JP2002144047A - 溶接物の製造方法,台座および電池の製造方法 - Google Patents

溶接物の製造方法,台座および電池の製造方法

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JP2002144047A JP2000373559A JP2000373559A JP2002144047A JP 2002144047 A JP2002144047 A JP 2002144047A JP 2000373559 A JP2000373559 A JP 2000373559A JP 2000373559 A JP2000373559 A JP 2000373559A JP 2002144047 A JP2002144047 A JP 2002144047A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料の異なる2以上の溶接対象物を容易にか
つ高い信頼性で電気抵抗溶接することができる溶接物の
製造方法、それに用いる台座、およびそれを用いた電池
の製造方法を提供する。 【解決手段】 アルミニウム板11とニッケル板12と
を台座20上に載置し、溶接棒30を溶接対象物10に
押し当てて電気抵抗溶接を行う。台座20の載置面20
aは、溶接対象物10よりも融点の高い高融点金属によ
り構成されている。更に、この金属は、700℃におけ
る熱伝導率が10W/mK以上または100℃における
電気体積抵抗率が30μΩcm以下のものであることが
好ましい。これにより、台座20にアルミニウム板11
が付着することを防止できると共に、アルミニウム板1
1の過溶解を防止でき、かつ溶接部10aに大きな溶接
電流を流すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接対象物を台座
に載置し、溶接棒を押し当てて電気抵抗溶接する溶接物
の製造方法、それに用いる台座、およびそれを用いる電
池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子技術の進歩に伴い、カメラ一
体型VTR(ビデオテープレコーダ),携帯電話あるい
は携帯用コンピュータなどのポータブル電子機器が数多
く普及し、それらの小型化および軽量化が図られてい
る。そこで、それらに使用するポータブル電源として、
電池、特に二次電池の開発が進められている。中でも、
リチウムイオン二次電池は、高エネルギー密度を実現で
きるものとして注目されており、とりわけ、薄型で折り
曲げ可能な形状の自由度が高いものの研究開発が活発に
進められている。
【0003】このような電池としては、例えば、電解質
に漏液のおそれがない固体化されたものを用い、正極端
子板に約0.1mmの厚さの薄いアルミニウム板を用
い、負極端子板に約0.1mmの厚さの薄いニッケル板
を用いたものが知られている。この正極端子板よび負極
端子板には、外部と接続するためのニッケル板などより
なる配線板が溶接されている。この溶接、特に正極端子
板と配線板との溶接は、従来、超音波溶接により行われ
ている。薄いアルミニウム板とニッケル板とを電気抵抗
溶接することが技術的に難しいからである。
【0004】電気抵抗溶接が難しい第1の理由は、アル
ミニウムとニッケルとの融点の差にある。アルミニウム
の融点は660℃であるのに対してニッケルの融点は1
455℃であり、その差は約800℃と大きく異なる。
また、アルミニウムの沸点は2486℃であるのに対し
てニッケルの沸点は2731℃と、沸点も大きく異なっ
ている。
【0005】電気抵抗溶接が難しい第2の理由は、アル
ミニウム板の表面に形成されている酸化皮膜(酸化アル
ミニウム)の存在にある。酸化アルミニウムの融点は2
050℃と高く、アルミニウム板とニッケル板とを電気
抵抗溶接する場合には、溶接部の温度を約2050℃以
上にして、この薄い酸化皮膜を溶解する必要がある。こ
こで、アルミニウムの表面の酸化アルミニウム膜は一般
にアルミナと呼ばれており、化学式はAlであ
る。
【0006】よって、電気抵抗溶接の電圧・電流・時間
を十分に強く設定すると、溶接部のアルミニウム板が完
全に溶解して穴が空いてしまったり、あるいは溶接部の
アルミニウム板が沸点に達し、アルミニウムが蒸発して
周囲に激しく飛散してしまう。逆に、電気抵抗溶接の電
流を弱くすると、アルミニウム板のみが溶解し、ニッケ
ル板が溶解しないため、アルミニウムとニッケルとの合
金層が形成されず、溶接できない。そのため、実際の製
品の量産工程において、薄いアルミニウム板とニッケル
板とを電気抵抗溶接することは難しく、もし電気抵抗溶
接できたとしても、不良率が大きく、信頼性に著しく欠
けていた。また、溶接強度が弱かった。
【0007】なお、正極端子板を負極端子板と同様にニ
ッケル板により構成すれば電気抵抗溶接することができ
るが、正極端子板をニッケル板により構成すると、電池
内部において電気的に反応し、溶解してしまう場合もあ
るので好ましくない。また、正極端子板と配線板とを半
田付けすることも考えられるが、正極端子板を構成する
薄いアルミニウム板が高温になると電池内部も高温にな
り、電池が劣化してしまうので、半田付けすることは難
しい。すなわち、従来は超音波溶接しか方法がなかっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、超音波
溶接では次のような問題点があった。第1に、超音波溶
接の振動強度と振幅時間の設定幅が小さく、溶接の最適
条件の維持が難しい。第2に、溶接強度を安定させるこ
とが難しく、大量に製品を製造する量産工程においてあ
る割合の溶接不良が発生する場合がある。第3に、超音
波溶接装置が抵抗溶接装置よりも高価であり、量産のた
めの設備費用が高くなる。第4に、超音波溶接装置が抵
抗溶接装置よりも大きく、より大きな床スペースが必要
である。そこで、薄いアルミニウム板とニッケル板とを
電気抵抗溶接により溶接する技術の開発が要望されてい
た。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、材料の異なる2つ以上の溶接対象物
を容易にかつ高い信頼性で電気抵抗溶接することができ
