JP2002148181A - フローインジェクション分析装置 - Google Patents
フローインジェクション分析装置Info
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- JP2002148181A JP2002148181A JP2000339239A JP2000339239A JP2002148181A JP 2002148181 A JP2002148181 A JP 2002148181A JP 2000339239 A JP2000339239 A JP 2000339239A JP 2000339239 A JP2000339239 A JP 2000339239A JP 2002148181 A JP2002148181 A JP 2002148181A
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- Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
- Optical Measuring Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 化学発光に対する検出効率を向上させること
ができ、しかも化学発光の反応時間を測定し得るフロー
インジェクション分析装置を提供する。 【解決手段】 試薬案内管12bによって案内された試
薬Rと試料案内管12cによって案内された試料Xとの
混合液を通過させるフローセル3と、試薬Rと試料Xと
の化学反応によってフローセル3内の混合液が発光した
光を検出してその発光量に応じた電気的信号を出力する
光検出手段21−1〜21−Nとを備えたフローインジ
ェクション分析装置1において、フローセル3内で発光
した光を光検出手段21−1〜21−Nに案内する光案
内部4を備え、光案内部4は、各々の光導入側端部15
aがフローセル3に対向させられた状態でフローセル3
の延在方向に沿ってそれぞれ配置された複数の光ファイ
バ15−11〜15−NMで構成されている。
ができ、しかも化学発光の反応時間を測定し得るフロー
インジェクション分析装置を提供する。 【解決手段】 試薬案内管12bによって案内された試
薬Rと試料案内管12cによって案内された試料Xとの
混合液を通過させるフローセル3と、試薬Rと試料Xと
の化学反応によってフローセル3内の混合液が発光した
光を検出してその発光量に応じた電気的信号を出力する
光検出手段21−1〜21−Nとを備えたフローインジ
ェクション分析装置1において、フローセル3内で発光
した光を光検出手段21−1〜21−Nに案内する光案
内部4を備え、光案内部4は、各々の光導入側端部15
aがフローセル3に対向させられた状態でフローセル3
の延在方向に沿ってそれぞれ配置された複数の光ファイ
バ15−11〜15−NMで構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の無機物や有
機物に対する定量分析などを行うためのフローインジェ
クション分析装置に関するものである。
機物に対する定量分析などを行うためのフローインジェ
クション分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のフローインジェクション分析装
置として、図6に示すフローインジェクション分析装置
31が従来から知られている。このフローインジェクシ
ョン分析装置31は、液状の試薬Rと試料Xとを混合し
た際に生じる化学変化に伴ってその混合液内で化学発光
した光を検出することにより、試料Xの成分や成分比率
などの定量分析が可能に構成され、送液部2、スパイラ
ルフローセル33、光検出部35、制御部56および表
示部7を備えている。送液部2は、試薬Rを貯留可能な
タンク11と、送液管12aを介してタンク11に接続
されタンク11から試薬Rを吸い上げて送液管12bを
介してスパイラルフローセル33に送液するポンプ13
とを備えている。この場合、送液管12bには、試薬R
に試料Xを注入するための注入管12cが連結されてい
る。一方、図7に示すように、スパイラルフローセル3
3は、直径1mm程度の石英製の細管を渦巻き模様状に
巻き回し、全体としての外径が15mm程度となるよう
に形成されている。このスパイラルフローセル33は、
試料Xと試薬Rとの混合液を導入部33aから導入して
排出部33b(渦巻き模様の外縁部)に向けて通過させ
る。
置として、図6に示すフローインジェクション分析装置
31が従来から知られている。このフローインジェクシ
ョン分析装置31は、液状の試薬Rと試料Xとを混合し
た際に生じる化学変化に伴ってその混合液内で化学発光
した光を検出することにより、試料Xの成分や成分比率
などの定量分析が可能に構成され、送液部2、スパイラ
ルフローセル33、光検出部35、制御部56および表
示部7を備えている。送液部2は、試薬Rを貯留可能な
タンク11と、送液管12aを介してタンク11に接続
されタンク11から試薬Rを吸い上げて送液管12bを
介してスパイラルフローセル33に送液するポンプ13
とを備えている。この場合、送液管12bには、試薬R
に試料Xを注入するための注入管12cが連結されてい
る。一方、図7に示すように、スパイラルフローセル3
3は、直径1mm程度の石英製の細管を渦巻き模様状に
巻き回し、全体としての外径が15mm程度となるよう
に形成されている。このスパイラルフローセル33は、
試料Xと試薬Rとの混合液を導入部33aから導入して
排出部33b(渦巻き模様の外縁部)に向けて通過させ
る。
【0003】光検出部35は、図6に示すように、スパ
イラルフローセル33に対向配置されて化学発光の発光
量に応じた数のパルス信号を生成する光電子倍増管51
と、光電子倍増管51から出力されるパルス信号を増幅
するアンプ52と、所定レベルを超えるパルス信号の数
をカウントしてそのカウント値を制御部56に出力する
カウンタ53とを備えている。この場合、光電子倍増管
51は、その受光部の直径がスパイラルフローセル33
の直径とほぼ等しい直径15mm程度のものが採用され
ている。したがって、スパイラルフローセル33の導入
部33aから排出部33bの間のいずれの部位で発光し
た光であっても受光することが可能となっている。制御
部56は、カウンタ53のカウント値に基づいてスパイ
ラルフローセル33内での化学発光の発光量を演算し、
その演算結果に基づいて試料Xについての定量分析を実
行すると共に、その分析結果を表示部7に表示させる。
イラルフローセル33に対向配置されて化学発光の発光
量に応じた数のパルス信号を生成する光電子倍増管51
と、光電子倍増管51から出力されるパルス信号を増幅
するアンプ52と、所定レベルを超えるパルス信号の数
をカウントしてそのカウント値を制御部56に出力する
カウンタ53とを備えている。この場合、光電子倍増管
51は、その受光部の直径がスパイラルフローセル33
の直径とほぼ等しい直径15mm程度のものが採用され
