JP2002148304A - デバイス温度特性測定装置 - Google Patents

デバイス温度特性測定装置

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JP2002148304A
JP2002148304A JP2000344743A JP2000344743A JP2002148304A JP 2002148304 A JP2002148304 A JP 2002148304A JP 2000344743 A JP2000344743 A JP 2000344743A JP 2000344743 A JP2000344743 A JP 2000344743A JP 2002148304 A JP2002148304 A JP 2002148304A
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infrared
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JP2000344743A
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Yoshihiro Doukawa
義博 銅川
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 恒温槽内を精度良く迅速に低消費電力で安定
して所定温度に保った上で槽内のデバイス表面温度を適
確に測定可能であり、且つ任意な角度からデバイスを視
認性高く撮像できる小型のデバイス温度特性測定装置を
提供すること。 【解決手段】 この装置では、内部にデバイス2が保持
される小型の恒温槽1を赤外線透過性素材のシリコンと
し、槽1内のデバイス2及びこれの温度測定を行う測定
プローブ8を対象に赤外線を照射する赤外線照明10と
反射像を撮像する赤外線カメラ9とを槽1外に対向配備
し、槽1底面の金属プレート5内に装着された温度セン
サ4の温度検出結果とデバイス温度指令部6の目標設定
温度とに応じて温度制御部7が熱交換器3を温度制御し
て槽1内を所定の均一温度に保った上、カメラ9の撮像
信号の画像処理データから位置検出部13で相対的位置
を検出した結果を測定プローブ駆動部14と照明制御部
16とに反映させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として恒温槽内
を所定の均一な温度に保った上で恒温槽内に保持された
IC等の各種デバイス表面温度を適確に測定可能である
と共に、デバイスを撮像監視できる構造のデバイス温度
特性測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のデバイス温度特性測定装
置に関連する周知技術としては、例えば特開平8−76
857号公報に開示されたICハンドラの恒温槽の温度
制御方法が挙げられる。
【0003】ここでのデバイス温度特性測定装置は、恒
温槽の内壁を無反射塗装し、その上部に設置したガラス
窓を通して全てのICデバイスの表面温度を撮像して計
測する赤外線カメラと、各ICデバイスのうちの適当な
1個のものの表面温度をガラス窓を通して計測する赤外
線放射温度計と、赤外線カメラの撮像により得られた受
光信号を解析して各ICデバイスの表面の熱画像データ
を出力する熱画像解析部より成る赤外線熱画像解析装置
と、データ処理部及び表示器から成るデータ処理装置と
を備え、恒温槽内に保持された各ICデバイスの表面温
度を赤外線放射温度計で迅速に計測して得られた計測デ
ータに基づいて恒温槽内の温度を自動制御することで各
ICデバイスの表面温度を指定された数ポイントの所定
温度にそれぞれ維持した上、各ICデバイスの表面温度
を赤外線カメラで撮像した受光信号から赤外線熱画像解
析装置で解析した熱画像データに対してデータ処理装置
によりデータ処理して得られる表示の様子に基づいて製
品の良否判定を適確に可能とする機能を得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したデバイス温度
