JP2002142274A - 電子機器の処理方法および電子機器 - Google Patents

電子機器の処理方法および電子機器

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JP2002142274A JP2001209164A JP2001209164A JP2002142274A JP 2002142274 A JP2002142274 A JP 2002142274A JP 2001209164 A JP2001209164 A JP 2001209164A JP 2001209164 A JP2001209164 A JP 2001209164A JP 2002142274 A JP2002142274 A JP 2002142274A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続されている機器を認識する。 【解決手段】 TV1は、初期化処理の際に、TV1と
接続されたVTR11やMDP21から、VTR11や
MDP21のアドレスを含む制御信号を得るためのコマ
ンド信号(ステイタス要求信号)を生成する。そして、
TV1は、TV1と接続されたVTR11やMDP21
に対して、コマンド信号を、プラグP乃至Pから出
力する一方、VTR11やMDP21から出力される制
御信号を、プラグP乃至Pを介して受信し、その制
御信号のうち、VTR11やMDP21のアドレスを記
憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばVTR(ビ
デオテープレコーダ)やMDP(マルチディスクプレー
ヤ)、TV(テレビジョン受像機)などのAV機器間の
接続を切り換えるAVセレクタなどに用いて好適な電子
機器の処理方法および電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、TVやVTR,MDP,AVセレ
クタ、スピーカシステム、アンプなどのAV機器は、映
像信号をやりとりするためのビデオケーブルや、音声信
号をやりとりするためのオーディオケーブルだけでな
く、制御信号をやりとりする制御信号線によって相互に
接続することができるようになされており、これにより
AVシステムとしてシステム化することができるように
なされている。
【0003】このようなAVシステムでは、AV機器間
で制御信号をやりとりすることによって連動して動作す
るようになされている。即ち、例えばVTRやMDPで
映像信号または音声信号の再生が開始されると、そのこ
とを知らせる制御信号が、TVやアンプ、スピーカシス
テムに出力されるようになされている。そして、制御信
号を受信したTVやアンプ、スピーカシステムでは、そ
の電源がONにされ、再生された映像信号が表示され、
また音声信号が出力されるようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、AVシステ
ムを構成する場合、AV機器間の接続は、例えば取扱い
説明書を見たり、またAV機器のコネクタ付近に印刷さ
れている、接続すべきAV機器の信号名を見たりなどし
て、使用者によって行われる。従って、接続するAV機
器が多い場合には、使用者に煩わしさを感じさせること
があった。
【0005】さらに、その接続に誤りがある場合があ
り、このような場合においては、AVシステムは、正常
に連動して動作しないため、使用者にAV機器が故障し
ていると勘違いさせることがあった。
【0006】そこで、AV機器間の接続をチェックし、
誤接続があった場合には、それを使用者に知らせること
ができるAVシステムがある。
【0007】しかしながら、このようなAVシステムで
は、AV機器間の接続をチェックするのに、そのチェッ
ク用のボタンを操作しなければならず、使用者に煩わし
さを感じさせることがあった。
【0008】さらに、このようなAVシステムにおいて
は、AV機器間を接続するビデオケーブルやオーディオ
ケーブルにチェック用の信号を出力する信号発生器が必
要となるとともに、その信号発生器を制御する制御信号
も、AV機器の連動動作を制御する制御信号の他に必要
となり、機器が大型化するとともに、制御が複雑化する
ことがあった。
【0009】また、制御の複雑化により、チェックに時
間がかかることがあった。
【0010】一方、AV機器どうしを接続するためのビ
デオケーブルや、オーディオケーブル、制御信号線は、
その両端にコネクタが設けられており、そのコネクタ
を、AV機器に設けられたコネクタに接続する(嵌め
る)ことにより、AV機器どうしが電気的に接続され
る。
【0011】従って、例えばTVとVTRとを接続する
ことを考えた場合、TVの映像入力端子(コネクタ)、
音声入力端子、映像出力端子、音声出力端子、または制
御信号端子と、VTRの映像出力端子、音声出力端子、
映像入力端子、音声入力端子、または制御信号端子とを
それぞれケーブルで接続する必要がある。
【0012】しかしながら、この場合、ケーブルの端部
に設けられたコネクタは、一般的に独立になっているの
で、即ちコネクタは、1つで複数の信号をやりとりする
ことができるようにはなされていないので、一部の端子
どうしの接続を誤るときがあった。具体的には、例えば
TVの映像入力端子とVTRの映像出力端子とが正確に
接続されていても、TVとVTRの音声出力端子どうし
が誤って接続される場合があった。
【0013】このような誤接続をしたAV機器が多い場
合、上述したように誤接続を知らされても、それを確認
しながら接続をし直すのは容易ではなかった。
【0014】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、使用者に煩わしさを感じさせることな
く、容易にAVシステムを構成することができるように
するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の電子機器の処理
方法は、初期化処理の開始を検出する検出ステップと、
初期化処理の際に、電子機器と接続された他の電子機器
から、他の電子機器のアドレスを含む第1の制御信号を
得るための第2の制御信号を生成する生成ステップと、
電子機器と接続された他の電子機器に対して、第2の制
御信号を、コネクタから出力する制御ステップと、他の
電子機器から出力される第1の制御信号を、コネクタを
介して受信する受信ステップと、第1の制御信号のう
ち、他の電子機器のアドレスを、少なくとも記憶するア
ドレス記憶ステップとを備えることを特徴とする。
【0016】この電子機器の処理方法には、制御ステッ
プにおいて第2の制御信号を出力するための他の電子機
器の情報を記憶する情報記憶ステップをさらに備えるこ
とができる。
【0017】本発明の電子機器は、映像信号または音声
信号と制御信号とを入力または出力するためのコネクタ
と、初期化の際に、電子機器と接続された他の電子機器
から、他の電子機器のアドレスを含む第1の制御信号を
得るための第2の制御信号を生成し、他の電子機器に対
して、第2の制御信号を、コネクタから出力する制御手
段と、他の電子機器から出力される第1の制御信号を、
コネクタを介して受信し、第1の制御信号のうち、他の
電子機器のアドレスを、少なくとも記憶するアドレス記
憶手段とを備えることを特徴とする。
【0018】この電子機器には、制御手段において第2
の制御信号を出力するための他の電子機器の情報を記憶
する情報記憶手段をさらに備えることができる。
【0019】本発明の電子機器の処理方法および電子機
器においては、初期化処理の際に、電子機器と接続され
た他の電子機器から、他の電子機器のアドレスを含む第
1の制御信号を得るための第2の制御信号が生成され
る。そして、電子機器と接続された他の電子機器に対し
て、第2の制御信号が、コネクタから出力される一方、
他の電子機器から出力される第1の制御信号が、コネク
タを介して受信され、その第1の制御信号のうち、他の
電子機器のアドレスが、少なくとも記憶される。従っ
て、接続されている機器を認識することができる。
【0020】第2の制御信号を出力するための他の電子
機器の情報を記憶する場合には、その情報に基づいて、
第2の制御信号を生成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のAVセレクタを
適用したTV(テレビジョン受像機)1を組み込んで構
成されたAVシステムの一実施例の構成を示すブロック
図である。このAVシステムは、TV1の他、VTR
(ビデオテープレコーダ)11およびMDP(マルチデ
ィスクプレーヤ)21から構成されており、TV1をい
わゆるAVセンタとして、TV1,VTR11,MDP
21が、制御信号をやりとりして連動するようになされ
ている。
【0022】なお、後述するように、TV1において
は、マイコン2と制御信号が流れる信号線とが、コント
ロールバス9を介して接続されている、即ちバス形式で
