JP2002133675A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP2002133675A
JP2002133675A JP2000326832A JP2000326832A JP2002133675A JP 2002133675 A JP2002133675 A JP 2002133675A JP 2000326832 A JP2000326832 A JP 2000326832A JP 2000326832 A JP2000326832 A JP 2000326832A JP 2002133675 A JP2002133675 A JP 2002133675A
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light
maximum
diffraction
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JP2000326832A
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Minoru Oyama
実 大山
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の誤差要因により回折光が互いに異なる
方向にずれる場合において、それぞれの回折光の位置ず
れが許容度以内となるようにバランスを取った光ピック
アップ装置を提供する。 【解決手段】 第2受光領域9a−を複数の副領域23
a,23b,23c,23dに分割する分割線の方向と
ラジアル方向5とのなす第1鋭角θが、第1回折方向
10aがラジアル方向5となす第2鋭角θより小さ
い。第1回折方向10aに沿った回折光の位置の誤差の
最大値を最大回折方向誤差、ラジアル方向5に沿った回
折光の相対位置の誤差の最大値を最大ラジアル方向誤
差、Δθ=θ−θとすると、sin(Δθ)により、
第2受光領域9a−の分割線の直交方向に最大回折方向
誤差を投影した位置ずれ寸法が、sinθにより、第2
受光領域9a−の分割線の直交方向に最大ラジアル方向
誤差を投影した位置ずれ寸法と等しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の光
情報記録媒体の読み取り装置に用いられる光ピックアッ
プ装置に係り、特にDVD等の高感度ディスクの再生に
好適な光ピックアップ装置に関する。具体的には、ホロ
グラム等の回折素子と、複数の副領域に分割された受光
領域とを組み合わせてフォーカス・エラー信号、トラッ
キング・エラー信号を検出する光ピックアップ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】既に一般に普及している民生用光ディス
クシステムであるCDに対し、近年、より高密度なDV
Dシステムが提案、商品化され、普及が始まっている。
DVDプレーヤにおいては、装置の重複や使用上の煩雑
さを避けるため、CDの互換再生が必須となっており、
この2種の規格のディスクを再生するための技術が開発
され、更にそれを実現する構成の簡略化やコストダウン
が課題になっている。
【0003】DVDにおいては、トラッキング方式とし
て「DPD法」(位相差法)が主流となっている。例え
ば、樋口、「DVDプレーヤのための新サーボ機能開
発」、パイオニア・アール・アンド・ディ(Pioneer R&
D) 第7巻、第1号、第47頁以降を参照されたい(以
下において「第1従来技術」と言う。)。第1従来技術
の方式では、ディスク反射光束を、ディスクのトラック
の接線に平行なタンジェンシャル軸、及びトラックの法
線方向のラジアル方向を各々2分割している。そして、
この計4分割された光束を、独立した4つの受光領域に
おいてそれぞれ信号を検出し、4つの受光領域からの出
力の演算からトラッキングエラー信号を得ている。
【0004】一方、コストダウンや小型化といった要求
に合わせて、光ピックアップ装置の光学系の集積化の試
みも進展しており、半導体レーザ(LD)、フォトディ
テクタ(PD)やホログラム素子(HOE)を一体化し
たデバイスが開発され、CDを始め、DVD用途にも応
用されつつある。例えば、水野ら、「集積型DVD用光
ヘッド」:ナショナル・テクニカル・レポート(Nation
al Technical Report)第43巻、第3号、1997年
6月、第275頁以降にはこの様な集積化構造が記載さ
れている(以下において「第2従来技術」と言う。)。
LDやPDを直近に配置出来る第2従来技術では、HO
Eによる回折光とLDの発光点を略共役な位置に配置す
ることが可能である。このため、HOEによる±1次回
折光を共に利用した、コンプリメンタリ(相補的)な
「SSD法」(スポットサイズ法)によるフォーカスエ
ラー検出が実現出来る。SSD法は、他に実用化されて
いる「ナイフエッジ法」と比較し、HOEの厳密な位置
調整が必ずしも必要でない。又、±1次回折光の一方を
捨てる必要がなく、高効率である等の利点を持ってい
る。
【0005】このように、DVDの再生に対応、且つピ
ックアップ光学系を集積化しようとすると、DPD法、
及びSSD法を両立可能な光学構成が必要となって来て
いる。そこで、本発明者は、特開平11−296873
号公報において、図9に示すような光ピックアップ装置
を提案した(以下において「第3従来技術」と言
う。)。図9に示すように、第3従来技術に係る光ピッ
クアップ装置は、光学的情報を記録するトラック2を有
する光ディスク1、この光ディスク1に収束光を照射
し、この光ディスク1からの反射光を得る対物レンズ1
6、ホログラム素子7、第1受光領域9a+、第2受光
領域9a−、第3受光領域9b+及び第4受光領域9b
−とを備えている。ホログラム素子7は、第1の領域7
a及び第2の領域7bとを有する。ここで、第1の領域
7aは、反射光を第1回折方向10aに回折させるよう
に格子方向を設定している。一方、第2の領域7bは、
第1回折方向10aと1〜30度の範囲の交角2θ
交わる第2回折方向10bに反射光を回折させるように
格子方向を設定している。第1受光領域9a+、第2受
光領域9a−、第3受光領域9b+及び第4受光領域9
b−は、それぞれ複数の副領域から構成されている。そ
して、第1受光領域9a+、第2受光領域9a−、第3
受光領域9b+及び第4受光領域9b−は、受光素子基
板9の同一平面上において、光軸3に関して実質的に対
称に配置されている。即ち、第1回折方向10aと第2
回折方向10bとをラジアル方向5に対して互いに逆方
向に数度傾けることにより、DPD法を成立させなが
ら、第1受光領域9a+、第2受光領域9a−、第3受
光領域9b+及び第4受光領域9b−をホログラム中心
Pから等距離に配置し、SSD法の理想的配置をも満足
させる構成である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような、ホログラ
