JP2002156603A - 三次元表示方法および装置 - Google Patents

三次元表示方法および装置

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史朗 陶山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人の立体視の生理的要因を充分満足でき、自
然で疲れない三次元立体像を表示可能な三次元表示方法
を提供する。 【解決手段】 観察者から見て異なった奥行き位置に配
置される複数の表示面に対して、表示対象物体を観察者
の視線方向から射影した二次元像を生成し、前記生成さ
れた二次元像を前記複数の表示面の中の任意の2個の表
示面にそれぞれ表示し、当該表示される二次元像の輝度
を前記複数の表示面の中の任意の2個の表示面毎にそれ
ぞれ独立に変化させて、三次元立体像を生成する三次元
表示方法であって、偏光型多焦点光学系により、前記二
次元像の表示光を、前記複数の表示面の中の任意の2個
の表示面に結像させ、かつ、表示光の偏光方向を制御
し、前記複数の表示面の中の任意の2個の表示面に結像
される前記二次元像の輝度を独立に変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元表示方法お
よび装置に係わり、特に、三次元像を、情報量を少なく
して、電子的に動画再生できる三次元表示方法および装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気的に書き換え可能で、情報量
が少なく、動画の立体表示を可能とする装置として、図
27に示す液晶シャッタ眼鏡方式がよく知られている。
以下、この液晶シャッタ眼鏡方式の原理について説明す
る。この液晶シャッタ眼鏡方式においては、カメラ(7
02,703)により、三次元物体701を異なる方向
から撮影し、三次元物体701を異なる方向から撮影し
た像(視差像)を生成する。カメラ(702,703)
により撮影された映像を、映像信号変換装置704で合
成して1つの映像信号とし、二次元表示装置(例えば、
CRT表示装置)705に入力する。観察者707は、
液晶シャッタ眼鏡706をかけて二次元表示装置705
の映像を観察する。ここで、二次元表示装置705がカ
メラ703の映像を表示している時に、液晶シャッタ眼
鏡706は左側が非透過状態、右側が透過状態とされ、
また、二次元表示装置705がカメラ702の映像を表
示している時に、液晶シャッタ眼鏡706は左側が透過
状態、右側が非透過状態とされる。前記動作を高速で切
り替えると、眼の残像効果により両眼に視差像が見える
ように感じる。したがって、両眼視差による立体視が可
能となる。
【0003】また、従来の電気的に書き換え可能で、情
報量が少なく、動画の立体表示を可能とする装置とし
て、図28に示す体積型方式も提案されている。以下、
この体積型方式の原理について説明する。この体積型方
式においては、図28(b)に示すように、三次元物体
711を観察者から見て奥行き方向に標本化して二次元
像の集まり712とし、この二次元像の集まり712
を、図28(a)に示す体積型三次元表示装置713を
用いて、例えば、時分割で再び奥行き方向に配置して三
次元の再現像714を再構成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
27に示す液晶シャッタ眼鏡方式は、液晶シャッタ眼鏡
706が必須であるため、テレビ会議のような場合に
は、非常に不自然であるという問題点があった。また、
立体視の生理的要因の中で、両眼視差、輻輳と、ピント
調節との間に大きな矛盾が生じる。即ち、前記図27に
示す液晶シャッタ眼鏡方式では、両眼視差と輻輳はほぼ
満足できるが、ピント面が表示面にあるため、この矛盾
により、眼精疲労などを生じるという問題点があった。
また、前記図28に示す体積型方式は、再現する三次元
物体711の奥行き位置が実際に像を表示する面に近く
て、かつその面に挟まれているため、前記図27に示す
液晶シャッタ眼鏡方式と異なり、両眼視差、輻輳と、ピ
ント調節との間の矛盾を抑制できる。しかしながら、こ
の体積型方式では、奥行き方向に位置が離散的であるた
め、その中間位置の三次元物体や奥行き方向に大きく変
化している三次元物体を再現するのが困難であるという
問題点があった。
【0005】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、眼鏡な
しで、かつ立体視の生理的要因間での矛盾を抑制でき、
さらに、電気的に書換え可能で、動画表示が可能な三次
元表示方法および装置を提供することにある。本発明の
前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の
記述及び添付図面によって明らかにする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。即ち、本発明は、観察者から見て異
なった奥行き位置に配置される複数の表示面に対して、
表示対象物体を観察者の視線方向から射影した二次元像
を生成し、前記生成された二次元像を前記複数の表示面
の中の任意の2個の表示面にそれぞれ表示し、当該表示
される二次元像の輝度を前記複数の表示面の中の任意の
2個の表示面毎にそれぞれ独立に変化させて、三次元立
体像を生成する三次元表示方法であって、偏光型多焦点
光学系により、前記二次元像の表示光を、前記複数の表
示面の中の任意の2個の表示面に結像させ、かつ、表示
光の偏光方向を制御し、前記複数の表示面の中の任意の
2個の表示面に結像される前記二次元像の輝度を独立に
変化させることを特徴とする。
【0007】本発明の好ましい実施の形態では、前記表
示対象物体の奥行き位置が前記観察者に近い位置である
場合には、前記2個の表示面のうち前記観察者に近い表
示面に結像される二次元像の輝度が高く、前記2個の表
示面のうち前記観察者に遠い表示面に結像される二次元
像の輝度が低くなるように、前記表示光の偏光方向を制
御し、前記表示対象物体の奥行き位置が前記観察者に遠
い位置である場合には、前記2個の表示面のうち前記観
察者に近い表示面に結像される二次元像の輝度が低く、
前記2個の表示面のうち前記観察者に遠い表示面に結像
される二次元像の輝度が高くなるように、前記表示光の
偏光方向を制御することを特徴とする。本発明の好まし
い実施の形態では、人間の眼の残像時間内に前記二次元
像を順次切り替え、当該各二次元像の表示光を、順次前
記複数の表示面の中の任意の2個の表示面に結像させ
て、三次元立体の動画像を生成することを特徴とする。
本発明の好ましい実施の形態では、前記二次元像の各部
位の奥行き位置が前記観察者に近い位置である場合に
は、前記2個の表示面のうち前記観察者に近い表示面に
結像される二次元像の輝度が高く、前記2個の表示面の
うち前記観察者に遠い表示面に結像される二次元像の輝
度が低く、かつ、前記二次元像の各部位の奥行き位置が
前記観察者に遠い位置である場合には、前記2個の表示
面のうち前記観察者に近い表示面に結像される二次元像
の輝度が低く、前記2個の表示面のうち前記観察者に遠
い表示面に結像される二次元像の輝度が高くなるよう
に、前記二次元像の各部位毎に表示光の偏光方向を制御
することを特徴とする。
【0008】また、本発明は、二次元像を表示する二次
元像表示手段と、前記二次元像表示手段から入射される
二次元像の表示光の偏光方向を制御して出射する偏光可
変手段と、前記偏光可変手段から出射される表示光を二
つの独立な偏光方向に分離し、かつ、当該二つの独立な
偏光方向毎の表示光を、観察者から見て異なった奥行き
位置に配置される複数の表示面の任意の2個の表示面に
結像させる偏光型多焦点光学系と、同期装置とを備え、
前記複数の表示面の中の任意の2個の表示面に結像され
る各二次元像が、観察者の視線上で重なり、かつ、奥行
き位置の異なる二次元像となるように、前記二次元像表
示手段、前記偏光可変手段および前記偏光型多焦点光学
系とを配置した三次元表示装置であって、前記偏光型多
焦点光学系は、前記二つの独立な偏光方向に対してそれ
ぞれ焦点距離が異なる(n+1)個の偏光型二焦点レン