ている。したがって、スパイラルフローセル33の導入
部33aから排出部33bの間のいずれの部位で発光し
た光であっても受光することが可能となっている。制御
部56は、カウンタ53のカウント値に基づいてスパイ
ラルフローセル33内での化学発光の発光量を演算し、
その演算結果に基づいて試料Xについての定量分析を実
行すると共に、その分析結果を表示部7に表示させる。
【0004】試料Xの定量分析を行う際には、まず、ポ
ンプ13を駆動して試薬Rを一定速度で流動させる。次
に、流動状態の試薬Rに注入管12cを介して試料Xを
注入する。これにより、試薬Rと試料Xとが混合され、
その混合液が導入部33aから導入されて排出部33b
に向けてスパイラルフローセル33の内部を流動する。
この際に、スパイラルフローセル33の内部において試
薬Rと試料Xとが化学反応することによって化学発光が
生じる。一方、光電子倍増管51は、この光を受光し、
その発光量に応じた数のパルス信号を生成してアンプ5
2に出力する。次いで、カウンタ53が、アンプ52に
よって増幅されたパルス信号のうちの所定レベルを超え
るパルス信号の数をカウントし、そのカウント値を制御
部56に出力する。この後、制御部56が、カウント値
に基づいてスパイラルフローセル33内における発光量
を演算し、その演算結果に基づいて試料Xについての定
量分析を実行して分析結果を表示部7に表示させる。
ンプ13を駆動して試薬Rを一定速度で流動させる。次
に、流動状態の試薬Rに注入管12cを介して試料Xを
注入する。これにより、試薬Rと試料Xとが混合され、
その混合液が導入部33aから導入されて排出部33b
に向けてスパイラルフローセル33の内部を流動する。
この際に、スパイラルフローセル33の内部において試
薬Rと試料Xとが化学反応することによって化学発光が
生じる。一方、光電子倍増管51は、この光を受光し、
その発光量に応じた数のパルス信号を生成してアンプ5
2に出力する。次いで、カウンタ53が、アンプ52に
よって増幅されたパルス信号のうちの所定レベルを超え
るパルス信号の数をカウントし、そのカウント値を制御
部56に出力する。この後、制御部56が、カウント値
に基づいてスパイラルフローセル33内における発光量
を演算し、その演算結果に基づいて試料Xについての定
量分析を実行して分析結果を表示部7に表示させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のフロ
ーインジェクション分析装置31には、以下の問題点が
ある。すなわち、従来のフローインジェクション分析装
置31では、光電子倍増管51をスパイラルフローセル
33の近傍に対向配置させることにより、この光電子倍
増管51によってスパイラルフローセル33内の化学発
光量を検出している。この場合、光電子倍増管51など
の光検出手段による光検出精度の向上を図るためには、
雑音の影響を回避すべく光検出手段を所定温度(例えば
−80℃)に冷却する必要がある。しかし、スパイラル
フローセル33内の混合液の冷却を避ける必要があるた
め、スパイラルフローセル33の近傍に配置されている
光検出手段のみを冷却するのは極めて困難である。した
がって、フローインジェクション分析装置31には、ス
パイラルフローセル33と光検出手段とを離間させなけ
ればならないことに起因して光学的な損失を招く結果、
光検出効率が低いという問題点がある。この場合、従来
のフローインジェクション分析装置31では、スパイラ
ルフローセル33の一方の面に光電子倍増管51を対向
配置しているため、スパイラルフローセル33内で発光
した光のうち、光電子倍増管51の配置方向以外に向か
って散乱する光を検出することができない結果、光検出
効率がさらに低くなるという問題点がある。
ーインジェクション分析装置31には、以下の問題点が
ある。すなわち、従来のフローインジェクション分析装
置31では、光電子倍増管51をスパイラルフローセル
33の近傍に対向配置させることにより、この光電子倍
増管51によってスパイラルフローセル33内の化学発
光量を検出している。この場合、光電子倍増管51など
の光検出手段による光検出精度の向上を図るためには、
雑音の影響を回避すべく光検出手段を所定温度(例えば
−80℃)に冷却する必要がある。しかし、スパイラル
フローセル33内の混合液の冷却を避ける必要があるた
め、スパイラルフローセル33の近傍に配置されている
光検出手段のみを冷却するのは極めて困難である。した
がって、フローインジェクション分析装置31には、ス
パイラルフローセル33と光検出手段とを離間させなけ
ればならないことに起因して光学的な損失を招く結果、
光検出効率が低いという問題点がある。この場合、従来
のフローインジェクション分析装置31では、スパイラ
ルフローセル33の一方の面に光電子倍増管51を対向
配置しているため、スパイラルフローセル33内で発光
した光のうち、光電子倍増管51の配置方向以外に向か
って散乱する光を検出することができない結果、光検出
効率がさらに低くなるという問題点がある。
【0006】また、試料Xが試薬Rに注入された時点か
ら化学反応による化学発光が生じるまでの反応時間を測
定し、その反応時間を試料Xについての定量分析に反映
させようとした場合であっても、従来のフローインジェ
クション分析装置31では、光電子倍増管51が、スパ
イラルフローセル33の導入部33aから排出部33b
の間のいずれの部位で発光した光であっても区別するこ
となく受光している。このため、フローインジェクショ
ン分析装置31には、スパイラルフローセル33内にお
ける化学発光の発生位置を特定することができないた
め、反応時間を測定することができず、その結果、その
反応時間を定量分析に反映することができないという問
題点が存在する。
ら化学反応による化学発光が生じるまでの反応時間を測
定し、その反応時間を試料Xについての定量分析に反映
させようとした場合であっても、従来のフローインジェ
クション分析装置31では、光電子倍増管51が、スパ
イラルフローセル33の導入部33aから排出部33b
の間のいずれの部位で発光した光であっても区別するこ
となく受光している。このため、フローインジェクショ
ン分析装置31には、スパイラルフローセル33内にお
ける化学発光の発生位置を特定することができないた
め、反応時間を測定することができず、その結果、その
反応時間を定量分析に反映することができないという問
題点が存在する。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、化学発光に対する検出効率を向上させるこ
とができ、しかも化学発光の反応時間を測定し得るフロ
ーインジェクション分析装置を提供することを主目的と
する。
ものであり、化学発光に対する検出効率を向上させるこ
とができ、しかも化学発光の反応時間を測定し得るフロ
ーインジェクション分析装置を提供することを主目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載のフローインジェクション分析装置は、試薬
