JP2002132444A - マウス - Google Patents

マウス

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JP2002132444A
JP2002132444A JP2000327953A JP2000327953A JP2002132444A JP 2002132444 A JP2002132444 A JP 2002132444A JP 2000327953 A JP2000327953 A JP 2000327953A JP 2000327953 A JP2000327953 A JP 2000327953A JP 2002132444 A JP2002132444 A JP 2002132444A
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JP2000327953A
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English (en)
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Yoshiya Imoto
善弥 伊本
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体積の小さいスクロール装置を内蔵したマウ
スを提供することを目的とする。 【解決手段】 指の先端部分が開放自在にあてがわれる
位置に設けられたスクロール窓11と、スクロール窓1
1の内側からスクロール窓11にあてがわれた指を照明
する強指向性LED13と、スクロール窓11にあてが
われた指からの反射光を受光する2次元イメージセンサ
15と、2次元イメージセンサ15で得られた受光信号
に基づき指の動きを検出することによりスクロール情報
を得る情報取得部30とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータの位
置指示装置としてのマウスにスクロール情報を得る機能
を持たせたマウスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿上の情報を読み取る情報読取
装置として、原稿の全面を読み取るタイプのスキャナが
知られている。また、原稿上の所望領域のみを読み取る
タイプの小型のハンディスキャナも用いられている。こ
のタイプのハンディスキャナに使用されるイメージセン
サとしては、リニアセンサが主流であるが、ハンディス
キャナを手で操作して原稿上の所望領域を走査する際に
走査ムラが発生しやすく、得られる画像に歪みを生じる
ことがある。
【0003】原稿上の所望領域のみを読み取る情報読取
装置の用途として、原稿などに記録された2次元バーコ
ードなどの情報パターンを読み取るという用途がある。
しかし、この用途に用いるコード情報読取装置において
上記の画像歪みが発生すると、情報パターンの認識精度
が低下しやすい。そのため、精度よく情報パターンを読
み取るには原稿を上手に走査するための“習熟”が必要
であり、一般のユーザにとっては使い勝手が悪いものと
なってしまう。
【0004】こうした問題を考えると、情報パターンを
読み取る用途に対しては、エリアイメージセンサを使用
して原稿上の所望領域の情報をワンショットで取り込む
ことが望ましいが、リニアセンサ方式に比べて読取り面
が広くなることから光学系が大きくなり、このような情
報読取装置を実際にコンピュータの周辺機器として使用
するにはデスク上に広いスペースを必要とするという問
題がある。
【0005】画面上の位置指示装置として一般に広く用
いられているマウスは、その形状やグリップ感が人間工
学的にもよく考えられたものであり、コード読取装置と
しても、この位置指示装置としてのマウスのような形状
とすることが望ましいが、1台のコンピュータに似通っ
た形状の装置が2つ接続されたのでは、位置指示装置を
操作するつもりでコード読取装置を操作してしまうな
ど、操作時に混乱が生じやすい。
【0006】また、モバイルコンピュータの分野におい
ては、周辺装置としての情報読取装置は携帯に適したも
のであることが望ましいが、装置が2つになることや装
置が大型化することは、モバイル志向の潮流と逆行する
ことになる。
【0007】これらの問題に対処するためには、情報読
取装置および位置指示装置としてのマウスが一体化さ
れ、かつ大型化しないことが望ましく、従来からこのよ
うなニーズに応えるための提案がいくつかなされてき
た。
【0008】例えば、特開昭61−134830号公報
には、リニアセンサを使った情報読取装置と、位置指示
装置としてのマウスを1つの筐体内に納め、マウスの位
置検出機能を利用して手送り式リニアセンサ読取装置の
読取位置検出機能と兼用させるという装置が開示されて
いる。
【0009】また、特開昭63−318625号公報に
は、マウスの位置指示機能とリニアセンサを使った情報
読取装置の機能とを切り換えるようにした装置が開示さ
れている。
【0010】また、特開平2−210523号公報に
は、マウスにプリンタ機能やリニアセンサを使った情報
読取機能を持たせるようにした装置が開示されている。
【0011】さらに、特開平11−7356号公報に
は、マウスに情報読取部を付加し、原稿をなめるように
スキャンして、位置検知機能と連動させて画像を走査
し、大きな画像に合成するようにした装置が開示されて
いる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの装置
はいずれもリニアセンサを使用したものであり、マウス
を動かしながら大きな範囲の画像を読み込むことを狙い
としたものである。そのため、コード情報のような、原
稿上の限られた領域内に記録された情報を歪みなく読み
込む用途には適していない。
【0013】また、特開平11−203041号公報に
は、ボールとロータリーエンコーダによって位置検知を
行う通常のマウス内部に、エリアCCDとレンズを組み
込んだ指紋読取装置が開示されているが、読取面の傾斜
に起因する像面傾斜の問題など光学的な記述がなく、現
実性が乏しい。また、図面上、光路の折り返しがないこ
とや、物体面から結像面までの光路長が短いなどの光学
寸法から判断すると、せいぜい10mm以下の領域の読
取りを前提としたものであり、ある程度の大きさの領域
に記録されたコード情報を読み取る装置としては向いて
いない。
【0014】一般に、マウスの位置検知方式としては、
マウスの筐体底面に直径15mm〜25mmのボールを
回転自在に配備し、マウスをマウスパッドなどの上で移
動させたときのボールのXY方向の回転量を、ボール側
面に接触する2つのロータリーエンコーダで読み取り、
その読取結果からマウスのXY方向への移動量を検知す
る方式が一般的である。
【0015】また、最近は、小型のエリアイメージセン
サを使用して、デスク面のテクスチャー構造を読み取
り、前回読取ったフレーム画像との間で相関演算するこ
とにより、マウスの移動量を検知する光学式マウスが次
第に広く使用されるうようになりつつある。
【0016】一方で、マウスの機能として、コンピュー
タ画面上のスクロール機能を制御するためのスクロール
ホイールを付加したマウスが最近盛んに用いられるよう
になりつつある。これは、特にインターネットブラウザ
の表示画面をスクロールする際に、表示画面周辺のスク
ロールボタンをマウスでクリックして選択する操作の代
わりに、ホイールの回転操作でスクロールさせることが
できることから、非常に便利な機能として広く受け入れ
られ始めている。
【0017】マウスにスクロール機能を持たせようとい
う提案は、例えば、特開平6−259829号公報や特