ム等の回折素子を光束分岐に用いた光ピックアップ装置
においては、波長分散と呼ばれる回折素子固有の特性、
即ち、入射光の波長変化に対し、その回折角が敏感に変
化することが従来より問題視されており、その影響を回
避する構造が提案されている。例えば特許第27244
22号では、受光領域を矩形(長方形)とし、且つ、こ
の矩形の長手方向及び受光領域を複数の副領域に分割す
るための分割線の方向を、光源の波長変動により回折光
のスポット位置が移動する方向に平行に定めており、事
実上波長変動の影響に対して不感な構造としている。
【0007】又、トラッキング動作による対物レンズ1
6の移動によっても回折光のスポット位置は、ラジアル
方向5に沿って移動する。従来は、トラッキング動作に
よる対物レンズ16の移動による回折光のスポット位置
の移動方向と、光源の波長変動により回折光のスポット
位置の移動する方向とが一致していると想定して、トラ
ッキング動作による対物レンズ16の移動の影響に対し
て不感な構造を得ようとするのが一般的であった。
【0008】例えば、第3従来技術では、図6に示すよ
うに、第2受光領域9a−の長手方向、及び第2受光領
域9a−を複数の副領域23a,23b,23c,23
dに分割する分割線の方向を、第1回折方向10aに平
行にし、波長変動に不感な方向になるように設定してい
る(図6は、図9に示した第3従来技術における第2受
光領域9a−を拡大して示す図である。)。拡大図を省
略しているが、第1受光領域9a+においても、その外
形となる矩形の長手方向、及び分割線の方向を、第1回
折方向10aに一致させ、波長変動に不感な方向に設定
している。更に、第3受光領域9b+及び第4受光領域
9b−においては、その外形となる矩形の長手方向、及
びそれぞれの分割線の方向を、第1回折方向とは異なる
第2回折方向に平行に設定し、波長変動に不感な方向を
選んでいる(図9には、ホログラム素子7の第1回折方
向10a及び第2回折方向10bと同一方向に、第1受
光領域9a+、第2受光領域9a−、第3受光領域9b
+及び第4受光領域9b−の長手方向の辺の方向、及び
それぞれの分割線の方向が傾斜していることが示されて
いる。)。この構造はこの第3従来技術に限らず多くの
回折型の光ピックアップ装置で常識的に用いられてい
る。
【0009】しかし、現実には、対物レンズ16の移動
によるラジアル方向5に沿った回折光のスポット位置の
移動方向と、第1受光領域9a+、第2受光領域9a
−、第3受光領域9b+及び第4受光領域9b−のそれ
ぞれの分割線の方向とは数度のずれが生じ、対物レンズ
16の位置が大きく変化した場合にはフォーカスエラー
信号の検出感度低下やオフセット発生、ひいてはジッタ
やエラーレートの劣化の原因となっていた。このこと
を、第3従来技術を例に説明する。
【0010】先ず、回折光のスポット位置を移動させる
要因(第1の誤差要因)として光源たる半導体レーザ1
3の波長変動、及びホログラム素子7の高さ誤差があ
る。この第1の誤差要因による回折光のスポット位置の
移動方向は、上述したように、ホログラムパターン71
の第1の領域7aによる第1回折方向10aに沿ってい
る(或いは、第2の領域7bによる第2回折方向10b
に沿って移動する。しかし、ここでは、第2受光領域9
a−に関係する回折光のスポット位置の移動方向につい
て説明する。)。第3従来技術における第2受光領域9
a−は、第2受光領域9a−の長手方向の辺の方向は、
第1の領域7aによる第1回折方向10aに選ばれてい
るので、第1の誤差要因による回折光のスポットの移動
方向は、図6(a)における破線で示した3つ半円形の
ように、第2受光領域9a−の長手方向の辺の方向に沿
って移動する。半導体レーザ13の波長誤差、及び変動
によって生じる回折光のスポット位置の誤差の最大値を
ΔLとし、回折素子7の取付け高さ、及び厚さ誤差によ
って生じる回折光のスポット位置の誤差の最大値をΔh
とすれば、長手方向の辺の方向に沿った移動の大きさは
ΔL+Δhとなる。この場合は、図6(a)に示すよう
に、第1の誤差要因による移動が発生しても、回折光の
スポット8a−は、第2受光領域9a−の外形の枠内に
収納されており、検出信号の各副領域23a,23b,
23c,23dにおける強度比率は変化ない。したがっ
て、第1の誤差要因によっては、各副領域23a,23
b,23c,23dから得られるトラッキングエラー信
号やフォーカスエラー信号等も一定の状態に保たれる。
【0011】一方、他の回折光のスポット位置を移動さ
せる要因(第2の誤差要因)、即ち、光軸3と第2受光
領域9a−のラジアル方向5の相対位置誤差、あるいは
対物レンズ16のトラッキング可動範囲によって生じる
回折光のスポット位置の誤差に関しては、この回折光の
スポット位置の移動方向が、第1の誤差要因による移動
方向とは異なる。即ち、図6(b)に示すように、第2
の誤差要因による回折光のスポット位置の移動方向は、
ラジアル方向5に沿った方向である。図6(a)に示す
ように、第1の領域7aによる第1回折方向10aが第
2受光領域9a−の外形の長手方向に平行である。この
ため、図6(b)に示す第2受光領域9a−の長手方向
(副領域23bと23cとの分割線の方向)とラジアル
方向5との傾斜角は、第1回折方向10aとラジアル方
向5との傾斜角θに等しい。図6(b)に示す配置関
係では、回折光のスポット位置は、第2受光領域9a−
の長手方向(分割線の方向)に直交する方向に投影され
た距離を移動する。発光点、又は光軸と受光領域のラジ
アル方向の相対位置誤差の最大値をΔx、記録媒体上に
出射光を収束させる対物レンズの、トラッキング可動範
囲によって生じる回折光のスポット位置の誤差の最大値
をΔrとすれば、第2受光領域9a−の長手方向(分割
線の方向)に直交する方向に移動する距離δtr0は、 δtr0=(Δx+Δr)sinθ …(1) で与えられる。第2受光領域9a−の長手方向(分割線
の方向)に直交する方向に、回折光のスポット位置が距
離δtr0移動すれば、回折光のスポット8a−の一部
は、図6(b)に示すように、第2受光領域9a−の外
形線からはみ出すことになる。回折光のスポット8a−
が第2受光領域9a−の外形線からはみ出せば、検出信
号の4つの副領域23a,23b,23c,23dにお
けるそれぞれの強度比率が変化、これより得られるトラ
ッキングエラー信号やフォーカスエラー信号等にもオフ
セットが生じ、フォーカス動作点のずれ、ひいては再生
信号の劣化を招く。
【0012】上記問題点を鑑み、本発明は複数の誤差要
因により回折光のスポットの位置が互いに異なる方向に
ずれる場合において、それぞれの回折光のスポットの位
置ずれ寸法が許容度以内となるように互いのバランスを
取った光ピックアップ装置を提供することを目的とす
る。
【0013】本発明の他の目的は、複数の誤差要因によ
る回折光のスポットの位置ずれ寸法の配分を行ない、各
素子のバラツキや組立ての総合的な許容度を満足させる
ことが可能な光ピックアップ装置を提供するものであ
