JP2002137805A - 物流情報収集方法、位置歴情報記録装置および物流情報収集装置 - Google Patents

物流情報収集方法、位置歴情報記録装置および物流情報収集装置

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JP2002137805A
JP2002137805A JP2000334869A JP2000334869A JP2002137805A JP 2002137805 A JP2002137805 A JP 2002137805A JP 2000334869 A JP2000334869 A JP 2000334869A JP 2000334869 A JP2000334869 A JP 2000334869A JP 2002137805 A JP2002137805 A JP 2002137805A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品の移動状況を示す情報を収集して、提供
するための技術、製品の移動状況を示す情報を利用しや
すい形で提供するための技術を提供する。 【解決手段】 電波を受信し、受信信号に基づいて、所
在位置を示す位置情報を取得すると共に、取得した位置
情報を順次記録する位置情報取得装置100を用いる。
この装置を、搬送対象物Mと共に梱包材200中に梱包
して、移動可能な状態で作動させ、GPS衛星群Sから
の電波信号を受信して位置情報を順次取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製品の移動状況を
示す情報を収集して、提供する技術に係り、特に、製品
の所在位置を取得する装置を製品と共に移動させて製品
の移動状況を示す情報を収集する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気製品を始めとする多くの製
品は、工場で生産され、梱包材で梱包されて出荷され
る。最近は、工場から消費者に直接配送されることもあ
る。しかし、多くの場合、倉庫、卸業者、小売業者等の
中間過程を経て消費者に届けられる。すなわち、工場は
もっぱら生産を行い、流通、販売は他の業者が分担す
る。このようにすることは、前述した直送の場合に比べ
ると、役割分担という面で効率的ともいえる。反面、工
場出荷後、消費者に届くまでの中間過程において製品の
滞留が起こるという問題が生じる。
【0003】このような中間過程での製品の滞留は、製
品を短期間で消費者に届けるという観点から、解消され
ることが好ましい。また、製品在庫を圧縮するという観
点からも滞留を減らすことが望まれる。そのため、製品
を提供する多くの業者は、物流コストの低減、製品の迅
速な提供を実現する必要から物流のあり方について検討
している。そのためには、製品の流れを示す情報を収集
し、製品の出荷後の移動状況を把握することが必要であ
る。そこで、製品移動に関する利用しやすい情報の提供
が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、製品が出荷さ
れ、流通業者の手に渡った後は、メーカーは、製品の返
品、ユーザ登録などにより、製品の出荷後の状況を知る
ことができる。しかし、製品が消費者に渡るまでに、ど
こに運ばれ、どこでどのように停留したかを知ることは
困難である。
【0005】出荷後の製品の状況を知る手だてとして、
典型的には、電話等で、中間業者に在庫状況を問い合わ
せる方法がある。しかし、この方法は、あくまでも、あ
る時点での、その中間業者における在庫数がわかるにす
ぎない。製品がどこからどこに移動し、どこに何日存在
していたのかといった実際の移動状況を、個別の製品に
ついて把握するものではない。
【0006】また、倉庫等において入出庫される製品に
ついて、入出庫のたびに、個別に確認して、製品の移動
状況を調査することが考えられる。しかし、大量も入出
庫する製品を個別的に確認する作業は、中間業者にとっ
て多大な負担となる。そのため、中間業者の協力が得に
くいため、実現は容易ではない。
【0007】さらに、調査ができたとしても、製品の所
在、移動状況を把握するための情報を集計して資料を作
成する必要がある。しかし、そのためにも、多くの手間
がかかるという問題がある。
【0008】本発明は、製品の移動状況を示す情報を収
集して、提供するための技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、電波を受信し、受信信号に基づいて、所
在位置を示す位置情報を取得すると共に、取得した位置
情報を順次記録する位置情報取得装置を用いる。この装
置を、搬送対象物と共に移動可能な状態で作動させ、電
波信号を受信して位置情報を順次取得する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、それぞれ図面を参照して説明する。製品の移動状態
に関する情報を収集して、当該情報を提供するサービス
の概要について説明する。
【0011】<製品の移動状況情報提供サービスの概要
>図1から図5に、本発明が適用される製品の移動状況
情報提供サービスの概要を示す。本発明では、位置情報
サービス会社1が製品の移動状況情報を収集する。ま
た、位置情報サービス会社1が、収集結果を、また、要
求に応じて収集結果を加工して付加価値を付けた情報
を、それぞれ依頼企業である製品のメーカ2に提供す
る。製品Mは、メーカ2で出荷時に梱包され、卸倉庫
3、小売店舗4を経て消費者5に送られる。
【0012】本発明では、第1に、メーカ2から出荷さ
れた後、消費者に届くまでに、製品がどのように移動す
るのかを示す移動状況情報を、位置情報サービス会社1
が取得する。第2に、位置情報サービス会社1は、取得
した移動状況情報を依頼者であるメーカ2に提供する。
情報の取得には、まず、製品の所在位置(例えば、緯度
および経度)を、さらには、その時点での時刻(日付、
すなわち年月日を含む)をそれぞれ収集する必要があ
る。第2に、収集した位置を示す情報、および、時刻情
報が、それぞれ位置情報サービス会社1により伝達され
なければならない。以下では、それらについていくつか
の形態を示す。
【0013】なお、移動状況情報を、メーカ自身により
収集することも可能である。その場合には、位置情報サ
ービス会社1とメーカ2とが同一主体となる。また、位
置情報サービス会社は、実施形態での説明の便宜上の表
現である。会社という形態を有する者であることを要し
ない。実質的に、位置情報の収集および提供ができる主
体であればよい。メーカ、中間業者等についても、製品
の生産、流通に携わり得る主体であればよい。
【0014】位置情報の収集は、基本的には、外部から
の電波を受信することで行う。具体的には、図1、図
2、図3および図4にそれぞれ示すように、GPS衛星
群Sからの電波を受信して位置情報を取得する。また、
図5に示すように、セルラー方式無線通信における位置
登録機能を用いて位置の測定を行い、PHS通信会社7
を経て位置情報を位置情報サービス会社1に提供する構
成とすることもできる。この場合、位置は、例えば、位
置登録されたエリアを特定する情報で示される。エリア
を特定する情報としては、例えば、エリアを示すエリア
識別子、エリアのアンテナ所在地の緯度および経度、エ
リアのアンテナ所在地の住所等を用いることができる。
【0015】なお、本発明において、最も簡単な場合と
して、位置情報のみを収集する場合がある。しかし、本
発明はこれに限られない。製品の移動状況を詳細に把握
するには、時刻情報も重要な情報である。従って、以下
の実施形態では、位置情報と共に時刻情報をも取得する
ものとする。時刻情報取得には、例えば、GPS衛星群
からの電波に含まれる信号に基づいて取得すること、計
時手段を備え、それに基づいて時刻情報を取得するこ
と、さらには、セルラー方式無線通信端末が備えている
時計を利用すること等が行える。
【0016】位置情報を収集するための装置として、例
えば、後述する位置履歴記録装置、位置情報取得装置等
の物流情報収集装置100が用いられる。これらは、対
象物と共に移動する状態に置かれ、対象物の位置を示す
情報を取得する。対象物と共に移動する状態を実現する
方法としては、例えば、図1、図3および図5に示すよ
うに、物流情報収集装置100を対象物の製品Mと共に
梱包材200中に梱包する方法、図2および図4に示す
ように、製品Mに組み込む方法などがある。
【0017】取得した情報を位置情報サービス会社に伝
達するには、例えば、蓄積収集方式、随時収集方式等に
よることができる。蓄積収集方式は、位置情報を履歴情
報として蓄積した装置を回収して読み出すことにより情
報伝達を行う。これには、例えば、二つの形態が可能で
ある。図1に示すように、物流情報収集装置100自体
を回収する形態、図2に示すように、位置履歴情報を記
録している記録媒体155を回収する形態である。随時
収集方式は、図3に示すように、前述したセルラー方式
無線通信端末を用いることにより情報伝達を行う。これ
には、例えば、二つの形態が可能である。位置情報収集
後、その都度、位置情報の伝達を行う形態、および、位
置情報を一旦蓄積し、適宜、情報の伝達を行う形態であ
る。また、これらの場合の情報収集についても、前述し
たように、それぞれセルラー方式無線通信端末、特に、
PHSを用いて位置情報を取得する形態と、GPS衛星
群を用いて位置情報を収集する形態とがある。図5に示
すように、セルラー方式無線通信端末を有する物流情報
収集装置100を用いて、位置情報の取得と、位置情報
の伝達とを共に行うようにしてもよい。
【0018】また、図4に示すように、製品M自体に、
位置履歴記録装置等の物流情報収集装置100を設け、
位置履歴情報を取得し、製品Mをネットワークに接続し
て使用開始した時点で、取得した位置履歴情報を位置情
報サービス会社1に伝達するように構成することができ
る。これは、製品がそのような機能を有する場合に可能
である。
【0019】取得した、製品の移動状況を示す情報は、
位置情報サービス会社1から依頼元2に提供される。こ
の提供形態についても種々可能である。また、種々の形
態を組み合わせて提供することもできる。例えば、 a)収集したデータを提供すること b)収集した情報を加工して提供すること c)収集した情報を解析して解析結果を提供すること 等が可能である。
【0020】また、収集したデータ、加工データ、解析
データ等の他に、他のデータ、例えば、地図データを用
意し、それと共に、収集したデータを提供することがで
きる。例えば、 d)収集したデータと地図データとをそれぞれ提供する
こと e)地図上で製品の移動軌跡を示すことができるように
加工して、収集したデータと地図データとを提供するこ
と 等が可能である。
【0021】さらに、収集したデータをそのまま、また
は、加工したデータについて、 f)位置情報サービス会社に依頼元がアクセスしてオン
ラインで移動状況を示す情報を、閲覧乃至ダウンロード
できるようにすること g)記録媒体に格納して提供すること等が可能である。
【0022】この他に、位置情報のサービスの提供タイ
ミングとして、例えば、 h)位置情報記録装置を、ある個数以上、または、ある
比率以上回収した後、サービスを開始すること i)位置情報の取得対象となる製品出荷後、一定期間経
過後、サービスを開始すること j)出荷直後から、随時、サービスを提供すること等が
可能である。
【0023】製品の移動状況を示す情報の収集および提
供に当たっては、各種費用が発生する。そのため、例え