開平8−30388号公報にも記載されている。
【0018】図21は、従来のマウスに組込まれたスク
ロール量検知部の一例を示す図である。
【0019】図21に示すように、このスクロール量検
知部は、ホイール401、ホイール401の回転軸40
2、回転軸402を両端で支持する軸受け403、回転
軸402に固定された矢羽根車404、矢羽根車404
の回転を検出するフォトインターラプタ405、回転軸
402の回転を付勢するアクチュエータ406、ホイー
ル401を回転させたときのクリック感を出すための歯
車407などから構成されている。しかし、このスクロ
ール量検知部は、ホイール401を除いても15mm×
15mm×35mm程度の体積を有しており、前述の光
学式マウスの場合には光学系を配置するためのかなりの
スペースを必要とするため、光学式マウスに上記のよう
なスクロール量検知機構を組み込むことは難しい。
【0020】また、特開平10−275053号公報や
特開平10−275054号公報には、ホイールを用い
る代りにスライドボリュームやレバー状の部材を用いる
装置が開示されているが、やはり、ホイール方式のスク
ロール機構とほぼ同程度のスペースを必要とする。
【0021】以上説明したように、従来のスクロール機
構は、マウス筐体内でかなりのスペースを占めるため、
情報読取装置をマウス、特に光学式マウスに組み込もう
とした場合にスペースの点で障碍となる。
【0022】本発明は、上記事情に鑑み、体積の小さい
スクロール装置を内蔵したマウスを提供することを目的
とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のマウスは、手で把握されての位置の移動操作と指で
のクリック操作とにより、表示画面と対応付けられた操
作情報を出力するマウスにおいて、いずれかの指の先端
部分が開放自在にあてがわれる位置に設けられた第1の
読取窓と、上記第1の読取窓の内側から第1の読取窓に
あてがわれた指を照明する第1の照明光源と、上記第1
の読取窓にあてがわれた指からの反射光を受光する光セ
ンサと、上記光センサで得られた受光信号に基づき上記
指の動きを検出することによりスクロール情報を得る情
報取得部とを備えたことを特徴とする。
【0024】ここで、上記情報取得部は、上記第1の読
取窓を複数の領域に分けたときの各領域の明暗をとら
え、各領域の明暗の変化によりスクロール情報を得るも
のであってもよい。
【0025】また、上記情報取得部は、上記第1の読取
窓にあてがわれた指のテクスチュアをとらえ、そのテク
スチュアの動きによりスクロール情報を得るものであっ
てもよい。
【0026】また、上記情報取得部は、上記第1の読取
窓にあてがわれた指の、縦方向および横方向双方の動き
を検出することにより縦方向のスクロール情報と横方向
のスクロール情報との双方を得るものであってもよい。
【0027】また、上記情報取得部は、上記第1の読取
窓にあてがわれた指の動きを検出するとともに、第1の
読取窓にあてがわれた指の、所定時間を越える静止を検
出するものであってもよい。
【0028】また、上記光センサが2次元イメージセン
サであって、このマウスが載置された面に向き合う下面
に設けられた第2の読取窓と、上記第2の読取窓が原稿
上の所望領域にあてがわれるようにこのマウスを置いた
ときの第2の読取窓内側からその所望領域を照射する第
2の照明光源とを備え、上記2次元イメージセンサは、
上記第1の読取窓にあてがわれた指からの第1の反射光
の受光と、上記第2の読取窓が原稿上の所望領域にあて
がわれたときの該所望領域からの第2の反射光の受光と
の双方を担うものであって、上記情報取得部が、上記2
次元イメージセンサで得られた上記第1の反射光の受光
により得られた第1の受光信号に基づいて、上記指の動
きを検出してスクロール情報を得る機能と、上記2次元
イメージセンサで得られた上記第2の反射光の受光によ
り得られた第2の受光信号に基づいて、所望領域の情報
を読み取る機能とを兼ねたものであってもよい。
【0029】また、このマウスが、上記第1の読取窓に
あてがわれた指からの反射光が上記光センサに向かう第
1の光路と、上記第2の読取窓にあてがわれた原稿上の
所望領域からの反射光が上記光センサに向かう第2の光
路とを途中で1つの光路に合成する光路合成手段を有す
るものであってもよい。
【0030】さらに、上記第1の照明光源と上記第2の
照明光源は、相互に異なる波長の光を発する光源であっ
て、上記光路合成手段が、これら相互に異なる波長の光
の光路を合成する2色性ミラーであってもよい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0032】原稿の所望領域に記録されたコード情報を
読み取るためのエリアセンサによる読取光学系を、位置
指示機能を持つマウス筐体内に組み込むという課題につ
いて考える。
【0033】原稿上のVGA(640×480画素)サ
イズの領域を解像度600dpi(dot per i
nch)で読み取るエリアセンサ光学系の場合、原稿か
らセンサ部までのサイズとして約30×20×60mm
の光学系を折り畳んで収納するだけのスペースが必要で
あり、ミラー1枚を用いて光路を折り返すとして、セン
サ基板まで含めると、幅30mm×高さ30mm×奥行
き70mm程度の体積を占めることになる。
【0034】前述のように、ホイール方式のスクロール
量検知部を組み込んだマウス(図21参照)では、スク
ロール量検知部だけでも、ホイールを除いて15mm×
15mm×35mm程度の体積を占める。
【0035】従って、このようなホイール方式のスクロ
ール機構を通常のマウスの筐体内部に収納することは不
可能であり、装置の大型化は避けられず、携帯型コンピ
ュータと組み合わせてモバイル用途で使いたいというニ
ーズからはかけ離れたものとなってしまう。
【0036】図1は、第1の実施形態のマウスの概略構
成図である。
【0037】この第1の実施形態のマウス1は、位置指
示装置としての機能、スクロール情報を得る機能、およ
び画像情報を読み取る機能をすべて組み込んだマウスで
あり、手で把握されての位置の移動操作と指でのクリッ
ク操作とにより、表示画面と対応付けられた操作情報を
出力するものである。
【0038】位置指示装置としての機能に関しては、こ
のマウス1が載置された面20に向き合う下面10bに
設けられた移動量検知窓25と、移動量検知窓25が原
稿上の所望領域にあてがわれるようにこのマウス1を置
いたときの移動量検知窓25の内側から原稿21上の直
径4mm程度の所望領域を照射する移動量検知用の照明
光源である強指向性LED(Light Emitti
ng Diode)26と、所望領域から反射された光
を検知する小規模イメージセンサ28と、所望領域から
反射された光を小規模イメージセンサ28上に結像させ
る結像レンズ27と、筐体10の上部10aに、操作者
の指で押下されたときにクリック情報を出力する左マウ
スボタン2および右マウスボタン3とが備えられてい
る。
【0039】次に、このマウスの位置検出機能について
説明する。
【0040】図1に示すように、移動量検知窓25の内
側から原稿21上の所望領域から反射された光が結像レ
ンズ27を介して小規模イメージセンサ28により読み
取られる。小規模イメージセンサ28により得られた画
像情報を相関演算処理することにより、マウス1の面2
0上の移動量を検知することができる。
【0041】この小規模イメージセンサ28は、36×
36の感光画素を持つものであり、3mm程度の読取範
囲を、12dot/mmの解像度で読み取るものであ
る。結像レンズ光学系の共役長は8mm程度で十分なの
で筐体10内で大きなスペースを占めることはない。
【0042】なお、本実施形態では、光学的に位置指示
