを光に変換する発光手段と、
前記発光手段の光量ならびに発光持続時間を制御する光
量制御手段と、を具備するストロボ装置において、前記
蓄積手段の蓄積エネルギー量を検知する蓄積エネルギー
量検知手段と、周囲の温度を測定する測温手段の少なく
とも1つを具備し、前記蓄積エネルギー量検知手段によ
り検知される蓄積エネルギー量と前記測温手段により検
知された周囲温度の少なくとも1つの情報によりフラッ
ト発光の1回目の発光時間もしくはフラット発光直前の
1回の発光における発光時間を変更可能としたことを特
徴とするものである。
【0013】請求項1の発明においては、発光エネルギ
ーを蓄積する蓄積手段の蓄積エネルギー量を検知するこ
とにより、蓄積エネルギー量が大きければ、フラット発
光の1回目の発光時間もしくはフラット発光直前の1回
の発光における発光時間を長くし、2回目以降のフラッ
ト発光における発光エネルギー量を少なくでき、フラッ
ト発光のための光量制御手段であるスイッチング素子の
発熱量を少なくして該スイッチング素子を保護すること
ができる。或いは、周囲の温度を測定する測温手段にて
周囲温度を検知することにより、周囲温度が高ければ、
フラット発光の1回目の発光時間もしくはフラット発光
直前の1回の発光における発光時間を長くし、2回目以
降のフラット発光における発光エネルギー量を少なくで
き、フラット発光のための光量制御手段であるスイッチ
ング素子の発熱量を少なくして該スイッチング素子を保
護することができる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1のストロボ装
置において、カメラのシャッタ速度によりフラット発光
の1回目の発光時間もしくはフラット発光直前の1回の
発光における発光時間を変えることを特徴とする。
【0015】請求項2の発明においては、請求項1のス
トロボ装置における蓄積エネルギー量又は周囲温度の高
低に応じてフラット発光の1回目の発光時間もしくはフ
ラット発光直前の1回の発光における発光時間を変える
ことに加えて、例えば、カメラのシャッタ速度が高けれ
ば、スイッチング素子を高速スイッチングさせた際の発
熱を防ぐべくフラット発光の1回目の発光時間もしくは
フラット発光直前の1回の発光における発光時間を長く
し、2回目以降のフラット発光における発光エネルギー
量を少なくし、またシャッタ速度が低くくスイッチング
周波数が低くても良い場合は、スイッチングによる発熱
は少ないのでフラット発光の1回目の発光時間もしくは
フラット発光直前の1回の発光における発光時間を短く
し、2回目以降のフラット発光における発光エネルギー
量を多くして、露光に多くの光量を使用することができ
る。
【0016】請求項3の発明は、請求項1のストロボ装
置において、発光回数カウント手段と、計時手段を具備
し、所定時間内に発光した回数により、フラット発光の
1回目の発光時間もしくはフラット発光直前の1回の発
光における発光時間を変えることを特徴とする。
【0017】請求項3の発明においては、請求項1のス
トロボ装置における蓄積エネルギー量又は周囲温度の高
低に応じてフラット発光の1回目の発光時間もしくはフ
ラット発光直前の1回の発光における発光時間を変える
ことに加えて、例えば、所定時間内に発光した回数が多
ければ、スイッチング素子が発熱しつつあるので、フラ
ット発光の1回目の発光時間もしくはフラット発光直前
の1回の発光における発光時間を長くし、2回目以降の
フラット発光における発光エネルギー量を少なくし、ス
イッチング素子を保護することができる。また、所定時
間内に発光した回数が少なければ、スイッチング素子の
スイッチングによる発熱は少ないのでフラット発光の1
回目の発光時間もしくはフラット発光直前の1回の発光
における発光時間を短くし、2回目以降のフラット発光
における発光エネルギー量を多くして、露光に多くの光
量を使用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明に係るストロボ装置の
ブロック図を示す。ここでは、カメラに用いられるフラ
ット発光可能なストロボ装置について説明する。
【0019】図1において、ストロボ装置は、電池など
の電源1と、該電源1の電圧を昇圧する電源電圧昇圧手
段2と、該昇圧手段2で昇圧された電圧で電荷を蓄積す
る発光エネルギー蓄積手段3と、該発光エネルギー蓄積
手段3により蓄えられたエネルギーを光に変換する発光
手段4と、該発光手段4に流れる電流をオン・オフする
ことにより発光量をスイッチング制御する光量制御手段
5と、該発光エネルギー蓄積手段5に蓄積されたエネル
