JP2002156103A - 重質液体燃料燃焼装置 - Google Patents

重質液体燃料燃焼装置

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JP2002156103A JP2000351028A JP2000351028A JP2002156103A JP 2002156103 A JP2002156103 A JP 2002156103A JP 2000351028 A JP2000351028 A JP 2000351028A JP 2000351028 A JP2000351028 A JP 2000351028A JP 2002156103 A JP2002156103 A JP 2002156103A
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利光 一ノ瀬
Koutarou Fujimura
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Masaharu Oguri
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼劣化を防止し、未燃分を残すことなく重
質液体燃料を燃焼させるようにした重質液体燃料燃焼装
置の提供を目的とする。 【解決手段】 複数の火炎を互いに旋回燃焼させてボイ
ラ火炉1内に旋回燃焼火炎を形成する重質液体燃料燃焼
装置において、液体燃料供給ライン7に送り込まれてき
た重質液体燃料16を比重差により高重質液体燃料10
2と軽質液体燃料103とに分離させる重質液体燃料分
離器101を設ける。高重質液体燃料102、軽質液体
燃料103及びアトマイズ流体毎に専用の液体燃料流路
を形成した3流路型バーナガン104を用い、先端に両
液体燃料毎にそれぞれ専用の噴霧ノズルを設けた3ノズ
ル型アトマイザ107を取り付けて、高重質液体燃料1
02をボイラ火炉1の中央寄りに向けて噴霧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電用あるいは工
場用等の蒸気発生を行うボイラに適用される重質液体燃
料燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、たとえばアスファルトのよう
に固い重質液体燃料を燃焼させることにより、発電用の
蒸気や工場で使用する蒸気などを発生させるボイラが運
転されている。そこで、このような重質液体燃料を燃焼
させる従来の重質液体燃料燃焼装置について、その概要
の一例を図11ないし図13に示して説明する。図11
ないし図13において、図中の符号1はボイラ火炉本
体、2はバーナ風箱、2aはコンパートメント、3はバ
ーナガン、3aはアトマイザ、3bは連結金物、4は液
体燃料流路、5はアトマイズ流体流路、6は空気ノズ
ル、7は液体燃料供給ライン、8はアトマイズ流体供給
ライン、9は液体燃料弁、10はアトマイズ流体弁、1
1は燃焼ガス、12は蒸気加熱管群、13は排ガスライ
ン、14は空気予熱器、15は燃焼用空気ライン、16
は重質液体燃料、17はアトマイズ流体、18は燃焼用
空気、19は火炉内、20は仮想円、21は火炎、22
は旋回燃焼火炎(ファイアボルテックス)を示す。
【0003】図11において、燃焼用空気18は、図示
されてない送風設備から燃焼用空気ライン15を通して
空気予熱器14へ送り込まれ、排ガスライン13を通し
て別途送り込まれてくる燃焼ガス11との熱交換により
所定の温度に加熱された後、ボイラ火炉本体1に設置さ
れたバーナ風箱2へ送り込まれる。バーナ風箱2は、通
常四角筒状としたボイラ火炉本体1中心の高さよりも下
方側火炉断面上のコーナ部、あるいは壁面に複数個設置
されている。また、バーナ風箱2は、図12に示すよう
に、ボイラ火炉本体1の水平断面上中心部に仮想円20
を設定し、燃焼用空気18及び重質液体燃料16を当該
仮想円20に対して接線方向に吹き込むよう設置されて
いる。
【0004】バーナ風箱2内は、高さ方向に複数段(図
示の例では3段)のコンパートメント2aに区切られ、
各コンパーメント2aには火炉内19へ燃焼用空気18
を吹き込むための空気ノズル6が装着され、各空気ノズ
ル6の中心部にはそれぞれバーナガン3が装着されてい
る。また、バーナ風箱2については、前述したように複
数段のコンパートメント2aを有するものの他にも、1
個のバーナ風箱2に対して1個のコンパートメント2a
からなるもの(図示省略)もある。バーナガン3は、図
13に示すように、入口部に重質液体燃料16とアトマ
イズ流体17とを導入するために取り付けられた連結金
物3b、先端部に送り込まれてきた重質液体燃料16を
火炉内19へ噴霧するために取り付けられたアトマイザ
3a、さらに、これらアトマイザ3a,連結金物3bを
連絡して液体燃料通路4及びアトマイズ流体通路5を構
成するために取付けられた外管3c及び内管3dを具備
してなる。
【0005】アトマイザ3aには、複数の噴孔3eが放
射状に貫通して設けられている。この噴孔3eは、アト
マイズ流体通路5と連絡して同心で放射状にアトマイザ
3aを貫通して設けられたアトマイズ孔3fとミキシン
グ孔3g、さらに、液体燃料通路4と連絡してミキシン
グ孔3gに合流するように設けられた液体燃料孔3hに
連通している。重質液体燃料16は、図示されてない液
体燃料供給装置において噴霧燃焼に適した粘度と圧力に
調整され、液体燃料供給ライン7を通してバーナガン3
へ圧送される。また、蒸気あるいは圧縮空気からなるア
トマイズ流体17は、図示されてないアトマイズ流体供
給装置からアトマイズ流体供給ライン8を通してバーナ
ガン3へ圧送される。
【0006】バーナ風箱2へ送り込まれてきた燃焼用空
気18は、図示されてない流量調整用ダンパによって各
コンパートメント2aへ分流された後、空気ノズル6か
ら火炉内19の中心部に設定した仮想円20に対して接
線方向に吹込まれる(図12参照)。バーナガン3の液
体燃料通路4からアトマイザ3aへ送り込まれた重質液
体燃料16は、アトマイズ流体通路5を通してアトマイ
ザ3aへ送り込まれてきたアトマイズ流体17によっ
て、アトマイザ3aに設けられた複数の噴孔3eから火
炉内19の中心部に設定された仮想円20に対して接線
方向に吹込まれた燃焼用空気18中へ噴霧される。
【0007】火炉内19の同一平面上に設けられた複数