案内管によって案内された試薬と試料案内管によって案
内された試料との混合液を通過させるフローセルと、前
記試薬と前記試料との化学反応によって前記フローセル
内の前記混合液が発光した光を検出してその発光量に応
じた電気的信号を出力する光検出手段とを備えたフロー
インジェクション分析装置において、前記フローセル内
で発光した前記光を前記光検出手段に案内する光案内部
を備え、当該光案内部は、各々の光導入側端部が前記フ
ローセルに対向させられた状態で当該フローセルの延在
方向に沿ってそれぞれ配置された複数の光ファイバで構
成されていることを特徴とする。
求項1記載のフローインジェクション分析装置は、試薬
案内管によって案内された試薬と試料案内管によって案
内された試料との混合液を通過させるフローセルと、前
記試薬と前記試料との化学反応によって前記フローセル
内の前記混合液が発光した光を検出してその発光量に応
じた電気的信号を出力する光検出手段とを備えたフロー
インジェクション分析装置において、前記フローセル内
で発光した前記光を前記光検出手段に案内する光案内部
を備え、当該光案内部は、各々の光導入側端部が前記フ
ローセルに対向させられた状態で当該フローセルの延在
方向に沿ってそれぞれ配置された複数の光ファイバで構
成されていることを特徴とする。
【0009】請求項2記載のフローインジェクション分
析装置は、試薬案内管によって案内された試薬と試料案
内管によって案内された試料との混合液を通過させるフ
ローセルと、前記試薬と前記試料との化学反応によって
前記フローセル内の前記混合液が発光した光を検出して
その発光量に応じた電気的信号を出力する光検出手段と
を備えたフローインジェクション分析装置において、前
記フローセル内で発光した前記光を前記光検出手段に案
内する光案内部を備え、当該光案内部は、各々の光導入
側端部が前記フローセルに対向させられた複数の光ファ
イバを当該フローセルの外周に沿って放射状に配置して
なる光ファイバ群を、当該フローセルの延在方向に沿っ
て複数配置して構成されていることを特徴とする。
析装置は、試薬案内管によって案内された試薬と試料案
内管によって案内された試料との混合液を通過させるフ
ローセルと、前記試薬と前記試料との化学反応によって
前記フローセル内の前記混合液が発光した光を検出して
その発光量に応じた電気的信号を出力する光検出手段と
を備えたフローインジェクション分析装置において、前
記フローセル内で発光した前記光を前記光検出手段に案
内する光案内部を備え、当該光案内部は、各々の光導入
側端部が前記フローセルに対向させられた複数の光ファ
イバを当該フローセルの外周に沿って放射状に配置して
なる光ファイバ群を、当該フローセルの延在方向に沿っ
て複数配置して構成されていることを特徴とする。
【0010】請求項3記載のフローインジェクション分
析装置は、請求項1または2記載のフローインジェクシ
ョン分析装置において、前記光検出手段を複数備え、前
記フローセルにおける前記混合液の導入口から排出口ま
での間において当該フローセルの延在方向に沿って形成
された複数の光検出エリアの各々に対向配置された複数
の前記光ファイバの各出力側端部を、当該各光検出エリ
ア毎にバンドルして前記各光検出手段にそれぞれ接続し
たことを特徴とする。
析装置は、請求項1または2記載のフローインジェクシ
ョン分析装置において、前記光検出手段を複数備え、前
記フローセルにおける前記混合液の導入口から排出口ま
での間において当該フローセルの延在方向に沿って形成
された複数の光検出エリアの各々に対向配置された複数
の前記光ファイバの各出力側端部を、当該各光検出エリ
ア毎にバンドルして前記各光検出手段にそれぞれ接続し
たことを特徴とする。
【0011】請求項4記載のフローインジェクション分
析装置は、請求項1から3のいずれかに記載のフローイ
ンジェクション分析装置において、前記フローセル内で
発光した光を前記光導入側端部に向けて反射させる反射
手段を備えていることを特徴とする。
析装置は、請求項1から3のいずれかに記載のフローイ
ンジェクション分析装置において、前記フローセル内で
発光した光を前記光導入側端部に向けて反射させる反射
手段を備えていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るフローインジェクション分析装置の実施の形態
について説明する。なお、従来のフローインジェクショ
ン分析装置31と同一の構成要素については、同一の符
号を付して重複した説明を省略する。
明に係るフローインジェクション分析装置の実施の形態
について説明する。なお、従来のフローインジェクショ
ン分析装置31と同一の構成要素については、同一の符
号を付して重複した説明を省略する。
【0013】最初に、フローインジェクション分析装置
1の構成について、各図を参照して説明する。
1の構成について、各図を参照して説明する。
【0014】フローインジェクション分析装置1は、図
1に示すように、送液部2、フローセル3、光案内部
4、光検出部5、制御部6および表示部7を備えてい
る。フローセル3は、例えば円筒状の石英で構成され、
送液部2から送液される試薬Rおよび試料Xを導入口3
aから導入して排出口3bから排出する。この場合、フ
ローセル3における導入口3aから排出口3bまでの間
には、その延在方向に沿ってN分割した第1〜第N(以
下、N,Mは自然数とする)の光検出エリアが予め位置
決めされている。
1に示すように、送液部2、フローセル3、光案内部
4、光検出部5、制御部6および表示部7を備えてい
る。フローセル3は、例えば円筒状の石英で構成され、
送液部2から送液される試薬Rおよび試料Xを導入口3
aから導入して排出口3bから排出する。この場合、フ
ローセル3における導入口3aから排出口3bまでの間
には、その延在方向に沿ってN分割した第1〜第N(以
下、N,Mは自然数とする)の光検出エリアが予め位置
決めされている。
【0015】光案内部4は、フローセル3内で化学発光
によって発生した光を光検出部5に案内するためのもの
であって、図2,3に示すように、複数の光ファイバー
15−11〜15−NM(以下、区別しないときには
「光ファイバー15」ともいう)を備えている。具体的
には、光案内部4は、図3に示すように、フローセル3
の導入口3a側から排出口3bに向けて順に多層状に配
置されたN個の光ファイバー群15−1〜15−Nで構
成されている。また、各光ファイバー群15−1〜15
−Nは、各々に属する光ファイバー15の各導入側端部
15aがフローセル3の第1〜第Nの光検出エリアにそ
れぞれ対向配置されると共に各出力側端部15b(図1
参照)が各光検出エリア毎に1つにバンドルされて構成
されている。より具体的には、図2に示すように、例え
ば、光ファイバー群15−1は、M本の光ファイバー1
5−11,15−12・・15−1L・・15−1Mで
構成され、各光ファイバー15の各導入側端部15aが
