JP2002137609A - トランスポンダを配置した空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

トランスポンダを配置した空気入りタイヤ及びその製造方法

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JP2002137609A
JP2002137609A JP2000331258A JP2000331258A JP2002137609A JP 2002137609 A JP2002137609 A JP 2002137609A JP 2000331258 A JP2000331258 A JP 2000331258A JP 2000331258 A JP2000331258 A JP 2000331258A JP 2002137609 A JP2002137609 A JP 2002137609A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】種々の情報を記憶するトランスポンダの情報を
確実に読み取り及び書き込み可能にするとともに、車両
走行時の耐久性に優れしかも通信特性に優れるトランス
ポンダを配置した空気入りタイヤとその製造方法を提供
する。 【解決手段】樹脂で被覆されたトランスポンダの少なく
とも一部分をタイヤ表面から突出し、しかもリムフラン
ジ高さからタイヤ半径方向外側に100mm以内のタイ
ヤビード部に配置したことを特徴とする空気入りタイヤ
及び窪み又は貫通穴に嵌合する突起を金型に設けた空気
入りタイヤの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトランスポンダを配
置した空気入りタイヤとその製造方法に関し、更に詳し
くは種々の情報を記憶するトランスポンダの情報を確実
に読み取り及び書き込み可能にするとともに、車両走行
時の耐久性に優れ、しかも通信特性に優れるトランスポ
ンダを配置した空気入りタイヤと、その確実な製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図23記載模式図のように、受信機と送
信機の機能及び記憶機能を併せ持つトランスポンダは、
タイヤメーカーによるタイヤの製造管理やタイヤ購入者
のタイヤ使用履歴管理、あるいはタイヤの内圧、温度な
どの情報を得ることを目的としてタイヤに設置する技術
が盛んに開発されている。例えば、実開平2−1234
04号公報では、図22に示す様にタイヤが、一方のビ
ードの環状の張力部材の半径方向外側に位置する2つの
エイペックスを有し、前記トランスポンダはこの2つの
エイペックスの間に位置する構造が提案され、一定の効
果を上げている。
【0003】しかし、タイヤ内部に取り付けたトランス
ポンダはタイヤ周上のどこにあるかタイヤの外側からは
目視ではまったく分からず、特にタイヤ接地側にトラン
スポンダがくるように車両がとまってしまった時等は、
質問機の電波がトランスポンダに届き難く再度車両を動
かして測定し直す必要があった。
【0004】更に耐え難いことには、タイヤ内部の部材
の合わせ目にガラス被覆したトランスポンダをタイヤ加
硫前に組み込むため、タイヤ加硫時のゴム流れによって
トランスポンダが移動してしまう恐れがあり、ゴム流れ
を極めて正確に制御する必要がある。しかも、車両の走
行にあってはタイヤの変形や発熱が伴い、トランスポン
ダと周辺ゴムとの接着界面が破壊されやすく、常にトラ
ンスポンダの剥離や通信不能の危険が付きまとってい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】種々の情報を記憶する
トランスポンダの情報を確実に読み取り及び書き込み可
能にするとともに、車両走行時の耐久性に優れるトラン
スポンダを配置した空気入りタイヤとその確実な製造方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば樹脂で被
