JP2002143966A - 縫合針の研磨方法とその研磨装置並びに縫合針 - Google Patents

縫合針の研磨方法とその研磨装置並びに縫合針

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JP2002143966A
JP2002143966A JP2000347257A JP2000347257A JP2002143966A JP 2002143966 A JP2002143966 A JP 2002143966A JP 2000347257 A JP2000347257 A JP 2000347257A JP 2000347257 A JP2000347257 A JP 2000347257A JP 2002143966 A JP2002143966 A JP 2002143966A
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suture needle
distal end
polished
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Tsuyoshi Uetake
強 植竹
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Keisei Medical Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨により貫通性に優れた縫合針を提供す
る。 【解決手段】 先端部103を研磨して略角錐形状に形成
する縫合針101において、面111は先端部103の長さ方向
に略45度の角度をなす円弧状の研磨目113を有する。
平坦な研磨面を有するを研磨体を回転し、前記研磨面に
縫合針101の先端部103の側面を押し当てて研磨する。研
磨時に縫合針101が受ける回転方向の曲げ応力が少な
く、均一に研磨され面111を有する。また、面111の研磨
目113が長さ方向に対して交差方向であるから、面111両
側の切刃112が立つと共に、研磨目113の抵抗が比較的少
なく、先端の貫通力に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、先端部を研磨する縫合
針の研磨方法とその研磨装置並びに縫合針に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の研磨方
法として、図14すように、砥石201の外周面に縫合針
の先端202を当てて研磨する方法、特公平5−5886
7号公報には、鼓形砥石の砥石軸に対して送り車及びこ
ろがり台の軸が直角で針を常に直角方法に置きながら徐
々に砥石軸方向に移送して研磨する(公報第2欄第5〜
9行)方法があり、これらの方法では、針の先端部に段
々が形成され(公報第3欄第4〜5行)、研磨作業に時
間を要すると共に、切れ味に劣る面がある。
【0003】また、特公平6−49216号公報には、
長尺状の合成樹脂シート又は金属シートに研磨砥石を固
着して構成した研削シートを長手方向に配置し、製品長
さとほぼ等しい長さを有する縫合針の素材の中心軸を前
記研削シートの移送方向に対し略直角に配設すると共
に、該素材を前記研削シートに押圧して研削する(特許
請求の範囲)方法があり、この公報には、研削方向が素
材の針長方向と平行である場合、研磨面の両側端に沿っ
て形成される切刃は等しい形状で形成される。然し、研
削目の方向が切刃と平行であるため、鋭利な切刃となら
ず、且つ切刃に付着するバリの量が多い。従って、良好
な切れ味を得ることが出来ず、且つバリ処理を目的とし
た後加工が必要となりコスト上昇要因となる(公報発明
が解決しようとする課題の欄)こと、素材を研磨材或い
は砥石の走行方向に対し直角方向に研削して研削する場
合、素材には常に一方向の曲げモーメントが作用し、こ
のため素材に曲がりが発生する(公報発明が解決しよう
とする課題の欄)ことが記載され、同公報では、研削シ
ートを往復移送して素材に対する研削を行うことで、研