ズと、前記(n+1)個の偏光型二焦点レンズの間に配
置され、入射される光の偏光方向を、二つの独立した偏
光方向のいずれか一方の偏光方向に変換するn個の偏光
切替器とを有し、前記同期装置は、前記複数の表示面の
中の任意の2個の表示面に表示される二次元像に同期し
て、前記各二焦点光学装置の偏光切替器の偏光方向を切
り替えることを特徴とする。
【0009】本発明の好ましい実施の形態では、前記偏
光可変手段は、前記表示対象物体の奥行き位置が前記観
察者に近い位置である場合には、前記2個の表示面のう
ち前記観察者に近い表示面に結像される二次元像の輝度
が高く、前記2個の表示面のうち前記観察者に遠い表示
面に結像される二次元像の輝度が低くなるように、前記
二次元像表示手段から入射される二次元像の表示光の偏
光方向を制御し、前記表示対象物体の奥行き位置が前記
観察者に遠い位置である場合には、前記2個の表示面の
うち前記観察者に近い表示面に結像される二次元像の輝
度が低く、前記2個の表示面のうち前記観察者に遠い表
示面に結像される二次元像の輝度が高くなるように、前
記二次元像表示手段から入射される二次元像の表示光の
偏光方向を制御することを特徴とする。本発明の好まし
い実施の形態では、前記偏光可変手段は、前記二次元像
表示手段から入射される二次元像の表示光を楕円偏光に
変化させることを特徴とする。本発明の好ましい実施の
形態では、前記偏光可変手段は、前記二次元像表示手段
から入射される二次元像の表示光を、前記二つの独立な
偏光方向、あるいは、前記二つの独立な偏光方向の中間
の角度の直線偏光に変化させることを特徴とする。
【0010】本発明の好ましい実施の形態では、前記偏
光可変手段は液晶を含むことを特徴とする。本発明の好
ましい実施の形態では、前記二次元像表示手段は、複数
の画素を有し、また、前記偏光可変手段は、複数の偏光
可変要素を有し、前記偏光可変手段の各偏光可変要素
は、前記二次元像表示手段の一つまたは複数の画素の表
示光の偏光をそれぞれ制御することを特徴とする。本発
明の好ましい実施の形態では、前記偏光型二焦点レンズ
は、屈折率が固定の光学素子形状を有する固定領域と、
複屈折性を有する複屈折性媒体とを含むことを特徴とす
る。本発明の好ましい実施の形態では、光学素子形状を
有する複屈折性媒体を含むことを特徴とする。本発明の
好ましい実施の形態では、前記複屈折性媒体は、液晶、
方解石、リチイムナイオベート、高分子、方解石または
リチイムナイオベートを複数個を光学接着したもの、あ
るいは、1軸延伸または2軸延伸した高分子薄膜を複数
積層したものを含むことを特徴とする。
【0011】本発明の好ましい実施の形態では、前記偏
光型二焦点レンズは、光学特性値がそれぞれ異なる第1
および第2の光学系と、入射される前記二つの独立した
偏光方向の一方の偏光方向の光を前記第1の光学系に入
射し、他方を前記第2の光学系に入射する第1の偏光ビ
ームスプリッタと、前記第1の光学系および第2の光学
系を通過した光を合成する第2の偏光ビームスプリッタ
とを含むことを特徴とする。本発明の好ましい実施の形
態では、前記偏光型二焦点レンズは、光学特性値がそれ
ぞれ異なる二つの光学系と、入射される光を、2つの光
に分離する第1のビームスプリッタと、前記ビームスプ
リッタで分離された一方の光が入射され、前記二つの独
立した偏光方向の一方の偏光方向の光を前記第1の光学
系に入射する第1の偏光板と、前記ビームスプリッタで
分離された他方の光が入射され、前記二つの独立した偏
光方向の他方の偏光方向の光を前記第2の光学系に入射
する第2の偏光板と、前記第1の光学系および第2の光
学系を通過した光を合成する第2のビームスプリッタと
を含むことを特徴とする。本発明の好ましい実施の形態
では、前記偏光切替器は、液晶を含むことを特徴とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一機能を有するものは同一符
号を付け、その繰り返しの説明は省略する。 [実施の形態1]本発明の実施の形態1の三次元表示装
置は、表示対象物体である三次元物体の全体の奥行きを
表現する三次元表示装置である。 [本発明の実施の形態の基本となる三次元表示装置の概
要]図2は、本発明の実施の形態1の基本となる三次元
表示装置の概略構成を示す図である。図2に示す三次元
表示装置は、二次元表示装置100と、偏光可変装置1
30と、偏光型二焦点レンズ131とを含んで構成され
る。
【0013】図2に示す三次元表示装置においては、二
次元表示装置100に表示される二次元像の表示光は、
偏光可変装置130からの出射偏光方向により、偏光型
二焦点レンズ131の二つの結像面(図2では、結像面
203と結像面204)に、偏光方向に応じた輝度比で
分離・表示される。例えば、偏光型二焦点レンズ131
における固有偏光方向(二つの独立した偏光方向を意味
する)の一つに、前記偏光可変装置130からの出射偏
光方向が一致した場合には、例えば、結像面203上に
二次元表示装置100に表示される二次元像が結像さ
れ、出射偏光方向が他方の固有偏光方向に一致した場合
には、例えば、結像面204上に二次元表示装置100
に表示される二次元像が結像される。それ以外の偏光方
向(直線偏光、円偏光、楕円偏光などを含む)の場合に
は、結像面203と結像面204における各々の輝度
が、例えば、出射偏光方向を固有偏光方向へ射影した成
分比で分離される。
【0014】ここで、二次元表示装置100としては、
例えば、CRT表示装置、液晶ディスプレイ、LEDデ
ィスプレイ、プラズマディスプレイ、FEDディスプレ
イ、プロジェクション型ディスプレイ、あるいは、線描
画型ディスプレイが使用可能である。また、偏光可変装
置130としては、例えば、液晶を用いた装置、あるい
は複屈折性を有し、かつ電界によりその複屈折性が制御
できるPLZTを用いた装置等が使用可能である。な
お、これらの装置については後述する。さらに、偏光型
二焦点レンズ131としては、例えば、後述する複屈折
媒体として、例えば、液晶、方解石、リチウムナイオベ
ートなどの複屈折性結晶、延伸した高分子を用いた装
置、あるいは偏光ビームスプリッタと異なる結像面を有
する二つの光学系、あるいはビームスプリッタと偏光板
と異なる結像面を有する二つの光学系とを含む装置など
で構成される。なお、これらの装置については後述す
る。
【0015】以下、図2に示す三次元表示装置の基本動
作を説明する。図2に示す三次元表示装置においては、
図3に示すように、観察者10に提示したい三次元物体
(表示対象物体)106を、観察者10の両眼の視線方
向から、例えば、結像面(203,204)へ射影した
像(以下、「2D化像」と称する。)107を生成し、
これを図2に示す二次元表示装置100に表示する。こ
こで、2D化像107の生成方法としては、視線方向か
ら三次元物体106をカメラ撮影した二次元像を用いる
方法、あるいは別の方向から撮影した複数枚の二次元像
から合成する方法、あるいはコンピュータグラフィック
による合成技術やモデル化を用いる方法など種々の方法
が採用可能である。
【0016】この二次元表示装置100の一つあるいは
複数の画素群に対応して、偏光可変装置130の一つの
偏光可変要素を対応させる。例えば、図4に示すよう
に、二次元表示装置100の一つの画素140に対応し
て、偏光可変装置130の一つの偏光可変要素150を
対応させ、あるいは、例えば、図5に示すように、二次
元表示装置100の複数の画素141に対応して、偏光
可変装置130の一つの偏光可変要素151を対応させ
る。次に、この偏光可変装置130の偏光可変要素(例
えば、図4の150、図5の151)の出射偏光方向
を、二次元表示装置100の一つの画素(例えば、図4
の140)あるいは複数の画素(例えば、図5の14
1)に対応する三次元物体106の部位の奥行き位置に
対応して変化させる。これにより、この出射偏光方向に
対応した各々の輝度を有する画像(二次元像)が結像面
203と結像面204に表示される。
【0017】但し、結像面203と結像面204との画
像が、観察者10の視線上で重なるように、結像面(2
03,204)の位置関係を適切な光学系を用いて予め
調整する。結像面203と結像面204との画像が、観
