JP2002141956A - 識別レベル自動制御回路及び制御方法、識別位相自動制御回路及び制御方法、並びに光受信器 - Google Patents

識別レベル自動制御回路及び制御方法、識別位相自動制御回路及び制御方法、並びに光受信器

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JP2002141956A
JP2002141956A JP2000369135A JP2000369135A JP2002141956A JP 2002141956 A JP2002141956 A JP 2002141956A JP 2000369135 A JP2000369135 A JP 2000369135A JP 2000369135 A JP2000369135 A JP 2000369135A JP 2002141956 A JP2002141956 A JP 2002141956A
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Kanenori Honma
謙徳 本間
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勉 田島
Masashi Tachimori
正志 朔晦
Toshibumi Kono
俊文 河野
Koichi Kobayashi
紘一 小林
Kenzo Tan
謙蔵 丹
Masateru Shiraiwa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定に最適な識別レベルあるいは識別位相に
設定することが可能な識別レベル自動制御回路及び方
法、識別位相自動制御回路及び方法並びに光受信器を提
供する。 【解決手段】 本発明の自動識別レベル制御回路は、結
合コンデンサ100、3値識別回路101、レベル変動
検出回路102、識別電圧制御回路103、低域通過フ
ィルタ104を含んで構成されている。ここで、3値識
別回路101は、リミッタアンプ105〜107とフリ
ップフロップ108〜110から構成されている。ま
た、レベル変動検出回路102は、排他的論理和回路1
11、112で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、識別レベル自動制
御回路及び方法、識別位相自動制御回路及び方法並びに
光受信器に関し、特に、入力される信号に応じて自動的
に識別レベルあるいは識別タイミングを制御することが
可能な、識別レベル自動制御回路及び方法、識別位相自
動制御回路及び方法並びに光受信器に関する。
【0002】
【従来の技術】高速、長距離光伝送において、伝送され
る光信号は光ファイバの特性(帯域制限、非線形効果)
により波形ひずみを生じる。しかも、伝送用光ファイバ
に印加される擾乱が時間的に変動するのに伴い、波形ひ
ずみの状態も変化する。このため、この光信号を受信す
る際の識別レベルは、その最適位置が常に変化してい
る。しかしながら、現在の光受信器では、識別レベルが
ある一点に固定されているため様々な条件に対して、最
適な識別レベルに設定されているとは言い難い。そのた
めエラーに対するマージンが低く伝送距離が制限される
などの欠点がある。
【0003】このような問題意識に基づき、従来から識
別レベルあるいは識別位相の制御方式が提案されてい
る。
【0004】例えば、特開平08−265375号公報
には、識別レベル、識別位相の制御方式が開示されてい
る。このうち、識別レベルの制御では、データ入力が供
給され、互いに異なる識別レベルを有する3つの識別器
の出力信号のうち、レベルが隣接する2つの出力信号が
比較される。比較の結果、不一致であれば、該当する識
別レベルとは逆の方向、すなわち、例えばレベルがより
大きい方で不一致が発生した場合には、3つの識別レベ
ルを、それらの間隔は固定したままレベルを下降させる
方向に移動させる。また、同公報に記載されている識別
位相の制御では、データ入力が供給され、互いに異なる
識別タイミングを有する3つの識別器の出力信号のう
ち、タイミングが隣接する2つの出力信号が比較され
る。比較の結果、不一致であれば、該当する識別タイミ
ングとは逆の方向、すなわち、例えば識別タイミングが
位相のより進んでいる方で不一致が発生した場合には、
3つの識別タイミングを、それらの間隔は固定したまま
タイミングを遅延させる方向に移動させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術においては、下記のような問題点があった。
【0006】すなわち、上記の特開平8−265375
号公報に記載された識別レベルあるいは識別位相制御方
式においては、制御に用いている3つの識別レベルある
いは識別タイミング全体を平行にシフトさせてはいるも
のの、各々の間隔は固定されている。このため、到来す
る信号のハイレベル、ロウレベルの差が小さくなったと
きに、制御系が不安定になるおそれがある。すなわち、
3つの識別レベルのうち、大きい側を最適調整すると、
小さい側の識別レベルが信号のロウレベルを下回り、中
間の識別レベルによる識別器出力との比較の結果が不一
致になる。ここで、小さい側の識別レベルを最適調整す
ると、今度は大きい側の識別レベルが最適値からはずれ
ることとなる。このため、制御系全体として安定状態に
到達せず、発振すら懸念されることとなる。
【0007】本発明は、上記の課題を解決して、安定に
識別レベルあるいは識別位相を設定することが可能な、
識別レベル自動制御回路及び制御方法、識別位相自動制
御回路及び制御方法、並びに光受信器を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の識別レベル自動制御回路は、入力データ信
号が供給され互いに異なる識別レベルを有する複数の識
別回路と、前記互いに異なる識別レベルのうち大小順が
隣り合う2つの識別レベルに対応する前記識別回路の出
力の一致、不一致に対応する一致判定信号を出力する複
数の排他的論理和回路と、前記一致判定信号が一致を示
すよう、前記互いに異なる識別レベルの各々の絶対値及
びその間隔を調整する制御信号を出力する識別電圧制御
回路とを備えている。
【0009】あるいは、入力データ信号が供給され互い
に異なる識別レベルを有する複数の識別回路と、前記互
いに異なる識別レベルのうち大小順が隣り合う2つの識
別レベルに対応する前記識別回路の出力の一致、不一致
に対応する一致判定信号を出力する複数の排他的論理和
回路と、前記一致判定信号が一致を示すよう、前記入力
データ信号の直流レベルと前記互いに異なる識別レベル
の一との差、及び他の識別レベルの各々を調整する制御
信号を出力する識別電圧制御回路とを備えている。
【0010】ここで、前記識別電圧制御回路は、第1の
前記識別レベルに対応する第1の前記一致判定信号が不
一致を示している場合に出力電圧を漸増させる充電回路
と、前記第1の識別レベルより小さな第2の前記識別レ
ベルに対応する第2の前記一致判定信号が不一致を示し
ている場合に出力電圧を漸減させる放電回路と、前記第
1もしくは第2の一致判定信号の少なくとも一方が不一
致を示している場合に速やかに電圧が減少し、双方が一
致を示している場合に緩やかに電圧が上昇する第1の出
力と、少なくとも一方が不一致を示している場合に速や
かに電圧が増加し、双方が一致を示しているときは緩や
かに電圧が減少する第2の出力を有する充放電回路とを
備えていてもよい。
【0011】あるいは、前記識別電圧制御回路は、第1
の前記識別レベルに対応する第1の前記一致判定信号が
不一致を示している場合に出力電圧を漸減させる放電回
路と、前記第1の識別レベルより小さな第2の前記識別
レベルに対応する第2の前記一致判定信号が不一致を示
している場合に出力電圧を漸増させる充電回路と、前記
第1もしくは第2の一致判定信号の少なくとも一方が不
一致を示している場合に速やかに電圧が減少し、双方が
一致を示している場合に緩やかに電圧が上昇する第1の
出力と、少なくとも一方が不一致を示している場合に速
やかに電圧が増加し、双方が一致を示しているときは緩
やかに電圧が減少する第2の出力を有する充放電回路と
を備えていてもよい。
【0012】あるいはまた、前記識別電圧制御回路は、
第1の前記識別レベルに対応する第1の前記一致判定信
号が不一致を示している場合にカウントアップし、前記
第1の識別レベルより小さな第2の前記識別レベルに対
応する第2の前記一致判定信号が不一致を示している場
合にカウントダウンする第1のアップダウンカウンタ
と、所定の時間を計時するタイマと、前記第1及び第2
の一致判定信号の少なくとも一方が不一致を示している
場合にカウントダウンし、前記タイマの計時に合わせて
カウントアップする第2のアップダウンカウンタと、前
記第1及び第2の一致判定信号の少なくとも一方が不一
致を示している場合にカウントアップし、前記タイマの
計時に合わせてカウントダウンする第3のアップダウン
カウンタとを備えていてもよい。
【0013】あるいは、前記識別電圧制御回路は、第1
の前記識別レベルに対応する第1の前記一致判定信号が
不一致を示している場合にカウントダウンし、前記第1
の識別レベルより小さな第2の前記識別レベルに対応す
る第2の前記一致判定信号が不一致を示している場合に
カウントアップする第1のアップダウンカウンタと、所
定の時間を計時するタイマと、前記第1及び第2の一致
判定信号の少なくとも一方が不一致を示している場合に
カウントダウンし、前記タイマの計時に合わせてカウン
トアップする第2のアップダウンカウンタと、前記第1
及び第2の一致判定信号の少なくとも一方が不一致を示
している場合にカウントアップし、前記タイマの計時に
合わせてカウントダウンする第3のアップダウンカウン
タとを備えていてもよい。
【0014】あるいは、前記識別電圧制御回路は、第1
の前記識別レベルに対応する第1の前記一致判定信号が
不一致を示している場合に出力電圧を漸減させる放電回
路と、前記第1の識別レベルより小さな第2の前記識別
レベルに対応する第2の前記一致判定信号が不一致を示
している場合に出力電圧を漸増させる充電回路とを備え
ていてもよい。
