JP2002146595A - 電解メッキ装置および電解メッキ方法 - Google Patents

電解メッキ装置および電解メッキ方法

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JP2002146595A
JP2002146595A JP2000346260A JP2000346260A JP2002146595A JP 2002146595 A JP2002146595 A JP 2002146595A JP 2000346260 A JP2000346260 A JP 2000346260A JP 2000346260 A JP2000346260 A JP 2000346260A JP 2002146595 A JP2002146595 A JP 2002146595A
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plating
film
electrode
electrolytic plating
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JP2000346260A
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Hideyoshi Kito
英至 鬼頭
Takeshi Nogami
毅 野上
Mitsuru Taguchi
充 田口
Hisanori Komai
尚紀 駒井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般的な電解メッキ方法では、電極を接続し
た付近に電界が集中しやすいため、ウエハ周辺のメッキ
膜の膜厚が厚くなるという問題を解決して、ウエハ面内
におけるメッキ膜の膜厚均一性を高め、デバイスの信頼
性の向上を図る。 【解決手段】 電解メッキ法により基板51にメッキ膜
を形成す電解メッキ装置1であって、基板51のメッキ
膜が成膜される側とは反対側に交流印加電極17が接続
され、その交流印加電極17に交流電力を印加する交流
電源18を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解メッキ装置お
よび電解メッキ方法に関し、詳しくは半導体装置に用い
る金属、金属化合物等の薄膜を形成する電解メッキ装置
および電解メッキ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のLSIの配線材料としてアルミニ
ウム合金が広く用いられてきた。しかしながら、LSI
の微細化、高速化の要求が高まるにつれて、アルミニウ
ム合金配線では十分な性能(高信頼性、低抵抗化)の確
保が難しくなってきている。この対策として、アルミニ
ウム合金よりもエレクトロマイグレーション耐性に優
れ、かつ低抵抗である銅配線技術が注目されて、実用化
に向け検討が行われている。
【0003】銅配線の形成においては、銅のエッチング
が容易でないため、溝配線による形成方法が有望視され
ている。溝配線は、酸化シリコン等の層間絶縁膜に予め
所定の溝を形成し、その溝に配線材料を埋め込み、その
後余剰の配線材料をCMP等により除去することで形成
される。
【0004】銅の成膜方法としては、電解メッキ法、ス
パッタリング、CVD法等がある。スパッタリングによ
る銅の成膜では、膜のステップカバリッジが悪いために
溝配線への埋め込みには適さず、またCVD法による成
膜では、適当な原料ガスが無く、現状では配線溝への埋
め込みにも問題がある。そのため、電解メッキ法が一般
的に用いられている。
【0005】この電解メッキ法は、図4に示すように、
メッキ前に、予めウエハ151の被メッキ面に導電性膜
152を形成する。そして、そのウエハ151をウエハ
固定台121に固定するとともに、そのウエハ151周
辺の数カ所に電極122を接続させ、メッキ液槽111
に満たされたメッキ液141にそのウエハ151の被メ
ッキ面を浸漬するとともにメッキ液槽111底部に設置
された電極112に直流電源113より直流電力を印加
して、ウエハ151の被メッキ面にメッキ膜(例えば銅
メッキ膜)(図示せず)を形成するのが一般的な方法で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記一
般的な電解メッキ方法では、電極を接続した付近に電界
が集中しやすいため、ウエハ周辺のメッキ膜の膜厚が厚
