JP2002149776A - 物品の流通管理システム及び自動車の流通管理システム - Google Patents
物品の流通管理システム及び自動車の流通管理システムInfo
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- JP2002149776A JP2002149776A JP2000345395A JP2000345395A JP2002149776A JP 2002149776 A JP2002149776 A JP 2002149776A JP 2000345395 A JP2000345395 A JP 2000345395A JP 2000345395 A JP2000345395 A JP 2000345395A JP 2002149776 A JP2002149776 A JP 2002149776A
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Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 盗難自動車や盗難物品が公に流通する事態を
簡便且つ確実に防止可能にすること。 【解決手段】 自動車7のエンジンルーム内には、車台
番号が刻印されると共に、その車台番号を暗号化したデ
ータ及び年式、車種データを含むQRコード1cが刻印
される。自動車検査証2には、対応する自動車7の車台
番号の他に、年式、車種などの各データを自動車7側の
ものとは異なるアルゴリズムで暗号化した暗号化データ
を含むQRコード2aが印刷される。ハンディターミナ
ル4、9は、自動車7側から読み取ったQRコード1c
中の暗号化データを復号して得た車台番号を自動車7に
文字列により刻印されている車台番号との比較に供する
と共に、QRコード1cから得た上記車台番号と、自動
車検査証2側から読み取ったQRコード2a中の暗号化
データを復号して得た車台番号とを照合する。
簡便且つ確実に防止可能にすること。 【解決手段】 自動車7のエンジンルーム内には、車台
番号が刻印されると共に、その車台番号を暗号化したデ
ータ及び年式、車種データを含むQRコード1cが刻印
される。自動車検査証2には、対応する自動車7の車台
番号の他に、年式、車種などの各データを自動車7側の
ものとは異なるアルゴリズムで暗号化した暗号化データ
を含むQRコード2aが印刷される。ハンディターミナ
ル4、9は、自動車7側から読み取ったQRコード1c
中の暗号化データを復号して得た車台番号を自動車7に
文字列により刻印されている車台番号との比較に供する
と共に、QRコード1cから得た上記車台番号と、自動
車検査証2側から読み取ったQRコード2a中の暗号化
データを復号して得た車台番号とを照合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、盗難にあった自動
車などの物品が市場で流通する事態を抑止するのに有益
な物品流通管理システム及び自動車の流通管理システム
に関する。
車などの物品が市場で流通する事態を抑止するのに有益
な物品流通管理システム及び自動車の流通管理システム
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年では、自動車の窃
盗事件や自動車に搭載されたカーナビゲーションシステ
ム或いはカーオーディオシステムのような高額な物品の
窃盗事件が続発しており、例えば自動車にあっては、盗
難後に車台番号の偽造や自動車検査証の改ざんなどが行
われて中古車市場で流通することが多々ある。このよう
な自動車がその転売後において、盗難品であると発覚し
た場合には、それを知らずに購入した善意のユーザーで
あっても、元の所有者に無償で返却しなければならな
い。このため当該ユーザーが極めて大きな損害を被るば
かりでなく、市場の信用失墜を招くなどの大きな弊害を
惹起することになる。従って、中古車市場などのような
物品の流通現場では、販売対象物品が適法なルートで調
達されたものか否か(例えば車台番号が偽造されたり自
動車検査証が改ざんされていないか否か)を簡便且つ確
実に判定できることが望ましいが、現況ではこのような
判定は不可能に近いため、効果的な対策の出現が期待さ
れている。また、カーナビゲーションシステムや高級カ
メラ、書画骨董などのような他の物品にあっても盗難品
であるか否かの判定が極めて困難になるため、同様の事
情があった。
盗事件や自動車に搭載されたカーナビゲーションシステ
ム或いはカーオーディオシステムのような高額な物品の
窃盗事件が続発しており、例えば自動車にあっては、盗
難後に車台番号の偽造や自動車検査証の改ざんなどが行
われて中古車市場で流通することが多々ある。このよう
な自動車がその転売後において、盗難品であると発覚し
た場合には、それを知らずに購入した善意のユーザーで
あっても、元の所有者に無償で返却しなければならな
い。このため当該ユーザーが極めて大きな損害を被るば
かりでなく、市場の信用失墜を招くなどの大きな弊害を
惹起することになる。従って、中古車市場などのような
物品の流通現場では、販売対象物品が適法なルートで調
達されたものか否か(例えば車台番号が偽造されたり自
動車検査証が改ざんされていないか否か)を簡便且つ確
実に判定できることが望ましいが、現況ではこのような
判定は不可能に近いため、効果的な対策の出現が期待さ
れている。また、カーナビゲーションシステムや高級カ
メラ、書画骨董などのような他の物品にあっても盗難品
であるか否かの判定が極めて困難になるため、同様の事
情があった。
【0003】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、第1の目的は、物品が適正な流通経路を経たもの
であるか否かを簡便且つ確実に判定することが可能にな
るなどの効果を奏する物品の流通管理システムを提供す
ることにあり、第2の目的は、盗難自動車が公に流通す
る事態を簡便且つ確実に防止可能になるなどの効果を奏
する自動車の流通管理システムを提供することにある。
あり、第1の目的は、物品が適正な流通経路を経たもの
であるか否かを簡便且つ確実に判定することが可能にな
るなどの効果を奏する物品の流通管理システムを提供す
ることにあり、第2の目的は、盗難自動車が公に流通す
る事態を簡便且つ確実に防止可能になるなどの効果を奏
する自動車の流通管理システムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために請求項1に記載した物品の流通管理システムを
採用できる。このシステムによれば、売買などを目的と
して物品を流通させる際には、当該物品に二次元コード
により記録されている識別データ中の固有情報(つまり
当該物品の同一性を示す情報)と、その物品と1対1で
対応された証明書に二次元コードにより記録されている
暗号化データを復号したデータ中の固有情報とを照合
し、その照合結果が一致する場合のみ流通許容条件が成
立したものとする。このように流通許容条件が成立する
ためには、証明書が必要となるものであり、例えば物品
の所有者側で、その物品及び証明書を別場所に保管して
おけば、物品が盗難にあった場合でも証明書が手元の残
る確率が極めて高く、その証明書の有無をもって物品が
適正な流通経路を経たものであるか否かを簡便且つ確実
に判定することが可能になる。また、証明書がない場合
には、物品を公に売買することが不可能になり、その盗
難に対する抑止力として期待できるようになる。しか
も、証明書側の固有情報は暗号化された状態で記録され
ているから、その偽造が困難になり、システムの信頼性
が向上するようになる。
るために請求項1に記載した物品の流通管理システムを
採用できる。このシステムによれば、売買などを目的と
して物品を流通させる際には、当該物品に二次元コード
により記録されている識別データ中の固有情報(つまり
当該物品の同一性を示す情報)と、その物品と1対1で
対応された証明書に二次元コードにより記録されている
暗号化データを復号したデータ中の固有情報とを照合
し、その照合結果が一致する場合のみ流通許容条件が成
立したものとする。このように流通許容条件が成立する
ためには、証明書が必要となるものであり、例えば物品
の所有者側で、その物品及び証明書を別場所に保管して
おけば、物品が盗難にあった場合でも証明書が手元の残
る確率が極めて高く、その証明書の有無をもって物品が
適正な流通経路を経たものであるか否かを簡便且つ確実
に判定することが可能になる。また、証明書がない場合
には、物品を公に売買することが不可能になり、その盗
難に対する抑止力として期待できるようになる。しか
も、証明書側の固有情報は暗号化された状態で記録され
ているから、その偽造が困難になり、システムの信頼性
が向上するようになる。
【0005】請求項2記載のシステムによれば、前記物
品に対し二次元コードにより記録される識別データ中の
少なくとも前記固有情報が前記証明書側に記録された暗
号化データと異なるアルゴリズムで暗号化されているか
ら、物品側に記録されている二次元コード中の固有情報
