JP2002133602A - 熱アシスト磁気記録装置及びこれを備えた情報機器 - Google Patents

熱アシスト磁気記録装置及びこれを備えた情報機器

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JP2002133602A
JP2002133602A JP2000332065A JP2000332065A JP2002133602A JP 2002133602 A JP2002133602 A JP 2002133602A JP 2000332065 A JP2000332065 A JP 2000332065A JP 2000332065 A JP2000332065 A JP 2000332065A JP 2002133602 A JP2002133602 A JP 2002133602A
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magnetic
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magnetic recording
heat source
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Katsutaro Ichihara
勝太郎 市原
Tsutomu Tanaka
田中  勉
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Toshiba Corp
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B2005/0002Special dispositions or recording techniques
    • G11B2005/0005Arrangements, methods or circuits
    • G11B2005/0021Thermally assisted recording using an auxiliary energy source for heating the recording layer locally to assist the magnetization reversal

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  • Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 近接記録性、ヘッドの小型軽量性を損なう事
無く、媒体面上における熱源素子からのビーム強度を制
御し、安定した記録性能を実現可能な熱アシスト磁気記
録装置の提供。 【解決手段】 熱源素子3と、この熱源素子3により加
熱され記録部の保磁力が低下する媒体4と、この媒体の
保磁力が低下した記録部に磁界を印加する磁気記録素子
2と、前記熱源素子3を駆動する可変電源7とを有し、
該可変電源7を最適化したことを特徴とする熱アシスト
磁気記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気的に情報の記
録再生を行う新規な磁気記録装置とその製造方法及び磁
気記録装置を搭載する機器に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気的に情報の記録再生を行う磁気記録
装置は、大容量、高速、安価な情報記憶手段として発展
を続けている。特に、近年のハードディスクドライブ
(HDD)の進展は著しく、製品レベルで記録密度は1
0Gb/inを、内部データ転送速度は100Mbp
sを超え、メガバイト単価は数円/MBに低価格化して
いる。HDDの高密度化は、信号処理、メカ・サーボ、
ヘッド、媒体、HDIなど複数の要素技術の集大成とし
て進展してきているが、近年、媒体の熱擾乱問題がHD
Dの高密度化の阻害要因として顕在化しつつある。
【0003】磁気記録の高密度化は、記録セルの微細化
により実現するが、記録セルの微細化により媒体からの
信号磁界が減少する為、所定の信号対雑音比(S/N)
を確保する上では、媒体ノイズの低減化が必須となる。
媒体ノイズの主因は、磁化転移部の乱れであり、乱れの
大きさは媒体の磁化反転単位に比例する。磁気媒体には
多結晶磁性粒子からなる薄膜(多粒子系薄膜)が用いら
れているが、多粒子系薄膜の磁化反転単位は、粒子間に
磁気的な交換相互作用が作用する場合は、交換結合され
た複数の磁性粒子から構成される。従来、例えば数10
0Gb/inから数Gb/inの記録密度において
は、媒体の低ノイズ化は主に、磁性粒子間の交換相互作
用を低減し磁化反転単位を小さくする事で実現してき
た。最新の10Gb/in級の磁気媒体では、磁化反