くなり、ウエハ中心と周辺とではメッキ膜に膜厚差が生
じやすいという問題がある。また、メッキ膜の膜厚分布
はメッキ後の銅のCMPにおいて、ウエハ面内における
銅の残りや配線のディッシングの原因となり、デバイス
の信頼性に影響を与える可能性がある。
【0007】上記問題点を解決するために、電極を追加
してウエハ中心に接続する方法と、ウエハ裏面に電圧を
印加する方法が考えられる。しかしながら、電極を追加
してその電極をウエハ中心表面に接続した場合には、ウ
エハ中心がデバイスとして使用できなくなる。また、電
解メッキは、直流のみを用いて行われる。したがって、
ウエハ裏面に直流電圧を印加すると、絶縁膜が帯電(チ
ャージアップ)し、デバイスの信頼性に悪影響を及ぼす
可能性が高い。
【0008】このように、膜厚分布の問題は今後のウエ
ハの大口径化が進むとますます大きくなると予想され、
その対策が不可欠になってきている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた電解メッキ装置および電解メッキ
方法である。
【0010】本発明の第1の電解メッキ装置は、電解メ
ッキ法により基板にメッキ膜を形成する電解メッキ装置
であって、基板の前記メッキ膜が成膜される側とは反対
側に交流印加電極が接続され、その交流印加電極に交流
電力を印加する交流電源を備えたものである。
【0011】上記第1の電解メッキ装置では、基板のメ
ッキ膜が成膜される側とは反対側に交流印加電極が接続
され、その交流印加電極に交流電力を印加する交流電源
を備えたことから、基板にメッキ膜を形成する場合、基
板裏面または対向電極に交流電圧を印加する場合には直
流と異なり、電圧の正負が切り替わる。基板に印加する
交流の周波数として、メッキの成膜種となるイオンが十
分に追従できる周波数を選択すればよい。例えば成膜種
が銅の場合には、10Hz〜1kHz程度を選択するこ
とが好ましい。もし10Hz未満の周波数を有する交流
を印加した場合には、メッキ膜の面内均一性が悪化しや
すくなり、交流の周波数が1kHzを超える場合には成
膜種のイオンの追従性が悪化する。このように、10H
z〜1kHzの交流を基板に印加することができるの
で、基板に形成されている絶縁膜(図示せず)の帯電が
防止され、デバイスの信頼性に影響を与えず、基板面内
のメッキ膜の膜厚分布均一性を向上させることが可能に
なる。
【0012】本発明の第2の電解メッキ装置は、電解メ
ッキ法により基板にメッキ膜を形成する電解メッキ装置
であって、前記基板の前記メッキ膜が成膜される側とは
反対側に接続されたバイアス印加電極と、このバイアス
印加電極に直流電力を印加するもので該基板に負極を接
続した直流電源と、基板に交流電力を印加するもので直
流電源の正極に接続された交流電源とを備えたものであ
る。
【0013】上記第2の電解メッキ装置では、基板のメ
ッキ膜が成膜される側とは反対側に直流電力を印加する
もので該基板に負極を接続した直流電源と、基板に交流
電力を印加するもので直流電源の正極に接続された交流
電源とを備えたことから、直流電圧と交流電圧とを組み
合わせて印加することが可能になり、それによって、基
板を常に負バイアスとすることが可能になる。また、基
板に印加する交流の周波数として、メッキの成膜種とな
るイオンが十分に追従できる周波数を選択すればよい。
例えば成膜種が銅の場合には、10Hz〜1kHz程度
を選択することが好ましい。もし10Hz未満の周波数
を有する交流を印加した場合には、メッキ膜の面内均一
性が悪化しやすくなり、交流の周波数が1kHzを超え
る場合には成膜種のイオンの追従性が悪化する。このよ
うにして、基板中心に負バイアスを印加することができ
るので基板に形成されている絶縁膜(図示せず)の帯電
が防止され、かつデバイスの信頼性に影響を与えず、基
板面内の膜厚分布均一性を向上させることが可能にな
る。
【0014】本発明の第3の電解メッキ装置は、電解メ
ッキ法により基板にメッキ膜を形成する電解メッキ装置
であって、前記基板の前記メッキ膜が成膜される側とは
反対側にパルス波印加電極が接続され、このパルス波印
加電極にパルス電力を印加するパルス波発生電源を備え
たものである。
【0015】上記第3の電解メッキ装置では、基板のメ
ッキ膜が成膜される側とは反対側にパルス波印加電極が
接続され、このパルス波印加電極にパルス電力を印加す
るパルス波発生電源を備えたことから、前記第1の電解
メッキ装置と同様に、基板に形成されている絶縁膜(図