を、偽造証明書或いは当該物品と対応しない別の証明書
側に記録されている二次元コード中の固有情報と一致さ
せるという偽造が困難になり、システムの信頼性が向上
するようになる。
品に対し二次元コードにより記録される識別データ中の
少なくとも前記固有情報が前記証明書側に記録された暗
号化データと異なるアルゴリズムで暗号化されているか
ら、物品側に記録されている二次元コード中の固有情報
を、偽造証明書或いは当該物品と対応しない別の証明書
側に記録されている二次元コード中の固有情報と一致さ
せるという偽造が困難になり、システムの信頼性が向上
するようになる。
【0006】請求項3または4記載のシステムによれ
ば、前記物品に記録された二次元コードを読み取って当
該二次元コード中の識別データから固有情報を抽出した
り、二次元コード中に暗号化された状態で含まれている
固有情報を復号したりする作業、並びに前記証明書に記
録された二次元コードを読み取ると共に当該二次元コー
ド中に暗号化された状態で含まれている固有情報を復号
する作業を、端末装置を利用して極めて簡単に行い得る
ようになる。
ば、前記物品に記録された二次元コードを読み取って当
該二次元コード中の識別データから固有情報を抽出した
り、二次元コード中に暗号化された状態で含まれている
固有情報を復号したりする作業、並びに前記証明書に記
録された二次元コードを読み取ると共に当該二次元コー
ド中に暗号化された状態で含まれている固有情報を復号
する作業を、端末装置を利用して極めて簡単に行い得る
ようになる。
【0007】前記第2の目的を達成するために請求項5
に記載した自動車の流通管理システムを採用できる。こ
のシステムによれば、文字列データより成る車台番号が
刻印された自動車の所定位置には、上記車台番号を暗号
化した暗号化データを含む識別データが二次元コードに
より記録された状態となっているから、文字列データに
よる車台番号の偽造は容易に行い得るものの、暗号化さ
れた状態の車台番号を含む二次元コードの偽造は極めて
困難になるものである。従って、自動車の整備・点検時
や売買時などにおいて、その自動車に二次元コードによ
り記録された暗号化データを復号して得られる車台番号
と前記文字列データにより刻印された車台番号とを突き
合わせて照合する作業を行うことにより、車台番号の正
当性を簡便且つ確実に判定可能なり、当該自動車の車台
番号が偽造されたものであるか否かを容易に知ることが
できる。これにより、盗難自動車の車台番号を偽造して
公に流通させる行為の抑止力とすることができる。
に記載した自動車の流通管理システムを採用できる。こ
のシステムによれば、文字列データより成る車台番号が
刻印された自動車の所定位置には、上記車台番号を暗号
化した暗号化データを含む識別データが二次元コードに
より記録された状態となっているから、文字列データに
よる車台番号の偽造は容易に行い得るものの、暗号化さ
れた状態の車台番号を含む二次元コードの偽造は極めて
困難になるものである。従って、自動車の整備・点検時
や売買時などにおいて、その自動車に二次元コードによ
り記録された暗号化データを復号して得られる車台番号
と前記文字列データにより刻印された車台番号とを突き
合わせて照合する作業を行うことにより、車台番号の正
当性を簡便且つ確実に判定可能なり、当該自動車の車台
番号が偽造されたものであるか否かを容易に知ることが
できる。これにより、盗難自動車の車台番号を偽造して
公に流通させる行為の抑止力とすることができる。
【0008】また、自動車に対応した自動車検査証に
は、当該自動車の車台番号を含む付加情報を前記識別デ
ータ中の暗号化データとは異なるアルゴリズムで暗号化
した暗号化データを含む検査証データが二次元コードに
より記録されているから、自動車の整備・点検時におい
て、自動車側に記録された識別データ中の暗号化データ
を復号した車台番号と自動車検査証側に記録された検査
証データ中の暗号化データを復号した車台番号とを照合
する作業を行うことにより、自動車と自動車検査証とが
互いに対応した正当なものであるか否かを簡便且つ確実
に知ることができるようになる。つまり、自動車の車台
番号の偽造や自動車検査証の改ざんが行われたとして
も、両者にそれぞれ記録された暗号化データの内容を一
致させることが困難になるものであり、以て盗難自動車
の車台番号を偽造したり自動車検査証を改ざんした状態
で自動車を公に流通させる行為を未然に防止可能とな
る。尚、自動車検査証に二次元コードで記録されている
検査証データは暗号化データを含むものであるから、そ
の自動車検査証中の重要な文字列データ(車台番号、自
動車登録番号など)を暗号化したデータを検査証データ
中に含ませておけば、自動車検査証の偽造も困難になる
という利点がある。
は、当該自動車の車台番号を含む付加情報を前記識別デ
ータ中の暗号化データとは異なるアルゴリズムで暗号化
した暗号化データを含む検査証データが二次元コードに
より記録されているから、自動車の整備・点検時におい
て、自動車側に記録された識別データ中の暗号化データ
を復号した車台番号と自動車検査証側に記録された検査
証データ中の暗号化データを復号した車台番号とを照合
する作業を行うことにより、自動車と自動車検査証とが
互いに対応した正当なものであるか否かを簡便且つ確実
に知ることができるようになる。つまり、自動車の車台
番号の偽造や自動車検査証の改ざんが行われたとして
も、両者にそれぞれ記録された暗号化データの内容を一
致させることが困難になるものであり、以て盗難自動車
の車台番号を偽造したり自動車検査証を改ざんした状態
で自動車を公に流通させる行為を未然に防止可能とな
る。尚、自動車検査証に二次元コードで記録されている
検査証データは暗号化データを含むものであるから、そ
の自動車検査証中の重要な文字列データ(車台番号、自
動車登録番号など)を暗号化したデータを検査証データ
中に含ませておけば、自動車検査証の偽造も困難になる
という利点がある。
【0009】請求項6記載のシステムによれば、自動車
検査証には、対応する自動車の車台番号の他に、その自
動車の年式などの付加情報を暗号化した暗号化データを
含む検査証データが二次元コードにより記録されるよう
になっていると共に、自動車側に二次元コードにより記
録される識別データ中には、前記付加情報の少なくとも
一部のデータが含まれた構成となっている。従って、前
述した車台番号の照合時には、自動車側に二次元コード
により記録された識別データに含まれる付加情報と自動
車検査証側に二次元コードにより記録されている検査証
データ中の暗号化データを復号して得られる付加情報と
を照合することにより、自動車と自動車検査証との一致
性をさらに厳密に判定可能となるから、システムの信頼
性を高め得るようになる。
検査証には、対応する自動車の車台番号の他に、その自
動車の年式などの付加情報を暗号化した暗号化データを
含む検査証データが二次元コードにより記録されるよう
になっていると共に、自動車側に二次元コードにより記
録される識別データ中には、前記付加情報の少なくとも
一部のデータが含まれた構成となっている。従って、前
述した車台番号の照合時には、自動車側に二次元コード
により記録された識別データに含まれる付加情報と自動
車検査証側に二次元コードにより記録されている検査証
データ中の暗号化データを復号して得られる付加情報と
を照合することにより、自動車と自動車検査証との一致
性をさらに厳密に判定可能となるから、システムの信頼
性を高め得るようになる。
【0010】請求項7記載のシステムによれば、自動車
検査証に二次元コードにより記録された検査証データ中
の暗号化データを復号したデータ中の付加情報を、当該
自動車検査証に関する情報を蓄積したデータベース中の
該当情報と比較することにより、自動車と自動車検査証
との整合性並びに当該自動車検査証の正当性を判定する
ことになるから、自動車検査証の改ざんの有無などを判
定する際の信頼性を高めることができる。
検査証に二次元コードにより記録された検査証データ中
の暗号化データを復号したデータ中の付加情報を、当該
自動車検査証に関する情報を蓄積したデータベース中の
該当情報と比較することにより、自動車と自動車検査証
との整合性並びに当該自動車検査証の正当性を判定する
ことになるから、自動車検査証の改ざんの有無などを判
定する際の信頼性を高めることができる。
【0011】請求項8記載のシステムによれば、自動車
検査証の記載内容(例えば所有者欄)に変更があった場
合、当該自動車検査証に対して、その検査証に関する情
報を蓄積したデータベース中の最新データを参照して新
たな付加情報を暗号化した暗号化データを含む検査証デ
ータが二次元コードにより記録される構成となっている
から、自動車検査証の改ざん行為に対する防御性を高め
得るようになる。
検査証の記載内容(例えば所有者欄)に変更があった場
合、当該自動車検査証に対して、その検査証に関する情
報を蓄積したデータベース中の最新データを参照して新
たな付加情報を暗号化した暗号化データを含む検査証デ
ータが二次元コードにより記録される構成となっている
から、自動車検査証の改ざん行為に対する防御性を高め
