JP2002150138A

JP2002150138A - オンラインショッピングシステム及びオンラインショッピング方法

Info

Publication number: JP2002150138A
Application number: JP2000347706A
Authority: JP
Inventors: Yutaka Ichii; 豊一井; Yutaka Isobe; 裕磯部
Original assignee: Victor Company of Japan Ltd
Current assignee: Victor Company of Japan Ltd
Priority date: 2000-11-15
Filing date: 2000-11-15
Publication date: 2002-05-24

Abstract

(57)【要約】【課題】利用者に対して新たな購入意欲を誘うための
連鎖購入を促す効果的な方法が待望されていた。【解決手段】ＰＣ３からインターネット２を介してサ
ーバ１に接続し、このサーバ１上に構築された仮想商店
に対して商品の購入操作を行うオンラインショッピング
方法であって、サーバ１は、ＰＣ３から商品の購入希望
の意思を表明する操作が行われた後に、仮想商店の中を
精算場所に向かって利用者が移動していることを想起さ
せ、かつ広告商品の情報を含んだ仮想移動画像を作成す
る購入処理手段１４を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＰＣなどの端末装
置からインターネットなどのネットワークを介してサー
バ上に構築された仮想商店に接続してショッピングを行
うオンラインショッピングシステムに係り、特に利用者
に対して、購入を決定した商品以外の商品についての情
報を提供し、連鎖的な購入を促すために効果的な広告宣
伝を行うオンラインショッピングシステム及びオンライ
ンショッピング方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ（以下パ
ソコンまたはＰＣと略記する）とインターネットへの接
続環境の普及に伴って、サーバ上に構築されたショッピ
ングモールの仮想商店を用いた商品販売が広く行われる
様になっている。

【０００３】また、インターネット上で表示されるホー
ムページには、広告宣伝の内容を表示する「バナー広
告」が埋め込まれている。そして、その「バナー広告」
部分をパソコンのマウス操作でクリックすることによ
り、別のホームページへ移動したり、同じホームページ
内の異なるページへ移動して、その広告内容に関するよ
り詳細な情報を得ることができたり、さらに広告商品の
購入申し込みができたりする。そして、商品販売を目的
とする仮想商店において、この「バナー広告」を利用す
ることで、利用者に対して新たな購入意欲を誘うための
連鎖購入を促すことも可能である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の「バナー広
告」は、画面上の一部に広告内容が表示されるので、そ
の宣伝効果はあるものの、隅のほうに小さな広告を入れ
たのでは利用者によって無視されやすく、利用者が無視
し難い程に目立つ表示を行うと、利用者に反感を持たれ
て逆効果になってしまうという課題があった。

【０００５】また、「バナー広告」は、利用者が自主的
にクリックしなければ何の効果もないので、利用者が何
もしなくても連鎖購入を促すことができる手法が求めら
れていた。

【０００６】そこで本発明は、利用者が積極的な操作を
行わなくても連鎖購入を促すことができるオンラインシ
ョッピングシステム及びオンラインショッピング方法を
提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、以下に示すようなオンラインショッピン
グシステム及びオンラインショッピング方法を提供しよ
うとするものである。

【０００８】１．サーバ上に構築されている仮想商店に
おいて通信手段を介して接続される端末の利用者に対し
て商品の販売を行うオンラインショッピングシステムに
おいて、前記サーバは、前記端末から商品の購入希望の
意思を表明する操作が行われた後に、仮想商店の中を精
算場所に向かって利用者が移動していることを想起さ
せ、かつ広告商品の情報を含んだ仮想移動画像を作成し
て前記端末に表示させる購入処理手段を備えていること
を特徴とするオンラインショッピングシステム。

【０００９】２．前記仮想移動画像において表示される
広告商品は、購入希望の意思表示のあった商品情報情報
を含む購入希望意思表明時に得られる特有の条件と、あ
らかじめ前記利用者に関する情報として前記サーバに蓄
積されている情報から得た条件から表示する広告商品を
選択する広告選択処理手段と、選択された広告商品に関
する画像を基本画像にはめ込んで前記仮想移動画像を生
成する画像構成処理手段とを備えたことを特徴とする請
求項１に記載のオンラインショッピングシステム。

