JP2002143646A - 脱硝装置および脱硝装置におけるメンテナンス方法 - Google Patents

脱硝装置および脱硝装置におけるメンテナンス方法

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JP2002143646A JP2000343703A JP2000343703A JP2002143646A JP 2002143646 A JP2002143646 A JP 2002143646A JP 2000343703 A JP2000343703 A JP 2000343703A JP 2000343703 A JP2000343703 A JP 2000343703A JP 2002143646 A JP2002143646 A JP 2002143646A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱硝性能が長期に維持でき、効率が良く経済
的である脱硝装置およびその脱硝装置におけるメンテナ
ンス方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 再生触媒60を、劣化摩耗の条件が比較
的緩やかであり、かつ、脱硝処理の寄与度が比較的小さ
い下流側、たとえば、3段目の反応器53中に配置す
る。この結果、再生触媒60の劣化摩耗を抑制でき、ま
た、再生触媒60の脱硝性能を長期に維持することがで
きる。これにより、再生触媒60を使用しても脱硝性能
が長期に維持でき、また、再生触媒60を再使用するこ
とによって、効率が良く経済的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、火力
プラントなどに設置されている脱硝装置およびその脱硝
装置におけるメンテナンス方法にかかる。特に、この発
明は、再生触媒を使用しても脱硝性能が長期に維持で
き、また、再生触媒を再使用することによって効率が良
く経済的である脱硝装置およびその脱硝装置におけるメ
ンテナンス方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の脱硝装置について、図8および
図9を参照して説明する。この図示の例は、石炭焚きボ
イラーからの排ガスを脱硝する脱硝装置であって、縦置
き棚段タイプの脱硝装置について説明する。
【0003】図8において、1は脱硝装置のハウジング
である。このハウジング1は、垂直方向(上下方向)に
設置されている。前記ハウジング1の上部には、ダーテ
ィな排ガス2(図8中の格子矢印参照)が流入する流入
口3が設けられている。一方、前記ハウジング1の下部
には、クリーンな排ガス2(図8中の白抜き矢印参照)
が流出する流出口4が設けられている。
【0004】排ガス2が垂直(上下)に流れる前記ハウ
ジング1の中間部には、4段(4層)の反応器(反応
塔)51、52、53、54が上下に縦置き棚段タイプ
に設置されている。なお、最下段の反応器54(二点鎖
線にて示す)は、予備の反応器である。最上段から三段
までの前記反応器51、52、53中には、複数個の触
媒ユニット(もしくは、触媒モジュール、触媒パック)
6がそれぞれ並設されている。
【0005】前記触媒ユニット6は、図9に示すよう
に、複数本の触媒単体9がフレーム10中に整列充填さ
れてなるものである。すなわち、触媒単体9(エレメン
ト)がユニット化(もしくは、モジュール化、パック
化)して、ハンドリングし易いように構成されている。
前記触媒ユニット6は、約3t以下の重量を有する。な
お、この明細書において、前記触媒単体9は、触媒と同
義語である。
【0006】前記触媒単体9は、酸化チタンが主成分で
あり、活性金属成分(バナジウム、タングステンなど)
が含有されてなるものである。主に、二元系のTiO2
−WO3 触媒および三元系のTiO2 −V2 5 −WO
3 触媒が用いられている。また、前記触媒単体9は、図
9に示すように、多数本の四角形の貫通孔11が格子状
に設けられた角柱形状をなす。すなわち、ソリッド型
(触媒成分自体で成形体となっているもの)のハニカム
形状をなす。前記貫通孔11中を前記排ガス2が通過す
るものである。前記触媒単体9がハニカム形状をなすの
