JP2002149472A - 情報管理装置 - Google Patents

情報管理装置

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JP2002149472A
JP2002149472A JP2001257647A JP2001257647A JP2002149472A JP 2002149472 A JP2002149472 A JP 2002149472A JP 2001257647 A JP2001257647 A JP 2001257647A JP 2001257647 A JP2001257647 A JP 2001257647A JP 2002149472 A JP2002149472 A JP 2002149472A
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JP2001257647A
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Yuichiro Sugimoto
祐一郎 杉本
Akira Hayakawa
明 早川
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Fujitsu Ltd
PFU Ltd
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Fujitsu Ltd
PFU Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】差分情報の作成に必要なデータの記憶量を軽減
することができるとともに、差分情報作成に係る状態情
報の管理及び処理負担を軽減することができる情報管理
装置を提供する。 【解決手段】本発明による情報管理システムは、情報管
理装置10と情報要求装置11とを備える。情報管理装
置10は、オブジェクトの状態が変化する毎に、その状
態変化に関する状態情報を取得し、記憶部48に記憶す
る。その後、情報要求装置11から状態情報の提供要求
があった場合には、記憶部48に記憶された複数の状態
情報の中から、この提供要求を受け取る前に情報要求装
置に最後に提供された状態情報の次に状態が変化したこ
とを示す状態情報から最新の状態情報までを、差分情報
として情報要求装置11に提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、情報を管理すると
ともに、要求に応じて管理している情報を提供する情報
管理装置に関する。例えば、複数種類の状態に変化する
オブジェクトの状態に関する状態情報を管理し、要求に
応じて状態情報を提供する情報管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーバがオブジェクトの状態に関
する情報(以下、「状態情報」と称する)を管理し、ネッ
トワークを通じて接続されたクライアントからの要求に
応じて状態情報を与えるサーバ・クライアントシステム
が知られている。このシステムには、以下のタイプがあ
る。 (1)サーバが、或る時点から現時点までにおけるオブジ
ェクトの状態変化に関する複数の状態情報を一つの情報
として(分割不可能な状態で)保持し、クライアントから
の要求を受け取る毎に、保持している全ての状態情報を
クライアントに与える(第1のタイプ)。 (2)サーバが、現時点におけるオブジェクトの状態に関
する状態情報を最新の状態情報として保持し、クライア
ントからの要求に対して、最新の状態情報のみを与える
(第2のタイプ)。 (3)サーバが、ある時点から現時点までのオブジェクト
の状態変化に関する複数の状態情報を最新の状態情報と
して保持するとともに、クライアントに既に提供した単
数又は複数の状態情報のコピーを保持する。クライアン
トから要求があった場合には、サーバは、最新の状態情
報と状態情報のコピーとを対比して両者の相違部分を抽
出し、この相違部分を差分情報としてクライアントに与
える(第3のタイプ)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た第1〜3のタイプによるシステムには、以下の問題が
あった。
【0004】即ち、第1のタイプでは、サーバが保持し
ている状態情報の全てをクライアントに与える。このた
め、クライアントへ伝送されるデータ量が、第2及び第
3のタイプに比べて多くなる。従って、第2及び第3の
タイプに比べて、ネットワークにかかる負荷が大きくな
るとともに、伝送速度を同じと仮定した場合に、クライ
アントがサーバから状態情報を得るための時間が長くな
っていた。
【0005】第2のタイプでは、サーバが現時点におけ
るオブジェクトの状態情報しか保持していない。このた
め、クライアントがオブジェクトの状態変化に関する状
態情報を全て取得しようとする場合には、クライアント
が状態情報の提供をサーバに対して頻繁に要求しなけれ
ばならなかった。従って、第1及び第3のタイプに比べ
てネットワークに負荷がかかる可能性があった。また、
オブジェクトの状態変化が頻繁に起こる場合には、クラ
イアントがサーバに対して頻繁に状態情報の提供を要求
しても、全ての状態変化に対する状態情報を取得できな
いことがあった。
【0006】第3のタイプでは、サーバが、差分情報を
作成するためにクライアントに既に提供した状態情報の
コピーを保持している。特に、複数のクライアントが存
在する場合には、サーバは各クライアントについての状
態情報のコピーを保持しなければならない。このため、
状態情報を保持するための資源(メモリ)の容量を第1及
び第2のタイプに比べて大きくしなければならなかっ
た。さらに、サーバが複数のオブジェクトの状態情報を
管理している場合には、サーバが各クライアントに対す
る状態情報のコピーを作成・管理しなければならないた
め、サーバに多大な処理負担がかかっていた。
【0007】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、第1のタイプに比べて、伝送される状態情報の量
を軽減することができ、且つ状態情報の取得に要する時
間を短縮することができる情報管理装置を提供すること
を目的とする。
【0008】また、本発明は、第2のタイプに比べて、
状態情報の提供が要求される回数を減らすことができ、
且つオブジェクトの全ての状態変化に関する状態情報を
得ることができる情報管理装置を提供することを目的と
する。
【0009】また、本発明は、第3のタイプに比べて、
差分情報の作成に必要なデータの記憶量を軽減すること
ができるとともに、差分情報作成に係る状態情報の管理
及び処理負担を軽減することができる情報管理装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、以下の構成を採用する。すなわち、
本発明の第1の態様は、情報を管理するとともに、要求
側からの要求に応じて管理している情報を提供する情報
管理装置である。この情報管理装置は、複数種類の状態
に変化する対象の状態が変化する毎に、その状態の変化
に関する状態情報を取得する取得部と、前記取得部にて
得られた状態情報を夫々記憶する記憶部と、状態情報の
提供要求を要求側から受け取った場合に、前記記憶部に
記憶された状態情報の中から、この提供要求を受け取る
前に要求側に対して最後に提供された状態情報の次に状
態が変化したことを示す状態情報から最新の状態情報ま
での状態情報を検出し、検出した状態情報を差分情報と
して要求側に提供する提供部とを備える。
【0011】本発明の第1の態様によれば、記憶部に
は、対象の状態変化に関する状態情報が夫々記憶される
ので、記憶部には、対象の状態変化の履歴が保持される
ことになる。差分情報は、一般に、過去の情報に加えれ
ば最新の情報を得ることができる情報であるので、要求
側が記憶部に記憶されている複数の状態情報のうち、或
る時点までの状態情報を有している場合には、その時点
以降に(次に)状態が変化したことを示す状態情報から最
新の状態情報(記憶部に最後に記憶された状態情報)を要
求側に差分情報として与えれば、要求側は、前回の要求
時から今回の要求時までに生じた全ての状態変化に関す
る状態情報を得ることができる。これにより、要求側で
最新の状態とそれに至る迄の過程とを知ることができ
る。
【0012】そこで、提供部が提供要求に応じて記憶部
に記憶された複数の状態情報の中から必要な状態情報を
検出し、差分情報として要求側に与える。従って、第1
の態様は、提供する状態情報の量を、上記した第1のタ
イプに比べて抑えることができる。また、差分情報を与
えることで、要求側が対象の状態変化に関する全ての状
態情報を得ることができるので、上記した第2のタイプ
における問題は生じない。さらに、要求側の数に関わら
ず、各要求側に提供すべき差分情報を記憶装置に記憶さ
れた複数の状態情報を用いて作成することができる。ま
た、第3のタイプのように、情報管理装置が状態情報の
コピーを保持する必要がなく、差分情報の作成に必要な
データ記憶量を抑えることができる。
【0013】取得部は、状態情報を積極的(能動的)に取
得するものであっても、消極的(受動的)に取得するもの
であっても良い。取得部及び提供部は、CPUやMPU
等の汎用プロセッサ装置によるプログラムの実行によっ
て実現することができる。また、専用ハードウェア(回
路)によって実現することもできる。記憶部には、例え
ば、RAM,ROM等の半導体メモリ,磁気ディスク,
光磁気ディスク,光ディスク,磁気テープ等を用いるこ
とができる。
【0014】第1の態様は、記憶部は前記取得部にて得
られた状態情報をその取得順で記憶し、前記提供部は要
求側に対して最後に提供された状態情報の次に記憶され
た状態情報から最新の状態情報までの状態情報を差分情
報として要求側に提供する構成とするのが好ましい。
【0015】第1の態様は、提供部が状態情報を要求側
に提供するときに、その時点で記憶部に記憶されている
最新の状態情報を特定するための特定情報を要求側に提
供し、この特定情報を含む提供要求を要求側から受け取
った場合に、前記記憶部に記憶された状態情報の中か
ら、前記要求側に対して最後に提供された状態情報とし
て、特定情報によって特定される状態情報の次に記憶さ
れた状態情報から最新の状態情報までの状態情報を検出
し、検出した状態情報を差分情報として要求側に提供す
るようにすることができる。このようにすれば、提供部
が特定情報に基づいて記憶部に記憶された複数の状態情
報の中から差分情報として必要な状態情報を取り出すこ
とができる。
【0016】第1の態様は、提供部が記憶部に記憶され
た状態情報の中から、特定情報によって特定されるべき
状態情報を特定することができない場合には、記憶部に
記憶された最新の状態情報を差分情報の代わりに要求側
に提供するしても良い。このようにすれば、要求側は少
なくとも最新の状態を知ることが可能となるので、要求
側が情報管理装置に対して行った提供要求が無駄になら
ない。
【0017】また、第1の態様は、記憶部が状態情報を
夫々格納する複数の領域を含むとともに、各領域に状態
情報が格納された時刻に関する登録時刻情報をさらに記
憶し、複数の領域は、先頭の領域と最後尾の領域とを含
み、状態情報は、先頭の領域から順に格納され、ある状
態情報が最後尾の領域に格納された場合には、この次に
記憶すべき状態情報が先頭の領域に格納され、提供部
が、状態情報を要求側に提供するときに、その時点で記
憶部に記憶されている最新の状態情報に対応する登録時
刻情報としての最新登録時刻情報をさらに含む特定情報
を要求側に提供し、前記特定情報を含む提供要求を要求
側から受け取った場合に、この提供要求の特定情報に含
まれた最新インデックス情報が割り当てられている状態
情報に対応する登録時刻情報を記憶部から検出し、検出
した登録時刻情報とこの提供要求の特定情報に含まれた
最新登録時刻情報とが一致する場合に、前記差分情報を
要求側に提供するようにしても良い。このように、記憶
部がいわゆるリングバッファとして使用されるようにな
っていれば、状態情報の保持に必要なデータ量(メモリ
資源)を抑えることができる。また、時刻が一致するか
否かによって差分情報を作成するか否かが判定されるの
で、差分情報作成処理の精度を高めることができる。
【0018】第1の態様は、提供部が要求側が最新の状
態情報のみの提供を要求している場合には、差分情報と
して提供すべき状態情報の中から最新の状態情報に該当
する状態情報を抽出情報として抽出し、この抽出情報を
要求側に提供するようにしても良い。このように、要求
側が最新の状態情報のみを欲している場合に、最新の状
態情報のみを提供するようにすれば、要求側に提供する
データ量を削減することができる。
【0019】また、第1の態様は、取得部が複数の対象
に関する状態情報を夫々取得し、記憶部が取得部にて取
得された各状態情報をその取得順で記憶し、記憶部に記
憶されている各対象の最新の状態情報を保持する最新状
態保持部をさらに備え、提供部は、前記抽出情報のデー
タ量が前記最新状態保持部に保持された最新の状態情報
のデータ量よりも多い場合には、前記抽出情報に代え
て、前記最新状態保持部に保持された各対象の最新の状
態情報を要求側に提供するようにしても良い。このよう
にすれば、要求側に提供されるデータ量を抑えることが
できる。
【0020】本発明の第2の態様は、情報管理装置と、
情報要求装置とを含み、前記情報管理装置が、複数種類
の状態に変化する対象の状態が変化する毎に、その状態
の変化に関する状態情報を取得する取得部と、前記取得
部にて得られた各状態情報を記憶する記憶部と、状態情
報の提供要求を情報要求装置から受け取った場合に、前
記記憶部に記憶された状態情報の中から、この提供要求
を受け取る前に情報要求装置に対して最後に提供された
状態情報の次に状態が変化したことを示す状態情報から
最新の状態情報までの状態情報を、差分情報として情報
要求装置に提供する提供部とを備えた情報管理システム
である。
【0021】第2の態様では、情報要求装置は、状態情
報が前記情報管理装置から提供された場合に、状態情報
に関する情報を、前記情報要求装置の使用者に知らせる
ようにしても良い。使用者に知らせるための手段は、例
