JP2002148209A - 表面傷の検出方法 - Google Patents

表面傷の検出方法

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JP2002148209A
JP2002148209A JP2000341300A JP2000341300A JP2002148209A JP 2002148209 A JP2002148209 A JP 2002148209A JP 2000341300 A JP2000341300 A JP 2000341300A JP 2000341300 A JP2000341300 A JP 2000341300A JP 2002148209 A JP2002148209 A JP 2002148209A
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JP2000341300A
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Hideaki Suzuki
英明 鈴木
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査対象物に付着している傷が表面にあるも
のか否かを的確に判定すること。 【解決手段】 本発明は、検査対象物に所定の光を照射
して、その透過光および反射光に基づき傷の有無を判定
する工程(ステップS1)と、検査対象物に傷があると
判定された場合、その傷の位置に対応する検査対象物の
表面部分に試液を塗布する工程と、試液の塗れ性が傷の
ある部分と傷がない部分とで異なる場合、その傷は検査
対象物の表面に付着しているものと判定する工程(ステ
ップS2)とを備える方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管の表面に
貼り付ける機能フィルムや、各種の膜が形成された平板
の表面に傷があるか否かを判定する表面傷の検出方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管(CRT)の表面に貼り付けら
れる機能フィルムには、防汚処理膜、帯電防止膜、低反
射膜など各種の成膜処理が施されている。機能フィルム
は、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の基材フ
ィルム上に、連続スパッタやCVD等の成膜プロセスに
よって各種の機能膜を積層したもので、製造段階でゴミ
や傷を付けないことが望まれている。
【0003】このような機能フィルムにおける外観検査
の一つとして、機能フィルムへの傷付き有無検査があ
る。CRTに貼り付ける機能フィルムに傷が付着してい
ると、CRTを発光させない状態で確認できる外観傷
や、CRTを発光させたときのぎらつき(いわゆる、面
ギラ)が発生し、表示品質へ著しい悪影響を与えること
になる。外観検査では、機能フィルムの傷付きを見極め
て、不良品を排除できるよう所定の基準によって行われ
ている。
【0004】従来、機能フィルムの外観検査方法は、機
能フィルムへ所定の光を照射し、その反射光、透過光を
用いた目視による傷付き有無を判定により行われてい
る。この傷は、発生部位により、濃さ、長さ等の合否判
定が異なる場合や、発生不問となる場合もある。このた
め、外観検査では、傷がどこの部分に付いているかを判
断し、的確な基準によって合否を判定する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外観検
査において、機能フィルム等の検査対象物への光照射に
よって傷の有無を判定したとしても、その傷が検査対象
物のどの層で発生しているか判断するのは非常に困難で
ある。特に、検査対象物の表面に付着した傷は品質への
影響が大きく、これを的確に判断する必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために成されたものである。すなわち、本
発明は、検査対象物に付着している傷がその検査対象物
の表面に付いているものか否かを判定する表面傷の検出
方法であり、傷の位置に対応する検査対象物の表面部分
に試液を塗布し、その試液の塗れ性が傷のある部分と傷
がない部分とで異なる場合、その傷は検査対象物の表面
に付着しているものと判定する方法である。
【0007】また、本発明は、検査対象物に所定の光を
