JP2002141024A - グロースタ−タ - Google Patents

グロースタ−タ

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JP2002141024A
JP2002141024A JP2000331946A JP2000331946A JP2002141024A JP 2002141024 A JP2002141024 A JP 2002141024A JP 2000331946 A JP2000331946 A JP 2000331946A JP 2000331946 A JP2000331946 A JP 2000331946A JP 2002141024 A JP2002141024 A JP 2002141024A
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Japan
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electron
discharge
emitting substance
alloy
electrode
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JP2000331946A
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Shigeru Osawa
滋 大澤
Akiko Saito
明子 齋藤
Masahiko Asakura
正彦 朝倉
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子放射性物質の飛散を少なくしたグロースタ
ータを提供する。 【解決手段】放電容器1、一対の電極2、3、放電媒
体、および一対の電極2、3の少なくとも一方3に中間
層を介してめっきなどにより支持された電子放射性物質
5を具備している。電子放射性物質5は、たとえばB
a、Mg、AlおよびZnのグループから選択すること
ができる。中間層は、Cu、Hg、Ag、PtおよびA
uのグループから選択することができる。バイメタル
は、たとえばFe−Ni合金と、Mn−Cu−Ni合金
またはCr−Cu−Ni合金とで構成されている。電子
放射性物質5のスパッタリングによる飛散が減少して、
寿命保証期間を通じて必要量の電子放射性物質5が電極
3上に支持されているので、暗所放電開始電圧特性およ
び暗所放電遅れ時間特性が良好になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光ランプなどを
始動するのに用いることができるグロースタータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】蛍光ランプなどの放電ランプを始動する
のにグロースタータが従来から多用されている。
【0003】ところが、グロースタータは、暗所中にお
ける点灯所要時間が長くなる傾向があるために、それを
改善する必要がある。点灯所要時間は、放電遅れ時間、
グロー放電持続時間、閉止時間およびパルス発生時間の
和である。暗所中で点灯所要時間が長くなるのは、初期
電子の供給が不足するために、放電遅れ時間が長くなる
からである。
【0004】そこで、従来は、以下に示す放射性同位元
素を用いた手段により放電遅れ時間を改善している。
【0005】従来技術1.147Pmなどの放射性同位
元素の微量を電極近傍に塗布したり、電気化学的に被覆
し、さらにNiなどの金属を鍍金したりする。
【0006】従来技術2.85Kr、Hなどの気体性
放射性同位元素を放電容器内にイオン化充填ガスとして
封入する。
【0007】従来技術1、2は、そのいずれも放射性同
位元素により常時放電容器内をイオン化しておくことが
でき、これにより点灯時には速やかに放電が開始される
ので、放電遅れ時間に対する改善効果は顕著である。し
かしながら、放射性物質を使用する場合、それがたとえ
微量であったとしても、製造上および取り扱い上放射線
安全基準を満たす施設と安全取り扱いのための厳格な管
理とが要求されるという問題がある。
【0008】これに対して、放射性同位元素を用いない
手段も模索されていて、特開平10−255724号公
報には、長残光性を示す蛍光体を用いて暗所中において
残光を電極表面部に入射させることで光電子放出により
初期電子を供給して放電遅れ時間を改善する技術が開示
されている。(従来技術3)従来技術3は、放射性物質
を用いないので、前述した問題に対して効果的である。
ところが、長残光性を示す蛍光体とはいうものの、所要
の残光量を維持できる期間には限度がある。上記文献に
おいては、FL15形蛍光ランプによる100lx、3
0分間光照射後暗所中放置60時間(2.5日)ないし
