JP2002154082A - ロボットの関節回転機構 - Google Patents

ロボットの関節回転機構

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JP2002154082A
JP2002154082A JP2000349930A JP2000349930A JP2002154082A JP 2002154082 A JP2002154082 A JP 2002154082A JP 2000349930 A JP2000349930 A JP 2000349930A JP 2000349930 A JP2000349930 A JP 2000349930A JP 2002154082 A JP2002154082 A JP 2002154082A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロボットの関節から可動部の逃げの為の隙間
(クリアランス)を出来る限り小さくし、指を挟む等の
危険度を回避しつつねじりと振りの両関節運動を可能と
するロボットの関節回転機構を提供する。 【解決手段】胴体部5上に球形状の頭部1をフレーム4
を介して回転支持する。頭部関節の主部たる頭部1は中
央の顔部2、及び頭部1の左右両端にてそれぞれ両端関
節となる耳部3に三分割される。フレーム4下部の回転
台6にDCモータ8、耳部3まで延在したフレーム4の
アーム部4aにかけわたしたシャフト7の一端にDCモ
ータ9を設け、DCモータ8の回転で球形状の頭部1の
ねじり関節運動、DCモータ9の回転で顔部2の振りの
関節運動を行う。両モータの回転でねじりと振りの二自
由度の関節運動が行える。三分割した各部間のクリアラ
ンスは極めて小さく、指を挟む等の危険性が回避でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロボットの関節回転
機構に関し、特に家庭内などで一般的に使用されるロボ
ットにおける回転部分と非回転部分とのクリアランスを
小さくして操作時の危険度を回避しようとするロボット
の関節回転機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボットと言えば産業用ロボット
が主であり工場内での組立の自動化やラインの無人化等
に活用されていたが、近年ではペットロボットに代表さ
れるように家庭内にもロボットの利用分野が広がって来
た。ロボットが家庭内に入ることにより、幼児から老人
まで多種多様の人がロボットと接するようになり、ロボ
ットの動作に関する安全性が重要視されてくる。特にロ
ボットの首などの関節に代表されるように回転可動部
は、回転体と非回転体の間に可動部の逃げの為の隙間
(クリアランス)を設ける必要があり、この可動部に設
けたクリアランスに指を挟む等の危険性が考えられる。
また可動部に設けたクリアランスからの異物混入や外観
への問題も考えられる。
【0003】図10に従来の首振りロボットの関節回転
機構の一例を斜視図にて示す。
【0004】この従来例では、球形状の回転体である頭
部41が胴体部45上にあり、頭部41は胴体部45内
に実装されたフレーム42に保持されていて、図示しな
い回転駆動源を有してフレーム42に連接する回転台4
4の回転に従い、矢印Aで示すねじり関節運動と矢印B
で示す縦振り関節運動の両関節運動を行うようになって
いる。回転体である頭部41と胴体部45の間には、可
動部の逃げとしてのクリアランス43が設けられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】家庭内などで一般的に
使用されるロボットにおいては、上述のように安全性が
最重要視される問題であるのは当然のことである。しか
しロボットの回転可動部では、回転体と非回転体の間に
可動部の逃げの為の隙間(クリアランス)を設ける必要
性があり、この可動部に設けたクリアランスに指を挟む
等の危険性が大いに考えられる。また可動部に設けたク
リアランスからの異物混入や外観への問題も考えられ
る。
【0006】上述した従来例においても、回転体である
頭部41と非回転体である胴体部45との間には、可動
部の逃げとしてのクリアランス43が設けられており、
