JP2002153874A - 殺菌水製造方法と殺菌水製造装置 - Google Patents

殺菌水製造方法と殺菌水製造装置

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JP2002153874A
JP2002153874A JP2000330867A JP2000330867A JP2002153874A JP 2002153874 A JP2002153874 A JP 2002153874A JP 2000330867 A JP2000330867 A JP 2000330867A JP 2000330867 A JP2000330867 A JP 2000330867A JP 2002153874 A JP2002153874 A JP 2002153874A
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anode
oxidized
cathode
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JP2000330867A
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English (en)
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Michio Oki
通雄 大木
Tamotsu Komai
保 古米
Takaharu Yoshida
隆治 葭田
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OKI JUSHI KOGYO KK
Toyama Prefecture
Original Assignee
OKI JUSHI KOGYO KK
Toyama Prefecture
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海洋深層水等の塩化ナトリウム水溶液を用い
て、効率よく電気分解し、殺菌力の高い次亜塩素酸殺菌
水を製造する殺菌水製造方法と装置を提供する。 【解決手段】 陰極18を有するカソ−ド室26と陽極
20を有するアノード室28が設けられた一次電解槽1
4と、一次電解槽14と構造が等しい二次電解槽16を
備える。海洋深層水等の塩化ナトリウムが溶解している
水溶液を電気分解し、陰極18側からは一次アルカリ水
を、陽極20側からは一次酸化水を各々生成し、一次ア
ルカリ水と一次酸化水を密閉状態で混合し、この混合液
を再度電気分解し、二次アルカリ水と二次酸化水を生成
する。陰極18と陽極20の間は、イオン交換膜の隔膜
22で仕切られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、海洋深層水等、
塩化ナトリウム(NaCl)が溶解した液体から次亜塩
素酸殺菌水を製造する殺菌水製造方法と殺菌水製造装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、次亜塩素酸を含む次亜塩素酸殺菌
水としては、食塩水を電気分解して生成された強酸化水
があった。この電気分解に使用する電解装置は、陰極と
陽極が取り付けられた電解槽が設けられ、陰極と陽極の
間には、イオン交換膜で作られた隔壁が取り付けられ、
陰極を有するカソード室と、陽極を有するアノード室に
区分されていた。また電解槽には、カソード室で生成さ
れた強アルカリ水を取り出す強アルカリ水取出管と、電
解槽のアノード室で生成された強酸化水を取り出す強酸
化水取出管が設けられていた。そして、各取出管は強ア
ルカリ水を貯蔵するタンクと、強酸化水を貯蔵するタン
クに各々接続されていた。
【0003】この殺菌水の製造方法は、まず電解槽に、
NaCl濃度が例えば10%の食塩水を供給し電気分解
する。すると、アノード室では塩素イオンが次の反応に
より次亜塩素酸となり、強酸化水が生成される。
【0004】 2Cl→Cl+2e (1) Cl+HO→H+Cl+HCLO (2) またカソード室では、次の反応によりナトリウムイオン
と水の反応で苛性ソーダと水素ガスが生じ、強アルカリ
水が生成される。
【0005】 2Na+2HO+2e→2NaOH+H↑ (3) 強アルカリ水と強酸化水は、強アルカリ水取出管と強酸
化水取出管を通過して電解槽から取り出してタンクに貯
蔵される。強酸化水は次亜塩素酸殺菌水であり、次亜塩
素酸濃度は、10ppm〜50ppmであった。また、