えば、状態情報に関する情報を表示装置に表示するよう
にしても良く、光(ランプの点灯)によって表示するよう
にしても良く、音声(サウンド)によって知らせるように
しても良く、空気流や振動で知らせるようにしても良
い。即ち、状態情報に関する情報を使用者が五感を用い
て認識することができるようにされていれば良い。
【0022】また、第2の態様では、情報要求装置は、
複数の状態情報が前記情報管理装置から提供された場合
に、各状態情報に関する情報を、前記情報要求装置の使
用者に知らせるようにしても良い。この場合には、例え
ば、複数の状態情報に関する情報が一度に表示装置に表
示されるようにしても良く、古いものから順に表示装置
に表示されるようにしても良い。
【0023】本発明の第3の態様は、情報を管理すると
ともに、要求側からの要求に応じて管理している情報を
提供する情報管理装置の情報提供方法である。この方法
は、複数種類の状態に変化する対象の状態が変化する毎
に、その状態の変化に関する状態情報を取得し、取得し
た状態情報を夫々記憶装置に記憶し、状態情報の提供要
求を要求側から受け取った場合に、前記記憶装置に記憶
された状態情報の中から、この提供要求を受け取る前に
要求側に対して最後に提供された状態情報の次に状態が
変化したことを示す状態情報から最新の状態情報までの
状態情報を取り出し、検出した状態情報を差分情報とし
て要求側に提供することを含む。
【0024】本発明の第4の態様は、情報を管理すると
ともに、要求側からの要求に応じて管理している情報を
提供する情報管理装置の情報提供方法をコンピュータで
実行するためのプログラムを記録した記録媒体である。
この記録媒体は、複数種類の状態に変化する対象の状態
が変化する毎に、その状態の変化に関する状態情報を取
得するプログラムと、取得した状態情報を記憶装置に夫
々記憶するプログラムと、状態情報の提供要求を要求側
から受け取った場合に、記憶装置に記憶されている複数
の状態情報の中から、この提供要求を受け取る前に要求
側に対して最後に提供された状態情報の次に状態が変化
したことを示す状態情報から最新の状態情報までの状態
情報を検出し、検出した状態情報を差分情報として提供
するプログラムとを記録している。
【0025】以上説明した第1〜第4の態様は、サーバ
とクライアントとがネットワークを通じて接続されたサ
ーバ・クライアントシステムの他、情報機器内における
プロセス間通信にも適用することができる。
【0026】第1〜4の態様がサーバ・クライアントシ
ステムに適用される場合には、情報管理装置がサーバに
相当し、要求側(情報要求装置)がクライアントに相当す
る。また、本発明がプロセス間通信に適用される場合に
は、情報管理装置及び要求側(情報要求装置)が通信主体
となる各プロセスに相当する。
【0027】第1〜4の態様における情報要求装置の数
は、幾つであっても良い。即ち、情報要求装置の数に関
わらず、各情報要求装置に提供すべき差分情報を、記憶
部に記憶された状態情報を用いて作成することができ
る。
【0028】「対象」は、例えば、オブジェクトであ
る。オブジェクトとは、値とその値を読み書きしたりす
る手続とを併せ持ったデータ構造である(日経BP社刊
日経BP社出版局編 情報・通信新語辞典’98年度
版参照)。この他、「対象」は、複数の状態に変化可能
であり、その状態変化を情報として得ることができるも
のであれば、処理対象(例えば、各種のプログラム,テ
キストデータ,イメージデータ),制御対象(例えば、コ
ントローラ,センサ,アクチュエータ)の何れもが「対
象」に含まれる。「対象」の数は、幾つであっても良
い。
【0029】なお、複数の「対象」についての各状態情
報を取得部が取得する場合において、複数の要求側が存
在し、各要求側が状態情報の提供を求める対象が要求側
間で異なる場合には、要求側に応じて記憶部を複数設け
ること,或いは、差分情報の中から提供要求を発した要
求側が不要な状態情報を削除することで対応することが
できる。
【0030】「状態情報」は、例えば、対象がオブジェ
クトである場合には、オブジェクトから伝達されるオブ
ジェクトの状態変化に関する情報である。「特定情報に
よって特定される状態情報の次に記憶された状態情報」
は、特定情報によって特定される状態情報の次に取得部
によって取得された(発生した)状態情報である。本発明
では、「特定情報によって特定される状態情報の次に記
憶された状態情報」と「最新の状態情報」とが同じ状態
情報である場合も含む。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0032】〈情報管理システムの全体構成〉図1は、
情報管理システムの全体構成図である。図1において、
情報管理システムは、サーバ10と、複数のクライアン
ト端末(図1には、例として、クライアント端末11〜
13を図示:以下、「クライアント」という)とからな
り、サーバ10と各クライアント11〜13とは、ネッ
トワーク14を介して接続されている。また、ネットワ
ーク14には、ホストコンピュータ15が接続されてい
る。
【0033】なお、サーバ10が、本発明の情報管理装
置に相当し、各クライアント11〜13が、本発明の要
求側(情報要求装置)に相当する。
【0034】〈サーバのハードウェア構成〉図2は、図
1に示したサーバ10のハードウェア構成図である。図
2において、サーバ10は、バスBUSで相互に接続さ
れたCPU(Central Processing Unit)16,ROM(Re
ad Only Memory)17,RAM(Rundom Access Memory)
18,ハードディスクドライブ(HDD)19,フロッピ
ー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)20,CD−
ROMドライブ21,グラフィックボード22,通信制
御装置23及び各インターフェイス回路(I/F)24,
25からなる。
【0035】グラフィックボード22には、陰極線管
(CRT)や液晶ディスプレイ(LCD)等のディスプレイ
装置41が接続され、I/F23には、キーボード(K
BD)27が接続され、I/F24には、マウス28,
或いは、トラックボール,フラットスペース,ジョイス
ティック等のポインティングデバイスが接続される。
【0036】ROM17には、起動用プログラムが記憶
されている。起動用プログラムは、サーバ10の電源投
入時にCPU16によって実行される。これによって、
HDD19に記憶されているオペレーティングシステム
(OS)及び表示処理や通信処理のための各種のドライバ
が、RAM18にロードされ、各種処理や制御が実行可
能な状態となる。
【0037】RAM18には、サーバ10を制御するプ
ログラムが展開され、このプログラムによる処理結果,
処理のための一時データ,ディスプレイ26の画面上に
処理結果等を表示するための表示用データ等を保持する
CPU16の作業領域として使用される。
【0038】RAM18上に展開された表示用データ
は、グラフィックボード22を通じてディスプレイ26
に伝達され、ディスプレイ26は、その画面上に表示用
データに対応する表示内容を表示する。
【0039】HDD19及びFDD20は、CPU16
の指示に従って、プログラム,制御用データ,テキスト
データ,イメージデータ等を、夫々に対応する記録媒体
(ハードディスク,フロッピーディスク29)に記録し、
又は読み出すためのデバイスである。
【0040】CD−ROMドライブ21は、CPU16
の指示に従って、CD−ROM(コンパクトディスクを
用いた読み出し専用メモリ)24に記録されているプロ
グラムやデータを読み取るためのデバイスである。
【0041】通信制御装置23は、CPU16の指示に
従って、サーバ10に接続された通信線を用い、他の装
置とのデータの送受信、或いはプログラムやデータのダ
ウンロードを実行する。
【0042】KBD27は、複数のキー(文字入力キ
ー,カーソルキー等)を備えており、オペレータがサー
バ10にデータを入力するために使用される。マウス2
8は、ディスプレイ26に表示されたマウスカーソルを
用いた選択指示を入力するために使用される。
【0043】CPU16は、ROM17,HDD19,
FD29及びCD−ROM30に記憶された各種のプロ
グラムを実行することによって、本発明を実現する。な
お、上記HDD19等の記録媒体に保持されるプログラ
ムやデータは、予め保持されるようにしても良く、他の
装置からダウンロードされたプログラムやデータがHD
D19に保持されるようにしても良い。
【0044】なお、CPU16がプログラムを実行する
ことによって、サーバが取得部,記憶部及び提供部を備
えた情報管理装置として機能する。また、RAM18が
本発明の記憶部(記憶装置)に相当する。また、RAM1
8,ROM17,HDD19,FD29及びCD−RO
M30が本発明の記録媒体に相当する。
【0045】〈クライアントのハードウェア構成〉図3
は、図1に示した各クライアント11〜13のハードウ
ェア構成図である。各クライアント11〜13は、同じ
構成を有しているので、図3には、例としてクライアン
ト11が図示されている。
【0046】図3において、クライアント11は、バス
BUSで相互に接続されたCPU31,ROM32,R
AM33,HDD34,FDD35,CD−ROMドラ
イブ36,グラフィックボード37,通信制御装置38
及び各I/F39,40からなる。グラフィックボード
22には、CRTやLCD等のディスプレイ装置41が
接続され、I/F39には、キーボード(KBD)42が
接続され、I/F40には、マウス43,或いは、トラ
ックボール,フラットスペース,ジョイスティック等の
ポインティングデバイスが接続される。
【0047】以上のように、クライアント11は、サー
バ10と同じハードウェア構成を有するので、クライア
ント11の各構成要素の説明は省略する。
【0048】〈情報管理システムの機能ブロック〉図4
は、図1に示した情報管理システムの機能ブロック図で
ある。図4に示すように、サーバ10は、図2に示した
CPU16によるプログラムの実行によって、図4に示
す機能ブロックからなる装置として機能し、本発明を実
現する。同様に、各クライアント11〜13は、図3に
示したCPU31によるプログラムの実行によって、図
4に示す機能ブロックからなる装置として機能し、本発
明による情報管理装置,情報管理システム,情報提供方
法を実現する。
【0049】《サーバの機能》図4において、サーバ1
0は、オブジェクト状態管理部45と、複数のオブジェ
クト(図4には、例として、オブジェクト1〜3を図
示:本発明の「対象」に相当)とを備えた装置として機
能する。
【0050】即ち、サーバ10は、オブジェクト1〜3
の状態を管理するとともに、各クライアント11〜13
からの問い合わせ(要求)に応じて各オブジェクト1〜3
の状態変化に関する情報(状態情報)を、該当するクライ
アントに提供する。
【0051】各オブジェクト1〜3は、値とその値を読
み書きする手続とを併せ持ったデータ構造を持つプログ
ラムの一種であり、アプリケーション(アプリケーショ
ンプログラムの実行によって実現する機能)等からの指
示に従って、起動(作成)され、所定の手続を実行する。
【0052】この手続の実行に際して、各オブジェクト
1〜3は、複数種類の状態に変化する。その後、手続が
終了し、必要がなくなると各オブジェクト1〜3は終了
(消滅)する。従って、図4には、各オブジェクト1〜3
は、常時存在しているように図示されているが、必要に
応じて発生したり消滅したりする。
【0053】各オブジェクト1〜3は、オブジェクト状
態管理部45に対して、変化イベントのメッセージを与
える。変化イベントのメッセージは、起動通知,状態変
化通知及び終了通知からなる。各オブジェクト1〜3
は、自身が起動する場合には、起動通知をオブジェクト
状態管理部45に与える。また、各オブジェクト1〜3
は、自身の状態が変化した場合には、状態変化通知をオ
ブジェクト状態管理部45に与える。各オブジェクト1
〜3は、自身に係る処理が終了する場合には、終了通知
をオブジェクト状態管理部45に与える。
【0054】オブジェクト状態管理部45は、管理部4
6と、最新状態テーブル47と、変化イベント記録テー
ブル48と、最新インデックス格納領域49と、返却情
報作成領域50と、差分情報作成領域51と、要求受信
領域52とを含んでいる。
【0055】この管理部46が、本発明の取得部及び提
供部に相当し、変化イベント記録テーブル48が本発明
の記憶部に相当し、最新状態テーブル47が本発明の最
新状態保持部に相当し、最新インデックス格納領域49
が本発明の最新インデックス保持部に相当する。
【0056】図5は、各オブジェクト1〜3からオブジ
ェクト状態管理部45に与えられる変化イベントのメッ
セージのフォーマット説明図である。図5に示すよう
に、変化イベントのメッセージは、「オブジェクト
名」,「イベント種別」,「状態」及び「イベント発生
時刻」の各データの格納領域(フィールド)からなる。
【0057】「オブジェクト名」は、イベントが発生し
たオブジェクトの名前を示すデータであり、他のオブジ
ェクトと識別可能なものとする。「イベント種別」は、
イベントの種別を示すデータであり、イベントの種別
は、オブジェクトの「追加」,「更新」及び「削除」か
らなる。
【0058】変化イベントのメッセージが起動通知であ
る場合には、イベント種別は「追加」となり、状態変化
通知である場合には、イベント種別は「更新」となり、
終了通知である場合には、イベント種別は「削除」とな
る。
【0059】「状態」は、イベント発生後におけるオブ
ジェクトの状態を示すデータであり、「イベント種別」
が「追加」の場合(メッセージが起動通知である場合)に
は、オブジェクトの初期状態が「状態」の格納領域に格
納される。また、「イベント種別」が「更新」の場合
(メッセージが状態変化通知である場合)には、オブジェ
クトの更新後の状態が「状態」の格納領域に格納され
る。また、「イベント種別」が「削除」の場合(メッセ
ージが終了通知である場合)には、“0”や空文字列が
「状態」の格納領域に格納される。
【0060】「イベント発生時刻」は、イベントが発生
した時刻を示すデータであり、補助情報として取り扱わ