90時間(3.75日)経過までが限度である旨記載さ
れている。
【0009】また、特開昭54−64873号公報に
は、電気めっきなどによって電極を亜鉛で被覆したこと
により、暗所における始動時間を短縮する技術が開示さ
れている。(従来技術4)従来技術4は、グロー放電に
より亜鉛の表面層がスパッタし、それにより清浄なかな
り活性な表面が形成される。また、飛散した亜鉛原子が
ガス中の不純物ガスを吸着してガラス管内壁に付着し、
ガスを清浄化するとともにガラス管からの不純物ガスの
放出も抑える。これらにより、電極表面から初期電子が
放出されやすくなる旨記載されている。
【0010】そうして、従来技術4によれば、上記した
従来技術1ないし3の問題が解消する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、バイメタル
電極に亜鉛を直接被覆すると、亜鉛がスパッタリングに
より飛散されやすくなり、グロースタータの保証寿命期
間内に電極から消失してしまうという問題のあることが
分かった。亜鉛が電極から消失すると、初期電子を供給
することができなくなる。そのため、亜鉛の被覆を厚く
するにしても、本質的な解決にはならない。
【0012】本発明は、電子放射性物質の飛散を少なく
したグロースタータを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を達成するための手段】本発明のグロースタータ
は、放電容器と;少なくとも一方がバイメタルを備えた
可動電極からなり、グロー放電による発生熱により変位
して接触する放電容器内に封装された一対の電極と;放
電容器内に封入された希ガスを主体とする放電媒体と;
一対の電極の少なくともいずれか一方に支持された電子
放射性物質と;電子放射性物質および電極の間に介在す
る中間層と; を具備していることを特徴としている。
【0014】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0015】<放電容器について>放電容器は、気密
性、加工性および好ましくは耐熱性を備えた材料たとえ
ばガラスから形成され、内部に放電空間を有している。
また、ガラス材料の中でも軟質ガラスが加工性およびコ
ストの面で優れている。
【0016】<一対の電極について>一対の電極は、少
なくともその一方がバイメタルを備えた可動電極からな
り、放電容器内に封装されている。すなわち、一対の電
極の一方が可動電極、他方が固定電極からなる態様およ
び双方の電極が可動電極からなる態様のいずれであって
もよい。バイメタルとしては、たとえばFe−Ni合金
からなる薄板と、Ni−Cr−Fe合金、Ni−Mn−
Fe合金、Mn−Cu−Ni合金またはCr−Cu−N
i合金からなる薄板とを直接または中間の熱膨張率を有
する第3の薄板を間に介在させて間接に、溶接などによ
り張り合わせて形成したものを用いることができる。そ
して、電極間に生じたグロー放電の発生熱により可動電
極が温度上昇に伴って変位して温度が50〜150℃に
なったときに一対の電極が接触する。接触により電極間
が短絡されるので、グロー放電が停止すると、再び一対
の電極は離間する。
【0017】また、一対の電極は、グロー放電の持続時
間がなるべく短くなるように、その電極間距離を0.1
〜2mm程度になるように設定する。
【0018】さらに、一対の電極を所定の電極間距離を
保持して放電容器内の所定の位置に封装するために、ス
テムを用いて予め所定の電極間距離に組み立てたマウン
トを使用することができる。ステムは、フレアステム、
ビードステムなど適宜用いることができる。なお、電極
間のステム表面で沿面放電が発生してパルス電圧が低下
するのを抑制するために、当該部分の表面を絶縁物質で
被覆することができる。
【0019】さらにまた、Ba、Laなどの電極活性剤
を電子放射物質の上に被着させることができる。
【0020】<放電媒体について>放電媒体は、希ガス
を主体とするもので、放電容器内に封入される。希ガス
としては、一般的にはアルゴンを用いるが、グロー放電
電流を増加させる目的、または寿命中の再動作電圧低下
を抑制する目的で、アルゴンに水素または有機ガスなど
を混合することができる。あるいは、アルゴンに代えて
ネオンまたはネオン・アルゴンのペニング効果を利用し
た混合ガスを用いることもできる。
【0021】<電子放射性物質について>電子放射性物
質としては、たとえば亜鉛Zn、マグネシウムMg、ア
ルミニウムAlおよびバリウムBaのグループから選択
された一種または複数種の金属または合金を用いること
ができる。そして、電子放射性物質は、一対の電極の少
なくとも一方に支持される。支持するには、たとえば電
気めっき、融解(溶解)めっき、真空蒸着、CVD、イ
オンプレーティングなどの手段を用いることができる。