る。
【0014】本発明の更に他の目的は、複数の誤差要因
による回折光のスポットの位置ずれ寸法のすべてを所定
の許容値の範囲内に設定することが可能な、実用性の高
い光ピックアップ装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、(イ)光学的情報を記録するトラックを
有する情報記録媒体、(ロ)この情報記録媒体に収束光
を照射し、この情報記録媒体からの反射光を得る対物レ
ンズ等の光学系、(ハ)反射光を第1回折方向に回折さ
せるように格子方向を設定した第1の領域、及び第1回
折方向と反射光の光軸において、1〜30度の範囲の交
角2θで交わる第2回折方向に、反射光を回折させる
ように格子方向を設定した第2の領域とを有する回折素
子、(ニ)それぞれ複数の副領域からなり、第1回折方
向の回折光を受光する第1及び第2受光領域、(ホ)そ
れぞれ複数の副領域からなり、第2回折方向の回折光を
受光する第3及び第4受光領域、(ヘ)同一平面上にお
いて、第1〜第4受光領域を光軸に関して実質的に対称
に配置する受光素子基板とからなり、第1〜第4受光領
域を複数の副領域に分割するそれぞれの分割線の方向と
トラックのラジアル方向とのなす角度で定義される第1
鋭角θが、第1及び第2回折方向の交角2θの半分
の角度で定義される第2鋭角θより小さくなるように
設定した光ピックアップ装置であることを要旨とする。
【0016】この様に第1鋭角θ及び第2鋭角θ
選定することにより、複数の誤差要因により回折光のス
ポットの位置が互いに異なる方向にずれる場合におい
て、それぞれの回折光のスポットの位置ずれ寸法が許容
度以内となるように互いのバランスを取ることが可能に
なる。
【0017】具体的には、受光素子基板の表面における
第1回折方向に沿った回折光のスポット位置の誤差の最
大値を「最大回折方向誤差」、受光素子基板の表面にお
けるラジアル方向に沿った回折光の相対位置の誤差の最
大値を「最大ラジアル方向誤差」、第2鋭角θと第1
鋭角θとの差Δθ=θ−θを第3鋭角としたと
き、この第3鋭角の正弦:sin(Δθ)により、第2受
光領域の分割線の直交方向に最大回折方向誤差を投影し
た位置ずれ寸法δtdが、第1鋭角の正弦:sinθ によ
り、第2受光領域の分割線の直交方向に最大ラジアル方
向誤差を投影した位置ずれ寸法δtrと等しくなるように
すれば良い。即ち、最大回折方向誤差の長さの斜辺を有
する直角三角形の第3鋭角の正弦(sin(Δθ))と、
最大ラジアル方向誤差の長さの斜辺を有する直角三角形
の第1鋭角の正弦(sinθ)とが等しくなるように設
定すれば良い。
【0018】この様に第1鋭角θ、第2鋭角θ及び
第3鋭角Δθを選定することにより、最大回折方向誤差
及び最大ラジアル方向誤差による回折光のスポットの位
置ずれ寸法の配分を定量的に行ない、各素子のバラツキ
や組立ての総合的な許容度を満足させることが可能とな
る。位置ずれ寸法δtd,δtrの定量的配分に際しては、
後述する式(4)、(5),(6)等の関係式を用いれ
ば良い。即ち、複数の誤差要因による回折光のスポット
の位置ずれ寸法のすべてを所定の許容値の範囲内に設定
する定量的設計が可能な、実用性の高い光ピックアップ
装置を提供することが出来る。
【0019】尚、受光素子基板上に第1〜第4受光領域
が、それぞれ光軸に関して実質的に対称に配置されてい
るので、第1受光領域に対しても同様な関係が成立す
る。即ち、第3鋭角の正弦:sin(Δθ)により、第1
受光領域の分割線の直交方向に最大回折方向誤差を投影
した位置ずれ寸法δtdが、第1鋭角の正弦:sinθ
より、第2受光領域の分割線の直交方向に最大ラジアル
方向誤差を投影した位置ずれ寸法δtrと等しくなるよう
にすれば良い。
【0020】又、受光素子基板の表面における第2回折
方向にも同様に、「最大回折方向誤差」が定義される。
即ち、第2回折方向に沿った回折光のスポット位置の誤
差の最大値を「最大回折方向誤差」、受光素子基板の表
面におけるラジアル方向に沿った回折光の相対位置の誤
差の最大値を「最大ラジアル方向誤差」、第2鋭角θ
と第1鋭角θとの差Δθ=θ−θを第3鋭角とし
たとき、この第3鋭角の正弦:sin(Δθ)により、第
3若しくは第4受光領域の分割線の直交方向に最大回折
方向誤差を投影した位置ずれ寸法δtdが、第1鋭角の正
弦:sinθにより、対応する第3若しくは第4受光領
域の分割線の直交方向に最大ラジアル方向誤差を投影し
た位置ずれ寸法δtrと等しくなるようにすれば良い。
【0021】ここで、「最大回折方向誤差」は、光源波
長の変動・誤差による回折光のスポット位置の誤差の最
大値ΔLと、回折素子の取付け高さ及び厚さ誤差による
回折光のスポット位置の誤差の最大値Δhとの和(ΔL
+Δh)により定義される。一方、「最大ラジアル方向
誤差」は、発光点、又は光軸と第2受光領域との距離の
誤差の最大値Δxと光学系のトラッキング可動範囲によ
って生じる回折光のスポット位置の誤差の最大値Δrと
の和(Δx+Δr)により定義される。Δrは、具体的
に例示すれは、トラッキングによる対物レンズの移動に
対する誤差である。
【0022】尚、近年の光ディスク再生装置において
は、「ディジタルサーボ」と称し、光ディスクの挿入時
に、学習を行ない、最適フォーカス位置、トラッキング
位置等を決定するシステムが導入されており、システム
による改善係数が、多少のオフセット要因を持っていて
も、それを補償することが可能である。例えば、波長変
動に対するシステムによる改善係数を第1改善係数k
(0<k<1)、第2受光領域の位置誤差及び回折素
子の高さ誤差に対するシステムによる改善係数を第2改
善係数k(0<k<1)とすれば、最大回折方向誤
差は、光源波長の変動・誤差による回折光のスポット位
置の誤差の最大値を第1改善係数kで補正した値と、
回折素子の取付け高さ及び厚さ誤差による回折光のスポ
ット位置の誤差の最大値を第2改善係数kで補正した
値との和(kΔL+kΔh)により定義される。同
様に、最大ラジアル方向誤差は、光軸と第2受光領域と
の距離の誤差の最大値を第2改善係数kで補正した値
と光学系のトラッキング可動範囲によって生じる回折光
のスポット位置の誤差の最大値との和(kΔx+Δ
r)により定義される。
【0023】この様にすれば、最大回折方向誤差及び最
大ラジアル方向誤差による回折光のスポット位置の移動
距離のバランスを定量的に反映し、定量的な設計から、
受光領域の長手方向(分割線の方向)とラジアル方向と
のなす第1鋭角θを決定出来る。このため、特定の誤
差要因に偏ることなく、それぞれの誤差要因の影響を緩
和出来、最大回折方向誤差及び最大ラジアル方向誤差に
対しバランスのとれた許容度を実現出来る。特にディジ
タルサーボ等の改良されたシステム構成における実動作
レベルで、位置ずれ寸法が許容度以内になるようにバラ
ンスの取れた配分が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