【0015】ここで、前記互いに異なる識別レベルの最
大及び最小の値を有する識別レベルの平均値を識別レベ
ルとして含んでもよい。
【0016】さらに、前記複数の排他的論理和回路と前
記識別電圧制御回路の間に挿入され、前記一致判定信号
を伸長するパルス幅伸長回路を備えていてもよい。
【0017】本発明の識別位相自動制御回路は、入力デ
ータ信号が供給され互いに異なる識別タイミングを有す
る複数の識別回路と、前記互いに異なる識別タイミング
のうち遅延量の大小順が隣り合う2つの識別タイミング
に対応する前記識別回路の出力の一致、不一致に対応す
る一致判定信号を出力する複数の排他的論理和回路と、
前記一致判定信号が一致を示すよう、前記互いに異なる
識別タイミングの各々を調整する制御信号を出力する識
別タイミング制御回路とを備えている。
【0018】ここで、前記識別タイミング制御回路は、
第1の前記識別タイミングに対応する第1の前記一致判
定信号が不一致を示している場合に出力電圧を漸減させ
る放電回路と、前記第1の識別レベルより遅れている第
2の前記識別タイミングに対応する第2の前記一致判定
信号が不一致を示している場合に出力電圧を漸増させる
充電回路と、前記第1もしくは第2の一致判定信号の少
なくとも一方が不一致を示している場合に速やかに電圧
が減少し、双方が一致を示している場合に緩やかに電圧
が上昇する第1の出力と、少なくとも一方が不一致を示
している場合に速やかに電圧が増加し、双方が一致を示
しているときは緩やかに電圧が減少する第2の出力を有
する充放電回路とを備えていてもよい。
【0019】また、前記識別タイミング制御回路は、第
1の前記識別タイミングに対応する第1の前記一致判定
信号が不一致を示している場合にカウントダウンし、前
記第1の識別タイミングより遅れている第2の前記識別
タイミングに対応する第2の前記一致判定信号が不一致
を示している場合にカウントアップする第1のアップダ
ウンカウンタと、所定の時間を計時するタイマと、前記
第1及び第2の一致判定信号の少なくとも一方が不一致
を示している場合にカウントダウンし、前記タイマの計
時に合わせてカウントアップする第2のアップダウンカ
ウンタと、前記第1及び第2の一致判定信号の少なくと
も一方が不一致を示している場合にカウントアップし、
前記タイマの計時に合わせてカウントダウンする第3の
アップダウンカウンタとを備えていてもよい。
【0020】さらにまた、前記識別タイミング制御回路
は、第1の前記識別タイミングに対応する第1の前記一
致判定信号が不一致を示している場合に出力電圧を漸減
させる放電回路と、前記第1の識別タイミングより遅れ
ている第2の前記識別タイミングに対応する第2の前記
一致判定信号が不一致を示している場合に出力電圧を漸
増させる充電回路とを備えていてもよい。
【0021】ここで、前記互いに異なる識別タイミング
のうち遅延量が最大及び最小の値を有する識別タイミン
グの平均値を識別タイミングとして含んでいてもよい。
【0022】また、前記識別位相自動制御回路は、さら
に、前記複数の排他的論理和回路と前記識別タイミング
制御回路の間に挿入され、前記一致判定信号を伸長する
パルス幅伸長回路を備えていてもよい。
【0023】本発明の識別レベル制御方法は、入力デー
タ信号と、互いに異なる複数の識別レベルの各々との大
小を個別に比較する識別工程と、前記互いに異なる識別
レベルの2つに対応する前記識別工程での比較結果を比
較し、一致、不一致を判定する比較工程と、該比較工程
での前記判定の結果に基づき、前記識別レベルの絶対値
及びその間隔を調整する識別電圧調整工程とを含んでい
る。
【0024】ここで、前記識別レベルの数は3であって
もよい。
【0025】また、前記識別電圧調整工程は、前記複数
の識別レベルの各々を同一のレベルだけシフトする識別
レベル位置調整工程と、前記複数の識別レベル相互の間
隔を調整する識別レベル間隔調整工程とを有していても
よい。
【0026】また、前記識別電圧調整工程は、前記複数
の識別レベルのうち、最大及び最小の値を有するものを
独立して調整する両端識別レベル調整工程と、前記最大
及び最小の値を有する識別レベルを所定の比率に分割し
た値に、残りの識別レベルの値を設定する中間識別レベ
ル設定工程とを有していてもよい。
【0027】また、前記識別レベル制御方法は、さら
に、前記比較工程で一致の結果が得られている間は、前
記識別レベルのうち最大及び最小の値を有するものの差
を徐々に拡大する間隔拡大工程を有していてもよい。
【0028】あるいは、入力されるディジタル信号と所
定の識別レベルとの大小を比較して得られる識別出力を
生成する識別工程と、前記識別出力を構成する符号系列
の誤りを検出する誤り検出工程と、ロウレベルがハイレ
ベルに誤った場合には、前記識別レベルを増加させ、ハ
イレベルがロウレベルに誤った場合には、前記識別レベ
ルを減少させる識別レベル変更工程とを有している。
【0029】本発明の識別位相制御方法は、入力される
ディジタル信号と所定の識別レベルとの大小を互いに異
なる複数の識別タイミングで比較して得られる複数の識
別出力を生成する識別工程と、前記複数の識別タイミン
グの2つに対応する前記識別工程での識別出力を比較
し、一致、不一致を判定する比較工程と、該比較工程で
の前記判定の結果に基づき、前記識別タイミングを調整
する識別タイミング調整工程と含んでいる。
【0030】ここで、前記識別タイミング調整工程は、
前記複数の識別タイミングの各々を同一のレベルだけシ
フトする識別タイミング位置調整工程と、前記複数の識
別タイミング相互の間隔を調整する識別タイミング間隔
調整工程とを有していてもよい。
【0031】また、前記識別タイミング調整工程は、前
記複数の識別タイミングのうち、最大及び最小の遅延量
を有するものを独立して調整する両端識別タイミング調
整工程と、前記最大及び最小の遅延量を有する識別タイ
ミングを所定の比率に分割した値に、残りの識別タイミ
ングの値を設定する中間識別タイミング設定工程とを有
していてもよい。
【0032】また、前記識別位相制御方法は、さらに、
前記比較工程で一致の結果が得られている間は、前記識
別タイミングのうち最大及び最小の遅延量を有するもの
遅延量の差を徐々に拡大する間隔拡大工程を有していて
もよい。
【0033】本発明の光受信器は、入力された光信号を
電気信号に変換する光検出器と、前記電気信号が入力さ
れる、上記の識別レベル自動制御回路と、前記電気信号
に含まれるクロック信号を抽出して出力し、前記識別レ
ベル自動制御回路に供給するクロック抽出回路とを備え
ている。
【0034】さらに、前記電気信号が入力され、前記複
数の識別レベルのうち中央近傍の値を有する識別レベル
で、前記クロック信号のタイミングで識別する識別器と
を備えていてもよい。
【0035】あるいは、さらに、前記光検出器と前記識
別器の間に挿入されたコンデンサを備えていてもよい。
【0036】あるいは、さらに、上記の識別位相制御回
路を備え、前記識別位相制御回路へは前記電気信号が入
力され、前記複数の識別タイミングのうち、中央近傍の
遅延量を有するものが前記識別レベル自動制御回路に供
給され、前記複数の識別レベルのうち中央近傍の値を有
するものが、前記識別位相自動制御回路に供給されるよ
うに構成してもよい。
【0037】ここで、上記の光受信器は、複数の識別回
路のうち、中央近傍の値の識別レベルを有する識別回路
を出力として用いるように構成してもよい。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の識別レベル自動制御回路
及び制御方法、識別位相自動制御回路及び制御方法、並
びに光受信器の構成及びその動作を図1乃至図22を用
いて説明する。
【0039】図1は、本発明の第1の実施例である自動
識別レベル制御回路の構成を表す図である。図1におい
て、自動識別レベル制御回路は、結合コンデンサ100
と、3値識別回路101と、レベル変動検出回路102
と、識別電圧制御回路103と、低域通過フィルタ10
4を含んで構成されている。ここで、3値識別回路10
1は、リミッタアンプ105〜107とフリップフロッ
プ108〜110から構成されている。また、レベル変
動検出回路102は、排他的論理和回路111、112
で構成されている。
【0040】ここで、結合コンデンサ100は、データ
信号入力の直流分をカットし、信号成分のみ通過させ
る。3値識別回路101は、データ入力信号1のHレベ
ル近傍と中央レベル近傍とLレベル近傍に各々識別点を
有し、Hレベルでの識別結果Q1、中央レベルでの識別
結果Q2、Lレベルでの識別結果Q3を出力する。レベ
ル変動検出回路102は、3値識別回路101のHレベ
ルの識別結果Q1と中央レベルでの識別結果Q2、およ
び中央付近識別出力Q2とLレベルの識別出力Q3を比
較して、Hレベルの低下または、Lレベルの上昇を検出
してHレベル低下パルスとLレベル上昇パルスを出力す
る。Hレベル低下パルスを受けた時にはリミッタアンプ
105〜107の各非反転端子バイアス電圧を同時に上
昇させ、Lレベル上昇パルスを受けたときにはリミッタ
アンプ105〜107の各非反転端子バイアス電圧を同
時に降下させるような識別電圧制御信号を出力する。H
レベル低下パルスまたはLレベル上昇パルスを受けたと
き、リミッタアンプ105の識別電圧VTHHを瞬時に
下げてVTHHとVTHとの間隔を狭め、Hレベル低下
パルスまたはLレベル上昇パルスがなくなったときに
は、識別電圧VTHLを緩やかに上げて、VTHHとV
THとの間隔をゆっくり広げるよう制御する識別電圧幅
制御信号1を出力する。識別電圧制御回路103は、H
レベル低下パルスまたはLレベル上昇パルスを受けたと
き、リミッタアンプ107の識別電圧VTHLを瞬時に
上げてVTHとVTHLとの間隔を狭め、Hレベル低下
パルスまたはLレベル上昇パルスがなくなったときに
は、識別電圧VTHLを緩やかに下げて、VTHとVT
HLとの間隔をゆっくり広げるよう制御する識別電圧幅
制御信号2を出力する。このとき、VTHHとVTHの
間隔とVTHLとVTHの間隔は等しくてもよいし、等
しくなくともよい。低域通過フィルタ104は、リミッ
タアンプ105〜107の反転端子と識別電圧制御回路
103の識別電圧制御信号の間に接続され、信号成分を