は、排ガス2中の煤塵による閉塞を防止するためと、ガ
ス接触面積を広くするためとによる。なお、この図示の
例の触媒単体9は、ハニカム形状をなすものであるが、
触媒としては、プレートタイプ、ペーパーハニカムタイ
プ、その他の形状のものがある。特に、触媒の形状は、
限定しない。
【0007】前記ハニカムタイプの触媒単体9の各寸法
は、下記のとおりとなる。正方形の1辺Aが約150m
m、高さHが約500〜1200mm、貫通孔11の開
きピッチが約5〜10mm(ボイラーの燃料によりまち
まちである)、壁の肉厚が約0.5〜1.5mmであ
る。なお、前記触媒単体9の上下両端部の外周に緩衝材
13(図9中の二点鎖線にて示す)を設けても良い。
【0008】以下、前記構成からなる脱硝装置の作用に
ついて説明する。まず、石炭焚きボイラー(図示せず)
から、窒素酸化物(NOx )を含有するダーティな排ガ
ス2が流入口3からハウジング1中に流入する。このダ
ーティな排ガス2中にアンモニアなどの還元剤(図示せ
ず)を注入添加する。なお、このアンモニアなどの還元
剤の注入添加は、前記触媒ユニット6の上流側において
行う。
【0009】還元剤が注入添加されたダーティな排ガス
2が各段の反応器51、52、53の触媒単体9の貫通
孔11中を貫通する。その際に、その触媒単体9の触媒
作用により、ダーティな排ガス2中の窒素酸化物は、窒
素と水蒸気とに分解される。
【0010】窒素酸化物が分解されたクリーンな排ガス
2は、流出口4から後段側装置(図示せず)および煙突
(図示せず)を経て大気中に排出される。この種の装置
としては、たとえば、特開平7−265666号公報に
記載のもの、特開平9−267028号公報に記載のも
のなどがある。なお、前記公報に記載の脱硝装置は、触
媒が横置きのタイプであるが、その作用は、触媒が縦置
きのタイプの前記脱硝装置と変わらない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そして、脱硝装置にお
いて、前記触媒単体9は、非常に高価なものである。こ
のために、脱硝装置において、触媒を全部新規な触媒に
交換するには、コストが非常にかかり、また、使用済み
触媒を破棄するのにも、費用を要する。
【0012】そこで、ある程度の期間使用された触媒を
再生処理し、その再生処理された再生触媒が脱硝装置に
再使用されている。なお、この再生触媒としては、たと
えば、特開平7−222924号公報に記載のもの、特
開平10−5547号公報に記載のもの、特許公開20
00−37634号公報に記載のもの、特許公開200
0−37635号公報に記載のもの、特許公開2000
−167405号公報に記載のものなどがある。
【0013】この発明は、再生触媒を使用しても脱硝性
能が長期に維持でき、また、再生触媒を再使用すること
によって効率が良く経済的である脱硝装置およびその脱
硝装置におけるメンテナンス方法を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1にかかる発明は、2段目以後の反応器中
に再生触媒が配置されていることを特徴とする。すなわ
ち、請求項1にかかる発明は、再生触媒を、劣化摩耗の
条件が比較的緩やかであり、かつ、脱硝処理の寄与度が
比較的小さい下流側、たとえば、2段目以後に配置す
る。
【0015】この結果、請求項1にかかる発明は、再生
触媒の劣化摩耗を抑制でき、また、再生触媒の脱硝性能
を長期に維持することができる。これにより、請求項1
にかかる発明は、再生触媒を使用しても脱硝性能が長期
に維持でき、また、再生触媒を再使用することによって
効率が良く経済的である。
【0016】また、請求項2にかかる発明は、2段目以
後の反応器中の触媒が再生触媒と交換配置されることを
特徴とする。すなわち、請求項2にかかる発明は、前記
請求項1にかかる発明と同様に、再生触媒を、劣化摩耗
の条件が比較的緩やかであり、かつ、脱硝処理の寄与度
が比較的小さい下流側、たとえば、2段目以後の触媒と
交換配置する。
【0017】この結果、請求項2にかかる発明は、再生
触媒の劣化摩耗を抑制でき、また、再生触媒の脱硝性能
を長期に維持することができる。これにより、請求項2
にかかる発明は、再生触媒を使用しても脱硝性能が長期
に維持でき、また、再生触媒を再使用することによって