削面に針長方向と略直角方向の研削目を形成して該研削
面の両側端に鋭利な切刃を形成し、且つ夫々の切刃の近
傍に於ける面ダレを均しく、即ち夫々の切刃の切刃面形
状を均しくすると共に、切刃に付着するバリを非常に少
なくすることが出来、且つ夫々均等にすることが出来
る。このため、後工程でバフ加工,化学研磨,電解研磨
等の表面処理加工によってバリを除去する場合でも切刃
に付着したバリを均等に除去することが出来、このと
き、切刃に損傷を与えることが無い。従って、押引刃の
原則である刃に対して直角方向の研削目を有する切刃を
研削面の両側端に沿って均等に形成することが出来、良
好で且つ安定した刺通性を有する縫合針を得ることが出
来る(発明の効果の欄の後段側)、と記載されている。
【0004】このように上記特公平6−49216号公
報では、研磨面の研削目を針長方向に対して直交方向と
することにより、安定した刺通性を有する縫合針を得る
事ができ、また、同公報第4図及び第5図のように、一
度に多数の素材を研磨することができる。ところで、同
公報では、研削作業に際し素材に作用する力(素材を研
削シートに押圧する力)は、チャックによって付与され
る。即ち、チャックを図示しない機構によって、チャッ
クの下面所定位置を始点として端部を揺動可能に支持す
ることによって、チャックの自重を始点位置に応じた割
合で、素材に作用させるように構成(実施例・図4及び
図5の説明)しており、このようにチャックにより素材
の基端を保持して先端は自由端とし、前記チャックを揺
動することにより素材の自由端である先端を研削シート
に押し当てるものであるから、素材自身の弾性や研磨シ
ートの弾性などにより押し当てる力が均一にできない虞
がある。
【0005】また、特開2000−139931号公報
には、湾曲した縫合針本体に一端部のスエッジ部(本件
特許発明ではかしめ部と称す)に縫合針を結合してなる
マイクロ縫合針の製造方法において、鍛造により金属製
の縫合針本体の先端部の刃部以外のほぼ全断面を断面角
型に形成(第0016段)することにより、生体に対す
る優れた貫通性が得られる。また、この断面形状を形成
することにより、縫合針本体の金属組織が緻密になると
ともに鍛流線が生成されて、縫合針本体の強度及び耐久
性が向上する(第0017段)、と記載されている。そ
して、この縫合針では、刃部は、断面四角形状の部分か
ら先端に向って細くなるテーパー状になっており、刃部
が断面三角錐形状になっている(第0020段)。この
マイクロ縫合針では、断面角型形状と先端形状により優
れた貫通性が得られ、そして、極めて細い縫合針を上述
したように刃部として加工するに効率のよい方法が望ま
れている。
【0006】そこで、本発明は、先端部を効率よく研磨
できる縫合針の研磨方法とその研磨装置を提供すると共
に、研磨により貫通性に優れた縫合針を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、平坦
な研磨面を有する回転体を該研磨面と直交する軸を中心
に回転し、前記研磨面に縫合針の先端部の側面を押し当
てて先鋭に形成する製造方法である。
【0008】この請求項1の構成によれば、回転体の研
磨面に先端部の一側の側面を押し当てることにより、該
側面をそのまま平坦な研磨面の形状に研磨仕上げするこ
とができる。
【0009】また、請求項2の発明は、前記先端部を自
由端として保持すると共に、前記研磨面と間隔を置いて
一側の側面を該研磨面に向けて配置し、他側の側面から
縫合針を押すことより、前記研磨面に前記先端部の一側
の側面を押し当る製造方法である。
【0010】この請求項2の構成によれば、他側の側面
から押すことにより、自由端の先端部を撓ませて研磨面
に均一に押し当て、先端部に均一な研磨状態の面を形成
することができる。
【0011】さらに、請求項3の発明は、前記先端部を
前記研磨面の回転方向と逆向きで該回転方向と交差方向
に配置した製造方法である。
【0012】この請求項3の構成によれば、研磨面に当
たるように他側の側面から押してやれば、先端部が研磨
