JP2002152664A - 情報処理装置と情報処理方法、及び情報処理システム、並びに記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置と情報処理方法、及び情報処理システム、並びに記憶媒体

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JP2002152664A
JP2002152664A JP2000340197A JP2000340197A JP2002152664A JP 2002152664 A JP2002152664 A JP 2002152664A JP 2000340197 A JP2000340197 A JP 2000340197A JP 2000340197 A JP2000340197 A JP 2000340197A JP 2002152664 A JP2002152664 A JP 2002152664A
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Tatsuhiko Yuno
龍彦 湯野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力装置の機能を把握していない場合であっ
ても、最適な出力装置を選択することができ、しかも選
択された出力装置の出力情報に基づいて出力データを再
編集することのできるようにした。 【解決手段】 バスケーブルに接続されている各プリン
タのプリンタ情報をパソコンが取得し、メモリ部に記憶
する(S81〜S84)。メモリ部に記憶されている映
像データを読出し、映像データの画像情報とプリンタ情
報とに基づいて出力先候補となるプリンタを選択する
(S85、S86)。次いで画像比較ビュワー(カラー
情報、解像度情報、用紙サイズ情報)を表示してその表
示パターンを選択し、その結果に基づいて転送先プリン
タと出力情報とを選択し、更に必要に応じて再編集し
(S87〜S91)、出力形式に応じた映像データを転
送先プリンタに出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置と情報
処理方法、及び情報処理システム、並びに記憶媒体に関
し、より詳しくは、制御コマンドと実際の出力データと
を混在させて通信することのできるデータ通信バスを介
して複数の電子機器に接続された情報処理装置とその情
報処理方法、及び前記情報処理装置を含む複数の電子機
器が前記データ通信バスを介して接続され、これら電子
機器間でデータ通信を行う情報処理システム、並びに前
記情報処理装置で実行する制御手順を記憶したコンピュ
ータ読取可能な記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パーソナルコンピュータ(以
下、「パソコン」という)に代表される小型汎用コンピ
ュータとプリンタ等の周辺装置とをデジタルインターフ
ェース(以下、「デジタルI/F」という)であるSC
SI(Small Computer SystemsInterface)を介して接続
し、データ通信を行う技術が知られている。
【0003】また、デジタルカメラやデジタルビデオカ
メラ等の記録再生装置を周辺装置とし、これらの記録再
生装置を前記デジタルI/Fを介してパソコンに接続
し、前記記録再生装置で撮影した映像データ(静止画や
動画)をパソコンに取り込み、ハードディスクに記憶し
たり、或いはパソコンで編集した後、プリンタでカラー
印刷する情報処理システムも知られている。
【0004】また、複数のパソコンとデータベース等の
情報資源と複数のプリンタとをLAN(Local Area Net
work)等のネットワークを介して接続した情報処理シス
テムも知られており、斯かる情報処理システムでは大概
以下のような手順を経て印刷処理を行っている。 (1) LAN上で利用できるプリンタを一覧表示する (2) 一覧表示されたプリンタの中から所望のプリン
タを選択する (3) 選択したプリンタに印刷ジョブを転送し印刷出
力する ところで、この種の情報処理システムでは、ネットワー
クに接続されている全てのプリンタが同一の機能を有す
るとは限らず、例えば解像度や階調、記述言語、使用可
能な用紙サイズや文字フォント、カラー印刷の有無等の
異なるプリンタがネットワーク上に接続されていること
が多いため、従来より、予め各プリンタの機能を認識
し、各々プリンタに対応した選択キーを指定し、クライ
アント側からのキー操作により所望のプリンタを選択し
ている。
【0005】また、アプリケーション・ソフト等を使用
して作成された文書や画像等の印刷データの中には異な
る複数種の用紙サイズや不定形の用紙サイズに適合した
形で編集されたドキュメント(例えば、マルチフォーマ
ットで作成されたテキストデータや表計算等に使用され
るスプレットシート、ペイント等で作成された不定形な
画像データ)が存在することがあり、またスキャナやデ
ジタルカメラ等で取り込まれた(静止)画像データもあ
るが、これらの画像データ等を印刷する場合は、出力装
置であるプリンタに対応した印刷制御処理部(以下、
「プリンタドライバ」という)で印刷可能な用紙サイズ
を選択し、前記画像データ等の印刷情報に従ってパソコ
ン側で対応する文字パターンやフォームパターンをプリ
ンタドライバを介して生成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記情報処
理システムでは、多量の画像データをパソコンからプリ
ンタやハードディスク等に転送しなけらばならないた
め、転送データレートが高く且つ汎用性のあるデジタル
I/Fを介して接続することが望まれる。
【0007】しかしながら、従来の情報処理システムで
は、デジタルI/Fとして高速転送が可能とされるSC
SIを使用しているものの、実際には転送レートの低い
ものや、パラレル通信のためケーブルが太いものがあ
り、また接続可能な周辺装置の種類や個数、接続方式な
どにも制限があるため、未だユーザの要求に十分に対応
できるだけの利便性を備えていないという問題点があっ
た。
【0008】また、上記従来の情報処理システムでは、
上述したようにネットワーク接続されたパソコン上で選
択キーを操作し、これにより所望のプリンタを選択して
いるため、ユーザは、ネットワーク接続された各プリン
タの諸機能を予め熟知しておかなけらばならず、ユーザ
にとって使い勝手が悪いという問題点があった。
【0009】しかも、上述したプリンタ選択方式では、
複数のプリンタが使用可能な場合であっても、選択キー
のキー操作により1台のプリンタのみが選択されるに過
ぎず、したがって融通性のない極めて効率の悪いプリン
タの選択方式であるという問題点があった。
【0010】また、複数の電子機器間をネットワーク接
続してデータの送受信を行う場合、画像データの圧縮方
式の違いから、伸張できない圧縮データを誤って転送し
たり、或いは転送先で伸張できるにも拘わらず非圧縮デ
ータで転送してしまうことがあり、このため、転送動作
や転送効率の低下を招来する虞があるという問題点があ
った。
【0011】また、印刷データの用紙サイズとプリンタ
にセットされている記録用紙の用紙サイズとが異なる場
合にプリンタに収容されている記録用紙で強制的に印刷
出力を行ったときは、記録用紙の用紙サイズが所望の記
録用紙の用紙サイズより大きい場合は記録用紙の余白部
分の領域が目立つため不恰好となり、逆に記録用紙の用
紙サイズが所望の記録用紙の用紙サイズより小さい場合
は印刷データが記録用紙からはみ出して印刷出力されて
しまうという問題点があった。
【0012】また、複数の異なる用紙サイズに対応して
作成されたドキュメントを印刷出力する場合、所望の用
紙サイズの記録用紙がプリンタの給紙部にセットされて
いないときは、記録用紙が給紙部にセットされるまで印
刷処理が中断されるため、印刷ジョブを迅速に処理する
ことができない場合があるという問題点があった。
【0013】また、プリンタがパソコンの設置箇所近傍
に配されていない場合は、プリンタにセットされている
記録用紙の用紙サイズを印刷時に確認することができな
い。このため、印刷処理を実行し終わった後に、記録用
紙の用紙サイズや印刷方向を変更し、その後再度印刷処
理を行なわなければならないことがあり、使い勝手が悪
いという問題点があった。
【0014】また、アプリケーションソフト等を使用し
て既に作成されたドキュメントをプリンタドライバを介
して画像データを作成する場合、前記生成した画像デー
タが前記選択した用紙サイズの印刷範囲からはみ出すと
きは、前記印刷範囲内となる印刷データのみがデータ変
換されて1ページ分の印刷情報として1枚の記録用紙に
印刷出力され、前記はみ出した部分については、別ペー
ジの印刷データとしてデータ変換され、再度別ページの
印刷データとして他の記録用紙に印刷出力される。この
ため、1ページのドキュメントが複数の記録用紙にまた
がって印刷出力されることとなり、その結果ユーザの意
図しない印刷結果が得られるという問題点があった。
【0015】一方、印刷前に前記印刷データが前記用紙
サイズの印刷範囲に印刷することができるか否かを予め
印刷プレビュー等で確認し、ユーザにより印刷範囲内に
印刷するように設定変更することもできるが、この場合
においても、ユーザは印刷範囲を越える印刷データにお
いては、キーボードやマウス等を操作して前記選択した
用紙サイズの印刷範囲指定領域に収まるようにペ−ジ毎
に編集を行ったり、或いはページレイアウトの余白変更
等を行って印刷範囲指定領域を変更した後、印刷処理を
行わなければならず、操作が煩雑であるという問題点が
あった。
【0016】さらに、同一メーカのプリンタにおいても
その構造上の相違から給紙方法が異なるため、記録用紙
の給紙部へのセッティング、及びセッティング方向、印
刷面等をプリンタの仕様に対応して行わなければなら
ず、斯かるセッティング操作を間違った場合は意図した
印刷結果を得ることができなくなるという問題点があっ
た。
【0017】しかも、複数の周辺機器をパソコンに接続
した情報処理システムの場合、今後、周辺装置の種類も
益々増加し、さらにはI/Fの改良等によって、パソコ
ンの周辺装置に限らず、多くのデジタル機器間をネット
ワーク接続した通信が可能になることが予想される。
【0018】そして、多くの電子機器間をネットワーク
接続した通信が可能になると、極めて便利になる一方
で、これら電子機器間ではデータ量の非常に多い通信も
頻繁に行われるようになってネットワークが混雑し、こ
のためネットワークに接続されている他の電子機器間で
の通信に悪影響を及ぼすという問題点が生じる虞があ
る。例えば、パソコンとプリンタとを接続してユーザが
画像データの印刷処理を連続して又は迅速に行いたい場
合、パソコンとプリンタとの間にユーザが関与していな
い電子機器間同士で通信が行われているとネットワーク
全体、或いはホストコンピュータとしてのパソコンに悪
影響を及ぼし、画像データの印刷出力が正常に実行され
なかったり、或いは印刷出力が遅延する虞があり、ま
た、パソコンのアプリケーションソフトで選択されてい
るプリンタが非接続、非動作状態となって使用すること
ができなくなるという問題点が生じる虞がある。すなわ
ち、このようにネットワークの混雑によるパソコンに対
しての負荷や、パソコンの動作状況によってデータ通信
に不具合が生じ、ネットワークに接続されている他の電
子機器間での通信に悪影響を及ぼすという問題点が生じ
る虞がある。
【0019】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであって、出力装置の機能を把握していない場合で
あっても、最適な出力装置を選択することができ、しか
も選択された出力装置の出力情報に基づいて出力データ
を再編集することのできるようにした情報処理装置と情
報処理方法、及び情報処理システム、並びに記憶媒体を
提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係る情報処理装置は、通信回線網を介して複数
の出力装置及びデータ入力装置に接続された情報処理装
置であって、前記データ入力装置から転送されてきたデ
ータを記憶する記憶手段と、前記複数の出力装置の機能
情報を出力装置毎に取得する機能情報取得手段と、前記
記憶手段に記憶されたデータ及び前記機能情報取得手段
により取得された機能情報に基づいて出力先候補となる
出力装置を選択する第1の選択手段と、該第1の選択手
段により選択された出力装置の機能情報に含まれる表示
パターンを一覧的にビュワー表示する表示手段と、該表
示手段によりビュワー表示された表示パターンに基づい
て前記第1の選択手段により選択された出力装置の中か
ら出力先となる出力装置及び表示パターンを選択する第
2の選択手段とを備えていることを特徴としている。
【0021】また、本発明に係る情報処理方法は、デー
タ入力装置に入力されたデータを編集し、所定通信網を
介して出力装置に出力する情報処理方法であって、前記
データ入力装置から転送されてきたデータを記憶する記
憶ステップと、前記複数の出力装置の機能情報を出力装
置毎に取得する機能情報取得ステップと、前記記憶ステ
ップで記憶されたデータ及び前記機能情報取得ステップ
で取得された機能情報に基づいて出力先候補となる出力