接続されているが、例えばマイコン2と制御信号が流れ
る信号線とを、バス形式で接続するのではなく、直接接
続するようにすることができる。
【0023】但し、マイコン2と制御信号が流れる信号
線とをバス形式で接続した場合には、直接接続する場合
に比較して、次の点で有利である。(1)TV1が備え
る、後述するプラグの数を変更するときに、マイコン2
の設計を変える必要がない。(2)マイコン2のシステ
ムプログラムの設計が容易になる。
【0024】TV1には、VTR11やMDP21など
のAV機器を接続するための、例えば3つ(3セット)
のプラグ(コネクタ)Pa乃至Pcが設けられている。プ
ラグPa乃至Pcそれぞれは、AV機器との間で、制御信
号、映像信号、および音声信号をまとめてやりとりする
ことができるように、少なくとも制御信号入力用の端
子、制御信号出力用の端子、映像信号入力用の端子、映
像信号出力用の端子、音声信号のLまたはRチャンネル
それぞれの入力用の端子、および音声信号のLまたはR
チャンネルそれぞれの出力用の端子の8端子に、GND
(グランド)用の1端子を加えた9端子を有している。
【0025】プラグPa乃至Pcそれぞれが有する端子の
うち、映像信号入力用の端子、映像信号出力用の端子、
音声信号のLまたはRチャンネルそれぞれの入力用の端
子、および音声信号のLまたはRチャンネルそれぞれの
出力用の端子は、信号線を介してセレクタ4に接続され
ている。
【0026】なお、信号線のうち、音声信号に対応する
ものは、実際にはLおよびRチャンネルに対応する2本
の信号線が必要であるが、図1においては、1つの線で
図示してある。また、GNDに対応する信号線は省略し
てある。
【0027】セレクタ4は、マイコン2が内蔵するAV
C(AVコントローラ)3によって制御され、プラグP
a乃至Pcどうしの接続関係を制御する。即ち、セレクタ
4は、そこに信号を入力する信号線と、そこから信号を
出力する信号との接続を切り換えることにより、あるプ
ラグを介して入力された映像信号または音声信号を、他
のプラグに出力する。
【0028】なお、TV1は、図示せぬTV本来の動作
を行うTVブロックを有し、このTVブロックは、セレ
クタ4に接続されている。そして、セレクタ4は、プラ
グP a乃至Pcに、TVブロックを加えた接続関係を制御
するようになされている。
【0029】プラグPa乃至Pcそれぞれが有する端子の
うち、制御信号入力用の端子または制御信号出力用の端
子は、バスバッファ5a乃至5cまたは6a乃至6cを
それぞれ介してコントロールバス9に接続されている。
さらに、コントロールバス9には、バスバッファ5また
は6を介してマイコン2が接続されている。
【0030】マイコン2は、システムプログラムや初期
値データ(例えば、後述する機器のアドレス表(図9)
やTV1の機器アドレスなど)などを記憶しているRO
M、このROMに記憶されているシステムプログラムに
したがって、所定の動作を行うCPU、および装置の動
作上必要なデータ(例えば、後述するセレクタ管理表
(図11)など)を記憶するRAM(いずれも図示せ
ず)などの他、セレクタ4を制御するAVC3から構成
されている。
【0031】そして、マイコン2は、プラグPa乃至Pc
それぞれが有する制御信号入力用の端子、バスバッファ
5a乃至5c、コントロールバス9、およびバスバッフ
ァ6を介して入力される制御信号に対応して、AVC3
を制御するとともに、プラグPa乃至Pcそれぞれに接続
されたAV機器を制御するための制御信号を、バスバッ
ファ5、コントロールバス9、バスバッファ6a乃至6
c、およびプラグPa乃至Pcそれぞれが有する制御信号
出力用の端子を介して出力する。
【0032】さらに、マイコン2は、音声を出力する、
例えばスピーカや、所定の表示を行う、例えばディスプ
レイなどでなる出力部8を制御する。
【0033】プラグPa乃至Pcそれぞれが有する端子の
うち、制御信号入力用の端子は、マイコン2に接続され
ているだけでなく、検出器7a乃至7cそれぞれにも接
続されている。検出器7a乃至7cは、プラグPa乃至
cそれぞれから、制御信号が入力されたか否かを、後
述するようにして検出し、制御信号の入力を検出した場
合には、マイコン2に検出信号を出力するようになされ
ている。
【0034】図1に示すAVシステムでは、TV1のプ
ラグPa乃至Pcのうち、プラグPaまたはPbと、VTR
11またはMDP21の有するプラグPVTRまたはPMDP
とが、マルチケーブルCaまたはCbによってそれぞれ接
続されている。
【0035】VTR11またはMDP21それぞれが有
するプラグPVTRまたはPMDPは、上述したTV1のプラ
グPa乃至Pcと同様に構成されている。また、マルチケ
ーブルCa(Cbも同様)は、9本の信号線が1本のケー
ブルとして束ねられており、その両端には、プラグPa
乃至Pc,PVTR,PMDPが有する制御信号入力用の端
子、制御信号出力用の端子、映像信号入力用の端子、映
像信号出力用の端子、音声信号のL,Rチャンネルそれ
ぞれの入力用の端子、音声信号のL,Rチャンネルそれ
ぞれの出力用の端子、またはGND用の端子の9端子そ
れぞれと、いわば嵌合する端子を有するコネクタが設け
られている。
【0036】なお、図1においては、マルチケーブルC
aおよびCbの信号線のうち、GNDに対応するものは省
略してある。さらに、LおよびRチャンネルの音声信号
に対応する2本の信号線は、1つの線で図示してある。
【0037】VTR11は、マイコン12およびVTR
本来の動作を行うVTRブロック(図示せず)から構成
される。マイコン12には、プラグPVTRが有する端子
のうち、制御信号入力用の端子および制御信号出力用の
端子が接続されている。マイコン12は、システムプロ
グラムや初期設定データ(例えば、後述するVTR11
機器アドレスなど)などを記憶しているROM、このR
OMに記憶されているシステムプログラムにしたがっ
て、所定の動作を行うCPU、および装置の動作上必要
なデータを記憶するRAM(いずれも図示せず)などか
ら構成され、受信した制御信号に対応してVTRブロッ
クを制御したり、またVTRブロック動作状態に対応し
て制御信号を出力する。VTRブロックには、プラグP
VTRが有する端子のうち、映像信号入力用の端子、映像
信号出力用の端子、音声信号のLまたはRチャンネルそ
れぞれの入力用の端子、および音声信号のLまたはRチ
ャンネルそれぞれの出力用の端子が接続されている。
【0038】MDP21は、マイコン22およびMDP
本来の動作を行うMDPブロック(図示せず)から構成
される。マイコン22には、プラグPMDPが有する端子
のうち、制御信号入力用の端子と制御信号出力用の端子
が接続されている。マイコン22は、VTR11のマイ
コン12と同様に構成され、受信した制御信号に対応し
てMDPブロックを制御したり、またMDPブロック動
作状態に対応して制御信号を出力する。MDPブロック
には、プラグPVTRが有する端子のうち、映像信号出力
用の端子と、音声信号のLまたはRチャンネルそれぞれ
の出力用の端子が接続されている。
【0039】なお、MDPブロックは、映像信号や音声
信号の記録機能を有しておらず、従ってMDP21で
は、プラグPMDPが有する端子のうち、映像信号入力用
の端子と、音声信号のLまたはRチャンネルそれぞれの
入力用の端子は使用されない(例えば、ハイインピーダ
ンスにされている)。
【0040】以上のように構成されるAVシステムで
は、例えば図2(a)に示すフォーマットの制御信号が
やりとりされることによって、TV1,VTR11,M
DP21が連動するようになされている。
【0041】即ち、制御信号には、その先頭から、AV
機器にあらかじめ割り当てられている機器アドレス、制
御信号がAV機器に対する命令(コマンド)(以下、コ
マンド信号という)か、またはAV機器の状態(ステイ
タス)を通知するもの(以下、ステイタス信号という)
なのかを示すコマンド/ステイタス、以下必要なデータ
が記述される。そして、その最後には、エラー検出また
は訂正のためのチェックコードが記述される。
【0042】ここで、TV1,VTR11,MDP21
などのAV機器には、自身を他のAV機器と区別するた
めの機器アドレスがあらかじめ割り当てられている。本
実施例では、TV1,VTR11,MDP21それぞれ
に、「TV1」,「VTR1」,「MDP1」という機器
アドレスがあらかじめ割り当てられ、マイコン2,1
2,22それぞれが内蔵するROMに記憶されているの
ものとする。
【0043】なお、AVシステムを構成するAV機器の
うちの複数の機器アドレスが同一である場合には、AV
センタたるTV1によって、同一である機器アドレスが
異なるものになるように変更されるようになされてい
る。
【0044】例えばVTR11のVTRブロックが、ビ
デオテープの記録再生を行うビデオデッキブロックおよ
びテレビジョン信号のチューニングを行うチューナブロ
ック(いずれも図示せず)などから構成され、例えばそ