面の回転方向と逆に向いているため、最先端側が逃げる
ことなく所定の研磨効果が得られ、また、回転方向と交
差方向に先端部が向いているから、回転方向と直交する
向きに比べて、縫合針に受ける回転方向の曲げ応力が少
なくなる。そして、縫合針の長さ方向に対して交差方向
で研磨されるから、面の両側の切刃が立った状態で研磨
でき、また、面の研磨目も長さ方向に対して交差方向で
あるから、研磨目による長さ方向の貫通抵抗も抑えるこ
とができ、このように、切刃を立て同時に研磨目による
抵抗を比較的を抑えることにより、全体として貫通性の
高い先端を形成できる。
【0013】請求項4の発明は、平坦な研磨面を有する
回転体を該研磨面と直交する軸を中心に回転し、前記研
磨面に縫合針の先端部の一側の側面を押し当てて先鋭に
形成する縫合針の研磨装置であって、縫合針の先端部を
自由端として保持すると共に、前記研磨面と間隔を置い
て一側の側面を該研磨面に向けて前記研磨面の回転方向
と逆向きで該回転方向と交差方向に前記先端部を配置す
る保持手段と、縫合針を他側の側面を押し、前記研磨面
に前記先端部の一側の側面を押し当る押圧手段とを備え
る製造装置である。
【0014】この請求項4の構成によれば、保持手段に
より、縫合針の先端部を自由端として保持すると共に、
前記研磨面と間隔を置いて一側の側面を該研磨面に向け
て研磨面の回転方向と逆向きで該回転方向と交差方向に
前記先端部を配置し、これに対して、押圧手段により、
縫合針の他側の側面を押し、前記研磨面に前記先端部の
一側の側面を押し当てて均一に研磨することができる。
【0015】請求項5の発明は、先端部を研磨して略角
錐形状に形成する縫合針において、前記角錐の面は前記
先端部の長さ方向に略45度の角度をなす円弧状の研磨
目を有する縫合針である。
【0016】この請求項5の構成によれば、縫合針に受
ける回転方向の曲げ応力が少なく、均一に研磨された面
を有する。しかも、面の研磨目が長さ方向に対して交差
方向であるから、面両側の切刃が立つと共に、研磨目の
抵抗が比較的少なく、先端の貫通力に優れる。
【0017】また、請求項6の発明は、前記面は直径の
1〜3倍程度の長さで前記研磨目が連続した面を有する
縫合針である。
【0018】この請求項6の構成によれば、研磨目が連
続することにより、研磨目の両側に形成される切刃部が
長さ方向に連続して立ち、貫通力に優れたものとなる。
【0019】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明すると、図1〜図13は本発明の一実施例
を示し、縫合針101は、所定長さの鋼線材から形成さ
れ、図11に示すように、この例では断面円形の鋼材の
中央部102を断面四角形に形成し、研磨前の先端部103は
断面円形で、基端部104に断面略V字状のかしめ部104A
がプレス成形され、電解研磨などにより先端部103を先
鋭に形成した後、後述する研磨装置1により先端部103
を刃とする研磨等の加工を行い、さらに、湾曲状に曲げ
る曲げ加工、かしめ部104A内に縫合糸105の端部を配置
してこれをかしめ部104Aにより包み込むようにしてか
しめる加締め作業が適宜順番に行われ、縫合糸付きの縫
合針101となるものである。尚、加締め作業の後に曲げ
加工を行うこともできる。尚、前記電解研磨の一例を説
明すると、マイナス電極を電解液に挿入し、その電解液
に先端部103を含浸して縫合針101をプラス電極として電
圧を印加し、縫合針101を上下動することにより先端部1
03を、先細りテーパー状の先鋭に研磨する。そして、そ
の先端部103の先端を研磨装置1により、研磨して角錐
状に形成し、この例では、三角錐に形成し、研磨により
三つの面111と、面111の間に切刃112とが形成される。
尚、以下の研磨方法は、直径0.03〜0.5ミリの縫合針101
に実施した。
【0020】図1〜図10に示すように、研磨装置1
は、ベース体2に回転手段たるモータ3を設け、このモ
ータ3の回転軸4に円盤型の研磨体5を設け、この回転
体たる研磨体5の平坦な平面たる上面5Aは前側に斜設