装置を選択する第1の選択ステップと、該第1の選択ス
テップで選択された出力装置の機能情報に含まれる表示
パターンを一覧的にビュワー表示する表示ステップと、
該表示ステップでビュワー表示された表示パターンに基
づいて前記第1の選択ステップで選択された出力装置の
中から出力先となる出力装置及び表示パターンを選択す
る第2の選択ステップとを含んでいることを特徴として
いる。
【0022】さらに、本発明に係る情報処理システム
は、複数の出力装置及びデータ入力装置が通信回線網を
介して情報処理装置と接続された情報処理システムであ
って、前記情報処理装置が、前記データ入力装置から転
送されてきたデータを記憶する記憶手段と、前記複数の
出力装置の機能情報を出力装置毎に取得する機能情報取
得手段と、前記記憶手段に記憶されたデータ及び前記機
能情報取得手段により取得された機能情報に基づいて出
力先候補となる出力装置を選択する第1の選択手段と、
該第1の選択手段により選択された出力装置の機能情報
に含まれる表示パターンを一覧的にビュワー表示する表
示手段と、該表示手段によりビュワー表示された表示パ
ターンに基づいて前記第1の選択手段により選択された
出力装置の中から出力先となる出力装置及び表示パター
ンを選択する第2の選択手段とを備えていることを特徴
としている。
【0023】また、本発明に係る記憶媒体は、外部から
入力されたデータを編集し、複数の出力装置の中から選
択された出力装置に前記データを転送するためのプログ
ラムが記録されたコンピュータ読取可能な記憶媒体であ
って、前記外部から転送されてきたデータを記憶する記
憶手順と、前記複数の出力装置の機能情報を出力装置毎
に取得する機能情報取得手順と、前記記憶手順で記憶さ
れたデータ及び前記機能情報取得手順で取得された機能
情報に基づいて出力先候補となる出力装置を選択する第
1の選択手順と、該第1の選択手順で選択された出力装
置の機能情報に含まれる表示パターンを一覧的にビュワ
ー表示する表示手順と、該表示手順でビュ表示された表
示パターンに基づいて前記第1の選択手順で選択された
出力装置の中から出力先となる出力装置及び表示パター
ンを選択する第2の選択手順とが記録されていることを
特徴としている。
【0024】尚、本発明のその他の特徴は下記の発明の
実施の形態の記載より明らかとなろう。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳説する。
【0026】本発明の実施の形態に係る情報処理システ
ムは、IEEE(米国電気電子技術者協会)により規格
化されているIEEE1394−1995(以下、「1
394シリアルバス」という)をデジタルI/Fとして
使用し、該1394シリアルバスを介して各デジタル機
器間を接続している。
【0027】そこで、まず、1394シリアルバスにつ
いて、その概要を説明する。
【0028】近年における家庭用デジタルビデオテープ
レコーダ(デジタルVTR)やデジタルビデオディスク
(DVD)の登場に伴ない、ビデオデータやオーディオ
データをリアルタイムで転送し、パソコンに取り込んだ
り、その他のデジタル機器に転送することが要請されて
きている。
【0029】そして、そのためにはユーザに必要な各種
の転送機能を備えた高速データ転送可能なインターフェ
ースが必要となり、斯かる観点から開発され、IEEE
で規格制定されたのがHigh Performance Serial Busと
しての1394シリアルバスである。
【0030】図1は1394シリアルバスにより複数の
デジタル機器が互いに接続された情報処理システムの一
例を示すシステム構成図であって、本例ではノードとし
ての第1〜第8のデジタル機器1a〜1hが、1394
シリアルバスのツイスト・ペア・ケーブル(以下、「1
394バスケーブル」)2を介して互いに接続されてい
る。
【0031】第1〜第8のデジタル機器1a〜1hとし
ては、パソコン、デジタルVTR、DVD、デジタルカ
メラ、ハードディスク、ディスプレイ装置等の各種機器
を最大63台まで接続することができ、図1のシステム
構成では、第1及び第2のデジタル機器1a、1b間、
第1及び第3のデジタル機器1a、1c間、第2及び第
4のデジタル機器1b、1d間、第4及び第5のデジタ
ル機器1d、1e間は、デイジーチェーン方式により1
394バスケーブル2を介して互いに接続され、第3の
デジタル機器1cと第6〜第8のデジタル機器1f〜1
hの間はノード分岐方式により1394バスケーブル2
を介して互いに接続されている。
【0032】このように1394シリアルバスでは、デ
イジーチェーン方式とノード分岐方式とが混在した状態
での接続が可能であり、自由度の高い接続を行うことが
できる。
【0033】また、各機器は固有の識別子(ID)を有
し、これらIDを互いに認識し合うことによって139
4バスケーブル2で接続された範囲内で1個のネットワ
ークを構成している。すなわち、各デジタル機器1a〜
1h間を夫々1本の1394バスケーブル2で順次接続
するだけで、各デジタル機器が中継の役割を果たし、全
体として1個の情報ネットワークを構成する。また、1
394シリアルバスの特徴でもあるプラグ&プレイ機能
により1394バスケーブル2を各デジタル機器1a〜
1hに接続した時点で自動的に各デジタル機器1a〜1
hや接続状況などを認識することができる。
【0034】図2は高速I/Fとしての1394シリア
ルバスの概略を示すブロック構成図であって、1394
シリアルバスは、ハードウエア部3を構成する物理レイ
ヤ3a及びリンク・レイヤ3bと、ファームウエア部4
を構成するトランザクションレイヤ4aと、ソフトウエ
ア部5を構成するアプリケーションレイヤ5aとからな
る階層構造とされ、さらに、ファームウエア部4はトラ
ンザクションレイヤ4aの他、シリアルバス管理部4b
を有すると共に、物理レイヤ3aはコネクタポート6を
介して1394バスケーブル2に接続されている。
【0035】物理レイヤ3aは、リンクレイヤ3bの使
用する論理的な記号の電気信号への変換等所定の信号処
理を行ったり、コネクタポート6や1394バスケーブ
ル2との間でインターフェース動作を司る。また、リン
クレイヤ3bは、トランザクションレイヤ4aとの間で
データ転送の授受を行い、アドレスの割り当てやパケッ
ト転送、サイクルの制御等を行なう。
【0036】トランザクションレイヤ4aは、リンクレ
イヤ3bとの間でパケットの送受信を行って転送すべき
データを管理し、またアプリケーションレイヤ5aに対
しデータの読み出しや書き込み等の命令を出力する。シ
リアルバス管理部4bは、各レイヤ(物理レイヤ3a、
リンクレイヤ3b、トランザクションレイヤ4a、及び
アプリケーションレイヤ5a)を制御して各種デジタル
機器(ノード)の接続状況やこれらデジタル機器(ノー
ド)のIDを管理し、また、ネットワーク構成を管理す
る。
【0037】また、アプリケーションレイヤ5aは、使
用するアプリケーションソフトに応じ、インターフェー
ス上にどのようにデータを送出するかをAVプロトコル
(後述するアイソクロノス(Isochronous:「同期」)
通信により映像・音声信号等のリアルタイムデータを伝
送するための伝送手順)等のプロトコルに基づいて規定
されている。尚、アイソクロノス・データは、トランザ
クションレイヤ4aを経由することなくリンクレイヤ3
bとの間で直接データ処理される。
【0038】図3は1394バスケーブル2の断面図で
あって、該1394バスケーブル2は、シールド箔7
a、7bで被覆された2組のツイストペア信号線8a、
8bの他に、電圧が8V〜40V、最大電流がDC1.
5Aの電源線9a、9bが設けられており、該電源線9
a、9bにより、電源を有さないデジタル機器や、故障
により電圧低下したデジタル機器への電力供給が可能と
なっている。
【0039】また、1394シリアルバス2上でのデー
タ転送(パケット転送)は、半二重双方向通信モードで
行われ、符号化方式として、図4に示すようなDS−Li
nk(Data/Strobe Link)符号化方式が採用されてい
る。
【0040】該DS−Link符号化方式は、高速のシリア
ルデータ通信に適しており、2組のツイストペア信号線
8a、8bのうち、一方のツイストペア信号線8aに
は、図4(a)に示すように、データ信号を送信し、他
方のツイストペア信号線8bには、図4(b)に示すよ
うに、同一のデータ信号が連続した場合に反転するスト
ローブ信号を送信し、受信側では、図4(c)に示すよ
うに、前記送信されてきたデータ信号とストローブ信号
との排他的論理和演算を行うことによってクロック信号
を生成し、生成したクロック信号の変化点でデータを読
み取っている。
【0041】このDS−Link符号化方式は、他のシリア
ルデータ転送方式に比べて転送効率が高いこと、PLL
(Phase Locked Loop)回路が不要となるのでLSI等
の電子部品のより一層の小形化が可能であること、更に
は、転送すべきデータがないときにアイドル状態である
ことを示す情報を送る必要がなく、したがって各デジタ
ル機器のトランシーバ回路をスリープ状態にすることに
よって、消費電力の低減化を図ることができる等、種々
の利点がある。
【0042】また、1394シリアルバス2のアドレス
は、図5に示すように、IEEE1212に準拠して6
4ビットで構成され、該64ビットのアドレスを記憶し
ておくことにより、1394シリアルバス2に接続され
ているデジタル機器(ノード)のアドレスを常時認識す
ることができ、各デジタル機器へのデータの書き込みや
読み出しを容易に行うことができる。
【0043】具体的には、1394シリアルバス2は、
64ビット中の上位10ビットがバス番号域10として
バス同士を識別するためのアドレスに割り当てられ、該
バス番号域10では、ノードが直接接続されているロー
カル・バス(バス#1023)を除き、1023個のバ
スをアドレスすることができる。バス番号域10の後の
6ビットはノードを識別するためのノード番号域11に
割り当てられ、1394シリアルバス内の全てのノード
に配信するブロードキャスト用のアドレス(ノード#6
3)を除き、63台のノードをアドレスすることがで
き、したがって1個の1394シリアルバスには最大6
3台のノードを接続することができる。
【0044】ノード番号域11に続く48ビットはノー
ド内のアドレス幅を構成し、48ビット中の上位20ビ
ットはレジスタ空間12に割り当てられ、残りの28ビ
ットはレジスタアドレス13に割り当てられる。そし
て、レジスタ空間12は、初期メモリ空間12a、プラ
イベート空間12b及び初期レジスタ空間12cに分割
され、さらに、初期レジスタ空間12cは、レジスタア
ドレス13によりCSR(Control And Status Registe
r)アーキテクチャ13a、シリアルバス13b、コン
フィギュレーションROM13c及び初期ユニット空間
13dに分割される。すなわち、レジスタアドレス13
は固有データ領域として各ノードの識別や使用条件の指
定情報等を格納する。
【0045】このようにして1394シリアルバス2で
は、バス上の各デジタル機器(ノード)にはノードID
が与えられ、ネットワーク上の構成機器として認識され
ることとなる。
【0046】そして、特定のノードがネットワークから
削除されたり、或いは新規に追加されたとき等、ネット
ワーク構成(トポロジ)に変化が生じると、バスリセッ
ト信号がバス上の全ノードに伝達されてトポロジ情報は
全てクリアされ、新たなネットワークの再構築が行わ
れ、これにより随時ネットワークの構成を設定、認識す
ることが可能となる。
【0047】具体的には、コネクタポート6で、二組の
ツイストペア信号線8a、8bの内、一方のツイストペ
ア信号線8aにバイアスが負荷され、他方のツイストペ
ア信号線8bでバイアスの有無が検知される。そして、
例えばノードの挿抜や電源のオン・オフ等によるノード
数の増減などによってネットワーク構成に変化が生じた
ときは、バイアスの有無を検知して接続状態の変化が検
出される。そして、接続状態の変化を検知したノードは
他の接続機器のコネクタポート6に対して一定時間バス
リセット信号を送信し、これを受信したノードの物理レ
イヤ3aはバスリセット信号を受信する同時にリンクレ
イヤ3bにバスリセット信号の発生を伝達し、次いでネ
ットワーク上の他のノードにバスリセット信号が伝達さ
れ、最終的にバスリセット信号が全てのノードに伝達さ
れバスリセットが起動する。
【0048】そして、このようにしてバスリセット信号
が起動するとデータ転送は一時中断されて該データ転送
は待機状態とされ、新たなノードIDが各ノードに付与
され、ネットワーク構成が構築された後にデータ転送が
再開される。
【0049】図6はバスリセット信号を受信してからノ
ードIDを決定するまでの一連の制御手順を示すノード
ID決定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0050】まず、ステップS1ではネットワーク内で
バスリセット信号が発生したか否かを常時監視し、バス
リセット信号が発生するとステップS2に進み、ツリー
識別処理を実行する。すなわち、1394シリアルバス
がリセットされると、各々ノードが2つ以上のノードに