フローセル3の外周面における第1の光検出エリアに対
向するようにして、全体としてフローセル3を中心とし
て放射状に配置されている。また、光ファイバー群15
−1に属する各光ファイバー15の出力側端部15b
は、1つにバンドルされてAPD21−1に接続されて
いる。同様にして、光ファイバー群15−2〜15−N
は、図3に示すように、光ファイバー群15−1の配置
面に対して平行であって第2〜第Nの光検出エリアに対
向するようにして放射状にそれぞれ配置されている。ま
た、光ファイバー群15−2〜15−Nに属する各光フ
ァイバー15の出力側端部15bは、各光ファイバー群
毎に1つにバンドルされてAPD21−2〜21−Nに
それぞれ接続されている。さらに、各光ファイバー15
(例えば光ファイバー15−11)は、図2に示すよう
に、破線で示す光入射角度(視野)における横幅方向の
境界域にフローセル3が接するように配置されている。
したがって、各光ファイバー15は、フローセル3の内
部から出射される光を最も効率よく受光する。
によって発生した光を光検出部5に案内するためのもの
であって、図2,3に示すように、複数の光ファイバー
15−11〜15−NM(以下、区別しないときには
「光ファイバー15」ともいう)を備えている。具体的
には、光案内部4は、図3に示すように、フローセル3
の導入口3a側から排出口3bに向けて順に多層状に配
置されたN個の光ファイバー群15−1〜15−Nで構
成されている。また、各光ファイバー群15−1〜15
−Nは、各々に属する光ファイバー15の各導入側端部
15aがフローセル3の第1〜第Nの光検出エリアにそ
れぞれ対向配置されると共に各出力側端部15b(図1
参照)が各光検出エリア毎に1つにバンドルされて構成
されている。より具体的には、図2に示すように、例え
ば、光ファイバー群15−1は、M本の光ファイバー1
5−11,15−12・・15−1L・・15−1Mで
構成され、各光ファイバー15の各導入側端部15aが
フローセル3の外周面における第1の光検出エリアに対
向するようにして、全体としてフローセル3を中心とし
て放射状に配置されている。また、光ファイバー群15
−1に属する各光ファイバー15の出力側端部15b
は、1つにバンドルされてAPD21−1に接続されて
いる。同様にして、光ファイバー群15−2〜15−N
は、図3に示すように、光ファイバー群15−1の配置
面に対して平行であって第2〜第Nの光検出エリアに対
向するようにして放射状にそれぞれ配置されている。ま
た、光ファイバー群15−2〜15−Nに属する各光フ
ァイバー15の出力側端部15bは、各光ファイバー群
毎に1つにバンドルされてAPD21−2〜21−Nに
それぞれ接続されている。さらに、各光ファイバー15
(例えば光ファイバー15−11)は、図2に示すよう
に、破線で示す光入射角度(視野)における横幅方向の
境界域にフローセル3が接するように配置されている。
したがって、各光ファイバー15は、フローセル3の内
部から出射される光を最も効率よく受光する。
【0016】光検出部5は、図1に示すように、本発明
における光検出手段に相当するN個のアバランシェホト
ダイオード(以下、「APD」という)21−1〜21
−Nと、APD21−1〜21−Nの出力信号をそれぞ
れ増幅して出力するアンプ22−1〜22−Nと、アン
プ22−1〜22−Nの出力信号から所定レベルを超え
るパルス信号をそれぞれカウントするカウンタ23−1
〜23−Nとを備えている。この場合、APD21−1
〜21−Nは、冷却用の真空容器(図示せず)内に収納
され、例えば液体窒素によって−150℃に冷却され
る。また、APD21−1には、上記したように、光フ
ァイバー群15−1における光ファイバー15−11〜
15−1Mの各出力側端部15b,15b・・が一体化
された状態で接続され、同様にして、APD21−2〜
21−Nには、光ファイバー群15−2〜15−Nにお
ける各光ファイバー15−1〜15−Mの各出力側端部
15b,15b・・が一体的化された状態でそれぞれ接
続されている。したがって、APD21−1は、主とし
てフローセル3における導入口3a近傍の第1の光検出
エリアでの化学発光による光を検出し、APD21−2
〜21−Nは、第2〜第Nの光検出エリアでの化学発光
による光をそれぞれ主として検出する。また、アンプ2
2−1〜22−Nは、APD21−1〜21−Nにそれ
ぞれ接続され、APD21−1〜21−Nから出力され
るパルス信号を増幅してカウンタ23−1〜23−Nに
出力する。カウンタ23−1〜23−Nは、所定レベル
を超えるパルス信号の数をカウントしてそのカウント値
を制御部6に出力する。
における光検出手段に相当するN個のアバランシェホト
ダイオード(以下、「APD」という)21−1〜21
−Nと、APD21−1〜21−Nの出力信号をそれぞ
れ増幅して出力するアンプ22−1〜22−Nと、アン
プ22−1〜22−Nの出力信号から所定レベルを超え
るパルス信号をそれぞれカウントするカウンタ23−1
〜23−Nとを備えている。この場合、APD21−1
〜21−Nは、冷却用の真空容器(図示せず)内に収納
され、例えば液体窒素によって−150℃に冷却され
る。また、APD21−1には、上記したように、光フ
ァイバー群15−1における光ファイバー15−11〜
15−1Mの各出力側端部15b,15b・・が一体化
された状態で接続され、同様にして、APD21−2〜
21−Nには、光ファイバー群15−2〜15−Nにお
ける各光ファイバー15−1〜15−Mの各出力側端部
15b,15b・・が一体的化された状態でそれぞれ接
続されている。したがって、APD21−1は、主とし
てフローセル3における導入口3a近傍の第1の光検出
エリアでの化学発光による光を検出し、APD21−2
〜21−Nは、第2〜第Nの光検出エリアでの化学発光
による光をそれぞれ主として検出する。また、アンプ2
2−1〜22−Nは、APD21−1〜21−Nにそれ
ぞれ接続され、APD21−1〜21−Nから出力され
るパルス信号を増幅してカウンタ23−1〜23−Nに
出力する。カウンタ23−1〜23−Nは、所定レベル
を超えるパルス信号の数をカウントしてそのカウント値
を制御部6に出力する。
【0017】制御部6は、カウンタ23−1〜23−N
によってそれぞれカウントされたカウント値に基づい
て、フローセル3内で発生した化学発光の光量を演算
し、その演算結果に基づいて試料Xについての定量分析
を実行すると共に、その分析結果を表示部7に表示させ
る。
によってそれぞれカウントされたカウント値に基づい
て、フローセル3内で発生した化学発光の光量を演算
し、その演算結果に基づいて試料Xについての定量分析
を実行すると共に、その分析結果を表示部7に表示させ
る。
【0018】次に、フローインジェクション分析装置1
を用いた試料Xの定量分析方法について説明する。
を用いた試料Xの定量分析方法について説明する。
【0019】まず、ポンプ13を駆動させることにより
試薬Rを一定速度で流動させる。次に、注入管(試料案