されていると共に、該研磨体5の上面5Aには砥石を備
えた研磨面6が設けられている。そして、軸たる前記回
転軸4は前記上面5Aに直交している。前記モータ3の
手前で前記ベース体2の左右両側に支柱7,7を立設
し、この支柱7,7間に断面角型の横杆8を設け、この
横杆8は調整部材たるねじ9により回転位置が調整可能
となっており、その横杆8にチャック体10の取付体11が
設けられ、この取付体11は前記チャック体10を着脱可能
に挿着する挿着部12を有し、この挿着部12の両側に脚部
13,13が設けられ、これら脚部13,13が位置調整手段た
るねじ14により前記横杆8に位置調整及び高さ調整して
固定される。尚、この場合、ねじ14により、横杆8にお
けるチャック体10の位置及び横杆8と挿着部12との間隔
などが調整できるようになっている。
【0021】図4〜6に示すように、前記チャック体10
は、基端側に握り部21を有し、この握り部21の先端に軸
部22を設け、この軸部22に鍔部23を一体に設け、この鍔
部23は基端側に傾斜面23Aを有し、この傾斜面23Aに係
合凹部23Bを軸部22を中心に120度間隔で配置し、さ
らに、鍔部23に切欠き部23Cを設けている。前記軸部22
の先端には、固定チャック爪24と開閉チャック爪25とが
設けられ、この開閉チャック爪25は閉成方向に付勢され
ており、鍔部23の基端側で前記軸部22に設けられた摘み
26を押して操作することにより、開成するようになって
おり、摘み26を離すことにより両チャック爪24,25に縫
合針101を挟持する。尚、図4及び図6では、両チャッ
ク爪24,25が開いている。また、両チャック爪24,25の
間で前記軸部22には位置決め部27が設けられ、この位置
決め部27は図示しない位置決め手段によりその先端27A
の位置を軸部22の長さ方向に調整可能となっており、図
6に示すように、前記先端27Aに縫合針101の基端部104
を当接することにより両チャック爪24,25による挟持位
置を調整できる。前記取付体11の上部前側に下向きの弾
性抑え部材11Aを設け、この弾性抑え部材11Aはボール
プランジャーなどからなり、図5に示すように、前記切
欠き部23Cを弾性抑え部材11Aに合せて、チャック体10
を貫通孔である挿着部12に挿入すると、弾性抑え部材11
Aを傾斜面23Aが通過し、前記鍔部23の先端面が前記挿
着部12の前面12Aに当接し、ここから握り部21を持って
チャック体10を回転すると、抑え部材11Aが傾斜面23A
に圧接し、チャック体10が抜け止め状態となり、抑え部
材11Aを係合凹部23Bに係合することにより、チャック
爪24,25の向きを変えることができる。したがって、前
記取付体11にチャック体10を取付けた状態で、握り部21
を回し、抑え部材11Aを係合凹部23Bに係合することに
より、チャック爪25,26に挟持した縫合針101を120
度ずつ回転した位置で位置決めできる。前記取付体11に
取付けた状態で、前記チャック体10は前記研磨面6と平
行であり、図8の実線に示すように、チャック爪24,25
に挟持した縫合針101は前記研磨面6と平行で例えば1
ミリ程度の間隔に設定されている。尚、この例では、研
磨面6及びチャック体10により挟持した縫合針は水平面
に対して略45度の角度に設定されている。そして、前
記チャック体10及び取付体11等により保持手段28を構成
し、この保持手段28は、縫合針101の先端部103を自由端
として保持すると共に、研磨面6と間隔を置いて一側の
側面を該研磨面6に向けて研磨面6の回転方向と逆向き
で該回転方向と交差方向に先端部103を配置するもので
ある。縫合針101と研磨面6と間隔は、材質長さなどに
より設定できるが、この例では1ミリ以下とした。尚、
前記抑え部材11Aは、図5に示すように、前記係合凹部
23Bに係合する係合部15と、この係合部15を付勢する弾
性付勢手段たるばね16とを有する。
【0022】一方の前記脚部13には軸受体31を突設し、
この軸受体31に前後方向の回転軸32を回転可能に設け、