効率が良く経済的である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる脱硝装置
および脱硝装置におけるメンテナンス方法の実施の形態
の1例を図1〜図7を参照して説明する。なお、この実
施の形態によりこの脱硝装置および脱硝装置におけるメ
ンテナンス方法が限定されるものではない。
【0019】(実施の形態の説明)図1は、この発明に
かかる脱硝装置および脱硝装置におけるメンテナンス方
法の実施の形態を示す説明図である。図中、図8および
図9と同符号は同一のものを示す。
【0020】図1に示すように、この実施の形態におけ
る脱硝装置は、3段目の反応器53中に再生触媒60の
ユニット(図中、斜線が施されている触媒)が全部配置
されているものである。なお、1段目の反応器51およ
び2段目の反応器52中には、既設の触媒ユニットもし
くは新規の触媒ユニット6(図中、白抜きの触媒)が全
部配置されている。
【0021】また、図1に示すように、この実施の形態
における脱硝装置のメンテナンス方法は、3段目の反応
器53中に配置されていた触媒(図示せず)を、再生触
媒60(図中、斜線が施されている触媒)に全部交換配
置するものである。この再生触媒60の交換配置の作業
は、プラントの定期点検時に同時に行っても良いし、ま
たは、それと別個に独自に行っても良い。なお、1段目
の反応器51および2段目の反応器52中の触媒は、既
設の触媒ユニット6(図中、白抜きの触媒)を全部その
まま配置さたままの状態でも良いし、または、新規の触
媒ユニット6に全部交換配置しても良い。もしくは、部
分的に新規の触媒ユニット6に交換配置しても良い。
【0022】このように、この実施の形態における脱硝
装置およびそのメンテナンス方法は、再生触媒60を、
図6に示すように、劣化摩耗の条件が比較的緩やかであ
り、かつ、図7に示すように、脱硝処理の寄与度が比較
的小さい下流側、この例では、3段目の反応器53中に
配置する。
【0023】すなわち、図6の流動パターン(排ガス2
の流速分布)解析結果の説明図に示すように、上流側
(1段目の反応器51)では、排ガス2の流れが偏流し
ているので、触媒の摩耗劣化を起こし易く、性能低下の
原因となる煤塵などが付着し易い。前記再生触媒60に
ついては、再生処理工程の状況によって、前記排ガス2
の偏流の影響を受け易いと考えられる。逆に、下流側
(3段目の反応器53)では、排ガス2が触媒単体9の
貫通孔11により整流しているので、触媒の摩耗劣化を
起こし難く、性能低下の原因となる煤塵などが付着し難
い。なお、図6は、排ガス2の流速分布を実線矢印にて
模式的に示した説明図である。したがって、図6中の実
線矢印にて示す排ガス2の流速分布は、実際の排ガス2
の流速分布の解析結果と若干異なる。
【0024】また、図7の脱硝性能のグラフに示すよう
に、上流側(1段目の反応器51)では、脱硝処理の寄
与度が大であり、逆に、下流側(3段目の反応器53)
では、脱硝処理の寄与度が小である。
【0025】このように、上記図6および図7から明ら
かなように、再生触媒60を下流側から優先的に配置
(充填)することにより、再生触媒60の延命化、強い
ては、脱硝装置の長期安定運用を計ることが可能とな
る。
【0026】この結果、この実施の形態における脱硝装
置およびそのメンテナンス方法は、再生触媒60の劣化
摩耗を抑制でき、また、再生触媒60の脱硝性能を長期
に維持することができる。これにより、この実施の形態
における脱硝装置およびそのメンテナンス方法は、再生
触媒60を使用しても脱硝性能が長期に維持でき、ま
た、再生触媒60を再使用することによって効率が良く
経済的である。
【0027】(実験結果の説明)以下、上記作用効果を
実験結果に基づいて検証する。再生触媒60としては、
特開平10−5547号公報に記載された再生触媒のう
ち、下記の再生触媒を使用する。
【0028】たとえば、石炭焚きボイラーのプラント
(以下、Aプラントと称する)の排ガスで約45000
時間使用した後、窒素酸化物の除去性能が低下し不用と
なった触媒を用いる。この不用触媒は、下記表1に示す
触媒形状をなすものであって、7.4mmピッチのソリ
ッド型ハニカム形状触媒(TiO2 −:90.9wt