察者10の視線上で重なるようにすることは、例えば、
2D化像107の各々の中心や重心を視線上に配置する
ことで可能である。本実施の形態の三次元表示装置にお
ける要点は、偏光可変装置130を用いて各偏光可変要
素における出射偏光方向を変えることにより、結像面2
03と結像面204における画像各部位の各々の輝度
を、観察者10から見た総体的な輝度を一定に保ちつ
つ、三次元物体106の奥行き位置に対応して変えるこ
とである。
【0018】その変え方の一例を、図6ないし図9を用
いて以下に説明する。ここで、結像面203が、結像面
204より観察者10側にあるとし、かつ、結像面(2
03,204)に対応した偏光型二焦点レンズ131の
固有偏光方向を各々p方向、s方向とする。なお、図6
ないし図9において、色の濃い部分が、輝度の高い部分
を表現している。例えば、図6に示すように、偏光可変
装置130の各偏光可変要素における出射偏光方向をp
方向と一致させると、結像面203における画像の輝度
は三次元物体106の輝度に等しくなり、また、結像面
204における画像の輝度はゼロとなり、三次元物体1
06が結像面203上にある場合を表現できる。次に、
例えば、図7に示すように、偏光可変装置130の各偏
光可変要素における出射偏光方向をp方向より少し傾け
ると、図6に比べて、結像面203における画像の輝度
は減少し、また、結像面204における画像の輝度は増
加し、三次元物体106が結像面203より少し離れて
結像面204側に寄った場合を表現できる。
【0019】さらに、例えば、図8に示すように、偏光
可変装置130の各偏光可変要素における出射偏光方向
を図7に示す偏光より傾けると、図7に比べて、結像面
203における画像の輝度はさらに減少し、また、結像
面204における画像の輝度はさらに増加し、三次元物
体106が結像面203より結像面204側にさらに寄
った場合を表現できる。遂に、例えば、図9に示すよう
に、偏光可変装置130の各偏光可変要素における出射
偏光方向をs方向と一致させると、結像面204におけ
る画像の輝度は三次元物体106の輝度に等しくなり、
また、結像面203における画像の輝度はゼロとなり、
三次元物体106が結像面204上にある場合を表現で
きる。
【0020】前記した表示方法によれば、人の生理的あ
るいは心理的要因あるいは錯覚により、画像を実際に表
示しているのが結像面(203,204)であっても、
観察者10にはあたかもその中間に三次元物体106が
位置しているように感じられる。この図2に示す三次元
表示装置は、図27に示す従来の三次元表示装置と異な
り、実際に像を表示する面が、その錯覚位置を挟んで少
なくとも2つ以上存在するため、図27に示す従来の三
次元表示装置で問題となった両眼視差、輻輳と、ピント
調節との間の矛盾を大きく抑制でき、眼精疲労などを抑
制できると考えられる。また、図28に示す従来の三次
元表示装置と異なり、像面の中間位置に存在する三次元
物体も観察者に対しては三次元的に見えるため、従来の
書割り的な立体感ではない利点を有する。さらに、図2
に示す三次元表示装置では、複数の面の間にある三次元
物体も表現できることから、三次元表示を行う場合のデ
ータ量を大きく減らせる利点も有する。
【0021】また、図2に示す三次元表示装置は、像の
輝度の変化のみによる人の生理的あるいは心理的要因あ
るいは錯覚を利用しているため、光源として、特に、レ
ーザーなどのコヒーレント光源を必要とせず、かつカラ
ー化も容易である利点を有している。また、図2に示す
三次元表示装置は、機械的駆動部を含まないため、軽量
化、信頼性の向上などに適している利点を有する。ま
た、図2に示す三次元表示装置は、二次元表示装置10
0により二次元方向の表示を受け持ち、偏光可変装置1
30により奥行き方向の表現を受け持つため、その制御
が簡便である利点を有する。さらに、各々の解像度など
に差をつけることができ、情報量を減らせる利点を有す
る。即ち、二次元方向に比べて奥行き方向の分解能は低
いことに鑑みて、奥行き方向の分解能を減らすことも有
効である。
【0022】また、図2に示す三次元表示装置において
は、結像面の位置、間隔、大きさ等によって装置の大き
さが必ずしも拘束されない。即ち、結像面(203,2
04)の位置を、例えば、光学系により実像面として本
装置の全面に配置すること、あるいは、例えば、光学系
により本装置の後ろ側に配置することが可能である。ま
た、結像面(203,204)の間隔も、例えば、光学
系により本装置より大きく離すことも可能である。さら
に、結像する像の大きさも、例えば、光学系により本装
置より大きくすることが可能である。このため、実際に
表示装置を配置する方法に比べて、三次元表示装置全体
をコンパクト化できる利点も有する。
【0023】なお、前述の説明においては、複数の結像
面(203,204)に表示する2D化像107の輝度
を観察者から見た総体的な輝度を一定に保ちつつ変化さ
せる場合について説明したが、観察者10から見た総体
的な輝度を奥にいくにしたがって徐々に減少させること
で、立体感を強調することはコンピュータグラフィック
においてよく用いられている手法であり、本実施の形態
においてもこれを採用することでその効果をよりいっそ
う助長できることは明らかである。また、2D化像10
7を順次切り替えるとともに、当該2D化像107のそ
れぞれについて表示光の偏光方向を順次切り替えて、2
D化像107の表示光を結像面(203,204)に表
示させることにより、三次元立体の動画像を生成するこ
とができる。また、図2に示す三次元表示装置では、基
本的な構成を説明しているのみであり、例えば、これに
光学系を追加することにより収差などを低減できること
は明らかである。さらに、図2に示す三次元表示装置で
は、観察者10が、三次元表示装置のほぼ中央、正面位
置にいる場合について主に説明したが、観察者10が他
の位置にいる場合であっても、光学系などの変更あるい
は追加によって、容易に前述した効果を得ることができ
る。
【0024】[本実施の形態の三次元表示装置の特徴]
図2に示す三次元表示装置は、2つの結像面(203,
204)を設け、当該2つの結像面(203,204)
に二次元像を表示するものであったが、本実施の形態の
三次元表示装置は、複数対の結像面を設け、当該複数対
の結像面に二次元像を表示する実施の形態である。図1
は、本発明の実施の形態1の三次元表示装置の概略構成
を示す図である。同図に示すように、本実施の形態の三
次元表示装置は、偏光型二焦点レンズ131の観察者1
0側に、焦点距離を複数個に切替可能な多焦点光学装置
104を配置し、かつ、この多焦点光学装置104の焦
点距離の切り替えと、二次元表示装置100と、偏光可
変装置130とを同期させる同期装置105とを備えた
点で、図2に示す三次元表示装置と相違する。なお、偏
光型二焦点レンズ131と多焦点光学装置104とが、
本発明の偏光型多焦点光学系を構成する。多焦点光学装
置104は、偏光切替器111と、偏光型二焦点レンズ
112とから成る二焦点光学装置113を複数台を光学
的に直列に配置したものを含んで構成される。なお、図
1では、偏光切替器(111〜1m1)と偏光型二焦点
レンズ(112〜1m2)とから成るm台の二焦点光学
装置(113〜1m3)を図示している。
【0025】ここで、偏光切替器(111〜1m1)
は、例えば、後述する液晶を用いた装置、あるいは複屈
折性を有し、かつ電界によりその複屈折性が制御できる
PLZTなどを用いた装置などで構成される。本実施の
形態では、偏光切替器(111〜1m1)と、偏光型二
焦点レンズ(112〜1m2)とにおける偏光方向の直
交する主軸方向、例えば、p方向とs方向は一致させ
る。また、偏光型二焦点レンズ(112〜1m2)は、
後述するような構造により偏光方向、例えば、p方向と
s方向によって焦点距離が異なる二焦点レンズである。
また、偏光型二焦点レンズ(112〜1m2)の焦点距
離を、例えば、各々(fp1、fs1)〜(fpm、f
sm)とするとき、焦点距離(fp1、fs1)〜焦点
距離(fpm、fsm)は、全て異なる値であるとす
る。
【0026】本実施の形態の三次元表示装置の動作を以