ギーを検知する蓄積エネルギー量検知手段6と、発光手
段4に、数kVの高電圧を印加することにより発光を促
すトリガ手段7と、カメラ周囲の温度を検知する測温手
段9と、カメラ全体の動作シーケンスを司り、電源電圧
昇圧手段2,光量制御手段5,トリガ手段7を制御する
メイン制御手段8とを有して構成されている。
【0020】上記メイン制御手段8は、蓄積エネルギー
量検知手段6、測温手段9、被写体の明るさを検知する
測光手段10、フィルムのISO感度示すパトローネの
DXコードを読み取るフィルムISO感度検知手段1
1、被写体までの距離を検知する測距手段12などから
の検知情報を取得する。そして、メイン制御手段8は、
前記測光手段12とフィルムISO感度検知手段11と
測距手段12の出力から、演算を行うか、またはデジタ
ル値記憶手段14に記憶されたテーブルデータを参照す
ることにより、必要な露光時間やレンズ駆動量を求め
て、レンズ,シャッタ,絞りなどで構成される露光手段
13を制御する。
【0021】また、カメラは、ユーザが操作のために触
れるスイッチ部材15と該スイッチ部材15がユーザに
よって操作されたことを検知するスイッチ検知手段16
を有しており、メイン制御手段8は、ユーザが実施した
シャッタスピード設定,撮影モード設定,レリーズ操作
などを検知できるようにしている。
【0022】上記構成によるカメラにおいて、ユーザの
設定情報、測光手段10による測光データ、フィルムI
SO感度検知手段11によるフィルムISO感度情報、
測距手段12による被写体までの距離情報の少なくとも
1つの情報により、メイン制御手段8がシャッタ露光動
作がスリット露光となる高速秒時を選択し、かつメイン
制御手段8がユーザー操作情報などに基づいてストロボ
発光が必要と判断したときにおいて、ストロボ装置は、
フラット発光を行わなくてはならなくなる。
【0023】高周波で発光する場合、発光手段4に流れ
る電流を制御する光量制御手段5は、大電流を数ms〜
数十msの間オン・オフを繰返さなくてはならない。こ
のときオン状態からオフ状態へ、オフ状態からオン状態
ヘ移行するとき発生するスイッチング損失が発熱となる
が、この発熱は、 オン時間が同じなら、発光エネルギー蓄積手段3に蓄
えれられた電荷が大きいほどオン時の電流が大きいの
で、オン状態からオフ状態に移行するときの損失も大き
くなり発熱も大きくなる。
【0024】よって、逆に発光エネルギー蓄積手段3に
少ない電荷しかなければ、発熱は減ることになる。
【0025】発光が高周波なほど、光量制御手段5に
おけるスイッチングの回数も増加するので1回のフラッ
ト発光でスイッチング損失に基づいて発生する発熱はよ
り大きくなる。
【0026】一方、このフラット発光の周波数は、露光
時間が短い高速シャッタ秒時のときほど、高く設定しな
ければ、露光ムラが起きてしまうといった問題が起こ
る。つまり高速なシャッタ動作時ほど発熱量が大きくな
る。
【0027】とより、シャッタ秒時が速く、周波数
が高いフラット発光が必要な場合は、発光エネルギー蓄
積手段3に蓄えられたエネルギーを減らしてから、フラ
ット発光を行えば、光量制御手段5の発熱を減らすこと
ができ、より周波数が高いフラット発光に対応できるこ
とになる。
【0028】ここで、本発明では、蓄積された発光エネ
ルギーを減らす手段として、フラット発光の第1回目の
発光時間を必要な発光周波数に応じて変えることによ
り、光量制御手段5が破壊しないように制御するもので
ある。すなわち、周波数が高くなるほどフラット発光第
1回目の発光時間を長くすることにより、2回目以降の
スイッチングでは、比較的少ない電流をスイッチングす
れば良いので発熱を抑えることができる。
【0029】実際には、フラット発光つまり高周波発光
では、シャッタが露光開始する前から1回目の発光を始
めるようにするので、1回目を大きく光らせても露光ム
ラの問題は起きない。或いは、フラット発光と同時にシ
ャッタが露光開始するにしても、フラット発光直前に1
回の発光を行った後に、高周波によるフラット発光に移
行するようにしてもよい。
【0030】また、シャッタ秒時が遅くフラット発光が
低い発光周波数でも良い場合には、フラット発光第1回
目の発光時間を短くすることにより、蓄積エネルギーを
より効率的に露光時に使うことができる。
【0031】さらに、蓄積エネルギー量検知手段6によ
り検知した蓄積エネルギーの大小に応じてメイン制御手
段8が光量制御手段5を制御してフラット発光1回目の
発光時間を変えることにより、2回目以降の発光開始時
の発光エネルギー蓄積量を調整してもよい。蓄積エネル
ギー量が大きいときは、フラット発光1回目の発光時間
