JP2002148004A - 移動体の情報検知装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

移動体の情報検知装置及びこれを用いた画像形成装置

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JP2002148004A
JP2002148004A JP2000340148A JP2000340148A JP2002148004A JP 2002148004 A JP2002148004 A JP 2002148004A JP 2000340148 A JP2000340148 A JP 2000340148A JP 2000340148 A JP2000340148 A JP 2000340148A JP 2002148004 A JP2002148004 A JP 2002148004A
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Ryuichiro Maeyama
龍一郎 前山
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動体の情報を常時正確に検知することが可
能な移動体の情報検知装置及びこれを用いた画像形成装
置を提供する。 【解決手段】 移動体1に少なくとも特定層2を具備さ
せ、この特定層2に情報検知用の被検知部3を設ける一
方、この被検知部3に対応した部位には、特定層2のみ
が感知される特定層センサ4を非接触で配置する。更
に、この移動体1の情報検知装置を組み込んだ画像形成
装置をも対象とする。このとき、移動体1を制御するに
は、移動体1の情報検知装置にて検知された情報に基づ
いて移動体1の制御パラメータを制御する制御手段を具
備させればよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト等の移動体
の各種情報を検知する移動体の情報検知装置に係り、特
に、画像形成装置などに有効に適用される移動体の情報
検知装置及びこれを用いた画像形成装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像形成装置などでは、ベルト
やドラム等の移動体を使用することが多くあり、この移
動体の動作を制御するために、通常移動体の情報検知装
置を設けることが行われる。従来この種の移動体の情報
検知装置として、例えば画像形成装置の定着装置に用い
られたものを例に挙げると、以下のようである。これ
は、張架ロールに掛け渡され且つ背面にヒータが配設さ
れた定着ベルトと、これに圧接配置される加圧ロールと
を備えたベルトニップ式定着装置であり、この定着ベル
トの寄りを制御するために、定着ベルト(エンドレスフ
ィルム)の片方の端部を斜め方向にカット(バイアスカ
ット)し、この定着ベルトのバイアスカットされている
部位に対応した個所に光学式センサ(フォトインタラブ
タなど)を配設し、この光学式センサの出力状態に応じ
て定着ベルトの寄り量(蛇行量)を検知すると共に、こ
の検知量に基づいて例えばステアリング機構を調整(ア
クティブステアリング)して定着ベルトの位置を制御す
るものである(例えば特開平8−115130号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の移
動体の情報検知装置にあっては、検知手段として光学式
センサを用いているため、定着ベルト上の塵埃や紙の破
片などが光学式センサに挟まると、光学式センサが誤検
知してしまい、ステアリング機構を正確に制御できない
懸念が起こり得る。極端な場合には、例えばステアリン
グ機構を正確に停止できず、ベルトに予期せぬ寄りの力
が発生してしまい、ベルトの破損につながる懸念もあ
る。尚、このような不具合は、定着ベルト等の移動体の
寄り量を検知する場合に限られるものではなく、光学式
センサを使用する態様である以上、他の情報(速度や位
置など)を検知する場合でも同様に生じ得るものであ
る。
【0004】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、移動体の情報を常時正確に
検知することが可能な移動体の情報検知装置及びこれを
用いた画像形成装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1(a)に示すように、移動体1に少なくとも特定層2
を具備させ、この特定層2に情報検知用の被検知部3を
設ける一方、この被検知部3に対応した部位には、特定
層2のみが感知される特定層センサ4を非接触で配置し
たことを特徴とする移動体の情報検知装置である。
【0006】このような技術的手段において、移動体1
とは、循環移動する回転体に限らず、一方向や往復動す
るものなど広く移動するものを含む。また、移動体1の
形態については、ベルト状、ロール状など任意である。
ここで、移動体1の情報としては、移動体1の態様にか
かわらず移動体1の位置や速度などの各種情報が挙げら
れるが、移動体1の態様独自の情報としては、例えば移
動体1が張架ロールに掛け渡されるベルトであれば、こ
のベルトの寄り量を検知情報として挙げることができ
る。
【0007】また、特定層2とは移動体1に具備される
特定の層であれば、特定の金属層に限られず、特定の樹
脂層でもよい。また、特定層2のレイアウトについて
は、埃などの付着を防止するという観点からすれば、移
動体1の内部であることが好ましいが、移動体1の外表
面に設けるようにしても差し支えない。更に、被検知部
3とは、検知しようとする情報(移動体1の蛇行に起因
する寄り、移動体1の移動方向位置など)に応じて適宜
選定すればよく、例えば特定層2の移動方向に直交する
側端部形状を所望の形状(例えば直線形状や斜め方向に
傾斜させた形状など)にしたり、あるいは、特定層2に
移動体1の移動方向に沿って所定間隔毎に配列されるラ
ダーマーク部を形成するなどが挙げられる。
【0008】更にまた、特定層センサ4とは、特定層2
のみが非接触にて感知されるものであればよく、例えば
特定層2が金属層などの電磁誘導層であれば、電磁誘導
によって発生する渦電流を検知する渦電流センサでよ
い。ここで、渦電流センサとしては、特定層2が電磁誘
導発熱層で、この電磁誘導発熱層を電磁誘導加熱する態
様にあっては、電磁誘導加熱時に生ずる渦電流を検知す
る機能を具備していれば足りるが、単に特定層2が電磁
誘導層である態様にあっては、前記電磁誘導層を貫く高
周波磁界を生成し、かつ、電磁誘導層で生ずる渦電流を