覆された受信機と送信機の機能及び記憶機能を併せ持つ
トランスポンダの少なくとも一部分をタイヤ表面から突
出し、しかもリムフランジ高さからタイヤ半径方向外側
に100mm以内のタイヤビード部に、配置した空気入
りタイヤが提供される。
【0007】これにより、トランスポンダをタイヤ内部
に埋め込んだ場合と異なりトランスポンダの位置が外観
上不明になる心配が無い。又、トランスポンダを配置し
た位置をタイヤの外側から簡単に目視で特定できるた
め、所望の位置で車両を停止できる上に、繰り返し屈曲
変形が加わるタイヤにあっても、比較的に変形の少ない
ビード部分にトランスポンダを配置してあるために良好
な耐久性能が得られる。
【0008】また、本発明によれば前記トランスポンダ
が窪みを有し、しかも前記窪みをタイヤ表面側に向けた
空気入りタイヤが提供されることにより、タイヤ外部か
ら目視でトランスポンダの位置が確認できるため、質問
機との距離を著しく短くして通信出来るため読み取りや
書き込み不良の心配が無い。
【0009】また、本発明によれば前記トランスポンダ
が貫通穴を有し、しかも前記貫通穴をタイヤ表面側に向
けてタイヤビード部に配置した空気入りタイヤが提供さ
れることによって、質問機との距離を最短に出来るため
読み取りや書き込み不良の心配が無いし、貫通穴部にサ
イドトレッドゴムが流入して、タイヤビード部に配置さ
れているためトランスポンダの脱落の心配が減少する。
【0010】また、本発明によれば前記トランスポンダ
の貫通穴はタイヤ表面側がタイヤ内面側より大きいこと
によって、貫通穴部に流入したサイドトレッドゴムがタ
イヤ表面側で広がってタイヤに埋め込まれるためトラン
スポンダの脱落の心配が更に減少する。
【0011】また、本発明によれば前記トランスポンダ
の少なくともタイヤ表面側の一部分をサイドトレッドゴ
ムで覆って把持する空気入りタイヤが提供されることに
よって、タイヤと縁石等の干渉が有っても外力が直接ト
ランスポンダへ加わる影響が少なくて済み、車両走行時
のトランスポンダの耐久性に優れる。
【0012】また、本発明によれば窪みまたは貫通穴を
有する樹脂で被覆されたトランスポンダの少なくとも一
部分をタイヤ表面から突出して埋め込むに際し、前記ト
ランスポンダを金型表面の突起に前記トランスポンダの
窪み又は貫通穴を嵌合させて予め配置し、その後未加硫
タイヤを金型に挿入して加硫する空気入りタイヤの製造
方法が提供されることによって、加硫中のゴム流れが大
きくても突起によってトランスポンダが把持されている
ため、トランスポンダを所望の場所に正確に配置でき
る。
【0013】また、本発明によれば前記窪み又は貫通穴
と嵌合する、前記突起高さ以下の深さのサイドトレッド
ゴムの流入する凹部を有する突起のある金型で加硫する
空気入りタイヤの製造方法が提供されることによって、
トランスポンダの穴を通ってサイドトレッドゴムが突起
の窪みに流入し、凹部で広がってトランスポンダを把持
するため、トランスポンダの剥がれや脱落の心配が無
い。
【0014】また、本発明によれば前記トランスポンダ
の窪み又はタイヤ表面側貫通穴の深さより高い突起を設
置した金型で加硫する空気入りタイヤの製造方法が提供
されることによって、窪み又はタイヤ表面側貫通穴の深
さを金型突起高さが上回る分だけ、タイヤサイドトレッ
ドゴムがトランスポンダを抱え込んで加硫されるのであ
る。即ち、前記窪み又はタイヤ表面側貫通穴部深さと金
型の突起高さに差を設けることによって、トランスポン
ダの配置高さを自由に調節できる。
【0015】また、本発明によれば前記トランスポンダ
の窪み又は貫通穴より大きいストッパー部分を有する突
起を設置した金型で、加硫する空気入りタイヤの製造方
法が提供されることによって、タイヤの加硫中にトラン
スポンダが動くことを防止できるし、トランスポンダの
配置高さを自由に調節できる。