を長くして2回目以降の高周波スイッチング時の蓄積エ
ネルギー量を減らしフラット発光中の発熱を抑えるよう
にする。
【0032】またさらに、測温手段9により測定した周
囲温度に応じて、メイン制御手段8は、カメラの周囲が
非常に高い温度にあるときは光量制御手段5を制御し
て、フラット発光1回目の発光時間を長くしてフラット
発光中の発熱を抑えて光量制御手段5が定格温度以上に
なるのを防ぎ、カメラの周囲が低温の場合はフラット発
光1回目の発光時間を短くすることで露光時に発光エネ
ルギーをより多く使うことができる。
【0033】以上、本発明によれば、シャッタ速度,蓄
積エネルギー量,又は周囲温度に応じて発光エネルギー
の蓄積量を制御することにより、新たな部品を追加する
ことなく、しかも光量制御手段5として定格温度の低い
ものを使用できるので、小型の部品を使用して基板スペ
ースを増やさずに課題を解決することができる。
【0034】次に、図2を参照して図1のストロボ装置
の具体的な回路構成について説明する。
【0035】図2では、電源1として電池21が使用さ
れ、電源電圧昇圧手段2としてトランス22,スイッチ
ング素子23及びその入力抵抗24,整流ダイオードブ
リツジ25により構成されるインバータ型のDC−DC
コンバータが使用されている。電源電圧昇圧手段では、
トランス22の1次側をスイッチング素子であるトラン
ジスタ23にてオン・オフすることにより2次側に昇圧
された交流電圧を発生させ、これを整流回路であるダイ
オードブリツジ25にて整流し、発光エネルギー蓄積手
段3であるコンデンサ30に電荷を蓄積する。
【0036】このコンデンサ30の電荷の蓄積量は、抵
抗27,28とダイオード29から成る蓄積エネルギー
量検知回路26によって電圧として検知される。即ち、
コンデンサ30の電圧を分圧用抵抗27,28の分圧比
で分圧することによって、メイン制御手段8であるCP
U38においてA/D変換できる程度の電圧値に変換す
る。この変換した電圧値をCPU38に入力し、A/D
変換することで、コンデンサ30の電圧レベルを検知す
ることができる。蓄積エネルギー量検知回路26内のダ
イオード29は、コンデンサ27に貯めた電荷が、抵抗
27,28の直列回路を通じてグランド(GND)に逃げ
るのを防ぐ役割を果たしている。
【0037】コンデンサ30の両端には、Xe管31と
IGBT32のコレクタ・エミッタを直列接続したもの
が並列に接続されている。Xe管31はコンデンサ30
に蓄えられた蓄積エネルギーを光に変える手段として用
いられる。Xe管31は、ガラス管内にXeガスが封入
されており、放電現象により太陽光にほぼ近い光を放出
する放電ランプである。IGBT32はスイッチング素
子であって、そのゲートとエミッタ間に入力抵抗33が
接続され、光量制御手段5を構成している。IGBT3
2は、CPU38から供給されるゲート電圧によって、
Xe管31に流れる電流をオン・オフしXe管電流Ixe
を制御する。
【0038】Xe管31が発光するには、発光エネルギ
ーがコンデンサ30に蓄積されている状態で、スイッチ
ング手段であるIGBT32をオンにし、かつXe管3
1に数kVの電圧を印加してXeガスを一部イオン化さ
せ放電を起こさなくてはならない。Xe管31に数kV
の電圧を印加するトリガ手段7は、トリガ用トランス3
4,トリガ電圧のエネルギー蓄積用コンデンサ35,ス
イッチング素子であるサイリスタ36及びゲート抵抗3
7により構成され、エネルギー蓄積用コンデンサ35に
電荷が蓄積されている状態(充電完了)でサイリスタ3
6がオンすることによりXe管31外周の導電性透明電
極31aに数kVの高電圧パルスが印加されて放電し発
光可能な状態になる。符号39はCPU38に電源電圧
を供給する電源供給端子である。
【0039】上記ストロボ装置においては、メイン制御
手段8であるCPU38が前記スイッチング手段23,
32,36をそれぞれオン・オフ制御し、発光エネルギ
ー蓄積、発光光量制御、発光開始の各動作が制御される
ことになる。
【0040】次に、上記図2のストロボ回路における発
光の制御動作について、図3及び図4を参照して説明す
る。ここでは、発光エネルギー蓄積手段3であるコンデ
ンサ30には、すでに電荷が十分に蓄積されている状態
であるとする。
【0041】まず、スリット露光の必要がない低速シャ
ッタスピード時の、通常の閃光発光の制御動作について
図3を参照して説明する。
【0042】図3において、(a) はトランジスタ2
3のベース電圧、(b)はサイリスタ36のゲート電
圧、(c) はIGBT32のゲート電圧、(d)はX