特性測定装置の場合、恒温槽内に保持された各ICデバ
イスのそれぞれの表面温度を赤外線放射温度計により計
測し、且つ各ICデバイスを赤外線カメラにより撮像す
るためにそれぞれ恒温槽の上部の壁面の一部に専用のガ
ラス窓を設置した構造になっているが、このように恒温
槽自体に複数設置されるガラス窓の占有面積が大きい構
造であれば、ガラスの熱伝導性が低いために恒温槽内の
温度が不均一になり易く(恒温槽の内部容量が小さい場
合には一層顕著になる)、これによりガラス窓を通して
恒温槽内のICデバイスを撮像して熱画像データを得る
ときに恒温槽内の温度調整能力が低くなってデバイスの
温度特性の誤差が大きくなってしまうという問題があ
る。
【0005】因みに、恒温槽内を撮像できない構造であ
れば、デバイスの位置的状態を把握することができない
ため、例えば測定プローブの接続部分の位置決めに際し
ての不具合いが発生することにより、製品の良否判定に
際して良品を不良品判定してしまうといった不都合が生
じてしまう。
【0006】又、上述したデバイス温度特性測定装置の
場合、恒温槽自体に設置されるガラス窓を通して恒温槽
内に保持されたデバイスを撮像する構造であるため、ガ
ラス窓の大きさによって赤外線カメラによる撮像方向が
規制されてしまうことにより、任意な角度から恒温槽内
のデバイスを適確に撮像することができず、視認性が優
れないという問題もある。
【0007】更に、上述したデバイス温度特性測定装置
の場合、恒温槽内にデバイスの撮像用に赤外線を照射す
るための赤外線照明を設ける必要がある等、恒温槽内へ
の配備を要する構成要素の点数が多くなってしまうこと
により、恒温槽並びに装置全体が大型化され、これらを
小型化することが困難である上、恒温槽内の容積が相当
大きくなってしまうことを回避できないことに伴い、恒
温槽内全体を温度調節するために要する消費電力が大き
くなってしまったり、或いはデバイスの表面温度が安定
するまでに要する温度調節のための所用時間がかかり過
ぎてしまうという問題もある。
【0008】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、恒温槽内を精度良
く迅速に低消費電力で安定して所定温度に保った上で槽
内のデバイス表面温度を適確に測定可能であり、且つ任
意な角度からデバイスを視認性高く撮像できる小型のデ
バイス温度特性測定装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、内部に
デバイスを保持した恒温槽と、恒温槽内のデバイス近傍
に配備されて該デバイスの表面付近温度を検出する温度
検出手段と、恒温槽外に配備されて温度検出手段による
温度検出結果に応じて該恒温槽内を所定の均一な温度に
保つように温度制御する温度制御手段と、恒温槽外に配
備されて該恒温槽内のデバイスを撮像する撮像手段とを
備えたデバイス温度特性測定装置において、恒温槽は、
一様に形成された赤外線透過性素材部分を有して成り、
撮像手段は、赤外線透過性素材部分を通してデバイスへ
赤外線を照射する赤外線照明と赤外線で照射された該デ
バイスの反射像を該赤外線透過性素材部分を通して撮像
する赤外線カメラとから成り、更に、赤外線カメラから
の反射像による撮像信号を画像処理化して画像処理デー
タとして記憶する画像処理記憶手段を備えたデバイス温
度特性測定装置が得られる。
【0010】又、本発明によれば、上記デバイス温度特
性測定装置において、恒温槽内の温度検出手段と対向す
る側のデバイス近傍に可動に配備されると共に、該デバ
イスの所定箇所に接続されて該デバイスの温度に応じた
電気信号を伝達する測定プローブを備え、赤外線照明及
び赤外線カメラは、恒温槽外でデバイス及び測定プロー
ブを間に挟む配置となるように互いに対向して配備さ
れ、恒温槽は、赤外線透過性素材部分を赤外線照明及び
赤外線カメラの対向面を含むように有しており、更に、
赤外線照明は、赤外線透過性素材部分を通してデバイス
及び測定プローブへ赤外線を照射し、赤外線カメラは、
赤外線で照射されたデバイス及び測定プローブの反射像
を赤外線透過性素材部分を通して撮像するデバイス温度