のバーナガン3から噴霧された重質液体燃料16は、図
示されてない着火源によって着火し、それぞれが火炎2
1を形成して仮想円20を基準として旋回燃焼し、旋回
燃焼火炎22を形成する。こうして形成された旋回燃焼
火炎22の外周直径は仮想円20より大きく、普通は火
炉内19の壁面近くにまで広がる。重質液体燃料16の
燃焼は、ボイラ化炉本体1の下方から蒸気加熱管群12
の入口近傍までの間で完了させ、発生した燃焼ガス11
は、蒸気加熱管群12を通過する際に同管群12の管内
を通って送り込まれてくる蒸気を加熱し、さらに、図示
されてない節炭器等と熱交換した後、排ガスライン13
に送り込まれる。さらに、この燃焼ガス11は、排ガス
ライン13に設置された空気予熱器14において別途送
り込まれてくる燃焼用空気18と熱交換した後、図示さ
れてない脱硝装置、脱硫装置、電気集塵器等で浄化さ
れ、大気放出される。
【0008】上述した従来の重質液体燃料燃焼装置にお
いては、重質液体燃料16の燃焼を行う場合、燃焼に適
した噴霧が得られるよう高い温度に加熱して燃料の粘度
を下げてからバーナガン3へ送り込み、アトマイザ3a
から火炉内19へ噴霧して旋回燃焼させ、旋回燃焼火炎
22を形成するが、このような燃焼方法は、旋回燃焼す
ることによって燃焼ガス11の火炉内19への滞留時間
が長くなるので、(1)燃焼効率が向上して未燃分の発
生を防止できること、そして、(2)旋回燃焼火炎22
の形成により火炉内19全体の火炎21の安定燃焼が確
保される、といった利点を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の重質液体燃料燃焼装置においては、複数の火炎
21の旋回燃焼により形成される旋回燃焼火炎22の外
周部直径が大きいため、時には火炎21が火炉内19の
壁面に接触することがある。アスファルトのような重質
液体燃料16は、所定温度に加熱されてあっても残留炭
素分や不溶成分が多いので、燃焼完結に要する時間が長
くなる。このため、火炎21の燃焼反応が進行中に火炉
内19の壁面に接触すると、この火炎21が急冷されて
燃焼反応を停止する部分が生じるので、多量の未燃分を
発生するという問題がある。また、火炉内19の壁面へ
の接触が起らない場合であっても、旋回燃焼火炎22の
外周部に位置する火炎21は火炉内19の壁面によって
冷却されるので、燃焼劣化が生じる原因となる。
【0010】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、燃焼劣化を防止し、未燃分を残すことなく重質液
体燃料を燃焼させるようにした重質液体燃料燃焼装置の
提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
重質液体燃料燃焼装置は、筒状としたボイラ火炉の側壁
面またはコーナ部にほぼ横向きに設けられ、前記ボイラ
火炉と同軸の仮想円筒面に中心軸の延長線が接する複数
のバーナ風箱と、該バーナ風箱内に装着された複数の空
気ノズルと、該空気ノズルを貫通して同心に装着されア
トマイズ流体と共に液体燃料を噴霧するバーナガンとを
具え、前記空気ノズル及び前記バーナガンから前記仮想
円筒面に接して吹込まれる燃焼用空気及び液体燃料噴霧
の燃焼によって生じる複数の火炎を互いに旋回燃焼させ
て前記ボイラ火炉内に旋回燃焼火炎を形成する重質液体
燃料燃焼装置において、液体燃料供給ラインに送り込ま
れてきた重質液体燃料を比重差により複数の液体燃料に
分離させる重質液体燃料分離手段を設け、前記バーナガ
ンにアトマイズ流体流路及び前記重質液体燃料分離手段
で分離した複数の液体燃料毎に専用の液体燃料流路を形
成すると共に前記複数の液体燃料毎にそれぞれ専用の噴
霧ノズルを設けたアトマイザを取り付け、前記噴霧ノズ
ルが比重の高い液体燃料を噴霧するもの程ボイラ火炉の
中央寄りを向くように配列したことを特徴とするもので
ある。
【0012】上述した請求項1に記載の重質液体燃料燃
焼装置によれば、重質液体燃料分離手段において重質液
体燃料を比重差により複数の液体燃料に分離し、比重の
大きい高重質液体燃料程ボイラ火炉の中心寄りに向けて
噴霧するように噴霧ノズルを配列する構成としたので、
高粘度で難燃性の傾向にある高重質液体燃料を旋回燃焼
火炎の内側近傍に吹き込み、低粘度で比較的燃焼しやす
い軽質液体燃料が旋回燃焼火炎の外側近傍へ吹き込むこ
とができる。このため、未燃分の生じやすい高重質液体
燃料を常に高温下で燃焼させることができるようにな
り、未燃分の大幅な低減が可能となる。
【0013】請求項2に記載の重質液体燃料燃焼装置
は、筒状としたボイラ火炉の側壁面またはコーナ部にほ
ぼ横向きに設けられ、前記ボイラ火炉と同軸の仮想円筒
面に中心軸の延長線が接する複数のバーナ風箱と、該バ
ーナ風箱内に装着された複数の空気ノズルと、該空気ノ
ズルを貫通して同心に装着されアトマイズ流体と共に液
体燃料を噴霧するバーナガンとを具え、前記空気ノズル
及び前記バーナガンから前記仮想円筒面に接して吹込ま
れる燃焼用空気及び液体燃料噴霧の燃焼によって生じる
複数の火炎を互いに旋回燃焼させて前記ボイラ火炉内に
旋回燃焼火炎を形成する重質液体燃料燃焼装置におい
て、重質液体燃料流路及びアトマイザ流体流路を具えた
バーナガンに、液体燃料供給ラインから前記重質液体燃
料流路に送り込まれた重質液体燃料を旋回させる環状の
旋回室と、該旋回室に対し接線方向に連通して複数設け
られた旋回溝と、前記旋回室の後流側に前記旋回溝と連
通して設けられた複数の同心環状溝とを具備してなる重
質液体燃料分離手段を組み込んで設けると共に、分離し
た複数の液体燃料毎にそれぞれ専用の噴霧ノズルを設け
たアトマイザを取り付け、前記噴霧ノズルが比重の高い
液体燃料を噴霧するもの程ボイラ火炉の中央寄りを向く
ように配列したことを特徴とするものである。
【0014】上述した請求項2に記載の重質液体燃料燃
焼装置によれば、重質液体燃料分離手段において重質液
体燃料を比重差により複数の液体燃料に分離し、比重の
大きい高重質液体燃料程ボイラ火炉の中心寄りに向けて
噴霧するように噴霧ノズルを配列する構成としたので、
高粘度で難燃性の傾向にある高重質液体燃料を旋回燃焼
火炎の内側近傍に吹き込み、低粘度で比較的燃焼しやす
い軽質液体燃料が旋回燃焼火炎の外側近傍へ吹き込むこ
とができる。このため、未燃分の生じやすい高重質液体
燃料を常に高温下で燃焼させることができるようにな
り、未燃分の大幅な低減が可能となる。