この場合、電子放射性物質は、薄膜状を呈し、好適であ
る。しかし、要すれば、金属固形物をリボン状に成形し
たものを用いてもよい。
【0022】<中間層について>中間層は、電子放射性
物質と電極との間に介在する層であり、電極と電子放射
性物質との間の干渉を緩和する。中間層としては、相対
的にイオン化傾向の小さい物質、たとえば銅Cu、水銀
Hg、銀Ag、白金Ptおよび金Auが適当である。
【0023】また、中間層は、単一層および複合層のい
ずれであってもよい。複合層の場合、電極に接触する層
は、上記グループの金属だけでなく、たとえばニッケル
Niなどを用いてめっきの下地層として作用させてもよ
い。
【0024】<その他の構成について> 1.ケースについて 要すれば、グロースタータを機械的に保護するために、
合成樹脂製のケースで周囲を包囲することができる。ま
た、ケースには、グロースタータをソケットに対する着
脱を容易にするために、摘みやすいようにすべり止めの
突条を形成することができる。
【0025】2.口金について 口金は、適合蛍光ランプの定格に応じてねじ口金たとえ
ばE17形またはピン口金たとえばP21形などを用い
ることができる。
【0026】<本発明の作用について>本発明において
は、電極に電子放射性物質を支持するに際して、電子放
射性物質と電極との間に中間層を介在しているので、電
子放射性物質の電極、特に可動電極のバイメタルへの密
着性が向上して、電子放射性物質と電極との干渉が抑制
される。このため、電子放射性物質のスパッタリングに
よる飛散が減少して、寿命保証期間を通じて必要量の電
子放射性物質が電極上に支持することができる。もちろ
ん、電子放射性物質が電極に支持されていることによ
り、暗所中における放電遅れ時間は所要の程度に短縮す
る。なお、電子放射性物質のスパッタリングが減少する
ことから、中間層の存在により、電極に付着した電子放
射性物質の密度も向上しているものと推察される。
【0027】また、電子放射性物質の電極での支持は、
既述のように固定電極および可動電極のいずれでもよい
が、可動電極のバイメタルに支持させることで、電子放
射性物質の付着量を相対的に多くすることができ、しか
もスパッタリングが低減するので、実用上有利である。
【0028】さらにまた、本発明は、印加電圧90〜2
40V程度のグロースタータに好適である。
【0029】請求項2の発明のグロースタータは、請求
項1記載のグロースタ−タにおいて、可動電極は、バイ
メタルがFe−Ni合金と、Ni−Cr−Fe合金、N
i−Mn−Fe合金、Mn−Cu−Ni合金またはCr
−Cu−Ni合金とで構成されていて;電子放射性物質
は、可動電極のバイメタルに支持されている;ことを特
徴としている。
【0030】本発明においては、グロースタータ用とし
て好適なバイメタルを用いるとともに、中間層を介して
電子放射性物質をバイメタルに支持させている。これに
より、所要量の電子放射性物質を容易に担持させること
ができる。また、バイメタルに電子放射性物質を支持さ
せてもスパッタリングによる飛散が減少する。
【0031】請求項3の発明のグロースタータは、請求
項1または2記載のグロースタ−タにおいて、中間層
は、Cu、Hg、Ag、PtおよびAuのグループから
選択された一種または複数種からなることを特徴として
いる。
【0032】本発明は、中間層の好適な材料物質を規定
している。中間層は、上記グループから選択された一種
の金属からなる単一層、複数の金属の単一層を複数層重
ねた複合層または複数の金属を含む合金からなる単一層
のいずれであってもよい。
【0033】請求項4の発明のグロースタータは、請求
項1ないし3のいずれか一記載のグロースタ−タにおい
て、電子放射性物質は、Ba、Mg、AlおよびZnの
グループから選択された一種または複数種であることを
特徴としている。
【0034】本発明は、好適な電子放射性物質を規定し
ている。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0036】図1は、本発明のグロースタータの第1の
実施形態を示す正面図である。
【0037】図2は、同じく要部断面正面図である。
【0038】図3は、同じくマウントを示す拡大正面図
である。
【0039】図4は、同じく概念的要部拡大断面図であ
る。
【0040】各図において、1は放電容器、2は固定電
極、3は可動電極、4は中間層、5は電子放射性物質、
6はケース、7は口金である。本実施形態は、E形グロ
ースタータである。
【0041】放電容器1は、軟質ガラスからなり、ガラ
スバルブ1a、ステム部1bおよび排気チップオフ部1
cを備え、内部に放電空間1dが形成されている。ガラ
スバルブ1aは、図示しないが、予め一端に開口端、他
端に相対的に細管の排気管が一体に形成されている。ス