照射して、その透過光および反射光に基づき傷の有無を
判定する工程と、検査対象物に傷があると判定された場
合、その傷の位置に対応する検査対象物の表面部分に試
液を塗布する工程と、試液の塗れ性が傷のある部分と傷
がない部分とで異なる場合、その傷は検査対象物の表面
に付着しているものと判定する工程とを備える方法でも
ある。
【0008】このような本発明では、検査対象物に付着
している傷の部分に試液を塗布し、その試液の塗れ性が
傷のある部分と傷のない部分とで異なる場合、その傷が
検査対象物の表面にあるものと判定している。つまり、
傷が表面にある場合には、その部分の塗れ性が変化し、
傷が表面にない場合には、表面の塗れ性が一様となる。
このことから、試液の塗れ性によって傷が表面にあるか
否かを判定できるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。なお、本実施形態では、主としてC
RTの表面に貼り付ける機能フィルムを検査対象物と
し、この表面に傷があるか否かを判定する場合を例とす
る。
【0010】図1は、本実施形態に係る表面傷の検査方
法を説明するフローチャートである。先ず、ステップS
1に示すように、検査対象物である機能フィルムに所定
光源から光を照射し、その光による機能フィルムでの反
射光および透過光による傷の有無判定を行う。
【0011】この判定で用いる光源としては、例えば3
波長蛍光灯を用いる。また、傷の有無の判定は、例えば
目視によって行う。図2は、反射光および透過光による
傷の有無判定を説明する図で、(a)は反射光の測定状
態、(b)は透過光の測定状態を示している。
【0012】図2(a)に示す反射光の測定では、機能
フィルムSに光源Lから光を照射し、その反射光を目視
によって参照し、傷があるか否かを判定する。また、図
2(b)に示す透過光の測定では、機能フィルムSに光
源Lから光を照射し、その透過光を目視によって参照
し、傷があるか否かを判定する。このような反射光、透
過光による判定を例えば各々2回行い、傷の有無を総合
的に判定する。ここで傷がないと判定された場合には、
機能フィルムSの傷判定をOKとする。
【0013】一方、傷があった場合には、次のステップ
S2へ進む。このステップS2では、反射光の確認を行
うとともに、その傷の位置が機能フィルムの表面にある
ものか否かを判定する。
【0014】ここで、機能フィルムにおける傷の発生部
位としては、一般的に、(1)機能フィルム表面の傷、
(2)PET(ポリエチレンテレフタレート)等の基材
フィルム表面の傷、(3)基材フィルムに付着する粘着
剤層側(基材フィルム裏面)の傷、(4)セパレータの
粘着剤側の傷、(5)セパレータの粘着剤側と反対側の
傷、(6)その他の傷、に分けることができる。
【0015】先のステップS1では、上記(1)〜
(6)を分けない傷の有無を判定しているが、ステップ
S2では、CRTの表示品質に最も影響を与える(1)
機能フィルム最表面の傷か、それ以外の傷かを分別する
処理を行う。
【0016】本実施形態では、(1)機能フィルム最表
面の傷か否かを明確に判定するため、傷の部分にエタノ
ール等の試液を塗布し、その塗れ性に基づき表面の傷か
否かを判定する。
【0017】つまり、先ず、ステップS1で検出した傷
の位置を確認し、その傷の位置にエタノール等の試液を
塗布する。そして、この試液の傷のある部分での塗れ性
と、傷のない部分での塗れ性との差を参照する。
【0018】機能フィルムでは、最表面に汚れの付着を
防止する防汚処理膜が形成されていることから、表面に
傷がない場合には防汚処理膜によって試液の塗れ性が悪
くなる。一方、表面に傷がある場合には防汚処理膜が剥
がれていて試液の塗れ性が良くなる。
【0019】本実施形態では、この塗れ性の違いを利用
して、試液を塗布した際に傷のある部分と傷のない部分
とで塗れ性が異なる場合には、その傷は表面にあるもの
と判断し、両塗れ性に差がない場合には、その傷は表面
にないものと判断する。
【0020】図3は、試液による表面傷の判定方法を説
明する模式図である。図3(a)に示すように、直線状
の傷Kがある場合、この傷Kに対して斜め方向に試液を
塗布する。例えば、円筒状布Nにエタノールを十分に染
み込ませ、傷Kの方向に対して斜めにエタノールを塗布
する。
【0021】図3(b)は、傷が表面にあった場合の状
態を示している。すなわち、傷Kが表面にある場合、傷
Kがある部分だけエタノールの塗れ性が高く、他の部分