第1及び第2の実施の形態を説明する。以下の図面の記
載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符
号を付している。但し、図面は模式的なものであり、寸
法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきで
ある。
【0025】(第1の実施の形態)図8に示すように、
本発明の第1の実施の形態に係る光ピックアップ装置
は、光学的情報を記録するトラック2を有する情報記録
媒体(光ディスク)1、この光ディスク1に収束光を照
射し、この光ディスク1からの反射光を得る光学系1
6、回折素子(ホログラム素子)7、第1受光領域9a
+、第2受光領域9a−、第3受光領域9b+及び第4
受光領域9b−とを備えている。ホログラム素子7は、
第1の領域7a及び第2の領域7bとを有する。ここ
で、第1の領域7aは、反射光を第1回折方向10aに
回折させるように格子方向を設定している。一方、光軸
3において、第2の領域7bは第1回折方向10aと1
〜30度の範囲の交角2θで交わる第2回折方向10
bに反射光を回折させるように格子方向を設定してい
る。第1受光領域9a+、第2受光領域9a−、第3受
光領域9b+及び第4受光領域9b−は、それぞれ複数
の副領域から構成されている。そして、第1受光領域9
a+、第2受光領域9a−、第3受光領域9b+及び第
4受光領域9b−は、受光素子基板9の同一平面上にお
いて、光軸3に関して実質的に対称に配置されている。
光学系16としての対物レンズは、光ディスク1とホロ
グラム基板7との間に配置されている。又、ホログラム
基板7に対して所定位置関係でパッケージ19が配置さ
れ、このパッケージ19内に受光素子基板9が収納され
ている。受光素子基板9の中央部分にサブマウント14
が配置されている。このサブマウント14の上に、光源
としての半導体レーザ(LD)13と、これと対向する
ようにミラー15が配置されている。半導体レーザ13
から出射された出射光18はミラー15により直角に進
路を変更され、ホログラム基板7方向に照射され、その
光軸は反射光の光軸3と一致している。又、対物レンズ
16、ホログラム基板7、パッケージ19などは、ピッ
クアップ筐体17内に一体に収納されている。
【0026】本発明の第1の実施の形態に係る光ピック
アップ装置においては、図7に示すように、光の回折と
レンズ作用を有するホログラムパターン71を形成した
ホログラム基板7に対して、所定の位置関係で受光素子
基板9が配置されている。又、ホログラム基板7は光デ
ィスク1に対して所定の位置関係で配置されている。光
ディスク1のトラック2の読み出し位置に、光ディスク
1からのディスク反射(収束)光6の光軸3があり、こ
の光軸3とトラック2の交わった点の接線方向がタンジ
ェンシャル方向4である。又、このタンジェンシャル方
向4と直角方向がラジアル方向5である。
【0027】図1(a)は、このタンジェンシャル方向
4とラジアル方向5との関係を説明するための図であ
る。図1(a)に示すように、「ラジアル方向5」は、
光ディスク1上のトラック2で光ピックアップ装置の出
射光が照射される点において、トラック2の接線方向
(タンジェンシャル軸)に直角、且つ光ディスク1の平
面に平行、光軸3に直角な軸に沿った方向である。した
がって、ラジアル方向5は、光ディスク1によって定ま
る方向である。
【0028】図7及び図8に示す構成において、半導体
レーザ(LD)13から発光されたレーザ光はホログラ
ム基板7のホログラムパターン71を含む光学系によ
り、光ディスク1上に集光され、この集光された光がト
ラック2の記録情報に応じて変調され、入射時と同一経
路を通って反射する。この際、ディスク反射(収束)光
6は、図8に示す対物レンズ16などの光学系を通っ
て、ホログラム基板7のホログラムパターン71に入射
する。
【0029】ホログラム基板7の中央には、図7及び図
1(b)に示すように、光軸3が通過する点を中心とし
た円形のホログラムパターン71が形成されている。こ
のホログラムパターン71はタンジェンシャル方向4と
一致した方向で、光軸3と交わる分割線7cにより、前
述した第1の領域7aと第2の領域7bに分割されてい
る。この様に、ホログラムパターン71は第1の領域7
aと第2の領域7bに分割されているため、第1の領域
7aでディスク反射(収束)光6が回折されて±1次回
折光の光束8a+、8a−となる。一方、第2の領域7
bでディスク反射(収束)光6が回折されて±1次回折
光の光束8b+、8b−となる。これに対応して、ホロ
グラムパターン71の第1の領域7aで回折された+1
次回折光の回折方向19a+、−1次回折光の回折方向
19a−が定義される。又、ホログラムパターン71の
第2の領域7bで回折された+1次回折光の回折方向1
9b+、−1次回折光の回折方向19b−が定義され
る。
【0030】図7,8及び図2に示すように、第1受光
領域9a+、第2受光領域9a−、第3受光領域9b+
及び第4受光領域9b−には、それぞれ半円形状の回折
光8a+、8a−、8b+、8b−のスポットが投影さ
れている。第1受光領域9a+及び第2受光領域9a−
の中央を通る第1の領域による回折方向(第1回折方
向)10aと、第3受光領域9b+及び第4受光領域9
b−の中央を通る第2の領域による回折方向(第2回折
方向)10bの交点は、ほぼ光軸3の近傍である。
【0031】図1(b)に示す第1の領域による回折方
向19a+、19a−が、図2の第1回折方向10aに
対応し、図1(b)に示す第2の領域による回折方向1
9b+、19b−が、図2の第2回折方向10bに対応
する。図1(b)において、第1の領域による回折方向
19a+、19a−と第2の領域による回折方向19b
+、19b−のなす角α=2θは、1度以上30度未
満、好ましくは12度未満である。具体的には、3度、
5度、11度等の値が選ばれる。図1(b)に示す関係
が投影されるので、図2(a)に示す第1の領域による
回折方向(第1回折方向)10aと第2の領域による回
折方向(第2回折方向)10bの交角(鋭角)β=2θ
は、上記交角αが等角投影されるので、1度以上30
度未満、好ましくは12度未満である。交角α,βは、
双方の回折光8a+、8a−、8b+、8b−に対応し
た第1受光領域9a+、第2受光領域9a−、第3受光
領域9b+及び第4受光領域9b−が、それぞれ分離配
置出来る程度に、各々ラジアル方向5から所定の角度
(±θ)だけ傾けられている。即ち、角α,βは、半
円形状の回折光8a+、8a−、8b+、8b−のスポ
ットサイズ、及び第1受光領域9a+、第2受光領域9
a−、第3受光領域9b+及び第4受光領域9b−の平
面寸法等を考慮して決められる。
【0032】ここで、受光素子基板9上の第1受光領域
9a+、第2受光領域9a−、第3受光領域9b+及び
第4受光領域9b−の位置は、入射光の方向及び波長
と、ホログラムパターン71の直(曲)線群形状で定ま