る溶接物の製造方法、それに用いる台座、およびそれを
用いた電池の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による溶接物の製
造方法は、材料の異なる2つ以上の溶接対象物を台座に
載置し、溶接棒を押し当てて電気抵抗溶接するに際し、
台座の少なくとも載置面を、2つ以上の溶接対象物より
も融点の高い高融点金属により構成するものである。
【0011】本発明による台座は、溶接対象物を溶接す
る際に溶接対象物を載置するものであって、少なくとも
載置面は、融点が1455℃よりも高い金属により構成
されたものである。
【0012】本発明による電池の製造方法は、電極端子
板に配線板が溶接された電池を製造するものであって、
電極端子板と配線板とを台座に載置し、溶接棒を押し当
てて電気抵抗溶接するに際し、台座の少なくとも載置面
を、電極端子板および配線板よりも融点の高い高融点金
属により構成するものである。
【0013】本発明による溶接物の製造方法では、台座
の少なくとも載置面を溶接対象物よりも融点の高い高融
点金属により構成するので、溶接時に台座が溶接対象物
と共に溶解し、台座に溶接対象物が付着してしまうこと
が防止される。また、台座の放熱効果により溶接対象物
の過溶解が防止される。更に、台座にも溶接電流が流れ
るので、溶接対象物の溶接部により大きな溶接電流が流
れる。
【0014】本発明による台座では、少なくとも載置面
を融点が1455℃よりも高い金属により構成している
ので、また、本発明による電池の製造方法では、本発明
の溶接物の製造方法を用いているので、本発明の溶接物
の製造方法と同様に、溶接対象物の付着、過溶解が防止
され、溶接部に大きな溶接電流が流れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施の形態に係る溶接
物の製造方法およびそれに用いる溶接装置を表すもので
ある。なお、本実施の形態では、溶接対象物10として
材料の異なるアルミニウム板11と、ニッケル板12と
を溶接する場合について説明する。ここで、アルミニウ
ム板11はアルミニウムを含むアルミニウム系合金板で
も良く、ニッケル板12はニッケルを含むニッケル系合
金板でもよい。
【0017】この溶接装置は、溶接対象物10を載置す
る台座20と、溶接対象物10に押し当てて溶接対象物
10に電流を流す一対の溶接棒30とを備えている。溶
接棒30は、図示しない電気溶接制御装置に接続されて
おり、溶接対象物10を溶接する際の条件を設定できる
ようになっている。
【0018】台座20は、少なくとも溶接対象物10の
載置面20aが、溶接対象物10よりも融点の高い高融
点金属により構成されることが好ましい。融点を高くす
ることにより、溶接時に台座20が溶接対象物10と共
に溶解し、台座20に溶接対象物10が付着してしまう
ことを防止できるからである。また、金属は熱伝導率が
高いので放熱効果を期待でき、アルミニウム板11の過
溶解および沸騰を防止することができるからである。更
に、金属は導電性を有しているので台座20にも溶接電
流が流れ、溶接対象物10の溶接部10aにより大きな
溶接電流を流すことができるからである。
【0019】本実施の形態では、溶接対象物10である
アルミニウム板11の融点が660℃、ニッケル板12
の融点が1455℃であるので、少なくとも載置面20
aは、ニッケル板12の融点1455℃よりも高い融点
を有する高融点金属により構成されることが好ましい。
更に、載置面20aとニッケル板12との融点の差は大
きい方が有利である。
【0020】また、台座20の少なくとも載置面20a
は、700℃における熱伝導率が10W/mK以上の金
属により構成されることが好ましい。熱伝導率が低すぎ
ると、放熱効果を期待できず、アルミニウム板11の過
溶解および沸騰を有効に防止することができないからで
ある。なお、電気溶接制御装置が小さい場合には、台座
20の少なくとも載置面20aは、700℃における熱
伝導率が200W/mK以下の金属により構成されるこ
とが好ましい。電気溶接制御装置の電流・電圧容量が小
さく、溶接最大電流が約300A〜800A以下の場合
には、熱伝導率が高すぎると、溶接対象物10に熱が蓄
積されず、溶接することができない場合があるからであ
る。ちなみに、700℃における熱伝導率で規定するの
は、溶接時において溶接部10aに直接接触する載置面
20aの部分は700℃程度に加熱されていると考えら
れるからである。
【0021】更に、台座20の少なくとも載置面20a
は、100℃における電気体積抵抗率が30μΩcm以
下の金属により構成されることが好ましい。載置面20
aの電気体積抵抗率が高すぎると、溶接電流の大半がニ
ッケル板12とアルミニウム板11とを平面方向に流れ
てしまい、溶接対象物10の溶接部10aの垂直方向に
大きな溶接電流を流すことができず、溶接部10aを十
分に加熱することができないからである。また、載置面
20aの電気体積抵抗率が高すぎると、溶接電流の約2
0〜70%がアルミニウム板11の2つの溶接部10a
を結ぶ平面方向に流れてしまい、アルミニウム板11の
温度がより高くなり、アルミニウム板11の溶接部10
aが過度に溶解し、穴が形成されてしまう場合があるか
らである。すなわち、アルミニウム板11の発熱量が小
さくなるようにした方が好ましい。ちなみに、100℃
における電気体積抵抗率で規定するのは、溶接時におい
て載置面20aの溶接電流が流れる溶接部10a近傍部
分は100℃程度に加熱されると考えられるからであ
る。
【0022】少なくとも載置面20aを構成する金属と
しては、具体的には、白金(Pt),鉄(Fe),クロ
ム(Cr),ジルコニウム(Zr),チタン(Ti),
モリブデン(Mo),パラジウム(Pd),タングステ
ン(W)およびイリジウム(Ir)からなる群のうちの
少なくとも1種を含むものが好ましい。本明細書におい
て金属というのは、合金も含む広い概念である。これら
の物性(融点,700℃における熱伝導率および100
℃における電気体積抵抗率)を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】台座20の厚さ(載置面20aに対して垂