除去する。
【0041】ここで、3値識別回路101は、リミッタ
アンプ105、リミッタアンプ106、リミッタアンプ
107、フリップフロップ108、フリップフロップ1
09、フリップフロップ110とを含んで構成されてい
る。
【0042】リミッタアンプ105は、コンデンサ10
0の出力が非反転入力端子に入力され、識別電圧VTH
Hとの比較を行う。リミッタアンプ106は、同じくコ
ンデンサ100の出力が非反転入力端子に入力され、識
別電圧VTHとの比較を行う。リミッタアンプ107
は、同じくコンデンサ2の出力が非反転入力端子に入力
され、識別電圧VTHLとの比較を行う。フリップフロ
ップ108のデータ入力端子(D)には、リミッタアン
プ105の出力信号が供給され、クロック信号(CLK)
に同期したデータを出力する。フリップフロップ109
のデータ入力端子には、リミッタアンプ106の出力信
号が供給され、クロック信号(CLK)に同期したデータ
を出力する。フリップフロップ110のデータ入力端子
には、リミッタアンプ107の出力信号が供給され、ク
ロック信号(CLK)に同期したデータを出力する。
【0043】また、レベル変動検出回路102は、排他
的論理和回路111と排他的論理和回路112から構成
される。排他的論理和回路111は、その2つの入力端
子に、フリップフロップ108とフリップフロップ10
9の出力信号が各々供給され、両者の一致不一致を検出
する。排他的論理和回路112は、その2つの入力端子
に、フリップフロップ109とフリップフロップ110
の出力信号が各々供給され、両者の一致不一致を検出す
る。
【0044】図9に示すように、識別電圧制御回路10
3は、バッファ901、充電回路903、バッファ90
2、放電回路904、加算器905、バッファ906、
OR回路907、充放電回路908、バッファ909、
及びバッファ910を含んで構成される。
【0045】バッファ901は、排他的論理和回路11
1からのHレベル低下パルスを受ける。充電回路903
は、Hレベル低下パルスを受ける度に出力電圧が増加す
る。バッファ902は、排他的論理和回路2からのLレ
ベル上昇パルスを受ける。放電回路904は、Lレベル
上昇パルスの数が増えると出力電圧が減少する。加算器
905は、充電回路903と放電回路904の電圧を加
算する。バッファ906は、加算器905からの出力電
圧を受けて識別電圧制御信号として出力する。OR回路
907は、バッファ901とバッファ902の出力の論
理和を生成する。充放電回路908は、OR回路907
からの入力があると瞬時に充電し、OR回路907から
の入力がなくなると緩やかに放電する回路を有し、出力
としてOR回路907からの入力があると瞬時に電圧が
下がり、OR回路907からの入力がなくなると緩やか
に電圧が上がる出力V1と、OR回路907からの入力
があると瞬時に電圧が上がり、OR回路907からの入
力がなくなると緩やかに電圧が下がる出力V2を有す
る。バッファ909は、充放電回路908の出力V1を
受けて識別電圧幅制御信号1を出力する。バッファ91
0は、充放電回路908の出力V2を受けて識別電圧幅
制御信号2を出力する。識別電圧制御信号と識別電圧幅
制御信号1の間隔、及び識別電圧制御信号と識別電圧幅
制御信号2の間隔は等しくてもよいし、等しくなくとも
よい。なお、バッファ901、902、909、910
は、ノイズの回り込みなどのおそれが無ければ省略して
もよい。低域通過フィルタ104として、本実施例で
は、抵抗RとコンデンサCを含んだ周知の構成を用いた
が、これに限られない。
【0046】次に、図1、図7、図9を用いて、識別レ
ベル自動制御回路の動作の説明をする。
【0047】図1において、データ入力信号1は結合コ
ンデンサ100を介して3値識別回路101へ供給され
る。
【0048】正常な場合、識別電圧VTHH、識別電圧
VTH、識別電圧VTHLとデータ入力信号1は、図7
−1のような関係にある。すなわち、データのHレベル
は識別電圧VTHHの上方にあり、データのLレベルは
識別電圧VTHLの下方にある。このとき、図1のリミ
ッタアンプ105から107の出力は全てHレベルとな
り、図7−4のようにフリップフロップ108〜110
の出力Q1〜Q3も全てHレベルとなって、排他的論理
和回路111および排他的論理和回路112の出力はと
もにLレベルとなる。
【0049】同様に、データのLレベルが識別電圧VT
HLの下方にある場合は、図1のリミッタアンプ105
から107の出力は全てLレベルとなり、図7−4のよ
うに図1のフリップフロップ108〜110の出力Q1
〜Q3も全てLレベルとなって、排他的論理和回路11
1および排他的論理和回路112の出力はともにLレベ
ルとなる。
【0050】ここで、図7−2のようにデータ入力信号
1のHレベルが低下して、識別電圧VTHHと識別電圧
VTHとの間に移動した場合、図1のリミッタアンプ1
05の出力はLレベル、リミッタアンプ106と107
の出力はHレベルとなる。図7−4のようにフリップフ
ロップ108の出力Q1はLレベル、フリップフロップ
109と110の出力Q2とQ3はHレベルとなって、
排他的論理和回路111の出力はHレベル、排他的論理
和回路112の出力はLレベルとなる。
【0051】逆に、図7−3のようにデータ入力信号1
のLレベルが上昇して、識別電圧VTHと識別電圧VT
HLとの間にある場合、図1のリミッタアンプ105と
106の出力はLレベル、リミッタアンプ107の出力
はHレベルとなる。図7−4のようにフリップフロップ
108と109の出力Q1とQ2はLレベル、フリップ
フロップ110の出力Q3はHレベルとなって、排他的
論理和回路111の出力はLレベル、排他的論理和回路
112の出力はHレベルとなる。
【0052】次に、識別電圧制御回路103の動作につ
いて図9を用いて説明する。レベル変動検出回路102
からのHレベル低下パルスは、まずバッファ901に供
給される。バッファ901は、周りの回路等からのノイ
ズの回り込み等を防ぐ目的で挿入されている。充電回路
903は、一種の積分回路であり、Hレベル低下パルス
を受ける度に出力電圧が増加し、Hレベル低下パルスが
なくなれば電圧は減少する。
【0053】Lレベル上昇パルスを受けるバッファ90
2も、バッファ901と同様にノイズの回り込み等を防
ぐ目的で挿入されている。放電回路904も、一種の積
分回路であり、Lレベル上昇パルスを受ける度に出力電
圧が減少し、Hレベル低下パルスがなくなれば電圧は増
加する。
【0054】充電回路903と放電回路904の出力を
加算し、Hレベル低下パルスの数がLレベル上昇パルス
の数よりも多ければ、識別電圧制御信号は増加し、逆に
Hレベル低下パルスの数がLレベル上昇パルスの数より
も少なければ、識別電圧制御信号は減少する。すなわち
Hレベル低下パルスの数がLレベル上昇パルスの数より
も多ければ、図7−2のVTHHとVTHとVTHLと
は下方にシフトし、図7−1のような正常な配置になる
よう制御される。一方、Hレベル低下パルスの数がLレ
ベル上昇パルスの数よりも少なければ、図7−3のVT
HHとVTHとVTHLとは上方にシフトし、図7−1
のような正常な配置になるよう制御される。
【0055】図7−2において、VTHHとVTHとV
THLが下方にシフトすると、データ入力信号の振幅が
小さくなっている場合、VTHLがLレベルよりも下が
ってしまう可能性があり、この場合、図7−1のような
正常な配置にするためにはVTHHとVTHとVTHL
間隔を狭めなければならない。
【0056】この場合の動作について図9を用いて説明
する。Hレベル低下パルスとLレベル上昇パルスの論理
和をOR回路907で生成する。充放電回路908は、
いずれかのパルスを受信すれば瞬時に充電し、パルスが
無くなれば緩やかに放電する(あるいはこの逆)ように
動作する、一種のピーク値検出回路である。出力として
パルスを受信すれば瞬時に電圧が下がり、パルスが無く
なれば緩やかに電圧が上がる出力V1と、パルスを受信
すれば瞬時に電圧が上がりパルスが無くなれば緩やかに
電圧が下がる出力V2を有している。Hレベル低下パル
スとLレベル上昇パルスいずれかのパルスを受信すれば
Hレベル低下パルスとLレベル上昇パルス出力V1はバ
ッファ909を介して識別電圧幅制御信号1としてリミ
ッタアンプ105の識別電圧VTHHを瞬時に下げるよ
うに制御する。
【0057】Hレベル低下パルスとLレベル上昇パルス
のいずれかのパルスを受信すればHレベル低下パルスと
Lレベル上昇パルス出力V2はバッファ910を介して
識別電圧幅制御信号2としてリミッタアンプ107の識
別電圧VTHLを瞬時に上げるように制御する。
【0058】これにより、Hレベル低下パルスとLレベ
ル上昇パルスいずれかのパルスを受信した場合、識別電
圧VTHHと識別電圧VTHとの間隔および識別電圧V
THと識別電圧VTHLとの間隔を狭めることができ
る。従って、データ入力信号の振幅が小さくなっている
場合でも、VTHHとVTHとVTHLを図7−1のよ
うな正常な配置にすることができる。
【0059】バッファ906、909、910は、ノイ
ズの回り込みを防ぐために挿入されていて一種の電圧フ
ォロアとして働く。これらのバッファは、ノイズの回り
込みが無ければ省略することができる。
【0060】(実施例2)図2に本発明の第2の実施例
による識別レベル自動制御回路2の構成を示す。3値識
別回路201とレベル変動検出回路202は図1の識別
レベル自動制御回路1と同じ構成を有する。図1との相
違は識別電圧制御信号と、識別電圧幅制御信号1と識別
電圧幅制御信号2が全てリミッタアンプ205〜207
の反転端子に加えられている点にある。すなわち、識別
電圧制御信号はそのままリミッタアンプ206に加えら
れ、識別電圧幅制御信号1は識別電圧制御信号と加算さ
れてリミッタアンプ205に加えられる。また、識別電
圧幅制御信号2は識別電圧制御信号と加算されてリミッ
タアンプ207に加えられる。従って、動作原理は識別
レベル自動制御回路と同じになる。しかしながら、識別
電圧制御信号がリミッタアンプ205〜207の反転端
子に加えられることになるので、制御方向が図1の識別
電圧制御信号と反対になる。そのため図2の識別電圧制