転単位は磁性粒子2〜3個分にまで縮小されており、近
い将来、磁化反転単位は磁性粒子一つに相当するまで縮
小するものと予測される。
【0004】従って今後さらに磁化反転単位を縮小して
所定のS/Nを確保する為には、磁性粒子の大きさ自身
を小さくする必要がある。磁性粒子の体積をVとおくと
粒子の持つ磁気的エネルギーはKuVで表わされる。こ
こで、Kuは粒子の磁気異方性エネルギー密度である。
低ノイズ化の為にVを小さくするとKuVが小さくなり
室温付近の熱エネルギーによって記録情報が乱れる、と
いう熱擾乱問題が顕在化する。Shallok等の解析によれ
ば、粒子の磁気的エネルギーと熱エネルギー(kT;
k:ボルツマン定数、T:絶対温度)の比、Ku/kT
は100程度の値でないと記録寿命の信頼性を損ねる。
従来から媒体磁性膜に用いられてきたCoCr基合金のKu
(2〜3×10erg/cc)では、低ノイズ化の為
に粒径微細化を進めると熱擾乱耐性の確保が困難な状況
に至りつつある。
【0005】そこで近年、CoPt,FePdなど10erg
/cc以上のKuを示す磁性膜材料が注目を浴びてきて
いるが、粒径微細化と熱擾乱耐性を両立する為に、単純
にKuを上げると別の問題が顕在化する。それは記録感
度の問題である。媒体磁性膜のKuを上げると媒体の記
録保磁力(Hc0=Ku/Isb;Isb:媒体磁性膜
の正味の磁化)が上昇し、Hc0に比例して飽和記録に
必要な磁界が増加する。記録ヘッドから発生し媒体に印
加される記録磁界は記録コイルへの通電電流の他に、記
録磁極材料、磁極形状、スペーシング、媒体の種類、膜
厚などに依存するが、高密度化に伴い記録磁極先端部の
サイズが縮小する事を考慮すると、発生磁界の大きさに
は限界がある。例えば、最も発生磁界の大きな単磁極ヘ
ッドと軟磁性裏打ち垂直媒体の組合せでも、記録磁界の
大きさは高々10k0e程度が限界である。
【0006】一方で、将来の高密度・低ノイズ媒体に必
要な5nm程度の粒径で、十分な熱擾乱耐性を得る上で
は、10erg/cc以上のKuを示す磁性膜材料を
採用する必要があるが、その場合、室温付近における媒
体の記録に必要な磁界は10kOeを軽く上回る為、記
録が出来なくなる。従って単純に媒体のKuを増加させて
しまうと、記録自体が出来ないという問題が顕在化する
のである。
【0007】上記した様に、従来の多粒子系媒体を用い
た磁気記録では、低ノイズ化、熱擾乱耐性の確保、記録
感度の確保がトレードオフの関係に有り、これが記録密
度の限界を与える。この問題を解決する提案として、熱
アシスト磁気記録方式がある。
【0008】熱アシスト磁気記録方式では、十分にノイ
ズが低くなる程度に微細な磁性粒子を用い、熱擾乱耐性
を確保する為に室温付近で高いKuを示す記録層を用い
る。この様な大きなKuを有する媒体は、室温付近では
記録に必要な磁界が記録ヘッドの発生磁界を上回り記録
不能である。熱アシスト磁気記録方式の提案は、加熱源
として記録磁極の近傍に光ビームもしくは電子ビームを
照射している。媒体の記録部のみを所定の温度(Hc0
が記録磁界以下になる温度)に昇温し、記録部以外の部
分は所定の温度未満に保持する事が重要だが、この為に
は、媒体面上での光強度とその分布もしくは電子ビーム
強度とその分布を制御する必要がある。
【0009】光強度とその分布に対する制御は従来の光
ディスクにおいては、LDの出射面側に光強度モニター
を配し、このモニター出力が一定になる様にオートパワ
ーコントロールを行い、分布についてはフォーカシング
サーボによって制御している。熱アシスト磁気記録の場
合には、光を熱源に採用する場合においても近接光を使
う事になるので、従来の光ディスクで用いていたモニタ
ーによるパワー制御は出来ず、又、フォーカシングサー
ボ制御も不可能である。その理由は光源を具備する記録
ヘッドと媒体面の間の距離が数10nm程度であり光出
射面側に光強度モニターを取付けるのが困難な事、ヘッ
ド周辺にフォーカッシング用のボイスコイルモータを設
置するのが困難な事に起因する。
【0010】上記した様に、熱アシスト記録において近
接記録性と小型軽量性を保持する上では、特にモニター
やボイスコイルモータ無しに、現行HDDの様にスライ
ダーを空気流で浮上させるか、あるいはHDD分野で提
案されている様にスライダーを媒体に接触させるか、の
態様が必須である。しかしながら、特にモニターやボイ
スコイルモータの無い態様では、媒体面上での光強度も
しくは電子ビーム強度を制御するのが困難であった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は掲記した従来
の熱アシスト記録の有する課題に鑑みてなされたもので
あり、特に近接記録性、ヘッドの小型軽量性を損なう事
無く、媒体面上における光強度もしくは電子ビーム強度