特性測定装置が得られる。
【0011】更に、本発明によれば、上記デバイス温度
特性測定装置において、恒温槽外に配備されて測定プロ
ーブからの電気信号に応じて温度特性の測定を行う測定
器と、恒温槽外に配備されて測定プローブを駆動する測
定プローブ駆動部と、画像処理データからデバイス及び
測定プローブの相対的位置検出を行って位置検出信号を
出力する位置検出部とを備え、測定プローブ駆動部は、
位置検出信号に応じて測定プローブの駆動量を制御する
デバイス温度特性測定装置が得られる。このデバイス温
度特性測定装置において、位置検出信号に応じて赤外線
照明による赤外線の照射量を制御する照明制御部を備え
たことは好ましい。
【0012】加えて、本発明によれば、上記何れか一つ
のデバイス温度特性測定装置において、恒温槽は、一面
側が開口された箱型であり、温度検出手段は、恒温槽内
の開口側から装着されて一面側が該恒温槽内でデバイス
向けの載置台として供され、且つ他面側が外部に露呈さ
れる金属プレート内に装着された温度センサであり、温
度制御手段は、金属プレートにおける他面側に装着され
た熱調整手段を含むデバイス温度特性測定装置が得られ
る。
【0013】一方、本発明によれば、上記デバイス温度
特性測定装置において、温度制御手段は、デバイスの目
標設定温度を出力するデバイス温度指令部と、温度セン
サからの温度検出信号とデバイス温度指令部からの目標
設定温度信号とに応じて熱調整手段を温度制御する温度
制御部とを備えて成るデバイス温度特性測定装置が得ら
れる。
【0014】他方、本発明によれば、上記何れか一つの
デバイス温度特性測定装置において、恒温槽はシリコン
から成るデバイス温度特性測定装置が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明のデ
バイス温度特性測定装置について、図面を参照して詳細
に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例に係るデバイス
温度特性測定装置の基本構成を示したブロック図であ
る。このデバイス温度特性測定装置は、一様な赤外線透
過性素材としてのシリコンから成ると共に、内部にデバ
イス2を保持した一面(底面)側が開口された箱型の恒
温槽1と、恒温槽1内のデバイス2近傍に配備されてデ
バイス2の表面付近温度を検出する温度検出手段であっ
て、恒温槽1内の開口側から装着されて一面側が恒温槽
1内でデバイス2向けの載置台として供され、且つ他面
側が外部に露呈される銅或いはアルミニウム等の材料か
ら成る金属プレート5内に装着された温度センサ4と、
恒温槽1内の温度センサ4と対向する側のデバイス2近
傍に可動に配備されると共に、デバイス2の所定箇所に
接続されてデバイス2の温度に応じた電気信号を伝達す
る測定プローブ8と、恒温槽1外に配備されて測定プロ
ーブ8からの電気信号に応じて温度特性の測定を行う測
定器15と、恒温槽1外に配備されて測定プローブ8を
駆動する測定プローブ駆動部14と、恒温槽1外に配備
されて恒温槽1内のデバイス2及び測定プローブ8の相
対的位置を撮像可能なように恒温槽1外でデバイス2及
び測定プローブ8を間に挟む配置となるように互いに光
軸が一直線になるように対向して配備されると共に、デ
バイス2及び測定プローブ8へ赤外線を照射する赤外線
照明10と赤外線で照射されたデバイス2及び測定プロ
ーブ8の反射像を撮像する赤外線カメラ9とから成る撮
像手段と、金属プレート5の他面側に装着された熱調整
手段としての熱交換器3と、デバイス2の目標設定温度
を出力するデバイス温度指令部6と、温度センサ4から
の温度検出信号とデバイス温度指令部6からの目標設定
温度信号とに応じて熱交換器3を加熱又は冷却するよう
に温度制御する温度制御部7と、赤外線カメラ9からの
反射像による撮像信号をアナログ(A)/デジタル
(D)変換して画像処理化されたデジタル画像処理デー
タとするA/D変換部11と、デジタル画像処理データ
を記憶する画像記憶部12と、画像処理データからデバ
イス2及び測定プローブ8の相対的位置検出を行って位