接続されているブランチノード、1つのノードのみに接
続されているリーフノード、及び全く接続されていない
単体ノードの3つの状態に分けられ、前記ツリー識別処
理では各ノードがツリー状に接続されたものとして扱え
るように各ノード間で親子関係を確立させ、さらに複数
のノードの中からルートノードを認識し、各々ノードの
ルートノードへの方向付けを決定する。
【0051】図7はツリー識別処理の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【0052】バスリセットが発生した後、ステップS1
1では各デジタル機器にリーフノードであることを示す
フラグをセットし、続くステップS12では自己のデジ
タル機器(ノード)のコネクタポート6が何台のノード
と接続されているかを確認し、ステップS13で未定義
ポート数は何個あるかをチェックする。バスリセット直
後はコネクタポート6のポート数が未定義ポート数とな
り、該未定義ポート数が「1」、すなわち、自己のノー
ドが1台のノードのみに接続されている場合はステップ
S14に進み、自己は「子」、接続先のノードは「親」
と親子関係を宣言する。これにより、親子宣言をしたノ
ードのコネクタポート6は「子ポート」となり、接続先
のノードのコネクタポート6は「親ポート」となる。
【0053】また、未定義ポート数が「2」以上の場合
は、ステップS15で自己のノードがブランチノードで
あることを示すフラグをセットし、続くステップS16
では当該ブランチノードは親子関係を宣言したノードか
ら「親子宣言」を受け取って「親ポート」となり、互い
に接続されている両ポート間に親子関係が確立する。
【0054】そして、再びステップS13に戻り、当該
ブランチノードについて上述の処理を繰り返すことによ
り、順次親子関係を成立させてゆき、未定義ポート数が
「1」になるとステップS14で当該未定義のコネクタ
ポート6は「子」、接続先ポートは「親」と宣言する。
【0055】その後、ステップS13で未定義ポート数
が「0」となってブランチノードの全てのコネクタポー
ト6が「親ポート」に決定された場合はステップS17
に進み、当該ブランチノードはルートノードであること
を示すフラグをセットし、続くステップS18でルート
ノードであることを認識し、ツリー識別処理を終了す
る。
【0056】このようにして通常は1つのコネクタポー
ト6しか使用されていないノードがリーフノードになる
と共に、該リーフノードが最初に親子関係を宣言して自
己のコネクタポート6を「子ポート」とし、2つ以上の
コネクタポート6を使用しているノードはブランチノー
ドとなる。そして、斯かるリーフノード−ブランチノー
ド間、ブランチノード−ブランチノード間で順次親子関
係を確立させてゆき、コネクタポートの全ポートが「親
ポート」となったブランチノードをルートノードとし、
各ノードのコネクタポートのルートノードへの方向付け
を決定し、これにより、ネットワークはリセットされた
状態から新たなネットワークの接続状況を認識する。
【0057】図8はツリー識別が完了した状態を示すネ
ットワーク構成図であって、8台のノード(第1〜第8
のノード1a〜1h)から第7及び第8のノードが削除
され、かつ第2のノード1bの下位には第1及び第3の
ノード1a、1cが直接接続されており、更に第3のノ
ード1cの下位には第4のノード1dが直接接続されて
おり、第4のノード1dの下位には第5及び第6のノー
ド1e、1fが直接接続されている。
【0058】このネットワーク構成では、バスリセット
後、以下のようにして接続状況が認識される。
【0059】まず、直接接続されている各ノードのポー
ト間で親子関係の宣言がなされ、親側が階層構造で上位
となり、子側が下位となる。
【0060】具体的には、使用しているポート数が1個
のみの第1のノード1aが親子関係の宣言を行なう。こ
れにより、第1のノード1aは1個のコネクタポート6
のみを使用して他のノードと接続されていることが了知
され、したがって該第1のノード1aはネットワークの
端であることが認識され、ネットワーク上で早く動作を
行なったノードから順次親子関係が決定されていく。こ
うして親子関係の宣言を行なった側(第1及び第2のノ
ード1a、1b間では第1のノード1a)のコネクタポ
ート6が子ポートcに設定され、相手側(第1及び第2
のノード1a、1b間では第2のノード1b)のコネク
タポート6が親ポートpに設定される。
【0061】このようにして、まず、ポート数が1個の
みのリーフノード(第1、第5及び第6のノード1a、
1e、1f)と、複数の接続ポートを有するブランチノ
ード(第2〜第4のノード1b〜1d)との間で親子関
係が決定されてゆく。本例の場合は、第1のノード1a
−第2のノード1b間、第5のノード1e−第4のノー
ド1d間、及び第6のノード1f−第4のノード1d間
で、夫々子ポートc−親ポートp、第5のノード1e−
第4のノード1d間において、夫々子ポートc−親ポー
トpを決定する。
【0062】次いで、ブランチノードである第2〜第4
のノード1b〜1eのうち、他のノードから親子関係の
宣言を受けたノードから順次、更に上位ノードに対し親
子関係の宣言を行なっていく。
【0063】本例では、第4のノード1dが第5及び第
6のノード1e、1fから親子関係の宣言を受けてお
り、第3のノード1cに対し自己が子ポートc、接続先
である第3のノード1cが親ポートpである旨の親子関
係の宣言を行い、その結果第4のノード1d−第3のノ
ード1c間において、子ポートc−親ポートpが決定さ
れる。
【0064】次いで、第4のノード1dから親子関係の
宣言を受けた第3のノード1cは、他のコネクタポート
6と接続されている第2のノード1bに対して親子関係
の宣言を行ない、これにより第3のノード1c−第2の
ノード1b間において、子ポートc−親ポートpを決定
する。
【0065】このようにして階層的に接続状況が認識さ
れ、全てのコネクタポート6が親ポートpとされた第2
のノード1bがルートノードに決定される。
【0066】尚、ルートノードは、1つのネットワーク
構成中に1個しか存在しないが、他のノードに対する親
子関係宣言のタイミング時期に応じ、他のノードがルー
トノードと認識されることもあり、また、同一のネット
ワーク構成であって常に同一のノードをルートノードと
認識するとは限らない。
【0067】このようにしてツリー識別処理が終了する
と、図6のステップS3に戻ってノード設定処理を行
い、所定のノード順序で各ノードにIDを付与する。
【0068】図9はノードID設定処理の処理手順を示
すフローチャートであり、該ノードID設定処理ではリ
ーフノードに最初にIDを付与し、次いでブランチノー
ド、ルートノードの順でIDを付与している。
【0069】ステップS21ではネットワーク内に存在
するリーフノードの個数N(Nは自然数;本例では
「3」)を設定する。次いで、ステップS22では各リ
ーフノード(第1のノード1a、第5のノード1e及び
第6のノード1f)がルートノード(第2のノード1
b)に対してIDを付与するように要求する。本例では
リーフノードは複数存在するので、ルートノードはステ
ップS23でアービトレーション処理(調停処理)を実
行し、IDを付与するリーフノード(例えば、第1のノ
ード1a)を選定して該選定されたリーフノードにID
を付与する。次いで、ステップS24では選定されなか
った他のリーフノードに対し、IDが付与されなかった
旨の結果を通知する。そして、ステップS25ではリー
フノードがIDを取得したか否かを判断し、ID取得に
成功したリーフノードは、ステップS26に進んで該リ
ーフノードのID情報をブロードキャストで全ノードに
転送し、続くステップS27ではリーフノードの個数N
を「1」だけデクリメントし、ステップS28では個数
Nが「0」か否かを判断する。そして、その答が否定
(No)の場合はID取得していないリーフノードが未
だ存在していると判断してステップS22に戻る。
【0070】次いで、再びアービトレーションを実行し
(ステップS23)、前回アービトレーションでID取
得に失敗したリーフノードについて上述の処理を繰り返
し(ステップS22〜ステップS28)、最終的に全て
のリーフノードにIDが付与される。
【0071】そして、個数Nが「0」になるとステップ
S28の答が肯定(Yes)となってステップS29に
進み、ネットワーク内に存在するブランチノードの個数
M(Mは自然数;本例では「2」)を設定する。次い
で、ステップS30では各ブランチノード(第3のノー
ド1c及び第4のノード1d)がルートノード(第2の
ノード1b)に対してIDを付与するように要求する。
本例ではリーフノードは複数存在するので、ルートノー
ドはステップS31でアービトレーション処理を実行
し、IDを付与するブランチノード(例えば、第3のノ
ード1c)を選定して該選定されたブランチノードにI
Dを付与し、ステップS32では選定されなかった他の
ブランチノードに対し、IDが付与されなかった旨の結
果を通知する。そして、ステップS32ではブランチフ
ノードがIDを取得したか否かを判断し、ID取得に成
功したブランチノードは、ステップS34に進んで該ブ
ランチノードのID情報をブロードキャストで全ノード
に転送し、続くステップS35ではブランチノードの個
数Mを「1」だけデクリメントし、ステップS36では
個数Mが「0」か否かを判断する。そして、その答が否
定(No)の場合はID取得していないブランチノード
が未だ存在していると判断してステップS30に戻る。
【0072】次いで、前回アービトレーションでID取
得に失敗したブランチノードについて上述の処理を繰り
返し、全てのブランチノードにIDが付与される。そし
て、個数Mが「0」になるとステップS36の答が肯定
(Yes)となってステップS37に進む。
【0073】そして、ステップS37では、ルートノー
ド(第2のノード1b)のID番号を付与し、ステップ
S38では該ルートノードのID情報をブロードキャス
トで全ノードに転送し、各ノードのID番号を決定して
処理を終了する。
【0074】尚、ブロードキャストで全ノードに転送さ
れる各ノードのID情報としては、ID番号の他、接続
されているノードの位置情報、コネクタポート6の個
数、使用されているコネクタポート6の個数、各コネク
タポート6の親子関係情報等が含まれている。また、各
ノード(第1〜第6のノード1a〜1f)のID番号
は、上述したように1つのコネクタポート6のみが他の
ノードと接続されているリーフノードから順次割り当て
られる。すなわち、リーフノードから数値の小さい順に
順次0、1、2、…と自然数が割り当てられ、ID番号
を取得したノードは、ID番号を含むID情報をブロー
ドキャストで各ノードに送信し、これにより当該ID番
号は「割り当て済み」であることが認識される。
【0075】そして、全てのリーフノードがID番号を
取得すると、その後ブランチノードにID番号が割り当
てられる。しかる後、ID番号が割り当てられたブラン
チノードから順次ID情報をブロードキャストで転送
し、最後にルートノードが自己のID情報をブロードキ
ャストで転送する。したがって、ルートノードはネット
ワーク上で常に最大のID番号が割り当てられることと
なる。
【0076】以上により、階層構造全体のID番号の割
り当てが終了してネットワーク構成が再構築され、バス
の初期化作業が完了する。
【0077】次に、図6のステップS4に進み、バス使
用権を取得するための通常アービトレーション処理を行
う。
【0078】すなわち、1394シリアルバスは、個別
に接続された各ノードが、転送されてくる信号をそれぞ
れ中継することによって、ネットワーク内すべての機器
に同一信号が伝達可能とされた論理的なバス型ネットワ
ークであり、したがってパケット転送中における衝突を
防ぐためにアービトレーション処理を行い、唯一のノー
ドのみがデータ転送を行なうことができるようにされて
いる。
【0079】図10は通常アービトレーション処理の処
理手順を示すフローチャートである。
【0080】ノードがデータ転送を開始できるために
は、1394シリアルバスがアイドル状態であることが
必要である。そして、アイドル状態が所定期間(以下、
この所定期間を「ギャップ」という)経過することによ
り、先行しているデータ転送が終了して、バスが空き状
態にあることを認識することができ、各ノードは自己の
データ転送を開始可能と判断することができる。したが
って、ステップS41では転送モードにより予め定めら
れている所定のギャップが得られたか否かを判断し、所
定のギャップが得られない場合はバスは空き状態にはな
いと判断し、所定のギャップが得られるのを待機する。
そして、所定のギャップが得られた判断された場合はス
テップS42に進み、転送すべきデータが有るか否かを
判断し、転送すべきデータが無い場合はメインルーチン
(図6)に戻る一方、転送すべきデータがあると判断さ
れた場合はステップS43に進み、転送するためにバス
を確保すべくバス使用権の要求をルートノードに発行す
る。
【0081】図11は、第1のノード1a及び第4のノ
ード1dがルートノードである第2のノード1bにバス
使用権を要求を発行している様子を示している。
【0082】すなわち、バス使用権の要求信号は、各ノ