【００１０】３．サーバ上に構築されている仮想商店に
おいて通信手段を介して接続される端末の利用者に対し
て商品の販売を行うオンラインショッピング方法におい
て、前記端末から商品の購入希望の意思を表明する操作
が行われた後に、仮想商店の中を精算場所に向かって利
用者が移動していることを想起させ、かつ広告商品の情
報を含んだ仮想移動画像を作成して表示するようにした
ことを特徴とするオンラインショッピング方法。

【００１１】４．前記仮想移動画像において表示される
広告商品は、購入希望の意思表示のあった商品情報情報
を含む購入希望意思表明時に得られる特有の条件と、あ
らかじめ前記利用者に関する情報として前記サーバに蓄
積されている情報から得た条件から表示する広告商品を
選択し、選択された広告商品に関する画像を基本画像に
はめ込んで前記仮想移動画像を生成することを特徴とす
る請求項３に記載のオンラインショッピング方法。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明のオンラインショッピング
システム及びオンラインショッピング方法は、インター
ネット上に設けられた仮想商店などにおいて、利用者に
受け入れられやすい方法で、連鎖購入を促す広告表示を
行うものである。そして、購入したい商品が決定した時
点やその仮想店舗から出ようとする際に、実際にスーパ
ーマーケット等の通路を歩いて精算場所（レジ、Cashe
r）や出口に行く光景の動画を表示して、その通路に面
して商品が陳列されている様な画像により仮想商店が販
売したい商品を提示する。また、利用者の購入結果から
商品の購入傾向をつかみ、利用者の欲しそうな商品を選
択して提示するものである。

【００１３】以下、本発明のオンラインショッピングシ
ステム及びオンラインショッピング方法の一実施の形態
について図面を参照しながら説明する。

【００１４】図１は本発明のオンラインショッピングシ
ステムの一実施の形態の全体構成を示す構成図である。
同図において、サーバ１はオンラインショッピングシス
テムを提供するためのプログラムと各種データとを備
え、仮想商店を実現している。そして、ユーザは、ＰＣ
（端末）３からインターネット２を介してサーバ１に接
続することにより、サーバ１上の仮想店舗を利用したオ
ンラインショッピングを行うことができる。なお、ＰＣ
（端末）３は、キーボードやマウスなどの入力操作手
段、モニタや液晶ディスプレイなどの表示装置、ＣＰＵ
やメモリ及びハードディスクなどを備えた本体、モデム
などの通信手段やブラウザなどのソフトウエアからなる
インターネットへの接続環境などを有する通常のＰＣで
ある。

【００１５】また、サーバ１の構成を図２に示す。な
お、サーバ１の構成は、ＰＣ３と同様に、入力操作手
段、表示装置、ＣＰＵやメモリ及びハードディスクなど
を備えた本体、通信手段やソフトウエアなどから構成さ
れており、ハードディスクなどに記憶されているメイン
プログラムにしたがって動作しているが、図２ではこれ
らの構成とメインプログラムにより実現される機能手
段、及びハードディスクなどに記録されている各種デー
タファイルのうち、本発明の説明に必要な部分の構成の
みを表している。

【００１６】図２において、会員ファイル１１は、仮想
商店で買い物をするユーザに関する情報が記録されてい
るファイルであり、会員の氏名、住所、勤務先、クレジ
ットカード番号などの会員個人に関する情報の他に、会
員の仮想商店での過去の買い物情報などの会員ごとの履
歴も記録されている。また、会員ファイル１１には会員
ごとの履歴やショッピング中の購入予定の商品などによ
る広告選択用各種情報１１ａも記録されている。商品フ
ァイル１２には、仮想商店で販売されている商品に関す
る商品情報（商品の名称、販売価格、商品画像、カテゴ
リ、在庫情報など）１２ａが記録されている。広告ファ
イル１３には、広告主から依頼された広告商品のリスト
(広告リスト)１３ａ、広告処理を行う際に共通に使用さ
れる広告用基本画像１３ｂ、広告リスト１３ａにリスト
アップされているそれぞれの商品の画像が記録されてい
る個別広告画像１３ｃが記録されている。