直な方向の厚さ)は、台座20全体が上述したような金
属により構成される場合には、例えば1mm以上とされ
ることが好ましい。薄すぎると、十分な放熱効果を得る
ことができず、しかも台座20の溶接部間抵抗値が大き
くなるので、十分に大きな溶接電流を流せなくなり、更
に、台座20が溶接棒30の圧力で変形してしまうから
である。
【0025】なお、台座20は全体が上述したような金
属により構成されていてもよいが、図2に示したよう
に、上述したような金属よりなる載置部21と、この載
置部21よりも熱伝導率の大きい放熱部22とを有する
ように構成されていてもよい。台座20全体を単一の金
属で構成するようにすれば製作は容易であるが、載置部
21と放熱部22とを有するように構成すれば、高融点
金属よりなる載置部21により溶接対象物10の付着を
防止しつつ放熱部22により溶接部10aの放熱を促進
し、アルミニウム板11の過溶解をより効果的に防止す
ることができるからである。また、上述したような金属
は高価なものが多く、載置部21のみをこれらの金属に
より構成するようにすれば台座20の費用を安くするこ
とができるという利点もあるからである。更に、何回も
電気抵抗溶接を行うことにより載置部21に凹凸ができ
たり、劣化した場合、載置部21のみを交換することに
より放熱部22を再利用することができるからである。
よって、図2に示したように載置部21と放熱部22と
を有する台座20は、溶接対象物10が接触する部分の
溶解を防止でき、かつ最大限に放熱できるので好まし
い。
【0026】放熱部22を構成する材料としては、具体
的には、銀(Ag),銅(Cu),アルミニウム(A
l)および金(Au)からなる群のうちの少なくとも1
種を含む金属が好ましい。これらの100℃における熱
伝導率を表2に示す。100℃における熱伝導率を示す
のは、溶接時における放熱部22の温度は100℃程度
であると考えられるからである。なお、白金の100℃
における熱伝導率は72W/mKである。
【0027】
【表2】
【0028】載置部21の厚さは、例えば0.5mm〜
2mm程度が好ましく、約1mmであればより好まし
い。厚さが薄すぎると、溶接棒30の圧力により載置部
21が変形したり、また放熱部22が溶解して変形して
しまうからであり、厚すぎると、放熱効果が低下し溶接
強度がすこし低下してしまう可能性があり、また台座2
0の費用も高くなってしまうからである。放熱部22の
厚さは、例えば5mm以上であることが好ましい。厚さ
が薄すぎると、十分な冷却効果が得られず、台座20自
体も高温となり酸化および劣化してしまうからである。
【0029】載置部21と放熱部22とは、例えば、接
合面が凹凸のないように平らに鏡面仕上げされた後、ね
じあるいは上下に配置された支え金具などにより機械的
に密着するように圧力が加えられて接合されている。な
お、載置部21は放熱部22の上に載せてあるだけでも
よい。電気抵抗溶接時に載置部21と放熱部22とを密
着させる方向に数kg以上の力が印加され熱的に結合す
るるからである。また、載置部21と放熱部22とは、
数Mg以上のかなり高い圧力を上下からかけることによ
り、溶接接合されていてもよい。但し、機械的に接合さ
せる方が、載置部21の交換が容易であり、かつ安定性
および密着性も優れているので好ましい。
【0030】載置部21と放熱部22とを機械的に接合
する場合には、例えば、図3に示したように、載置部2
1と放熱部22との間に、シリコン系の接着剤,シリコ
ンオイルあるいは熱伝導性シートなどよりなる密着層2
3を介在させるようにしてもよい。このようにすれば、
載置部21と放熱部22との密着性を簡単に保持するこ
とができ、放熱性をより高めることができるので好まし
い。
【0031】また、載置部21と放熱部22とをろう付
けにより接合するようにしてもよい。このようにすれ
ば、載置部21を交換する際の簡便性には劣るものの、
載置部21と放熱部22との密着性に優れ、放熱性に優
れると共に、簡単に製作することができるので好まし
い。ろう材としては、例えば、銀含有の銀ろう、鉛含有
の半田、または銅含有の鉛フリー半田がある。但し、鉛
含有の半田を用いると、放熱性が少し低下してしまう。
【0032】溶接棒30は、硬度・導電率・熱伝導性が
高いことが必要であり、例えば、クロム銅またはアルミ
ナ分散強化銅などの銅合金により構成されている。溶接
棒30の先端形状は、例えば、図4(A)に示したよう
な半球形状、同(B)に示したような円錐形状、同
(C)に示したような円柱形状、同(D)に示したよう
な円錐の先端を平らに切断した台形形状、同(E)に示
したような半球の先端を平らに切断した半球と平面とを
組み合わせた形状、または同(F)に示したような四角
錐形状(ピラミッド形状)などの多角錐形状とされるこ
とが好ましい。
【0033】中でも、半球形状は溶接棒30の最も好ま
しい先端形状である。この形状によれば、溶接棒30を
溶接対象物10に押し当てたとき、溶接棒3の先端の中
心部に高い圧力が加えられ、溶接電流が集中して流れる
ので、そのごく小さな範囲において温度が上昇し、溶接
対象物10が溶解されて合金層が形成され易い。また、
合金層が形成される場所が必ず溶接棒30の中心に固定
されるので、溶接電流が流れる2箇所の溶接部10aの
距離が固定され、溶接条件が安定して好ましい。更に、
溶接棒30を溶接対象物10に押し当てた時の圧力は溶
接棒30の中心から周囲に向かって弱くなるので、溶接
棒30の中心部において溶接対象物10が溶解しても、
その周辺では完全に溶解せず、溶接対象物10に穴が形
成されにくい。ここで溶接電流は、圧力に比例して溶接
棒30の中心から周囲に向かって弱くなる。
【0034】有効な半球状の先端形状は、例えば、円柱
の直径が0.5mm〜10mmであり、先端の半球の半
径が0.5mm〜5mmのものである。最適な半球状の
先端形状は、溶接棒30の先端から10mm上部の円柱
の直径が3mmであり、溶接棒30の先端から1mm上
部の円柱の直径が1.5mmであり、先端の半球の半径
が1.5mmのものである。
【0035】円錐形状は、半球形状とほぼ同様に作用
し、比較的良好な先端形状である。円錐の先端角度は1
40度〜175度の鈍角が好ましく、円柱の直径は0.
