JP2002143220A - 吸収性着用物品 - Google Patents
吸収性着用物品Info
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Abstract
吸収された体液からの臭いの放出が抑制された吸収性着
用物品を安価に提供すること。 【解決手段】 表面層11、防漏層12及び吸収層を有
する吸収性物品10と、吸収性物品10を着用者の身体
に当接保持させるショーツ20とから構成される吸収性
着用物品1であって、吸収性物品10における防漏層1
2が透湿性を有すると共にショーツ20が消臭機能を有
する吸収性着用物品1。
Description
パンティライナ等の吸収性物品とショーツとから構成さ
れる吸収性着用物品に関し、更に詳しくは着装内の蒸れ
が防止され且つ外部への悪臭の放出が抑制された吸収性
着用物品に関する。
ナプキン等の吸収性物品における防漏層を透湿性にし
て、着装内の蒸れを防止し長時間に亘る着用を快適にす
る工夫がなされている。ところが防漏層の透湿度を高め
るほど、吸収した体液に由来する臭いが外部に放出され
ることになる。この種の臭いを防ぐために、吸収性物品
に消臭剤や抗菌剤を配合して、臭いを外部に放出させな
い工夫が提案されている。
一般に高価なので、これを消臭性能が発揮されるのに十
分な量配合すると、製品の製造経費の上昇につながる。
従ってこれらの消臭剤や抗菌剤を使い捨ての吸収性物品
に適用するには問題があった。このため現状では、外部
への臭いの放出の問題が十分に解決されているとはいえ
ない。
さが維持されると共に吸収された体液からの臭いの放出
が抑制された吸収性着用物品を安価に提供することを目
的とする。
面層、液不透過性の防漏層及び両層間に介在された液保
持性の吸収層を有する吸収性物品と、該吸収性物品を着
用者の身体に当接保持させるショーツとから構成される
吸収性着用物品であって、前記吸収性物品における前記
防漏層が透湿性を有すると共に前記ショーツが消臭機能
を有する吸収性着用物品を提供することにより前記目的
を達成したものである。
形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、
本発明の一実施形態としての吸収性着用物品の斜視図が
示されている。
品の一つとしての生理用ナプキン10と生理用ショーツ
20とから構成されている。ナプキン10は、縦長の形
状をしており、液透過性の表面層としてのトップシート
11、液不透過性の防漏層としてのバックシート12及
び両シート間に介在する液保持性の吸収層としての吸収
体(図示せず)とを有している。バックシート12の外
面には、ナプキン10をショーツ20に固定するための
粘着剤層(図示せず)が形成されている。粘着剤層は細
幅のストライプ状であり、ナプキン10の長手方向と直
交する方向に複数本形成されている。一方、ショーツ2
0は、前見頃21、後見頃22及びこれらの間に位置す
る股下部23から構成されている。
は、吸収体の左右両側縁から側方に延出しており、その
延出部が吸収体4の裏面側に折り込まれている。折り込
まれたトップシート11は、バックシート12と接合固
定されている。また、トップシート11及びバックシー
ト12は、吸収体の前後端縁から前後方向にそれぞれ延
出しており、それらの延出部が互いに接合固定されてい
る。トップシート11としては、液透過性を有する不織
布や穿孔フィルム等の公知のシート材を用いることがで
きる。同様に吸収体としても公知の材料を用いることが
でき、その例としてはパルプと高吸収性ポリマーの粒子
との混合物などが挙げられる。
透湿性を有する。これによってナプキン10の装着中に
おける着装内の蒸れが防止され着装内が低湿度に保たれ
て長時間に亘り快適な装着感が維持されると共に蒸れに
起因する皮膚のかぶれが防止される。
S Z 0208に従い測定された透湿度の値が1.2
〜4g/(100cm2・hr)、特に1.4〜3g/(100cm2・h
