JP2002148715A - 投射型表示装置 - Google Patents

投射型表示装置

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JP2002148715A
JP2002148715A JP2000345416A JP2000345416A JP2002148715A JP 2002148715 A JP2002148715 A JP 2002148715A JP 2000345416 A JP2000345416 A JP 2000345416A JP 2000345416 A JP2000345416 A JP 2000345416A JP 2002148715 A JP2002148715 A JP 2002148715A
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Yoshio Kubo
良生 久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】より定格値の低いサーマルスイッチを使用し、
かつ省スペース性、電源ラジエーション性能に優れた投
射型表示装置を提供すること。 【解決手段】光源ランプ3の投射光を映像信号で変調し
て投射する投射型表示装置において、光源ランプ3を当
該投射型表示装置のケース内で支持するランプハウジン
グを備え、該ハウジングの外側にサーマルリードスイッ
チ4を配置し、このサーマルリードスイッチ4をランプ
点灯回路2内のランプコントロール部(発振回路23及
び制御マイコン24)に接続し、ランプ過熱時にはラン
プコントロール部の動作を停止させる構成としたので、
従来より定格の低い小型のサーマルスイッチを使用する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶プロジェクタ等
の投射型表示装置に係り、特にランプの過熱を防止しか
つ外来ノイズの影響も少なくするようにした投射型表示
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、投射型表示装置として液晶プロジ
ェクタが普及している。この液晶プロジェクタは、光源
からの光を透過型液晶パネルに照射し、液晶パネルをテ
レビジョン信号やパソコン等からの情報信号に基づいて
駆動することで液晶パネルから変調された光を出射し、
投射レンズを介してスクリーンに拡大された映像を投射
するものである。
【0003】上記光源としてはハロゲンランプやキセノ
ンランプ、あるいはメタルハライドランプ等の高電圧放
電ランプが使用されるため、これら光源からの放射熱を
抑える必要があり、送風ファンを用いてランプの回りの
熱せられた空気を排気する方法などが一般的に知られて
いる。
【0004】液晶プロジェクタは、上記のように通常の
使用時であれば風冷等によりプロジェクタケース内部温
度を低く抑えるよう設計されるが、万一のプロジェクタ
内マイコンの暴走、予期せぬ冷却システムの不動作等の
異常が発生し、光源ランプの強力な熱線によりプロジェ
クタケース内が過熱、ランプ本体の劣化や、プロジェク
タケース内の部材が破損や特性劣化してしまうことを防
止することができるようにするため、プロジェクタケー
ス内のハウジングの外側に温度ヒューズを配置する方法
が知られている(特許第2973999号公報参照)。
【0005】従来、そのような温度ヒューズは一般的に
AC電源ラインに接続され、万一温度ヒューズが働くと
AC電源ラインが断、プロジェクタのメイン電源をオフ
し、ランプが消灯し、その他すべての回路が停止する。
その結果、プロジェクタケース内が過熱しランプ本体が
劣化したり、プロジェクタケース内の部材が破損や特性
劣化してしまうのを防止できるようにしていた。
【0006】或いは、実開平7−26886号公報のよ
うに液晶プロジェクタにおいてプロジェクタケース内温
度上昇による液晶パネルなどの特性劣化を防ぐために液
晶パネルの表面又は近傍に温度検出手段を配置し温度上
昇を検出することによってランプ点灯スイッチをオフに
するように構成したものも提案されている。
【0007】また、これと同様な方法であるが、ランプ
点灯回路内にマイコン機能を持たないプロジェクタの場