検知する機能を具備することが必要である。また、特定
層センサ4の他の態様としては、特定層2が発熱抵抗層
であれば、その発熱分布を感知する近接センサでよく、
更には、特定層2がインピダンス変化やインダクタンス
変化をするものであれば、これらの変化量を非接触にて
感知する近接センサでよい。
【0009】また、本発明は、移動体の情報検知装置に
限られるものではなく、これを用いた画像形成装置をも
対象とする。この場合、本発明は、図1(b)に示すよ
うに、少なくとも特定層2が具備された移動体1として
の像担持体5を備えた画像形成装置において、上述した
移動体の情報検知装置を使用するようにすればよい。
尚、図1(b)では、像担持体5としては、画像を形成
担持する像担持形成体5aと、この像担持形成体5a上
の画像を記録材8に転写する前に中間的に転移させる中
間転写体5bとを備えたものが開示され、移動体1とし
て中間転写体5bに着目したものが示されているが、こ
れはあくまで一例であり、これに限定されるものではな
い。
【0010】このような画像形成装置において、移動体
1の情報に応じて移動体1を制御するには、移動体1の
情報検知装置にて検知された情報に基づいて移動体1の
制御パラメータを制御する制御手段を具備されることが
必要である。ここでいう制御パラメータには、移動体1
の移動基準位置(寄り制御の基準位置)や、移動体1の
速度、移動体1の寿命などが挙げられる。そして、制御
手段としては、例えば寄り制御であれば、移動体1を寄
り変位させる変位機構を制御するものであればよく、ま
た、速度制御であれば、移動体1の駆動機構の速度を制
御するものであればよく、更に、寿命制御であれば、例
えば検知された発熱量や抵抗に基づいて移動体の寿命を
判断して表示したり、移動体1の駆動機構を停止するよ
うに制御するものであればよい。
【0011】また、無駄な制御動作を行わないという観
点からすれば、制御手段は、移動体1の駆動を停止した
条件下では移動体1の制御パラメータに対する制御動作
を停止することが好ましい。移動体1停止時に移動体の
制御パラメータに対する制御動作(例えばステアリング
動作)を行うと、安全対策上好ましくない。
【0012】更に、本件の移動体の情報検知装置は、例
えば加熱方式の画像形成装置に適用し易い態様になって
いる。なぜならば、例えば電磁誘導加熱方式を利用した
画像形成装置では、移動体1である像担持体5にもとも
と存在する特定層2である電磁誘導発熱層としての金属
層に情報検知用の被検知部3を設けるようにすれば、簡
単に移動体1の情報検知を行うことができることによ
る。
【0013】この場合、本発明は、図1(b)に示すよ
うに、少なくとも特定層2が発熱層である像担持体5
と、この像担持体5の発熱層を発熱させ像担持体表面を
加熱する加熱手段6と、この加熱手段6による加熱部位
に対応して設けられる特定層センサ4とを備えたもので
あればよい。本態様において、特定層2としての発熱層
は、電磁誘導発熱層に限られず、抵抗発熱層をも含むも
のであり、加熱手段6は前記特定層2としての発熱層の
種類に合わせて適宜選定される。また、像担持体5上の
画像は加熱手段6によって加熱された後は、通常転写手
段7にて記録材8上に転写される。尚、この転写手段7
は、少なくとも記録材8に像担持体5上の画像を転写さ
せるものであればよく、定着手段を別途設ける態様は勿
論のこと、定着機能を同時に満たす態様をも含む。
【0014】また、加熱方式の画像形成装置にあって
は、安全対策上の観点から、加熱手段6は、移動体1の
駆動を停止した条件下では像担持体5の発熱層への発熱
動作を停止するものであることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は実施の形態1に係る画像形成装置を示す概略構成
図であり、本例では、4サイクル型の中間転写定着方式
を採用したものが示されている。同図において、この画
像形成装置は表面に静電電位の差による潜像が形成され
る感光体ドラム(OPC又はa−Si等からなる感光体
層を具備)などの記録ドラム11を備えており、この記
録ドラム11の周囲に、記録ドラム11表面を略一様に
帯電する帯電装置12と、記録ドラム11に各色信号に
応じたレーザ光を照射して潜像を形成するレーザスキャ
ナ13及びミラー23等からなる露光部と、イエロ
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の4色のトナーがそれぞれ収容された4つの現像
器14Y、14M、14C、14Kを搭載し、記録ドラ
ム11上の潜像を各色トナーにより可視化する回転式現
像装置14と記録ドラム11に接触配置され且つ一定方
向に循環移動が可能に支持された無端状の中間転写ベル
ト15と、転写後の記録ドラム11表面を清掃するクリ
ーニング装置17と、記録ドラム11の表面を除電する
除電ランプ18とを有している。
【0016】また、本実施の形態において、中間転写ベ
ルト15は、図4(a)(b)に示すように、耐熱性の
高いシート状部材からなる基層15aと、その上に積層
された電磁誘導発熱層15bと、最も上層となる表面離
型層15cとの3層を基本的に備えている。基層15a
は、例えば厚さ10〜100μmの耐熱性の高いシート
であることが好ましく、例えばポリエステル、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエ
ーテルケトン、ポリサルフォン、ポリイミド、ポリイミ
ドアミド、ポリアミド等の耐熱性の高い樹脂に、導電性
を有する例えばカーボンブラック等の導電材を分散した
構成を好適とするが、この限りではない。また、電磁誘
導発熱層15bとしては、基層15a上に積層されるも
のであり、鉄やコバルトの層、メッキ処理によって例え
ばニッケル・銅・クロム等の金属層を1〜50μmの厚
みで形成している。更に、表面離型層15cは中間転写
ベルト15の画像当接面を構成するものであり、例えば
厚さ0.1〜100μmの離型性の高いシート又はコー
ト層であることが好ましく、例えばテトラフルオロエチ
レンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポ
リテトラフルオロエチレン、シリコン共重合体、シリコ
ンゴム又はそれらの複合層等がある。特に、表面離型層
15cの材料を弾性材料で構成する場合には、トナーを
包み込むような状態で密着するため、画像の劣化が少な
く画像光沢が均一になる点で好ましい。このことは、表
面粗さの大きい記録材50の場合に特に有効である。更
にまた、図4(a)(c)に示すように、表面離型層1