ば、図1〜図4において破線で示すように、お金の流れ
が生じる。製品位置情報サービス会社1は、そのサービ
ス提供の対価として料金を徴収する。そのための仕組み
として、料金を決定するシステム、および、課金システ
ムを有することができる。図5に示す例では、お金の流
れを示していないが、この場合にも、料金の徴収が行え
る。
【0024】また、製品位置情報サービス会社1は、費
用として、物流情報収集装置100の貸出料、販売代金
等を徴収する。さらに、費用の一部として、図1、図
2、図3に示すように、物流情報収集装置100または
記録媒体155を回収する際に発生する、ペイバック費
用、買い取り費用等が発生する場合がある。その場合に
は、それらの費用の徴収が行われる。
【0025】なお、製品位置情報サービス会社とメーカ
とが同一主体である場合には、料金の請求および支払の
問題は生じない。しかし、情報収集コストが生じる点で
は相違しない。従って、お金の流れを経費の流れと考え
ることができる。
【0026】<物流情報収集装置について>次に、本発
明において製品の位置情報を取得する際に用いる物流情
報収集装置の一例について図面を参照して説明する。
【0027】図6に、物流情報収集装置の典型的な外観
を示す。図6Aに示すように、物流情報収集装置100
は、直方体状のケース101を有する。なお、本実施形
態では、図6B−図6Eに示すように、ケース101の
稜の部分を曲面とする加工を施してある。このケース1
01の正面に、電源スイッチのキートップ104と、電
源がオン状態であることを示す表示部106が配置され
ている。電源スイッチには、例えば、一旦、操作する
と、再度操作するまで、オン状態が保持される構造を有
するものを用いることができる。また、リミットスイッ
チを用いて押圧されている間、オン状態が維持される構
造を有するものを用いることができる。後者のように、
押圧されている間、オン状態が維持されるスイッチを用
いる場合には、例えば、物流情報収集装置を梱包材中に
梱包することでスイッチをオン状態とし、物流情報収集
装置が梱包材から取り出されると、スイッチがオフとな
るようにすることができる。
【0028】ケース101の上端側には、GPS電波受
信のための外部アンテナを接続するためのコネクタ10
2が設けられている。一方、ケース101の下端側に
は、出力端子103が設けられている。この出力端子1
02は、後述する図10に示す出力部117の一部を構
成するものである。
【0029】物流情報収集装置100は、例えば、図6
B、図6Dに示すように、長さ50mm−100mm、
幅40mm、厚さ20mmの大きさに形成される。もち
ろん、これに限定されない。
【0030】物流情報収集装置100は、対象物と共に
移動し得る状態に置くため、梱包材200中に、製品M
と共に梱包する。例えば、図7に示すように、製品を詰
めた後、その上部空間に、緩衝材210を置き、さら
に、その上に、物流情報収集装置100を置く。そし
て、蓋201、202、203および204を示すこと
で、製品と共に梱包材200により梱包される。緩衝材
210としては、例えば、段ボール板、発泡樹脂板等が
用いられる。
【0031】この際、外部アンテナ112aは、例え
ば、図8に示すように、梱包材200の稜の部分に配置
することができる。そして、外部アンテナ112aは、
粘着テープ等で覆うことで固定される。
【0032】また、アンテナとして、内部アンテナを用
いる場合がある。この場合には、梱包材200の一部、
すなわち、その下方に物流情報収集装置が配置され、そ
の上を覆うことが予定の部分に、窓209を設けておく
(図9参照)。これにより、内部アンテナの場合でも、
電波の受信状態をよくすることが期待できる。
【0033】なお、梱包材200に、物流情報収集装置
100を装着するためのポケットを予め設けるようにし
てもよい。そのポケットは、それに物流情報収集装置を
挿入したとき、前述した図6Aに示すキートップ104
が押圧されるような形状および大きさとしておくことが
できる。
【0034】次に、物流情報収集装置について、いくつ
かの例を挙げて説明する。以下の例では、主として、製
品と共に梱包して用いる型式の装置について説明する。
ただし、それらを製品に組み込むことができることはい
うまでもない。なお、以下の説明では、同じ構成要素に
は、同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0035】図10に、物流情報収集装置の一例として
位置履歴記録装置110の構成の一例を示す。図10に
示す位置履歴記録装置110は、装置の動作を制御する
情報制御部111と、位置を測定して位置情報を出力す
る位置測定部112と、時刻を測定して時刻情報を出力
する時刻測定部113と、位置情報および時刻情報の測
定タイミングを生成する測定タイミング決定部114
と、取得した情報を順次記録する記録部115と、外部
からの操作を受け付ける操作部116と、取得した情報
を外部に出力するための出力部117と、前述した各部
を動作させるための電力を供給する電源部118とを有
する。上述した各部は、信号線119を介して接続され
る。前述した各部は、それらの全部または一部につい
て、共通のチップで構成することができる。
【0036】情報制御部111は、例えば、図11に示
すように、CPU111a、ROM111b、RAM1
11cおよびインタフェース111dを有する小型のコ
ンピュータにより構成することができる。CPU111
aは、ROM111bに格納されているプログラムに従
って動作する。この情報制御部111の機能の全部また
は一部について、ハードウエアロジック回路で構成して
もよい。この情報制御部111の制御により、位置情報
および時刻情報が取得され、記録され、また、出力され
る。情報制御部111の制御下での位置情報の取得、記
録および出力の流れについては、後述する。
【0037】位置測定部112は、例えば、図12に示
すように、アンテナ112aと、GPS衛星群Sからの
電波を受信して、それに含まれる信号を取り出す受信部
112bと、受信した信号を処理する信号処理部112
cと、処理された信号から位置情報を求める位置情報抽
出部112dと、得られた位置情報を一時的に保持する
と共に、外部に出力するインタフェース部112eとを
有する。アンテナ112aは、前述した外部アンテナ、
例えば、図8に示すように、梱包材である梱包箱200
に取り付けられる。位置として、例えば、緯度および経
度が取得される。受信部112bは、電波の強度が位置
情報の取得に十分に強いかを判定する機能を有する。そ
して、判定結果として、電波の強度が強い場合、それを
示すフラグをインタフェース部112eにセットする。
このフラグは、情報制御部111によりチェックされ
る。
【0038】時刻測定部113は、計時手段としてカレ
ンダ付時計を有し、情報制御部111からの指示を受け
ると、その時点の、日付を含む時刻情報を生成する。な
お、時刻測定部113は、位置測定部112が受信した
信号に含まれる時刻情報を取得する構成としてもよい。
この場合には、位置測定部112と時刻測定部113と
を分けて設ける必要はない。位置測定部112におい
て、位置情報を取得すると共に、時刻情報をも取得する
こととなる。
【0039】位置測定部112および時刻測定部113
は、情報制御部111の制御下で動作し、電波を受信
し、受信信号に基づいて、所在位置を示す位置情報を取
得する手段として機能する。位置情報は、時刻情報と共
に関連付けられた情報として、情報制御部111によ
り、後述する記録部115に1レコードとして記録され
る。本実施形態では、例えば、約40Byte程度を割
り当てる。
【0040】測定タイミング決定部114は、位置測定
のタイミング信号を生成して出力する特定タイミング信
号を生成する手段として機能する。タイミングの生成
は、対象物の動きを追うということに着眼して、加速度
検知器により、対象物の運動状態が変化したとき、すな
わち、加速度を生じたとき、それが一定レベル以上の大
きさであるかを検出する。この測定タイミング決定部1
14は、例えば、図13に示すように、加速度検出器1
14bと、その出力が一定レベル以上であるとき、タイ
ミングパルスを出力するタイミングパルス発生回路11
4bとを有する。加速度検出器114aは、対象物が静
止している場合、および、ほぼ定速で、振動が少ない状
態で移動している場合には、加速度が小さいため、タイ
ミングパルスは生成しない。一方、対象部に加速度が生
じるような動きがある場合には、タイミングパルスが生
成される。
【0041】位置測定部112および時刻測定部113
は、このタイミングパルスを受けて作動し、それぞれ測
定動作を開始する。時刻測定部113は、時刻情報を出
力する。一方、情報制御部111は、このタイミングパ
ルスを受けて起動する。そして、位置測定部112およ
び時刻測定部113の測定を監視する。また、情報制御
部111は、位置測定部112において有効な位置情報
が得られた時点の時刻を取得して、位置情報および時刻
情報を記録装置115に記録する。
【0042】記録部115は、情報制御部111の制御
下で、関連付けられた位置情報と時刻情報とを位置履歴
情報として記録する手段として機能する。図15に、記
録部115において記録されるデータの構造の一例を示
す。図15に示す例では、日付1151、時刻115
2、経度1153および緯度1154が一つのレコード
として記録されている。記録は、順次行われる。従っ
て、この記録部115において、記録部115は、図1
4に示すように、情報を記録する記録媒体として、読み
書き可能であり、書き込まれた情報が保存される不揮発
性のメモリ115bと、その読み書き駆動回路115a
とを有する。このメモリ115bは、位置情報と時刻情
報とを、順次、履歴情報として、例えば、数ヶ月間蓄積
する。そのため、それらのデータを蓄積できる記憶容量
を要する。例えば、前述した1レコード40Byteの
情報を、1日1回、6ヶ月分記録するとして、約7.2
KB、1日12回、6ヶ月分記録するとすれば、約87
KBの記憶容量があればよい。この程度の記憶容量の不
揮発性メモリは極めて安価に製造されている。
【0043】なお、位置情報が同一の場合には、情報の
記録を行わないこととすることができる。そのようにす
れば、記録すべきデータ量は大幅に低減される。例え
ば、取得される位置情報が、引き続いて2回以上、それ
らの位置の差が予め定めた範囲内となる位置を示してい
る場合、2回目以降に取得された位置情報については記
録を追加しないこととすることができる。これにより、
対象物が引き続いて同じ位置に所在する場合には、一つ
の位置情報が記録されることとなり、記録されるデータ
量を減少させることができる。
【0044】また、取得される位置情報が、引き続いて
3回以上、それらの位置の差が予め定めた範囲内となる
位置を示している場合、現在取得した位置情報と時刻情
報とを、2回目に取得した位置情報および時刻情報とし
て2回目の記録を更新する。そのため、その後、対象物
が移動した場合、対象物がその直前まで存在していた位
置では、それぞれの位置情報が、存在始めの時刻と、存
在終わりの時刻とに対応付けられて保持される。従っ
て、記録されるデータ量を圧縮できると共に、滞在時間
を知ることが可能となる。この処理は、情報制御部11
1によって制御される。
【0045】記録部115には、位置履歴記録装置毎
に、当該装置を識別する識別子が記録されるようにして
もよい。このようにすることで、情報制御部111は、
外部からの読み出し要求に対して、識別子を伴う要求で