御回路203は、図9の識別電圧制御回路203の充電
回路903と放電回路904が入れ替わった構成を有し
ている。すなわち、Hレベル低下パルスを受信すると放
電回路1により識別電圧制御信号は、識別電圧VTHH
と識別電圧VTHと識別電圧VTHLを下げる方向に制
御し、Lレベル上昇パルスを受信すると充電回路903
により識別電圧制御信号は、識別電圧VTHHと識別電
圧VTHと識別電圧VTHLを上げる方向に制御する。
識別電圧幅制御信号1及び2は図9に構成を示した識別
電圧制御回路103におけるものと同じであるが、これ
ら識別電圧制御信号と加算された電圧がリミッタアンプ
205及び206の基準電圧として各々加えられる。
【0061】また、リミッタアンプ205〜207の非
反転端子には、識別電圧VTH近傍の電圧VBがバイア
ス電圧として与えられている。このとき、識別電圧VT
HHと識別電圧VTHの間隔と識別電圧VTHLと識別
電圧VTHの間隔は等しくてもよいし、等しくなくとも
よい。
【0062】(実施例3)図3に、本発明の第3の実施
例による識別レベル自動制御回路3の構成を示す。この
回路では、図1のレベル変動検出回路102の代わり
に、レベル変動検出回路302を用いている。レベル変
動検出回路302では、排他的論理和回路311の出力
であるHレベル低下パルスのパルス幅を引き伸ばすパル
ス幅引き伸ばし回路313と排他的論理和回路312の
出力であるLレベル上昇パルスのパルス幅を引き伸ばす
パルス幅引き伸ばし回路314を備えていることが特徴
である。パルス幅引き伸ばし回路313と314として
は周知のモノマルチバイブレータ回路を利用している。
このようにパルスをひき伸ばすことにより、後段に接続
される識別電圧制御回路303に動作の遅い回路を使用
することができ、回路を簡易かつ安価に構成できるとい
う効果がある。
【0063】(実施例4)図4に、本発明の第4の実施
例による識別レベル自動制御回路4の構成を示す。本実
施例では、3値識別回路401とレベル変動検出回路4
02は、図1の識別レベル自動制御回路1で用いたもの
と同じであるので説明を省略する。ここでは、識別電圧
制御回路403について図13を用いて説明する。
【0064】図13に示すように、識別電圧制御回路4
03に入力されるHレベル低下パルスは、バッファ13
01を介して放電回路1303に入力される。放電回路
1303は、入力されるパルス数の増加に応じて出力電
圧が減少する特性を持つ。放電回路1303の出力は、
バッファ1305を介してHレベルの識別電圧制御信号
として出力される。また、Lレベル上昇パルスはバッフ
ァ1302を介して充電回路1304に入力される。充
電回路1304は、入力されるパルス数の増加に応じて
出力電圧が増加する特性を持ち、その出力は、バッファ
1306を介してLレベルの識別電圧制御信号として出
力される。
【0065】Hレベルの識別電圧制御信号は、図4のリ
ミッタアンプ405の反転端子に接続された識別電圧源
に加えられ、データ入力信号のHレベルが低下すると識
別電圧VTHHを下げるように制御する。一方、Lレベ
ルの識別電圧制御信号は図4のリミッタアンプ407の
反転端子に接続された識別電圧源に加えられ、データ入
力信号のLレベルが上昇すると識別電圧VTHLを上げ
るように制御する。また、識別電圧VTHは、分圧器4
04によりHレベルの識別電圧制御信号とLレベルの識
別電圧制御信号の中間の電圧に設定される。本実施例で
は、抵抗R1と抵抗R2により、簡易に分圧器404を
実現している。抵抗R1と抵抗R2を等しい値にすれ
ば、Hレベルの識別電圧制御信号とLレベルの識別電圧
制御信号のちょうど中間の電圧になるが、R1とR2の
比率を変化させ、他のレベルに設定することも可能であ
る。
【0066】(実施例5)図5に本発明の第5の実施例
による識別位相自動制御回路の構成を示す。上記では、
識別レベル自動制御回路につき説明してきたが、識別レ
ベル自動制御回路と同様な考え方で、識別位相について
も自動調整が可能である。これを図5を用いて説明す
る。識別位相自動制御回路1は、3値識別回路501、
レベル変動検出回路502、識別位相制御回路503、
可変遅延回路513〜515から構成されている。
【0067】3値識別回路501は、リミッタアンプ5
05〜507とフリップフロップ508〜510から構
成される。3値識別回路501は、識別レベル自動制御
回路1の3値識別回路101とほぼ同じ構成であるが、
リミッタアンプ505〜507の各反転端子に識別電圧
VTHが共通に与えられている点が異なっている。ま
た、フリップフロップ508〜510の各クロック端子
Cに加えられるクロック位相が可変遅延回路513〜5
15により調整されたものである点でも異なっている。
フリップフロップ508に加えられるクロックとフリッ
プフロップ509に加えられるクロックの位相差と、フ
リップフロップ509に加えられるクロックとフリップ
フロップ510に加えられるクロックの位相差は等しく
てもよいし、等しくなくともよい。
【0068】次に、この識別位相自動制御回路の動作に
ついて、図8を用いて説明する。
【0069】識別位相が正常である場合、識別位置T
L、識別位置TTH、識別位置TRとデータ入力信号1
は、図8−1のように、データの立ち上がりが、時間軸
(図8−1の横軸)上識別位置TLの左側にあり、かつ
データの立ち下がりが、時間軸上識別位置TRの右側に
ある。このとき、図8−4のようにフリップフロップ5
08〜510の出力Q4〜Q6は全てHレベルまたはL
レベルとなり、排他的論理和回路511、512の出力
は、ともにLレベルとなる。
【0070】これに対し、図8−2のようにデータ入力
信号1が時間軸上右側に(すなわち、TL、TTH、T
Rの各識別位置に対して遅れる方向に)シフトしてクロ
スポイントが、識別位置TLと識別位置TTHとの間に
ある場合、図5のフリップフロップ508の出力はLレ
ベル、フリップフロップ509と510の出力はHレベ
ルとなるか、または、フリップフロップ508の出力は
Hレベル、フリップフロップ509と510の出力はL
レベルとなる。図8−4のように、フリップフロップ5
08の出力Q4はLレベル、フリップフロップ509と
510の出力Q5とQ6はHレベル、または、フリップ
フロップ508の出力Q4はHレベル、フリップフロッ
プ509と510の出力Q5とQ6はLレベルとなっ
て、排他的論理和回路511の出力はHレベル、排他的
論理和回路512の出力はLレベルとなる。
【0071】逆に、図8−3のようにデータ入力信号1
が時間軸上左側に(すなわち、TL、TTH、TRの各
識別位置に対して進んだ方向に)シフトしてクロスポイ
ントが、識別位置TTHと識別位置TRとの間にあると
きは、図5のフリップフロップ508と509の出力は
Hレベル、フリップフロップ510の出力はLレベルと
なるか、または、フリップフロップ508と509の出
力はLレベル、フリップフロップ510の出力はHレベ
ルとなる。図8−4のように、フリップフロップ508
と509の出力Q4とQ5はHレベル、フリップフロッ
プ510の出力Q6はLレベル、または、フリップフロ
ップ508と509の出力Q5とQ6はLレベル、フリ
ップフロップ510の出力Q6はHレベルとなって、排
他的論理和回路511の出力はLレベル、排他的論理和
回路512の出力はHレベルとなる。
【0072】次に、識別位相制御回路503の動作につ
いて図14を用いて説明する。レベル変動検出回路50
2からの右シフトパルスをバッファ1401で受ける。
バッファ1401は、周りの回路等からのノイズの回り
込み等を防ぐ目的で挿入されている。放電回路1403
は、一種の積分回路であり、右シフトパルスを受ける度
に出力電圧が減少し、右シフトパルスがなくなれば電圧
は増加する。
【0073】左シフトパルスを受けるバッファ1402
もバッファ1401と同様にノイズの回り込み等を防ぐ
目的で挿入されている。充電回路1404も、一種の積
分回路であり、左シフトパルスを受ける度に出力電圧が
増加し、左シフトパルスが無くなれば電圧は減少する。
【0074】充電回路1404と放電回路1403の出
力を加算し、右シフトパルスの数が左シフトパルスの数
よりも多ければ、識別位相制御信号は減少し、逆に右シ
フトパルスの数が左シフトパルスの数よりも少なけれ
ば、識別電圧制御信号は増加する。すなわち右シフトパ
ルスの数が左シフトパルスの数よりも多ければ、図8−
2のTLとTTHとTRは右にシフトし、図8−1のよ
うな正常な配置になるよう制御される。一方、右シフト
パルスの数が左シフトパルスの数よりも少なければ、図
8−3のTLとTTHとTRとは左にシフトし、図8−
1のような正常な配置になるよう制御される。
【0075】図8−2において、TLとTTHとTRが
右にシフトすると、データ入力信号のデューティが小さ
くなっている場合、TRがクロスポイントよりも右側に
出てしまう可能性があり、この場合、図8−1のような
正常な配置にするためにはTLとTTHとTRの間隔を
狭めなければならない。
【0076】この場合の動作について図14を用いて説
明する。
【0077】右シフトパルスと左シフトパルスの論理和
をOR回路1407で生成する。充放電回路1408
は、いずれかのパルスを受信すれば瞬時に放電し、パル
スがなくなれば緩やかに充電する(あるいはこの逆)よう
に動作する一種のピーク値検出回路である。出力として
パルスを受信すれば瞬時に電圧が下がり、パルスが無く
なれば緩やかに電圧が増加する出力V1と、パルスを受
信すれば瞬時に電圧が増加し、パルスがなくなれば緩や
かに電圧が減少する出力V2を有している。右シフトパ
ルスと左シフトパルスいずれかのパルスを受信すれば充
放電回路1408の出力V1はバッファ1409を介し
て識別位相幅制御信号1としてフリップフロップ508
の識別位置TLを瞬時に右にシフトさせるように制御す
ると同時に、充放電回路1408の出力V2はバッファ
1410を介して識別位相幅制御信号1としてフリップ
フロップ510の識別位置TRを瞬時に左にシフトする
ように制御する。
【0078】これにより、右シフトパルスと左シフトパ
ルスいずれかのパルスを受信した場合、識別位置TLと
