JP2002139296A - 振動型攪拌体を備えた熱交換器 - Google Patents

振動型攪拌体を備えた熱交換器

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JP2002139296A
JP2002139296A JP2000332344A JP2000332344A JP2002139296A JP 2002139296 A JP2002139296 A JP 2002139296A JP 2000332344 A JP2000332344 A JP 2000332344A JP 2000332344 A JP2000332344 A JP 2000332344A JP 2002139296 A JP2002139296 A JP 2002139296A
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JP
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heat exchanger
fluid
flow passage
heat
casing
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JP2000332344A
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English (en)
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Toru Taniguchi
徹 谷口
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Reika Kogyo KK
Original Assignee
Reika Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理流体の混合及び熱交換を均一に行なうこと
ができ、且つ処理流体の物性変化による熱移動及び流通
効率を低下させることなく、熱交換効率を向上させるこ
とができる熱交換器を提供する。 【解決手段】第一の流体が流通される第一の流通路2が
設けられたケーシング1内に、第二の流体が流通される
第二の流通路4を設けると共に、振動源5に接続された
攪拌体3を設け、攪拌体3が振動することにより、第一
の流体を流通させながら攪拌し、第一の流体と第二の流
体との間で熱交換を効率良く行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の流体間で熱
交換を行う熱交換器に関し、とくに流体の攪拌混合を行
ないつつ、処理流体に対する熱交換(加熱や除熱)を行
う装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、熱交換器は多くの産業分野におい
て使用されている。その中でも流体の混合を行ないつ
つ、処理流体に対する熱交換(加熱や除熱)を補助的に
作用させるものがある。ところで、熱交換器は効率よく
熱交換を行うために、温度差のある流体同士を迅速に混
合する必要があるという点において、混合装置と基本的
な技術思想が類似しており、温度差のある流体同士の混
合効率を向上させることで熱交換効率を向上させること
ができる。例えば、円筒管状のケーシングの内部に冷媒
や熱媒が流通する熱交換パイプのみを設けたものや、こ
の熱交換パイプ内に静止型のミキサーを設け、ケーシン
グ内へ処理流体を通過させて流体の混合及び熱交換を行
なうようにした熱交換器がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような熱交換パイプのみを設けたものや熱交換パイプ内
に静止型のミキサーを備えた熱交換器に粘性の高い流体
が投入されると、ケーシングの内壁面やミキサー表面に
処理流体の付着層が形成されてしまい、冷媒や熱媒との
熱交換が阻まれて、熱伝達機能が失われ効率は一挙に低
下するという問題があった。本発明は、上記のような問
題点に鑑みてなされたものであり、処理流体の混合及び
熱交換を均一に、且つ処理流体の物性変化による熱移動
及び流通効率を低下させることなく、熱交換器の熱交換
効率を向上させることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る本発明の振動型攪拌体を備えた熱交
換器は、第一の流体が流通される第一の流通路が設けら
れたケーシング内に、第二の流体が流通される第二の流
通路を設けると共に、振動源に接続された攪拌体を設
け、該攪拌体が振動することにより、前記第一の流体を