あって、識別子が合致している場合のみ、要求を許容す
るようにすることができる。これにより、記録している
データがみだりに読み出されないようにプロテクトする
ことができる。
【0046】また、記録部115には、メールアドレス
を記憶することができる。このメールアドレスは、後
に、記録部115に記録されている内容を当該メールア
ドレスに向けて送信する場合に用いることができる。特
に、物流情報収集装置を製品に組み込んだ場合に、製品
を経由してメールを送信する場合に、有効に利用でき
る。
【0047】操作部116は、位置履歴記録装置110
の動作について外部から指示するための手段として機能
する。具体的には、電源オン/オフ指示、起動指示、停
止指示等の入力操作を受け付ける。本実施形態では、電
源スイッチが操作部116に割り当てられている。な
お、時刻測定部113のように、持続的に動作する必要
がある部分には、常時、電力が供給されるようにするこ
とが好ましい。従って、電源スイッチのオフ操作によっ
ても、電力の供給は絶たれない構成とすることができ
る。
【0048】出力部117は、取得した情報を外部に出
力するための手段として機能する。具体的には、図6D
に示したような出力端子103と、この出力端子を機能
させる回路とが設けられる。
【0049】電源部118は、バッテリと、バッテリの
電力を各部に供給するための回路と、充電するための回
路とを有する。この電源部118には、前述した記録部
115での見積もりに対応して、数ヶ月、例えば、3ヶ
月ないし6ヶ月間、当該位置履歴記録装置110の動作
を維持できる容量のバッテリを持たせる。バッテリは交
換可能とする。そして、使用期間の長さに応じて適した
容量を有するバッテリを装着する。
【0050】次に、測定タイミングの決定の仕方が前述
した図10に示す装置とは異なる例を、図16を参照し
て説明する。図16に示す位置履歴記録装置120は、
一定間隔で位置情報および時刻情報の測定を行えるよう
にした装置である。そのため、それに適した測定タイミ
ングを決定できる測定タイミング決定部124を有す
る。
【0051】この測定タイミング決定部124は、一定
間隔のタイミングパルスを生成し、このタイミングパル
スに基づいて前記特定タイミング信号を生成する。その
ため、例えば、図17に示すように、パルス発振器12
4aと、発振器から出力されるパルスをカウントして、
一定間隔のパルスを生成するタイミングパルス発生回路
124bとを有する。タイミングパルス発生回路124
bは、例えば、プリセットカウンタにより構成すること
ができる。すなわち、予めどのような間隔で位置情報を
取得するかに応じて、プリセット値を決定することで、
タイミングパルスの発生タイミングが決定される。
【0052】なお、プリセット値を、製品の移動パター
ンに合わせて、プログラムしておくようにしてもよい。
例えば、出荷直後は、移動するため、期間を短くし、そ
の後は、倉庫で停滞している可能性があるため、期間を
長くし、さらに、その後は、出庫して再び移動する可能
性があるため、短くするというように決めることができ
る。このようにすることで、移動状況を把握するために
必要な情報は多く取得し、それほど必要ではない状況に
ついてはデータ量を減らすことができる。これは、節電
と、メモリの使用量の節約とに寄与する。
【0053】次に、時刻情報の取得が前述した図10に
示す例とは異なる例について、図18を参照して説明す
る。図18に示す位置履歴記録装置130は、位置およ
び時刻を共にGPSを利用して取得するものである。そ
のために適した位置・時刻測定部132を有する。
【0054】この位置・時刻測定部132は、図19に
示すように、アンテナ112aと、GPS衛星群Sから
の電波を受信して、それに含まれる信号を取り出す受信
部112bと、受信した信号を処理する信号処理部11
2cと、処理された信号から位置情報を求める位置・時
刻情報抽出部132dと、得られた位置情報を一時的に
保持するとともに、外部に出力するインタフェース部1
32eとを有する。位置・時刻情報抽出部132dが、
位置と時刻とを受信信号から求めることと、インタフェ
ース部132eが、得られた位置情報および時刻情報を
を一時的に保持する点を除いては、前述した図12に示
すものと同様に動作する。
【0055】図18に示す位置履歴記録装置130にお
いても、測定タイミング決定部114を、図17に示す
測定タイミング決定部124とすることができる。
【0056】次に、測定タイミングの取得が前述した図
10および図16に示す例とは異なる例について、図2
0を参照して説明する。図20に示す位置履歴記録装置
140は、測定タイミング決定と時刻測定とを同じ装置
において行うものである。そのために適した測定タイミ
ング決定・時刻測定部143を有する。
【0057】測定タイミング決定・時刻測定部143
は、例えば、図21に示すように、時刻情報を生成する
カレンダ付時計143aと、前記カレンダ付時計143
bが生成する時刻情報に基づいてタイミングパルスを生
成するタイミングパルス発生回路143bとを有する。
タイミングパルス発生回路143bは、カレンダ付時計
143aが生成する時刻情報が予め定めた条件を満たす
とき、パルスを生成する。この予め定めた条件として
は、予め定めた時刻、例えば、毎日のある時刻、1日お
きのある時刻、特定の日付における特定の時刻等を指定
することができる。これについても、予めプログラムす
るようにしてもよい。この例では、位置情報を、必要な
時刻を指定して取得することができる。従って、情報収
集を必要に応じてきめ細かく行うことが可能となる。
【0058】次に、前述した各例とは、位置履歴情報の
蓄積の仕方において異なる例について図22を参照して
説明する。図22に示す位置履歴記録装置150は、前
述した図10に示す例における記録部115に代えて、
カード接続部159と、これに着脱自在に装着されるメ
モリカード155とを有する。
【0059】その外観は、図6Aに示すものと基本的に
は同じであるが、図23に示すように、側面に、カード
スロット107を有する点において相違する。このカー
ドスロットには、例えば、コンパクトフラッシュ(登録
商標)メモリカード等が装着可能である。このメモリカ
ードには、前述した位置情報および時刻情報を含む履歴
情報が格納される。メモリカードは、種々の記憶容量の
ものが市販されているため、必要に応じて選択したもの
を用いることができる。この例では、メモリカード15
5を回収することで、製品の位置情報を取得することが
できる。
【0060】以上の例は、取得した位置情報および時刻
情報を一旦蓄積して、後に、読み出して利用する場合に
適した位置履歴記録装置の例である。次に、取得した情
報を、随時、位置情報サービス会社に送る場合に適した
位置情報取得装置の例について説明する。
【0061】図24に示す位置情報取得装置160は、
前述した図10に示す位置履歴記録装置における記録部
115に代えて、カード接続部169を有し、このカー
ド接続部169に、セルラー方式目線端末として、カー
ド型のPHS端末190を装着した例である。すなわ
ち、情報制御部111は、位置測定部112から位置情
報が、また、時刻測定部113から時刻情報がそれぞれ
取得できる状態になると、カード接続部169を介して
PHS端末190に対して、位置情報サービス会社宛に
データを送るよう指示し、通話が可能となると、位置情
報および時刻情報のデータを渡す。この際、当該位置情
報取得装置160に予め付与されている識別子を併せて
送る。
【0062】なお、PHS端末190は、送信指示され
た時点で、電波状況等により送信が困難である場合に
は、送信を行わず、情報制御部111から渡される位置
情報および時刻情報のデータを、自己のメモリに蓄積
し、送信ができる状態になった時点で、蓄積していたデ
ータを送信するようにしてもよい。
【0063】また、PHS端末190は、情報制御部1
11から渡される位置情報および時刻情報のデータを、
自己のメモリに蓄積し、蓄積量がある程度になった時点
で、位置情報サービス会社宛にデータを送るようにして
もよい。
【0064】PHS端末として、カード型ではないもの
を用いることもできる。その場合には、出力部117に
接続するように構成する。
【0065】この例では、位置情報および時刻情報の取
得については、図10に示す例と基本的には変わらな
い、ただし、取得した位置情報および時刻情報を、無線
端末であるPHS端末190により、位置情報サービス
会社1に送る点において相違している。なお、図16か
ら図20に示す各位置履歴記録装置120〜150につ
いても、取得した位置情報および時刻情報を、PHS端
末190により、位置情報サービス会社1に送る構成と
することができる。
【0066】図25に示す位置情報取得装置170は、
無線端末であるPHS端末190への問い合わせをきっ
かけとして位置測定タイミングが決定され、それに基づ
いて位置情報および時刻情報が取得する。従って、測定
タイミング決定部は省略されている。取得した位置情報
および時刻情報を、無線端末であるPHS端末190に
より、位置情報サービス会社1に送る。
【0067】図26に示す位置情報取得装置180は、
無線端末であるPHS端末190への問い合わせをきっ
かけとして位置測定タイミングが決定され、それに基づ
いて位置情報を取得すると共に、PHS端末が有する時
計を利用して時刻を求める。従って、測定タイミング決
定部および時刻測定部は省略されている。取得した位置
情報および時刻情報を、無線端末であるPHS端末19
0により、位置情報サービス会社1に送る。
【0068】図27に、本発明において用いられるセル
ラー方式無線端末の一例であるPHS端末の構成の概要
を示す。図27に示すPHS端末は、モバイルコンピュ
ータ等のカードスロットに装着して、データ通信等に用
いられるものと同様に構成することができる。すなわ
ち、アンテナ191と、電波を送受信するための送受信
部192、受信した信号を復調する復調部193と、送
信する信号を変調する変調部194と、送受信する信号
について、TDMA/TDD処理等の通信処理を行う通
信処理部195と、無線電波の質を監視する品質監視部
196と、位置登録等の処理を行う制御部197と、取
得した位置情報および時刻情報を出力するインタフェー
ス部198とを有する。このPHS端末190では、位
置登録機能を用いて位置情報を取得すると共に、それ自
身が持っている時計により時刻情報を取得する。メモリ
197mには、位置情報サービス会社1の電話番号と、
そのPHS端末の電話番号等が記録される。
【0069】図24、図25および図26に示す例で
は、PHS端末190を単に、情報伝達、タイミング設
定、または、時刻情報測定に使用しているに過ぎない。
しかし、PHS端末190は、その位置登録機能を用い
ることにより、位置情報の取得が可能である。従って、
このPHS端末190に、駆動のための電源を接続する
ことで、位置情報取得装置を構成することができる。
【0070】図5は、このようなPHS端末を物流情報
収集装置100として用いた例である。PHS端末に対
してその位置を絶えず登録させることで、比較的狭いエ
リアで設けられている基地局の位置を基準とするある範
囲内にPHSが存在することが分かる。従って、基地局
の位置と地図データとを用いることで、基地局の位置を
基準として製品の位置を知ることが可能となる。例え
ば、倉庫の位置が分かっている場合、その倉庫が、PH
S端末の所在するエリア内にある場合には、そのPHS
端末は、その倉庫に存在すると考えることができる。