【００１７】購入処理手段１４は、ユーザが仮想商店を
介して商品の購入をする際の全ての処理を行う手段であ
り、会員ファイル１１、商品ファイル１２、広告ファイ
ル１３の各ファイルデータを参照しながら、アクセス時
のユーザ認証から仮想商店での商品購入及び広告表示ま
での処理を行う。また、購入処理手段１４は、ユーザが
購入した商品の配送処理を行うために必要な情報を実際
の店舗もしくは配送処理システムへ出力する。仮想移動
画像作成手段１５は、購入処理手段１４にて作成された
広告用画像を動画像として表示するための処理を行う手
段である。決済手段１６は、ユーザが商品購入を最終的
に決定した後で、決済方法を決めて決済処理を行うため
の手段であり、処理された決済データはクレジットカー
ド会社などの決済システムに出力される。Ｉ／Ｆ手段
(インターフェイス手段)１７は、インターネット２を介
してユーザが使用するＰＣ３との間で情報信号の送受信
を行うためのインターフェイス機能を有する手段であ
る。送信データ受付手段１８は、インターネット２を介
してユーザが使用するＰＣ３から送信されてきたデータ
をＩ／Ｆ手段１７を介して受信し、そのデータ内容に応
じて各手段にそのデータを送信する受付処理を行う手段
である。さらに、表示切替手段１９は、各手段からの信
号により、ユーザの使用するＰＣ３での表示内容を切り
替えるための処理を行う手段である。

【００１８】ここで、購入処理手段１４における処理内
容の主要部分（顧客の購入意思確認から広告画像の伝送
までの手順）について図３の構成図及び図４のフローチ
ャートと共に説明する。

【００１９】ユーザ（顧客）は、会員登録後に発行され
るユーザＩＤとパスワードなどを使用してサーバ１のホ
ームページにアクセスすることにより、仮想商店でのオ
ンラインショッピングをいつでも行うことができる。そ
して、顧客がユーザＩＤとパスワードを使用してアクセ
スした後は、図３に示すように、顧客側との応答全般を
制御する応答処理１４aを行う。まず、商品ファイル１
２に蓄積されている商品情報１２ａが適宜利用されて、
例えば顧客の求めに応じて商品の詳細情報をＰＣ３に向
けて送信し、商品の情報を顧客に提供する。そして、顧
客が購入を希望する商品のリストを蓄積していく（ステ
ップ２１）。さらに、顧客によって購入希望商品が順次
選択され、顧客が選択した商品の購入の意思表示（「レ
ジへ行く」などと表示された購入操作ボタンのクリック
操作）を行ったかどうかを判断する（ステップ２２）。

【００２０】そして、顧客が購入意思を表明した後は
（ステップ２２→Ｙ）、広告選択処理１４ｂを行う。商
店側から送出する広告情報を選択する。まず、顧客が購
入意思を示した具体的商品について、商品ファイル１２
の商品情報１２ａに蓄積されている商品のジャンルや価
格、グレードなどの情報を得る。これらの情報は、例え
ば商品の価格そのものの絶対額が安くても、そのジャン
ルに含まれる商品としてはグレードの高いものであった
場合、購入希望商品が高額商品ではなくても、日常から
購入商品や使用商品にいわゆる「こだわりを持った人」
であると判断することができ、広告の選択条件の一部に
することができる。また、ジャンルそのものから、関連
するジャンルの商品の広告を選択したり、あるいは一見
無関係なジャンルに思えるが、商店側が購入パターンの
分析からその様な組み合わせの提示が有効というデータ
や確信をもっている様なジャンルの商品の広告を選択し
たりすることができる。これらの選択基準の情報は、会
員ファイル１１の広告選択用各種情報１１ａに蓄積され
ている。さらに、顧客の購入履歴や登録情報も、この広
告選択用各種情報１１ａに蓄積されている。そして、商
品情報１２ａと広告選択用各種情報１１ａに現在時刻な
どの情報を加えた条件から、適切な広告商品を広告ファ
イル１３の広告リスト１３ａの中から選択する。この選
択によりレジ（決済画面）までの仮想的な移動において
表示するのに適当な数（一般に複数個）の広告が選択さ
れる（ステップ２３）。