この時の電解電流は、電極寿命を考慮してDC9A以下
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の場
合、製造された次亜塩素酸殺菌水の次亜塩素酸濃度は十
分に高いものではなく、殺菌能力に劣るものであった。
また、電解電流を高くすると処理能力が増加し次亜塩素
酸濃度が高くなると予想されるが、電圧を上げると電極
表面の白金が剥離したりして電気分解能力が落ちてしま
うという問題があった。
【0007】さらに、強酸化水が空気に触れると次亜塩
素酸が揮発し、次亜塩素酸濃度が低下する。このため、
強酸化水を再度電気分解しても次亜塩素酸濃度は上昇せ
ず、効果がなかった。
【0008】この発明は上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、海洋深層水等の塩化ナトリウム水溶液
を用いて、効率よく電気分解し、殺菌力の高い次亜塩素
酸殺菌水を製造する殺菌水製造方法と殺菌水製造装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、海洋深層水
等の塩化ナトリウムが溶解している水溶液を電気分解
し、陰極側からは一次アルカリ水を、陽極側からは一次
酸化水を各々生成し、上記一次アルカリ水と一次酸化水
を密閉状態で混合し、この混合液を再度電気分解し、二
次アルカリ水と二次酸化水を生成し、この二次酸化水を
殺菌水とする殺菌水製造方法である。上記陰極と陽極を
所定期間毎に切り替えて、上記各アルカリ水と酸化水を
生成するようにしても良い。
【0010】またこの発明は、陰極と陽極が設けられこ
の陰極とこの陽極の間が隔膜で仕切られて上記陰極を有
するカソ−ド室と上記陽極を有するアノード室が設けら
れた一次電解槽と、上記一次電解槽と構造が等しい二次
電解槽が設けられている殺菌水製造装置である。上記の
隔膜は、イオン交換膜等である。
【0011】そして上記一次電解槽には、この一次電解
槽の上記カソード室と上記アノード室の両方に接続され
海洋深層水等の水溶液を導入する導入管と、上記カソー
ド室で生成された一次アルカリ水を一次電解槽から取り
出す一次アルカリ水取出管と、上記アノード室で生成さ
れた一次酸化水を一次電解槽から取り出す一次酸化水取
出管が設けられている。一次アルカリ水取出管の先端と
一次酸化水取出管の先端には、一次アルカリ水と一次酸
化水を合流させ混合する混合部を備えたマニホールドが
取り付けられている。
【0012】そして、上記二次電解槽には、上記マニホ
ールドに接続されこのマニホールドから上記一次アルカ
リ水と上記一次酸化水が混合された液体を、上記二次電
解槽の上記カソード室と上記アノード室の両方に導入す
る連結部と、上記カソード室で生成された二次アルカリ
水を二次電解槽から取り出す二次アルカリ水取出管と、
上記アノード室で生成された二次酸化水を二次電解槽か
ら取り出す二次酸化水取出管が設けられている。
【0013】上記二次アルカリ水取出管と二次酸化水取
出管は、外筒と内筒等からなる水流切り替え装置に接続
され、この水流切り替え装置は上記陰極と陽極を所定期
間毎に切り替える際に、上記各アルカリ水と酸化水の流
れを切り替え、水流切り替え装置から出る上記二次アル
カリ水と二次酸化水は、同じ出口から出るようにしたも
のである。
【0014】この発明の殺菌水製造装置は、海洋深層水
等の塩化ナトリウム溶解液を一次電解槽で電気分解し、
生成された一次アルカリ水と一次酸化水を密閉状態で混
合し、この混合液を二次電解槽で電気分解し、生成され
た二次アルカリ水と二次酸化水を取り出す。二次酸化水
は、次亜塩素酸殺菌水であり、一次酸化水よりも次亜塩
素酸濃度が高く殺菌力が高い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面に基づいて説明する。図1〜図7は、この発明の
第一実施形態の殺菌水製造装置10を示すもので、殺菌
水製造装置10は、例えば、縦長の矩形の一次電解槽1
4と二次電解槽16が隣接して設けられている。
【0016】一次電解槽14は、薄い矩形であり垂直な
一側面が開口している一次電解槽本体15が設けられ、
一次電解槽本体15の開口部は、板状の電解槽蓋部12
で閉鎖されている。一次電解槽本体15と電解槽蓋部1
2は、ABS樹脂等で作られている。
【0017】そして一次電解槽本体15の内側には、電
解槽蓋部12に対して平行に、一対の陰極板18と一対
の陰極板18の中間に位置する陽極板20が所定間隔で
設けられている。陰極板18と陽極板20の間には、各