る。通常、前提として入射光との位置関係や波長は既に
決定されており、光ピックアップ装置の設計上はホログ
ラム素子7の回折方向(軸)19a+、19a−、19
b+、19b−を基準として決定される。ホログラム素
子7の溝周期構造に直交する方向と言って良い。即ち、
第1受光領域9a+、第2受光領域9a−、第3受光領
域9b+及び第4受光領域9b−は、受光素子基板9の
設計で任意に配置可能だが、事実上、ホログラム素子7
による回折光の標準的な照射位置(スポット位置)8a
+、8a−、8b+、8b−を含み、更に各種誤差要因
によるスポット位置8a+、8a−、8b+、8b−の
移動を考慮して所定方向に拡大した形状とするのが一般
的である。具体的には、第1受光領域9a+、第2受光
領域9a−、第3受光領域9b+及び第4受光領域9b
−は、図2に示すような長方形とする場合が多い。即
ち、第1受光領域9a+、第2受光領域9a−、第3受
光領域9b+及び第4受光領域9b−は、標準的なスポ
ット位置8a+、8a−、8b+、8b−を中心に、ス
ポット位置8a+、8a−、8b+、8b−を含み、且
つ各誤差要因によるスポット位置8a+、8a−、8b
+、8b−の移動を許容するため、スポット位置8a
+、8a−、8b+、8b−に対して一方向に長い長方
形の形状とされている。
【0033】図2(b)は、図2(a)に示した第2受
光領域9a−の拡大図である。第2受光領域9a−は、
分割線22a,21,22bにより、4つの副領域23
a,23b,23c,23dに分割されている。この分
割線22a,21,22bも、第2受光領域9a−の外
形を規定する長方形における長手方向の辺と略平行に定
められている。詳述しないが、第1受光領域9a+、第
3受光領域9b+及び第4受光領域9b−も、同様に、
分割線により4つの副領域に、それぞれ分割されてい
る。そして、それぞれの分割線は、第1受光領域9a
+、第3受光領域9b+及び第4受光領域9b−の外形
を規定する長方形における長手方向の辺と略平行に定め
られている。
【0034】図3は、本発明の第1の実施の形態に係る
光ピックアップ装置において、4個の第1受光領域9a
+、第2受光領域9a−、第3受光領域9b+及び第4
受光領域9b−からDPD方式によるトラッキングエラ
ー信号を求める方法を説明する図である。受光領域9a
+の2分割の光電変換領域911、912から得られる
光電変換信号をRu、Rd、第2受光領域9a−の2分
割の光電変換領域911、912から得られる光電変換
信号をRd、Ru、受光領域9b+の2分割の光電変換
領域911、912から得られる光電変換信号をLu、
Ld、受光領域9b−の2分割の光電変換領域911、
912から得られる光電変換信号をLd、Luとする。
先ず、±1次回折光による信号を加算する。即ち、例え
ばRu+Ru=Ruのように同一記号の信号を加算す
ることにより、Ru、Rd、Lu、Ldが得ら
れる。次に[(Ru+Δt)]+Ldと[(Lu
+Δt)+Rd]の位相を比較することにより、トラ
ッキングエラー信号が求まる。但し、ΔtはDPD方式
における理想の光束分割からのずれ分より生じる誤差で
ある。
【0035】図4は、本発明の第1の実施の形態に係る
光ピックアップ装置において、4個の第1受光領域9a
+、第2受光領域9a−、第3受光領域9b+及び第4
受光領域9b−からSSD方式によるフォーカスエラー
信号を求める方法を説明する図である。受光領域9a+
の外側の2光電変換領域93、94から得られる光電変
換信号を加算してR O、内側の光電変換領域913
から得られる光電変換信号をR iとし、第2受光領
域9a−の外側の2光電変換領域93、94から得られ
る光電変換信号を加算してR O、内側の光電変換領
域913から得られる光電変換信号をR iとし、受
光領域9b+の外側の2光電変換領域93、94から得
られる光電変換信号を加算してL O、内側の光電変
換領域913から得られる光電変換信号をL iと
し、受光領域9b−の外側の2光電変換領域93、94
から得られる光電変換信号を加算してL O、内側の
光電変換領域913から得られる光電変換信号をL
iとする。この様に、信号を決めると、フォーカスエラ
ー信号=[L i−L O]+[R i−R O]
−[L i−L O]−[R i−R O]とな
る。尚、各受光領域の4分割光電変換領域からは同時に
信号が得られるため、図3で説明したトラッキング信号
と図4で説明したフォーカスエラー信号は同時に得られ
る。この様に、ホログラム基板7のホログラムパターン
71を領域7a、7bに2分割し、第1受光領域9a
+、第2受光領域9a−、第3受光領域9b+及び第4
受光領域9b−の各々の4分割の光電変換領域を組み合
わせて2分割の光電変換領域911、912とすること
により、光ディスク1からの反射光6を4分割すること
が出来るため、DPD方式によりトラッキングエラー信
号を得ることが出来る。しかも、このトラッキングエラ
ー信号を得るに際して、図3に示すように+1次回折光
と−1次回折光の成分を加算することにより、両回折光
による信号を利用するため、トラッキングエラー信号を
得る効率を著しく向上させることが出来る。又、この加
算により、DPD方式における理想の光束分割からのず
れ分を+1次回折光と−1次回折光の分で相殺すること
が出来るため、精度の良いトラッキングエラー信号を得
ることが出来る。
【0036】更に、第1受光領域9a+、第2受光領域
9a−、第3受光領域9b+及び第4受光領域9b−の
各々の4分割副領域を組み合わせて3分割の光電変換領
域93、94、913とし、且つ+1次回折光と−1次
回折光に対応する受光領域9a+(9b+)と第2受光
領域9a−(9b−)を反射光6の光軸3が通るホログ
ラムの中心点から反射光6の収束点とほぼ光学的に等距
離に配置することにより、±1次回折光を両方利用し
て、SSD方式により効率良くフォーカスエラー信号を
得ることが出来る。しかもその際、±1次回折光の各々
が含む誤差信号は相殺方向に出るため、両信号を利用す
ることにより、フォーカスエラー信号の精度を向上させ
ることが出来る。図4に示すように、フォーカスエラー
信号を求めるのにSSD方式を用いることにより、各部
の位置調整が簡単で、組立て性が良く、安価に装置を製
造することが出来る。更に、トラッキングエラー信号を
求めるのに図3に示すようなDPD方式を用いているた
め、CDとDVDを問題なく互換再生することが出来
る。
【0037】本発明の第1の実施の形態に係る光ピック
アップ装置においては、図2に示すように、第1受光領
域9a+、第2受光領域9a−、第3受光領域9b+及
び第4受光領域9b−を複数の副領域に分割するそれぞ
れの分割線の方向とトラック2のラジアル方向5とのな
す角度で定義される第1鋭角θが、第1回折方向10
a及び第2回折方向10bの交角の半分の角度で定義さ
れる第2鋭角θより小さくしている。第1回折方向1
0a及び第2回折方向10bの交角の半分の角度は、第
1回折方向10aがラジアル方向5となす角度である。