【００２１】その後、選択された広告を表示するための
画像構成処理１４ｃが行われる。この画像構成処理１４
ｃは、上記の様にして選択した広告を含んだ伝送用画像
（レジまでの仮想的な移動として表示する広告画像）を
構成する。ここで、商品購入意思決定後にレジまで移動
する過程の画像の基本的な部分は、すでに広告ファイル
１３の広告用基本画像１３ｂとして蓄積されており、そ
の中に個別広告画像１３ｃを埋め込むための場所が複数
用意されている。また、個別広告画像１３ｃは各商品の
画像であり、広告ファイル１３に蓄積されている。そし
て、先の広告選択処理１４ｂにおいて選択された商品に
関し、広告リスト１３ａの情報を用いて広告表示する商
品に対応する個別広告画像１３ｃを読み出し、広告用基
本画像１３ｂにはめ込んだ画像を作成する。ここで、個
々の商品広告そのものの情報に加えて、商品の分類（カ
テゴリ）を示す情報（図５では「マウス」、「ケーブ
ル」「プリンター」の看板状表示）等、広告内容によっ
て変化する情報についても、必要に応じて文字や画像を
作成して所定の場所にはめ込んで画像を作成する（ステ
ップ２４）。

【００２２】そして、購入処理手段１４により作成され
た広告表示用の画像は、仮想移動画像作成手段１５に供
給されて、図５に示すようなカートを押す人が右方向へ
移動するか、もしくは広告表示されている背景画像が左
方向へスクロール表示するような動画像が作成されて、
表示切替手段１９及びＩ／Ｆ手段１７を介してＰＣ３側
へ伝送される（ステップ２５）。この伝送は、顧客側で
仮想移動を表示している期間においてリアルタイムで連
続的に、或いは間欠的に順次画像を送り続けており、途
中で顧客による操作が何もなく、画像表示が終了すると
（ステップ２６→Ｙ）、レジによる決済処理へ移行す
る。そして、この広告画像表示の最中に、顧客が気に入
った商品があったときには、停止ボタン３１を選択する
ことにより、画面スクロールを停止させて希望する商品
を購入リストに加えることができる。また、スクロール
表示が行き過ぎた場合には、後述するように、ゆっくり
戻る方向にスクロール表示させることも可能である。

【００２３】なお、レジまでの仮想移動の画像は簡易的
であっても表示にある程度の時間を要する動画である
が、動画像情報を一括伝送して、伝送終了後に顧客側の
ＰＣ３上でこの動画を再生するようにしても良い。この
場合、購入処理手段１４において、ＰＣ３側で動画再生
される画像情報を作成することになるので、サーバ１の
仮想移動画像作成手段１５は不要となる。

【００２４】また、顧客がどの商品にも購入意思を示さ
ない場合には、購入商品選択画面で例えば「出口に行
く」というボタンを選択することにより、購入商品選択
画面での処理を終了させ、広告画面表示処理へ移行する
ようにすれば、何も購入しない顧客に対しても、購入を
促す広告を表示することができる。

【００２５】さらに、図５に示す広告表示画像の例につ
いて、以下詳細に説明する。図５に示す例は、仮想的な
パソコンショップにおいて顧客が商品を購入する場合に
希望する商品の購入意思を示した後の決済処理を行う前
の画面を示している。ここでは店内において、マウス、
ケーブル、プリンターといったカテゴリに分類された周
辺機器の具体的な商品(商品画像や商品の固有名称、販
売価格など)が並んでいる棚の前を顧客の分身である仮
想の人物がカートを押してレジに向かう場面をイメージ
して表示している。

【００２６】そして、仮想人物の足の部分などは、ＧＩ
Ｆアニメなどで足の角度が異なる複数の画を周期的に繰
り返し表示して、あたかも歩いているように表示する。
また、仮想人物が歩いているように見せるために、周辺
機器が並んでいる棚を表示している背景画像は、相対的
に図中右側から左方向へとゆっくりスクロールさせて、
色々な商品の広告画像として、店の棚に商品が並んでい
るようなイメージ画像により商品情報を順次提示してい
く。広告商品の提示が終了した後には、レジスター(決
済処理)の画面が現れて、最終的な購入決定と、決済に
関する処理の手続きを行うことができる。このとき、実
際のスーパーマーケットのレジスター(以降レジと記載
する)の様に、多くの利用者が衝動的に購入したくなる
様な商品のイメージ画像をレジのイメージ画像(決済処
理画面)のそばに配置して表示するようにしても良い。
なお、図５ではパソコンの周辺機器を広告商品として表
示する例を示しているが、広告商品はパソコン関係のも
のに限定されない。