【0015】請求項3に記載の重質液体燃料燃焼装置
は、筒状のボイラ火炉の側壁面またはコーナ部にほぼ横
向きに設けられ、前記ボイラ火炉と同軸の仮想円筒面に
中心軸の延長線が接する複数のバーナ風箱と、該バーナ
風箱内に装着された複数の空気ノズルと、該空気ノズル
を貫通して同心に装着されアトマイズ流体と共に液体燃
料を噴霧するバーナガンとを具え、前記空気ノズル及び
前記バーナガンから前記仮想円筒面に接して吹込まれる
燃焼用空気及び液体燃料噴霧の燃焼によって生じる複数
の火炎を互いに旋回燃焼させて前記ボイラ火炉内に旋回
燃焼火炎を形成する重質液体燃料燃焼装置において、液
体燃料供給ラインに送り込まれてきた重質液体燃料を比
重差により複数の液体燃料に分離する重質液体燃料分離
手段を設け、該重質液体燃料分離手段で分離した液体燃
料毎にそれぞれ専用のバーナガンを設けると共に、比重
の高い液体燃料を噴霧するバーナガン程ボイラ火炉の中
央寄りを向くように配列したことを特徴とするものであ
る。
【0016】上述した請求項3に記載の重質液体燃料燃
焼装置によれば、重質液体燃料分離手段において重質液
体燃料を比重差により複数の液体燃料に分離し、比重の
大きい高重質液体燃料を噴霧するバーナガン程ボイラ火
炉の中心寄りに向けて配列する構成としたので、高粘度
で難燃性の傾向にある高重質液体燃料を旋回燃焼火炎の
内側近傍に吹き込み、低粘度で比較的燃焼しやすい軽質
液体燃料が旋回燃焼火炎の外側近傍へ吹き込むことがで
きる。このため、未燃分の生じやすい高重質液体燃料を
常に高温下で燃焼させることができるようになり、未燃
分の大幅な低減が可能となる。
【0017】上述した請求項1から3に記載の重質液体
燃料燃焼装置においては、前記重質液体燃料分離手段
が、高重質液体燃料及び軽質液体燃料よりなる二種類の
液体燃料に分離することが好ましく、シンプルな装置構
成で未燃分の発生を低減した重質液体燃料の燃焼が可能
となる。そして、上述した請求項1から4に記載の重質
液体燃料燃焼装置においては、前記アトマイズ流体の流
量を比重の高い液体燃料ほど大きく設定するのが好まし
く、これにより、高粘度で霧化が困難となる高重質液体
燃料の微粒化特性を向上させることができるので、未燃
分の低減に有効である。
【0018】上述した請求項3または4に記載の重質液
体燃料燃焼装置においては、前記バーナガンの配置は、
比重の小さい液体燃料を噴霧するものを上段側に纏め、
比重の大きい液体燃料を噴霧するものを下段側に纏める
のが好ましく、これにより、燃焼しにくい高重質液体燃
料のボイラ火炉内での滞留時間が長くなるので、未燃分
を低減させることができる。また、上述した請求項3ま
たは4に記載の重質液体燃料燃焼装置においては、前記
バーナガンの配置を、比重の小さい液体燃料を噴霧する
ものから比重の大きい液体燃料を噴霧するものへ順次上
段側から下段側へ並べる配置を1サイクルとして繰り返
してもよく、このようにしても燃焼しにくい高重質液体
燃料のボイラ火炉内での滞留時間が長くなるので、未燃
分を低減させることができる。
【0019】上述した請求項1,3から7のいずれかに
記載の重質液体燃料燃焼装置においては、前記重質液体
燃料分離手段として遠心分離器を用いることが好まし
く、この場合、前記旋回燃焼の燃焼状態または前記重質
液体燃料の粘度の少なくとも一方を監視し、前記遠心分
離器による重質液体燃料の分離をフィードバック制御す
ることで、未燃分の低減を図ることができる。すなわ
ち、一酸化炭素(CO)の排出量などから燃焼状態を判
断したり、あるいは重質液体燃料の粘度から燃焼状態を
予測して、好ましい燃焼状態が得られないと判断した場
合には、遠心分離器に送出する重質液体燃料の入口流速
を増したり、遠心分離器の回転速度を増すなどして、よ
り一層の分離促進を図ればよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る重質液体燃料
燃焼装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。 [第1の実施形態]本発明に係る重質液体燃料装置の第
1の実施形態を図1、図2、図3及び図4に示す。な
お、図1ないし図4において、上述した従来例と同一部
分には同じ符号を付してある。
【0021】図1ないし図4において、四角筒状とした
ボイラ火炉本体1に設置されたバーナ風箱2は、その内
部が高さ方向に複数段(図示の例では3段)のコンパー
トメント2aに区切られ、各コンパートメント2aには
燃焼用空気18を火炉内19へ吹き込むための空気ノズ
ル6が装着されている。燃焼用空気18は、図示されて
ない送風設備から燃焼用空気ライン15を通して空気予
熱器14へ送り込まれ、排ガスライン13を通して別途
送り込まれてくる燃焼ガス11との熱交換により所定の
温度に加熱されてから空気ノズル6に送り込まれる。な
お、バーナ風箱2は、ボイラ火炉本体1の中心高さより
も下方側火炉断面上のコーナ部、あるいは壁面に複数個
設置されている。
【0022】符号の101は重質液体燃料16を比重差
により分離する重質液体燃料分離手段として液体燃料供
給ライン7に設けた重質液体燃料分離器であり、該重質
液体燃料分離器101を通過した重質液体燃料16は、
比重の異なる2種類の液体燃料、すなわち図中に矢印で
示した高重質液体燃料102と軽質液体燃料103とに
分離する。一方の高重質液体燃料102は、高重質液体
燃料供給ライン102aを通り、他方の軽質液体燃料1
03は軽質液体燃料供給ライン103aを通って3流路
型バーナガン104に導かれる。この3流路型バーナガ
ン104は、各空気ノズル6の中心部にそれぞれ装着さ
れている。
【0023】また、図中の符号105は高重質液体燃料
供給ライン102aに設けられた高重質液体燃料弁、1
06は軽質液体燃料供給ライン103aに設けられた軽
質液体燃料弁であり、3流路型バーナガン104の先端
部には3ノズル型アトマイザ107が取り付けられてい
る。この3ノズル型アトマイザ107には、高重質液体
燃料ミキシングノズル107a、軽質液体燃料ミキシン
グノズル107b、高重質液体燃料用アトマイズ流体ノ
ズル107c、軽質液体燃料用アトマイズ流体ノズル1
07d、高重質液体燃料ノズル107e、軽質液体燃料
ノズル107fが設けられている。なお、図中の符号1
08は連結金物であり、3流路型バーナガン104の軸
中心に設けられたアトマイズ流体流路5の外周側には、