下に説明する。まず、本実施の形態の多焦点光学装置1
04における、焦点距離の切替え動作ついて説明する。
各偏光切替器(111〜1m1)は、入射光の偏光方向
をそのまま保存して出射するモードと、入射光の偏光方
向に対して垂直な偏光方向に変えて出射するモードとを
切り替える機能を有する。また、偏光型二焦点レンズ
(112〜1m2)自体は、偏光方向を変化させない。
そこで、ある偏光切替器1i1(i=1〜m)に入射す
る光の偏光方向は、その偏光切替器1i1の前段の偏光
切替器(111〜1j1;j=i−1)の動作状況によ
り分かるため、偏光切替器1i1の出射光の偏光方向は
一意的に選択できる。したがって、各偏光切替器(11
1〜1m1)の偏光方向を切り替えることにより、その
直後に配置された各偏光型二焦点レンズ(112〜1m
2)の二つの焦点距離(fpi、fsi)(i=1〜
m)の内の一つを選択できる。
【0027】このため、焦点距離(fp1〜fpm、f
s1〜fsm)が全て異なる値であるとすると、偏光型
二焦点レンズ(112〜1m2)における選択(切替)
可能な焦点距離の組み合わせは、2m通りあることにな
る。多焦点光学装置104の全体の焦点距離を、偏光型
二焦点レンズ(112〜1m2)の各々の焦点距離から
算出できることを考慮すると、多焦点光学装置104の
全体の焦点距離は2m通り変化できる。例えば、各偏光
型二焦点レンズ(112〜1m2)間の距離が無視でき
るほど小さく、かつ近軸系の場合には光学でよく知られ
たように、多焦点光学装置104の全体の焦点距離の逆
数は、各偏光型二焦点レンズ(112〜1m2)の焦点
距離の逆数の和となる。むろん、一般的には、多焦点光
学装置104の全体の焦点距離は、各偏光型二焦点レン
ズ(112〜1m2)の焦点距離と光学的厚さ、および
それらの間の距離によって算出されるべきことはよく知
られている。このように、多焦点光学装置104では、
各偏光切替器(111〜1m1)の偏光方向の切替えの
組み合わせにより、多数の焦点距離を電気的に切替えで
きる。多焦点光学装置104の観察者10から見て後ろ
に配置された二次元表示装置100の画像は、光学の原
理から明らかなように、例えば、実像あるいは虚像とし
て結像し、その結像位置は、多焦点光学装置104の焦
点距離を変えることにより、奥行き方向に変化できる。
【0028】前述の説明では、各二焦点光学装置(11
3〜1m3)に入射される光が1つの場合について説明
したが、偏光型二焦点レンズ131から、偏光方向が、
それぞれp方向とs方向の2つの光が入射される場合に
は、各p方向とs方向の2つの光は、2m個の結像面に
結像する。したがって、本実施の形態では、前述したよ
うに、偏光可変装置130の偏光可変要素(例えば、図
4の150、図5の151)の出射偏光方向を、二次元
表示装置100の一つの画素(例えば、図4の140)
あるいは複数の画素(例えば、図5の141)に対応す
る三次元物体106の部位の奥行き位置に対応して変化
させ、かつ、偏光可変装置130と同期して多焦点光学
装置104の焦点距離を切り替えることにより、(20
3〜2m3,204〜2m4)からなる2m対の結像面
の中の任意の一対の結像面に、偏光可変装置130の出
射偏光方向に対応した各々の輝度を有する画像(二次元
像)を表示することができる。但し、各結像面(203
〜2m3,204〜2m4)の画像が、観察者10の視
線上で重なるように、結像面(203〜2m3,204
〜2m4)の位置関係を適切な光学系を用いて予め調整
する。これは、前述したように、例えば、2D化像10
7の各々の中心や重心を視線上に配置することで可能で
ある。
【0029】本実施の形態の三次元表示装置における要
点は、同期装置105により、二次元表示装置100に
表示される2D化像107で、任意の一対の結像面に表
示する2D化像107に同期して、多焦点光学装置10
4の焦点距離を変えて、各結像面(203〜2m3,2
04〜2m4)の中の任意の一対の結像面(例えば、結
像面203と結像面204)に、二次元表示装置100
に表示された2D化像107を結像させるとともに、前
述したように、偏光可変装置130により、各偏光可変
要素における出射偏光方向を変えることで、任意の一対
の結像面における2D化像107の各部位の各々の輝度
を、観察者10から見た総体的な輝度を一定に保ちつ
つ、三次元物体106の奥行き位置に対応して変えるこ
とである。これにより、人の生理的あるいは心理的要因
あるいは錯覚により、任意の一対の結像面、あるいは、
その中間に三次元物体106が位置しているように感じ
られる。
【0030】このように、本実施の形態では、2D化像
107を時分割的に次々に二次元表示装置100に表示
し、かつ同期装置105によりその表示に同期させて多
焦点光学装置104の焦点距離を変えることにより、複
数対の結像面、あるいは、複数対の結像面の間に三次元
立体像106を、時分割で表示することがきる。しか
も、これらを人の眼の残像時間以内で、例えば、1/3
0秒以内で高速に行えば、これらが人にはほぼ同時に見
えるため、人には三次元物体が見えることとなる。むろ
ん、これは多焦点光学装置104の焦点距離の変化に二
次元表示装置100の表示を同期させても同様なことが
実現できることは明らかである。本発明による三次元表
示方法でも、前述したように、三次元物体106とほぼ
同じ奥行き位置に三次元立体像を再現できるため、従来
法とは異なり、人の生理的要因である両眼視差、輻輳、
ピント調節、運動視差をほとんど満足でき、疲労感の少
ない自然な立体視を実現できる。
【0031】また、本発明においては、焦点距離の変化
を人の眼の残像時間以内で、例えば1/30秒以内で行
う必要があるが、本発明においては焦点距離の変化を偏
光切替器(111〜1m1)による偏光方向の切替えの
みの2値的動作の積み重ねで行うため、十分に高速化で
きる利点を有する。さらに、本発明においては、レンズ
の光学動作(レンズのパワー)を担う偏光型二焦点レン
ズ(112〜1m2)は静的な素子であり、焦点距離の
変化は偏光の切替えのみで可能なため、光学的な不均一
性や散乱成分などの解像度を低下させる要素を抑制でき
る利点を有する。また、本発明において、電圧を印加し
て機能させるのは、より複雑な境界を有する偏光型二焦
点レンズ(112〜1m2)ではなく、平行平板構造を
主に有する偏光切替器(111〜1m1)であるため、
製造もしやすく、かつ信頼性などの点で有利である。ま
た、本発明においては、複数の偏光型二焦点レンズ(1
12〜1m2)の集まりで一つのレンズ機能を果たすた
め、焦点距離の変化を従来法に比べて大きくとれる利点
を有する。
【0032】なお、本実施の形態においても、二次元表
示装置100に表示する2D化像107を順次切り替え
るとともに、同期装置105により、当該2D化像10
7の切り替えに同期して多焦点光学装置104の焦点距
離を変えて、各対の結像面(203〜2m3,204〜
2m4)に2D化像107を順次表示し、さらに、偏光
可変装置130により、順次切り替えられる2D化像1
07の各偏光可変要素における出射偏光方向を変えるこ
とで、各対の結像面をわたって移動する三次元立体の動
画像を生成することができる。また、図1に示す三次元
表示装置では、基本的な構成を説明しているのみであ
り、例えば、これに光学系を追加することにより収差な
どを低減できることは明らかである。例えば、図1に示
す三次元表示装置においても、観察者10が他の位置に
いる場合であっても、光学系などの変更あるいは追加に
よって、容易に前述した効果を得ることができる。
【0033】[実施の形態2]本発明の実施の形態2の
三次元表示装置は、三次元物体自体が有する奥行きを表
現する三次元表示装置である点で、前記実施の形態の三
次元表示装置と相違する。 [本発明の実施の形態の基本となる三次元表示装置の概
要]図10は、本発明の実施の形態2の基本となる三次
元表示装置の概略構成を示す図である。図10に示す三
次元表示装置においても、二次元表示装置100に表示
される二次元像の表示光は、偏光可変装置130からの
出射偏光方向により、偏光型二焦点レンズ131の二つ
の結像面(図10では、結像面203と結像面204)
に、偏光方向に応じた輝度比で分離・表示される。以下