識別位置TTHと識別位置TRとの間隔を狭めることが
できる。このようにして、データ入力信号の振幅が小さ
くなっている場合でも、TLとTTHとTRを図8−1
のような正常な配置にすることができる。このとき、識
別位置TLと識別位置TTHの間隔と、識別位置TRと
識別位置TTHの間隔は等しくてもよいし、等しくなく
ともよい。
【0079】バッファ1406、1409、1410
は、ノイズの回り込みを防ぐために挿入されていて一種
の電圧フォロアとして働く。ノイズの回り込みがなけれ
ば、これらのバッファは省略することができる。
【0080】図17は可変遅延回路513〜515の構
成例である。リミッタとして働く差動増幅回路の電流I
を制御することで遅延量を制御している。電流Iが増加
すれば遅延量は減り、クロックは左にシフトし、電流I
が減少すれば遅延量は増加し、クロックは右にシフトす
る。
【0081】(実施例6)図6に、本発明の第6の実施
例による識別位相自動制御回路2の構成を示す。3値識
別回路601とレベル変動検出回路602は、図5の識
別位相自動制御回路1で用いているものと同じ構成であ
るので説明を省略し、ここでは識別位相制御回路603
について図16を用いて説明する。
【0082】識別位相制御回路603に入力される右シ
フトパルスはバッファ1601を介して放電回路160
3に入力される。放電回路1603は、入力されるパル
ス数が増加すれば出力電圧が減少し、パルス数が減少す
れば出力電圧が増加する特性を持つ。放電回路1603
の出力は、バッファ1605を介して識別位相右シフト
制御信号として出力される。また、左シフトパルスはバ
ッファ1602を介して充電回路1604に入力され
る。充電回路1604は入力されるパルス数が増加すれ
ば出力電圧が増加し、パルス数が減少すれば出力電圧が
減少する特性を持つ。その出力は、バッファ1606を
介して識別位相左シフト制御信号として出力される。
【0083】識別位相右シフト制御信号は、図6の可変
遅延回路615に加えられ、データ入力信号が右にシフ
トするとクロックCLKを遅らせるように可変遅延回路
615を制御する。同様に、識別位相左シフト制御信号
は、図6の可変遅延回路613に加えられ、データ入力
信号が左にシフトするとクロックCLKを進めるように
可変遅延回路613を制御する。
【0084】分圧器616の出力は、識別位相右シフト
制御信号と識別位相左シフト制御信号の中間の電圧に設
定され、可変遅延回路613の遅延量と可変遅延回路6
15の遅延量の中間にくるよう可変遅延回路614を制
御する。本実施例では、分圧器616を抵抗R1と抵抗
R2により簡易に実現している。抵抗R1と抵抗R2を
等しい値にすれば、可変遅延回路1の遅延量と可変遅延
回路3の遅延量のちょうど中間の遅延量となるが、分圧
比はこれに固定されるものではない。
【0085】(実施例7)図11に本発明の第7の実施
例による識別電圧制御回路の構成を示す。図11の識別
電圧制御回路3は識別電圧制御回路1の変形例である。
【0086】識別電圧制御回路3は、アップダウンカウ
ンタ1101〜1103、それらに接続されるD/A変
換器1104〜1106、バッファ1107〜110
9、タイマ1110、OR回路1111で構成される。
【0087】次に、識別電圧制御回路3の動作について
説明する。Hレベル低下パルスを受信するごとにアップ
ダウンカウンタ1101はカウントアップする。一方、
Lレベル上昇パルスを受信するごとにアップダウンカウ
ンタ1101はカウントダウンする。アップダウンカウ
ンタ1101の出力は、D/A変換器1104によりア
ナログの識別電圧制御信号に変換される。
【0088】従って、Hレベル低下パルスの数がLレベ
ル上昇パルスの数よりも多いときは識別電圧制御信号は
電圧が上昇し、Hレベル低下パルスの数がLレベル上昇
パルスの数よりも少ないときは識別電圧制御信号の電圧
が下降する。アップダウンカウンタ1102のDOWN
端子には、Hレベル低下パルスとLレベル上昇パルスの
論理和が入力される。このため、Hレベル低下パルスま
たは、Lレベル上昇パルスのいずれかが識別電圧制御回
路3に到来するたびにカウントダウンし、識別電圧幅制
御信号1が減少する。同様に、アップダウンカウンタ1
103のUP端子には、Hレベル低下パルスとLレベル
上昇パルスの論理和が入力され、上記両パルスのいずれ
かを受信するたびにカウントアップし、識別電圧幅制御
信号2が増加していく。
【0089】タイマ1110は、Hレベル低下パルスま
たは、Lレベル上昇パルスのいずれも無いときに、アッ
プダウンカウンタ1102をカウントアップさせ、識別
電圧幅制御信号1の電圧を上昇させる。また、タイマー
1110は、Hレベル低下パルスまたは、Lレベル上昇
パルスのいずれも無いときに、アップダウンカウンタ1
103をカウントダウンさせ識別電圧幅制御信号2の電
圧を減少させる。タイマ1110の周期は、クロックC
LKに対して十分に広く設定されており、Hレベル低下
パルスまたは、Lレベル上昇パルスのいずれかを受信し
たときは、瞬時にVTHHとVTHとVTHLの間隔を
狭め、Hレベル低下パルス及び、Lレベル上昇パルスの
いずれも受信しないときは、ゆっくりとVTHHとVT
HとVTHLの間隔を広げることができる。
【0090】図12の識別電圧制御回路4は、識別レベ
ル自動制御回路2に使用する場合の構成を表す。この構
成では、制御の方向が識別レベル自動制御回路1と反対
になるため、Hレベル低下パルスをアップダウンカウン
タ1のDOWN端子に、Lレベル上昇パルスをアップダ
ウンカウンタ1のUP端子に接続している。
【0091】図15は、識別位相制御回路2の構成を示
す。識別位相制御回路2の構成は、図12の識別電圧制
御回路4と同じである。この回路においては、右シフト
パルスをアップダウンカウンタ1501のDOWN端子
に、左シフトパルスをアップダウンカウンタ1501の
UP端子に接続している。
【0092】(実施例8)図18に、本発明の第8の実
施例による、識別レベル自動制御回路を示す。本実施例
では、自動識別レベル調整に誤り訂正回路を用いてい
る。
【0093】図18の識別レベル自動制御回路は、リミ
ッタアンプ1801、誤り訂正回路1802、AND回
路1803、フリップフロップ1804、アップダウン
カウンタ1805、D/A変換器1806、バッファ1
807、とを含んで構成されている。
【0094】ここで、リミッタアンプ1801は、デー
タ入力信号1のHレベルまたはLレベルを、識別電圧V
THと比較している。誤り訂正回路1802は、データ
の誤りを検出し、誤りがある場合訂正ビット”1”を出
力する誤り検出回路1810と排他的論理和回路181
1から構成されている。AND回路1803は、CLK
と誤り検出回路の出力信号の論理積を生成する。D/A
変換器1806は、アップダウンカウンタの出力信号を
アナログ電圧信号に変換する。
【0095】次に、識別レベル自動制御回路5の動作に
ついて説明する。データ入力信号はリミッタアンプ18
01の非反転端子に入力され、識別電圧VTHと比較さ
れ、データがHレベルかLレベルかが判定される。その
結果得られる識別出力はフリップフロップ1808でC
LKのタイミングで読み込まれる。フリップフロップ1
808の出力は、誤り検出回路1810に入力され、符
号系列中の誤りの有無がチェックされる。ここで誤りが
検出されると、誤り検出回路1810は、訂正ビット
“1”を出力する。訂正ビットとフリップフロップ18
08の出力の排他的論理和をとることにより誤ったデー
タを正しいデータに復元することができる。
【0096】ここで、訂正ビットにより訂正された結果
が1であれば、0を1に訂正したことになり、訂正ビッ
トにより訂正された結果が0であれば、1を0に訂正し
たことになる。すなわち、訂正された結果を見ることに
より、1のデータが誤ったのか0のデータが誤ったかが
わかる。
【0097】フリップフロップ1804は、訂正ビット
が1の時のデータを読み込み、データが1であれば0の
誤りパルスとしてアップダウンカウンタ1805のUP
端子に入力され、カウントアップさせる。もし、訂正ビ
ットが1の時のデータを読み込みデータが0であれば1
の誤りパルスとしてアップダウンカウンタ1805のD
OWN端子に入力されカウントダウンさせる。アップダ
ウンカウンタ1805の出力はD/A変換器1806に
よりアナログ電圧信号に変換されリミッタアンプ180
1の反転端子に識別電圧として与えられている。0の誤
りパルスがでた場合は、アップダウンカウンタ1805
はカウントアップされ、識別電圧制御信号は識別電圧V
THを増大するように制御し、1の誤りパルスがでた場
合はアップダウンカウンタ1805はカウントダウンさ
れ、識別電圧制御信号は識別電圧VTHを減少するよう
に制御する。これにより識別電圧VTHを最適位置に調
整することができる。
【0098】(実施例9)図19に、本発明の第9の実
施例による、識別レベル自動制御回路を用いた光受信回
路の構成例である。
【0099】この光受信回路は、光信号を電気信号に変
換する光電変換素子1901と、変換された電気信号を
増幅するアンプ1902と、結合コンデンサ1903
と、クロック抽出回路1904と、識別レベル自動制御
回路1905と、識別器1906を含んで構成されてい
る。
【0100】アンプ1902の出力は、結合コンデンサ
1903を介してクロック抽出回路1904、識別レベ
ル自動制御回路1905及び識別器1906に供給され
る。クロック抽出回路1904はデータ入力信号からク
ロック成分を抽出し、識別レベル自動制御回路1905
と識別器1906に供給する。識別器1906は、識別
レベル自動制御回路1905により最適に調整された識
別電圧VTHでデータ入力信号を識別する。クロック抽
出回路1904には、周知のPLL回路を使用してい
る。また識別レベル自動制御回路1905としては、識
別レベル自動制御回路1〜4のいずれを使用してもよ
い。
【0101】(実施例10)図20は、本発明の識別レ
ベル自動制御回路と識別位相自動制御回路を用いた光受
信回路の構成例である。
【0102】図20の光受信回路は、光信号を電気信号
に変換する光電変換素子2001、変換された信号を増