置検出信号を出力する位置検出部13と、位置検出部1
3からの位置検出信号に応じて赤外線照明10による赤
外線の照射量を制御する照明制御部16とを備え、測定
プローブ駆動部14が位置検出部13からの位置検出信
号に応じて測定プローブ8の駆動量を制御する構成とな
っている。
【0017】このうち、照明制御部16による赤外線照
明10における赤外線の照射量の制御には点灯/消灯の
基本動作が含まれる。即ち、位置検出部13から出力さ
れる位置検出信号は、画像記憶部12からのデジタル画
像データを含む信号を用いて測定プローブ8及びデバイ
ス2の相対的位置を算出した結果を示すものであるた
め、この算出結果には測定プローブ8のデバイス2に対
する接続位置の指令と共に、赤外線照明10の点灯/消
灯の指令が含まれる。測定プローブ駆動部14は、位置
検出部13から出力される位置信号に基づいてX軸方
向,Y軸方向,及びZ軸方向で規定される恒温槽1内の
空間中で測定プローブ8を駆動する。測定器15は、測
定プローブ駆動部14から出力される駆動信号に含まれ
る完了指令を入力した後にデバイス2の所定箇所に接続
された測定プローブ8を介して伝達される電気信号に応
じてデバイス2の温度特性の測定を行う。金属プレート
5内には、デバイス2が載置接触される一面側近傍にデ
バイス2の温度検出を行う温度センサ4が装着されてい
る。尚、上述した熱交換器3,温度指令部6,及び温度
制御部7は、合わせて恒温槽1外に配備されて温度セン
サ4による温度検出結果に応じて恒温槽1内を所定の均
一な温度に保つように温度制御する温度制御手段として
働き、A/D変換部11,画像記憶部12は、合わせて
赤外線カメラ9からの反射像による撮像信号を画像処理
化して画像処理データとして記憶する画像処理記憶手段
として働く。
【0018】このような構成のデバイス温度特性測定装
置の場合、恒温槽1の赤外線透過性素材としたシリコン
は、熱伝導性が高いと共に、赤外線を透過するという特
性を合わせ持つため、恒温槽1内を容易に所定の均一な
温度に保ち得る上、恒温槽1外に配備した赤外線カメラ
9及び赤外線照明10により恒温槽1を小型とした上で
恒温槽1内に保持されたデバイス2及び測定プローブ8
の相対的位置の撮像を任意に行うことができる。
【0019】即ち、これにより恒温槽1を開かなくとも
箱型の恒温槽1の側面及び上面において恒温槽1外方か
ら赤外線カメラ9及び赤外線照明10の配備位置を自由
に変えて種々角度から恒温槽1内に保持されたデバイス
2及び測定プローブ8の相対的位置の撮像を行うことが
できる他、シリコンの熱伝導性が高いために恒温槽1内
の温度制御性能も高くなる。又、恒温槽1内の容量を小
さくできることにより、恒温槽1内の温度分布が小さく
なって容易に均一な温度にでき、熱容量が小さくなって
恒温槽1内の熱応答速度が早くなるため、その結果とし
て温度調整能力が高められて温度制御時の消費電力を低
く抑制した上でデバイス2の表面温度を短時間で安定さ
せること、即ち、恒温槽1内を低消費電力で迅速に安定
して所定温度に調整保持した上でデバイス2の温度特性
の測定を適確に精度良く行うことが可能になる。
【0020】以下は、このデバイス温度特性測定装置に
おける基本動作を説明する。但し、ここでは初期的に小
型で内部容量の小さい箱型のシリコンから成る恒温槽1
内には、温度特性の測定対象となるデバイス2と、デバ
イス2の所定箇所に接続されるように駆動される測定プ
ローブ8とが配備されており、赤外線照明10により恒
温槽1内に保持されたデバイス2及び測定プローブ8を
恒温槽1の局部(赤外線透過性素材部分であるシリコン
を示す)を通して赤外線で透過照射し、この状態のデバ
イス2及び測定プローブ8の反射像を赤外線カメラ9で
恒温槽1の局部(ここでも同様に赤外線透過性素材部分
であるシリコンを示す)を通して透視撮像可能になって
おり、更に、デバイス2は上述した温度制御手段、即
ち、金属プレート5とデバイス2との接触面近傍に配置
された温度センサ4によるデバイス2の表面近傍温度を
検出した温度検出信号とデバイス温度指令部6から出力
された目標設定温度信号とに応じて温度制御部7が熱交