得るようになる。
【0012】請求項9記載のシステムによれば、自動車
に記録された二次元コードを読み取ると共に当該二次元
コード中に暗号化された状態で含まれている車台番号を
復号する作業、並びに自動車検査証に記録された二次元
コードを読み取ると共に当該二次元コード中の暗号化デ
ータを復号する作業を、端末装置を利用して極めて簡単
に行い得るようになる。
に記録された二次元コードを読み取ると共に当該二次元
コード中に暗号化された状態で含まれている車台番号を
復号する作業、並びに自動車検査証に記録された二次元
コードを読み取ると共に当該二次元コード中の暗号化デ
ータを復号する作業を、端末装置を利用して極めて簡単
に行い得るようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を自動車の流通管理システムに適用した第1実施例に
ついて図1ないし図5を参照しながら説明する。まず、
図4に示すように、自動車には、例えばエンジンルーム
内に車台番号プレート1が設けられるものであり、この
プレート1には、少なくとも当該自動車の同一性を示す
固有情報である車台番号及び製造者名がそれぞれ目視可
能な文字列データ1a及び1bにより刻印されると共
に、上記車台番号、自動車の車種(車体の形状・車名)
及び年式を示すデータを含む識別データが二次元コード
であるQRコード1cによって刻印される。この場合、
上記識別データは、少なくとも車台番号を所定のアルゴ
リズムで暗号化した暗号化データを含んだ状態とされ
る。尚、上記文字列データ1a及び1b、QRコード1
cは、エンジンルーム内のエンジンブロックに対しレー
ザマーキングなどにより刻印する構成としても良いもの
である。
明を自動車の流通管理システムに適用した第1実施例に
ついて図1ないし図5を参照しながら説明する。まず、
図4に示すように、自動車には、例えばエンジンルーム
内に車台番号プレート1が設けられるものであり、この
プレート1には、少なくとも当該自動車の同一性を示す
固有情報である車台番号及び製造者名がそれぞれ目視可
能な文字列データ1a及び1bにより刻印されると共
に、上記車台番号、自動車の車種(車体の形状・車名)
及び年式を示すデータを含む識別データが二次元コード
であるQRコード1cによって刻印される。この場合、
上記識別データは、少なくとも車台番号を所定のアルゴ
リズムで暗号化した暗号化データを含んだ状態とされ
る。尚、上記文字列データ1a及び1b、QRコード1
cは、エンジンルーム内のエンジンブロックに対しレー
ザマーキングなどにより刻印する構成としても良いもの
である。
【0014】図5には、上記自動車の運転中に備え付け
が義務付けられている周知の自動車検査証(以下、車検
証と呼ぶ)2の書式例が示されている(主要部のみ記載
事項の内容例を図示)。この図5において、車検証2に
は、車検年月日(図中に符号fで示す)、自動車登録番
号、車名、車台番号、所有者氏名又は名称、登録年月日
/交付年月日、初年度登録年月(年式に対応)、車体の
形状など、種々の事項が記載されるものであるが、その
備考欄には、少なくとも当該自動車の車台番号の他に、
年式、車種(車名、車体の形状)、車検年月日、所有者
氏名、所有者住所、自動車登録番号の各データを含む付
加情報を、前記QRコード1cに含まれる識別データ中
の暗号化データとは異なるアルゴリズムで暗号化したデ
ータを含む検査証データがQRコード2aよって記録
(印刷)される。
が義務付けられている周知の自動車検査証(以下、車検
証と呼ぶ)2の書式例が示されている(主要部のみ記載
事項の内容例を図示)。この図5において、車検証2に
は、車検年月日(図中に符号fで示す)、自動車登録番
号、車名、車台番号、所有者氏名又は名称、登録年月日
/交付年月日、初年度登録年月(年式に対応)、車体の
形状など、種々の事項が記載されるものであるが、その
備考欄には、少なくとも当該自動車の車台番号の他に、
年式、車種(車名、車体の形状)、車検年月日、所有者
氏名、所有者住所、自動車登録番号の各データを含む付
加情報を、前記QRコード1cに含まれる識別データ中
の暗号化データとは異なるアルゴリズムで暗号化したデ
ータを含む検査証データがQRコード2aよって記録
(印刷)される。
【0015】図1には、本実施例システムの全体構成が
機能ブロックなどを用いて概略的に示されている。この
図1において、陸運局車検場3には、QRコードの読み
取り機能を備えたハンディターミナル4(本発明でいう
端末装置に相当)、このハンディターミナル4との間で
の無線通信処理機能及びデータベース管理機能などを備
えたサーバ5、自動車検査証2に関する全情報を蓄積し
た電子化データベースのための記憶装置6が設けられ
る。尚、本実施例では、ハンディターミナル4及びサー
バ5間での通信のために、無線通信手段を利用する構成
としているが、有線通信手段を利用しても良いことは勿
論であり、また、無線通信手段としてブルートゥース方
式を採用することもできる。
機能ブロックなどを用いて概略的に示されている。この
図1において、陸運局車検場3には、QRコードの読み
取り機能を備えたハンディターミナル4(本発明でいう
端末装置に相当)、このハンディターミナル4との間で
の無線通信処理機能及びデータベース管理機能などを備
えたサーバ5、自動車検査証2に関する全情報を蓄積し
た電子化データベースのための記憶装置6が設けられ
る。尚、本実施例では、ハンディターミナル4及びサー
バ5間での通信のために、無線通信手段を利用する構成
としているが、有線通信手段を利用しても良いことは勿
論であり、また、無線通信手段としてブルートゥース方
式を採用することもできる。
【0016】この場合、ハンディターミナル4は、デー
タ表示可能な表示器4a、動作開始指令スイッチ及び入
力操作用のキーボード(何れも図示せず)を備えてお
り、自動車7の車台番号プレート1に刻印されたQRコ
ード1c、並びに車検証2に記録されたQRコード2a
を個別に読み取ると共に、各読み取りデータ中の識別デ
ータ及び検査証データにそれぞれ含まれる暗号化データ
を復号するようになっている。そして、ハンディターミ
ナル4は、このようにして得られたデータ(QRコード
1cに含まれる車台番号、年式、車種を示す各データ、
並びにQRコード2aに含まれる車台番号、年式、車
種、車検年月日、所有者氏名、所有者住所、自動車登録
番号の各データ)を、表示器4aに表示(一括表示でき
ない場合はスクロール表示)すると共に、後述のような
制御動作を実行する構成となっている。
タ表示可能な表示器4a、動作開始指令スイッチ及び入
力操作用のキーボード(何れも図示せず)を備えてお
り、自動車7の車台番号プレート1に刻印されたQRコ
ード1c、並びに車検証2に記録されたQRコード2a
を個別に読み取ると共に、各読み取りデータ中の識別デ
ータ及び検査証データにそれぞれ含まれる暗号化データ
を復号するようになっている。そして、ハンディターミ
ナル4は、このようにして得られたデータ(QRコード
1cに含まれる車台番号、年式、車種を示す各データ、
並びにQRコード2aに含まれる車台番号、年式、車
種、車検年月日、所有者氏名、所有者住所、自動車登録
番号の各データ)を、表示器4aに表示(一括表示でき
ない場合はスクロール表示)すると共に、後述のような
制御動作を実行する構成となっている。
【0017】自動車整備工場或いは中古車販売業者のよ
うな自動車関係業者8には、QRコードの読み取り機能
を備えたハンディターミナル9(端末装置に相当)、こ
のハンディターミナル9との間での無線通信処理機能及
び前記陸運局車検場3側のサーバ5との間の通信機能な
どを備えたパソコン10が設けられる。尚、パソコン9
及びサーバ5間での通信は、例えば公衆電話回線、携帯
電話回線を通じて接続されるネットワーク11(例えば
インターネット)を通じて行われる。
うな自動車関係業者8には、QRコードの読み取り機能
を備えたハンディターミナル9(端末装置に相当)、こ
のハンディターミナル9との間での無線通信処理機能及
び前記陸運局車検場3側のサーバ5との間の通信機能な
どを備えたパソコン10が設けられる。尚、パソコン9
及びサーバ5間での通信は、例えば公衆電話回線、携帯
電話回線を通じて接続されるネットワーク11(例えば
インターネット)を通じて行われる。
【0018】この場合、ハンディターミナル9は、前記
ハンディターミナル4と同様の構成のもので、データ表
示可能な表示器9a、図示しない動作開始指令スイッチ
及びキーボードを備えており、自動車7の車台番号プレ
ート1に刻印されたQRコード1c、並びに車検証2に
記録されたQRコード2aを個別に読み取ると共に、各
読み取りデータ中の暗号化データを復号するようになっ
ている。そして、ハンディターミナル9は、このように
して得られたデータ(QRコード1cに含まれる車台、
番号、車種、年式を示す各データ、並びにQRコード2
aに含まれる車台番号、年式、車種、車検年月日、所有
者氏名、所有者住所、自動車登録番号の各データ)を、
表示器9aに表示(一括表示できない場合はスクロール
表示)すると共に、後述のような制御動作を実行する構