【0071】次に、図10に示す位置履歴記録装置を用
いて位置履歴情報を取得する場合の動作について図28
を参照して説明する。ここで、前提として、位置履歴記
録装置110は、電源がオンされて、製品と共に梱包さ
れているものとする。
【0072】さて、図28のフローチャートに示すよう
に、情報制御部111のCPU111aは、ROM11
1bに記録されているプログラムに従って、まず監視動
作を行う。測定タイミング決定部114からタイミング
パルスが出力されたかを監視する(ステップ111
1)。すなわち、加速度検出器114aにおいて、ある
レベル以上の加速度が検出されたことに伴って、タイミ
ングパルス発生回路114bからタイミングパルスが出
力されることを監視する。
【0073】このタイミングパルスが出力されると、位
置測定部112および時刻測定部113が起動されて、
それぞれ測定状態となる。そこで、CPU111aは、
位置測定部112において、GPS衛星群Sからの電波
が十分であり位置情報が取得できたかを、位置測定部1
12のフラグを調べる(ステップ1112)。十分なG
PS電波が捕捉できて位置情報が取得できた場合には、
ステップ1113に進む。一方、位置情報が取得できな
かった場合には、ステップ1114に進む。
【0074】ステップ1113では、位置測定部112
から位置情報を読み出して、記録部115に記録させ
る。また、時刻測定部113からその時点の時刻情報を
読み出して、前記位置情報と同じレコードに記録する。
なお、この際、記録部115の読み書き駆動回路115
aは、書き込みアドレスを生成し、前に書き込まれたデ
ータに上書きしないように制御する。この記録部115
でのデータの構造は、例えば、前述したように、図15
に示すようになる。この後、電源がオフとなっている場
合を除き(ステップ1116)、ステップ1111に戻
る。
【0075】一方、ステップ1114では、測定タイミ
ング決定部114からタイミングパルスが出力されてい
るかを調べる。すなわち、位置履歴記録装置110に加
速度が加わる状態が続いているか否かを調べる。一定レ
ベル以上の加速度が加わっている場合には、タイミング
パルスが出力されるため、ステップ1112に戻る。こ
の時、位置測定部112および時刻測定部113につい
ても、同様に、タイミングパルスを受けて作動状態にあ
る。
【0076】もし、加速度が一定レベルを下回っている
ことで、タイミングパルスが出力されない場合には、そ
の後、一定時間が経過したかを調べる(ステップ111
5)。すなわち、ステップ1112から1115までの
手順を予め設定した時間経過するまで継続し、その後、
このループを外れる。そして、電源がオフされていない
限り、ステップ1111に戻る。
【0077】従って、位置履歴記録装置110が製品と
共に加速度が加わる状況に置かれている場合、すなわ
ち、おそらく搬送されている状態にある場合には、タイ
ミングパルスが生成されるため、その都度、位置情報お
よび時刻情報が取得される。通常、出荷される時、入庫
の時、出庫の時等の製品が移動する節目では、製品が大
きく変位するため、加速度が加わる。従って、そのよう
な状況に置いて、頻繁に位置および時刻情報が取得でき
る。一方、製品が倉庫に置かれている等のように、製品
移動しない状態では、タイミングパルスが発生しないた
め、位置情報および時刻情報の測定は行われない。この
ため、限られて記憶容量のメモリでも、必要な情報が重
点的に蓄積できる。
【0078】次に、メモリをさらに節約する例について
述べる。図29および図30にその例を示す。
【0079】図29に示す例は、CPU111aが、取
得した位置情報および時刻情報を記録部115に格納す
る際に、前回の格納アドレスに格納されている位置情報
を読み出して、現在取得した位置情報と比較する(ステ
ップ1121)。その差が予め定めた範囲内である場合
には、位置が移動していないものとして、取得した位置
情報および時刻情報を記録しないで終了する。一方、差
がある場合には、現在取得した位置情報および時刻情報
を、指定された格納アドレスに格納する(ステップ11
22)。ここで、前回の位置と今回の位置との差は、例
えば、倉庫の大きさ程度に取ることができる。これは、
出庫されてはいないが、倉庫内で位置が変わったことに
対処するためである。
【0080】図30に示す例は、位置履歴記録装置11
0により取得される位置情報が、引き続いて3回以上、
それらの位置の差が予め定めた範囲内となる位置を示し
ている場合のデータをこれまでとは異なる扱いを行う例
である。
【0081】すなわち、CPU111aは、取得される
位置情報が、引き続いて3回以上、それらの位置の差が
予め定めた範囲内となる位置であるかを記録部115を
参照して調べる(ステップ1131)。その差が予め定
めた範囲内である場合には、位置が移動していないもの
として、取得した位置情報および時刻情報を、2回目の
データとして記録部115に記録する(ステップ113
2)。一方、差がある場合には、現在取得した位置情報
および時刻情報を、指定された格納アドレスに格納する
(ステップ1133)。ここで、前回の位置と今回の位
置のとの差は、例えば、倉庫の大きさ程度に取ることが
できる。これにより、例えば、出庫されてはいないが、
倉庫内で位置が変わったことに対処することができる。
【0082】以上で、位置情報収集を行うための物流情
報収集装置について説明した。次に、収集した情報の扱
いについて説明する。
【0083】次に、前述した図10に示すような位置履
歴記録装置110等を予め製品に装着した場合の例につ
いて説明する。このようなことができる装置は、特別で
ある必要はない。例えば、位置履歴記録装置110を製
品から外すか、または、図2に示す例では、記録媒体1
55を製品から外して、それを位置情報サービス会社に
渡せば足りる。
【0084】一方、図4に示す例の場合には、メール送
信機能を有することが必要である。すなわち、この場合
の製品としては、通信網と接続され、情報の授受を行う
機能を有する電子機器である必要がある。すなわち、情
報の授受を行う機能を実現する通信処理装置と、通信処
理装置と接続可能に設けられる、物流情報収集装置、例
えば、前述した位置履歴記録装置110とを有するもの
であることが必要である。
【0085】その種の電子機器として典型的な製品は、
情報処理装置である。図30にその一例を示す。図31
に示す、情報処理装置である製品Mは、コンピュータ4
10と、記憶装置450と、ネットワークNWを介して
通信を行うための通信制御装置460と、位置履歴記録
装置110とを有する。情報処理装置として使用する場
合には、これに、さらに、入力装置420と、表示装置
430とを接続することで使用可能となる。
【0086】位置履歴記録装置110は、製品Mに内蔵
され、または、取り付けられている。例えば、出力端子
103をコネクタ等に装着することで、製品Mに情報を
送ることができるようすることが考えられる。このた
め、出力部117および出力端子103を、例えば、I
EEE1394、USB、RS232C、PCMCIA
等の規格のコネクタと接続できるよう構成することが好
ましい。また、位置履歴記録装置110には、その記録
媒体である記録部115にメールアドレスが予め記録し
てある。
【0087】この製品Mでは、記憶装置450に、オペ
レーティングシステム等のプログラム455の他、位置
履歴記録装置110の記録媒体である記録部115か
ら、それに記録されるメールアドレスと位置履歴情報と
を読み出し、位置履歴情報を送信内容として含む、読み
出したメールアドレス宛のメールを生成すると共に、送
信指示を受け付けると、当該メールを送信する処理を、
CPU411に実行させて、メール送受信処理を行う手
段を実現するためのプログラム456が格納されてい
る。このプログラムは、コンピュータが動作できる状態
で起動されると立ち上がって、メールを自動作成し、送
信メールをファイルとして保存する。そして、メール送
信可能な環境にコンピュータ40が置かれて、ユーザが
プロバイダ宛の送信指示を行うと、保存してあったメー
ルを宛先送信する。従って、ユーザが格別の手間をかけ
ることなく、位置履歴情報のメールが自動的に送信され
る。また、このメール送信をユーザのオンライン登録時
に併せて行うようにしてもよい。
【0088】さらに、このプログラムには、位置履歴情
報を送信するためのメール作成を限られた回数を限度と
して行うよう制限を付すこともできる。例えば、1課の
み作成することとする制限を付することが考えられる。
これは、同じ内容のメールを複数回送信しないようにす
るためである。
【0089】通信制御装置460からネットワークNW
を介して情報提供システム500にメールにより位置履
歴記録情報を送ることができる。
【0090】なお、この方法で物流情報を送るために
は、物流情報収集のための装置は、図10に示すものに
限られないことはいうまでもない。
【0091】<位置情報提供システムについて>位置情
報提供システム500は、図1〜図5に示すように、位
置情報サービス会社1に設けられている。もちろん、位
置情報提サービス会社1のは別にサービス会社を設け、
その会社により情報提供サービスが行われてもよい。こ
こでは、位置情報サービス会社1がサービスの実行主体
である場合を例として説明する。
【0092】位置情報提供システム500は、例えば、
図32に示すように、コンピュータ510と、これに接
続された入力装置520と、表示装置530と、前述し
た位置履歴記録装置からデータを読み取る記録装置リー
ダ540と、データおよびプログラムを格納する記憶装
置550と、ネットワークNWを介して通信を行うため
の通信制御装置560と、記録媒体にデータを書き込む
ための記録媒体記録装置570とを有する。
【0093】記憶装置550には、地図データ551と
プログラム555とが予め格納されている。また、後
に、読み込まれる位置履歴情報552が格納される。ま
た、それに基づいて作成される時刻・地名対応データを
格納するための時刻・地名対応テーブル553が用意さ
れている(図33参照)。もちろん、これら以外のデー
タ、例えば、料金データ、サービス提供支援プログラム
およびデータ等が格納される。
【0094】コンピュータ510は、中央処理ユニット
(CPU)511と、主記憶512とを有し、記憶装置
550に格納されているプログラム555から必要なプ
ログラムを主記憶512にロードして実行する。
【0095】ここでは、まず、記録装置リーダ540か
ら読み出した位置履歴情報を記憶装置550に格納する
と共に、地図データ551を参照して、位置履歴情報に
含まれる位置について、それぞれ対応する地名、例え
ば、都道府県、市区町村、番地、ビル名等を検索して、
該当する地名がある場合には、その位置に存在すると推
定する。そして、位置情報および時刻情報と地名とを対
応付けて、図33に示す時刻・地名対応テーブル553
に格納する。この際、地図データに当該地番に所在する
施設名、例えば、X社Y工場、A商事B倉庫等の名称が
存在する場合には、それを取得して、前述のデータに対
応付ける。その結果、図33に示すように、時刻・地名
対応テーブル553には、日付5531と、時刻553
2と、地名5533と、所在場所5534とが一つのレ
コードとして記録される。これを、位置履歴情報に含ま
れるデータについて行う。なお、時刻・地名対応テーブ
ル553は、位置履歴記録装置毎に生成されるため、そ
れぞれ区別して処理することができる。従って、各テー
ブルのデータをマージする際には、それぞれを識別する
