JP2002136306A - 不織布の連結または固定用面ファスナー - Google Patents

不織布の連結または固定用面ファスナー

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JP2002136306A
JP2002136306A JP2001339281A JP2001339281A JP2002136306A JP 2002136306 A JP2002136306 A JP 2002136306A JP 2001339281 A JP2001339281 A JP 2001339281A JP 2001339281 A JP2001339281 A JP 2001339281A JP 2002136306 A JP2002136306 A JP 2002136306A
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JP
Japan
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nonwoven fabric
mushroom
fixing
stem
hook
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JP2001339281A
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English (en)
Inventor
Yohei Kawaguchi
洋平 川口
Shigeru Ogawa
茂 小川
Tadanori Kunikawa
忠徳 国川
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Dynic Corp
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Dynic Corp
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 土木工事で用いられる主として大面積の不織
布の効果的な連結または固定方法の提供。 【構成】 マッシュルームタイプの雄型面ファスナーで
連結または固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不織布の連結または固定
用面ファスナー、さらに詳しくは、ことに、トンネル防
水工事、建築断熱材取付工事、土木シート取付工事など
の工事等で用いられる大面積の不織布の連結や固定に適
したマッシュルームタイプの雄型面ファスナーに関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】面フ
ァスナーは、種々の用途に用いられてきたが、関連する
特許文献としては、実開昭63−71297「トンネル
の建設時における防水、アイソレーションシートの支持
部材」、特公昭61−215766「不織布の接続方
法」および実開昭63−71296「トンネル」等があ
る。
【0003】しかしながら、面ファスナーの1種である
マッシュルームタイプの雄型面ファスナーにはステム
径、マッシュルーム部の径、ステム長、ステムの植設密
度、ステムの回復性(剛直性)など多くの可変ファクタ
ーがあり、その一方、不織布にも、ループ性、捲縮性の
ある不織布(例えば、ニードルパンチされた不織布)あ
るいは捲縮性のない不織布(例えば、スパンボンド、メ
ルトブロー不織布)のタイプならびに不織布構成の繊維
の種類、物性、デニール、長さ、繊維の空隙、嵩高性、
厚み等、種々の可変ファクターがあり、そのため、どの
ような場合であっても実際にファスナーの係合力を利用
して不織布の連結ないしは固定を行うことができるとは
限らない。
【0004】従って、前記文献の記載からは、面ファス
ナーが不織布の連結や固定に際して一般的に使用できる
か否かは全く不明であり、また、実際にどのようなファ
クター範囲内で係合が可能かも全く不明である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、マッシュルームタイプの雄型面ファスナ
ーで不織布を効果的に連結ないしは固定できること、ま
た係合に有効なファクター範囲を見い出し、本発明を完
成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、ことに土木工事で用
いる不織布を連結または固定するためのマッシュルーム
タイプの雄型面状ファスナーを提供するものである。
【0007】以下、図面を参照しながら、本発明を説明
する。図1に示すごとく、本発明のマッシュルームタイ
プの雄型面ファスナー(1)は、一般に、基材(2)に
ステム(3)が植設されており、そのステムの先端はス
テムよりも径の大きいマッシュルーム形状(4)が付さ
れている。
【0008】まず、基材の種類は特に限定されるもので
はないが、本発明の面ファスナーが土木工事等で使用さ
れる大面積の不織布の連結ないしは固定目的にあること
に鑑み、広尺物ないしは長尺物の面ファスナーが容易に
作製されうる繊維系素材、例えば、織物、編物等が好適
に用いられる。繊維の材質としては、代表的には、ポリ
プロピレン、ナイロン、ポリエステルなどが挙げられ
る。
【0009】一方、ステムの材質としては、ポリプロピ
レン、ナイロン、ポリエステルが好ましい。また、ステ
ムはその回復性(剛直性)に鑑みると繊維のモノフィラ
メント製が好ましい。
【0010】ステムを基材に植設する手段としては、代
表的には、接結二重織物法、ダブルラッセル編物法が挙
げられる。いずれの場合も、ステム植設後に、ステム先
端部を加熱によって溶融させ、ステム径よりも肥大化さ
せてマッシュルーム形状を付与する。
【0011】次に、本発明の面ファスナーの連結または
固定の対象となる不織布の種類としては、乾式法不織
布、湿式法不織布、直接法不織布いずれも対象となる
が、ことに、大量に生産されているスパンボンド法によ
る不織布が主な対象となる。
【0012】今回、不織布の連結または固定には、種々
のファクター、ことにマッシュルームの径およびステム
の回復性(剛直性)および長さの関与が大きいことが判
明した。
【0013】従って、また、本発明は、マッシュルーム
径が、不織布面に侵入可能な最大径から、不織布面への
侵入後における係合の維持に必要な最小径までの範囲の
径であって、ステムが不織布への侵入に必要な回復性を
有し、かつステム長が係合維持に必要な範囲であること