成となっている。
ハンディターミナル4と同様の構成のもので、データ表
示可能な表示器9a、図示しない動作開始指令スイッチ
及びキーボードを備えており、自動車7の車台番号プレ
ート1に刻印されたQRコード1c、並びに車検証2に
記録されたQRコード2aを個別に読み取ると共に、各
読み取りデータ中の暗号化データを復号するようになっ
ている。そして、ハンディターミナル9は、このように
して得られたデータ(QRコード1cに含まれる車台、
番号、車種、年式を示す各データ、並びにQRコード2
aに含まれる車台番号、年式、車種、車検年月日、所有
者氏名、所有者住所、自動車登録番号の各データ)を、
表示器9aに表示(一括表示できない場合はスクロール
表示)すると共に、後述のような制御動作を実行する構
成となっている。
【0019】図2には、前記陸運局車検場3に設けられ
たハンディターミナル4の制御内容及びこれに関連した
操作内容が示されており、以下これについて説明する。
即ち、自動車7の検査を行う場合には、まず、検査担当
員が、当該自動車7の車台番号プレート1に刻印された
QRコード1cをハンディターミナル4を通じて読み取
る操作を行う(ステップS1)。すると、ハンディター
ミナル4にあっては、QRコードの解析及びその解析結
果に含まれている暗号化データの復号を行い(ステップ
S2)、その解析及び復号結果から車台番号、年式、車
種の各データを取り出す(ステップS3)。次いで、そ
れらのデータを、例えば当該ハンディターミナル4の内
部に設けられた揮発性メモリ上に配置すると共に、表示
器9aに表示する(ステップS4、S5)。
たハンディターミナル4の制御内容及びこれに関連した
操作内容が示されており、以下これについて説明する。
即ち、自動車7の検査を行う場合には、まず、検査担当
員が、当該自動車7の車台番号プレート1に刻印された
QRコード1cをハンディターミナル4を通じて読み取
る操作を行う(ステップS1)。すると、ハンディター
ミナル4にあっては、QRコードの解析及びその解析結
果に含まれている暗号化データの復号を行い(ステップ
S2)、その解析及び復号結果から車台番号、年式、車
種の各データを取り出す(ステップS3)。次いで、そ
れらのデータを、例えば当該ハンディターミナル4の内
部に設けられた揮発性メモリ上に配置すると共に、表示
器9aに表示する(ステップS4、S5)。
【0020】このように車台番号、年式、車種の各デー
タが表示されたときには、検査担当員が、表示器9aに
表示された車台番号と、車台番号プレート1に文字列デ
ータ1a(図4参照)により刻印されている車台番号と
を目視により確認し、その確認結果をハンディターミナ
ル4に対し図示しないキーボードを通じて入力する(ス
テップS6)。この場合、ハンディターミナル4では、
入力された確認結果が正常及び異常のどちらであるかを
判断し(ステップS7)、異常と判断した場合にはその
まま「異常終了」するものであり、このときには、車台
番号プレート1が偽造されたものと判定されることにな
る。
タが表示されたときには、検査担当員が、表示器9aに
表示された車台番号と、車台番号プレート1に文字列デ
ータ1a(図4参照)により刻印されている車台番号と
を目視により確認し、その確認結果をハンディターミナ
ル4に対し図示しないキーボードを通じて入力する(ス
テップS6)。この場合、ハンディターミナル4では、
入力された確認結果が正常及び異常のどちらであるかを
判断し(ステップS7)、異常と判断した場合にはその
まま「異常終了」するものであり、このときには、車台
番号プレート1が偽造されたものと判定されることにな
る。
【0021】ステップS7において正常と判断した場
合、ハンディターミナル4では、表示器9aに対し例え
ば「車検証からQRコードを読み取ってください」との
メッセージを表示することにより、検査担当員に対し次
の操作の実行を指示する(ステップS8)。これに応じ
て、当該検査担当員が、自動車7の車検証2に記録され
たQRコード2aをハンディターミナル4を通じて読み
取る操作を行う(ステップS9)。すると、ハンディタ
ーミナル4にあっては、読み取ったQRコードの解析及
びその解析結果に含まれている暗号化データの復号を行
い(ステップS10)、その解析及び復号結果から車台
番号、年式、車種、車検年月日、所有者氏名、所有者住
所、自動車登録番号の各データを取り出す(ステップS
11)。次いで、それらのデータを、前記揮発性メモリ
上に配置すると共に、表示器9aに表示する(ステップ
S12、S13)。
合、ハンディターミナル4では、表示器9aに対し例え
ば「車検証からQRコードを読み取ってください」との
メッセージを表示することにより、検査担当員に対し次
の操作の実行を指示する(ステップS8)。これに応じ
て、当該検査担当員が、自動車7の車検証2に記録され
たQRコード2aをハンディターミナル4を通じて読み
取る操作を行う(ステップS9)。すると、ハンディタ
ーミナル4にあっては、読み取ったQRコードの解析及
びその解析結果に含まれている暗号化データの復号を行
い(ステップS10)、その解析及び復号結果から車台
番号、年式、車種、車検年月日、所有者氏名、所有者住
所、自動車登録番号の各データを取り出す(ステップS
11)。次いで、それらのデータを、前記揮発性メモリ
上に配置すると共に、表示器9aに表示する(ステップ
S12、S13)。
【0022】この後、ハンディターミナル4にあって
は、車台番号プレート1から読み取ったQRコード1c
中の車台番号、年式、車種の各データと、車検証2から
読み取ったQRコード2a中の車台番号、年式、車種の
各データとがそれぞれ一致するか否かを順次判断する
(ステップS14、S15、S16)。それらデータが
一つでも一致しない場合にはそのまま「異常終了」する
ものであり、このときには、車台番号プレート1の偽造
及び車検証2の改ざんの少なくとも一方が行われたもの
と判定されることになる。
は、車台番号プレート1から読み取ったQRコード1c
中の車台番号、年式、車種の各データと、車検証2から
読み取ったQRコード2a中の車台番号、年式、車種の
各データとがそれぞれ一致するか否かを順次判断する
(ステップS14、S15、S16)。それらデータが
一つでも一致しない場合にはそのまま「異常終了」する
ものであり、このときには、車台番号プレート1の偽造
及び車検証2の改ざんの少なくとも一方が行われたもの
と判定されることになる。
【0023】これに対して、上記各データが全て一致し
た場合には、サーバ5にアクセスすることにより、記憶
装置6に構築されたデータベースから前記車台番号に対
応した車検証2についての車検年月日、所有者氏名、所
有者住所、自動車登録番号の各データを読み出す(ステ
ップS17)。次いで、それらのデータを、前記揮発性
メモリ上に配置すると共に、表示器9aに表示する(ス
テップS18、S19)。
た場合には、サーバ5にアクセスすることにより、記憶
装置6に構築されたデータベースから前記車台番号に対
応した車検証2についての車検年月日、所有者氏名、所
有者住所、自動車登録番号の各データを読み出す(ステ
ップS17)。次いで、それらのデータを、前記揮発性
メモリ上に配置すると共に、表示器9aに表示する(ス
テップS18、S19)。
【0024】この後、ハンディターミナル4にあって
は、車検証2から読み取ったQRコード中の車検年月
日、所有者氏名、所有者住所、自動車登録番号の各デー
タと、データベースから読み出した車検年月日、所有者
氏名、所有者住所、自動車登録番号の各データとがそれ
ぞれ一致するか否かを順次判断する(ステップS20、
S21、S22、S23)。それらデータが一つでも一
致しない場合にはそのまま「異常終了」するものであ
り、このときには、車検証2の改ざんが行われたものと
判定されることになる。
は、車検証2から読み取ったQRコード中の車検年月
日、所有者氏名、所有者住所、自動車登録番号の各デー
タと、データベースから読み出した車検年月日、所有者
氏名、所有者住所、自動車登録番号の各データとがそれ
ぞれ一致するか否かを順次判断する(ステップS20、
S21、S22、S23)。それらデータが一つでも一
致しない場合にはそのまま「異常終了」するものであ
り、このときには、車検証2の改ざんが行われたものと
判定されることになる。
【0025】これに対して、上記各データが全て一致し
た場合、ハンディターミナル4では、表示器9aに対し
例えば「自動車登録番号の目視確認を行ってください」
とのメッセージを表示することにより、検査担当員に対
し自動車7の実際の自動車登録番号と表示器9aに表示
された自動車登録番号との一致を目視確認するように指
示する(ステップS24)。これに応じて、当該検査担
当員が、自動車7のナンバープレート中の自動車登録番
号が表示器9aに表示された自動車登録番号と一致する
か否かを目視確認するものであり、その確認結果をハン
ディターミナル4に対し図示しないキーボードを通じて
入力する(ステップS25)。この場合、ハンディター
ミナル4では、入力された確認結果が正常及び異常のど