しかも一つの回転駆動源を有する回転台44に連接する
フレーム42の回転によってねじりと縦振りの両関節運
動を行うようになっているため、構造上、クリアランス
43を大きく設ける必要がある。従って、このクリアラ
ンス43に操作・回転時に指を挟む危険性が大であり、
また異物混入及び外観形状への問題も考えられる。
【0007】本発明の目的は、上記従来の問題を解消
し、ロボットの関節から可動部の逃げの為の隙間(クリ
アランス)を出来る限り小さくし、回転体と非回転体の
間を部品同士のクリアランスのみで形成する構成とし、
ねじりと振りの両関節運動を可能とするロボットの関節
回転機構を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のロボットの関節
回転機構は、胴体部の略中心部を通る第1の回転軸にあ
る主駆動源と、前記胴体部上にあり前記主駆動源の駆動
により前記第1の回転軸上で回動する球形状の頭部関節
と、前記頭部関節の両端の耳部に相当する部分にてそれ
ぞれ分割された両端関節と、前記胴体部内で前記主駆動
源を取り付けるとともに前記両端関節内に延在するフレ
ームと、前記両端関節内の前記フレーム間に保持され前
記球形状の頭部関節の中心部を回転軸支する第2の回転
軸と、前記両端関節内の前記フレームの少なくとも一方
に設けられ前記第2の回転軸を回動する副駆動源とを備
えている。
【0009】このロボットの関節回転機構において、前
記主駆動源及び前記副駆動源がともに連続回転用のDC
モータであるようにし、この両方のDCモータが回転す
ることにより前記頭部関節と前記両端関節が連続的なね
じりと振りの二自由度の関節運動を行うことを特徴とす
るものである。
【0010】上述のロボットの関節回転機構において、
前記主駆動源の前記DCモータのみが回転することによ
り前記頭部関節と前記両端関節が連続的なねじり関節運
動を行い、また前記副駆動源の前記DCモータのみが回
転することにより前記頭部関節が連続的な振りの関節運
動を行うようにしてもよい。
【0011】本発明の他のロボットの関節回転機構は、
上述したロボットの関節回転機構の構成において前記主
駆動源及び前記副駆動源がともにステッピングモータで
あるものとし、この両方のステッピングモータが回転す
ることにより前記頭部関節と前記両端関節がステップ的
なねじりと振りの二自由度の関節運動を行うことを特徴
とするものである。
【0012】また上述の他のロボットの関節回転機構に
おいて、前記主駆動源の前記ステッピングモータのみが
回転することにより前記頭部関節と前記両端関節がステ
ップ的なねじり関節運動を行い、また前記副駆動源の前
記ステッピングモータのみが回転することにより前記頭
部関節がステップ的な振りの関節運動を行うようにして
もよい。
【0013】また本発明のさらに他のロボットの関節回
転機構は、肩部の略中心部を通る第3の回転軸にある主
駆動源と、前記肩部上にあり前記主駆動源の駆動により
前記第3の回転軸上で回動する球形状の肩部関節と、前
記肩部関節の両端に相当する部分にてそれぞれ分割され
た肩部両端関節と、前記肩部内で前記主駆動源を取り付
けるとともに前記肩部両端関節内に延在するフレーム
と、前記肩部両端関節内の前記フレーム間に保持され前
記球形状の肩部関節の中心部を回転軸支する第4の回転
軸と、前記肩部両端関節内の前記フレームの少なくとも
一方に設けられ前記第4の回転軸を回動する副駆動源と
を備えることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0015】本発明においては、ロボットの首振り部分
の関節運動を例にして説明するものとし、球形状の関節
を有するロボットの球の中心を回転中心としたねじりと
振りの二自由度をもつ回転機構に関して説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施の形態の構成を
示す正面図、図2、図3、図4は第1の実施の形態の動
作状態を示す斜視図である。
【0017】図1に示す第1の実施の形態の構成におい
て、最も主要な部分は球形状の頭部関節と、この頭部関
節の両端の耳部に相当する部分にてそれぞれ分割された
両端関節であるが、説明する字句を簡略化するために、
球形状の頭部関節全体を頭部1、頭部1の左右両端にそ