のビデオデッキブロックにビデオテープ(図示せず)の
再生をさせる場合には、図2(b)に示すような、機器
アドレス、コマンド/ステイタス、またはデータそれぞ
れに、コマンドを実行させるVTR11の機器アドレス
「VTR1」、制御信号がコマンド信号であることを示
す「コマンド」、またはコマンドの具体的な内容(デー
タ)「ビデオデッキ」および「PLAY」が記述された
制御信号が送信される。
【0045】また、例えばVTR11が、そのVTRブ
ロックのビデオデッキブロックが再生中であることを知
らせる場合には、図2(c)に示すような、機器アドレ
ス、コマンド/ステイタス、またはデータそれぞれに、
制御信号を出力するVTR11の機器アドレス「VTR
1」、制御信号がステイタス信号であることを示す「ス
テイタス」、またはステイタス(状態)の具体的な内容
「ビデオデッキ」および「PLAY」が記述された制御
信号が送信される。
【0046】さらに、例えばVTR11におけるVTR
ブロックのチューナブロックのチャンネルを1チャンネ
ルにする場合には、図2(d)に示す制御信号が送信さ
れる。
【0047】制御信号が、図2(b)および図2(d)
に示すように、コマンド信号である場合、機器アドレス
には、そのコマンド(命令)を実行させるAV機器の機
器アドレスが記述される。そして、この場合、各AV機
器のマイコン(マイコン2,12,22など)では、そ
のアドレスが自身の機器アドレスであると、そのコマン
ド(命令)に対応する処理が実行される。
【0048】また、制御信号が、図2(c)に示すよう
に、ステイタス信号である場合、機器アドレスには、自
身の状態を通知しようとしているAV機器の機器アドレ
スが記述される。そして、この場合、各AV機器のマイ
コン(マイコン2,12,22など)では、そのアドレ
スを有するAV機器の状態を知る必要があると、そのス
テイタス信号が取り込まれる。
【0049】図1に示すAVシステムにおいては、以上
説明した制御信号がやりとりされることによって、例え
ばMDP21の図示せぬPLAYボタンを操作するだけ
で、TV1およびVTR11が連動して動作し、これに
より、MDP21のMDPブロックで再生される映像信
号および音声信号を、TV1のTVブロックでモニタし
ながら、VTR11のVTRブロックでビデオテープに
記録することができるようになされている。
【0050】即ち、MDP21のプレイボタンが操作さ
れると、そのMDPブロックで映像信号または音声信号
の再生が開始され、MDP21のマイコン21は、TV
1に対して、電源をON状態にし、MDP21のMDP
ブロックよりマルチケーブルCbを介して出力される映
像信号または音声信号を、TVブロックのディスプレイ
またはスピーカにそれぞれ出力するとともに、マルチケ
ーブルCaを介してVTR11のVTRブロックに出力
するように、マルチケーブルCbを介して制御信号を出
力する。
【0051】この制御信号は、TV1のマイコン2によ
って受信され、マイコン2では、TV1のテレビブロッ
クの電源をON状態にし、さらにMDP21のMDPブ
ロックよりマルチケーブルCbを介して出力される映像
信号または音声信号を、TV1のTVブロックに出力す
るとともに、マルチケーブルCaを介してVTR11の
VTRブロックに出力するようにセレクタ4を切り換え
るように、AVC3が制御される。
【0052】同時に、MDP21のマイコン21は、V
TR11のVTRブロックの電源をON状態にさせ、マ
ルチケーブルCaを介して入力される映像信号または音
声信号を記録させるための制御信号を、マルチケーブル
bを介して出力する。
【0053】この制御信号は、TV1のコントロールバ
ス9、そしてマルチケーブルCaを介してVTR11の
マイコン12に受信され、マイコン12では、電源をO
N状態にし、さらにマルチケーブルCaを介して入力さ
れる映像信号または音声信号を記録するように、VTR
11のVTRブロックが制御される。
【0054】以上のような処理により、MDP21のP
LAYボタンを操作するだけで、MDP21のMDPブ
ロックで再生された映像信号および音声信号を、TV1
のTVブロックでモニタしながら、VTR11のVTR
ブロックでビデオテープに記録することができるように
なされている。
【0055】なお、本実施例においては、制御信号は、
アクティブハイのディジタル信号として送受信されるも
のとする。また、制御信号のデータ長は、例えば可変
で、8ビットの整数倍の長さにされるものとする。
【0056】次に、本発明のポイントであるAVシステ
ムを構成したときの接続確認について説明するが、その
前段階の準備として、TV1が備えるプラグPa乃至Pc
それぞれに対応して設けられた、制御信号の入力を検出
する検出器7a乃至7cについて説明する。
【0057】検出器7a乃至7cそれぞれにおいては、
制御信号が流れる信号線のレベルが監視され、そのレベ
ルがハイレベルになった場合、プラグPa乃至Pcから制
御信号の入力があったとして、マイコン2に、例えばハ
イレベルの検出信号が出力されるようになされている。
【0058】なお、例えば図3(a)に示すように、制
御信号が流れる信号線にノイズがのり、これによりその
レベルが一瞬ハイレベルになる場合がある。そこで、検
出器7a乃至7cそれぞれでは、制御信号が流れる信号
線のレベルがハイレベルになってから、所定の一定時間
だけ遅れて、ハイレベルの検出信号を出力するようにな
されている(図3(b))。
【0059】具体的には、検出器7a(7bおよび7c
も同様)は、例えば図4に示すように制御信号の周期よ
り短い周期のクロックを発生するクロック発生回路3
1、入力される制御信号がハイレベルになっている間だ
け、クロック発生回路31が発生しているクロックをカ
ウントし、例えば16クロック(0から15まで)をカ
ウントするとハイレベルを出力するカウンタ32、およ
びこのカウンタ32が出力するハイレベルをラッチする
FF(フリップフロップ)33から構成される。
【0060】以上のように構成される検出器7a(7b
および7cも同様)では、図5に示すようにして制御信
号の入力が検出される。即ち、カウンタ32に、ハイレ
ベルの制御信号(図5(a))が入力されると、そこで
は、クロック発生回路31が発生しているクロック(図
5(b))のカウントが0から開始される(図5
(c))。
【0061】カウンタ32は、クロックのカウント値が
15になる前に、制御信号のレベルがローレベルになっ
た場合(図5(a))、即ち制御信号が、例えばノイズ
などにより、短い時間だけハイレベルにされた場合、自
身のカウント値を0にリセットする(図5(c))。
【0062】また、カウンタ32は、クロックのカウン
ト値が15になった場合、即ちクロック発生回路31が
発生するクロックの16個分に対応する時間だけ連続し
て制御信号がハイレベルになっている場合、カウント値
の繰り上がりを示すハイレベルを、クロック発生回路3
1が発生するクロックの1周期分の時間だけ出力する
(図5(d))。このハイレベルは、FF33によりラ
ッチされ、これによりFF33の出力はハイレベルにな
り(図5(e))、これが検出信号として、マイコン2
に出力される。
【0063】なお、FF33は、必要に応じてマイコン
2から出力されるリセット信号によってリセットされる
ようになされている(図4)。
【0064】以上のようにして、検出器7aでは、ノイ
ズにより検出信号がハイレベルになることがないように
なされている。
【0065】なお、クロック発生回路31が発生するク
ロックの周期は、ノイズにより制御信号がハイレベルに
なる時間や、実際の制御信号がハイレベルになる時間な
どに基づいて設定するようにする。
【0066】図1に戻り、接続確認の方法について説明
する。上述したように、TV1のプラグPa乃至Pc,V
TR11のプラグPVTR,MDP21のプラグPMDPは、
すべて同一形状であるから、マルチケーブルCaやC
b(これも、同一形状)を用いて、VTR11またはM
DP21それぞれのプラグPVTRまたはPMDPは、TV1
のプラグPa乃至Pcのいずれとも接続することができ
る。
【0067】即ち、TV1のプラグPa乃至Pcには、い
ずれのAV機器をも接続することができるので、使用者
は、TV1のプラグPa乃至Pcのうち、空いているもの
と、AV機器とをマルチケーブルCaやCbを用いて接続
するだけで良い。さらに、プラグPa乃至Pcは、AV機
器との間で、制御信号、映像信号、および音声信号をま
とめてやりとりすることができるようになされているの
で、従来のように、一部の端子どうしの接続を誤ること
もない。
【0068】本実施例では、図1に示したように、VT
R11のプラグPVTRまたはMDP21のプラグP
MDPが、マルチケーブルCaまたはCbによって、TV1
のプラグPaまたはPbにそれぞれ接続されている。
【0069】接続後、TV1の電源が投入(図示せぬ電
源スイッチが操作されてON状態になったこと、または