識別子が付される。もちろん、識別子を予め付けておい
てもよい。この際の識別子として、予め、位置履歴記録
装置に与えられた識別子を用いてもよい。
【0096】位置情報等は、記録装置リーダ540で読
み取るほか、図4に示すように、製品からメールで位置
情報等が送られる場合がある。この場合についても、メ
ール受信機能を用意しておき、位置情報提供システム
は、メールを受信すると、それに含まれる位置情報を取
り込む。この後の処理は、既に説明したとおりである。
【0097】また、位置情報等が、図3および図5に示
すように、PHS会社を介して送られる場合がある。こ
の場合には、システムは、前述した記録装置リーダ54
0により位置情報を取り込むものとは異なり、PHS会
社を介して送られるデータを受信することにより、位置
情報等を取り込む。そのため、送られたデータについて
送信元の識別子(電話番号でもよい)毎に、記憶装置5
50に蓄積する。
【0098】また、各位置情報取得装置に対して問い合
わせを行って、位置情報等を取得する場合には、問い合
わせプログラムを予め用意し、予め定めた問い合わせタ
イミングにより、各各位置情報取得装置に対して問い合
わせを行って、位置情報等を取得する。
【0099】次に、位置情報提供システム500による
位置情報提供サービスおよびそのための支援サービスに
ついて説明する。
【0100】CPU511は、記憶装置550に蓄積さ
れている位置履歴情報552を読み出し、当該位置履歴
情報552に含まれる位置情報に基づいて、予め用意し
た地図データ551から当該位置情報が示す位置が含ま
れる部分の地図(部分地図)を検索し、得られた部分地
図と位置履歴情報に含まれる位置を地図上に示すシンボ
ルとを可視的に示すための出力を行う。位置履歴情報5
53は、製品複数個分がそれぞれ蓄積されることがで
き、それぞれについて地図上での表示を行うことができ
る。ここで、製品が複数個ある場合、シンボルを製品毎
に区別するようにしてもよい。また、多数ある場合に
は、同じ動きをする製品をまとめて一つのシンボルで表
すようにしてもよい。その際、個数を併記するようにし
てもよい。さらに、製品の種類によって、シンボルを代
えるようにしてもよい。
【0101】この出力は、例えば、当該システムにおい
て表示装置530に行って、画像を表示させるようにし
てもよい。また、要求に応じて、依頼元システム600
に、ネットワークを介して送ることができる。さらに、
ホームページを作成して、依頼元企業からのアクセスを
受けて、ブラウザにより閲覧できる型式のデータに変換
して、依頼元システム600に送信することもできる。
この他に、記録媒体記録装置570を介して、可搬型記
録媒体、例えば、書き込み可能な光ディスク、光磁気デ
ィスク等の記録媒体に書き込んで、記録媒体の型式で依
頼元企業に情報を渡すことができる。もちろん、図示し
ていないが、プリンタを接続して、紙に印刷した形態で
の提供も可能である。
【0102】前述した可視的出力に際しては、シンボル
に、当該位置での時刻情報を付記することができる。こ
のようにすることで、製品の移動軌跡を時間的に追うこ
とが容易となる。
【0103】なお、上述した部分地図、シンボルの表示
位置、および、シンボル形態を特定するデータを、前述
した時刻・地名テーブル553に、位置対応でリンク付
けることも可能である。そのようにすれば、この時刻地
名テーブル553を用いることで、容易に、地図および
シンボルの表示が可能となる。
【0104】また、上述した型式とは異なる切り口での
情報の提供も可能である。例えば、CPU511は、位
置履歴情報552を読み出す際、時刻に関する指定され
た条件をキーとして、位置履歴情報552を検索するこ
とができる。そのための、キーの設定を入力装置520
を介して受け付けることができる。また、ネットワーク
を介して、受け付けデータを依頼元企業に送り、当該受
け付けデータについての入力を受け付けて、入力された
指示をネットワークを介して受け取るようにすることも
できる。さらに、予め設定しておくこともできる。
【0105】いずれにしても、CPU511は、まず、
指定された時刻に関する条件に従う位置情報を位置履歴
情報552から抽出し、当該位置情報に基づいて、予め
用意した地図データ551から当該位置情報が示す位置
が含まれる部分の地図を検索する。そして、得られた地
図と当該位置情報該示す位置を地図上に示すシンボルと
を可視的に示すための出力を行うことができる。この検
索を、前述した時刻・地名テーブル553を用いて行う
ようにしてもよい。なお、時刻に関する指定された条件
としては、日、月および年から選ばれた単位でのある時
点についての指定、期間の始期および終期を示す指定、
任意の年月日の指定、ならびに、任意の年月日および時
刻についての指定が選択肢として含まれ得る。
【0106】前述したように、いずれか1以上の製品に
ついての移動状況を示す情報の照会を、ネットワークを
介して受け付けることができる。この場合には、前述し
たように、出力を照会元に対してネットワークを介して
行う。その際、位置情報が示す位置が含まれる地図と、
当該位置情報該示す位置を地図上に示すシンボルとを可
視的に示すためのデータを、ネットワークを介して照会
元に送信することができる。この際、必要であれば、そ
れらを表示するためのプログラムを併せて送ることがで
きる。照会元システム、例えば、依頼元システム600
では、これを受けて、表示装置に、地図と共に、製品の
所在をシンボルで表示することができる。
【0107】また、位置情報が示す位置が含まれる地図
と、当該位置情報該示す位置を地図上に示すシンボルと
を可視的に示すためのデータを、記録媒体記録装置57
0を介して可搬型記録媒体に記録して出力することがで
きる。この際、必要に応じて、それらを表示するための
プログラムを併せて記録媒体に記録することができる。
【0108】次に、上記システムにより、製品移動状況
情報提供を支援する場合について説明する。このシステ
ムは、上述したハードウエアシステムを用いて行うこと
ができる。もちろん、別のハードウエアシステムで実現
してもよい。
【0109】記憶装置550のプログラム555には、
これらのシステムを実現するためのプログラムが格納さ
れている。CPU511がそれを実行することで、次の
手段が実現される。すなわち、情報の収集の態様につい
ての指定を受け付ける画面を表示する手段と、受け付け
た指定に基づいて、製品移動状況情報の位置情報取得に
用いる位置情報取得装置を決定する手段と、決定結果を
出力する手段とが実現される。ここで、指定を受け付け
る画面を表示する手段は、依頼元システム600の表示
装置630に、受け付け画面を表示させる。もちろん、
自装置に表示させることもできる。この手段によれば、
移動状況情報を位置情報取得装置に蓄積した状態で一括
して読み出す蓄積収集方式とするか、移動状況情報収集
期間中で読み出す随時収集方式とするかの選択を受け付
けるための表示631を行う。また、指定を受け付ける
画面を表示する手段は、移動状況情報を収集する追跡期
間の指定とをそれぞれ受け付けるため表示632を行
う。さらに、指定を受け付ける画面を表示する手段は、
位置情報取得装置の使用個数の入力を受け付けるための
表示633を行う。
【0110】位置情報取得装置を決定する手段は、蓄積
収集方式が選択された場合には、無線通信機能を持た
ず、移動状況情報を蓄積する機能を有する位置履歴記録
装置、例えば、図10、図16、図18、図20および
図22のいずれかに示される装置を用いることを決定す
る。これらのうちいずれにするかについては、予め特定
しておくか、ユーザの希望を入力させて決定することが
できる。一方、随時収集方式が選択された場合には、無
線通信機能を有する装置、例えば、図24、図25およ
び図26のいずれかに示される装置を用いることを決定
する。いずれとするかは、予め決めておくか、ユーザに
希望を入力させて決定することができる。
【0111】また、収集装置を決定する手段は、前記選
択された方式の収集装置において、指定された期間中、
稼働可能なバッテリを有する収集装置を用いることを決
定する。
【0112】この他に、製品移動状況情報提供支援シス
テムは、製品移動状況情報提供のための料金を決定する
手段をさらに備える。この手段は、決定された位置情報
取得装置の利用単価と使用期間と使用個数とに基づい
て、料金を決定し、決定された料金を示す情報を出力す
る。位置情報取得装置の利用単価については、予めデー
タとして用意しておく。
【0113】一方、製品移動状況情報提供支援システム
は、CPU511が、プログラムを実行することで、さ
らに、収集された製品移動状況情報の提供要求を受け付
ける手段を実現する。提供要求を受け付ける手段は、製
品移動状況情報の提供形態の指定を受け付ける機能有す
る。この場合、料金を決定する手段は、製品移動状況情
報の提供形態の指定に応じて、予め定めた利用単価に基
づいて、利用料金を決定することができる。
【0114】<依頼元システムについて>次に、依頼元
が使用する情報を利用するためのシステムついて説明す
る。依頼元システム600は、図1〜図4に示すよう
に、位置情報サービスを利用するメーカ2に設けられて
いる。もちろん、メーカ2とは別にサービス利用会社を
設け、その会社により情報の利用が行われてもよい。こ
こでは、メーカ2が利用するものとする。
【0115】依頼元システム600は、例えば、図35
に示すように、コンピュータ610と、これに接続され
た入力装置620と、表示装置630と、データおよび
プログラムを格納する記憶装置650と、ネットワーク
NWを介して通信を行うための通信制御装置660と、
記録媒体に書き込まれたデータを再生するための記録媒
体再生装置670とを有する。
【0116】記憶装置650には、情報提供システム5
00から提供される地図データ651と、位置履歴情報
652と、それに基づいて作成される時刻・地名対応デ
ータを格納するための時刻・地名対応テーブル653
と、予めインストールされるプログラム655とが格納
される。プログラム655には、オペレーティングシス
テム等の他、ホームページを閲覧するためのブラウザソ
フトウエアが用意されている。
【0117】コンピュータ610は、中央処理ユニット
(CPU)611と、主記憶612とを有し、記憶装置
650に格納されているプログラム655から必要なプ
ログラムを主記憶612にロードして実行する。
【0118】このシステム600では、位置情報提供シ
ステム500から送られる、図34に示すサービス受け
付けのための画面をまず表示して、それに対する入力を
受け付ける。入力された指示は、ネットワークNWを介
し製品移動状況情報提供システム500に送信する。そ
して、製品移動状況情報提供システム500は、前述し
たように指定に応じて、位置情報取得装置を選定し、必
要な数を決め、料金を決定する。そして、それを依頼元
システム600に通知する。これについて、依頼元が了
承すると、必要な装置が依頼元に提供される。そして、
前述したように、製品M群のいずれか、または、全部
に、提供された位置情報取得装置が梱包ないし、製品に
実装される。その後、回収した装置から情報を取得し
て、それに基づいて作成した情報提供のための各種デー
タ、すなわち、前述した地図データ、位置履歴記録等
と、表示のためのプログラムとを、依頼元システム60
0に送る。そこで、依頼元システム600では、これを
受けて、地図等を画面上に表示する。
【0119】<位置情報および時刻情報を利用した付帯
サービス>本発明では、取得した位置情報、時刻情報等