れぞれ分割された両端関節を耳部3、頭部1のうちの耳
部3以外の中央部分を顔部2と称する。球形状の頭部1
を回転支持するのが胴体部5である。剛体からなり略中
空状の胴体部5は、上面部分が円形状に開口し、この開
口部分にて後述するフレーム4を介して球形状の頭部1
を回転支持する。
【0018】胴体部5内には、回転台6を含むフレーム
4が実装されるが、回転台6とフレーム4とでコの字を
丁度90度上向きにした(即ち、コの字の開放部分が上
になる)形状をなし、コの字の底面の中央部分には主駆
動源たるDCモータ(直流モータ)8が取り付けられて
おり、またフレーム4のコの字の左右の上向きのアーム
部4aは頭部1左右の耳部3の中心付近まで延在してい
る。
【0019】頭部1の左右両端の耳部3内に延在内蔵さ
れた両方のアーム部4aは、丁度顔部2の回転中心とな
るべきシャフト7を左右のアーム部4aに亘ってかけわ
たしてなり、一方の耳部3内でシャフト7の一端には副
駆動源たるDCモータ9が取り付けられている。
【0020】このような第1の実施の形態の構成によれ
ば、DCモータ8と回転台6の回転により頭部1の左右
方向のねじり回転が、またDCモータ9とシャフト7の
回転により顔部2の上下方向の縦振り回転が可能とな
る。
【0021】また、フレーム4、アーム部4a、回転台
6、シャフト7、DCモータ8,9は耳部3及び胴体部
5で完全に覆われていて、静止時、動作時ともに外観上
は見えない構成となっている。さらに、頭部1と胴体部
5間のクリアランスは、部品間同士のクリアランスのみ
で形成することができ、従ってこのクリアランスは極め
て小さくなっている。
【0022】このような構成の第1の実施の形態の動作
について、図2、図3、図4を参照して説明する。なお
図示していないが、動作に必要な操作部や制御部は別に
存在するものとする。
【0023】図2(a),(b)においては、胴体部5
内の回転台6のDCモータ8と、耳部3内のDCモータ
9がともに連続的に回転する。DCモータ8が回転する
と、頭部1全体が一体となった球として回転台6ととも
に矢印Aで示すように左右に連続回転(ねじり回転)す
る。この時、頭部1が回転体、胴体部5が非回転体とな
り、頭部1と胴体部5の間に設けられた一定のクリアラ
ンスを保持しつつ回転動作が行われる。
【0024】またDCモータ9が回転すると、左右の耳
部3は動かず中央の顔部2のみがシャフト7を回転軸に
矢印Bで示すように上下に回転(振り回転)する。この
時、顔部2が回転体、耳部3が非回転体となり、顔部2
と耳部3の間に設けられた一定のクリアランスを保持し
つつ回転動作が行われる。
【0025】この図2に示す動作において、矢印Aのね
じり回転と矢印Bの振り回転が同時に行われてもよい
し、或いはねじり回転と振り回転が同時に行われずに、
先ず矢印Aのねじり回転が終了してから矢印Bの振り回
転が行われたり、または矢印Bの振り回転が終了してか
ら矢印Aのねじり回転が行われたりするようにしてもよ
い。
【0026】なお、DCモータ8によるねじり回転の動
作角度及びDCモータ9による振り回転の動作角度は、
必要に応じて適宜に設定すればよい。即ち、図2に示す
動作によれば、頭部関節(頭部1、顔部2)と両端関節
(耳部3)が連続的なねじりと振りの二自由度の関節運
動を行うことができる。
【0027】図3(a),(b)においては、胴体部5
内の回転台6のDCモータ8のみが回転する。DCモー
タ8が回転すると、頭部1全体が一体となった球として
回転台6とともに矢印Aで示すように左右に連続回転
(ねじり回転)する。即ち、頭部関節(頭部1、顔部
2)と両端関節(耳部3)が連続的なねじり関節運動を
行うことができる。
【0028】図4(a),(b)においては、耳部3内
のDCモータ9のみが回転する。DCモータ9が回転す
ると、シャフト7を回転軸に中央の顔部2のみが矢印B
で示すように上下に連続回転(振り回転)する。即ち、
頭部関節(顔部2)が連続的な振りの関節運動を行うこ
とができる。
【0029】上述した本発明の第1の実施の形態によれ
ば、頭部1と胴体部5間のクリアランスは、胴体部5内
に実装したフレーム4を基準にして設定されるので、部
品間同士のクリアランスを極めて小さくすることがで