その電源プラグが電源コンセントに差し込まれたことを
意味する)されると、そのマイコン2では、図6のフロ
ーチャートに示すように、ステップS1において、初期
化処理が行われる。
【0070】ここで、TV1のマイコン2,VTR11
のマイコン12、およびMDP21のマイコン22で
は、制御信号が送られてくると、図7に示すステップS
21の制御信号を受信する割り込み処理が行われるよう
になされている。
【0071】ステップS1では、まず図8に示すフロー
チャートのステップS31において、接続される可能性
のあるAV機器の機器アドレスが記述されたアドレス表
が参照され、例えばその記述順に機器アドレスが読み出
される。
【0072】ここで、TV1のマイコン2には、その内
蔵するROMに、例えば図9に示すような、接続される
可能性のあるAV機器の機器アドレスが記述された機器
のアドレス表があらかじめ記憶されている。
【0073】ステップS31で機器アドレスを読み出し
た後、ステップS32に進み、アドレス表(図9)から
読み出した機器アドレスが、その最後を示すコード(例
えば、EOF)であるか否かが判定される。ステップS
32において、アドレス表から読み出したデータが、E
OFでないと判定された場合、即ちアドレス表から読み
出したデータが機器アドレスである場合、ステップS3
3に進み、図2(e)に示すような、その機器アドレス
を先頭に記述した、例えば電源のステイタス(電源の状
態)(電源がON状態であるか、またはOFF状態であ
るか)を要求する制御信号であるコマンド信号(以下、
ステイタス要求信号という)が、TV1が有するプラグ
a乃至Pcすべてに出力され、ステップS31に戻る。
【0074】また、ステップS32において、機器アド
レス表(図9)から読み出したデータが、EOFである
と判定された場合、即ちアドレス表に記述された機器ア
ドレスすべてを先頭に記述した、電源のステイタス要求
をするためのステイタス要求信号を、TV1が有するプ
ラグPa乃至Pcすべてから出力し終えた場合、ステップ
S34に進み、マイコン2によって、図7に示したステ
ップS21の割り込み処理で、AV機器、即ち図1にお
いては、VTR11(マイコン12)またはMDP21
(マイコン22)からの制御信号が受信されたか否かが
判定される。
【0075】ステップS34において、制御信号が受信
されたと判定された場合、ステップS35に進み、その
制御信号が、電源のステイタスを知らせるステイタス信
号であるか否かが判定される。ステップS35におい
て、受信された制御信号がステイタス信号であると判定
された場合、ステップS36に進み、その制御信号の先
頭に記述されている機器アドレス(図2)、即ちその制
御信号を出力したAV機器の機器アドレスが、マイコン
2の内蔵するRAMの所定のアドレス空間に確保された
一時記憶領域(少なくとも、TV1が備えるプラグPa
乃至Pcの数に対応する領域の数だけ確保される)に記
憶され、ステップS37に進む。
【0076】また、ステップS35において、受信され
た制御信号が、電源のステイタスを知らせるステイタス
信号でないと判定された場合、ステップS36をスキッ
プして、ステップS37に進む。
【0077】一方、ステップS34において、制御信号
が受信されていないと判定された場合、ステップS35
およびS36をスキップして、ステップS37に進み、
ステップS33でステイタス要求信号が送信されてか
ら、所定の一定時間が経過したか否かが判定される。
【0078】ここで、所定の一定時間とは、ステイタス
要求信号を送信してから、それに対する応答としてのス
テイタス信号を受信するのに充分と考えられる時間であ
る。
【0079】ステップS37において、所定の一定時間
が経過していないと判定された場合、即ちステップS3
3でステイタス要求信号を送信してから、それに対する
応答としてのステイタス信号を受信するのに充分な時間
が経過していない場合、ステップS34に戻り、再びス
テップS34からの処理を繰り返す。
【0080】また、ステップS37において、ステップ
S33でステイタス要求信号が送信されてから、所定の
一定時間が経過したと判定された場合、ステップS38
に進み、マイコン2のRAMに確保された一時記憶領域
に、機器アドレスが記憶されているか否かが判定され
る。
【0081】ここで、図1に示すAVシステムにおい
て、マイコン2により、ステップS38の処理が行われ
るときには、マイコン2が内蔵するRAMの一時記憶領
域には、図10に示すように、VTR11またはMDP
21それぞれの機器アドレス「VTR1」または「MD
1」が記憶された状態になる。
【0082】ステップS38において、マイコン2のR
AMにおける一時記憶領域に、機器アドレスが記憶され
ていると判定された場合、ステップS39に進み、その
うちの1つが読み出され、ステップS40に進む。
【0083】ステップS40においては、マイコン2よ
り、検出器7a乃至7c(図1)にリセット信号が出力
され、これにより検出器7a乃至7c(FF33(図
4))は、すべてリセットされる。これは、上述したス
テップS31乃至S37の処理の間に、電源に関するス
テイタス要求信号に対する応答としてのステイタス信号
を受信しているので、検出器7a乃至7cの出力、即ち
検出信号がハイレベルになっているのをリセットするた
めである。
【0084】そして、ステップS41において、ステッ
プS39で読み出だした機器アドレスを先頭に記述し
た、電源に関するステイタス要求信号が、TV1が有す
るプラグPa乃至Pcすべてに出力され、ステップS42
に進み、マイコン2によって、図7に示したステップS
21の割り込み処理で、AV機器、即ち図1において
は、VTR11(マイコン12)またはMDP21(マ
イコン22)からの制御信号が受信されたか否かが判定
される。
【0085】ステップS42において、制御信号が受信
されていないと判定されるか、または制御信号が受信さ
れたと判定されても、受信された制御信号が、ステップ
S41で送信されたステイタス要求信号に対する応答と
しての、電源のステイタスを知らせるステイタス信号で
ない場合、ステップS46に進み、ステップS41でス
テイタス要求信号が送信されてから、所定の一定時間が
経過したか否かが判定される。
【0086】ステップS46において、所定の一定時間
が経過していないと判定された場合、即ちステップS4
1でステイタス要求信号を送信してから、それに対する
応答としてのステイタス信号を受信するのに充分な時間
が経過していない場合、ステップS42に戻り、再びス
テップS42からの処理を繰り返す。
【0087】また、ステップS46において、ステップ
S41でステイタス要求信号が送信されてから、所定の
一定時間が経過したと判定された場合、ステップS47
に進み、ステップS39で一時記憶領域から読み出した
機器アドレスが削除され、ステップS38に戻る。
【0088】即ち、所定の一定時間経過しても、ステイ
タス要求信号に対する応答がない場合には、ステップS
39で一時記憶領域から読み出した機器アドレスが、何
らかの原因により、誤って一時記憶領域に記憶された
か、またはその機器アドレスを有するAV機器が、電気
的に接続されていない状態にされたものとし、その機器
アドレスを、後述するセレクタ管理表(図11)に登録
ぜずに、一時記憶領域から削除する。
【0089】一方、ステップS42において、制御信号
が受信されていると判定され、その制御信号が、ステッ
プS41で送信されたステイタス要求信号に対する応答
としての、電源のステイタスを知らせるステイタス信号
である場合、ステップS43に進み、検出器7a乃至7
cが出力している検出信号が調べられ、ステップS44
に進む。
【0090】ステップS44では、検出器7a乃至7c
が出力している検出信号のうち、ハイレベルであるもの
が1つであるか否かが判定される。ステップS44にお
いて、ハイレベルになっている検出信号が1つでないと
判定された場合、即ち検出器7a乃至7cが出力してい
る検出信号の2つ以上がハイレベルである場合、ステッ
プS42で受信された制御信号が、TV1のプラグPa
乃至Pcのうちのいずれから入力されたかを識別するこ
とができないので、ステップS40に戻り、再び検出器
7a乃至7cをリセットするステップS40から、処理
を繰り返す。
【0091】また、ステップS44において、ハイレベ
ルになっている検出信号が1つであると判定された場
合、ステップS45に進み、ハイレベルの検出信号を出
力している検出器(検出器7a乃至7cのうちのいずれ
か)が設けられているプラグ(プラグPa乃至Pcのうち
のいずれか)と、ステップS42で受信されたと判定さ
れた制御信号、即ちステイタス信号の先頭に記述されて
いる機器アドレスとが対応付けられ、マイコン2の内蔵
するRAMにあらかじめ確保された記憶領域としてのセ
レクタ管理表(図11)に登録される。
【0092】その後、上述したステップS47を介して
ステップS38に戻る。