5mm〜5mmが好ましい。最適な円錐の先端形状は、
溶接棒30の先端から10mm上部の円柱の直径が3m
mであり、溶接棒30の先端から1mm上部の円柱の直
径が1.5mmであり、先端の円錐の角度が170度の
ものである。先端の角度を90度以下の鋭角とすると、
中心部に高い圧力が印加され、溶接対象物10に穴が開
いてしまったり、あるいは溶接電流が流れる面積が小さ
くなってしまう可能性があるので、好ましくない。な
お、多角錐形状も円錐形状と同様である。
【0036】円柱形状は例えばニッケル板同士を溶接す
る際の最も一般的な形状であるが、溶接のための電流値
がばらついてしまうので、溶接強度もばらついてしまう
傾向があり、ある割合の溶接不良が発生してしまう可能
性がある。例えば、電気抵抗溶接時に溶接棒30を溶接
対象物10に押し当てたとき、溶接棒30先端の円形中
のさらに小さなある部分に高い圧力が加えられ、そこに
溶接電流が流れるので、溶接棒30先端の酸化状態およ
び劣化状態、台座20の状態、あるいは溶接対象物10
の表面状態に応じて、溶接毎に溶接部の場所が偶発的に
移動してしまう。よって、2つの溶接部10aの間の距
離を一定に保つことができず、2本の溶接棒30間の抵
抗値および電流値が変化してしまい、溶接部10aの温
度が変化し、溶接強度が変化してしまい好ましくない。
更に、溶接時の電圧あるいは電流を高くした場合、溶接
対象物10が完全に溶解されてしまい穴が開いてしまう
可能性もある。但し、先端部の面積は半球形状よりも広
いので、大きな面積で合金層が形成される可能性があ
る。また、溶接に繰り返し用いた後の研磨作業が極めて
簡単であり、作業コストも安価であるという利点があ
る。
【0037】円錐の先端を平らに切断した台形形状、あ
るいは半円の先端を平らに切断した形状も、半球形状と
ほぼ同様に作用し、比較的良好な先端形状である。ま
た、高い圧力が加えられる面積を比較すると半球形状よ
りも広く、大きな面積で合金層が形成される可能性があ
る。但し、溶接時の電圧あるいは電流をかなり高くした
場合、溶接対象物10が完全に溶解されてしまい穴が開
いてしまう可能性があり、好ましくない場合もある。
【0038】本実施の形態では、このような溶接装置を
用い、次のようにしてアルミニウム板11とニッケル板
12とを溶接する。
【0039】まず、台座20の載置面20aの上にアル
ミニウム板11とニッケル板12とを重ねて載せる。そ
の際、アルミニウム板11の方、すなわち融点の低い方
を台座側とする。台座20による放熱効果により過溶融
を防止するためである。次いで、一対の溶接棒30を下
方に移動させ、予め設定された重さにより上方からニッ
ケル板12を押し付ける。このとき、溶接棒30の先端
の直下部において、ニッケル板12とアルミニウム板1
1とは圧力により密着し、アルミニウム板11は台座2
0に密着する。
【0040】続いて、図示しない電気溶接制御装置によ
り、予め定められた時間の電圧波形または電流波形で一
対の溶接棒30に電圧を印加する。溶接電流は、プラス
電極の溶接棒30→ニッケル板12→アルミニウム板1
1→台座20→アルミニウム板11→ニッケル板12→
マイナス電極の溶接棒30の順番に、約数10ms程度
の短時間流れる。これにより、溶接棒30の直下部にお
けるニッケル板12とアルミニウム板11との接合部、
すなわち溶接部10aが溶解し、溶けあう。電気溶接制
御装置により溶接電流が停止されると、溶接部10aが
急速に冷却され、合金層が形成され、溶接される。
【0041】その際、台座20に接しているアルミニウ
ム板11の表面は、台座20の放熱効果により冷却され
ており、融点の高い酸化皮膜で覆われてもいるので、融
点に到達しない。また、台座20の少なくとも載置面2
0aは、溶接対象物10よりも融点の高い高融点金属に
より構成されているので、溶解されない。よって、台座
20とアルミニウム板11との合金層は形成されにく
い。更に、台座20は、自身の放熱効果により温度の上
昇が抑制され、高温による酸化が防止される。加えて、
台座20が載置部21と放熱部22とを有する場合に
は、溶接部10aにおける発熱がより効率的に放熱され
る。
【0042】溶接時の電圧、電圧印加時間などは、ニッ
ケル板12が溶解するために最低必要な値とすればよ
い。例えば、最大電圧を0.5V〜5V、最大電流を1
00A〜3000A、電圧印加時間を5ms〜40ms
とする。一例を挙げれば、電圧を約1.1V、電流を約
1000A、電圧印加時間を約10msとする。印加す
る電圧の波形は直流電圧波形でも交流電圧波形でもよ
い。但し、直流の方がより短時間で大電流を流すことが
できるので、溶接部10aの温度を早く上昇させること
ができ、好ましい。よって、アルミニウム板11を冷却
できる短時間において、溶接部10aに合金層を形成で
きる。また、制御方式は、印加電圧制御方式でも印加電
流制御方式でもよい。印加電圧制御方式であれば溶接部
10aの発熱量が一定となるので好ましく、また印加電
流制御方式であれば、溶接対象物10、溶接棒30およ
び台座20の載置面20aの表面状態または抵抗値が変
化しても一定の電流が流れるので、ニッケル板12およ
びアルミニウム板11の接合する部分の発熱量が一定と
なり、好ましい。
【0043】なお、数百回〜数千回の溶接毎に、台座2
0の載置面20aを研磨剤が塗布されたバフや砥石や紙
やすりで磨き、載置面20aの表面の酸化物やアルミニ
ウム付着物を除去するクリーニング作業を行うことが好
ましい。台座20の載置面20aの抵抗値が増大し、溶
接電流が台座20に流れにくくなり、溶接強度が不安定
となるからである。また、数千回の溶接毎に、溶接棒3
0の先端を磨く研磨作業を行うことが好ましい。例え
ば、先端の酸化あるいは劣化の層が薄い場合には紙やす
りで磨き、酸化あるいは劣化の層が厚い場合にはエンド
ミルなどの切削加工機械で0.2mm程度以上削ること
により、酸化していない金属部分を露出させる。更に、
数万回以上の溶接毎に、台座20または台座20の載置
部21および溶接棒30を新品に交換することが好まし
い。
【0044】このように本実施の形態によれば、台座2
0の少なくとも載置面20aを溶接対象物10よりも融
点の高い高融点金属、例えば1455℃よりも融点の高
い高融点金属により構成するようにしたので、アルミニ
ウム板11とニッケル板12のように材料の異なる溶接
対象物10を電気抵抗溶接しても、溶接対象物10が台
座20に付着することを防止することができると共に、
溶接対象物10の過溶解を防止することができ、かつ溶
接部10aに大きな溶接電流を流すことができる。よっ
て、溶接対象物10を強固に電気抵抗溶接することがで
きる。また、電気溶接制御装置の設定範囲が広いので、
大量に溶接する場合においても溶接強度を安定させるこ
とができる。更に、アルミニウム板11を冷却しながら
溶接するので、アルミニウムが沸騰し、周囲に激しく飛
び散ることがなく、作業の安全性を向上させることがで
きると共に、掃除の手間を省くことができる。
【0045】特に、台座20の少なくとも載置面20a
を700℃における熱伝導率が10W/mK以上の金属
により構成するようにすれば、溶接対象物10を適度に
加熱し、かつ適度に放熱することにより過溶解および沸
騰を有効に防止することができる。
【0046】また、台座20の少なくとも載置面20a
を100℃における電気体積抵抗率が30μΩcm以下
の金属により構成するようにすれば、台座20にも溶接
電流が適度に流れ、溶接部10aの垂直方向に大きな溶
接電流を流すことができ、溶接部10aを局所的に十分
に加熱することができる。
