JP2002150981A - X線発生装置 - Google Patents

X線発生装置

Info

Publication number
JP2002150981A
JP2002150981A JP2000339866A JP2000339866A JP2002150981A JP 2002150981 A JP2002150981 A JP 2002150981A JP 2000339866 A JP2000339866 A JP 2000339866A JP 2000339866 A JP2000339866 A JP 2000339866A JP 2002150981 A JP2002150981 A JP 2002150981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
space
rotating shaft
ray generator
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000339866A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohisa Osaka
尚久 大坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Original Assignee
Rigaku Denki Co Ltd
Rigaku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rigaku Denki Co Ltd, Rigaku Corp filed Critical Rigaku Denki Co Ltd
Priority to JP2000339866A priority Critical patent/JP2002150981A/ja
Publication of JP2002150981A publication Critical patent/JP2002150981A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/44Centrifugal pumps
    • F16C2360/45Turbo-molecular pumps

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対陰極の回転振れを極めて小さく抑えた状態
でその対陰極を高速で回転させることのできるX線発生
装置を提供する。 【解決手段】 X線を発生しながら回転する対陰極6
と、対陰極6と共に回転する筒状の回転軸7と、回転軸
7の内部に設けられ回転軸7の内周面との間に第1空間
R1を形成する固定軸32とを有するX線発生装置1で
ある。回転軸7が回転軸線X0に対して直角方向へ移動
するときに圧力を発生する流体を、第2空間R2及び孔
33を通して第1空間R1内に通流させる。第1空間R
1内の流体の圧力により流体軸受が構成されて対陰極6
の回転振れを±1μm以下の極微小量に抑えることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線回折装置等と
いったX線装置に用いられるX線発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、X線発生装置は、例えば、通電に
よって熱電子を放出するフィラメントすなわち陰極と、
これに対向して配置されたターゲットすなわち対陰極と
を有する。フィラメントから放出された熱電子は高速度
でターゲットに衝突し、この衝突の際、熱電子が有する
エネルギがX線に変換されてターゲットからX線が発生
する。
【0003】このとき、ターゲットに衝突する熱電子の
うちX線に変換されるものの割合は非常に小さく、大部
分の熱電子は熱に変換されてターゲットを発熱させる。
従って、ターゲットは冷却される必要がある。このよう
な冷却の手段として、従来、ターゲットの内部に冷却流
体、例えば冷却水を通水すること及びターゲットを回転
させることの2つの操作を同時に行うことが知られてい
る。
【0004】このようにターゲットを回転させるときに
はターゲットの回転軸を支持するための軸受構造が必要
となる。従来の軸受構造としては、特開昭530893
88号公報に開示されているように、ラジアルベアリン
グ等といったメカニカル構造のベアリング等を用いる構
造が広く知られており、この構造によって支持されて回
転するターゲットの振れは最小でも約±5μm程度であ
った。
【0005】今、通常のフォーカスサイズに基づくX線
測定を行うものとすれば、ターゲットの振れが±5μm
程度であれば、十分に信頼性の高い測定結果を得ること
ができる。ところが、近年、フォーカスサイズを小さく
して、すなわちターゲットの単位面積に当たる電子の量
を大きくして、輝度の高いX線を発生させるという要求
が高まっている。この要求を満足することが期待されて
いるものが、いわゆるマイクロフォーカス型のX線発生
装置である。このX線発生装置では、フォーカスサイズ
がターゲット上で約80μm×800μm以下、望まし
くは60μm×600μm以下であり、これを見込み角
6°方向から見ると80μm×80μm以下、望ましく
は60μm×60μm以下となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、X線発生装置
で採用されるフォーカスサイズとしては、ターゲット上
で1mm×10mm程度の大きさのノーマルフォーカス