流通させながら攪拌し、該第一の流体と前記第二の流体
との間で熱交換を行うことを特徴とする。
【0005】請求項2記載の振動型攪拌体を備えた熱交
換器は、請求項1記載の熱交換器において、ケーシング
内部が第二の流通路で仕切られていることを特徴とす
る。
【0006】請求項3記載の振動型攪拌体を備えた熱交
換器は、請求項1又は請求項2記載の熱交換器におい
て、第二の流通路が旋回状に配されていることを特徴と
する。
【0007】請求項4記載の振動型攪拌体を備えた熱交
換器は、請求項1又は請求項2又は請求項3記載の熱交
換器において、ケーシングの外側に、第二の流通路と連
通する外側流通路を有するジャケットを設けたことを特
徴とする。
【0008】請求項5記載の振動型攪拌体を備えた熱交
換器は、請求項1乃至請求項4記載の熱交換器におい
て、エマルションの製造、pH調整、酸化還元反応、合
成反応等の化学反応、抽出処理、微生物培養等生物化学
的分野の攪拌混合処理の際の加温・冷却あるいは反応熱
の除去を行なうことを特徴とする。
【0009】ここで、本発明によれば、ケーシング内で
攪拌体が振動することにより攪拌混合が促進されること
になる。例えば、バイブロミキサ(商品名)に代表され
る振動型攪拌混合装置は、攪拌効率を向上させることが
できるため広く利用されている。この振動型攪拌混合装
置は、駆動軸と、この駆動軸に取付けられた螺旋羽根と
からなる攪拌体を備え、攪拌混合を行う際には攪拌体が
振動し、この振動により生じた乱流によって流体の混合
が促進され、エマルションの製造、pH調整や酸化還元
反応、合成反応等の化学反応を行う装置の攪拌機、ある
いは抽出装置の攪拌機などに用いられる。また、近年の
バイオテクノロジーの発展に伴う微生物培養等生物化学
的分野の攪拌混合処理、その他、各種産業分野における
流体処理に適用される。
【0010】したがって、本発明に係る振動型攪拌体を
備えた熱交換器は、この作用によって従来の静止型熱交
換器よりも処理流体の良好な攪拌混合が行えることにな
る。もちろん、本発明熱交換器の場合にも、ポンプ圧送
などによりケーシング内外に流体が流通されることにな
るが、上述のような攪拌混合効率の向上に伴って熱交換
効率が向上することは無論のこと、ケーシング内部に第
二の流通路(熱交換パイプ)を配したことにより、熱の
授受部分が拡大されるため、更に熱交換効率が向上す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例に基づい
て本発明の実施の形態を説明する。尚、便宜上、同様の
構成要素には同一の符号を付して説明する。図1は本発
明に係る熱交換器の主要部を示す断面図、図2は熱交換
器を多段に配した状態を示す断面図、図3は熱交換パイ
プを螺旋状に配設した状態を示す模式図、図4は熱交換
パイプの他の配設例を示す断面図、図5は境膜層の生成
状態を示す説明図である。
【0012】
【実施例1】図1及び図2に示すように、本発明に係る
振動型攪拌体を備えた熱交換器は、内側に第一の流体と
しての処理流体が流通される第一の流通路2が設けられ
たケーシング1内に、攪拌体3が配置され、ケーシング
1内は旋回状に捲回された熱交換パイプ(第二の流通
路)4により仕切られている。この熱交換パイプ4に
は、例えば、冷媒や熱媒等の第二の流体が流通される。
攪拌体3はこの熱交換パイプ4の中央部分の貫通孔4A
を貫通する形で取り付けられている。攪拌体3は振動源
5に接続され上下に振動するが、攪拌体3が上下振動す
ると、攪拌体3と熱交換パイプ4との間で乱流を生じ、
ケーシング1内に流通された処理流体の攪拌混合が行わ
れることになる。また、このような構成によれば貫通孔
4Aに通された攪拌体3と捲回された熱交換パイプ4の
内縁との間に生じた間隙において流体が流通することに
なるが、本発明においては、攪拌体3が上下に振動する
と、攪拌体3自体の上下振動によって生ずる乱流の他
に、熱交換パイプ4の貫通孔4Aを通過する際に生ずる
乱流によっても攪拌混合が促進されることになる。
【0013】また、ケーシング1の外側にはジャケット
6が設けられ、ケーシング1とジャケット6との間で熱
交換パイプ4と連通する外側流通路7を形成する。そし
て、ケーシング1を介して第一の流通路2を流通する処
理流体と、熱交換パイプ4及び外側流通路7を流通する
流体との間で熱交換が行われる。加えて、上述した構成
・作用によって第一流通路2内を流通する処理流体の攪
拌混合が促進されることにより、第一流通路2内を流通
する流体の温度差が迅速に解消されるため、熱交換効率
を向上させることができる。
【0014】図3は、熱交換器のケーシング1内に熱交