【0016】また、本発明によれば前記トランスポンダ
の窪み又は貫通穴と嵌合する、複数の突起を有する金型
で加硫する空気入りタイヤの製造方法が提供されること
によって、タイヤサイドトレッドゴムが突起内側に流入
し極めて強固にトランスポンダを把持できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明について図を参照して
説明するが、本発明の請求範囲をこれらの実施例に限定
するものでないこともちろんである。図1(a)は本発
明の樹脂で被覆された窪みを有するトランスポンダを配
置したタイヤの半断面説明図であって、図1(b)は図
1(a)のトランスポンダ配置部分の断面拡大図であっ
て、1はキャップトレッド、2はベルト、3はサイドト
レッド、4はカーカスコード、5はビードワイヤー、6
はフィニッシング、7はトランスポンダ、8はビード
部、11はタイヤであって、樹脂で被覆されたトランス
ポンダの窪み7a部分がタイヤ表面に露出している状態
を示している。
【0018】図1(b)のトランスポンダ配置部分断面
拡大図は窪みを有するトランスポンダ7が窪み7aをタ
イヤ表面側に向けてタイヤ内部に埋め込まれた状態を示
している。こうすることで、タイヤ内部にトランスポン
ダを完全に埋め込んだ場合と異なり、タイヤ表面にトラ
ンスポンダ7の窪み7aが残り、トランスポンダ7を配
置した位置をタイヤの外側から簡単に目視で特定できる
ため、所望の位置で車両を停止でき、図示しない質問機
との距離を最短にして通信出来るため読み取りや書き込
み不良の心配が無い。
【0019】また、窪み深さと金型の突起の差即ちトラ
ンスポンダを抱え込むサイドトレッドゴム被覆厚さB
は、0.5〜3mm好ましくは1〜2mmがよい。0.
5mm未満では保護効果が小さく、3mm超では加硫時
のゴム流れに不良を生じ易く好ましくない。
【0020】なお、トランスポンダ7の形状は四角板状
に限らず、六角板状、円盤状など適宜の形状で良く、金
型の突起9とトランスポンダ7の窪み7aや貫通穴7b
の形状も互いに嵌合できれば適宜であって良い。また、
本発明のトランスポンダ用樹脂は特にタイヤ加硫中の耐
熱性を有していれば特に限定されないが、例えばエポキ
シ樹脂で200℃以上の融点、あるいは熱分解温度を有
する耐熱特性を有していればよい。なお、本発明でいう
露出には前記窪みや貫通穴の表面に所謂オーバーフロー
と称される0.5mm以下のゴムシートが覆っている場
合も含まれる。
【0021】図2(a)は本発明樹脂で被覆された窪み
7aを有するトランスポンダ7を製造用金型の突起9に
嵌め込んだ金型半断面説明図であって、図2(b)は図
2(a)のトランスポンダを嵌め込んだ部分の拡大図で
あって、拡大図はトランスポンダが前記窪み深さより高
い金型の突起9に嵌合している状態を表している斜視図
である。したがって、トランスポンダ7をサイドトレッ
ドゴムが抱え込むように配置することが可能になり、良
好な走行耐久性と、縁石など外部からの干渉を直接トラ
ンスポンダ7に与えないで済むために、破壊による故障
発生を抑制することが出きる。
【0022】図3(a)は本発明のトランスポンダ嵌合
用の金型の突起9を設けた金型半断面説明図であって、
図3(b)は突起9の金型に設ける突起の拡大図斜視図
である。こうすることによって、タイヤ加硫中のゴム流
れによってトランスポンダ7が動いてしまうことが無く
良好な通信特性が期待できる。
【0023】図4は本発明の樹脂で被覆された窪みを有
するトランスポンダ7のタイヤ内面側と表面側の斜視説
明図であって前記窪み7aをタイヤビード部表面側に向
けタイヤビード部に配置して構成する。こうすること
で、トランスポンダ7をサイドトレッドゴムが廻りから
抱え込むように配置することが可能になるので、良好な
走行耐久性と、縁石など外部からの干渉を直接トランス
ポンダ7に与えないで済むために破壊による故障発生を
抑制することが出来る。なお、トランスポンダ7の窪み