ードの子ポートcから親ポートpに向けて伝達され、ネ
ットワーク内のノードを中継しながら、最終的にルート
ノードに伝達される。例えば、この図11に示すよう
に、第4のノード1dがバス使用権の要求を発行した場
合は、前記要求信号は第4のノード1dの子ポートcか
ら第3のノード1cの親ポートpに伝達され、さらに該
第3のノードの子ポートcから第2のノード1b(ルー
トノード)の親ポートpに伝達される。
【0083】次いで、ステップS44でルートノードが
バス使用権の要求信号を受信するとステップS45に進
み、バス使用権の要求を発行したノード数が1個のみか
否かを判断し、1個のみの場合はバス使用権が競合しな
いため調停の必要がなく、してがって直ちにステップS
48に進む。
【0084】一方、バス使用権の要求を発行したノード
数が、図11のように2個以上有る場合はステップS4
6に進み、ルートノードは使用許可を与えるノードを1
つに決定すべく調停作業を行う。この調停作業は公平性
を期すために同一ノードに毎回許可を付与するようなこ
とはなく、平等に権利を与えていくような調停作業が行
われるようになっている。
【0085】次いで、ステップS47では使用権の要求
を発したノードにバス使用権の許可が与えられたか否か
を判断し、許可が与えられたノードに対しては転送許可
信号((grant)が送信され(ステップS48)、許可され
なかったノードに対しては転送待機信号(data prefi
x)が送信され(ステップS49)、メインルーチン
(図6)に戻る。
【0086】図12はバス使用権を要求したノードのう
ち、第1のノード1aに転送許可信号を送信し、第4の
ノード1dに転送待機信号を送信した場合を示してい
る。
【0087】そして、転送待機信号を受信した第4のノ
ード1dは、ステップS41に戻り、ルートノードから
の転送許可信号を受信するまで待機状態とされる。
【0088】一方、転送許可信号を受信した第3のノー
ド1cは、図6のステップS5でデータ(パケット)の
転送を開始し、データ転送が終了すると、全体の処理を
終了する。
【0089】また、1394システムバスでは、データ
転送速度として、100Mbps、200Mbps、及び40
0 Mbpsの3種類のデータ転送速度を有しており、上位
の転送速度を有するデジタル機器(ノード)が下位の転
送速度を有するデジタル機器をサポートし、互換可能な
構成とされている。
【0090】さらに、データ転送モードとしては、コン
トロール信号などの非同期データを転送するアシンクロ
ナス転送モードとリアルタイムなビデオデータやオーデ
ィオデータ等の同期データを転送するアイソクロナス転
送モードとを有している。
【0091】アシンクロナス転送データ及びアイソクロ
ナス転送データは、アイソクロナスサイクルTと呼称さ
れる一定時間(通常は125μsec)毎に、サブアクシ
ョンと呼称される配信手続にしたがって各サイクルの開
始を示すサイクル・スタート・パケット(CSP)を送
信し、アイソクロナスデータの転送を優先しつつサイク
ル内を混在してパケット転送される。
【0092】図13はアシンクロナス転送モードにおけ
るサブアクションの時間的な遷移状態を示している。
【0093】サブアクション・ギャップ15は、バスの
アイドル状態を示し、最初にバスを所定期間アイドル状
態にする。このアイドル状態が所定期間になった時点
で,転送を希望するノードはバスが使用できると判断
し、アービトレーション16でバス獲得のためのアービ
トレーション処理を実行する。
【0094】アービトレーション16でバスの使用許可
を得ると、次にパケット17でパケット形式によるデー
タ転送が実行される。そして、データ転送後、承認ギャ
ップ(ack gap)18と呼称される短いギャップが経過
した後、承認パケット(ack)19で受信したノードは
転送されたデータに対し受信確認用返送コードを返送し
て応答するか、又は応答パケットを返送して転送処理を
完了する。尚、承認パケット(ack)19は、4ビット
の情報と4ビットのチェックサムからなり、成功の可否
情報、ビジー情報、ペンディング情報等を含み、データ
パケットを受信したノードは受信確認用返送コードを直
ちに送信元ノードに返送する。
【0095】図14はアシンクロナス転送モードにおけ
るパケット17の一例を示すフォーマットであって、該
パケット17は、ヘッダ部20とデータ部21とを有
し、ヘッダ部20は受信側ノードのIDが書き込まれて
いる受信側ノードID部22及び送信側ノードのIDが
書き込まれる送信側ノードID部23の他、トランザク
ションラベル部(tl)24、リトライコード部(r
t)25、パケットの種別コード(read/write/lock)
を示すトランザクションコード部(tコード)26、プ
ライオリティ部27、パケットに特有の情報が書き込ま
れた特有情報格納部28、パケットデータの容量が書き
込まれるデータ長部29、tコードの内、lockの種別コ
ードを書き込むエクステンディッド・tコード部30、
及びヘッダ情報の誤り訂正用データが格納されるヘッダ
CRC部31を有している。
【0096】また、データ部21は、ユーザが実際に必
要とする実データを格納したデータ情報部32とデータ
情報の誤り訂正用データが格納されるデータCRC部3
3とを有している。
【0097】そして、このアシンクロナス転送モードで
は、送信側ノードから指定した受信側ノードにヘッダ情
報及び実データを送信する。すなわち、送信側ノードか
らは、ネットワーク上をブロードキャストで各ノードに
パケットが転送されるが、指定先の受信側ノード以外は
無視され、これによりパケット17の受信側ノードID
部22に書き込まれたIDに一致するノードのみがパケ
ットデータを読み込むことになる。
【0098】一方、アイソクロナス転送モードは、特に
ビデオデータや音声データ等のマルチメディアデータな
ど、リアルタイムな転送を必要とするデータ転送を行う
ときに好適した転送モードである。
【0099】すなわち、上述したアシンクロナス転送モ
ードが受信側ノードと送信側ノードとを1対1に対応さ
せてデータ転送を行っているのに対し、このアイソクロ
ナス転送モードはブロードキャスト機能により、1つの
送信側ノードからネットワーク上の全てノードにデータ
転送する。
【0100】図15はアイソクロナス転送における時間
的な遷移状態を示す図であって、該アイソクロナス転送
では,1サイクル内において複数種のパケット(本例で
は第1〜第3のチャネル35〜37)に対して各々チャ
ネルIDが付与され、チャネル同士が区別されて転送す
ることが可能となり、これにより、同時に複数ノード間
でのリアルタイムな転送を行うことができ、また受信ノ
ードは自己が要求しているチャネルIDのデータのみを
取り込むことができる。
【0101】具体的には、アイソクロナス転送は、13
94シリアルバス上に1台存在するサイクルマスタと呼
称されるノードが、一定時間(通常は125μsec)毎
にサイクル・スタート・パケット38を送信することに
よりデータ転送が開始する。
【0102】すなわち、該アイソクロナス転送では、前
回サイクルにおけるデータ転送処理が終了した後、所定
のアイドル期間(サブアクションギャップ15)が経過
すると今回のデータ転送開始を示すサイクル・スタート
・パケット38を送信する。そして、アイソクロナスギ
ャップ40(以下、「アイソギャップ」という)と呼称
されるアイドル期間が経過した後、第1のチャネル35
を転送し、次いでアイソギャップ40が経過した後、第
2のチャネル36を転送し、さらにアイソギャップ40
が経過した後、第3のチャネル36を転送し、サブアク
ションギャップ15が経過すると、再びサイクル・スタ
ート・パケット38が転送されて次サイクルのデータ転
送が開始する。
【0103】すなわち、第1〜第3のチャネル35〜3
7は夫々アービトレーション部35a〜37aとデータ
パケット部35b〜37bとを有すると共に、アイソギ
ャップ40(アイドル期間)を利用して転送前にバスが
空き状態であることを認識する。そして、該アイドル期
間が経過すると、アイソクロナス転送を行ないたいノー
ドはバスが空いていると判断し、転送前のアービトレー
ションを行なう。
【0104】また、第1〜第3のチャネル35〜37が
有するチャネルIDは送信先アドレスを示すものではな
く、データに対する論理的な番号を与えるものであり、
したがって、例えば、第1のチャネル35のデータパケ
ット35bは1つの送信元ノードからネットワーク上の
他の全てのノードにブロードキャストで転送される。
【0105】尚、アシンクロナス転送と同様、上述した
ようにアイソクロナス転送のパケット送信に先立って、
アービトレーション部35a〜37aでアービトレーシ
ョンが行われるが、アシンクロナス転送のように1対1
の通信ではないので、アイソクロナス転送にはack(受
信確認用返信コード)は存在しない。
【0106】図16はアイソクロナス転送のパケット構
造を示すフォーマットであって、パケットトヘッダ41
とデータブロック42とからなる。
【0107】パケットヘッダ41の内、データ長43に
はデータフィールドのバイト長が書き込まれ、タグ44
にはアイソクロナスパケットのフォーマットが書き込ま
れ、チャネル45にはパケットの識別に使うチャネル番
号が書き込まれる。また、tコード46にはパケットの
識別を示すコード情報が書き込まれ、sy(synchroniz
ation code)47には受信ノードと送信ノードとの間で
映像情報や音声情報等の同期情報を授受するためのコー
ド情報が書き込まれ、さらに、ヘッダCRC48にはヘ
ッダの誤り訂正用のデータが書き込まれる。
【0108】また、データブロック42の内、データ・
フィールド49にはアイソクロナスデータが書き込ま
れ、データCRC50にはアイソクロナスデータの誤り
訂正用のデータが書き込まれる。
【0109】しかして、1394シリアルバス上では、
上述したように、アイソクロナス転送とアシンクロナス
転送とは両者が混在した状態で実行され、またアイソク
ロナス転送はアシンクロナス転送より優先して転送され
る。
【0110】すなわち、図17に示すように、サイクル
・スタート・パケット38の転送後、アイソクロナス転
送を起動するために必要なアイドル期間のギャップ長、
すなわちアイソギャップ40でアイソクロナス転送を起
動し、これにより、アイソクロナス転送はアシンクロナ
ス転送より優先して実行される。
【0111】具体的には、アイソクロナスサイクルTの
開始時にサイクル・スタート・パケット38がサイクル
・マスタ・ノードから各ノードに転送される。これによ
って、各ノードで時刻調整を行ない、所定のアイドル期
間(アイソギャップ40)を待ってからアイソクロナス
転送を行なうべきノードはアービトレーションを行い、
第1〜第3のチャネル35〜37のデータパケットが順
次アイソクロナス転送される。
【0112】このようにしてアイソクロナス転送が終了
した後、アシンクロナス転送が行われる。すなわち、ア
イドル期間がアシンクロナス転送の可能なサブアクショ
ンギャップ15になると、アシンクロナス転送を行いた
いノードはアービトレーションの実行に移れると判断す
る。ただし、アシンクロナス転送が行える期間は、アイ
ソクロナス転送終了後から、次のサイクル・スタート・
パケット38を転送すべき時間までの間にアシンクロナ
ス転送を起動するためのサブアクションギャップ15が
得られた場合に限っている。
【0113】したがって、本例では3つのチャネル分
(第1〜第3のチャネル35〜37)のアイソクロナス
転送を行い、その後アシンクロナス転送(アービトレー
ションを含む)で第1及び第2のパケット51、52
(各々承認パケットを含む)を転送し、第2のパケット
52が転送された後は、アシンクロナス転送を起動する
ためのサブアクションギャップ15を得ることができな
いため、アイソクロナスサイクルTが終了し、これによ
り今回サイクルでのアシンクロナス転送は終了する。
【0114】尚、非同期または同期転送動作中に次のサ
イクル・スタート・パケット38を送信すべき時間に至
った場合は、無理に中断せず、その転送が終了した後の
アイドル期間を待ってから次サイクルのサイクル・スタ
ート・パケット38を送信する。すなわち、1サイクル
が125μsecを超過して続いたときは、次サイクルは
超過時間だけ125μsecから短縮され、したがってア
イソクロナスサイクルTは125μsecを基準に可変さ
せることができる。
【0115】また、アイソクロナス転送はリアルタイム
転送を維持するために毎サイクル必要であれば必ず実行
され、これによりサイクル時間が短縮された場合は、ア
シンクロナス転送は次回以降のサイクルで実行される。
【0116】以上、デジタルI/Fとしての1394シ
リアルバスの概要について説明した。
【0117】しかして、本発明の実施の形態に係る情報
処理システムは、上記1394シリアルバスを使用して
システムの構築がなされており、以下、本発明の実施の
形態を説明する。
【0118】図18は本発明に係る情報処理システムの
一実施の形態を示すシステム構成図であって、該情報処
理システムは、パソコン61、2台のプリンタ(第1及
び第2のプリンタ62a、62b)、及び動画や静止画
を記録再生するデジタルカメラやカメラ一体型デジタル
VTR等の記録再生装置63が1394バスケーブル6