合に、万一のときにランプを強制的に消灯させるため、
ランプ点灯回路のオン/オフ信号線の途中に温度ヒュー
ズのようなサーマルスイッチを介する方法もあるが、少
なくともランプ点灯回路内にマイコン機能を持たせたプ
ロジェクタの場合、万一のマイコン暴走時に備えるため
交流(AC)電源ラインに、例えばAC125V、最大
15Aや、AC240V、最大8Aといった定格を持つ
比較的大きな温度ヒューズを接続するのが一般的であ
り、かつ温度ヒューズに至るケーブルは概して数cmか
ら数10cmといった長いものになり、それゆえAC電
源ラインにノイズが飛び込み易い構造となり、電源ラジ
エーションを悪化させてしまう大きな要因となってい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、少なくと
もランプ点灯回路内にマイコン機能を持たせたプロジェ
クタの場合、万一のマイコン暴走時に備えるためAC電
源ラインに、温度ヒューズを接続するのが一般的であ
り、しかも定格上の比較的大きな温度ヒューズが必要と
なり、それゆえAC電源ラインにノイズが飛び込み易い
構造となり、電源ラジエーションを悪化させてしまうと
いう問題があった。
【0009】そこで、本発明は上記の問題に鑑み、より
定格値の低いサーマルスイッチを使用し、かつ省スペー
ス性、電源ラジエーション性能に優れた投射型表示装置
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による投
射型表示装置は、装置筐体内に配置されていて、ランプ
を支持するハウジングと、前記ランプを点灯するための
ランプ点灯回路と、前記ハウジングの外側に配置される
サーマルスイッチであって、前記ランブ点灯回路のラン
プコントロール部に接続されていて、前記ランプの過熱
に基因して前記ハウジングが所定の温度以上となった時
にオン又はオフして前記ランブ点灯回路を停止するため
のサーマルスイッチと、を具備したものである。
【0011】請求項1の発明では、一般的にランプ点灯
回路のランプコントロール部は光源ランプの点灯/消灯
をソフトウェア的にコントロールしており、ソフトプロ
グラムのバグ、およびノイズによる誤動作や、予期せぬ
冷却システムの不動作等の異常が万一発生した場合、ラ
ンプ周りの冷却が不十分な状態に陥り、ランプ本体の劣
化や、装置筐体内の部材が破損や特性劣化に至る。これ
を防ぐため、サーマルスイッチをランプハウジングの外
側に設置しかつランプ点灯回路のランプコントロール部
に接続して、ハウジングが所定温度以上に過熱した時に
サーマルスイッチを動作させて、ソフトウェアを介さず
ハード的にランプを消灯させるシステムを構築したもの
である。
【0012】本発明ではサーマルスイッチはランプ点灯
回路のランプコントロール部に接続しており、サーマル
スイッチとしてはその最大電圧あるいは最大電流を従来
より低い定格のものを使用することができ、従来のよう
にサーマルスイッチをAC電源ラインに接続した際に問
題となる電源ラジエーション対策も考慮する必要がなく
なる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の投射型表示
装置において、前記サーマルスイッチは、フォトカプラ
を介して前記ランブ点灯回路のランプコントロール部に
接続されていて、前記ハウジングの温度が所定温度以上
に達したときオンして異常信号を前記フォトカプラを介
して前記ランブ点灯回路のランプコントロール部に送り
前記ランブ点灯回路を停止することを特徴とする。
【0014】請求項2の発明では、サーマルスイッチは
フォトカプラの1次側を駆動するに足る電流容量を有し
ていればよいので、定格の低いものを使用できると共
に、ランプコントロール部とは電気的に絶縁した回路構
成を実現できる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1の投射型表示
装置において、前記サーマルスイッチは、前記ランプ点
灯回路内のランプコントロール部のコントロールライン
に直列に接続されていて、前記ハウジングの温度が所定
温度以上に達したときオフして前記ランブ点灯回路を停
止させることを特徴とする。
【0016】請求項3の発明では、サーマルスイッチは
ランプコントロール部のコントロール信号を通流するに