情報を得る位置指示装置を組み込んだ例について説明し
ているが、ボールとロータリーエンコーダによる機械式
の位置指示装置を組み込んだものであってもよい。
【0043】次に、スクロール情報を得る機能に関し
て、操作者のいずれかの指の先端部分が開放自在にあて
がわれる位置に設けられたスクロール窓11と、スクロ
ール窓11の内側からスクロール窓11を覆う指を照明
する強指向性LED13と、スクロール窓11にあてが
われた指からの反射光を受光するCCDアレイからなる
2次元イメージセンサ15と、2次元イメージセンサ1
5で得られた受光信号に基づいて、指の動きを検出する
ことによりスクロール情報を得る情報取得部30とを備
えている。さらに、このマウス1が載置された面20に
向き合う下面に設けられた画像読取窓12と、画像読取
窓12が原稿21上の所望領域にあてがわれるようにこ
のマウス1を置いたときの画像読取窓12内側からその
所望領域を照射する2つの原稿照明用の赤色のLEDラ
ンプ14とを備えている。
【0044】ここで、上記の2次元イメージセンサ15
は、スクロール窓11にあてがわれた指からの第1の反
射光16の受光と、画像読取窓12が原稿21上の所望
領域にあてがわれたときの所望領域からの第2の反射光
17の受光との双方を担うものである。
【0045】そして、情報取得部30は、2次元イメー
ジセンサ15で得られた第1の反射光16の受光により
得られた第1の受光信号に基づいて、指の動きを検出し
てスクロール情報を得る機能と、2次元イメージセンサ
15で得られた第2の反射光17の受光により得られた
第2の受光信号に基づいて、所望領域の情報を読み取る
機能とを兼ねている。
【0046】また、本実施形態のマウス1は、スクロー
ル窓11にあてがわれた指からの第1の反射光16が2
次元イメージセンサ15に向かう光路と、画像読取窓1
2にあてがわれた原稿21上の所望領域からの第2の反
射光17が2次元イメージセンサ15に向かう光路とを
途中で1つの光路18に合成する光路合成部材を有して
いる。
【0047】また、本実施形態では、強指向性LED1
3と、2つのLEDランプ14とが、相互に異なる波長
の光を発する光源であって、上記の光路合成部材とし
て、これら相互に異なる波長の光の光路を合成する2色
性のダイクロミラー19を用いている。
【0048】なお、本実施形態におけるスクロール窓1
1は、本発明にいう第1の読取窓に相当するものであ
り、また、本実施形態における画像読取窓12は、本発
明にいう第2の読取窓に相当するものであり、また、本
実施形態における強指向性LED13は、本発明にいう
第1の照明光源に相当するものであり、また、本実施形
態における2つのLEDランプ14は、本発明にいう第
2の照明光源に相当するものであり、また、本実施形態
における2次元イメージセンサ15は、本発明にいう光
センサに相当するものであり、また、本実施形態におけ
るダイクロミラー19は、本発明にいう光路合成手段に
相当するものである。
【0049】原稿照明用の赤色のLEDランプ14は、
マウスの筐体10の下面10bに設けられた画像読取窓
12の中の、21mm×28mmサイズの領域を照明す
る。照明された原稿像は、結像レンズ22を介して、原
稿像からの反射光を読み取る2次元イメージセンサ15
に結像される。
【0050】原稿像からの反射光の光路17,18の途
中にあるダイクロミラー19は、外乱光防止のために分
光特性によって原稿状態を観察するための光路17とコ
ード情報を読み取るための光路16の分光特性を図に示
すように分ける働きをする。すなわち、原稿から反射さ
れた光のうち、赤の光を2次元イメージセンサ15側に
反射するとともに、残りの青から緑の光を上方に透過さ
せ、マウスボタン2,3の部分を通して原稿状態を観察
することができるようになっている。
【0051】図2は、第1の実施形態のマウス各部の分
光特性を示す図である。
【0052】図2(a)は、強指向性LED13の分光
特性を示す図である。
【0053】図2(a)に示すように、スクロールセン
シング用の窓を照明するG色の強指向性LED13(図
1参照)の分光特性は、約550nm付近にピークを有
している。操作者の指の先端部分がこのスクロール窓に
あてがわれると、その指は、G色の強指向性LED13
(図1参照)で照明されて、その反射光がダイクロミラ
ー19を透過し、結像レンズ22により2次元イメージ
センサ15に結像される。このスクロールセンシングの
際には、指の大まかな位置を検知するのみでよいので、
厳密なピントで結像させる必要は無い。
【0054】図2(b)は、マウスボタンの分光特性を
示す図である。
【0055】図2(b)に示すように、マウスボタン
2,3は、マウス筐体10(図1参照)内に不要な外乱
光である赤成分の光が入ることを防ぐために、600n
m以上を吸収するサイアン色の分光特性を有する材料で
構成される。このマウスボタン2,3の部分から操作者
はマウス直下の原稿面を透かし見ることができるように
なっている。
【0056】スクロールセンシング用のスクロール窓1
1からダイクロミラー19までの間の第1の反射光16
の光路には、Gの光を選択的に透過させるフィルタ23
が設けてある。このフィルタ23は、余分な外乱光が2
次元イメージセンサ15に入るのを防ぐ役割を持ってお
り、Gの透過効率自体も低く設定されている。その分の
読取光量の低下は、原稿照明用のLEDランプ14に比
較して、指向性の強いLEDを使用することにより補う
ようにしている。
【0057】図2(c)は、フィルタ23の分光特性を
示す図である。
【0058】図2(c)に示すように、フィルタ23は
550nm付近にピークを有している。
【0059】図2(d)は、LEDランプ14の分光特
性を示す図である。
【0060】図2(d)に示すように、LEDランプ1
4は約680nm付近にピークを有している。
【0061】図2(e)は、ダイクロミラー19の分光
特性を示す図である。
【0062】図2(e)に示すように、ダイクロミラー
19は2色性ミラーの分光特性を有している。
【0063】図3は、第1の実施形態におけるスクロー
ル窓を覆う指の動きが検出される様子を示す図である。
【0064】図3に示すように、強指向性LED13は
スクロール窓11の内側から、スクロール窓11にあて
がわれた指24を斜め下の方向から照明する。一方、2
次元イメージセンサ15(図1参照)につながる第1の
反射光16の光路は、スクロール窓11に対してほぼ水
平方向を向いている。この両者が交差する部分に指24
をあてがうと、指24から第1の反射光16の光路の方
向に散乱した光が2次元イメージセンサ15に入射す
る。この指24の位置を動かすことにより、2次元イメ
ージセンサ15に入射する光の光束が変化する。
【0065】図4は、第1の実施形態における指の動作
による反射光の光束の変化状況を示す図である。
【0066】図4(a)に示すように、スクロール窓1
1から指24を浮かせた状態から、図4(b)および図
4(c)に示すように、スクロール窓11に沿って指2
4を下から上に移動させると、指24が強指向性LED
13の光束を切る位置が変化し、それに応じた像が、図
5に示すように、2次元イメージセンサ15上に投影さ
れる。
【0067】図5は、第1の実施形態における指の位置
による2次元イメージセンサへの投影状況を示す図であ
る。
【0068】本実施形態では、情報取得部30(図1参
照)は、スクロール窓11を複数の領域に分けたときの
各領域の明暗をとらえ、それら各領域の明暗の変化によ
りスクロール情報を得るように構成されている。すなわ
ち、図5(a)〜図5(c)に示すように、スクロール
窓11からの第1の反射光16を受光した2次元イメー