示せず)の帯電が防止されて、デバイスの信頼性に影響
を与えずに基板面内の膜厚分布均一性が向上される。
【0016】本発明の第1の電解メッキ方法は、電解メ
ッキにより基板にメッキ膜を形成する電解メッキ方法で
あって、前記基板の前記メッキ膜が成膜される側とは反
対側に交流電力を印加しながら該基板にメッキ膜を形成
する。
【0017】上記第1の電解メッキ方法では、基板のメ
ッキ膜が成膜される側とは反対側に交流電力を印加しな
がら該基板にメッキ膜を形成することから、基板裏面ま
たは対向電極に交流電圧を印加する場合には直流と異な
り、電圧の正負が切り替わる。基板または対向電極に印
加する交流の周波数として、メッキの成膜種となるイオ
ンが十分に追従できる周波数を選択すればよい。例えば
成膜種が銅の場合には、10Hz〜1kHz程度を選択
することが好ましい。もし10Hz未満の周波数を有す
る交流を印加した場合には、メッキ膜の面内均一性が悪
化しやすくなり、交流の周波数が1kHzを超える場合
には成膜種のイオンの追従性が悪化する。このように、
10Hz〜1kHzの交流が基板に印加されるので、基
板に形成されている絶縁膜(図示せず)の帯電が防止さ
れ、デバイスの信頼性に影響を与えず、基板面内のメッ
キ膜の膜厚分布均一性を向上させることが可能になる。
【0018】本発明の第2の電解メッキ方法は、電解メ
ッキにより基板にメッキ膜を形成する電解メッキ方法で
あって、前記基板の前記メッキ膜が成膜される側とは反
対側に少なくとも直流バイアス電力を印加しながら該基
板にメッキ膜を形成する。
【0019】上記第2の電解メッキ方法では、基板のメ
ッキ膜が成膜される側とは反対側に少なくとも直流バイ
アス電力を印加しながら該基板にメッキ膜を形成するこ
とから、基板を常に負バイアスとすることが可能にな
る。また、基板に印加する交流の周波数として、メッキ
の成膜種となるイオンが十分に追従できる周波数を選択
すればよい。例えば成膜種が銅の場合には、10Hz〜
1kHz程度を選択することが好ましい。もし10Hz
未満の周波数を有する交流を印加した場合には、メッキ
膜の面内均一性が悪化しやすくなり、交流の周波数が1
kHzを超える場合には成膜種のイオンの追従性が悪化
する。このようにして、基板中心に負バイアスを印加す
ることができるので、基板に形成されている絶縁膜(図
示せず)の帯電が防止され、デバイスの信頼性に影響を
与えず、基板面内の膜厚分布均一性を向上させることが
可能になる。
【0020】本発明の第3の電解メッキ方法は、電解メ
ッキにより基板にメッキ膜を形成する電解メッキ方法で
あって、前記基板の前記メッキ膜が成膜される側とは反
対側にパルス電力を印加しながら該基板にメッキ膜を形
成する。
【0021】上記第3の電解メッキ方法では、基板のメ
ッキ膜が成膜される側とは反対側にパルス電力を印加し
ながら該基板にメッキ膜を形成することから、前記第1
の電解メッキ装置と同様に、基板に形成されている絶縁
膜(図示せず)の帯電が防止され、デバイスの信頼性に
影響を与えずに基板面内の膜厚分布均一性が向上され
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の第1の電解メッキ装置に
係わる実施の形態を、図1の概略構成断面図によって説
明する。
【0023】図1に示すように、第1の電解メッキ装置
1は、メッキ液槽11を備えている。メッキ液槽11の
例えば底部には電極12が設置されている。この電極1
2には直流電源13が接続されている。
【0024】また、メッキ液槽11には、上記電極12
に対向する位置に、基板51を保持する基板保持部14
が設けられている。この基板保持部14には、この基板
保持部14の上記電極12側に保持された基板51表面
に形成された導電性膜52に電力を供給する電極15が
設けられている。この電極15は例えば接地されてい
る。
【0025】さらに、上記電極15とは絶縁材16によ
って絶縁された状態に交流印加電極17が基板保持部1
4に保持された基板51の裏面側に接続するように設け
られている。この交流印加電極17には交流電源18が
接続されている。この交流電源18は、例えば10Hz
〜1kHz程度の周波数の交流を発振するものからな
る。なお、交流電源18の周波数が10Hz未満では成
膜されたメッキ膜の面内均一性が悪化しやすくなり、1
kHzを超えるとイオンの追従性が悪化する。
【0026】また、上記メッキ液槽11にはメッキ液4
1が満たされている。
【0027】上記第1の電解メッキ装置1では、基板5