幅するアンプ2002、結合コンデンサ2003、クロ
ック抽出回路2004、識別レベル自動制御回路200
5、識別位相自動制御回路2006、及び識別器200
7を含んで構成されている。
【0103】アンプ2002の出力は、結合コンデンサ
2003を介してクロック抽出回路2004、識別レベ
ル自動制御回路2005、及び識別器2007に供給さ
れる。クロック抽出回路2004は、データ入力信号か
らクロック成分を抽出し、識別レベル自動制御回路20
05と識別器2007に供給する。クロック抽出回路2
004の出力は、識別位相自動制御回路2006により
識別位相が最適化され、識別器2007と識別レベル自
動制御回路2005に供給される。識別器2007は、
識別レベル自動制御回路2005により最適に調整され
た識別電圧VTHと識別位相自動制御回路2006によ
り最適に調整された識別位相でデータ入力信号を識別す
る。
【0104】クロック抽出回路2004には、公知のP
LL回路を使用している。また識別レベル自動制御回路
2005としては、上記の識別レベル自動制御回路1〜
4のいずれを使用してもよい。また、識別位相自動制御
回路2006としては、識別位相自動制御回路1,2の
いずれを使用してもよい。
【0105】(実施例11)図21は、本発明の識別レ
ベル自動制御回路5を用いた光受信回路の構成例であ
る。
【0106】図21の光受信回路は、光信号を電気信号
に変換する光電変換素子2101、変換された信号を増
幅するアンプ2102、結合コンデンサ2103、クロ
ック抽出回路2104、識別レベル自動制御回路5から
構成されている。アンプ2102の出力は、結合コンデ
ンサ2103を介してクロック抽出回路2104と識別
レベル自動制御回路5に供給される。クロック抽出回路
2104はデータ入力信号からクロック成分を抽出し、
識別レベル自動制御回路5に供給する。なお、クロック
抽出回路2104には、周知のPLL回路を使用してい
る。
【0107】(実施例12)図22は、本発明の識別レ
ベル自動制御回路5と識別位相自動制御回路を用いた光
受信回路の構成例である。
【0108】図22の光受信回路は、光信号を電気信号
に変換する光電変換素子2201、変換された信号を増
幅するアンプ2202、結合コンデンサ2203、クロ
ック抽出回路2204、識別レベル自動制御回路5、識
別位相自動制御回路2205を含んで構成されている。
【0109】アンプ2202の出力は、結合コンデンサ
2203を介してクロック抽出回路2204と識別レベ
ル自動制御回路5に供給される。クロック抽出回路22
04はデータ入力信号からクロック成分を抽出する。抽
出されたクロックは、識別位相自動制御回路2205で
データ信号に対する識別位置が最適化され、識別レベル
自動制御回路5に供給される。なお、ここでもクロック
抽出回路2204としては、周知のPLL回路を使用し
ている。
【0110】以上の実施例では、識別レベル制御回路と
主信号の識別回路とを別々の回路で構成していた。これ
に対し、以下の実施例では、識別レベル制御回路のなか
のD−FFを用いて主信号の識別を行っている。このよ
うな回路構成を用いることにより、主信号の識別回路を
別に用意する必要がなくなり、さらに、LSI内部の素
子のばらつきにより、識別レベル自動制御回路で出力さ
れる最適識別レベルと、主信号を識別する識別回路にお
ける最適識別レベルにずれが生じることを防ぐことがで
きる。
【0111】(実施例13)図23に、本発明の第13
の実施例による、識別レベル自動制御回路を用いた光受
信回路の構成を示す。本実施例の光受信回路は、光信号
を電気信号に変換する光電変換素子2301と、変換さ
れた電気信号を増幅するアンプ2302と、結合コンデ
ンサ2303と、クロック抽出回路2304と、識別レ
ベル自動制御回路2305と、を含んで構成される。
【0112】アンプ2302の出力は、結合コンデンサ
2303を介してクロック抽出回路2304及び識別レ
ベル自動制御回路2305に供給される。クロック抽出
回路2304はデータ入力信号からクロック成分を抽出
し、識別レベル自動制御回路2305に供給する。識別
レベル自動制御回路2305の3値識別回路の複数個あ
るフリップフロップは各々識別回路として動作するの
で、本実施例では識別レベル自動制御回路2305の3
値識別回路の中の複数個あるフリップフロップのうち最
適な識別電圧VTHを与えられる1個のフリップフロッ
プを主信号の識別回路として使用している。クロック抽
出回路2304には、周知のPLL回路を使用してい
る。また識別レベル自動制御回路2305としては、識
別レベル自動制御回路1〜4のいずれを使用してもよ
い。
【0113】(実施例14)図24は、本発明の識別レ
ベル自動制御回路と識別位相自動制御回路を用いた光受
信回路の構成例である。
【0114】図24の光受信回路は、光信号を電気信号
に変換する光電変換素子2401、変換された信号を増
幅するアンプ2402、結合コンデンサ2403、クロ
ック抽出回路2404、識別レベル自動制御回路240
5、及び識別位相自動制御回路2406を含んで構成さ
れている。
【0115】アンプ2402の出力は、結合コンデンサ
2403を介してクロック抽出回路2404、識別レベ
ル自動制御回路2405に供給される。クロック抽出回
路2404は、データ入力信号からクロック成分を抽出
し、識別レベル自動制御回路2405に供給する。
【0116】クロック抽出回路2404の出力は、識別
位相自動制御回路2406により識別位相が最適化さ
れ、識別レベル自動制御回路2405に供給される。識
別レベル自動制御回路2405の3値識別回路の中の複
数個あるフリップフロップは各々識別回路として動作す
るので、本実施例では識別レベル自動制御回路2305
の3値識別回路の複数個あるフリップフロップのうち最
適な識別電圧VTHを与えられる1個のフリップフロッ
プを主信号の識別回路として使用している。識別レベル
自動制御回路2405は最適に調整された識別電圧VT
Hと識別位相自動制御回路2406により最適に調整さ
れた識別位相でデータ入力信号を識別する。
【0117】クロック抽出回路2404には、公知のP
LL回路を使用している。また識別レベル自動制御回路
2405としては、上記の識別レベル自動制御回路1〜
4のいずれを使用してもよい。また、識別位相自動制御
回路2406としては、識別位相自動制御回路1,2の
いずれを使用してもよい。
【0118】以上の実施例13及び14では、識別レベ
ル自動制御回路の中に複数個あるフリップフロップの中
の1個を主信号の識別回路として使用している。これに
より、LSI内部の素子のばらつきにより、識別レベル
自動制御回路で出力される最適識別レベルと、主信号を
識別する識別回路における最適識別レベルにずれが生じ
ることを防ぐことができる。また、主信号を識別する識
別回路を省略することにより小型化や消費電力の低減が
可能となる。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、データ入力信号のHレベルの変動とLレベルの変動
を、複数個、例えば3個の識別レベルを用いて監視し、
レベルの変動があれば実際に誤りが発生する前に検出し
て、識別レベルVTHを最適値に自動制御している。そ
の際、各識別レベルの絶対値のみならず間隔も制御して
いるため、入力信号の振幅が変動した場合でも確実に最
適な識別レベルを探索することができ、識別レベルの安
定な設定が可能になる。識別位相の設定についても同様
である。
【0120】また、本発明の他の構成においては、受信
信号を構成する符号系列の誤りを検出し、その結果に基
づき識別レベルを調整している。このため、識別レベル
の調整を、受信信号の誤りの低減に直ちに反映させるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による識別レベル自動制御回路
1の構成を表す図である。
【図2】本発明の実施例による識別レベル自動制御回路
2の構成を表す図である。
【図3】本発明の実施例による識別レベル自動制御回路
3の構成を表す図である。
【図4】本発明の実施例による識別レベル自動制御回路
4の構成を表す図である。
【図5】本発明の実施例による識別位相自動制御回路1
の構成を表す図である。
【図6】本発明の実施例による識別位相自動制御回路2
の構成を表す図である。
【図7】本発明の実施例の動作を説明するための図であ
る。
【図8】本発明の実施例の動作を説明するための図であ
る。
【図9】本発明の実施例における識別電圧制御回路1の
構成を表す図である。
【図10】本発明の実施例における識別電圧制御回路2
の構成を表す図である。
【図11】本発明の実施例における識別電圧制御回路3
の構成を表す図である。
【図12】本発明の実施例における識別電圧制御回路4
の構成を表す図である。
【図13】本発明の実施例における識別電圧制御回路5
の構成を表す図である。
【図14】本発明の実施例における識別位相制御回路1
の構成を表す図である。
【図15】本発明の実施例における識別位相制御回路2
の構成を表す図である。
【図16】本発明の実施例における識別位相制御回路3
の構成を表す図である。
【図17】本発明の実施例で用いる可変遅延回路の構成
例を表す図である。
【図18】本発明の実施例による識別レベル自動制御回
路5の構成を表す図である。
【図19】本発明の実施例による光受信回路の構成を表
す図である。
【図20】本発明の実施例による光受信回路の構成を表
す図である。
【図21】本発明の実施例による光受信回路の構成を表
す図である。
【図22】本発明の実施例による光受信回路の構成を表
す図である。
【図23】本発明の実施例による光受信回路の構成を表
す図である。
【図24】本発明の実施例による光受信回路の構成を表
す図である。
【符号の説明】
100、200、1903、2003、2103、22
03、2303、2403:結合コンデンサ 101、201、301、401、501、601:3
値識別回路 102、202、302、402、502、602:レ
ベル変動検出回路 103、203、303、403、:識別電圧制御回路 104、304:低域通過フィルタ 404、616:分圧器 105、106、107、205、206、207、4