この回転軸32に傾動杆33の一端を連結し、前記回転軸32
を中心に前記傾動杆33を揺動可能に設け、その傾動杆33
は前記横杆8と平行に設けられており、この傾動杆33の
他端33Aに対応して、他方の前記脚部13には、前記傾動
杆33の他端側の回動下限位置を規制調整する調整部34が
設けられ、この調整部34は調整ねじ35を有し、図7など
に示すように、その調整ねじ35を回すことによりその先
端35Aの位置を調整でき、この先端35Aに前記傾動杆33
の他端33Aが当接し、該傾動杆33の下限位置を調整でき
る下限位置調整部である。また、前記調整ねじ35の先端
側に復帰手段としてコイルスプリング36を装着し、この
コイルスプリング36は調整部34と傾動杆33との間に配置
され、操作前に該傾動杆33と先端35との間に間隔を設定
するものである。前記移動杆33には押圧杆37が位置調整
可能に設けられ、この押圧杆37は前記研削面6とほぼ直
交する交差方向をなし、取付ブロック38に一体に設けら
れ、この取付ブロック38は調整部材たるねじ39により傾
動杆33の長さ方向における位置調整が可能となってい
る。また、前記取付体11は、図10に示すように、チャ
ック爪24,25に挟持した縫合針101が研磨面6のほぼ1
35度の位置になるように位置決めされている。尚、研
磨面6の後端が0度、前端が180度の位置である。図
9に示すように、前記押圧杆37の先端には、縫合針の断
面に係合する係合部37Aが形成されており、この例の係
合部37Aは略半円形の凹部に形成されており、前記取付
ブロック38の位置を調整することにより、チャック爪2
4,25で挟持した縫合針101に前記押圧杆37の先端を合せ
ている。そして、後述するように、切刃の形成と研磨目
の形成と曲げ応力を考慮すると、図10(B)に示すよ
うに、研磨位置における研磨面6の回転方向接線Kと縫
合針101の先端部103のなす角度θは、35〜55度、好
ましくは略45度である。また、前記取付ブロック38と
前記取付体11との上部を、前後方向のコイルスプリング
40により連結し、このコイルスプリング40の伸縮力によ
り傾動杆33の操作前に該傾動杆33と先端35との間に間隔
を設けている。そして、傾動杆33及び押圧杆37などによ
り、押圧手段41を構成し、この押圧手段41は、縫合針10
1を他側の側面を押し、研磨面6に先端部103の一側の側
面を押し当るものである。
【0023】次に前記研磨装置1による研磨作業につい
て説明する。まず、摘み26を押してチャック爪24,25を
開き、基端部104を先端部27Aに当接して縫合針101の前
後の位置決めをした状態で、チャック爪24,25に挟持す
る。この場合、かしめ部104Aの開口は開閉チャック爪2
5側を向いている。そして、チャック体10を取付体11に
挿着する。モータ3を駆動して研磨体5を平面時計回り
方向に回転し、作業者が揺動杆33の他端33A側を下方に
押してやると、押圧杆37が降下し、係合部37Aが縫合針
101に係合し、該縫合針101の先端を研磨面6に押し付け
る。尚、揺動杆33の他端を押す力を緩めればコイルスプ
リング36,40の弾性復元力により該他端が上昇する。こ
のようにして、研磨面6により先端部103の一つ面111が
平坦に研磨され、次に、握り部21を操作してチャック体
10を120度回転した位置で、同様にして、先端部103
の面111を平坦に研磨し、さらに、120度回転し位置
で、同様にして先端部103の面111を平坦に研磨し、図1
2に示すように、研磨目113は円弧状で、先端側が凹と
なる貫通時に抵抗の少ないものとなり、先端部103を三
つの研磨された面111,111,111と三つの切刃112,11
2,112を有する三角錐状に研磨加工し、先鋭に形成す
る。そして、図12に示すように、面111の長さLは、
電解研磨により先端部103は先鋭に形成されているた
め、原材料の直径の1〜3倍、好ましくは1.5〜2.5
倍とすることができる。尚、押圧杆37により押圧する前
は、縫合針101は研磨面6とほぼ平行であるが、押圧杆3
7により下方に押すことにより、図8の鎖線に示すよう