高重質液体燃料流路109及び軽質液体燃料流路110
がそれぞれ環状に設けられている。
【0024】図示した構成の重質液体燃料燃焼装置にお
いて、図示省略の液体燃料供給装置から液体燃料供給ラ
イン7を通して送り込まれてきた重質液体燃料16は、
当該液体燃料供給ライン7内に設けられた重質液体燃料
分離器101に入り、高重質液体燃料102と軽質液体
燃料103とに分離される。この重質液体燃料分離器1
01としては、たとえば比重差を利用して液/液分離を
行うサイクロン型の遠心分離器(第1実施例)があり、
以下その構成例を図2及び図3に示して簡単に説明す
る。
【0025】重質液体燃料分離器101では、円筒内上
部の接線方向から所定値以上の流速で重質液体燃料16
を流入させることにより、円筒内周面に沿った旋回流と
なって円筒内を流れる重質液体燃料16は、遠心力の作
用を受けて比重差により分離するので、比重の大きい高
重質液体燃料102が外側に集まり、そして比重の小さ
い軽質液体燃料103が内側に集まることで、比重差の
ある2種類の液体燃料に分離される。遠心力で分離した
2種類の液体燃料は、底面の外周部及び中央部に分かれ
て落下し、外周部側から高重質液体燃料供給ライン10
2aに高重質液体燃料102が流出し、中央部側から軽
質液体燃料供給ライン103aに軽質液体燃料130が
流出する。
【0026】こうして分離された高重質液体燃料102
及び軽質液体燃料103は、3流路型バーナガン104
へ送り込まれる。3流路型バーナガン104は、図4に
示すように、1本のバーナガンに高重質液体燃料流路1
09、軽質液体燃料流路110、アトマイズ流体流路5
の3流路を有するものである。この3流路型バーナガン
104は、一端に連結金物108が接続され、他端に3
ノズル型アトマイザ107が取り付けられている。連結
金物108は、その入口側にアトマイズ流体供給ライン
8、高重質液体燃料供給ライン102a及び軽質液体燃
料供給ライン103aを接続する接続口を具えており、
各ラインから供給されるアトマイズ流体及び液体燃料を
それぞれアトマイズ流体流路5、高重質液体燃料流路1
09及び軽質液体燃料流路110に導くようになってい
る。
【0027】一方、燃焼用空気18は、バーナ風箱2に
設けられた空気ノズル6から火炉内19の中心部に設定
した仮想円20(図12参照)に対して接線方向に吹込
まれる。3流路型バーナガン104は、上述した空気ノ
ズル6内の中心部に装着され、かつ、その吹込み方向中
心軸は空気ノズル6と同一の仮想円20に向かって設定
されている。
【0028】3ノズル型アトマイザ107は、図4及び
図5に示すように、1個のアトマイザから高重質液体燃
料102と軽質液体燃料103とを同時に噴霧するため
に、それぞれが独立した2組の噴孔を設けたものであ
る。一方の高重質液体燃料102を噴霧する噴孔は、高
重質液体燃料ミキシングノズル107a、高重質液体燃
料用アトマイズ流体ノズル107c及び高重質液体燃料
ノズル107eからなり、他方の軽質液体燃料103を
噴霧する噴孔は、軽質液体燃料ミキシングノズル107
b、軽質液体燃料用アトマイズ流体ノズル107d及び
軽質液体燃料ノズル107fからなっている。
【0029】そして、図5(b)に示すように、高重質
液体燃料ミキシングノズル107a及び軽質液体燃料用
ミキシングノズル107bは、3ノズル型アトマイザ1
07の噴孔を正面から見た場合、縦中心軸線Cの左右に
分割して配置されている。なお、図示の例では同一円周
上に合計8個の噴孔が等ピッチで配列され、右側の4個
がいずれも高重質液体燃料ミキシングノズル107aで
あり、左側の4個がいずれも軽質液体燃料用ミキシング
ノズル107bとなる。
【0030】上述した構成の3流路型バーナガン104
へ送り込まれてきた高重質液体燃料102及び軽質液体
燃料103は、それぞれ高重質液体燃料流路109及び
軽質液体燃料流路110を通って3ノズル型アトマイザ
107へ導かれる。同様にして、蒸気あるいは圧縮空気
からなるアトマイズ流体17が図示省略のアトマイズ流
体供給装置からアトマイズ流体供給ライン8を通って3
流路型バーナガン104へ送り込まれ、同バーナガン1
04内のアトマイズ流体流路5を通って3ノズル型アト
マイザ107へ導かれる。
【0031】高重質液体燃料102は、高重質液体燃料
ノズル107eから高重質液体燃料ミキシングノズル1
07aへ吹き込まれ、別途高重質液体燃料用アトマイズ
流体ノズル107cから高重質液体燃料ミキシングノズ
ル107aに吹き込まれるアトマイズ流体17によって
火炉内19へ噴霧される。軽質液体燃料103もまた同
様に、軽質液体燃料ノズル107fから軽質液体燃料ミ
キシングノズル107bへ吹き込まれ、別途軽質液体燃
料用アトマイズ流体ノズル107dから軽質液体燃料ミ
キシングノズル107bに吹込まれる軽質液体燃料用ア
トマイズ流体17によって火炉内19へ噴霧される。
【0032】高重質液体燃料用アトマイズ流体ノズル1
07cは、高粘度で霧化が難しい高重質液体燃料102
の噴霧の微粒化特性を高めるため、その直径を軽質液体
燃料用アトマイズ流体ノズル107dの直径よりも大き
くして、「アトマイズ流体17量/高重質液体燃料10
2量」比が大きくなるようにしてある。すなわち、高重
質液体燃料102側に吹き込まれるアトマイズ流体17
の分配量を多くして、高重質液体燃料102の微粒化を
促進している。
【0033】こうして3ノズル型アトマイザ107から
火炉内19へ噴霧された両液体燃料102,103は、
図示省略の着火源によって着火して火炎21を形成し、
複数の火炎21の旋回燃焼により旋回燃焼火炎22が形
成される。この時、3ノズル型アトマイザ107の取り
付けに当って、高重質液体燃料ミキシングノズル107
aを旋回燃焼によって形成される旋回燃焼火炎22の上
流側へ位置するよう取り付けることにより、高重質液体
燃料102の噴霧側の火炎21は火炉内19の中心部側
へ、軽質液体燃料103噴霧側の火炎21は火炉内19
の壁面側へ形成されることになる。
【0034】上述した構成の重質液体燃料燃焼装置とし
たことにより、重質液体燃料16を比重差により高重質
液体燃料102と軽質液体燃料103とに分割し、粘度
が高く燃焼しにくい高重質液体燃料102を旋回燃焼火
炎22の内側へ向けて噴霧すると共に、当初の重質液体
燃料16より高重質成分が分離除去されて軽質化した軽
質液体燃料103を旋回燃焼火炎22の外側近傍へ向け