なお、図1(a)を用いて定義したように、「ラジアル
方向5」は、トラック2の接線方向(タンジェンシャル
軸)に直角、且つ光ディスク1の平面に平行、光軸3に
直角な軸に沿った方向である。しかし、本発明では、こ
の「ラジアル方向5」に平行な方向は、すべて等価な
「ラジアル方向5」として取り扱う。即ち、受光素子基
板9の表面に「ラジアル方向5」を投影した仮想的な軸
も「ラジアル方向5」として取り扱う。
【0038】つまり、本発明の第1の実施の形態に係る
光ピックアップ装置においては、第2受光領域9a−の
外形を規定する長方形の長手方向(分割線の方向)がラ
ジアル方向5に対する傾斜角である第1鋭角θは、第
1回折方向10aがラジアル方向5となす第2鋭角θ
に対し、 0<θ<θ …(2) なる関係を満たすように定められている。言い換える
と、本発明では、第2受光領域9a−の長手方向の辺の
方向(分割線の方向)は、ラジアル方向5と第1回折方
向10aの中間に位置する。第1受光領域9a+、第3
受光領域9b+及び第4受光領域9b−の長手方向(分
割線の方向)も、同様に、ラジアル方向5に対し、傾斜
角(第1鋭角)θだけ傾いている。この様に第1鋭角
θ及び第2鋭角θを選定することにより、複数の誤
差要因により回折光のスポットの位置が互いに異なる方
向にずれる場合において、それぞれの回折光のスポット
の位置ずれ寸法が許容度以内となるように互いのバラン
スを取ることが可能になる。
【0039】以下においては、受光素子基板9の表面に
おける第1回折方向10aに沿った回折光のスポット位
置の誤差の最大値を「最大回折方向誤差」、受光素子基
板9の表面におけるラジアル方向5に沿った回折光の相
対位置の誤差の最大値を「最大ラジアル方向誤差」と定
義して説明する。図2(b)から明らかなように、第2
受光領域9a−の長手方向(分割線の方向)は、第1回
折方向10aに対し、 Δθ=θ−θ …(3) だけ傾いていることになる。本発明では、式(3)で定
義される第2鋭角θと第1鋭角θとの差Δθ=θ
−θを第3鋭角と呼ぶ。第1受光領域9a+、第3受
光領域9b+及び第4受光領域9b−の長手方向(分割
線の方向)も、同様に、第1回折方向10a又は第2回
折方向10bに対し、それぞれ式(3)で与えられる傾
斜角(第3鋭角)Δθだけ傾いている。
【0040】本発明の第1の実施の形態に係る光ピック
アップ装置においては、図5に示すようにこの第3鋭角
の正弦:sin(Δθ)により、第2受光領域9a−の分
割線の直交方向に最大回折方向誤差を投影した位置ずれ
寸法δtdが、第1鋭角の正弦:sinθにより、第2受
光領域9a−の分割線の直交方向に最大ラジアル方向誤
差を投影した位置ずれ寸法δtrと等しくなるようにして
いる(図5は、本発明の第1の実施の形態に係る光ピッ
クアップ装置の第2受光領域9a−を拡大して示す図で
あり、図2(b)と同様な第2受光領域9a−と第1回
折方向10aとの関係を示している。)。即ち、第2受
光領域9a−の長手方向の辺の方向(分割線の方向)と
第1回折方向10aとは、式(3)で与えられる第3鋭
角Δθだけ傾斜している。
【0041】ここで、「最大回折方向誤差」は、光源で
ある半導体レーザ13の波長の変動・誤差による回折光
のスポット位置の誤差の最大値ΔLと、ホログラム素子
7の取付け高さ及び厚さ誤差による回折光のスポット位
置の誤差の最大値Δhとの和(ΔL+Δh)により定義
される。図5(a)から明らかなように、「最大回折方
向誤差」を、第2受光領域9a−の長手方向の垂直方向
に投影した位置ずれ寸法δtdの大きさは δtd=(ΔL+Δh)sin(Δθ) …(4) となる。
【0042】一方、「最大ラジアル方向誤差」は、発光
点、又は光軸3と第2受光領域9a−との距離の誤差の
最大値Δxと光ディスク1上に出射光を収束させる対物
レンズ16のトラッキング可動範囲によって生じる回折
光のスポット位置の誤差の最大値Δrとの和(Δx+Δ
r)により定義される。即ち、図5(b)に示すよう
に、「最大ラジアル方向誤差」を、第2受光領域9a−
の長手方向(分割線の方向)に直交する方向に投影した
位置ずれ寸法δtrの大きさは、 δtr=(Δx+Δr)sinθ …(5) で与えられる。そこで、 δtd=δtr …(6) なる関係が成立するようにしておけば、第2受光領域9
a−の長手方向(分割線の方向)に直交する方向に投影
された回折光のスポット位置がそれぞれ逆方向に距離δ
td,δtrだけ移動しても、回折光のスポット8a−の一
部が、図5に示すように、第2受光領域9a−の外形線
からはみ出す面積は、極僅かに抑制出来る。即ち、最大
回折方向誤差の誤差要因としての光源たる半導体レーザ
13の波長変動、及びホログラム素子7の高さ誤差によ
り、図5(a)に示すように、回折光のスポット位置が
分割線の垂直方向に対して若干変動するが、その移動距
離δ tdは図6(b)に示す移動距離δtr0より小さいの
は明らかである。同様に、最大ラジアル方向誤差の誤差
要因である、光軸3と第2受光領域9a−のラジアル方
向5の相対位置誤差、あるいは対物レンズ16の、トラ
ッキング可動範囲によって生じる回折光のスポット位置
の誤差に関しても、回折光のスポット位置は分割線の垂
直方向に対してに対して若干変動するが、その移動距離
δtrは、図6(b)に示す移動距離δtr0より小さいの
は明らかである。この様に第1鋭角θ、第2鋭角θ
及び第3鋭角Δθを選定することにより、最大回折方向
誤差及び最大ラジアル方向誤差による回折光のスポット
の位置ずれ寸法の配分を定量的に行ない、各素子のバラ
ツキや組立ての総合的な許容度を満足させることが可能
となる。即ち、複数の誤差要因による回折光のスポット
の位置ずれ寸法のすべてを所定の許容値の範囲内に設定
する定量的設計が可能な、実用性の高い光ピックアップ
装置を提供することが出来る。
【0043】尚、図7及び図8に示すように、受光素子
基板9上に第1受光領域9a+、第2受光領域9a−、
第3受光領域9b+及び第4受光領域9b−が、それぞ
れ光軸3に関して実質的に対称に配置されているので、
第1受光領域9a+に対しても同様な関係が成立する。
即ち、第3鋭角の正弦:sin(Δθ)により、第1受光
領域9a+の分割線の直交方向に最大回折方向誤差を投
影した位置ずれ寸法δ tdが、第1鋭角の正弦:sinθ
により、第2受光領域9a−の分割線の直交方向に最大
ラジアル方向誤差を投影した位置ずれ寸法δtrと等しく
なるように設定されている。又、受光素子基板9の表面
における第2回折方向10bにも同様に、「最大回折方
向誤差」が定義される。即ち、第2回折方向10bに沿
った回折光のスポット位置の誤差の最大値を「最大回折
方向誤差」、受光素子基板9の表面におけるラジアル方
向5に沿った回折光の相対位置の誤差の最大値を「最大
ラジアル方向誤差」、第2鋭角θと第1鋭角θとの
差Δθ=θ−θを第3鋭角としたとき、この第3鋭
角の正弦:sin(Δθ)により、第3受光領域9b+若