れる。
【0061】図6は、変化イベント記録テーブル48の
例を示す図である。変化イベント記録テーブル48に
は、各オブジェクト1〜3から通知された変化イべント
に関するレコード(以下、「変化イベントレコード」と
称する)がその発生順(オブジェクト状態管理部45の取
得順)で記録される。これによって、変化イベント記録
テーブル48には、変化イベントの履歴が格納される。
【0062】図6に示すように、変化イベントレコード
は、「登録時刻」,「オブジェクト名」,イベントの
「種別」,「状態」及び「イべント発生時刻」の各デー
タからなる。この変化イベントレコードが、本発明の状
態情報に相当する。
【0063】「イベント登録時刻」は、変化イべントレ
コードが変化イベント記録テーブル48に記録された時
刻を示すデータである。「オブジェクト名」,「種
別」,「状態」及び「イべント発生時刻」は、変化イベ
ントのメッセージについて説明したデータと同じデータ
である。
【0064】この変化イベント記録テーブル48は、リ
ングバッファ構造を有している。即ち、変化イベント記
録テーブル48は、先頭の領域と最後尾の領域とを有す
る複数の領域からなり、各領域には、変化イベントレコ
ードが格納される。
【0065】変化イベント記録テーブル48は、最大N
個(Nは0以外の自然数)の変化イベントレコードを格納
することができる。各領域には、“0”から“N−1”
までのインデックス番号(インデックス情報に相当)が割
り当てられている。各領域に格納される変化イベントレ
コードには、その領域に割り当てられたインデックス番
号が割り当てられる。
【0066】変化イベントレコードは、変化イベント記
録テーブル48の先頭の領域(インデックス番号“0”
の位置)から最後尾の領域(インデックス番号“N−1”
の位置)に向かって格納されていき、最後尾の領域に変
化イベントレコードが記録された場合(“N−1”の位
置が使用された場合)には、次の変化イベントレコード
は、先頭の領域(“0”の位置)に上書きされる。その
後、その次の変化イベントレコードは、インデックス番
号順に順次上書きされる。
【0067】なお、変化イベント記録テーブル48は、
任意の時刻に多数の変化イベントレコードが記録される
場合に、インデックス番号が一周してしまうことがない
サイズに設定されている。これによって、インデックス
番号が一周し、イベント登録時刻から最新のインデック
スを割り出すことができなくなることが防止される。ま
た、任意の時刻に記録された変化イベントレコードが同
時刻に記録される他の変化イベントレコードによって上
書きされてしまうことが防止される。
【0068】図4に戻って、最新インデックス格納領域
49は、変化イベント記録テーブル48に最後に格納さ
れた変化イベントレコードに対応するインデックス番号
を保持する。
【0069】図7は、図4に示した最新状態テーブル4
7の説明図である。図7において、最新状態テーブル4
7は、各オブジェクト1〜3についての最新の状態を保
持する。最新状態テーブル47は、各オブジェクト1〜
3の最新の状態を示す「オブジェクト名」,「状態」及
び「最終イベント発生時刻」からなるレコードを保持す
る。
【0070】「最終イべント発生時刻」は、オブジェク
トに対して最後に発生した「追加」,「更新」又は「削
除」のイべントの発生時刻を示すデータであり、「オブ
ジェクト名」及び「状態」は、変化イベント記録テーブ
ル48に含まれているものと同じものである。最新状態
テーブル47に記録される各レコードは、各レコードに
対応するオブジェクトから変化イベントのメッセージが
通知される度に更新される。
【0071】図4に戻って、返却情報作成領域50は、
各クライアント11〜13からの問い合わせ(要求メッ
セージ:本発明の提供要求に相当)に対する応答メッセ
ージを編集するために使用される。図8は、返却情報作
成領域50の説明図であり、応答メッセージのフォーマ
ットに相当する。
【0072】図8において、返却情報作成領域50は、
「返却情報タイプ」,「最新インデックス(返却情
報)」,「最新登録時刻」の各データを格納する格納領
域と、情報フィールドとからなる。「返却情報タイプ」
は、情報フィールドの格納内容が「差分情報」なのか
「実情報」なのかを判別するためのデータである。「最
新インデックス」は、変化イベント記録テーブル48の
インデックス番号を示すデータであり、クライアントが
次回の要求時にサーバ10から「差分情報」を受け取る
ために指定される。「返却情報タイプ」が「差分情報」
を示す場合には、「差分情報」の作成に使用された変化
イベント記録テーブル48中の変化イベントレコードの
うち、最新の変化イベントレコードに割り当てられたイ
ンデックス番号が「最新インデックス」として設定され
る。
【0073】一方、「返却情報タイプ」が「実情報」の
場合には、現時点にて最新インデックス格納領域49に
格納されているインデックス番号が「最新インデック
ス」として設定される。但し、変化イベント記録テーブ
ル48に変化イベントレコードが全く記録されていない
場合には、「最新インデックス」として、インデックス
番号の代わりに、例えば“−1”(インデックス番号と
して使用されていない番号であれば良い)が設定され
る。
【0074】「最新登録時刻」は、変化イベントレコー
ドが変化イベント記録テーブル48に最後に登録された
時刻を示すデータである。変化イベント記録テーブル4
8に最後に登録された変化イベントレコードを格納して
いる領域(最後に登録された変化イベントレコードに割
り当てられたインデックス番号の位置)を、「最新イン
デックス位置」と称する。
【0075】この「最新登録時刻」は、クライアントが
次回の要求時に「差分情報」を作成可能か否かをサーバ
10にて判定させるために指定される。なお、応答メッ
セージ中の「最新インデックス」が“−1”の場合は、
「最新登録時刻」に相当するデータがサーバ10にない
ことを示すので、当該応答メッセージ中の「最新登録時
刻」は、意味のないデータとなる。
【0076】情報フィールドには、「返却情報タイプ」
が「実情報」の場合、最新状態テーブル47中の全レコ
ードが格納される。これに対し、最新状態テーブル47
にレコードが記録されていない場合には、そのことを示
す情報(ここでは、“なし”で表現)が情報フィールドに
格納される。
【0077】一方、「返却情報タイプ」が「差分情報」
の場合には、情報フィールドには、差分変化イベント列
(本発明の差分情報に相当)が格納される。差分変化イベ
ント列とは、要求を発したクライアントに最後に提供さ
れた変化イベントレコードの次に変化イベント記録テー
ブル48に登録された変化イベントレコードから最後に
登録された変化イベントレコードまでの単数又は複数の
変化イベントレコードであり、差分変化イベント列をな
す各変化イベントレコードは、情報フィールドにインデ
ックス番号順で格納される。なお、差分変化イベント列
が、本発明の「提供要求を受け取る前に要求側に対して
最後に提供された状態情報の次に状態が変化したことを
示す状態情報から最新の状態情報までの状態情報」に相
当する。
【0078】但し、各クライアント11〜13が問い合
わせ時に後述する「過程必要フラグ」を「不要」に設定
した場合には、差分変化イベント列から各オブジェクト
の最新状態を生成するのに不要な情報を除いたサブセッ
ト(抽出情報に相当)が、情報フィールドに格納される。
【0079】また、前回の要求時と今回の要求時とで各
オブジェクト1〜3の状態が変わらない場合には、「差
分情報」は存在しないので、そのことを示す情報(ここ
では“なし”で表現)が、情報フィールドに格納され
る。
【0080】図4に戻って、差分情報作成領域51は、
返却情報作成領域50の情報フィールドに格納される
「差分情報」を作成する場合に、変化イベント記録テー
ブル48に記録された各変化イベントレコードから必要
な変化イベントレコードを抽出するために使用される作
業領域である。
【0081】図9は、差分情報作成領域51の説明図で
ある。図9に示すように、差分情報作成領域51には、
「オブジェクト名」,「イべント種別状態」,「イべン
ト発生時刻」及び「イべント不要フラグ」が格納され
る。
【0082】「イべント不要フラグ」は、クライアント
が最後に受け取った各オブジェクトの状態から最新の各
オブジェクトの状態に至るまでの過程を示すデータが不
要な場合に、差分情報作成領域51に格納されたレコー
ドがクライアントにとって必要かどうかを表すフラグで
あり、「必要」又は「不要」の値をとる。「オブジェク
ト名」,「イベント種別」,「状態」及び「イベント発
生時刻」の各データは、変化イベントレコードについて
説明したデータと同じ種類のデータである。
【0083】なお、本実施形態では、差分情報作成領域
51には、変化イベント記録テーブル48から検出され
た差分変化イベント列自体が格納される。これに代え
て、差分情報作成領域51が、差分変化イベント列に含
まれる各変化レコードのインデックスの格納領域と、各
インデックスに対するイべント不要フラグの格納領域と
から構成され、各インデックスに従って変化イベント記
録テーブル48を参照しながらイべント不要フラグが設
定され、イベント不要フラグが「必要」に設定された変
化イベントレコードが変化イベント記録テーブル48か
ら返却情報作成領域50に転記されるようにしても良
い。
【0084】図4に戻って、要求受信領域52は、各オ
ブジェクト1〜3からのメッセージ及び各クライアント
11〜13からのメッセージを格納する領域である。
【0085】管理部46は、各オブジェクト1〜3から
受け取ったメッセージや、各クライアント11〜13か
ら受け取ったメッセージに従って、最新状態テーブル4
7,変化イベント記録テーブル48,最新インデックス
格納領域49,返却情報作成領域50,差分情報作成領
域51を管理・制御する。この管理部46による処理は
後述する。
【0086】なお、管理部46は、図2に示したCPU
16がプログラムを実行することによって実現される機
能であり、最新状態テーブル47,変化イベント記録テ
ーブル48,最新インデックス格納領域49,返却情報
作成領域50,差分情報作成領域51及び要求受信領域
52は、CPU16がプログラムを実行することによっ
てRAM18上に作成される。
【0087】《クライアントの機能》図4において、各
クライアント11〜13は、オブジェクト状態要求部5
4を備えた装置として機能する。即ち、各クライアント
11〜13は、必要に応じて各オブジェクト1〜3の状
態情報の提供をサーバ10に要求し、この要求メッセー
ジに応じた状態情報をサーバ10から取得し、各オブジ
ェクト1〜3の最新の状態をクライアントの使用者に知
らせる。
【0088】オブジェクト状態要求部54は、管理部5
5と、最新状態テーブル56と、「前回のインデック
ス」格納領域57と、「前回のイベント時刻」格納領域
58と、問い合わせパラメータ作成作業領域(パラメー
タ作成領域)59と、返却情報受信領域60と、表示手
段61とを備える。
【0089】最新状態テーブル56は、サーバ10の最
新状態テーブル47と同じ構成を有している(図7参
照)。
【0090】「前回のインデックス」格納領域57は、
サーバ10から受信した応答メッセージ(図8参照)に
「最新インデックス」として格納されたインデックス番
号の格納領域である。「前回のインデックス」格納領域
57に格納されたインデックス番号は、次回の問い合わ
せ時にパラメータとして指定され、クライアントがこの
インデックス番号以降の変化イベントレコードによる
「差分情報」(サブセット含む)をサーバ10から受け取
るために利用される。
【0091】「前回のイベント時刻」格納領域58は、
サーバ10から受信した応答メッセージ(図8参照)に
「最新登録時刻」として格納された登録時刻のデータを
格納する領域である。「前回のイベント時刻」格納領域
58に格納された登録時刻のデータは、次回の問い合わ
せ時にパラメータとして指定され、この登録時刻のデー
タに対応するインデックス番号の有効性の検査に利用さ
れる。
【0092】パラメータ作成領域59は、各クライアン
ト11〜13がサーバ10に状態情報を要求する際に指
定されるパラメータを作成する領域である。図10は、
パラメータ作成領域59の説明図である。図10に示す
ように、オブジェクト情報の要求に際して指定されるパ
ラメータは、「返却先情報」,「前回のインデック
ス」,「前回のイベント時刻」及び「過程必要フラグ」
からなり、これらが、各クライアントからサーバ10へ
送信される要求メッセージの内容となる。
【0093】「返却先情報」は、要求メッセージに対す
る応答メッセージのあて先を指定するためのパラメータ
である。「前回のインデックス」は、前回の要求に対す
る応答メッセージから得られた変化イベント記録テーブ
ル48の最新の変化イベントレコードに対応するインデ
ックス番号であり、「前回のインデックス」格納領域5
7に格納されたインデックス番号が指定される。
【0094】「前回のイべント時刻」は、前回の要求に
対する応答メッセージから得られた変化イベント記録テ
ーブル48中の最新の変化イベントレコードに対応する
イべント登録時刻であり、「前回のイベント時刻」格納
領域58に格納されたイベント登録時刻が指定される。
【0095】「過程必要フラグ」は、各オブジェクト1
〜3の最新の状態以外に状態変化の過程も必要か否か
を、「必要」または「不要」で指定するためのフラグで
ある。「不要」が指定された場合には、サーバ10にお
いて、応答メッセージが作成される場合に、後述する
「差分情報」の不要レコード削減処理及びサイズ判定処
理が行われる。
【0096】図4に戻って、返却情報受信領域60は、
サーバ10から受信された応答メッセージを格納する領
域である。表示手段61は、最新状態テーブル61の保
持内容を表示する。これによって、変化イベントレコー
ド(状態情報)に関する情報をクライアントの使用者(オ
ペレータ)に知らせることができる。
【0097】管理部55は、クライアントのオペレータ
等の指示に従って、最新状態テーブル56,「前回のイ
ンデックス」格納領域57,「前回のイベント時刻」格
納領域58,パラメータ作成領域59,返却情報受信領