を利用した付帯サービスを行うことができる。付帯サー
ビスとして、例えば、例えば、製品の位置情報および時
刻情報に基づいて製品の動きを解析する解析サービス、
指定された条件に達した場合、アラームを出力する報知
サービス等が挙げられる。解析サービスは、例えば、前
述した製品に関する位置情報および時刻情報の収集を、
複数の製品について行い、それらについての情報を蓄積
して、製品の動きについて解析して、解析結果を提供す
るサービスである。また、報知サービスは、指定された
条件に基づいて、位置情報および時刻情報を検索して、
アラーム等の報知を行うサービスである。これらの付帯
サービスは、基本的には、位置情報提供システムにおい
て行う。また、付帯サービスの提供を、位置情報提供シ
ステムにおいて実行することに代えて、または、それと
並行して、依頼元システムで行えるようにしてもよい。
この場合には、依頼元システムに、付帯サービスを実行
するためのプログラムとデータとを提供して、当該依頼
元システムでサービスを享受できるようにすることがで
きる。さらに、プログラムとデータの提供を受けて、第
三の機関が付帯サービスを行うことができるようにして
もよい。
【0120】これらについて、付帯サービス提供のため
の課金処理を併せて行う。付帯サービスを提供するとい
う契約について固定的に課金すること、サービスを提供
する毎に従量制により課金すること、提供するプログラ
ムおよびデータの使用量として課金すること、それらを
組合せて課金すること等が挙げられる。
【0121】付帯サービスとしては、次のようなものが
挙げられる。もちろん、本発明を適用して提供できるサ
ービスは、これに限られない。
【0122】まず、解析サービスとしては、定時刻分
析、定点分析、販売分析、リードタイム分析、ベンチマ
ーキング分析等が挙げられる。また、報知サービスとし
ては、停滞アラーム、禁止区域アラーム、定刻アラー
ム、リードタイムアラーム等が挙げられる。
【0123】定時刻分析は、指定された時刻における、
各製品の位置を検索して取得し、得られた位置情報を基
に、それらの分布を求めるものである。そして、結果を
図示する。図示に当たっては、例えば、前述した地図上
に表示することが考えられる。例えば、地図上に、製品
数を高さとするヒストグラムを、二次元の地図上に三次
元的に表示することで、製品の分布を示すようにするこ
とができる。また、指定された複数の時刻についての製
品の分布状況を、時間の順を追って示すようにすること
ができる。例えば、分布状況についての、日次変化、月
次変化、季節変化、年次変化等を示すことができる。そ
の際、例えば、異なる時刻を、一つの画面に併記する構
成とすることができる。また、異なる時刻を、画面を切
り換えることで動的に示すようにしてもよい。さらに
は、例えば、前述したヒストグラムが、時間の経過と共
に、高さが変化するように、動的に表示することができ
る。
【0124】定点分析は、指定された位置における製品
の出入りを示すものである。これを、数値、グラフ等に
より示すことができる。例えば、ある位置に置いて、横
軸を時刻情報、縦軸を製品の入庫数、出庫数、現存個数
等として、それぞの個数を示すヒストグラム、変化を示
す折れ線グラフ等により、製品の出入りを示す。また、
本発明では、個別の製品の動きを知ることができるの
で、単に、差引の停留数ではなく、各製品毎に、ある時
点において、それまでにその位置に存在していた時間を
求め、当該時点での停留時間分布を図示することができ
る。これにより、例えば、停留時間のばらつきが大きい
場合には、その位置での製品の出入りが均一に行われて
いないことが推測できる。また、複数の定点での分析
を、連続的に行うことができる。これにより、ある定点
から別の定点までの経路毎のスループットの分析が行え
る。そして、製品の流れに関するボトルネックを推定す
ることに利用することができる。
【0125】販売分析は、同時期に出荷された製品の最
終位置を示す位置情報を取得して、それらの分布を求め
るものである。結果を図示することができる。例えば、
地図上に示すことで、製品の販売状況を示すことができ
る。また、併せて時刻情報を取得することで、販売のペ
ースを示すことができる。しかも、場所に応じた販売ペ
ースを示すことが可能となる。これにより、具体的な販
売実績情報を提供することができる。
【0126】リードタイム分析は、ある定点から他の定
点までの移動リードタイム、または、ある定点での停滞
リードタイムを求めるものである。その結果を図示す
る。複数の製品についてリードタイムを求めることで、
平均値、最大値、最小値等の統計処理を行うことができ
る。
【0127】ベンチマーキング分析は、前述した分析結
果を複数保持することで、製品/業界カテゴリ毎にベス
トプラクティスを選定するものである。そして、最新の
結果と、ベストプラクティスを比較することで、物流の
改善方法を提案することができる。
【0128】次に、停滞アラームは、指定された位置に
ついて、指定された期間以上止まっている製品があるか
を検索し、該当するものが場合、アラームを出力する。
これは、リアルタイムで位置および時刻を取得している
場合はもちろん、蓄積方式で情報を収集している場合に
も適用できる。すなわち、製品が停滞していたことを知
ることは、製品の流れを知る上で必要であるから、この
アラームの必要性は、リアルタイムに限られない。
【0129】禁止区域アラームは、製品が指定された位
置に存在するかを調べ、該当するものがあればアラーム
を出力する。この場合は、位置履歴記録装置が回収でき
ない可能性が高いため、セルラー方式無線通信端末を用
いる場合に有効といえる。もちろん、回収された位置履
歴記録装置から、この種の情報を取得して、アラームを
出力することも可能である。例えば、本来の流通ルート
から外れて流通した製品を知る場合には、この方法を用
いることができる。ここで、禁止区域とは、輸出禁止国
/地域、立入禁止地域(例えば、不法投棄エリア)、予
定された流通経路以外の経路等が挙げられる。
【0130】定刻アラームは、指定された位置に、指定
された時刻に製品が存在しているかを調べ、存在してい
ない場合に、アラームを出力する。ここで、指定された
時刻には、特定の日付、特定の期間、特手の曜日、ある
時間帯等が挙げられる。
【0131】リードタイムアラームは、指定された位置
から別の指定された位置までに、指定されたリードタイ
ム内で製品が到着しているかを調べ、到着していない場
合に、アラームを出力する。
【0132】以上の各種アラームは、それ自体を単独で
行うことの他、各種組み合わせて行うことができる。ま
た、前述した解析サービスを行い、その結果を用いてア
ラームを行うようにしてもよい。
【0133】以上により、製品についての移動状況を製
品の実際の移動に即して収集できる。その結果、明らか
ではなかった中間過程での製品の流れを解明することが
できる。さらには、製品の流れについて、各種の観点か
らの解析、さらには、アラーム等のサービスを提供する
ことが可能となる。
【0134】
【発明の効果】本発明によれば、製品の移動状況を示す
情報を容易に収集することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明が適用される製品の移動状況情
報提供サービスについての第1の形態の概要を示す説明
図。
【図2】 図2は本発明が適用される製品の移動状況情
報提供サービスについての第2の形態の概要を示す説明
図。
【図3】 図3は本発明が適用される製品の移動状況情
報提供サービスについての第3の概要を示す説明図。
【図4】 図4は本発明が適用される製品の移動状況情
報提供サービスについての第4の概要を示す説明図。
【図5】 図5は本発明が適用される製品の移動状況情
報提供サービスについての第5の概要を示す説明図。
【図6】 図6Aは物流情報収集装置の典型的な外観を
示す斜視図、図6Bはその正面図、図6Cはその平面
図、図6Dはその底面図、図6Eはその側面図。
【図7】 図7は製品と共に物流情報収集装置を梱包材
中に梱包する状態を示す斜視図。
【図8】 図8A、図8B、図8Cは物流情報収集装置
の外部アンテナの取り付け例を示す斜視図。
【図9】 図9は物流情報収集装置を収容した梱包材の
他の例を示す斜視図。
【図10】 図10は物流情報収集装置の一例である位
置履歴記録装置の構成例を示すブロック図。
【図11】 図11は位置履歴記録装置の構成に用いら
れる情報制御部のハードウエア構成の一例を示すブロッ
ク図。
【図12】 図12は位置履歴記録装置の構成に用いら
れる位置測定部の構成例を示すブロック図。
【図13】 図13は位置履歴記録装置の構成に用いら
れる測定タイミング決定部の構成例を示すブロック図。
【図14】 図14は位置履歴記録装置の構成に用いら
れる記録部の構成例を示すブロック図。
【図15】 図15は記録部でのデータの格納状態を模
式的に示す説明図。
【図16】 図16は物流情報収集装置の一例である位
置履歴記録装置の他の構成例を示すブロック図。
【図17】 図17は位置履歴記録装置の構成に用いら
れる測定タイミング決定部の他の構成例を示すブロック
図。
【図18】 図18は物流情報収集装置の一例である位
置履歴記録装置の他の構成例を示すブロック図。
【図19】 図19は位置履歴記録装置の構成に用いら
れる位置・時刻測定部の構成例を示すブロック図。
【図20】 図20は物流情報収集装置の一例である位
置履歴記録装置の他の構成例を示すブロック図。
【図21】 図21は位置履歴記録装置の構成に用いら
れる測定タイミング決定・時刻測定部の構成例を示すブ
ロック図。
【図22】 図22は物流情報収集装置の一例である位
置履歴記録装置の他の構成例を示すブロック図。
【図23】 図23は位置履歴記録装置の他の例の外観
を示す斜視図。
【図24】 図24は物流情報収集装置の一例である位
置情報取得装置の構成例を示すブロック図。
【図25】 図25は物流情報収集装置の一例である位
置情報取得装置の他の構成例を示すブロック図。
【図26】 図26は物流情報収集装置の一例である位
置情報取得装置の他の構成例を示すブロック図。
【図27】 図27は位置情報取得装置の構成に用いら
れるPHS端末の構成例を示すブロック図。
【図28】 図28は位置履歴記録装置を用いて位置履
歴情報を取得する場合の動作を示すフローチャート。
【図29】 図29は取得した位置情報および時刻情報
を、メモリを節約して記録する際の手順を示すフローチ
ャート。
【図30】 図30は取得した位置情報および時刻情報
を、メモリを節約して記録する際の他の手順を示すフロ
ーチャート。
【図31】 図31は位置履歴記録装置を備えた電子機
器の一例である情報処理装置の構成の一例を示すブロッ
ク図。
【図32】 図32は位置情報提供システムのハードウ
エアシステム構成の一例を示すブロック図。
【図33】 図33は位置情報提供システムにおいて生
成される時刻・地名対応テーブルの位置例を示す説明
図。
【図34】 図34は位置情報提供システムから依頼元
システムに送られるサービス受け付け画面の構成を示す
説明図。
【図35】 図35は依頼元システムの構成の一例を示
すブロック図。
【符号の説明】
1…位置情報サービス会社、2…メーカ(依頼元)、3
…卸倉庫、4…小売店舗、5…消費者、6…コンビニエ
ンスストア、100…物流情報収集装置、101…ケー
ス、110、120、130、140、150…位置履
歴記録装置、111…情報制御部、112…位置測定
部、112a…アンテナ、113…時刻測定部、11
4、124…測定タイミング決定部、115…記録部、