々イオン交換膜等の隔膜22が設けられている。陰極板
18,陽極板20,隔膜22は、一次電解槽14の底部
内側に設けられたセパレータ24により隙間なく保持さ
れている。そして、隔膜22と陰極18に囲まれた空間
はカソード室26、隔膜22と陽極板20に囲まれた空
間はアノード室28であり、各々2個ずつ形成されてい
る。なお、陰極板18と陽極板20はチタン板表面に白
金が焼結されたものであり、隔膜22は合成樹脂製であ
る。セパレータ24は、LDPE樹脂等で形成されてい
る。
【0018】一次電解槽本体15の内側には、電極槽蓋
部12の方へ直角に突出する壁部30が一体に形成され
ている。壁部30は、一次電解槽本体15の、電極槽蓋
部12に対して直角に位置する一対の側面と底部に平行
に、上方が開口するコの字形に設けられている。カソ−
ド室26の、壁部30の一方の上端部に開口部32が形
成され、カソード室26と、壁部30と一次電解槽本体
15に囲まれた空間が連通し、この空間は通水溝34と
なっている。通水溝34の、一次電解槽本体15の底部
に位置する部分には、一次電解槽本体15の外側に連続
する一次アルカリ水取出管36が設けられている。
【0019】またアノード室28の、壁部30の他方の
上端部に開口部38が形成され、アノード室28と、壁
部30と一次電解槽本体15に囲まれた空間が連通し、
この空間は通水溝40となっている。通水溝40の、一
次電解槽本体15の底部に位置する部分には、一次電解
槽本体15の外側に連続する一次酸化水取出管42が設
けられている。
【0020】そして、一次電解槽本体15の底部には、
カソード室26とアノード室28の両方に連続し、海洋
深層水を引き込む導入管41が設けられている。導入管
41と一次アルカリ水取出管36、一次酸化水取出管4
2は、一次電解槽本体15の底部外側に位置するマニホ
ールド44に連結されている。導入管41は、マニホー
ルド44に取り付けられた海洋深層水供給管43に連通
している。そして一次アルカリ水取出管36と一次酸化
水取出管42は、マニホールド44内の混合部50で連
通し、さらに二次電解槽16に形成された連結部45に
接続されている。
【0021】また、二次電解槽16の構造は一次電解槽
14と同じであり、二次電解槽本体17と電解槽蓋部1
2が設けられている。そして二次電解槽本体17の内側
には、一対の陰極板18とその中間に位置する陽極板2
0が設けられ、陰極板18と陽極板20の間には隔膜2
2が各々設けられている。そして、隔膜22と陰極板1
8に囲まれた空間はカソード室26、隔膜22と陽極板
20に囲まれた空間はアノード室28であり、各々2個
ずつ形成されている。
【0022】二次電解槽本体17と一体に壁部30が形
成され、カソ−ド室26には、壁部30の一方の上端部
に開口部32が形成され、壁部30と二次電解槽本体1
7に囲まれた空間は通水溝34となっている。通水溝3
4の、二次電解槽本体17の底部に位置する部分には、
二次電解槽本体17の外側に連続する二次アルカリ水取
出管46が設けられている。二次アルカリ水取出管46
は、マニホールド44に接続され、マニホールド44に
取り付けられた貯水タンク連結管47に接続されてい
る。貯水タンク連結管47は、図示しない貯水タンクに
接続されている。
【0023】またアノード室28には、壁部30の他方
の上端部に開口部38が形成され、壁部30と二次電解
槽本体17に囲まれた空間は通水溝40となっている。
通水溝40の、二次電解槽本体17の底部に位置する部
分には、二次電解槽本体17の外側に連続する二次酸化
水取出管48が設けられている。
【0024】そして、二次電解槽本体17は、マニホー
ルド44の混合部50に接続する連結部45を介して、
カソード室26とアノード室28の両方に接続して取り
付けられている。
【0025】次にこの実施形態の殺菌水製造装置10の
使用方法について説明する。まず、海洋深層水(NaC
l水溶液)を海洋深層水供給管45から供給し、導入管
17から一次電解槽14に注入する。注入量は、図示し
ない定量ポンプ等でコントロールする。注入された海洋
深層水は、カソード室26とアノード室28を下から上
へ上昇しながら電気分解され、カソード室26で生成さ
れた一次アルカリ水は開口部32からオーバーフローし
て通水溝34に流れ落ち一次アルカリ水取出管36から
マニホールド44に流れ出る。またアノード室28で生
成された一次酸化水は開口部38からオーバーフローし
て通水溝40に流れ落ち、一次酸化水取出管42からマ