【0047】更に、台座20が載置部21と放熱部22
とを有するように構成すれば、溶接対象物10を適度に
加熱しつつ放熱効果をより高めることができると共に、
費用を安くでき、再利用も可能となる。例えば、台座2
0を白金のみで構成すると、台座20の大きさが10×
10×10mmの場合には約4万円以上になってしま
う。ところが、10×10×1mmの白金よりなる載置
部21と、10×10×9mmの銀よりなる放熱部22
とにより構成すると、8千円以下にすることができる。
【0048】加えて、溶接棒30の先端形状を半球形
状、円錐形状、円錐の先端を平らに切断した台形形状、
半球の先端を平らに切断した半球と平面とを組み合わせ
た形状、または多角錐形状とすれば、溶接電流の流れる
範囲をごく小さくすることができ、溶接部10aを容易
に加熱することができる。また、2箇所の溶接部10a
の距離を高い精度で一定とすることができるので、溶接
条件を安定させることができる。特に半球形状とすれ
ば、より高い効果が得られる。
【0049】なお、本実施の形態では、溶接対象物10
としてアルミニウム板11とニッケル板12とを溶接す
る場合について説明したが、本発明は、材料の異なる2
つ以上の溶接対象物を溶接する場合に広く適用すること
ができる。例えば、ニッケル板12に変えて、ニッケル
板と鉄板とを張り合わせた金属板(クラッド材)とアル
ミニウム板11とを溶接する場合も同様である。この場
合、溶接されるのが金属板のうちのニッケル板の部分と
アルミニウム板11であれば、溶接対象物はニッケル板
であり、溶接対象物の融点というのはアルミニウム板お
よびニッケル板の融点を指す。
【0050】この溶接物の製造方法は、例えば、次のよ
うな電池の製造方法に用いることができる。
【0051】図5は本実施の形態に係る溶接物の製造方
法を用いた電池の製造方法およびそれにより製造される
電池の構造を表すものである。図6は図5のI−I線に
沿った断面構造を表すものである。この電池は、正極端
子板41および負極端子板42を取り付けた電池素子5
0を外装部材60の内部に封入したものである。電池素
子50は、正極51と負極52とが電解質53を介して
積層された構成を有している。
【0052】正極51は、例えば、正極集電体層51a
と正極合剤層51bとにより構成されており、正極端子
板41は正極集電体層51aに接続されている。正極集
電体層51aは、例えばアルミニウム箔により構成され
ており、正極合剤層51bは、例えば、正極材料と、カ
ーボンブラックあるいはグラファイトなどの導電剤と、
ポリフッ化ビニリデンなどの結着剤とを含有して構成さ
れている。正極材料としては、リチウム(Li)を含有
するリチウム複合酸化物あるいはリチウム複合硫化物、
またはリチウムを含有しない金属硫化物あるいは酸化
物、または特定の高分子材料などが好ましく、電池の使
用目的に応じてそれらのいずれか1種または2種以上が
選択される。
【0053】負極52は、例えば、負極集電体層52a
と負極合剤層52bとにより構成されており、負極端子
板42は負極集電体層52aに接続されている。負極集
電体層52aは、例えば銅箔により構成されており、負
極合剤層52bは、例えば、負極材料と、ポリフッ化ビ
ニリデンなどの結着剤とを含有して構成されている。負
極材料は、例えば、炭素材料あるいはケイ素化合物など
のリチウムを吸蔵および離脱することが可能な材料、ま
たはリチウム金属あるいはリチウム合金などのリチウム
を析出および溶解することが可能な材料を含んでいる。
【0054】電解質53は、いわゆるゲル状電解質ある
いは有機固体電解質と呼ばれるものにより構成されてお
り、例えば、高分子化合物と、必要に応じて可塑剤と、
電解質塩としてのリチウム塩とを含んでいる。正極51
と負極52との間には、図示しないセパレータが必要に
応じて配置されていてもよい。
【0055】正極端子板41は、例えば厚さが約0.0
5mm〜0.15mm程度の薄いアルミニウム板により
構成されている。負極端子板42は、例えば厚さが約
0.05mm〜0.15mm程度の薄いニッケル板によ
り構成されている。正極端子板41および負極端子板4
2には、例えば厚さが約0.1mm〜0.2mm程度の
薄いニッケル板あるいはニッケル板と鉄板とが張り合わ
された金属板よりなる配線板71,72がそれぞれが溶
接されている。
【0056】このような電池は、次のようにして製造す
ることができる。
【0057】まず、所定の方法により電池素子50を作
製し、電池素子50に正極端子板41および負極端子板
42を接続して、外装部材60の内部に電池素子50を
封入する。次いで、正極端子板41に配線板71を上述
した溶接物の製造方法により電気抵抗溶接する。すなわ
ち、正極端子板41および配線板71よりも融点の高い
高融点金属よりなる台座20を用い、正極端子板41を
台座20側にして正極端子板41と配線板71とを台座
20に載置し、図1に示したようにして溶接棒30を押
し当てて電圧を印加する。ここでは、上述した方法を用
いているので、アルミニウム板よりなる正極端子板41
が台座20に付着することなく、正極端子板41と配線
板71とが強固に溶接される。
【0058】続いて、負極端子板42に配線板72を電
気抵抗溶接する。その際、上述した方法により行うよう
にしてもよいが、負極端子板42も配線板72も共にニ
ッケル板により構成されているので、従来の台座80、
すなわち銅あるいは銅合金、または非金属であるベーク
板により構成されたものを用い、電気抵抗溶接してもよ
い。これにより、図5に示した電池が完成する。
【0059】また、図7に示したような電池を製造する
場合にも、本実施の形態に係る溶接物の製造方法を用い
ることができる。この電池は、正極端子板41および負
極端子板42の先端部に溝41a,42aが設けられて
いることを除き、図5に示した電池と同様の構成を有し
ている。
【0060】このような電池では、正極端子板41の先
端部に溝41aが設けられているので、溶接電流が正極
端子板41を通りにくくなり、溶接電流の大部分は台座
20または配線板11を通ることになる。このため、溶
接強度がより強固になる。
【0061】ちなみに、配線板71にも正極端子板41
および負極端子板42と同様の溝を設けると、プラス電
極の溶接棒30→配線板71→マイナス電極の溶接棒3
0に流れる電流もなくなってしまうため、配線板71の
溶接部の温度上昇が妨げられ、あまりよい効果は期待で
きない。よって、配線板71,72には溝を設けない方
が好ましい。
【0062】このように、本実施の形態によれば、薄い
アルミニウム板よりなる正極端子板とニッケル板などよ
りなる配線板とを電気抵抗溶接により強固に溶接するこ
とができる。ところで、従来の超音波溶接では、溶接強
度が強固であるための設定条件の幅が極めて狭いので、
溶接強度を強固に保つことが極めて難しく、アタッチメ
ントの形状や位置関係が少しでも変化すると不良品率が
高くなってしまう可能性があったのに対し、本実施の形
態によれば、溶接強度が強固であるための設定条件の幅
が広いので、溶接強度を強固に保つことが容易であり、
不良品率を極めて低くすることができる。また、電気抵
抗溶接装置は、超音波溶接よりも安価なため、設備費用
を削減することもできる。
【0063】
【実施例】更に、本発明の具体的な実施例について、図
1を参照して詳細に説明する。
【0064】(実施例1,2)実施例1として、台座2
0を白金により構成し、上記実施の形態において説明し
たようにして溶接対象物10としてアルミニウム板11
とニッケル板12とを電気抵抗溶接した。その際、印加
電圧制御方式により直流電圧を印加し、最大電圧は1.
