JP2002136949A - 生分解性廃棄物の処理方法と、生分解性廃棄物処理プラント - Google Patents

生分解性廃棄物の処理方法と、生分解性廃棄物処理プラント

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JP2002136949A
JP2002136949A JP2000335415A JP2000335415A JP2002136949A JP 2002136949 A JP2002136949 A JP 2002136949A JP 2000335415 A JP2000335415 A JP 2000335415A JP 2000335415 A JP2000335415 A JP 2000335415A JP 2002136949 A JP2002136949 A JP 2002136949A
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Hideo Suzuki
秀雄 鈴木
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YAGUMO KK
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    • Y02W10/20Sludge processing

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  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
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  • Disintegrating Or Milling (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】野積みなどの堆積方法によって枝葉を堆肥化す
るには、数ケ月ないしそれ以上の長時間がかかる上に、
腐敗臭が強くて環境汚染の問題を生じる。 【解決手段】剪定枝葉や厨芥等の生分解性廃棄物を粉砕
機3で粒状又は粉状に粉砕し、この粉砕した被処理物
を、EM菌が生息する活性水を加えてサイロ9で堆積分
解させ、この堆積分解された泥状の被処理物を、EM菌
が生息する活性水を蓄えた初期水中分解槽21にて爆気
しながら分解させ、次いで、初期水中分解槽21内の上
澄み液を第一の上澄み液分解槽22で分解させ、同様に
して、その上澄み液を第二の上澄み液分解槽23にて分
解させて、最終的に液肥13′を得る。この液肥は、有
機物を殆ど含まないので、河川に放流して問題無いし、
肥効は殆ど無いが土中での養分生成や土壌改良作用に優
れた液肥として利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性廃棄物の
処理方法と、生分解性廃棄物処理プラントに係る。詳し
くは、剪定枝葉や厨芥などの生分解性廃棄物をEM菌に
よって分解処理する活性菌利用型の生分解性廃棄物の処
理方法と、その方法を実施するための生分解性廃棄物処
理プラントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、各種廃棄物の処理は社会的に最も
重大な課題の一つになっていて、樹木の剪定枝葉や厨芥
等の生分解性廃棄物については、堆肥化したり肥料化若
しくは飼料化することで所謂リサイクル資源とする試み
が多く行われている。特に、樹木の剪定や刈り込みによ
って出る大量の枝葉については、従来から、焼却処分さ
れることが多かったが、近時の法規制によって、これら
を焼却することが許されなくなってきているため、焼却
以外の方法でこの種の廃棄物を無害且つ迅速に、望まし
くは有用なリサイクル資源に変えることができる処理方
法の開発が強く望まれている。
【0003】リサイクル資源に変える処理方法の一つが
堆肥化や肥料化であり、従来は、剪定枝葉等を適度な大
きさに粉砕しては堆積して発酵分解させたり、それに牛
糞や鶏糞など動物由来の廃棄物を添加して肥料化するの
が一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、剪定枝葉等
は繊維質を多量に持つため、堆積だけで分解させるには
数ケ月ないし数年かかる上に、腐敗臭が強くて環境汚染
の問題を生じ、金属やプラスチックなどの異物を分離す
ることが事実上不可能であるため、必ずしも安全なリサ
イクル資源とは言えないという問題がある。また、分解
を促進するために、加温したり、常時攪拌したりするこ
とも行われているが、廃棄物を大量に処理する場合は、