1のメッキ膜が成膜される側とは反対側(裏面側)に交
流印加電極17を接続し、この交流印加電極17に交流
電力を印加する交流電源18を備えたことから、基板5
1にメッキ膜を形成する場合、直流電源13より電極1
2に直流を印加するとともに基板51に交流電源を印加
することができる。そのため、基板51裏面に交流電圧
を印加する場合には直流と異なり、電圧の正負が切り替
わる。
【0028】基板51に印加する交流の周波数として、
メッキの成膜種となるイオンが十分に追従できる周波数
を選択すればよい。例えば成膜種が銅の場合には、10
Hz〜1kHz程度を選択することが好ましい。もし1
0Hz未満の周波数を有する交流を印加した場合には、
メッキ膜の面内均一性が悪化しやすくなり、交流の周波
数が1kHzを超える場合には成膜種のイオンの追従性
が悪化する。
【0029】このように、10Hz〜1kHzの交流を
基板51に印加することができるので、基板51に形成
されている絶縁膜(図示せず)の帯電が防止され、デバ
イスの信頼性に影響を与えず、基板51面内のメッキ膜
の膜厚分布均一性を向上させることが可能になる。
【0030】次に、本発明の第1の電解メッキ方法に係
わる実施の形態を、前記図1の概略構成図によって説明
する。
【0031】一例として、図1に示す交流電源18に
は、例えば350Hzの周波数の交流電力を発生するも
のを用い、基板51に350Hzの交流電力を印加して
電解メッキを行う場合を説明する。この電解メッキ条件
の一例としては、電解メッキ液41に硫酸銅系銅電解メ
ッキ液(例えば、EEJA社製のMicrofab C
u2000シリーズ)を用い、メッキ液温度を18℃、
直流電源13より電極12に印加する直流のメッキ電圧
を1.3V、交流電源18より交流印加電極17に印加
する交流電力(低周波交流電力として例えば350H
z)を30Wに設定し、4分間メッキを行った。
【0032】その結果、基板51の径が300mm(1
2インチ)の大口径ウエハであっても、銅メッキ膜の面
内膜厚均一性は、基板51面内81点を測定した結果、
±3%以内となった。また、基板(ウエハ)径がさらに
大きくなった場合であっても、良好な面内均一性を確保
した状態で銅メッキ膜を成膜することができる。
【0033】上記第1の電解メッキ方法では、直流電源
13より電極12に直流を印加するとともに、基板51
のメッキ膜が成膜される側とは反対側に交流電力を印加
しながら該基板51にメッキ膜を形成することから、基
板51裏面に交流電圧を印加する場合には直流と異な
り、電圧の正負が切り替わる。
【0034】基板51に印加する交流の周波数として、
メッキの成膜種となるイオンが十分に追従できる周波数
を選択すればよく、例えば成膜種が銅の場合には、10
Hz〜1kHz程度を選択することが好ましい。もし1
0Hz未満の周波数を有する交流を印加した場合には、
メッキ膜の面内均一性が悪化しやすくなり、交流の周波
数が1kHzを超える場合には成膜種のイオンの追従性
が悪化する。
【0035】このように、10Hz〜1kHzの交流を
基板51に印加することで、基板51に形成されている
絶縁膜(図示せず)の帯電が防止され、デバイスの信頼
性に影響を与えず、基板51面内のメッキ膜の膜厚分布
均一性を向上させることが可能になる。
【0036】次に、本発明の第2の電解メッキ装置に係
わる実施の形態を、図2の概略構成図によって説明す
る。
【0037】図2に示すように、第2の電解メッキ装置
2は、メッキ液槽11を備えている。メッキ液槽11の
例えば底部には電極12が設置されている。この電極1
2には直流電源13が接続されている。
【0038】また、メッキ液槽11には上記電極12に
対向する位置に基板51を保持する基板保持部14が設
けられている。この基板保持部14には、この基板保持
部14の上記電極12側に保持された基板51表面に形
成された導電性膜52に電力を供給する電極15が設け
られている。この電極15は例えば接地されている。
【0039】さらに、上記電極15とは絶縁材16によ
って絶縁された状態にバイアス印加電極27が基板保持
部14に保持された基板51の裏面側に接続するように
設けられている。このバイアス印加電極27には直流電
源28の負側が接続され、さらに直流電源28の正側に
は交流電源18が接続されている。すなわち、バイアス
印加電極27、直流電源28、交流電源18が直列に接
続されている。この交流電源18は、例えば10Hz〜