換器3を加熱又は冷却して金属プレート5を介してデバ
イス2の表面温度を温度制御することにより温度調整さ
れているものとする。
【0021】そこで、先ず赤外線カメラ9からは測定プ
ローブ8及びデバイス2を撮像したアナログ撮像信号が
A/D変換部11へ出力される。A/D変換部11で
は、入力したアナログ撮像信号をA/D変換してデジタ
ル画像データ信号として画像記憶部12へ出力する。画
像記憶部12では、入力したデジタル画像データ信号に
含まれるデジタル画像データを記憶保存して位置検出部
13へ出力する。位置検出部13では、画像記憶部12
から入力されたデジタル画像データから測定プローブ8
及びデバイス2の画像部分をそれぞれ切り出して予め設
定された画像分解能を用いて測定プローブ8及びデバイ
ス2の相対的位置ずれ量を算出した結果を位置信号とし
て測定プローブ駆動部14及び照明制御部16へ順次出
力する。
【0022】このとき、位置検出部13は、予め初期段
階では照明制御部16に対する位置信号として赤外線照
明10を点灯すべき指令を送出しており、測定プローブ
8及びデバイス2の相対的位置に応じてやがては消灯す
べき指令を送力する。これにより、赤外線カメラ9によ
る撮像時のみに赤外線照明10で赤外線の照射を行うよ
うにして赤外線による恒温槽1内での昇温影響を抑制す
る。
【0023】一方、位置検出部13からの位置信号は、
測定プローブ駆動部14にも送出されており、測定プロ
ーブ駆動部14では位置信号に従って測定プローブ8へ
駆動信号を出力し、これにより測定プローブ8は駆動信
号に応じて恒温槽1内の空間中でX軸方向,Y軸方向,
及びZ軸方向に所定量駆動し、やがてはデバイス2の所
定箇所と接続される。
【0024】この後、測定プローブ駆動部14は、測定
器15に対して駆動信号により完了指令を出力する。こ
れにより、測定器15は、駆動信号の完了指令を入力
後、測定プローブ8を介して伝達されるデバイス2の温
度に応じた電気信号を入力し、この電気信号に応じて温
度特性の測定を行う。
【0025】ところで、上述した一実施例に係る構成の
デバイス温度特性測定装置は、種々形態に変更すること
が可能である。例えば一実施例に係るデバイス温度特性
測定装置では、恒温槽1を一様な箱型のシリコンから成
る一面(底面)側が開口されると共に、各側面を一様に
形成された赤外線透過性素材部分(シリコン)を有する
ものとし、赤外線照明10により赤外線透過性素材部分
を通してデバイス2へ赤外線を照射し、赤外線カメラ9
により赤外線で照射されたデバイス2の反射像を赤外線
透過性素材部分を通して撮像する構成としたが、この構
成とは逆に一面(底面)側のみを赤外線透過性素材部分
(シリコン)として恒温槽を作製すると共に、一面(底
面)側に赤外線カメラ9及び赤外線照明10を設置し、
熱交換器3と温度センサ4を含む金属プレート5とを赤
外線カメラ9の視野を遮らないように恒温槽1の側面側
又は上面側に配備する構成とすることもできる。この場
合にはデバイス2の底面からの画像処理データを撮像す
ることができる。又、何れのデバイス温度特性測定装置
においても、恒温槽のシリコンは、近赤外線波長をも透
過する特性があるため、赤外線カメラ9の代わりに近赤
外線カメラを用い、赤外線照明10の代わりに近赤外線
照明を用いる構成として装置を安価にすることもでき
る。この他、例えば赤外線カメラ9及び赤外線照明10
を駆動する形態とすれば、恒温槽1内の撮像位置を変更
できるし、赤外線カメラ9及び赤外線照明10を同軸落
射方式の構成として鏡面状の対象物(デバイス2)を撮
像すれば、明瞭な正反射画像を得ることができる。又、
赤外線カメラ9及び赤外線照明10を複数設置し、例え
ばX軸方向画像とY軸方向画像との2方向からの画像処
理データを用いて位置合わせを行う構成とすれば、位置
精度を高くすることができる他、赤外線カメラ9を駆動
することなく2方向からの画像処理データが同時に得ら
れるため、一層高精度にして迅速に位置合わせの解析を
行うことができる。更に、デバイス2として例えば半田
ボールのリフロー温度をボール形状の画像変化により測
定する場合であれば、測定プローブ8,測定プローブ駆