て噴霧することが可能になる。このため、難燃性の高重
質液体燃料102は、火炉内19の壁面に接触して温度
低下するようなことはなく、常に旋回燃焼火炎22の内
側において高温の雰囲気下で燃焼することができるの
で、良好な燃焼条件が維持されて未燃分の発生が大幅に
低減する。また、軽質液体燃料103については、旋回
燃焼火炎22の外側近傍へ向けて噴霧されるため火炎2
1が火炉内19の壁面に近づき気味になっても、燃料自
体が軽質化して燃焼性が向上しているので、充分に良好
な燃焼を維持することができる。従って、重質液体燃料
16全体としての燃焼性が向上することになり、未燃分
として残る燃料を大幅に低減してクリーンで効率のよい
燃焼が可能な重質液体燃料燃焼装置となる。
【0035】ところで、上述した第1の実施形態におい
ては、重質液体燃料分離手段の第1実施例としてサイク
ロン型の重質液体燃料分離器101を採用したが、重質
液体燃料16を比重差により液/液分離する重質液体燃
料分離手段としては、他の型式の遠心分離器を適用する
ことも可能である。そこで、重質液体燃料分離手段の第
2実施例として、分離板型の遠心分離器を図6に示して
簡単に説明する。この重質液体分離器101Aは、図示
省略の駆動源で旋回する分離板101aに重質液体燃料
16を投入し、遠心力で外側に移動する高重質液体燃料
102と内側の軽質液体燃料103とを分離させて、そ
れぞれ異なる流路から回収するものである。このような
分離板型の遠心分離器の他にも、たとえばノズル排出型
の遠心分離器などを適用することも可能である。
【0036】また、上述したようなサイクロン型や分離
板型などの遠心分離器を用いた場合には、たとえば一酸
化炭素の排出量や重質液体燃料16の粘度などを適宜検
出することで旋回燃焼の燃焼状態を監視または予測し、
燃焼状態に応じて重質液体燃料16の分離をフィードバ
ック制御することで、未燃分の低減を図ることができ
る。すなわち、排出される一酸化炭素の排出量が増加す
れば燃焼温度が低下するなど燃焼状態に問題があると判
断でき、また、重質液体燃料16の粘度が大きくなれば
難燃性の燃料となって未燃分が発生しやすくなると予測
できるので、燃焼状態が好ましくないと判断または予測
される場合には、遠心分離器における高重質/軽質の分
離を促進する方向にフィードバック制御すればよい。
【0037】具体的には、サイクロン型の遠心分離器で
は、重質液体燃料16の入口流速を増すことでより一層
の分離促進を図ることができ、駆動源を具えた分離板型
の遠心分離器などでは、遠心分離器の回転速度を上げる
などして容易に分離促進を図ることができる。なお、サ
イクロン型の遠心分離器等における重質液体燃料16の
入口流速の調整は、たとえばバタフライ弁等のように開
度調整可能な弁を重質液体燃料供給ライン7に配設する
ことで容易に可能となり、燃焼状態が好ましくないと判
断または予測される場合に弁の開度を絞り、流路を狭め
ることで重質液体燃料16の入口流速を上げればよい。
【0038】[第2の実施形態]続いて、本発明の第2
の実施形態を図7及び図8に示して説明する。なお、こ
こでは上述した第1の実施形態及び従来技術と同一の部
分には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。図
7及び図8において、符号の111は高重質液体燃料用
バーナガン(以下、高重質バーナガンと呼ぶ)、111
aは高重質液体燃料用アトマイザ(以下、高重質アトマ
イザと呼ぶ)、111bは連結金物、112は軽質液体
燃料用バーナガン(以下、軽質バーナガンと呼ぶ)、1
12aは軽質液体燃料用アトマイザ(以下、軽質アトマ
イザと呼ぶ)、112bは連結金物、113は高重質液
体燃料用コンパートメント(以下、高重質コンパートメ
ントと呼ぶ)、114は軽質液体燃料用コンパートメン
ト(以下、軽質コンパートメントと呼ぶ)、115は仮
想円A、116は仮想円B、117は高重質液体燃料火
炎の中心(以下、高重質火炎と呼ぶ)、118は軽質液
体燃料火炎の中心(以下、軽質火炎と呼ぶ)を示す。
【0039】この実施形態では、上述した第1の実施形
態とは異なり、重質液体燃料分離器101で分離された
高重質液体燃料102及び軽質液体燃料103のそれぞ
れに独立した専用のバーナガンを設けてある。すなわ
ち、ここで使用するバーナガンは、基本的に従来技術の
ものと同様であり、高重質液体燃料102及び軽質液体
燃料103に分離した分だけ数が増している。
【0040】バーナ風箱2内は、図7に示すように、上
段側の軽質コンパートメント114と下段側の高重質コ
ンパートメント113とを1セット(サイクル)とし
て、複数セット(2セット)配設したものである。すな
わち、上段側から順に軽質コンパートメント114、高
重質コンパートメント113、軽質コンパートメント1
14、高重質コンパートメント113というように4段
のコンパートメントを交互に配置したものである。な
お、上段側に軽質コンパートメント114のみを複数段
纏めて配置し、下段側に高重質コンパートメント113
のみを複数段纏めて配置することも可能である。
【0041】各高重質コンパートメント113には、そ
れぞれ空気ノズル6と高重質バーナガン111とが装着
されている。また、各軽質コンパートメント114に
は、それぞれ空気ノズル6と軽質バーナガン112とが
装着されている。高重質バーナガン111及び軽質バー
ナガン112は、図13に示した従来型バーナガン3と
同構造であり、液体燃料流路4及びアトマイズ流体流路
5を具えている。両コンパートメント113,114か
らの燃焼用空気18及び両液体燃料102,103噴霧
の火炉内19への吹き込みは、ボイラ火炉本体1の水平
断面上の中心部に同心で大小2種類の仮想円を設定して
行う。
【0042】高重質コンパートメント113からの燃焼
用空気18及び高重質液体燃料102噴霧は、図8に示
すように、小直径の仮想円A115に対して接線方向に
吹き込むように空気ノズル6及び高重質バーナガン11
1を装着し、軽質コンパートメント114からの燃焼用
空気18及び軽質液体燃料103噴霧は、大直径の仮想
円B116に対して接線方向に吹き込むように設定して
ある。すなわち、高重質液体燃料102噴霧の中心は高
重質液体燃料火炎の中心117と一致し、そして、軽質
液体燃料103噴霧の中心は軽質液体燃料火炎の中心1
18と一致することとなる。