1kHz程度の周波数の交流を発振するものからなる。
なお、交流電源18の周波数が10Hz未満では成膜さ
れたメッキ膜の面内均一性が悪化しやすくなり、1kH
zを超えるとイオンの追従性が悪化する。
【0040】また、上記メッキ液槽11にはメッキ液4
1が満たされている。
【0041】上記第2の電解メッキ装置2では、基板5
1のメッキ膜が成膜される側とは反対側にバイアス印加
電極27を接続し、このバイアス印加電極27に直流電
力を印加するもので該基板51に負極を接続した直流電
源28と、基板51に交流電力を印加するもので直流電
源28の正極に接続された交流電源18とを備えたこと
から、基板51にメッキ膜を形成する場合、直流電源1
3より電極12に直流を印加するとともに,基板51裏
面側に直流電圧と交流電圧とを組み合わせて印加するこ
とが可能になり、それによって基板51を常に負バイア
スとすることが可能になる。
【0042】また、基板51に印加する交流の周波数と
して、メッキの成膜種となるイオンが十分に追従できる
周波数を選択すればよい。例えば成膜種が銅の場合に
は、10Hz〜1kHz程度を選択することが好まし
い。もし10Hz未満の周波数を有する交流を印加した
場合には、メッキ膜の面内均一性が悪化しやすくなり、
交流の周波数が1kHzを超える場合には成膜種のイオ
ンの追従性が悪化する。
【0043】このようにして、基板51中心に負バイア
スを印加することができるので、基板51に形成されて
いる絶縁膜(図示せず)の帯電が防止され、デバイスの
信頼性に影響を与えず、基板51面内のメッキ膜の膜厚
分布均一性を向上させることが可能になる。
【0044】次に、本発明の第2の電解メッキ方法に係
わる実施の形態を、前記図2の概略構成図によって説明
する。
【0045】一例として、図1に示す交流電源18に
は、100Hzの周波数の交流電力を発生するものを用
い、基板51に100Hzの交流電力を印加するととも
に、直流電源28によって負バイアスを印加して、電解
メッキを行う場合を説明する。この電解メッキ条件の一
例としては、電解メッキ液41に硫酸銅系銅電解メッキ
液(例えば、EEJA社製のMicrofab Cu2
000シリーズ)を用い、メッキ液温度を18℃、直流
電源13より電極12に印加する直流のメッキ電圧を
1.3V、交流電源18よりバイアス印加電極27に印
加する直流電圧を2V、交流電力(低周波交流電力とし
て例えば100Hz)を30Wに設定し、4分30秒間
メッキを行った。
【0046】その結果、基板51の径が300mm(1
2インチ)の大口径ウエハであっても、銅メッキ膜の面
内膜厚均一性は、基板51面内81点を測定した結果、
±3%以内となった。また、基板(ウエハ)径がさらに
大きくなった場合であっても、良好な面内均一性を確保
した状態で銅メッキ膜を成膜することができる。
【0047】上記第2の電解メッキ方法では、直流電源
13より電極12に直流を印加するとともに、基板51
のメッキ膜が成膜される側とは反対側に少なくとも直流
バイアス電力を印加しながら該基板51にメッキ膜を形
成することから、基板51を常に負バイアスとすること
が可能になる。
【0048】また、基板51に印加する交流の周波数と
して、メッキの成膜種となるイオンが十分に追従できる
周波数を選択すればよい。例えば成膜種が銅の場合に
は、10Hz〜1kHz程度を選択することが好まし
い。もし10Hz未満の周波数を有する交流を印加した
場合には、メッキ膜の面内均一性が悪化しやすくなり、
交流の周波数が1kHzを超える場合には成膜種のイオ
ンの追従性が悪化する。
【0049】このようにして、基板51中心に負バイア
スを印加することができるので、基板51に形成されて
いる絶縁膜(図示せず)の帯電が防止され、デバイスの
信頼性に影響を与えず、基板51面内のメッキ膜の膜厚
分布均一性を向上させることが可能になる。
【0050】次に、本発明の第3の電解メッキ装置に係
わる実施の形態を、図3の概略構成図によって説明す
る。
【0051】図3に示すように、図3に示すように、第
3の電解メッキ装置3は、メッキ液槽11を備えてい
る。メッキ液槽11の例えば底部には電極12が設置さ
れている。この電極12には直流電源13が接続されて
いる。
【0052】また、メッキ液槽11には上記電極12に
対向する位置に基板51を保持する基板保持部14が設
けられている。この基板保持部14には、この基板保持
部14の上記電極12側に保持された基板51表面に形
成された導電性膜52に電力を供給する電極15が設け