動部14,及び測定器15を削除した構成として温度特
性を画像処理データのみにより確認することができるの
で、この場合には恒温槽1内の容量が一層小型化するこ
とができる。加えて、温度特性の測定対象となるデバイ
ス2によって加熱用又は冷却用の機能のみに特定化でき
る場合であれば、熱調整手段として熱交換器の代わりに
加熱用にヒータを用いたり、或いは冷却用にチラー水を
用いる構成として装置を簡素で安価することもできる。
従って、本発明のデバイス温度特性測定装置は、一実施
例として示した形態に限定されない。
【0026】
【発明の効果】以上に述べた通り、本発明のデバイス温
度特性測定装置によれば、内部にデバイスが保持される
恒温槽自体の少なくとも局部を赤外線透過性素材部分と
すると共に、撮像手段としての赤外線照明及び赤外線カ
メラを赤外線透過性素材部分を通して赤外線照明による
デバイスへの赤外線の照射と赤外線カメラによるデバイ
スからの反射像の撮像が可能なように恒温槽外に配備す
る構成としているので、恒温槽内を精度良く迅速に低消
費電力で安定して所定温度に保った上で槽内のデバイス
表面温度を適確に測定可能となり、しかも任意な角度か
らデバイスを視認性高く撮像できる小型の装置が具現さ
れるようになる。具体的な効果を列挙すれば、恒温槽の
赤外線透過性素材として用いたシリコンは、熱伝導性が
高い特性と赤外線を透過する特性とを合わせ持つため、
恒温槽をシリコンの素材で作製した場合、恒温槽内を容
易に所定の均一な温度に保ちながら小型の恒温槽外に配
備した赤外線照明及び赤外線カメラによりデバイスを適
確に撮像することができ、これによって恒温槽内におけ
る温度調整能力を高く保ったまま高い視認性が確保され
るため、例えば測定プローブの接続部分の位置決めに際
しての不具合いが発生せずに製品の良否判定を正確に行
うことができるようになる。又、赤外線照明及び赤外線
カメラを恒温槽外に配備する構成で得られる簡素にして
小型化された恒温槽内では、容量を小さくことができる
ため、恒温槽内での熱容量が小さくなると共に、熱応答
速度が速くなって温度が迅速に均一化されて安定し、そ
の結果として温度調整能力が高められて温度制御時の消
費電力を低く抑制した上でデバイスの表面温度を短時間
で安定させること、即ち、恒温槽内を低消費電力で迅速
に安定して所定温度に調整保持した上でデバイスの温度
特性の測定を適確に精度良く行うことができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るデバイス温度特性測定
装置の基本構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
1 恒温槽 2 デバイス 3 熱交換器 4 温度センサ 5 金属プレート 6 デバイス温度指令部 7 温度制御部 8 測定プローブ 9 赤外線カメラ 10 赤外線照明 11 A/D変換部 12 画像記憶部 13 位置検出部 14 測定プローブ駆動部 15 測定器 16 照明制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にデバイスを保持した恒温槽と、前
    記恒温槽内の前記デバイス近傍に配備されて該デバイス
    の表面付近温度を検出する温度検出手段と、前記恒温槽
    外に配備されて前記温度検出手段による温度検出結果に
    応じて該恒温槽内を所定の均一な温度に保つように温度
    制御する温度制御手段と、前記恒温槽外に配備されて該
    恒温槽内の前記デバイスを撮像する撮像手段とを備えた
    デバイス温度特性測定装置において、前記恒温槽は、一
    様に形成された赤外線透過性素材部分を有して成り、前
    記撮像手段は、前記赤外線透過性素材部分を通して前記
    デバイスへ赤外線を照射する赤外線照明と前記赤外線で
    照射された該デバイスの反射像を該赤外線透過性素材部
    分を通して撮像する赤外線カメラとから成り、更に、前
    記赤外線カメラからの前記反射像による撮像信号を画像
    処理化して画像処理データとして記憶する画像処理記憶