テム部1bは、後述するフレアステムHSをガラスバル
ブ1aの開口端に封着してガラスバルブと一体化されて
いる。排気チップオフ部1cは、ガラスバルブの他端に
形成された排気管をチップオフした際に形成される。
【0042】固定電極2および可動電極3は、図3に示
すように、予め電極マウントEMとして組み立てられ、
これをガラスバルブ1aの開口端に封着することによっ
て放電容器1内の所定の位置に気密に支持されている。
すなわち、電極マウントEMは、フレアステムHS、固
定電極2、可動電極3、外部導入線OL1、OL2、中
間層4および電子放射性出物質5を一体化して構成され
ている。そして、フレアステムHSのフレアの部分をガ
ラスバルブ1aの開口端に封着することにより、放電容
器1が形成されるとともに、固定電極2および可動電極
3を放電容器1内に封装している。
【0043】ところで、固定電極2は、棒状金属からな
り、基端がフレアステムHSに封着され、外部導入線O
L1に接続している。
【0044】これに対して、可動電極3は、棒状金属3
aおよびバイメタル3bからなる。棒状金属3aは、固
定電極2より長く、その基端がフレアステムHSの固定
電極2に離間対向する位置に封着され、外部導入線OL
2に接続している。また、バイメタル3bは、く字状に
屈曲され、図3において上側の端部が棒状金属3aの上
部に溶接され、冷却状態においては下側の端部が棒状金
属3aに当接して係止している。
【0045】中間層4は、図4に示すように、バイメタ
ル3bの表面に薄膜状に予め形成されている。
【0046】電子放射性物質5は、図4に示すように、
中間層4を介してバイメタル3bの表面に形成されてい
る。
【0047】ケース6は、酸化チタン微粒子を添加して
光拡散性にしたポリカーボネート樹脂を成形して有底筒
状に形成されているとともに、周側縁に複数の突条6a
を形成している。そして、その内部に一対の電極2、
3、中間層4および電子放射性物質5を封装し、放電媒
体を封入してなる放電容器1を収納する。
【0048】口金7は、E17形ねじ口金からなり、ケ
ース6の開口端に装着し、かつケース6の開口端に加締
めて固着している。なお、図中7aは加締め痕で、加締
め時に形成されたものである。
【0049】以下、図5ないし図8を参照して、本発明
の他の実施形態について説明する。なお、各図におい
て、図1ないし図3と同一部分については同一符号を付
して説明は省略する。
【0050】図5は、本発明のグロースタータの第2の
実施形態を示す一部断面正面図である。
【0051】本実施形態は、P形グロースタータであ
る。すなわち、本実施形態のP形グロースタータは、ケ
ース6内に雑音防止コンデンサ8を内蔵するとともに、
口金7がP21形のピン口金である。
【0052】ケース6は、透光性合成樹脂を有底筒状に
成形してなり、開口端に口金7が係合し、かつ接着剤に
より固着されている。また、頭部周縁に摘み用のローレ
ット部6bを備えている。
【0053】口金7は、絶縁基板7bおよび一対の口金
ピン7c、7cから構成されている。絶縁基板7bは、
ケース6開口端を閉塞している。一対の口金ピン7c、
7cは、絶縁基板7bに離間対向して固着されていて、
ケース6の外部に突出した係止突部7c1と、ケース6
の内部に突出する接続部7c2を備えている。
【0054】雑音防止コンデンサ8は、そのリード線8
aを介して固定電極2および可動電極3に対して並列接
続されるように一対のピン7c、7cの接続部7c1に
接続している。
【実施例1】図5に示す本発明の第2の実施形態におい
て、バイメタル3bは、Fe−Ni合金の薄板と、Mn
−Cu−Ni合金の薄板とを溶接により張り合わせて構
成されたものを用いている。中間層4は、Cuからな
り、電気めっきにより形成されている。電子放射性物質
5は、亜鉛からなり、電気めっきにより中間層4の上に
薄膜状に形成されることによって、バイメタル3bに支
持されている。
【0055】次に、本実施例および比較例のFG−4P
形のグロースタータをそれぞれ20個製作して、点滅0
回および6000回における暗所放電開始電圧Esおよ
び暗所放電遅れ時間Tdを測定した結果を表1に示す。
なお、比較例は、中間層を備えていない以外は、本実施
例と同一仕様である。
【0056】