ちらであるかを判断し(ステップS26)、異常と判断
した場合にはそのまま「異常終了」するものであり、こ
のときには、自動車7のナンバープレートが偽造された
ものと判定されることになる。また、ステップS26に
おいて正常と判断した場合には「正常終了」する。
た場合、ハンディターミナル4では、表示器9aに対し
例えば「自動車登録番号の目視確認を行ってください」
とのメッセージを表示することにより、検査担当員に対
し自動車7の実際の自動車登録番号と表示器9aに表示
された自動車登録番号との一致を目視確認するように指
示する(ステップS24)。これに応じて、当該検査担
当員が、自動車7のナンバープレート中の自動車登録番
号が表示器9aに表示された自動車登録番号と一致する
か否かを目視確認するものであり、その確認結果をハン
ディターミナル4に対し図示しないキーボードを通じて
入力する(ステップS25)。この場合、ハンディター
ミナル4では、入力された確認結果が正常及び異常のど
ちらであるかを判断し(ステップS26)、異常と判断
した場合にはそのまま「異常終了」するものであり、こ
のときには、自動車7のナンバープレートが偽造された
ものと判定されることになる。また、ステップS26に
おいて正常と判断した場合には「正常終了」する。
【0026】図3には、前記自動車関係業者8に設けら
れたハンディターミナル9の制御内容及びこれに関連し
た操作内容が示されている。この場合、その制御内容及
び操作内容は、前記図2の内容と基本的に同じである
が、図2中のステップS17に代えてステップS17′
を行っている点が相違する。即ち、このステップS1
7′では、パソコン10及びネットワーク11を通じて
陸運局車検場3内のサーバ5にアクセスすることによ
り、記憶装置6に構築されたデータベースから車検証2
についての車検年月日、所有者氏名、所有者住所、自動
車登録番号の各データを読み出すようになっている。
尚、ハンディターミナル9では、少なくともステップS
8以降の各制御を行う構成とすれば良く、ステップS1
〜S7の制御は必要に応じて行えば良い。
れたハンディターミナル9の制御内容及びこれに関連し
た操作内容が示されている。この場合、その制御内容及
び操作内容は、前記図2の内容と基本的に同じである
が、図2中のステップS17に代えてステップS17′
を行っている点が相違する。即ち、このステップS1
7′では、パソコン10及びネットワーク11を通じて
陸運局車検場3内のサーバ5にアクセスすることによ
り、記憶装置6に構築されたデータベースから車検証2
についての車検年月日、所有者氏名、所有者住所、自動
車登録番号の各データを読み出すようになっている。
尚、ハンディターミナル9では、少なくともステップS
8以降の各制御を行う構成とすれば良く、ステップS1
〜S7の制御は必要に応じて行えば良い。
【0027】以上要するに、上記した第1実施例によれ
ば以下に述べるような効果を奏することができる。即
ち、本実施例による自動車の流通管理システムによれ
ば、自動車7には、所定位置に車台番号を示す文字列デ
ータ1a及びその車台番号を暗号化した暗号化データを
含む識別データをQRコード1cにより刻印した車載番
号プレート1が設けられているから、文字列データ1a
による車台番号の偽造は容易に行い得るものの、暗号化
された状態の車台番号を含むQRコード1cの偽造は極
めて困難になるものである。そして、自動車の整備・点
検時や売買時などには、陸運局車検場3や自動車関係業
者8において、ハンディターミナル4、9を通じてQR
コード1c中の暗号化データを復号して得られた車台番
号と文字列データ1aにより表示された車台番号とを突
き合わせることにより、当該自動車7の車台番号の正当
性を簡便且つ確実に判定可能なり、その車台番号が偽造
されたものであるか否かを容易に知ることができる。こ
れにより、盗難自動車の車台番号を偽造して公に流通さ
せる行為の抑止力とすることができる。
ば以下に述べるような効果を奏することができる。即
ち、本実施例による自動車の流通管理システムによれ
ば、自動車7には、所定位置に車台番号を示す文字列デ
ータ1a及びその車台番号を暗号化した暗号化データを
含む識別データをQRコード1cにより刻印した車載番
号プレート1が設けられているから、文字列データ1a
による車台番号の偽造は容易に行い得るものの、暗号化
された状態の車台番号を含むQRコード1cの偽造は極
めて困難になるものである。そして、自動車の整備・点
検時や売買時などには、陸運局車検場3や自動車関係業
者8において、ハンディターミナル4、9を通じてQR
コード1c中の暗号化データを復号して得られた車台番
号と文字列データ1aにより表示された車台番号とを突
き合わせることにより、当該自動車7の車台番号の正当
性を簡便且つ確実に判定可能なり、その車台番号が偽造
されたものであるか否かを容易に知ることができる。こ
れにより、盗難自動車の車台番号を偽造して公に流通さ
せる行為の抑止力とすることができる。
【0028】また、自動車7に対応した車検証2には、
当該自動車7の車台番号の他に、その年式、車種などの
データを含む付加情報が、前記車台番号プレート1に刻
印されたQRコード1c中の暗号化データとは異なるア
ルゴリズムで暗号化した暗号化データを含む検査証デー
タがQRコード2aにより記録されているから、陸運局
車検場3や自動車関係業者8において、自動車7側に記
録されたQRコード1c中の暗号化データを復号した車
台番号と車検証2側に記録されたQRコード2a中の暗
号化データを復号した車台番号とを照合することによ
り、自動車7と車検証2とが互いに対応した正当なもの
であるか否かを簡便且つ確実に知ることができるように
なる。この結果、自動車7の車台番号の偽造や車検証2
の改ざんが行われたとしても、両者にそれぞれ記録され
た暗号化データの内容を一致させることが極めて困難に
なるものであり、以て盗難自動車の車台番号を偽造した
り車検証2を改ざんした状態で自動車を公に流通させる
行為を未然に防止可能となる。
当該自動車7の車台番号の他に、その年式、車種などの
データを含む付加情報が、前記車台番号プレート1に刻
印されたQRコード1c中の暗号化データとは異なるア
ルゴリズムで暗号化した暗号化データを含む検査証デー
タがQRコード2aにより記録されているから、陸運局
車検場3や自動車関係業者8において、自動車7側に記
録されたQRコード1c中の暗号化データを復号した車
台番号と車検証2側に記録されたQRコード2a中の暗
号化データを復号した車台番号とを照合することによ
り、自動車7と車検証2とが互いに対応した正当なもの
であるか否かを簡便且つ確実に知ることができるように
なる。この結果、自動車7の車台番号の偽造や車検証2
の改ざんが行われたとしても、両者にそれぞれ記録され
た暗号化データの内容を一致させることが極めて困難に
なるものであり、以て盗難自動車の車台番号を偽造した
り車検証2を改ざんした状態で自動車を公に流通させる
行為を未然に防止可能となる。
【0029】しかも、上記のような車台番号の照合時に
は、自動車7側のQRコード1c中に含まれる年式及び
車種データと、車検証2側のQRコード2a中に暗号化
された状態で含められた年式及び車種データとの照合も
同時に行われるから、自動車7と車検証2との一致性を
さらに厳密に判定可能となり、結果的に、システムの信
頼性を高め得るようになる。
は、自動車7側のQRコード1c中に含まれる年式及び
車種データと、車検証2側のQRコード2a中に暗号化
された状態で含められた年式及び車種データとの照合も
同時に行われるから、自動車7と車検証2との一致性を
さらに厳密に判定可能となり、結果的に、システムの信
頼性を高め得るようになる。
【0030】さらに、車検証2に記録されたQRコード
2a中の付加情報である車検年月日、所有者氏名、所有
者住所、自動車登録番号の各データを、当該車検証2に
関する情報を蓄積したデータベース中の該当情報と比較
することにより、自動車7と車検証2との整合性並びに
当該車検証2の正当性を判定することになるから、車検
証2の改ざんの有無や自動車7のナンバープレートの偽
造の有無を判定する際の信頼性を高めることができる。
2a中の付加情報である車検年月日、所有者氏名、所有
者住所、自動車登録番号の各データを、当該車検証2に
関する情報を蓄積したデータベース中の該当情報と比較
することにより、自動車7と車検証2との整合性並びに
当該車検証2の正当性を判定することになるから、車検
証2の改ざんの有無や自動車7のナンバープレートの偽
造の有無を判定する際の信頼性を高めることができる。
【0031】また、QRコード1c、2aを読み取ると
共に当該QRコード1c、2a中に暗号化された状態で
含まれている情報(車台番号、年式、車種などのデー
タ)を復号する作業を行うためのハンディターミナル
4、9を設ける構成としたから、QRコード1c、2a
の読み取り及び暗号の復号作業を、当該ハンディターミ
ナル4、9を利用して極めて簡単に行い得るようにな
る。
共に当該QRコード1c、2a中に暗号化された状態で
含まれている情報(車台番号、年式、車種などのデー
