JP2002143724A - 遠近高低散水伸縮竿 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面に広がる植物あるいは物体に散水作業を
する場合、高さにおける植物あるいは物体に散水作業を
する場合、入り口が狭く、奥行きが深く、体の入らない
所への散水作業などに、安定した姿勢で散水作業がで
き、かつ安全な遠近高低散水伸縮竿を提供する。 【解決手段】 前部スライドパイプ部材（１）を中間ス
ライドパイプ部材（２）の内部にスライド可能に合設
し、該中間スライドパイプ部材（２）を後部パイプ部材
（３）の内部にスライド可能に合設して伸縮送水竿
（４）を構成し、後部パイプ部材後部に開閉装置室
（５）を設け、該開閉装置室（５）に開閉装置（６）を
備えたことを特徴とする遠近高低散水伸縮竿。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、園芸における散
水作業に、大型車輛などの洗車作業に、建物外などのク
リニングに、低い位置より高い位置、又は手前位置より
離れた位置に有る物体に散水するための散水器具に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、近い位置に有る植物に対しては如
雨露が使用され、離れた位置に有る物体に対しては水圧
散水器具が使用されていた。またホースの口先を手でつ
まみ水圧を利用して跳ね飛ばし、散水することもあっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】そのために次のような
緒問題が発生していた。 （イ）平面に有る植物などに散水する場合、如雨露のと
どく範囲にしか散水ができなかった。 （ロ）花壇の高さが高くなるにつけ散水がしにくくな
り、壁掛け植木鉢など、又は塀上面に置いてある植木鉢
などに散水する場合、腕を伸ばして持ち上げたり、背伸
びをしたりして難儀であつた。 （ハ）年寄りや障害者などは、如雨露を、腕を伸ばして
力で持ち上げるのは難儀である。また背伸びをしながら
散水するのは不安定で危険である。 （ニ）水圧散水器具は、離れた場所に有る植木鉢などに
散水する場合、水圧が強く、植木鉢の土などを跳ね飛ば
し、周囲に泥を飛散させていた。 （ホ）水圧散水器具は、腕の平行線より上部に置いてあ
る植木鉢に対し、放水角が上方斜線になるので散水しに
くく、水量にむだがあった。 （ヘ）大型車輛等、又は建物など手の届かない部分の水
かけに、キャタツやイスを使用したり、かけにくかった
り、水量に無駄があったり、自分がぬれたりで、難儀し
ていた。 （ト）入り口が小さく、奥行きが深く、体の入らない場
所への放水ができなかった。 本発明は、それらの問題を解決するためになされたもの
である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、前部スライドパイプ部材と中間スライドパイプ部
材と後部パイプ部材とにより伸縮送水竿を構成し、後部
パイプ部材後部に開閉装置を備える。本発明は、以上の
ような構成よりなる遠近高低散水伸縮竿である。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。遠近高低散水伸縮竿のホース内通型（図
１）（図５）について説明すると、図１と図２と図５と
図６に示すように、（１）は前部スライドパイプ部材
で、ホース（１３）を貫通させる内径のパイプ材で形成
されている。（２）は中間スライドパイプ部材で、前部
スライドパイプ部材（１）を内部に合設し、スライド可
能なパイプ材で形成されている。（３）は後部パイプ部
材で、中間スライドパイプ部材（２）を内部に合設し、
スライド可能なパイプ材で形成されている。（４）は伸
縮送水竿で、前記、前部スライドパイプ部材（１）を中
間スライドパイプ部材（２）内部にスライド可能に合設
し、該中間スライドパイプ部材（２）を後部パイプ部材
（３）内部にスライド可能に合設して伸縮送水竿（４）
が形成されている。尚、使用場所に因っては、中間スラ
イドパイプ部材（２）を除き、前部スライドパイプ部材
（１）と後部パイプ部材（３）の二段構造にするか、中
間スライドパイプ部材（２）を増して四段以上の構造に
してもよい。図１ないし図６に示すように、（５）は開
閉装置室で、後部パイプ部材（３）後部に、角形に設
け、内部に開閉装置（６）が備えられており、該開閉装
置（６）は開閉レバー（１０）を回す事により同時に連
動して回転する回転軸（７）と回転アーム（８）を介し
て回転ローラー（９）を下方向へ回転させ、図１と図４
に示すように、ホース（１３）を圧し、水量調整と水流
を止める構造になっている。図１と図５と図６と図７と
図１１に示すように開閉装置（６）は、矢印の方向へ回
転するようになっている。図１と図５と図６に示すよう
に、（１１）はキャップで、開閉装置室（５）後部に被
せ、ホース（１３）を通す穴が設けられている。このホ
ース内通型を構成するときは、ホース（１３）をキャッ
プ（１１）の穴に通し、伸縮送水竿（４）の開閉装置
（６）を開にし、伸縮送水竿（４）の後部より、該ホー
ス（１３）を伸縮送水竿（４）の前部へ貫通させ、固定
バンド又は固定リング（１２）の穴を通し、散水口（１
４）の固着部分へホース（１３）を合設し、該散水口
（１４）とホース（１３）の固着部分を先に通した固定
バンド又は固定リング（１２）により固定し、さらに伸
縮送水竿（４）を握り、散水口（１４）と合設固定され
たホース（１３）を手前に引き戻すと、前記、前部スラ
イドパイプ部材（１）の先端部に、散水口（１４）が固
定バンド又は固定リング（１２）により引き留められて
安定される。また散水口（１４）を直接握り、前部スラ
イドパイプ部材（１）先端部に圧し込んでもよい。そし
てキャップ（１１）を伸縮送水竿（４）の後部へ被せ
る。以上、ホース内通型の他に、ホース外通型がある。