内管)12cから試料Xを注入する。これにより、試薬
Rと試料Xとが互いに混合されつつ導入口3aから排出
口3bに向けてフローセル3内を移動する。この際に、
フローセル3の内部において試薬Rと試料Xとが化学反
応することにより化学発光が発生する。この場合、この
フローインジェクション分析装置1では、フローセル3
の外周面を取り囲むようにして複数の光ファイバー1
5,15・・が配設されているため、フローセル3から
外周面方向に放射される発光が効率よく光検出部5に案
内される。また、導入口3a近傍での化学発光による光
は、主として光ファイバー群15−1の各光ファイバ1
5,15・・によってAPD21−1に案内される。ま
た、導入口3aから排出口3b近傍に亘る第2〜第(N
−1)の光検出エリアでの化学発光による光は、光ファ
イバー群15−2〜15−(N−1)の各光ファイバ1
5,15・・によってAPD21−2〜21−(N−
1)にそれぞれ案内される。さらに、排出口3b近傍で
の化学発光による光は、主として光ファイバー群15−
Nの各光ファイバ15,15・・によってAPD21−
Nに案内される。したがって、各APD21−1〜21
−Nは、フローセル3の導入口3aから排出口3bまで
の間における第1〜第Nの検出エリアで発光する光をそ
れぞれ検出する。
試薬Rを一定速度で流動させる。次に、注入管(試料案
内管)12cから試料Xを注入する。これにより、試薬
Rと試料Xとが互いに混合されつつ導入口3aから排出
口3bに向けてフローセル3内を移動する。この際に、
フローセル3の内部において試薬Rと試料Xとが化学反
応することにより化学発光が発生する。この場合、この
フローインジェクション分析装置1では、フローセル3
の外周面を取り囲むようにして複数の光ファイバー1
5,15・・が配設されているため、フローセル3から
外周面方向に放射される発光が効率よく光検出部5に案
内される。また、導入口3a近傍での化学発光による光
は、主として光ファイバー群15−1の各光ファイバ1
5,15・・によってAPD21−1に案内される。ま
た、導入口3aから排出口3b近傍に亘る第2〜第(N
−1)の光検出エリアでの化学発光による光は、光ファ
イバー群15−2〜15−(N−1)の各光ファイバ1
5,15・・によってAPD21−2〜21−(N−
1)にそれぞれ案内される。さらに、排出口3b近傍で
の化学発光による光は、主として光ファイバー群15−
Nの各光ファイバ15,15・・によってAPD21−
Nに案内される。したがって、各APD21−1〜21
−Nは、フローセル3の導入口3aから排出口3bまで
の間における第1〜第Nの検出エリアで発光する光をそ
れぞれ検出する。
【0020】次に、APD21−1〜21−Nは、光フ
ァイバー群15−1〜15−Nの各光ファイバー15,
15・・によって案内された光を受光して、その発光量
に応じた数のパルス信号をそれぞれアンプ22−1〜2
2−Nに出力する。この場合、このフローインジェクシ
ョン分析装置1では、フローセル3と各光ファイバー1
5,15・・とを互いに近接させることができるため、
化学発光による光を光学的な損失を招くことなく各AP
D21−1〜21−Nに案内できる結果、化学発光の検
出効率を向上させることができる。また、各APD21
−1〜21−Nを液体窒素によって所定温度に冷却して
いるため、各APD21−1〜21−Nの暗電流を低減
することができ、これにより、高感度化が図られてい
る。次いで、カウンタ23−1〜23−Nが、アンプ2
2−1〜22−Nによって増幅されたパルス信号のうち
の所定レベルを超えるパルス信号の数をカウントし、そ
のカウント値を制御部6に出力する。この後、試料Xの
注入を複数回繰り返し、その後に、制御部6が、カウン
タ23−1〜23−Nの各カウント値を平均化する。
ァイバー群15−1〜15−Nの各光ファイバー15,
15・・によって案内された光を受光して、その発光量
に応じた数のパルス信号をそれぞれアンプ22−1〜2
2−Nに出力する。この場合、このフローインジェクシ
ョン分析装置1では、フローセル3と各光ファイバー1
5,15・・とを互いに近接させることができるため、
化学発光による光を光学的な損失を招くことなく各AP
D21−1〜21−Nに案内できる結果、化学発光の検
出効率を向上させることができる。また、各APD21
−1〜21−Nを液体窒素によって所定温度に冷却して
いるため、各APD21−1〜21−Nの暗電流を低減
することができ、これにより、高感度化が図られてい
る。次いで、カウンタ23−1〜23−Nが、アンプ2
2−1〜22−Nによって増幅されたパルス信号のうち
の所定レベルを超えるパルス信号の数をカウントし、そ
のカウント値を制御部6に出力する。この後、試料Xの
注入を複数回繰り返し、その後に、制御部6が、カウン
タ23−1〜23−Nの各カウント値を平均化する。
【0021】次に、制御部6は、平均化したカウント値
に基づいて、フローセル3内における発光量を各光検出
エリア毎に演算し、その演算結果に基づいて試料Xの定
量を分析する。この場合、制御部6は、APD21−1
〜21−Nのいずれが最も大きい光量を検出したかを特
定することにより、フローセル3における導入口3aか
ら排出口3bの間における最も光量が大きい光検出エリ
アを特定する。次いで、試薬Rに試料Xを注入した位置
から、特定した光検出エリアの位置(化学発光が主とし
て行われている位置)までの距離に基づいて、化学発光
が起こるまでの反応時間を演算する。続いて、制御部6
は、演算した反応時間を定量分析に反映する。この結
果、試料Xについての定量分析と反応時間の測定結果と
を得ることができる。この後、制御部6は、試料Xにつ
いての分析結果を表示部7に表示させる。この場合、フ
ローセル3の導入口3aから排出口3bまでの間の第1
〜第Nの光検出エリア毎の化学発光を、その配置順にグ
ラフ表示させることもできる。
に基づいて、フローセル3内における発光量を各光検出
エリア毎に演算し、その演算結果に基づいて試料Xの定
量を分析する。この場合、制御部6は、APD21−1
〜21−Nのいずれが最も大きい光量を検出したかを特
定することにより、フローセル3における導入口3aか
ら排出口3bの間における最も光量が大きい光検出エリ
アを特定する。次いで、試薬Rに試料Xを注入した位置
から、特定した光検出エリアの位置(化学発光が主とし
て行われている位置)までの距離に基づいて、化学発光
が起こるまでの反応時間を演算する。続いて、制御部6
は、演算した反応時間を定量分析に反映する。この結
果、試料Xについての定量分析と反応時間の測定結果と
を得ることができる。この後、制御部6は、試料Xにつ
いての分析結果を表示部7に表示させる。この場合、フ
ローセル3の導入口3aから排出口3bまでの間の第1
〜第Nの光検出エリア毎の化学発光を、その配置順にグ
ラフ表示させることもできる。
【0022】このように、このフローインジェクション
分析装置1によれば、フローセル3の内部で発光した光