膨大な設備と経費がかかるという問題がある。
【0005】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
為されたものであり、剪定枝葉や厨芥、動物糞など生分
解性の廃棄物を短時間に、且つ、臭いも殆ど出ない状態
で安全に処理することができ、しかも、処理に使用した
資源を残らず有用な土壌改良剤や液肥として利用するこ
ともできる新規な生分解性廃棄物の処理方法と、その処
理方法に適した生分解性廃棄物処理プラントを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載した生分解性廃棄物の処理方法は、
剪定枝葉等の生分解性廃棄物を粒状又は粉状に粉砕して
成る被処理物に、EM菌が生息する活性水を加えて堆積
分解させる堆積分解工程と、この堆積分解された被処理
物を水中で爆気しながらEM菌により分解させる初期水
中分解工程と、この初期水中分解工程での上澄み液を取
り出して爆気しながらEM菌により分解させる上澄み液
分解工程とを含むことを特徴とするものである。
【0007】また、本発明生分解性廃棄物処理プラント
は、剪定枝葉等の生分解性廃棄物を粒状又は粉状に粉砕
する粉砕機と、この粉砕された被処理物にEM菌が生息
する活性水を加えて堆積分解させるサイロと、この堆積
分解された被処理物をEM菌が生息する活性水中で分解
させる初期水中分解槽と、この初期水中分解槽の上澄み
液を取り出して分解させる上澄み液分解槽と、初期水中
分解槽と上澄み分解槽に空気を供給する爆気手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0008】ここでEM菌とは、乳酸菌、酵母菌、放線
菌、光合成菌、糸状菌等を主体とした微生物群を言い、
これらの菌は、抗酸化力や各種の生理活性物質を含むこ
とが知られている。従って、この生分解性廃棄物の処理
方法又は生分解性廃棄物処理プラントにあっては、被処
理物の処理はEM菌による分解で行われるのであるが、
この分解は、腐敗臭の発生が少ない当初の堆積分解を除
いて、全て水中で行われるため、腐敗臭が空気中に発散
することは殆ど無い。そして、水中での分解は爆気を受
けながら行われるので、好気性菌と嫌気性菌の両方とも
活発に働くと共に、被処理物が膨軟化し且つ爆気によっ
て満遍なく攪拌されるため、菌が被処理物に着床し易く
なって、被処理物の分解を非常に速く進行させることが
できる。
【0009】その上、本発明では、水中での分解処理
を、未分解の被処理物が多く残っている状態での初期水
中分解工程と、分解がある程度進んだ状態での上澄み液
分解工程に分けて段階的に行うので、先の工程へ進むに
つれて分解速度が速くなり、特に、上澄み液分解工程で
は、水中に浮遊する処理物に菌が食いつき易いため、か
なり高い確率で被処理物を分解できる。
【0010】本発明者が行った実験によると、被処理物
は、大き目の繊維質や生分解しない僅かな異物を除い
て、堆積分解の開始後4〜5週間で殆ど消失し、最後に
はEM菌が生息する水すなわち活性水だけが残った。こ
の活性水は、有機物も殆ど含まないので、それ自体が肥
効成分を持つことは殆ど無いが、大量のEM菌を含むた
めに、これを土に供給した場合は、土中の有機物を良く
分解して養分を生成したり抗酸化等の土壌改良作用や殺
菌作用を果たす。従って、この活性水は、僅かな異物を
漉し取るだけで、化学肥料などの汚染物質を含まない安
全な液肥や土壌改良剤として極めて有用であり、仮にこ
れを利用しない場合であっても、有機物を含まないから
河川等に放出して何ら問題は生じない。
【0011】EM菌による分解の程度は、環境温度や対
象とする廃棄物の性質等によってかなり異なるので、本
発明で使用する活性水に含まれるべきEM菌の望ましい
数を特定することは難しいが、1ml中、103〜109
程度を一応の目安にすると良い。また、初期水中分解工
程以降におけるEM菌の保持は、基本的には菌自体の増
殖に依存して良いが、必要に応じて、上記した程度の濃
度でEM菌を含む活性水を補給しても良い。
【0012】請求項2に記載した生分解性廃棄物の処理
方法は、請求項1に記載した生分解性廃棄物の処理方法
において、上澄み液分解工程を順列的な複数の工程に分
割し、この複数の上澄み液分解工程ではそれぞれ先行す
る工程での上澄み液を取り出して処理することを特徴と
するものである。従って、先の工程へ進むに従って、上
澄み液に含まれる未分解の被処理物が確実に少なくなっ
て行くので、菌がそれを食い易くなって分解が迅速に行
われ、処理スピードが上がる。この上澄み液分解工程を
分割する数としては、2〜5程度が良いと思われる。