き、従って可動部の隙間に指を挟む等の危険性を充分に
回避することができる。
【0030】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図5は本発明の第2の実施の形態の構成を示
す正面図、図6、図7、図8は第2の実施の形態の動作
状態を示す斜視図である。
【0031】図5に示す第2の実施の形態の構成におい
ても、主な構成は第1の実施の形態の場合と略同様であ
り、球形状の頭部関節と、この頭部関節の両端の耳部に
相当する部分にてそれぞれ分割された両端関節がある
が、説明する字句を簡略化するために、球形状の頭部関
節全体を頭部1、頭部1の左右両端にそれぞれ分割され
た両端関節を耳部3、頭部1のうちの耳部3以外の中央
部分を顔部2と称する。
【0032】球形状の頭部1を回転支持するのが胴体部
5である。剛体からなり略中空状の胴体部5は、上面部
分が円形状に開口し、この開口部分にて後述するフレー
ム4を介して球形状の頭部1を回転支持する。
【0033】胴体部5内には、回転台6を含むフレーム
4が実装されるが、回転台6とフレーム4とでコの字を
丁度90度上向きにした(即ち、コの字の開放部分が上
になる)形状をなし、コの字の底面の中央部分には主駆
動源たるステッピングモータ10が取り付けられてお
り、またフレーム4のコの字の左右の上向きのアーム部
4aは頭部1左右の耳部3の中心付近まで延在してい
る。
【0034】頭部1の左右両端の耳部3内に延在内蔵さ
れた両方のアーム部4aは、丁度顔部2の回転中心とな
るべきシャフト7を左右のアーム部4aに亘ってかけわ
たしてなり、一方の耳部3内でシャフト7の一端には副
駆動源たるステッピングモータ11が取り付けられてい
る。
【0035】このような第2の実施の形態の構成によれ
ば、ステッピングモータ10と回転台6の回転により頭
部1の左右方向のステップ的なねじり回転が、またステ
ッピングモータ11とシャフト7の回転により顔部2の
上下方向のステップ的な縦振り回転が可能となる。な
お、ステッピングモータ10,11の動作におけるステ
ップ的な回転角度については、1ステップごとの回転角
度を45度とか60度とか、適宜のステップ回転角度に
設定できることは勿論である。
【0036】また、フレーム4、アーム部4a、回転台
6、シャフト7、ステッピングモータ10,11は耳部
3及び胴体部5で完全に覆われていて、静止時、動作時
ともに外観上は見えない構成となっている。
【0037】さらに、頭部1と胴体部5間のクリアラン
ス、ならびに顔部2と両端の耳部3間のクリアランス
は、第1の実施の形態の場合と同様に、極めて小さくな
っている。
【0038】このような構成の第2の実施の形態の動作
について、図6、図7、図8を参照して説明する。なお
図示していないが、動作に必要な操作部や制御部は別に
存在するものとする。
【0039】図6(a),(b)においては、胴体部5
内の回転台6のステッピングモータ10と、耳部3内の
ステッピングモータ11がともにステップ的に回転す
る。ステッピングモータ10が回転すると、頭部1全体
が一体となった球として回転台6とともに矢印Aで示す
ように左右にステップ回転(ねじり回転)する。この
時、頭部1が回転体、胴体部5が非回転体となり、頭部
1と胴体部5の間に設けられた一定のクリアランスを保
持しつつステップ回転動作が行われる。
【0040】またステッピングモータ11が回転する
と、左右の耳部3は動かず中央の顔部2のみがシャフト
7を回転軸に矢印Bで示すように上下にステップ回転
(振り回転)する。この時、顔部2が回転体、耳部3が
非回転体となり、顔部2と耳部3の間に設けられた一定
のクリアランスを保持しつつステップ回転動作が行われ
る。この図6に示す動作において、矢印Aのステップ的
ねじり回転と矢印Bのステップ的振り回転が同時に行わ
れてもよいし、或いはねじり回転と振り回転が同時に行
われずに、先ず矢印Aのねじり回転が終了してから矢印
Bの振り回転が行われたり、または矢印Bの振り回転が
終了してから矢印Aのねじり回転が行われたりするよう
にしてもよい。
【0041】なお、ステッピングモータ10によるねじ
り回転のステップ動作角度及びステッピングモータ11
による振り回転のステップ動作角度は、上述したように
必要に応じて適宜に設定すればよい。即ち、図6に示す