足る電流容量を有していればよいので、定格の低いもの
を使用できる。
【0017】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
か1つに記載の投射型表示装置において、前記ランプコ
ントロール部は、少なくともマイコンを含むことを特徴
とする。
【0018】請求項4の発明では、ランプ点灯回路内に
マイコンを有する場合に、万一マイコンが暴走してラン
プの消灯がコントロール不能となっても、ハード的にラ
ンプを消灯させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。本発明が適用される投射型表示装置
(以下単にプロジェクタ)は、該プロジェクタのケース
(図示せず)内に、投射光を生成するための光源装置、
及びプロジェクタのケース内を空冷するための冷却装置
の構成(図1又は図2参照)に加えて、光源装置からの
投射光をカラー映像信号で変調するための光学ボック
ス、及び変調されたカラー映像光を投影スクリーンに拡
大投射するための投射レンズの構成(図3参照)を具備
して構成されている。
【0020】図1は本発明の一実施の形態の投射型表示
装置の要部構成を示すブロック図である。ここでは、光
源装置及び冷却装置の構成を示している。
【0021】図1において、符号1は図示しない商用交
流電源(以下、AC電源)からのAC電源電圧から直流
電圧を生成するメイン電源回路であり、該電源回路1か
らの直流電圧はランプ点灯回路2で適宜の周波数でスイ
ッチングされて交流に変換され、ランプ3を安定に点灯
するように構成されている。ランプ3はメタルハライド
ランプなどの放電ランプで構成されている。
【0022】ランプ点灯回路2は、メイン電源回路1か
らの直流電圧をスイッチング(断続)しランプ3の安定
点灯を維持するためのスイッチング素子としてのトラン
ジスタ21と、ランプ点灯を開始するための高圧の起動
パルスを発生するイグナイタ22と、前記トランジスタ
21をスイッチング制御(断続制御)するための発振回
路23及び該発振回路23の発振動作を制御(発振周波
数制御及び発振開始/停止制御)するための制御マイコ
ン24とから成るランプコントロール部と、フォトカプ
ラ25〜27と、で構成されている。
【0023】メイン電源回路1の一方の直流電圧ライン
はスイッチング用トランジスタ21のエミッタ・コレク
タを経てランプ3の一方の電極に接続し、メイン電源回
路1のもう一方の直流電圧ラインはイグナイタ22を介
してランプ3の他方の電極に接続している。スイッチン
グ用トランジスタ21のベースには発振回路23から高
周波のパルスが供給されている。イグナイタ22は、ラ
ンプ点灯開始時に、発振回路23からの発振パルスに基
づいてランプ始動用の高圧パルスを発生するものであ
り、ランプ点灯以降は休止状態となる。
【0024】制御マイコン24は、メインマイコン6か
らの点灯/消灯の指示に応答して、発振回路23の動作
をオン/オフ制御し、ランプ3を点灯/消灯させる一
方、メインマイコン6からの指示に応答してランプ3が
正常に点灯/消灯したか(消灯指示があったにも拘らず
点灯している場合や、点灯指示があったにもかかわらず
不点灯(ランプ破裂など)であるといったこと)等を監
視し、フラグを用いてランプ3の点灯、不点灯をメイン
マイコン6に知らせる機能も有している。メインマイコ
ン6には、図示しない操作手段が接続しており、ユーザ
ーが該操作手段の点灯/消灯ボタンを操作することで点
灯/消灯などの各種の指示をメインマイコン6に指示す
ることができるようになっている。
【0025】メインマイコン6とランプ点灯回路2内の
制御マイコン24との間の信号のやり取りは、フォトカ
プラ25,26を介することにより行われるようにして
いる。つまり、ランプ点灯回路2側とメインマイコン6
とを電気的に絶縁(分離)している。
【0026】更に、本実施の形態では、ランプ3をプロ
ジェクタのケース内で支持するハウジング(図示せず)
の外側にサーマルスイッチ4を配置した構成としてい
る。図1に示すサーマルスイッチ4としては、バイメタ
ル式のサーマルリードスイッチ,感温フェライトを用い
た感温リードスイッチなどが使用可能である。
【0027】サーマルスイッチ4とフォトカプラ27と