や、0.4mm×8mm程度の大きさのファインフォー
カスや、0.4mm×12mmのロングフォーカスや、
2mm×12mmのブロードフォーカス等が知られてい
る。また、開放管の中には、フォーカスサイズが0.1
mm×1mm以下の微小焦点が用いられるものもある。
【0007】上記のマイクロフォーカスサイズのX線発
生装置に関しては、ターゲット上のフォーカスサイズが
上記の一般的なフォーカスサイズに比べて著しく小さく
なるので、従来のメカニカル構造のベアリングを用いた
X線発生装置のようにターゲットの振れが±5μm程度
もあると、ターゲットから発生されたX線の振れが大き
くなり過ぎて、高精度で信頼性の高いX線測定ができな
くなるという問題が考えられる。
【0008】また、ターゲット上にマイクロフォーカス
を形成する場合には、ターゲット表面において小さなマ
イクロフォーカス領域にエネルギが集中するので、ター
ゲットに過剰な負荷がかかるのを防止するためにターゲ
ットを高速度で回転させる必要がある。メカニカル構造
のベアリングを用いた場合には、ターゲットの回転速度
は6,000〜10,000rpm程度が限度である
が、この程度の回転速度ではマイクロフォーカスが形成
されるターゲットの負荷を軽減することに関しては不十
分であると考えられる。
【0009】本発明は、上記の問題点に鑑みて成された
ものであって、ターゲットすなわち対陰極の回転振れを
極めて小さく抑えた状態で該対陰極を高速で回転させる
ことのできるX線発生装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)上記の目的を達成
するため、本発明に係るX線発生装置は、X線を発生し
ながら回転する対陰極と、該対陰極と共に回転する筒状
の回転軸と、該回転軸の内部に設けられ前記回転軸の内
周面との間に第1空間を形成する固定軸とを有し、前記
回転軸が回転軸線に対して直角方向へ移動するときに圧
力を発生する流体を前記第1空間内に入れたことを特徴
とする。
【0011】このX線発生装置によれば、回転軸の内周
面に面する第1空間と、その第1空間内に入れられた流
体とによって構成される、いわゆる流体軸受によって、
回転軸従ってそれと一体な対陰極が回転可能に支持され
るので、回転する対陰極の振れを著しく低減、例えば±
1μm以下に低減できる。また、メカニカル構造のベア
リングを用いる構造ではないので、回転軸従って対陰極
の回転数を高く、例えば40,000rpm以上、望ま
しくは50,000rpm以上の高速回転にすることも
できる。このように、本発明に係るX線発生装置では対
陰極の回転振れを極めて小さく抑えた状態で該対陰極を
高速回転させることができるので、何等の支障もなくそ
の対陰極の表面にマイクロフォーカスを形成することが
できる。
【0012】上記構成のX線発生装置は、さらに、前記
固定軸の内部に設けられた第2空間と、該第2空間と前
記第1空間とを連通する少なくとも1つの孔と、前記第
2空間へ前記流体を供給する流体供給手段とを有するこ
とができる。この場合、前記孔は、前記第2空間から前
記第1空間へ前記流体を供給できる程度にその総面積が
大きく且つ前記第1空間内の流体が前記回転軸に対して
圧力を発現できる程度にその総面積が小さいことが望ま
しい。この構成によれば、流体軸受構造を簡単且つ確実
に形成できる。
【0013】次に、第1空間と第2空間とを孔によって
連通することによって流体軸受構造を構築する構造の上
記X線発生装置においては、前記孔は前記固定軸の少な
くとも1ヶ所の断面部分においてその断面の円周方向に
関して互いに間隔を開けて複数個形成されることが望ま
しい。また特に、それらの孔は、断面円周方向に関して
等角度間隔、例えば、等180°間隔で2個、等120
°間隔で3個、あるいは等90°間隔で4個設けること
が望ましい。この構成によれば、第2空間を経由して第
1空間へ入る流体の流れ分布を均一にでき、それ故、回
転軸従って対陰極の回転振れを確実に防止できる。
【0014】次に、以上に述べた構成のX線発生装置に
おいて、前記第1空間は前記対陰極の内部を通過し、そ
して前記流体はX線を発生している前記対陰極よりも温
度が低いことが望ましい。この構成によれば、対陰極の
内部を通過する第1空間に流体が流れることにより、対
陰極を内部から冷却できる。つまり、この構成のX線発
生装置によれば、第1空間内を流れる流体が、流体軸受
の機能及び対陰極を冷却する機能の両方を達成する。
【0015】次に、第1空間の中に入れられる流体は、
その第1空間の内部を流れるものであっても良いし、あ
るいは、その第1空間の内部に留まるものであっても良
い。第1空間内で流体が流れるようにする場合には、そ
の第1空間に流体入口及び流体出口を形成する。また、
第1空間内で流体が留まるようにする場合には、その第
1空間を入口及び出口のない閉空間に形成する。
【0016】次に、本発明で用いる流体軸受には静圧軸
受及び動圧軸受が含まれる。静圧軸受は、流体が入れら
れる空間の間隔が回転軸線の軸線方向及びそれと直角方
向の両方に関して均一であり、支持する回転体の回転速
度が変化しても常に均一な流体圧力で回転体を支持でき
る構造を有する。この静圧軸受では、流体は循環する。
【0017】一方、動圧軸受では、回転体の外周表面に
凸状溝又は凹状溝のパターンを設けることにより、回転
体の回転に従って特定個所に流体を集め、これにより、
回転速度に従って流体の圧力分布に変化を持たせること
ができる。この動圧軸受では、流体は循環することなく
閉空間内に留められる。