を特徴とする不織布の連結または固定用のマッシュルー
ムタイプの雄型面ファスナーを提供するものである。
【0014】マッシュルーム部が不織布面に侵入できる
ことは係合の前提となるもので、大きすぎると、不織布
面に侵入できない。その一方で、マッシュルーム径が余
り小さすぎると、不織布面に容易に侵入できても、容易
に抜けるので、係合が成立しない。従って、マッシュル
ームの径は不織布面に侵入可能な最大径から、不織布面
への侵入後における係合の維持に必要な最小径までの径
の間の径とする必要がある。
【0015】また、ステムが曲げ等の変形から回復する
性質を有していなければ、不織布へ有効に侵入すること
ができない。
【0016】さらに、ステム長が短かすぎても、一旦侵
入したマッシュルーム付きステムが抜け易く、ある程度
の長さが必要である。
【0017】以上述べたことより、また、本発明は、マ
ッシュルームタイプの雄型面ファスナーで不織布を連結
または固定することを特徴とする不織布の連結または固
定方法を提供するものである。
【0018】かくして、本発明のマッシュルームタイプ
の雄型面ファスナーは、トンネル防水工事、建築断熱材
取付工事、土木シート取付工事などの土木工事で使用さ
れる主として大面積の不織布同士をその境界で連結した
り、かかる不織布をその境界で他の材料に固定するのに
好適に用いることができる。
【0019】不織布同士の連結は、例えば、接触する程
度まで接近させて並べた両不織布の境界線に沿って、帯
状の面ファスナーをあてがい、そのマッシュルーム付き
ステムを両不織布に侵入させることによって行うことが
できる。また、不織布を他の材料に固定するには、例え
ば、他の材料がステムの侵入が不可能なものであれば、
当該他の材料自体に本発明の面ファスナーのステムの侵
入が可能な雌型面ファスナーを固着しておき、その雌型
面ファスナーと不織布の双方に本発明の面ファスナーの
ステムを侵入させることができる。その他、材料に応じ
て、適宜、本発明の面ファスナーを用いて不織布をその
材料に固定できるのは当業者に明らかであろう。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明する。実施例1 雄面の基材材料としてタテNy420、ヨコNy42
、ステム材料としてPP300を用い、接結二重
織物法により得られた雄面用フィラメント先端を500
〜600℃で加熱して造粒し、さらにウレタン/PVC
系塗料でバッキングして、基材とステムを固定して、本
発明のマッシュルーム型の面ファスナーを得た。
【0021】なお、三井石油化学製スパンボンド(商品
名:タフテル)目付300g/m を相手面とする場
合、ステムの長さは、不織布の厚みに十分侵入できるだ
けの長さが必要で、4mm長とした。
【0022】また、一例として、前記三井石油化学製ス
パンボンド不織布を相手面とし、マッシュルーム径を変
更することにより、マッシュルーム径が不織布に対する
係合強度に与える影響につき調べた。 ステム材料300のステム部の径に対するマッシュルームの径 ステム径(mm) マッシュルーム径(mm) 不織布に対する係合強度 0.22 0.60 6.5kg/cm 0.22 0.50 7.95kg/cm 0.22 0.40 1.76kg/cm
【0023】この結果より、マッシュルーム径が大きす
ぎると、不織布に侵入しにくくて、係合力が発揮されに
くく、また、小さすぎると、侵入しやすいが係合力が十
分でないことが分かる。この場合、マッシュルーム径は
0.50mm位がベストであった。
【0024】
【発明の効果】本発明により、不織布の連結や固定に有
用なマッシュルームタイプの雄型面ファスナーおよびマ
ッシュルームタイプの雄型面ファスナーを用いる効果的
な不織布の連結または固定方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のマッシュルームタイプの雄型面ファ
スナーの模式的断面図である。
【符号の説明】
1:マッシュルームタイプの雄型面ファスナー、2:基
材、3:ステム、4:マッシュルーム部
フロントページの続き (72)発明者 小川 茂 滋賀県犬上郡多賀町大字多賀270 ダイニ ック株式会社滋賀工場内 (72)発明者 国川 忠徳 大阪府大阪市北区梅田1−12−39 株式会 社クラレ内 Fターム(参考) 3B100 DA05 DB00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニードルパンチ法により接合したスパン
    ボンド不織布を連結または固定させるためのマッシュル
    ームタイプの雄型面ファスナー。
  2. 【請求項2】 マッシュルーム径が、不織布面に侵入可
    能な最大径から、不織布面への侵入後における係合の維
    持に必要な最小径までの範囲の径であって、ステムが不
    織布への侵入に必要な回復性を有し、かつステム長が係
    合維持に必要な範囲であることを特徴とする請求項1記
    載の不織布の連結または固定用のマッシュルームタイプ
    の雄型面ファスナー。
  3. 【請求項3】 土木工事で用いるニードルパンチ法によ
    り接合したスパンボンド不織布を連結または固定させる
    ための請求項1記載のマッシュルームタイプの雄型面フ
    ァスナー。
  4. 【請求項4】 マッシュルームタイプの雄型面ファスナ
    ーでニードルパンチ法により接合したスパンボンド不織
    布を連結または固定することを特徴とする不織布の連結
    または固定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017501811A (ja) * 2013-12-27 2017-01-19 ゴットリープ ビンダー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンデイトゲゼルシャフト 難燃焼性ファスナー部品および難燃焼性仕上げ剤または被覆

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JP2017501811A (ja) * 2013-12-27 2017-01-19 ゴットリープ ビンダー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンデイトゲゼルシャフト 難燃焼性ファスナー部品および難燃焼性仕上げ剤または被覆

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