【0043】重質液体燃料分離器101へ送り込まれて
きた重質液体燃料16は、高重質液体燃料102及び軽
質液体燃料103の二つの液体燃料に分離され、それぞ
れ高重質液体燃料供給ライン102a及び軽質液体燃料
供給ライン103aを通って高重質バーナガン111及
び軽質バーナガン112へ送り込まれる。この後、高重
質液体燃料102及び軽質液体燃料103は、高重質バ
ーナガン111及び軽質バーナガン112の先端にそれ
ぞれ装着された高重質アトマイザ111a及び軽質アト
マイザ112aから、別途空気ノズル6より吹き込まれ
る燃焼用空気18中へ噴霧される。この時、難燃性の高
重質液体燃料102噴霧は、火炉内19水平断面上の中
心部へ同心に設定された大小2種類の仮想円のうち小直
径仮想円A115に対して接線方向に吹き込まれる燃焼
用空気18中へ吹き込み、燃焼容易な軽質液体燃料10
3噴霧は、大直径の仮想円B116に対して接線方向に
吹き込まれる燃焼用空気18へ吹き込んで旋回燃焼を行
い、旋回燃焼火炎22を形成する。
【0044】このような構成としても、重質液体燃料1
6を比重差により高重質液体燃料102と軽質液体燃料
103とに分割し、粘度が高く燃焼しにくい高重質液体
燃料102を旋回燃焼火炎22の内側へ向けて噴霧する
と共に、当初の重質液体燃料16より高重質成分が分離
除去されて軽質化した軽質液体燃料103を旋回燃焼火
炎22の外側近傍へ向けて噴霧することが可能になる。
このため、難燃性の高重質液体燃料102は、火炉内1
9の壁面に接触して温度低下するようなことはなく、常
に旋回燃焼火炎22の内側において高温の雰囲気下で燃
焼することができるので、良好な燃焼条件が維持されて
未燃分の発生が大幅に低減する。また、軽質液体燃料1
03については、旋回燃焼火炎22の外側近傍へ向けて
噴霧されるため火炎21が火炉内19の壁面に近づき気
味になっても、燃料自体が軽質化して燃焼性が向上して
いるので、充分に良好な燃焼を維持することができる。
従って、重質液体燃料16全体としての燃焼性が向上す
ることになり、未燃分として残る燃料を大幅に低減して
クリーンで効率のよい燃焼が可能な重質液体燃料燃焼装
置となる。
【0045】また、燃焼しやすい軽質液体燃料103を
火炉内19の上部に噴霧し、難燃性の高重質液体燃料1
02を火炉内19の下部に噴霧するようにしたので、難
燃性の燃料分が下部から上部へ上昇して燃焼することに
より火炉内19への滞留時間が長くなり、結果として未
燃分を低減することができる。なお、上述した第1の実
施形態で説明したように高重質液体燃料102側のアト
マイズ流体量を増して微粒化を促進したり、あるいは、
燃焼状態を監視して重質液体燃料分離器101における
分離を制御するといったことは、ここで説明した第2の
実施形態にも適宜適用可能なことはいうまでもない。
【0046】[第3の実施形態]続いて、本発明の第3
の実施形態を図9及び図10に示して説明す。なお、こ
の実施形態が上述した従来技術及び第1の実施形態と異
なるのは重質液体燃料分離手段を組み込んだバーナガン
の構造であり、以下ではこの構成について詳細に説明す
る。図9及び図10において、図中の符号119は重質
液体燃料分離機構、120は分離プレート、120aは
旋回溝、120bは旋回室、121はバックプレートを
示す。
【0047】この実施形態では、重質液体燃料流路4及
びアトマイズ流体流路5を具えたバーナガン3Aに重質
液体燃料分離手段となる重質液体燃料分離機構119を
内蔵させている。この重質液体燃料分離機構119は、
バーナガン3Aに組み込まれた分離プレート120の内
部に形成されており、液体燃料供給ライン7から重質液
体燃料流路4に送り込まれた重質液体燃料を比重差によ
り分離させる機能を有している。なお、重質液体燃料分
離機構119を具えた分離プレート120の下流側に
は、第1の実施形態で説明したものと同様に構成された
3ノズル型アトマイザ107を取り付けてある。
【0048】上述した分離プレート120は、中央にア
トマイズ流体流路5となる円形断面通路が形成された円
筒状の部材であり、バーナガン3Aに形成された重質液
体燃料流路4と連結される円筒の厚肉部分に、重質液体
燃料分離機構119が形成されている。この重質液体燃
料分離機構119は、重質液体燃料通路4に連結される
環状液体燃料室120aと、該環状液体燃料室120a
の後流側に形成された環状の旋回室120bと、環状液
体燃料室120aと旋回室120bとの間を連結し一端
が旋回室120bに対し接線方向に連通するよう複数
(図示の例では4本)設けられた旋回溝120cと、旋
回室120bの後流側に旋回溝120cと連通して設け
られた内外2段の同心環状溝120d,120eとを具
備して構成される。そして、上述した内外2段の同心環
状溝120d,120eは、分離した液体燃料毎の通路
が形成されたバックプレート121を介して、3ノズル
型アトマイザ107に接続される。なお、この場合の3
ノズル型アトマイザ107についても、上述した第1の
実施形態と同様に、比重の高い液体燃料を噴霧するもの
程火炉内19の中央寄りを向くように配列してある。
【0049】上述した構成のバーナガン3Aは、従来例
として示した図11の全体構成の系統において、バーナ
ガン3に代えて用いられる。バーナガン3Aに送り込ま
れてきた重質液体燃料16は、分離プレート120に形
成された重質液体燃料分離機構119を通過することに
より、比重差のある高重質液体燃料102と軽質液体燃
料103とに分離される。
【0050】以下、この分離について詳細に説明する。
重質液体燃料流路4を流れる重質液体燃料16は、分離
プレート120に到達して環状液体燃料室120aから
4本の旋回溝120cへ流れ込む。この旋回溝120c
は、旋回室120bに対し接線方向に連通しているた
め、旋回室120b内では重質液体燃料16が旋回流と
なって流れる。このため、重質液体燃料16の旋回流に
は遠心力が作用し、比重の大きい高重質液体燃料102
は外側に、そして比重の小さい軽質液体燃料103は内
側に分離される。
【0051】こうして分離された高重質液体燃料102
は、外側の同心環状溝120eを通って3ノズル型アト
マイザ107の高重質液体燃料ノズル107eに導かれ
る。また、軽質液体燃料103は、内側の同心環状溝1
20dを通って3ノズル型アトマイザ107の軽質液体
燃料ノズル107fに導かれる。なお、高重質液体燃料
102及び軽質液体燃料103の以後の流れは、上述し