に、縫合針101が撓んで先端部103が斜め下向きとなり、
研磨面6と角度をなすから、三面研磨して先端が所定の
角度で先鋭に形成される。
【0024】このように本実施例では、請求項1に対応
して、平坦な研磨面6を有する回転体たる研磨体5を該
研磨面6と直交する軸たる回転軸4を中心に回転し、研
磨面6に縫合針101の先端部103の側面を押し当てて先鋭
に形成するから、研磨体5の研磨面6に先端部101の一
側の側面を押し当てることにより、該側面をそのまま平
坦な研磨面6の形状に研磨仕上げすることができる。
【0025】また、このように本実施例では、請求項2
に対応して、先端部103を自由端として保持すると共
に、研磨面6と間隔を置いて一側の側面を該研磨面6に
向けて配置し、他側の側面から縫合針101を押すことよ
り、研磨面6に先端部103の一側の側面を押し当るか
ら、他側の側面から押すことにより、自由端の先端部10
3を撓ませて研磨面6に均一に押し当て、先端部103に均
一な研磨状態の面111を形成することができる。
【0026】さらに、このように本実施例では、請求項
3に対応して、先端部103を研磨面6の回転方向と逆向
きで該回転方向と交差方向に配置したから、研磨面6に
当たるように他側の側面から押してやれば、先端部103
が研磨面6の回転方向と逆に向いているため、最先端側
が逃げることなく所定の研磨効果が得られ、また、回転
方向と交差方向に先端部103が向いているから、回転方
向と直交する向きに比べて、縫合針101に受ける回転方
向の曲げ応力が少なり、均一な研磨面6を形成できる。
そして、縫合針101の長さ方向に対して交差方向で研磨
されるから、面111の両側の切刃112が立った状態で研磨
でき、即ちシャープな切刃112が形成され、また、面111
の研磨の研磨目113も長さ方向に対して交差方向である
から、研磨目113による長さ方向の貫通抵抗も抑えるこ
とができ、このように、切刃112を立て同時に研磨目113
による抵抗を比較的を抑えることにより、全体として貫
通性の高い先端を形成できる。
【0027】このように本実施例では、請求項4に対応
して、平坦な研磨面6を有する回転体たる研磨体5を該
研磨面6と直交する軸たる回転軸4を中心に回転し、研
磨面6に縫合針101の先端部103の一側の側面を押し当て
て先鋭に形成する縫合針101の研磨装置であって、縫合
針101の先端部103を自由端として保持すると共に、研磨
面6と間隔を置いて一側の側面を該研磨面6に向けて研
磨面6の回転方向と逆向きで該回転方向と交差方向に先
端部103を配置する保持手段28と、縫合針101を他側の側
面を押し、研磨面6に先端部103の一側の側面を押し当
る押圧手段41とを備えるから、保持手段28により、縫合
針101の先端部103を自由端として保持すると共に、研磨
面6と間隔を置いて一側の側面を該研磨面6に向けて研
磨面6の回転方向と逆向きで該回転方向と交差方向に先
端部103を配置し、これに対して、押圧手段41により、
縫合針101の他側の側面を押し、研磨面6に先端部103の
一側の側面を押し当てて均一に研磨することができる。
【0028】このように本実施例では、請求項5に対応
して、先端部103を研磨して略角錐形状に形成する縫合
針101において、面111は先端部103の長さ方向に略45
度の角度をなす円弧状の研磨目113を有するから、研磨
時に縫合針101が受ける回転方向の曲げ応力が少なく、
均一に研磨され面111を有する。しかも、面111の研磨目
113が長さ方向に対して交差方向であるから、面111両側
の切刃112が立つと共に、研磨目113の抵抗が比較的少な
く、先端の貫通力に優れる。
【0029】また、このように本実施例では、請求項6
に対応して、面111は直径の1〜3倍程度の長さで研磨
目113が連続するから、研磨目113の両側に形成される切
刃113が長さ方向に連続して立ち、貫通力に優れたもの
となる。すなわち、従来の図14に示したものでは、先
端部を段階的に研磨するに対して、本発明の縫合針101