【0018】上記静圧軸受は、例えば、前記第1空間を
形成する前記回転軸の内周面と前記固定軸の外周面との
両方を、前記流体の流れに変化を生じさせるような凹凸
のない滑らかな面とし、さらに、前記第1空間の間隔を
前記固定軸の軸線方向に関して均一にすることによって
構成される。
【0019】次に、以上に述べた構造のX線発生装置に
関しては、前記第1空間からの流体の漏れを封止するシ
ール手段を設けることが望ましく、さらにそのシール手
段は、前記回転軸と一体に回転する回転圧子と、これに
面接触する固定圧子と、これらの圧子を圧力付与状態で
面接触させる加圧手段とを有することが望ましい。
【0020】次に、シール手段を用いる構造の本発明に
係るX線発生装置において、そのシール手段は、油を貯
留した油貯留槽と、前記回転圧子と前記固定圧子との間
から漏れる流体を前記油貯留槽へ導く流体ガイド部材
と、前記油貯留槽内の流体含有油を回収して該流体含有
油から流体を分離して分離後の油を前記油貯留槽へ戻す
油液分離手段とを有することが望ましい。この構成によ
れば、流体の漏れをさらに一層確実に防止できる。
【0021】次に、以上に述べた構成のX線発生装置に
おいて、前記第1空間の間隔は約0.5mmであること
が望ましく、さらに前記流体供給手段によって供給され
る流体の圧力は約3〜4kg/cm2 であることが望ま
しい。この構成によれば、第1空間内において流体によ
って望ましい流体軸受機能を奏することが可能となる。
【0022】次に、以上に述べた構成のX線発生装置に
おいて、前記流体は水であることが望ましい。流体とし
ては、水以外に油、不凍液、空気等も考えられるが、取
り扱い易さの点から考えれば水であることが望ましい。
【0023】次に、本発明に係る他のX線発生装置は、
X線を発生しながら回転する対陰極と、該対陰極を気密
に包囲するケーシングと、前記対陰極と共に回転し前記
ケーシングの外側へ延びる筒状の回転軸と、該回転軸の
内部に設けられ前記回転軸の内周面との間に第1空間を
形成する固定軸と、前記回転軸に固定された動翼を備え
た排気手段と、前記対陰極から見て前記排気手段よりも
離れた位置の前記回転軸の軸上に配設されていて該回転
軸をロータとするモータと、前記対陰極から見て前記モ
ータよりも離れた位置の前記回転軸の軸上に配設されて
いて前記第1空間からの流体の漏れを封止するシール手
段とを有し、前記回転軸が回転軸線に対して直角方向へ
移動するときに圧力を発生する流体を前記第1空間内に
入れることを特徴とする。
【0024】このX線発生装置によれば、回転軸の内周
面に面する第1空間と、その第1空間内に入れられた流
体とによって構成される、いわゆる流体軸受によって、
回転軸従ってそれと一体な対陰極が回転可能に支持され
るので、回転する対陰極の振れを著しく低減、例えば±
1μm以下に低減できる。また、回転軸従って対陰極の
回転数を高く、例えば40,000〜50,000rp
m程度の高速回転にすることもできる。このように、対
陰極を高速度且つ少ない振れで回転させることができる
ので、何等の支障もなくその対陰極の表面にマイクロフ
ォーカスを形成することができる。
【0025】また、この構成の発明によれば、回転軸上
に設けた動翼を用いて排気を行うので、つまりケーシン
グ内を真空に排気するための排気手段を回転対陰極の回
転部分に設けるので、ケーシングの内部の真空をシール
するためのシール手段を回転対陰極の回転部分に設ける
必要がなくなった。X線発生装置の技術分野において、
ケーシングの内部を真空状態にシールするためのシール
手段として磁気シール装置が広く用いられるが、この磁
気シール装置は、回転軸とそれを包囲するポールピース
との間に磁性流体を充填することにより、回転軸とポー
ルピースとの間に磁性流体の膜を形成し、これにより、
回転軸の回転を許容しながら回転軸に軸線方向に真空漏
れが生じることを防止するものである。しかしながら、
この磁気シール装置は、回転体の回転数が6,000〜
10,000rpm程度であれば問題はないが、これが
40,000〜50,000rpmであると本来のシー
ル機能を発揮できないおそれがある。
【0026】これに対し、本発明のように、回転軸上に
設けた動翼を利用する排気手段を用いてケーシング内を
排気する技術と、回転軸を流体軸受によって支持する技
術とを組み合わせれば、振れの少ない状態で回転する回
転体すなわち対陰極を高速回転させることができ、マイ
クロフォーカスタイプのX線発生装置に対して非常に好
都合である。
【0027】以上のように、本発明は、対陰極上でのサ
イズが約80μm×800μm以下、望ましくは60μ
m×600μm以下のマイクロフォーカスを対陰極上に
形成する構造のX線発生装置に適用されるときに非常に
有効である。
【0028】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係るX線発生装
置の一実施形態の全体の機械的な断面構造、それに付帯
する電気制御系及びそれに付帯する流体制御系の各部分
を示している。ここに示すX線発生装置1は、例えば角
筒形状のケーシング2と、そのケーシング2に固定され
た高電圧導入部3と、その高電圧導入部3の内部に設け
られた陰極すなわちフィラメント4と、このフィラメン
ト4に対向して配置された対陰極すなわちターゲット6
とを有する。
【0029】フィラメント4は、例えば、W(タングス
テン)、LaB6 等によって形成される。また、ターゲ
ット6は、少なくともX線を発生させる表面が、例え
ば、Mo(モリブデン)、Cu(銅)等といった金属に
よって形成される。