ジセンサ15上のスクロール検知エリア15aを複数の
画素領域15bに分け、それら各画素領域15bの明暗
をとらえ、それら各画素領域15bの明暗の変化により
スクロール情報を得ている。
【0069】図5(a)には、スクロール窓11(図3
参照)上には指があてがわれておらず、従って2次元イ
メージセンサ15上のスクロール検知エリア15aのい
ずれの領域15bにも指の像は投影されていない様子が
示されている。
【0070】図5(b)には、スクロール窓11(図3
参照)の全面を覆うように指があてがわれており、従っ
て2次元イメージセンサ15上のスクロール検知エリア
15aの全ての領域15bを覆うように指の像24aが
投影された様子が示されている。
【0071】図5(c)には、スクロール窓11(図3
参照)の一部分のみを覆うように指があてがわれてお
り、従って2次元イメージセンサ15上のスクロール検
知エリア15aの領域15bのうちの下方の領域に指の
像24bが投影された様子が示されている。
【0072】次に、上記のようにして得られた画像読取
データからスクロール指示情報を検知する方法について
説明する。
【0073】図6は、第1の実施形態において画像読取
データからスクロール指示情報を検知するフローチャー
トである。
【0074】図6に示すように、センシング部分(図5
に示すスクロール検知エリア15a)の画像を1/30
秒毎に取り込み(ステップS01)、取り込んだ画像
を、上下2つあるいは左右2つの領域に分けてそれぞれ
のデータを加算する(ステップS02)。
【0075】次に、2つの領域を明/暗に2値化し、明
・明、明・暗、暗・明、暗・暗の4つの組合せに分類す
る(ステップS03)。
【0076】次に、前回データと今回データの変化を図
6のフローの右側に示した表に従って分類し、縦軸と横
軸の交点に記載されたA,B,C,Dの符号で「変化」
を表す(ステップS04)。
【0077】次に、上記の「変化」と履歴による判定を
行う(ステップS05)。
【0078】なお、ここで、履歴とは、このフローチャ
ートで用いられる制御用のパラメータの1つであり、デ
フォルトとして0が設定され、フローの中の他のパラメ
ータの変化に応じてその値は、−2,−1,0,1,2
のいずれかの値にセットされる。
【0079】また、このフローチャートにいう連続回数
とは、スクロール窓11(図3参照)にあてがわれた指
が静止状態を何回連続して読み取ったかを表すものであ
る。
【0080】ステップS05による判定の結果、次の6
つのステップに分岐する。すなわち、「変化」=A、履
歴=1のときはステップS06_1に進み履歴を2にす
る。
【0081】また、「変化」=A、履歴=2のときはス
テップS06_2に進み第1の方向、例えば上方向に指
が移動したものと判定する。
【0082】また、「変化」=A、履歴<1のときはス
テップS06_3に進み履歴を1にする。
【0083】また、「変化」=B、履歴=−2のときは
ステップS06_4に進み第2の方向、例えば下方向に
指が移動したものと判定する。
【0084】また、「変化」=B、履歴−1のときはス
テップS06_5に進み履歴を−2にする。
【0085】また、「変化」=B、履歴>−1のときは
ステップS06_6に進み履歴を−1にする。
【0086】次に、「変化」と連続回数による判定を行
い(ステップS07)、その判定の結果に応じて次の4
つのステップに分岐する。すなわち、「変化」=Cのと
きはステップS08_1に進み履歴を0にする。
【0087】また、「変化」=DのときはステップS0
8_2に進み連続回数を+1にする。
【0088】また、「変化」≠DのときはステップS0
8_3に進み連続回数を0にする。
【0089】また、連続回数>30のときはステップS
08_4に進み連続回数を0、履歴を0にする。
【0090】このようにして、スクロール窓上の指の動
きからスクロール方向を得ることができる。
【0091】次に、本実施形態のマウスの位置指示装置
としての機能、スクロール情報を得る機能、およびその
スクロール情報に基づき原稿上の画像情報を読み取る機
能について説明する。
【0092】なお、以下の説明では、原稿上の画像情報
をコード情報として読み取るように構成した例について
説明する。
【0093】図7は、第1の実施形態のマウスのブロッ
ク図である。
【0094】この図7に示された各構成要素のうち、一
点鎖線で囲んだCPU(Central Proces
sing Unit)51、USB(Universa
lSerial Bus)ドライバ52、CCD(Ch
arge CoupledDevice)ドライバ5
3、アンプ54,55、A/D(Analog to
Digital)コンバータ56,57、ASIC(A
pplication Specified IC)6
0などにより、図1に示した情報取得部30が形成され
る。
【0095】次に、このブロック図に示されたマウスの
動作について説明する。
【0096】マウス筐体(図1参照)の上部に設けられ
たマウスボタン2,3が操作者の指で押下されると、そ
れに応じたクリック情報がCPU51に入力される。
【0097】CPU51は、USBドライバ52、US
Bケーブル59を介してコンピュータ本体90との間で
情報をやりとりして、コード情報読取モード、すなわち
原稿上の画像情報をコード情報として読み取るモード、
および移動量検知モード、すなわちマウス本体の原稿上
の移動量を検知するモードのいずれか1つのモードに切
り換える。このモード切り換えに応じて、コード情報読
取用のLED14、移動量検知照明用のLED26、お
よびスクロール窓照明用のLED13が切り換えられ
る。
【0098】また、2次元イメージセンサ15および小
規模イメージセンサ28に対して、それぞれ、アンプ5
4,55およびA/Dコンバータ56,57が設けら
れ、ともに画像処理用のASIC60に接続されてい
る。画像処理後の読取データはASIC60からCPU
51に送られ、また、コード情報読取モードと移動量検
知モードの切り換え信号は、CPU51からASIC6
0に送られる。
【0099】次に、コード情報読取モードと移動量検知
モードの切換えについて説明する。
【0100】コンピュータ本体90の起動時から始まる
標準状態では、このマウスは、移動量検知モードに初期
設定されている。この移動量検知モードでは、照明とし
ては、移動量検知照明用のLED26が選択されて点灯
し、移動量検知用の小規模エリアイメージセンサ28が
駆動され、マウス本体の移動量情報をASIC60から
CPU51、USBドライバ52、USBケーブル59
を介して本体コンピュータ90に送信する。
【0101】また、この移動量検知モードでは、スクロ
ール窓11照明用の強指向性LED13も点灯し、指の
動作を読み取りスクロール情報として検知し、その検知
結果を本体コンピュータ90にUSBドライバ52、U
SBケーブル59を介して送信する。
【0102】コード情報読取モードへの切換えは、事前
にコード情報入力に対応するソフトウエアを立ち上げて
おき、次に示す操作により行われる。
【0103】図8は、第1の実施形態におけるコード情
報読取モードへの切換え操作用の画面を示す図である。
【0104】本体コンピュータ90(図7参照)でコー
ド情報入力に対応するソフトウエアを立ち上げ、図8に
示す画面91上のコード読取ボタン92を左マウスボタ
ン2でクリックすることにより、コード情報読取モード
に移行することができる。コード情報を読み取った後
は、読み取られたコード情報の解読結果93が画面に表
示される。
【0105】図9は、第1の実施形態におけるモードの
切換えによる状態遷移を示す図である。
【0106】図9に示すように、画面上のコード読取ボ