直流電源5との接続関係については、直流電源5の正極
端子をサーマルスイッチ4を介してフォトカプラ27の
1次側の発光ダイオード27aのアノードに接続し、該
発光ダイオード27aのカソードを直流電源5の負極端
子に接続しており、フォトカプラ27の2次側のフォト
トランジスタ27bの両端(コレクタ及びエミッタ)を
前記制御マイコン23の発振動作/停止制御端子に接続
している。これにより、ランプ3を包含する前記ハウジ
ングの温度が所定温度以上に上昇した時にはサーマルス
イッチ4がオンしてフォトカプラ27の発光ダイオード
27aに電流が流れ、2次側のフォトトランジスタ27
bがオンすることで、発振回路23に対して異常が伝え
られ、これにより発振回路23は発振動作を停止し、ラ
ンプ3は消灯する。
【0028】以上の光源手段の構成のほかに、プロジェ
クタのケース内ではランプなどの部品が過熱するのを防
ぐために、冷却手段を動作させるようになっている。冷
却手段は、各種冷却ファン8と、各種冷却ファン8を駆
動するためのファン制御回路7と、ファン制御回路7に
電力を供給する電源9とで構成されている。
【0029】メイン電源回路1がオンされた後に更にラ
ンプ点灯が指示された時は、同時に、メインマイコン6
は電源9をオンさせ、これによってファン制御回路7を
動作させることにより、ファン制御回路7はプロジェク
タのケース内に配置された各種冷却ファン8を必要に応
じた所定の回転数で回転させる。冷却ファンとしては、
吸気ファン,排気ファンの何れか一方或いは両方であっ
ても、さらに多くの冷却ファンをプロジェクタのケース
内の適宜の位置に配置してもよい。
【0030】以上の図1の構成においては、まずAC電
源(図示せず)にてメイン電源回路1を動作状態とした
後、メインマイコン6に接続した操作手段(図示せず)
の点灯ボタンをオン操作すると、メインマイコン6は点
灯指示信号(オン信号)をフォトカプラ25を介して制
御マイコン24に継続して送る。制御マイコン24は点
灯指示に基づいて発振回路24に発振制御信号を送り発
振動作を開始させる。発振回路24の発振動作開始のタ
イミングで、イグナイタ22は高電圧パルスを発生する
と同時にランプ3の電極間が絶縁破壊されて放電を開始
し、発振回路24からの高周波の発振パルスがスイッチ
ング用トランジスタ21のベースに供給され、ランプ3
はその放電状態を維持し、点灯し続ける。ランプ3の点
灯状態は、マイコンプログラムでソフト的にコントロー
ルされ、所定の明るさで安定に点灯される。
【0031】また、上記点灯ボタンの投入と同時に、メ
インマイコン6は、各種の冷却ファン8を動作させて、
プロジェクタのケース内で熱せられた空気をケース外部
に排気し、ケース外からは外部空気をケース内に吸い込
んで空冷することができる。
【0032】しかしながら、図1のようにランプ点灯回
路2内にマイコン機能を持たせたプロジェクタにおい
て、マイコンプログラムのバグ、およびノイズによる万
一のマイコン暴走・誤動作や、予期せぬ冷却システムの
不動作等に基因してマイコンによる制御動作が正常に行
われず、ランプ3に対する消灯指示にもかかわらず点灯
状態が維持され続けたりした場合、プロジェクタのケー
ス内におけるランプハウジングの温度が例えば100℃
を越えると(ここでサーマルスイッチ4の動作温度はお
よそ100℃に設定されているとする)、通常使用状態
ではオフのサーマルリードスイッチ4が発熱してオンし
直流電源5よりサーマルリードスイッチ4及びフォトカ
プラ27の1次側発光ダイオード27aを通して電流が
流れる。これにより、フォトカプラ27の2次側フォト
トランジスタ27bがオンすることにより異常信号とし
て発振回路23の動作/停止制御端子に送られ、発振回
路23を停止させる。発振回路23が停止すればランプ
3は点灯状態を維持できなくなり、消灯する。この時の
サーマルリードスイッチ4の定格は、例えば最大電圧1
10V、最大電流0.3A程度の小型のものが使用でき
る。最大でも電流0.3A程度しか流れないため、サー
マルリードスイッチ4には直径1mm程度の細いリード
線を接続すれば良く、配線は容易なものとなる。従来の
ようにAC電源ラインに比較的大型のサーマルスイッチ
を配する場合の配線では、直径3mm前後の太いリード
線の引き回しが必要であったが、これに比して本発明の