【０００６】ホース外通型に付いて説明する。図７と図
８と図１１に示すように、（１５）は前部散水口支持枠
で、前記、前部スライドパイプ部材（１）の前部に設
け、ホース（１３）と散水口（１４）を固定バンド（１
２）で固定した部分を支持するように形成されている。
（１６）はホース支持枠で、前記、中間スライドパイプ
部材（２）と後部パイプ部材（３）の前部に設け、ホー
ス（１３）を支持するように形成されている。図７と図
９と図１１に示すように、（１７）はスライドホース支
持枠で、前部スライドパイプ部材（１）と中間スライド
パイプ部材（２）と後部パイプ部材（３）のパイプ部材
外周を前後にスライドして、ホース（１３）を支持する
ように形成されている。図７と図１０と図１１に示すよ
うに、（１８）は開閉装置枠で、後部パイプ部材（３）
の後部に設け、枠内に開閉装置（６）が備えられてい
る。開閉装置（６）は前記ホース内通型と同じ開閉装置
に形成されているが、従来、種々の開閉装置が使用され
ているので、コスト、デザイン、を考慮のうえ何れを形
成してもよい。また水道コックで水圧水量調節をするよ
うにすれば、開閉装置を省略してもよい。このホース外
通型を構成するときは、前記、後部パイプ部材（３）後
部の開閉装置（６）を開にし、開閉装置枠（１８）、ス
ライドホース支持枠（１７）、ホース支持枠（１６）、
そして中間スライドパイプ部材（２）のスライドホース
支持枠（１７）、ホース支持枠（１６）、さらに前部ス
ライドパイプ部材（１）のスライドホース支持枠（１
７）、前部散水口支持枠（１５）の順にホース（１３）
を抜き通し、最後に、固定バンド又は固定リング（１
２）を通し、散水口（１４）にホース（１３）を合設し
て、先に通した固定バンド又は固定リング（１２）によ
り散水口（１４）とホース（１３）の合設部分を固定す
る。そして伸縮送水竿（４）を握り、散水口（１４）に
合設固定されたホース（１３）を手前に引き戻すと、前
記、前部スライドパイプ部材（１）の前部散水口支持枠
（１５）に、散水口（１４）が固定バンド又は固定リン
グ（１２）により引き留められて安定される。また散水
口（１４）を直接握り、前部スライドパイプ部材（１）
の前部散水口支持枠（１５）に圧し込んでもよい。又散
水口は図１と図５と図６ト図１３と図１６に示すよう
に、散水口（１４）の首元（２７）で、直射ノズル等他
の放水口と交換できるように、ネジ（３１）（３２）構
造にするか、図７と図１１と図１２と図１４と図１５に
示すように、ネジ（３１）（３２）を省略し散水口（１
４）首元（２７）と回転散水口部材（２０）首元（２
７）を同体に形成してもよい。図面には固定型散水口が
記載されているが、他に回転散水口型がある。