に、図10に示す三次元表示装置の基本動作を説明す
る。まず、観察者10に、表示対象物体である三次元物
体の2D化像107を二次元表示装置100に表示す
る。
【0034】そして、例えば、前記図4、図5に示すよ
うに、この二次元表示装置100の表示の一つあるいは
複数の画素に対応して、偏光可変装置130の一つの偏
光可変要素を対応させる。次に、この対応させた偏光可
変要素の出射偏光方向を、二次元表示装置100の一つ
の画素(例えば、図4の140)あるいは複数の画素
(例えば、図5の141)に対応する三次元物体の部位
の奥行き位置に対応して変化させる。これにより、この
出射偏光方向に対応した各々の輝度を有する画像が結像
面203と結像面204に表示される。但し、結像面2
03と結像面204との画像が、観察者10の視線上で
重なるように、結像面(203,204)の位置関係を
適切な光学系を用いて予め調整する。
【0035】図10に示す三次元表示装置における要点
は、偏光可変装置130を用いて各偏光可変要素におけ
る出射偏光方向を変えることにより、結像面203と結
像面204における画像各部位の各々の輝度を、観察者
10から見た総体的な輝度を一定に保ちつつ、三次元物
体の各部位の奥行き位置に対応して変えることである。
その変え方の一例を、図11を用いて以下に説明する。
図11(a)が観察者に近い結像面、例えば、結像面2
03に結像される像の一例であり、図11(b)が観察
者に遠い結像面、例えば、結像面204に結像される像
の一例である。例えば、三次元物体として、図11に示
すようなケーキを例に取ると、上に立てたロウソクを除
き、ケーキの上面及び下面は、例えば、ほぼ平坦であ
り、かつ、その側面は、例えば、円柱状であり、ロウソ
クは、例えば、上面の円周近傍に配置するものとする。
【0036】この場合の2D化像107では、図11
(a)、(b)に示すように、上面及び下面においては
上方の方が奥に位置することとなり、かつ、その側面で
は真ん中が手前で端に行くにしたがって奥に位置し、さ
らに隠れている上方の真ん中は奥に位置することとな
る。この場合における各部位の偏光方向は、結像面(2
03,204)の各々において下記のような輝度変化が
得られるように、偏光型二焦点レンズ131の二つの固
有偏光方向を考慮して変化させればよい。まず、上面及
び下面における輝度変化は、観察者10に近い結像面2
03においては、図11(a)に示すように、観察者1
0に近い部位(2D化像107では、例えば、下方)が
輝度が高く、かつ遠い部位(2D化像107では、例え
ば、上方)が輝度が低くなるようにその奥行き位置に対
応して後々に変化させる。
【0037】また、観察者10に遠い結像面204にお
いては、図11(b)に示すように、観察者10に近い
部位(2D化像107では、例えば、下方)が輝度が低
く、かつ遠い部位(2D化像107では、例えば、上
方)が輝度が高くなるようにその奥行き位置に対応して
徐々に変化させる。次に、円柱部分の輝度変化もその奥
行き位置に対応して、観察者10に近い結像面203に
おいては、図11(a)に示すように、観察者10に近
い部位(例えば、真ん中付近)が輝度が高く、かつ遠い
部位(例えば、左右の端付近)が輝度が低くなるように
徐々に変化させる。また、観察者10に遠い結像面20
4においては、図11(b)に示すように、観察者10
に近い部位(例えば、真ん中付近)が輝度が低く、かつ
遠い部位(例えば、左右の端付近)が輝度が高くなるよ
うに徐々に変化させる。なお、図11(a)、図11
(b)において、色の濃い部分が、輝度の高い部分を表
現している。
【0038】前記した表示方法によれば、人の生理的あ
るいは心理的要因あるいは錯覚により、実際に表示して
いるのが二次元像であっても、観察者10にはあたかも
上面、下面がほぼ平らな円柱状のケーキがあるように感
じられる。このように、本実施の形態の三次元表示装置
によれば、連続的な奥行きを有する三次元物体を簡便に
表現することができる。本実施の形態においても、偏光
型二焦点レンズ131の観察者10側に、焦点距離を複
数個に切替可能な多焦点光学装置104を配置し、か
つ、この多焦点光学装置104の焦点距離の切り替え
と、二次元表示装置100と、偏光可変装置130とを
同期させる同期装置105とを備えることにより、複数
対の結像面の中の任意の一対の結像面間において、連続
的な奥行きを有する三次元物体を簡便に表現することが
できる。
【0039】[実施の形態3]以下、前記各実施の形態
の偏光型二焦点レンズ(131,112〜1m2)の主
な例について説明する。図12は、本実施の形態の偏光
型二焦点レンズの一例の概略構成を示す図である。図1
2に示す偏光型二焦点レンズは、複屈折性のない光学素
子形状を有する固定焦点レンズ301と、複屈折性領域
302とで構成される。ここで、固定焦点レンズ301
は、例えば、ガラス、あるいはプラスチック製の凸レン
ズ、凹レンズなどの組合せによる光学系などで構成さ
れ、複屈折性領域302は、例えば、複屈折性を有する
媒体、例えば、液晶、方解石、リチイムナイオベート、
高分子、または方解石、リチイムナイオベートを含む複
屈折性結晶の複数個を光学結合したもの、あるいは1軸
延伸あるいは2軸延伸した高分子薄膜を複数積層したも
ので構成される。
【0040】以下、図12に示す偏光型二焦点レンズの
動作について説明する。固定焦点レンズ301の屈折率
をn1とし、複屈折性領域302における固有偏光方向
をp21、p22とし、それぞれの偏光における屈折率
をn21、n22とする。例えば、複屈折性領域302
から光を入射した場合、入射光はその偏光状態に応じ
て、p21、p22の偏光に分離し、それぞれに屈折率
(n21,n22)を感じて進行した後、屈折率n1の
固定焦点レンズ301と接することになる。したがっ
て、出射光は二つの偏光に分離したまま、その屈折率の
相違に応じて異なった位置に結像する。すなわち、偏光
方向により分離する偏光型二焦点レンズとして動作す
る。逆に、固定焦点レンズ301側から入射した場合に
も同様に固有偏光方向に応じた屈折率により、二つの結
像面に分離して結像する。
【0041】ここで、複屈折媒体として液晶を用いる場
合には、図13に示すように、複屈折性領域302の両
面に配向膜(303,304)を付加することにより、
液晶が均一に配向するため、入射した光に対して、面内
均一な分離を得ることができる。また、誘電率異方性が
負である液晶を用いることにより、電圧の印加によって
配向を促進させて屈折率異方性を安定させたり、透明性
を維持したりする効果がある。また、液晶を用いる場合
にはそのギャップを薄くするために、フレネル構造にし
たり、あるいは複数のレンズの組み合わせレンズとする
ことにより1枚のレンズ厚を薄くすることも、屈折率異
方性を安定させたり、透明性を維持したりすることに効
果がある。図12、図13に示す偏光型二焦点レンズに
おいて、固定焦点レンズ301がない場合でも、複屈折
性領域302の片面あるいは両面が、例えば、レンズ形
状やプリズム形状をしている場合、例えば、図14のよ
うな場合であっても、図12、図13に示す偏光型二焦
点レンズと同様な効果があることは明らかである。
【0042】次に、複屈折性領域302の媒体として、
複屈折性結晶(方解石あるいはリチイムナイオベートな
ど)あるいは高分子を用いても、複屈折性を得ることが
できる。ここで、製作上、液晶が大型化に適するのに対
して、例えば、方解石あるいはリチイムナイオベートな
どの複屈折性結晶は、製作上、大型化が困難な欠点を有
するが、液晶に比べて透明度がよく、屈折率異方性が安
定であることなどの光学特性が優れている利点を有す
る。なお、前述した複屈折性結晶においては、結晶成長
の困難性のために大型結晶が入手困難である。しかし、
これを大型化して用いる方法として、下記の方法が有用
である。すなわち、複数の小型の複屈折性結晶の側面を
光学研磨し、これらを屈折率が同等な接着剤を用いて光
学接着する方法である。接着面の厚みを十分に薄くすれ
ば、使用に耐える構造とすることができる。これを光学
接着した後に、所望の形に研磨することにより、例え
ば、図15に示すような所望の大型な偏光型二焦点レン