5cと電磁誘導発熱層15bとの間に弾性層や抵抗調整
層などの中間層15dを介在させるようにしてもよい。
尚、表面離型層15c自体が弾性や抵抗調整の機能を具
備していればこのような中間層15dを具備しなくても
よいことは勿論である。
【0017】また、この中間転写ベルト15内には、図
2及び図3に示すような回転支持ドラム20が配設され
ている。この回転支持ドラム20は、例えばアルミニウ
ムコア+耐熱樹脂(PFAチューブ被覆)等で構成され
るものであり、この回転支持ドラム20の外周面の大部
分が中間転写ベルト15の内面に密着し、中間転写ベル
ト15を回転駆動するようになっている。特に、本実施
の形態では、中間転写ベルト15は、この中間転写ベル
ト15と記録ドラム11との接触領域の下流側では回転
支持ドラム20から離間配置されており、所定角度θ
(本例では90°程度)下流側で再び回転支持ドラム2
0に接触配置されるようになっている。ここで、中間転
写ベルト15と回転支持ドラム20との接触域の一端
は、中間転写ベルト15と記録ドラム11との接触部に
対応する部位であり、記録ドラム11上にトナー像を中
間転写ベルト15側へ一次転写させる一次転写領域Xと
して働くようになっている。一方、中間転写ベルト15
と回転支持ドラム20との接触域の他端は、中間転写ベ
ルト15上に転写されたトナー像を用紙などの記録材5
0に転写同時定着させる転写定着領域Yとして働くよう
になっている。
【0018】そして、本実施の形態では、電磁誘導発熱
層15bへ一次転写用の転写バイアスが印加される構造
になっており、具体例を図7(a)(b)に示す。本実
施の形態において、電磁誘導発熱層15bは、中間転写
ベルト15の幅方向一側端近傍にて中間転写ベルト15
の表面側周方向全域に亘って露出する線状の給電部15
1を有し、この給電部151には転写バイアスが印加さ
れる導電性の給電ロール80が接触配置されている。そ
して、本実施の形態では、転写バイアスは、少なくとも
各作像サイクルの一次転写が行われている間印加され続
けるようになっている。尚、一次転写方式としては、中
間転写ベルト15の内部に挿入された電磁誘導発熱層1
5bに転写バイアスを給電ロール80を介して印加する
方式を採用しているが、中間転写ベルト15の電磁誘導
発熱層15bに直接転写バイアスを印加するようにして
もよい。
【0019】また、図3に示すように、前記転写定着領
域Yに対応した中間転写ベルト15には転写定着装置3
0が設けられている。この転写定着装置30は、回転支
持ドラム20をバックアップロールとして中間転写ベル
ト15を挟持するよう圧接される加圧ロール31を有し
ている。
【0020】更に、回転支持ドラム20から離間した中
間転写ベルト15の内側には、電磁誘導加熱装置40が
配設されている。この電磁誘導加熱装置40は図3及び
図5に示すように、中間転写ベルト15の電磁誘導発熱
層15bを被加熱体とし、この電磁誘導発熱層15bを
貫く変動磁界Hを生成するものである。具体的には、電
磁誘導加熱装置40は、図5及び図6に示すように、中
間転写ベルト15の搬送方向に直交する幅方向に亘って
配設される非磁性の長尺な板状の台座41と、この台座
41内に形成された凹部の中央に配設されるフェライト
等の磁性コア42と、この磁性コア42に巻き回されて
中間転写ベルト15の厚さ方向に向かって変動磁界を生
成する励磁コイル43とを備え、励磁回路44にて励磁
コイル43に給電することにより変動磁界Hを生成する
ようにしたものである。ここで、励磁回路44は制御装
置100からの励磁制御信号に基づいて転写定着動作時
に対応して動作するようになっており、制御装置100
は、安全対策上、中間転写ベルト15が停止した条件下
で励磁回路44に対する励磁制御信号の送出を停止する
ようになっている。尚、本実施の形態では、電磁誘導加
熱装置40は、中間転写ベルト15の内側に配設されて
いるが、図3に仮想線で示すように、中間転写ベルト1
5の外側に配設してもよいし、あるいは、中間転写ベル
ト15を挟んで両側に配設するようにしてもよい。
【0021】ここで、本実施の形態では、例えば台座4
1としては、耐熱ガラスやポリカーボネイト等の耐熱性
樹脂が用いられる。特に、本例では、台座41は中間転
写ベルト15の曲面形状に沿って湾曲形成されており、
図6(a)(c)に示すように、その両端には中間転写
ベルト15の幅方向両側縁部を案内支持するガイド部4
5を一体的に備えている。尚、この台座41に、例えば
高透磁率の鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性体やMn
−Zn系ソフトフェライトを付けると、励磁コイル43
によって生成される電磁エネルギを吸収しやすく、効率
よく加熱でき、且つ、機外へ漏れる磁気も少なくなり、
周辺装置への影響も減らせる。また、これらのもので高
抵抗率のものか、あるいは、低抵抗率の場合は積層構造
にして磁性体に流れる渦電流を抑えたものを選ぶともっ
とよい。また、磁性コア42としては、単一ブロック体
で構成しても差し支えないが、焼結などの製造性を考慮
し、本例では、複数のコアブロックを一列に並設する態
様が採用されている。更に、励磁コイル43は磁性コア
42全体に跨るように巻き回されており、本例では、前
記ガイド部45による中間転写ベルト15の位置規制に
よって、励磁コイル43と中間転写ベルト15の内面と
のギャップδは、例えば図6(a)(b)に示すよう
に、略一定に0.5〜3.0mm程度に保たれている。
【0022】次に、図5を用いて、電磁誘導加熱装置4
0の加熱原理について説明する。今、画像形成装置にて
転写定着動作が行われる過程において、励磁コイル43
には励磁回路44から交流電流が印加され、これによっ
て励磁コイル43の周囲に矢印で示す変動磁界Hを生成
消滅を繰り返す。この変動磁界Hが中間転写ベルト15
の電磁誘導発熱層15bを横切るように励磁コイル43
及び磁性コア42が配設される。変動磁界が導体(電磁
誘導発熱層15b)を横切る時、その変動磁界Hの変化
を妨げる磁界を生ずるように導体中には渦電流Icが発
生する。この渦電流Icは表皮効果のためにほとんど電
磁誘導発熱層15b、励磁コイル43側の面に集中して
流れ、中間転写ベルト15の電磁誘導発熱層15bの表
皮抵抗Rsに比例した電力で発熱を生ずる。
【0023】ここで、角周波数をω、透磁率をμ、固有
抵抗をρとすると、表皮深さδは次式(1)で示され
る。 δ=√(2ρ/ωμ) ……(1) 更に、表皮抵抗Rsは次式(2)で示される。 Rs=ρ/δ=√(ωμρ/2) ……(2) 更にまた、中間転写ベルト15の電磁誘導発熱層15b