られている。この電極15は例えば接地されている。
【0053】さらに、上記電極15とは絶縁材16によ
って絶縁された状態にパルス波印加電極37が基板保持
部14に保持された基板51の裏面側に接続するように
設けられている。このパルス波印加電極37にはパルス
波発生電源38が接続されている。
【0054】また、上記メッキ液槽11にはメッキ液4
1が満たされている。
【0055】上記第3の電解メッキ装置3では、基板5
1のメッキ膜が成膜される側とは反対側にパルス波印加
電極37を接続し、このパルス波印加電極37にパルス
電力を印加するパルス波印加電源38を備えたことか
ら、前記第1の電解メッキ装置1と同様に、基板51に
形成されている絶縁膜(図示せず)の帯電が防止され
て、デバイスの信頼性に影響を与えずに基板51面内の
メッキ膜の膜厚分布均一性が向上される。
【0056】次に、本発明の第3の電解メッキ方法に係
わる実施の形態を、図3の概略構成図によって説明す
る。
【0057】一例として、図3に示すパルス波発生電源
38によって、基板51に裏面にパルス波電力を印加し
て電解メッキを行う場合を説明する。この電解メッキ条
件の一例としては、電解メッキ液41に硫酸銅系銅電解
メッキ液(例えば、EEJA社製のMicrofab
Cu2000シリーズ)を用い、メッキ液温度を18
℃、直流電源13より電極12に印加する直流のメッキ
電圧を1.3V、パルス波印加電源38よりパルス印加
電極37に印加するパルス波電圧を−2V(パルス周
期:3ms、パルス幅30μs)に設定し、4分30秒
間メッキを行った。
【0058】その結果、基板51の径が300mm(1
2インチ)の大口径ウエハであっても、銅メッキ膜の面
内膜厚均一性は、基板51面内81点を測定した結果、
±3%以内となった。また、基板(ウエハ)径がさらに
大きくなった場合であっても、良好な面内均一性を確保
した状態で銅メッキ膜を成膜することができる。
【0059】上記第3の電解メッキ方法では、直流電源
13より電極12に直流を印加するとともに、基板51
のメッキ膜が成膜される側とは反対側にパルス電力を印
加しながら該基板51にメッキ膜を形成することから、
前記第1の電解メッキ装置1と同様に、基板51に形成
されている絶縁膜(図示せず)の帯電が防止されて、デ
バイスの信頼性に影響を与えずに基板51面内のメッキ
膜の膜厚分布均一性が向上される。
【0060】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の第1の電
解メッキ装置によれば、基板のメッキ膜が成膜される側
とは反対側に交流印加電極が接続され、その交流印加電
極に交流電力を印加する交流電源を備えたので、基板に
メッキ膜を形成する場合、基板裏面に電圧の正負が切り
替わる交流電力を印加することができる。そのため、基
板に形成されている絶縁膜の帯電を防止することがで
き、デバイスの信頼性に影響を与えず、基板面内のメッ
キ膜の膜厚分布均一性を向上させることが可能になる。
【0061】本発明の第2の電解メッキ装置によれば、
基板のメッキ膜が成膜される側とは反対側に接続された
バイアス印加電極と、このバイアス印加電極に直流電力
を印加するもので該基板に負極を接続した直流電源と、
基板に交流電力を印加するもので直流電源の正極に接続
された交流電源とを備えたので、基板にメッキ膜を形成
する場合、基板裏面側に直流電圧と交流電圧とを組み合
わせて印加することが可能になり、それによって、基板
を常に負バイアスとすることができる。よって、基板に
形成されている絶縁膜の帯電を防止することができ、デ
バイスの信頼性に影響を与えず、基板面内の膜厚分布均
一性を向上させることができる。
【0062】本発明の第3の電解メッキ装置によれば、
基板のメッキ膜が成膜される側とは反対側にパルス波印
加電極が接続され、このパルス波印加電極にパルス電力
を印加するパルス波発生電源を備えたので、前記第1の
電解メッキ装置と同様に、基板に形成されている絶縁膜
の帯電を防止することができ、デバイスの信頼性に影響
を与えず、基板面内の膜厚分布均一性を向上させること
ができる。
【0063】本発明の第1の電解メッキ方法によれば、
基板のメッキ膜が成膜される側とは反対側に交流電力を
印加しながら該基板にメッキ膜を形成するので、基板に
形成されている絶縁膜の帯電を防止することができ、デ
バイスの信頼性に影響を与えず、基板面内の膜厚分布均
一性を向上させることができる。