2V、最大電流は1000A、電圧印加時間は10ms
とした。実施例2として、台座20を鉄により構成した
ことを除き、実施例1と同様にしてにアルミニウム板1
1とニッケル板12とを電気抵抗溶接した。
【0065】そののち、アルミニウム板11の側の溶接
痕および台座20の載置面20aの状態を光学顕微鏡に
より観察した。また、溶接したアルミニウム板11とニ
ッケル板12とを引き剥がし、引き剥がした後のニッケ
ル板12の状態を光学顕微鏡により観察した。それらの
結果を図8ないし図13に示す。図8は実施例1のアル
ミニウム板11の溶接痕、図9は実施例1の台座20の
状態、図10は実施例1の引き剥がし後の状態、図11
は実施例2のアルミニウム板11の溶接痕、図12は実
施例2の台座20の状態、図13は実施例2の引き剥が
し後の状態をそれぞれ表すものである。
【0066】また、本実施例に対する比較例1,2とし
て、台座を銅(比較例1)あるいはセラミック(比較例
2)により構成したことを除き、本実施例と同様にして
にアルミニウム板とニッケル板とを電気抵抗溶接した。
比較例1,2についても、本実施例と同様に、アルミニ
ウム板側の溶接痕、台座の状態および引き剥がした後の
ニッケル板12の状態を光学顕微鏡により観察した。そ
れらの結果を図14ないし図19に示す。図14は比較
例1のアルミニウム板11の溶接痕、図15は比較例1
の台座20の状態、図16は比較例1の引き剥がし後の
状態、図17は比較例2のアルミニウム板11の溶接
痕、図18は比較例2の台座20の状態、図19は比較
例2の引き剥がし後の状態をそれぞれ表すものである。
【0067】図8ないし図13から分かるように、本実
施例によれば、台座20とアルミニウム板11とが溶接
されたり、アルミニウムが台座20に付着したりするこ
とははほとんど見られず、溶接部10aの状態も良好で
あった。更に、図10および図13から分かるように、
引き剥がし後の状態を見ても、溶接部10aのアルミニ
ウムがニッケル板12に付着していることから、強固に
溶接されていることが確認された。また、台座20を白
金により構成した実施例1よりも鉄により構成した実施
例2の方が、少し溶接部10aの面積が大きく、台座2
0にアルミニウムの付着が若干見られることが分かっ
た。これは、鉄の熱伝導率が白金に比べて低いので、溶
接部10aの温度がより高くなり、溶接部10aの面積
が大きくなったからであると考えられる。更に、白金よ
りも鉄の方が融点が低いので、鉄の表面の微小な部分が
溶解したからであると考えられる。
【0068】これに対して、図14ないし図16から分
かるように、台座を銅により構成した比較例1では、溶
接部10aの面積が小さく、溶接強度が小さく、台座に
アルミニウムの付着が多く見られた。これは、銅の熱伝
導率が大きいために十分にアルミニウム板11およびニ
ッケル板12を加熱することができず、また、融点が低
いためにアルミニウム板11と共に台座の一部が溶解し
てしまうからであると考えられる。ここで、溶接時の設
定電圧をより高くすれば、十分に溶接対象物10を加熱
し、強固な溶接をすることができるとも考えられるが、
アルミニウム板11が台座20に付着し、アルミニウム
板11に穴があいてしまうので、好ましくない。
【0069】また、図17ないし図19から分かるよう
に、台座をセラミックにより構成した比較例2では、ア
ルミニウム板11に穴があいてしまい、溶接強度が不十
分であり、台座にアルミニウムの一部が付着していた。
これは、セラミックなどの絶縁物質の場合、溶接電流が
台座を流れないので、溶接電流の大半がアルミニウム板
11およびニッケル板12に流れてしまい、アルミニウ
ム板とニッケル板との溶接部の温度が上がらないこと、
また、台座の熱伝導率が低いので、アルミニウム板が過
溶解あるいは沸騰してしまうことによるものと考えられ
る。
【0070】すなわち、溶接対象物10よりも融点が高
く、700℃における熱伝導率が10W/mK以上であ
り、かつ100℃における電気体積抵抗率が30μΩc
m以下の高融点金属により台座20を構成するようにす
れば、材料の異なる2つ以上の溶接対象物10を強固に
電気抵抗溶接できることが分かった。
【0071】なお、上記実施例では、台座20を白金あ
るいは鉄により構成し、アルミニウム板11とニッケル
板12とを溶接する場合について具体的に例を挙げて説
明したが、上記実施の形態において説明した他の材料に
より台座20を構成するようにしても、上記実施例と同
様の結果を得ることができる。また、上記実施の形態に
おいて説明したように、他の材料の異なる2つ以上の溶
接対象物10を電気抵抗溶接する場合についても、上記
実施例と同様の結果を得ることができる。
【0072】以上、実施の形態および実施例を挙げて本
発明を説明したが、本発明は上記実施の形態および実施
例に限定されるものではなく、種々変形可能である。例
えば、上記実施の形態では、電池の構成について具体的
に例を挙げて説明したが、本発明は、他の構成を有する
電池についても同様に適用することができる。例えば、
上記実施の形態では、リチウムを電極反応種として用い
る電池について具体的に説明したが、他の電極反応種を
用いる電池についても同様に適用することができる。ま
た、上記実施の形態では、電解質がゲル状電解質あるい
は有機固体電解質よりなる場合について説明したが、液
状の電解質である電解液により構成するようにしてもよ
く、無機材料よりなる無機電解質により構成するように
してもよい。更に、電池の形状もどのようなものでもよ
い。
【0073】また、上記実施の形態では、本発明の溶接
物の製造方法を電池の製造に用いる場合について説明し
たが、他のものを製造する場合にも同様に適用すること
ができる。特に、本発明は、融点が異なる厚さが薄い溶
接対象物を溶接する場合に有効である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項12のいずれか1に記載の溶接物の製造方法によれ
ば、台座の載置面を溶接対象物よりも融点の高い高融点
金属により構成するようにしたので、または請求項13
ないし請求項20のいずれか1に記載の台座によれば、
載置面を融点が1455℃よりも高い金属により構成す
るようにしたので、または請求項21ないし請求項32
のいずれか1に記載の電池の製造方法によれば、台座の