に発生する電力Pは、中間転写ベルト15中を流れる電
流をIfとすると次式(3)で表せる。 P=Rs∫|If|2dS ……(3) 従って、表皮抵抗Rsを大きくするか、あるいは、中間
転写ベルト15中を流れる電流Ifを大きくすれば、電
力Pを増すことができ、発熱量を増やすことが可能とな
る。表皮抵抗Rsを大きくするには、周波数ωを高くす
るか、透磁率μの高い材料又は固定抵抗ρの高いものを
用いればよい。上記のような加熱原理からすると、非磁
性金属を電磁誘導発熱層15bに用いると、加熱しづら
いことが憶測されるが、電磁誘導発熱層15bの厚さt
が表皮深さδにより薄い場合には、次式(4)のように
なるので、加熱が可能となる。 Rs≒ρ/t ……(4)
【0024】また、励磁コイル43に印加する交流電流
の周波数は10〜500kHzが好ましい。10kHz
以上になると、電磁誘導発熱層15bへの吸収効率が良
くなり、500kHzまでは安価な素子を用いて励磁回
路44を組むことができる。更には20kHz以上であ
れば可聴域を超えるために通電時に音がすることがな
く、200kHz以下では励磁回路44で生じるロスも
少なく、周辺への放射ノイズも小さい。また、10〜5
00kHzも交流電流を電磁誘導発熱層15bに印加し
た場合、表皮深さδは数μmから数百μm程度である。
実際に電磁誘導発熱層15bの厚みを1μmより小さく
すると、ほとんどの電磁エネルギが電磁誘導発熱層15
bで吸収しきれないためにエネルギ効率が悪くなる。ま
た、漏れた磁束が他の金属部を加熱するという問題も生
じる。一方、50μmを超えた電磁誘導発熱層15bで
はベルトの熱容量が大きくなりすぎることと、電磁誘導
発熱層15bの熱伝導によって熱が伝わり、表面離型層
15cが暖まりにくくなるという問題が生じる。従っ
て、電磁誘導発熱層15bの厚みは1〜50μmが好ま
しい。
【0025】また、電磁誘導発熱層15bの発熱を増す
ためにはIfを大きくすればよく、そのためには励磁コ
イル43によって生成される変動磁界Hを強くする、あ
るいは変動磁界Hの変化を大きくすればよい。この方法
としては、励磁コイル43の巻き線数を増すか、励磁コ
イル43の磁性コア42をフェライト、パーマロイとい
った高透磁率で残留磁束密度の低いものを用いるのがよ
い。更に、中間転写ベルト15の電磁誘導発熱層15b
の抵抗値が小さすぎると、渦電流が発生した際の熱エネ
ルギ効率が悪化するため、電磁誘導発熱層15bの固有
体積抵抗率は20℃環境で1.3×10-8Ωm以上が好
ましい。
【0026】また、本実施の形態においては、中間転写
ベルト15の電磁誘導発熱層15bをメッキ等で形成し
たが、真空蒸着・スタッパリング等で形成してもよい。
これによりメッキ処理できないアルミニウムや金属酸化
物合金を電磁誘導発熱層15bに用いることができる。
但し、メッキ処理が膜厚を得られやすいため、1〜50
μmの層厚を得るためにはメッキ処理が好ましい。ま
た、中間転写ベルト15の電磁誘導発熱層15bは金属
のみならず、低熱伝導性基材に表面離型層15cを接着
するための接着剤中に導電性、高透磁率は粒子、ウィス
カーを分散させて構成してもよい。例えば、マンガン、
チタン、クロム、鉄、銅、コバルト、ニッケル等の粒子
やこれらの合金であるフェライトや酸化物の粒子やウィ
スカーといったものをカーボン等の導電性粒子を混合
し、接着剤中に分散させて電磁誘導発熱層15bとする
ことができる。
【0027】更に、本実施の形態では、図8(a)〜
(c)に示すようなベルト寄り調整機構90が設けられ
ている。このベルト寄り調整機構90は、中間転写ベル
ト15の両端に位置センサ91,92を非接触状態で設
ける一方、加圧ロール31の一端側軸部31aを偏心カ
ム93にて上下動可能に支持すると共に、加圧ロール3
1の他端側軸部をスプリング94で付勢しておき、位置
センサ91,92からの検知信号を制御装置100に取
り込み、制御装置100からカムモータ95に所定の制
御信号を送出することで、偏心カム93を180°毎に
回転させ、加圧ロール31の図中左側の荷重を変化させ
るものである。特に、本実施の形態において、位置セン
サ91,92は、図5,図6及び図8に示すように、電
磁誘導加熱装置40に対応した中間転写ベルト15の外
側幅方向両端部に設けられており、電磁誘導加熱装置4
0による加熱動作が行われる際に電磁誘導発熱層15b
に生成される渦電流を検知する渦電流センサにて構成さ
れている。尚、ここで使用する渦電流センサは、例えば
センサコイルを内蔵し、電磁誘導発熱層15bに生成さ
れる渦電流量によるセンサコイルのインピダンス変化を
測定するものである。
【0028】また、本実施の形態では、制御装置100
は、安全対策上、中間転写ベルト15の制御不能領域を
予め指定しておき、位置センサ91,92にて検知され
た渦電流が一定量を超えた条件では、電力の供給停止と
中間転写ベルト15の駆動停止とを行い、中間転写ベル
ト15の破損を防止するようになっている。更に、本実
施の形態では、制御装置100は、中間転写ベルト15
が停止した条件下でカムモータ95への駆動信号の送出
を停止し、中間転写ベルト15停止時においてベルト寄
り調整機構を働かせないようにしており、中間転写ベル
ト15に不必要な寄り力が作用するという事態を未然に
防止するようになっている。
【0029】更に、本実施の形態において、転写定着領
域Yの下流側には、図3に示すように、中間転写ベルト
15上に付着した紙粉や残留トナーを清掃するためのベ
ルトクリーナ61が設けられ、更に、その下流側の中間
転写ベルト15の表面側にはクーラロール62(本例で
はアルミニウム製ロール体にて構成)が配設されてい
る。
【0030】更に、本実施の形態では、記録材50を搬
送する記録材搬送系は、記録材50が収容されている供
給ユニット51と、この供給ユニット51内に収容され
ている記録材50を1枚ずつ捌いて搬送するピックアッ
プロール52及びフィードロール53と、転写定着装置
30の転写定着領域Yに向かって記録材50を案内搬送
する記録材ガイド54と、転写定着装置30を通過した
記録材50を排出する排出ロール55と、この排出ロー
ル55にて排出された記録材50を収容する排出トレイ
56とを備えている。
【0031】次に、本実施の形態に係る画像形成装置の
作動について説明する。先ず、図2に示すように、記録
ドラム11が矢印の向きに回転し、帯電装置12によっ
て均等に帯電されると、原稿のイエロ画像信号に従って
パルス幅変調されたレーザ光により画像露光が行われ、
記録ドラム11上にイエロ画像の静電潜像が形成され