7aの形状は四角形に限らず、六角形、円形など適宜の
形状で良く、金型の突起9とトランスポンダ7の窪み7
aや貫通穴7bの形状も互いに嵌合できれば適宜であっ
て良い。
【0024】図5は本発明樹脂で被覆されたトランスポ
ンダ7の配置場所を表すタイヤビード部拡大斜視説明図
であって、トランスポンダ7の周囲をサイドトレッドゴ
ムが被覆し、外力の干渉を和らげているとともに、強固
にトランスポンダを把持している事を示している。
【0025】図6は本発明樹脂で被覆されたトランスポ
ンダ7の配置場所を表すタイヤ11の斜視説明図であっ
て、タイヤビード部にトランスポンダ7を配置すること
で目視によってトランスポンダ7の配置場所が分かるの
で、当該位置に質問機を当てることによって確実な読み
取りおよび書き込みが可能になる。
【0026】図7は本発明樹脂で被覆されたトランスポ
ンダとリムの位置関係のタイヤ断面説明図であって、リ
ムフランジ高さHからトランスポンダの中心までの高さ
をAとして、Aが100mm以下好ましくは70mm以
下であることが良好な耐久性を享受できるのである。1
00mmを超えるとタイヤサイド部分に近くなり、車両
の荷重負荷走行時の歪みが大きくなりトランスポンダの
剥がれや脱落の恐れが大きくなり好ましくない。また、
トランスポンダ7の外周が車両の荷重負荷時にリムに接
触しないために、少なくとも10mm以上好ましくは2
0mm以上リムフランジ高さHから離すことが望まし
い。
【0027】図8は本発明樹脂で被覆された貫通穴7b
を有するトランスポンダ7をタイヤビード部8に配置し
たタイヤ部分断面説明図である。こうすることで、タイ
ヤ内部に埋め込んだ場合と異なりトランスポンダ7の位
置不明の心配が無いし、トランスポンダ7を配置した位
置をタイヤの外側から簡単に目視で特定できるため、所
望の位置で車両を停止できる利点がある。
【0028】図9は本発明樹脂で被覆された貫通穴7b
を有するトランスポンダ7を金型の突起9に嵌め込んだ
部分斜視説明図である。トランスポンダ7がタイヤビー
ド部表面側の貫通穴7bより大きいストッパー部9aの
ある金型の突起に嵌合しているので、タイヤ加硫中のゴ
ム流れによってトランスポンダ7が動いてしまうことが
無く良好な配置位置確保できる。
【0029】図10はトランスポンダ7と嵌合する中央
突起部を有するとともに、貫通穴7bより大きいストッ
パー部9aを有する金型の突起9の部分斜視説明図であ
って、トランスポンダ7の周辺をストッパー部9aの厚
さだけタイヤサイドトレッドゴムが覆うため良好な耐久
性が維持できる。
【0030】図11は本発明の樹脂で被覆された貫通穴
7bを有するトランスポンダ7のタイヤ内面側と表面側
の説明図である。こうすることで、トランスポンダ7の
貫通穴7bにサイドトレッドゴムが流入し内側からも押
さえ込むように配置することが可能になる。
【0031】図12は本発明樹脂で被覆されたトランス
ポンダ7の配置場所を表すタイヤビード部拡大斜視説明
図であって、トランスポンダ7の周囲と貫通穴を通じて
流入したサイドトレッドゴム3aが周辺部を被覆し、外
力の干渉を和らげている。
【0032】図13は本発明樹脂で被覆されたタイヤ表
面側の貫通穴7cとタイヤ内面側の貫通穴7dを有する
トランスポンダ7をタイヤに配置した他のタイヤ部分断
面説明図であって、タイヤ内面側の貫通穴7dよりタイ
ヤ表面側の貫通穴7cが大きく、かつ金型突起9の高さ
とタイヤ表面側の貫通穴7cの深さとの差だけ、タイヤ
表面部から高く配置された状態を示している。こうする
ことで、タイヤ内部に埋め込んだ場合と異なりトランス
ポンダ7の位置不明の心配が無いし、トランスポンダ7
を配置した位置をタイヤの外側から簡単に目視で特定で
きるため、トランスポンダ7が通信のし易い所望の位置
になるように車両を停止できる利点がある。
【0033】なお、タイヤ表面側の貫通穴深さ7cと金
型の突起9の高さの差即ちトランスポンダ7を抱え込む