【００２７】また、購入希望の意思表示があった後で広
告商品として表示される商品群の内容は、購入希望の意
思表示のあった商品(以下、購入予定の商品ともいう)の
種類・価格・カテゴリなどの商品情報や現在時刻（現在
時刻の含まれる時間帯に欲しくなる商品を選択したり、
現在時刻から顧客の生活パターンなどを予測して商品を
選択したりするために利用する）など、その購入希望意
思表明時に得られる特有の条件と、顧客の過去の購入履
歴や顧客に予め入力あるいは他の手段により得ておいた
趣味や職種などの登録情報など、あらかじめ顧客ごとに
蓄積されている条件とを適宜利用して選択される。この
ように、状況によって異なるものを表示することによ
り、連鎖購入を起こさせる確率を高めることができる。

【００２８】連鎖購入を促すために宣伝する商品の選択
法としては、例えば以下の１)，２)のような選択方法が
挙げられる。なお、以下の１)，２)を組み合わせた選択
方法としても良い。

【００２９】１）購入予定物品と同傾向の品を紹介す
る。・・・購入予定商品に付属するキーワード（店側で各
商品ごとに商品ジャンルや販売価格、希望小売価格など
のデータをあらかじめ商品情報の中に記録しておく）を
チェックし、データ内容が同じ傾向にある商品を選択す
る。同傾向の商品なので、顧客にも理解されやすく、
「ついでにこれも」と購入意欲を刺激しやすい選択方法
である。

【００３０】２）購入予定物品とは全く別の傾向の品を
紹介する。・・・「最近売れています」などの「気の利い
た売り文句」と共に小売店側が販売したい商品を推薦す
る形で選択する。上記１)で使用する各データから得ら
れる傾向にない商品であっても、価格などによっては、
顧客の購入意欲をそそることができ、また、多くの在庫
を抱えていて早急に売り込みたい場合などは極めて有効
である。

【００３１】以上説明したような選択方法により選択さ
れた商品は、例えば図５に示すような画面構成により表
示される。そして、サーバ１から顧客側の端末(ＰＣ)３
へは、広告商品が陳列された棚の前を仮想人物がレジの
方へ仮想移動するイメージの広告画像が送信されるが、
顧客はこの広告画像を見て気に入った商品があった場合
には、図５中右下にあるストップボタン３１にカーソル
をあててマウスをクリックする(ストップボタン３１を
選択する)ことにより、広告表示のスクロールをその表
示箇所で一時停止することができる。これは、この広告
画像が一括してＰＣ３に送信されている場合には、顧客
側のＰＣ３上で動作している表示ソフトウエアにこの操
作機能を組み込んでおく。なお、この表示ソフトウエア
は、この仮想商店を利用するのに必須のものとして、予
め顧客にダウンロードしてもらうもしくはＣＤ−ＲＯＭ
などで配布しておく。

【００３２】また、広告画像の表示がサーバ１からの顧
客側のＰＣ３へリアルタイム伝送している場合には、こ
のストップボタン３１が選択されたことを示す信号をサ
ーバ１に伝送し、サーバ１側はこの信号を受信して広告
画像のスクロール表示を停止する。そして、顧客が見た
い商品画像が既に行き過ぎてしまった場合には、図５の
右下にある３つのボタンのうちの左端にある左向き三角
形の戻りボタン３２を選択することにより、画像を逆方
向にスクロールさせ、また、停止や逆方向スクロールの
後、通常の方向にスクロール表示するように表示動作を
戻させる指令を送るボタンとして、右端の右向き三角形
の通常再生ボタン３３が用意されている。

【００３３】そして、顧客が広告商品の中に興味を示す
商品を見つけた場合には、その商品の表示されている箇
所をクリックなどで選択することにより、仮想移動画像
中に示された商品の購入希望もしくは詳細情報表示希望
の意思表示を行うことができる。そうすると、それまで
に購入希望を表明した商品に加えて、その商品が購入希
望商品リストに加えられる。その後、希望の商品が選択
されると、購入を希望した商品が購入予定リストに追加
されるか、選択した商品の詳細情報画面が表示されて顧
客の購入希望意思表示があった場合にその商品を購入予
定リストに追加する。そして、サーバ１側からの指示信
号の伝送もしくは顧客による手続き終了操作により、仮
想移動広告画像の続き画面を表示する。広告画像のスク
ロール表示が終了して顧客がレジに到着した画面が表示
されると、広告画面で追加した商品を含めた購入希望商
品リストが表示されると共に、レジの脇に商品を置くよ
うなイメージでその他の商品も表示される(図示せず)。
顧客がレジの脇に表示されている商品に興味を持った場
合は、その商品画像を選択することにより、上記した広
告画像内の商品を購入希望する場合と同様にして、購入
希望商品リストに加えることができる。