域60及び表示手段61を管理・制御する。この管理部
55による処理は後述する。
【0098】なお、管理部55は、図3に示したCPU
31がプログラムを実行することによって実現される機
能であり、最新状態テーブル56,「前回のインデック
ス」格納領域57,「前回のイベント時刻」格納領域5
8,パラメータ作成領域59及び返却情報受信領域60
は、CPU31がプログラムを実行することによってR
AM33上に作成される。また、表示手段61は、図3
に示したグラフィックボード22がCPU31からの命
令に従って最新状態テーブル56の保持内容をディスプ
レイ装置26に表示することによって実現される。
【0099】《サーバにおける処理》次に、図4〜図1
5を用いて、サーバ10における処理を説明する。図1
1〜15は、サーバ10における処理(オブジェクト状
態管理部45の管理部46による処理)を示すフローチ
ャートである。
【0100】管理部46による処理の前提として、最新
状態テーブル47は、全てのオブジェクトに関するレコ
ードを登録できるだけの領域を有している。また、変化
イベント記録テーブル48に登録可能な変化イベントレ
コードの最大個数Nを“MAX#EVENT”とする。従って、
変化イベント記録テーブル48内の変化イベントレコー
ドを指定するインデックス番号は、“0”〜“MAX#EVEN
T−1”となる。
【0101】図11において、図4に示した管理部46
は、例えば、サーバ10の図示せぬ電源が投入されるこ
とによって処理をスタートする。最初に、管理部46
は、ステップ(以下、「S」と表記する)001〜S00
7において、起動時の初期化処理を行う。
【0102】即ち、管理部46は、RAM18上に、十
分なサイズを持つ最新状態テーブル47の領域,変化イ
ベント記録テーブル48の領域及び最新インデックス格
納領域49を確保する(S001,S002,S003)。
【0103】続いて、管理部46は、十分なサイズを持
つ返却情報作成領域50,差分情報作成領域51及び要
求受信領域52を確保する(S004,S005,S00
6)。
【0104】その後、管理部46は、最新インデックス
格納領域49に、「最新インデックス」として、“−
1”を格納する(S007)。
【0105】起動時の初期化処理が終了すると、管理部
46は、各オブジェクト1〜3又は各クライアント11
〜13からのメッセージ(変更イベントのメッセージ又
はクライアントからの問い合わせ(要求メッセージ))を
待つ。このとき、管理部46は、変化イベントのメッセ
ージを受信した場合には、処理を図12に示すS009
に進める。
【0106】図12において、S009では、管理部4
6は、受信した変化イベントのメッセージ(図5参照)を
要求受信領域52に格納する。
【0107】S010では、管理部46は、最新インデ
ックス格納領域49に格納された値(インデックス番号)
に“1”を加算して“MAX#EVENT”で割った場合の余り
を、最新インデックス格納領域49に格納する。これに
よって、最新インデックス格納領域49の値は、“0”
から“N−1”までの値をサイクリックにとる。
【0108】S011では、管理部46は、要求受信領
域52に格納された変化イベントのメッセージに対応す
る変化イベントレコード(「オブジェクト名」「(イベン
ト)種別」「状態」「イベント発生時刻」)を、変化イベ
ント記録テーブル48(図6参照)に現時点で最後に登録
された変化イベントレコードが格納されている領域の次
の領域に登録するとともに、このときの時刻を「イベン
ト登録時刻」として登録する。これによって、新たに登
録された変化イベントレコードが格納された領域が最新
インデックス位置となる。
【0109】S012〜S016では、管理部46は、
最新状態テーブル更新処理を行う。即ち、管理部46
は、変化イベント記録テーブル48に新たに登録した変
化イベントレコードの「種別」が「追加」であるか否か
を判定する(S012)。
【0110】このとき、「種別」が「追加」である場合
には(S012;Y)、管理部46は、S011にて登録
した変化イベントレコード中の「オブジェクト名」及び
「イベント発生時刻」を、最新状態テーブル47に新規
登録するとともに、このオブジェクトの初期状態を「状
態」として登録する(S013)。その後、管理部46
は、処理を図11のS008に戻す。
【0111】これに対し、変化イベントレコード中の
「種別」が「追加」でない場合には(S012;N)、管
理部46は、最新のインデックスに対応する「種別」が
「更新」か否かを判定する(S014)。
【0112】このとき、「種別」が「追加」でない場合
には(S014;N)、管理部46は、「種別」が「削
除」であるものとして、当該変化イベントレコードの
「オブジェクト名」が一致するレコードを最新状態テー
ブル47から削除し(S015)、その後、処理を図11
のS008に戻す。
【0113】これに対し、「種別」が「更新」である場
合には、当該変化イベントレコードの「オブジェクト
名」が一致するレコードを最新状態テーブル47から検
索し、検索されたレコード中の「状態」を、当該変化イ
ベントレコード中の「状態」で更新し(S016)、その
後、処理を図11のS008に戻す。
【0114】図11に戻って、S008において、管理
部46がクライアントからの問い合わせ(要求メッセー
ジ)を受信した場合には、管理部46は、処理を図13
に示すS017に進める。
【0115】S017では、管理部46は、要求メッセ
ージ(図10参照)を要求受信領域52で受信すると、返
却情報作成領域50(図8参照)を初期化する。
【0116】S018では、管理部46は、要求受信領
域52に受信された要求メッセージ中の「前回のインデ
ックス」が“−1”か否かを判定する。このとき、「前
回のインデックス」が“−1”の場合には、処理がS0
19に進み、“−1”以外の場合には、処理が図14の
S026に進む。
【0117】S019〜S025では、管理部46は、
実情報返却準備処理を行う。即ち、管理部46は、返却
情報作成領域50の「返却情報タイプ」に「実情報」を
設定する(S019)。
【0118】次に、管理部46は、現時点にて最新イン
デックス格納領域49に格納された最新インデックス番
号を、返却情報作成領域50の「最新インデックス」に
設定する(S020)。
【0119】次に、管理部46は、S020にて設定し
た最新インデックスが“−1”か否かを判定する(S0
21)。このとき、最新インデックスが“−1”である
場合には、処理がS022に進み、“−1”以外である
場合には、処理がS023に進む。
【0120】S022に処理が進んだ場合には、管理部
46は、返却情報作成領域50の情報フィールドに、最
新状態テーブル47に情報が格納されていない旨の情報
(“なし”)を格納し、処理をS025に進める。
【0121】S023に処理が進んだ場合には、管理部
46は、変化イベント記録テーブル48の最新インデッ
クス位置に格納された変化イベントレコードの登録時刻
を、返却情報作成領域50の「最新登録時刻」に設定す
る。続いて、管理部46は、返却情報作成領域50の情
報フィールドに、最新状態テーブル47に格納された全
てのレコードを格納する(S024)。その後、管理部4
6は、処理をS025に進める。
【0122】上記したS019〜S024の処理によっ
て、返却情報作成領域50に応答メッセージが作成され
る。S025では、作成された応答メッセージを、要求
受信領域52に受信された(格納された)要求メッセージ
中の「返却先情報」に対応する宛先へ向けて送信する。
その後、処理が図11のS008に戻る。
【0123】一方、処理が図14のS026に進んだ場
合には、管理部46は、要求受信領域52に格納された
要求メッセージ中の「前回のインデックス」の値が、最
新インデックス格納領域49に格納された値と一致し、
且つ要求メッセージ中の「前回のイベント時刻」が変化
イベント記録テーブル48中の最新インデックス位置に
おけるイベント登録時刻に一致するか否かを判定する。
このとき、両者が一致する場合には処理がS027に進
み、両者が一致しない場合には処理が図15に示すS0
32に進む。
【0124】S027に処理が進んだ場合には、管理部
46は、返却情報作成領域50の「返却情報タイプ」に
「差分情報」を設定する。次に、管理部46は、返却情
報作成領域50の「最新インデックス」に、現時点にお
ける変化イベント記録テーブル48の最新インデックス
位置の値(インデックス番号)を設定する(S028)。
【0125】次に、管理部46は、返却情報作成領域5
0の「最新登録時刻」に、変化イベント記録テーブル4
8の最新インデックス位置に格納された「イベント登録
時刻」を設定する(S029)。
【0126】次に、管理部46は、返却情報作成領域5
0の情報フィールドに、「差分情報」がないことを示す
情報(“なし”)を格納する(S030)。以上のS027
〜S030の処理によって、応答メッセージが作成され
る。その後、管理部46は、作成された応答メッセージ
を「返却先情報」に対応する宛先へ向けて送信した後、
処理を図11に示すS008に戻す。
【0127】これに対し、処理が図15のS032に進
んだ場合には、管理部46は、差分情報作成処理を行
う。即ち、S032では、管理部46は、要求メッセー
ジ中の「前回のインデックス」に対応するレコードを変
化イベント記録テーブル47から検出し、検出されたレ
コード中の「イベント登録時刻」と、要求メッセージ中
の「前回のイベント時刻」とが一致するか否かを判定す
る。
【0128】このとき、当該「イベント登録時刻」と、
当該「前回のイベント時刻」とが一致しない場合(S0
32;N)には、管理部46は、インデックスが無効で
あるものとして、処理を図13に示すS019に進め、
上述した実情報返却準備処理を実行する。これに対し、
当該「イベント登録時刻」と、当該「前回のイベント時
刻」とが一致する場合(S032;Y)には、管理部46
は、インデックスが有効であるものとして、処理をS0
33に進める。
【0129】処理がS033に進んだ場合には、管理部
46は、以下のS033〜S046にて、差分情報作成
処理を実行する。即ち、管理部46は、差分情報作成領
域51(図9参照)を初期化する(S033)。
【0130】次に、管理部46は、差分情報作成領域5
1中のイべント不要フラグを「不要」に設定する(S0
34)。次に、管理部46は、返却情報作成領域50の
「返却情報タイプ」として「差分情報」を設定する(S
035)。
【0131】次に、管理部46は、変化イベント記録テ
ーブル47に格納された複数のレコードのうち差分変化
イベント列として差分情報作成領域51に格納すべき単
数又は複数のレコードのデータ量が一回の伝送処理で伝
送可能か否かを以下の(1)〜(4)によりレコード量を見
積もることで判定する(S036)。
【0132】このとき、管理部46は、一回で伝送可能
と判定した場合には、差分変化イベント列をなす全ての
変化イベントレコードを変化イベント記録テーブル47
から検出し、差分情報作成領域51に「前回のインデッ
クス+1」を起点として(差分情報作成領域の先頭レコ
ードは必ず「前回のインデックス+1」又は0位置のレ
コードとなる)以下の(1)〜(4)を満たすレコードをイ
ンデックス順で格納する(S037:図9参照)。その
後、処理をS039に進める。
【0133】S037において、管理部46が変化イベ
ント記録テーブル48から差分変化イベント列を取り出
す場合には、変化イベント記録テーブル48がリングバ
ッファ構造を有しているので、以下のようにして差分変
化イベント列を特定する。 (1)前回のインデックス<最新インデックスの場合 “前回のインデックス+1”から最新インデックスまで
の各インデックスに対応する変化イベントレコードを差
分変化イベント列とする。 (2)N−1>前回のインデックス>最新インデックスの
場合 “前回のインデックス+1”から“N−1”までと、イ
ンデックス番号“0”から最新インデックスまでの各イ
ンデックスに対応する変化イベントレコードを差分変化
イベント列とする。 (3)前回のインデックス=N−1>最新インデックスの
場合 インデックス番号“0”から最新インデックスまでの各
インデックスに対応する変化イベントレコードを差分変
化イベント列とする。 (4)前回のインデックス=最新インデックスの場合 差分変化イベント列なし。
【0134】さらに処理を詳述すると以下のことが実行
される。 (a) (一度に転送可能とした場合の)全体複写レコード
数N1の計算 前回のインデックスと最新インデックスとから複写レコ
ード数N1を計算する。 (b) 複写レコード数N2の決定 複写レコード数N1と、転送可能なレコード数の上限N
o.(上限番号)との最小値(min)をとり、複写レコー
ド数N2とする。インデックス位置I2=「(前回のイ
ンデックス+N2) mod N」がクライアント返却情
報の「最新インデックス」になり、変化イベントテーブ
ルのインデックス位置I2の「イベント登録時刻」が、
クライアントへの返却情報の「最新登録時刻」になる。 (c)「前回のインデックス+1」 mod N で得られ
るインデックス位置を起点にしてN2個のレコードを順
に(循環的に)差分情報作成領域51に複写する。
【0135】これに対し、管理部46は、一回で伝送不
可能と判定した場合には、差分変化イベント列をなす複
数の変化イベントレコードのうち一回で伝送可能な範囲
の変化イベントレコードを変化イベント記録テーブル4
7から検出し、差分情報作成領域51にインデックス順
で格納し(S038)、その後、処理をS039に進め
る。
【0136】S039では、管理部46は、差分情報作
成領域51に格納された各変化イベントレコードについ
てのイベント不要フラグを、「必要」に設定する。続い
て、管理部46は、現時点で差分情報作成領域51に格
納されているレコードのうち最も新しい変化イベントレ
コードに割り当てられたインデックス番号を、返却情報
作成領域50に「最新インデックス」として設定する
(S040)。
【0137】次に、管理部46は、差分情報作成領域5
1に最後に格納した変化イベントレコード,即ち、返却
情報作成領域50に「最新インデックス」として設定さ