た第1の実施形態と同様である。すなわち、第1の実施
形態では重質液体燃料分離器101で分離たものを3流
路型バーナガン104及び3ノズル型アトマイザ107
へ供給していたが、本実施例では、重質液体燃料分離器
101の機能をバーナガン3A内の重質液体燃料分離機
構119にもたせたものである。換言すれば、サイクロ
ン型の遠心分離器をバーナガン3Aに内蔵して重質液体
燃料16を分離させる構成となっている。
【0052】このような構成としても、上述した第1の
実施形態と同様に、重質液体燃料16を比重差により高
重質液体燃料102と軽質液体燃料103とに分割し、
粘度が高く燃焼しにくい高重質液体燃料102を旋回燃
焼火炎22の内側へ向けて噴霧すると共に、当初の重質
液体燃料16より高重質成分が分離除去されて軽質化し
た軽質液体燃料103を旋回燃焼火炎22の外側近傍へ
向けて噴霧することが可能になる。このため、難燃性の
高重質液体燃料102は、火炉内19の壁面に接触して
温度低下するようなことはなく、常に旋回燃焼火炎22
の内側において高温の雰囲気下で燃焼することができる
ので、良好な燃焼条件が維持されて未燃分の発生が大幅
に低減する。また、軽質液体燃料103については、旋
回燃焼火炎22の外側近傍へ向けて噴霧されるため火炎
21が火炉内19の壁面に近づき気味になっても、燃料
自体が軽質化して燃焼性が向上しているので、充分に良
好な燃焼を維持することができる。従って、重質液体燃
料16全体としての燃焼性が向上することになり、未燃
分として残る燃料を大幅に低減してクリーンで効率のよ
い燃焼が可能な重質液体燃料燃焼装置となる。
【0053】上述したように、本発明の重質液体燃料燃
焼装置においては、(1)バーナガン上流の液体燃料供
給ライン7に遠心分離器等の重質液体燃料分離手段を設
け、重質液体燃料16を高重質液体燃料102と軽質液
体燃料103との二つに分離させるようにしたこと、
(2)バーナガン内に重質液体燃料分離手段を設け、重
質液体燃料16を高重質液体燃料102と軽質液体燃料
103との二つに分離させるようにしたこと、(3)一
つのアトマイザから高重質液体燃料102と軽質液体燃
料103とを別々に噴霧できるようにしたしたこと、
(4)高重質液体燃料102については、そのアトマイ
ズ流体17量を多くして噴霧粒子の微粒化を図り、しか
も、噴霧粒子群を常に旋回燃焼火炎22の中心部側へ噴
霧するようにして、火炉内19の壁面からの影響を受け
ないようにしたことにより、高重質液体燃料16の良好
な燃焼を促進し、未燃分の発生を大幅に低減することが
可能になった。
【0054】また、上記各実施形態において、ボイラ化
炉本体1の形状、コンパートメント2aの配置や段数及
び重質液体燃料16を分離させる数等については何ら限
定するものではなく、たとえば重質液体燃料16を高重
質液体燃料、中軽質液体燃料及び軽質液体燃料の3種類
に分離させてそれぞれに対応する噴出ルートを形成する
など適宜他の構成とすることが可能である。これ以外に
も、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であれば、いかな
る構成を採用してもよく、また上記したような構成を適
宜選択的に組み合わせたものとしてもよいのは言うまで
もない。
【0055】
【発明の効果】本発明の重質液体燃料燃焼装置によれ
ば、重質液体燃料を、たとえば高重質液体燃料及び軽質
液体燃料というように複数に分離し、高粘度で難燃性の
傾向にある高重質液体燃料を旋回燃焼火炎の内側近傍へ
吹き込んで、常に高温雰囲気下で燃焼を行わせることに
より、未燃分の発生を激減させることができる。また、
軽質液体燃料は、分離前の重質液体燃料と比較して軽質
化しているため燃焼性が向上しており、従って、軽質液
体燃料噴霧を旋回燃焼火炎の外側近傍へ吹込んで火炎が
火炉内の壁面へ近寄り気味となっても、充分に良好な燃
焼を維持できる。特に、重質液体燃料を高重質液体燃料
及び軽質液体燃料の両極端に分離して燃焼させる行う本
発明の燃焼方法は、従来の重質液体燃料単味の燃焼方法
に比べ、未燃分の発生を防止するのに格段な効果が期待
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による重質液体燃料燃焼装置の第1の
実施形態に係る全体系統を示す図である。
【図2】 図1の重質液体燃料燃焼装置における重質液
体燃料分離手段の第1実施例として、サイクロン型の遠
心分離器の構成例を示す縦断面図である。
【図3】 図2に示した重質液体燃料分離器のA−A断
面図である。
【図4】 図1の重質液体燃料燃焼装置における3流路
型バーナガンの構成例を示す断面図である。
【図5】 図4に示した3流路型バーナガンに取り付け
られる3ノズル型アトマイザ構成例を示す図で、(a)
は断面図、(b)は噴霧方向から見た正面図である。
【図6】 図1の重質液体燃料燃焼装置における重質液
体燃料分離手段の第2実施例として、分離板型遠心分離
器の構成例を示す縦断面図である。
【図7】 本発明による重質液体燃料燃焼装置の第2の
実施形態に係る全体系統を示す図である。
【図8】 図7に示した本発明の第2の実施形態におい
て、ボイラ火炉内への噴霧方向を説明する水平断面図で
ある。
【図9】 本発明による重質液体燃料燃焼装置の第3の
実施形態に係る分離機構内蔵ノズルの構成例を示す断面
図である。
【図10】 図9に示した分離器高内蔵ノズルにおける
分離プレートの構成例を示す図で、(a)は入口側を示
す図9のB−B断面図、(b)は出口側を示す図9のC
−C断面図である。
【図11】 従来の重質液体燃料燃焼装置に係る全体系
統を示す図である。
【図12】 図11に示した従来装置におけるボイラ火
炉内の燃焼状態を示す水平断面図である。
【図13】 図11に示した従来装置におけるバーナガ
ンの構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ボイラ火炉本体 2 バーナ風箱 3,3A バーナガン 6 空気ノズル 16 重質液体燃料 17 アトマイズ流体 18 燃焼用空気 19 火炉内 22 旋回燃焼火炎 101 重質液体燃料分離器(重質液体燃料分離手
段) 102 高重質液体燃料 103 軽質液体燃料 104 3流路型バーナガン 107 3ノズル型アトマイザ 111 高重質液体燃料用バーナガン(高重質バーナ
ガン) 112 軽質液体燃料用バーナガン(軽質バーナガ