載置面を電極端子板および配線板よりも融点の高い高融
点金属により構成するようにしたので、材料の異なる溶
接対象物を電気抵抗溶接しても、溶接対象物が台座に付
着することを防止することができると共に、溶接対象物
の過溶解を防止することができ、かつ溶接部に大きな溶
接電流を流すことができる。よって、溶接対象物を強固
に電気抵抗溶接することができる。また、電気溶接制御
装置の設定範囲が広いので、大量に溶接する場合におい
ても溶接強度を安定させることができる。
【0075】特に、請求項2記載の溶接物の製造方法、
または請求項14記載の台座、または請求項22記載の
電池の製造方法によれば、台座の載置面を、700℃に
おける熱伝導率が10W/mK以上の金属により構成す
るようにしたので、溶接対象物を適度に加熱し、過溶解
を有効に防止することができる。また、台座の載置面を
100℃における電気体積抵抗率が30μΩcm以下の
金属により構成するようにしたので、台座にも溶接電流
を適度に流すことができ、溶接部の垂直方向に大きな溶
接電流を流すことができる。
【0076】また、請求項6記載の溶接物の製造方法、
または請求項16記載の台座、または請求項26記載の
電池の製造方法によれば、台座を、載置部と、載置部よ
りも熱伝導率の大きい放熱部とを有するようにしたの
で、溶接対象物を適度に加熱しつつ放熱効果をより高め
ることができると共に、費用を安くでき、再利用も可能
とできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る溶接物の製造方法
およびそれに用いる溶接装置を表す斜視図である。
【図2】図1に示した溶接装置の変形例を表す斜視図で
ある。
【図3】図2に示した溶接装置の変形例を表す斜視図で
ある。
【図4】図1に示した溶接装置における溶接棒の先端形
状を表す正面図である。
【図5】図1に示した溶接物の製造方法を用いた電池の
製造方法を表す斜視図である。
【図6】図6に示した電池のI−I線に沿った断面図で
ある。
【図7】図6に示した電池の製造方法の変形例を表す斜
視図である。
【図8】本発明の実施例1に係るアルミニウム板の溶接
痕を表す光学顕微鏡写真である。
【図9】本発明の実施例1に係る台座の状態を表す光学
顕微鏡写真である。
【図10】本発明の実施例1に係る引き剥がし後の状態
を表す光学顕微鏡写真である。
【図11】本発明の実施例2に係るアルミニウム板の溶
接痕を表す光学顕微鏡写真である。
【図12】本発明の実施例2に係る台座の状態を表す光
学顕微鏡写真である。
【図13】本発明の実施例2に係る引き剥がし後の状態
を表す光学顕微鏡写真である。
【図14】比較例1に係るアルミニウム板の溶接痕を表
す光学顕微鏡写真である。
【図15】比較例1に係る台座の状態を表す光学顕微鏡
写真である。
【図16】比較例1に係る引き剥がし後の状態を表す光
学顕微鏡写真である。
【図17】比較例2に係るアルミニウム板の溶接痕を表
す光学顕微鏡写真である。
【図18】比較例2に係る台座の状態を表す光学顕微鏡
写真である。
【図19】比較例2に係る引き剥がし後の状態を表す光
学顕微鏡写真である。
【符号の説明】
10…溶接対象物、10a…溶接部、11…アルミニウ
ム板、12…ニッケル板、20…台座、20a…載置
面、21…載置部、22…放熱部、23…密着層、30
…溶接棒、41…正極端子板、41a,42a…溝、4
2…負極端子板、50…電池素子、60…外装部材、7
1,72…配線板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安西 千秋 福島県安達郡本宮町字樋ノ口2番地 ソニ ー福島株式会社内 (72)発明者 安斎 博 福島県安達郡本宮町字樋ノ口2番地 ソニ ー福島株式会社内 Fターム(参考) 4E065 AA04

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材料の異なる2つ以上の溶接対象物を台
    座に載置し、溶接棒を押し当てて電気抵抗溶接するに際
    し、台座の少なくとも載置面を、前記2つ以上の溶接対
    象物よりも融点の高い高融点金属により構成することを
    特徴とする溶接物の製造方法。
  2. 【請求項2】 台座の少なくとも載置面を、700℃に
    おける熱伝導率が10W/mK以上、または100℃に
    おける電気体積抵抗率が30μΩcm以下の少なくとも
    一方を満たす金属により構成することを特徴とする請求
    項1記載の溶接物の製造方法。
  3. 【請求項3】 溶接対象物として、ニッケル板,ニッケ
    ル系合金板あるいはニッケル板と鉄板とを貼り合わせた
    金属板と、アルミニウム板あるいはアルミニウム系合金
    板とを電気抵抗溶接することを特徴とする請求項1記載
    の溶接物の製造方法。
  4. 【請求項4】 アルミニウム板あるいはアルミニウム系
    合金板を台座側にして溶接対象物を重ね、台座に載置す
    ることを特徴とする請求項3記載の溶接物の製造方法。
  5. 【請求項5】 台座の少なくとも載置面を、白金,鉄,
    クロム,ジルコニウム,チタン,モリブデン,パラジウ
    ム,タングステンおよびイリジウムからなる群のうちの
    少なくとも1種を含む金属により構成することを特徴と
    する請求項1記載の溶接物の製造方法。
  6. 【請求項6】 溶接対象物よりも融点の高い高融点金属
    よりなる載置部と、この載置部よりも熱伝導率の大きい
    放熱部とを有する台座を用いることを特徴とする請求項
    1記載の溶接物の製造方法。
  7. 【請求項7】 載置部を白金,鉄,クロム,ジルコニウ
    ム,チタン,モリブデン,パラジウム,タングステンお
    よびイリジウムからなる群のうちの少なくとも1種を含
    む金属により構成すると共に、放熱部を銀,銅,アルミ
    ニウムおよび金からなる群のうちの少なくとも1種を含
    む金属により構成することを特徴とする請求項6記載の
    溶接物の製造方法。
  8. 【請求項8】 載置部と放熱部とを機械的に接合するこ
    とを特徴とする請求項6記載の溶接物の製造方法。
  9. 【請求項9】 載置部と放熱部との間に密着層を介在さ