を光案内部4の各光ファイバ15,15・・によって冷
却用真空容器内に収納したAPD21−1〜21−Nに
案内することにより、フローセル3と各光ファイバー1
5,15・・とを互いに近接させることができるため、
化学発光による光を光学的な損失を招くことなく各AP
D21−1〜21−Nに案内できる結果、化学発光の検
出効率を向上させることができる。また、フローセル内
の混合液を冷却することなくAPD21−1〜21−N
のみを冷却することができ、これにより、各APD21
−1〜21−Nの高感度化を図ることができる。また、
フローセル3の延在方向に沿って複数の光ファイバー1
5,15・・を配設したことにより、従来のフローイン
ジェクション分析装置31と同様にして、フローセル3
の導入口3aから排出口3bのいずれの光検出エリアで
化学発光が発生したとしても、その化学発光を確実に検
出することができる。さらに、フローセル3の外周面に
沿って複数の光ファイバー15,15・・を放射状に配
設したことにより、フローセル3の内部から外周面方向
に散乱する光を効率よく導入して光検出部5に案内する
ことができるため、化学発光による光の検出効率を向上
させることができる。加えて、各光ファイバー群15−
1〜15−N毎に光ファイバ15,15・・をバンドル
してAPD21−1〜21−Nにそれぞれ接続したこと
により、試薬Rおよび試料Xの化学反応に伴う化学発光
の発生位置(第1〜第Nの光検出エリアのいずれか)を
特定することができる結果、試料Xを注入してから化学
発光が行われるまでの反応時間を定量分析に反映するこ
とができる。
分析装置1によれば、フローセル3の内部で発光した光
を光案内部4の各光ファイバ15,15・・によって冷
却用真空容器内に収納したAPD21−1〜21−Nに
案内することにより、フローセル3と各光ファイバー1
5,15・・とを互いに近接させることができるため、
化学発光による光を光学的な損失を招くことなく各AP
D21−1〜21−Nに案内できる結果、化学発光の検
出効率を向上させることができる。また、フローセル内
の混合液を冷却することなくAPD21−1〜21−N
のみを冷却することができ、これにより、各APD21
−1〜21−Nの高感度化を図ることができる。また、
フローセル3の延在方向に沿って複数の光ファイバー1
5,15・・を配設したことにより、従来のフローイン
ジェクション分析装置31と同様にして、フローセル3
の導入口3aから排出口3bのいずれの光検出エリアで
化学発光が発生したとしても、その化学発光を確実に検
出することができる。さらに、フローセル3の外周面に
沿って複数の光ファイバー15,15・・を放射状に配
設したことにより、フローセル3の内部から外周面方向
に散乱する光を効率よく導入して光検出部5に案内する
ことができるため、化学発光による光の検出効率を向上
させることができる。加えて、各光ファイバー群15−
1〜15−N毎に光ファイバ15,15・・をバンドル
してAPD21−1〜21−Nにそれぞれ接続したこと
により、試薬Rおよび試料Xの化学反応に伴う化学発光
の発生位置(第1〜第Nの光検出エリアのいずれか)を
特定することができる結果、試料Xを注入してから化学
発光が行われるまでの反応時間を定量分析に反映するこ
とができる。
【0023】なお、本発明は、上記した本発明の実施の
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、フローセル3の外周面全体を取り囲むよ
うに光ファイバー15−11〜15−NMを配設した例
について説明したが、本発明はこれに限定されず、少な
くともフローセル3の延在方向(試料Xおよび試薬Rの
流動方向)に沿って複数の光ファイバー15,15・・
を配設すればよい。この構成によれば、フローインジェ
クション分析装置1と同様にして、フローセル3の導入
口3aから排出口3bまでのいずれの光検出エリアにお
いて化学発光が発生したとしても、その化学発光を検出
することができる。また、複数の光検出素子によって化
学発光の位置(光検出エリア)を特定できるため、フロ
ーインジェクション分析装置1と同様にして、試料Xに
ついての化学発光の反応時間を定量分析に反映すること
ができる。
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、フローセル3の外周面全体を取り囲むよ
うに光ファイバー15−11〜15−NMを配設した例
について説明したが、本発明はこれに限定されず、少な
くともフローセル3の延在方向(試料Xおよび試薬Rの
流動方向)に沿って複数の光ファイバー15,15・・
を配設すればよい。この構成によれば、フローインジェ
クション分析装置1と同様にして、フローセル3の導入
口3aから排出口3bまでのいずれの光検出エリアにお
いて化学発光が発生したとしても、その化学発光を検出
することができる。また、複数の光検出素子によって化
学発光の位置(光検出エリア)を特定できるため、フロ
ーインジェクション分析装置1と同様にして、試料Xに
ついての化学発光の反応時間を定量分析に反映すること
ができる。
【0024】さらに、図4に示すように、フローセル3
の近傍に断面C字状の反射板Mを配設して光案内部4a
を構成することもできる。この光案内部4aでは、反射
面が光ファイバー15,15・・の各導入側端部15a
に対向配置された反射板Mが、フローセル3内部で発生
した光を光ファイバー15,15・・側に反射すること
によって光検出部5に案内する。したがって、光案内部
4と同様にしてフローセル3の外周面方向に散乱される
光を光検出部5に効率よく案内することができ、しか
も、光案内部4と比較して少ない数の光ファイバー1
5,15・・で構成することができるため、フローイン
ジェクション分析装置のコストを低減することができ
る。さらに、本発明における反射手段は、反射板Mの構
成に限定されない。例えば、図5に示す光案内部4bの
ように、フローセル3の外側管面または内側管面の片面
にミラーコーティングMaを施し、フローセル3の管面
におけるミラーコーティングMaによってフローセル3
内部での発光を光ファイバー15側に反射させることも
できる。
の近傍に断面C字状の反射板Mを配設して光案内部4a
を構成することもできる。この光案内部4aでは、反射
面が光ファイバー15,15・・の各導入側端部15a
に対向配置された反射板Mが、フローセル3内部で発生
した光を光ファイバー15,15・・側に反射すること
によって光検出部5に案内する。したがって、光案内部
4と同様にしてフローセル3の外周面方向に散乱される
光を光検出部5に効率よく案内することができ、しか
も、光案内部4と比較して少ない数の光ファイバー1
5,15・・で構成することができるため、フローイン
ジェクション分析装置のコストを低減することができ
る。さらに、本発明における反射手段は、反射板Mの構
成に限定されない。例えば、図5に示す光案内部4bの
ように、フローセル3の外側管面または内側管面の片面