ニホールド44に流れ出る。
【0026】一次アルカリ水と一次酸化水は、マニホー
ルド44内の混合部50で混合され、連結管45を通過
して二次電解槽16に注入される。注入された、一次ア
ルカリ水と一次酸化水の混合液は、二次電解槽16のカ
ソード室26とアノード室28を下から上へ上昇しなが
ら電気分解され、カソード室26で生成された二次アル
カリ水は、開口部32からオーバーフローして通水溝3
4に流れ落ち、二次アルカリ水取出管46から流れ出て
図示しない貯水タンクに貯水される。また二次電解槽1
6のアノード室28で生成された二次酸化水は開口部3
8からオーバーフローして通水溝40に流れ落ち、二次
酸化水取出管48から流れ出て図示しない貯水タンクに
貯水される。
【0027】貯水された二次酸化水は、高い濃度の次亜
塩素酸を含む次亜塩素酸殺菌水であり、ポンプで手洗い
場やシンクに送られ、殺菌水として手洗いや、食材の洗
浄、家屋の掃除等に使用される。また、貯水された二次
アルカリ水は、二次強酸化水の中和作業に使用される。
【0028】また、殺菌水製造装置10の電解電流は、
DC7A〜9A、好ましくは8A以下で行う。電圧は、
2V〜3Vの低電圧に設定する。これにより、電極板の
損傷を抑え、海水の電気分解を可能にしている。二次酸
化水の次亜塩素酸濃度は、150ppm〜200ppm
で安定する。pHは、5前後である。
【0029】この実施形態の殺菌水製造装置10によれ
ば、低い電解電流で次亜塩素酸濃度が高い次亜塩素酸殺
菌水を製造することができる。一次電解槽14で生成さ
れた一次アルカリ水と一次酸化水は、空気に接触するこ
となく混合され二次電解槽16に注入されるため、次亜
塩素酸がガス化して空気中に飛散することがなく、高い
次亜塩素酸濃度を維持することができる。さらに、低い
電解電流で次亜塩素酸殺菌水を製造することができ、電
極板の寿命が長く経済的である。
【0030】次にこの発明の第二実施形態について図8
〜図19を基にして説明する。ここで上記実施形態と同
様の部材は説明を省略する。この実施形態は、上述の電
気分解を行うに当たり陰極と陽極を所定期間毎に切り替
えるようにしたものである。これにより、電極板の消耗
を抑え耐久性を高めることが出きる。この実施形態で
は、上記第一実施形態の二次アルカリ水取出管46と二
次酸化水取出管48が、外筒62と内筒72等からなる
水流切り替え装置60に接続されている。例えば二次ア
ルカリ水取出管46が外筒62の流入口64に接続さ
れ、二次酸化水取出管48が外筒62の流入口66に接
続されている。外筒62は、一方の端部が閉じた底部と
して形成され、他方が開口した筒状に形成されている。
外筒62の側面には、図10から図12に示すように、
一対の流入口64,66が形成され、この流入口64,
66の反対側の対称の位置に同様の流出口68,70が
設けられている。また、外筒62の側面には、取付用の
ボス69が2箇所に突設されている。
【0031】外筒62内の内筒72は、図13から図1
5に示すように、両端が閉じた筒状に形成され、外筒6
2の内径とほぼ等しい外径のフランジ部74,75間に
設けられ、このフランジ部74,75間は、外筒62の
内径よりも小さい外径に形成されている。内筒72の側
面には、流入口64,流出口68に対面可能に設けられ
た一つの水流切り替え口76が形成されている。流入口
66,流出口70に対応して、各々互いに直角方向に3
方向に向いて設けられた水流切り替え口77,78,7
9が設けられている。水流切り替え口76,78は互い
に180度反対側に向いて位置している。
【0032】この水流切り替え装置60の動作は、図1
6から図19に示すように、外筒62に対して内筒72
を90度ずつ回動させることにより、一対の流入口6
4,66から流入した二次アルカリ水及び二次酸化水の
流路が切り替えられるものである。例えば、図16に示
す内筒72の状態では、流入口64から二次アルカリ水
が流入したとすると、二次アルカリ水は、外筒62と内
筒72の間を通過して外筒62の流出口70から流出す
る。また、流入口66から流入した二次酸化水は、内筒
72の水流切り替え口78から内筒72内に入り、内筒
72の水流切り替え口76から外筒62の流出口68に
流出する。
【0033】次に、電極板の極性を切り替えるとともに
内筒72を90度回転させて図17に示す状態にする
と、流入口64からは二次酸化水が流入する。この二次
酸化水は、外筒62と内筒72の間を通過して外筒62
の流出口68から流出する。また、流入口66からは二