る。このイエロ画像の静電潜像は、回転式現像装置14
の回転により予め現像位置に定着されたイエロ現像器1
4Yによって現像される。このとき、イエロ現像器14
Yは、例えば現像スリーブに印可される現像バイアスが
交互電圧値Vppを2kV、周波数fが2kHzの矩形
波交互電圧に直流バイアスVDC=400vを重量して
いる。また、現像により消費された現像器14Y〜14
K内のトナーはトナーホッパー141から補給される。
このイエロトナー像は記録ドラム11と中間転写ベルト
15との当接部である一次転写領域Xにおいて中間転写
ベルト15上に静電的に転写される。ここで、図7
(c)に示すように、一次転写領域Xでは、記録ドラム
11と中間転写ベルト15の電磁誘導発熱層15bとの
間に転写バイアスによる転写電界Eが形成され、一次転
写領域Xにおいて記録ドラム11と同期して矢印の方向
に回転しており、表面にイエロトナー像を保持したまま
回転を継続し、次の色(本例ではマゼンタ)の転写に備
える。
【0032】他方、記録ドラム11は、クリーニング装
置17によってその表面をクリーニングされた後、再び
帯電装置12により均一に帯電され、次のマゼンタの画
像信号に従って像露光を受ける。回転式現像装置14
は、記録ドラム11上に前記の像露光によってマゼンタ
の画像信号に従って静電潜像が形成される間に回転し
て、マゼンタ現像器14Mを現像位置に定置せしめ、所
定のマゼンタ現像を行う。このマゼンタトナー像は一次
転写領域Xで中間転写ベルト15上に転写される。引き
続いて、上述したプロセスをそれぞれシアン及びブラッ
クに対して実施し、中間転写ベルト15への4色分に転
写が終了若しくは最終色のブラックの転写途中におい
て、供給ユニット51内に収容される記録材50がピッ
クアップロール52により供給され、フィードロール5
3、記録ガイド54を経由して中間転写ベルト15の転
写定着領域Yに搬送される。
【0033】ここで、中間転写ベルト15上に多重形成
された4色のトナー可視像は電磁誘導加熱装置40が配
設された加熱領域Zで加熱溶融される。中間転写ベルト
15上の加熱溶融したトナー像は、記録材50の搬送に
合わせて当接される加圧ロール31による圧力とにより
記録材50上に転写同時定着され、排出ロール55を通
って排出トレイ56上に排出され、記録材50上へのフ
ルカラー画像形成を終了する。尚、転写後の記録ドラム
11上に若干のトナーが残留するので、除電ランプ1
8,クリーニング装置17により残留トナーが除電、ク
リーニングされる。
【0034】特に、本実施の形態では、トナー像を転写
した中間転写ベルト15は回転支持ドラム20の駆動に
より矢印方向へ回転する。電磁誘導加熱装置40のある
加熱領域Zに到達すると、中間転写ベルト15の表面近
傍の電磁誘導発熱層15bは加熱される。加熱領域Zで
は中間転写ベルト15は回転支持ドラム20の表面から
離間しているため、急激に温度上昇する。加熱領域Zは
転写定着領域Yの上流側に位置し、転写定着するのに必
要な熱エネルギは実質的には加熱領域Zだけで与えら
れ、転写定着領域Yでは与えられていない。加熱された
電磁誘導発熱層15bの熱はトナー像を伝導し、転写定
着領域Yまで到達したときには中間転写ベルト15上の
トナー像は溶融されている。溶融したトナー像は転写定
着領域Yで図示外の給送手段により給送された記録材5
0に圧接される。
【0035】そして、転写定着領域Yで室温の記録材5
0がニップ部を通過する時に溶融トナーが持っている熱
エネルギと圧接力とで記録材50に転写定着される。そ
して、その後記録材50自身がトナーと表面近傍だけ加
熱された中間転写ベルト15の熱を奪いながら転写定着
領域Yのニップ部出口に向かって進む。記録材50がニ
ップ部中に存在している時間が10〜50ms以上とな
るようなニップ幅であれば、中間転写ベルト15の表面
近傍の熱が記録材50に奪われ、これによって、ニップ
部出口のトナーの温度をトナーの軟化点温度以下にする
事ができる。このため、トナーの凝集力が増大し、記録
材50を中間転写ベルト15から剥離する時にトナーが
オフセットする事を防止できる。中間転写ベルト15に
比較的大きな外力が加わる転写定着領域Yからの次の一
次転写領域Xまでの間は、中間転写ベルト15はその内
部に挿入された回転支持ドラム20の外表面に密着して
搬送されるため、薄膜のベルトであっても十分な搬送性
と機械的強度を有することになり、ベルトの信頼性が損
なわれることはない。
【0036】更に、本実施の形態では、4色のトナー像
を順次中間転写ベルト15に静電転写し、最終トナー像
が静電転写された後に一括して加熱溶融して記録材50
に転写同時定着を行っているが、各色トナーが静電転写
される毎に少ない熱エネルギでトナーを加熱し、中間転
写ベルト15上に仮定着させることも可能である。こう
することによって、作像サイクルが4サイクル繰り返さ
れる間に、前に静電転写されたトナーが乱されることを
防止でき、高画質を達成できる。また、本実施の形態に
おいては、電磁誘導加熱装置40が配設された加熱領域
Zにおいては、電磁誘導発熱層15bを有する中間転写
ベルト15だけが加熱される。そして、転写定着領域Y
においては加熱領域Zで加熱溶融したトナーが室温の記
録材50と加圧接触することによって転写定着される。
このとき、薄膜の中間転写ベルト15だけが加熱されて
いるだけなので、中間転写ベルト15の温度は転写定着
直後に急激に低下する。このため装置内になされる熱の
蓄積はきわめて少なくなっている。従来の転写定着を同
時に行う手法においては、装置を連続使用した場合に熱
の蓄積がなされ、それに伴う装置の温度上昇が顕著にな
り、それによって記録ドラム11の電位繰り返し特性が
不安定になる。特に、帯電電位の低下が顕著になり、ト
ナー像形成方法として例えば反転現象を用いた場合に
は、バックグランド部の地かぶりが発生するようにな
り、画質の劣化が顕著になる。これに対し、本実施の形
態にあっては、連続使用時における装置内上昇は従来の
方法に比べてはるかに少なく、記録ドラム11やトナー
等の特性が変化することはなく、連続使用時においても
画質の劣化はほとんど見られず、安定して高画質な画像
が得られた。特に、この効果はカラー画像を形成する際
に顕著であった。
【0037】また、中間転写ベルト15回転中に回転支
持ドラム20のどちらかの軸方向に寄っていく現象(ベ
ルトウォーク)があるが、本実施の形態では、これを防
止するために、図7に示すようなベルト寄り調整機構が
配設されている。今、いずれかの位置センサ91又は9
2側に中間転写ベルト15がウォークしたとすると、中