e管31の管電流Ixe、(e)はストロボ装置の動作状
態を、それぞれ示している。
【0043】まず、すべてのスイッチング手段23、3
2、36の初期状態はオフ状態である。
【0044】IGBT32をオンするために、CPU
38はハイレベル信号(High)を出力し、IGBT32
ゲートに供給する。このとき、管電流Ixeは、まだ流れ
ない。
【0045】トリガコンデンサ35を充電する。トラ
ンジスタ23を、オン・オフすることにより、昇圧手段
(22〜25)を起動させ、トリガエネルギー蓄積用の
コンデンサ35に充電を行う。
【0046】サイリスタ36のゲート電圧をハイレベ
ルにする。すなわち、サイリスタ36をオンしてトリガ
トランス34の2次側に高電圧を発生させてXe管31
外周の導電性電極31aに印加することでXe管31を
イオン化・励起状態にする。ここで始めてコンデンサ3
1陽極→Xe管31→IGBT32→コンデンサ30陰
極のループでXe管電流Ixeが流れ、Xe管31から光
が放出される。
【0047】発光を停止するためIGBT32ゲート
電圧をローレベル(Low)にしてIGBT32をオフ状
態にする。すると、管電流Ixeが止まり、Xe管31は
発光停止する。
【0048】次に、フラット発光の制御動作について図
4を参照して説明する。
【0049】まず、すべてのスイッチング手段23、3
2、36の初期状態はオフ状態である。
【0050】IGBT32をオンするために、CPU
38はハイレベル信号を出力し、IGBT32ゲートに
供給する。このとき、管電流Ixeは、まだ流れない。
【0051】トリガコンデンサ35を充電する。トラ
ンジスタ23を、オン・オフすることにより、昇圧手段
(22〜25)を起動させ、トリガエネルギー蓄積用の
コンデンサ35に充電を行う。
【0052】サイリスタ36のゲート電圧をハイレベ
ルにする。すなわ サイリスタ36をオンしてトリガト
ランス34の2次側に高電圧を発生させてXe管31外
周の導電性電極31aに印加することでXe管31をイ
オン化・励起状態にする。ここで始めてコンデンサ31
陽極→Xe管31→IGBT32→コンデンサ30陰極
のループでXe管電流Ixeが流れ、Xe管31から光が
放出される。
【0053】発光時間を時間Tにするため、サイリス
タ36ゲートがハイレベルになってから時間T後にIG
BT32ゲートをローレベルにする。このとき発光が一
度止まる。ここで数十μs以内にIGBT32を再びオ
ン状態にすれば、また発光を開始する。これは、Xe管
31のイオン化されたXeガスが、発光直後はまだ残っ
ているために、トリガ電圧を印加しなくても発光を再開
できるからである。このことを利用して、1回目の発光
時間Tを経過した後は、IGBT32のオン・オフのみ
で発光のオン・オフを行い、2回目以降のフラット発光
を所望の周波数で実行することができる。
【0054】〔フラット発光の第1の実施の形態〕次
に、フラット発光の第1の実施の形態について述べる。
図5はXe管31発光時のIGBT32のコレクタ・エ
ミッタ間電圧(以降Vceとする)とコレクタ電流(以降
Ixeとする)を示している。
【0055】図6(a)はIGBT32のゲート電圧の
波形を、図6(b)はXe管31発光中のIGBT32
のコレクタ・エミッタ間電圧Vceとコレクタ電流Ixeの
波形を、図6(c)はIGBT32のスイッチング損失
を、それぞれ示している。IGBT32ゲート電圧をロ
ーレベルからハイレベルに、またはハイレベルからロー
レベルに切り換える瞬間、図6(b)に示すようにVce
が下降及び上昇する期間に電流Ixeが流れている。損失
Pは、P=Vce×Ixeと表せるので、IGBT32の切
り換わる瞬間に図6(c)に示すような損失が発生す
る。これをフラット発光では繰返すため、発光周波数を
f[Hz]、IGBT32の過渡熱インピーダンス特性とい
う素子固有の発熱係数をα[℃/W]として、図6(c)
の損失斜線部の面積をPt [Ws]とすると、 温度上昇TMP[℃]=Pt×f×α で求められる。すなわち周波数が2倍になれば温度もほ
ぼ2倍になるといった特性がある。
【0056】従って、従来では周波数fを上げるには、
より定格の大きく実装面積・コストがより大きいものを
選ばなくてはならなかったり、周辺に回路を追加しなく
てはならなかった。
【0057】図7は本発明によるスイッチング損失軽減
の効果を、従来例と比較して示している。図7におい
て、(a)はXe管31発光中のIGBT32のコレク
タ・エミッタ間電圧Vceとコレクタ電流Ixeの波形を、
(b)はIGBT32のスイッチング損失を、それぞれ
示している。