ズを得ることができる。なお、図15において、210
は複屈折性結晶、211は接着部である。
【0043】さらに、高分子膜を用いて複屈折媒体を形
成することも可能である。この場合、高分子膜(例え
ば、ポリカーボネイト、ポリスチレンなどの透明で△n
が大きい材料やPVAなどが適している)の高分子をで
きるだけ一定方向に並ばせて、屈折率異方性が大きい膜
を作成する必要がある。これには、例えば、1軸延伸あ
るいは2軸延伸することが有効である。あるいは、膜に
繰り返して応力を印加して高分子を配向させることもで
きる。このようにして作成される高分子膜においては厚
い膜を形成することは困難である。したがって、このよ
うにして作成した薄い膜を、複数枚、積層して厚い膜を
形成し、これを所望の形に研磨することにより、例え
ば、図16に示すような所望の大型な偏光型二焦点レン
ズを得ることができる。なお、図16において、220
は、配向した高分子膜である。高分子膜220を用いる
場合には、前述した結晶を用いる場合に比べて、光学特
性が少し劣る可能性があるが、大型化や軽量化の点で大
きな利点を有する。さらに、液晶を用いる場合に比べて
も大型化が容易である。
【0044】[実施の形態4]図17は、前記各実施の
形態の三次元表示装置に使用可能な偏光型二焦点レンズ
の他の例を示す図である。図17に示す偏光型二焦点レ
ンズは、入射側における分離用の偏光ビームスプリッタ
401と、焦点距離等の異なる二種類の光学系(40
2,403)と、出射側における合成用の偏光ビームス
プリッタ404、および光路を曲げるための平面鏡(4
05,406)で構成される。ここで、二種類の光学系
(402,403)は、例えば、凸レンズ、凹レンズ、
プリズム、凸面鏡凹面鏡、平面鏡など、あるいはこれら
の組み合わせ等で構成される。図17に示す偏光型二焦
点レンズにおいて、入射光は、その偏光方向に応じた輝
度比で、偏光ビームスプリッタ401により二つの固有
偏光(p41,p42)に分離され、各々光学系(40
2,403)へ入射される。光学系(402,403)
は、例えば、異なる焦点距離を有するため、これに入射
した偏光(p41,p42)は異なる結像距離を有する
ことになる。
【0045】したがって、偏光ビームスプリッタ404
により両偏光(p41,p42)を合成すると、二つの
固有偏光(p41,p42)は、各々異なる結像面(4
07,408)に結像することになる。このように、図
17に示す光学系により、偏光方向に対応した輝度比で
分離できる偏光型二焦点レンズを構成できる。ここで、
偏光ビームスプリッタ401の代わりに、図18に示す
構成を含む光学系を用いても同様な効果が得られること
は明らかである。即ち、ビームスプリッタ410(例え
ば、半透過鏡、半透過プリズムなど)と偏光方向が互い
に直交する偏光板(411,412)で構成することに
より、同様な効果を得ることができる。また、偏光ビー
ムスプリッタ404の代わりに、図18に示す構成を含
む光学系を用いることができることは言うまでもない。
【0046】[実施の形態5]以下、前記各実施の形態
の三次元表示装置に使用可能な偏光可変装置について説
明する。前記各実施の形態の三次元表示装置に使用され
る偏光可変装置のように、入射光の偏光方向を変化でき
る装置としては、例えば、電界や電圧により複屈折性を
変化できる媒質(例えば、液晶やPLZT等)を用いた
装置がよく知られている。液晶を用いた装置としては、
例えば「液晶・基礎編」、「液晶・応用編」(岡野、小
林共編、培風館)などに多くの種類が記載されている。
以下に、主な例について、図19ないし図25を用いて
説明する。図19は、前記各実施の形態の三次元表示装
置に使用可能なツイスト・ネマティック型偏光可変装置
の概略構成を示す図である。図19に示すツイスト・ネ
マティック型偏光可変装置は、透明導電膜(透明電極)
501、配向膜502、ネマティック液晶領域503、
配向膜504、透明導電膜(透明電極)505から構成
される。この場合、配向膜502と配向膜504との配
向方向を直交させ、かつ、液晶分子が同一方向に螺旋を
描くようにカイラル材を添加するのが一般的である。
【0047】図20(a)に示すように、透明導電膜
(501,505)間に電圧を印加しない場合には、配
向膜(502,504)の配向規制力とカイラル材の効
果により、液晶分子は90度回転して螺旋を描く。この
ため、直線偏光の入射光はこの液晶の旋光性(複屈折材
料における性質の一つ)により偏光方向がほぼ90度変
化して出射していく。これに対して、図20(b)に示
すように、透明導電膜(501,505)間に閾値電圧
以上の充分な電圧(V5)を加えると、液晶分子はその
印加電圧方向に整列する。このため、入射光の偏光方向
はほとんど変化せずに出射していく。透明導電膜(50
1,505)間に加える電圧が、V5以下の場合には、
その電圧に応じた偏光方向の変化が連続的に得られる。
このように、透明導電膜(501,505)間に加える
電圧により、入射光の偏光方向を可変できる。さらに、
これらの要素をマトリックス状に配置し、アクティブな
駆動素子などを用いて駆動することも一般的によく知ら
れたことである。
【0048】図21は、前記各実施の形態の三次元表示
装置に使用可能なイン・プレイン型偏光可変装置の概略
構成を示す図である。図21に示すイン・プレイン型偏
光可変装置は、透明導電膜(透明電極)601、配向膜
602、ネマティック液晶領域603、配向膜604、
透明導電膜(透明電極)605から構成される。ここ
で、配向膜602と配向膜604との配向方向は平行で
あり、透明導電膜(601,605)は同一平面内にあ
る。図22(a)に示すように、透明導電膜(601,
605)間に電圧を印加しない場合には、配向膜(60
2,604)の配向規制力により、液晶分子は配向方向
に整列する。これに対して、図22(b)のように、透
明導電膜(601,605)間に閾値電圧以上の充分な
電圧(V6)を加えると、液晶分子はその印加電圧方向
に整列する。このように複屈折性を有する液晶の整列す
る向きが変化するため、出射光の偏光状態を変化でき
る。さらに、透明導電膜(601,605)間に加える
電圧がV6以下の場合には、その電圧に応じた偏光方向
の変化が連続的に得られる。これらの要素をマトリック
ス状に配置し、アクティブな駆動素子などを用いて駆動
することも一般的によく知られていることである。
【0049】図23は、前記各実施の形態の三次元表示
装置に使用可能なホモジニアス型偏光可変装置の概略構
成を示す図である。図23に示すホモジニアス型偏光可
変装置は、透明導電膜(透明電極)611、配向膜61
2、液晶(例えば、ネマティック液晶)領域613、配
向膜614、透明導電膜(透明電極)615から構成さ
れる。図23に示すホモジニアス型偏光可変装置では、
ホモジニアス配向の液晶を用いるため、配向膜612と
配向膜614との配向方向を同じ(平行)とする。ま
た、図23に示すホモジニアス型偏光可変装置では、そ
の偏光方向が配向膜の配向方向からずれている入射光が
入射される。例えば、図24(a)に示すように、入射
光が直線偏光のときには、その偏光方向を、0度方向と
90度方向の中間方向(例えば、45度)にずらした入
射光を、図23に示すホモジニアス型偏光可変装置に入
射する。また、図24(b)および図24(c)に示す
ように、円偏光あるいは楕円偏光の入射光を、図23に
示すホモジニアス型偏光可変装置に入射する。
【0050】図25(b)のように、透明導電膜(61
1,615)間に閾値電圧以上の充分な電圧(V7)を
加えると、液晶分子はその印加電圧方向に整列する。こ
のため、入射光は、偏光方向をほとんど変えることなく
出射していく。これに対して、図25(a)に示すよう
に、透明導電膜(611,615)間に電圧を印加しな
い場合には、配向膜(612,614)の配向規制力に
より、液晶分子は配向方向に向き、かつ配向膜(61
2,614)に平行に並ぶ。このため、入射光は、この
液晶の複屈折性により偏光方向が変化して出射する。さ
らに、透明導電膜(611,615)間に加える電圧が
V7以下の場合には、その電圧に応じた偏光方向の変化
が連続的に得られる。このように、透明導電膜(61