    手段を備えたことを特徴とするデバイス温度特性測定装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデバイス温度特性測定装
    置において、前記恒温槽内の前記温度検出手段と対向す
    る側の前記デバイス近傍に可動に配備されると共に、該
    デバイスの所定箇所に接続されて該デバイスの温度に応
    じた電気信号を伝達する測定プローブを備え、前記赤外
    線照明及び前記赤外線カメラは、前記恒温槽外で前記デ
    バイス及び前記測定プローブを間に挟む配置となるよう
    に互いに対向して配備され、前記恒温槽は、前記赤外線
    透過性素材部分を前記赤外線照明及び前記赤外線カメラ
    の対向面を含むように有しており、更に、前記赤外線照
    明は、前記赤外線透過性素材部分を通して前記デバイス
    及び前記測定プローブへ赤外線を照射し、前記赤外線カ
    メラは、前記赤外線で照射された前記デバイス及び前記
    測定プローブの反射像を前記赤外線透過性素材部分を通
    して撮像することを特徴とするデバイス温度特性測定装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のデバイス温度特性測定装
    置において、前記恒温槽外に配備されて前記測定プロー
    ブからの前記電気信号に応じて温度特性の測定を行う測
    定器と、前記恒温槽外に配備されて前記測定プローブを
    駆動する測定プローブ駆動部と、前記画像処理データか
    ら前記デバイス及び前記測定プローブの相対的位置検出
    を行って位置検出信号を出力する位置検出部とを備え、
    前記測定プローブ駆動部は、前記位置検出信号に応じて
    前記測定プローブの駆動量を制御することを特徴とする
    デバイス温度特性測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のデバイス温度特性測定装
    置において、前記位置検出信号に応じて前記赤外線照明
    による前記赤外線の照射量を制御する照明制御部を備え
    たことを特徴とするデバイス温度特性測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一つに記載のデバ
    イス温度特性測定装置において、前記恒温槽は、一面側
    が開口された箱型であり、前記温度検出手段は、前記恒
    温槽内の前記開口側から装着されて一面側が該恒温槽内
    で前記デバイス向けの載置台として供され、且つ他面側
    が外部に露呈される金属プレート内に装着された温度セ
    ンサであり、前記温度制御手段は、前記金属プレートに
    おける前記他面側に装着された熱調整手段を含むことを
    特徴とするデバイス温度特性測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のデバイス温度特性測定装
    置において、前記温度制御手段は、前記デバイスの目標
    設定温度を出力するデバイス温度指令部と、前記温度セ
    ンサからの温度検出信号と前記デバイス温度指令部から
    の目標設定温度信号とに応じて前記熱調整手段を温度制
    御する温度制御部とを備えて成ることを特徴とするデバ
    イス温度特性測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか一つに記載のデバ
    イス温度特性測定装置において、前記恒温槽はシリコン
    から成ることを特徴とするデバイス温度特性測定装置。
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JP2009025284A (ja) * 2007-07-17 2009-02-05 Suss Microtec Test Systems Gmbh プローブカードを位置決めする方法と配列装備

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