4を介して接続され、該記録再生装置63から出力され
る映像データは、第1のプリンタ62aに直接転送する
ことにより、ダイレクトプリントが可能とされている。
【0119】図19は上記情報処理システムの詳細を示
すブロック構成図である。
【0120】記録再生装置63は、外部からの映像デー
タを入力する撮像系73と、入力された映像データをデ
ジタル化するA/Dコンバータ74と、該デジタル化さ
れた映像データに所定の信号処理を施す映像信号処理回
路75と、デジタル化された映像データをアナログ化す
るD/Aコンバータ76と、D/Aコンバータ76でア
ナログ化された映像データを表示する電子ビューファイ
ンダ(EVF)77と、所定のアルゴリズムで記録時に
データ圧縮処理を行い再生時にデータ伸張処理を行なう
圧縮/伸張回路78と、磁気テープや固体メモリ、記録
再生ヘッド等を有する記録再生系79と、非圧縮で転送
された映像データを記憶する第1のフレームメモリ80
と、該第1のフレームメモリ80の読出処理等を制御す
る第1のメモリ制御部81、圧縮されて転送された映像
データを記憶する第2のフレームメモリ82と、該第2
のフレームメモリ82の読出処理等を制御する第2のメ
モリ制御部83と、第1のフレームメモリ80に記憶さ
れた非圧縮映像データと第2のフレームメモリ82に記
憶された圧縮映像データとの出力切替を行うデータセレ
クタ84と、上述した1394シリアルバス85と、ユ
ーザによる転送設定などの指示入力を行う操作部86
と、上記各構成要素に接続されると共にCPUやRO
M、RAM等を内蔵して装置全体の制御を行うシステム
コントローラ87とを備えている。
【0121】このように構成された記録再生装置63
は、以下のように動作する。
【0122】すなわち、記録時においては、撮像系73
で撮影された映像データは、A/Dコンバータ74でデ
ジタル化された後、映像信号処理回路75で映像処理さ
れる。そして、映像信号処理回路75は、2つの出力ポ
ートを有しており、一方の出力ポートからの出力信号
は、D/Aコンバータ76でアナログ信号に変換され、
撮影中の映像データがEVF77に表示される。また、
他方の出力ポートからの出力信号は、圧縮/伸張回路7
8で所定のアルゴリズムで圧縮処理され、記録再生系7
9で記録媒体に記録される。
【0123】尚、圧縮処理としては、デジタルカメラで
は代表的なものとしてJPEG方式、家庭用デジタルV
TRでは帯域圧縮方法としてのDCT(離散コサイン変
換)及びVLC(可変長符号化)に基づいた圧縮方式が
あり、またその他の圧縮処理としてはMPEG方式等が
あり、用途に応じて所望の圧縮方式を使用することがで
きる。
【0124】一方、再生時においては、所望の映像選択
が操作部86から入力された指示入力に基づいて選択さ
れ、システムコントローラ87の制御下、記録再生系7
9の記録媒体から所望の映像が再生される。そして、記
録媒体から再生された映像データのうち、圧縮状態のま
ま転送される圧縮映像データは第2のフレームメモリ8
2に出力され、非圧縮で転送される非圧縮映像データは
圧縮/伸張回路78で伸張処理が施された後、第1のフ
レームメモリ82に出力される。また、再生した映像デ
ータをEVF77で表示するときは、圧縮/伸張回路7
8で伸張処理を施し、D/Aコンバータ76でアナログ
信号に変化した後、EVF77に出力して表示する。
【0125】また、第1及び第2のフレームメモリ8
0、82は、システムコントローラ87の制御下、第1
及び第2のメモリ制御部81、83により書込処理/読
出処理が制御され、読み出された映像データはデータセ
レクタ84に供給される。尚、このとき、第1及び第2
のフレームメモリ80、82の出力は、同時間ではいず
れか一方の映像データがデータセレクタ84に出力され
るように制御される。
【0126】また、システムコントローラ87は、記録
再生装置63内の各部の動作を制御すると共に、データ
セレクタ84から1394シリアルバス85を介して第
1のプリンタ62aやパソコン61に対し、制御コマン
ドを出力することができる。また、第1のプリンタ62
a又はパソコン61から転送されてきた各種コマンドデ
ータは、データセレクタ84からシステムコントローラ
87に入力され、記録再生装置63の各部が制御され
る。
【0127】第1のプリンタ62a又はパソコン61か
ら転送されてくる制御コマンドのうち、デコーダの有無
やデコーダの種類を示す制御コマンドは、要求コマンド
としてシステムコントローラ87に入力された後、記録
再生装置63から映像データを転送する際、圧縮映像デ
ータ又は非圧縮映像データのうちのいずれの映像データ
を転送するかを判断するときに使用される。そして、シ
ステムコントローラ87は、第1のプリンタ62a又は
パソコン61のデコーダ情報に基づいていずれのデータ
(圧縮映像データ又は非圧縮映像データ)を転送するか
を判断し、その判断結果は第1及び第2のメモリ制御部
81、83に伝達される。そしてこれにより第1及び第
2のフレームメモリ80、82から一方の映像データが
読み出されて転送される。すなわち、記録再生装置63
での映像データの圧縮方式がデコード可能であると判断
されたときは第2のフレームメモリ80に記憶されてい
る圧縮映像データが転送され、デコード不能と判断され
たときは第1のフレームメモリ82に記憶されている非
圧縮映像データが転送される。
【0128】データセレクタ84に入力された映像デー
タ及びコマンドデータは、1394バスケーブル64上
をデータ転送され、印刷用の映像データは第1のプリン
タ62aが受信し、パソコン61に取り込むべき映像デ
ータはパソコン61が受信する。コマンドデータも第1
のプリンタ62a又はパソコン61に適宜受信される。
各データの転送方式については、主に動画データ、静止
画データ、音声データはアイソクロナスデータとしてア
イソクロナス転送方式で転送され、コマンドデータはア
シンクロナスデータとしてアシンクロナス転送方式で転
送される。尚、通常は、アイソクロナス転送方式で転送
されるデータであっても、転送状況等によりアシンクロ
ナス転送方式でデータ転送した方が好ましいときはアシ
ンクロナス転送でデータ転送することができる。
【0129】また、第1及び第2のプリンタ62a、6
2bは共に同一の構成を有し、1394シリアルバス8
8a、88bと、データセレクタ89a、89bと、所
定のアルゴリズムで圧縮された映像データを復号化する
復号化回路90a、90bと、復号化された映像データ
に対し所定の画像処理を施す画像処理回路91a、91
bと、該画像処理回路91a、91bで画像処理された
画像データを記憶する画像メモリ92a、92bと、プ
リンタヘッド93a、93bと、該プリンタヘッド93
a、93bへの記録用紙の給紙等を制御するプリンタド
ライバ94a、94bと、コピー枚数等印刷処理に必要
なデータを入力するプリンタ操作部95a、95bと、
上記各構成要素に接続されて装置全体を制御するプリン
タコントローラ96a、96bとを備えている。
【0130】このように構成されたプリンタ62(第1
及び第2のプリンタ62a、62b)は以下のように動
作する。
【0131】すなわち、1394シリアルバス88に入
力されたデータはデータセレクタ89で各データの種類
毎に分類され、入力された映像データ等プリントすべき
データは、復号化回路90に転送される。コマンドデー
タの場合はプリンタコントローラ96に制御コマンドと
して伝達され、プリンタコントローラ96により各部の
制御がなされる。
【0132】プリンタコントローラ96は、プリンタ6
2の有する印刷機能情報(印刷方式、記述言語、カラー
印刷、用紙サイズ、解像度、印字スピード、両面印刷
等)や復号化回路の具備するデコーダの種類、又は復号
化回路の有無情報を出力し、パソコン61又は記録再生
装置63にコマンドデータを転送することができる。
【0133】尚、記録再生装置63から転送された映像
データは予めプリンタ62で処理可能であることが確認
済みとされている。つまり、プリンタ62からパソコン
61及び記録再生装置63には上記印刷機能情報やデコ
ーダの有無又は種類、圧縮/非圧縮等の情報が予め送ら
れており、したがって、このような各種情報に応じて最
適な印刷制御、転送が行なえるという判断の下に映像デ
ータが転送されてくるので、プリンタ62の復号化回路
90では圧縮データを所定の伸張方式でもって伸張する
ことができる。すなわち、転送されてきた映像データが
圧縮データの場合は、復号化回路90で伸張された後、
画像処理回路91に入力される。転送されてきた映像デ
ータが非圧縮データの場合は、復号化回路90が設けら
れていないか、又は復号化回路90が記録再生装置63
の圧縮方式に対応していないため、データセレクタ89
からの出力信号は、直接画像処理回路91に入力され
る。また、映像データ以外の印刷用データが入力された
場合であってデータの伸張を行う必要のないときも、デ
ータセレクタ89からの出力信号は、直接画像処理回路
91に入力される。
【0134】画像処理回路91に入力された印刷用デー
タは、印刷に適した画像処理が施された後、プリンタコ
ントローラ96の制御下、画像メモリ92に記憶され、
該画像メモリ92から読み出された画像データはプリン
タヘッド93に送られ印刷処理される。
【0135】尚、プリンタヘッド93の駆動や給紙処理
等はプリンタドライバ94が行い、またプリンタドライ
バ94やプリンタヘッド93の動作制御、及びその他各
部の制御はプリンタコントローラ96によって行われ
る。プリンタ操作部95は給送、リセット、インクチェ
ック、プリンタ動作のスタンバイ/開始/停止、用紙サ
イズの変更指示等の動作を指示入力するためのものであ
り、その指示入力に応じてプリンタコントローラ26に
よって各部の制御がされる。
【0136】また、複数の用紙トレイをプリンタ62に
設け、用紙サイズ異なる複数種の記録用紙が給紙可能と
するようにしてもよい。
【0137】尚、復号化回路90の復号化方式としては
JPEG方式が好ましい。すなわち、JPEG方式はソ
フトウェア的に可能であるので、復号化回路90では、
該復号化回路90内のROMにJPEG復号化プログラ
ムファイルを記憶させておいたり、或いは復号化プログ
ラムを他のノードから転送させて使用することによりソ
フト的に処理することができる。
【0138】このように記録再生装置63からJPEG
方式で圧縮された画像データをプリンタに転送し、プリ
ンタ内で復号化処理する場合は、非圧縮データに変換し
てから転送するより転送効率が良く、また、ソフトウェ
アでのデコード処理を用いることで、プリンタ自体にデ
コーダを設けることにもコスト的にも支障はなく都合が
良い。また、復号化回路90ではハード的な復号化とし
て、JPEGデコード回路(ボード)を設けることもで
きる。
【0139】そして、映像データを記録再生装置63か
らパソコン61を介して第2のプリンタ62bに転送
し、プリント処理を行うことができる一方で、映像デー
タをパソコン61を経由しないで記録再生装置63から
第1のプリンタ62aに転送し、プリント処理を行った
り、或いは映像データをカラー階調や解像度等のプリン
タ情報に基づいてパソコン61で再編集した後、記録再
生装置63から第1のプリンタ62aに転送し、プリン
ト処理を行うことにより、所謂ダイレクトプリントを実
行することができる。
【0140】また、パソコン61内で予め第1のプリン
タ62aの復号化回路90aが具備するデコーダ方式で
圧縮し、該圧縮された画像データを記録再生装置63か
ら第1のプリンタ62aに転送することにより、第1の
プリンタ62a内では記述言語た復号化プログラムに対
応した特別な処理を要することなくダイレクトプリント
を可能とすることもできる(以下、このようなプリンタ
を「ホストベースドプリンタ」という)。
【0141】そして、パソコン61は、入力操作を行う
キーボードやマウス等を備えた操作部65と、上述した
1394シリアルバス66と、所定のアルゴリズムで圧
縮された映像データを復号化する復号化回路67と、映
像データ等を表示するD/Aコンバータを内蔵したディ
スプレイ68と、所定の演算プログラムや入力された各
種メディア情報が格納されハードディスクドライブ(以
下、「HDD」という)69と、所定の演算プログラム
等が格納されたROMや演算結果を一時的に記憶したり
ワークエリアとして使用されるRAMを備えたメモリ部
70と、PCI(Peripheral Component Interconnec
t)バス71を介して上記各構成要素と接続され装置全
体を制御するMPU72とを備えている。
【0142】そして、パソコン61の復号化回路67と
しては、MPEG方式等のデコーダをボードとしてスロ
ットに差し込んだものや、ハード的に本体に組み込まれ
たもの、又はMPEG方式やJPEG方式、プリンタ6
2の復号化回路90におけるプリンタデコーダ方式、そ
の他のソフトデコーダをROM等によって所有すること
ができ、これらデコーダの種類や有無を情報としてコマ
ンドを記録再生装置63に転送することができる。
【0143】このように構成されたパソコン61におい
ては、記録再生装置63から1394シリアルバス66
に転送されてきた映像データ及び各種コマンドデータ
は、PCIバス71をデータ相互伝送のバスとして各部