間転写ベルト15の端部が位置センサ91又は92の検
知領域に入り、位置センサ91又は92は中間転写ベル
ト15の電磁誘導発熱層15bから生成される渦電流変
化に基づいて中間転写ベルト15の端部が一方の寄り位
置に達したことを検知する。ここで、制御装置100
は、位置センサ91,92からの検知信号に基づいて中
間転写ベルト15の寄り状態を認識し、カムモータ95
に所定の制御信号を送出することで、カムモータ95
(偏心カム93)を180°回転させて図8中左側の加
圧ロール31の荷重を変化させる。
【0038】例えば中間転写ベルト15が位置センサ9
1側にウォークしたとすると、図8(a)中左側の加圧
ロール31の荷重を低下させ、これにより、加圧ロール
31の荷重バランスを相対的に図8(a)中右側の方が
大きくなるように調整し、中間転写ベルト15を図中右
側へウォークさせるものである。逆に、中間転写ベルト
15が位置センサ92側にウォークしたとすると、図8
(a)中左側の加圧ロール31の荷重を増加させ、これ
により、加圧ロール31の荷重バランスを相対的に図8
(a)中左側の方が大きくなるように調整し、中間転写
ベルト15を図中左側へウォークさせるものである。以
後中間転写ベルト15は左右の位置センサ91,92に
て位置規制されながらウォーク動作を繰り返し、ベルト
寄り調整が行われる。このように、位置センサ91,9
2が中間転写ベルト15の寄りを検知すると、反対側の
加圧ロール31の荷重を増加することによって、ベルト
ウォークをある範囲に制御することが可能になる。
【0039】また、本実施の形態では、中間転写ベルト
15の寄り量を渦電流センサからなる位置センサ91,
92にて検知するようにしたため、位置センサ91,9
2と中間転写ベルト15との間に紙の破片などの非金属
異物が存在したとしても、中間転写ベルト15の寄り量
を確実に検知することができる。更に、本実施の形態で
は、電磁誘導加熱装置40はガイド部45を除いて中間
転写ベルト15に対して非接触配置されており、励磁コ
イル43への電力供給を中間転写ベルト15に対して非
接触で行うことができるため、電磁誘導加熱装置40が
中間転写ベルト15のウォークに影響することはない。
【0040】更に、本実施の形態において、電磁誘導加
熱装置40を使用しない条件下で中間転写ベルト15の
寄り制御を行うような要請がある場合(例えば中間転写
ベルト15を定期的に清掃するクリーニングサイクルを
行うような場合)には、例えば渦電流センサのセンサコ
イル自体で高周波磁界を生成し、この高周波磁界にて中
間転写ベルト15の対応する電磁誘導発熱層15bを貫
くようにすればよく、中間転写ベルト15の寄り量に伴
って電磁誘導発熱層15bに渦電流が流れ、これによ
り、センサコイルのインピダンスが変化するため、渦電
流センサの検知出力にて中間転写ベルト15の寄り量が
検知される。このようにすれば、電磁誘導加熱装置40
を使用しなくとも、中間転写ベルト15の寄り制御を行
うことが可能である。尚、本実施の形態では、位置セン
サ91,92としての渦電流センサは、電磁誘導加熱装
置40に対応した部位に配置されているが、必ずしもこ
れに限定されるものではなく、中間転写ベルト15の任
意の部位に位置センサ91,92としての渦電流センサ
を配設することができる。但し、この態様にあっては、
中間転写ベルト15の寄り制御を行う際には、渦電流セ
ンサのセンサコイル自体で高周波磁界を生成し、この高
周波磁界にて中間転写ベルト15の対応する電磁誘導発
熱層15bを貫くようにすることが必要である。また、
ベルト寄り調整機構は、加圧ロール31のニップ圧を変
化させることで中間転写ベルト15の寄りを制御するよ
うにしているが、これに限られるものではなく、例えば
電磁誘導加熱装置40を電磁ソレノイドなどで揺動自在
に支承し、電磁誘導加熱装置40と中間転写ベルト15
との間に接触部(例えばガイド部45など)を設けてお
き、電磁誘導加熱装置40を揺動させることで前記接触
部の荷重を変化させ、この部分で中間転写ベルト15の
寄り制御を行うようにしてもよい。
【0041】◎実施の形態2 図9は実施の形態1に係わる画像形成装置の概略構成図
であり、本例では、タンデム型の中間転写定着方式の画
像形成装置を示す。同図において、画像形成装置は、電
磁誘導発熱層15bを有する中間転写ベルト15内に回
転支持ドラム20を配設し、この回転支持ドラム20の
多くの部分に中間転写ベルト15の内面を密着させ、回
転支持ドラム20の密着した中間転写ベルト15領域に
各色成分毎の感光体ドラムなどの記録ドラム11(具体
的には11Y、11M、11C、11K)を配設し、回
転支持ドラム20から離間した中間転写ベルト15の内
側(若しくは外側あるいは両側)に電磁誘導加熱装置4
0を配設すると共に、前記電磁誘導加熱装置40の下流
側には転写定着装置30を配設し、更に、電磁誘導加熱
装置40に対応した中間転写ベルト15の外側幅方向両
端部に例えば渦電流センサからなる位置センサ91,9
2を近接配置し、この位置センサ91,92を図示外の
制御装置に取り込み、図示外のベルト寄り調整機構を制
御するようにしたものである。尚、実施の形態1と同様
な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付し
てここではその詳細な説明を省略する。また、各記録ド
ラム11の周囲には例えば実施の形態1で示されるよう
な電子写真デバイスが配設されている。
【0042】従って、本実施の形態によれば、各記録ド
ラム11からの色成分トナー像Tが順次一次転写領域X
にて中間転写ベルト15側へ転写され、しかる後、電磁
誘導加熱装置40による加熱領域Zにて中間転写ベルト
15上の各トナー像Tが溶融され、しかる後、電磁誘導
加熱装置40の転写定着領域Yにて中間転写ベルト15
上のトナー像Tが記録材50に一括転写される。このタ
イプにあっても、実施の形態1と同様に、電磁誘導加熱
装置40により中間転写ベルト15上のトナー像が瞬間
的に加熱溶融され、また、回転支持ドラム20により中
間転写ベルト15の搬送動作が安定すると共に、転写定
着領域Yから次の一次転写領域Xに至るまでに中間転写
ベルト15の蓄熱によって損なわれる懸念はない。
【0043】また、本実施の形態においても、渦電流セ
ンサからなる位置センサ91,92が中間転写ベルト1
5の寄りを検知すると、その渦電流量に基づいてベルト
寄り調整機構を調整し、ベルトウォークをある範囲に制
御する。このため、中間転写ベルト15上に転写される
各色成分トナー像Tは色ずれすることなく正確に多重転