実施の形態の構成では簡易な配線が可能となり、電源ラ
ジエーション性能も改善される。
【0033】図2は本発明の他の実施の形態の投射型表
示装置の要部構成を示すブロック図である。図1と同様
に、光源装置及び冷却装置の構成を示しており、図1と
同一部分には同一符号を付してある。
【0034】図2の実施の形態において、図1と異なる
点は、サーマルスイッチ4Aをフォトカプラを介さずに
ランプ点灯回路2内のスイッチング用トランジスタ21
のコントロールライン(ベースライン)に直列に接続す
る構成としたものである。その他の構成は図1と同様で
ある。サーマルスイッチ4Aが、ランプ3を支持する図
示しないハウジングの外側に配置されることも図1の場
合と同様である。サーマルスイッチ4Aとしては、温度
ヒューズ、PTCサーミスタなどを使用可能である。
【0035】この実施の形態も、図1と同様、サーマル
スイッチ4Aをランプ点灯回路2内のコントロール部に
接続した構成となっている。サーマルスイッチ4Aは通
常は図示のようにオン状態になっているが、異常時にプ
ロジェクタのケース内のランプハウジングの温度が設定
温度を上回ると、サーマルスイッチ4Aはオフ状態とな
り、トランジスタ21のコントロールライン(ベースラ
イン)が遮断(オフ)され、発振回路23からトランジ
スタ21へのコントロール信号が停止し、ランプ3を強
制的に消灯させることができる。この実施の形態の場合
も、従来のようにAC電源ラインに比較的大型のサーマ
ルスイッチを配する場合の配線に比して、配線の引き回
しは簡易なもので実現され、電源ラジエーション性能も
改善できる。
【0036】図3は図1または図2におけるランプ3及
びその点灯回路2によって、映像投射される投射型表示
装置の光学ボックス及び投射レンズの配置を説明する平
面図である。特に、光学ボックスの内部構成を詳細に示
したものである。なお、図3ではR(赤),G(緑),
B(青)用の液晶パネルを有する三板式の液晶プロジェ
クタの例を示している。
【0037】図3において、符号200 はランプハウジン
グであり、この中には光源として、発光管31,リフレ
クタ32及び支持部33から成るランプ3が配置されて
いる。また、ランプハウジング200 の外側には図示しな
いサーマルスイッチ(4又は4A)が配設されている。
また、ランプハウジング200 の近くには冷却風を送風す
るための図示しないファンが配設されている。前記発光
管31からの光はリフレクタ32によって反射され、赤
外線や紫外線等の不要光をフィルタ101 で除去した後、
コンデンサレンズ102 や反射ミラー103 を介してダイク
ロイックミラー104 に供給される。
【0038】ダイクロイックミラー104 は、ランプ3か
らの光をR光とGB光に分光し、分離されたR光はミラ
ー105 で反射され、フィールドレンズ106 を介してR用
の液晶パネル107 に照射される。
【0039】また、ダイクロイックミラー104 により分
離されたGB光はダイクロイックミラー108 によりG光
とB光に分光され、G光はフィールドレンズ109 を介し
てG用の液晶パネル110 に照射され、B光はリレーレン
ズ111 、反射ミラー112 、リレーレンズ113 、反射ミラ
ー114 及びリレーレンズ115 を介してB用の液晶パネル
116 に照射される。
【0040】さらに、各液晶パネル107 ,110 ,116 を
透過したR光,G光,B光はダイクロイックプリズム11
8 によって合成され、この合成された映像光を投射レン
ズ300 によってスクリーン(図示せず)に投射するよう
にしている。
【0041】こうしてR,G,B用の液晶パネル107 ,
110 ,116 をR,G,Bの原色信号で駆動することによ
り、カラー画像を投射することができる。なお、前記液
晶パネル107 ,110 ,116 の入射側及び出射側にはそれ
ぞれ図示しない偏光板が配置されている。
【0042】以上述べた実施の形態によれば、ランプ点
灯回路内にマイコン機能を持たせたプロジェクタにおい
て、サーマルスイッチ4又は4Aはランプハウジングの
外側に配設され、しかもランプ点灯回路2のランプコン
トロール部に接続されており、最大電圧あるいは最大電
流が従来より低い定格のサーマルスイッチを使用するこ