タ)を復号する作業を行うためのハンディターミナル
4、9を設ける構成としたから、QRコード1c、2a
の読み取り及び暗号の復号作業を、当該ハンディターミ
ナル4、9を利用して極めて簡単に行い得るようにな
る。
【0032】(第2の実施の形態)図6及び図7には本
発明を物品の流通管理システムに適用した第2実施例が
示されており、以下これについて説明する。図6におい
て、本実施例による流通管理対象物品であるカーナビゲ
ーションシステム用のモニタユニット12には、例えば
その外殻ケース12aの底面部に、当該モニタユニット
12の同一性を示す固有情報である例えば製造番号が目
視可能な文字列データ12bにより刻印されている共
に、その製造番号を所定のアルゴリズムで暗号化した暗
号化データを含んだ状態のQRコード12cが刻印され
ている。
発明を物品の流通管理システムに適用した第2実施例が
示されており、以下これについて説明する。図6におい
て、本実施例による流通管理対象物品であるカーナビゲ
ーションシステム用のモニタユニット12には、例えば
その外殻ケース12aの底面部に、当該モニタユニット
12の同一性を示す固有情報である例えば製造番号が目
視可能な文字列データ12bにより刻印されている共
に、その製造番号を所定のアルゴリズムで暗号化した暗
号化データを含んだ状態のQRコード12cが刻印され
ている。
【0033】また、ユーザカード13(証明書に相当)
は、前記モニタユニット12及び図示しないカーナビゲ
ーションシステム本体より成るカーナビセットの購入者
に配付されるもので、そのカーナビセットと1対1で対
応付けられた状態となっている。このユーザカード13
には、対応するモニタユニット12及びカーナビゲーシ
ョンシステム本体の各製造番号がそれぞれ目視可能な文
字列データ13a、13bにより記録(印字)されてい
る共に、各製造番号を前記モニタユニット12側の暗号
化データとは異なるアルゴリズムで暗号化した暗号化デ
ータを含んだ状態のQRコード13c、13dがそれぞ
れ記録されている。尚、上記図示しないカーナビゲーシ
ョンシステム本体にも製造番号及びこれを暗号化したデ
ータを含むQRコードが刻印されるものである。
は、前記モニタユニット12及び図示しないカーナビゲ
ーションシステム本体より成るカーナビセットの購入者
に配付されるもので、そのカーナビセットと1対1で対
応付けられた状態となっている。このユーザカード13
には、対応するモニタユニット12及びカーナビゲーシ
ョンシステム本体の各製造番号がそれぞれ目視可能な文
字列データ13a、13bにより記録(印字)されてい
る共に、各製造番号を前記モニタユニット12側の暗号
化データとは異なるアルゴリズムで暗号化した暗号化デ
ータを含んだ状態のQRコード13c、13dがそれぞ
れ記録されている。尚、上記図示しないカーナビゲーシ
ョンシステム本体にも製造番号及びこれを暗号化したデ
ータを含むQRコードが刻印されるものである。
【0034】QRコード12c、13c、13dを読み
取るために設けられたハンディターミナル14(本発明
でいう端末装置に相当)は、データ表示可能な表示器1
4a、動作開始指令スイッチ及び入力操作用のキーボー
ド(何れも図示せず)を備えており、読み取りデータ中
に含まれる暗号化データを復号すると共に、その復号結
果を表示器14aに表示するようになっている。尚、こ
のハンディターミナル14は、物品の購入業者が所持す
るものである。
取るために設けられたハンディターミナル14(本発明
でいう端末装置に相当)は、データ表示可能な表示器1
4a、動作開始指令スイッチ及び入力操作用のキーボー
ド(何れも図示せず)を備えており、読み取りデータ中
に含まれる暗号化データを復号すると共に、その復号結
果を表示器14aに表示するようになっている。尚、こ
のハンディターミナル14は、物品の購入業者が所持す
るものである。
【0035】図7には、上記ハンディターミナル14の
制御内容及びこれに関連した操作内容が示されており、
以下これについて説明する。即ち、モニタユニット12
を売買などを目的として流通させる場合には、まず、購
入業者側の担当者が、モニタユニット12に刻印された
QRコード12cをハンディターミナル14を通じて読
み取る操作を行う(ステップB1)。すると、ハンディ
ターミナル14にあっては、読み取ったQRコードの解
析及びその解析結果に含まれている暗号化データの復号
を行い(ステップB2)、その解析及び復号結果から製
造番号データを取り出す(ステップB3)。次いで、そ
のデータを、例えば当該ハンディターミナル14の内部
に設けられた揮発性メモリ上に配置すると共に、表示器
14aに表示する(ステップB4、B5)。
制御内容及びこれに関連した操作内容が示されており、
以下これについて説明する。即ち、モニタユニット12
を売買などを目的として流通させる場合には、まず、購
入業者側の担当者が、モニタユニット12に刻印された
QRコード12cをハンディターミナル14を通じて読
み取る操作を行う(ステップB1)。すると、ハンディ
ターミナル14にあっては、読み取ったQRコードの解
析及びその解析結果に含まれている暗号化データの復号
を行い(ステップB2)、その解析及び復号結果から製
造番号データを取り出す(ステップB3)。次いで、そ
のデータを、例えば当該ハンディターミナル14の内部
に設けられた揮発性メモリ上に配置すると共に、表示器
14aに表示する(ステップB4、B5)。
【0036】この後には、購入業者側の担当者が、ユー
ザカード13に記録されたQRコード13cをハンディ
ターミナル14を通じて読み取る操作を行う(ステップ
B6)。すると、ハンディターミナル14にあっては、
読み取ったQRコード13cの解析及びその解析結果に
含まれている暗号化データの復号を行い(ステップB
7)、その解析及び復号結果から製造番号データを取り
出す(ステップB8)。次いで、そのデータを、前記揮
発性メモリ上に配置すると共に、表示器14aに表示す
る(ステップB9、B10)。
ザカード13に記録されたQRコード13cをハンディ
ターミナル14を通じて読み取る操作を行う(ステップ
B6)。すると、ハンディターミナル14にあっては、
読み取ったQRコード13cの解析及びその解析結果に
含まれている暗号化データの復号を行い(ステップB
7)、その解析及び復号結果から製造番号データを取り
出す(ステップB8)。次いで、そのデータを、前記揮
発性メモリ上に配置すると共に、表示器14aに表示す
る(ステップB9、B10)。
【0037】次いで、ハンディターミナル14にあって
は、モニタユニット12から読み取ったQRコード12
c中の製造番号データと、ユーザカード13から読み取
ったQRコード13c中の製造番号データとが一致する
か否かを判断する(ステップB11)。そして、それら
データが一致しない場合には、表示器14aに流通不可
表示を行い(ステップB12)、この状態で一連の動作
を終了するものであり、このときには、モニタユニット
12側のQRコード12cの偽造及びユーザカード13
の改ざんの少なくとも一方が行われたものと判定される
ことになる。これに対して、上記製造番号データが一致
した場合には、表示器14aに流通許容表示を行い(ス
テップB13)、この状態で一連の動作を終了するもの
であり、このときには、モニタユニット12の流通許容
条件が成立することになる。尚、表示器14aに流通不
可表示が行われた場合には、購入業者側の担当者は、必
要に応じて警察などに通報する処置を行う。
は、モニタユニット12から読み取ったQRコード12
c中の製造番号データと、ユーザカード13から読み取
ったQRコード13c中の製造番号データとが一致する
か否かを判断する(ステップB11)。そして、それら
データが一致しない場合には、表示器14aに流通不可
表示を行い(ステップB12)、この状態で一連の動作
を終了するものであり、このときには、モニタユニット
12側のQRコード12cの偽造及びユーザカード13
の改ざんの少なくとも一方が行われたものと判定される
ことになる。これに対して、上記製造番号データが一致
した場合には、表示器14aに流通許容表示を行い(ス
テップB13)、この状態で一連の動作を終了するもの
であり、このときには、モニタユニット12の流通許容
条件が成立することになる。尚、表示器14aに流通不
可表示が行われた場合には、購入業者側の担当者は、必
要に応じて警察などに通報する処置を行う。
【0038】以上要するに、上記した第2実施例によれ
ば以下に述べるような効果を奏することができる。即
ち、本実施例による物品の流通管理システムによれば、
売買などを目的としてモニタユニット12のような物品
を流通させる際には、当該モニタユニット12に記録さ
れているQRコード12c中の暗号化データを復号した
製造番号データ(当該モニタユニット12の同一性を示
す固有情報)と、そのモニタユニット12と1対1で対
応されたユーザカード13により記録されているQRコ
ード13c中の暗号化データを復号した製造番号データ
とを照合し、その照合結果が一致する場合のみ流通許容