%、WO3 :8.5wt%、V2 5 :0.6wt%)
である。この不用触媒に下記のコート剤をコート層厚さ
が100μmになるようにコートして、不用触媒を再生
する。この再生触媒を使用する。
【0029】なお、上記のコート剤は、石原産業製チタ
ニア粉(MC−50)に、V2 5 としてのメタバナジン
酸アンモニウムのメチルアミン溶液を、また、WO3
してのパラタングステン酸アンモニウムのメチルアミン
溶液をそれぞれ用いて、V25 :0.6wt%、WO
3 :8.5wt%になるよう含浸、乾燥、焼成した粉末
(粒子径:0.2〜23μm、メジアン径:1.1μ
m)とし、水およびシリカゲル、アルミナゾルを加えて
スラリ状としたものである。
【0030】そして、上記の再生触媒を使用して、下記
表1に示す実験条件下において、実験を行った。その実
験結果を下記表2に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】上記表2の比較例において。Aプラント未
使用品は、新規の触媒をAプラントに使用した例であっ
て、この場合の窒素酸化物の除去率は、65.3%であ
る。また、Aプラント使用済品は、たとえば、約450
00時間使用した触媒をAプラントに使用した例であっ
て、この場合の窒素酸化物の除去率は、49.8%であ
る。さらに、Aプラント再生品は、上記の再生触媒をA
プラントに使用した例であって、この場合の窒素酸化物
の除去率は、65.4%である。これから、再生触媒の
窒素酸化物の除去能率は、新規の触媒と大差ないことが
判明する。
【0034】また、上記表の実施例において。1(一層
目)は、上記の再生触媒をAプラントの脱硝装置の一層
目に配置充填した例であって、この場合の窒素酸化物の
除去率は、52.4%である。また、2(二層目)は、
上記の再生触媒をAプラントの脱硝装置の二層目に配置
充填した例であって、この場合の窒素酸化物の除去率
は、56.2%である。さらに、3(三層目)は、上記
の再生触媒をAプラントの脱硝装置の三層目に配置充填
した例であって、この場合の窒素酸化物の除去率は、5
7.2%である。これから、窒素酸化物の除去率は、触
媒3、触媒2、触媒1の順で低下しており、一層目に配
置充填した触媒1の低下が著しい。なお、この明細書に
おいて、段と層とは、同義語である。
【0035】以上より、再生触媒60を、下流側から配
置充填した方が、長期安定運用の観点から有利となるこ
とが明らかである。
【0036】(実施の形態の進展例の説明)なお、この
実施の形態における脱硝装置およびそのメンテナンス方
法においては、図2に示すように、再生触媒60のユニ
ットを2段目の反応器52および3段目の反応器53中
に全部配置しても良い。なお、1段目の反応器51中に
は、既設の触媒ユニットもしくは新規の触媒ユニット6
を使用する。
【0037】また、この実施の形態における脱硝装置お
よびそのメンテナンス方法においては、第1段階で図1
に示すように、再生触媒60のユニットを3段目の反応
器53中に全部配置し、その後、第2段階で図2に示す
ように、再生触媒60のユニットを2段目の反応器52
中に全部配置しても良い。
【0038】さらに、この実施の形態における脱硝装置
およびそのメンテナンス方法においては、図3および図
4に示すように、再生触媒60のユニットを3段目の反
応器53中に一部配置しても良い。もしくは、この実施
の形態における脱硝装置およびそのメンテナンス方法に
おいては、第1段階で図3に示すように、再生触媒60
のユニットを3段目の反応器53中に一部配置し、その
後、第2段階で図4に示すように、再生触媒60のユニ
ットを3段目の反応器53中に一部配置しても良い。な
お、1段目の反応器51および2段目の反応器52およ
び3段目の反応器53の残り中には、既設の触媒ユニッ
トもしくは新規の触媒ユニット6を使用する。
【0039】さらにまた、この実施の形態における脱硝
装置およびそのメンテナンス方法においては、図5に示
すように、再生触媒60のユニットを3段目の反応器5
3中に全部、および2段目の反応器52中に一部配置し
ても良い。もしくは、この実施の形態における脱硝装置
およびそのメンテナンス方法においては、第1段階で図
1に示すように、再生触媒60のユニットを3段目の反