【0058】ユーザの設定もしくは、フィルムISO感
度、被写体の明るさによりシャッタ秒時を速くしなくて
はならないとき、図4に示した1回目の発光時間Tを大
きくすることによりコンデンサ30の電荷を消費してし
まうと、2回目以降はコンデンサ30の電圧が低い状態
でスイッチングを繰り返すことになる。よって発光中に
流れる電流Ixeも減る。従来例のフラット発光時のVc
e、IxeをVce1、Ixe1で示し、本発明における、フラ
ット発光時の発光周波数が高い場合の2回目以降の発光
におけるVce、IxeをVce2 、Ixe2 で示す。
【0059】本発明によると、図7(b)の点線に示す
ようにスイッチング損失が減ることになり、より高い周
波数の発光に対応することが可能となる。
【0060】一方、シャッタ秒時が遅いときには、発光
周波数を低くくしても露光ムラが目立たないので、1回
目の発光時間を短くできる。このようにすると、露光中
に、より発光エネルギーを使うことができるので、効率
的である。
【0061】従って、フラット発光の第1の実施の形態
においては、シャッタスピードが速く設定されたとき
は、フラット発光時の1回目の発光時間若しくはフラッ
ト発光直前の1回の発光における発光時間を長くするよ
うに、スイッチング手段であるIGBT32のオン・オ
フを制御することで、発光エネルギー蓄積手段である蓄
積用コンデンサ30の蓄積エネルギーを1回目の発光で
減少させてから、2回目以降のフラット発光を行う。ま
た、シャッタスピードが遅く設定されたときは、フラッ
ト発光時の1回目の発光時間若しくはフラット発光直前
の1回の発光における発光時間を短くするように、IG
BT32のオン・オフを制御することで、蓄積用コンデ
ンサ30の蓄積エネルギーの減少を少なくして、2回目
以降のフラット発光のエネルギーを効率的に露光時に使
うことができる。
【0062】以上、本発明実施の形態によると、高速シ
ャッタ秒時まで対応でき、コンパクトで低コストのスト
ロボ機能を持つカメラを提供することができる。
【0063】〔フラット発光の第2の実施の形態〕次
に、フラット発光の第2の実施の形態について図8を参
照して説明する。
【0064】図8は、フラット発光1回目の発光時間
を、シャッタスピードだけでなく、発光エネルギー蓄積
手段であるコンデンサ30の電圧に応じて発光時間を変
えるときのテーブルデータをグラフ表示したものであ
る。横軸に1回目の発光時間を、縦軸にコンデンサ電圧
をとってある。S/Sはシャッタスピードに相当するシ
ャッタ秒時を表している。上記テーブルデータはCPU
38に接続して設けたメモリ手段(図示せず)に記憶し
てもよいし、CPU38内に設けたメモリに記憶しても
よい。
【0065】シャッタ秒時が1/8000のように速い
場合は、高周波で発光しなくてはならない、かつフラッ
ト発光直前の電圧が高いほど、スイッチング損失は増え
るので、1回目で蓄積エネルギーをより多く消費しなく
てはならない。そこで、コンデンサ電圧が高いときに
は、スイッチング手段であるIGBT32のオン期間を
制御することで、1回目の発光時間を長くしている。
【0066】また、シャッタ秒時(S/S)ごとにテー
ブルデータを持つことにより、より柔軟に2回目開始直
前のコンデンサ30の蓄積エネルギー量をコントロール
することができる。
【0067】シャッタ秒時1/1000のラインでは、
コンデンサ電圧が300Vで20μsとしており、これ
以下のコンデンサ電圧では発光時間が短くなっていな
い。これは、シャッタ秒時が低くかつコンデンサ電圧が
低い(300V以下)場合には1回目発光時間を短くす
る必要がないためであり、このようにすることにより無
駄にテーブルデータを持たなくてもすむ。また図8の例
では、200V以下では発光させない場合のテーブルデ
ータを考えているため、200V以下はデータが無いこ
とを示している。
【0068】〔フラット発光の第3の実施の形態〕次
に、フラット発光の第3の実施の形態について図9を参
照して説明する。
【0069】図9は、カメラの周囲温度により、フラッ
ト発光1回目の発光時間を調節する場合のテーブルデー
タをグラフ表示したものである。横軸に1回目の発光時
間を、縦軸に周囲温度をとってある。上記テーブルデー
タはCPU38に接続して設けたメモリ手段(図示せ
ず)に記憶してもよいし、CPU38内に設けたメモリ
に記憶してもよい。
【0070】IGBT32の温度は、 IGBT温度=スイッチング損失による温度上昇+周囲
温度 であるので、IGBTの使用定格温度を守るために、周
囲温度が高いときにはスイッチング損失による温度上昇
を下げなくてはならない。