条件が成立したものとするものである。このように流通
許容条件が成立するためには、ユーザカード13が必要
となるものであり、例えばモニタユニット12の所有者
側で、そのユーザカード13を、モニタユニット12と
は別場所(例えばモニタユニット12が装着された自動
車の外部の所定場所)に保管しておけば、モニタユニッ
ト12が盗難にあった場合でもユーザカード13が手元
の残る確率が極めて高く、そのユーザカード13の有無
をもってモニタユニット12が適正な流通経路を経たも
のであるか否かを簡便且つ確実に判定することが可能に
なる。また、ユーザカード13がない場合には、モニタ
ユニット12を公に売買することが不可能になり、その
盗難に対する抑止力として期待できるようになる。しか
も、モニタユニット12側のQRコード12c内の製造
者番号、並びにユーザカード13側のQRコード13c
内の製造者番号は暗号化された状態で記録されているか
ら、それらの偽造や改ざんが困難になり、システムの信
頼性が大幅に向上するようになる。尚、実際には、ユー
ザカード13側のQRコード13c内の製造者番号のみ
を暗号化した状態としても良いものである。
ば以下に述べるような効果を奏することができる。即
ち、本実施例による物品の流通管理システムによれば、
売買などを目的としてモニタユニット12のような物品
を流通させる際には、当該モニタユニット12に記録さ
れているQRコード12c中の暗号化データを復号した
製造番号データ(当該モニタユニット12の同一性を示
す固有情報)と、そのモニタユニット12と1対1で対
応されたユーザカード13により記録されているQRコ
ード13c中の暗号化データを復号した製造番号データ
とを照合し、その照合結果が一致する場合のみ流通許容
条件が成立したものとするものである。このように流通
許容条件が成立するためには、ユーザカード13が必要
となるものであり、例えばモニタユニット12の所有者
側で、そのユーザカード13を、モニタユニット12と
は別場所(例えばモニタユニット12が装着された自動
車の外部の所定場所)に保管しておけば、モニタユニッ
ト12が盗難にあった場合でもユーザカード13が手元
の残る確率が極めて高く、そのユーザカード13の有無
をもってモニタユニット12が適正な流通経路を経たも
のであるか否かを簡便且つ確実に判定することが可能に
なる。また、ユーザカード13がない場合には、モニタ
ユニット12を公に売買することが不可能になり、その
盗難に対する抑止力として期待できるようになる。しか
も、モニタユニット12側のQRコード12c内の製造
者番号、並びにユーザカード13側のQRコード13c
内の製造者番号は暗号化された状態で記録されているか
ら、それらの偽造や改ざんが困難になり、システムの信
頼性が大幅に向上するようになる。尚、実際には、ユー
ザカード13側のQRコード13c内の製造者番号のみ
を暗号化した状態としても良いものである。
【0039】しかも、QRコード12c、13c、13
dを読み取ると共に当該QRコード12c、13c、1
3d中に暗号化された状態で含まれている製造者番号を
復号する作業を行うためのハンディターミナル14設け
る構成としたから、QRコード12c、13c、13d
の読み取り及び暗号の復号作業を、当該ハンディターミ
ナル14を利用して極めて簡単に行い得るようになる。
dを読み取ると共に当該QRコード12c、13c、1
3d中に暗号化された状態で含まれている製造者番号を
復号する作業を行うためのハンディターミナル14設け
る構成としたから、QRコード12c、13c、13d
の読み取り及び暗号の復号作業を、当該ハンディターミ
ナル14を利用して極めて簡単に行い得るようになる。
【0040】(その他の実施の形態)尚、本発明は上記
した実施例に限定されるものではなく、次のような変形
または拡張が可能である。第1実施例において、車検証
2の記載内容(例えば所有者欄)に変更があった場合、
当該車検証2の備考欄に対し、その検査証2に関する情
報を蓄積したデータベース中の最新データを参照して、
新たな記載内容に対応した付加情報を含む暗号化データ
を内包した検査証データをQRコードにより追加記録
(印字)する構成としても良い。この構成によれば、車
検証2の改ざん行為に対する防御性を一段と高め得るよ
うになる。第2実施例では、管理対象物品の例として、
カーナビゲーションシステム用のモニタユニット12及
びカーナビゲーションシステム本体を挙げたが、この他
の高価な物品、例えば、カーオーディオ装置、カメラ、
書画骨董などの物品の流通管理にも展開できるようにな
る。また、QRコード以外の二次元コード(例えばデー
タマトリクス、マキシコード、PDF417など)を利
用する構成としても良い。
した実施例に限定されるものではなく、次のような変形
または拡張が可能である。第1実施例において、車検証
2の記載内容(例えば所有者欄)に変更があった場合、
当該車検証2の備考欄に対し、その検査証2に関する情
報を蓄積したデータベース中の最新データを参照して、
新たな記載内容に対応した付加情報を含む暗号化データ
を内包した検査証データをQRコードにより追加記録
(印字)する構成としても良い。この構成によれば、車
検証2の改ざん行為に対する防御性を一段と高め得るよ
うになる。第2実施例では、管理対象物品の例として、
カーナビゲーションシステム用のモニタユニット12及
びカーナビゲーションシステム本体を挙げたが、この他
の高価な物品、例えば、カーオーディオ装置、カメラ、
書画骨董などの物品の流通管理にも展開できるようにな
る。また、QRコード以外の二次元コード(例えばデー
タマトリクス、マキシコード、PDF417など)を利
用する構成としても良い。
【図1】本発明の第1実施例を示すシステム全体の概略
的構成図
的構成図
【図2】ハンディターミナルの制御内容を説明するため
のフローチャートその1
のフローチャートその1
【図3】ハンディターミナルの制御内容を説明するため
のフローチャートその2
のフローチャートその2
【図4】車台番号プレートの正面図
【図5】自動車検査証の正面図
【図6】本発明の第2実施例を示すシステム全体の実体
的概念図
的概念図
【図7】ハンディターミナルの制御内容を説明するため
のフローチャート
のフローチャート
1は車台番号プレート、1b、1cは文字列データ、1
cはQRコード(二次元コード)、2は自動車検査証、
2aはQRコード(二次元コード)、4はハンディター
ミナル(端末装置)、7は自動車、9はハンディターミ
ナル(端末装置)、12はモニタユニット(物品)、1
2cはQRコード(二次元コード)、13はユーザカー
ド(証明書)、13c、13dはQRコード(二次元コ
ード)、14はハンディターミナル(端末装置)を示
す。
cはQRコード(二次元コード)、2は自動車検査証、
2aはQRコード(二次元コード)、4はハンディター
ミナル(端末装置)、7は自動車、9はハンディターミ
ナル(端末装置)、12はモニタユニット(物品)、1
2cはQRコード(二次元コード)、13はユーザカー
ド(証明書)、13c、13dはQRコード(二次元コ
ード)、14はハンディターミナル(端末装置)を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/06 G09C 1/00 640Z G09C 1/00 640 G06K 19/00 E
Claims (9)
- 【請求項1】 物品に対し、当該物品の同一性を示す固
有情報を含む識別データを二次元コードにより記録する
と共に、 前記物品と1対1で対応するように設けられ、少なくと
も当該物品に記録された前記固有情報を暗号化した暗号
化データが二次元コードにより記録された証明書を用意
し、 前記物品を売買などを目的として流通させる際には、当
該物品に二次元コードにより記録された識別データ中の
固有情報と前記証明書に二次元コードにより記録された
暗号化データを復号したデータ中の固有情報との照合結
果が一致することを流通許容条件とすることを特徴とす
る物品の流通管理システム。 - 【請求項2】 前記物品に対し二次元コードにより記録
される識別データは、少なくとも前記固有情報が前記証
明書側に記録された暗号化データと異なるアルゴリズム
で暗号化されていることを特徴とする請求項1記載の物
品の流通管理システム。 - 【請求項3】 請求項1記載の物品の流通管理システム
において、 前記物品に記録された二次元コードを読み取って当該二
次元コード中の識別データから固有情報を抽出する機
能、並びに前記証明書に記録された二次元コードを読み
取ると共に当該二次元コード中に暗号化された状態で含
まれている固有情報を復号する機能を備えた端末装置が
設けられることを特徴とする物品の流通管理システム。 - 【請求項4】 請求項2記載の物品の流通管理システム
において、 前記物品に記録された二次元コードを読み取ると共に当
該二次元コード中に暗号化された状態で含まれている固
有情報を復号する機能、並びに前記証明書に記録された
二次元コードを読み取ると共に当該二次元コード中に暗
号化された状態で含まれている固有情報を復号する機能