では、平坦な研磨面6に押し当てて研磨目113が連続し
た縫合針101が得られる。
【0030】また、実施例上の効果として、チャック体
10は鍔部23に抑え部材11Aが係合して取付体11に取付け
られるから、着脱が容易であり、また、抑え部材11Aと
係合凹部23Bとの係合により、保持した縫合針101の回
転位置決め操作を極めて容易に行うことができる。さら
に、取付体11は、位置調整手段により前後左右の位置調
整及び高さ調整可能であるから、研磨する縫合針101の
長さや直径によりその位置を調節して先端部103を研磨
面6の所望の位置に合わせることができる。また、チャ
ック体10には、両チャック爪24,25の間で前記軸部22に
は位置決め部27が設けられているから、挟持する縫合針
101の長さ方向位置を正確に設定でき、また、その先端2
7Aの位置を軸部22の長さ方向に調整可能であるから、
使用する縫合針101の種類により調整できる。さらに、
押圧杆37の先端に係合部37Aを設けたから、縫合針101
を良好に押圧でき、また、係合部37Aは、チャック爪2
4,25の挟持位置より先端側に係合するから、研磨時に
おける研磨面6回転方向への縫合針の撓みを防止でき
る。また、取付ブロック38により、押圧杆37の位置調整
が可能である。また、復帰手段としてコイルスプリング
36を設けたから、傾動杆33を離すと、研磨中であっても
押圧杆37が復帰し、研磨面6から縫合針101の先端部103
が離れる。
【0031】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形
実施が可能である。例えば、先端は三角錐以外でも三角
以上の四角錐でもよい。また、係合部37Aの形状は適宜
選定可能であり、断面四角形の中央部102に係合する場
合は、角形とすればよい。さらに、研磨装置には、図示
しない顕微鏡等を組み込んで、先端部を視認しながら作
業することができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明は、平坦な研磨面を有す
る回転体を該研磨面と直交する軸を中心に回転し、前記
研磨面に縫合針の先端部の側面を押し当てて先鋭に形成
する製造方法であり、先端部を効率よく研磨できる縫合
針の研磨方法を提供できる。
【0033】また、請求項2の発明は、前記先端部を自
由端として保持すると共に、前記研磨面と間隔を置いて
一側の側面を該研磨面に向けて配置し、他側の側面から
縫合針を押すことより、前記研磨面に前記先端部の一側
の側面を押し当る製造方法であり、先端部を効率よく研
磨できる縫合針の研磨方法を提供できる。
【0034】さらに、請求項3の発明は、前記先端部前
記研磨面の回転方向と逆向きで該回転方向と交差方向に
を配置した製造方法であり、先端部を効率よく研磨でき
る縫合針の研磨方法を提供できる。
【0035】請求項4の発明は、平坦な研磨面を有する
回転体を該研磨面と直交する軸を中心に回転し、前記研
磨面に縫合針の先端部の一側の側面を押し当てて先鋭に
形成する縫合針の研磨装置であって、縫合針の先端部を
自由端として保持すると共に、前記研磨面と間隔を置い
て一側の側面を該研磨面に向けて前記研磨面の回転方向
と逆向きで該回転方向と交差方向に前記先端部を配置す
る保持手段と、縫合針を他側の側面を押し、前記研磨面
に前記先端部の一側の側面を押し当る押圧手段とを備え
る製造装置であり、先端部を効率よく研磨できる縫合針
の研磨装置を提供できる。
【0036】請求項5の発明は、先端部を研磨して略角
錐形状に形成する縫合針において、前記角錐の面は前記
先端部の長さ方向に略45度の角度をなす円弧状の研磨
目を有する縫合針であり、研磨により貫通性に優れた縫
合針を提供できる。
【0037】また、請求項6の発明は、前記面は直径の
1〜3倍程度の長さで前記研磨目が連続した面を有する
縫合針であり、研磨により貫通性に優れた縫合針を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す左方向から見た斜視図
である。