116…操作部、117…出力部、118…電源部、1
19…信号線、132…位置・時刻測定部、143…測
定タイミング毛定・時刻測定部、155…記録媒体、1
59、169、179…カード接続部、160、17
0、180…位置情報取得装置、190…PHS端末、
200…梱包材、400…情報処理装置、410、51
0、610…コンピュータ、420、520、620…
入力装置、430、530、630…表示装置、45
0、540…記録装置リーダ、550、650…記憶装
置、500…位置情報提供システム、600…依頼元シ
ステム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 恭治 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所PC事業部内 (72)発明者 北村 浩一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 Fターム(参考) 3F022 EE05 MM08 MM22 NN38 PP06 5J062 AA13 CC07 HH04

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送対象物がどのように流れるかを示す
    物流情報を収集する物流情報収集方法であって、 電波を受信し、受信信号に基づいて、所在位置を示す位
    置情報を取得すると共に、取得した位置情報を位置履歴
    情報として順次記録する位置履歴記録装置を、搬送対象
    物と共に移動可能な状態で作動させ、電波信号を受信し
    て位置情報を順次取得し、位置履歴情報として記録する
    ことを特徴とする物流情報収集方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の物流情報収集方法にお
    いて、 前記搬送対象物の位置情報の取得を特定タイミングで行
    うことを特徴とする物流情報収集方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の物流情報収集方法にお
    いて、 前記位置履歴記録装置にGPS装置を搭載し、前記特定
    のタイミングで、前記GPS装置によりGPS衛星群か
    らの電波を受信し、受信信号に基づいて、位置情報を取
    得することを特徴とする物流情報収集方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の物流情報収集方法にお
    いて、 前記受信波信号に含まれる情報に基づいて、日付を含む
    時刻を示す時刻情報をさらに取得して、前記取得した位
    置情報と時刻情報とを関連付けて位置履歴情報として記
    録することを特徴とする物流情報収集方法。
  5. 【請求項5】 請求項2および3のいずれか一項に記載
    の物流情報収集方法において、 前記位置履歴記録装置として、日付を含む時刻を示す時
    刻情報を取得する機能を備えるものを用い、該位置履歴
    記録装置により、当該対象物の位置情報を特定のタイミ
    ングで取得すると共に、その時点の時刻情報を取得し
    て、前記取得した位置情報と時刻情報とを関連付けて位
    置履歴情報として記録することを特徴とする物流情報収
    集方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2および3のいずれか一項に
    記載の物流情報収集方法において、 前記位置履歴記録装置により取得される位置情報が示す
    位置が、前回取得した位置情報が示す位置に対して予め
    定めた範囲内となる位置を示している場合、当該取得し
    た位置情報については記録を追加しないことを特徴とす
    る物流情報収集方法。
  7. 【請求項7】 請求項2、3、4および5のいずれか一
    項に記載の物流情報収集方法において、 前記位置履歴記録装置として、加速度検知器を有するも
    のを用い、該加速度検知器が一定レベル以上の加速度の
    変化を検知することを条件に、前記特定タイミングを決
    定することを特徴とする物流情報収集方法。
  8. 【請求項8】 請求項4および5のいずれか一項に記載
    の物流情報収集方法において、 前記位置履歴記録装置により取得される位置情報が、引
    き続いて3回以上、それらの位置の差が予め定めた範囲
    内となる位置を示している場合、取得した位置情報と時
    刻情報とを、2回目に取得した位置情報および時刻情報
    として2回目の記録を更新することを特徴とする物流情
    報収集方法。
  9. 【請求項9】 請求項2、3、4、5、6、7および8
    のいずれか一項に記載の物流情報収集方法において、 前記位置履歴記録装置に、一定間隔のタイミング信号を
    出力するタイミング生成装置を設け、該タイミング生成
    装置が出力するタイミング信号に基づいて前記特定タイ
    ミングを決定することを特徴とする物流情報収集方法。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8および9のいずれか一項に記載の物流情報収集方法に
    おいて、 搬送対象物と共に移動可能な状態は、前記位置履歴記録
    装置が搬送対象物と共に梱包された状態であることを特
    徴とする物流情報収集方法。
  11. 【請求項11】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8および9のいずれか一項に記載の物流情報収集方法に
    おいて、 前記搬送対象物は、メール送信を行う機能を備えた機器
    であり、 前記搬送対象物と共に移動可能な状態は、前記機器に前
    記位置履歴記録装置が接続された状態であり、 前記位置履歴記録装置には、前記機器により参照可能な
    状態で、メールアドレスが記憶されていることを特徴と
    する物流情報収集方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の物流情報収集方法
    において、 前記機器は、オンライン登録機能を実現するためのプロ
    グラムを有し、オンライン登録の指示を受けると、前記
    プログラムにより、オンライン登録を行う際、前記位置
    履歴記録装置から位置履歴情報の読み出しを行うと共
    に、前記メールアドレスを読み出して、当該対象物に前
    記位置履歴情報を当該メールアドレスに向けて送信する
    ことを特徴とする物流情報収集方法。
  13. 【請求項13】 当該装置が置かれている位置を示す情
    報を取得して順次記録する位置履歴記録装置であって、 電波を受信し、受信信号に基づいて、所在位置を示す位
    置情報を取得する手段と、 記録媒体を有し、前記取得した位置情報を位置履歴情報
    として前記記録媒体に順次記録する手段と、 読み出し要求を受け付け、前記記録された位置履歴情報
    を出力する手段と、 電源を有し、該電源から前記各手段を駆動するための電
    力を供給する手段とを有することを特徴とする位置履歴
    記録装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の位置履歴記録装置
    において、 前記位置情報を取得するタイミングを決める特定タイミ
    ング信号を生成する手段をさらに備え、 前記位置情報を取得する手段は、前記生成される特定タ
    イミング信号で、前記位置情報を取得することを特徴と
    する位置履歴記録装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の位置履歴記録装置
    において、 前記位置情報を取得する手段は、GPS衛星群からの電
    波を受信して、位置情報を取得することを特徴とする位
    置履歴記録装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の位置履歴記録装置
    において、 前記位置情報を取得する手段は、GPS衛星群からの電
    波を受信して、日付を含む時刻を示す時刻情報をさらに
    取得し、 前記記録する手段は、前記取得した位置情報と時刻情報
    とを関連付けて位置履歴情報として記録することを特徴
    とする位置履歴記録装置。
  17. 【請求項17】 請求項14および15のいずれか一項
    に記載の位置履歴記録装置において、 前記特定タイミング信号を生成する手段は、日付を含む
    時刻を示す時刻情報をさらに生成し、 前記位置情報を取得する手段は、前記生成される特定タ
    イミング信号に基づいて前記位置情報を取得し、 前記記録する手段は、前記取得した位置情報と、前記生
    成される、その時点の時刻情報とを関連付けて位置履歴
    情報として記録することを特徴とする位置履歴記録装
    置。
  18. 【請求項18】 請求項13、14および15のいずれ
    か一項に記載の位置履歴記録装置において、 前記記録する手段は、前記取得される位置情報が、引き
    続いて2回以上、それらの位置の差が予め定めた範囲内
    となる位置を示している場合、2回目以降に取得された
    位置情報については記録を追加しないことを特徴とする
    位置履歴記録装置。
  19. 【請求項19】 請求項14、15、16および17の
    いずれか一項に記載の位置履歴記録装置において、 前記特定タイミング信号を生成する手段は、加速度検知
    器を有し、該加速度検知器の出力が一定レベル以上の加
    速度の変化を示す場合に、前記特定タイミング信号を生
    成して出力することを特徴とする位置履歴記録装置。
  20. 【請求項20】 請求項16および17のいずれか一項
    に記載の位置履歴記録装置において、 前記記録する手段は、前記取得される位置情報が、引き
    続いて3回以上、それらの位置の差が予め定めた範囲内
    となる位置を示している場合、2回目以降のいずれかに
    おいて取得された位置情報と関連付けられている時刻情
    報を、最新の位置情報を取得した時点の時刻情報に更新
    することを特徴とする位置履歴記録装置。
  21. 【請求項21】 請求項14、15、16、17、1
    8、19および20のいずれか一項に記載の位置履歴記
    録装置において、 前記特定タイミング信号を生成する手段は、一定間隔の
    タイミングパルスを生成し、このタイミングパルスに基
    づいて前記特定タイミング信号を生成することを特徴と
    する位置履歴記録装置。
  22. 【請求項22】 請求項13、14、15、16、1
    7、18、19、20および21のいずれか一項に記載
    の位置履歴記録装置において、前記記録媒体には、メー
    ルアドレスが記憶されていることを特徴とする位置履歴
    記録装置。
  23. 【請求項23】 請求項13、14、15、16、1
    7、18、19、20および21のいずれか一項に記載
    の位置履歴記録装置において、 前記記録媒体は、着脱可能であることを特徴とする位置
    履歴記録装置。
  24. 【請求項24】 当該装置が置かれている位置を示す情
    報を取得する物流情報収集装置であって、 電波を受信し、受信信号に基づいて、所在位置を示す位
    置情報を取得する位置情報取得装置と、 前記位置情報取得装置と接続され、予め特定の送信先の