動作によれば、頭部関節(頭部1、顔部2)と両端関節
(耳部3)がステップ的なねじりと振りの二自由度の関
節運動を行うことができる。
【0042】図7(a),(b)においては、胴体部5
内の回転台6のステッピングモータ10のみが回転す
る。ステッピングモータ10が回転すると、頭部1全体
が一体となった球として回転台6とともに矢印Aで示す
ように左右にステップ回転(ねじり回転)する。即ち、
頭部関節(頭部1、顔部2)と両端関節(耳部3)がス
テップ的なねじり関節運動を行うことができる。
【0043】図8(a),(b)においては、耳部3内
のステッピングモータ11のみが回転する。ステッピン
グモータ11が回転すると、シャフト7を回転軸に中央
の顔部2のみが矢印Bで示すように上下にステップ回転
(振り回転)する。即ち、頭部関節(顔部2)がステッ
プ的な振りの関節運動を行うことができる。
【0044】上述した本発明の第2の実施の形態におい
ても、頭部1と胴体部5間のクリアランスは、胴体部5
内に実装したフレーム4を基準にして設定されるので、
部品間同士のクリアランスを極めて小さくすることがで
き、従って可動部の隙間に指を挟む等の危険性を充分に
回避することができる。
【0045】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図9は本発明の第3の実施の形態の構成及び
動作状態を示す斜視図である。
【0046】この本発明の第3の実施の形態では、ロボ
ットの関節回転に関するねじりと振りの二自由度の関節
運動を肩部に適用したものであり、構成及び動作の基本
的な内容は上述した第1及び第2の実施の形態の場合と
略同様である。
【0047】図9を参照すると、球形状の肩部関節20
と、この肩部関節の両端に相当する部分にてそれぞれ分
割された両端関節があるが、説明の字句を簡略化するた
めに、肩部関節20のうちの球形状部全体を肩部21、
肩部21の左右両端にそれぞれ分割された両端関節を両
端部23、肩部21のうちの両端部23以外の中央部分
を中央部22と称する。
【0048】球形状の肩部21を回転支持するのが胴体
部25である。剛体からなり略中空状の胴体部25は、
端面部分が円形状に開口し、この開口部分にて後述する
フレーム24を介して球形状の肩部21を回転支持す
る。なお、肩部21の先端部分には腕30が付いてい
る。
【0049】胴体部25内には、回転台26を含むフレ
ーム24が実装されるが、回転台26とフレーム24と
でコの字形状をなし(コの字の開放部分が腕30側にな
る)、コの字の底面の中央部分には主駆動源たるDCモ
ータ28が取り付けられており、またフレーム24のコ
の字の左右のアーム部24aは肩部21左右の両端部2
3の中心付近まで延在している。
【0050】肩部21の左右の両端部23内に延在内蔵
された両方のアーム部24aは、丁度中央部22の回転
中心となるべきシャフト27を左右のアーム部24aに
亘ってかけわたしてなり、一方の両端部23内でシャフ
ト27の一端には副駆動源たるDCモータ29が取り付
けられている。なお図示していないが、動作に必要な操
作部や制御部は別に存在するものとする。
【0051】このような構成の第3の実施の形態の肩部
関節20の動作について説明する。胴体部25内の回転
台26のDCモータ28と、両端部23内のDCモータ
29がともに連続的に回転する。DCモータ28が回転
すると、肩部21全体が一体となった球として回転台2
6とともに矢印Cで示すように連続回転(ねじり回転)
する。この時、肩部21が回転体、胴体部25が非回転
体となり、肩部21と胴体部25の間に設けられた一定
のクリアランスを保持しつつ回転動作が行われる。
【0052】またDCモータ29が回転すると、左右の
両端部23は動かず中央部22のみがシャフト27を回
転軸に矢印Dで示すように回転(振り回転)する。この
時、中央部22が回転体、両端部23が非回転体とな
り、中央部22と両端部23の間に設けられた一定のク
リアランスを保持しつつ回転動作が行われる。
【0053】この図9に示す動作において、矢印Cのね
じり回転と矢印Dの振り回転が同時に行われてもよい
し、或いはねじり回転と振り回転が同時に行われずに、
先ず矢印Cのねじり回転が終了してから矢印Dの振り回