タン92(図8参照)が左クリックされコード情報読取
モードに移行すると、移動量検知情報の本体コンピュー
タへの送信が停止されるとともに、移動量検知照明用の
LED26(図7参照)は消灯される。このとき、移動
量検知用小規模イメージセンサ28の駆動も停止され、
マウスボタン2,3のクリック情報のみがコンピュータ
本体90に送信される。
【0107】次に、左マウスボタン2がクリックされた
時点で、マウスからコンピュータ本体90にこのクリッ
ク情報が送られ、コンピュータ本体90はこのクリック
情報を受けてマウス側にコード情報読取モードに移行す
る旨の信号を送信する。マウス側では、この情報を受け
て、コード情報読取用のLED14を点灯し、画像読取
用の2次元イメージセンサ15を駆動する。そして1画
面分の画像情報をコンピュータ本体90に送信した時点
で、この2次元イメージセンサ15の駆動を停止し、コ
ード情報読取用のLED14を消灯するとともに、移動
量検知照明用のLED26を点灯し、移動量検知用の小
規模エリアイメージセンサ28を駆動して移動量検知モ
ードに移行する。
【0108】一方、1画面分の画像情報の送信を受けた
コンピュータ本体90では、画像読取窓12(図1参
照)からの画像情報を、前述のスクロール情報に基づ
き、コード情報として解読し、その解読結果を画面上に
表示する。
【0109】次に、本実施形態で行われる画像情報の相
関処理演算について説明する。
【0110】移動量検知用イメージセンサ28(図7参
照)により画像データは連続して2回読み取られる。読
み取られた画像データをそれぞれD1(i,j)および
D2(i,j)とする。ここで、iとjは、デジタル画
像上の2次元位置座標を示すサフィックスである。
【0111】画像相関演算は次式により行われる。
【0112】
【数1】
【0113】上式のm,nを種々変化させてこの画像デ
ータの相関演算を行い、その中から最大値を探す。この
とき、最大値を与えるm,nが2画像間の移動量であ
る。
【0114】図10は、第1の実施形態における画像相
関演算の処理結果の一例を示す図である。
【0115】図10には説明を簡潔にするために、簡単
な一次元演算の結果を示す。
【0116】画像D1(i)と画像D2(i)とが共に
図10(a)に示すような30画素分のデータであった
として、20画素分の窓で±4画素の相関演算を行った
結果を図10(b)に示す。この図から、互いの窓をず
らして相関演算を行った場合に、両者の波形が重なった
場合に相関演算値がピークを持つことがわかる。
【0117】ところでこのとき、マウスの速い動きまで
検知するために大きな移動量を検知しようとすると画像
相関演算の処理サイズを大きくせねばならない。しか
し、処理サイズを大きくしようとすると、処理サイズの
2乗に比例して演算回数が増えるので処理時間がかかり
すぎてしまう。
【0118】そこで、画像の取り込み周期を速くするこ
とによりマウスの大きい動きに対処できるようにすれ
ば、相関処理で大きな移動量を検知しなくてもよくなる
ので、相関処理を行う規模が小さくなり、短い演算所要
時間で済むことになる。例えば、毎秒1.5mの移動速
度まで検知しようとした場合は、通常のエリアイメージ
センサの取込周期である1/30秒で取り込もうとする
と、±50mm分の移動範囲のデータを採取する必要が
ある。
【0119】これは、読取解像度を12dot/mmと
すると、±600画素範囲の読取りが必要となり、12
×12画素の窓で相関演算を行うとして、1212×1
212画素の大きなサイズのイメージセンサが必要とな
る上、相関演算に必要な乗算回数も、12×12×12
00×1200×30=毎秒約60億回に達する。これ
は、100MHzの演算速度で計算しても6000個の
並列演算が必要な膨大な計算量に相当する。
【0120】しかし、取込み周期を毎秒1500回まで
増加させると、±1mm分の移動範囲のみデータ採取を
すればいいので、読取解像度12dot/mmで、±1
2画素の範囲でよく、12×12画素の窓(1mm角)
で相関演算するとして、36×36画素(窓±1mm
分)の画像取込をすればよい。また、相関演算に必要な
乗算回数も、12×12×24×24×1500=毎秒
約120万回で済み、現実的な数字となる。
【0121】次に、上記の相関演算を行うための画像処
理ASICについて説明する。
【0122】図11は、第1の実施形態に用いられる画
像処理ASICのブロック図である。
【0123】この画像処理用のASIC60(図7参
照)は、コード情報読取用の2次元イメージセンサ15
からの出力データと移動量検知用イメージセンサ28か
らの出力データの入力切換スイッチ61、予め用意して
ある画素感度ばらつきと照明むらを補正するための第1
および第2のシェーディングメモリ63,64を用いて
シェーディング補正回路62によりシェーディング補正
を行う。この際、センサの切換えに応じて、シェーディ
ングメモリとしてどちらを使うかをスイッチ65により
切り換える。コード情報読取モードの場合は、シェーデ
ィング補正済みの画像データをCPU51に出力し、移
動量検知モードの場合は、シェーディング補正後のデー
タを相関演算計算部68に送る。
【0124】この相関演算計算部68には、画像メモリ
67に記憶された1フレーム前の画像データ(12×1
2画素分)も入力され、両者の相関演算処理により移動
量を求める。求められた移動量は、CPU51に出力さ
れる。また、スクロール検知を行うために、2次元イメ
ージセンサ15の画素データのうちスクロール検知エリ
アの画素データのみを画素サンプルメモリ69に取り込
む。
【0125】サンプリングする画素数は、10画素(主
走査方向)×1画素(副走査方向)であり、この範囲を
加算処理部70で加算する。この領域を、副走査方向に
12画素とびに10エリア取得する。これは、センシン
グ面換算で5mmの領域に相当する。この10エリア分
の情報をCPU51に送付し、5エリアずつの2つのエ
リア毎に加算、2値化して、前述のフローによりスクロ
ール情報を得る。
【0126】こうして、2次元イメージセンサ15を、
画像読取窓12から画像情報を読み取る場合と、スクロ
ール窓11から指の動作によるスクロール情報を得る場
合とに兼用するように構成したことにより、照明用のL
EDなど、わずかな部品を追加するのみで、マウスにス
クロール検知機能を持たせることが可能となり、通常の
マウスの位置指示機能を損なうことなしに、また、装置
サイズを大型化させることなしに、コード情報の読取り
にも耐えられる高精度な原稿情報読取機能をマウス筐体
内部に搭載することができる。
【0127】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0128】図1に示した第1の実施形態では、コード
情報読取用および移動量検知用としてそれぞれ光学系と
イメージセンサとを設けていたが、第2の実施形態では
以下に示す施策により、1つのイメージセンサで、スク
ロール情報検知用を含めた3つの機能を持たせることを
可能とし、光学系も1つにまとめた構成としている。
【0129】図12は、第2の実施形態のマウスの概略
構成図である。
【0130】図12に示すように、この第2の実施形態
のマウス100は、第1の実施形態のマウス1同様、位
置指示装置としての機能、スクロール情報を得る機能、
コード情報などの画像情報を読み取る機能をすべて組み
込んだマウスであり、面20上に載置され、手で把握さ
れての位置の移動操作と指でのクリック操作とにより、
表示画面と対応付けられた操作情報を出力するものであ
る。
【0131】位置指示装置としての機能に関しては、こ
のマウス100が載置された面20に向き合う下面11
0bに設けられた、移動量検知窓を兼ねた画像読取窓1