r)であることが、着装内の蒸れを感じさせない程度に速
やかに水蒸気を放出でき、かつ吸収された液がしみ出さ
ない程度の耐水性を有する点から好ましい。
湿性を有する疎水性のフィルムからなることが好まし
い。斯かるフィルムの好ましい例としては、微多孔性フ
ィルムが挙げられる。該微多孔性フィルムは、疎水性の
熱可塑性樹脂と、炭酸カルシウム等からなる微小な無機
フィラー又は前記熱可塑性樹脂と相溶性のない有機高分
子等とを溶融混練してフィルムを形成し、該フィルムを
一軸又は二軸延伸して得られる。
後見頃22及び股下部23を構成する各部材の縫製によ
って形成されている。前見頃21及び後見頃22の構成
材としては伸縮性があり比較的通気性のある布であれば
公知の生地を使用できる。その厚みや織り方にも特に制
限はない。
の布から構成されている。2枚の布のうち、ショーツ2
0の外面側に位置する布(以下、この布を外側布とい
う)は、前見頃21及び後見頃22を構成する布と同様
の生地から構成されている。一方、ショーツ20の内面
側に位置する布(以下、この布を内側布という)は、前
見頃21及び後見頃22を構成する布と同様の生地の一
方の面に消臭剤を所定の手段によって保持している層
(以下、この層を消臭剤保持層という)を有している。
消臭剤保持層は、内側布における外側布対向面に位置し
ている。
おいては、ナプキン10に吸収された体液に起因する悪
臭がバックシート12を通じて外部に放出されても、そ
の放出が消臭機能を有するショーツ20によって抑制さ
れて、着用者本人及び周囲の人に悪臭を知覚されること
が防止される。しかも、比較的高価な消臭剤は、使い捨
てとなるナプキン10に保持されておらず、繰り返し使
用されるショーツ20に保持されているので、本実施形
態の吸収性着用物品は経済的である。
在している領域は、ショーツ20に装着されるナプキン
10の大きさと同等又はそれよりも大きいことが、十分
な消臭効果を発現させ得る点から好ましい。
りであることが、排泄された体液から発生した悪臭が速
やかに(30分以内)最低限知覚され難い水準まで消臭
され、更に生理用品の平均的な装着時間(2〜3時間)
の間にほぼ完全に消臭される点から好ましい。即ち、9
00ミリリットルのガラス容器に酢酸〔和光純薬(株)
製、特級、品番017-00256〕を0.08マイクロリット
ル導入し、次いで直ちに該ガラス容器にショーツ20を
入れて密封し25℃で以下の時間保存した後の該ガラス
容器中における酢酸ガスの濃度が以下の通りである。3
0分後に10ppm以下、特に7ppm以下。3時間後
に10ppm以下、特に5ppm以下。
もの等の体液から発生する悪臭のモデル臭として用いて
いる。酢酸ガス濃度は詳細には以下の方法で測定され
る。密栓可能な900ミリリットルのガラス容器を用
い、該ガラス容器内に0.08マイクロリットルの酢酸
をマイクロシリンジで導入し、直ちにショーツ20を該
ガラス容器内に入れ密栓する。この時点でのガラス容器
内での酢酸ガスの濃度(初期濃度)は、約20ppmで
ある。密栓して30分経過後、ガスが容器外へ発散しな
い様に蓋を僅かに開け、(株)ガステック製の検知器を
用いてガスの濃度を測定する。3時間後のガス濃度は同
様に調製した別のガラス容器について測定する。即ち、
同一のガラス容器で30分後及び3時間後のガス濃度を
測定しない。尚、使用するガラス容器は、容量900ミ
リリットルの密栓可能で臭いが付着していないものなら
適宜使用可能である。ショーツ20の投入やガス吸引の
容易さからは、広口ビンが望ましい。UMサンプルビン
(900ミリリットル)等の実験機器の他、東洋ガラス
(株)製のマヨネーズビン(900ミリリットル)等の
汎用のビンも好適に使用可能である。本発明においては
後者を用いている。
低下しないことが好ましい。特に、以下の条件でショー
ツ20を洗濯した後に、前述の方法で測定された酢酸ガ
スの濃度が30分後及び3時間後においてそれぞれ前述
の通りであることが好ましい。とりわけ、繰り返し使用
した場合の消臭性の耐久性の目安として、以下の条件に