【表1】 実施例 比較例 資料 点滅0回 点滅6000回 点滅0回 点滅6000回 No. Es(V) Td(s) Es(V) Td(s) Es(V) Td(s) Es(V) Td(s) 1 154 0 140 0 162 0 180 10.28 2 150 0.26 178 0 148 0 180 7.72 3 152 0 148 0 144 0 176 4.92 4 144 0 146 0 144 0 180 3.9 5 174 0 158 0 162 0 180 0 6 142 0 166 0 162 0 180 0 7 156 0 148 0 142 0 180 13.48 8 160 0 170 0 140 0 172 5.06 9 144 0 144 0 144 0 166 0 10 160 0 146 0 154 0 180 0.1 11 158 0.25 160 0 160 0 180 28.38 12 146 0 140 0 160 0 180 0 13 162 0 144 0 148 0 170 0 14 162 0 144 0 154 0 180 9.48 15 152 0 150 0 138 0 180 9.4 16 146 0 150 0 154 0 180 0 17 152 0 168 0 150 0 176 2.76 18 146 0 144 0 142 0 180 0 19 172 0 158 0 152 0 180 0 20 144 0 142 0 142 0 180 30.52 NG/全数 0/20 0/20 0/20 0/20 0/20 0/20 14/20 11/20 なお、表1において、「NG」とは不良品の数を示し、
暗所放電開始電圧Esの場合には180V以上、暗所放
電遅れ時間Tdの場合には2秒以上を不良とする。
【0057】表1から明らかなように、本実施例におい
ては、点滅0回および6000回のいずれにおいても不
良品はない。これに対して、比較例においては、点滅0
回においては、実施例と差異がないが、点滅6000回
になると、暗所放電開始電圧Esで70%、暗所放電遅
れ時間Tdで55%が不良品であった。
【0058】次に、電子放射性物質の付着量をその膜厚
により測定した結果を表2に示す。なお
【0059】
【表2】 点滅回数 実施例(μm) 比較例(μm) 0回 6 8.5 6000回 5.7 0.86 表2から明らかなように、本実施例においては、電子放
射性物質が点滅6000回後であっても点滅0回に比較
して殆ど減少していない。これに対して、比較例におい
ては、点滅6000回になると、電子放射性物質が点滅
0回のときの約10%まで減少している。
【0060】図6は、本発明のグロースタータの第2の
実施形態におけるマウントを示す拡大正面図である。
【0061】本実施形態は、電子放射性物質5が中間層
(図示しない。)を介して固定電極2に支持されている
点で、第2の実施形態とは異なる。また、電子放射性物
質5の一部が酸化亜鉛を形成している。酸化亜鉛を形成
することにより、酸化亜鉛からエキソ電子放出が促進さ
れ、暗所中における放電遅れ時間が短縮するという効果
が期待できる。亜鉛の一部の酸化は、放電容器の排気お
よび封止工程における加熱によって、亜鉛が温度上昇す
ることにより、これを容易に実現することができる。こ
のエキソ電子放出作用は、蛍光体の残光と違って時間の
経過とともに効能が低減するようなことがないので、長
時間暗所中に放置されても始動性の低下が少ない。
【実施例2】図6に示す本発明の第3の実施形態におい
て、中間層の銅めっきの上に電子放射性物質5として亜
鉛を電気めっきしているとともに、さらにその一部が酸
化亜鉛に変質している。そして、FG−4P形のグロー
スタータ20個を製作した。そして、これらを暗所中に
15時間放置後に印加電圧180Vで100%が暗所放
電遅れ時間0秒で放電を開始した。また、25秒オン、
35秒オフの点滅6000回後も上記と同様であった。
【0062】これに対して、亜鉛および酸化亜鉛を備え
ていない以外は同一仕様のグロースタータを比較例とし
て同数製作して、上記と同様に測定した結果、全体の2
0%が放電開始に30秒以上を要した。
【0063】図7は、本発明のグロースタータの第4の
実施形態におけるマウントを示す拡大正面図である。
【0064】図8は、同じく拡大側面図である。
【0065】本実施形態は、電子放射性物質5がリボン
状をなしていて、直接固定電極2にたとえば溶接されて
いる点で異なる。電子放射性物質5は、たとえばBaA
l合金をリボン状に成形して、中間層を介することなく
固定電極2に溶接されている。なお、「リボン状」と
は、電子放射性物質の金属固形物が板状をなしているこ
とをいう。電子放射性物質の電極への支持の手段は、溶
接に限定されない。たとえば、溶接の他に、圧着、加締
め付けなどによることができる。電極と電子放射性物質
との間に中間層が介在していてもよいし、介在しなくて
もよい。バリウムなどそれ単体では成形や支持が困難な
場合には、他の電子放射性物質またはその他の金属との
合金を形成している電子放射性物質を用いてもよい。
【0066】そうして、本実施形態においては、リボン
状の電子放射性物質5を電極たとえば固定電極2に支持
していることにより、十分な量の電子放射性物質5を支
持させることができる。このため、寿命保証期間を通じ