次アルカリ水が流入し、内筒72の水流切り替え口79
から内筒72内に入り、内筒72の水流切り替え口77
から外筒62の流出口70に流出する。従って、外筒6
2の流出口68,70は、電極板の極性を切り替えても
各々切り替え前と同じ二次酸化水、二次アルカリ水が流
出口68,70から出る。
【0034】次に、再び電極板の極性を切り替えると、
同様に図18に示すように、内筒72をさらに90度回
転させて、流入口64からは二次アルカリ水が流入す
る。この二次アルカリ水は、内筒72の水流切り替え口
76から内筒72内に入り、内筒72の水流切り替え口
78から外筒62の流出口70に流出する。また、流入
口66から流入した二次酸化水は、外筒62と内筒72
の間を通過して外筒62の流出口68から流出する。従
って、外筒62の流出口68,70からは、各々切り替
え前と同じ二次酸化水、二次アルカリ水が出る。さらに
同様に、電極板の極性を切り替えるとともに内筒72を
90度回転させて図19に示す状態にすると、流入口6
4からは二次酸化水が流入する。この二次酸化水は、外
筒62と内筒72の間を通過して外筒62の流出口68
から流出する。また、流入口66からは二次アルカリ水
が流入し、内筒72の水流切り替え口77から内筒72
内に入り、内筒72の水流切り替え口79から外筒62
の流出口70に流出する。従って、外筒62の流出口6
8,70からは、各々切り替え前と同じ二次酸化水、二
次アルカリ水がから出る。これを繰り返して、電極板の
極性の切り替えに関わらず、2箇所の流出口68,70
から出る水の性質を同様にすることができる。
【0035】なお、この発明の実施形態の殺菌水製造装
置は、上記実施の形態に限定されるものではなく、電解
槽の電極や隔膜の数、また通水溝の構造等自由に変更可
能である。電解槽の並べ方や電解槽の数も、変更可能で
ある。使用する材料は、海洋深層水の他に、水深が浅い
ところから取水した海水や、その他食塩水を使用しても
良い。また、使用方法は、二次酸化水を殺菌用に用いる
ほか、二次酸化水と二次アルカリ水の混合液も殺菌力を
有し、消毒等に利用可能である。混合水を使用すると、
二次酸化水の2倍の量が得られるので、大量に使用する
用途に向いている。
【0036】
【発明の効果】この発明の殺菌水製造方法と殺菌水製造
装置は、簡単な装置で次亜塩素酸濃度が高く、殺菌力が
強い次亜塩素酸殺菌水を製造することができる。しか
も、低い電解電流で電解を行うため、電極の寿命が長
く、経済的である。
【0037】この発明の殺菌水製造方法と殺菌水製造装
置により得られる殺菌水は、殺菌力が高い上に安全性が
極めて高いので、鮮魚等の生鮮食料品の市場や流通段
階、食品加工現場、厨房、病院、その他各種の施設等で
の、手足や設備、食品等の殺菌に利用することができ
る。さらに、農業において育成空間や苗の殺菌に用いる
ことにより、農産物の低農薬化にも寄与することができ
る。
【0038】また、電極板を切り替えて使用することに
より耐久性を向上させることができ、長持ちさせること
ができる。また、電極板を切り替えても水流切り替え装
置を介して強酸化水、強アルカリ水を取り出すことによ
り、同じ出口から同じ性質の水を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態の殺菌水製造装置の概
略図である。
【図2】この実施形態の殺菌水製造装置の横断面図であ
る。
【図3】この実施形態の殺菌水製造装置の縦断面図であ
る。
【図4】この実施形態の殺菌水製造装置の部分破断正面
図である。
【図5】この実施形態の殺菌水製造装置の平面図であ
る。
【図6】この実施形態の殺菌水製造装置の一次電解槽の
縦断面図である。
【図7】この実施形態の殺菌水製造装置の一次電解槽の
拡大縦断面図である。
【図8】この発明の第二実施形態の殺菌水製造装置に用
いられる水流切り替え装置の長手方向の縦断面図であ
る。
【図9】この実施形態の殺菌水製造装置に用いられる水
流切り替え装置の直径方向の縦断面図である。
【図10】この実施形態の殺菌水製造装置に用いられる
水流切り替え装置の外筒の正面図である。
【図11】図10のA−A断面図である。
【図12】図10のB−B断面図である。
【図13】この実施形態の殺菌水製造装置に用いられる
水流切り替え装置の内筒の正面図である。
【図14】図13のC−C断面図である。
【図15】図13のD−D断面図である。
【図16】この実施形態の殺菌水製造装置に用いられる
水流切り替え装置の水流を示す概略斜視図である。
【図17】この実施形態の殺菌水製造装置に用いられる