12と、画像読取窓112が原稿上の所望領域にあてが
われるようにこのマウス100を置いたときの画像読取
窓112の内側から原稿21上の直径4mm程度の所望
領域を照射する移動量検知用の照明光源である強指向性
LED126と、所望領域から反射された光を検知する
イメージセンサを兼ねたCMOSイメージセンサ115
と、所望領域から反射された光をCMOSイメージセン
サ115上に結像させる結像レンズ122と、筐体11
0の上部110aに設けられた、操作者の指で押下され
たときにクリック情報を出力する左右2つのマウスボタ
ン102,103とが備えられている。
【0132】このように、第2の実施形態のマウス10
0の構成は第1の実施形態のマウス1と類似している
が、第1の実施形態のマウス1との相違点は、移動量検
知用の光学系を省略したことと、移動量検知用の強指向
性LEDの位置を、画像読取窓112のうちの所定の領
域を照明する位置に変えたことと、移動量検知用のイメ
ージセンサを省略して画像情報読取用およびスクロール
検知用のCMOSイメージセンサ115に、移動量検知
用の機能をも担わせたことである。
【0133】そして、この第2の実施形態のマウス10
0では、画像読取窓112の部分を2つの原稿照明用の
赤色のLEDランプ114と移動量検知用の照明光源で
ある強指向性LED126とで照明し、その情報をダイ
クロミラー119を介して、結像レンズ122によりC
MOSイメージセンサ115に結像させている。
【0134】また、スクロール窓111は、第1の実施
形態におけるスクロール窓11と同様、G色の強指向性
LED113で照明し、照明された範囲の結像光束は、
ダイクロミラー119を透過し結像レンズ122により
CMOSイメージセンサ115に結像する。
【0135】コード情報読取モードでは、原稿照明用の
LEDランプ114のみを点灯し、移動量検知モードで
は、移動量検知用の強指向性LED126とスクロール
検知用の強指向性LED113とを点灯する。ここで、
原稿照明用のLEDランプ114は、21mm×28m
mサイズのエリア全体を照明し、移動量検知用の強指向
性LED126は、直径4mm程度の小領域を照明す
る。CMOSイメージセンサは、第1の実施形態に用い
られているCCDアレイからなる2次元イメージセンサ
15(図1参照)とは異なり、マトリックス状に配列さ
れた画素をXY座標でアドレシングすることによりラン
ダムに読み出すことができるので、画像読取範囲のうち
の限られた範囲のみを、高いフレームレートで読み出す
ことが可能である。
【0136】図13は、第2の実施形態におけるCMO
Sイメージセンサの画像読取範囲を示す図である。
【0137】図13に示すように、CMOSイメージセ
ンサの画像読取範囲140のうちの一部分に、移動量検
知領域141およびスクロールセンシング領域142が
設定されている。移動量検知領域141を画像読取範囲
140の端部に設けているのは、強指向性LED126
で移動量検知領域141を照明するに際して、読取窓の
端部を照明する方が照明しやすいためである。また、画
像読取範囲140の隅に位置しているのは、光量の強い
移動量検知用の強指向性LED126の光が、スクロー
ルセンシング領域142に漏れ込まないよう、図14に
示すように、斜め方向に照明するためである。
【0138】図14は、第2の実施形態における移動量
検知用の強指向性LEDの照明方向を示す図である。
【0139】図14に示すように、移動量検知用の強指
向性LED126は、CMOSイメージセンサの画像読
取範囲140のうちの隅の部分に設定された移動量検知
領域141に向けて斜め方向から照明している。
【0140】一方、スクロールセンシング領域142
は、図13に示すように、画像読取範囲140中の下部
中央に設けられている。
【0141】図15は、第2の実施形態のマウスのブロ
ック図である。
【0142】マウス筐体の上部に設けられたマウスボタ
ン102,103が操作者の指で押下されると、それに
応じたクリック情報がCPU151に入力される。この
クリック情報は、右ボタンクリックまたは左ボタンクリ
ックなどの信号として、USBドライバ152、USB
ケーブル159を介して本体コンピュータ90に送られ
る。本体コンピュータ90のアプリケーション側で、こ
のマウスクリック信号とその時に選択されている動作モ
ードに基づき、コード情報読取指令をマウス側に送り返
す。
【0143】動作モードがコード情報読取モードに設定
されている場合は、マウス側では、コード情報読取指令
をトリガーとして、コード情報読取用LED114を点
灯するとともに、CMOSイメージセンサ115に、垂
直同期信号、水平同期信号などの信号を送る。
【0144】CMOSイメージセンサ115は、その垂
直同期信号、水平同期信号などの信号を使ってセンサの
各素子を駆動させ、その出力を内蔵のアンプおよびA/
Dコンバータによりデジタル信号として画像処理ASI
C153に出力する。画像処理ASIC153の処理結
果は、CPU151内のメモリにバッファリングされた
後、USBドライバ152、USBケーブル159を介
して、コンピュータ本体90に送出された後、マウスは
移動量検知モードに戻る。
【0145】一方、マウスがコード情報読取モードに入
っていない場合は、CMOSイメージセンサ115内部
のタイミングジェネレータのモードを変更し、移動量検
知用の限定された画素を読み出すとともに、画像処理A
SIC153内で、第1の実施形態と同様の処理を行っ
て移動量を検知し、その結果をCPU151に送出す
る。また、移動量検知モードに入った場合は、スクロー
ル窓照明用のLED113も点灯される。
【0146】このように、1つのCMOSイメージセン
サを、標準的な画像読取仕様で使用するコード情報読取
モードと、限定された領域の画素のみを高速に読み出す
移動量検知モードとの双方の動作モードとで切り換えて
使用するようにマウスを構成したことにより、1つのイ
メージセンサに画像読取、移動量検知、スクロール量検
知の3つの機能を兼用させることが可能となるととも
に、第1の実施形態では必要であった移動量検知窓25
(図1参照)を、画像読取窓112と兼用させることが
でき、装置コストおよび装置小型化の両面で大きいメリ
ットを得ることができる。
【0147】また、CMOSイメージセンサのタイミン
グジェネレータ部分はデジタル構成になっており、アナ
ログ部分であるイメージセンサ撮像部分に手を加えるこ
となしにセミカスタムで仕様を変更しやすくすることが
できる。
【0148】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。
【0149】第1および第2の実施形態では、モノクロ
のコード情報を読み取るマウスの例について説明した
が、カラーのコード情報を読み取るように構成すること
も可能である。この場合の構成は、第1および第2の実
施形態では単色であったコード情報読取用LEDを、
赤、緑、および青の3色分設け、画像フレーム毎に切り
換えて使用する。その際のタイミングチャートを次に示
す。
【0150】図16は、第3の実施形態におけるカラー
コード情報読取の際のタイミングチャートである。
【0151】ここでは、カラーコード情報読取用のセン
サとしてCMOSイメージセンサを使用している。CM
OSイメージセンサの場合、水平行単位で読み出しを行
う関係で、露光期間位相が各行で異なる。そのため、読
出しの最初の行と最後の行とで、露光期間がほとんど1
フレーム分異なってしまうので、図16に示すように、
赤、緑、および青の各色毎に点灯期間を2フレーム分設
けて、2フレーム目に対応する点灯期間のR(赤),G
(緑),G(青)の各出力をそれぞれの読取イメージと