しくは第4受光領域9b−の分割線の直交方向に最大回
折方向誤差を投影した位置ずれ寸法δtdが、第1鋭角の
正弦:sinθにより、対応する第3受光領域9b+若
しくは第4受光領域9b−の分割線の直交方向に最大ラ
ジアル方向誤差を投影した位置ずれ寸法δtrと等しくな
るように設定されている。
【0044】このように、本発明の第1の実施の形態に
係る光ピックアップ装置においては、半導体レーザ13
の波長変動、及びホログラム素子7の高さ誤差に対して
は若干の影響を受けるものの、他の第2受光領域9a−
の相対位置誤差、及び対物レンズ16の位置誤差に対し
ては影響を緩和出来る。例えばθ=0.5×θとし
た場合、最大ラジアル方向誤差の影響は、式(1)と式
(5)との比較で分かるように、 sinθ/sinθ …(7) となる。即ち、最大ラジアル方向誤差の影響は、半減出
来る。
【0045】したがって、本発明の第1の実施の形態に
よれば、最大回折方向誤差及び最大ラジアル方向誤差の
いずれかに偏ることなく、その影響を緩和出来、いずれ
の誤差要因に対しても、バランスのとれた許容度を実現
出来る。即ち、式(4)、(5),(6)の関係から、
最大回折方向誤差及び最大ラジアル方向誤差による回折
光のスポット位置の移動距離のバランスを定量的に検討
し、定量的な設計から、第2受光領域9a−の長手方向
(分割線の方向)とラジアル方向5とのなす第1鋭角θ
を決定出来る。このため、いずれの誤差要因による影
響も同量以内に納めることが可能である。実際には、部
品精度、組立て誤差、波長変動等々の個別要因を考慮し
て、最適な第1鋭角θ及び第2鋭角θを決定出来
る。
【0046】(第2の実施の形態)近年の光ディスク再
生装置においては、「ディジタルサーボ」と称し、光デ
ィスクの挿入時に、学習を行ない、最適フォーカス位
置、トラッキング位置等を決定するシステムが導入され
ており、光ピックアップ装置が多少のオフセット要因を
持っていても、それを補償することが可能である。
【0047】このディジタルサーボのシステム動作を考
慮すると、受光領域の位置誤差、及び回折素子(ホログ
ラム素子)高さ誤差の二つの要因は、光ピックアップ装
置(若しくはデバイス)組立て時点で固定される誤差で
あり、学習効果によってほぼキャンセル可能と考えられ
る。又、光源波長、特に素子の個体ばらつき等もこれら
に準じてほぼキャンセル可能ではある。しかし、光ディ
スク1の挿入後の温度変化による波長変動分はキャンセ
ル出来ない。これらに対し、トラッキング動作に伴う対
物レンズ位置は、通常の再生動作、特にサーチ動作等に
よって常に変化しうるものであり、この誤差要因だけ
は、ディジタルサーボのシステムでキャンセル不可能で
ある。
【0048】本発明の第2の実施の形態では、このディ
ジタルサーボによる改善度を係数として考慮する。即
ち、波長変動に対し第1改善係数k(0<k<1)
で、受光領域の位置誤差、及び回折素子(ホログラム素
子)高さ誤差の2要因に対し第2改善係数k(0<k
<1)という係数で、ディジタルサーボによる改善の
寄与度を考慮する。
【0049】即ち、半導体レーザ13の波長誤差、及び
変動によって生じる位置の移動方向の改善係数を第1改
善係数k(0<k<1)とし、回折素子7の取付け
高さ、及び厚さ誤差によって生じる位置の移動方向の改
善係数を第2改善係数k(0<k<1)とすれば、
最大回折方向誤差は、光源波長の変動・誤差による回折
光のスポット位置の誤差の最大値を第1改善係数k
補正した値と、ホログラム素子7の取付け高さ及び厚さ
誤差による回折光のスポット位置の誤差の最大値を第2
改善係数kで補正した値との和(kΔL+kΔ
h)により定義される。したがって、最大回折方向誤差
を長手方向の垂直方向に投影したスポット8a−の位置
の移動の大きさは aδtd=(kΔL+kΔh)sin(Δθ) …(8) となる。
【0050】同様に、発光点、又は光軸と受光領域のラ
ジアル方向の相対位置の誤差に対し、第2改善係数k
を用いて補正すれば、最大ラジアル方向誤差は、光軸3
と第2受光領域9a−との距離の誤差の最大値を第2改
善係数kで補正した値と光学系(対物レンズ)16の
トラッキング可動範囲によって生じる回折光のスポット
位置の誤差の最大値との和(kΔx+Δr)により定
義される。したがって、最大ラジアル方向誤差を、第2
受光領域9a−の長手方向(分割線の方向)に直交する
方向に投影したスポット8a−の位置が移動する距離a
δtrは、 aδtr=(kΔx+Δr)sinθ …(9) で与えられる。そこで、第1の実施の形態と同様に、 aδtdaδtr …(10) なる関係が成立するようにしておけば、第2受光領域9
a−の長手方向(分割線の方向)に直交する方向に、回
折光のスポット位置がそれぞれ距離aδtdaδtrだけ移
動しても、回折光のスポット8a−の一部が、第2受光
領域9a−の外形線からはみ出す面積は、極僅かに抑制
出来る。
【0051】本発明の第2の実施の形態においても、式
(8)、(9),(10)の関係から、最大回折方向誤
差及び最大ラジアル方向誤差による回折光のスポット位
置の移動距離のバランスを定量的に反映し、定量的な設
計から、受光領域の長手方向(分割線の方向)とラジア
ル方向とのなす第1鋭角θを決定出来る。このため、
特定の誤差要因に偏ることなく、それぞれの誤差要因の
影響を緩和出来、最大回折方向誤差及び最大ラジアル方
向誤差に対しバランスのとれた許容度を実現出来る。こ
の結果、ディジタルサーボの実動作レベルで、バランス
の取れた誤差要因許容度配分が可能となる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、DVD等の高感度光デ
ィスクに対する集積型光ピックアップ装置において、波
長変動、回折素子の位置誤差、発光素子と受光領域の相
対位置誤差、トラッキング動作に伴う回折光の移動等の
複数の誤差要因に対し、各々に偏らない許容度配分が可
能である。
【0053】このため、集積型光ピックアップ装置を構
成する各素子のバラツキや組立ての総合的な許容度を満
足させ、且つ誤差要因のすべてに対し、ある程度の許容
度を持った、バランスの取れた実用性の高い、小型・高
速・低コストの光ピックアップ装置を実現出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係
る光ピックアップ装置のタンジェンシャル方向とラジア
ル方向との関係を示す図で、図1(b)は、ホログラム
パターンの第1及び第2の領域による回折光の方向を説
明する図である。
【図2】図2(a)は、本発明の第1の実施の形態に係
る光ピックアップ装置の第1受光領域9a+、第2受光
領域9a−、第3受光領域9b+及び第4受光領域9b
−の配置を示す図で、図2(b)は、第2受光領域9a
−の拡大図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る光ピックアッ
プ装置において、4個の受光領域からDPD方式による