【0071】従って、カメラ周囲温度が高いときには、
スイッチング手段であるIGBT32のオン期間を制御
することで、フラット発光時の1回目の発光時間を図9
に示すように長くするように設定する。これにより、コ
ンデンサ30の蓄積エネルギーを1回目の発光で減らし
てから、2回目以降のフラット発光を行うことでIGB
T温度が定格オーバーするのを防ぐことができる。
【0072】また、カメラ周囲温度が低いときは、フラ
ット発光時の1回目の発光時間を短くするように設定す
ることにより、2回目以降のフラット発光のエネルギー
を効率的に露光時に使うことができる。
【0073】さらに、図9に示す、周囲温度に対する1
回目の発光時間は、コンデンサ30の充電電圧が大きけ
れば長く設定されるように、コンデンサ電圧に応じた別
の特性データ(直線)が記載されている。
【0074】なお、以上、図9ではテーブルデータを表
すグラフとして直線で記載しているが、この直線を階段
状にしてステップ切換えするようにしてもよい。
【0075】また、フラット発光を連写した場合でか
つ、IGBTの温度が徐々に上昇する場合は、所定時間
内の連写回数をカウントしておき、連写回数に応じて、
1回目発光時間を変化させることによりIGBTを保護
することもできる。これは、メイン制御手段であるCP
U38が、ハードウェア的或いはソフトウェア的に発光
回数カウント手段と計時手段を備えることにより、容易
に実現することができる。
【0076】すなわち、所定時間内に発光した回数が多
ければ、スイッチング素子32が発熱しつつあるので、
フラット発光時の1回目の発光時間を長くし、2回目以
降のフラット発光エネルギー量を少なくし、スイッチン
グ素子32を保護することができる。また、所定時間内
に発光した回数が少なければ、スイッチング素子32の
スイッチングによる発熱は少ないのでフラット発光時の
1回目の発光時間を短くし、2回目以降のフラット発光
エネルギー量を多くして、露光に多くの光量を使用する
ことができる。
【0077】また、図1に示した測距手段12による被
写体距離の測定結果に基づき、メイン制御手段であるC
PU38は、被写体との距離が近い場合(例えば、所定
距離以下の場合)には、ストロボ発光量が小さくても被
写体に光が届くので、スイッチング素子であるIGBT
32の安全マージンを増やすために1回目の発光時間を
長くするようにIGBT32のオン期間を制御するよう
にしても良い。
【0078】〔フラット発光の第4の実施の形態〕次
に、フラット発光の第4の実施の形態について図10を
参照して説明する。
【0079】レンズ焦点距離などの撮影条件により多灯
Xe管を使い分けるカメラにおいて、特性の異なるXe
管を用いた場合について説明する。それらのXe管のう
ち、1回目の発光時間が短いとイオン化・励起が不十分
でフラット発光が持続しないXe管があった場合、その
イオン化・励起しにくいXe管を発光させるときは1回
目の発光時間を長くすることによりフラット発光を持続
させることができる。Xe管のうちイオン化し易いもの
については1回目の発光時間を短めに設定することによ
り、露光時間中に発光エネルギーをより多く使用するこ
とができる。
【0080】図10に多灯式の発光回路の例を示す。図
2の回路構成に追加された部分のみを示している。図2
の構成に対して、Xe管41及びその外周の導電性電極
41a、及びIGBT42及び入力抵抗43が追加さ
れ、トリガトランス34の出力がXe管31,41両方
に印加できるようになっている点が変更点である。IG
BT42のゲートにはXe管41を点灯する際に図示し
ないCPU38からゲート電圧P3’が供給されるよう
になっている。
【0081】図10の回路動作を、図11及び図12を
参照して説明する。Xe管41がイオン化・励起しにく
い方の放電ランプであるとして説明する。
【0082】図11はイオン化・励起し易い方のXe管
31の点灯動作を示し、図12はイオン化・励起しにく
い方のXe管41の点灯動作を示している。各図におい
て、(a) はトランジスタ23のベース電圧、(b)
はサイリスタ36のゲート電圧、(c) はIGBT3
2のゲート電圧、(d)はIGBT42のゲート電圧、
をそれぞれ示している。
【0083】イオン化・励起し易いXe管31でフラッ
ト発光する場合には、図11に示すようにIGBT32
にのみゲート電圧が供給され、1回目の発光時間がT1
となるようにIGBT32のゲート電圧期間が制御され
る。このときIGBT42はゲート電圧が供給されずオ
フ状態であるためXe管41には電流が流れない。
【0084】イオン化・励起しにくいXe管41でフラ