転が行われたり、または矢印Dの振り回転が終了してか
ら矢印Cのねじり回転が行われたりするようにしてもよ
い。
【0054】なお、DCモータ28によるねじり回転の
動作角度及びDCモータ29による振り回転の動作角度
は、必要に応じて適宜に設定すればよい。即ち、図9に
示す動作によれば、腕30の運動をも加えた状態で肩部
関節(肩部21、中央部22)と両端関節(両端部2
3)が連続的なねじりと振りの二自由度の関節運動を行
うことができる。
【0055】上述した第1及び第2の実施の形態と同様
にこの第3の実施の形態においても、各構成部品は胴体
部25内に実装したフレーム24を基準にして設定され
るので、部品間同士のクリアランスを極めて小さく設定
することができ、従って可動部の隙間に指を挟む等の危
険性を充分に回避することができる。
【0056】また、この第3の実施の形態においても、
第2の実施の形態と同様に駆動源にステッピングモータ
を用いて、ステップ的なねじりと振りの二自由度の関節
運動を腕30の運動をも加えた状態で行うことができる
ことは言うまでもない。
【0057】上述した第1ないし第3の実施の形態にお
いては、主駆動源及び副駆動源(DCモータ及びステッ
ピングモータ)を回転軸の中心上に実装するように例示
したが、これに限定することなく、減速ギヤ機構等を用
い、回転軸の中心から外れた位置に上記駆動源を実装す
るように構成することも可能である。
【0058】また第1及び第2の実施の形態における顔
部2及び第3の実施の形態における中央部22を縦振り
回転する場合、駆動源の実装位置を耳部3及び両端部2
3にするように例示したが、これに限定することなく、
駆動源を顔部2内や中央部22内に実装し、シャフト
7,27は回転させずに固定軸とし、駆動源まわりの回
転部品を固定軸を支軸に回転させて縦振り回転を行うよ
うに構成することも可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、球
形状の頭部関節を有するロボットの関節回転機構におい
て、ねじりと振りの二自由度の関節運動が容易に行え、
且つ家庭用などのロボットの操作時に回転可動部に設け
たクリアランスに指を挟む等の危険性を回避できる効果
があり、またクリアランスに起因する異物混入の問題及
び外観に対する問題も解決できる。
【0060】その理由は、球形状の頭部関節を中央部と
両端部に三分割し、ねじり関節運動に対しては球形状全
体を回転させ、振り関節運動に対しては両端部を固定し
中央部のみを回転させる構成としたことにあり、特に頭
部を支えるフレームを両端の耳部に延在・内蔵させるこ
とにより、縦振り時のフレーム可動範囲に設ける可動部
の逃げの為の隙間(クリアランス)を極めて小さくでき
るからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示す正面図
である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の連続的なねじりと
振りの二自由度の関節運動の動作を(a)、(b)にて
示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の連続的なねじりの
関節運動の動作を(a)、(b)にて示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態の連続的な振りの関
節運動の動作を(a)、(b)にて示す斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の構成を示す正面図
である。
【図6】本発明の第2の実施の形態のステップ的なねじ
りと振りの二自由度の関節運動の動作を(a)、(b)
にて示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態のステップ的なねじ
りの関節運動の動作を(a)、(b)にて示す斜視図で
ある。
【図8】本発明の第2の実施の形態のステップ的な振り
の関節運動の動作を(a)、(b)にて示す斜視図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施の形態の構成及び動作状態
を示す斜視図である。