1,615)間に印加する印加電圧により、入射光の偏
光方向を可変することができる。そして、これらの要素
をマトリックス状に配置し、アクティブな駆動素子など
を用いて駆動することも一般的によく知られていること
である。さらに、ネマティック液晶以外にも、強誘電液
晶や高分子分散型液晶や高分子液晶などを用いて同様な
効果を得られる色々な装置があることは明らかである。
【0051】[実施の形態6]以下、前記各実施の形態
の三次元表示装置に使用可能な偏光切替器(111〜1
m1)の主な例について説明する。以下では、主に液晶
を用いた場合について記すが、液晶を用いることによ
り、電気光学結晶を使う場合に比べて大型化が容易であ
る利点を有する。図26は、前記各実施の形態の三次元
表示装置に使用可能な偏光切替器(111〜1m1)の
一例の概略構成を示す図である。この図26に示す偏光
切替器は、強誘電型偏光切替器であり、同図に示すよう
に、透明導電膜621、配向膜622、液晶領域(例え
ば、強誘電性液晶あるいは高分子強誘電液晶など)62
3、配向膜624、透明導電膜625から構成される。
図26に示す偏光切替器は、強誘電性液晶を用いるた
め、配向膜622の配向方向と配向膜624との配向方
向を平行とする。強誘電性液晶においては、印加する電
圧の向きより強誘電液晶分子が有する双極子の向きが変
化し、これにより強誘電液晶分子の向きが変化する。こ
のため、透明電極(621,625)間に加える電圧に
より、入射光の偏光方向を可変できる。
【0052】強誘電性液晶あるいは高分子強誘電液晶
は、前述したように双極子の向きを電圧により強制的に
変えるため、高速化できる利点を有する。また、高分子
強誘電液晶を用いることにより、高速性を保ちながら大
型化できる利点も有する。また、高速な2値的切り替え
が可能な液晶として、バイステーブル・ネマティック液
晶でも、強誘電性液晶より応答速度は若干劣るが使用可
能である。以上、本発明者によってなされた発明を、前
記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論
である。
【0053】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。本発明によれば、立体視の生理的要因
間の矛盾を抑制でき、かつ情報量を少なくでき、電気的
に書き換え可能な三次元動画像を再生することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の三次元表示装置の概略
構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1の基本となる三次元表示
装置の概略構成を示す図である。
【図3】図2に示す三次元表示装置における2D化像の
生成方法を説明するための図である。
【図4】図2に示す三次元表示装置における、二次元表
示装置の各画素と偏光可変装置の各偏光可変要素との対
応関係を説明するための図である。
【図5】図2に示す三次元表示装置における、二次元表
示装置の各画素と偏光可変装置の各偏光可変要素との対
応関係を説明するための図である。
【図6】図2に示す三次元表示装置における三次元像の
表示方法を説明するための図である。
【図7】図2に示す三次元表示装置における三次元像の
表示方法を説明するための図である。
【図8】図2に示す三次元表示装置における三次元像の
表示方法を説明するための図である。
【図9】図2に示す三次元表示装置における三次元像の
表示方法を説明するための図である。
【図10】本発明の実施の形態2の基本となる三次元表
示装置の概略構成を示す図である。
【図11】図10に示す三次元表示装置における三次元
像の表示方法を説明するための図である。
【図12】本発明の各実施の形態の三次元表示装置に使
用可能な偏光型二焦点レンズの一例を示す図である。
【図13】図12に示す偏光型二焦点レンズにおける入
射光と出射光との関係を説明するための図である。
【図14】本発明の各実施の形態の三次元表示装置に使
用可能な偏光型二焦点レンズの他の例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態の偏光型二焦点レンズの
他の例の概略構成を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態の偏光型二焦点レンズの
他の例の概略構成を示す図である。
【図17】本発明の各実施の形態の三次元表示装置に使
用可能な偏光型二焦点レンズの他の例を示す図である。
【図18】図17に示す偏光ビームスプリッタの代わり
に使用可能な光学系を示す図である。
【図19】本発明の各実施の形態の三次元表示装置に使
用可能なツイスト・ネマティック型偏光可変装置の概略
構成を示す図である。
【図20】図19に示すツイスト・ネマティック型偏光
可変装置の動作原理を説明するための図である。
【図21】本発明の各実施の形態の三次元表示装置に使
用可能なイン・プレイン型偏光可変装置の概略構成を示
す図である。
【図22】図21に示すイン・プレイン型偏光可変装置
の動作原理を説明するための図である。
【図23】本発明の各実施の形態の三次元表示装置に使
用可能なホモジニアス型偏光可変装置の概略構成を示す
図である。
【図24】図23に示すホモジニアス型偏光可変装置に
入射される入射光と配向膜の配向方向を示す図である。
【図25】図23に示すホモジニアス型偏光可変装置の
動作原理を説明するための図である。
【図26】本発明の各実施の形態の三次元表示装置に使
用可能な偏光切替器の一例の概略構成を示す図である。
【図27】従来の三次元表示装置の一例の概略構成を示
す図である。
【図28】従来の三次元表示装置の他の例の概略構成を
示す図である。
【符号の説明】
10…観察者、100,705…二次元表示装置、10
4…多焦点光学装置、105…同期装置、106…三次
元物体(表示対象物体)、107…2D化像、111〜
1m1…偏光切替器、112〜1m2,131…偏光型
二焦点レンズ、130…偏光可変装置、140,141
…画素、150,151…偏光可変要素、203〜2m
3,204〜2m4,407,408…結像面、210
…複屈折性結晶、211…接続部、220…高分子膜、
301…固定焦点レンズ、302…複屈折性領域、30
3,304,502,504,602,604,61
2,614,622,624…配向膜、401,404
…偏光ビームスプリッタ、402,403…光学系、4
05,406…平面鏡、410…ビームスプリッタ、4
11,412…偏光板、501,505,601,60
5,611,615,621,625…透明導電膜、5
03,603,613,623…液晶領域、702,7
03…カメラ、704…映像信号変換装置、706…液
晶シャッタ眼鏡、712…二次元像の集まり、713…
体積型三次元表示装置、714…三次元の再現像。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上平 員丈 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5C061 AA21 AA23 AA29

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察者から見て異なった奥行き位置に配
    置される複数の表示面に対して、表示対象物体を観察者
    の視線方向から射影した二次元像を生成し、 前記生成された二次元像を前記複数の表示面の中の任意
    の2個の表示面にそれぞれ表示し、当該表示される二次
    元像の輝度を前記複数の表示面の中の任意の2個の表示
    面毎にそれぞれ独立に変化させて、三次元立体像を生成
    する三次元表示方法であって、 偏光型多焦点光学系により、前記二次元像の表示光を、
    前記複数の表示面の中の任意の2個の表示面に結像さ
    せ、かつ、表示光の偏光方向を制御し、前記複数の表示
    面の中の任意の2個の表示面に結像される前記二次元像
    の輝度を独立に変化させることを特徴とする三次元表示
    方法。
  2. 【請求項2】 前記表示対象物体の奥行き位置が前記観