ット発光する場合には、図12に示すようにIGBT4
2にのみゲート電圧が供給され、1回目の発光時間がT
2 (T2 >T1 )となるようにIGBT42のゲート電
圧期間が制御される。このときIGBT32はゲート電
圧が供給されずオフ状態であるためXe管31には電流
が流れない。
【0085】このように、1回目の発光時間TをXe管
の特性の違いに応じて変更する制御を行なうことによ
り、多灯式の発光回路において最適なフラット発光が行
える。
【0086】なお、上記のフラット発光の実施形態1〜
4を通じて、本発明では、フラット発光1回目の発光時
間Tを状況に応じて変えることにより高周波対応可能と
しているが、発光時間を変えるのを1回の発光時間では
なく最初の複数回の発光時間と置き換えて実施しても同
様な作用効果を得ることができる。
【0087】また、発光エネルギー蓄積用コンデンサ3
0への充電完了後レリーズ操作されるまでに経過した時
間を測定し、該経過時間に応じてフラット発光1回目の
発光時間Tを変えるようにしても良い。充電完了後経過
時間が例えば所定の時間を越えていれば、蓄積エネルギ
ーの減少が見込まれるので1回目の発光時間Tを短くす
るようにし、充電完了後経過時間が所定の時間を越えて
いなければ、充分な蓄積エネルギーが見込まれるので1
回目の発光時間Tを長くして蓄積エネルギーを減少させ
スイッチング損失(発熱)を少なくするようにする。
【0088】以上述べたように本発明の実施の形態によ
れば、フラット発光1回目の発光時間を、発光エネルギ
ー蓄積用コンデンサの電圧値、周囲温度、連続発光回
数、シャッタスピード、充電完了後経過時間等の状況に
応じて切り換えることにより、無駄なエネルギーを消費
することなくXe管をより確実にイオン化し、発光を安
定させることができる。また、周波数の高いフラット発
光を行う必要が出てきた場合、1回目に蓄積エネルギー
を減らし発光エネルギー蓄積用コンデンサの電圧を下げ
てからXe管電流の高周波スイッチングを行うことによ
り、スイッチングの負荷を減らすことができるので、よ
り小型のスイッチング素子をXe管電流制御用として選
択でき、コスト削減にも効果的である。
【0089】また、蓄積エネルギーを減少させる手段と
して、フラット発光前に行うAF補助光、赤目軽減発光
の発光量を調整することも考えられるが、このような手
段では、AF補助光、赤目軽減発光が必要のないときに
も発光しなければならないというデメリットを生じる。
これに対して、本発明実施の形態によれば、撮影時にお
いて露光を実行するまでの過程で発光するので、このよ
うな問題も無い。
【0090】よって、本発明実施の形態により、コンパ
クトでコスト的にも有利であり、高速シャッタ秒時に完
全対応可能なカメラを提供することが可能となる。
【0091】〔付記〕 (付記項1)電源と、発光エネルギーを蓄積する蓄積手
段と、前記蓄積手段に蓄えられたエネルギーを光に変換
する発光手段と、前記発光手段の光量ならびに発光持続
時間を制御する光量制御手段と、を具備するストロボ装
置において、前記蓄積手段の蓄積エネルギー量を検知す
る蓄積エネルギー量検知手段と、周囲の温度を測定する
測温手段の少なくとも1つを具備し、前記蓄積エネルギ
ー量検知手段により検知される蓄積エネルギー量と前記
測温手段により検知された周囲温度の少なくとも1つの
情報によりフラット発光の1回目の発光時間もしくはフ
ラット発光直前の1回の発光における発光時間を変更可
能としたことを特徴とするフラット発光可能なストロボ
装置。
【0092】(付記項2)付記項1のストロボ装置にお
いて、カメラのシャッタ速度によりフラット発光の1回
目の発光時間もしくはフラット発光直前の1回の発光に
おける発光時間を変えることを特徴とするフラット発光
可能なストロボ装置。
【0093】(付記項3)付記項1のストロボ装置にお
いて、発光回数カウント手段と、計時手段を具備し、所
定時間内に発光した回数により、フラット発光の1回目
の発光時間もしくはフラット発光直前の1回の発光にお
ける発光時間を変えることを特徴とするフラット発光可
能なストロボ装置。
【0094】(付記項4)フラット発光の1回目の発光
時間もしくはフラット発光直前の1回の発光における発
光時間と、蓄積エネルギー量または、周囲温度、カメラ
のシャッタ速度、所定時間内に発光した回数、のうちの
少なくとも1つとをテーブルデータとして記憶手段に具
備させ、カメラの制御手段が前記テーブルデータを参照
することにより前記発光時間を決定することを特徴とす
るフラット発光可能なストロボ装置。
【0095】(付記項5)付記項1のストロボ装置にお