【0013】請求項3に記載した生分解性廃棄物の処理
方法は、請求項1又は2に記載した生分解性廃棄物の処
理方法において、初期水中分解工程にある活性水又はそ
の後の上澄み液を、堆積分解工程での活性水として使用
することを特徴とするものである。このようにすれば、
堆積分解工程で特別な活性水を用意する必要が無くな
る。尤も、堆積分解工程で使用する活性水の全てを初期
水中分解工程や上澄み液分解工程からの水で賄う必要は
無い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
る生分解性廃棄物の処理方法と、生分解性廃棄物処理プ
ラントについて説明する。 〔1.第一の実施の形態〕(図1、図2) 先ず、第一の実施の形態に係る生分解性廃棄物処理プラ
ントと、これを用いて行う生分解性廃棄物の処理方法の
一例を説明する。
【0015】〔1−A.生分解性廃棄物処理プラント〕
図1及び図2は、生分解性廃棄物処理プラントの第一の
実施の形態1を示すものである。このプラント1は、粉
砕機3やサイロ9及び4つの水槽21、22、23、2
4など所要の設備を水平な直線方向へ配列したタイプの
ものであリ、これら各設備は、コンベアや配管によって
機能的に連結される。 〔1−A−1.粉砕機、サイロ〕(図1)
【0016】3は剪定枝葉等の被処理物を粉砕する粉砕
機を示し、そのホッパー3aに投入した処理物は、図示
しない粉砕部によって平均1ミリメートル以下の繊維
状、粒状又は粉状に粉砕される。粉砕された被処理物
は、スクリュウコンベア3bによって、風送機5へ送ら
れる。この風送機5に接続された風送管7の先端は、粉
砕機3の横に配置されたサイロ9に上方から挿入されて
おり、粉砕された被処理物は、風送管7からサイロ9内
に散布されて堆積する。
【0017】サイロ9は、その内底部に攪拌羽根9aが
設けられると共に、この攪拌羽根9aの横から側方へ突
出した排出シュート9bが設けられている。サイロ9内
の被処理物は、攪拌羽根9aが正転方向へ回転すること
で切り返しされ、攪拌羽根9aが逆転方向へ回転するこ
とで排出シュート9bから外へ排出される。サイロ9の
脇にはL字形をしたスクレーパコンベア11が配置さ
れ、その下端部は上記排出シュート9bの下に位置して
いる。サイロ9から排出された被処理物は、このスクレ
ーパコンベア11によって最初の水槽21へ運ばれる。
【0018】〔1−A−2.分解槽〕(図1、図2) 4つの水槽21〜24は、サイロ9に近い順に、21が
初期水中分解槽、22が第一の上澄み液分解槽、23が
第二の上澄み液分解槽であり、サイロ9から一番遠い槽
24は貯蔵槽である。これら水槽21〜24は、いずれ
もコンクリート製のもので、上面が開口した矩形の箱形
をしていて、いずれも同じ容積を持ち、ほぼ同じ量の活
性水13が蓄えられる。
【0019】第二の上澄み液分解槽23は、被処理物の
分解だけで無く、分解し切れなかった被処理物や異物の
沈殿と排出を兼ねている。そのために、この第二の上澄
み液分解槽23の内底壁23aは、水槽21〜24の配
列方向における中間部が底頂部になるように傾斜してお
り、その底頂部に続いたドレンコック25が取り付けら
れている。従って、このドレンコック25を開くこと
で、内底壁23aに沈殿した処理物が排出される。ま
た、貯蔵槽24には、最終の活性水(液肥)13′を取
り出すためのドレンコック25′が取り付けられてい
る。
【0020】〔1―A−3.配管〕(図1、図2) 初期水中分解槽21から第二の上澄み液分解槽23に
は、それぞれ、爆気用のエアー供給管31が設けられて
いる。このエアー供給管31は、水平に延びる基管31
aから下方へ向けて枝様に分岐した多数の噴射管31b
を有し、この噴射管31bの下端が各分解槽の底部近く
まで延びるように設けられている。そして、各基管31
aの一端は、エアーポンプ33の吐風口から延びた送風
管35に接続されている。
【0021】初期水中分解槽21から第二の上澄み液分
解槽23までの活性液13は、送り管41を経て次順位
の水槽へ送られる。この送り管41は、それぞれ、給水
ポンプ43から延びていて、この給水ポンプ43の吸水
口に接続されている方の吸水管41aの先端は前順位の
水槽内に挿入され、給水ポンプ43の排水口に接続され
ている方の給水管41bの先端は次順位の水槽に臨んで
いる。
【0022】貯蔵槽24からは戻り管45が延びてい
る。この戻り管45による水路は、必要に応じて、貯蔵
槽24内の活性水13′をサイロ9や分解槽21、2
2、23に戻して補給用活性水として循環利用できるよ
うにするためのもので、貯蔵槽24の側壁に取り付けら
れた給水ポンプ47の給水口から延びている。この戻り