【0093】そして、ステップS47の処理により、マ
イコン2のRAMに確保された一時記憶領域の機器アド
レスがすべて削除され、これにより、ステップS38に
おいて、一時記憶領域機器に、機器アドレスが記憶され
ていないと判定された場合、処理を終了する。
【0094】図1のAVシステムにおいては、以上の初
期化処理により、セレクタ管理表に、図11に示すよう
に、プラグPaまたはPbと、それに接続されたVTR1
1またはMDP21の機器アドレス「VTR1」または
「MDP1」とが、それぞれ対応付けられて登録される
ことになる。
【0095】なお、セレクタ管理表では、初期化処理に
より、AV機器の機器アドレスとの対応付けが行われな
かったプラグ(図11においては、プラグPc)に対し
ては、何も接続されていないことを示すコード「未接
続」が登録される。
【0096】図6に戻り、ステップS1の初期化処理後
は、TV1のマイコン2において、セレクタ管理表(図
11)を参照することによって、プラグPa乃至Pcの接
続状況を認識する(プラグに接続されているAV機器の
機器アドレスや、プラグにAV機器が接続されていない
ことを認識する)ことができるようになる。従って、ス
テップS1の初期化処理後は、上述したように制御信号
をやりとりすることにより、TV1,VTR11,MD
P21は連動して動作するようになる。
【0097】即ち、TV1のマイコン2は、セレクタ管
理表(図11)を参照することによって、VTR11ま
たはMDP21がプラグPaまたはPbにそれぞれ接続さ
れていることを認識することができる。従って、例えば
上述したように、MDP21のMDPブロックで再生さ
れた映像信号または音声信号を、TV1のTVブロック
でモニタしながら、VTR11のVTRブロックでビデ
オテープに記録するような場合、制御信号は、上述した
ようにやりとりされ、さらにマイコン2では、プラグP
bから入力される映像信号または音声信号を、TV1の
TVブロックに出力するとともに、プラグPaに出力す
るようにセレクタ4を切り換えるように、AVC3の制
御が行われる。
【0098】以上のように、TV1と、VTR11また
はVTR21は、1本のマルチケーブルCaまたはCb
よってそれぞれ接続することができるので、その接続の
仕方を考えることなく、AVシステムを容易に構成する
ことができ、さらに制御信号のみの送受信を行うことに
より、映像信号や音声信号の送受信を行わなくても、T
V1と、VTR11またはVTR21それぞれの接続状
態を正確に確認することができる。
【0099】そして、TV1と、VTR11またはVT
R21それぞれの接続確認は、TV1の電源が投入され
ることにより行われるので、接続確認のための特別な操
作を行わなくて済み、さらに、この接続確認は、使用者
に判らないところで行われるので、使用者に煩わしさを
感じさせることを防止することができる。
【0100】また、この場合、マイコン2と、マイコン
12または22との間でやりとりされる制御信号が用い
られるので、接続確認を迅速に行うことができる。さら
に、この制御信号は、接続確認のための特別な信号では
なく、本来行うべき制御のための信号なので、AV機器
の制御の複雑化を防止することができる。
【0101】ところで、AV機器どうしを接続し、AV
システムを構成した後、システムアップなどのためにA
V機器が追加されたり、また接続されていたAV機器
が、例えば老朽化などを理由に削除される(未接続状態
になされる)場合がある。このAV機器の追加または削
除により、AV機器の接続状態が変わった場合には、各
AV機器が、正常に連動するように、TV1におけるマ
イコン2のRAMに記憶されているセレクタ管理表を書
き換える必要がある。
【0102】そこで、TV1では、その電源投入直後に
行われるステップS1(図6)の初期化処理により連動
して動作することが可能となったAV機器間でやりとり
される制御信号を監視することによって、その接続状態
が変わったことを検出し、セレクタ管理表の書き換えが
行われるようになされている。
【0103】即ち、ステップS2では、TV1のマイコ
ン2によって、図7に示したステップS21の割り込み
処理で、AV機器(VTR11,MDP21、または新
たに追加されたAV機器)からの制御信号が受信された
か否かが判定される。
【0104】ステップS2において、制御信号が受信さ
れていないと判定された場合、再びステップS2に戻
る。また、ステップS2において、制御信号が受信され
たと判定された場合、ステップS3に進み、その受信さ
れた制御信号が、ステイタス信号か否かが判定される。
【0105】ステップS3において、制御信号がステイ
タス信号であると判定された場合、ステップS4に進
み、そのステイタス信号の先頭に記述された機器アドレ
スが、セレクタ管理表に登録されているか否かが判定さ
れる。ステップS4において、ステイタス信号の先頭に
記述された機器アドレスが、セレクタ管理表に登録され
ていると判定された場合、即ちステイタス信号を送信し
たAV機器の機器アドレスが、上述したステップS1の
初期化処理または後述するステップS5の追加処理によ
り、既にセレクタ管理表に登録されている場合、ステッ
プS2に戻り、再びステップS2からの処理を繰り返
す。
【0106】一方、ステップS4において、ステイタス
信号の先頭に記述された機器アドレスが、セレクタ管理
表に登録されていないと判定された場合、即ちステイタ
ス信号を送信したAV機器が、新たに接続されたもので
ある場合、ステップS5に進み、そのAV機器の機器ア
ドレスを、セレクタ管理表に追加登録する追加処理が行
われる。
【0107】即ち、ステップS5では、まず図12に示
すフローチャートのステップS51において、検出器7
a乃至7c(図1)が、マイコン2によりリセットさ
れ、ステップS52に進む。
【0108】そして、ステップS52において、ステッ
プS3(図6)でステイタス信号と判定された制御信号
の先頭に記述された機器アドレス、即ち新たに接続され
たAV機器(以下、新AV機器という)の機器アドレス
を先頭に記述したステイタス要求信号が、TV1が有す
るプラグPa乃至Pcすべてに出力され、ステップS53
に進み、マイコン2によって、図7に示したステップS
21の割り込み処理で、制御信号が受信されたか否かが
判定される。
【0109】ステップS53において、制御信号が受信
されていないと判定された場合、ステップS54に進
み、ステップS52でステイタス要求信号が送信されて
から、所定の一定時間が経過したか否かが判定される。
【0110】ステップS54において、所定の一定時間
が経過していないと判定された場合、即ちステップS5
2でステイタス要求信号を送信してから、それに対する
応答としてのステイタス信号を受信するのに充分な時間
が経過していない場合、ステップS53に戻り、再びス
テップS53からの処理を繰り返す。
【0111】また、ステップS54において、ステップ
S52でステイタス要求信号が送信されてから、所定の
一定時間が経過したと判定された場合、ステップS4
(図1)でセレクタ管理表に登録されていないと判定さ
れた機器アドレスが、例えば伝送エラーなどの何らかの
原因により誤って受信されたものであり、従って新AV
機器は接続されていないとして追加処理を終了し、図6
のステップS2に戻る。
【0112】一方、ステップS53において、制御信号
が受信されたと判定された場合、ステップS54に進
み、その制御信号が、新AV機器の機器アドレスが先頭
に記述された、ステップS53で送信されたステイタス
要求信号に対する応答としての電源のステイタスを知ら
せるステイタス信号(問題の機器からのステイタス信
号)であるか否かが判定される。
【0113】ここで、ステップS53で受信されたと判
定された制御信号は、新AV機器からのものである可能
性もあるし、また既にステップS1(図1)の初期化処
理が終了しているので、TV1,VTR11,MDP2
1が連動するために、VTR11またはMDP21から
出力された制御信号である可能性もあるため、ステップ
S55の処理は、受信された制御信号が新AV機器から
のものであるか否かを判定するために行われる。
【0114】ステップS55において、制御信号が、新
AV機器からのステイタス信号でないと判定された場
合、即ち制御信号がVTR11またはMDP21から出
力されたものである場合、ステップS51に戻り、再び
ステップS51からの処理を繰り返す。
【0115】また、ステップS55において、制御信号
が、新AV機器からのステイタス信号であると判定され
た場合、ステップS56に進み、検出器7a乃至7cが
出力している検出信号が調べられ、ステップS57に進
む。
【0116】ステップS57では、検出器7a乃至7c
が出力している検出信号のうち、ハイレベルであるもの
が1つであるか否かが判定される。ステップS57にお
いて、ハイレベルになっている検出信号が1つでないと
判定された場合、即ち検出器7a乃至7cが出力してい