よる洗濯及び乾燥を3回繰り返した後、前述の方法で測
定された酢酸ガスの濃度が前述の通りであることが好ま
しい。
し市販の合成洗剤〔花王(株)製アタック〕3gを均一
に溶かした洗濯液を、プラスチック製広口バット(内寸
26cm幅×33cm長さ×13cm高さ)に入れ、室
温(25±5℃)環境下で、ショーツを2時間漬け置き
洗いした。漬け置き後、ショーツが泡立たなくなるまで
流水(水道水)洗いし、軽く絞って乾燥した。熱風乾燥
は熱風乾燥機(いすず製作所製、熱風乾燥機)を用い、
60℃にて乾燥するまで放置(約2時間位)した。
持される消臭剤としては、(1) 中性活性炭、活性炭繊
維、ゼオライト、アモルファスシリカ、ベントナイト等
の粘土鉱物、活性アルミナ及び酸性白土等の物理吸着脱
臭剤、(2) 酸性剤、アルカリ性剤、酸化剤及び還元剤等
の化学脱臭剤、(3) アルカリ性または酸性添着活性炭、
植物性精油を吸着させたゼオライト等の物理・化学脱臭
剤、並びに(4) 鉄フタロシアニン誘導体、酸化亜鉛等の
脱硫作用を有する塩、鉄(II)化合物をL−アスコルビ
ン酸とミョウバンとの混合物などが挙げられる。また
(5) ポリガラクトサミン、キトサン(ポリグルコサミ
ン)、キチン、ポリエチレンイミン、ポリアニリン等の
アミノ基を有する高分子化合物を用いることもできる。
繰り返し使用されることから、消臭剤は水不溶性で且つ
耐久性のあるものであることが好ましく、この点から、
前述の各種消臭剤のうち、(1)及び(3)に含まれる各種活
性炭や活性炭繊維、(2)に含まれるの化学消臭剤等を用
いることが好ましい。また(5)に含まれる高分子化合物
のうち、キトサンを用いることが、高分子としての安定
性、自身の持つ臭気が低い点から好ましい。キトサンの
重量平均分子量は、5,000 〜500,000 の範囲が好まし
い。更に、悪臭の発生を防止する防臭剤、悪臭を他の臭
いでマスキングする芳香剤等の悪臭に対する知覚を抑制
する物質を併用することもできる。前記消臭剤は、生理
臭やおりもの臭のみならず、尿臭に対しても高い消臭効
果を示すことから、吸収性物品としての生理用ナプキン
に代えて、失禁パッドやおむつ等を用いた吸収性着用物
品へも効果的に応用可能である。
は、ショーツ20が繰り返し使用されても消臭剤が脱落
しない方法を用いることが好ましい。例えば(1)消臭剤
が練り込まれた樹脂フィルムを、該内側布を構成する生
地の一面に、接着剤によって貼り付ける方法、(2)消臭
剤が練り込まれた樹脂を、前記生地の一面にコーティン
グして樹脂フィルムを形成する方法、(3)消臭剤が練り
込まれた繊維材料を生地の一部に用いる方法、(4)消臭
剤を結合剤と共に生地に付着させる方法等が挙げられ
る。
つ透湿性であることが好ましい。そのような樹脂フィル
ムとしては、ナプキン10におけるバックシート12と
して用いられる微多孔性フィルムと同様のものや、それ
自体透湿性を有する無孔構造のフィルムが挙げられる。
無孔構造のフィルムとしては、フィルム自体に透湿性を
有する特殊ウレタン樹脂フィルム等が挙げられ、例えば
「カネボウラボックペレ」(商品名、カネボウ株式会社
製)、「ポーラスK−III 」(商品名、帝人株式会社
製)、「レポラ」(商品名、旭化成工業株式会社製)な
どを用いることができる。
る別法として、所定手段によって内側布と外側布とを部
分的に接合して、両者間に複数の小さな独立した区画を
形成し、各区画に消臭剤を存在させる方法がある。この
方法によれば、着用物品1の着用中に消臭剤が移動して
偏在してしまうことが防止される。特に、内側布の外側
布対向面、及び/又は、外側布の内側布対向面をパイル
地等にしておき、消臭剤を保持し得る三次元空間を形成
することが、消臭剤の偏在を更に防止する点から好まし
い。前記区画を形成する方法としては、例えば内側布と
外側布とを格子状に縫製する方法が挙げられる。
いては、ショーツ20の股下部にナプキン10が装着さ
れた状態で、以下の方法に従い測定されたナプキン10