管45の先端にはシャワーノズル49が取り付けられて
それがサイロ9に上方から臨んでおり、また、途中に
は、3つの分解槽21、22、23に各別に臨んだ枝管
45aが接続されている。この枝管45aには電磁式の
開閉弁51が介挿されていて、活性水13′を補給する
水槽を選ぶことができるようになっている。生分解性廃
棄物処理プラント1は、以上のように構成されている。
【0023】〔1―B.生分解性廃棄物の処理方法〕次
に、この生分解性廃棄物処理プラント1による廃棄物処
理方法の一実施例を説明する。4つの水槽21、22、
23、24には、予め、活性水13を十分な量満たして
おき、エアーポンプ33を始動して、水槽21、22、
23内の活性水13に爆気を行う。この爆気は、活性水
13を次順位の水槽へ送ったり沈殿を行うとき以外、停
止させることは無い。活性水13は、例えば、水1リッ
トル当たり、米糠ボカシ菌を6グラム、竹肥堆肥と動物
性堆肥を4グラムの割合で溶かして数日間養生させた液
体を濾過することで製造する。
【0024】(1)粉砕工程。剪定枝葉や厨芥などの生
分解性廃棄物を粉砕機3に投入する。剪定枝葉などで幹
や枝の太いものは、予め、二軸粉砕機などによってある
程度粉砕しておく。この粉砕によって、被処理物は、平
均1ミリメートル以下の粒状又は粉状に粉砕される。
【0025】(2)堆積分解工程。粉砕された被処理物
はサイロ9内に散布される。このとき、給水ポンプ47
を駆動して、貯蔵槽24内の活性水13をサイロ9内に
撒く。これにより、粉砕された被処理物は、サイロ9内
で、活性水13を掛けられながら堆積されるので、活性
水13に生息するEM菌によって分解が進行する。この
堆積には、必要に応じて、米糠や小麦殻等形状の小さな
植物性廃棄物を加える。この堆積は、ほぼ1週間継続
し、その間、毎日又は数日ごとに切り返しを行う。この
切り返しは、前記攪拌羽根9aを正転方向へ回転させる
ことで行う。この堆積によって、被処理物は分解が一部
進行してほぼ泥状になる。
【0026】サイロ9で堆積する被処理物の量は、水槽
21に蓄えられる活性水13の量に対して30〜40重
量パーセント程度の割合になる量とする。
【0027】(3)初期水中分解。堆積開始後1週間程
度経過したところで、コンベア11を駆動させながら攪
拌羽根9aを逆転させて、サイロ9内の被処理物を排出
し、コンベア11から初期水中分解槽21に投入する。
従って、サイロ9から出てきた泥状の被処理物は、活性
水13中で爆気により攪拌されると共に、その被処理物
自体が運んできたEM菌と活性水13に生息しているE
M菌によって分解が進む。この分解も堆積分解の日数と
同じ日数継続する。
【0028】サイロ9からの被処理物の取り出しが完了
したら、次の廃棄物を粉砕機3に投入して粉砕を行い、
それをサイロ9に散布しながら貯蔵槽24からの活性水
13を掛けて、同様に堆積分解させる。
【0029】(4)上澄み液分解工程。初期水中分解工
程の開始後1週間程度経過したら、給水ポンプ43を駆
動して、当該水槽21、22、23内の活性水13を、
20パーセント程度、水槽22、23、24へ昇順に送
る。この送りを行うときは、事前にエアーポンプ33を
止めて爆気を一時停止し、水槽内に残っている未分解の
被処理物が十分沈殿するのを待つ。この送りが完了した
後、エアーポンプ33を駆動して各水槽21、22、2
3での爆気を再開すると共に、サイロ9から被処理物を
取り出して初期水中分解槽21に投入する。
【0030】従って、上澄み液分解槽22、23及び貯
蔵槽24へは、前順位の水槽内にある活性水13の上澄
み液だけが送られ、第一の上澄み液分解槽22と第二の
上澄み液分解槽23では、この上澄み液が爆気によって
攪拌される状態でEM菌による分解が進行する。そし
て、後ろ順位の水槽へ行くほど、未分解の被処理物が少
ない上澄み液が供給されるため、EM菌による分解がよ
り確実に、より速くなって行く。上澄み液分解槽22、
23での分解も、堆積分解の日数とそれぞれ同じ日数継
続する。
【0031】(5)貯蔵、包装。第二の上澄み液分解槽
23から貯蔵槽24に送られて来る上澄み液には、未分
解の被処理物は殆ど含まれない。従って、貯蔵槽24内
の活性水は、有機物を殆ど含まないでEM菌だけが多数
含まれる活性型の液肥として結うような活性水13′に
なる。この活性水13′は、必要に応じて、戻り管45
を経て初期水中分解槽21や、上澄み液分解槽22、2
3に適量戻して、補給用の活性水として利用する他、瓶
詰めなどの包装をした形で液肥として出荷すれば良い。
これらの利用をしない場合は、十分希釈して河川に放流
することも可能である。
【0032】尚、第二の上澄み液分解槽23に未分解の