にミラーコーティングMaを施し、フローセル3の管面
におけるミラーコーティングMaによってフローセル3
内部での発光を光ファイバー15側に反射させることも
できる。
【0025】また、本発明における光検出手段は、本発
明の実施の形態に示したAPDに限定されず、光電子倍
増管などの各種光検出手段を採用することができる。さ
らに、本発明の実施の形態では、光ファイバー15−1
1〜15−NMを各段毎にバンドルしてAPD21−1
〜21−Nに接続した例について説明したが、本発明は
これに限定されず、すべての光ファイバ15,15・・
の出力側端部15b,15b・・を1つにバンドルして
1つの光検出手段の受光部に対向させてもよい。この構
成によれば、フローセル3の内部から外周面方向に散乱
する光を光検出手段に案内することができるため、フロ
ーセルの内部から一方向に向けて出射される光のみを検
出する従来のフローインジェクション分析装置31と比
較して、フローセル内で発生した光に対する検出効率を
向上させることができる。
明の実施の形態に示したAPDに限定されず、光電子倍
増管などの各種光検出手段を採用することができる。さ
らに、本発明の実施の形態では、光ファイバー15−1
1〜15−NMを各段毎にバンドルしてAPD21−1
〜21−Nに接続した例について説明したが、本発明は
これに限定されず、すべての光ファイバ15,15・・
の出力側端部15b,15b・・を1つにバンドルして
1つの光検出手段の受光部に対向させてもよい。この構
成によれば、フローセル3の内部から外周面方向に散乱
する光を光検出手段に案内することができるため、フロ
ーセルの内部から一方向に向けて出射される光のみを検
出する従来のフローインジェクション分析装置31と比
較して、フローセル内で発生した光に対する検出効率を
向上させることができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載のフローイ
ンジェクション分析装置によれば、各々の光導入側端部
がフローセルに対向させられた状態でフローセルの延在
方向に沿ってそれぞれ配置された複数の光ファイバで構
成されてフローセル内で発光した光を光検出手段に案内
する光案内部を備えたことにより、フローセルと各光フ
ァイバーとを互いに近接させることができるため、化学
発光による光を光学的な損失を招くことなく光検出手段
に案内できる結果、化学発光の検出効率を向上させるこ
とができる。また、フローセルと光検出手段とを離間さ
せることができるため、光検出手段のみを冷却用の真空
容器内に配設することができる結果、フローセル内の混
合液を冷却することなく、光検出手段の高感度化を図る
ことができる。また、このフローインジェクション分析
装置によれば、フローセルの延在方向における任意の位
置で発光された光を光検出手段に確実に案内することが
できる。
ンジェクション分析装置によれば、各々の光導入側端部
がフローセルに対向させられた状態でフローセルの延在
方向に沿ってそれぞれ配置された複数の光ファイバで構
成されてフローセル内で発光した光を光検出手段に案内
する光案内部を備えたことにより、フローセルと各光フ
ァイバーとを互いに近接させることができるため、化学
発光による光を光学的な損失を招くことなく光検出手段
に案内できる結果、化学発光の検出効率を向上させるこ
とができる。また、フローセルと光検出手段とを離間さ
せることができるため、光検出手段のみを冷却用の真空
容器内に配設することができる結果、フローセル内の混
合液を冷却することなく、光検出手段の高感度化を図る
ことができる。また、このフローインジェクション分析
装置によれば、フローセルの延在方向における任意の位
置で発光された光を光検出手段に確実に案内することが
できる。
【0027】また、請求項2記載のフローインジェクシ
ョン分析装置によれば、各々の光導入側端部がフローセ
ルに対向させられた複数の光ファイバをフローセルの外
周に沿って放射状に配置してなる光ファイバ群をフロー
セルの延在方向に沿って複数配置して構成されると共に
フローセル内で発光した光を光検出手段に案内する光案
内部を備えたことにより、フローセル内部から外周面方
向に向けて散乱する光を効率よく受光して光検出部に案
内することができるため、光検出効率を向上させること
ができ、同時に、僅かな発光をも確実に検出することが
できる。
ョン分析装置によれば、各々の光導入側端部がフローセ
ルに対向させられた複数の光ファイバをフローセルの外
周に沿って放射状に配置してなる光ファイバ群をフロー
セルの延在方向に沿って複数配置して構成されると共に
フローセル内で発光した光を光検出手段に案内する光案
内部を備えたことにより、フローセル内部から外周面方
向に向けて散乱する光を効率よく受光して光検出部に案
内することができるため、光検出効率を向上させること
ができ、同時に、僅かな発光をも確実に検出することが
できる。
【0028】さらに、請求項3記載のフローインジェク
ション分析装置によれば、フローセルの導入口から排出
口までの間においてフローセルの延在方向に沿って形成
された複数の光検出エリアの各々に対向配置された複数
の光ファイバにおける各出力側端部を各光検出エリア毎
にバンドルして各光検出手段にそれぞれ接続したことに
より、フローセルの延在方向における化学発光の発生位
置を検出することができるため、この検出結果に基づい
て試料および試薬の混合時点から化学発光が発生した時
点までの反応時間を算出することができる。これによ
り、この反応時間を定量分析に反映させることができ
る。
ション分析装置によれば、フローセルの導入口から排出
口までの間においてフローセルの延在方向に沿って形成
された複数の光検出エリアの各々に対向配置された複数
の光ファイバにおける各出力側端部を各光検出エリア毎
にバンドルして各光検出手段にそれぞれ接続したことに
より、フローセルの延在方向における化学発光の発生位
置を検出することができるため、この検出結果に基づい
て試料および試薬の混合時点から化学発光が発生した時
点までの反応時間を算出することができる。これによ
り、この反応時間を定量分析に反映させることができ
る。
【0029】また、請求項4記載のフローインジェクシ
ョン分析装置によれば、フローセル内で発光した光を光
導入側端部に向けて反射させる反射手段を備えたことに
より、フローセルから外周面方向に散乱する化学発光を
少ない数の光ファイバで受光して光検出部に案内するこ
とができるため、簡易な構成でありながら、発光量の検
出効率を向上させることができ、同時に、僅かな発光を
も確実に検出することができる。また、光ファイバの数
を低減できるため、フローインジェクション分析装置の
製造コストを低減することもできる。
ョン分析装置によれば、フローセル内で発光した光を光
導入側端部に向けて反射させる反射手段を備えたことに
より、フローセルから外周面方向に散乱する化学発光を
少ない数の光ファイバで受光して光検出部に案内するこ
とができるため、簡易な構成でありながら、発光量の検