換パイプ8を螺旋状に捲回配置したものである。これに
より、第一の流通路2を通過する処理流体と熱交換パイ
プ4を通過する冷媒や熱媒等との接触面積が増大し、熱
の授受領域が拡張され、熱交換効率が向上することにな
る。配管の仕方としては、このように単管で配するもの
でも良いが、好ましくは、図4に示すように処理流体と
の接触面積の増大を考慮し、複数の管を束ねた状態で旋
回させて配置する方が良い。
【0015】上記各装置において、攪拌体3は、前記振
動源5に接続される軸部3aと、この軸部3aの周囲に
取付けられる螺旋羽根3bとからなる。このような攪拌
体3によれば、その上下振動により第一流通路2内に強
力な渦流を起こすことができ、第一流通路2内の流体の
攪拌混合を好適に行なうことができる。加えて、図5で
説明するように、螺旋羽根3によりケーシング1の内壁
付近(この部分は、第一流通路2内で最も高温若しくは
低温となる)に発生する内外の流体の温度差によって生
ずる境膜層部分Sを確実に掻き取ることになるため、第
一流通路2内での場所の違いや滞留時間のバラツキによ
る処理流体の温度差が迅速に解消され、熱交換器として
の性能が高められる。
【0016】本発明の熱交換器は、処理流体を混合させ
ながら熱交換を行なうことは無論のこと、高分子化学物
質の重合反応操作等の連続式反応装置として使用した場
合の加温・冷却、反応熱の除去を極めて有効に行なうこ
とができる。すなわち、処理流体の混合及び熱交換を均
一に行なうことができ、且つ処理流体の物性の変化によ
る熱移動及び流通を阻害することがない。
【0017】尚、本発明の要旨は、ケーシング内で処理
物質を流通させながら、上下振動する攪拌体により処理
流体の攪拌を行ない且つ熱交換を行なう点にあり、攪拌
体の形状は本実施例に限定されるものではなく、好まし
くは、ケーシングの内壁付近に発生する境膜層部分を掻
き取ることができる円盤状の攪拌羽根を有するものであ
れば良い。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、処
理流体の混合及び熱交換を均一に行なうことができ、且
つ処理流体の物性変化による熱移動及び流通効率を低下
させることなく、熱交換効率を向上させることができる
という優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱交換器の主要部を示す断面図で
ある。
【図2】熱交換器を多段に配した状態を示す断面図であ
る。
【図3】熱交換パイプを螺旋状に配設した状態を示す模
式図である。
【図4】熱交換パイプの他の配設例を示す断面図であ
る。
【図5】境膜層の生成状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 第一の流通路 3 攪拌体 4 熱交換パイプ(第二の流通路) 4A 貫通孔 5 振動源 6 ジャッケット 7 外側流通路 S 境膜部分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の流体が流通される第一の流通路が
    設けられたケーシング内に、第二の流体が流通される第
    二の流通路を設けると共に、振動源に接続された攪拌体
    を設け、該攪拌体が振動することにより、前記第一の流
    体を流通させながら攪拌し、該第一の流体と前記第二の
    流体との間で熱交換を行うことを特徴とする振動型攪拌
    体を備えた熱交換器。
  2. 【請求項2】 ケーシング内部が第二の流通路で仕切ら
    れていることを特徴とする請求項1記載の振動型攪拌体
    を備えた熱交換器。
  3. 【請求項3】 第二の流通路が旋回状に配されているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の振動型攪拌
    体を備えた熱交換器。
  4. 【請求項4】 ケーシングの外側に、第二の流通路と連
    通する外側流通路を有するジャケットを設けたことを特
    徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の振動
    型攪拌体を備えた熱交換器。
  5. 【請求項5】 エマルションの製造、pH調整、酸化還
    元反応、合成反応等の化学反応、抽出処理、微生物培養
    等生物化学的分野の攪拌混合処理の際の加温・冷却ある
    いは反応熱の除去を行なうことを特徴とする請求項1乃
    至請求項3記載の振動型攪拌体を備えた熱交換器。
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