れたインデックス番号が割り当てられた変化イベントレ
コードが変化イベント記録テーブル48に登録された時
の「イベント登録時刻」を、「最新登録時刻」として、
返却情報作成領域50に設定する(S041)。
【0138】次に、管理部46は、要求受信領域52に
格納された要求メッセージ中の過程必要フラグ(図10
参照)が「不要」に設定されているか否かを判定する(S
042)。このとき、過程必要フラグが「必要」である
場合には、処理がS045に進み、過程必要フラグが
「不要」である場合には、処理がS043に進む。
【0139】S043では、管理部46は、不要レコー
ド削減処理を実行する。即ち、管理部46は、差分情報
作成領域51に格納された差分変化イベント列(または
その一部)をなす各変化イベントレコードを、差分情報
作成領域51に最後に格納したレコードから当該領域の
先頭に向かって逆順に参照する。
【0140】このとき、管理部46は、イベント種別
「削除」を含む変化イベントレコードを検出した場合に
は、この変化イベントレコードよりも先に変化イベント
記録テーブル48に登録されたレコードであって、当該
変化イベントレコードと同じ「オブジェクト名」を含む
変化イベントレコードに対するイべント不要フラグを
「不要」に設定する。但し、管理部46は、「削除」を
含む変化イベントレコードより先に変化イベント記録テ
ーブル48に登録されたレコードで当該変化イベントレ
コードと同じ「オブジェクト名」とイベント種別「追
加」とを含む変化イベントレコードがある場合には、当
該イベント種別「削除」を含む変化イベントレコードに
対するイベント不要フラグを「不要」に設定する。
【0141】その後、管理部46は、イベント種別「更
新」を含む変化イベントレコードを検出した場合には、
この変化イベントレコードよりも先に登録された変化イ
ベントレコードであって、当該変化イベントレコードと
同じ「オブジェクト名」を含む変化イベントレコードで
種別が「更新」であるものはイベント不要フラグを「不
要」に設定する。
【0142】上記処理のさらに具体的な処理手順を示す
と、以下のようになる。 〈作業域〉 作業域として以下のものを用意する。 WU:補助ワーク領域(更新:Update) WD:補助ワーク領域(削除:Delete) IDX:ループカウンタ 各補助ワーク領域WU,WDは、次のようなレコードを
保持する辞書領域である。 〈レコード構造〉 オブジェクト名|差分情報作成領域51におけるインデ
ックス 即ち、各補助ワーク領域WU,WDは、レコードとし
て、「オブジェクト名」と「差分情報作成領域51にお
けるインデックス」とを保持する。 〈手順〉 (1)IDXに(複写レコード数N2)−1((差分情報作成
領域51に最後に格納したレコードのインデックス)−
1)を代入する。 (2)WU及びWDを初期化する(レコード未登録状態に
する)。 (3)IDX≧0の間、以下の(3−1)〜(3−4)を繰り
返す。 (3−1)差分情報作成領域51からIDX位置のレコー
ドを読み出す。 (3−2)オブジェクト名がWDに登録されている場合 (3−2−1)差分情報作成領域51における、IDXで
指定されるインデックス位置のレコードを“不要”に設
定する。 (3−2−2)種別が「追加」ならば、差分情報作成領域
51において見つかったレコードの「差分情報作成領域
51におけるインデックス」で指定されるインデックス
位置のレコード(種別は「削除」)を“不要”に設定す
る。 (3−3)読み出したレコード中の「オブジェクト名」が
WDに登録されていない場合、「種別」により処理を分
ける(3択)。 (3−3−1)「種別」が「削除」の場合、オブジェクト
名がWDに未登録ならばWDに登録する。 (3−3−2)「種別」が「更新」の場合、オブジェクト
名がWUに未登録ならば登録する。これに対し、オブジ
ェクト名がWUに登録済ならば、IDXで指定されるイ
ンデックス位置のレコードを“不要”に設定する。 (3−3−3)「種別」が「追加」の場合には、何もしな
い。 (3−4)IDXを1減らす。 (4)終了(END) この結果、各オブジェクトについて、イべント不要フラ
グが「必要」となる変化イベントレコードは最大2つと
なり、登録順に次のパターンの何れかで現れる。 (1)「追加」のみ (2)「追加」+「更新」(最後に行われたもののみ) (3)「削除」のみ このようにして、不要な変化イベントレコードが検出さ
れるので、クライアントへ送信すべきデータ量が削減さ
れる。不要レコード削減処理が終了すると、管理部46
は、処理をS044に進める。
【0143】S044では、管理部46は、サイズ比較
処理を実行する。即ち、管理部46は、不要レコード検
出処理によってイべント不要フラグが「必要」に設定さ
れた全ての変化イベントレコード(「必要レコード」と
称する)のサイズが最新状態テーブル47に格納された
全てのレコード(「最新状態テーブルレコード」と称す
る)のサイズを上回るか否かを判定する。
【0144】このとき、必要レコードのサイズが最新状
態テーブルレコードのサイズを上回る場合には、処理が
S019に進み、上述した実情報返却準備処理が行われ
る。これに対し、必要レコードのサイズが最新状態テー
ブルレコードのサイズ以下である場合には、管理部46
は、必要レコードをその登録順で、返却情報作成領域5
0の情報フィールドに格納する。但し、必要レコードが
ない場合には、「差分情報」がないことを示す情報
(“なし”)を、情報フィールドに格納する。その後、処
理がS045に進む。
【0145】S045では、管理部46は、返却情報作
成領域50の格納内容を応答メッセージとして要求メッ
セージ中の「返却先情報」で指定された場所(クライア
ントのアドレス)へ向けて伝送する。即ち、図2に示し
た通信制御装置23が応答メッセージを通信線に送出
し、応答メッセージが該当するクライアントの通信制御
装置38へ伝送される。
【0146】《各クライアントにおける処理》次に、各
クライアント11〜13における処理(オブジェクト状
態要求部54の管理部55による処理)について説明す
る。図16〜19は、クライアントにおける処理を示す
フローチャートである。
【0147】図16において、管理部55は、クライア
ントの図示せぬ電源が投入されることによって処理を開
始する。管理部55は、S101〜107において、起
動時の初期化処理を行う。
【0148】即ち、管理部55は、RAM32上に、十
分なサイズを持つ最新状態テーブル56の領域,「前回
のインデックス」格納領域57及び「前回のイベント時
刻」格納領域58をの領域を確保(作成)する(S10
1,S102,S103)。
【0149】次に、管理部55は、RAM32上に、十
分なサイズを有する問い合わせパラメータ作成領域59
及び返却情報受信領域60を確保(作成)する(S10
4,S105)。
【0150】次に、管理部55は、「前回のインデック
ス」格納領域57に、未だサーバ10から応答メッセー
ジを受信していないことを示す“−1”を格納する(S
106)。さらに、管理部55は、「前回のイベント時
刻」格納領域58に任意の時刻を設定する(S107)。
但し、このS107の処理は省略することができる。
【0151】S108では、管理部55は、サーバ10
に対する状態情報の問い合わせメッセージ(要求メッセ
ージ)の送信指示を待ち、送信指示を受け取ると、処理
を図17に示すS110に進める。
【0152】この送信指示は、クライアントのオペレー
タがKBD42やマウス43を用いてクライアントに入
力されたものであっても良く、管理部55に対する設定
によって自動的に発せられるものであっても良い。ま
た、送信指示が定期的に発せられるようにしても良い。
【0153】S109では、管理部55は、サーバ10
からの応答メッセージを受信したか否かを判定し、受信
した場合には、処理を図18に示すS116に進め、そ
うでない場合には、処理をS108に戻す。
【0154】処理が図17に示すS110に進んだ場合
には、管理部55は、S110〜S114において、問
い合わせパラメータ(要求メッセージ)作成処理を実行す
る。即ち、S110では、管理部55は、パラメータ作
成領域59(図10参照)を初期化する。
【0155】S111では、管理部55は、パラメータ
作成領域59中の「返却先情報」に、返却情報受信領域
60の場所(アドレス)に関する情報を格納する。
【0156】S112では、管理部55は、「前回のイ
ンデックス」格納領域57の値(インデックス番号)を、
パラメータ作成領域59中の「前回のインデックス」に
設定する(格納する)。
【0157】S113では、管理部55は、「前回のイ
ベント時刻」格納領域58に保持された時刻を、パラメ
ータ作成領域59の前回のイべント時刻に、「前回のイ
べント時刻」を設定する。
【0158】S114では、管理部55は、オブジェク
ト1〜3の状態変化の過程の必要性の有無に応じて、パ
ラメータ作成領域59の過程必要フラグに、「必要」又
は「不要」を設定する。
【0159】S115では、管理部55は、S110〜
S114の処理によってパラメータ作成領域59に作成
された要求メッセージをサーバ10へ向けて送信する。
即ち、図3に示した通信制御装置38が要求メッセージ
を通信線に送出し、要求メッセージがサーバ10の通信
制御装置23へ伝送される。
【0160】その後、応答メッセージを待ち合わせて、
管理部55は、サーバ10からの応答メッセージ(図8
参照)を返却情報受信領域60に格納する(S116)。
【0161】S117では、管理部55は、応答メッセ
ージに含まれた「最新インデックス」を、「前回のイン
デックス」格納領域57に上書きする。これによって。
「前回のインデックス」格納領域57が更新される。
【0162】S118では、管理部55は、応答メッセ
ージに含まれた「最新登録時刻」を、「前回のイべント
時刻」格納領域58に上書きする。これによって、「前
回のイベント時刻」格納領域58が更新される。
【0163】S119では、管理部55は、応答メッセ
ージに含まれた「返却情報タイプ」が「実情報」か否か
を判定する。このとき、「返却情報タイプ」が「実情
報」である場合には、処理がS120に進み、「返却情
報タイプ」が「実情報」でない場合には、「返却情報タ
イプ」が「差分情報」であるものとして、処理が図19
に示すS122に進む。
【0164】処理がS120に進んだ場合には、管理部
55は、応答メッセージの情報フィールドの格納内容
で、最新状態テーブル56を更新する。これによって、
最新状態テーブル56が、現時点で最新の各オブジェク
ト1〜3の状態を保持した状態となる。
【0165】その後、S121では、管理部55は、最
新状態テーブル56の内容を表示手段61に表示する。
これによって、クライアントのディスプレイ装置41
(図3参照)に各オブジェクト1〜3の最新の状態が表示
される。その後、処理がS108へ戻る。
【0166】一方、処理が図19に示すS122に進ん
だ場合には、管理部55は、応答メッセージの情報フィ
ールドに格納された変化イベントに係るレコードを、イ
ンデックス順に一つ取り出す。
【0167】S123では、管理部55は、S122で
取り出したレコード中のイベント種別が「追加」か否か
を判定する。このとき、イベント種別が「追加」である
場合には、処理がS124に進み、「追加」でない場合
には、処理がS125に進む。
【0168】S124に処理が進んだ場合には、管理部
55は、当該レコード中の必要なデータ(「オブジェク
ト名」及び「イベント発生時刻」)を、最新状態テーブ
ル56に新規に格納し、「状態」として、そのオブジェ
クトの初期状態を設定する。その後、処理がS128へ
進む。
【0169】S125に処理が進んだ場合には、管理部
55は、S122で取り出したレコード中のイベント種
別が「更新」か否かを判定する。このとき、イベント種
別が「更新」である場合には、処理がS126に進み、
「更新」でない場合には、イベント種別が「削除」であ
るものとして、処理がS127に進む。
【0170】S126に処理が進んだ場合には、管理部
55は、当該レコード中の必要なデータ(「オブジェク
ト名」,「状態」及び「イベント発生時刻」)で、最新
状態テーブル56を更新し、処理をS128へ進める。
これによって、当該レコードに対応するオブジェクトの
状態が最新の内容に更新される。
【0171】S127に処理が進んだ場合には、最新状
態テーブル56から当該レコードに対応するレコードを
削除し、処理をS128へ進める。これによって、「削
除」に対応するオブジェクトのレコードが最新状態テー
ブル56から削除される。
【0172】S128に処理が進んだ場合には、管理部
55は、最新状態テーブル56の内容を表示手段61に
表示した後、処理をS129に進める。
【0173】S129では、管理部55は、応答メッセ
ージの情報フィールドに格納された全てのレコードにつ
いてS122〜S128の処理を実行したか否かを判定
する。このとき、全てのレコードについて処理が実行さ
れている場合には、処理が図16に示したS108に戻
る。これに対し、全てのレコードについて処理が実行さ
れていない場合には、S122に処理が戻り、次のレコ
ードについてS123〜S128の処理が実行される。
【0174】なお、クライアントからの一回の要求に対
する応答は一回のみである。このため、上記処理で、サ
ーバ10が差分変化イベント列を一回の伝送でクライア
ントに伝送できない場合(クライアントに送信すべきレ
コードの全てを一度に送信できない場合)には、上記応
答メッセージを受信したクライアントは、応答メッセー
ジ中の「最新インデックス」を利用して再び要求メッセ
ージをサーバ10に送信することにより、前回受け取る
ことができなかった変化イベント記録テーブル48のN
2+1以降のレコード(差分変化イベント列の残りの部
分)を受け取る。
【0175】ここで、差分変化イベント列中の全てのレ
コード又は必要レコードを受け取ったか否かをクライア
ントに明示的に伝達する構成を採ることもできる。この
場合には、応答メッセージ(図10参照)の返却情報タイ
プとして、「差分情報(続きあり)」と「差分情報(続き
なし)」と「実情報」との何れかを設定できるように構
成し、サーバ10が一回の応答で送信すべきレコードの
全てを送信(伝送)できない場合には、「差分情報(続き