    察者に近い位置である場合には、前記2個の表示面のう
    ち前記観察者に近い表示面に結像される二次元像の輝度
    が高く、前記2個の表示面のうち前記観察者に遠い表示
    面に結像される二次元像の輝度が低くなるように、前記
    表示光の偏光方向を制御し、 前記表示対象物体の奥行き位置が前記観察者に遠い位置
    である場合には、前記2個の表示面のうち前記観察者に
    近い表示面に結像される二次元像の輝度が低く、前記2
    個の表示面のうち前記観察者に遠い表示面に結像される
    二次元像の輝度が高くなるように、前記表示光の偏光方
    向を制御することを特徴とする請求項1に記載の三次元
    表示方法。
  3. 【請求項3】 人間の眼の残像時間内に前記二次元像を
    順次切り替え、当該各二次元像の表示光を、順次前記複
    数の表示面の中の任意の2個の表示面に結像させて、三
    次元立体の動画像を生成することを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の三次元表示方法。
  4. 【請求項4】 前記二次元像のそれぞれについて表示光
    の偏光方向を順次切り替えることを特徴とする請求項3
    に記載の三次元表示方法。
  5. 【請求項5】 前記二次元像の各部位の奥行き位置が前
    記観察者に近い位置である場合には、前記2個の表示面
    のうち前記観察者に近い表示面に結像される二次元像の
    輝度が高く、前記2個の表示面のうち前記観察者に遠い
    表示面に結像される二次元像の輝度が低く、かつ、前記
    二次元像の各部位の奥行き位置が前記観察者に遠い位置
    である場合には、前記2個の表示面のうち前記観察者に
    近い表示面に結像される二次元像の輝度が低く、前記2
    個の表示面のうち前記観察者に遠い表示面に結像される
    二次元像の輝度が高くなるように、前記二次元像の各部
    位毎に表示光の偏光方向を制御することを特徴とする請
    求項1に記載の三次元表示方法。
  6. 【請求項6】 二次元像を表示する二次元像表示手段
    と、 前記二次元像表示手段から入射される二次元像の表示光
    の偏光方向を制御して出射する偏光可変手段と、 前記偏光可変手段から出射される表示光を二つの独立な
    偏光方向に分離し、かつ、当該二つの独立な偏光方向毎
    の表示光を、観察者から見て異なった奥行き位置に配置
    される複数の表示面の中の任意の2個の表示面に結像さ
    せる偏光型多焦点光学系と、 同期装置とを備え、 前記複数の表示面の中の任意の2個の表示面に結像され
    る各二次元像が、観察者の視線上で重なり、かつ、奥行
    き位置の異なる二次元像となるように、前記二次元像表
    示手段、前記偏光可変手段および前記偏光型多焦点光学
    系とを配置した三次元表示装置であって、 前記偏光型多焦点光学系は、前記二つの独立な偏光方向
    に対してそれぞれ焦点距離が異なる(n+1)個の偏光
    型二焦点レンズと、 前記(n+1)個の偏光型二焦点レンズの間に配置さ
    れ、入射される光の偏光方向を、二つの独立した偏光方
    向のいずれか一方の偏光方向に変換するn個の偏光切替
    器とを有し、 前記同期装置は、前記複数の表示面の中の任意の2個の
    表示面に表示される二次元像に同期して、前記各二焦点
    光学装置の偏光切替器の偏光方向を切り替えることを特
    徴とする三次元表示装置。
  7. 【請求項7】 前記偏光可変手段は、前記表示対象物体
    の奥行き位置が前記観察者に近い位置である場合には、
    前記2個の表示面のうち前記観察者に近い表示面に結像
    される二次元像の輝度が高く、前記2個の表示面のうち
    前記観察者に遠い表示面に結像される二次元像の輝度が
    低くなるように、前記二次元像表示手段から入射される
    二次元像の表示光の偏光方向を制御し、 前記表示対象物体の奥行き位置が前記観察者に遠い位置
    である場合には、前記2個の表示面のうち前記観察者に
    近い表示面に結像される二次元像の輝度が低く、前記2
    個の表示面のうち前記観察者に遠い表示面に結像される
    二次元像の輝度が高くなるように、前記二次元像表示手
    段から入射される二次元像の表示光の偏光方向を制御す
    ることを特徴とする請求項6に記載の三次元表示装置。
  8. 【請求項8】 前記偏光可変手段は、前記二次元像表示
    手段から入射される二次元像の表示光を楕円偏光に変化
    させることを特徴とする請求項6または請求項7に記載
    の三次元表示装置。
  9. 【請求項9】 前記偏光可変手段は、前記二次元像表示
    手段から入射される二次元像の表示光を、前記二つの独
    立な偏光方向、あるいは、前記二つの独立な偏光方向の
    中間の角度の直線偏光に変化させることを特徴とする請
    求項6または請求項7に記載の三次元表示装置。
  10. 【請求項10】 前記偏光可変手段は、液晶を含むこと
    を特徴とする請求項6ないし請求項9のいずれか1項に
    記載の三次元表示装置。
  11. 【請求項11】 前記二次元像表示手段は、複数の画素
    を有し、 また、前記偏光可変手段は、複数の偏光可変要素を有
    し、 前記偏光可変手段の各偏光可変要素は、前記二次元像表
    示手段の一つまたは複数の画素の表示光の偏光をそれぞ
    れ制御することを特徴とする請求項6ないし請求項10
    のいずれか1項に記載の三次元表示装置。
  12. 【請求項12】 前記偏光型二焦点レンズは、屈折率が
    固定の光学素子形状を有する固定領域と、複屈折性を有
    する複屈折性媒体とを含むことを特徴とする請求項6な
    いし請求項11のいずれか1項に記載の三次元表示装
    置。
  13. 【請求項13】 前記偏光型二焦点レンズは、光学素子
    形状を有する複屈折性媒体を含むことを特徴とする請求
    項6ないし請求項11のいずれか1項に記載の三次元表
    示装置。
  14. 【請求項14】 前記複屈折性媒体は、液晶、方解石、
    リチイムナイオベート、高分子、方解石またはリチイム
    ナイオベートを複数個を光学接着したもの、あるいは、
    1軸延伸または2軸延伸した高分子薄膜を複数積層した
    ものを含むことを特徴とする請求項12または請求項1
    3に記載の三次元表示装置。
  15. 【請求項15】 前記偏光型二焦点レンズは、光学特性
    値がそれぞれ異なる第1および第2の光学系と、 入射される前記二つの独立した偏光方向の一方の偏光方
    向の光を前記第1の光学系に入射し、他方を前記第2の
    光学系に入射する第1の偏光ビームスプリッタと、 前記第1の光学系および第2の光学系を通過した光を合
    成する第2の偏光ビームスプリッタとを含むことを特徴
    とする請求項6ないし請求項11のいずれか1項に記載
    の三次元表示装置。
  16. 【請求項16】 前記偏光型二焦点レンズは、光学特性
    値がそれぞれ異なる二つの光学系と、 入射される光を、2つの光に分離する第1のビームスプ
    リッタと、 前記ビームスプリッタで分離された一方の光が入射さ
    れ、前記二つの独立した偏光方向の一方の偏光方向の光
    を前記第1の光学系に入射する第1の偏光板と、 前記ビームスプリッタで分離された他方の光が入射さ
    れ、前記二つの独立した偏光方向の他方の偏光方向の光
    を前記第2の光学系に入射する第2の偏光板と、 前記第1の光学系および第2の光学系を通過した光を合
    成する第2のビームスプリッタとを含むことを特徴とす
    る請求項6ないし請求項11のいずれか1項に記載の三
    次元表示装置。
  17. 【請求項17】 前記偏光切替器は、液晶を含むことを
    特徴とする請求項1ないし請求項16のいずれか1項に
    記載の三次元表示装置。
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