は塗れ性が低くなっている。その結果、円筒状布Nをト
レースすると、エタノールの液滴の並びが傷Kの部分で
傷Kに沿ってずれる状態となる。このように液滴がずれ
た場合には、傷Kが表面に付着していることが分かる。
【0022】一方、図3(c)は、傷が表面にない場合
の状態を示している。すなわち、傷Kが表面にない場合
には、傷Kがある部分もない部分も表面の防汚処理膜の
効果によって塗れ性が同じとなり、その結果、円筒状布
Nをトレースすると、エタノールの液滴の並びが傷Kの
場所にかかわらず直線状となる。このように液滴が直線
上に並ぶ場合には、傷Kが表面に付着していないことが
分かる。
【0023】なお、試液としてエタノールを用いるの
は、エタノールの表面エネルギーの低さにより塗れ性の
差が判断しやすいこと、試液による機能フィルムへの汚
染が少ないこと、また比較的入手しやすいこと、などに
よる。
【0024】ステップS2の判断で、傷が表面にない場
合は、表面傷以外の傷であるとして、別の合否判定を行
う。一方、傷が表面にある場合には、ステップS3へ進
む。ここでは、表面傷の長さ、濃さ、深さ等を判定し、
その傷の状態が許容範囲内であるか否かを判断する。
【0025】そして、傷の状態が許容範囲内であればス
テップS4に示す合格判定を行い、許容範囲外であれば
不合格判定を行う。
【0026】上記の傷判定では、検査対象物としてCR
Tの機能フィルムを例に説明したが、本発明はこれに限
定されず、プラスチック基板やガラス基板上に機能層が
形成された各種フィルタ(ディスプレイフィルターや光
学フィルタ等)の傷検査であっても適用可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。すなわち、試液の塗れ性の違いに
よって付着している傷が表面にあるか否かを判定するこ
とから、簡単な手順で的確に表面傷であるか否かを判断
でき、製品の品質および信頼性を向上させることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る表面傷の検査方法を説明する
フローチャートである。
【図2】反射光および透過光による傷の有無判定を説明
する図である。
【図3】試液による表面傷の判定方法を説明する模式図
である。
【符号の説明】
C1…反射光、C2…透過光、K…傷、L…光源、N…
円筒状布、S…機能フィルム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象物に付着している傷がその検査
    対象物の表面に付いているものか否かを判定する表面傷
    の検出方法において、 前記傷の位置に対応する検査対象物の表面部分に試液を
    塗布し、その試液の塗れ性が前記傷のある部分と傷がな
    い部分とで異なる場合、前記傷は前記検査対象物の表面
    に付着しているものと判定することを特徴とする表面傷
    の検出方法。
  2. 【請求項2】 前記試液は、エタノール系液体から成る
    ことを特徴とする請求項1記載の表面傷の検出方法。
  3. 【請求項3】 前記試液を塗布する際には、前記傷の方
    向に対して斜めに塗布することを特徴とする請求項1記
    載の表面傷の検出方法。
  4. 【請求項4】 検査対象物に所定の光を照射して、その
    透過光および反射光に基づき傷の有無を判定する工程
    と、 前記検査対象物に傷があると判定された場合、その傷の
    位置に対応する前記検査対象物の表面部分に試液を塗布
    する工程と、 前記試液の塗れ性が前記傷のある部分と傷がない部分と
    で異なる場合、前記傷は前記検査対象物の表面に付着し
    ているものと判定する工程とを備えることを特徴とする
    表面傷の検出方法。
  5. 【請求項5】 前記試液は、エタノール系液体から成る
    ことを特徴とする請求項4記載の表面傷の検出方法。
  6. 【請求項6】 前記試液を塗布する際には、前記傷の方
    向に対して斜めに塗布することを特徴とする請求項4記
    載の表面傷の検出方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021106635A1 (ja) * 2019-11-28 2021-06-03 住友化学株式会社 光学フィルムの製造方法

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