05、406、407、505、506、507、18
01:リミッタアンプ 108、109、110、208、209、210、5
08、509、510、1804、1808:フリップ
フロップ 111、112、211、212、511、512、1
811:排他的論理和回路 503、603:識別位相制御回路 513、514、515、613、614、615:可
変遅延回路 901、902、906、909、910、1107、
1108、1109、1301、1302、1305、
1306、1401、1402、1406、1409、
1410、1601、1602、1605、1606、
1807:バッファ 903、1304、1404、1604:充電回路 904、1303、1403、1603:放電回路 905、1405:加算器 907、1407:OR回路 908、1408:充放電回路 1101、1102、1103、1501、1502、
1503、1805:アップダウンカウンタ 1104、1105、1106、1806:D/A変換
器 1110:タイマ 1802:誤り訂正回路 1803:AND回路 1810:誤り検出回路 1901、2001、2101、2201、2301、
2401:光電変換素子 1902、2002、2102、2202、2302、
2402:アンプ 1904、2004、2104、2204、2304、
2404:クロック抽出回路 1905、2005、2305、2405:識別レベル
自動制御回路 1906、2007:識別器 2006、2205、2406:識別位相自動制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗山 宜巳 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 本間 謙徳 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 田島 勉 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 朔晦 正志 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 河野 俊文 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 小林 紘一 宮城県黒川郡大和町吉岡字雷神2番地 宮 城日本電気株式会社内 (72)発明者 丹 謙蔵 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 白岩 雅輝 宮城県黒川郡大和町吉岡字雷神2番地 宮 城日本電気株式会社内 Fターム(参考) 5K002 AA03 DA05 5K029 CC04 HH08 LL12

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データ信号が供給され互いに異なる
    識別レベルを有する複数の識別回路と、 前記互いに異なる識別レベルのうち大小順が隣り合う2
    つの識別レベルに対応する前記識別回路の出力の一致、
    不一致に対応する一致判定信号を出力する複数の排他的
    論理和回路と、 前記一致判定信号が一致を示すよう、前記互いに異なる
    識別レベルの各々の絶対値及びその間隔を調整する制御
    信号を出力する識別電圧制御回路とを備えていることを
    特徴とする識別レベル自動制御回路。
  2. 【請求項2】 入力データ信号が供給され互いに異なる
    識別レベルを有する複数の識別回路と、 前記互いに異なる識別レベルのうち大小順が隣り合う2
    つの識別レベルに対応する前記識別回路の出力の一致、
    不一致に対応する一致判定信号を出力する複数の排他的
    論理和回路と、 前記一致判定信号が一致を示すよう、前記入力データ信
    号の直流レベルと前記互いに異なる識別レベルの一との
    差、及び他の識別レベルの各々を調整する制御信号を出
    力する識別電圧制御回路とを備えていることを特徴とす
    る識別レベル自動制御回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかの請求
    項に記載された識別レベル自動制御回路であって、 前記識別電圧制御回路は、 第1の前記識別レベルに対応する第1の前記一致判定信
    号が不一致を示している場合に出力電圧を漸増させる充
    電回路と、 前記第1の識別レベルより小さな第2の前記識別レベル
    に対応する第2の前記一致判定信号が不一致を示してい
    る場合に出力電圧を漸減させる放電回路と、 前記第1もしくは第2の一致判定信号の少なくとも一方
    が不一致を示している場合に速やかに電圧が減少し、双
    方が一致を示している場合に緩やかに電圧が上昇する第
    1の出力と、少なくとも一方が不一致を示している場合
    に速やかに電圧が増加し、双方が一致を示しているとき
    は緩やかに電圧が減少する第2の出力を有する充放電回
    路とを備えていることを特徴とする識別レベル自動制御
    回路。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2のいずれかの請求
    項に記載された識別レベル自動制御回路であって、 前記識別電圧制御回路は、 第1の前記識別レベルに対応する第1の前記一致判定信
    号が不一致を示している場合に出力電圧を漸減させる放
    電回路と、 前記第1の識別レベルより小さな第2の前記識別レベル
    に対応する第2の前記一致判定信号が不一致を示してい
    る場合に出力電圧を漸増させる充電回路と、 前記第1もしくは第2の一致判定信号の少なくとも一方
    が不一致を示している場合に速やかに電圧が減少し、双
    方が一致を示している場合に緩やかに電圧が上昇する第
    1の出力と、少なくとも一方が不一致を示している場合
    に速やかに電圧が増加し、双方が一致を示しているとき
    は緩やかに電圧が減少する第2の出力を有する充放電回
    路とを備えていることを特徴とする識別レベル自動制御
    回路。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2のいずれかの請求
    項に記載された識別レベル自動制御回路であって、 前記識別電圧制御回路は、 第1の前記識別レベルに対応する第1の前記一致判定信
    号が不一致を示している場合にカウントアップし、前記
    第1の識別レベルより小さな第2の前記識別レベルに対
    応する第2の前記一致判定信号が不一致を示している場
    合にカウントダウンする第1のアップダウンカウンタ
    と、 所定の時間を計時するタイマと、 前記第1及び第2の一致判定信号の少なくとも一方が不
    一致を示している場合にカウントダウンし、前記タイマ
    の計時に合わせてカウントアップする第2のアップダウ
    ンカウンタと、 前記第1及び第2の一致判定信号の少なくとも一方が不
    一致を示している場合にカウントアップし、前記タイマ
    の計時に合わせてカウントダウンする第3のアップダウ
    ンカウンタとを備えていることを特徴とする識別レベル
    自動制御回路。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2のいずれかの請求
    項に記載された識別レベル自動制御回路であって、 前記識別電圧制御回路は、 第1の前記識別レベルに対応する第1の前記一致判定信
    号が不一致を示している場合にカウントダウンし、前記
    第1の識別レベルより小さな第2の前記識別レベルに対
    応する第2の前記一致判定信号が不一致を示している場
    合にカウントアップする第1のアップダウンカウンタ
    と、 所定の時間を計時するタイマと、 前記第1及び第2の一致判定信号の少なくとも一方が不
    一致を示している場合にカウントダウンし、前記タイマ
    の計時に合わせてカウントアップする第2のアップダウ
    ンカウンタと、 前記第1及び第2の一致判定信号の少なくとも一方が不
    一致を示している場合にカウントアップし、前記タイマ
    の計時に合わせてカウントダウンする第3のアップダウ
    ンカウンタとを備えていることを特徴とする識別レベル
    自動制御回路。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項2のいずれかの請求
    項に記載された識別レベル自動制御回路であって、 前記識別電圧制御回路は、 第1の前記識別レベルに対応する第1の前記一致判定信
    号が不一致を示している場合に出力電圧を漸減させる放
    電回路と、 前記第1の識別レベルより小さな第2の前記識別レベル
    に対応する第2の前記一致判定信号が不一致を示してい
    る場合に出力電圧を漸増させる充電回路と、 を備えていることを特徴とする識別レベル自動制御回
    路。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の識別レベル自動制御回路
    であって、前記互いに異なる識別レベルの最大及び最小
    の値を有する識別レベルの平均値を識別レベルとして含
    むことを特徴とする識別レベル自動制御回路。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれかの請求
    項に記載された識別レベル自動制御回路であって、 前記識別レベル自動制御回路は、さらに、 前記複数の排他的論理和回路と前記識別電圧制御回路の
    間に挿入され、前記一致判定信号を伸長するパルス幅伸
    長回路を備えていることを特徴とする識別レベル自動制
    御回路。
  10. 【請求項10】 入力データ信号が供給され互いに異な
    る識別タイミングを有する複数の識別回路と、 前記互いに異なる識別タイミングのうち遅延量の大小順
    が隣り合う2つの識別タイミングに対応する前記識別回
    路の出力の一致、不一致に対応する一致判定信号を出力