あり)」を含む応答メッセージがクライアントに送信さ
れるように構成する。このようにすれば、クライアント
がこの返却情報タイプ「差分情報(続きあり)」の認識を
契機として、再び要求メッセージをサーバ10に送信す
ることができる。
【0176】上記構成を採用する場合の各クライアント
11〜13の処理は以下の通りである。サーバ10は、
レコードを一度に伝送できない場合には、「差分情報
(続きあり)」を含む応答メッセージを返却し、クライア
ントに再要求を促す。各クライアント11〜13は、応
答メッセージを受信すると、表示手段61にその旨(サ
ーバ10から受信すべきレコードの全てを受信できなか
った旨)を表示後(S121又はS129)、要求メッセ
ージの確認(S108)に戻らず、パラメータ作成領域の
初期化(S110)に処理を戻す。
【0177】サーバ10が送信すべき全てのレコードを
一度にクライアントに伝送できる場合には、サーバ10
は、「差分情報(続きなし)」を含む応答メッセージをク
ライアントに返却し、クライアントに処理の完了を伝え
る。クライアントは、応答メッセージを受信すると表示
手段61にその旨(受信すべきレコードの全てをサーバ
10から受信した旨)を表示後(S121又はS12
9)、要求メッセージの確認(S108)に処理を戻す。
【0178】〈運用例〉次に、上述した情報管理システ
ムの運用例を説明する。運用例として、サーバ10のオ
ブジェクト状態管理部45がオブジェクト1〜3の状態
を管理する場合について説明する。
【0179】図4において、サーバ10とホストコンピ
ュータ15とが通信を行う場合には、サーバ10では、
CPU16がHDD19等に保持されたアプリケーショ
ンプログラムを実行することによって、アプリケーショ
ンAが起動し、各オブジェクト1〜3を制御する(図4
参照)。
【0180】例えば、オブジェクト1は、アプリケーシ
ョンAの制御によって、アプリケーションA(サーバ1
0)とホストコンピュータ15との間における回線接
続,通信,回線開放を主体的に行う。
【0181】図20は、サーバ10とホストコンピュー
タ15との間における通信の例を示すシーケンス図であ
る。図20において、オブジェクト1は、アプリケーシ
ョンAによって、起動(作成)・終了(消滅)されるように
なっており、動作中には、「未接続状態」,「接続状
態」及び「会話状態」の3通りの状態の何れかに変化す
る。このように、オブジェクト1は、5種類の状態の何
れかに変化する。また、図20に示す例において、オブ
ジェクト1の状態変化に関するイべントは、以下の通り
である。 (1)オブジェクト1の追加(生成) AS 未接続状態(初期状態) (2)オブジェクト1の更新 TO 接続状態 (3)オブジェクト1の更新 TO 会話状態 (4)オブジェクト1の更新 TO 接続状態 (5)オブジェクト1の更新 TO 未接続状態 (6)オブジェクト1の削除(消滅) 上記ケースにおいて、サーバ10のオブジェクト状態管
理部45は、各オブジェクト1〜3から変化イベントの
メッセージを受け取ることで、各オブジェクト1〜3の
状態情報を取得・管理し、各クライアント11〜13か
らの要求メッセージに応じた応答メッセージ(状態情報)
を与える。
【0182】この運用例では、サーバ10の変化イベン
ト記録テーブル48は、10個(N=10)の変化イベン
ト記録レコードの格納領域からなるリングバッファ構造
を有している。変化イベント記録テーブル48の各領域
はサイクリックに使われるため、i番目に発生した変化
イべント(最初に登録するものを0番目とする)は、変化
イベント記録テーブル48の先頭から(imod10)番
目の領域(インデックス位置)に格納される。
【0183】また、以下の説明において、説明を簡単に
するため、各クライアント11〜13が起動する前にオ
ブジェクト状態管理部45が起動したものとする。ま
た、通信時間,変化イべントを記録表48に登録するた
めの時間,最新状態テーブル47の更新時間,及び応答
メッセージ作成時間は、無視する。さらに、“差分情報
のサイズ<実情報のサイズ”が常に成り立つものとす
る。
【0184】一方、各クライアント11〜13は、1回
目の要求(問い合わせ)時には、要求メッセージ(図10
参照)の「前回のインデックス」に“−1”を設定し、
2回目以降の要求時には、前回の要求に対する応答メッ
セージ内のインデックスと時刻とを、「前回のインデッ
クス」及び「前回のイベント時刻」として指定するもの
とする。また、各クライアント11〜13は、過程必要
フラグ(図10参照)を「不要」に設定して、最新の状態
情報のみを要求するものとする。
【0185】ところで、図21に示す15の変化イべン
トが発生したとする(イべント発生時刻は省略する)。図
21に示すように、変化イベント記録テーブル48は、
10個の変化イベントレコードの格納領域からなるた
め、下記の10番目から14番目の変化イベントレコー
ドは、夫々インデックス番号“0”〜“4”の領域に格
納される。
【0186】これに対し、例えば、クライアント11
が、1回目の要求メッセージとして次の要求メッセージ
REQ1-1を送信したとする。 (要求メッセージ REQ1-1:1回目) 1998/10/20
12:32:30.00 この要求メッセージREQ1-1に対し、サーバ10で
は、図11〜図15に示した処理が実行されることによ
って、応答メッセージRSP1-1が作成され、クライ
アント11に送信される。応答メッセージRSP1-1
の内容は以下の通りである。 (応答メッセージRSP1
-1) (1)返却情報タイプ :実情報 (2)最新インデックス :2 (3)最新インデックス登録時刻 :1998/10/20 12:32:00.00 (4)情報フィールド :オブジェクト1 接続状態 オブジェクト2 未接続状態 ここでは、要求メッセージREQ1-1は、サーバ10
に対する1回目の状態情報の要求であるので、返却され
る状態情報は実情報となり、1〜3番目に登録された変
化イベントレコードが情報フィールドに格納される。
【0187】また、クライアント11が応答メッセージ
RSP1-1を受信すると、クライアント11の表示手
段61(ディスプレイ装置41)が、以下の表示内容VI
EW1-1を表示する。 (VIEW1-1:応答メッセージRSP1受信後の表示
内容) 対象 状態 オブジェクト1 接続状態 オブジェクト2 未接続状態 その後、クライアント11が、2回目の要求メッセージ
として次の要求メッセージREQ1-2を送信したとす
る。 (要求メッセージ REQ1-2:2回目) 1998/10/20
12:35:30.00 この要求メッセージREQ1-2に対し、サーバ10
は、次の応答メッセージRSP1-2をクライアント1
1へ送信する。 (応答メッセージRSP1-2) (1)返却情報タイプ :差分情報 (2)最新インデックス :5 (3)最新インデックス登録時刻 :1998/10/20 12:35:00.00 (4)情報フィールド :オブジェクト1の「更新」 TO 会話状態 オブジェクト2の「更新」 TO 会話状態 ここでは、要求メッセージREQ1-2は、2回目の要
求であるので、返却される状態情報は差分情報となる。
また、各インデックス番号4,5の変化イベントレコー
ドは、共にオブジェクト2の「更新」に関するものであ
るので、古い方に該当するインデックス番号4の変化イ
ベントレコードは、削除されている。
【0188】また、クライアント11が応答メッセージ
RSP1-2を受信すると、クライアント11の表示手
段61(ディスプレイ装置41)の表示内容が、以下の表
示内容VIEW1-2に変更される。 (VIEW1-2:応答メッセージRSP2-1受信後の
表示内容) 対象 状態 オブジェクト1 会話状態 オブジェクト2 会話状態 その後、クライアント11が、3回目の要求メッセージ
として次の要求メッセージREQ1-3を送信したとす
る。 (要求メッセージ REQ1-3:3回目) 1998/10/20
12:41:30.00 この要求メッセージREQ1-3に対し、サーバ10
は、次の応答メッセージRSP1-3をクライアント1
1へ送信する。 (応答メッセージRSP1-3) (1)返却情報タイプ :差分情報 (2)最新インデックス :1 (3)最新インデックス登録時刻 :1998/10/20 12:41:00.00 (4)情報フィールド :オブジェクト1の「更新」 TO 未接続状態 ここでは、変化イベント記録テーブル48が一回りして
いる。また、差分変化イベント列には、オブジェクト3
の「削除」の変化イベントレコード(10番目のレコー
ド)が含まれているので、この変化イベントレコードよ
り前のオブジェクト3の「更新」の変化イベントレコー
ド(7〜9番目のレコード)が削除されている。また、6
番目のレコードがオブジェクト3の「追加」のレコード
であるので、10番目のレコードも削除されている。
【0189】その後、クライアント11が応答メッセー
ジRSP1-3を受信すると、クライアント11の表示
手段61(ディスプレイ装置41)の表示内容が、以下の
表示内容VIEW1-3に変更される。 (VIEW1-3:応答メッセージRSP1-3受信後の
表示内容) 対象 状態 オブジェクトC1 未接続状態 オブジェクトC2 会話状態 その後、クライアント11が、4回目の要求メッセージ
として次の要求メッセージREQ1-4を送信したとす
る。 (要求メッセージ REQ1-4:4回目) 1998/10/20
12:47:30.00 この要求メッセージREQ1-4に対し、サーバ10
は、次の応答メッセージRSP1-4をクライアント1
1へ送信する。 (応答メッセージRSP1-4) (1)返却情報タイプ :差分情報 (2)最新インデックス :4 (3)最新インデックス登録時刻 :1998/1O/20 12:44:0O.00 (4)情報フィールド :オブジェクト1の削除(消滅) :オブジェクト2の削除(消滅) ここでは、変更イベント列に、各オブジェクト1,2の
「削除」についての変化イベントレコード(13,14番
目のレコード)が含まれているので、これらの前に存す
る「更新」の変化イベントレコードが削除されている。
【0190】その後、クライアント11が応答メッセー
ジRSP1-4を受信すると、クライアント11の表示
手段61(ディスプレイ装置41)の表示内容が、以下の
表示内容VIEW1-4に変更される。 (VIEW1-4:応答メッセージRSP4-1受信後の
表示内容) 対象 状態 (なし) (なし) 上記の“(なし)”は、何も表示されていないことを示
す。なお、要求メッセージREQ1-1を送信する前に
おける表示手段61には、上記した表示内容VIEW1
-4と同じ内容が表示される。
【0191】その後、クライアント11が、5回目の要
求メッセージとして次の要求メッセージREQ1-5を
送信したとする。 (要求メッセージ REQ1-5:5回目) 1998/10/20
12:52:30.00 この要求メッセージREQ1-5に対し、サーバ10
は、次の応答メッセージRSP1-5をクライアント1
1へ送信する。 (応答メッセージRSP1-5) (1)返却情報タイプ :差分情報 (2)最新インデックス :4 (3)最新インデックス登録時刻 :1998/10/20 12:44:00.00 (4)情報フィールド :(なし) ここでは、15番目の変化イベントの後に、変化イベン
トが発生していないので、変化イベント記録テーブル4
8が更新されていない。このため、情報フィールドに
は、変化イベントレコードは格納されていない。
【0192】従って、クライアント11が応答メッセー
ジRSP1-5を受信しても、表示手段61の表示内容
は、上記したVIEW4-1のままである。
【0193】また、クライアント12が、1回目の要求
メッセージとして、次の要求メッセージREQ2-1を
サーバ10に送信したとする。 (要求メッセージREQ2-1) 1998/10/20 12:29:30.
00 この要求メッセージREQ2-1に対し、サーバ10
は、次の応答メッセージRSP2-1をクライアント1
2へ送信する。 (応答メッセージRSP2-1) (1)返却情報タイプ :実情報 (2)最新インデックス :−1 (3)最新インデックス登録時刻 :0000/00/00 00:00:00.00 (4)情報フィールド :(なし) ここでは、サーバ10の変化イベント記録テーブル48
に変化イベントレコードが全く登録されていない(空で
ある)ため、最新インデックスとして“−1”が格納さ
れている。
【0194】その後、クライアント12が応答メッセー
ジRSP2-1を受信すると、クライアント12の表示
手段61(ディスプレイ装置41)には、以下の表示内容
VIEW2-1が表示される。 (VIEW2-1:応答メッセージRSP2-1受信後の
表示内容) 対象 状態 (なし) (なし) 但し、要求メッセージREQ2-1を送信する前におけ
る表示手段の表示内容も、VIEW2-1と同じであ
る。
【0195】その後、クライアント12が、2回目の要
求メッセージとして、次の要求メッセージREQ2-2
をサーバ10に送信したとする。 (要求メッセージREQ2-2) 1998/10/20 12:30:30.
00 この要求メッセージREQ2-2に対し、サーバ10
は、次の応答メッセージRSP2-2をクライアント1
1へ送信する。 (応答メッセージRSP2-2) (1)返却情報タイプ :実情報 (2)最新インデックス :0 (3)最新インデックス登録時刻 :1998/10/20 12:30:00.00 (4)情報フィールド :オブジェクト1 未接続状態 ここでは、前回のインデックスが“−1”であったた
め、実情報として、1番目に登録された変化イベントレ
コードが格納されている。
【0196】その後、クライアント12が応答メッセー
ジRSP2-2を受信すると、クライアント12の表示
手段61の表示内容が、次のVIEW2-2が変更され
る。 (VIEW2-2:応答メッセージRSP2-2受信後の
表示内容) 対象 状態 オブジェクト1 未接続状態 その後、クライアント12が、3回目の要求メッセージ
として、次の要求メッセージREQ2-3をサーバ10
に送信したとする。 (要求メッセージREQ2-3) 1998/10/20 12:40:30.