【0030】フィラメント4及びターゲット6には電圧
・電流供給装置16が電気的に接続されている。この電
圧・電流供給装置16はフィラメント4へ電流を供給
し、さらにフィラメント4とターゲット6との間に高電
圧を印加する。フィラメント4は通電によって発熱して
熱電子を放出し、放出された熱電子はフィラメント4と
ターゲット6との間に印加された高電圧によって加速さ
れてターゲット6の表面の所定領域に衝突し、その衝突
領域からX線が発生する。熱電子が衝突するその領域は
X線焦点又はフォーカスと呼ばれる。
【0031】ターゲット6は中空の略円盤形状に形成さ
れている。また、ケーシング2は、その内部を気密に保
持できる構造を有し、さらに、ターゲット6の電子が当
たる面の近傍にX線通過窓12を有する。このX線通過
窓12は例えばBe(ベリリウム)によって形成され
る。ターゲット6のX線焦点から発生したX線は、X線
通過窓12を通して外部へ取り出される。
【0032】ケーシング2の1つの側面には、円筒形状
の張出し部2aが設けられる。また、ターゲット6の中
心部には円筒形状の回転軸7が設けられ、この回転軸7
の軸上には、ターゲット6から見て順に、排気手段とし
てのターボ分子ポンプ8と、回転軸7を回転駆動するモ
ータ9と、シール手段としてのメカニカルシール11と
が設けられる。これらの各機器はケーシング2の張出し
部2aの中に格納される。ケーシング張出し部2aの端
部にはキャップ部材13が内部を気密に保持できるよう
に装着される。
【0033】モータ9は、図1に示すように、回転軸7
に固着されたロータ18と、このロータ18を包囲する
ステータ19とを有する。ステータ19には図2に示す
ように回転駆動装置21が電気的に接続され、この回転
駆動装置21は、例えば、ステータ19に駆動信号を供
給する。駆動信号を受けたステータ19はロータ18の
回りに回転磁界を形成し、この回転磁界の作用によりロ
ータ18従って回転軸7が中心軸線X0を中心として回
転する。本実施形態では、40,000〜50,000
rpm程度の高速度で回転軸7従ってターゲット6が回
転する。
【0034】ターボ分子ポンプ8は、図1に示すよう
に、回転軸7の外周面に固着されて該回転軸7の半径方
向の外側へ延びる複数の動翼22と、ケーシング張出し
部2aの内周面に固着されて該ケーシング張出し部2a
の半径方向の内側へ延びる複数の固定翼23とを有す
る。これらの動翼22及び固定翼23は回転軸7の軸線
X0に沿って交互に配置される。また、図3に示すよう
に、動翼22及び固定翼23は回転軸7の軸線X0に対
して傾斜して配置され、さらにそれらの傾斜方向は互い
に逆向きに設定されている。各翼22及び23の傾斜角
度は軸線X0に対して±それぞれの方向へ約30°〜4
0°であり、望ましくは、ターゲット6から離れるに従
って傾斜角度が次第に小さくなるように設定されてい
る。
【0035】図1のモータ9が作動して回転軸7が回転
すると、図3において動翼22が矢印Aで示すように回
転軸7に従って回転する。このため、動翼22の前面に
おける気体分子が動翼22で叩かれて矢印Bで示すよう
に移動するが、この移動方向Bは固定翼23とほぼ平行
であるため、該固定翼によってほとんど抵抗を受けるこ
となく次段の動翼22へと進行する。こうして気体分子
が固定翼22によって順次にターゲット6の反対側(図
3の下側)へ送られることにより、ターゲット6側の領
域すなわちケーシング2の内部領域が排気される。ま
た、このとき、ターゲット6の反対側からターゲット6
側へ向かって矢印Cのように拡散しようとする気体分子
は固定翼23に衝突して高い流動抵抗を受けるためにそ
の拡散が阻止され、これにより、ケーシング2の内部領
域が高い減圧状態に維持される。
【0036】図2において、ターボ分子ポンプ8とモー
タ9との間の部分のケーシング張出し部2aには排気ポ
ート14が設けられる。排気ポート14には1次排気手
段としてのロータリーポンプ17が接続される。このロ
ータリーポンプ17は、ケーシング張出し部2aの内部
を真空状態よりは高く、しかし大気圧よりは低い1次気
圧、例えば10-2torrまで減圧する。
【0037】以上のように、ロータリーポンプ17によ
って1次排気した上で、ターボ分子ポンプ8によって2
次排気を行うことにより、ターゲット6の周辺領域すな
わちケーシング2の内部領域を高真空状態、例えば10
-6torr程度以上の真空状態に排気できる。
【0038】図2に示したメカニカルシール11は、図
1に示すように、回転軸7のターゲット6と反対側の端
部に結合された円筒状のカバー24と、該カバー24の
内部に設けられたリング状の回転圧子26と、ケーシン
グ張出し部2aのターゲット6と反対側の端子部に設け
られた固定圧子27と、これらの圧子26,27を互い
に押圧する弾性部材、例えばバネ28とを有する。バネ
28は、例えば、リング状の圧子26,27のそれぞれ
の円周方向に沿って適宜の角度間隔で複数個設けられ
る。
【0039】カバー24は、ターゲット6の反対側へ延
びる薄肉円筒部29を流体ガイド部材として有し、この
薄肉円筒部29はケーシング張出し部2aのターゲット
6と反対側の端部に設けた油貯留槽31の内部に貯留し
た油Oに浸漬している。また、図2に示すように、油貯
留槽31には油液分離装置37の液供給路37aと液回
収路37bが接続されている。
【0040】図1において、回転軸7の内部には、キャ
ップ部材13に支持された円筒形状の固定軸32が回転
軸7と同軸状に設けられ、この固定軸32の外周面と回