いて、エネルギー蓄積手段としてコンデンサを用いてお
り、蓄積エネルギー量検知手段としてコンデンサ電圧を
検知するA/D手段を用い、また発光手段として放電管
を用い、光量制御手段としてICBTを用いることを特
徴とするフラット可能なストロボ装置。
【0096】(付記項6)付記項1のストロボ装置にお
いて、2灯以上の発光手段があるときに、発光させるX
e管に応じてフラット発光の1回目の発光時間もしくは
フラット発光直前の1回の発光における発光時間を変え
ることを特徴とするフラット発光可能なストロボ装置。
【0097】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、スト
ロボ発光を高周波で連続的に行う所謂フラット発光を行
う際に、使用部品の小型化及び基板面積の省スペース化
が可能となり、高速シャッタ動作に対応することができ
るフラット発光ストロボ装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストロボ装置を示すブロック図。
【図2】図1におけるストロボ装置の具体的な回路構成
を示す回路図。
【図3】図2における、スリット露光の必要がない低速
シャッタスピード時の、通常の閃光発光の制御動作を説
明するタイミング図。
【図4】図2における、フラット発光の制御動作を説明
するタイミング図。
【図5】Xe管発光時のIGBTのコレクタ・エミッタ
間電圧とコレクタ電流を示す図。
【図6】フラット発光時のスイッチング損失を説明する
図。
【図7】本発明によるスイッチング損失軽減の効果を示
す図。
【図8】フラット発光1回目の発光時間を、シャッタス
ピードだけでなく、発光エネルギー蓄積用コンデンサの
電圧に応じて発光時間を変えるときのテーブルデータを
示すグラフ。
【図9】フラット発光1回目の発光時間を、カメラの周
囲温度により調節する場合のテーブルデータを示すグラ
フ。
【図10】多灯式の発光回路例を示す回路図。
【図11】図10における、イオン化・励起し易い方の
Xe管の点灯動作を示すタイミング図。
【図12】図10における、イオン化・励起しにくい方
のXe管の点灯動作を示すタイミング図。
【符号の説明】
3…発光エネルギー蓄積手段 4…発光手段 5…光量制御手段 6…蓄積エネルギー量検知手段 8…メイン制御手段(発光回数カウント手段、計時手段
を含む) 9…測温手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源と、発光エネルギーを蓄積する蓄積手
    段と、前記蓄積手段に蓄えられたエネルギーを光に変換
    する発光手段と、前記発光手段の光量ならびに発光持続
    時間を制御する光量制御手段と、を具備するストロボ装
    置において、 前記蓄積手段の蓄積エネルギー量を検知する蓄積エネル
    ギー量検知手段と、周囲の温度を測定する測温手段の少
    なくとも1つを具備し、 前記蓄積エネルギー量検知手段により検知される蓄積エ
    ネルギー量と前記測温手段により検知された周囲温度の
    少なくとも1つの情報によりフラット発光の1回目の発
    光時間もしくはフラット発光直前の1回の発光における
    発光時間を変更可能としたことを特徴とするフラット発
    光可能なストロボ装置。
  2. 【請求項2】請求項1のストロボ装置において、カメラ
    のシャッタ速度によりフラット発光の1回目の発光時間
    もしくはフラット発光直前の1回の発光における発光時
    間を変えることを特徴とするフラット発光可能なストロ
    ボ装置。
  3. 【請求項3】請求項1のストロボ装置において、発光回
    数カウント手段と、計時手段を具備し、所定時間内に発
    光した回数により、フラット発光の1回目の発光時間も
    しくはフラット発光直前の1回の発光における発光時間
    を変えることを特徴とするフラット発光可能なストロボ
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007316202A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd ストロボ装置
US7427838B2 (en) 2004-04-22 2008-09-23 Nec Corporation Light source controlling circuit and portable electronic apparatus

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