サイドトレッドゴム被覆厚さBは、0.5〜3mm好ま
しくは1〜2mmがよい。0.5mm未満では保護効果
が小さく、3mm超では加硫時のゴム流れに不良を生じ
易く好ましくない。
【0034】図14は本発明樹脂で被覆されたタイヤ表
面側の貫通穴7cとタイヤ内面側の貫通穴7dを有する
トランスポンダ7を金型の突起9に嵌め込んだ部分斜視
説明図である。トランスポンダ7がタイヤ表面側の貫通
穴7c深さより高い金型の突起9に嵌合しているのでタ
イヤ加硫中のゴム流れによってトランスポンダが動いて
しまうことが無い上に、トランスポンダ7の周辺をタイ
ヤサイドトレッドゴムが覆うため良好な耐久性が維持で
きる。しかも金型突起中央部に貫通穴7cを設けてある
ので、トランスポンダの内側にもサイドトレッドゴムが
流入し、更にトランスポンダをタイヤサイドトレッドゴ
ムが把持する力が強固になる。
【0035】図15はトランスポンダ嵌合用の金型の突
起9に凹部9bを設けた部分斜視説明図であって、トラ
ンスポンダ7の貫通穴7dを通ってサイドトレッドゴム
が金型の突起9の凹部9bに広がって充填されるため、
あたかもボタン掛けの様にトランスポンダ7を強固に把
持するためより良好な耐久性能が維持できる。
【0036】図16は本発明の樹脂で被覆されたタイヤ
表面側の貫通穴7cがタイヤ内面側の貫通穴7dより大
きいトランスポンダのタイヤ内面側と表面側の斜視説明
図である。こうすることで、トランスポンダ7のタイヤ
表面側貫通穴7cにサイドトレッドゴムが流入し広がる
ため、ボタン掛けの様にトランスポンダ7を強固に把持
するためより良好な耐久性能が維持できる。
【0037】図17は本発明樹脂で被覆されたトランス
ポンダ7の配置場所を表すタイヤビード部拡大斜視説明
図であって、トランスポンダ7の周囲と貫通穴を通じて
流入したサイドトレッドゴム3aが中央部を被覆し、外
力の干渉を和らげている。
【0038】図18は本発明樹脂で被覆されたタイヤ表
面側の貫通穴7cとタイヤ内面側の貫通穴7dを有する
トランスポンダをタイヤに配置した、他のタイヤ部分2
種類の部分断面説明図である。こうすることで、部分的
にトランスポンダをサイドゴムで拘束して配置したこと
になり極めて強固に把持可能になるし、トランスポンダ
を配置した位置をタイヤの外側から簡単に目視で特定で
きるため、所望の位置で車両を停止できる利点がある。
【0039】図19は本発明樹脂で被覆されたタイヤ表
面側の貫通穴7cとタイヤ内面側の貫通穴7dを有する
トランスポンダ7を金型の突起9に嵌め込んだ部分斜視
説明図である。トランスポンダ7がタイヤ表面側の貫通
穴7c深さより高い金型の複数の突起9cに嵌合してい
るのでタイヤ加硫中のゴム流れによってトランスポンダ
7が動いてしまうことが無い上に、トランスポンダ7の
周辺と上からタイヤサイドトレッドゴムが覆うため良好
な耐久性が維持できる。しかも金型突起が複数設けてあ
り中央部が空間なためタイヤサイドトレッドゴムが流入
し、更にトランスポンダ7をタイヤサイドトレッドゴム
が把持する力が強固になる。
【0040】図20はトランスポンダ7の嵌合用に四隅
に複数の突起9cを設けた部分斜視説明図であって、タ
イヤサイドトレッドゴムがトランスポンダ7を四方から
強固に把持するためより良好な耐久性能が維持できる。
なお、複数の突起9cの配置はトランスポンダ7と嵌合
出来れば、個数、形状など自由なこともちろんである。
当該トランスポンダは図14と同じ形状である。こうす
ることで、トランスポンダ7のタイヤ表面側貫通穴7c
にサイドトレッドゴムが流入し、ボタン掛けの様にトラ
ンスポンダ7を強固に把持するためより良好な耐久性能
が維持できる。
【0041】
【実施例】図1〜図5記載の縦横23mm、厚さ3mm
で中央に深さ1.5mm、直径5mmの窪みを設けた、
JIS K6253規格に則して測定したショアーD硬
度96で分解開始温度300℃、のビスフェノールA型