転軸7の内周面との間に第1空間R1が形成される。こ
の第1空間R1は回転軸線X0を中心とする円筒形状で
あって、しかも回転軸線X0に沿って均等な間隔で形成
されている。固定軸32の先端には円盤形状のヘッド3
4が設けられ、このヘッド34がターゲット6の内部の
空間内にターゲット6の内壁面に対して適宜の隙間をお
いて置かれている。この隙間は前記第1空間R1につな
がることによって流体流路を構成している。
【0041】第1空間R1のターゲット6と反対側の端
部はメカニカルシール11の回転圧子26と固定圧子2
7との圧接面に面しており、これにより第1空間R1が
液漏れのないように封止、すなわちシールされている。
回転圧子26と固定圧子27との圧接面からはほとんど
液漏れがないが、該部から液漏れが生じる場合、漏れた
液体は薄肉円筒部29を伝って油貯留槽31内の油Oへ
流れ込んで液体含有油を形成する。
【0042】この液体含有油は液回収路37bを通して
油液分離装置37に回収され、この油液分離装置37に
よって液体成分が除去され、油成分が液供給路37aを
通して油貯留槽31内へ再び戻される。
【0043】固定軸32の内部にはキャップ部材13に
支持された円筒形状の固定内筒36が設けられ、この固
定内筒36の外周面と固定軸32の内周面との間に第2
空間R2が形成される。この第2空間R2は回転軸線X
0を中心とする円筒形状であって、しかも回転軸線X0
に沿って均等な間隔で形成されている。第2空間R2と
第1空間R1とは複数の孔33によって連通する。これ
らの孔33は固定軸32の異なる3ヶ所の断面個所に設
けられ、さらに図4に示すように、固定軸32の同一断
面の円周方向に関して適宜の間隔をおいて複数個、例え
ば3個設けられる。望ましくは、これらの孔33は等角
度間隔、例えば120°の等角度間隔で設けられる。
【0044】キャップ部材13には半径方向へ延びる液
供給路38a及び液回収路38bが形成され、固定内筒
36の内部空間が液回収路38bに接続され、さらに第
2空間R2が液供給路38aに接続される。液供給路3
8a及び液回収路38bは、図2に示すように、液体供
給装置38に接続される。この液体供給装置38は図1
の第2空間R2及び第1空間R1へ軸受用及び冷却用の
液体、例えば水を所定の圧力、例えば3〜4kg/cm
2 で供給する。なお、液供給路38aの途中にはゴミ等
といった不純物を除去するためのフィルタ39を設ける
のが望ましい。
【0045】本発明に係るX線発生装置は以上のように
構成されているので、図2においてロータリーポンプ1
7が作動すると、ケーシング2の内部が10-2torr
程度に1次減圧される。また、図1においてモータ9が
作動するとロータ18が回転し、これに従って回転軸7
及びターゲット6が回転する。ターゲット6の回転数
は、例えば、40,000rpm以上、望ましくは5
0,000rpm以上に設定される。
【0046】回転軸7が回転すると、ターボ分子ポンプ
8の動翼22が同じ回転数で回転し、これにより、ケー
シング2内が10-6torr程度の真空状態に2次減圧
される。40,000〜50,000rpmの回転数は
ターボ分子ポンプ8の動翼22の回転数に適している。
【0047】また、図2において、流体供給装置38が
作動すると、液供給路38aへ流体、例えば水が所定の
圧力で供給され、供給された水は図1において固定軸3
2内の第2空間R2内へ流入し、さらに孔33を通して
第1空間R1内へ流入し、さらにターゲット6の内部を
循環した後、固定内筒36の内部空間へ流れ込み、さら
にキャップ部材13内の液回収路38bを通って、図2
の流体供給装置38へ回収される。第1空間R1の端部
に設けたメカニカルシール11は通流する水が外部へ漏
れ出ることを防止する。
【0048】水が第1空間R1の内部を流れるとき、回
転軸7はその水によって内側から軸受された状態で回転
する。つまり、本実施形態では、回転軸7が水圧軸受、
すなわち流体軸受によって支持された状態で回転する。
また、水が第1空間R1につながるターゲット6内の通
路を流れるとき、その水によってターゲット6が内側か
ら冷却される。
【0049】なお、水圧軸受には、水圧が回転中心軸の
軸線方向に関して均一である静圧軸受と、水圧が回転中
心軸の軸線方向に関して不均一である動圧軸受がある
が、図1に示した第2空間R2、孔33、第1空間R1
及び第1空間R1内を適宜圧力で流れる水によって構成
される水圧軸受は静圧軸受を構成している。
【0050】第1空間R1を流れる水による回転軸7に
対する軸受条件は第1空間R1の隙間間隔や、孔33の
孔径や、孔33の数や、孔33を設ける位置や、流体供
給装置38によって供給される水の圧力等によって変化
すると考えられるが、供給水圧を3〜4kg/cm2
度に設定した本実施形態では第1空間R1の隙間間隔は
0.5mm程度にすることが望ましい。
【0051】一般的な機械式のベアリングを用いて回転
軸7を支持する構造の軸受構造を採用する場合には、タ
ーゲット6の回転振れは±5μm程度以下に抑えること
は困難であるが、本実施形態のように水圧軸受すなわち
流体軸受によって回転軸7を支持する構造を採用すれ
ば、ターゲット6の回転振れは±1μm程度以下に抑え
ることが可能である。
【0052】以上のように、ケーシング2の内部が真空
状態に設定され、ターゲット6が高速で回転し、第1空
間R1及びターゲット6内を軸受用及び冷却用水が流れ
る状態が達成されると、フィラメント4及びターゲット
6を用いたX線発生作業を開始できる。具体的には、電
圧・電流供給装置16を作動してフィラメント4に通電