00 この要求メッセージREQ2-3に対し、サーバ10
は、次の応答メッセージRSP2-3をクライアント1
2へ送信する。 (応答メッセージRSP2-3) (1)返却情報タイプ :実情報 (2)最新インデックス :0 (3)最新インデックス登録時刻 :1998/10/20 12:40:00.00 (4)情報フィールド :オブジェクト1:会話状態 オブジェクト2:会話状態 ここでは、インデックス番号0の領域が更新されている
ため、要求メッセージREQ2-3に含まれた「前回イ
ンデックス」に対応する位置(インデックス番号0の領
域)に格納されたイベント登録時刻が、要求メッセージ
REQ2-3に含まれた「前回イベント時刻」と異な
る。このため、実情報が情報フィールドに格納される。
即ち、1〜10番目に登録された変化イベントレコード
を反映した実情報が情報フィールドに格納される。
【0197】その後、クライアント12が応答メッセー
ジRSP2-3を受信すると、クライアント12の表示
手段61が、次の表示内容VIEW2-3を表示する。 (VIEW2-3:応答メッセージRSP2-3受信後の
表示内容) 対象 状態 オブジェクト1 会話状態 オブジェクト2 会話状態 〈実施形態の作用〉本実施形態では、サーバ10で状態
情報を変更するトリガとなる変化イべントの履歴を変化
イベント記録テーブル48に登録する。そして、各クラ
イアント11〜13からオブジェクトの状態情報の提供
を要求する要求メッセージを受信した場合には、変化イ
ベント記録テーブル48に登録された複数の変化イベン
トレコードの中から、要求メッセージを送信したクライ
アントが最後に取得した変化イベントレコードの次の変
化イベントレコードから最新の変化イベントレコードま
での変化イベントレコードを差分情報として、当該クラ
イアントに提供する。
【0198】従って、サーバ10が、各クライアント1
1〜13の2回目以降の要求に対し、差分情報を実情報
よりも優先的に提供すれば、クライアント・サーバ間の
データの伝送量を抑えることができ、ネットワーク14
に対する負荷が軽減される。また、各クライアント11
〜13が、実情報を受信する場合に比べて早く応答メッ
セージを受信することができる。また、変化イべントの
履歴を用いて差分情報を作成するので、差分情報を容易
に作成することができる。
【0199】また、変化イベントの履歴が変化イベント
記録テーブル48に記録され、各クライアント11〜1
3が提供を受けていない全ての変化イベントレコードが
各クライアント11〜13に提供される。このため、各
クライアント11〜13は頻繁にサーバ10に対して状
態情報の提供を要求しなくて済む。これによって、ネッ
トワーク14に対する負荷が軽減される。
【0200】また、サーバ10では、各クライアント1
1〜13に提供すべき差分情報を変化イベント記録テー
ブル48に登録された変化イベントレコードを用いて作
成することができる。このため、クライアント毎に差分
情報作成用のデータを保持する必要がない。従って、サ
ーバ10のメモリ資源の容量を抑えることができる。
【0201】また、変化イベント記録テーブル48がリ
ングバッファ構造を有しているので、サーバ10のメモ
リ資源の容量を抑えることができる。そして、要求メッ
セージに含まれた「前回のインデックス」及び「前回の
イベント時刻」を用いて差分情報を作成するか否かが判
定されるので、変化イベント記録テーブル48がリング
バッファ構造を持つことで、誤った差分情報が作成され
てしまうことを防止することができる。
【0202】また、サーバ10にて差分情報を作成でき
ない場合には、実情報が各クライアント11〜13に提
供されるので、サーバ10が差分情報を作成できない場
合でも、各クライアント11〜13はオブジェクトの最
新の状態を得ることができる。
【0203】また、各クライアント11〜13が、各オ
ブジェクト1〜3の最新の状態のみを要求する場合に
は、不要レコード削減処理(S043:図15参照)が行
われ、差分変化イベント列から不要レコードが削減され
たサブセットが各クライアント11〜13に提供される
ので、伝送されるデータ量を抑えることができる。ま
た、サイズ比較処理(S044:図15参照)が行われる
ことで、差分情報と実情報とのデータ量が少ない方がク
ライアントに送信されるので、伝送されるデータ量を抑
えることができる。
【0204】また、各クライアント11〜13の表示手
段61(ディスプレイ装置41)には、応答メッセージを
受信する毎に、各オブジェクト1〜3の最新の状態が表
示される。このため、各クライアント11〜13の使用
者(オペレータ)は、サーバ10における各オブジェクト
1〜3の状態を知ることができる。
【0205】なお、各クライアント11〜13が、差分
情報を受信した場合には、受信した実情報や差分情報に
含まれた複数の変化イベントレコードが表示手段61に
表示され、各オブジェクト1〜3の状態変化の履歴が表
示されるようにしても良い。このとき、KBD42やマ
ウス43の操作,或いは自動画面切替によって、状態変
化の履歴が表示手段61の画面に切替表示されるように
しても良い。
【0206】また、サーバ・クライアント間の通信に異
常が発生しても、復旧後、前回問い合わせ時のインデッ
クスと現在のインデックスとが分かれば、その間の変化
イベントを差分情報として受け取り、この差分情報をク
ライアントが保持する最新状態テーブル56に適用する
ことで、最新の状態及びそれに至る過程をクライアント
側で確認することができる。従って、通信異常の場合
に、クライアントがサーバから実情報を受け取らなくて
も良いので、ネットワークへの伝送量を抑えることがで
きる。
【0207】以上述べてきたことは、通信プロトコルに
依存しないので、要求時にサーバ側プログラムに渡す返
却先情報に同一マシン内の情報を指定することでプロセ
ス間通信にも容易に適用できる。
【0208】〔その他〕本発明は、以下のように特定す
ることができる。 (付記1)情報を管理するとともに、要求側からの要求
に応じて管理している情報を提供する情報管理装置であ
って、複数種類の状態に変化する対象の状態が変化する
毎に、その状態の変化に関する状態情報を取得する取得
部と、前記取得部にて得られた状態情報を夫々記憶する
記憶部と、状態情報の提供要求を要求側から受け取った
場合に、前記記憶部に記憶された状態情報の中から、こ
の提供要求を受け取る前に要求側に対して最後に提供さ
れた状態情報の次に状態が変化したことを示す状態情報
から最新の状態情報までの状態情報を検出し、検出した
状態情報を差分情報として要求側に提供する提供部とを
備えた情報管理装置。 (付記2)前記記憶部は前記取得部にて得られた状態情
報をその取得順で記憶し、前記提供部は要求側に対して
最後に提供された状態情報の次に記憶された状態情報か
ら最新の状態情報までの状態情報を差分情報として要求
側に提供する付記1記載の情報管理装置。 (付記3)前記提供部は、状態情報を要求側に提供する
ときに、その時点で記憶部に記憶されている最新の状態
情報を特定するための特定情報を要求側に提供し、この
特定情報を含む提供要求を要求側から受け取った場合
に、前記記憶部に記憶された状態情報の中から、前記要
求側に対して最後に提供された状態情報として、特定情
報によって特定される状態情報の次に状態が変化したこ
とを示す状態情報から最新の状態情報までの状態情報を
検出し、検出した状態情報を差分情報として要求側に提
供する付記1記載の情報管理装置。 (付記4)前記提供部は、前記記憶部に記憶された状態
情報の中から前記特定情報によって特定されるべき状態
情報を特定することができない場合には、前記記憶部に
記憶された最新の状態情報を差分情報の代わりに要求側
に提供する付記3記載の情報管理装置。 (付記5)前記取得部は、複数の対象に関する状態情報
を夫々取得し、前記記憶部は、取得部にて取得された各
状態情報を記憶し、前記提供部は、前記記憶部に記憶さ
れた状態情報の中から前記特定情報によって特定される
べき状態情報を特定することができない場合には、記憶
部に記憶された各対象の最新の状態情報を差分情報の代
わりに要求側に提供する付記3記載の情報管理装置。 (付記6)前記記憶部に記憶された状態情報にはインデ
ックス情報が割り当てられ、前記記憶部に記憶された最
新の状態情報に割り当てられたインデックス情報として
の最新インデックス情報を保持する最新インデックス保
持部をさらに備え、前記最新インデックス保持部に保持
される最新インデックス情報は、記憶部に状態情報が新
たに記憶される毎に更新され、前記提供部は、状態情報
を要求側に提供するときに、その時点で最新インデック
ス保持部に保持されている最新インデックス情報を含む
特定情報を要求側に提供し、前記特定情報を含む提供要
求を要求側から受け取った場合に、この提供要求の特定
情報に含まれた最新インデックス情報と、前記最新イン
デックス保持部に保持された最新インデックス情報とが
一致しないときには、前記差分情報を要求側に提供する
付記3記載の情報管理装置。 (付記7)前記記憶部は、状態情報を夫々格納する複数
の領域を含むとともに、各領域に状態情報が格納された
時刻に関する登録時刻情報をさらに記憶し、前記複数の
領域は、先頭の領域と最後尾の領域とを含み、状態情報
は、先頭の領域から順に格納され、ある状態情報が最後
尾の領域に格納された場合には、この次に記憶すべき状
態情報が先頭の領域に格納され、前記提供部は、状態情
報を要求側に提供するときに、その時点で記憶部に記憶
されている最新の状態情報に対応する登録時刻情報とし
ての最新登録時刻情報をさらに含む特定情報を要求側に
提供し、前記特定情報を含む提供要求を要求側から受け
取った場合に、この提供要求の特定情報に含まれた最新
インデックス情報が割り当てられている状態情報に対応
する登録時刻情報を記憶部から検出し、検出した登録時
刻情報とこの提供要求の特定情報に含まれた最新登録時
刻情報とが一致する場合に、前記差分情報を要求側に提
供する付記6記載の情報管理装置。 (付記8)前記提供部は、前記検出された登録時刻情報
と提供要求に含まれた最新登録時刻情報とが一致しない
場合には、前記記憶部に記憶された最新の状態情報を要
求側に提供する付記7記載の情報管理装置。 (付記9)前記取得部は、複数の対象に関する状態情報
を夫々取得し、前記記憶部は、取得部にて取得された各
状態情報を記憶し、前記提供部は、前記検出された登録
時刻情報と提供要求に含まれた最新登録時刻情報とが一
致しない場合には、前記記憶部に記憶された各対象の最
新の状態情報を要求側に提供する付記7記載の情報管理
装置。 (付記10)前記提供部は、要求側が最新の状態情報の
みの提供を要求している場合には、差分情報として提供
すべき状態情報の中から最新の状態情報に該当する状態
情報を抽出情報として抽出し、この抽出情報を要求側に
提供する付記1記載の情報管理装置。 (付記11)前記記憶部に記憶されている最新の状態情
報を保持する最新状態保持部をさらに備え、前記提供部
は、前記抽出情報のデータ量が前記最新状態保持部に保
持された最新の状態情報のデータ量よりも多い場合に
は、前記抽出情報に代えて、前記最新状態保持部に保持
された最新の状態情報を要求側に提供する付記10記載
の情報管理装置。 (付記12)前記取得部は、複数の対象に関する状態情
報を夫々取得し、前記記憶部は、取得部にて取得された
各状態情報を記憶し、前記記憶部に記憶されている各対
象の最新の状態情報を保持する最新状態保持部をさらに
備え、前記提供部は、前記抽出情報のデータ量が前記最
新状態保持部に保持された最新の状態情報のデータ量よ
りも多い場合には、前記抽出情報に代えて、前記最新状
態保持部に保持された各対象の最新の状態情報を要求側
に提供する付記10記載の情報管理装置。 (付記13)情報管理装置と、情報要求装置とを含み、
前記情報管理装置は、複数種類の状態に変化する対象の
状態が変化する毎に、その状態の変化に関する状態情報
を取得する取得部と、前記取得部にて得られた状態情報
を夫々記憶する記憶部と、状態情報の提供要求を情報要
求装置から受け取った場合に、前記記憶部に記憶された
状態情報の中から、この提供要求を受け取る前に情報要
求装置に対して最後に提供された状態情報の次に状態が
変化したことを示す状態情報から最新の状態情報までの
状態情報を、差分情報として情報要求装置に提供する提
供部とを備えた情報管理システム。 (付記14)前記記憶部は前記取得部にて得られた状態
情報をその取得順で記憶し、前記提供部は要求側に対し
て最後に提供された状態情報の次に記憶された状態情報
から最新の状態情報までの状態情報を差分情報として要
求側に提供する付記13記載の情報管理システム。 (付記15)前記情報要求装置は、状態情報が前記情報
管理装置から提供された場合に、状態情報に関する情報
を、前記情報要求装置の使用者に知らせる付記13記載
の情報管理システム。 (付記16)前記情報要求装置は、複数の状態情報が前
記情報管理装置から提供された場合に、提供された複数
の状態情報のうち、最新の状態情報に該当する状態情報
に関する情報を、前記情報要求装置の使用者に知らせる
付記15記載の情報管理システム。 (付記17)前記情報要求装置は、複数の状態情報が前
記情報管理装置から提供された場合に、各状態情報に関
する情報を、前記情報要求装置の使用者に知らせる付記
15記載の情報管理システム。 (付記18)情報を管理するとともに、要求側からの要
求に応じて管理している情報を提供する情報管理装置の
情報提供方法であって、複数種類の状態に変化する対象
の状態が変化する毎に、その状態の変化に関する状態情
報を取得し、取得した状態情報を夫々記憶装置に記憶
し、状態情報の提供要求を要求側から受け取った場合
に、前記記憶装置に記憶された状態情報の中から、この
提供要求を受け取る前に要求側に対して最後に提供され
た状態情報の次に状態が変化したことを示す状態情報か
ら最新の状態情報までの状態情報を取り出し、検出した