及びショーツ20全体の透湿率が4%以上、特に4.5
〜12%であることが、着装内の蒸れを感じさせない程
度に速やかに水蒸気を放出でき、かつ吸収された液がし
み出さない程度の耐水性を有する点から好ましい。
その股下部を切り出す。このとき、股下部に存する部材
すべてを切り出す。切り出された股下部にナプキン10
を、通常の装着状態と同様に貼り付ける。次いで、貼り
付けられた状態の両者を、幅60mm×長さ60mmに
カットし試験片とする。幅が60mmに満たないナプキ
ンの場合、その製品幅を試験片の幅とする(この場合、
最低限、後述する50ccビーカーの開口部を覆える大
きさにカットする)。
(パイレックス)ビーカーTE−32(品番)〕に、2
g精密に秤量した塩化カルシウム〔関東化学(株)製、
水分測定用、品番07055-08〕を投入し、前記試験片を、
そのナプキン側が下向きになるようにビーカーの開口部
全体に覆い被せる。更にビーカーの開口部の縁から空気
及び水分が侵入しないように、該開口部の縁を粘着テー
プで密閉する。この場合、ビーカーの開口部に位置する
試験片には粘着テープがかからないようにする。これを
測定サンプルとする。塩化カルシウムは予め125℃で
1時間乾燥させた後、デシケーター中で放冷したものを
用いた。前記試験片及び前記測定サンプルの調製は25
℃・55%RHの部屋で行った。
環境下に2時間放置し、直ちにビーカー中の塩化カルシ
ウムを全て取り出して精密に秤量する。秤量は、25℃
・55%RHの部屋で速やか(3分以内)に行った。ま
た秤量は、小数点以下2桁以上の精度で行い、可能な限
り小数点以下4桁とする。この重量と初期重量(2g)
とから以下の式で定義される重量増加率(%)を求め、
この値を透湿率(%)とする。
えばショーツ20に装着される吸収性物品としては、生
理用ナプキンの他にパンティライナやおりものシート等
の生理用品が、発生した悪臭の外部への放出を抑制する
点から有効であるが、失禁パッド等の他の吸収性物品を
用いることもできる。
に、消臭機能を有するものを使用することもできる。
領域は、股下部に限られず、後述する実施例のように、
ショーツ全体に亘って消臭剤が存在していてもよい。
手段として、例えば、ショーツを洗濯する毎にスプレー
式の消臭薬剤を散布或いは塗布する等の手段を用いても
よい。
機能を付与しなくても、ショーツの有する消臭機能によ
り十分な消臭効果が発揮される。しかし、より高い消臭
機能を得る目的で、吸収性物品に消臭機能を付与するこ
とは何ら妨げられない。
順により、生理用ショーツ1〜5及び生理用ナプキン1
〜4を製造した。これらのショーツ及びナプキンを以下
の表1に示す組み合わせで用い、ナプキンを、そのバッ
クシート上に塗布されたされた粘着剤を介して、ショー
ツの股下部内面に装着させた。この状態で測定されたナ
プキン及びショーツ全体の透湿率は表1に示す通りであ
った。
繊維からなる布を縫製して図1に示す生理用ショーツを
製造した。このショーツにおける股下部は、内側布及び
外側布の2枚の布から構成されており、内側布における
外側布対向面はパイル地であり、この面に、粒状活性炭
(二村化学製、CW480B)を、表1に示す量保持さ
せた。粒状活性炭の移動を抑える為、前記股下部に縦横
20mm間隔で格子状のステッチを施して、内側布と外
側布とを固定した。得られたショーツを、生理用ショー
ツ1とする。このショーツに関して前述の方法で測定さ
れた酢酸ガスの濃度、及び前述の方法で3回繰り返し洗
濯後に前述の方法で測定された酢酸ガスの濃度は表1に
示す通りであった。
チル化度85〜88%、重量平均分子量130000〕
40gに水を加えて900gとし、これにメタクリル酸
120gを加え、60℃で撹拌させながら溶解させ、キ
トサンとメタクリル酸の水溶液を調製した。これに、過
硫酸カリウム3gをイオン交換水100gに溶かしたも
のを加え、25℃で5分撹拌した。このキトサン溶液に
ソルビタンモノラウレートの1.0%シクロヘキサン溶
液を重量比で1/1の割合で加え、70℃で5時間反応