して熱電子を発生させ、さらにフィラメント4とターゲ
ット6との間に高電圧を印加することによりフィラメン
ト4に発生した熱電子を高速度でターゲット6の表面に
衝突させる。
【0053】このときに熱電子が衝突する領域がX線焦
点すなわちフォーカスであり、このフォーカスは図5に
符号Fで示すように、ターゲット6の表面上で80μm
×800μm以下、望ましくは60μm×600μm以
下の大きさのマイクロフォーカスサイズに設定される。
この設定は、フィラメント4の大きさ及びフィラメント
4のまわりに配置されるウエネルト(図示せず)への印
加電圧等を調節することによって達成できる。
【0054】X線焦点Fに衝突した電子はその一部がX
線に変換されて発散し、図2に示すように、ケーシング
2の適所に設けたX線通過窓12を通過して外部へ取り
出される。一般にX線通過窓12から取り出されるX線
の見込み角度θは、例えばθ=6°程度に設定され、よ
って、見込み角度θ方向から見込まれるX線の断面サイ
ズは、60μm×60μm程度のサイズになる。
【0055】上記のような80μm×800μm以下の
フォーカスはいわゆるマイクロフォーカスであり、これ
は、従来一般的なノーマルフォーカス、ファインフォー
カス、ロングファインフォーカス、ブロードフォーカス
等に比べて著しくサイズの小さいフォーカスである。ノ
ーマルフォーカス等を発生させる場合には、封入管に関
しては2KW程度、回転対陰極開放管に関しては12K
W程度以上に設定される。そして、これらの電力を供給
するため、封入管では単相200V程度、回転対陰極開
放管では3相200V程度の電源が使用される。これに
対し、本実施形態で採用するマイクロフォーカスを発生
させるには、広く一般に利用されている家庭用電源であ
る単相100Vを用いることができ、経費を低く抑える
ことができ、保守も簡単である。
【0056】なお、ターゲット6の表面にマイクロフォ
ーカスを形成する場合には、ターゲット6の表面の局所
に高エネルギが集中するのでターゲット6を損傷するお
それが強いが、本実施形態ではターゲット6を40,0
00rpm以上、望ましくは50,000rpm以上と
いった高速度で回転させるので、そのような損傷を確実
に回避できる。
【0057】また、磁気シール装置等といったシール装
置を回転軸7の周囲に設けてケーシング2の内部と外部
とをシールする構造では、回転軸7が40,000rp
m以上といった高速度で回転するとシール装置が損傷し
てしまうので、そのような高速回転は不可能であり、よ
って、マイクロフォーカスの実現も難しかった。これに
対し、本実施形態のように、回転軸7の軸上に真空排気
手段としてのターボ分子ポンプ8を設けることにより、
シール装置を回転軸7の軸上に設ける必要をなくした本
実施形態によれば、40,000rpm以上といった高
速回転を難無く実現でき、それ故、マイクロフォーカス
を問題なく実現できる。
【0058】以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を
説明したが、本発明はその実施形態に限定されるもので
なく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変
できる。
【0059】例えば、上記実施形態では図1に示すよう
に、回転軸7の軸線X0方向に関して異なる3ヶ所に孔
33を設けたが、より少ない又はより多くの個所に孔を
設けることもできる。また、図4に示すように固定軸7
の1つの断面個所に等角度間隔で3個の孔3を設けた
が、より多くの数又はより少ない数の孔を設けることも
できる。この孔33を設ける個所及びその数は、第1空
間R1内で水等といった流体が流体軸受として機能でき
るように設定される。
【0060】図1の実施形態ではケーシング2の内部を
排気するための排気手段を回転軸7の軸上に設けたが、
排気手段は回転軸7とは別の所に設けても良い。なお、
その場合には、回転軸7上に磁気シール装置、メカニカ
ルシール装置、その他のシール装置を設けることが必要
になる。
【0061】また、図1の実施形態では、回転軸7上に
モータ9を設けることによりダイレクトドライブ構造を
構成したが、モータは回転軸7と別の所に設けて適宜の
動力伝達手段、例えば、ベルトとプーリとを有する機構
によって動力を伝達するように構成することもできる。
【0062】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るX
線発生装置によれば、回転軸の内周面に面する第1空間
と、その第1空間内に入れられた流体とによって構成さ
れる、いわゆる流体軸受によって、回転軸従ってそれと
一体な対陰極が回転可能に支持されるので、回転する対
陰極の振れを著しく低減、例えば±1μm以下に低減で
きる。また、メカニカル構造のベアリングを用いる構造
ではないので、回転軸従って対陰極の回転数を高く、例
えば40,000rpm以上、望ましくは50,000
rpm以上の高速回転にすることもできる。このよう
に、対陰極を少ない回転振れで高速回転させることがで
きるので、何等の支障もなくその対陰極の表面にマイク
ロフォーカスを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線発生装置の断面構造を示す断
面図である。
【図2】図1に示すX線発生装置の全体構成を示す断面
図である。
【図3】図1のX線発生装置で用いられる排気装置の一
例を示す平面図である。
【図4】図1のX線発生装置におけるIV−IV線に従