【０００７】回転散水口型に付いて説明する。図１２な
いし図１４に示すように、前記、前部スライドパイプ部
材（１）の先端部外周に男ネジ（３１）を形成する。
（１９）は散水口接続部材で、片側に前部スライドパイ
プ部材（１）の先端部外周に形成された男ネジ（３１）
に接続固定する女ネジ（３２）を形成し、該女ネジ（３
２）の反対側に角度固定軸穴（２９）を有するブラケッ
ト（２８）を形成している。図面はネジ固定を示してい
るが前記、男ネジ（３１）と女ネジ（３２）を省略し
て、差し込む構造に形成してもよい。（２０）は回転散
水口部材で、前記散水口接続部材（１９）に相対する部
材で、該散水口接続部材（１９）の角度固定軸穴（２
９）に合設し、前方向２５０度放射状回転可能にする角
度固定軸ネジ（２４）を外側に設けたブラケット（２
８）と、該ブラケット（２８）とブラケット（２８）の
間に、ジャバラ固定凸口（２６）が形成されている。図
１６に示すように回転散水口部材（２０）の首元の長さ
は、使用される状態に応じて、適当なる長さに形成して
もよい。（２１）はジャバラとホース接続部材で、片側
にジャバラ固定凸口（２６）を形成し、反対側にホース
固定凸口（３０）が設けてあり、ジャバラ（２２）とホ
ース（１３）が接続されるように形成されている。（２
２）はジャバラで、前記散水口接続部材（１９）と回転
散水口部材（２０）の間にジャバラとホース接続部材
（２１）を介して接続固定され、回転散水口部材（２
０）の前方向２５０度放射状回転可能に形成されてい
る。この回転散水口型を構成するときは、前記、前部ス
ライドパイプ部材（１）の前部よりホース（１３）を引
き出し、該ホース（１３）を散水口接続部材（１９）の
後部女ネジ（３２）側より前方向ブラケット（２８）側
へ通す、さらにホース（１３）を固定バンド又は固定リ
ング（１２）に通し、ジャバラとホース接続部材（２
１）のホース固定凸口（３０）に合設し、先に通した固
定バンド又は固定リングにより固定する。続けてジャバ
ラとホース接続部材（２１）のジャバラ固定凸口（２
６）にジャバラ（２２）の片側を合設し、固定バンド又
は固定リング（２３）により固定させ、ジャバラ（２
２）の一方を固定バンド又は固定リング（２３）に通
し、回転散水口部材（２０）のジャバラ固定凸口（２
６）に合設し、先に通した固定バンド又は固定リング
（２３）により固定する。前記水道部分の接続が形成さ
れた後、回転散水口部材（２０）のブラケット（２８）
に形成された角度固定軸ネジ（２４）に、散水口接続部
材（１９）のブラケット（２８）に形成された角度固定
軸穴（２９）を合設し、さらに角度固定軸ネジ（２４）
に散水口接続部材（１９）と回転散水口部材（２０）の
角度を固定するためのチョウ女ネジ（２５）を合設す
る。次に散水口接続部材（１９）の後部よりホース（１
３）を、ジャバラとホース接続部材（２１）が散水口接
続部材（１９）の内部へ安定するまで引き出し、最後に
散水口接続部材（１９）の女ネジ（３２）と前部スライ
ドパイプ部材（１）の男ネジ（３１）を合設して固定す
る。図１５に示すように、ホース（１３）を直接回転散
水口部材（２０）のジャバラ固定凸口（２６）に合設
し、固定してもよいが、回転散水口部材（２０）を回転
させ、使用状態が鋭角になるに従ってホース（３）が折
れ、次第に水流が悪くなり、水が出なくなるので、回転
散水口部材（２０）の回転角度範囲が自ずと狭くなる。
本発明は以上のような構造よりなる遠近高低散水伸縮竿
である。