してCMOSイメージセンサで読み出すようにしてい
る。
【0152】図17は、第3の実施形態のマウスの概略
構成図である。
【0153】図17に示すように、この第3の実施形態
のマウス200は、第1および第2の実施形態のマウス
同様、位置指示装置としての機能、スクロール情報を得
る機能、さらにそのスクロール情報に基づいて画像情報
を読み取る機能をすべて組み込んだマウスであるが、カ
ラーコード情報を読み取ることのできるように構成した
点が異なっている。
【0154】以下に、第2の実施形態のマウス(図12
参照)との相違点について説明する。
【0155】この第3の実施形態のマウス200では、
コード情報読取用LED214を、R(赤),G
(緑),G(青)の3色分設け順次切り換えながら点灯
するように構成している。
【0156】また、第3の実施形態では、第1および第
2の実施形態におけるダイクロミラー119の代わり
に、ハーフミラー219を光路合成手段として使用して
おり、それに対応してスクロール窓照明用のLED21
3には赤のLEDを使用している。
【0157】以上のように構成したことにより、フルカ
ラー画像情報を読み取る関係上ダイクロミラーを使えな
い場合においても、ハーフミラーを用いることによって
光路合成を行うことができ、位置指示装置としての機
能、スクロール情報を得る機能、さらにそのスクロール
情報に基づいて画像情報を読み取る機能をすべて組み込
んだマウスを実現することができる。
【0158】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。
【0159】第2の実施形態のマウスでは、1つのCM
OSイメージセンサチップ内の1つの撮像エリアを画像
読取、スクロール検知、移動量情報検知の3つの用途に
兼用しているが、このようにする代わりに、1つのチッ
プ内に複数の撮像エリアを形成しそれぞれ別の用途に用
いることが可能である。この場合には、複数の撮像エリ
アでそれぞれ別の用途に適した画素密度に設定すること
ができるという利点がある。
【0160】図18は、第4の実施形態に用いられるイ
メージセンサの画素構成を示す図である。
【0161】図18に示すように、例えば、画像読取範
囲240は、原稿面換算で24dot/mmとし、移動
量検知領域241およびスクロールセンシング領域24
2は原稿面換算で12dot/mmなどとしてもよい。
【0162】イメージセンサの画素から読み出した後の
処理は、第1の実施形態と同様である。また、このよう
な特殊な構成のセンサを作製するには、カスタム化が比
較的容易なCMOSタイプのイメージセンサの方が有利
である。
【0163】図19は、第4の実施形態のマウスの概略
構成図である。
【0164】この第4の実施形態のマウス300は、第
2の実施形態のマウス100同様、位置指示装置として
の機能、スクロール情報を得る機能、および画像情報を
読み取る機能をすべて組み込んだマウスであり、面20
上に載置され、手で把握されての位置の移動操作と指で
のクリック操作とにより、表示画面と対応付けられた操
作情報を出力するものである。
【0165】この第4の実施形態のマウス300の第2
の実施形態のマウス100との相違点は、移動量検知窓
325を画像読取窓312に隣接した位置に設け、移動
量検知窓325の部分を強指向性LED326で照明
し、移動量検知窓325と画像読取窓312に共通の結
像レンズ319により共通のCMOSイメージセンサ3
15に結像させている点である。
【0166】この構成では、原稿面の被読取エリアが若
干大きくなる欠点はあるものの、センサ自体は、従来か
らあるチップをそのまま同じチップ上に焼き付ければよ
く、また、駆動条件が単純となる点で第2の実施形態に
比べて有利である。
【0167】なお、上記の各実施形態の説明において
は、スクロール窓の上にあてがった指を画面の上下方向
にスクロールさせる場合について説明したが、本発明の
マウスでは、左右方向のスクロール情報を得るように構
成することもできる。
【0168】例えば、図6のフローにあるセンシング領
域中の2つの領域を上下に分割するだけでなく左右にも
分割すれば、スクロール窓11(図1参照)にあてがわ
れた指の、縦方向および横方向双方の動きを検出するこ
とにより縦方向のスクロール情報と横方向のスクロール
情報との双方を得ることができる。このようにすること
により、大きな画像のうちの一部分を選択して見る場合
や、デジタル地図情報のうちの表示部分を変えていく場
合には、こうした上下左右のスクロールができることは
有効である。
【0169】また、指位置の検知について、上記の各実
施形態では、スクロール窓上の指の有無による明暗境界
を検知してスクロール情報を得ているが、イメージセン
サを使用するという範囲では、上記方法に限らず、例え
ば、スクロール窓にあてがわれた指のテクスチュア、す
なわち指紋情報をとらえ、そのテクスチュアの動きによ
りスクロール情報を得るようにしてもよい。
【0170】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。
【0171】従来のマウスにおけるスクロール方式で
は、スクロールホイール自体を指で押下してクリックす
ることを、機能ボタンの1つに割り付けているものがあ
るが、本発明のマウスにおいても、情報取得部が、スク
ロール窓にあてがわれた指の、所定時間、例えば数秒間
を越える静止を検出することにより、上記の機能ボタン
の役割に割り付けるように構成することができる。
【0172】図20は、第5の実施形態における本発明
のマウスにスクロールホイールクリック機能を付加した
フローチャートである。
【0173】図20に示すように、このフローチャート
の前半部分は、図6に示したフローチャートの前半部分
と同様であり、ステップS07以降の部分のみが相違し
ているので、その相違部分について以下に説明する。
【0174】ステップS07における「変化」と連続回
数による判定の結果に応じて次の5つのステップに分岐
する。すなわち、「変化」=CのときはステップS09
_1に進み履歴を0にする。
【0175】また、「変化」=DのときはステップS0
9_2に進み連続回数を+1にする。
【0176】また、「変化」≠DのときはステップS0
9_3に進み連続回数を0にする。
【0177】また、連続回数>30で、かつ状態がの
場合はステップS09_4に進み履歴を0にする。
【0178】また、連続回数>30で、かつ状態がで
ない場合はステップS09_5に進みクリック判定を行
うとともに、履歴を0にする。
【0179】このようにすることにより、スクロールホ
イールの設けられていないマウスにクリック機能を付加
することができる。
【0180】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のマウス
によれば、指の先端部分があてがわれる位置に設けられ
た読取窓と、読取窓の内側から読取窓にあてがわれた指
を照明する照明光源と、読取窓にあてがわれた指からの
反射光を受光する光センサと、光センサで得られた受光
信号に基づき指の動きを検出することによりスクロール
情報を得る情報取得部とを備えたことにより、スクロー
ル機能を備えた小型のマウスを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のマウスの概略構成図である。
【図2】第1の実施形態のマウス各部の分光特性を示す
図である。
【図3】第1の実施形態におけるスクロール窓を覆う指
の動きが検出される様子を示す図である。
【図4】第1の実施形態における指の動作による反射光
の光束の変化状況を示す図である。
【図5】第1の実施形態における指の位置による2次元