る検出信号の2つ以上がハイレベルである場合、ステッ
プS53で受信された制御信号が、TV1のプラグPa
乃至Pcのうちのいずれから入力されたかを識別するこ
とができないので、ステップS51に戻り、再び検出器
7a乃至7cをリセットするステップS51の処理か
ら、処理を繰り返す。
【0117】また、ステップS57において、ハイレベ
ルになっている検出信号が1つであると判定された場
合、ステップS58に進み、ハイレベルの検出信号を出
力している検出器(検出器7a乃至7cのうちのいずれ
か)が設けられているプラグ(プラグPa乃至Pcのうち
のいずれか)と、新AV機器の機器アドレスとが対応付
けられ、マイコン2の内蔵するRAMにおけるセレクタ
管理表(図11)に登録されて、追加処理を終了する。
【0118】以上のように、セレクタ管理表に登録され
ていない機器アドレスが先頭に記述されたステイタス信
号が流れた場合には、その新AV機器の追加処理がなさ
れるので、AVシステムに、新AV機器が追加されて
も、使用者に追加登録などの操作を行わせることなく、
システム全体を連動して動作させるようにすることがで
きる。
【0119】図6に戻り、ステップS3において、ステ
ップS2で受信されたと判定された制御信号が、ステイ
タス信号でないと判定された場合、即ち受信された制御
信号がコマンド信号である場合、ステップS6に進み、
マイコン2によって、そのコマンド信号の先頭に記述さ
れた機器アドレスのAV機器が、コマンド信号に対応す
る動作を行うか否かが監視される。
【0120】そして、ステップS7に進み、コマンド信
号の先頭に記述された機器アドレスのAV機器が、正常
に動作したか否かが判定される。ステップS7におい
て、コマンド信号の先頭に記述された機器アドレスのA
V機器が、正常に動作したと判定された場合、ステップ
S2に戻る。
【0121】また、ステップS7において、コマンド信
号の先頭に記述された機器アドレスのAV機器が、正常
に動作しなかったと判定された場合、ステップS8に進
み、そのAV機器の機器アドレスを先頭に記述した、電
源のステイタス要求をするステイタス要求信号が、プラ
グPa乃至Pcすべてに送信される。
【0122】そして、ステップS9に進み、ステップS
8で送信されたステイタス要求信号に対する応答があっ
たか否かが判定される。ステップS9において、ステイ
タス要求信号に対する応答があったと判定された場合、
即ち例えば伝送エラーなどの何らかの原因により制御信
号を正しく受信することができなかったために、ステッ
プS7でAV機器が正常に動作しなかったと判定されて
しまった場合、ステップS2に戻り、再びステップS2
からの処理を繰り返す。
【0123】一方、ステップS9において、ステイタス
要求信号に対する応答がなかったと判定された場合、ス
テップS10に進み、再確認のために、ステップS8に
おける場合と同様にして、ステップS7で正常に動作し
なかったと判定されたAV機器の機器アドレスを先頭に
記述したステイタス要求信号が再送信される。
【0124】ステイタス要求信号の再送信後、ステップ
S11に進み、ステップS10で送信されたステイタス
要求信号に対する応答があったか、即ちAV機器(ステ
ップS7で正常に動作しなかったと判定されたAV機
器)からのステイタス信号が受信されたか否かが判定さ
れる。ステップS10において、ステイタス信号が受信
されたと判定された場合、即ち例えば伝送エラーなどの
何らかの原因により制御信号を正しく受信することがで
きなかったために、ステップS7でAV機器が正常に動
作しなかったと判定され、且つステップS9でステイタ
ス要求信号に対する応答がなかったと判定されてしまっ
た場合、ステップS2に戻り、再びステップS2からの
処理を繰り返す。
【0125】また、ステップS11において、ステイタ
ス信号が受信されていないと判定された場合、ステップ
S12に進み、ステップS10でステイタス要求信号が
送信されてから、所定の一定時間が経過したか否かが判
定される。
【0126】ステップS12において、所定の一定時間
が経過していないと判定された場合、即ちステップS1
0でステイタス要求信号を送信してから、それに対する
応答としてのステイタス信号を受信するのに充分な時間
が経過していない場合、ステップS11に戻る。
【0127】一方、ステップS12において、ステップ
S10でステイタス要求信号が送信されてから、所定の
一定時間が経過したと判定された場合、ステップS13
に進み、ステップS10で送信したステイタス要求信号
に対する応答のなかったAV機器の機器アドレス(以
下、未応答機器アドレスという)を、セレクタ管理表
(図11)から削除する削除処理が行われる。
【0128】即ち、ステップS13では、まず図13に
示すフローチャートのステップS61において、マイコ
ン2によって、セレクタ管理表(図11)の中から、未
応答機器アドレスが検索される。そして、ステップS6
2に進み、検索された未応答アドレスに代えて、コード
「未接続」が書き込まれ、処理を終了し、図6のステッ
プS2に戻る。
【0129】以上のように、セレクタ管理表に登録され
ていた機器アドレスを有するAV機器が、正常に動作し
ない場合、ステイタス要求信号が送信され、このステイ
タス要求信号に対しても応答がないときには、そのAV
機器の削除処理がなされるので、AVシステムを構成し
ていたAV機器が未接続状態にされても、使用者に削除
登録などの操作を行わせることなく、システム全体を連
動して動作させるようにすることができる。
【0130】なお、初期化処理、追加処理、および削除
処理を行うにあたっては、接続確認を、例えば2回など
の複数回行い、各確認結果が一致した場合に、セレクタ
管理表の書き込みを行うようにすることができ、この場
合、セレクタ管理表の誤登録を防止することができる。
【0131】また、セレクタ管理表の内容は、出力部8
において、例えば接続図などにして表示させたり、ある
いは音声で出力するようにすることができる。この場
合、使用者にAVシステムの接続状況を認識させること
ができる。
【0132】次に、VTR11またはMDP21が有す
るマイコン12または22の動作について、図14また
は図15のフローチャートを参照して説明する。なお、
VTR11またはMDP21のマイコン12または22
におけるステップS71乃至S75またはS81乃至S
85の処理は、それぞれ同様のものなので、ここではマ
イコン22の動作の説明を省略し、マイコン12の動作
についてのみ説明する。
【0133】マイコン12では、まずステップS71に
おいて、制御信号が受信されたか否かが判定される。ス
テップS71において、制御信号が受信されていないと
判定された場合、再びステップS71に戻る。また、ス
テップS71において、制御信号が受信されたと判定さ
れた場合、ステップS72に進み、その制御信号が電源
のステイタスを要求するステイタス要求信号か否かが判
定される。
【0134】ステップS72において、ステップS71
で受信されたと判定された制御信号が、電源のステイタ
スを要求するステイタス要求信号ではないと判定された
場合、即ち、制御信号が、電源以外のステイタスを要求
するステイタス要求信号か、またはコマンド信号であっ
た場合、そのステイタス要求信号またはコマンド信号に
対応する処理が行われ、ステップS71に戻る。
【0135】また、ステップS72において、ステップ
S71で受信されたと判定された制御信号が、電源のス
テイタスを要求するステイタス要求信号であると判定さ
れた場合、ステップS73に進み、VTR11(図15
のステップS83においては、MDP21)の電源の状
態がON状態であるか、またはOFF状態であるかが判
定される。
【0136】ステップS73において、電源の状態がO
FF状態であると判定された場合、ステップS74に進
み、機器アドレス「VTR1」(MDP21において
は、機器アドレス「MDP1」)が先頭に記述された、
電源がOFF状態になっていることを示すステイタス信
号が出力され、ステップS71に戻る。
【0137】一方、ステップS73において、電源の状
態がON状態であると判定された場合、ステップS75
に進み、機器アドレス「VTR1」(MDP21におい
ては、機器アドレス「MDP1」)が先頭に記述され
た、電源がON状態になっていることを示すステイタス
信号が出力され、ステップS71に戻り、再びステップ
S71からの処理を繰り返す。
【0138】ところで、図1においては、AV機器間
で、制御信号、映像信号、および音声信号をまとめてや
りとりすることができるように、プラグPa乃至Pc,P
VTR,PMDPそれぞれを、制御信号入力用の端子、制御信
号出力用の端子、映像信号入力用の端子、映像信号出力
用の端子、音声信号のLまたはRチャンネルそれぞれの
入力用の端子、および音声信号のLまたはRチャンネル
それぞれの出力用の端子の8端子に、GND用の1端子
を加えた9端子から構成し、マルチケーブルC a,Cb