【００３４】また、この購入希望商品リストには、各商
品の販売価格と共に、送料や消費税なども加えた合計金
額も表示されており、顧客は商品購入に必要金額を確認
することができる。そして、この時点で購入希望商品リ
ストの商品の中にキャンセル希望の商品があれば、その
商品に対してキャンセル操作を行うこともできる。この
購入・キャンセルの操作は、顧客側のＰＣ３で「購入す
る」または「キャンセルする」のボタンを選択する操作
（画面上の特定個所を選択するなど）を行い、この操作
内容を示す情報をサーバ１側に送信し、サーバ１側にあ
る応答処理プログラムで供給された操作内容に対応する
処理を行うことで実現することができる。商店のあるサ
ーバ１では、購入操作が行われた場合には、サーバ１内
の決済手段１６(図２参照)でクレジットカードの与信情
報などをカード会社の決済システムなどに照会して、決
済承認後に、顧客側のＰＣ３へ購入手続きが完了したこ
とを示す画像を送信して表示させることで、購入手続き
を完了する。また、キャンセル操作が行われて全ての商
品購入をキャンセルする場合は、決済画面で取り消し操
作（例えば「キャンセル」ボタンを選択する）を行えば
良い。いずれの場合にも、処理終了後、「店内に戻る」
及び「家に帰る（終了）」の選択画面を表示する。そし
て、「店内に戻る」が選択された場合には、また、商品
購入画面へ移行し、図４のステップ２１に戻って処理を
行う。「家に帰る（終了）」が選択された場合には全て
の処理を終了する。

【００３５】ここで、広告画面として、レジへ向かうよ
うな光景をスクロール表示することは、顧客が商品の購
入意思表示をしてから決済画面であるレジを表示するま
でに若干の時間を必要とすることになるが、この表示時
間を利用して、例えば顧客が購入意思表示をしている商
品が高額商品である場合には、あらかじめ登録してある
クレジットカードの利用限度額を越えていないかなど、
与信情報を照会するなど、バックヤードで決済処理に必
要な処理をその間に行って、決済処理時間を短縮させる
ことが可能である。

【００３６】また、購入意思表示をした商品がパソコン
ソフトウエアや映画等の映像音声コンテンツなどであ
り、それら商品を現在接続している通信回線を介して直
接顧客側のパソコン３にダウンロードする場合は、広告
画面を表示している最中に、その商品となるソフトウエ
アやコンテンツの蓄積されているサーバへの接続作業
や、商品（ソフトウエアやコンテンツ）のダウンロード
を開始してその一部を送信しておいても良い。なお、通
路を歩く光景を出す時間は、多くの顧客にとって苛立つ
ことなく許容できる範囲で、商品を十分アピールできる
時間（例えば数秒から長くても十秒程度）に設定してお
くことで、販売機会の損失を防ぐことができる。

【００３７】そして、広告画面で表示する商品の画像
は、上記実施の形態では静止画をスクロール表示するよ
うにしているが、単純に「棚に並んだ商品の２次元画
像」を表示するだけでは、インパクトが弱い場合があ
る。しかしながら、複雑なグラフィックスやデータ量の
多い詳細な自然画を表示しようとすると、データ伝送に
時間がかかって利用者を待たせることになったり、表示
に必要なＣＰＵの負担が大きくなって不自然な動きの画
像しか表示できなかったりすると、「重い」と不快感を
与えてしまう可能性がある。したがって、コマ送りやア
ニメーション的な簡易動画から自然画までの間で、どの
程度の画像を表示するかは、サービス提供時に利用する
顧客の多くが使用していると思われるパソコン３の性能
や、利用しているネットワーク回線の回線速度（回線容
量）に応じて適当なレベルの画像を使用するようにす
る。