被処理物が多く溜まったときは、それを沈殿させた後ド
レンコック25を開いて流し出す。この流し出した被処
理物は、堆積して堆肥とする。
【0033】〔1―C.実験結果〕表1は、本発明者ら
が行った試験の結果の一部を示すものである。この試験
は、廃棄物として主に剪定枝葉を選び、以上の処理方法
に従って分解させたもので、2ケ月間連続運転した時点
で初期水中分解槽21と貯蔵槽24内にある活性水をそ
れぞれシャーレに取って、目視判別できるコロニーを菌
種別に形成する分離処理を行い、各コロニーごとのEM
菌の数を測定したものである。
【0034】
【表1】
【0035】〔2.第二の実施の形態〕(図3) 図3は、第二の実施の形態に係る生分解性廃棄物処理プ
ラント1Aを示すものである。この生分解性廃棄物処理
プラント1Aが前記第一の実施の形態に示した生分解性
廃棄物処理プラント1と比較して相違するところは、主
として、所要の装置や水槽を水平なほぼ環状に配列した
ことと、水槽の数や形だけである。従って、説明はこの
相違点だけについて簡単に行い、その余の部分について
は、図面の各部に前記生分解性廃棄物処理プラント1に
おける同様の部位に付した符号と同じ符号を付すること
で説明を省略する。このような符号の使い方とその意味
は、後述する第三の実施の形態においても同様とする。
【0036】この生分解性廃棄物処理プラント1Aにお
ける水槽は、上面が開口した円筒形をしており、貯蔵槽
24を中心にして、その回りに5つの分解槽61〜65
を環状に配置してある。この5つの分解槽61〜65の
うち、サイロ9に一番近い槽61が初期水中分解槽であ
り、これに続く分解槽62から65はそれぞれ前順位の
槽の上澄み液を供給されてこれを分解する上澄み液分解
槽である。戻り管45は第四の上澄み液分解槽65から
サイロ9だけに延びている。
【0037】〔2−3.第三の実施の形態〕(図4) 図4は、第三の実施の形態に係る生分解性廃棄物処理プ
ラント1Bを示すものである。この生分解性廃棄物処理
プラント1Bが第一の実施の形態に示した生分解性廃棄
物処理プラント1と比較して相違するところは、主とし
て、水槽を階層状に配列したことだけである。即ち、初
期水中分解槽71と第一の上澄み液分解槽72は横に並
んで一番上の階に配置され、その下の階に、第二、第三
の上澄み液分解槽73、74が並んで配置され、一番下
の階に貯蔵槽24だけが配置されている。同じ階の水槽
間での上澄み液の送りは給水ポンプ43で行い、異なる
階間での送りは自重で行う。
【0038】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるもの
では無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更
等があっても本発明に含まれる。特に、本発明で当初用
意する活性水又は製造される活性水の菌濃度が実施の形
態で開示した値に限られることは無い。また、本発明で
処理することができる廃棄物としては、実施の形態で示
した剪定枝葉や厨芥などに限らず、芝葉や雑草等の植物
は勿論、スラッジなどの汚泥や、汚水、動物の糞尿、生
物由来の各種の廃油等、生分解できるものであれば殆ど
種類を選ばない。尚、本発明を実施するに当たっては、
水槽に加温装置を付設しておいて、その時の気温に応じ
て活性水の温度をEM菌が最も活動し易い温度(30゜
C程度)に調節することも有効であると考えられる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る生分解性廃
棄物の処理方法又は生分解性廃棄物処理プラントにあっ
ては、腐敗臭の発生が少ない当初の堆積分解を除いて、
全て水中で行われるため、腐敗臭が空気中に発散するこ
とは殆ど無い。そして、水中での分解は爆気を受けなが
ら行われるので、好気性菌と嫌気性菌の両方とも活発に
働くと共に、被処理物が膨軟化し且つ爆気によって満遍
なく攪拌されるため、菌が被処理物に着床し易くなっ
て、被処理物の分解を非常に速く進行させることができ
る。その上、本発明では、水中での分解処理を、未分解
の被処理物が多く残っている状態での初期水中分解工程
と、分解がある程度進んだ状態での上澄み液分解工程に
分けて段階的に行うので、先の工程へ進むにつれて分解
速度が速くなり、特に、上澄み分解工程では、水中に浮
遊する処理物に菌が食いつき易いため、かなり高い確率
で被処理物を分解できる。
【0040】請求項2の発明によれば、先の工程へ進む
に従って、上澄み液に含まれる未分解の被処理物が確実
に少なくなって行くので、菌がそれを食い易くなって分
解が迅速に行われ、処理スピードが上がる。
【0041】請求項3の発明によれば、堆積分解工程で