イメージセンサへの投影状況を示す図である。
【図6】第1の実施形態において画像読取データからス
クロール指示情報を検知するフローチャートである。
【図7】第1の実施形態のマウスのブロック図である。
【図8】第1の実施形態におけるコード情報読取モード
への切換え操作用の画面を示す図である。
【図9】第1の実施形態におけるモードの切換えによる
状態遷移を示す図である。
【図10】第1の実施形態における画像相関演算の処理
結果の一例を示す図である。
【図11】第1の実施形態に用いられる画像処理ASI
Cのブロック図である。
【図12】第2の実施形態のマウスの概略構成図であ
る。
【図13】第2の実施形態におけるCMOSイメージセ
ンサの画像読取範囲を示す図である。
【図14】第2の実施形態における移動量検知用の強指
向性LEDの照明方向を示す図である。
【図15】第2の実施形態のマウスのブロック図であ
る。
【図16】第3の実施形態におけるカラーコード情報読
取の際のタイミングチャートである。
【図17】第3の実施形態のマウスの概略構成図であ
る。
【図18】第4の実施形態に用いられるイメージセンサ
の画素構成を示す図である。
【図19】第4の実施形態のマウスの概略構成図であ
る。
【図20】第5の実施形態における本発明のマウスにス
クロールホイールクリック機能を付加したフローチャー
トである。
【図21】従来のマウスに組込まれたスクロール量検知
部の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 マウス 2 左マウスボタン 3 右マウスボタン 10 筐体 10a 上部 10b 下面 11 スクロール窓 12 画像読取窓 13 強指向性LED 14 LEDランプ 15 2次元イメージセンサ 15a スクロール検知エリア 15b 画素領域 16,17 反射光(光路) 18 光路 19 ダイクロミラー 20 面 21 原稿 23 フィルタ 24 指 24a、24b 像 25 移動量検知窓 26 強指向性LED 27 結像レンズ 28 小規模イメージセンサ 30 情報取得部 51 CPU 52 USBドライバ 53 CCDドライバ 54,55 アンプ 56,57 A/Dコンバータ 59 USBケーブル 60 ASIC 61 入力切換スイッチ 62 シェーディング補正回路 63,64 シェーディングメモリ 65 スイッチ 67 画像メモリ 68 相関演算計算部 69 画素サンプルメモリ 90 コンピュータ本体 91 画面 92 コード読取ボタン 93 解読結果 100 マウス 110a 上部 110b 下面 111 スクロール窓 112 画像読取窓 113 強指向性LED 114 LEDランプ 115 CMOSイメージセンサ 119 ダイクロミラー 122 結像レンズ 126 強指向性LED 140 画像読取範囲 141 移動量検知領域 142 スクロールセンシング領域 151 CPU 152 USBドライバ 153 ASIC 159 USBケーブル 200 マウス 213 LED 214 コード情報読取用LED 219 ハーフミラー 240 画像読取範囲 241 移動量検知領域 242 スクロールセンシング領域 300 マウス 312 画像読取窓 315 CMOSイメージセンサ 319 結像レンズ 325 移動量検知窓 326 強指向性LED 401 ホイール 402 回転軸 403 軸受け 404 矢羽根車 405 フォトインターラプタ 406 アクチュエータ 407 歯車

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手で把握されての位置の移動操作と指で
    のクリック操作とにより、表示画面と対応付けられた操
    作情報を出力するマウスにおいて、 いずれかの指の先端部分が開放自在にあてがわれる位置
    に設けられた第1の読取窓と、 前記第1の読取窓の内側から該第1の読取窓にあてがわ
    れた指を照明する第1の照明光源と、 前記第1の読取窓にあてがわれた指からの反射光を受光
    する光センサと、 前記光センサで得られた受光信号に基づき前記指の動き
    を検出することによりスクロール情報を得る情報取得部
    とを備えたことを特徴とするマウス。
  2. 【請求項2】 前記情報取得部は、前記第1の読取窓を
    複数の領域に分けたときの各領域の明暗をとらえ、該各
    領域の明暗の変化によりスクロール情報を得るものであ
    ることを特徴とする請求項1記載のマウス。
  3. 【請求項3】 前記情報取得部は、前記第1の読取窓に
    あてがわれた指のテクスチュアをとらえ、該テクスチュ
    アの動きによりスクロール情報を得るものであることを
    特徴とする請求項1記載のマウス。
  4. 【請求項4】 前記情報取得部は、前記第1の読取窓に
    あてがわれた指の、縦方向および横方向双方の動きを検
    出することにより縦方向のスクロール情報と横方向のス
    クロール情報との双方を得るものであることを特徴とす
    る請求項1記載のマウス。
  5. 【請求項5】 前記情報取得部は、前記第1の読取窓に
    あてがわれた指の動きを検出するとともに、該第1の読
    取窓にあてがわれた指の、所定時間を越える静止を検出
    するものであることを特徴とする請求項2記載のマウ
    ス。
  6. 【請求項6】 前記光センサが2次元イメージセンサで
    あって、 このマウスが載置された面に向き合う下面に設けられた
    第2の読取窓と、 前記第2の読取窓が原稿上の所望領域にあてがわれるよ
    うにこのマウスを置いたときの該第2の読取窓内側から
    該所望領域を照射する第2の照明光源とを備え、 前記2次元イメージセンサは、前記第1の読取窓にあて
    がわれた指からの第1の反射光の受光と、前記第2の読
    取窓が原稿上の所望領域にあてがわれたときの該所望領
    域からの第2の反射光の受光との双方を担うものであっ
    て、 前記情報取得部が、前記2次元イメージセンサで得られ
    た前記第1の反射光の受光により得られた第1の受光信
    号に基づいて、前記指の動きを検出してスクロール情報
    を得る機能と、前記2次元イメージセンサで得られた前
    記第2の反射光の受光により得られた第2の受光信号に
    基づいて、所望領域の情報を読み取る機能とを兼ねたも
    のであることを特徴とする請求項1記載のマウス。
  7. 【請求項7】 前記第1の読取窓にあてがわれた指から
    の反射光が前記光センサに向かう第1の光路と、前記第
    2の読取窓にあてがわれた原稿上の所望領域からの反射
    光が前記光センサに向かう第2の光路とを途中で1つの
    光路に合成する光路合成手段を有することを特徴とする
    請求項1記載のマウス。
  8. 【請求項8】 前記第1の照明光源と前記第2の照明光
    源は、相互に異なる波長の光を発する光源であって、前
    記光路合成手段が、これら相互に異なる波長の光の光路
    を合成する2色性ミラーであることを特徴とする請求項
    7記載のマウス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100620952B1 (ko) 2005-03-02 2006-09-13 주식회사 애트랩 마우스 및 이의 조명장치 제어방법
JP2007519064A (ja) * 2003-08-22 2007-07-12 アトルア テクノロジーズ インコーポレイテッド 回転入力情報を生成するためのシステム及び方法

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