った断面図である。
【図5】図1のX線発生装置で用いられるターゲットを
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 X線発生装置 2 ケーシング 2a ケーシング張出し部 4 フィラメント(陰極) 6 ターゲット(対陰極) 7 回転軸 8 ターボ分子ポンプ(排気手段) 9 モータ 11 メカニカルシール(シール手段) 22 動翼 23 固定翼 28 バネ(加圧手段) 29 薄肉円筒部(流体ガイド部材) 32 固定軸 33 孔 34 ヘッド 36 固定内筒 F X線焦点 O 油 R1 第1空間 R2 第2空間 X0 回転軸線

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を発生しながら回転する対陰極と、
    該対陰極と共に回転する筒状の回転軸と、該回転軸の内
    部に設けられ前記回転軸の内周面との間に第1空間を形
    成する固定軸とを有し、 前記回転軸が回転軸線に対して直角方向へ移動するとき
    に圧力を発生する流体を前記第1空間内に入れたことを
    特徴とするX線発生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記固定軸の内部に設けられた第2空間と、 該第2空間と前記第1空間とを連通する少なくとも1つ
    の孔と、 前記第2空間へ前記流体を供給する流体供給手段とを有
    し、 前記孔は前記第2空間から前記第1空間へ前記流体を供
    給できる程度にその総面積が大きく且つ前記第1空間内
    の流体が前記回転軸に対して圧力を発現できる程度にそ
    の総面積が小さいことを特徴とするX線発生装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記孔は前記固定軸
    の少なくとも1ヶ所の断面部分においてその断面の円周
    方向に関して互いに間隔を開けて複数個形成されること
    を特徴とするX線発生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3の少なくともいず
    れか1つにおいて、前記第1空間は前記対陰極の内部を
    通過し、前記流体はX線を発生している前記対陰極より
    も温度が低いことを特徴とするX線発生装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4の少なくともいず
    れか1つにおいて、前記流体は前記第1空間の中を流れ
    ることを特徴とするX線発生装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5の少なくともいず
    れか1つにおいて、前記第1空間を形成する前記回転軸
    の内周面と前記固定軸の外周面との両方は、前記流体の
    流れに変化を持たせるような凹凸のない滑らかな面であ
    り、前記第1空間の間隔は前記固定軸の軸線方向に関し
    て均一であることを特徴とするX線発生装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6の少なくともいず
    れか1つにおいて、前記第1空間からの流体の漏れを封
    止するシール手段を有し、該シール手段は、前記回転軸
    と一体に回転する回転圧子と、これに面接触する固定圧
    子と、これらの圧子を圧力付与状態で面接触させる加圧
    手段とを有することを特徴とするX線発生装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記シール手段は、
    油を貯留した油貯留槽と、前記回転圧子と前記固定圧子
    との間から漏れる流体を前記油貯留槽へ導く流体ガイド
    部材と、前記油貯留槽内の流体含有油を回収して該流体
    含有油から流体を分離して分離後の油を前記油貯留槽へ
    戻す油液分離手段とを有することを特徴とするX線発生
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8の少なくともいず
    れか1つにおいて、前記第1空間の間隔は約0.5mm
    であり、前記流体供給手段によって供給される流体の圧
    力は約3〜4kg/cm2 であることを特徴とするX線
    発生装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9の少なくともい
    ずれか1つにおいて、前記流体は水であることを特徴と
    するX線発生装置。
  11. 【請求項11】 X線を発生しながら回転する対陰極
    と、 該対陰極を気密に包囲するケーシングと、 前記対陰極と共に回転し前記ケーシングの外側へ延びる
    筒状の回転軸と、 該回転軸の内部に設けられ前記回転軸の内周面との間に
    第1空間を形成する固定軸と、 前記回転軸に固定された動翼を備えた排気手段と、 前記対陰極から見て前記排気手段よりも離れた位置の前
    記回転軸の軸上に配設されていて該回転軸をロータとす
    るモータと、 前記対陰極から見て前記モータよりも離れた位置の前記
    回転軸の軸上に配設されていて前記第1空間からの流体
    の漏れを封止するシール手段とを有し、 前記回転軸が回転軸線に対して直角方向へ移動するとき
    に圧力を発生する流体を前記第1空間内に入れることを