【０００８】これを使用するときは、伸縮送水竿（４）
の開閉装置（６）を閉じ、水道のコックにホース（１
３）を接続し、水道のコックを開け、伸縮送水竿（４）
を使用する長さに伸ばして調整しながら、開閉装置
（６）の開閉レバー（１０）により水量、水圧を調節し
て使用する。散水が終わったときは、水道のコックを閉
じ、ホース（１３）を手前に引くか、伸縮送水竿（４）
を直接スライドさせて縮め、収納する。回転散水口型を
使用する場合は、チョウ女ネジ（２５）を緩め、回転散
水口部材（２０）を使用角度２５０度放射状態内に調整
し、チョウ女ネジ（２５）で締めて回転散水口部材（２
０）を固定して使用状態にする。この回転散水口型を使
用することにより散水口（１４）の使用角度が２５０度
内放射状に色々の角度に向変可能になる。図１６に示す
ように、首元（２７）を長く形成することにより、縦か
ら横への奥行きの散水も可能となる。

【０００９】

【発明の効果】平面に広がる植物に散水する場合、散水
範囲が広がり、腰を曲げ腕を伸ばして、不安定な姿勢で
散水しなくてもすむし、高さに置ける植物に、散水範囲
が広がり、腕を伸ばし、背伸びして、不安定な姿勢で散
水しなくてすむので安全である。水圧散水器具のよう
に、離れた所から水圧をかけて散水するのではなく、植
物の側まで散水口を寄せられるので、水圧水量が低く調
節でき、土などを跳ね飛ばし、周囲に泥を飛散させるこ
ともなくなる。また水量に無駄がなくなる。大型車輛等
の洗車、又は建物外壁の手の届かない部分のクリーニン
グに、キャタツやイス等を使用せず、安全に作業ができ
る。。入口が小さく、奥行きが深く、体の入らない所へ
の放水作業ができる。回転散水口型を使用すると、散水
口を色々の各度に変えて散水作業ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のホース内通型断面図。

【図２】本発明のＡ−Ａ’線断面図。

【図３】本発明のＢ−Ｂ’線断面図。

【図４】本発明のＢ−Ｂ’線断面図。

【図５】本発明の使用状態図を示す断面図。

【図６】本発明の分解断面図。

【図７】本発明のホース外通型側面図。

【図８】本発明の前部スライドパイプ部材と前部散水口
支持枠とホースの正面図。並びに中間スライドパイプ部
材と後部パイプ部材のホース支持枠とホースの正面図。

【図９】本発明のスライドホース支持枠正面図。

【図１０】本発明の開閉装置枠と開閉装置、閉状態背面
図。

【図１１】本発明の使用状態図。

【図１２】本発明の回転散水口型側面図。

【図１３】本発明の回転散水口型平面図。

【図１４】本発明の回転散水口型、一部を欠いた分解
図。

【図１５】本発明の回転散水口部材と、ジャバラを除
く、ホースの直接接続平面図。

【図１６】本発明の回転散水口部材の首元長形の側面
図。

【符号の説明】

１ 前部スライドパイプ部材 ２ 中間スライドパイプ部材 ３ 後部パイプ部材 ４ 伸縮送水竿 ５ 開閉装置室 ６ 開閉装置 ７ 回転軸 ８ 回転アーム ９ 回転ローラー １０ 開閉レバー １１ キャップ １２ 固定バンド又は固定リング １３ ホース １４ 散水口 １５ 前部散水口支持枠 １６ ホース支持枠 １７ スライドホース支持枠 １８ 開閉装置枠 １９ 散水口接続部材 ２０ 回転散水口部材 ２１ ジャバラとホース接続部材 ２２ ジャバラ ２３ 固定バンド又は固定リング ２４ 角度固定軸ネジ ２５ チョウ女ネジ ２６ ジャバラ固定凸口 ２７ 首元 ２８ ブラスット ２９ 角度固定軸穴 ３０ ホース固定凸口 ３１ 男ネジ ３２ 女ネジ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前部スライドパイプ部材と中間スライド
   パイプ部材と後部パイプ部材とにより伸縮送水竿形状を
   構成し、後部パイプ部材後部に開閉装置を備えた遠近高
   低散水伸縮竿。