エポキシ樹脂で被覆した四角形のトランスポンダを使用
した。前記トランスポンダを、一般舗装路走行用パター
ンの11R22.5 16PRのリムフランジから40
mmのところに相当する金型の位置に高さ3mm、直径
5mmの突起9を設け、本発明の実施例(1)として、
図1(a)と図1(b)の様にタイヤに配置した。次
に、比較例(2)として(1)と同じトランスポンダを
裏返しして突起を使わずに金型表面の同じ高さ位置に配
置した場合、および比較例(3)として(1)と同じト
ランスポンダをリムフランジから110mmのところに
相当する金型の位置に高さ3mm、直径5mmの金型の
突起9を設け、配置した場合の3種類のタイヤを試作し
た。また、従来例(4)として図23の従来のトランス
ポンダを図22の様に埋め込んだタイヤを製作し、室内
ドラム耐久性試験を各々のタイヤに実施した。
【0042】試験条件はJATMA2000年版を参照
し、標準リム22.5×8.25、荷重26.72k
N、空気圧700kPa、速度60km/hrで、
(4)従来例のトランスポンダが通信不能になるまでの
走行時間を100とする指数で表示した。
【0043】
【表1】
【0044】走行結果は表1の通りであり、本発明のト
ランスポンダ(1)の耐久性能が明らかに優れることが
理解される。更に、タイヤ表面には高さ1.5mmで直径
30mmの突出部分が存在し、質問機を直接そこに当てる
ことでトランスポンダとの距離を最小限度にすることが
でき、従来例のようにタイヤ周上を探し回る必要が無い
ことは容易に理解される。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、種々の情報を記憶する
トランスポンダの情報を確実に読み取り及び書き込み可
能にするとともに、車両走行時の耐久性に優れしかも通
信特性に優れるトランスポンダを配置した空気入りタイ
ヤとその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例タイヤ半断面図および
(b)トランスポンダ部分Xの断面拡大図
【図2】(a)本発明の実施例製造用金型の突起にトラ
ンスポンダをはめ込んだ半断面図および(b)はめ込み
部Yの部分斜視拡大図
【図3】(a)本発明実施例製造用金型の半断面図およ
び(b)突起部分Zの拡大斜視図
【図4】 本発明実施例のトランスポンダのタイヤ内面
側と表面側の斜視図
【図5】 本発明実施例のトランスポンダの配置場所を
表すタイヤビード部拡大斜視説明図
【図6】 本発明実施例のトランスポンダの配置場所を
表すタイヤ斜視説明図
【図7】 本発明実施例のトランスポンダの配置場所を
表すタイヤとリムのフランジ部分半断面図
【図8】 本発明他の実施例トランスポンダ部分の断面
【図9】 本発明他の実施例製造用金型の突起にトラン
スポンダをはめ込んだ部分の斜視図
【図10】本発明他の実施例製造用金型の突起部分の斜
視図
【図11】本発明他の実施例のトランスポンダのタイヤ
内面側と表面側の斜視図
【図12】本発明他の実施例トランスポンダの配置場所
を表すタイヤビード部拡大斜視説明図
【図13】本発明他の実施例トランスポンダ部分の断面
【図14】本発明他の実施例製造用金型の突起にトラン
スポンダをはめ込んだ部分の斜視図
【図15】本発明他の実施例製造用金型の突起部分の斜
視図
【図16】本発明他の実施例トランスポンダのタイヤ内
面側と表面側の斜視図
【図17】本発明他の実施例トランスポンダの配置場所
を表すタイヤビード部拡大斜視説明図
【図18】本発明他の実施例トランスポンダ部分の2種
類の断面図
【図19】本発明他の実施例製造用金型の突起にトラン
スポンダをはめ込んだ部分の斜視図
【図20】本発明他の実施例製造用金型の突起部分の斜
視図
【図21】本発明他の実施例トランスポンダの配置場所
を表すタイヤビード部拡大斜視説明図
【図22】従来のタイヤにおけるトランスポンダの配置
【図23】従来のトランスポンダの模式図