に転送される。
【0144】そして、パソコン61では、操作部65か
らの指示入力と、OS(オペレーティングシステム)や
アプリケーションに従い、メモリ部70をワークエリア
としてMPU72によって処理がなされ、また転送され
てきた映像データはHDD69に格納される。
【0145】尚、記録再生装置63から転送されてきた
映像データは、予めパソコン61で処理可能であること
は確認済みとされている。すなわち、記録再生装置6
3、第1のプリンタ62aには読込情報(モノクロ/カ
ラー指定、解像度及び階調等)、デコーダの有無やデコ
ーダの種類、圧縮/非圧縮等の情報が送られており、こ
のような各種情報に応じて最適な印刷制御、転送が行な
えるという判断に基づき映像データが転送されてくるの
で、パソコン61の復号化回路67では圧縮データを所
定の伸張方式でもってデータ伸張することができる。
【0146】映像データをディスプレイ68で表示する
ときは、圧縮映像データの場合は復号化回路67で復号
化された後に、ディスプレイ68に入力され、また非圧
縮映像データの場合は直接ディスプレイ68に入力さ
れ、該ディスプレイ68内でD/A変換された後、可視
表示される。
【0147】このようにして転送されてきた映像データ
はパソコン61内に取り込まれ、記録・編集され、該パ
ソコン61から第2のプリンタ62bに転送可能とさ
れ、また転送先となる第1のプリンタ62aが上述した
ホストベースドプリンタの場合は、記録再生装置63の
デコード方式でパソコン61が一旦映像データを取り込
み、第1のプリンタ62aのデコード方式に編集し直し
てから記録再生装置62を介して第1のプリンタ62a
にの転送処理することもできる。
【0148】次に、記録再生装置63から映像データを
転送する場合の転送手順を具体的に説明する。
【0149】図20は記録再生装置63から映像データ
を転送する場合の転送手順を示すフローチャートであっ
て、本フローチャートでは、記録再生装置63から第1
のプリンタ62aやパソコン61に映像データを転送す
る前に、転送先である第1のプリンタ62a又はパソコ
ン61からデコーダ情報を記録再生装置63にコマンド
転送し、記録再生装置63は転送先でデコードできると
きは圧縮したままの映像データを転送し、デコードでき
ないときは非圧縮データにした後の映像データを転送す
るように構成されている。尚、本プログラムは記録再生
装置63のシステムコントローラ87で実行される。
【0150】まず、ステップS51では転送先の機器
(例えば、第1のプリンタ62a)を指定し、転送設定
を行う。すなわち、ユーザが操作部86を操作して転送
設定を行い、設定されたデータはシステムコントローラ
87の内蔵RAMに記憶される。
【0151】次に、ステップS52に進み、1394バ
スケーブル64を介して記録再生装置63から転送先機
器に転送コマンドを送信する。
【0152】次に、ステップS53に進み、デコーダ情
報を受信したか否かを判断する。すなわち、転送先機器
は記録再生装置63からの転送コマンドを受信すると該
転送先機器からはコマンドデータが記録再生装置63に
転送される。そして、ステップS53ではシステムコン
トローラ87が前記コマンドデータの中にデコーダ情報
を含んでいるか否かを判断する。そして、デコーダ情報
が含まれている場合は、ステップS54に進み、受信し
たデコーダ情報から判別されたデコーダの種類が、記録
再生装置63の圧縮/伸張回路78で使用される映像デ
ータの圧縮方式に対応したデコーダであるか否かを判断
する。
【0153】そしてその答が肯定(Yes)の場合は転
送先機器内でのデコードが可能であるため、ステップS
55でデコーダ「有り」の設定を行った後、ステップS
57に進む。すなわち、映像データの転送実行時に第2
のフレームメモリ82からの出力転送が可能となるよう
に制御し、これにより圧縮映像データの1394シリア
ルバス85からの送出を可能とする。
【0154】一方、ステップS53又はステップS54
の答が否定(No)のとき、すなわち、デコーダ情報を
受信しなかったとき、又はデコーダ情報を受信したもの
の該デコーダ情報が転送先機器にはデコーダが存在しな
い旨の情報であるとき、或いは転送先機器にデコーダが
存在するが当該デコーダの種類が本記録再生装置63の
圧縮方式に対応できないときは、ステップS56でデコ
ーダ「無し」の設定を行った後、ステップS57に進
む。すなわち、映像データの転送実行時に第1のフレー
ムメモリ80からの出力転送が可能となるように制御
し、これにより圧縮映像データの1394シリアルバス
85からの送出を可能とする。
【0155】このようにして転送先機器に応じた映像デ
ータ転送時の出力形式の設定を行った後、ステップS5
7で、ユーザは転送先機器に転送したい映像データを記
録再生系79の記録媒体に記録されている映像データか
ら選択し、該映像データを読み出し、続くステップS5
8ではユーザは操作部86を操作して映像データの転送
指令を行う。
【0156】そして、続くステップS59ではデコーダ
「有」に設定されているか否かを判断し、ステップS5
5でデコーダ「有」に設定されている場合は対応可能な
デコーダがあると判断してステップS60に進み、記録
媒体から再生した圧縮映像データを第2のフレームメモ
リ82を介して転送し、ステップS62に進む。
【0157】一方、ステップS56でデコーダ「無」に
設定されている場合はステップS61に進み、圧縮/伸
張回路78で伸張された非圧縮データを第1のフレーム
メモリ80を介して転送し、ステップS62に進む。す
なわち、映像データは1394シリアルバス85からア
イソクロナス(又はアシンクロナス)転送方式でパケッ
ト転送される。
【0158】そして、ステップS62で、映像データの
転送終了を確認した後、続くステップS63では、他の
映像データの転送を行うか否かを判断し、その答が肯定
(Yes)のときはステップS57に戻って上述の処理
を繰り返す一方、その答が否定(No)の場合はステッ
プS64に進み、転送先機器を変更して映像データの転
送を続行するか否かを判断する。そして、その答が肯定
(Yes)の場合はステップS51に戻って上述の処理
を繰り返す一方、その答が否定(No)の場合は転送処
理を終了する。
【0159】このようにデコーダ情報は、圧縮して記録
した映像データの転送を行う際、圧縮データ転送を行う
か、又は非圧縮データ転送を行うかの判断材料となるも
のであり、しかも転送先機器側からは圧縮データ転送を
希望するか、又は非圧縮データ転送を希望するかの要求
データとしての役割をも有するものであり、このように
してデコーダ情報に基づいて記録再生装置63から転送
先機器に所望形式で映像データが転送される。
【0160】尚、予め転送元である記録再生装置63の
使用している圧縮方式が転送先機器、例えばパソコン6
1に事前に通知されている場合、パソコン61側で記録
再生装置63から送られる映像データの処理を可能とす
ることにより、ステップS52におけるパソコン61か
らのコマンドデータの返送時にパソコン61内のデコー
ダ情報でなく、映像データ転送に対する命令、すなわち
圧縮データ又は非圧縮データの転送指令とする要求コマ
ンドを記録再生装置63に返送するようにしてもよい。
【0161】また、図20のフローチャートでは、記録
媒体に記録されている映像データを使用しているが、記
録した映像データに限らず、撮像系73に入力された映
像データについても同様に適用することができる。
【0162】図21及び図22は、本発明に係る情報処
理方法としての映像データの処理手順の一実施の形態
(第1の実施の形態)を示すフローチャートであって、
本第1の実施の形態では映像データの画像情報及びプリ
ンタの機能情報に基づいてプリンタを選択し、また映像
データの再編集を行う必要がある場合はパソコン61で
再編集した後、転送先プリンタに転送している。
【0163】ステップS81ではユーザは1394バス
ケーブル64に接続されているプリンタを指定し、続く
ステップS82では、前記指定されたプリンタに対し、
当該プリンタの有する各種プリンタ情報(カラー印刷情
報、記述言語、用紙サイズ、解像度、プリンタステータ
ス情報、デコーダの有無および種類等)を転送するよう
に転送要求コマンドを送信する。
【0164】そして、ステップS83ではプリンタから
のプリンタ情報がパソコン61に転送され、前記各種プ
リンタ情報がパソコン61のメモリ部70に格納され
る。次いで、ステップS84では1394バスケーブル
64に接続されている他のプリンタがあるか否かを判断
し、その答が肯定(Yes)の場合はステップS81に
戻ってステップS82、ステップS83の処理を繰り返
す。
【0165】このようにして上記各種プリンタ情報は、
各プリンタ毎に区分されてメモリ部70に格納される。
【0166】次に、ステップS85では、ユーザはパソ
コン61のメモリ部70に記憶されている映像データの
中から転送先プリンタに転送したい映像データを選択
し、読み出す。次いで、ステップS86ではパソコン6
1で既に取り込んだ映像データの画像情報とメモリ部7
0に格納されているプリンタ情報とを比較し、出力先候
補となる少なくとも1つ以上のプリンタを選択する。
【0167】すなわち、映像データの画像情報(カラー
情報、記述言語、データの大きさ、解像度、圧縮方法)
とプリンタ情報(印刷可能なカラー情報、プリンタがサ
ポートしている記述言語、用紙サイズ、プリンタがサポ
ートしている解像度、プリンタがサポートしているデコ
ーダ)とが各々一致しているか否かを判断し、一致して
いれば各要素に対して設定されている設定値を加算す
る。そして、これら各設定値の総計の数値が大きい順に
少なくとも一つ以上のプリンタが転送先プリンタ(本実
施の形態では第1のプリンタ62a)として選択され
る。尚、この場合、総計の数値が同一値の場合は予め設
定されている優先順位にしたがって選択され、本実施の
形態では優先順位は現在選択されているプリンタが最優
先とされている。
【0168】図23は、映像データの画像情報とプリン
タ情報との対比テーブルであって、メモリ70に格納さ
れている。本実施の形態では、設定値が、カラー情報は
「1」、記述言語は「3」、映像データの大きさ・用紙
サイズは「5」、解像度は「2」、圧縮方法・デコーダ
が「2」に設定されている。
【0169】尚、映像データの画像情報やプリンタ情報
の項目、及び設定値は、図23に示した対比テーブルに
限定されるものではなく、例えば印刷速度を優先させる
場合は、画像情報とプリンタ情報とが一致しない場合に
変換時間に関する項目の設定値を大きくしたり、或いは
画質を優先させたい場合は、映像データとプリンタのサ
ポートする解像度が一致するか、画質に最も影響を与え
る項目の設定値を大きくすることもできる。また、画像
情報とプリンタ情報に共通した情報だけではなく、プリ
ンタの印刷速度が速ければ設定値を大きくする等、プリ
ンタのステータスを機能の高さに応じた設定値とし、斯
かる機能に応じた設定値を加算していくことにより、最
適な転送先プリンタを選択するようにしてもよい。
【0170】また、ユーザの選択によって設定値の組み
合わせを複数の中から選択できるようにすることもでき
る。例えば、「印刷速度優先」「画質優先」などの設定
はパソコン61の設定画面からユーザが入力してその入
力結果をメモリ部70に記憶するのも好ましく、これに
よりユーザが「印刷速度優先」に設定していた場合は印
刷速度優先として設定された値の組み合わせを選択し、
「画質優先」に設定していた場合は画質優先として設定
された値の組み合わせを選択することができる。
【0171】このように各プリンタの有する機能情報を
記憶し、映像データの画像情報とプリンタのプリンタ情
報とを比較し、一致した場合の設定値を加算することに
より、出力先候補となる所望のプリンタを迅速に選択す
ることができる。
【0172】次に、ステップS87に進み、前記選択さ
れた一つまたは複数のプリンタのプリンタ情報に含まれ
る映像データのカラー情報、解像度情報、用紙サイズ情
報を画像比較ビュワーとしてディスプレイ68に表示
し、パソコン61で受信したプリンタ情報の内、カラー
印刷機能情報、解像度、用紙サイズを判別する。
【0173】図24(a)(b)は画像比較ビュワーの
一例を示した表示画面であって、該画像比較ビュワーに
はカラー情報、解像度情報、及び用紙サイズ情報に関す
る映像データが表示される。すなわち、プリンタ情報に
含まれるカラー情報に基づき前記選択されたプリンタが
対応する複数のカラー階調(32、24、16)の映像
データが画像比較ビュワーとしてディスプレイ68に表
示される。また、1ページ内に複数の画像を纏めて印刷
する場合や用紙サイズを拡大して印刷する場合を考慮
し、複数の解像度(1200dpi/600dpi/300dp
i)の映像データが画像比較ビュワーとしてディスプレ
イ68に表示される。さらに、複数の用紙サイズ(A
4、A5、B5)上に映像データを表示した画像比較ビ
ュワーがディスプレイ68に表示される。
【0174】次いで、ステップS88ではこれら画像比
較ビュワーの中から表示パターンを選択する。すなわ
ち、図24(a)に示すように、例えば、24階調のカ
ラー表示パターン(同図、A)を選択し、また2400