【図2】本発明の一実施例を示すほぼ上方向から見た斜
視図である。
【図3】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施例を示すチャック体の側面図で
ある。
【図5】本発明の一実施例を示すチャック体の鍔部と弾
性抑え部材の説明図である。
【図6】本発明の一実施例を示すチャック爪の拡大図で
あり、開成状態を示す。
【図7】本発明の一実施例を示す傾動杆の他端側の側面
図である。
【図8】本発明の一実施例を示す研磨作業を説明する研
磨面と縫合針の側面図である。
【図9】本発明の一実施例を示す図8のA−A線拡大断
面図である。
【図10】本発明の一実施例を示す研磨時における回転
体と縫合針の位置を説明する説明図であり、図10
(A)は研磨目を全面図示しており、図10(B)は、
研磨位置における回転方向接線と縫合針の先端部との角
度を説明する。
【図11】本発明の一実施例を示す先端を研磨面により
研磨する前の縫合針の斜視図である。
【図12】本発明の一実施例を示す先端部の研磨面を示
す平面図である。
【図13】本発明の一実施例を示す図12のB−B線矢
視図である。
【図14】従来例の側面図である。
【符号の説明】
4 回転軸(軸) 5 研磨体(回転体) 6 研磨面 28 保持手段 41 押圧手段 101 縫合針 103 先端部 111 面 112 切刃 113 研磨目

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な研磨面を有する回転体を該研磨面
    と直交する軸を中心に回転し、前記研磨面に縫合針の先
    端部の側面を押し当てて先鋭に形成することを特徴とす
    る縫合針の研磨方法。
  2. 【請求項2】 前記先端部を自由端として保持すると共
    に、前記研磨面と間隔を置いて一側の側面を該研磨面に
    向けて配置し、他側の側面から縫合針を押すことより、
    前記研磨面に前記先端部の一側の側面を押し当ることを
    特徴とする請求項1記載の縫合針の研磨方法。
  3. 【請求項3】 前記先端部を前記研磨面の回転方向と逆
    向きで該回転方向と交差方向に配置したことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の縫合針の研磨方法。
  4. 【請求項4】 平坦な研磨面を有する回転体を該研磨面
    と直交する軸を中心に回転し、前記研磨面に縫合針の先
    端部の一側の側面を押し当てて先鋭に形成する縫合針の
    研磨装置であって、縫合針の先端部を自由端として保持
    すると共に、前記研磨面と間隔を置いて一側の側面を該
    研磨面に向けて前記研磨面の回転方向と逆向きで該回転
    方向と交差方向に前記先端部を配置する保持手段と、縫
    合針を他側の側面を押し、前記研磨面に前記先端部の一
    側の側面を押し当る押圧手段とを備えることを特徴とす
    る縫合針の研磨装置。
  5. 【請求項5】 先端部を研磨して略角錐形状に形成する
    縫合針において、前記角錐の面は前記先端部の長さ方向
    に略45度の角度をなす円弧状の研磨目を有することを
    特徴とする縫合針。
  6. 【請求項6】 前記面は直径の1〜3倍程度の長さで前
    記研磨目が連続した面を有することを特徴とする請求項
    5記載野縫合針。
JP2000347257A 2000-11-14 2000-11-14 縫合針の研磨方法とその研磨装置並びに縫合針 Pending JP2002143966A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100415312C (zh) * 2005-06-20 2008-09-03 王月安 一次性注射器或输液器针头
KR100862016B1 (ko) 2006-09-14 2008-10-10 주식회사 유벨라 낚시바늘 제조장치

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