を制御し、安定した記録性能を実現する目的で為される
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、熱源素子と、この熱源素子により加熱
され記録部の保磁力が低下する媒体と、この媒体の保磁
力が低下した記録部に磁界を印加する磁気記録素子と、
前記熱源素子を駆動する可変電源とを有することを特徴
とする熱アシスト磁気記録装置を提供する。
【0013】ここで、前記可変電源は、最適化されてい
ることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0015】本発明に実施形態の説明に先立ち、熱アシ
スト磁気記録装置の概要について説明する。図2は、ロ
ータリーアクチュエータを用いた熱アシスト磁気記録装
置の概略を示したものである。記録媒体101は、スピ
ンドル102に装着され、所定の回転数で回転される。
媒体101からわずかに浮上した状態もしくは接触した
状態で情報の記録再生を行う磁気ヘッド(磁気記録素子
および磁気再生素子)及び媒体101を加熱するための
熱源素子を搭載したスライダー103は、薄板状のサス
ペンション104の先端に取り付けられている。サスペ
ンション104は、図示しない駆動コイルを保持するボ
ビン部等を有するアクチュエータアーム105の一端に
接続されている。一方、アクチュエータアーム105の
他端には、リニアモータの一種であるボイスコイルモー
タ106が設けられている。ボイスコイルモータ106
は、前記アクチュエータアーム105のボビン部に巻き
上げられた図示しない駆動コイルと、それを挟み込むよ
うに対向して配置された永久磁石及び対向ヨークからな
る磁気回路とから構成される。アクチュエータアーム1
05は、固定軸107の上下2カ所に設けられた図示し
ないボールベアリングによって保持され、ボイスコイル
モータ106より回転揺動が自在にできるようになって
いる。
【0016】図1は、本発明に係る熱アシスト磁気記録
装置の一実施形態の構成図である。本発明の記録装置
は、例えば図1に示される様に、入力データ1、入力デ
ータを記録電流に変換する入力回路系1、入力回路系1
の出力信号で駆動される磁気記録素子2及び熱源素子
3、熱源素子3により昇温され磁気記録素子2によって
磁気的に情報が記録される媒体4、媒体からの漏洩磁界
を検出する磁気再生素子5、磁気再生素子5の出力を出
力データ0に変換する出力回路系6、及び前記した熱源
を駆動する可変電源7から構成される。上記構成中で本
発明を特徴付けるのは熱源素子3を駆動する為の可変電
源7である。
【0017】磁気記録素子2、磁気再生素子5、熱源素
子3は、スライダー基板(図示せず)上に薄膜工程によ
り一体化され、薄膜工程完了後、基板はスライダー形状
に加工されるのが一般的である。又、通常薄膜素子部は
スライダーの後端部に設けられ、媒体から浮上して動作
するかもしくは接触動作を行う。入力回路系1は、EC
C附加回路、変調回路、記録補正回路などからなり、出
力回路系6は、等価回路、復号回路、復調回路、ECC
などからなる。熱源素子3の駆動は、入力回路系1の出
力信号を用い、磁気記録素子2と同期させて行っても良
いし、DC的に駆動しても良い。磁気記録素子2は信号
系列に応じて媒体4に印加する磁界の向きを変える。媒
体4が面内磁化膜の場合には、磁界の向きは記録トラッ
ク長手方向を向き、媒体4が垂直磁化膜の場合には、媒
体膜面に垂直な方向に向く。
【0018】本発明の磁気記録装置では記録動作時に
は、基本的に熱源素子3から媒体4の記録部にビームを
照射して加熱し、加熱部のHc0を記録磁界以下に低下
させて記録を行う。本発明を特徴付ける可変電源7は、
浮上動作時の浮上量変動、熱源素子3の個体差による変
動、媒体4の個体差による変動などの要因に対して、最
適な熱アシスト磁気記録動作を行う為に設置されるもの
である。図1では、可変電源7は熱源素子3にのみ接続
されているが、磁気記録素子2の記録電流、磁気再生素
子5のバイアス電流を最適設定する為の別の可変電源
(図示せず)が搭載されていても構わない。
【0019】上記構成を用いて、本発明は、例えば以下
の手段で実施する事が可能である。図1の構成の記録装
置をヒートラン工程などにおいて最適化する。本発明に
用いる事の出来る熱源素子3は、半導体レーザ(LD)
もしくは電子エミッターが代表的であり、又、熱源素子
3単体での駆動電源最適化を行う場合と、磁気記録素子
2及び磁気再生素子5と併せて駆動電源最適化を行う場
合がある。各々について具体的な駆動電源最適化の手法
は異なるので、以下、各々の場合に分けて熱源素子駆動
電源の最適化手法の実施形態を記述する。
【0020】(1)熱源素子にLDを用い、LD単体で
最適化する場合 この場合は、LDの出射面(ABS面)とは反対側の面