出効率を向上させることができ、同時に、僅かな発光を
も確実に検出することができる。また、光ファイバの数
を低減できるため、フローインジェクション分析装置の
製造コストを低減することもできる。
【図1】本発明の実施の形態に係るフローインジェクシ
ョン分析装置1の構成を示す構成図である。
ョン分析装置1の構成を示す構成図である。
【図2】フローインジェクション分析装置1の光案内部
4におけるフローセル3近傍の平面図である。
4におけるフローセル3近傍の平面図である。
【図3】フローインジェクション分析装置1の光案内部
4におけるフローセル3近傍の断面図である。
4におけるフローセル3近傍の断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る光案内部4aに
おけるフローセル3近傍の平面図である。
おけるフローセル3近傍の平面図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る光案内部4bに
おけるフローセル3近傍の断面図である。
おけるフローセル3近傍の断面図である。
【図6】従来のフローインジェクション分析装置31の
構成を示す構成図である。
構成を示す構成図である。
【図7】従来のフローインジェクション分析装置31に
おけるスパイラルフローセル33の正面図である。
おけるスパイラルフローセル33の正面図である。
1 フローインジェクション分析装置 2 送液部 3 フローセル 3a 導入口 3b 排出口 4,4a,4b 光案内部 5 光検出部 12a,12b 送液管 12c 注入管 15−11〜15−NM 光ファイバー15 15−1〜15−N 光ファイバー群 15a 導入側端部 15b 出力側端部 21−1〜21−N APD M 反射板 Ma ミラーコーティング R 試薬 X 試料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 真 長野県上田市大字小泉字桜町81番地 日置 電機株式会社内 (72)発明者 田中 光喜 長野県上田市大字小泉字桜町81番地 日置 電機株式会社内 Fターム(参考) 2G054 EA01 FA08 FA50 2G057 AA14 AB06 AC01 BA05 DB03 DC07 2G058 FA07 GA03 GA06
Claims (4)
- 【請求項1】 試薬案内管によって案内された試薬と試
料案内管によって案内された試料との混合液を通過させ
るフローセルと、前記試薬と前記試料との化学反応によ
って前記フローセル内の前記混合液が発光した光を検出
してその発光量に応じた電気的信号を出力する光検出手
段とを備えたフローインジェクション分析装置におい
て、 前記フローセル内で発光した前記光を前記光検出手段に
案内する光案内部を備え、当該光案内部は、各々の光導
入側端部が前記フローセルに対向させられた状態で当該
フローセルの延在方向に沿ってそれぞれ配置された複数
の光ファイバで構成されていることを特徴とするフロー
インジェクション分析装置。 - 【請求項2】 試薬案内管によって案内された試薬と試
料案内管によって案内された試料との混合液を通過させ
るフローセルと、前記試薬と前記試料との化学反応によ
って前記フローセル内の前記混合液が発光した光を検出
してその発光量に応じた電気的信号を出力する光検出手
段とを備えたフローインジェクション分析装置におい
て、 前記フローセル内で発光した前記光を前記光検出手段に
案内する光案内部を備え、当該光案内部は、各々の光導
入側端部が前記フローセルに対向させられた複数の光フ
ァイバを当該フローセルの外周に沿って放射状に配置し
てなる光ファイバ群を、当該フローセルの延在方向に沿
って複数配置して構成されていることを特徴とするフロ
ーインジェクション分析装置。 - 【請求項3】 前記光検出手段を複数備え、前記フロー
セルにおける前記混合液の導入口から排出口までの間に
おいて当該フローセルの延在方向に沿って形成された複
数の光検出エリアの各々に対向配置された複数の前記光
ファイバの各出力側端部を、当該各光検出エリア毎にバ
ンドルして前記各光検出手段にそれぞれ接続したことを
特徴とする請求項1または2記載のフローインジェクシ
ョン分析装置。 - 【請求項4】 前記フローセル内で発光した光を前記光
導入側端部に向けて反射させる反射手段を備えているこ
とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のフロ
ーインジェクション分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000339239A JP2002148181A (ja) | 2000-11-07 | 2000-11-07 | フローインジェクション分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000339239A JP2002148181A (ja) | 2000-11-07 | 2000-11-07 | フローインジェクション分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002148181A true JP2002148181A (ja) | 2002-05-22 |
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ID=18814336
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002148181A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006503328A (ja) * | 2002-10-16 | 2006-01-26 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | ディレクトリアシスタント方法及び装置 |
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JP2012522221A (ja) * | 2009-03-25 | 2012-09-20 | ロス アラモス ナショナル セキュリティー,エルエルシー | 蛍光分光測定用光ファイバアセンブリ |
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-
2000
- 2000-11-07 JP JP2000339239A patent/JP2002148181A/ja active Pending
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JP7456719B2 (ja) | 2017-12-28 | 2024-03-27 | シスメックス株式会社 | 検体測定装置および検体測定方法 |
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