させた後、イソプロピルアルコール1kgを加えて撹拌
し、固液分離した。この後、イソプロピルアルコール5
00gを加えて固液分離する操作を2回行って50℃に
て減圧乾燥して微粒子粉末を得た。この粉体を消臭剤と
して用いた。 2)ショーツの製造 ポリエステル繊維からなる布を縫製して図1に示す生理
用ショーツを製造した。このショーツにおける股下部
は、内側布及び外側布の2枚の布から構成されていた。
股下部の外側布並びに前身頃及び後身頃を形成する布に
は、以下の布地処理で前記1)で得られた消臭剤を予め
塗工固定した。即ち、前記1)で得られた消臭剤を水に
分散し、更にウレタン系バインダー〔サンキュア(株)
製2104(商品名)〕を加えて分散させ、消臭剤6.
5g/水1kg、及びバインダー5.0g/水1kgを
含む懸濁液を調製した。この懸濁液に各布を浸漬した。
次いで、布に付着した懸濁液の重量が布と同じ重量とな
るよう布を絞った。この後、80℃で熱風乾燥した。各
布を所定の形状に切り出してショーツを構成した。得ら
れたショーツを生理用ショーツ2とする。生理用ショー
ツ2は、その全体に亘って消臭剤が存在している。消臭
剤の保持量は表1に示す通りである。このショーツに関
して前述の方法で測定された酢酸ガスの濃度、及び前述
の方法で3回繰り返し洗濯後に前述の方法で測定された
酢酸ガスの濃度は表1に示す通りであった。
ショーツ2の製造において、消臭剤1.5g/水1k
g、及びバインダー2.0g/水1kgを含む懸濁液を
用いる以外は生理用ショーツ2と同様にして、生理用シ
ョーツ3を得た。生理用ショーツ3は、その全体に亘っ
て消臭剤が存在している。消臭剤の保持量は表1に示す
通りである。このショーツに関して前述の方法で測定さ
れた酢酸ガスの濃度、及び前述の方法で3回繰り返し洗
濯後に前述の方法で測定された酢酸ガスの濃度は表1に
示す通りであった。
ショーツ3の製造において、バインダーを用いない以外
は生理用ショーツ3と同様にして、生理用ショーツ4を
得た。生理用ショーツ4は、その全体に亘って消臭剤が
存在している。消臭剤の保持量は表1に示す通りであ
る。このショーツに関して前述の方法で測定された酢酸
ガスの濃度、及び前述の方法で3回繰り返し洗濯後に前
述の方法で測定された酢酸ガスの濃度は表1に示す通り
であった。
用いない以外は、前述の生理用ショーツ1と同様にし
て、生理用ショーツ5を得た。このショーツに関して前
述の方法で測定された酢酸ガスの濃度、及び前述の方法
で3回繰り返し洗濯後に前述の方法で測定された酢酸ガ
スの濃度は表1に示す通りであった。
プ200g/m2、及び高吸水性ポリマー60g/m2を
混合積繊して得られた堆積体を幅70mm、長さ170
mmにカットし、次いで坪量20g/m2の吸収紙で包
んで吸収体とした。トップシートとして、芯がポリエス
テルで、鞘がポリエチレンからなる芯鞘型複合繊維から
構成される坪量20g/m 2のエアスルー不織布を用い
た。バックシートとして、ポリエチレン45部及び炭酸
カルシウム55部からなる坪量40g/m2の透湿性を
有する一軸延伸された微多孔性フィルムを用いた。トッ
プシート及びバックシートの幅を75mm、長さを20
0mmとし、両者の間に前記吸収体を介装し、かつ両者
を全周に亘ってヒートシールして、図1に示す生理用ナ
プキンを製造した。これを生理用ナプキン1とする。前
記微多孔性フィルムの透湿度(JIS Z 0208)
は表1に示す通りである。バックシートの外面には、ナ
プキンをショーツへ止着するためのホットメルト粘着剤
を矩形状に複数本塗布した。粘着剤の幅(ナプキン幅方
向の長さ)は55mm、長さ(ナプキン長手方向の長
さ)は2mmとした。各粘着剤は、ナプキン長手方向に
亘り3mmの間隔を置いて30本塗布した。
として、ポリエチレンのみからなる坪量40g/m2の
フィルムを用いる以外は、前述の生理用ナプキン1と同
様にしてナプキンを製造した。これを生理用ナプキン2
とする。フィルムの透湿度(JIS Z 0208)は
表1に示す通りである。