dpiの解像度表示パターン(同図、B)、A4の用紙サ
イズ表示パターン(同図、C)を選択する。
【0175】尚、図24(b)は、16階調のカラー表
示パターン(同図、A′)、1200dpiの解像度表示
パターン(同図、B′)、B5の用紙サイズ表示パター
ン(同図、C)を選択した場合を示している。
【0176】このようにして選択されたプリンタ数だけ
繰り返して表示パターンの選択処理を行う。
【0177】尚、上記画像比較ビュワーの表示におい
て、プリンタとプリンタ情報に対応した画像選択情報と
を関連付けてパソコン61のメモリ部70に記憶する。
【0178】次に、ステップS89に進み、ユーザによ
る映像選択指令の入力を待機する。
【0179】そして、ユーザによる転送指令の入力がな
されると、ステップS90に進み、前記画像比較ビュワ
ーの表示に対応した画像選択情報により、最適なプリン
タ及びプリンタ情報を選択する。
【0180】次にステップS91に進み、前記選択され
たプリンタ及びプリンタのカラー情報、解像度情報、用
紙サイズ情報等に基づいて、取り込まれた映像データの
伸長処理が必要であれば伸長処理を行った後、さらにア
プリケーションで指定された印刷情報(色指定、用紙の
向き、1ページ内に複数の画像を纏めて印刷するレイア
ウト指定等)に応じ、必要に応じて再編集を行う。
【0181】すなわち、転送先プリンタの用紙カセッ
ト、或いは用紙トレイに装着されている用紙サイズに対
応した映像データが優先的に選択され、印刷されるよう
に制御する。また、映像データの画像サイズが転送先プ
リンタに装着されている用紙カセットや用紙トレイにセ
ットされている用紙サイズとは異なる記録用紙に印刷す
る場合は、用紙サイズの変更を促すメッセージ情報、例
えば”CHANGE PAPER :A4”をディスプレ
イ65に表示する。また、映像データの画像情報と受信
したプリンタ情報とに相違がある場合には予めパソコン
61内で受信した映像データの伸長処理を行ってから非
圧縮の映像データをプリンタ情報(用紙サイズ、カラー
印刷機能、解像度等)に基づいて再編集し、転送先のプ
リンタに応じた出力形式に設定する。
【0182】このようにパソコン61に取り込んだ映像
データを1394バスケーブル64で接続された転送先
プリンタに転送する前に、1394バスケーブル64上
の複数のプリンタからプリンタ情報をコマンド受信し、
画像比較ビュワー表示して表示パターンを選択すること
により、映像データや印刷情報に適したプリンタを迅速
に選択することができ、また映像データを転送先プリン
タの印刷形式に基づいて編集モードにより再編集するこ
とができる。
【0183】次に、図22のステップS92に進み、受
信したプリンタ情報に含まれるデコーダの種類と映像デ
ータを圧縮しているデコーダの種類とが一致するか否か
を判別する。デコーダの種類が一致し、デコーダの非圧
縮での転送要求がないと判断された場合にはステップS
93に進む。また受信したプリンタ情報にデコーダ情報
が含まれていなかったとき、又は映像データを伸長する
デコーダがプリンタに存在しないと判断されたとき、或
いは一致している場合でも非圧縮の要求がある場合には
ステップS94に進む。
【0184】そして、ステップS93ではデコーダ
「有」、すなわち圧縮したままの圧縮映像データをメモ
リ部70から1394バス上に転送するように設定し、
ステップS95に進む。
【0185】一方、ステップS94ではデコーダ
「無」、すなわち圧縮映像データの場合は映像データを
伸張し、非圧縮映像データの場合はそのままのデータ形
式で非圧縮映像データをメモリ部70から1394バス
上に転送するように設定し、ステップS95に進む。
【0186】次に、ステップS95ではステップS86
で選択した転送先を指定し、指示に基づいた転送設定を
行う。そしてステップS96ではこれから映像データの
転送を行うことを告げる所定の情報を含んだコマンドを
1394シリアルバス66を用いて転送指令を行なう。
【0187】次にステップS97では、ステップS93
でデコーダ「有」に設定されているか否かを判断し、そ
の答が肯定(Yes)の場合はステップS98に進み、
メモリ部70から圧縮映像データを転送するように制御
し、ステップS100に進む。
【0188】一方、ステップS97の答が否定(No)
の場合はステップS99に進み、ステップS96の転送
指令に応じてメモリ部70から読み出した非圧縮映像デ
ータを転送するように制御し、ステップS100に進
む。尚、ここでの映像データの転送は1394シリアル
バス85を介してアイソクロナス(又はアシンクロナ
ス)転送方式でパケット転送される。
【0189】ステップS100で映像データ転送処理を
終了すると、続くステップS101では、映像データの
転送処理を続行するか否かを判断し、その答が肯定(Y
es)のときはステップS85に戻り、上述の処理を繰
り返す一方、その答が否定(No)の場合は、転送処理
を終了する。
【0190】このように選択したプリンタ等のプリンタ
情報に基づいて最適な印刷形式に編集した後、転送先の
プリンタ等がデコードできるときは転送先のデコード形
式にデコードした圧縮データを転送することができ、デ
コードできない時は非圧縮のデータを転送することがで
き、転送効率の向上を図ることができる。
【0191】また、転送先プリンタの具備するデコーダ
で伸張できないときは非圧縮映像データを転送している
ので、転送元である記録再生装置63から誤った圧縮方
式のデータが転送されることも無くなる。
【0192】図25は、本発明に係る情報処理システム
の第2の実施の形態を示すシステム構成図であって、本
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様、13
94シリアルバスにより、1394バスケーブル64を
介して記録再生装置63の他、3台のプリンタ62a、
62b、98及びスキャナ97がパソコン61に接続さ
れている。
【0193】本第2の実施の形態においても、第1の実
施の形態と同様、パソコン61上に格納されているテキ
ストデータや(静止)画像データをアプリケーションを
介し1394バスケーブル64により相互に接続された
複数のプリンタに転送することが可能である。
【0194】すなわち、本第2の実施の形態において
は、1394シリアルバスを用いて転送先のプリンタ等
からプリンタ情報のコマンド受信することにより、パソ
コン61は映像データのみならず、テキストデータや画
像データをプリンタの印刷形式に基づいた情報により編
集し、最適な転送先プリンタを選択することが可能とな
る。
【0195】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、接続される外部機器としては、ハードデ
ィスクなどの外部記憶装置や、CD−R、DVD等の1
394シリアルバスでネットワーク構成できる機器であ
ればよく、また、出力装置としても両面印刷機能や高速
印刷が可能なレーザプリンタ等のデジタル機器を接続す
ることができ、扱うデータも映像データ、テキストデー
タ或いは画像データに限らず、音声データや各種ファイ
ルデータなどであっても構わない。
【0196】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ユ
ーザが出力装置の機能を把握していない場合であっても
少なくとも1台以上の出力先候補となる出力装置を選択
することができ、該選択された出力装置の機能情報に基
づいて表示パターンを表示させ、表示パターンから最適
な出力装置及び表示パターンを選択することにより、所
望の出力装置を効率良く選択することができる。
【0197】しかも、選択された出力装置のプリンタ情
報に基づいて画像データを再編集し、その後出力データ
を出力装置に転送することにより、転送効率の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1394シリアルバスを使用して複数のデジタ
ル機器が互いに接続された情報処理システムの一例を示
すシステム構成図である。
【図2】1394シリアルバスの概略を示すブロック構
成図である。
【図3】1394バスケーブルの断面図である。
【図4】1394シリアルバスのデータ転送における符
号化方式を示すタイムチャートである。
【図5】1394シリアルバスのアドレス空間を示すフ
ォーマット図である。
【図6】ノードID決定処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図7】ツリー識別処理の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図8】1394シリアルバスで各ノードのIDを決定
するトポロジ設定を説明するための図である。
【図9】ノードID設定処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図10】通常アービトレーション処理の処理手順を示
すフローチャートである。
【図11】1394シリアルバスでのアービトレーショ
ンを説明するための図である。
【図12】1394シリアルバスでのアービトレーショ
ンを説明するための図である。
【図13】アシンクロナス転送の時間的な状態遷移を示
す図である。
【図14】アシンクロナス転送のパケットのフォーマッ
トの一例を示す図である。
【図15】アイソクロナス転送の時間的な状態遷移を示
す図である。
【図16】アイソクロナス転送のパケットフォーマット
の一例を示す図である。
【図17】1394シリアルバスで実際のバス上を転送
されるパケットの様子を示したバスサイクルの一例を示
す図である。
【図18】本発明に係る情報処理システムの一実施の形
態を示すシステム構成図である。
【図19】上記情報処理システムの詳細を示すブロック
構成図である。
【図20】映像データ転送手順の一実施の形態を示すフ
ローチャートである。
【図21】本発明に係る情報処理方法としての映像デー
タの処理手順の一実施の形態を示すフローチャート(1
/2)である。
【図22】本発明に係る情報処理方法としての映像デー
タの処理手順の一実施の形態を示すフローチャート(2
/2)である。
【図23】画像情報及びプリンタ情報と設定値との組み
合わせの一例を示す図である。
【図24】画像比較ビュワーに表示される表示パターン
の一例を示す図である。
【図25】本発明の他の実施の形態を示すシステム構成
図である。
【符号の説明】
68 ディスプレイ(表示手段) 70 メモリ部(記憶手段) 72 MPU(機能情報取得手段、第1及び第2の選択
手段、編集手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/76 H04N 5/91 J 5C062 5/765 L Fターム(参考) 2C061 AP01 AR01 HH03 HJ08 HK07 HL01 HN05 HN15 HN26 HP06 HQ03 HQ14 5B021 AA01 BB01 EE04 KK02 LG07 5B077 DD02 HH02 NN02 5C052 FA01 FA03 FA04 FA06 FA07 FD06 FE04 5C053 FA04 FA08 FA14 FA21 FA24 GB37 LA02 LA06 LA11 LA15 5C062 AA05 AA35 AB17 AB20 AB22 AB23 AB38 AB42 AC02 AC04 AC05 AC22 AC24 AC34 AC43 AE03 AF10

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定通信網を介して複数の出力装置及び
    データ入力装置に接続された情報処理装置であって、 前記データ入力装置から転送されてきたデータを記憶す
    る記憶手段と、前記複数の出力装置の機能情報を出力装
    置毎に取得する機能情報取得手段と、前記記憶手段に記
    憶されたデータ及び前記機能情報取得手段により取得さ
    れた機能情報に基づいて出力先候補となる出力装置を選
    択する第1の選択手段と、該第1の選択手段により選択
    された出力装置の機能情報に含まれる表示パターンを一
    覧的にビュワー表示する表示手段と、該表示手段により
    ビュワー表示された表示パターンに基づいて前記第1の
    選択手段により選択された出力装置の中から出力先とな
    る出力装置及び表示パターンを選択する第2の選択手段
    とを備えていることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の選択手段により選択された出
    力装置及び表示パターンに基づいて出力データを再編集
    する編集手段を備えていることを特徴とする請求項1記
    載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記機能情報取得手段は、前記出力装置
    の機能情報の要求信号を送信し、該要求信号に応答して
    転送された機能情報を取得することを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記機能情報はカラー情報を含み、前記
    表示手段は、前記出力装置が有するカラー出力機能と出