    せることを特徴とする請求項8記載の溶接物の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 載置部と放熱部とをろう付けにより接
    合することを特徴とする請求項6記載の溶接物の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 溶接棒の先端形状を半球形状、円錐形
    状、円柱形状、円錐の先端を平らに切断した台形形状、
    半球の先端を平らに切断した半球と平面とを組み合わせ
    た形状、または多角錐形状とすることを特徴とする請求
    項1記載の溶接物の製造方法。
  12. 【請求項12】 溶接棒に印加電圧制御方式または印加
    電流制御方式により直流電圧または交流電圧を印加し、
    最大電圧を0.5V以上5V以下、最大電流を100A
    以上3000A以下とし、かつ電圧印加時間を5ms以
    上40ms以下とすることを特徴とする請求項1記載の
    溶接物の製造方法。
  13. 【請求項13】 溶接対象物を溶接する際に溶接対象物
    を載置する台座であって、 少なくとも載置面は、融点が1455℃よりも高い金属
    により構成されたことを特徴とする台座。
  14. 【請求項14】 前記載置面は、700℃における熱伝
    導率が10W/mK以上、または100℃における電気
    体積抵抗率が30μΩcm以下の少なくとも一方を満た
    す金属により構成されたことを特徴とする請求項13記
    載の台座。
  15. 【請求項15】 前記載置面は、白金,鉄,クロム,ジ
    ルコニウム,チタン,モリブデン,パラジウム,タング
    ステンおよびイリジウムからなる群のうちの少なくとも
    1種を含む金属により構成されたことを特徴とする請求
    項13記載の台座。
  16. 【請求項16】 融点が1455℃よりも高い金属より
    なる載置部と、この載置部よりも熱伝導率の大きい放熱
    部とを備えたことを特徴とする請求項13記載の台座。
  17. 【請求項17】 前記載置部は白金,鉄,クロム,ジル
    コニウム,チタン,モリブデン,パラジウム,タングス
    テンおよびイリジウムからなる群のうちの少なくとも1
    種を含む金属により構成され、前記放熱部は銀,銅,ア
    ルミニウムおよび金からなる群のうちの少なくとも1種
    を含む金属により構成されたことを特徴とする請求項1
    6記載の台座。
  18. 【請求項18】 載置部と放熱部とが機械的に接合され
    たことを特徴とする請求項16記載の台座。
  19. 【請求項19】 載置部と放熱部とが密着層を介して接
    合されたことを特徴とする請求項18記載の台座。
  20. 【請求項20】 載置部と放熱部とがろう付けにより接
    合されたことを特徴とする請求項16記載の台座。
  21. 【請求項21】 電極端子板に配線板が溶接された電池
    の製造方法であって、 電極端子板と配線板とを台座に載置し、溶接棒を押し当
    てて電気抵抗溶接するに際し、台座の少なくとも載置面
    を、電極端子板および配線板よりも融点の高い高融点金
    属により構成することを特徴とする電池の製造方法。
  22. 【請求項22】 台座の少なくとも載置面を、700℃
    における熱伝導率が10W/mK以上、または100℃
    における電気体積抵抗率が30μΩcm以下の少なくと
    も一方を満たす金属により構成することを特徴とする請
    求項21記載の電池の製造方法。
  23. 【請求項23】 アルミニウム板あるいはアルミニウム
    系合金板よりなる電極端子板と、ニッケル板,ニッケル
    系合金板あるいはニッケル板と鉄板とを貼り合わせた金
    属板よりなる配線板とを電気抵抗溶接することを特徴と
    する請求項21記載の電池の製造方法。
  24. 【請求項24】 電極端子板を台座側にして電極端子板
    と配線板とを重ね、台座に載置することを特徴とする請
    求項23記載の電池の製造方法。
  25. 【請求項25】 台座の少なくとも載置面を、白金,
    鉄,クロム,ジルコニウム,チタン,モリブデン,パラ
    ジウム,タングステンおよびイリジウムからなる群のう
    ちの少なくとも1種を含む金属により構成することを特
    徴とする請求項21記載の電池の製造方法。
  26. 【請求項26】 配線板よりも融点の高い高融点金属よ
    りなる載置部と、この載置部よりも熱伝導率の大きい放
    熱部とを有する台座を用いることを特徴とする請求項2
    1記載の電池の製造方法。
  27. 【請求項27】 載置部を白金,鉄,クロム,ジルコニ
    ウム,チタン,モリブデン,パラジウム,タングステン
    およびイリジウムからなる群のうちの少なくとも1種を
    含む金属により構成すると共に、放熱部を銀,銅,アル
    ミニウムおよび金からなる群のうちの少なくとも1種を
    含む金属により構成することを特徴とする請求項26記
    載の電池の製造方法。
  28. 【請求項28】 載置部と放熱部とを機械的に接合する
    ことを特徴とする請求項26記載の電池の製造方法。
  29. 【請求項29】 載置部と放熱部との間に密着層を介在
    させることを特徴とする請求項28記載の電池の製造方
    法。
  30. 【請求項30】 載置部と放熱部とをろう付けにより接
    合することを特徴とする請求項26記載の電池の製造方
    法。
  31. 【請求項31】 溶接棒の先端形状を半球形状、円錐形
    状、円柱形状、円錐の先端を平らに切断した台形形状、
    半球の先端を平らに切断した半球と平面とを組み合わせ
    た形状、または多角錐形状とすることを特徴とする請求
    項21記載の電池の製造方法。
  32. 【請求項32】 溶接棒に印加電圧制御方式または印加
    電流制御方式により直流電圧または交流電圧を印加し、
    最大電圧を0.5V以上5V以下、最大電流を100A
    以上3000A以下とし、かつ電圧印加時間を5ms以
    上40ms以下とすることを特徴とする請求項21記載
    の電池の製造方法。
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