    電話番号情報を記憶しているセルラー方式無線通信端末
    とを有し、 前記位置情報取得装置は、位置情報を取得すると、前記
    セルラー方式無線端末を起動し、前記位置情報を前記特
    定の送信先に送信させることを特徴とする物流情報収集
    装置。
  25. 【請求項25】 当該装置が置かれている位置を示す情
    報を取得する物流情報収集装置であって、 電波を受信し、受信信号に基づいて、所在位置を示す位
    置情報を取得すると共に、前記取得した位置情報を位置
    履歴情報として記録媒体に順次記録する位置情報取得装
    置と、 前記位置情報取得装置と接続され、予め特定の送信先の
    電話番号情報を記憶しているセルラー方式無線通信端末
    とを有し、 前記セルラー方式無線通信端末は、無線による位置情報
    問い合わせを受信すると、前記位置情報取得装置に記憶
    されている位置履歴情報を出力させ、得られた位置履歴
    情報を前記特定の送信先に送信することを特徴とする物
    流情報収集装置。
  26. 【請求項26】 当該装置が置かれている位置を示す情
    報を取得する物流情報収集装置であって、 電波を受信し、受信信号に基づいて、所在位置を示す位
    置情報を取得すると共に、前記取得した位置情報を位置
    履歴情報として記録媒体に順次記録する位置情報取得装
    置と、 前記位置情報取得装置と接続され、予め特定の送信先の
    電話番号情報を記憶しているセルラー方式無線通信端末
    とを有し、 前記セルラー方式無線通信端末は、一定時間毎に、前記
    位置情報取得装置に記憶されている位置履歴情報を出力
    させ、得られた位置履歴情報を前記特定の送信先に送信
    することを特徴とする物流情報収集装置。
  27. 【請求項27】 請求項24、25および26のいずれ
    か一項に記載の物流情報収集装置において、 前記位置情報取得装置は、位置情報を取得するタイミン
    グを決める特定タイミング信号を生成する手段を有し、
    生成される特定タイミング信号で、前記位置情報を取得
    することを特徴とする物流情報収集装置。
  28. 【請求項28】 当該装置が置かれている位置を示す情
    報を取得する物流情報収集装置であって、 電波を受信し、受信信号に基づいて、所在位置を示す位
    置情報を取得する位置情報取得装置と、 前記位置情報取得装置と接続され、予め特定の送信先の
    電話番号情報を記憶しているセルラー方式無線通信端末
    とを有し、 前記セルラー方式無線通信端末は、無線による位置情報
    問い合わせを受信すると、前記位置情報取得装置を起動
    して、位置情報を取得させ、得られた位置情報を前記特
    定の送信先に送信することを特徴とする物流情報収集装
    置。
  29. 【請求項29】 請求項24、25、26、27および
    28に記載の物流情報収集装置において、 前記位置情報取得装置は、GPS衛星群からの電波を受
    信して、位置情報を取得することを特徴とする物流情報
    収集装置。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の物流情報収集装置
    において、 前記位置情報取得装置は、GPS衛星群からの電波を受
    信して、日付を含む時刻を示す時刻情報をさらに取得し
    て、前記取得した位置情報と時刻情報とを関連付けて、
    前記セルラー方式無線通信端末に前記特定送信先に送信
    させることを特徴とする物流情報収集装置。
  31. 【請求項31】 製品と、それを収容した梱包材とを有
    する梱包体において、 請求項13、14、15、16、17、18、19、2
    0および21のいずれか一項に記載の位置履歴記録装置
    を、前記製品と共に、梱包材中に収容することを特徴と
    する梱包体。
  32. 【請求項32】 製品と、それを収容した梱包材とを有
    する梱包体において、 前記請求項22に記載の位置履歴記録装置を、前記製品
    と共に、梱包材中に収容することを特徴とする梱包体。
  33. 【請求項33】 請求項31および32のいずれか一項
    に記載の梱包体において、 前記位置履歴記録装置は、電波受信のための外部アンテ
    ナを有し、該アンテナは、梱包材に取り付けられること
    を特徴とする梱包体。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の梱包体において、 前記梱包材は、直方体形状を有し、前記アンテナは、直
    方体の稜部分に配置されることを特徴とする梱包体。
  35. 【請求項35】 製品と、それを収容した梱包材とを有
    する梱包体において、 請求項24、25、26、27、28、29および30
    のいずれか一項に記載の物流情報収集装置を、前記製品
    と共に、梱包材中に収容することを特徴とする梱包体。
  36. 【請求項36】 請求項31、32、33、34および
    35のいずれか一項に記載の梱包体において、 前記位置履歴記録装置は、電源スイッチを有し、該電源
    スイッチがオンの状態で梱包材中に収容されていること
    を特徴とする梱包体。
  37. 【請求項37】 製品と、それを収容した梱包材とを有
    する梱包体において、 セルラー方式無線通信端末を通信可能状態として、前記
    製品と共に、梱包材中に収容することを特徴とする梱包
    体。
  38. 【請求項38】 請求項37に記載の梱包体において、 前記セルラー方式無線通信端末は、問いかけを受信する
    と、それに応じて、位置情報と時刻情報とを取得する手
    段として機能することを特徴とする梱包体。
  39. 【請求項39】 通信網と接続され、情報の授受を行う
    機能を有する電子機器において、 前記情報の授受を行う機能を実現する通信処理装置と、 前記通信処理装置と接続可能に設けられる、請求項1
    3、14、15、16、17、18、19、20および
    21のいずれか一項に記載の位置履歴記録装置とを有
    し、 前記位置履歴記録装置は、前記記録媒体にメールアドレ
    スを予め記憶し、 前記通信処理装置は、メール送受信処理を行う手段を有
    し、該メール送受信処理を行う手段は、前記位置履歴記
    録装置の記録媒体に記録されるメールアドレスと、位置
    履歴情報とを読み出し、位置履歴情報を送信内容として
    含む、読み出したメールアドレス宛のメールを生成し、
    送信指示を受け付けると、当該メールを送信することを
    特徴とする電子機器。
  40. 【請求項40】 請求項39に記載の電子機器におい
    て、 前記メール送受信処理を行う手段は、前記位置履歴情報
    を送信するためのメール作成を限られた回数を限度とし
    て行うことを特徴とする電子機器。
  41. 【請求項41】 請求項39および40のいずれか一項
    に記載の電子機器において、 前記メール送受信処理を行う手段は、オンライン登録を
    処理する機能を有し、前記位置履歴情報を送信するため
    のメール作成を、オンライン登録処理を行う際実行する
    ことを特徴とする電子機器。
  42. 【請求項42】 請求項23に記載の位置履歴記録装置
    が内蔵された製品であって、 前記位置履歴記録装置は、前記記録媒体が当該製品から
    取り外し得る状態で製品に内蔵されていることを特徴と
    する製品。
  43. 【請求項43】 搬送対象物に関する物流情報を収集す
    る方法であって、 所在位置を示す情報を取得して、位置履歴情報として順
    次記録する位置履歴記録装置を製品と共に梱包する段階
    と、 回収された各位置履歴記録装置から位置履歴情報を読み
    出し、記憶装置に蓄積する段階とを経て搬送対象物に関
    する物流情報を収集することを特徴とする物流情報収集
    方法。
  44. 【請求項44】 搬送対象物に関する物流情報を収集す
    る方法であって、 電波を受信し、受信信号に基づいて、所在位置を示す位
    置情報を取得すると共に、前記取得した位置情報を位置
    履歴情報として記録媒体に順次記録する位置情報取得装
    置と、前記位置情報取得装置と接続され、予め特定の送
    信先の電話番号情報を記憶しているセルラー方式無線通
    信端末とが、搬送対象物と共に梱包された状態にある場
    合に、前記セルラー方式無線通信端末に対して、無線に
    よる位置情報問い合わせを送信して、前記位置情報取得
    装置に記憶されている位置履歴情報を読み出して送信さ
    せ、得られた位置履歴情報を受信し、得られた位置履歴
    情報を記憶装置に蓄積することを特徴とする物流情報収
    集方法。
  45. 【請求項45】 搬送対象物に関する物流情報を取得す
    る物流情報収集方法であって、 電波を受信し、受信信号に基づいて、所在位置を示す位
    置情報を取得すると共に、前記取得した位置情報を位置
    履歴情報として記録媒体に順次記録する位置情報取得装
    置と、前記位置情報取得装置と接続され、予め特定の送
    信先の電話番号情報を記憶しているセルラー方式無線通
    信端末とが、搬送対象物と共に梱包された状態にある場
    合に、前記セルラー方式無線通信端末に、一定時間毎
    に、前記位置情報取得装置に記憶されている位置履歴情
    報を出力させて、得られた位置履歴情報を送信させ、得
    られた位置履歴情報を記憶装置に蓄積することを特徴と
    する物流情報収集方法。
  46. 【請求項46】 請求44および45のいずれか一項に
    記載の物流情報収集方法において、 前記位置情報取得装置に、位置情報を取得するタイミン
    グを決める特定タイミング信号を生成させ、生成される
    特定タイミング信号で、前記位置情報を取得させること
    を特徴とする物流情報収集方法。
  47. 【請求項47】 搬送対象物に関する物流情報を取得す
    る物流情報収集方法であって、 電波を受信し、受信信号に基づいて、所在位置を示す位
    置情報を取得する位置情報取得装置と、前記位置情報取
    得装置と接続され、予め特定の送信先の電話番号情報を
    記憶しているセルラー方式無線通信端末とが、搬送対象
    物と共に梱包された状態にある場合に、前記セルラー方
    式無線通信端末に対し、無線による位置情報問い合わせ
    を送信して、前記位置情報取得装置を起動して、位置情
    報を取得させ、得られた位置情報を送信させ、受信した
    位置情報を記憶装置に蓄積することを特徴とする物流情
    報収集方法。
  48. 【請求項48】 請求項44、45、46および47に
    記載の物流情報収集方法において、 前記位置情報取得は、GPS衛星群からの電波を受信し
    て行うことを特徴とする物流情報収集方法。
  49. 【請求項49】 請求項48に記載の物流情報収集方法
    において、 前記位置情報取得に際し、GPS衛星群からの電波を受
    信して、日付を含む時刻を示す時刻情報をさらに取得し
    て、前記取得した位置情報と時刻情報とを関連付けて送
    信することを特徴とする物流情報収集方法。
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