用いて接続するようにしたが、これ以外に、例えば制御
信号、映像信号、および音声信号を、時分割や周波数分
割などして多重化した信号(以下、多重化信号という)
を送受信することができるように、プラグPa乃至Pc
VTR,PMDPそれぞれを構成することによって、AV機
器間で、制御信号、映像信号、および音声信号を、まと
めてやりとりすることができるようにすることができ
る。
【0139】以上のようにプラグPa乃至Pc,PVTR
MDPそれぞれを構成し、各AV機器間で、例えば周波
数多重化した多重化信号を、例えば光ケーブルによって
まとめて伝送するAVシステムの一実施例の構成を、図
16に示す。なお、図中、図1における場合と対応する
部分については、同一の符号を付してある。
【0140】即ち、図16のAVシステムは、TV1
に、EN(変調器)41a乃至41c,DE(復調器)
42a乃至42c,O/E(光→電気変換器)43a乃
至43c、およびE/O(電気→光変換器)44a乃至
44cが新たに設けられ、VTR11に、E/O51,
O/E52,EN53、およびDE54が新たに設けら
れているとともに、MDP21に、E/O61,O/E
62,EN63、およびDE64が新たに設けられ、さ
らにTV1と、VTR11またはMDP21とが、それ
ぞれ、信号(光)の送信と受信用の2つの光ファイバで
なる1本の光ケーブルで接続されている他は、図1のA
Vシステムと同様に構成されている。
【0141】なお、このAVシステムにおいては、制御
信号、映像信号、および音声信号(LおよびRチャンネ
ルの音声信号)は、例えば図17に示すように周波数ア
ロケーションされて多重化されるようになされている。
【0142】以上のように構成されるAVシステムにお
いては、例えば次のようにして多重化信号の送受信が行
われる。即ち、例えばTV1からVTR11に多重化信
号が送信される場合においては、図18に示すように、
まずセレクタ4(図16)から出力された映像信号、L
およびRチャンネルの音声信号、並びにマイコン2(図
16)から出力された制御信号は、EN42aに入力さ
れる。
【0143】EN42a(EN42bおよび42c(図
16)も同様)は、図18に示すように構成され、映像
信号、Lチャンネルの音声信号、またはRチャンネルの
音声信号それぞれは、プリエンファシス回路で、その高
域成分が強調される。そして、その出力は、FM変調回
路でFM変調され、BPF(バンドパスフィルタ)でフ
ィルタリングされる。また、制御信号は、ASK変調回
路でASK(Amp. Shift Keying)変調され、さらにL
PF(ローパスフィルタ)でフィルタリングされる。
【0144】EN42aのBPFおよびLPFでフィル
タリングされた信号(映像信号、LおよびRチャンネル
の音声信号、並びに制御信号)は、同図に示すように構
成されるE/O44a(E/O44bおよび44c(図
16)も同様に構成されている)に出力される。
【0145】E/O44aでは、まず多重化回路(MI
XAMP)において、EN42aからの信号、即ち映像
信号、LおよびRチャンネルの音声信号、並びに制御信
号が、図17に示したように多重化され、この多重化信
号が、ドライバ(DRIVER)に出力される。ドライ
バは、多重化信号に対応して、LEDを制御し、これに
より、LEDからは多重化信号に対応した光が発光され
る。この光は、光ケーブルを介してVTR11のO/E
52で受信(受光)される。
【0146】O/E52(MDP21のO/E62(図
16)も同様)は、PD(光検出器)およびアンプ(A
MP)から構成され、まずPD(光検出器)で、TV1
からの光が受光され、電気信号、即ち多重化信号に変換
される。そして、この多重化信号は、アンプで増幅され
て、DE54に出力される。
【0147】DE54は、図18に示すように構成さ
れ、まずBPFおよびLPFにおいて、多重化信号がフ
ィルタリングされ、図17に示したようにアロケーショ
ンされた映像信号、LおよびRチャンネルの音声信号、
並びに制御信号が取り出される。
【0148】映像信号、並びにLおよびRチャンネルの
音声信号は、FM復調回路でFM復調され、さらにディ
エンファシス回路でディエンファシスされた後、VTR
11のVTRブロックに供給される。制御信号は、AS
K復調回路でASK復調された後、例えばアクティブハ
イの信号に変換され、VTR11のマイコン12に供給
される。
【0149】なお、MDP21のDE64(図16)
は、そのMDPブロックが、上述したように記録機能を
有さないため、VTR11のDE54からBPF,FM
復調回路、およびディエンファシス回路を除いたブロッ
ク、即ち制御信号を取り出すためのLPF、およびその
出力をASK復調するASK復調回路から構成される。
【0150】次に、例えばVTR11からTV1に多重
化信号が送信される場合においては、そのVTRブロッ
クからの映像信号、LおよびRチャンネルの音声信号、
並びにマイコン12からの制御信号は、EN53に入力
される。
【0151】EN53(EN63(図16)も同様)
は、図18に示すように構成され、映像信号、Lチャン
ネルの音声信号、またはRチャンネルの音声信号それぞ
れは、プリエンファシス回路で、その高域成分が強調さ
れる。そして、その出力は、FM変調回路でFM変調さ
れ、BPFでフィルタリングされる。また、制御信号
は、ASK変調回路でASK変調され、さらにLPFで
フィルタリングされる。
【0152】EN53のBPFおよびLPFでフィルタ
リングされた信号(映像信号、LおよびRチャンネルの
音声信号、並びに制御信号)は、同図に示すように構成
されるE/O51(E/O61(図16)も同様に構成
されている)に出力される。
【0153】E/O51では、まず多重化回路(MIX
AMP)において、EN51からの信号、即ち映像信
号、LおよびRチャンネルの音声信号、並びに制御信号
が、図17に示したように多重化され、この多重化信号
が、ドライバ(DRIVER)に出力される。ドライバ
は、多重化信号に対応して、LEDを制御し、これによ
り、LEDからは多重化信号に対応した光が発光され
る。この光は、光ケーブルを介してTV1のO/E43
aで受信(受光)される。
【0154】O/E43a(O/E43bおよび43c
(図16)も同様)は、PD(光検出器)およびアンプ
(AMP)から構成され、まずPD(光検出器)で、V
TR11からの光が受光され、電気信号、即ち多重化信
号に変換される。そして、この多重化信号は、アンプで
増幅されて、DE41aに出力される。
【0155】DE41a(DE41bおよび41c(図
16)も同様)は、図18に示すように構成され、まず
BPFおよびLPFにおいて、多重化信号がフィルタリ
ングされ、図17に示したようにアロケーションされた
映像信号、LおよびRチャンネルの音声信号、並びに制
御信号が取り出される。
【0156】映像信号、並びにLおよびRチャンネルの
音声信号は、FM復調回路でFM復調され、さらにディ
エンファシス回路でディエンファシスされた後、セレク
タ4(図16)に供給される。制御信号は、ASK復調
回路でASK復調された後、例えばアクティブハイの信
号に変換され、コントロールバス9を介してマイコン2
に供給される。
【0157】以上のように、制御信号、映像信号、およ
び音声信号を多重化信号にして、まとめて送受信する場
合においては、AV機器間を接続するケーブルを構成す
る信号線数を少なくすることができ、従ってAV機器間
の接続を簡単に行うことができる。
【0158】さらに、上述したように光ケーブルでAV
機器間を接続する場合においては、雑音などに起因する
伝送エラーを少なくすることができるようになる。
【0159】以上、本発明をTV1に適用した場合につ
いて説明したが、本発明は、TV1の他、VTR11や
MDP21などの他のAV機器に適用することができ
る。なお、本発明は、AVシステムを構成するすべての
AV機器に適用する必要ななく、そのうちの少なくとも
1つに適用すれば良い。
【0160】なお、本実施例においては、本発明を適用
したTV1に、VTR11およびMDP21を接続した
AVシステムについて説明したが、本発明は、TV1な
どのAV機器だけではなく、制御信号を送信または受信
することのできる、あらゆる装置に適用することができ
る。
【0161】即ち、本発明は、AV機器のように映像信
号や音声信号を送受信することができなくても、制御信
号さえ送受信することのできる、例えば電話や電灯コン
トローラなどの装置の接続確認に応用することができ
る。
【0162】また、本実施例では、電源のステイタスに
関する制御信号を送受信することにより、接続確認を行
うようにしたが、これに限られるものではなく、他の制
御信号を用いて接続確認を行うようにすることができ
る。
【0163】さらに、AV機器間で送受信される映像信
号、音声信号、または制御信号それぞれは、アナログ信
号であっても良いし、ディジタル信号であっても良い。
【0164】また、映像信号、音声信号、および制御信