て、生理用ナプキン1で得られた吸収体における堆積体
と吸収紙との当接面の一方に、粒状活性炭〔二村化学
(株)製、CW480B)50g/m 2を散布したもの
を用いる以外は生理用ナプキン2と同様にしてナプキン
を製造した。これを生理用ナプキン3とする。この生理
用ナプキンにおけるバックシートの透湿度(JIS Z
0208)は表1に示す通りである。
として、生理用ナプキン1で得られた微多孔性フィルム
を用いる以外は生理用ナプキン3と同様にして、ナプキ
ンを製造した。これを生理用ナプキン4とする。この生
理用ナプキンにおけるバックシートの透湿度(JIS
Z0208)は表1に示す通りである。
わせからなる吸収性着用物品について、以下の方法で消
臭性能及び装着感を評価した。その結果を表1に示す。
酢酸80マイクロリットルを入れた溶液をナプキンに注
入し、直ちに着用物品を可動式人体モデルに装着させ
た。次いで可動式人体モデルを、100歩/分(50m
/分)の歩行速度で30分間歩行動作させた。その後人
体モデルの歩行動作を停止させ、着用物品を人体モデル
から外さないままの状態で、無作為に選定した18名の
モニターに人体モデルの表面側より約10cmの距離に
鼻を近づけさせ臭いを嗅がせて、以下の基準で消臭性能
を評価させた。結果は、計18名の平均点で表した。点
数は、その値が小さければ小さい程、臭いが着用物品の
外に漏れ出ず、消臭効果が高いことを意味する。 1 全く臭わない。 2 ごく僅かに臭うが気にならない。 3 やや臭う。 4 臭いが強く我慢できない。
物品をそれぞれ2組、生理時にそれぞれ2時間以上使用
させ、初期使用中の蒸れ防止性及び消臭性を以下の基準
で評価させた。また、ショーツ洗濯後の繰り返し使用時
の消臭性を以下の基準で評価させた。結果を表1に示
す。
蒸れ感について、以下の基準で最も自分の気持ちに近い
ものを選ばせ、平均値をとった。値が小さい程、蒸れ防
止性に優れ装着感がよいことを意味する。 1 蒸れない 2 殆ど蒸れない 3 蒸れやべたつきをやや感じる 4 蒸れやべたつきを非常に感じる
について、以下の基準で最も自分の気持ちに近いものを
選ばせ、平均値をとった。値が小さい程、使用している
時に感じる臭いが少なく快適であることを意味する。 1 全く臭わない 2 殆ど臭わない(時々臭いを感じる) 3 やや臭う 4 いつも臭う感じがするか、又は時々強い臭いを感じ
る
後に、着用物品からナプキンを取り外して、ショーツを
前述の方法で洗濯させ、新しいナプキンを用いて、表1
に示すナプキンとショーツとの組み合わせで再度着用さ
せた。そして、前述の〔使用中の消臭性〕と同様の評価
をさせた(この場合の洗濯回数は1回である)。
施例の着用物品は、消臭性能に優れ、着用中の蒸れ防止
性が高く、快適な装着感が得られるものであることが判
る。特に、実施例1と比較例1との対比から、両着用物
品ともナプキンの透湿性が良好なので蒸れ防止性は高い
が、比較例1は消臭機能を有していないので、蒸気と共
に臭いも外部に放出されて、通常のナプキンとショーツ
の組合せからなる着用物品(比較例2)に比べても、臭
いが強く感じられてしまうことが判る。比較例2の着用
物品(透湿性のないナプキンと、消臭性のないショーツ
という最もありふれた組合せ)では、臭いは蒸気と共に
着装内にこもっている為、使用中の臭いの不快さはそれ
ほど知覚できない場合が多いが、蒸れが大きく不快とな
る。実施例1と比較例3との対比から、ナプキン自体に
消臭機能がなく、ショーツが消臭機能を有する場合(実
施例1)と、ナプキンが消臭を有し、ショーツに消臭機
能がない場合(比較例3)とでは、同等の消臭性が発揮
されていることが判る。しかし、比較例3では蒸れを防
止できないことは、比較例2と同様である。実施例1〜
5の結果から明らかなように、ショーツを洗濯した後に
再使用しても、透湿機能を有するナプキンと組み合わせ
て使用することによって、洗濯前と同等の効果が示され
る。比較例3の如く、ナプキンに消臭機能を付与する