水流切り替え装置の水流を示す概略斜視図である。
【図18】この実施形態の殺菌水製造装置に用いられる
水流切り替え装置の水流を示す概略斜視図である。
【図19】この実施形態の殺菌水製造装置に用いられる
水流切り替え装置の水流を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 殺菌水製造装置 12 電解槽蓋部 14 一次電解槽 15 一次電解槽本体 16 二次電解槽 17 二次電解槽本体 18 陰極板 20 陽極板 22 隔膜 24 セパレータ 26 カソード室 28 アノード室 34,40 通水溝 36 一次アルカリ水取出管 42 一次酸化水取出管 43 海洋深層水供給管 44 マニホールド 45 連結管部 46 二次アルカリ水取出管 47,49 貯水タンク連結管 48 二次酸化水取出管 50 混合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 540 C02F 1/50 540B 550 550D 550L 560 560F 1/76 1/76 A C25B 1/26 C25B 1/26 C 9/00 9/00 C (72)発明者 古米 保 富山県射水郡小杉町太閤山9丁目3−1− 232 (72)発明者 葭田 隆治 富山県小矢部市赤倉146 Fターム(参考) 4C058 AA01 BB02 BB07 JJ07 4D050 AB06 BB06 BD04 BD08 CA10 4D061 DA04 DB08 DB10 EA02 EB01 EB02 EB05 EB13 EB30 EB39 GC16 4K021 AB07 BA03 DB03 DB05 DB40 DC07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ナトリウムが溶解している水溶液
    を電気分解し、陰極側からは一次アルカリ水を、陽極側
    からは一次酸化水を各々生成し、上記一次アルカリ水と
    一次酸化水を密閉状態で混合し、この混合液を再度電気
    分解し、二次アルカリ水と二次酸化水を生成し、この二
    次酸化水を殺菌水とすることを特徴とする殺菌水製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記塩化ナトリウムが溶解している水
    溶液は、海洋深層水であることを特徴とする請求項1記
    載の殺菌水製造方法。
  3. 【請求項3】 上記陰極と陽極を所定期間毎に切り替
    えて上記各アルカリ水と酸化水を生成することを特徴と
    する請求項1または2記載の殺菌水製造方法。
  4. 【請求項4】 陰極と陽極が設けられこの陰極と陽極
    の間が隔膜で仕切られて上記陰極が内部に露出したカソ
    −ド室と上記陽極が内部に露出したアノード室が設けら
    れた一次電解槽と、上記一次電解槽と同様の構造の二次
    電解槽が設けられ、上記一次電解槽には、この一次電解
    槽の上記カソード室と上記アノード室の両方に接続され
    塩化ナトリウムが溶解している水溶液を導入する導入管
    と、上記カソード室で生成された一次アルカリ水を一次
    電解槽から取り出す一次アルカリ水取出管と、上記アノ
    ード室で生成された一次酸化水を一次電解槽から取り出
    す一次酸化水取出管と、一次アルカリ水取出管の先端と
    一次酸化水取出管の先端に連結され上記一次アルカリ水
    と一次酸化水を密閉状態で混合する混合部を備えたマニ
    ホールドが設けられ、上記二次電解槽には、上記マニホ
    ールドに接続されこのマニホールドで混合された液体
    を、上記二次電解槽の上記カソード室と上記アノード室
    の両方に導入する連結部と、上記カソード室で生成され
    た二次アルカリ水を二次電解槽から取り出す二次アルカ
    リ水取出管と、上記アノード室で生成された二次酸化水
    を二次電解槽から取り出す二次酸化水取出管が設けられ
    ていることを特徴とする殺菌水製造装置。
  5. 【請求項5】 上記二次アルカリ水取出管と二次酸化
    水取出管は、水流切り替え装置に接続され、この水流切
    り替え装置は上記陰極と陽極を所定期間毎に切り替える
    際に、上記各アルカリ水と酸化水の流れを切り替えるこ
    とを特徴とする請求項4記載の殺菌水製造装置。
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