ン) 119 重質液体燃料分離機構(重質液体燃料分離手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤村 皓太郎 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 大栗 正治 長崎県長崎市深堀町五丁目717番地1 長 菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3K052 GA06 GA10 GB04 GC00 GD01 HA01 3K056 AA06 AB04 AC00 AD01 3K065 QB05 QB07 QB12 RA01 RB03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状としたボイラ火炉の側壁面または
    コーナ部にほぼ横向きに設けられ、前記ボイラ火炉と同
    軸の仮想円筒面に中心軸の延長線が接する複数のバーナ
    風箱と、該バーナ風箱内に装着された複数の空気ノズル
    と、該空気ノズルを貫通して同心に装着されアトマイズ
    流体と共に液体燃料を噴霧するバーナガンとを具え、前
    記空気ノズル及び前記バーナガンから前記仮想円筒面に
    接して吹込まれる燃焼用空気及び液体燃料噴霧の燃焼に
    よって生じる複数の火炎を互いに旋回燃焼させて前記ボ
    イラ火炉内に旋回燃焼火炎を形成する重質液体燃料燃焼
    装置において、 液体燃料供給ラインに送り込まれてきた重質液体燃料を
    比重差により複数の液体燃料に分離させる重質液体燃料
    分離手段を設け、前記バーナガンにアトマイズ流体流路
    及び前記重質液体燃料分離手段で分離した複数の液体燃
    料毎に専用の液体燃料流路を形成すると共に前記複数の
    液体燃料毎にそれぞれ専用の噴霧ノズルを設けたアトマ
    イザを取り付け、前記噴霧ノズルが比重の高い液体燃料
    を噴霧するもの程ボイラ火炉の中央寄りを向くように配
    列したことを特徴とする重質液体燃料燃焼装置。
  2. 【請求項2】 筒状としたボイラ火炉の側壁面または
    コーナ部にほぼ横向きに設けられ、前記ボイラ火炉と同
    軸の仮想円筒面に中心軸の延長線が接する複数のバーナ
    風箱と、該バーナ風箱内に装着された複数の空気ノズル
    と、該空気ノズルを貫通して同心に装着されアトマイズ
    流体と共に液体燃料を噴霧するバーナガンとを具え、前
    記空気ノズル及び前記バーナガンから前記仮想円筒面に
    接して吹込まれる燃焼用空気及び液体燃料噴霧の燃焼に
    よって生じる複数の火炎を互いに旋回燃焼させて前記ボ
    イラ火炉内に旋回燃焼火炎を形成する重質液体燃料燃焼
    装置において、 重質液体燃料流路及びアトマイザ流体流路を具えたバー
    ナガンに、液体燃料供給ラインから前記重質液体燃料流
    路に送り込まれた重質液体燃料を旋回させる環状の旋回
    室と、該旋回室に対し接線方向に連通して複数設けられ
    た旋回溝と、前記旋回室の後流側に前記旋回溝と連通し
    て設けられた複数の同心環状溝とを具備してなる重質液
    体燃料分離手段を組み込んで設けると共に、分離した複
    数の液体燃料毎にそれぞれ専用の噴霧ノズルを設けたア
    トマイザを取り付け、前記噴霧ノズルが比重の高い液体
    燃料を噴霧するもの程ボイラ火炉の中央寄りを向くよう
    に配列したことを特徴とする重質液体燃料燃焼装置。
  3. 【請求項3】 筒状のボイラ火炉の側壁面またはコー
    ナ部にほぼ横向きに設けられ、前記ボイラ火炉と同軸の
    仮想円筒面に中心軸の延長線が接する複数のバーナ風箱
    と、該バーナ風箱内に装着された複数の空気ノズルと、
    該空気ノズルを貫通して同心に装着されアトマイズ流体
    と共に液体燃料を噴霧するバーナガンとを具え、前記空
    気ノズル及び前記バーナガンから前記仮想円筒面に接し
    て吹込まれる燃焼用空気及び液体燃料噴霧の燃焼によっ
    て生じる複数の火炎を互いに旋回燃焼させて前記ボイラ
    火炉内に旋回燃焼火炎を形成する重質液体燃料燃焼装置
    において、 液体燃料供給ラインに送り込まれてきた重質液体燃料を
    比重差により複数の液体燃料に分離する重質液体燃料分
    離手段を設け、該重質液体燃料分離手段で分離した液体
    燃料毎にそれぞれ専用のバーナガンを設けると共に、比
    重の高い液体燃料を噴霧するバーナガン程ボイラ火炉の
    中央寄りを向くように配列したことを特徴とする重質液
    体燃料燃焼装置。
  4. 【請求項4】 前記重質液体燃料分離手段が、高重質
    液体燃料及び軽質液体燃料よりなる二種類の液体燃料に
    分離することを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    記載の重質液体燃料燃焼装置。
  5. 【請求項5】 前記アトマイズ流体の流量を、比重の
    高い液体燃料ほど大きくしたことを特徴とする請求項1
    から4のいずれかに記載の重質液体燃料燃焼装置。
  6. 【請求項6】 前記バーナガンは、比重の小さい液体
    燃料を噴霧するものを上段側に纏め、比重の大きい液体
    燃料を噴霧するものを下段側に纏めて配置したことを特
    徴とする請求項3または4に記載の重質液体燃料燃焼装
    置。
  7. 【請求項7】 前記バーナガンは、比重の小さい液体
    燃料を噴霧するものから比重の大きい液体燃料を噴霧す
    るものへ順次上段側から下段側へ並べる配置を1サイク
    ルとして繰り返したことを特徴とする請求項3または4
    に記載の重質液体燃料燃焼装置。
  8. 【請求項8】 前記重質液体燃料分離手段が遠心分離
    器であることを特徴とする請求項1,3から7のいずれ
    かに記載の重質液体燃料燃焼装置。
  9. 【請求項9】 前記旋回燃焼の燃焼状態または前記重
    質液体燃料の粘度の少なくとも一方を監視し、前記遠心
    分離器による重質液体燃料の分離をフィードバック制御
    することを特徴とする請求項8に記載の重質液体燃料燃
    焼装置。
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