    する複数の排他的論理和回路と、 前記一致判定信号が一致を示すよう、前記互いに異なる
    識別タイミングの各々を調整する制御信号を出力する識
    別タイミング制御回路とを備えていることを特徴とする
    識別位相自動制御回路。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の識別位相自動制御回
    路であって、 前記識別タイミング制御回路は、 第1の前記識別タイミングに対応する第1の前記一致判
    定信号が不一致を示している場合に出力電圧を漸減させ
    る放電回路と、 前記第1の識別レベルより遅れている第2の前記識別タ
    イミングに対応する第2の前記一致判定信号が不一致を
    示している場合に出力電圧を漸増させる充電回路と、 前記第1もしくは第2の一致判定信号の少なくとも一方
    が不一致を示している場合に速やかに電圧が減少し、双
    方が一致を示している場合に緩やかに電圧が上昇する第
    1の出力と、少なくとも一方が不一致を示している場合
    に速やかに電圧が増加し、双方が一致を示しているとき
    は緩やかに電圧が減少する第2の出力を有する充放電回
    路とを備えていることを特徴とする識別位相自動制御回
    路。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の識別位相自動制御回
    路であって、 前記識別タイミング制御回路は、 第1の前記識別タイミングに対応する第1の前記一致判
    定信号が不一致を示している場合にカウントダウンし、
    前記第1の識別タイミングより遅れている第2の前記識
    別タイミングに対応する第2の前記一致判定信号が不一
    致を示している場合にカウントアップする第1のアップ
    ダウンカウンタと、 所定の時間を計時するタイマと、 前記第1及び第2の一致判定信号の少なくとも一方が不
    一致を示している場合にカウントダウンし、前記タイマ
    の計時に合わせてカウントアップする第2のアップダウ
    ンカウンタと、 前記第1及び第2の一致判定信号の少なくとも一方が不
    一致を示している場合にカウントアップし、前記タイマ
    の計時に合わせてカウントダウンする第3のアップダウ
    ンカウンタとを備えていることを特徴とする識別位相自
    動制御回路。
  13. 【請求項13】 請求項10記載の識別位相自動制御回
    路であって、 前記識別タイミング制御回路は、 第1の前記識別タイミングに対応する第1の前記一致判
    定信号が不一致を示している場合に出力電圧を漸減させ
    る放電回路と、 前記第1の識別タイミングより遅れている第2の前記識
    別タイミングに対応する第2の前記一致判定信号が不一
    致を示している場合に出力電圧を漸増させる充電回路
    と、 を備えていることを特徴とする識別位相自動制御回路。
  14. 【請求項14】 請求項10記載の識別位相自動制御回
    路であって、前記互いに異なる識別タイミングのうち遅
    延量が最大及び最小の値を有する識別タイミングの平均
    値を識別タイミングとして含むことを特徴とする識別位
    相自動制御回路。
  15. 【請求項15】 請求項10乃至請求項14のいずれか
    の請求項に記載された識別位相自動制御回路であって、 前記識別位相自動制御回路は、さらに、 前記複数の排他的論理和回路と前記識別タイミング制御
    回路の間に挿入され、前記一致判定信号を伸長するパル
    ス幅伸長回路を備えていることを特徴とする識別位相自
    動制御回路。
  16. 【請求項16】 入力データ信号と、互いに異なる複数
    の識別レベルの各々との大小を個別に比較する識別工程
    と、 前記互いに異なる識別レベルの2つに対応する前記識別
    工程での比較結果を比較し、一致、不一致を判定する比
    較工程と、 該比較工程での前記判定の結果に基づき、前記識別レベ
    ルの絶対値及びその間隔を調整する識別電圧調整工程と
    を含んでいることを特徴とする識別レベル制御方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の識別レベル制御方法
    であって、 前記識別レベルの数が3であることを特徴とする識別レ
    ベル制御方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の識別レベル制御方法
    であって、 前記識別電圧調整工程は、 前記複数の識別レベルの各々を同一のレベルだけシフト
    する識別レベル位置調整工程と、 前記複数の識別レベル相互の間隔を調整する識別レベル
    間隔調整工程とを有することを特徴とする識別レベル制
    御方法。
  19. 【請求項19】 請求項17記載の識別レベル制御方法
    であって、 前記識別電圧調整工程は、 前記複数の識別レベルのうち、最大及び最小の値を有す
    るものを独立して調整する両端識別レベル調整工程と、 前記最大及び最小の値を有する識別レベルを所定の比率
    に分割した値に、残りの識別レベルの値を設定する中間
    識別レベル設定工程とを有することを特徴とする識別レ
    ベル制御方法。
  20. 【請求項20】 請求項16記載の識別レベル制御方法
    であって、 前記識別レベル制御方法は、さらに、 前記比較工程で一致の結果が得られている間は、前記識
    別レベルのうち最大及び最小の値を有するものの差を徐
    々に拡大する間隔拡大工程を有することを特徴とする識
    別レベル制御方法。
  21. 【請求項21】 入力されるディジタル信号と所定の識
    別レベルとの大小を比較して得られる識別出力を生成す
    る識別工程と、 前記識別出力を構成する符号系列の誤りを検出する誤り
    検出工程と、 ロウレベルがハイレベルに誤った場合には、前記識別レ
    ベルを増加させ、ハイレベルがロウレベルに誤った場合
    には、前記識別レベルを減少させる識別レベル変更工程
    とを有していることを特徴とする識別レベル制御方法。
  22. 【請求項22】 入力されるディジタル信号と所定の識
    別レベルとの大小を互いに異なる複数の識別タイミング
    で比較して得られる複数の識別出力を生成する識別工程
    と、 前記複数の識別タイミングの2つに対応する前記識別工
    程での識別出力を比較し、一致、不一致を判定する比較
    工程と、 該比較工程での前記判定の結果に基づき、前記識別タイ
    ミングを調整する識別タイミング調整工程とを含んでい
    ることを特徴とする識別位相制御方法。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の識別位相制御方法で
    あって、 前記識別タイミング調整工程は、 前記複数の識別タイミングの各々を同一のレベルだけシ
    フトする識別タイミング位置調整工程と、 前記複数の識別タイミング相互の間隔を調整する識別タ
    イミング間隔調整工程と を有することを特徴とする識別位相制御方法。
  24. 【請求項24】 請求項22記載の識別位相制御方法で
    あって、 前記識別タイミング調整工程は、 前記複数の識別タイミングのうち、最大及び最小の遅延
    量を有するものを独立して調整する両端識別タイミング
    調整工程と、 前記最大及び最小の遅延量を有する識別タイミングを所
    定の比率に分割した値に、残りの識別タイミングの値を
    設定する中間識別タイミング設定工程とを有することを
    特徴とする識別位相制御方法。
  25. 【請求項25】 請求項22記載の識別位相制御方法で
    あって、 前記識別位相制御方法は、さらに、 前記比較工程で一致の結果が得られている間は、前記識
    別タイミングのうち最大及び最小の遅延量を有するもの
    遅延量の差を徐々に拡大する間隔拡大工程を有すること
    を特徴とする識別位相制御方法。
  26. 【請求項26】 入力された光信号を電気信号に変換す
    る光検出器と、 前記電気信号が入力される、請求項1乃至請求項9のい
    ずれかの請求項に記載された識別レベル自動制御回路
    と、 前記電気信号に含まれるクロック信号を抽出して出力
    し、前記識別レベル自動制御回路に供給するクロック抽
    出回路とを備えていることを特徴とする光受信器。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の光受信器であって、 前記光受信器は、さらに、 前記電気信号が入力され、前記複数の識別レベルのうち
    中央近傍の値を有する識別レベルで、前記クロック信号
    のタイミングで識別する識別器と、 を備えていることを特徴とする光受信器。
  28. 【請求項28】 請求項26又は請求項27のいずれか
    に記載された光受信器であって、 前記光受信器は、さらに、 前記光検出器と前記識別器の間に挿入されたコンデンサ
    を備えていることを特徴とする光受信器。
  29. 【請求項29】 請求項26記載の光受信器であって、 前記光受信器は、さらに、 請求項10乃至請求項15のいずれかの請求項に記載さ
    れた識別位相制御回路を備え、 前記識別位相制御回路へは前記電気信号が入力され、前
    記複数の識別タイミングのうち、中央近傍の遅延量を有
    するものが前記識別レベル自動制御回路に供給され、前
    記複数の識別レベルのうち中央近傍の値を有するもの
    が、前記識別位相自動制御回路に供給されることを特徴
    とする光受信器。
  30. 【請求項30】 請求項26又は請求項29のいずれか
    の請求項に記載された光受信器であって、 前記複数の識別回路のうち、中央近傍の値の識別レベル
    を有する識別回路の出力を出力信号として用いることを
    特徴とする光受信器。
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