を備えた端末装置が設けられることを特徴とする物品の
流通管理システム。 - 【請求項5】 目視可能な文字列データより成る車台番
号が刻印された自動車を管理するためのシステムにおい
て、 前記自動車の所定位置に前記車台番号を暗号化した暗号
化データを含む識別データを二次元コードにより記録す
ると共に、 前記自動車の自動車検査証に対し、少なくとも当該自動
車の車台番号を前記識別データ中の暗号化データとは異
なるアルゴリズムで暗号化した暗号化データを含む検査
証データを二次元コードにより記録し、 前記自動車の整備・点検時や売買時などには、その自動
車に刻印された車台番号と当該自動車に二次元コードに
より記録された前記識別データ中の暗号化データを復号
した車台番号とを照合する作業、及び上記識別データ中
の暗号化データを復号した車台番号と前記自動車検査証
に二次元コードにより記録された前記検査証データ中の
暗号化データを復号した車台番号とを照合する作業の少
なくとも一方を行うことを特徴とする自動車の流通管理
システム。 - 【請求項6】 請求項5記載の自動車の流通管理システ
ムにおいて、 前記自動車検査証に二次元コードにより記録される前記
検査証データ中には、自動車の車台番号の他に、その自
動車の年式などの付加情報を暗号化した暗号化データが
含まれ、 前記自動車側に二次元コードにより記録される前記識別
データ中には、前記自動作検査証に記録されている付加
情報の少なくとも一部のデータが含まれ、 前記車台番号の照合時には、上記識別データに含まれる
付加情報と前記自動車検査証に二次元コードにより記録
されている前記検査証データ中の暗号化データを復号し
て得られる付加情報とを照合することを特徴とする自動
車の流通管理システム。 - 【請求項7】 請求項5または6記載の自動車の流通管
理システムにおいて、 前記自動車検査証に二次元コードにより記録された前記
検査証データ中の暗号化データを復号して得られる付加
情報を、当該自動車検査証に関する情報を蓄積したデー
タベース中の該当情報と比較することにより、自動車と
自動車検査証との整合性並びに当該自動車検査証の正当
性を判定することを特徴とする自動車の流通管理システ
ム。 - 【請求項8】 請求項5ないし7の何れかに記載の自動
車の流通管理システムにおいて、 前記自動車検査証には、その記載内容が変更される毎に
当該自動車検査証に関する情報を蓄積したデータベース
中の最新データを参照して新たな付加情報を暗号化した
暗号化データを含む検査証データが二次元コードにより
記録されることを特徴とする自動車の流通管理システ
ム。 - 【請求項9】 請求項5ないし8の何れかに記載の自動
車の流通管理システムにおいて、 前記自動車に記録された二次元コードを読み取ると共に
当該二次元コード中に暗号化された状態で含まれている
車台番号を復号する機能、並びに前記自動車検査証に記
録された二次元コードを読み取ると共に当該二次元コー
ド中の暗号化データを復号する機能を備えた端末装置が
設けられることを特徴とする自動車の流通管理システ
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000345395A JP2002149776A (ja) | 2000-11-13 | 2000-11-13 | 物品の流通管理システム及び自動車の流通管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000345395A JP2002149776A (ja) | 2000-11-13 | 2000-11-13 | 物品の流通管理システム及び自動車の流通管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002149776A true JP2002149776A (ja) | 2002-05-24 |
Family
ID=18819433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000345395A Pending JP2002149776A (ja) | 2000-11-13 | 2000-11-13 | 物品の流通管理システム及び自動車の流通管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002149776A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005096211A1 (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. | 印刷itショッピング連動印刷物に使用する印刷インキシステム、印刷方法および印刷itショッピング連動印刷物 |
JP2005316977A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-11-10 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 印刷itショッピング連動印刷物に使用する印刷インキシステム、印刷方法および印刷itショッピング連動印刷物 |
JP2007166519A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 判定システム、生成装置、判定装置及び判定方法等 |
JP2007299179A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Toppan Printing Co Ltd | 流通管理装置およびその処理方法 |
JP2009536467A (ja) * | 2005-12-29 | 2009-10-08 | モントレ ブレゲ エスエー | 小型品に符号マークを付ける方法とこの方法により製造された製品 |
JP2015064616A (ja) * | 2013-07-06 | 2015-04-09 | エムエスピー販売株式会社 | 車両査定支援装置、および車両査定支援システム |
CN108133342A (zh) * | 2017-12-21 | 2018-06-08 | 家乐宝电子商务有限公司 | 一种物流配送方法、装置、设备及计算机可读存储介质 |
JP6348634B1 (ja) * | 2017-04-25 | 2018-06-27 | 株式会社リードライフ | 情報管理システム、及びプログラム |
JP2020017144A (ja) * | 2018-07-26 | 2020-01-30 | 株式会社リコー | 真贋判断システム、画像形成装置、読取装置、サーバ装置、真贋判断方法 |
KR20200121687A (ko) * | 2019-04-16 | 2020-10-26 | 온라인팜 주식회사 | Qr 코드 생성 및 삽입 방법 및 장치 |
-
2000
- 2000-11-13 JP JP2000345395A patent/JP2002149776A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005316977A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-11-10 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 印刷itショッピング連動印刷物に使用する印刷インキシステム、印刷方法および印刷itショッピング連動印刷物 |
WO2005096211A1 (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Dainichiseika Color & Chemicals Mfg. Co., Ltd. | 印刷itショッピング連動印刷物に使用する印刷インキシステム、印刷方法および印刷itショッピング連動印刷物 |
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JP2020017144A (ja) * | 2018-07-26 | 2020-01-30 | 株式会社リコー | 真贋判断システム、画像形成装置、読取装置、サーバ装置、真贋判断方法 |
JP7163652B2 (ja) | 2018-07-26 | 2022-11-01 | 株式会社リコー | 真贋判断システム、画像形成装置、読取装置、サーバ装置、真贋判断方法 |
KR20200121687A (ko) * | 2019-04-16 | 2020-10-26 | 온라인팜 주식회사 | Qr 코드 생성 및 삽입 방법 및 장치 |
KR102275652B1 (ko) | 2019-04-16 | 2021-07-12 | 온라인팜 주식회사 | Qr 코드 생성 및 삽입 방법 및 장치 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090210 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090616 |