と、高価な材料である消臭剤は使い捨てになり不経済で
あるが、本発明のようにショーツに消臭機能を付与する
ことで、所望の性能を経済的に得られる。
さが維持されると共に吸収された体液からの臭いの放出
が抑制された吸収性着用物品が安価に提供される。
示す斜視図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 液透過性の表面層、液不透過性の防漏層
及び両層間に介在された液保持性の吸収層を有する吸収
性物品と、該吸収性物品を着用者の身体に当接保持させ
るショーツとから構成される吸収性着用物品であって、
前記吸収性物品における前記防漏層が透湿性を有すると
共に前記ショーツが消臭機能を有する吸収性着用物品。 - 【請求項2】 前記防漏層の透湿度(JIS Z 02
08)が、1.2〜4g/(100cm2・hr)である請求項1
記載の吸収性着用物品。 - 【請求項3】 900ミリリットルのガラス容器に酢酸
を0.08マイクロリットル導入し、次いで直ちに該ガ
ラス容器に前記ショーツを入れて密封し25℃で以下の
時間保存した後の該ガラス容器中における酢酸ガスの濃
度が以下の通りである請求項1又は2記載の吸収性着用
物品。30分後に10ppm以下。3時間後に10pp
m以下。 - 【請求項4】 前記吸収性物品が生理用品である請求項
1〜3の何れかに記載の吸収性着用物品。 - 【請求項5】 前記ショーツの股下部に前記吸収性物品
が装着された状態で測定された該ショーツ及び該吸収性
物品全体の透湿率が4%以上である請求項1〜4の何れ
かに記載の吸収性着用物品。 - 【請求項6】 前記ショーツにおける前記消臭機能が洗
濯によって低下しないものである請求項1〜5の何れか
に記載の吸収性着用物品。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000339823A JP2002143220A (ja) | 2000-11-08 | 2000-11-08 | 吸収性着用物品 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2000339823A JP2002143220A (ja) | 2000-11-08 | 2000-11-08 | 吸収性着用物品 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002143220A true JP2002143220A (ja) | 2002-05-21 |
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ID=18814838
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Country | Link |
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JP (1) | JP2002143220A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006305148A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Kao Corp | 生理用ショーツ |
-
2000
- 2000-11-08 JP JP2000339823A patent/JP2002143220A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006305148A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Kao Corp | 生理用ショーツ |
JP4484758B2 (ja) * | 2005-04-28 | 2010-06-16 | 花王株式会社 | 生理用ショーツ |
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