(後端面)を完全反射面とはせずに、5〜10%程度の
透過率を有する半透過面とする。半透過面にするには、
反射膜厚を薄く調整するのが簡便である。この様にする
事で、LD共振効率は若干低下するが、LD単体として
の駆動電源最適化が実施可能となり、ヒートラン工程を
簡略化出来る。半透過型の後端面近傍に光検出器を設け
ておき、この光検出器を用いてLDの駆動電源を最適化
する。後端面からの出射光強度はABS面からの出射光
に比例するので、予めABS面からの出射光強度の最適
値を求めておけば、後端面からの出射光強度をモニター
する事によりABS面の出射光強度を最適化出来る。A
BS面からの出射光の最適値は、媒体が記録磁極下部を
通過する際に保磁力が記録磁界よりも低くなっている
事、記録後に保磁力が速やかに立ち上がり記録後に熱擾
乱の影響を受けない事、隣接トラックは昇温しない事、
などの条件を満足する様に予め設定される。ヒートラン
工程などにおいて、LDの注入電流をステップ的に変え
ながら、後端面出射光強度をモニターし、最適値となる
端子電圧に設定すれば、本発明の熱アシスト磁気記録装
置の最適化を図る事が可能である。
【0021】(2)熱源素子にLDを用い、LD、磁気
記録素子、磁気再生素子を組み合わせて最適化する場合 前記した様にLD単体での最適化も可能だが、この方式
の場合、LD個体間の特性バラツキは解決されるが、媒
体個体間のバラツキなどの影響は残る。最適化工程がや
や煩雑になるが、より的確な最適化手法は、LD単体で
最適化する手法では無く、LD、記録素子、再生素子を
組み合わせて最適化する手法である。この場合、図1に
おいて、可変電源7は熱源素子3だけではなく、磁気記
録素子2、磁気再生素子5にも各々個別に連結されてな
る(図示せず)。又、LD単体で最適化する場合には、
後端面からの出射光強度をモニターする等の工夫が必要
だったが、この場合には特に後端面を半透過面とする必
要は無い。最適化の主なパラメータは、LD駆動電流、
磁気記録素子2に通電する記録電流、磁気再生素子5に
通電するバイアス電流の三つである。これら三つのパラ
メータをマトリクス的に最適化しても良いし、再生素子
のバイアス電流は適当な値に固定しておき、LD注入電
流と記録電流の二つを最適化しても良い。具体的なやり
方としては、例えば、LD駆動電流を閾値電流(複数の
個体の平均値)を基準に閾値+10mAから閾値+50
mAの範囲で、5mA刻みに変化させながら、各注入電
流毎に、記録素子への通電電流を20mAから50mA
の範囲で2mA刻みに変化させ、各点毎にシングルトラ
ックのBER、隣接トラックに記録した後のBER、長
時間記録を繰り返した時のBERを調べる。その様にし
て得られたマトリクスデータの中から、BERが極小と
なり、かつ動作電流マージンを満たす解を見出し、LD
と記録素子の駆動電源を最適化する。磁気再生素子5の
バイアス電流も含めてマトリクスデータを取得すれば、
磁気再生素子5の最適駆動電流も含めて素子全体の最適
化を図る事も可能である。
【0022】(3)熱源素子に電子エミッターを用い、
エミッター単体を最適化する場合 熱源素子3に電子エミッターを用いる場合は、電界電子
放出による加熱の形態でも接触ジュール加熱の形態で、
エミッターと媒体間を流れる電流をモニターしながら、
エミッターと媒体間、もしくはエミッターとゲート間に
印加する電圧を最適化するのが良い。一般的に媒体4は
接地電位になるので、電流と電圧のモニターはエミッタ
ーと筐体もしくは適当な接地極の間で測定すれば良い。
【0023】例えば、最適電子電流の設定値が50μA
に対し、接触動作でABS面からエミッター先端が10
nmリセスする形態では、エミッターの個体差に応じ
て、エミッター印加電圧は−5V〜−10Vの範囲でば
らつくが、エミッターに可変電源を接続し個体毎に最適
化する事により、どのエミッターに対しても50μAの
放出電流に設定する事が可能となる。
【0024】浮上動作の場合には、エミッターと媒体間
の印加電圧で放出電流を規定しようとすると、浮上量変
動によりエミッター先端の電界強度が大きく変化してし
まい好ましくない。この場合には、エミッター素子側に
ゲート電極を配し、エミッターとゲート間の電圧を可変
電源7を用いて設定する事で、放出電流が浮上量に対し
て変動するのを防止する事が出来る。
【0025】(4)熱源素子に電子エミッターを用い、
磁気記録素子、磁気再生素子と組み合わせて最適化する
場合 基本的やり方は前述した、熱源素子3にLDを用い、磁
気記録素子2、磁気再生素子5と組み合わせて最適化す
場合と、熱源素子3に電子エミッターを用い、エミッタ
ー単体で最適化する場合とを、組み合わせて実施すれば
良い。具体的には例えば、電子エミッターと媒体もしく
はゲート電極間の印加電圧を5〜10Vの範囲で、0.