とができ、さらにはサーマルスイッチをAC電源ライン
に接続した際に問題となる大型サーマルスイッチの使用
や電源ラジエーション対策も考慮する必要がなくなると
いう利点を有するものである。
【0043】ランプハウジングでの異常過熱によって上
記サーマルスイッチ4又は4Aを動作させて、ランプ点
灯回路2内のランプコントロール部の動作を停止させる
ことで、ソフトを介さずハード的にランプ3を消灯さ
せ、過熱状態を遮断することで、ランプ点灯回路2内に
マイコン機能を持たせたプロジェクタにおいては光源ラ
ンプ3の点灯・消灯はマイコンプログラムでソフト的に
コントロールしているが、プログラムのバグ、およびノ
イズによる誤動作や、予期せぬ冷却システムの不動作等
の異常が万一発生した場合、ランプ周りの冷却が不十分
な状態に陥り、光源ランプ3の強力な熱線により、プロ
ジェクタケース内が過熱し、ランプ本体の劣化や、プロ
ジェクタケース内の部材が破損や特性劣化に至るのを防
止し、プロジェクタの安全性をより高めることが可能と
なる。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、より
定格値の低いサーマルスイッチを使用し、しかも省スペ
ース性、電源ラジエーション性能に優れた投射型表示装
置を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の投射型表示装置の要部
構成を示すブロック図。
【図2】本発明の他の実施の形態の投射型表示装置の要
部構成を示すブロック図。
【図3】図1または図2におけるランプ及びその点灯回
路によって、映像投射される投射型表示装置の光学ボッ
クス及び投射レンズの配置を説明する平面図。
【符号の説明】
2…ランプ点灯回路 3…ランプ 4,4A…サーマルスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置筐体内に配置されていて、ランプを支
    持するハウジングと、 前記ランプを点灯するためのランプ点灯回路と、 前記ハウジングの外側に配置されるサーマルスイッチで
    あって、前記ランブ点灯回路のランプコントロール部に
    接続されていて、前記ランプの過熱に基因して前記ハウ
    ジングが所定の温度以上となった時にオン又はオフして
    前記ランブ点灯回路を停止するためのサーマルスイッチ
    と、 を具備したことを特徴とする投射型表示装置。
  2. 【請求項2】前記サーマルスイッチは、フォトカプラを
    介して前記ランブ点灯回路のランプコントロール部に接
    続されていて、前記ハウジングの温度が所定温度以上に
    達したときオンして異常信号を前記フォトカプラを介し
    て前記ランブ点灯回路のランプコントロール部に送り前
    記ランブ点灯回路を停止することを特徴とする請求項1
    記載の投射型表示装置。
  3. 【請求項3】前記サーマルスイッチは、前記ランプ点灯
    回路内のランプコントロール部のコントロールラインに
    直列に接続されていて、前記ハウジングの温度が所定温
    度以上に達したときオフして前記ランブ点灯回路を停止
    させることを特徴とする請求項1記載の投射型表示装
    置。
  4. 【請求項4】前記ランプコントロール部は、少なくとも
    マイコンを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1つに記載の投射型表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013109084A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Seiko Epson Corp プロジェクターおよび冷却制御方法

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JP2013109084A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Seiko Epson Corp プロジェクターおよび冷却制御方法

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