特別な活性水を用意する必要が無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る生分解性廃棄
物処理プラントの斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿って切断した拡大断面図で
ある。
【図3】本発明の第二の実施の形態に係る生分解性廃棄
物処理プラントの斜視図である。
【図4】本発明の第三の実施の形態に係る生分解性廃棄
物処理プラントの斜視図である。
【符号の説明】
1…生分解性廃棄物処理プラント 3…粉砕機 9
…サイロと 21…初期水中分解槽 22…上澄み液分解槽 2
3…上澄み液分解槽 31、33、35…爆気手段 1A…生分解性廃棄物処理プラント 61…初期水中
分解槽 62…上澄み液分解槽 63…上澄み液分解槽 6
4…上澄み液分解槽 65…上澄み液分解槽 1B…生分解性廃棄物処理プラント 71…初期水中
分解槽 72…上澄み液分解槽 73…上澄み液分解槽 7
4…上澄み液分解槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 11/02 (C12N 1/00 S 4D067 C12M 1/00 C12R 1:00) C12N 1/00 B09B 3/00 ZABD //(C12N 1/00 Z C12R 1:00) 5/00 P Z Fターム(参考) 4B029 AA02 AA03 BB01 BB02 BB06 CC01 CC02 CC07 DA05 DB11 EA09 EA16 EA18 EA20 4B065 AA01X AA57X AC20 BC01 BC06 BC31 BC35 CA55 4D004 AA02 AA03 AA12 AC05 BA04 CA04 CA15 CA18 CB03 CB05 CB13 CB28 CC07 4D040 DD03 DD04 DD07 4D059 AA00 AA01 BA03 BA22 BA23 BA24 BE31 BE49 BJ03 BK11 CC01 4D067 DD02 DD06 GA11 GA17 GA20 GB05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】剪定枝葉等の生分解性廃棄物を粒状又は粉
    状に粉砕して成る被処理物に、EM菌が生息する活性水
    を加えて堆積分解させる堆積分解工程と、この堆積分解
    された被処理物を水中で爆気しながらEM菌により分解
    させる初期水中分解工程と、この初期水中分解工程での
    上澄み液を取り出して爆気しながらEM菌により分解さ
    せる上澄み液分解工程とを含むことを特徴とする生分解
    性廃棄物の処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した生分解性廃棄物の処理
    方法において、上澄み液分解工程を順列的な複数の工程
    に分割し、この複数の上澄み液分解工程ではそれぞれ先
    行する工程での上澄み液を取り出して処理することを特
    徴とする生分解性廃棄物の処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載した生分解性廃棄物
    の処理方法において、初期水中分解工程にある活性水又
    はその後の上澄み液を、堆積分解工程での活性水として
    使用することを特徴とする生分解性廃棄物の処理方法。
  4. 【請求項4】剪定枝葉等の生分解性廃棄物を粒状又は粉
    状に粉砕する粉砕機と、この粉砕された被処理物にEM
    菌が生息する活性水を加えて堆積分解させるサイロと、
    この堆積分解された被処理物をEM菌が生息する活性水
    中で分解させる初期水中分解槽と、この初期水中分解槽
    の上澄み液を取り出して分解させる上澄み液分解槽と、
    初期水中分解槽と上澄み分解槽に空気を供給する爆気手
    段とを備えたことを特徴とする生分解性廃棄物処理プラ
    ント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005334778A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Miike Iron Works Co Ltd 有機物廃棄物の発酵処理方法とその処理設備
CN115028331A (zh) * 2022-07-11 2022-09-09 山东富鑫汽车科技有限公司 牛粪发酵一体化设备

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