トラッキングエラー信号を求める方法を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る光ピックアッ
プ装置において、4個の受光領域からSSD方式による
フォーカスエラー信号を求める方法を説明する図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る光ピックアッ
プ装置における回折光のスポット位置のずれを、第2受
光領域の長手方向の垂直方向に投影した寸法を示す図で
ある。
【図6】従来技術に係る光ピックアップ装置における回
折光のスポット位置のずれを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る光ピックアッ
プ装置の要部を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る光ピックアッ
プ装置の全体の概略を示す図である。
【図9】従来の光ピックアップ装置の構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 トラック 3 光軸 4 タンジェンシャル方向 5 ラジアル方向 6 光ディスク反射(収束)光 7 ホログラム素子(基板) 7a (ホログラムの)第1の領域 7b (ホログラムの)第2の領域 7c (ホログラムの)分割線 8a+ 第1の領域の+1次回折光 8a− 第1の領域の−1次回折光 8b+ 第2の領域の+1次回折光 8b− 第2の領域の−1次回折光 9 受光素子基板 9a+ 第1受光領域(8a+の光束を受光する領域) 9a− 第2受光領域(8a−の光束を受光する領域) 9b+ 第3受光領域(8b+の光束を受光する領域) 9b− 第4受光領域(8b−の光束を受光する領域) 10a 第1回折方向(第1の領域による回折方向) 10b 第2回折方向(第2の領域による回折方向) α,β 第1回折方向と第2回折方向のなす鋭角 19a+ 第1の領域の+1次回折方向 19a− 第1の領域の−1次回折方向 19b+ 第2の領域の+1次回折方向 19b− 第2の領域の−1次回折方向 21 分割線 22a,22b 分割線 23a,23b,23c,23d 受光素子の副領域 71 ホログラムパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D118 AA18 BA01 BF02 BF03 CD02 CD03 CD08 CF03 CF04 CF11 CG02 DA20 DC03 5D119 AA04 AA29 AA38 BA01 CA09 DA01 DA05 EA02 EA03 FA05 JA14 KA02 KA08 KA17 KA18 KA21 KA27 LB07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的情報を記録するトラックを有する
    情報記録媒体と、 該情報記録媒体に収束光を照射し、該情報記録媒体から
    の反射光を得る光学系と、 前記反射光を第1回折方向に回折させるように格子方向
    を設定した第1の領域、及び前記第1回折方向と前記反
    射光の光軸において、1〜30度の範囲の交角で交わる
    第2回折方向に、前記反射光を回折させるように格子方
    向を設定した第2の領域とを有する回折素子と、 それぞれ複数の副領域からなり、前記第1回折方向の回
    折光を受光する第1及び第2受光領域と、 それぞれ複数の副領域からなり、前記第2回折方向の回
    折光を受光する第3及び第4受光領域と、 同一平面上において、前記第1〜第4受光領域を前記光
    軸に関して実質的に対称に配置する受光素子基板とから
    なり、前記第1〜第4受光領域を前記複数の副領域に分
    割するそれぞれの分割線の方向と前記トラックのラジア
    ル方向とのなす角度で定義される第1鋭角が、前記交角
    の半分の角度で定義される第2鋭角より小さいことを特
    徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記受光素子基板の表面における前記第
    1回折方向に沿った前記回折光のスポット位置の誤差の
    最大値を最大回折方向誤差、前記受光素子基板の表面に
    おける前記ラジアル方向に沿った前記回折光の相対位置
    の誤差の最大値を最大ラジアル方向誤差、前記第2鋭角
    と前記第1鋭角との差を第3鋭角としたとき、 該第3鋭角の正弦により、前記第2受光領域の前記分割
    線の直交方向に前記最大回折方向誤差を投影した位置ず
    れ寸法が、前記第1鋭角の正弦により、前記直交方向に
    前記最大ラジアル方向誤差を投影した位置ずれ寸法と等
    しくなるようにしたことを特徴とする請求項1記載の光
    ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 前記最大回折方向誤差は、光源波長の変
    動・誤差による前記回折光のスポット位置の誤差の最大
    値と、前記回折素子の取付け高さ及び厚さ誤差による回
    折光のスポット位置の誤差の最大値との和により定義さ
    れ、 前記最大ラジアル方向誤差は、前記光軸と前記第2受光
    領域との距離の誤差の最大値と前記光学系のトラッキン
    グ可動範囲によって生じる回折光のスポット位置の誤差
    の最大値との和により定義されることを特徴とする請求
    項2記載の光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 波長変動に対するシステムによる改善係
    数を第1改善係数k (0<k<1)、前記第2受光
    領域の位置誤差及び前記回折素子の高さ誤差に対するシ
    ステムによる改善係数を第2改善係数k(0<k
    1)とし、 前記最大回折方向誤差は、前記光源波長の変動・誤差に
    よる前記回折光のスポット位置の誤差の最大値を前記第
    1改善係数kで補正した値と、前記回折素子の取付け
    高さ及び厚さ誤差による回折光のスポット位置の誤差の
    最大値を前記第2改善係数kで補正した値との和によ
    り定義され、 前記最大ラジアル方向誤差は、前記光軸と前記第2受光
    領域との距離の誤差の最大値を前記第2改善係数k
    補正した値と前記光学系のトラッキング可動範囲によっ
    て生じる回折光のスポット位置の誤差の最大値との和に
    より定義されることを特徴とする請求項2記載の光ピッ
    クアップ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007299495A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Sony Corp 光ピックアップ装置及び情報処理装置

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