て所要量の電子放射性物質5が支持されているので、暗
所での始動特性が寿命保証期間を通じて改善される。
【0067】また、中間層を介することなく直接リボン
状の電子放射性物質5を電極に支持した場合、グロース
タータのエージングや寿命中の点滅動作によって電子放
射性物質5がスパッタされるが、上記のように十分な量
を支持させることができるので問題はない。加えて、ス
パッタされた電子放射性物質5が放電容器(図示しな
い。)内の不純ガスを吸着するため、放電容器内がクリ
ーンアップされ、良好な始動特性を維持することができ
る。
【0068】
【発明の効果】請求項1ないし4の各発明によれば、放
電容器、一対の電極、放電媒体、および一対の電極の少
なくとも一方に中間層を介して支持された電子放射性物
質を具備していることにより、電子放射性物質のスパッ
タリングによる飛散が減少して、寿命保証期間を通じて
必要量の電子放射性物質が電極上に支持されているの
で、暗所放電開始電圧特性および暗所放電遅れ時間特性
が良好なグロースタータを提供することができる。
【0069】請求項2の発明によれば、加えて可動電極
のバイメタルがFe−Ni合金と、Ni−Cr−Fe合
金、Ni−Mn−Fe合金、Mn−Cu−Ni合金また
はCr−Cu−Ni合金とで構成されているとともに、
電子放射性物質がバイメタルに支持されていることによ
り、所要量の電子放射性物質を支持するのが容易なグロ
ースタータを提供することができる。
【0070】請求項3の発明によれば、加えて中間層が
Cu、Hg、Ag、PtおよびAuのグループから選択
されているグロースタータを提供することができる。
【0071】請求項4の発明によれば、加えて電子放射
性物質がBa、Mg、AlおよびZnのグループから選
択されているグロースタータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグロースタータの第1の実施形態を示
す正面図
【図2】同じく要部断面正面図
【図3】同じくマウントを示す拡大正面図
【図4】同じく概念的要部拡大断面図
【図5】本発明のグロースタータの第2の実施形態を示
す一部断面正面図
【図6】本発明のグロースタータの第3の実施形態にお
けるマウントを示す拡大正面図
【図7】本発明のグロースタータの第4の実施形態にお
けるマウントを示す拡大正面図
【図8】同じく拡大側面図
【符号の説明】
1…放電容器 1a…ガラスバルブ 1b…ステム部 1c…排気チップオフ部 1d…放電空間 2…固定電極 3…可動電極 3a…棒状金属 3b…バイメタル 4…中間層 5…電子放射性物質 6…ケース 6b…ローレット部 7…口金 7b…絶縁基板 7c…口金ピン 7c1…係止突部 7c2…接続部 8…雑音防止コンデンサ 8a…リード線 EM…電極マウント HS…フレアステム OL1…外部導入線 OL2…外部導入線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電容器と;少なくとも一方がバイメタル
    を備えた可動電極からなり、グロー放電による発生熱に
    より変位して接触する放電容器内に封装された一対の電
    極と;放電容器内に封入された希ガスを主体とする放電
    媒体と;一対の電極の少なくともいずれか一方に支持さ
    れた電子放射性物質と;電子放射性物質および電極の間
    に介在する中間層と;を具備していることを特徴とする
    グロースタ−タ。
  2. 【請求項2】可動電極は、バイメタルがFe−Ni合金
    と、Ni−Cr−Fe合金、Ni−Mn−Fe合金、M
    n−Cu−Ni合金またはCr−Cu−Ni合金とで構
    成されていて;電子放射性物質は、可動電極のバイメタ
    ルに支持されている;ことを特徴とする請求項1記載の
    グロースタ−タ。
  3. 【請求項3】中間層は、Cu、Hg、Ag、Ptおよび
    Auのグループから選択された一種または複数種からな
    ることを特徴とする請求項1または2記載のグロースタ
    −タ。
  4. 【請求項4】電子放射性物質は、Ba、Mg、Alおよ
    びZnのグループから選択された一種または複数種であ
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載
    のグロースタ−タ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009506493A (ja) * 2005-08-23 2009-02-12 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 着脱が容易なスタータ

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