写される。尚、本実施の形態でも、渦電流センサからな
る位置センサ91,92を電磁誘導加熱装置40による
加熱領域Zと異なる部位に配置し、それ自体で中間転写
ベルト15の電磁誘導発熱層15bを貫く高周波磁界を
生成するようにすれば、電磁誘導加熱装置40と切り離
して中間転写ベルト15の寄り制御を行うことは可能で
ある。
【0044】◎実施の形態3 実施の形態1,2では、中間転写ベルト15が電磁誘導
発熱層15bを具備し、位置センサ91,92として渦
電流センサを用いたものが示されているが、本発明は、
これに限定されるものではなく、例えば図10に示すよ
うに、発熱抵抗加熱方式を採用した画像形成装置にも適
用することはできる。ここで、発熱抵抗加熱方式として
は、例えば図10に示すように、中間転写ベルト15に
例えばステンレス箔などの発熱抵抗体101(例えば中
間転写ベルト15の幅方向に沿って帯状に延びる態様)
を非連続に設け、転写定着領域Yの上流側の中間転写ベ
ルト15の端部には給電部102及びアース部103を
設け、転写定着サイクル時にスイッチ105をオン操作
することで電源104からの電力を給電部102に供給
するようにしたものである。そして、例えば発熱抵抗体
101の端部に、中間転写ベルト15の寄り制御用のU
字溝などの切欠部110を設ける一方、給電部102近
傍の前記切欠部110に対応した部位には発熱量が感知
される近接センサ111を中間転写ベルト15に対して
非接触にて配設したものである。
【0045】この態様によれば、電源104からの電力
が給電部102に投入されると、発熱抵抗体101が瞬
時に加熱され、中間転写ベルト15上のトナー像が瞬時
に加熱する。例えば発熱抵抗体101が12Ω程度で給
電部102に100V印加すると、約800W投入され
ることになり、発熱抵抗体101が瞬時に加熱される。
このとき、近接センサ111は発熱抵抗体101の切欠
部110に対応した発熱量を検知しているから、中間転
写ベルト15がウォークしたとすると、発熱抵抗体10
1の切欠部110位置が変化し、その分、近接センサ1
11にて検知される発熱量が変化する。この状態におい
て、近接センサ111からの検知信号を図示外の制御装
置に取り込むようにすれば、中間転写ベルト15の寄り
量を把握することが可能になり、中間転写ベルト15の
寄り量に基づいてベルト寄り調整機構を調整するように
すれば、中間転写ベルト15の寄り制御を容易に実現す
ることができる。
【0046】◎実施の形態4 図11は本発明が適用された画像形成装置の要部を示す
説明図である。同図において、画像形成装置は、実施の
形態1と略同様に構成されているが、実施の形態1と異
なり、中間転写ベルト15の電磁誘導発熱層15bの幅
方向一端部近傍には、所定ピッチ間隔で開口されたラダ
ーマーク部121が中間転写ベルト15の搬送方向に沿
って配列されており、中間転写ベルト15の加熱領域Z
(電磁誘導加熱装置40(図3参照)に対応した部位)
のうちラダーマーク部121の反対側端部に対向した部
位には寄り制御用の位置センサ91を非接触配置する一
方、中間転写ベルト15の加熱領域Zのうちラダーマー
ク部121に対向した部位には速度制御用の速度センサ
96を非接触配置し、夫々のセンサ91,96からの検
知情報を図示外の制御装置に取り込み、夫々の制御情報
として利用するようにしたものである。
【0047】ここで、位置センサ91及び速度センサ9
6はいずれも例えば渦電流センサを使用しており、位置
センサ91は中間転写ベルト15の電磁誘導発熱層15
bにおける一方の端部位置変化に伴う渦電流変化を検知
することで中間転写ベルト15の寄り量を検知し、一
方、速度センサ96は中間転写ベルト15移動時におけ
るラダーマーク部121の通過に伴って渦電流が変化す
るため、速度センサ96に対していくつのラダーマーク
部121が通過したかを検知することで、中間転写ベル
ト15の速度情報を検知することができる。尚、本実施
の形態においては、渦電流センサからなる位置センサ9
1,速度センサ96を電磁誘導加熱装置40による加熱
領域Zと異なる部位に配置し、それ自体で中間転写ベル
ト15の電磁誘導発熱層15bを貫く高周波磁界を生成
するようにすれば、電磁誘導加熱装置40と切り離して
中間転写ベルト15の寄り制御を行うことは可能であ
る。また、速度センサ96は、例えばラダーマーク部1
21の基準位置を予め決めておき、基準位置から例えば
n個目のラダーマーク部121を目標とする位置制御を
行う場合には、位置センサとして使用することができ
る。
【0048】◎実施の形態5 図12(a)(b)は、ベルト搬送装置に用いられるベ
ルト寄り検知装置に本発明を適用した実施の形態5を示
す。本実施の形態におけるベルト130としては、例え
ばポリイミド樹脂からなり、その幅方向両端にはポリイ
ミド樹脂にフェライト粒子が分散した金属分散層131
を備えたものが用いられる。このベルト130の成形方
法としては、例えばポリイミド樹脂にフェライト粒子を
分散させ、遠心成形にてベルト130の幅方向両端にフ
ェライト粒子を片寄らせて分布させるようにすればよ
い。そして、本実施の形態では、ベルト130の金属分
散層131に対向する部位に渦電流センサからなる位置
センサ134,135を非接触配置し、この位置センサ
134,135にて金属分散層131を貫く高周波磁界
を生成し、金属分散層131で生成される渦電流変化を
位置センサ134,135にて検知し、この位置センサ
134,135の検知情報に基づいて金属分散層131
の寄り位置を把握するようにすればよい。尚、本実施の
形態では、遠心成形法にて作成したベルト130を使用
しているが、例えばポリイミド樹脂からなるベルト本体
の幅方向両端にステンレス箔などを貼付するようにした
ベルト130を用いるようにしてもよいことは勿論であ
る。
【0049】◎実施の形態6 図13(a)(b)は、ベルト搬送装置に用いられるベ
ルト寄り検知装置に本発明を適用した実施の形態6を示
す。本実施の形態におけるベルト140としては、例え
ばポリイミド樹脂からなる基層141表面を表面離型層
142で被覆し、前記基層141の幅方向一端部近傍に
は、所定ピッチ間隔で形成された金属製のラダーマーク
部143をベルト140の搬送方向に沿って配列したも
のが用いられている。そして、本実施の形態では、ベル
ト140のラダーマーク部143に対応した部位に渦電
流センサからなる速度センサ145を非接触配置し、こ
の速度センサ145にてラダーマーク部143を貫く高
周波磁界を生成し、ラダーマーク部143で生成される
渦電流変化を速度センサ145にて検知し、この速度セ