【0064】本発明の第2の電解メッキ方法によれば、
基板のメッキ膜が成膜される側とは反対側に少なくとも
直流バイアス電力を印加しながら該基板にメッキ膜を形
成するので、基板を常に負バイアスとすることができ
る。そのため、基板に形成されている絶縁膜の帯電を防
止することができ、デバイスの信頼性に影響を与えず、
基板面内の膜厚分布均一性を向上させることができる。
【0065】本発明の第3の電解メッキ方法によれば、
基板のメッキ膜が成膜される側とは反対側にパルス電力
を印加しながら該基板にメッキ膜を形成するので、基板
に形成されている絶縁膜の帯電を防止することができ、
デバイスの信頼性に影響を与えず、基板面内の膜厚分布
均一性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の電解メッキ装置に係わる実施の
形態を示す概略構成断面図である。
【図2】本発明の第2の電解メッキ装置に係わる実施の
形態を示す概略構成断面図である。
【図3】本発明の第3の電解メッキ装置に係わる実施の
形態を示す概略構成断面図である。
【図4】従来の電解メッキ装置の形態を示す概略構成断
面図である。
【符号の説明】
1…電解メッキ装置、17…交流印加電極、18…交流
電源、51…基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 充 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 駒井 尚紀 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 4K024 AA09 AB01 AB06 BA11 BB12 BC10 CA07 CA08 CB05 CB06 CB21 CB22 GA16 4M104 BB04 DD52 HH20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解メッキ法により基板にメッキ膜を形
    成する電解メッキ装置であって、 前記基板の前記メッキ膜が成膜される側とは反対側に接
    続される交流印加電極と、 前記交流印加電極に交流電力を印加する交流電源とを備
    えたことを特徴とする電解メッキ装置。
  2. 【請求項2】 電解メッキ法により基板にメッキ膜を形
    成する電解メッキ装置であって、 前記基板の前記メッキ膜が成膜される側とは反対側に接
    続されるバイアス印加電極と、 前記バイアス印加電極に直流電力を印加するもので該基
    板に負極を接続した直流電源と、 前記基板に交流電力を印加するもので前記直流電源の正
    極に接続された交流電源とを備えたことを特徴とする電
    解メッキ装置。
  3. 【請求項3】 電解メッキ法により基板にメッキ膜を形
    成する電解メッキ装置であって、 前記基板の前記メッキ膜が成膜される側とは反対側に接
    続されるパルス波印加電極と、 前記パルス波印加電極にパルス電力を印加するパルス波
    発生電源とを備えたことを特徴とする電解メッキ装置。
  4. 【請求項4】 電解メッキにより基板にメッキ膜を形成
    する電解メッキ方法であって、 前記基板の前記メッキ膜が成膜される側とは反対側に交
    流電力を印加しながら該基板にメッキ膜を形成すること
    を特徴とする電解メッキ方法。
  5. 【請求項5】 電解メッキにより基板にメッキ膜を形成
    する電解メッキ方法であって、 前記基板の前記メッキ膜が成膜される側とは反対側に少
    なくとも直流バイアス電力を印加しながら該基板にメッ
    キ膜を形成することを特徴とする電解メッキ方法。
  6. 【請求項6】 電解メッキにより基板にメッキ膜を形成
    する電解メッキ方法であって、 前記基板の前記メッキ膜が成膜される側とは反対側にパ
    ルス電力を印加しながら該基板にメッキ膜を形成するこ
    とを特徴とする電解メッキ方法。
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JP2013522895A (ja) * 2010-03-12 2013-06-13 ライズ・テクノロジー・エッセ・アール・エル 接触端末、電解モジュール及びエッチングモジュールを固定するための多孔質半導体領域を有する光起電力電池、及び関連製造ライン

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