応器53中に全部配置し、その後、第2段階で図5に示
すように、再生触媒60のユニットを2段目の反応器5
2中に一部配置しても良い。なお、1段目の反応器51
および2段目の反応器52の残り中には、既設の触媒ユ
ニットもしくは新規の触媒ユニット6を使用する。
【0040】前記図2〜図5に示すものは、前記図1に
示すものとほぼ同様の作用効果を達成することができ
る。特に、再生触媒60は、最下段から配置することが
好ましい。
【0041】(実施の形態の変形例の説明)なお、この
例は、触媒ユニットが3段の縦置きタイプの石炭焚き用
における脱硝装置であるが、この発明は、触媒ユニット
が2段、4段以上、もしくは、横置きタイプの石油焚き
用における脱硝装置にも適用できる。
【0042】
【発明の効果】以上から明らかなように、この発明にか
かる脱硝装置(請求項1)によれば、再生触媒を、劣化
摩耗の条件が比較的緩やかであり、かつ、脱硝処理の寄
与度が比較的小さい下流側、たとえば、2段目以後に配
置する。この結果、この発明にかかる脱硝装置(請求項
1)は、再生触媒の劣化摩耗を抑制でき、また、再生触
媒の脱硝性能を長期に維持することができる。これによ
り、この発明にかかる脱硝装置(請求項1)は、再生触
媒を使用しても脱硝性能が長期に維持でき、また、再生
触媒を再使用することによって効率が良く経済的であ
る。
【0043】また、この発明にかかる脱硝装置における
メンテナンス方法(請求項2)によれば、前記この発明
にかかる脱硝装置(請求項1)と同様に、再生触媒を、
劣化摩耗の条件が比較的緩やかであり、かつ、脱硝処理
の寄与度が比較的小さい下流側、たとえば、2段目以後
の触媒と交換配置する。この結果、この発明にかかる脱
硝装置におけるメンテナンス方法(請求項2)は、再生
触媒の劣化摩耗を抑制でき、また、再生触媒の脱硝性能
を長期に維持することができる。これにより、この発明
にかかる脱硝装置におけるメンテナンス方法(請求項
2)は、再生触媒を使用しても脱硝性能が長期に維持で
き、また、再生触媒を再使用することによって、効率が
良く経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の脱硝装置および脱硝装置におけるメ
ンテナンス方法の実施の形態を示し、再生触媒が3段目
の反応器中に全部位置された状態の説明図である。
【図2】同じく、再生触媒が2段目の反応器中および3
段目の反応器中に全部位置された状態の説明図である。
【図3】同じく、再生触媒が3段目の反応器中に一部位
置された状態の説明図である。
【図4】同じく、再生触媒が3段目の反応器中に半分位
置された状態の説明図である。
【図5】同じく、再生触媒が2段目の反応期中に一部お
よび3段目の反応器中に全部位置された状態の説明図で
ある。
【図6】一般の脱硝装置の流動パターン(排ガスの流速
分布)解析結果を示す説明図である。
【図7】一般の脱硝装置の脱硝性能を示すグラフであ
る。
【図8】一般の脱硝装置を示す斜視図である。
【図9】一般の脱硝装置に使用される触媒ユニットおよ
び触媒単体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 排ガス 3 流入口 4 流出口 51 1段目の反応器 52 2段目の反応器 53 3段目の反応器 6 既設の触媒ユニットもしくは新規の触媒ユニット 60 再生触媒 9 触媒単体 10 フレーム 11 貫通孔 13 緩衝材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガス中の窒素酸化物を触媒の作用によ
    り分解し、かつ、前記触媒が複数段の反応器中に設置さ
    れている脱硝装置において、 2段目以後の前記反応器中には、再生触媒が配置されて
    いることを特徴とする脱硝装置。
  2. 【請求項2】 排ガス中の窒素酸化物を触媒の作用によ
    り分解し、かつ、前記触媒が複数段の反応器中に設置さ
    れている脱硝装置において、 2段目以後の前記反応器中の触媒が再生触媒と交換配置
    されることを特徴とする脱硝装置におけるメンテナンス
    方法。
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