    力データのカラー特性とに基づいてカラー表示パターン
    を表示することを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれかに記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記機能情報はカラー情報を含み、前記
    第2の選択手段は、前記表示手段で表示されたカラー表
    示パターンを選択することにより出力先となる出力装置
    及びカラー情報を選択すること特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記機能情報は解像度情報を含み、前記
    表示手段は、前記出力装置が有する解像度情報と出力デ
    ータの解像度特性とに基づいて解像度表示パターンを表
    示することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれ
    かに記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記機能情報は解像度情報を含み、前記
    第2の選択手段は、前記表示手段で表示された解像度表
    示パターンを選択することにより出力先となる出力装置
    及び解像度情報を選択すること特徴とする請求項1乃至
    請求項6のいずれかに記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記機能情報は用紙サイズ情報を含み、
    前記表示手段は、前記出力装置が有する用紙サイズ情報
    と出力データのデータサイズとに基づいて用紙サイズ表
    示パターンを表示することを特徴とする請求項1乃至請
    求項7のいずれかに記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記機能情報は用紙サイズ情報を含み、
    前記第2の選択手段は、前記表示手段で表示された用紙
    サイズ表示パターンを選択することにより出力先となる
    出力装置及び用紙サイズ情報を選択すること特徴とする
    請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の情報処理装
    置。
  10. 【請求項10】 前記機能情報はデコーダ情報を含み、
    前記第2の選択手段は、前記出力装置の有するデコーダ
    情報と出力データの圧縮方式とに基づいて出力先となる
    出力装置を選択することを特徴とする請求項1乃至請求
    項9のいずれかに記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 前記所定通信網は、IEEE1394
    −1995であることを特徴とする請求項1乃至請求項
    10のいずれかに記載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】 前記データ入力装置は、記録再生装置
    であることを特徴とする請求請1乃至請求項11のいず
    れかに記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】 前記データ入力装置は、画像読取装置
    であることを特徴とする請求請1乃至請求項12のいず
    れかに記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 データ入力装置に入力されたデータを
    編集し、所定通信網を介して出力装置に出力する情報処
    理方法であって、前記データ入力装置から転送されてき
    たデータを記憶する記憶ステップと、前記複数の出力装
    置の機能情報を出力装置毎に取得する機能情報取得ステ
    ップと、前記記憶ステップで記憶されたデータ及び前記
    機能情報取得ステップで取得された機能情報に基づいて
    出力先候補となる出力装置を選択する第1の選択ステッ
    プと、該第1の選択ステップで選択された出力装置の機
    能情報に含まれる表示パターンを一覧的にビュワー表示
    する表示ステップと、該表示ステップでビュワー表示さ
    れた表示パターンに基づいて前記第1の選択ステップで
    選択された出力装置の中から出力先となる出力装置及び
    表示パターンを選択する第2の選択ステップとを含んで
    いることを特徴とする情報処理方法。
  15. 【請求項15】 さらに、前記第2の選択ステップで選
    択された出力装置及び表示パターンに基づいて出力デー
    タを再編集する編集ステップを含んでいることを特徴と
    する請求項14載の情報処理方法。
  16. 【請求項16】 前記機能情報取得ステップは、前記出
    力装置の機能情報の要求信号を送信し、該要求信号に応
    答して転送された機能情報を取得することを特徴とする
    請求項14又は請求項15記載の情報処理方法。
  17. 【請求項17】 前記機能情報はカラー情報を含み、前
    記表示ステップは、前記出力装置が有するカラー出力機
    能と出力データのカラー特性とに基づいてカラー表示パ
    ターンを表示することを特徴とする請求項14乃至請求
    項16のいずれかに記載の情報処理方法。
  18. 【請求項18】 前記機能情報はカラー情報を含み、前
    記第2の選択ステップは、前記表示ステップで表示され
    たカラー表示パターンを選択することにより出力先とな
    る出力装置及びカラー情報を選択すること特徴とする請
    求項14乃至請求項17のいずれかに記載の情報処理方
    法。
  19. 【請求項19】 前記機能情報は解像度情報を含み、前
    記表示ステップは、前記出力装置が有する解像度情報と
    出力データの解像度特性とに基づいて解像度表示パター
    ンを表示することを特徴とする請求項14乃至請求項1
    8のいずれかに記載の情報処理方法。
  20. 【請求項20】 前記機能情報は解像度情報を含み、前
    記第2の選択ステップは、前記表示ステップで表示され
    た解像度表示パターンを選択することにより出力先とな
    る出力装置及び解像度情報を選択すること特徴とする請
    求項14乃至請求項19のいずれかに記載の情報処理方
    法。
  21. 【請求項21】 前記機能情報は用紙サイズ情報を含
    み、前記表示ステップは、前記出力装置が有する用紙サ
    イズ情報と出力データのデータサイズとに基づいて用紙
    サイズ表示パターンを表示することを特徴とする請求項
    14乃至請求項20のいずれかに記載の情報処理方法。
  22. 【請求項22】 前記機能情報は用紙サイズ情報を含
    み、前記第2の選択ステップは、前記表示ステップで表
    示された用紙サイズ表示パターンを選択することにより
    出力先となる出力装置及び用紙サイズ情報を選択するこ
    と特徴とする請求項14乃至請求項21のいずれかに記
    載の情報処理方法。
  23. 【請求項23】 前記機能情報はデコーダ情報を含み、
    前記第2の選択ステップは、前記出力装置の有するデコ
    ーダ情報と出力データの圧縮方式とに基づいて出力先と
    なる出力装置を選択することを特徴とする請求項14乃
    至請求項22のいずれかに記載の情報処理方法。
  24. 【請求項24】 前記所定通信網は、IEEE1394
    −1995を使用することを特徴とする請求項14乃至
    請求項23のいずれかに記載の情報処理方法。
  25. 【請求項25】 複数の出力装置及びデータ入力装置が
    通信回線網を介して情報処理装置と接続された情報処理
    システムであって、 前記情報処理装置が、前記データ入力装置から転送され
    てきたデータを記憶する記憶手段と、前記複数の出力装
    置の機能情報を出力装置毎に取得する機能情報取得手段
    と、前記記憶手段に記憶されたデータ及び前記機能情報
    取得手段により取得された機能情報に基づいて出力先候
    補となる出力装置を選択する第1の選択手段と、該第1
    の選択手段により選択された出力装置の機能情報に含ま
    れる表示パターンを一覧表示する表示手段と、該表示手
    段により一覧的にビュワー表示された表示パターンに基
    づいて前記第1の選択手段により選択された出力装置の
    中から出力先となる出力装置及び表示パターンを選択す
    る第2の選択手段とを備えていることを特徴とする情報
    処理システム。
  26. 【請求項26】 前記第2の選択手段により選択された
    出力装置及び表示パターンに基づいて出力データを再編
    集する編集手段を備えていることを特徴とする請求項2
    5記載の情報処理システム。
  27. 【請求項27】 前記機能情報取得手段は、前記出力装
    置の機能情報の要求信号を送信し、該要求信号に応答し
    て転送された機能情報を取得することを特徴とする請求
    項25又は請求項26記載の情報処理システム。
  28. 【請求項28】 前記機能情報はカラー情報を含み、前
    記表示手段は、前記出力装置が有するカラー出力機能と
    出力データのカラー特性とに基づいてカラー表示パター
    ンを表示することを特徴とする請求項25乃至請求項2
    7のいずれかに記載の情報処理システム。
  29. 【請求項29】 前記機能情報はカラー情報を含み、前
    記第2の選択手段は、前記表示手段で表示されたカラー
    表示パターンを選択することにより出力先となる出力装
    置及びカラー情報を選択すること特徴とする請求項25
    乃至請求項28のいずれかに記載の情報処理システム。
  30. 【請求項30】 前記機能情報は解像度情報を含み、前
    記表示手段は、前記出力装置が有する解像度情報と出力
    データの解像度特性とに基づいて解像度表示パターンを
    表示することを特徴とする請求項25乃至請求項29の
    いずれかに記載の情報処理システム。
  31. 【請求項31】 前記機能情報は解像度情報を含み、前
    記第2の選択手段は、前記表示手段で表示された解像度
    表示パターンを選択することにより出力先となる出力装
    置及び解像度情報を選択すること特徴とする請求項25
    乃至請求項30のいずれかに記載の情報処理システム。
  32. 【請求項32】 前記機能情報は用紙サイズ情報を含
    み、前記表示手段は、前記出力装置が有する用紙サイズ
    情報と出力データのデータサイズとに基づいて用紙サイ
    ズ表示パターンを表示することを特徴とする請求項25
    乃至請求項31のいずれかに記載の情報処理システム。
  33. 【請求項33】 前記機能情報は用紙サイズ情報を含
    み、前記第2の選択手段は、前記表示手段で表示された
    用紙サイズ表示パターンを選択することにより出力先と
    なる出力装置及び用紙サイズ情報を選択すること特徴と
    する請求項25乃至請求項32のいずれかに記載の情報
    処理システム。
  34. 【請求項34】 前記機能情報はデコーダ情報を含み、
    前記第2の選択手段は、前記出力装置の有するデコーダ
    情報と出力データの圧縮方法とに基づいて出力先となる
    出力装置を選択することを特徴とする請求項25乃至請
    求項33のいずれかに記載の情報処理システム。
  35. 【請求項35】 前記所定通信網は、IEEE1394
    −1995であることを特徴とする請求項25乃至請求
    項34のいずれかに記載の情報処理システム。
  36. 【請求項36】 前記データ入力装置は、記録再生装置
    であることを特徴とする請求請25乃至請求項35のい
    ずれかに記載の情報処理システム。
  37. 【請求項37】 前記データ入力装置は、画像読取装置
    であることを特徴とする請求請25乃至請求項36のい
    ずれかに記載の情報処理システム。
  38. 【請求項38】 外部から入力されたデータを編集し、
    複数の出力装置の中から選択された出力装置に前記デー
    タを転送するためのプログラムが記録されたコンピュー
    タ読取可能な記憶媒体であって、 前記外部から転送されてきたデータを記憶する記憶手順
    と、前記複数の出力装置の機能情報を出力装置毎に取得
    する機能情報取得手順と、前記記憶手順で記憶されたデ
    ータ及び前記機能情報取得手順で取得された機能情報に
    基づいて出力先候補となる出力装置を選択する第1の選
    択手順と、該第1の選択手順で選択された出力装置の機
    能情報に含まれる表示パターンを一覧的にビュワー表示
    する表示手順と、該表示手順でビュワー表示された表示
    パターンに基づいて前記第1の選択手順で選択された出
    力装置の中から出力先となる出力装置及び表示パターン
    を選択する第2の選択手順とが記録されていることを特
    徴とする記憶媒体。
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