号を多重化して送受信する場合においては、その変調方
式は、アナログ変調であっても良いし、ディジタル変調
であっても良い。
【0165】さらに、本実施例では、図16に示したT
V1において、図4で説明した構成の検出器7a乃至7
cによって制御信号を検出するようにしたが、この場
合、検出器を、例えば図19に示すように、キャリア検
出回路、ノイズキャンセル回路、およびFF(フリップ
フロップ)により構成し、O/E(O/E43a乃至4
3cそれぞれ)の出力としての多重化信号から制御信号
を検出するようにすることができる。
【0166】即ち、多重化信号においては、図17に示
したように、制御信号がアクティブであれば、40kH
zの位置にキャリアがたつ。そこで、まずキャリア検出
回路では、このキャリアが検出される。キャリア検出回
路でキャリアが検出されると、ハイレベルの信号が、ノ
イズを除去するノイズキャンセル回路を介してFFに出
力され、FFは、キャリア検出回路からのハイレベルの
信号を受信すると、それをラッチして、マイコン2に供
給する。図19に示した検出器では、以上のようにして
多重化信号から制御信号が検出される。
【0167】また、図1において、MDP21のプラグ
MDPは、上述した9端子で構成するのではなく、実際
に必要な、制御信号の入出力端子、映像信号出力端子、
LまたはRチャンネルそれぞれの音声信号出力端子、お
よびGND端子の6端子から構成するようにすることが
できる。但し、この場合、マルチケーブルCbのプラグ
MDP側のコネクタは、6端子からなるプラグPMDPの形
状に対応したものにする必要がある。
【0168】
【発明の効果】本発明の電子機器の処理方法および電子
機器によれば、初期化処理の際に、電子機器と接続され
た他の電子機器から、他の電子機器のアドレスを含む第
1の制御信号を得るための第2の制御信号が生成され
る。そして、電子機器と接続された他の電子機器に対し
て、第2の制御信号が、コネクタから出力される一方、
他の電子機器から出力される第1の制御信号が、コネク
タを介して受信され、その第1の制御信号のうち、他の
電子機器のアドレスが、少なくとも記憶される。従っ
て、接続されている機器を認識することができる。
【0169】また、本発明の電子機器の処理方法および
電子機器によれば、第2の制御信号を出力するための他
の電子機器の情報が記憶されるので、その情報に基づい
て、第2の制御信号を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のAVセレクタを適用したテレビジョン
受像機(TV)1の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】図1の実施例において送受信される制御信号の
フォーマットを示す図である。
【図3】図1の実施例における検出器7a乃至7cでの
制御信号の検出方法について説明する図である。
【図4】図1の実施例における検出器7a乃至7cのよ
り詳細な構成を示すブロック図である。
【図5】図4の検出器7a乃至7cの動作を説明するタ
イミングチャートである。
【図6】図1の実施例におけるTV1のマイコン2の動
作を説明するフローチャートである。
【図7】図1の実施例におけるマイコン2,12,22
で行われる割り込み処理を説明するフローチャートであ
る。
【図8】図6のフローチャートにおけるステップS1の
初期化処理のより詳細なフローチャートである。
【図9】図1の実施例におけるマイコン2にあらかじめ
記憶されている機器のアドレス表を示す図である。
【図10】図1の実施例におけるマイコン2に確保され
た一時記憶領域の記憶状態を示す図である。
【図11】セレクタ管理表を示す図である。
【図12】図6のフローチャートにおけるステップS5
の追加処理のより詳細なフローチャートである。
【図13】図6のフローチャートにおけるステップS1
3の削除処理のより詳細なフローチャートである。
【図14】図1の実施例におけるVTR11のマイコン
12の動作を説明するフローチャートである。
【図15】図1の実施例におけるMDP21のマイコン
22の動作を説明するフローチャートである。
【図16】本発明のAVセレクタを適用したテレビジョ
ン受像機(TV)1の他の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図17】図16の実施例において送受信される多重化
信号を説明する図である。
【図18】図16の実施例のより詳細な構成を示すブロ
ック図である。
【図19】図16の実施例において、多重化信号から制
御信号を検出する方法を説明する図である。
【符号の説明】
1 テレビジョン受像機(TV), 2 マイコン,
3 AVコントローラ(AVC), 4 セレクタ,
5,5a乃至5c,6,6a乃至6c バスバッファ,
7a乃至7c 検出器, 8 出力部, 9 コント
ロールバス,11 ビデオテープレコーダ(VTR),
12 マイコン, 21 マルチディスクプレーヤ
(MDP), 22 マイコン, 31 クロック発生
回路,32 カウンタ, 33 フリップフロップ(F
F), 41a乃至41c 復調器(DE), 42a
乃至42c 変調器(EN), 43a乃至43c 光
→電気変換器(O/E), 44a乃至44c 電気→
光変換器(E/O),51 電気→光変換器(E/
O), 52 光→電気変換器(O/E), 53変調
器(EN), 54 復調器(DE), 61 電気→
光変換器(E/O), 62 光→電気変換器(O/
E), 63 変調器(EN), 64 復調器(D
E)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 行平 洋介 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 森内 宏 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C025 AA28 AA29 BA21 BA30 DA08 5C052 AA01 AB04 CC06 DD04 5K032 BA01 BA15 DB19 EC01 EC03 5K048 AA05 BA03 DA02 DA08 DC04 EB03 EB12 FA10 FC01 GB10 GC02 HA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号または音声信号と制御信号とを
    入力または出力するためのコネクタによって、他の電子
    機器との接続が可能で、前記映像信号または音声信号と
    制御信号とをやり取りする電子機器の処理方法であっ
    て、 初期化処理の開始を検出する検出ステップと、 前記初期化処理の際に、前記電子機器と接続された前記
    他の電子機器から、前記他の電子機器のアドレスを含む
    第1の制御信号を得るための第2の制御信号を生成する
    生成ステップと、 前記電子機器と接続された前記他の電子機器に対して、
    前記第2の制御信号を、前記コネクタから出力する制御
    ステップと、 前記他の電子機器から出力される前記第1の制御信号
    を、前記コネクタを介して受信する受信ステップと、 前記第1の制御信号のうち、前記他の電子機器のアドレ
    スを、少なくとも記憶するアドレス記憶ステップとを備
    えることを特徴とする電子機器の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記制御ステップにおいて前記第2の制
    御信号を出力するための前記他の電子機器の情報を記憶
    する情報記憶ステップをさらに備えることを特徴とする
    請求項1に記載の電子機器の処理方法。
  3. 【請求項3】 他の電子機器との接続が可能で、映像信
    号または音声信号と制御信号とをやり取りする電子機器
    であって、 前記映像信号または音声信号と制御信号とを入力または
    出力するためのコネクタと、 初期化の際に、前記電子機器と接続された前記他の電子
    機器から、前記他の電子機器のアドレスを含む第1の制
    御信号を得るための第2の制御信号を生成し、前記他の
    電子機器に対して、前記第2の制御信号を、前記コネク
    タから出力する制御手段と、 前記他の電子機器から出力される前記第1の制御信号
    を、前記コネクタを介して受信し、前記第1の制御信号
    のうち、前記他の電子機器のアドレスを、少なくとも記
    憶するアドレス記憶手段とを備えることを特徴とする電
    子機器。
  4. 【請求項4】 前記制御手段において前記第2の制御信
    号を出力するための前記他の電子機器の情報を記憶する
    情報記憶手段をさらに備えることを特徴とする請求項3
    に記載の電子機器。
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