2V刻みに変えながら、各印加電圧毎に記録素子への通
電電流を20mAから50mAの範囲で2mA刻みに変
化させ、各点毎にシングルトラックのBER、隣接トラ
ックに記録した後のBER、長時間記録を繰り返した時
のBERを調べる。その様にして得られたマトリクスデ
ータの中から、BERが極小となり、かつ動作電流マー
ジンを満たす解を見出し、電子エミッターと記録素子の
駆動電源を最適化する。
【0026】以上(1)〜(4)に、熱源素子3として
LDもしくは電子エミッターを用いた場合の、本発明の
熱アシスト磁気記録装置およびその製造方法の基本的な
実施形態を記載した。熱源素子3に電子エミッターを用
いる場合には、電子エミッターへの印加電圧により放出
電流値を最適化するだけでは無く、媒体面上での電子ビ
ームプロファイルを最適化する事も可能である。即ち、
エミッターの近傍に複数の電極を例えば円環状に配し、
各円環電極へ印加する電圧を最適化する等すれば、エミ
ッター近傍の電気力線の形状を制御する事が出来るの
で、媒体面上での電子ビームプロファイルを制御する事
が可能となる。複数の円環電極を設けた場合、予め各電
極への印加電圧と電気力線の関係、及び電気力線とビー
ムプロファイルの関係をシミュレートするなどしてデー
タベースを作成しておき、ビームプロファイルをパラメ
ータとして隣接トラックに記録した際のBERを測定し
て各電極への印加電圧を最適化すれば良い。
【0027】本発明の熱アシスト磁気記録装置が複数の
熱源素子を具備する場合には、熱源素子毎に最適化を実
施するので、熱源素子毎に最適駆動電源値が異なってい
る。この様な熱アシスト磁気記録装置は本発明の熱アシ
スト磁気記録装置と見なす事が出来る。又、例えば一台
の熱アシスト磁気記録装置には単数の熱源のみを具備す
る場合においても、複数の熱アシスト磁気記録装置を有
する機器、代表的にはRAIDで構成されたサーバや、
大型計算機用のストレージシステム、なども熱アシスト
磁気記録装置毎に内蔵する熱源素子の駆動電源値が異な
っており、やはり本発明に包含される。
【0028】
【発明の効果】本発明に依れば、熱アシスト磁気記録装
置の熱源素子の個体差、磁気記録素子及び磁気再生素子
の個体差、スペーシング変動などがある場合でも、熱源
素子毎もしくは、熱源素子と磁気記録再生素子とを組み
合わせた最適動作が実現出来るので、装置としての製造
歩留まりが向上する上に、装置としての動作信頼性を格
段に改善する事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る熱アシスト磁気記録装置の一実
施形態の構成図。
【図2】 ロータリーアクチュエータを用いた熱アシス
ト磁気記録装置の概略図。
【符号の説明】
1 入力回路系 2 磁気記録素子 3 熱源素子 4 媒体 5 磁気再生素子 6 出力回路系 7 可変電源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源素子と、この熱源素子により加熱さ
    れ記録部の保磁力が低下する媒体と、この媒体の保磁力
    が低下した記録部に磁界を印加する磁気記録素子と、前
    記熱源素子を駆動する可変電源とを有することを特徴と
    する熱アシスト磁気記録装置。
  2. 【請求項2】 前記可変電源は、最適化されていること
    を特徴とする請求項1記載の熱アシスト磁気記録装置。
  3. 【請求項3】 前記熱源素子は、半導体レーザであるこ
    とを特徴とする請求項1もしくは2のいずれか一項に記
    載の熱アシスト磁気記録装置。
  4. 【請求項4】 前記熱源素子は、電子ビームエミッター
    であることを特徴とする請求項1もしくは2のいずれか
    一項に記載の熱アシスト磁気記録装置。
  5. 【請求項5】 前記熱源素子の駆動電力がそれぞれ異な
    る複数の請求項1もしくは2のいずれか一項に記載の熱
    アシスト磁気記録装置を備えたことを特徴とする情報機
    器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6636460B2 (en) * 1999-12-28 2003-10-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Thermally-assisted magnetic recording method and thermally-assisted magnetic recorder
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