【符号の説明】
1 キャップトレッド 2 ベルト 3 サイドトレッド 3a流入したサイドトレッドゴム 4 カーカスコード 5 ビードワイヤー 6 フィニッシング 7 トランスポンダ 7a窪み 7b貫通穴 7cタイヤビード部表面側貫通穴 7dタイヤビード部内面側貫通穴 8 ビード部 9 金型の突起 9aストッパー部 9b凹部 9c複数の突起 10従来のトランスポンダ 11タイヤ A リムフランジ高さからトランスポンダの中心までの
高さ H リムフランジ高さ B 被覆厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:24 B29K 105:24 B29L 30:00 B29L 30:00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂で被覆されたトランスポンダの少な
    くとも一部分をタイヤ表面から突出し、しかもリムフラ
    ンジ高さからタイヤ半径方向外側に100mm以内のタ
    イヤビード部に、配置したことを特徴とする空気入りタ
    イヤ。
  2. 【請求項2】 前記トランスポンダが窪みを有し、しか
    も前記窪みをタイヤ表面側に向けた事を特徴とする請求
    項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記トランスポンダが貫通穴を有し、し
    かも前記貫通穴をタイヤ表面側に向けたことを特徴とす
    る請求項1記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記貫通穴はタイヤ表面側がタイヤ内面
    側より同等か大きいことを特徴とする請求項3記載の空
    気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記トランスポンダの少なくともタイヤ
    表面側の一部分をサイドトレッドゴムで覆って把持する
    ことを特徴とする請求項1〜4項のいずれか1項に記載
    の空気入りタイヤ。
  6. 【請求項6】 窪み又は貫通穴を有する樹脂で被覆され
    たトランスポンダの少なくとも一部分をタイヤ表面から
    突出し配置するに際し、前記トランスポンダを金型表面
    の突起に、前記トランスポンダの窪み又は貫通穴を嵌合
    させて予め配置し、その後未加硫タイヤを金型に挿入し
    て加硫することを特徴とする空気入りタイヤの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記トランスポンダの窪み又は貫通穴と
    嵌合する、前記突起高さ以下の深さのサイドトレッドゴ
    ムの流入する凹部を有する突起のある金型で加硫するこ
    とを特徴とする請求項6記載の空気入りタイヤの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記トランスポンダの窪み又はタイヤ表
    面側貫通穴の深さより高い突起のある金型で加硫するこ
    とを特徴とする、請求項6又は7記載の空気入りタイヤ
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記トランスポンダの窪み又は貫通穴よ
    り大きいストッパー部分を有する突起のある金型で加硫
    することを特徴とする請求項6〜8項の何れか1項に記
    載の空気入りタイヤの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記トランスポンダの窪み又は貫通穴
    と嵌合する、複数の突起を有する金型で加硫することを
    特徴とする請求項6〜9項の何れか1項に記載の空気入
    りタイヤの製造方法。
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