【図10】従来の首振りロボットの関節回転機構の一例
の構成及び動作状態を(a)、(b)にて示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 頭部 2 顔部 3 耳部 4 フレーム 4a アーム部 5 胴体部 6 回転台 7 シャフト 8,9 DCモータ 10,11 ステッピングモータ 20 肩部関節 21 肩部 22 中央部 23 両端部 24 フレーム 24a アーム部 25 胴体部 26 回転台 27 シャフト 28,29 DCモータ 30 腕 41 頭部 42 フレーム 43 クリアランス 44 回転台 45 胴体部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴体部の略中心部を通る第1の回転軸に
    ある主駆動源と、前記胴体部上にあり前記主駆動源の駆
    動により前記第1の回転軸上で回動する球形状の頭部関
    節と、前記頭部関節の両端の耳部に相当する部分にてそ
    れぞれ分割された両端関節と、前記胴体部内で前記主駆
    動源を取り付けるとともに前記両端関節内に延在するフ
    レームと、前記両端関節内の前記フレーム間に保持され
    前記球形状の頭部関節の中心部を回転軸支する第2の回
    転軸と、前記両端関節内の前記フレームの少なくとも一
    方に設けられ前記第2の回転軸を回動する副駆動源とを
    備えることを特徴とするロボットの関節回転機構。
  2. 【請求項2】 前記主駆動源及び前記副駆動源がともに
    連続回転用のDCモータであることを特徴とする請求項
    1記載のロボットの関節回転機構。
  3. 【請求項3】 請求項2において両方の前記DCモータ
    が回転することにより前記頭部関節と前記両端関節が連
    続的なねじりと振りの二自由度の関節運動を行うことを
    特徴とするロボットの関節回転機構。
  4. 【請求項4】 請求項2において前記主駆動源の前記D
    Cモータのみが回転することにより前記頭部関節と前記
    両端関節が連続的なねじり関節運動を行うことを特徴と
    するロボットの関節回転機構。
  5. 【請求項5】 請求項2において前記副駆動源の前記D
    Cモータのみが回転することにより前記頭部関節が連続
    的な振りの関節運動を行うことを特徴とするロボットの
    関節回転機構。
  6. 【請求項6】 前記主駆動源及び前記副駆動源がともに
    ステッピングモータであることを特徴とする請求項1記
    載のロボットの関節回転機構。
  7. 【請求項7】 請求項6において両方の前記ステッピン
    グモータが回転することにより前記頭部関節と前記両端
    関節がステップ的なねじりと振りの二自由度の関節運動
    を行うことを特徴とするロボットの関節回転機構。
  8. 【請求項8】 請求項6において前記主駆動源の前記ス
    テッピングモータのみが回転することにより前記頭部関
    節と前記両端関節がステップ的なねじり関節運動を行う
    ことを特徴とするロボットの関節回転機構。
  9. 【請求項9】 請求項6において前記副駆動源の前記ス
    テッピングモータのみが回転することにより前記頭部関
    節がステップ的な振りの関節運動を行うことを特徴とす
    るロボットの関節回転機構。
  10. 【請求項10】 肩部の略中心部を通る第3の回転軸に
    ある主駆動源と、前記肩部上にあり前記主駆動源の駆動
    により前記第3の回転軸上で回動する球形状の肩部関節
    と、前記肩部関節の両端に相当する部分にてそれぞれ分
    割された肩部両端関節と、前記肩部内で前記主駆動源を
    取り付けるとともに前記肩部両端関節内に延在するフレ
    ームと、前記肩部両端関節内の前記フレーム間に保持さ
    れ前記球形状の肩部関節の中心部を回転軸支する第4の
    回転軸と、前記肩部両端関節内の前記フレームの少なく
    とも一方に設けられ前記第4の回転軸を回動する副駆動
    源とを備えることを特徴とするロボットの関節回転機
    構。
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