状態情報を差分情報として要求側に提供することを含む
情報管理装置の情報提供方法。 (付記19)前記取得した状態情報をその取得順で記憶
し、要求側に対して最後に提供された状態情報の次に記
憶された状態情報から最新の状態情報までの状態情報を
差分情報として要求側に提供する付記18記載の情報管
理装置の情報提供方法。 (付記20)状態情報を要求側に提供するときに、その
時点で記憶部に記憶されている最新の状態情報を特定す
るための特定情報を要求側に提供し、この特定情報を含
む提供要求を要求側から受け取った場合に、前記記憶装
置に記憶された状態情報の中から、前記要求側に対して
最後に提供された状態情報として、特定情報によって特
定される状態情報の次に状態が変化したことを示す状態
情報から最新の状態情報までの状態情報を検出し、検出
した状態情報を差分情報として要求側に提供することを
さらに含む付記18記載の情報管理装置の情報提供方
法。 (付記21)前記記憶装置に記憶された状態情報の中か
ら前記特定情報によって特定されるべき状態情報を特定
することができない場合には、記憶装置に記憶された最
新の状態情報を差分情報の代わりに要求側に提供するこ
とをさらに含む付記20記載の情報管理装置の情報提供
方法。 (付記22)複数の対象に関する状態情報を夫々取得
し、複数の対象についての状態情報を夫々前記記憶装置
に記憶し、前記記憶装置に記憶された状態情報の中か
ら、前記特定情報によって特定されるべき状態情報を特
定することができない場合には、記憶装置に記憶された
各対象の最新の状態情報を差分情報の代わりに要求側に
提供することをさらに含む付記20記載の情報管理装置
の情報提供方法。 (付記23)前記記憶装置に記憶された状態情報にイン
デックス情報を割り当て、前記記憶装置に記憶された最
新の状態情報に割り当てられたインデックス情報として
の最新インデックス情報を記憶装置に保持し、記憶装置
に保持される最新インデックス情報を、記憶装置に状態
情報を新たに記憶する毎に更新し、状態情報を要求側に
提供するときに、その時点で記憶装置に保持されている
最新インデックス情報を含む特定情報を要求側に提供
し、前記特定情報を含む提供要求を要求側から受け取っ
た場合に、この提供要求の特定情報に含まれた最新イン
デックス情報と、前記記憶装置に保持された最新インデ
ックス情報とが一致しないときには、前記差分情報を要
求側に提供することをさらに含む付記20記載の情報管
理装置の情報提供方法。 (付記24)前記記憶装置は、先頭の領域と最後尾の領
域とを含み状態情報を夫々格納する複数の領域を含み、
各領域に状態情報が格納された時刻に関する登録時刻情
報を記憶装置に記憶し、状態情報を、先頭の領域から順
に格納し、ある状態情報を最後尾の領域に格納した場合
には、この次に記憶すべき状態情報を先頭の領域に格納
し、状態情報を要求側に提供するときに、その時点で記
憶装置に記憶されている最新の状態情報に対応する登録
時刻情報としての最新登録時刻情報をさらに含む特定情
報を要求側に提供し、前記特定情報を含む提供要求を要
求側から受け取った場合に、この提供要求の特定情報に
含まれた最新インデックス情報が割り当てられている状
態情報に対応する登録時刻情報を記憶装置から検出し、
検出した登録時刻情報とこの提供要求の特定情報に含ま
れた最新登録時刻情報とが一致する場合に、前記差分情
報を要求側に提供することをさらに含む付記23記載の
情報管理装置の情報提供方法。 (付記25)記憶装置から検出した登録時刻情報と提供
要求に含まれた最新登録時刻情報とが一致しない場合に
は、前記記憶装置に記憶された最新の状態情報を要求側
に提供することをさらに含む付記24記載の情報管理装
置の情報提供方法。 (付記26)複数の対象に関する状態情報を夫々取得
し、複数の対象についての状態情報を夫々記憶装置に記
憶し、記憶装置から検出された登録時刻情報と提供要求
に含まれた最新登録時刻情報とが一致しない場合には、
前記記憶装置に記憶された各対象の最新の状態情報を要
求側に提供することをさらに含む付記24記載の情報管
理装置の情報提供方法。 (付記27)要求側が最新の状態情報のみの提供を要求
している場合には、差分情報として提供すべき状態情報
の中から最新の状態情報に該当する状態情報を抽出情報
として抽出し、この抽出情報を要求側に提供することを
さらに含む付記18記載の情報管理装置の情報提供方
法。 (付記28)前記抽出情報のデータ量が前記記憶装置に
記憶された最新の状態情報のデータ量よりも多い場合に
は、前記抽出情報に代えて、最新の状態情報を要求側に
提供することをさらに含む付記27記載の情報管理装置
の情報提供方法。 (付記29)複数の対象に関する状態情報を夫々取得
し、取得した各状態情報をその取得順で記憶装置に記憶
し、前記抽出情報のデータ量が前記記憶装置に記憶され
た各対象の最新の状態情報のデータ量よりも多い場合に
は、前記抽出情報に代えて、記憶装置に記憶された各対
象の最新の状態情報を要求側に提供することをさらに含
む付記27記載の情報管理装置の情報提供方法。 (付記30)情報を管理するとともに、要求側からの要
求に応じて管理している情報を提供する情報管理装置の
情報提供方法をコンピュータで実行するためのプログラ
ムを記録した記録媒体であって、複数種類の状態に変化
する対象の状態が変化する毎に、その状態の変化に関す
る状態情報を取得するプログラムと、取得した状態情報
を記憶装置に夫々記憶するプログラムと、状態情報の提
供要求を要求側から受け取った場合に、記憶装置に記憶
されている複数の状態情報の中から、この提供要求を受
け取る前に要求側に対して最後に提供された状態情報の
次に状態が変化したことを示す状態情報から最新の状態
情報までの状態情報を検出し、検出した状態情報を差分
情報として提供するプログラムとを記録した記録媒体。 (付記31)前記取得した状態情報をその取得順で記憶
するプログラムと、要求側に対して最後に提供された状
態情報の次に記憶された状態情報から最新の状態情報ま
での状態情報を差分情報として要求側に提供するプログ
ラムとをさらに記録した付記30記載の記録媒体。
【0209】
【発明の効果】本発明による情報管理装置によれば、伝
送される状態情報の量を軽減することができ、且つ状態
情報の取得に要する時間を短縮することができる。
【0210】また、本発明によれば、状態情報の提供が
要求される回数を減らすことができ、且つオブジェクト
の全ての状態変化に関する状態情報を得ることができ
る。
【0211】また、本発明によれば、差分情報の作成に
必要なデータの記憶量を軽減することができるととも
に、差分情報作成に係る状態情報の管理及び処理負担を
軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による情報管理システムの全
体構成図
【図2】図1に示したサーバのハードウェア構成図
【図3】図1に示したクライアントのハードウェア構成
【図4】図1に示した情報管理システムの機能ブロック
【図5】状態変化通知のフォーマット説明図
【図6】図4に示した変化イベント記録テーブルの説明
【図7】図4に示した最新状態テーブルの説明図
【図8】図4に示した返却情報作成領域の説明図
【図9】図4に示した差分情報作成領域の説明図
【図10】図4に示したパラメータ作成領域の説明図
【図11】サーバにおける処理を示すフローチャート
【図12】サーバにおける処理を示すフローチャート
【図13】サーバにおける処理を示すフローチャート
【図14】サーバにおける処理を示すフローチャート
【図15】サーバにおける処理を示すフローチャート
【図16】クライアントにおける処理を示すフローチャ
ート
【図17】クライアントにおける処理を示すフローチャ
ート
【図18】クライアントにおける処理を示すフローチャ
ート
【図19】クライアントにおける処理を示すフローチャ
ート
【図20】サーバとホストコンピュータとの通信を示す
シーケンス図
【図21】情報管理システムの運用例における変化イベ
ントレコードを示す図
【符号の説明】
A アプリケーション 1〜3 オブジェクト 10 サーバ 11〜13 クライアント 14 ネットワーク 15 ホストコンピュータ 16,31 CPU 17,32 ROM 18,33 RAM 19,34 ハードディスクドライブ 20,35 フロッピーディスクドライブ 21,36 CD−ROMドライブ 22,37 グラフィックボード 23,38 通信制御装置 24,25,39,40 インターフェイス回路 26,41 ディスプレイ装置 27,42 キーボード 28,43 マウス 29 フロッピーディスク 30 CD−ROM 45 オブジェクト状態管理部 46 管理部 47 最新状態テーブル 48 変化イベント記録テーブル 49 最新インデックス格納領域 50 返却情報作成領域 51 差分情報作成領域 52 要求受信領域 54 オブジェクト状態要求部 55 管理部 56 最新状態テーブル 57 「前回のインデックス」格納領域 58 「前回のイベント時刻」格納領域 59 パラメータ作成領域 60 返却情報受信領域 61 表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 明 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 Fターム(参考) 5B075 ND04 5B082 GA04 HA03 HA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報を管理するとともに、要求側からの要
    求に応じて管理している情報を提供する情報管理装置で
    あって、 複数種類の状態に変化する対象の状態が変化する毎に、
    その状態の変化に関する状態情報を取得する取得部と、 前記取得部にて得られた状態情報を夫々記憶する記憶部
    と、 状態情報の提供要求を要求側から受け取った場合に、前
    記記憶部に記憶された状態情報の中から、この提供要求
    を受け取る前に要求側に対して最後に提供された状態情
    報の次に状態が変化したことを示す状態情報から最新の
    状態情報までの状態情報を検出し、検出した状態情報を
    差分情報として要求側に提供する提供部とを備えた情報
    管理装置。
  2. 【請求項2】前記記憶部は前記取得部にて得られた状態
    情報をその取得順で記憶し、前記提供部は要求側に対し
    て最後に提供された状態情報の次に記憶された状態情報
    から最新の状態情報までの状態情報を差分情報として要
    求側に提供する請求項1記載の情報管理装置。
  3. 【請求項3】情報管理装置と、情報要求装置とを含み、 前記情報管理装置は、 複数種類の状態に変化する対象の状態が変化する毎に、
    その状態の変化に関する状態情報を取得する取得部と、 前記取得部にて得られた状態情報を夫々記憶する記憶部
    と、 状態情報の提供要求を情報要求装置から受け取った場合
    に、前記記憶部に記憶された状態情報の中から、この提
    供要求を受け取る前に情報要求装置に対して最後に提供
    された状態情報の次に状態が変化したことを示す状態情
    報から最新の状態情報までの状態情報を、差分情報とし
    て情報要求装置に提供する提供部とを備えた情報管理シ
    ステム。
  4. 【請求項4】情報を管理するとともに、要求側からの要
    求に応じて管理している情報を提供する情報管理装置の
    情報提供方法であって、 複数種類の状態に変化する対象の状態が変化する毎に、
    その状態の変化に関する状態情報を取得し、 取得した状態情報を夫々記憶装置に記憶し、 状態情報の提供要求を要求側から受け取った場合に、前
    記記憶装置に記憶された状態情報の中から、この提供要
    求を受け取る前に要求側に対して最後に提供された状態
    情報の次に状態が変化したことを示す状態情報から最新
    の状態情報までの状態情報を取り出し、検出した状態情
    報を差分情報として要求側に提供することを含む情報管
    理装置の情報提供方法。
  5. 【請求項5】情報を管理するとともに、要求側からの要
    求に応じて管理している情報を提供する情報管理装置の
    情報提供方法をコンピュータで実行するためのプログラ
    ムを記録した記録媒体であって、 複数種類の状態に変化する対象の状態が変化する毎に、
    その状態の変化に関する状態情報を取得するプログラム
    と、 取得した状態情報を記憶装置に夫々記憶するプログラム
    と、 状態情報の提供要求を要求側から受け取った場合に、記
    憶装置に記憶されている複数の状態情報の中から、この
    提供要求を受け取る前に要求側に対して最後に提供され
    た状態情報の次に状態が変化したことを示す状態情報か
    ら最新の状態情報までの状態情報を検出し、検出した状
    態情報を差分情報として提供するプログラムとを記録し
    た記録媒体。
  6. 【請求項6】情報を管理するとともに、要求側からの要
    求に応じて管理している情報を提供する情報管理装置の
    情報提供方法をコンピュータで実行するためのプログラ
    ムであって、 複数種類の状態に変化する対象の状態が変化する毎に、
    その状態の変化に関する状態情報を取得するステップ
    と、 取得した状態情報を記憶装置に夫々記憶するステップ
    と、 状態情報の提供要求を要求側から受け取った場合に、記
    憶装置に記憶されている複数の状態情報の中から、この
    提供要求を受け取る前に要求側に対して最後に提供され
    た状態情報の次に状態が変化したことを示す状態情報か
    ら最新の状態情報までの状態情報を検出し、検出した状
    態情報を差分情報として提供するステップとを含むプロ
    グラム。
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