【００３８】また、広告画像として、複数のレベルの画
像を用意しておき、顧客側からレベルを選択して表示す
るようにしてもよく、個々の顧客のＰＣ３及びネットワ
ーク回線の環境がサーバ１側で把握できる場合には、そ
の環境レベルに合わせて広告画像のレベルを選択して送
信するようにしても良い。

【００３９】

【発明の効果】本発明のオンラインショッピングシステ
ム及びオンラインショッピング方法は、インターネット
などの通信手段を介してサーバ上の仮想商店などで商品
を購入する際に、商品の広告画像を、購入商品を決定し
た後でレジに向かって移動することを想起させる画像の
中で表示するので、利用者は実際の商店で商品を購入す
る際と同じような感じを受け、違和感なく広告商品の画
像を見ることになり、利用者に受け入れやすい方法で連
鎖購入を促す広告を表示することができる。

【００４０】そして、その際に、購入希望の意思表示の
あった商品情報情報を含む購入希望意思表明時に得られ
る特有の条件と、あらかじめ前記利用者に関する情報と
して前記サーバに蓄積されている情報から得た条件から
表示する広告商品を選択することにより、顧客の要望す
る商品に限定して商品の広告を行うことができ、連鎖購
入に至る確率を高めることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のオンラインショッピングシステムの一
実施の形態の全体構成を示す構成図である。

【図２】本発明のオンラインショッピングシステムに使
用されるサーバの一実施の形態を示す構成図である。

【図３】本発明のオンラインショッピングシステムに使
用されるサーバの各ファイルと購入処理手段の処理プロ
グラムとの関係を示す説明図である。

【図４】本発明のオンラインショッピングシステムに使
用されるサーバの購入処理手段の処理方法を示すフロー
チャート図である。

【図５】本発明のオンラインショッピングシステムにお
いて表示される広告画面の画面表示例を示す模式図であ
る。

【符号の説明】

１サーバ２インターネット(通信手段) ３ＰＣ(パソコン、端末) １１会員ファイル１２商品ファイル１３広告ファイル１４購入処理手段１４ａ応答処理(応答処理手段) １４ｂ広告選択処理(広告選択処理手段) １４ｃ画像構成処理(画像構成処理手段) １５仮想移動画像作成手段１６決済手段１７Ｉ／Ｆ手段１８送信データ受付手段１９表示切替手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】サーバ上に構築されている仮想商店におい
て通信手段を介して接続される端末の利用者に対して商
品の販売を行うオンラインショッピングシステムにおい
て、前記サーバは、前記端末から商品の購入希望の意思
を表明する操作が行われた後に、仮想商店の中を精算場
所に向かって利用者が移動していることを想起させ、か
つ広告商品の情報を含んだ仮想移動画像を作成して前記
端末に表示させる購入処理手段を備えていることを特徴
とするオンラインショッピングシステム。
【請求項２】前記仮想移動画像において表示される広告
商品は、購入希望の意思表示のあった商品情報情報を含
む購入希望意思表明時に得られる特有の条件と、あらか
じめ前記利用者に関する情報として前記サーバに蓄積さ
れている情報から得た条件から表示する広告商品を選択
する広告選択処理手段と、選択された広告商品に関する画像を基本画像にはめ込ん
で前記仮想移動画像を生成する画像構成処理手段とを備
えたことを特徴とする請求項１に記載のオンラインショ
ッピングシステム。
【請求項３】サーバ上に構築されている仮想商店におい
て通信手段を介して接続される端末の利用者に対して商
品の販売を行うオンラインショッピング方法において、前記端末から商品の購入希望の意思を表明する操作が行
われた後に、仮想商店の中を精算場所に向かって利用者
が移動していることを想起させ、かつ広告商品の情報を
含んだ仮想移動画像を作成して表示するようにしたこと
を特徴とするオンラインショッピング方法。
【請求項４】前記仮想移動画像において表示される広告
商品は、購入希望の意思表示のあった商品情報情報を含
む購入希望意思表明時に得られる特有の条件と、あらか
じめ前記利用者に関する情報として前記サーバに蓄積さ
れている情報から得た条件から表示する広告商品を選択
し、選択された広告商品に関する画像を基本画像にはめ
込んで前記仮想移動画像を生成することを特徴とする請
求項３に記載のオンラインショッピング方法。