ンサ145の検知情報に基づいてベルト140の速度情
報を把握するようにすればよい。尚、本実施の形態で
も、速度センサ145は、例えばラダーマーク部143
の基準位置を予め決めておき、基準位置から例えばn個
目のラダーマーク部143を目標とする位置制御を行う
場合には、位置センサとして使用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る移動
体の情報検知装置によれば、移動体に少なくとも特定層
を具備させ、この特定層に情報検知用の被検知部を設け
る一方、この被検知部に対応した部位に特定層センサを
非接触にて配設するようにしたので、移動体に塵埃など
が付着したとしても、塵埃などに影響されることなく、
特定層センサにて特定層の被検知部の状態を正確に検知
することができる。このため、移動体の情報を常時正確
に把握することができ、正確な移動体の情報に基づいて
移動体の制御パラメータを正確に制御することができ
る。また、本発明に係る画像形成装置によれば、移動体
の情報検知装置にて移動体の情報を常時正確に把握する
ことができるため、画像形成プロセスにおいて移動体を
安定的に制御することができ、画像品質を良好に保つこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明に係る移動体の情報検知装置
の概要を示す説明図、(b)は本発明に係る画像形成装
置の概要を示す説明図である。
【図2】 本発明が適用された実施の形態1に係る画像
形成装置の全体構成を示す説明図である。
【図3】 その要部説明図である。
【図4】 (a)は本実施の形態で用いられる中間転写
ベルトの平面説明図、(b)は本実施の形態で用いられ
る中間転写ベルトの断面構造を示す説明図、(c)はそ
の変形形態を示す説明図である。
【図5】 本実施の形態で用いられる電磁誘導加熱装置
の動作原理及びその制御系を示す説明図である。
【図6】 (a)は本実施の形態に係る電磁誘導加熱装
置の詳細を示す説明図、(b)は(a)中B−B線断面
図、(c)は(a)中C方向から見た矢視図である。
【図7】 (a)は本実施の形態で用いられる一次転写
域への通電構造を示す説明図、(b)は(a)中B方向
から見た矢視図、(c)は一次転写部の動作原理を示す
説明図である。
【図8】 (a)は本実施の形態で用いられるベルト寄
り調整機構の詳細を示す説明図、(b)は(a)中B方
向から見た矢視図、(c)はC方向から見た矢視図であ
る。
【図9】 本発明が適用された画像形成装置の実施の形
態2を示す説明図である。
【図10】 ベルトの寄り検知装置の実施の形態3を示
す説明図である。
【図11】 ベルトの情報検知装置の実施の形態4を示
す説明図である。
【図12】 (a)はベルトの情報検知装置の実施の形
態5を示す説明図、(b)は(a)中のB−B線断面説
明図である。
【図13】 (a)はベルトの情報検知装置の実施の形
態6を示す説明図、(b)は(a)中のB−B線断面説
明図である。
【符号の説明】
1…移動体,2…特定層,3…被検知部,4…特定層セ
ンサ,5…像担持体,5a…像担持形成体,5b…中間
転写体,6…加熱手段,7…転写手段,8…記録材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体に少なくとも特定層を具備させ、
    この特定層に情報検知用の被検知部を設ける一方、この
    被検知部に対応した部位には、特定層のみが感知される
    特定層センサを非接触で配置したことを特徴とする移動
    体の情報検知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の移動体の情報検知装置に
    おいて、 特定層が移動体の内部に設けられていることを特徴とす
    る移動体の情報検知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の移動体の情報検知装置に
    おいて、 特定層が電磁誘導発熱層であり、特定層センサが電磁誘
    導発熱層を電磁誘導加熱する時に生ずる渦電流を検知す
    る渦電流センサであることを特徴とする移動体の情報検
    知装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の移動体の情報検知装置に
    おいて、 特定層が電磁誘導層であり、特定層センサが前記電磁誘
    導層を貫く高周波磁界を生成し、かつ、電磁誘導層で生
    ずる渦電流を検知する渦電流センサであることを特徴と
    する移動体の情報検知装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の移動体の情報検知装置に
    おいて、 移動体が張架ロールに掛け渡されるベルトであり、この
    ベルトの寄りを検知するものであることを特徴とする移
    動体の情報検知装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも特定層が具備された移動体と
    しての像担持体を備えた画像形成装置において、請求項
    1記載の移動体の情報検知装置を使用するようにしたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の画像形成装置において、 更に、移動体の情報検知装置にて検知された情報に基づ
    いて移動体の制御パラメータを制御する制御手段を備え
    たことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の画像形成装置において、 制御手段は、移動体の駆動を停止した条件下では移動体
    の制御パラメータに対する制御動作を停止することを特
    徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の画像形成装置において、 少なくとも特定層が発熱層である像担持体と、 この像担持体の発熱層を発熱させ像担持体表面を加熱す
    る加熱手段と、 この加熱手段による加熱部位に対応して設けられる特定
    層センサとを備えた画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の画像形成装置におい
    て、 加熱手段は、移動体の駆動を停止した条件下では像担持
    体の発熱層への発熱動作を停止するものであることを特
    徴とする画像形成装置。
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