    特徴とするX線発生装置。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項11の少なくとも
    いずれか1つにおいて、前記対陰極上に形成されるフォ
    ーカスは、対陰極上での面積が約80μm×800μm
    以下のマイクロフォーカスであることを特徴とするX線
    発生装置。
JP2000339866A 2000-11-08 2000-11-08 X線発生装置 Pending JP2002150981A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000339866A JP2002150981A (ja) 2000-11-08 2000-11-08 X線発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000339866A JP2002150981A (ja) 2000-11-08 2000-11-08 X線発生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002150981A true JP2002150981A (ja) 2002-05-24

Family

ID=18814873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000339866A Pending JP2002150981A (ja) 2000-11-08 2000-11-08 X線発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002150981A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005038853A1 (ja) * 2003-10-17 2005-04-28 Kabushiki Kaisha Toshiba X線装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005038853A1 (ja) * 2003-10-17 2005-04-28 Kabushiki Kaisha Toshiba X線装置
US7206380B2 (en) 2003-10-17 2007-04-17 Kabushiki Kaisha Toshiba X-ray apparatus
JPWO2005038853A1 (ja) * 2003-10-17 2007-11-22 株式会社東芝 X線装置
JP4828941B2 (ja) * 2003-10-17 2011-11-30 株式会社東芝 X線装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4674109A (en) Rotating anode x-ray tube device
EP0657915B1 (en) X-ray tubes
US4993055A (en) Rotating X-ray tube with external bearings
EP1906713A2 (en) X-ray tube assembly whose rotating anode is integrated with a rotatable vacuum envelope
JP2003515877A (ja) 強制冷却式回転陽極付きx線照射器
EP2690646A1 (en) Gradient vacuum for high-flux x-ray source
US20070153978A1 (en) Compact source with very bright x-ray beam
JP4298826B2 (ja) ストラドルベアリングアセンブリー
US6364527B1 (en) Rotating bulb x-ray radiator
CN100543918C (zh) X光生成方法和x光生成装置
EP1675152A2 (en) Rotating anode x-ray tube
US7769139B2 (en) X-ray generating method, and X-ray generating apparatus
US4584699A (en) X-ray anode assembly
US7025502B2 (en) Apparatus with a rotationally driven body in a fluid-filled housing
US11869742B2 (en) X-ray source with rotating liquid-metal target
CN115315774A (zh) 滑动轴承单元及旋转阳极型x射线管
JP2002150981A (ja) X線発生装置
JPH11339704A (ja) 回転対陰極x線発生装置
US6975704B2 (en) X-ray tube with housing adapted to receive and hold an electron beam deflector
JP2008027852A (ja) 外囲器回転型x線管装置
JP2009043651A (ja) 回転陽極型x線管装置
JP2012238506A (ja) 回転陽極型x線管装置
US5838761A (en) X-ray tube with getter
CN113948357A (zh) 包括用于产生x射线的阳极的x射线源设备
US10451110B2 (en) Hydrostatic bearing assembly for an x-ray tube